JP5280942B2 - 集積型薄膜光電変換装置とその製造方法 - Google Patents
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Description
他方、p型やn型の導電型層は光電変換ユニット内に拡散電位を生じさせる役目を果たし、この拡散電位の大きさによって薄膜太陽電池の重要な特性の1つである開放端電圧の値が左右される。しかし、これらの導電型層は光電変換には寄与しない不活性な層であり、導電型層にドープされた不純物によって吸収される光は発電に寄与せず損失となる。したがって、p型とn型の導電型層の膜厚は、十分な拡散電位を生じさせる範囲内で可能な限り薄くすることが好ましい。
は透明ガラス基板1および透明酸化錫層2を通してレーザ光吸収層3によって効率的に吸収されて発熱を生じるので、透明酸化錫層2と裏面金属電極層4を比較的容易に同時に分割して分割線溝D1xを形成することができる。
これらの層のうち裏面透明導電層2、裏面電極層4、半導体光電変換ユニット5、および受光面透明電極層6の各々は平行に設けられた複数の各分割線溝によって複数の短冊状光電変換セル領域に分割されており、
レーザ光吸収層3においてはレーザ光吸収層3を貫通する複数の第1種接続孔D0が存在しており、
かつそれら複数の光電変換セルが電気的に直列接続されている集積型薄膜光電変換装置である。
半導体光電変換ユニット5はレーザ光吸収層3、裏面電極層4、および半導体光電変換ユニット5を貫通する複数の第3種分割線溝D2によって複数の短冊状光電変換領域に分割されている。
受光面透明電極層6はレーザ光吸収層3、裏面電極層4 、半導体光電変換ユニット5、および受光面透明電極層6を貫通する複数の第4種分割線溝D3によって複数の短冊状受光面透明電極領域に分割されている。
そして、互いに隣接する光電変換セル間において、一方のセルの裏面電極領域は第1種接続孔D0、裏面透明導電層2、および第3種分割線溝D2を介して他方のセルの受光面透明電極領域に電気的に接続されており、これによってそれらの光電変換セルが電気的に直列接続されている。
また、本発明の製造方法の一実施形態においては、裏面透明導電層2を貫通しない分割線溝と接続孔、すなわち、実施形態1においては第1種接続孔D0、第3種分割線溝D2、および第4種分割線溝D3、実施形態2においては第1種接続孔D0、第3種分割線溝D2、第4種分割線溝D3および第6種分割線溝D5が、裏面透明導電層2を透過するレーザビームを用いて形成される。かかる実施形態の一例において、レーザ光吸収層3がシリコンもしくはゲルマニウム系半導体を含み、これらの裏面透明導電層2を貫通しない溝は例えばYAGレーザの第2高調波のビーム(波長:532nm)を用いて形成され得る。
「透光性基板(1)上に順次積層された裏面透明導電層(2)、レーザ光吸収層(3)、裏面電極層(4)、半導体光電変換ユニット(5)、および受光面透明電極層(6)を含み、これらの層の各々は複数の短冊状光電変換セル領域に分割されており、かつそれら複数の光電変換セルが電気的に直列接続されている集積型薄膜光電変換装置であって、
前記レーザ光吸収層(3)には、レーザ光吸収層(3)を貫通する複数の第1種接続孔(D0)が存在しており、
第1種接続孔(D0)は、裏面電極層(4)で満たされ、それによって裏面電極層(4)と裏面透明導電層(2)は電気的に接続されており、
前記裏面電極層(4)は、前記裏面透明導電層(2)、前記レーザ光吸収層(3)、および前記裏面電極層(4)を貫通する複数の第2種分割線溝(D1)によって複数の短冊状裏面電極領域に分割されており、
前記半導体光電変換ユニット(5)は、前記レーザ光吸収層(3)、前記裏面電極層(4)、および前記半導体光電変換ユニット(5)を貫通しかつ前記第2種分割線溝(D1)に平行な複数の第3種分割線溝(D2)によって複数の短冊状光電変換領域に分割されており、
前記第3種分割線溝(D2)は内部を前記受光面透明電極層(6)で満たされ、これにより前記裏面透明導電層(2)と前記受光面透明電極層(6)が電気的に接続されており、
前記受光面透明電極層(6)は、前記レーザ光吸収層(3)、前記裏面電極層(4)、前記半導体光電変換ユニット(5)、および前記受光面透明電極層(6)を貫通しかつ前記第2種分割線溝(D1)に平行な複数の第4種分割線溝(D3)によって複数の短冊状受光面透明電極領域に分割されており、
各種分割線溝および接続孔は、第1種接続孔(D0)、第2種分割線溝(D1)、第3種分割線溝(D2)、第4種分割線溝(D3)の順に並んでおり、
互いに隣接する前記光電変換セル間において、一方のセルの前記裏面電極領域は前記第1種接続孔(D0)、前記裏面透明導電層(2)、および前記第3種分割線溝(D2)を介して他方のセルの前記受光面透明電極領域に電気的に接続されており、
これによってそれらの光電変換セルが電気的に直列接続されていることを特徴とする集積型薄膜光電変換装置」である。
」とは
D0、D1、D2、D3、D0、D1、D2、D3、D0、D1、D2、D3・・・の様な配置をいう。またこれらの配置は、光電変換ユニットの発電面積をなるべく大きく取るために、D1、D2、D3が近接して存在していることが望ましい。またこの時D0は、D3とD1の間に位置していれば良い。
なお、本発明では、この配置を主として含めば良く、直列接続の末端部分においてどの溝または孔が存在するか、は問わない。すなわち、直列接続の直列方向の末端部分においては、D3、D0、D2等が配置の末端となりうる。
なお、以下の説明において、実施形態1以外の他の実施態様においては、第1種接続孔D0の配置状況は図示しない。他の実施形態においても、第1種接続孔D0の配置状況(特定の溝と溝との間に配置される等)や基板に鉛直な方向から見た形状は同様であり、また、第1種接続孔D0は、分割線溝であることが好ましい。
「透光性基板(1)上に順次積層された裏面透明導電層(2)、レーザ光吸収層(3)、裏面電極層(4)、半導体光電変換ユニット(5)、および受光面透明電極層(6)を含み、これらの層の各々は複数の短冊状光電変換セル領域に分割されており、かつそれら複数の光電変換セルが電気的に直列接続されている集積型薄膜光電変換装置であって、
前記裏面透明導電層(2)は、裏面透明導電層(2)を貫通する複数の第5種分割線溝(D4)によって複数の短冊状裏面透明導電領域に分割されており、
前記レーザ光吸収層(3)には、レーザ光吸収層(3)を貫通する複数の第1種接続孔(D0)が存在しており、
第1種接続孔(D0)は、裏面電極層(4)で満たされ、それによって裏面電極層(4)と裏面透明導電層(2)は電気的に接続されており、
前記裏面電極層(4)は、前記レーザ光吸収層(3)、および前記裏面電極層(4)を貫通しかつ前記第5種分割線溝(D4)に平行な複数の第6種分割線溝(D5)によって複数の短冊状裏面電極領域に分割されており、
前記半導体光電変換ユニット(5)は、前記レーザ光吸収層(3)、前記裏面電極層(4)、および前記半導体光電変換ユニット(5)を貫通しかつ前記第5種分割線溝(D4)に平行な複数の第3種分割線溝(D2)によって複数の短冊状光電変換領域に分割されており、
前記第3種分割線溝(D2)は内部を前記受光面透明電極層(6)で満たされ、これにより前記裏面透明導電層(2)と前記受光面透明電極層(6)が電気的に接続されており、
前記受光面透明電極層(6)は、前記レーザ光吸収層(3)、前記裏面電極層(4)、前記半導体光電変換ユニット(5)、および前記受光面透明電極層(6)を貫通しかつ前記第5種分割線溝(D4)に平行な複数の第4種分割線溝(D3)によって複数の短冊状受光面透明電極領域に分割されており、
各種分割線溝および接続孔は、第1種接続孔(D0)、第5種分割線溝(D4)、第6種分割線溝(D5)、第3種分割線溝(D2)、第4種分割線溝(D3)の順、もしくは第1種接続孔(D0)、第6種分割線溝(D5)、第5種分割線溝(D4)、第3種分割線溝(D2)、第4種分割線溝(D3)の順に並んでおり、
互いに隣接する前記光電変換セル間において、一方のセルの前記裏面電極領域は前記第1種接続孔(D0)、前記裏面透明導電層(2)、および前記第3種分割線溝(D2)を介して他方のセルの前記受光面透明電極領域に電気的に接続されており、
これによってそれらの光電変換セルが電気的に直列接続されていることを特徴とする集積型薄膜光電変換装置」である。
D0、D4、D5、D2、D3、D0、D4、D5、D2、D3、D0、D4、D5、D2、D3・・・の様な配置をいう。またこれらの配置は、光電変換ユニットの発電面積をなるべく大きく取るために、D5、D2、D3が近接して存在していることが望ましい。またこの時D0およびD4は、D3とD5の間に位置していれば良い。
なお、本発明では、この配置を主として含めば良く、直列接続の末端部分においてどの溝が存在するか、は問わない。すなわち、直列接続の直列方向の末端部分においては、D3、D0、D2等が配置の末端となりうる。
D0、D5、D4、D2、D3、D0、D5、D4、D2、D3、D0、D5、D4、D2、D3・・・の様な配置をいう。またこれらの配置は、光電変換ユニットの発電面積をなるべく大きく取るために、D5、D4、D2、D3が近接して存在していることが望ましい。またこの時D0は、D3とD5の間に位置していれば良い。なお、本発明では、この配置を主として含めば良く、直列接続の末端部分においてどの溝が存在するか、は問わない。すなわち、直列接続の直列方向の末端部分においては、D3、D0、D2等が配置の末端となりうる。
「前記レーザ光吸収層(3)は半導体のpn接合またはpin接合を含み、該レーザ光吸収層のpn接合またはpin接合と、前記半導体光電変換ユニット(5)のpin接合は、裏面電極層(4)を挟んで逆導電型層同士が対向するように形成されており、
前記各種分割線溝および接続孔は、第6種分割線溝(D5)、第3種分割線溝(D2)、第4種分割線溝(D3)、第1種接続孔(D0)、第5種分割線溝(D4)の順に並んでおり、各光電変換セル領域内に裏面透明導電層(2)、レーザ光吸収層(3)、裏面電極層(4)が接続されたダイオード領域が形成され、該ダイオード領域と、同一光電変換セル内の光電変換領域とが電気的に並列かつ逆方向の整流特性をもつよう接続されていることを特徴とする、前記の集積型薄膜光電変換装置」である。なお、「前記各種分割線溝および接続孔は、第6種分割線溝(D5)、第3種分割線溝(D2)、第4種分割線溝(D3)、第1種接続孔(D0)、第5種分割線溝(D4)の順に並んでおり、
」とは、D5、D2、D3、D0、D4、D5、D2、D3、D0、D4、D5、D2、D3、D0、D4・・・の様な配置をいう。またこれらの配置は、光電変換ユニットの発電面積をなるべく大きく取るために、D5、D2、D3が近接して存在していることが望ましい。またダイオード領域の面積をなるべく大きくとるために、D3、D0、D4が近接して存在していることが望ましい。なお、本発明では、この配置を主として含めば良く、直列接続の末端部分においてどの溝が存在するか、は問わない。すなわち、直列接続の直列方向の末端部分においては、D3、D0、D2等が配置の末端となりうる。
「前記レーザ光吸収層(3)が非晶質シリコン、非晶質シリコンゲルマニウム、非晶質ゲルマニウム、微結晶シリコン、微結晶シリコンゲルマニウム、および微結晶ゲルマニウムからなる群から選択される層を1以上含む、前記の集積型薄膜光電変換装置」である。
「前記第1種接続孔(D0)の基板に鉛直な方向から見た形状が、円、楕円、三角形、四角形、多角形、不定形、1以上の溝形状、交差する複数の溝形状、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される1以上である、前記の集積型薄膜光電変換装置」である。
「前記第3種分割線溝(D2)に代えて第3種接続孔(D20)を備えて、当該第3種接続孔(D20)の基板に鉛直な方向から見た形状が、円、楕円、三角形、四角形、多角形、不定形、1以上の溝形状、および、交差する複数の溝形状、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される1以上である、前記の集積型薄膜光電変換装置」である。すなわち、本発明の一態様の集積型薄膜光電変換装置は、第3種分割線溝(D2)に代えて第3種接続孔(D20)を備えるため、図面や明細書本文等で説明しているD2は、分割線溝ではなくて、接続孔あるいは接続孔の集合であると説明した方が適切な場合が有る。この場合、以下、本発明の詳細な説明において、適宜、第3種分割線溝(D2)を第3種接続孔(D20)と読み替えることができる。以下、全ての図面においても、D2をD20と読み替えることができる。
「前記裏面電極層(4)は、透光性基板に近い側より、第一の透明導電層と、金属層と、第二の透明導電層とを含み、
前記第一の透明導電層は、酸化亜鉛またはチタンを含み、
前記金属層は銀を含み、
前記第二の透明導電層は酸化亜鉛を含むことを特徴とする前記の集積型薄膜光電変換装置」である。
「前記第5種分割線溝(D4)と前記第6種分割線溝(D5)とが接続しており、
第6種分割線溝(D5)は第5種分割線溝(D4)よりも溝の幅が狭くかつ第5種分割線溝(D4)の内側に形成されているか、
または、
第5種分割線溝(D4)は第6種分割線溝(D5)よりも溝の幅が狭くかつ第6種分割線溝(D5)の内側に形成されている
ことを特徴とする、前記の集積型薄膜光電変換装置」である。
「前記受光面透明電極層(6)上にグリッド金属電極配線(7)をさらに含み、前記第4種分割線溝(D3)は前記グリッド金属電極配線(7)をも貫通していることを特徴とする、前記の集積型薄膜光電変換装置」である。
「前記の集積型薄膜光電変換装置の製造方法であって、
前記分割線溝および接続孔のすべてが前記透光性基板側からレーザビームを照射することによって形成されることを特徴とする、集積型薄膜光電変換装置の製造方法」である。
「前記透光性基板(1)が、前記裏面透明導電層(2)よりも鉛直上方に位置した状態で、すべての分割線溝が形成されることを特徴とする、前記の集積型薄膜光電変換装置の製造方法」である。
「前記第2種分割線溝(D1)が、波長およびパワー密度の少なくともいずれか一方が異なる2種類のレーザビームを用いて形成されることを特徴とする、前記の集積型薄膜光電変換装置の製造方法」である。
「前記第5種分割線溝(D4)が、前記第6種分割線溝(D5)を形成するレーザビームとは、波長およびパワー密度の少なくともいずれか一方が異なるレーザビームにより形成されることを特徴とする、前記の集積型薄膜光電変換装置の製造方法」である。
「前記裏面透明導電層(2)を貫通しない分割線溝が、裏面透明導電層(2)を透過するレーザビームを用いて形成されることを特徴とする、前記の集積型薄膜光電変換装置の製造方法」である。
「前記レーザ光吸収層(3)がシリコン系半導体を含み、かつ、前記裏面透明導電層(2)を透過するレーザビームがYAGレーザの第2高調波のビームであることを特徴とする、前記の集積型薄膜光電変換装置の製造方法」である。
「前記裏面透明導電層(2)を貫通する分割線溝が、裏面透明導電層(2)に吸収されるレーザビームを用いて形成されることを特徴とする、前記の集積型薄膜光電変換装置の製造方法」である。
「前記裏面透明導電層(6)は透明導電性酸化物を含み、前記第2種分割線溝はYAGレーザの基本波のビームを用いて形成されることを特徴とする前記の集積型薄膜光電変換装置の製造方法」である。
「前記裏面透明導電層(2)を貫通する分割線溝と、前記裏面透明導電層(2)を貫通しない分割線溝とが、同一波長のレーザビームを用いて形成され、前記裏面透明導電層(2)を貫通する分割線溝を形成するためのレーザビームは、前記裏面透明導電層(2)を貫通しない分割線溝を形成するためのレーザビームよりもパワー密度が高いことを特徴とする、前記の集積型薄膜光電変換装置の製造方法」である。
「前記半導体光電変換ユニット(5)が少なくとも1以上の結晶質シリコン系半導体光電変換ユニットを含み、その結晶質シリコン系半導体光電変換ユニットはその膜面に平行な(220)の優先結晶配向面を有しており、θ−2θ法によるX線回折測定において2θ=47.4°付近に現れる(220)回折ピークと2θ=28.5°付近に現れる(111)回折ピークの強度比が、(220)回折ピーク強度/(111)回折ピーク強度比=2.0以上である、前記の集積型薄膜光電変換装置」である。この構成によって、光電変換特性の優れた集積型薄膜光電変換装置が得られる。
「前記裏面電極層(4)が凹凸構造を有しており、半導体光電変換ユニット(5)を断面TEM(透過型電子顕微鏡)像で観察した時に、裏面電極層(4)の凹部近傍を始点として、半導体光電変換ユニット(5)内を基板に対し垂直方向へ伸びている白色部(低密度部分)が、基板に平行した方向1μmあたり平均して1個以下見られることを特徴とする前記の集積型薄膜光電変換装置」である。この構成によって、いわゆる結晶粒界が少ない、より高品質の、光電変換特性の優れた集積型薄膜光電変換装置が得られる。
「前記受光面透明電極層(6)上に、さらに、充填材および封止材をさらに含む、前記の集積型薄膜光電変換装置」である。
「前記封止材にガラスが含まれていることを特徴とする、前記の集積型薄膜光電変換装置」である。
図1において、本発明の実施形態1による集積型薄膜光電変換装置の作製方法の一例が模式的な断面図で図解されている。
図3において、本発明の実施形態2による集積型薄膜光電変換装置の作製方法が模式的な断面図で図解されている。
実施形態2の一例として、前記第5種分割線溝D4と、前記第6種分割線溝D5が接続した実施形態2Aを採用することもできる。このように、第5種分割線溝D4と、第6種分割線溝D5が接続した場合、これらの分割線溝は実施形態1における第2種分割線溝D1と等価なものとなる。一方で、実施形態1においては、第2種分割線溝D1が、裏面透明導電層2、レーザ光吸収層3、および裏面電極層4を貫通するように形成されるのに対して、実施形態2においては、裏面透明導電層2を貫通する第5種分割線溝D4と、レーザ光吸収層3および裏面電極層4を貫通する第6種分割線溝D5とが別に形成される。そのため、実施形態2においては、分割線溝D4、D5周辺部の加工断面が変質する、もしくはその変質に起因して該分割線溝周辺部の膜が盛り上がる等の問題が抑制され、曲線因子を高く保つことが可能となる。このような実施形態の構成および製造例については、後の実施例において、より詳細に説明する。
実施形態2の別の例である実施形態2Bについて説明する。実施形態2Bにおいては、レーザ光吸収層3は半導体のpn接合またはpin接合を含んでいる。すなわち、図3(b)において、レーザ光吸収層3はpn接合、またはpin接合を含み、整流特性を有するように形成される。このレーザ光吸収層3のpn接合、またはpin接合は、半導体光電変換ユニット5のpin接合と逆導電型層同士が対向するように形成される。すなわち、図4(a)に示すように、半導体光電変換ユニット5のpin接合が、n型層5nを裏面電極層4側となるように形成されるものである場合、レーザ光吸収層3のpn接合またはpin接合は、p型層3pが裏面電極層4側となるように形成される。逆に、半導体光電変換ユニット5のpin接合が、p型層5pを裏面電極層4側となるように形成されるものである場合、レーザ光吸収層3のpn接合またはpin接合は、n型層3nが裏面電極層4側となるように形成される。なお、図4(a)および図4(b)において、各分割線溝は省略されている。また、図示していないが、光電変換ユニット5が複数のpin接合を有するタンデム型の光電変換ユニットである場合は、光電変換ユニット中の裏面電極層4に最も近接するpin接合と、レーザ光吸収層のpn接合またはpin接合とが、逆導電型層同士が対向するように形成されていればよい。
本明細書中では、主に、レーザ光吸収層の素材を、非晶質シリコン、非晶質シリコンゲルマニウム、非晶質ゲルマニウム、微結晶シリコン、微結晶シリコンゲルマニウム、および微結晶ゲルマニウムからなる群から選択される層を1以上含むように記載している。例えば、レーザ光吸収層の素材シリコンもしくはゲルマニウム系半導体を含む半導体であるように、記載している。レーザ光吸収層は、例えば、プラズマCVD法によって堆積されてなる非晶質シリコン(a−Si)層や、半導体のpn接合またはpin接合を含む態様などである。
以下に、全ての実施形態に共通する、本願の利点を述べる。
(実施例1)
本発明の実施例1においては、図1に対応して集積型薄膜光電変換装置が作製された。まず、図1(a)において、透明ガラス基板1上に酸化錫の裏面透明導電層2を積層した。その裏面透明導電層2は、熱CVD法によって約800nmの厚さに堆積された。こうして堆積された裏面透明導電層2は、微細な凹凸を含む表面テクスチャ構造を有している。この表面テクスチャ構造は、後に堆積される裏面電極層4中の金属層表面に伝えられる。そして、その金属層表面における微細な表面凹凸は、光の乱反射を生じて、半導体光電変換ユニット5内の光吸収効率を高めるように作用し得る。
本発明の実施例2による集積型薄膜光電変換装置も図1に図解されている工程によって作製されたが、実施例1に比べて、下記事項(1)と(2)のみにおいて変更されていた。
本発明の実施例3においては、図2に対応する集積型薄膜光電変換装置が作製された。そして、本実施例3の集積型薄膜光電変換装置の作製では、実施例2に比べて、図1(g)の工程において受光面透明電極層6上にアルミニウムのグリッド金属電極配線7が蒸着法によって付加的に形成されたことのみにおいて異なっていた。すなわち、本実施例3における半導体光電変換ユニット5も、実施例2の場合と同様のタンデム型である。
本発明の実施例4においては、図1に図解されている工程によって、実施例2と同様に半導体光電変換ユニット5がタンデム型である集積型薄膜光電変換装置が作製されたが、図1(d)の工程において、レーザビームLB1として、QスイッチYAGレーザの基本波(波長1064nm)を用いる代わりに、パワー密度60kW/cm2のQスイッチYAGレーザの第2高調波(波長532nm)を用いた点において実施例2と異なっていた。
本発明の実施例5においては、図1に図解されている工程によって、実施例2と同様に半導体光電変換ユニット5がタンデム型である集積型薄膜光電変換装置が作製されたが、図1(c)の工程において、裏面電極層4の第二の透明導電層として、MOCVD法にて酸化亜鉛が90nmの厚さで堆積された点において実施例2と異なっていた。
(実施例6)
本発明の実施例6においては、図7に図解されている工程によって、実施例2と同様に半導体光電変換ユニット5がタンデム型である集積型薄膜光電変換装置が作製されたが、下記の点において実施例2と異なっていた。
本発明の実施例7においては、図8に図解されている工程によって、実施例2と同様に半導体光電変換ユニット5がタンデム型である集積型薄膜光電変換装置が作製されたが、下記の点において実施例2と異なっていた。
本発明の実施例8においては、図9に図解されている工程によって、実施例2と同様に半導体光電変換ユニット5がタンデム型である集積型薄膜光電変換装置が作製されたが、実旛例2に比べて、下記の(1)、(2)において異なっていた。
本発明の実施例9においては、図10に図解されている工程によって、実施例2と同様に半導体光電変換ユニット5がタンデム型である集積型薄膜光電変換装置が作製されたが、実施例2に比べて、下記の(1)、(2)において異なっていた。
本発明の実施例10においては、図8に図解されている工程によって、実施例7と同様に半導体光電変換ユニット5がタンデム型である集積型薄膜光電変換装置が作製されたが、図8(d2)の工程において、レーザビームLB4bとして、QスイッチYAGレーザの基本波(波長1064nm)を用いる代わりに、パワー密度60kW/cm2QスイッチYAGレーザの第2高調波(波長532nm)を用いた点において実施例7と異なっていた。
本発明の実施例11においては、実施例7と同様に半導体光電変換ユニット5がタンデム型である集積型薄膜光電変換装置が作製されたが、図8(g)の工程において受光面透明電極層6上にアルミニウムのグリッド金属電極配線7が蒸着法によって付加的に形成された点において実施例7と異なっていた。
本発明の実施例12においては、図11に図解されている工程によって、実施例2と同様に半導体光電変換ユニット5がタンデム型である集積型薄膜光電変換装置が作製されたが、実施例2に比べて、下記の(1)、(2)において異なっていた。
(実施例13)
本発明の実施例13においては、図3に対応して集積型薄膜光電変換装置が作製された。まず、図3(a)において、透明ガラス基板1上に酸化錫の裏面透明導電層2を積層した。裏面透明導電層2は、熱CVD法によって約800nmの厚さに堆積された。こうして堆積された裏面透明導電層2は、微細な凹凸を含む表面テクスチャ構造を有している。この表面テクスチャ構造は、後に堆積される裏面電極層4中の金属層表面に伝えられる。そして、その金属層表面における微細な表面凹凸は、光の乱反射を生じて、半導体光電変換ユニット5内の光吸収効率を高めるように作用し得る。
YAGレーザの第2高調波(波長532nm)のレーザビームLB2aはレーザ光吸収層3によって効率的に吸収されて発熱を生じるので、レーザ光吸収層3、裏面電極層4、及び半導体光電変換ユニット5を比較的容易に同時に分割加工することができる。
本発明の実施例14による集積型薄膜光電変換装置も、実施例13と同様に、図3に図解されている工程によって、バイパスダイオード領域を有する集積型薄膜光電変換装置が作製されたが、実施例13に比べて、下記の(1)、(2)において異なっていた。
本発明の実施例15による集積型薄膜光電変換装置も、実施例13と同様に、図3に図解されている工程によって、バイパスダイオード領域を有する集積型薄膜光電変換装置が作製されたが、実施例13に比べて、下記の点において異なっていた。
本発明の実施例16による集積型薄膜光電変換装置も図8に図解されている工程によって、実施例7に比べて、下記事項(1)と(2)のみにおいて変更されていた。
、実施例1の場合と同様にして光電変換特性を測定した。結果を表1に示す。
上述の種々の実施例との対比のための比較例1として、図6に対応して集積型薄膜光電変換装置が作製された。
比較例2として、比較例1と同様に、図6に対応して集積型薄膜光電変換装置が作製されたが、比較例1に比べて、下記事項(1)と(2)のみにおいて変更されていた。
表1から明らかなように、単一の光電変換ユニットを含んでいる、比較例1と実施例1を対比すると、本発明の積層型薄膜光電変換装置は、いずれの光電変換特性においても優れていることがわかる。また、P型層側から光が入射する=構造を有しているタンデム型の光電変換,ユニットを含む比較例2と実施例2〜13、15を対比すると
、これらの実施例の積層型薄膜光電変換装置は、比較例2の積層型薄膜光電変換装置に比して、光電変換効率に優れていることがわかる。また、一般には光電変換効率が小さくなるn型層側から光が入射する構造を有している実施例14の光電変換装置も、p型層側から光が入射する構造を有している比較例2の光電変換装置と同様の光電変換効率を示していることがわかる。
特性であることから、透明導電層2に吸収されず透過するQスイッチYAGレーザの第
2高調波(波長532nm)でもパワー密度が十分高ければ、裏面透明導電層2を分離し、分割線溝D1を形成出来ることがわかる。
実施例12〜15において得られた集積型薄膜光電変換装置に対してホットスポット試験を行った。ホットスポット試験としてはモジュールのうち1つのセルに黒色のビニールテープを貼付けて遮光し、屋外において全天日射計測定で放射照度80〜100mW/cm2(0.8〜1SUN)の時に、モジュールのガラス基板面への太陽光の入射角度が80度以上となるようにモジュールを設置して1分間放置した。このようなホットスポット試験は、遮光されるセルを替えながら1つのモジュールについて10回行われた。その後、ガラス基板面側から見て概ね黒色のセル面の外観が灰色または白色に変色した点の発生の有無が観察された。なお、ホットスポット試験時の気温は15〜30℃ であった。
2 裏面透明導電層
3 レーザ光吸収層
4 裏面電極層
5 半導体光電変換ユニット
6 受光面透明電極層
7 グリッド金属電極配線
LB0〜LB5 レーザビーム
D0 接続孔
D1〜D5 分割線溝
A 光電変換セル領域
B 光電変換機能領域
C ダイオード領域
Claims (22)
- 透光性基板(1)上に順次積層された裏面透明導電層(2)、レーザ光吸収層(3)、裏面電極層(4)、半導体光電変換ユニット(5)、および受光面透明電極層(6)を含み、これらの層の各々は複数の短冊状光電変換セル領域に分割されており、かつそれら複数の光電変換セルが電気的に直列接続されている集積型薄膜光電変換装置であって、
前記レーザ光吸収層(3)には、レーザ光吸収層(3)を貫通する複数の第1種接続孔(D0)が存在しており、
第1種接続孔(D0)は、裏面電極層(4)で満たされ、それによって裏面電極層(4)と裏面透明導電層(2)は電気的に接続されており、
前記裏面電極層(4)は、前記裏面透明導電層(2)、前記レーザ光吸収層(3)、および前記裏面電極層(4)を貫通する複数の第2種分割線溝(D1)によって複数の短冊状裏面電極領域に分割されており、
前記半導体光電変換ユニット(5)は、前記レーザ光吸収層(3)、前記裏面電極層(4)、および前記半導体光電変換ユニット(5)を貫通しかつ前記第2種分割線溝(D1)に平行な複数の第3種分割線溝(D2)によって複数の短冊状光電変換領域に分割されており、
前記第3種分割線溝(D2)は内部を前記受光面透明電極層(6)で満たされ、これにより前記裏面透明導電層(2)と前記受光面透明電極層(6)が電気的に接続されており、
前記受光面透明電極層(6)は、前記レーザ光吸収層(3)、前記裏面電極層(4)、前記半導体光電変換ユニット(5)、および前記受光面透明電極層(6)を貫通しかつ前記第2種分割線溝(D1)に平行な複数の第4種分割線溝(D3)によって複数の短冊状受光面透明電極領域に分割されており、
各種分割線溝および接続孔は、第1種接続孔(D0)、第2種分割線溝(D1)、第3種分割線溝(D2)、第4種分割線溝(D3)の順に並んでおり、
互いに隣接する前記光電変換セル間において、一方のセルの前記裏面電極領域は前記第1種接続孔(D0)、前記裏面透明導電層(2)、および前記第3種分割線溝(D2)を介して他方のセルの前記受光面透明電極領域に電気的に接続されており、
これによってそれらの光電変換セルが電気的に直列接続されていることを特徴とする集積型薄膜光電変換装置。 - 透光性基板(1)上に順次積層された裏面透明導電層(2)、レーザ光吸収層(3)、裏面電極層(4)、半導体光電変換ユニット(5)、および受光面透明電極層(6)を含み、これらの層の各々は複数の短冊状光電変換セル領域に分割されており、かつそれら複数の光電変換セルが電気的に直列接続されている集積型薄膜光電変換装置であって、
前記裏面透明導電層(2)は、裏面透明導電層(2)を貫通する複数の第5種分割線溝(D4)によって複数の短冊状裏面透明導電領域に分割されており、
前記レーザ光吸収層(3)には、レーザ光吸収層(3)を貫通する複数の第1種接続孔(D0)が存在しており、
第1種接続孔(D0)は、裏面電極層(4)で満たされ、それによって裏面電極層(4)と裏面透明導電層(2)は電気的に接続されており、
前記裏面電極層(4)は、前記レーザ光吸収層(3)、および前記裏面電極層(4)を貫通しかつ前記第5種分割線溝(D4)に平行な複数の第6種分割線溝(D5)によって複数の短冊状裏面電極領域に分割されており、
前記半導体光電変換ユニット(5)は、前記レーザ光吸収層(3)、前記裏面電極層(4)、および前記半導体光電変換ユニット(5)を貫通しかつ前記第5種分割線溝(D4)に平行な複数の第3種分割線溝(D2)によって複数の短冊状光電変換領域に分割されており、
前記第3種分割線溝(D2)は内部を前記受光面透明電極層(6)で満たされ、これにより前記裏面透明導電層(2)と前記受光面透明電極層(6)が電気的に接続されており、
前記受光面透明電極層(6)は、前記レーザ光吸収層(3)、前記裏面電極層(4)、前記半導体光電変換ユニット(5)、および前記受光面透明電極層(6)を貫通しかつ前記第5種分割線溝(D4)に平行な複数の第4種分割線溝(D3)によって複数の短冊状受光面透明電極領域に分割されており、
各種分割線溝および接続孔は、第1種接続孔(D0)、第5種分割線溝(D4)、第6種分割線溝(D5)、第3種分割線溝(D2)、第4種分割線溝(D3)の順、もしくは第1種接続孔(D0)、第6種分割線溝(D5)、第5種分割線溝(D4)、第3種分割線溝(D2)、第4種分割線溝(D3)の順に並んでおり、
互いに隣接する前記光電変換セル間において、一方のセルの前記裏面電極領域は前記第1種接続孔(D0)、前記裏面透明導電層(2)、および前記第3種分割線溝(D2)を介して他方のセルの前記受光面透明電極領域に電気的に接続されており、
これによってそれらの光電変換セルが電気的に直列接続されていることを特徴とする集積型薄膜光電変換装置。 - 前記レーザ光吸収層(3)は半導体のpn接合またはpin接合を含み、該レーザ光吸収層のpn接合またはpin接合と、前記半導体光電変換ユニット(5)のpin接合は、裏面電極層(4)を挟んで逆導電型層同士が対向するように形成されており、
前記各種分割線溝および接続孔は、第6種分割線溝(D5)、第3種分割線溝(D2)、第4種分割線溝(D3)、第1種接続孔(D0)、第5種分割線溝(D4)の順に並んでおり、各光電変換セル領域内に裏面透明導電層(2)、レーザ光吸収層(3)、裏面電極層(4)が接続されたダイオード領域が形成され、該ダイオード領域と、同一光電変換セル内の光電変換領域とが電気的に並列かつ逆方向の整流特性をもつよう接続されていることを特徴とする請求項2に記載の集積型薄膜光電変換装置。 - 前記レーザ光吸収層(3)が非晶質シリコン、非晶質シリコンゲルマニウム、非晶質ゲルマニウム、微結晶シリコン、微結晶シリコンゲルマニウム、および微結晶ゲルマニウムからなる群から選択される層を1以上含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の集積型薄膜光電変換装置。
- 前記第1種接続孔(D0)の基板に鉛直な方向から見た形状が、円、楕円、三角形、四角形、多角形、不定形、1以上の溝形状、交差する複数の溝形状、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される1以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の集積型薄膜光電変換装置。
- 前記第3種分割線溝(D2)に代えて第3種接続孔(D20)を備えて、当該第3種接続孔(D20)の基板に鉛直な方向から見た形状が、円、楕円、三角形、四角形、多角形、不定形、1以上の溝形状、交差する複数の溝形状、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される1以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の集積型薄膜光電変換装置。
- 前記裏面電極層(4)は、透光性基板に近い側より、第一の透明導電層と、金属層と、第二の透明導電層とを含み、
前記第一の透明導電層は、酸化亜鉛またはチタンを含み、
前記金属層は銀を含み、
前記第二の透明導電層は酸化亜鉛を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の集積型薄膜光電変換装置。 - 前記第5種分割線溝(D4)と前記第6種分割線溝(D5)とが接続しており、
第6種分割線溝(D5)は第5種分割線溝(D4)よりも溝の幅が狭くかつ第5種分割線溝(D4)の内側に形成されているか、
または、
第5種分割線溝(D4)は第6種分割線溝(D5)よりも溝の幅が狭くかつ、第6種分割線溝(D5)の内側に形成されている
ことを特徴とする、請求項2に記載の集積型薄膜光電変換装置。 - 前記受光面透明電極層(6)上にグリッド金属電極配線(7)をさらに含み、前記第4種分割線溝(D3)は前記グリッド金属電極配線(7)をも貫通していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の集積型薄膜光電変換装置。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の集積型薄膜光電変換装置の製造方法であって、
前記分割線溝および接続孔のすべてが前記透光性基板側からレーザビームを照射することによって形成されることを特徴とする、集積型薄膜光電変換装置の製造方法。 - 前記透光性基板(1)が、前記裏面透明導電層(2)よりも鉛直上方に位置した状態で、すべての分割線溝が形成されることを特徴とする、請求項10に記載の集積型薄膜光電変換装置の製造方法。
- 前記第2種分割線溝(D1)が、波長およびパワー密度の少なくともいずれか一方が異なる2種類のレーザビームを用いて形成されることを特徴とする、請求項10または11に記載の集積型薄膜光電変換装置の製造方法。
- 前記第5種分割線溝(D4)が、前記第6種分割線溝(D5)を形成するレーザビームとは、波長およびパワー密度の少なくともいずれか一方が異なるレーザビームにより形成されることを特徴とする、請求項10または11に記載の集積型薄膜光電変換装置の製造方法。
- 前記裏面透明導電層(2)を貫通しない分割線溝が、裏面透明導電層(2)を透過するレーザビームを用いて形成されることを特徴とする、請求項10〜13のいずれか1項に記載の集積型薄膜光電変換装置の製造方法。
- 前記レーザ光吸収層(3)がシリコン系半導体を含み、かつ、前記裏面透明導電層(2)を透過するレーザビームがYAGレーザの第2高調波のビームであることを特徴とする、請求項14に記載の集積型薄膜光電変換装置の製造方法。
- 前記裏面透明導電層(2)を貫通する分割線溝が、裏面透明導電層(2)に吸収されるレーザビームを用いて形成されることを特徴とする、請求項10〜15のいずれか1項に記載の集積型薄膜光電変換装置の製造方法。
- 前記裏面透明導電層(6)は透明導電性酸化物を含み、前記第2種分割線溝はYAGレーザの基本波のビームを用いて形成されることを特徴とする請求項16に記載の集積型薄膜光電変換装置の製造方法。
- 前記裏面透明導電層(2)を貫通する分割線溝と、前記裏面透明導電層(2)を貫通しない分割線溝とが、同一波長のレーザビームを用いて形成され、前記裏面透明導電層(2)を貫通する分割線溝を形成するためのレーザビームは、前記裏面透明導電層(2)を貫通しない分割線溝を形成するためのレーザビームよりもパワー密度が高いことを特徴とする、請求項10〜15のいずれか1項に記載の集積型薄膜光電変換装置の製造方法。
- 前記半導体光電変換ユニット(5)が少なくとも1以上の結晶質シリコン系半導体光電変換ユニットを含み、その結晶質シリコン系半導体光電変換ユニットはその膜面に平行な(220)の優先結晶配向面を有しており、θ−2θ法によるX線回折測定において2θ=47.4°付近に現れる(220)回折ピークと2θ=28.5°付近に現れる(111)回折ピークの強度比が、(220)回折ピーク強度/(111)回折ピーク強度比=2.0以上である、請求項請求項1〜9のいずれか1項に記載の集積型薄膜光電変換装置。
- 前記裏面電極層(4)が凹凸構造を有しており、半導体光電変換ユニット(5)を断面TEM(透過型電子顕微鏡)像で観察した時に、裏面電極層(4)の凹部近傍を始点として、半導体光電変換ユニット(5)内を基板に対し垂直方向へ伸びている白色部(低密度部分)が、基板に平行した方向1μmあたり平均して1個以下見られることを特徴とする請求項1〜9,19のいずれか1項に記載の集積型薄膜光電変換装置。
- 前記受光面透明電極層(6)上に、さらに、充填材および封止材をさらに含む、請求項1〜9,19,20のいずれか1項に記載の集積型薄膜光電変換装置。
- 前記封止材にガラスが含まれていることを特徴とする、請求項21に記載の集積型薄膜光電変換装置。
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