JP5281720B1 - 立体映像処理装置及び立体映像処理方法 - Google Patents

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Abstract

立体視用の映像を取得する映像取得部(201)と、立体視用の映像内の一部の領域である第1領域の位置を取得する位置取得部(205)と、立体視用の映像の視差量を前記立体視用の映像を所定の画素数ごとに区分した処理単位ごとに取得する視差取得部(202)と、表示画面の大きさ及び所定の倍率に基づいて、立体視用の映像の一部である拡大表示領域の表示画面上における大きさを決定する決定部(203)と、立体視用の映像内の複数の第2領域であって、それぞれが第1領域を含み、かつ決定部(203)によって決定された大きさの前記複数の前記第2領域に含まれる処理単位それぞれの視差量が所定の範囲内である第2領域を拡大表示領域として選択する領域選択部(204)とを備える。

Description

本開示は、立体視用の映像を表示するための立体映像処理装置及び立体映像処理方法に関するものである。
両眼視差を有する左右の映像を独立して視聴者の左右の目に投影できる3D表示装置が知られている。
3D表示装置は、左目用に表示する左目映像と、右目用に表示する右目映像とにおいて、3D表示装置上の表示位置を水平方向にずらすことにより、立体視を実現する。このずれ(以下、視差量と称す)が適正範囲を超える場合、視聴者は、立体視を正常に行うことができない。したがって、3D表示装置は、立体視用の映像を生成する場合、この視差量が所定の範囲内に収まるように左目映像及び右目映像を生成する。
ここで、立体視用の映像のうちの一部の映像(以下、部分映像とも記載する。)を拡大して表示する場合、部分映像の視差が拡大し、拡大後は正常な立体視が不可能になる場合がある。特許文献1は、このような問題を回避するために、拡大表示領域内の視差量に応じて、拡大倍率を変化させることで正常な立体視を継続可能にする方法を開示する。
特許第4442190号公報
本開示は、拡大表示させたい位置を含む領域を、拡大倍率を変化させることなく立体視可能に拡大表示する装置を提供する。
本開示における立体映像処理装置は、表示画面に表示された立体視用の映像の一部を前記表示画面に所定の倍率で拡大表示するための処理を行う立体映像処理装置であって、前記立体視用の映像を取得する映像取得部と、ユーザによって設定される前記立体視用の映像内の一部の領域であって、前記ユーザが拡大表示を希望する領域である第1領域の位置を示す拡大表示指示位置を取得する位置取得部と、前記立体視用の映像の視差量を前記立体視用の映像を所定の画素数ごとに区分した処理単位ごとに取得する視差取得部と、前記表示画面の大きさ及び前記所定の倍率に基づいて、前記立体視用の映像の一部である拡大表示領域の前記表示画面上における大きさを決定する決定部と、前記立体視用の映像内の複数の第2領域であって、それぞれが前記第1領域を含み、かつ前記決定部によって決定された大きさである前記複数の前記第2領域のうち、当該第2領域に含まれる前記処理単位それぞれの視差量が所定の範囲内である前記第2領域を前記拡大表示領域として選択する領域選択部とを備える。
本開示における立体映像処理装置は、視聴者が拡大表示を希望する映像領域を、拡大倍率が維持され、なおかつ視差が所定の範囲内である立体映像として拡大表示できる。
図1は、実施の形態1に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係るコントローラの詳細な構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係るデジタルカメラの拡大表示領域の指定方法を示す模式図である。 図4は、拡大表示領域の画像サイズを説明するための図である。 図5は、拡大候補領域を説明するための図である。 図6は、実施の形態1に係るコントローラの拡大表示動作のフローチャートである。 図7は、領域選択部の拡大表示領域の選択方法を説明するための図である。 図8は、拡大表示映像が表示された液晶モニタを表す図である。 図9は、実施の形態2に係るコントローラの詳細な構成を示すブロック図である。 図10は、実施の形態2に係るコントローラの拡大表示動作のフローチャートである。 図11は、評価値の算出順序を説明するための拡大候補領域の模式図である。 図12は、実施の形態2に係るコントローラの拡大表示動作の他の例を示すフローチャートである。 図13は、立体映像処理装置の適用例を示す図である。 図14は、立体映像処理装置の別の適用例を示す図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
以下、図1〜図8を用いて、実施の形態1を説明する。以下の実施の形態では、デジタルカメラを例として説明する。
[1−1.構成]
まずは、実施の形態1に係るデジタルカメラの構成に関して説明する。
図1は、実施の形態1に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ100は、光学系101、CCDイメージセンサ102、映像処理部103、メモリ104、コントローラ105、カードスロット106、メモリカード107、操作部材108、ズームレバー109、液晶モニタ110、及び内部メモリ111を備える。
光学系101は、立体視用の映像を構成する左目画像及び右目画像の一方に対応する、第1視点における被写体像を形成する。また、光学系101は、上記左目画像及び右目画像の他方に対応する、第1視点とは異なる第2視点における被写体像を形成する。具体的には、光学系101は、第1の光学系及び第2の光学系の2つの光学系を有する。
なお、光学系101は、1つの光学系であって、ユーザが撮影位置を移動することにより異なる視点の被写体像を形成する構成でもよい。つまり、光学系101は、立体視用の映像に用いられる異なる2つの被写体像を形成できるものであればどのようなものでもよい。なお、光学系101には、ズームレンズ(図示せず)、OIS(Optical Image Stabilizer)(図示せず)、及びフォーカスレンズ(図示せず)が含まれる。
CCDイメージセンサ102は、光学系101で形成された被写体像を撮影して、映像信号を生成する。CCDイメージセンサ102は、光学系101から第1視点における被写体像が入力された場合、第1視点における被写体像に対応する映像信号である第1視点信号を生成する。また、CCDイメージセンサ102は、光学系101から第2視点における被写体像が入力された場合、第2視点における被写体像に対応する映像信号である第2視点信号を生成する。
なお、以下の実施の形態では、第1視点信号及び第2視点信号を合わせて立体視用の映像信号、または単に映像信号と記載する。CCDイメージセンサ102は、露光、転送、電子シャッタなどの各種動作を行う。
映像処理部103は、CCDイメージセンサ102で生成された映像信号に対して各種の処理を施し、液晶モニタ110に表示するための画像データを生成する。また、映像処理部103は、CCDイメージセンサ102で生成された映像信号に対して、メモリカード107に再格納するための映像信号を生成する。例えば、映像処理部103は、CCDイメージセンサ102で生成された映像信号に対してガンマ補正やホワイトバランス補正、傷補正などの各種映像処理を行い、メモリカード107に再格納するための映像信号を生成する。
また、映像処理部103は、光学系101及びCCDイメージセンサ102で取得された第1視点信号及び第2視点信号に対して、両画像の対応する処理単位を比較することによって画像の処理単位ごとの視差量を求める。続いて、映像処理部103は、各視差量の出現頻度による視差ヒストグラムを算出する。さらに、映像処理部103は、算出したヒストグラムと、予め設定されたヒストグラムパタンとの比較を行うことによって所定の立体感を得るための撮影パラメータを決定する。
ここで、本実施の形態では、映像処理部103における処理単位は、立体視用の映像を4×4画素単位に区分した場合の各画素単位である。なお、上記処理単位は、8×8画素単位、16×16画素単位など、任意の画素数の単位であってもよい。また、視差量は、両画像の対応する処理単位の左右方向のずれを示す値であれば、どのようなものでもよい。
映像処理部103が求める処理単位の視差量は、処理単位中に複数の視差量が存在する場合は、複数の視差量の平均値、中央値、または複数の視差量のうちのいずれか一つを選択することで求められる。
また、映像処理部103は、視差量を検出する際、ブロックマッチング処理を用いる。ブロックマッチング処理は、第1視点信号における例えば4×4画素のブロックと類似するブロックを第2視点信号から探しだす処理である。映像処理部103は、DSP(Diital Signal Processor)やマイコンなどで実現可能である。
なお、視差量は、符号を有する量である。例えば、ユーザから見て映像が液晶モニタ110の表示画面よりも奥側へ奥行を持つように表示される場合をマイナスの視差量とした場合、映像が液晶モニタ110の表示画面よりも手前側へ飛び出すように表示される場合はプラスの符号の視差量である。
メモリ104は、映像処理部103及びコントローラ105のワークメモリとして機能する。メモリ104には、例えば、映像処理部103で処理された映像信号若しくは、映像処理部103で処理される前のCCDイメージセンサ102から入力される画像データが一時的に蓄積される。また、メモリ104には、撮影時における光学系101、CCDイメージセンサ102の撮影条件が一時的に蓄積される。ここで、撮影条件とは、被写体距離、画角情報、ISO感度、シャッタースピード、EV値、F値、レンズ間距離、撮影時刻、OISシフト量等を意味する。メモリ104は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、または強誘電体メモリなどで実現できる。
次に、コントローラ105(立体映像処理装置)について説明する。
コントローラ105は、デジタルカメラ100全体を制御する制御手段である。コントローラ105は、半導体素子などで実現可能である。コントローラ105は、ハードウェアのみで構成されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現されてもよい。コントローラ105は、マイコンなどでも実現できる。
図2は、実施の形態1に係るコントローラ105の詳細な構成を示すブロック図である。
コントローラ105は、映像取得部201と、視差取得部202と、決定部203と、領域選択部204と、位置取得部205とを備える。
映像取得部201は、メモリ104に格納された映像信号(立体視用の映像)を取得する。
視差取得部202は、映像処理部103が求めた立体視用の映像の処理単位ごとの視差量を取得する。
決定部203は、液晶モニタ110の表示画面の大きさ及びユーザがズームレバーから入力したズーム倍率(所定の倍率)に基づいて、立体視用の映像の一部である拡大表示領域の表示画面上における大きさを決定する。具体的には、例えば、決定部は、液晶モニタ110の表示画面の各辺の大きさを所定の倍率で除した大きさを拡大表示領域の大きさとして決定する。
位置取得部205は、ユーザが操作部材108を介して入力する、立体視用の映像内のユーザが拡大表示したい領域である第1領域の位置(以下、拡大表示指示位置とも記述する。)を取得する。
領域選択部204は、立体視用の映像の一部を拡大表示領域として選択し、拡大処理を行った映像を液晶モニタ110に出力する。拡大表示領域の選択方法の詳細については、後述する。
カードスロット106には、メモリカード107が着脱可能である。カードスロット106は、機械的及び電気的にメモリカード107と接続される。
メモリカード107は、フラッシュメモリや強誘電体メモリなどを内部に含み、データを格納可能な記録媒体である。
操作部材108は、ユーザのデジタルカメラ100への操作入力を受け付ける部材であり、例えば、操作部材108は、十字ボタン及び決定ボタンを備える。十字ボタンは、液晶モニタ110に表示される画像上の位置を指定するための指示カーソルをユーザが操作するため部材である。決定ボタンは、十字ボタンで操作された指示カーソルが示す指示位置をユーザが決定するための部材である。
ズームレバー109は、ユーザからの光学系101におけるズーム倍率の変更指示を受け付ける部材である。
液晶モニタ110は、第1視点信号及び第2視点信号を表示画面に2D表示、若しくは3D表示可能な表示デバイスである。ここで、上記の第1視点信号及び第2視点信号は、CCDイメージセンサ102で生成された映像信号またはメモリカード107から読み出した映像信号である。
また、液晶モニタ110は、デジタルカメラ100の各種の設定情報を表示可能である。例えば、液晶モニタ110は、撮影時における撮影条件である、EV値、F値、シャッタースピード、ISO感度等を表示可能である。
液晶モニタ110は、映像信号を2D表示する場合、第1視点信号及び第2視点信号のいずれか一方を選択して表示する。また、液晶モニタ110は、第1視点信号と、第2視点信号と、を画面分割して左右もしくは上下に表示してもよい。さらに、液晶モニタ110は、第1視点信号と、第2視点信号とをライン毎に交互に表示してもよい。つまり、液晶モニタ110は、映像信号を2D表示する場合、第1視点信号と第2視点信号とに基づく2D映像を表示する機能を有する。
液晶モニタ110は、映像信号を3D表示する場合、第1視点信号と、第2視点信号とをフレームシーケンシャルに表示してもよいし、第1視点信号と、第2視点信号とをオーバーレイして表示してもよい。
内部メモリ111には、デジタルカメラ100全体を制御するための制御プログラム等が格納される。内部メモリ111は、フラッシュメモリや強誘電メモリなどで実現される。
[1−2.動作]
以下、デジタルカメラ100における映像信号の拡大表示動作について説明を行う。
図3は、デジタルカメラ100の具体的構成を示す図である。
デジタルカメラ100は、背面部にズームレバー109、操作部材108、及び液晶モニタ110を備える。つまり、ユーザは、液晶モニタ110に表示される映像を確認しながら撮影することができる構成となっている。
[1−2−1.拡大表示指示位置の指定動作]
まず、図3を参照しながら拡大表示指示位置の指定動作について説明する。
ユーザは、デジタルカメラ100に具備されている操作部材108を用いて、液晶モニタ110に表示される拡大表示指示位置300を指定する。具体的には、使用者は操作部材108を操作し、指示カーソル302を移動させる。ユーザは、拡大表示させたい領域である第1領域303の位置に指示カーソル302を移動させた後、操作部材108における決定ボタンを押下する。押下操作された時点における指示カーソル302の位置が拡大表示指示位置300となる。
なお、拡大表示指示位置300は、デジタルカメラ100の液晶モニタ110がタッチセンサを具備している場合、タッチ操作によって指定されてもよい。この場合、ユーザによってタッチ操作された表示画面上の位置が拡大表示指示位置300となる。
[1−2−2.拡大候補領域の設定動作]
次に、拡大表示領域の候補となる領域が含まれる拡大候補領域について説明する。
まず、拡大表示領域の画像サイズについて説明する。
図4は、拡大表示領域の画像サイズを説明するための図である。
拡大表示領域の画像サイズ301(x3ピクセル×y3ピクセル)は、決定部203が表示画面の大きさ及びズーム倍率(所定の倍率)に基づいて決定する。図4に示されるように、表示画面の大きさがx4ピクセル×y4ピクセルであり、ズーム倍率がMであるとした場合、拡大表示領域の画像サイズ301は、x3=x4/Mピクセル、y3=y4/Mピクセルとなる。
拡大候補領域は、当該拡大候補領域内において画像サイズ301の大きさの任意の領域を選択した場合に、選択した領域に必ず第1領域303が含まれるような領域である。第1領域は、図4で示されるように大きさがx5ピクセル×y5ピクセルの領域である。
図5は、拡大候補領域を説明するための図である。
操作部材108を介して、拡大表示指示位置300が指示された場合、領域選択部204は、拡大候補領域310を設定する。拡大候補領域310は、領域選択部204が拡大表示領域となり得る第2領域を探索する探索領域である。上述のように、領域選択部204が拡大候補領域内において画像サイズ301の大きさの任意の領域である第2領域を選択した場合、第2領域には、必ず第1領域303が含まれることとなる。言い換えれば、第2領域は、立体視用の映像内の領域であって、第1領域303が含まれ、なおかつ立体視用の映像内の決定部203によって決定された大きさの領域である。
ここで、拡大候補領域310は、上述の画像サイズ301と第1領域303の大きさとに基づいて決定される。具体的には、図5に示されるように拡大候補領域310の大きさがx2ピクセル×y2ピクセルである場合、x2=2×x3−x5ピクセル、y2=2×y3−y5ピクセルである。
図5に示されるように、拡大表示指示位置300として座標(x1ピクセル、y1ピクセル)が指定され、拡大候補領域310の大きさがx2ピクセル×y2ピクセルに決定されたとする。このとき、領域選択部204は、(x1−x2/2、y1−y2/2)、(x1+x2/2、y1−y2/2)、(x1+x2/2、y1+y2/2)、(x1−x2/2、y1+y2/2)を頂点とする四角形の領域を拡大候補領域310として設定する。
[1−2−3.拡大表示の動作フロー]
以下、コントローラ105の拡大表示動作について図面を参照しながら説明する。
図6は、コントローラ105の拡大表示動作のフローチャートである。
まず、位置取得部205は、拡大表示指示位置300を取得する(図6のS101)。拡大表示指示位置300は、既に説明したユーザの操作によって指定される。
続いて、領域選択部204は、画像サイズ301と第1領域303の大きさとに基づいて、拡大候補領域310を決定する(図6のS102)。
次に、視差取得部202は、拡大候補領域310内の全処理単位それぞれの視差量を取得する(図6のS103)。
次に、領域選択部204は、拡大候補領域310内において選択可能な第2領域のうち、第2領域に含まれる全ての処理単位の視差量が所定の範囲内に収まる第2領域を拡大表示領域として選択する(図6のS104)。
図7は、領域選択部204の拡大表示領域の選択方法を説明するための図である。
拡大候補領域内において、領域選択部204が選択可能な第2領域は、複数存在する。
例えば、図7では、領域選択部204は、第2領域304a〜304eなどを選択することができる。
ここで、領域選択部204は、第2領域に含まれる全ての処理単位の視差量が所定の範囲内であれば、当該第2領域を拡大後にユーザが適切に立体視できる領域、すなわち拡大表示領域として選択する。図7の例では、領域選択部204は、第2領域304eを拡大表示領域305として選択する。
なお、上記所定の範囲は、ユーザが拡大された映像を適切に立体視できるように設定されればよい。例えば、拡大後の映像の視差量が、生体安全ガイドラインで定められた視差量の上限値と下限値との間に収まるように所定の範囲を設定してもよい。
最後に、領域選択部204、及び映像処理部103は、拡大表示領域を拡大した映像である拡大表示映像を生成し、図8に示されるように、液晶モニタ110に拡大表示映像を表示(出力)する(図6のS105)。
[1−3.効果等]
以上のように、実施の形態1において、立体映像処理装置は、デジタルカメラ100のコントローラ105に適用される。コントローラ105は、映像取得部201と、視差取得部202と、決定部203と、領域選択部204と、位置取得部205とを備える。ここで、立体視用の映像内のうち、ユーザが拡大表示したい領域を第1領域とする。この場合、領域選択部204は、立体視用の映像内のうち第1領域が含まれる領域であって、決定部203によって決定された複数の第2領域のうち、第2領域に含まれる視差量が所定の範囲内である特定の第2領域を拡大表示領域として選択する。
これにより、領域選択部204は、立体視用の映像のうちユーザが拡大表示したい領域を含んだ拡大表示領域を所定の倍率を維持して拡大表示し、なおかつ拡大表示映像をユーザが適切かつ安全に立体視可能な映像とすることができる。
なお、本実施の形態において、領域選択部204は、第2領域に含まれる処理単位の視差量の分散が最も小さい第2領域を拡大表示領域305として選択してもよい。
これにより、ユーザは、より安全な拡大表示映像を視聴することができる。
また、本実施の形態において、領域選択部204は、第1領域303に含まれる処理単位の視差量の平均値と第2領域に含まれる処理単位の視差量の平均値との差が最も小さくなるような第2領域を拡大表示領域305として選択してもよい。
これにより、領域選択部204は、ユーザが拡大表示を希望する第1領域303に含まれる視差量に近い視差量を有する第2領域を拡大表示領域として選択する。したがって、第1領域303と、その周辺領域との視差量が近いため、ユーザは、拡大表示映像を自然にかつ効果的に立体視することが可能である。
また、本実施の形態において、領域選択部204は、表示画面上における位置が第1領域303の位置から最も近い第2領域を拡大表示領域305として選択してもよい。ここで、第1領域303の位置から第2領域までの距離は、例えば、拡大表示指示位置300から第2領域の中心位置に対応する処理単位までのユークリッド距離によって求められる。第1領域303の位置から第2領域までの距離は、チェス盤距離、または街区画距離で求められてもよい。
これにより、拡大表示を希望する第1領域303が拡大表示映像内の中央付近に表示されるため、ユーザは、第1領域303をより視聴しやすくなる。
なお、上記ステップS103において、視差取得部202が取得する視差量は、CCDイメージセンサ102から取得された映像に基づいて映像処理部103がリアルタイムに生成する視差マップから取得されてもよい。
また、上記ステップS103において、視差取得部202が取得する視差量は、メモリカード107に保存された立体映像のメタ情報から取得されてもよい。
なお、上記ステップS103において、視差取得部202が取得する視差量は、処理単位ごとの視差量でなくてもよい。領域選択部204が第2領域の最大の視差(ユーザが映像を最も奥側に知覚する部分の視差及びユーザが最も手前側に知覚する部分の視差)が所定の範囲内の視差量であるかを判断できる態様であればよい。
なお、本実施の形態では、拡大表示領域305のアスペクト比は、拡大前の映像のアスペクト比と同じである。
これにより、拡大表示を行った際にユーザに違和感を与えない自然な拡大表示をすることができる。
(実施の形態2)
以下、図9〜図12を用いて実施の形態2について説明する。実施の形態2では、領域選択部が評価値を用いて拡大表示領域を選択する例について説明する。
[2−1.構成]
実施の形態2に係るデジタルカメラの全体の構成は、図1及び図3を用いて説明した構成と同様である。
図9は、実施の形態2に係るコントローラ105の詳細な構成を示すブロック図である。
コントローラ105は、実施の形態1で説明した構成要素に加えて、さらに、評価値算出部206を備える。
評価値算出部206は、処理単位ごとに評価値Cを算出する。評価値Cは、拡大表示指示位置300に対応する処理単位の視差量を基準とした相対的な視差量の絶対値を表す第1評価値と、処理単位の拡大表示指示位置300からの距離を表す第2評価値との和で表される。具体的には、後述するように、拡大表示指示位置300に対応する処理単位との視差量の差が小さい処理単位ほど、評価値Cは、小さくなる。また、拡大表示指示位置300からの距離が小さい処理単位ほど、評価値Cは、小さくなる。
[2−2.動作]
以下、実施の形態2に係るコントローラ105の映像信号の拡大表示動作について説明する。
図10は、実施の形態2に係るコントローラ105の拡大表示動作のフローチャートである。
まず、位置取得部205は、拡大表示指示位置300を取得する(図10のS201)。
次に、視差取得部202は、拡大表示指示位置300における視差量を取得する(図10のS202)。具体的には、拡大表示指示位置300に対応する処理単位(以下、第1処理単位とも記載する。)の視差量を取得する。
続いて、領域選択部204は、画像サイズ301と第1領域303の大きさとに基づいて、拡大候補領域310を決定する(図10のS203)。
ここで、拡大候補領域310の縦の長さ(図4のx軸方向の長さ)ZH、及び横の長さZW(図4のy軸方向の長さ)は、例えば、液晶モニタ110の縦の長さH及び横の長さWと、所定の倍率Mを用いて、次の式(1)のように表される。
Figure 0005281720
式(1)より、拡大候補領域310の中心位置は、拡大表示指示位置300となる。
次に、評価値算出部206は、拡大候補領域310内の全処理単位について、ステップS204〜ステップS206の動作を行い、それぞれ処理単位の評価値を算出する。
評価値算出部206が算出する評価値Cは、例えば以下の式(2)で与えられる。ここで、α及びβは、任意の定数である。
Figure 0005281720
ここで、Dは、第1処理単位の視差量を基準とした相対的な視差量であり、(処理単位の視差量)−(拡大表示指示位置の視差量)で求められる。すなわち、α・|D|(第1評価値)は、視差量Dの大きさが小さい処理単位ほど小さい値となる。
また、Fは、拡大表示指示位置300から処理単位までの距離である。すなわち、β・F(第2評価値)は、距離Fの大きさが小さい処理単位ほど小さい値となる。距離Fは、例えば、画像上のユークリッド距離でもあるが、画像上のチェス盤距離、または画像上の街区画距離でもよい。
つまり、評価値算出部206は、まず、各処理単位の視差量Dを視差取得部202を介して取得し(図10のS204)、各処理単位の距離Fを映像取得部201が取得した映像信号から取得する(図10のS205)。評価値算出部206は、取得した視差量D及び距離Fから各処理単位の評価値Cを式(2)に基づいて算出する(図10のS206)。
次に、領域選択部204は、拡大候補領域310内において選択可能な第2領域のうち、第2領域に含まれる全ての処理単位の評価値Cの和が最も小さい第2領域を拡大表示領域305として選択する(図10のS207)。領域選択部204が選択する拡大表示領域305は、例えば、以下の式(3)で与えられる。
Figure 0005281720
ここで、領域選択部204は、評価値Cの和が最も小さくなる第2領域を拡大表示領域305として選択する。つまり、視差量Dが大きい処理単位を多く含む第2領域ほど、拡大表示領域305として選択されにくい。また、拡大表示指示位置300から遠くに位置する第2領域ほど拡大表示領域として選択されにくい。
最後に、領域選択部204、及び映像処理部103は、拡大表示領域305に基づいて、拡大表示領域を拡大した映像である拡大表示映像を生成し、液晶モニタ110に拡大表示映像を表示(出力)する(図10のS208)。
なお、視差量Dが所定の値よりも大きい処理単位については、当該処理単位について非表示とする(例えば、当該処理単位を黒画とする)ことも可能である。
また、ステップS206において、評価値算出部206が算出する評価値Cは、例えば、以下の式(4)で与えられる。ここで、α、β、及びTは、任意の定数である。
Figure 0005281720
つまり、拡大表示指示位置300と処理単位との視差量の差の絶対値が所定の閾値以上の場合、評価値Cは、距離Fに依らず大きな値となる。拡大表示指示位置300から遠くに位置する第2領域ほど拡大表示領域に選択されにくくなるだけでなく、領域選択部204は、拡大表示した際の視差分布を確実に所望の範囲内に収めることができる。
また、この場合、ステップS207において、領域選択部204が選択する拡大表示領域305は、例えば、以下の式(5)で与えられる。ここで、Sは、任意の定数である。
Figure 0005281720
つまり、評価値算出部206は、処理単位の評価値Cが所定の閾値S以上の場合に、当該処理単位を非表示とすることを示すラベル「1」を付与する。なお、処理単位の評価値Cが所定の閾値S未満の場合は、当該処理単位のラベルは、予め設定された「0」である。上記所定の閾値は、予め設定された閾値であるが、使用者によって変更できる構成であってもよい。
このようにすることで、使用者の立体視する際の能力に合わせて視差量Dの大きい処理単位の表示または非表示を設定可能なデジタルカメラ100を実現することができる。
また、上記のように、評価値算出部206は、拡大候補領域310に含まれる全ての処理単位それぞれの評価値Cを求める必要はない。
以下、実施の形態2に係るコントローラ105の映像信号の拡大表示動作の他の動作フローについて、評価値の算出動作を中心に図面を参照しながら説明する。
図11は、評価値Cの算出順序を説明するための拡大候補領域310の模式図である。
図12は、実施の形態2に係るコントローラ105の拡大表示動作の他の例を示すフローチャートである。
なお、図11及び図12を用いて説明する拡大表示動作は、評価値算出部206は、評価値の算出に上記式(4)及び式(5)を用いる動作の一例である。
評価値算出部206は、指定された拡大表示指示位置300に対応する処理単位である第1処理単位300aを中心に、周囲に向かって1処理単位ごとに探索範囲を広げて評価値Cの算出を行う。
具体的には、まず、図11に示されるように、第1処理単位300aに対する画像上のチェス盤距離が1である8個の処理単位について、第1処理単位300aの真下に位置する処理単位300bから時計回りに順番に評価値Cを算出する。
続いて、第1処理単位300aに対する画像上のチェス盤距離が2である16個の処理単位について、処理単位300cから時計回りに順番に評価値Cを算出する。なお、図11の各処理単位に付されている「0」または「1」の数字は、上述の当該処理単位が表示される処理単位であるか、非表示とされる処理単位であるかを示すラベルを意味する。
以上説明したような順番で、各処理単位について図12のステップS209、ステップS204〜S206、ステップS210、及びステップS211の評価値の算出が行われる。
図12に示されるように、各処理単位について、評価値算出部206は、当該処理単位が拡大表示指示位置300(第1処理単位300a)から連結されているか否かを判断する(図12のS209)。ここで、「連結されている」とは、評価値Cが所定の閾値S未満である1または複数の処理単位(図11において、0と記載されている処理単位)によって第1処理単位300aと連結されていることを意味する。
言い換えれば、ある処理単位から、評価値Cが所定の閾値S未満である隣接する処理単位をたどって第1処理単位300aまで到達可能である(第1処理単位までの処理単位のパスが存在する)場合、当該処理単位は、第1処理単位と連結されているといえる。なお、本実施の形態では、「隣接する処理単位」とは、ある処理単位に対して、上下左右方向に隣接している処理単位のみを意味するが、「隣接する処理単位」には、対角方向に隣接する処理単位が含まれてもよい。
第1処理単位300aに連結された処理単位(図12のS209でYes)については、評価値Cの算出(図12のS204〜S206)が行われ、処理単位の評価値Cが所定の閾値S以上であるか否かが判定される(図12のS210)。処理単位の評価値Cが所定の閾値S以上である場合(図12のS210でYes)、当該処理単位には、当該処理単位を非表示とすることを示すラベル「1」が付与される。例えば、図11では、処理単位300cがラベル「1」を付与された処理単位である。
処理単位の評価値Cが所定の閾値S以上である場合(図12のS210でYes)、当該処理単位には、当該処理単位を非表示とすることを示すラベル「1」が付与される(図12のS211)。例えば、図11では、処理単位300cがラベル「1」を付与された処理単位である。
処理単位の評価値Cが所定の閾値S未満である場合(図12のS210でNo)、当該処理単位のラベルは、予め設定された「0」となる。例えば、図11では、処理単位300bのラベルは、「0」である。
一方、第1処理単位300aに連結されていない処理単位(図12のS209でNo)については、評価値Cの算出(図12のS204〜S206、S210〜S211)は、行われない。例えば、図11では、処理単位300d〜300hは、評価値Cが算出されない処理単位である。
次に、領域選択部204は、拡大候補領域310内の評価値が算出された領域において選択可能な第2領域のうち、第2領域に含まれる全ての処理単位の評価値Cの和が最も小さい第2領域を拡大表示領域305として選択する(図12のS207)。
最後に、領域選択部204、及び映像処理部103は、拡大表示領域305を拡大した映像である拡大表示映像を生成し、液晶モニタ110に拡大表示映像を表示(出力)する(図12のS208)。
[2−3.効果等]
以上のように、実施の形態2においてコントローラ105(立体映像処理装置)は、さらに、評価値算出部206を備え、評価値算出部206が算出する評価値Cに基づいて、領域選択部204は、拡大表示領域を選択する。
評価値Cは、第1処理単位300aの視差量を基準とした相対的な視差量Dの絶対値が小さいほど小さい値となる第1評価値α・|D|と、第1処理単位300aからの距離Fが近い処理単位ほど小さい値となる第2評価値β・Fとの和である。
これにより、領域選択部204は、視差量Dと距離Fとの両方を考慮して、拡大表示領域305を選択することができる。
なお、評価値Cは、実施の形態2で説明したものに限定されるものではない。例えば、式(2)及び式(4)においてβは0であってもよい。βが0の場合であっても、領域選択部204は、拡大表示領域をユーザが適切かつ安全に立体視可能な映像として所定の倍率によって拡大表示することができる。
また、実施の形態2では、視差量Dとして、第1処理単位の視差量を基準とした相対的な視差量を用いたが、視差量Dは、絶対的な視差量であってもよい。
また、実施の形態2の評価値算出部206は、評価値Cが所定の閾値S未満である処理単位によって第1処理単位300aと連結された処理単位それぞれの評価値を算出する。
これにより、拡大表示領域の候補となり得ない領域については評価値Cの算出処理を省略し、評価値の算出コスト及び評価値算出の負荷を軽減することができる。
(他の実施形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1〜2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1〜2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態をまとめて説明する。
実施の形態1〜2では、本開示の立体映像処理装置を図13の(a)に示されるようなデジタルカメラに適用する例について説明した。しかしながら、立体映像処理装置は、例えば、図13の(b)に示されるようなデジタルビデオカメラにも適用可能である。
また、例えば、本開示の立体映像処理装置は、図14に示されるテレビ700にも適用可能である。この場合、テレビ放送や、図14に示されるBlu−Rayプレーヤ710、及びセットトップボックス720から取得される映像について、立体映像処理装置は、映像の拡大表示処理を行う。
また、本開示の立体映像処理装置は、Blu−Rayプレーヤ710に適用することも可能である。この場合、挿入されたBlu−Rayディスクや、DVD(Diital Versatile Disc)、HDD(Hard Disc Drive)等のあらゆる記録媒体から取得した映像について、立体映像処理装置は、映像の拡大表示処理を行うことができる。
さらに、本開示の立体映像処理装置は、セットトップボックス720にも適用可能である。この場合、ケーブルテレビ放送等から取得した映像について、立体映像処理装置は、映像の拡大表示処理を行うことができる。
また、以下のような場合も本開示に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムで実現され得る。RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。ROMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、ROMからRAMにコンピュータプログラムをロードし、ロードしたコンピュータプログラムにしたがって演算等の動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されてもよい。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールには、上記の超多機能LSIが含まれてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有してもよい。
(4)本開示は、上記に示す方法で実現されてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムで実現してもよいし、コンピュータプログラムからなるデジタル信号で実現してもよい。
また、本開示は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなどに記録したもので実現してもよい。また、これらの記録媒体に記録されているデジタル信号で実現してもよい。
また、本開示は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送してもよい。
また、本開示は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、メモリは、コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサは、コンピュータプログラムにしたがって動作してもよい。
また、プログラムまたはデジタル信号を記録媒体に記録して移送することにより、またはプログラムまたはデジタル信号をネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示に係る立体映像処理装置及び立体映像処理方法は、立体映像をユーザが安全に視聴可能なように所定の倍率で拡大表示することが可能であり、立体映像を表示するデジタルカメラ、ディスプレイなどとして有用である。
100 デジタルカメラ
101 光学系
102 CCDイメージセンサ
103 映像処理部
104 メモリ
105 コントローラ
106 カードスロット
107 メモリカード
108 操作部材
109 ズームレバー
110 液晶モニタ
111 内部メモリ
201 映像取得部
202 視差取得部
203 決定部
204 領域選択部
205 位置取得部
206 評価値算出部
300 拡大表示指示位置
300a 第1処理単位
300b〜300h 処理単位
301 画像サイズ
302 指示カーソル
303 第1領域
304a〜304e 第2領域
305 拡大表示領域
310 拡大候補領域
700 テレビ
710 Blu−Rayプレーヤ
720 セットトップボックス

Claims (9)

  1. 表示画面に表示された立体視用の映像の一部を前記表示画面に所定の倍率で拡大表示するための処理を行う立体映像処理装置であって、
    前記立体視用の映像を取得する映像取得部と、
    ユーザによって設定される前記立体視用の映像内の一部の領域であって、前記ユーザが拡大表示を希望する領域である第1領域の位置を示す拡大表示指示位置を取得する位置取得部と、
    前記立体視用の映像の視差量を前記立体視用の映像を所定の画素数ごとに区分した処理単位ごとに取得する視差取得部と、
    前記表示画面の大きさ及び前記所定の倍率に基づいて、前記立体視用の映像の一部である拡大表示領域の前記表示画面上における大きさを決定する決定部と、
    前記立体視用の映像内の複数の第2領域であって、それぞれが前記第1領域を含み、かつ前記決定部によって決定された大きさである前記複数の前記第2領域のうち、当該第2領域に含まれる前記処理単位それぞれの視差量が所定の範囲内である前記第2領域を前記拡大表示領域として選択する領域選択部とを備える
    立体映像処理装置。
  2. 前記領域選択部は、前記複数の前記第2領域のうち、当該第2領域に含まれる前記処理単位それぞれの視差量の分散が最も小さい前記第2領域を前記拡大表示領域として選択する
    請求項1に記載の立体映像処理装置。
  3. 前記領域選択部は、前記第1領域に含まれる前記処理単位それぞれの視差量の平均値と前記第2領域に含まれる前記処理単位それぞれの視差量の平均値との差が最も小さくなるような前記第2領域を前記拡大表示領域として選択する
    請求項1または2に記載の立体映像処理装置。
  4. 前記領域選択部は、前記複数の前記第2領域のうち、前記表示画面上における位置が前記拡大表示指示位置から最も近い前記第2領域を前記拡大表示領域として選択する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の立体映像処理装置。
  5. 前記立体映像処理装置は、さらに、前記処理単位それぞれの評価値を算出する評価値算出部を備え、
    前記評価値は、前記処理単位の前記視差量の絶対値が小さいほど小さい値となる第1評価値と、前記処理単位の前記表示画面上における位置が前記拡大表示指示位置から近いほど小さい値となる第2評価値との和であり、
    前記領域選択部は、前記第2領域に含まれる前記処理単位の前記評価値の和が最も小さい前記第2領域を前記拡大表示領域として選択する
    請求項1に記載の立体映像処理装置。
  6. 前記視差取得部は、前記処理単位のそれぞれについて、前記拡大表示指示位置を含む1つの前記処理単位である第1処理単位の視差量との差分である相対視差量を取得し、
    前記評価値は、前記処理単位の前記相対視差量の絶対値が小さいほど小さい値となる第1評価値と、前記第2評価値との和である
    請求項5に記載の立体映像処理装置。
  7. 前記評価値算出部は、前記評価値が所定の閾値未満である処理単位によって前記第1処理単位と連結された前記処理単位それぞれの前記評価値を算出する
    請求項5または6に記載の立体映像処理装置。
  8. 前記領域選択部は、前記立体視用の映像と同じアスペクト比の前記第2領域を前記拡大表示領域として選択する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の立体映像処理装置。
  9. 表示画面に表示された立体視用の映像の一部を前記表示画面に所定の倍率で拡大表示するための立体映像処理方法であって、
    立体視用の映像を取得する映像取得ステップと、
    ユーザによって設定される前記立体視用の映像内の一部の領域であって、前記ユーザが拡大表示を希望する領域である第1領域の位置を示す拡大表示指示位置を取得する位置取得ステップと、
    前記立体視用の映像の視差量を前記立体視用の映像を所定の画素数ごとに区分した処理単位ごとに取得する視差取得ステップと、
    前記表示画面の大きさ及び前記所定の倍率に基づいて、前記立体視用の映像の一部である拡大表示領域の前記表示画面上における大きさを決定する決定ステップと、
    前記立体視用の映像内の複数の第2領域であって、それぞれが前記第1領域を含み、かつ前記決定ステップにおいて決定された大きさの領域である前記複数の前記第2領域のうち、当該第2領域に含まれる前記処理単位それぞれの視差量が所定の範囲内である前記第2領域を前記拡大表示領域として選択する領域選択ステップとを含む
    立体映像処理方法。
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