JP5283402B2 - 耐溶融金属脆化割れ性に優れたZn−Al−Mg系めっき鋼板 - Google Patents

耐溶融金属脆化割れ性に優れたZn−Al−Mg系めっき鋼板 Download PDF

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Description

本発明は、溶接加工に供したとき、溶接熱影響部における溶融金属脆化割れの発生が抑止される溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板に関する。
Zn−Al−Mg系めっき鋼板は、一般的な亜鉛めっき鋼板と比べ耐食性に優れる。従来、高品質な溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の製造は難しいとされていたが、近年、工業的規模での溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の製造技術が確立され、最近では外装材のみならず各種構造部材の用途で溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板が使用されるようになってきた。例えば、極低炭素鋼にTiを添加して完全非時効とした鋼板(以下、Ti添加IF鋼と記す)を素地鋼とする溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板が、プレスを用いた深絞り加工によって自動車用オイルパンなどに適用される。
自動車部材や建材をはじめとする構造部材は、めっき鋼板を溶接して組み立てられる場合が多い。この場合、溶接時にめっき層が鋼素地の一部とともに溶融する。これまでの調査によれば、一般的な亜鉛めっき鋼板に比べ、Zn−Al−Mg系めっき鋼板を使用した場合には、溶接熱影響部(HAZ)に微細な粒界割れが生じやすいことが経験的にわかっている。この割れは、溶接時に材料の膨張・収縮に伴って生じる引張応力に起因するものであり、溶融金属脆化割れと呼ばれる現象の一種である。溶接時に溶融したZn−Al−Mg系めっきの成分が、亜鉛めっきの場合よりも溶融金属脆化割れの感受性を増大させているものと考えられる。
従来から、亜鉛系めっき鋼材を溶接により構造部材として組み立てた場合、熱影響部に粒界割れが発生することは知られていた。一例として、特許文献1を挙げることができる。しかし、この例は、まず鋼材そのものを溶接により構造部材として組み立て、その構造部材を溶融亜鉛浴(450℃前後)の中にどぶ漬けめっきした時に発生する割れである。一方、Zn−Al−Mg系めっき鋼板をアーク溶接、スポット溶接等の溶接に供する場合には、溶接時にめっき層が鋼素地とともに溶融し、その後の冷却過程において熱影響部(HAZ)に粒界割れが発生する。この割れ発生のメカニズムは、溶接後の部材を亜鉛系めっき浴にどぶ漬けするときの割れ発生メカニズムとは異なると考えられる。
Zn−Al−Mg系めっき鋼板の耐溶融金属脆化割れ性を改善するため、これまで種々の検討がなされてきた。特許文献2、3には、下地鋼の金属組織をフェライトと、ベイナイト、パーライトあるいはマルテンサイトとの混合組織とし、結晶粒界を複雑化することによって溶融金属の粒界への侵入を抑制する手法が開示されている。特許文献4には、Ti、Nb、V、Mo、Zr等を添加した鋼板素材を用い、ピンニング作用のあるこれらの元素の析出物を分散させて溶接時のオーステナイト域における結晶粒の成長を抑制するとともに、これらの元素が溶接後に粒界に偏析する作用を利用することにより割れの防止を図る手法が開示されている。特許文献5には、Cr、Cu、Ni等がSiとともに濃化した強固で薄い皮膜が形成された下地鋼を使用することにより、鋼材表面の結晶粒界に溶融めっき金属が侵入することを抑制する手法が開示されている。
特開平10−96021号公報 特開2004−315847号公報 特開2004−315848号公報 特開2006−97129号公報 特開2006−89787号公報
上記各特許文献2〜5の手法はいずれも、Zn−Al−Mg系めっき鋼板の耐溶融金属脆化割れ性の向上に有効である。しかし、本発明者らの更なる調査によれば、実際の溶接施工においては、溶接条件によって、これらの文献の手法を採用しても溶融金属脆化割れを食い止めることができない場合があることがわかった。特に、Ti添加IF鋼を素材とするZn−Al−Mg系めっき鋼板が、溶接により組み立てられる自動車のオイルパン等の重要保安部品の素材として用いられる場合には、建材分野の構造材などとは異なり、溶融金属脆化割れは皆無とする必要がある。
一般に、上述の溶融金属脆化割れは、結晶粒界にFe原子間結合力を高めるCが多量に存在すると抑制されることが知られている。しかし、本発明が対象としているTi添加IF鋼を素材とするZn−Al−Mg系めっき鋼板の場合、素材が極低炭素鋼であるからCの絶対量が極めて少なく、しかもTiによって固定されているため、結晶粒界にはほとんど存在しておらず、鋼中のCによる溶融金属脆化の抑制効果が期待できない。
本発明は、Ti添加IF鋼をめっき原板とするZn−Al−Mg系めっき鋼板において、厳しい溶接条件であっても溶融金属脆化割れが安定して抑止できるものを提供しようというものである。
発明者らの詳細な検討の結果、素地鋼板として、Ti、B、Nbを複合添加し、かつCrの含有量を一定以上に増量した鋼を採用することにより、上記目的が達成できる。すなわち本発明では、質量%でAl:3〜22%、Mg:1〜10%、残部実質的にZnからなる溶融めっきを施しためっき鋼板において、素地鋼板を、質量%でC:0.01%未満、Si:1.5%以下、Mn:2.0%以下、P:0.15%以下、S:0.015%以下、N:0.005%以下、Ti:0.15%以下、B:0.0003〜0.01%、Cr:0.4〜3.0%好ましくは0.5〜2.0%、Nb:0.02〜0.15%であり、必要に応じてV:2.0%以下例えば0.2〜2.0%、Mo:2.0%以下例えば0.2〜2.0%およびZr:2.0%以下例えば0.2〜2.0%の1種以上を含有し、また必要に応じてCu:1.0%以下例えば0.05〜1.0%およびNi:1.0%以下例えば0.05〜1.0%の1種以上を含有し、残部Feおよび不可避的不純物、かつ下記(1)式を満たす組成の鋼で構成したことを特徴とする耐溶融金属脆化割れ性に優れたZn−Al−Mg系めっき鋼板が提供される。
Ti≧4×C+3.43×N+1.6×S ……(1)
ここで、溶融めっきが「残部実質的にZnからなる」とは、Zn−Al−Mg系めっきの耐食性を阻害せず、かつ溶融めっき鋼板の製造自体が可能な範囲で、Zn、Al、Mg以外の元素の混入を許容する趣旨である。例えば、溶融Zn−Al−Mg系めっき浴に一般的に含有される元素として、Ti、B、Si、Feが挙げられるが、これらはTi:0.1質量%以下、B:0.05質量%以下、Si:2%以下、Fe:2%以下の範囲で含有されて構わない。また「残部実質的にZnからなる」には「残部がZnおよび不可避的不純物からなる」場合が含まれ、「Ti、B、Si、Feの1種以上を上記の含有量範囲で含み、残部がZnおよび不可避的不純物からなる」場合も含まれる。(1)式の元素記号の箇所には、質量%で表される当該元素の含有量の値が代入される。
本発明によれば、C含有量0.01%未満の鋼が用いられる種々の用途において、耐食性に優れたZn−Al−Mg系めっき鋼板を使用した健全な溶接部を有する溶接部材が提供される。本発明のZn−Al−Mg系めっき鋼板を使用すると、溶接時の溶融金属脆化割れを皆無にすることが可能である。したがって本発明は、従来、亜鉛めっき鋼板が使用されていた各種溶接構造部材において、信頼性を維持しながら耐食性レベルの向上をもたらすものである。
本発明では、めっき原板である素地鋼板として、C含有量が0.01%未満であり、Ti、B、NbおよびCrを適量含有させた鋼を使用することにより、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の溶接時における溶融金属脆化割れを防止する。以下に素地鋼板の成分元素について説明する。
Cは、非時効性と高加工性を両立させるために、0.01%未満とする必要である。このCは後述するTiによってほぼ全量が炭化物として固定される。Cを過剰に添加するとTi炭化物が過度に生成し、ランクフォード値(以下、r値と記す)および全伸びが低下するとともに、Cを固定するために必要とされるTi量が増大するので、製造コストが上昇する。
Siは、非時効性と高加工性を維持しつつ固溶強化するために有効な元素である。その作用を十分に得るには0.01質量%以上のSi含有量を確保することが望ましい。ただし、Si含有量が増大すると、延性が低下したり、鋼材表面にSiが濃化してめっき性が低下したりする。このため本発明ではSi含有量は1.5質量%以下の範囲に制限され、0.5質量%以下とすることがより好ましい。
Mnは、非時効性と高加工性を維持しつつ固溶強化するために有効な元素である。S起因の脆化を防止するとともに強度向上に有効な元素である。これらの効果を得るために0.05質量%以上のMn含有量を確保する。ただし、Mn含有量が増大すると、Mn偏析が顕著になりやすく、r値や全伸びが低下したり、Siと同様に鋼材表面にMnが濃化してめっき性が低下したりする。このため本発明ではMn含有量は2.0質量%以下の範囲に制限され、0.5質量%以下とすることがより好ましい。
Pも、非時効性と高加工性を維持しつつ固溶強化するために有効な元素である。そのため、高強度が必要な用途では加工性やめっき性に悪影響を及ぼさない範囲で添加することができるが、延性に悪影響を及ぼすので高加工性が要求される用途では低い方がよい。過剰にPを添加すると、r値および全伸びが低下するとともに、深絞り加工により部分的に張出し成形等の2次加工が施されるとその部位にて脆性破壊(以下、2次加工割れと記す)が発生する。微量のBを添加して防止手段を講じるが、必ずしも2次加工割れを完全に防止できない。このような理由から、P含有量が0.1質量%以下に制限され、0.01質量%以下とすることがより好ましい。
Sは、鋼の脆化を招くので、S含有量は0.015質量%以下とする。このSは、後述するTiによってほぼ全量が硫化物として固定される。Sを過剰に添加するとTi硫化物が過度に生成し、r値および全伸びが低下するとともに、Sを固定するために必要とされるTi量が増大するので、製造コストが上昇する。
Nは、後述するTiによってほぼ全量が固定される。鋼中のNがBと反応してBNを形成することによりBが消費されると、耐溶融金属脆化割れ性を改善するために重要な機能を担うBの鋼中含有量(有効B量)を十分に確保することが難しくなる。このため、Nの含有量をできるだけ低く抑えることが重要である。本発明では、TiによってNを固定することでBNの形成を抑制するのであるが、それでもN含有量は0.005質量%以下に抑えておく必要がある。Nを過剰に添加するとTi窒化物が過度に生成し、r値および全伸びが低下するとともに、Nを固定するために必要とされるTi量が増大するので、製造コストが上昇する。
Tiは、強力な炭化物、窒化物等形成元素であり、上記のようにC、NをTiCあるいはTiNとして固定することにより、有効B量を確保してBNの形成を抑制する機能を有する。種々検討の結果、このようなTiの機能を十分に発揮させるには、下記(1)式を満たすようにTi含有量を確保する必要がある。
Ti≧4×C+3.43×N+1.6×S ……(1)
この(1)式は、鋼中に存在するC、N、Sのほぼ全量を固定するに必要なTi量を与えるものである。Ti含有量が(1)式を外れて低い場合は、「完全非時効」の性質を実現すること、r値および全伸びを顕著に改善すること、並びに耐溶融金属脆化割れ性を防止するに足る有効B量を確保することを同時に実現することが難しくなる。
また、発明者らの検討によれば、TiはCrの粒界偏析を促進させる作用があることがわかった。このため、後述のCrによる耐溶融金属脆化割れ性の改善効果を高める上でも有効である。ただし、過剰のTi含有は鋼材の加工性低下および製造コスト増大を招くので、Ti含有量は0.15質量%以下の範囲に制限される。
Bは、本発明の骨子となる元素の一つであり、溶融金属脆化割れの抑制に有効な元素である。その作用は、Bが結晶粒界に偏析して原子間結合力を高めることによると考えられ、前述のNb、Crと複合添加することにより溶融金属脆化割れを皆無とすることができる。SIMSによる分析では、本発明鋼を高温のオーステナイト域に加熱することにより、Bはオーステナイト粒界に顕著に偏析することが確認されている。このようなBによる粒界強化機能を発揮させるには、前述のように、Nの低減やTiによるNの固定によって、BN形成に伴うBの消費を抑制して有効B量を確保することが重要である。その上で、B含有量(トータル量)は0.0003質量%以上を確保する必要があり、0.001質量%以上とすることがより好ましい。ただし、過剰のB添加は加工性劣化の原因となるのでB含有量(トータル量)は0.01質量%以下に制限される。
Crは、高温でのオーステナイト粒界に偏析することにより、溶融金属脆化割れの抑制に顕著に寄与することがわかった。特許文献5に示されるように、従来、Zn−Al−Mg系めっき鋼板の素地鋼板として、CrとBを含有するものも存在した。しかし、そのような従来鋼を用いた場合、実際の溶接施工で溶融金属脆化割れが生じた事例が見られた。発明者らは詳細な研究の結果、従来鋼よりもCr含有量レベルを高めること、および、Tiを添加することによって、上記の問題が解消できることを突き止めた。具体的には、TiおよびBの添加量については上述の通りであり、Crの添加量については0.4質量%以上とすることが極めて有効であり、0.5質量%以上がより好ましい。このようにTi、Bの添加とCrの増量によって耐溶融金属脆化割れ性が顕著に改善されるメカニズムについては、現時点で明確にはなっていないが、一定量以上のBとCrが同時に高温のオーステナイト粒界に偏析することによって、BとCrの相乗効果によって従来鋼の場合よりも粒界エネルギーが低下し、粒界における原子間結合力が高められ、その結果、溶融金属脆化割れに対する抵抗力が顕著に増大したものと推察される。ただし、過剰にCrを含有させると鋼材の加工性が低下し、また靭性にも悪影響を及ぼすので、Cr含有量は3.0質量%以下、好ましくは2.0質量%以下の範囲に制限される。
Nbは、本発明の骨子となる元素の一つであり、その作用は、Bとともに結晶粒界に偏析して原子間結合力を高めることによると考えられ、前述のCrと複合添加することにより溶融金属脆化割れを皆無とすることができる。しかし、現行の製造プロセスにおいてNbがNbCとして析出すると、その作用は発揮されない。すなわちNbは、固溶Nbとして結晶粒界に存在させておく必要があるので、上述のCは必ずTiで固定されていることが好ましい。Nbによる溶融金属割れを抑制する効果を発現させるためには、0.02質量%以上の添加が必要である。上限は0.15質量%でよい。それ以上のNbを添加しても効果が飽和するだけである。
V、Mo、Zr、Cu、Niの各元素も、高温のオーステナイト粒界に偏析することにより溶融金属脆化割れを抑制する作用を有するので、必要に応じてこれらの1種以上を添加することができる。その効果はB、NbおよびCrとの複合添加によって一層顕著になる。各元素の上記作用を十分に引き出すためには、V:0.2質量%以上、Mo:0.2質量%以上、Zr:0.2質量%以上、Cu:0.05質量%以上、Ni:0.05%以上とすることが特に効果的である。ただし、これらの元素を過剰に添加しても溶融金属脆化割れの抑制効果は飽和し、鋼材の靭性や加工性の低下、製造コストの増大を招くので、これらの元素を添加する場合は、V:2.0%以下、Mo:2.0%以下、Zr:2.0%以下、Cu:1.0質量%以下、Ni:1.0質量%以下の範囲で行う。
以上の組成を有する素地鋼板は、一般的な鋼板製造ラインにおいて常法により製造することができる。その後、公知の方法により溶融Zn−Al−Mg系めっきを施してめっき鋼板を得る。本発明に適用されるZn−Al−Mg系めっきは以下のようなものである。
めっき層中のAlは、めっき鋼板の耐食性を向上させる作用を有する。また、めっき浴中にAlを含有させることでMg酸化物系ドロス発生を抑制する作用もある。これらの作用を十分に得るには溶融めっきのAl含有量を3質量%以上とする必要があり、4質量%以上とすることがより好ましい。一方、Al含有量が22質量%を超えると、めっき層と素地鋼板との界面でFe−Al合金層の成長が著しくなり、めっき密着性が悪くなる。優れためっき密着性を確保するには15質量%以下のAl含有量とすることが好ましく、10質量%以下とすることがより好ましい。
めっき層中のMgは、めっき層表面に均一な腐食生成物を生成させて当該めっき鋼板の耐食性を著しく高める作用を呈する。その作用を十分に発揮させるには溶融めっきのMg含有量を1質量%以上とする必要があり、2質量%以上を確保することが望ましい。一方、Mg含有量が10質量%を超えると、Mg酸化物系ドロスが発生し易くなる弊害が大きくなる。より高品質のめっき層を得るには5質量%以下のMg含有量とすることが好ましく、4質量%以下とすることがより好ましい。
溶融めっき浴中にTi、Bを含有させると、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板において斑点状の外観不良を与えるZn11Mg2相の生成・成長が抑制される。Ti、Bはそれぞれ単独で含有させてもZn11Mg2相の抑制効果は生じるが、製造条件の自由度を大幅に緩和させる上で、TiおよびBを複合で含有させることが望ましい。これらの効果を十分に得るには、溶融めっきのTi含有量は0.0005質量%以上、B含有量は0.0001質量%以上とすることが効果的である。ただし、Ti含有量が多くなりすぎると、めっき層中にTi−Al系の析出物が生成し、めっき層に「ブツ」と呼ばれる凹凸が生じて外観を損なうようになる。このため、めっき浴にTiを添加する場合は0.1質量%以下の含有量範囲とする必要があり、0.01質量%以下とすることが望ましい。また、B含有量が多くなりすぎると、めっき層中にAl−B系あるいはTi−B系の析出物が生成・粗大化し、やはり「ブツ」と呼ばれる凹凸が生じて外観を損なうようになる。このため、めっき浴にBを添加する場合は0.05質量%以下の含有量範囲とする必要があり、0.005質量%以下とすることが望ましい。
溶融めっき浴中にSiを含有させると、前記Fe−Al合金層の成長を抑制し、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の加工性を向上させる作用を有する。また、めっき層中のSiは、めっき層の黒変化を防止し、表面の光沢性を維持する上でも有効である。このようなSiの作用を十分に引き出すためには溶融めっきのSi含有量を0.005質量%以上とすることが効果的である。ただし、過剰にSiを添加すると溶融めっき浴中のドロス量が多くなるので、めっき浴にSiを含有させる場合は2.0質量%以下の含有量範囲とする。
溶融めっき浴中には、素地鋼板を浸漬・通板する関係上、一般にはFeの混入が避けられない。Zn−Al−Mg系めっきにおいて、Feは概ね2質量%程度まで含有が許容される。めっき浴中には、その他の元素として例えば、Ca、Sr、Na、希土類元素、Ni、Co、Sn、Cu、Cr、Mnの1種以上が含まれていても構わないが、それらの合計含有量は1質量%以下であることが望ましい。
めっき付着量は、鋼板片面あたり20〜300g/m2の範囲で調整することが望ましい。めっき付着量の制御は、一般的な亜鉛めっき鋼板の製造に準じてガスワイピングノズルを用いて行うことができる。ワイピングガスやめっき層凝固時の雰囲気ガスは空気(大気)とすることができる。すなわち空冷方式が採用できる。なお、めっき浴温が550℃を超えると、浴からの亜鉛の蒸発が顕著になるため、めっき欠陥が発生しやすく、かつ浴表面の酸化ドロス量が増大するので好ましくない。
表1に示す組成の鋼を真空溶解炉にて溶製してインゴットを作製し、熱間鍛造→熱間圧延(板厚約4.0mm)→酸洗→冷間圧延の工程にて板厚約1.0mmの冷延板を作製した。冷延板を水素−窒素混合ガス中800℃で再結晶焼鈍した後、大気に触れない状態を保ったまま、直ちに以下に示す組成のめっき浴bに浸漬し、溶融Zn−Al−Mg系めっきを施した。一部の鋼についてはめっき浴a、c、dによる溶融Zn−Al−Mg系めっきも行った。下記の「%」は質量%である。
〔めっき浴a〕Al:6%、Mg:3%、Zn:残部
〔めっき浴b〕Al:6%、Mg:3%、Ti:0.002%、B:0.0005%、Si:0.01%、Fe:0.1%、Zn:残部
〔めっき浴c〕Al:6%、Mg:3%、Si:0.1%、Fe:0.1%、Zn:残部
〔めっき浴d〕Al:12%、Mg:8%、Si:0.1%、Fe:0.1%、Zn:残部
めっき浴温は約400℃であり、めっき浴から引き上げてめっき付着量を鋼板片面当たり約90g/m2に調整した溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を得た。めっき層凝固時の冷却は空気冷却である。
Figure 0005283402
〔アーク溶接〕
得られためっき鋼板から100mm×75mmのサンプルを切り出し、これをアーク溶接による溶融金属脆化に起因する溶接最大割れ長さを評価するための試験片とした。
溶接試験は図1に示すような外観のボス溶接部材を作製する「ボス溶接」を行い、その溶接部断面を観察して割れの発生状況を調べる方法で行った。すなわち試験片3の板面中央部に直径20mm×長さ25mmの棒鋼からなるボス(突起)1を垂直に立て、このボス1を試験片3にアーク溶接にて接合した。溶接ワイヤは、YGW12を用い、溶接開始点からボスの周囲を1周して、溶接開始点を過ぎた後もさらにビードを重ねて少し溶接を進めたところで溶接終了とした。すなわち、溶接開始点と溶接終了点の間に溶接ビード6が重なるようにした。溶接条件は、溶接電流:217A、溶接電圧25V、溶接速度0.2m/min、シールドガス:CO2、シールドガス流量:20L/minとした。ボス1と試験片3と溶接ビード6からなる溶接後の部材をここでは「ボス溶接部材」と呼んでいる。
アーク溶接に際しては実験的に溶接割れを起こりやすくする目的で、図2に示すように試験片3を拘束した状態で行った。すなわち、試験片3を、120mm×95mm×板厚4mmの拘束板4(JISに規定されるSS400鋼材)の板面中央部に置き、予め試験片3の全周を拘束板4に溶接した。そして一体となった試験片3/拘束板4の接合体を水平な実験台5の上に2個のクランプ2によって固定し、この状態で上記のボス溶接を行った。本明細書ではこのような拘束状態で行うボス溶接を「拘束ボス溶接」と呼んでいる。この方法によれば、試験片3は拘束板4と全周溶接により一体となっていることから、ボス溶接時の入熱によって起こる膨張・収縮が拘束されるので、試験片3に作用する熱応力によってボス溶接時に溶接割れが生じやすくなり、溶接割れの明瞭な評価が可能になる。
拘束ボス溶接後に、ボス1の中心軸を通り、かつ前記の溶接ビードの重なり部分8を通る切断面9で、ボス1/試験片3/拘束板4の接合体を切断し、その切断面9について溶接ビード近傍の試験片3(すなわちめっき鋼板母材である素地鋼板)部分の金属組織を顕微鏡観察した。顕微鏡観察によって当該断面内の試験片3の部分に観測される割れについて、試験片3のボス溶接側の表面から割れの先端までの割れの長さを測定し、最も長い割れについての測定値を「最大割れ長さ」とした。このような素地鋼板の割れはめっきがない場合には観察されず、これは「溶融金属脆化割れ」であると判断される。
本発明が解決しようとする課題に鑑み、溶融金属脆化割れが皆無であるものを合格と判定した。
〔スポット溶接〕
また、スポット溶接による溶融金属脆化割れの試験を行った。得られためっき鋼板から同様に100mm×75mmのサンプルを切り出し、このサンプルを2枚重ね合わせ、これを試験片としてスポット溶接による溶融金属脆化に起因する溶接最大割れ長さを評価するための試験を行った。
スポット溶接は、先端径6mmのDR型電極を用い、加圧力3.2kNを加えた状態でチリが発生する溶接電流10kAを供給する条件で行った。そして、アーク溶接による試験と同様に、溶接部の断面の金属組織を観察して割れの長さを測定した。ここでも、溶融金属脆化割れが皆無であるものを合格と判定した。
図3に、表1に組成を示した各鋼を素材として製造した溶融Zn−Al−Mgめっき鋼板を試験片として行ったアーク溶接とスポット溶接による溶融金属脆化割れの試験のうち、めっき浴bを用いて試験を行った結果を示す。下地鋼にB、Nbおよび0.5質量%以上のCrを複合添加した本発明鋼を用いることによって、Ti添加IF鋼における溶融金属脆化割れが皆無となることがわかる。
図4には、表1の鋼4、5、7について、溶融Zn−Al−Mgめっき浴の組成をa〜dとしためっき鋼板を作製し、前述のアーク溶接による溶融金属脆化割れの評価を行った結果を示す。鋼4は本発明範囲外、鋼5と7は本発明鋼である。溶融Zn−Al−Mgめっき浴の組成によらず、本発明の下地鋼を採用することで、Ti添加IF鋼における溶融金属脆化割れが皆無となる。
次に、合金元素を種々変化させたTi添加IF鋼を素地鋼板として製造した溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板の機械的特性および溶融金属脆化割れ性を評価した。
表2に、下地鋼であるTi添加IF鋼の合金組成を示す。各鋼とも、実施例1と同様の工程で溶融Zn−Al−Mg系合金めっき鋼板を製造した。ここでは、前記のめっき浴bを用いてめっきを行った。
Figure 0005283402
得られためっき鋼板について、実施例1と同様の方法で、アーク溶接、およびスポット溶接による溶融金属脆化割れ性の評価を行った。
また、めっき鋼板について、引張強さ、全伸び、平均r値を調べた。
張強さおよび全伸びは、長手方向が圧延方向と一致するJIS 5号引張試験片を用いてJIS Z2241に準拠した引張試験を行うことによって求めた。
平均r値は、長手方向が圧延方向に対して、0°(平行)、45°、90°のJIS 5号引張試験片を用いて、それぞれの方向に引張試験を行い、各方向のr値を測定し、下記(2)式により求めた。r値はJIS G0202:1987の番号1182に規定されている試験片厚さtを用いる方法に従って求めた。
m=(r0+2r45+r90)/4 ……(2)
ここで、
m : 平均r値
0 : 圧延方向に対し0°方向に測定したr値
45 : 圧延方向に対し45°方向に測定したr値
90 : 圧延方向に対し90°方向に測定したr値
機械的性質は、良好な深絞り性の指標として全伸びが40%以上、rm値が1.5以上を合格とした。溶融金属脆化割れ性は、割れ皆無を合格とした。
結果を表3に示す。
Figure 0005283402
本発明に従う組成の鋼板を素材として製造した溶融Zn−Al−Mg系合金めっき鋼板は、表3に示した通り、厳しい溶接条件であっても溶融金属脆化割れが安定して抑止されている。
これに対し、比較例No.19、20はCrの含有量が少なすぎたことにより溶接部に溶融金属脆化割れが認められた。No.21はCrを含有しないいため規定量のMoを含有しても溶融金属脆化割れを抑制できなかったNo.22はB、No.24はTi((1)式)の含有量がそれぞれ不足するのでCr含有量が適正でも溶融金属脆化割れが生じた。No.23はNbとCrの含有量が少なすぎたのでも溶融金属脆化割れが生じた。No.25はMnの含有量が多すぎたので全伸び、r値とも低下し、深絞り加工用鋼板として不適当であった
以上のように、Ti、Nb、B、Crを適正範囲で含有する本発明例を素地鋼板として製造した溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板は、いずれも溶接部近傍での溶融金属脆化割れは皆無であった。このように安定して溶融金属脆化割れが抑止されるZn−Al−Mg系めっき鋼板は、従来の同系めっき鋼板と比較して溶接部の強度についての信頼性が大幅に向上し、建材、自動車をはじめとする種々の部材用途に好適なものである。
ボス溶接部材の形状を模式的に示した図。 拘束ボス溶接を行う際の試験片の拘束方法を模式的に示した断面図。 実施例1のめっき鋼板についてアーク溶接およびスポット溶接での最大割れ長さを示したグラフ。 種々の組成の溶融Zn−Al−Mg系めっき浴で得られた実施例1のめっき鋼板についてアーク溶接での最大割れ長さを示したグラフ。
符号の説明
1 ボス
2 クランプ
3 試験片
4 拘束板
5 実験台
6 溶接ビード
7 試験片全周溶接部の溶接ビード
8 溶接ビードの重なり部分
9 切断面

Claims (4)

  1. 質量%でAl:3〜22%、Mg:1〜10%、残部がZnおよび不可避的不純物からなる溶融めっきを施しためっき鋼板において、素地鋼板を、質量%でC:0.01%未満、Si:1.5%以下、Mn:2.0%以下、P:0.15%以下、S:0.015%以下、N:0.005%以下、Ti:0.15%以下、B:0.0003〜0.01%、Cr:0.4〜3.0%、Nb:0.02〜0.15%、残部Feおよび不可避的不純物、かつ下記(1)式を満たす組成の鋼で構成したことを特徴とする耐溶融金属脆化割れ性に優れたZn−Al−Mg系めっき鋼板。
    Ti≧4×C+3.43×N+1.6×S ……(1)
  2. 素地鋼板を、さらにV:2.0%以下、Mo:2.0%以下およびZr:2.0%以下の1種以上を含有する鋼で構成したことを特徴とする請求項1に記載の耐溶融金属脆化割れ性に優れたZn−Al−Mg系めっき鋼板。
  3. 素地鋼板を、さらにCu:1.0%以下およびNi:1.0%以下の1種以上を含有する鋼で構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の耐溶融金属脆化割れ性に優れたZn−Al−Mg系めっき鋼板。
  4. 前記溶融めっきは、質量%でAl:3〜22%、Mg:1〜10%を含有し、さらにTi:0.1質量%以下、B:0.05質量%以下、Si:2%以下、Fe:2%以下の1種以上を含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなるものである請求項1〜3のいずれかに記載の耐溶融金属脆化割れ性に優れたZn−Al−Mg系めっき鋼板。
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