JP5277824B2 - ホイール保護カバー - Google Patents

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Description

本発明は、車両組み付けラインにおいて車両に装着する複数のタイヤを積層して搬送する際に、タイヤの側面に装着して用いるホイール保護カバーに関する。
車両組み付けラインでは、各工程において必要な部品を組付けロボットや人員によって車体に組み付けることで車両を生産している。組み付け部品の1品目となるタイヤは、特殊な車両を除いては、通常、ホイールに装着された状態で車両の前後それぞれ1本ずつ、計4本装着されるとともに、スペアタイヤが1本、トランクなどに装備される。タイヤやホイールは、車両が異なるとサイズが異なる場合があるので、車両に対応するタイヤ毎に積層して段積状態として組み付けラインまで搬送したり、ストックされていて、異なるサイズのものが装着されないように管理されている。
スペアタイヤの径は、普段使用しないことや収納スペースの関係から通常のタイヤサイズよりも小径であることが多く、タイヤやホイールのサイズ(径)によっては、積層時に通常タイヤのホイールとスペアタイヤのホイールとが干渉してしまい、各ホイールの傷付きの要因となることがある。
特許文献1には、タイヤのホイール形状に合わせたカバーとカバー裏面に着脱部材を備え、タイヤにスプレーを吹きかける際にホイールに装着してスプレー液がホイールに付着するのに防止するホイール用カバーが提案されている。
特開2005−1641
特許文献1に記載のホイール用カバーを、通常のタイヤとスペアタイヤの間に介装して用いることで、ホイールの傷付きに関しては解決できる。しかし、車両組み付けラインにおいては、ロボットハンドなどの組み立てロボットによってタイヤを保持して横倒しの状態から外周面が接地するように起こして車軸に装着する。このため、単なる板状のカバーではタイヤ組み付け作業時に脱落してしまうとともに、ホイールのナット締付部がカバーで覆われてしまうので、ロボットによる組み付けを行えなくなる。また、特許文献1に記載のように両面粘着式テープを用いてカバーの脱落を防いだ場合、車両組み付けラインのタイヤ組み付けエリアにカバーを取り除く人員を配置すれば、ロボットによる組み付けは可能となるが、ロボットの作業領域に人員を配置することは、人員保護の観点から避けなければならない。また、ホイールからカバーをロボット等で離脱させることも考えられるが、設置スペースやロボットの動作プログラムを組み直させければならず、コスト高となってしまう。
本発明は、タイヤに装着されたホイールの傷つきを防止しながらも、低コストでロボットによる組み付けが可能な新規なホイール保護カバーを提供することを、その目的とする。
上記目的を設定するため、本発明に係る、車両組み付けラインにおいて車両に装着する複数のタイヤを積層して搬送する際に用いるホイール保護カバーは、複数のタイヤのうちスチール製のホイールが装着された第1のタイヤの外径よりもその外径が小さく形成されていて、ホイールのナット締付部を露呈させる開口部が中央に設けられた本体と、開口部の周囲に複数配置され、ホイールに吸着する磁性部材を有する複数の爪部を有し、磁性部材をホイールの中心周りに形成された凹部における内周面に吸着させた状態で、車両組み付けラインの近傍に配置されたナット締結装置、又はスペアタイヤ搭載装置を開口部に挿入して第1のタイヤを車両に装着可能なことを特徴としている。
本発明に係るホイール保護カバーにおいて、スペアタイヤ搭載装置は、複数の爪部を備えたロボットハンドを有し、ロボットハンドをホイール保護カバーの開口部に挿入すると共にロボットハンドの複数の爪部をナット締部に引っ掛けることで第1のタイヤを保持して車両に装着可能なことを特徴としている。
本発明に係るホイール保護カバーにおいて、磁性部材の吸着面間の直径方向の間隔がスチール製のホイールの内周面の直径よりも小さく設定されていることを特徴としている。
本発明に係るホイール保護カバーにおいて、爪部が弾性を有する部材で形成されていることを特徴としている。
本発明に係るホイール保護カバーにおいて、複数の爪部のうち、少なくとも1つがスチール製のホイールの周方向あるいは直径方向に移動可能に設けられていることを特徴としている。
本発明に係るホイール保護カバーにおいて、複数のタイヤの内、第1のタイヤの外径は、その他のタイヤの外径よりも小さく形成されるスペアタイヤであることを特徴としている。
本発明によれば、スチール製のホイールが装着された第1のタイヤの外径よりもその外径が小さく形成されていて、ホイールのナット締付部を露呈させる開口部が中央に設けられた本体と、開口部の周囲に複数配置され、ホイールに吸着する磁性部材を有する複数の爪部を有し、磁性部材がホイールの中心周りに形成された凹部の内周面に吸着するので、爪部がホイールと係合してホイールにホイール保護カバーが装着される。このため、ホイール保護カバーが装着されたタイヤを積載してもカバーが隣接するタイヤとの間に介在するので、ホイールの傷つきを防止できるとともに、組み立てロボットによってタイヤを保持しても離脱しなくなる。粘着両面テープなどの接着部材を使用せずにホイール保護カバーを繰り返し使用できるので製造コストの削減になる。ホイールのナット締付部が開口部から露呈するので、ロボットによる締め付けを行える。さらに、磁性部材は、ホイールの中心周りに形成された凹部の内周面に吸着するため、ホイール保護カバーをホイールから離脱する際に仮に磁性部材でホイールに傷がついたとしても外観的に目立たないので済む。
本発明によれば、磁性部材の吸着面間の直径方向の間隔がスチール製のホイールの内周面の直径よりも小さいので、スチール製のホイールに本体を装着する際に、磁性部材の吸着面が不用意にホイールに接触難くなるので、ホイールの傷つきをより確実に防止できるとともに、ホイール保護カバーの装着作業を容易に行える。
本発明によれば、磁性部材が設けられた爪部を、弾性を有する部材で形成したので、磁性部材をスチール製のホイールから離間させて配置しても、吸着面からの磁力がホイールに作用する際に爪部が変形することで、吸着面がスチール製のホイールに吸着するので、ホイールの傷つきをより確実に防止し、ホイール保護カバーの装着作業を容易に行えるとともに、組み立てロボットによってタイヤを保持する際にも離脱しなくなる。
本発明によれば、複数の爪部のうち、少なくとも1つがスチール製のホイールの周方向あるいは直径方向に移動可能に設けられているので、ホイールのデザインが異なる場合でも、爪部を移動させることで対応することができ、カバーの共通化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は車両組み付けラインのタイヤ組付けのエリア1近傍を示す。エリア1は、他の部門で各種部材が組み付けられた車両2がコンベアやハンガーなどの搬送手段3によって搬送されてくるライン4近傍に配置されている。
このライン4には、タイヤピット6に保管されていて車両2に対応するタイヤセット5を搬送するタイヤ搬送経路7が接続している。タイヤ搬送経路7は、タイヤセット5をライン4に向かって搬送している。タイヤセット5は、図2に示すように車両2に装着される通常のタイヤ5A〜5Dとスペアタイヤ5Eが積載されたものである。図1に示すように、タイヤ搬送経路7とライン4の近傍には、タイヤ分離装置105とスペアタイヤ搭載装置106が配置されている。タイヤ分離装置105は、タイヤ外周面を挟持してタイヤセット5をタイヤ5A〜5Dとスペアタイヤ5Eに分離するとともに、積載されたタイヤ5A〜5Dを1つずつに分離する機能を備えたロボットハンドで構成されている。分離されたタイヤ5A〜5Dはライン4の左右に振り分けられて、エリア1に供給される。
タイヤ分離装置105とスペアタイヤ搭載装置106の間には搬送コンベア107が配備されていて、タイヤ分離装置105で分離されたスベアタイヤ5Eをスペアタイヤ搭載装置106へ搬送するように構成されている。
スペアタイヤ搭載装置106は、スペアタイヤ5Eを車両2のトランクルーム2Aのタイヤ収納部2Bに搭載するロボットアームで構成されている。搬送コンベア107には、スペアタイヤ5Eを反転装置108が配備されていて、タイヤ分離装置105で搬送コンベア107に置かれたスベアタイヤ5Eを反転するように構成されている。タイヤ収納部2Bは、スペアタイヤ5Eの外径に沿って最小限に凹ませて形成されている。
このため、スペアタイヤ搭載装置106には、タイヤ外周面を挟持するものではなく、スペアタイヤ5Eに装着されるホイール111のナット締付部120に複数の爪部を引っ掛けて保持するロボットハンドが用いられている。
タイヤセット5は、図2に示すように、車両2に装着される通常のタイヤ5A〜5Dとスペアタイヤ5Eが積載されたものである。タイヤ5A〜5Dにはホイール11が装着され、スペアタイヤ5Eにはホイール111が装着されている。スペアタイヤ5Eには、タイヤ5A〜5Dの直径R2よりも小さい直径R1のタイヤが用いられている。また、タイヤセット5の搬送時にホイール11に傷がつかないように、車両装着時に車両外側に面する面を上面にして積層している。
本形態では、このような積載されてタイヤセット5において、ホイール保護カバー10が用いられる。なお、本形態においてホイール11とホイール111はスチール製のホイールとして以下説明を続ける。
ホイール保護カバー10は、スペアタイヤ5Eが積載される最上位のタイヤ5Aに装着されているスチール製のホイール11に装着されて用いるもので、図3にも示すように、本体12と、本体12に設けられた複数の爪部13,14,15,16,17,18を備えている。
本体12は、その中央に開口部19が形成された平坦な板状形状であって、発砲材で形成されている。本体12の直径Rは、タイヤ5Aの直径R2よりも小径とされている。つまり、本体12は、スチール製のホイール11への装着時にタイヤ外周面よりも内側に位置するように構成されている。開口部19は、スチール製のホイール11に形成されたナット締付部20を本体12から露呈させる大きさに形成されている。開口部19の周囲には、図4に示すように、爪部13〜18を取付けるための取付孔12Aが複数形成されている。各取付孔12Aの深さは、取付用のボルト21の頭部が本体12の載置面12Bから突出しない深さ、又は、本体12を貫通する貫通孔とし、ボルト21が本体12の載置面12Bから突出ないようフラットな面を保つ。ボルト21は頭部が水平に加工された平ボルトを使用してもよい。この載置面12Bには弾性部材となるゴム板28が円周方向に等間隔になるように貼設されていて、載置面12Bでのスペアタイヤ5Eに対する振動などを吸収する振動吸収部材や、滑り止め部材として、載置面12Bでのスペアタイヤ5Eのずれや落下を防止している。
爪部13〜18は、それぞれ弾性部材となる樹脂材で略L型に屈曲形成されていて、本体12からスチール製のホイール11に向かって突出するように、開口部19の周囲に配置されている。弾性部材としては樹脂ではなく、薄い金属板を屈曲して板バネ作用を得られるようにして弾性部材として用いても良い。爪部13〜18は、図3(a)に示すように、周方向に等間隔に配置されている。本形態では60度間隔で配置されていて、爪部13と爪部16、爪部14と爪部17及び爪部15と爪部18がそれぞれ対向するように配置されている。
各爪部の形状は基本的には同一構成であるので爪部13を例に説明する。図4(a)、図4(b)に示すように、断面略L字型の爪部13は、本体12への取付部13Aと、スチール製のホイール11の内周面11Aと対向する装着支持部13Bとを備えている。取付部13Aには、本体12に形成した取付孔12Aと重合するように取付孔13Cが形成されている。爪部13は、本体12の取付孔12Aと取付孔13Cにボルト21を挿通し、取付部13Aの裏面13D側からナット22をボルト21に締結することで本体12に固定される。
装着支持部13Bには、同部を貫通するように孔23が形成されている。この孔23には、磁性部材となるマグネット24がケース25に入れられて装着固定される。ケース25は孔23に嵌入する直径を有する有底筒状を成し、孔23に嵌入された状態で固定される。マグネット24は、ケース25の端面25Aと同一平面に、その吸着面24Aが位置するように、ケース25内に両面テープあるいは接着剤で固定されている。このようなケース25に入れられたマグネット24は、爪部14〜爪部18それぞれの装着支持部に形成された孔23にもそれぞれ嵌入されて固定されている。無論、爪部14〜爪部18それぞれの取付部には、取付部13A同様に取付孔がそれぞれ形成されていて、本体12の取付孔12Aと各取付孔にボルト21を挿通し、取付部の裏面側からナット22をボルト21に締結することで、本体12に固定される。
各爪部は、図3(a)、図3(b)に示すように、マグネット24の吸着面24A間の直径方向の間隔R3が、ホイール11の内周面11Aの直径R4よりも小さく設定されている。内周面11Aとは、ホイール11の中心周りに形成された凹部11Bにおける外側に位置する面である。別な表現を使うと、内周面11Aは、ホイール11に形成された凹部11Bであって、タイヤ5Aの回転中心軸に対向する面であり、図2のホイール装着タイヤの断面における縦壁面を構成している。つまり、爪部13と爪部16、爪部14と爪部17、爪部15と爪部18が有する吸着面24A間の間隔R3が内周面11Aの直径R4よりも小さく設定されている。すなわち、各マグネット24の吸着面24Aは、スチール製のホイール11と同一中心を有する円周状に配置されていて、このときの円の直径R3がホイール11の内周面11Aの直径R4よりも小さく設定されている。
このため、各マグネット24の吸着面24Aは、ホイール保護カバー10をホイール11に装着する前は、図6(a)に示すようにホイール111の内周面11Aから離間した位置を占めている。そして図5、図6(b)に示すように、ホイール保護カバー10をホイール11に装着すると、吸着面24Aは、磁力によって内周面11Aに吸着する。つまり、ホイール保護カバー10をホイール11に装着した直後は、吸着面24Aと内周面11Aの間に隙間が存在するが、内周面11Aに磁力が作用すると、弾性を有する各装着支持部が内周面11Aに向かって弾性変形して拡開して吸着面24Aが内周面11Aに吸着する。
このように、本体12の開口部19の周囲に複数配置され、ホイール11に吸着するマグネット24を有する爪部13〜18を有しているので、ホイール11にマグネット24が吸着することで各爪部がホイール11と係合して同ホイールにホイール保護カバー10が装着される。このため、ホイール保護カバー10が装着されたタイヤ5Aの上にスペアタイヤ5Eを積載してもホイール保護カバー10が隣接するスペアタイヤ5Eとの間に介在するので、ホイール11やホイール111の傷つきを防止できる。また、従来のように粘着両面テープなどの接着部材を使用せずにホイール保護カバー10を繰り返し使用できるので製造コストの削減になる。
図7に示すように、ホイール保護カバー10の直径Rはタイヤ5Aの外径(直径R2)よりも小さく形成されているので、エリア1に配置されたロボットアーム100,100でタイヤ5Aを四方から掴んで保持する場合でも、ホイール保護カバー10がタイヤ5Aの外周面から突出しないので、確実にタイヤ5Aを保持することができる。また、ホイール保護カバー10は、各爪部に設けたマグネット24でホイール11に装着されているので、ロボットアーム100,100で保持した状態でタイヤの向きが変更されても、ホイール11から離脱することがない。
さらに、ホイール保護カバー10には、ホイール11のナット締付部20を露呈させる開口部19が、その中央に設けられているので、エリア1において、ホイール11を車軸102に装着してナット103をナット締結装置101で車軸102に設けたネジ部104に締め込むことができる。
本形態では、図3に示すように各マグネット24の吸着面24A間の直径方向の間隔R3を、スチール製のホイール11の内周面11Aの直径R4よりも小さくしているので、ホイール11に本体12を装着する際に、各マグネット24の吸着面24Aが不用意にホイール11に接触難くなるので、ホイール11の傷つきをより確実に防止できるとともに、ホイール保護カバー10の装着作業を容易に行える。
本形態では、各マグネット24が設けられた爪部13〜18を、弾性を有する部材で形成したので、各マグネット24をホイール11から離間させて配置しても、各吸着面24Aからの磁力がホイール11に作用する際に爪部13〜18の各装着支持部13B〜18Bが内周面11Aに向かって変形することで、各吸着面24Aがスチール製のホイール11に吸着する。このため、ホイールの傷つきをより確実に防止し、ホイール保護カバー10の装着作業を容易に行えるとともに、ロボットアーム100,100によってタイヤ5Aを保持する際にも離脱しなくなる。
本形態では、マグネット24は、ホイール11の中心周りに形成された凹部11Bの内周面11Aに吸着するため、ホイール保護カバー10をホイール11から離脱する際に仮にマグネット24でホイール11に傷がついたとしても外観的に目立たないので済む。
(第2の実施形態)
本形態は、図8に示すように、爪部13〜18を本体12の円周方向に移動可能にしたものである。すなわち、本体12には、円周方向に延びる円弧状の長孔33〜38が開口部19に沿うように形成されている。爪部13〜18は、これら長孔33〜38と各取付孔に対して軸部材となるリベット30をそれぞれ挿通させて、その両端をカシメることで、本体12に対して円周方向に移動可能に支持されている。
リベット30でカシメるのではなく、第1の実施形態と同様にボルト21を各長孔と各爪部の取付孔にそれぞれ挿入してナット22をそれぞれのボルト21に締め込んで本体12に各爪部を取り付けても良い。この場合、ボルト21とナット22の締結力を緩めて各長孔に沿って移動させることで、各爪部を周方向に移動することができる。
本形態では、爪部13〜18を円周方向に移動可能としたが、異なるサイズのスチール製のホイール11に対応するには、直径方向に延びる直線状の長孔を本体12にそれぞれ形成し、各爪部13〜18の位置、すなわち各マグネット24の吸着面24Aをホイール11と同一中心となる円周上に配置したときの径を変更可能としても良い。
このように複数の爪部13〜18のうち、少なくとも1つがスチール製のホイール11の周方向あるいは直径方向に移動可能に本体12に設けることで、ホイール11のデザインが異なる場合でも、爪部13〜18の位置を移動させるだけで対応することができ、ホイール保護カバー10の共通化を図ることができる。
(第3の実施形態)
本形態は、ホイール保護カバー10をホイール11ではなく、図9(a)、図9(b)、図10に示すように、スペアタイヤ5Eのスチール製のホイール111に装着したものである。本形態の場合、タイヤ5A〜5Dのホイール11は、スチール以外の材質、例えばアルミやマグネシウムなどの高価なホイールとする。この場合、ホイール保護カバー10の本体12の直径Rは、スペアタイヤ5Eの直径R1よりも小径とし、ホイール111への装着時にタイヤ外周面よりも内側に位置するように構成する。また、開口部19は、ホイール111に形成されたナット締付部120を本体12から露呈させる大きさに形成する。
また、各爪部は、マグネット24の吸着面24A間の直径方向の間隔R3が、ホイール111の内周面111Aの直径R5よりも小さく設定する。つまり、爪部13と爪部16、爪部14と爪部17、爪部15と爪部18が有する吸着面24A間の間隔R3が内周面111Aの直径R5よりも小さく設定する。すなわち各マグネット24の吸着面24Aは、スチール製のホイール111と同一中心を有する円周状に配置されていて、このときの円の直径R3がホイール111の内周面111Aの直径R5よりも小さく設定する。内周面111Aとは、ホイール111の中心周りに形成された凹部111B、すなわち、ナット締付部120よりも外側に形成された凹部111Bにおける外側に位置する面11Bである。別な表現を使うと、内周面111Aは、ホイール111に形成された凹部111Bであって、タイヤ5Eの回転中心軸に対向する面であり、図10のホイール装着タイヤの断面における縦壁面を構成している。
このように、本体12の開口部19の周囲に複数配置され、ホイール111に吸着するマグネット24を有する爪部13〜18をホイール保護カバー10が有しているので、ホイール111にマグネット24が吸着することで各爪部がホイール111と係合して同ホイールにホイール保護カバー10が装着される。このため、ホイール保護カバー10が装着されたスペアタイヤ5Eを最上位のタイヤ5Aの上に積載してもホイール保護カバー10が隣接するタイヤ5Aとの間に介在するので、ホイール11やホイール111の傷つきを防止できる。また、従来のように粘着両面テープなどの接着部材を使用せずにホイール保護カバー10を繰り返し使用できるので製造コストの削減になる。
本形態では、各マグネット24の吸着面24A間の直径方向の間隔R3を、スチール製のホイール111の内周面111Aの直径R5よりも小さくしているので、ホイール111に本体12を装着する際に、各マグネット24の吸着面24Aが不用意にホイール111に接触難くなるので、ホイール111の傷つきをより確実に防止できるとともに、ホイール保護カバーの装着作業を容易に行える。
本形態では、各マグネット24が設けられた爪部13〜18を、弾性を有する部材で形成したので、各マグネット24をホイール111から離間させて配置しても、各吸着面24Aからの磁力がホイールに作用する際に爪部13〜18の各装着支持部が内周面111Aに向かって変形することで、各吸着面24Aがスチール製のホイール111に吸着する。このため、ホイールの傷つきをより確実に防止することができる。
本形態では、マグネット24は、ホイール111の中心周りに形成された凹部111Bの内周面111Aに吸着するため、ホイール保護カバー10をホイール111から離脱する際に仮にマグネット24でホイール11に傷がついたとしても外観的に目立たないので済む。
次に図11を用いて、ホイール保護カバー10が装着されたスペアタイヤ5Eの車両2への搭載について説明する。
本形態において、スペアタイヤ5Eは、最上位のタイヤ5Aのホイール11と自身のホイール111との干渉を避けるために、ホイール保護カバー10を装着した面を図10において下にして積載されている。そしてタイヤ分離装置105で外周面を挟持されて搬送コンベア107にホイール保護カバー10側が位置するように載置される。載置されたスペアタイヤ5Eは、搬送コンベア107で反転装置108に搬送さる。反転装置108によって、180度、スペアタイヤ5Eの天地方向に反転されて、ホイル保護カバー10が上側に位置するようになった後、ナット締付部120をスペアタイヤ搭載装置106で係止される。このとき、ホイール保護カバー10にはナット締付部120を露呈する開口部19が形成されているので、スペアタイヤ5Eにホイール保護カバー10が装着された状態であってもスペアタイヤ搭載装置106で係止して搬送コンベア107から持ち上げることができる。スペアタイヤ5は、タイヤ収納部2Bにスペアタイヤ搭載装置106で搭載され、ホイール保護カバー10がトランクルーム2A内であってスペアタイヤ5の上面に位置するように搭載されるので、作業者によって容易にホイール保護カバー10を回収することができる。回収されたホイール保護カバー10は、再度、新たなタイヤセット5に使用される。
各形態では、ホイール保護カバー10が6本の爪部を備える構成としたが、爪部の数は6本に限定されるものではなく、少なくとも2本以上の爪部を本体12が備えていればよい。爪部の数は、スチール製のホイール11やホイール111の大きさやマグネット24の磁力の強さによって適宜設定すればよい。各形態では、1つのマグネット24の磁力が弱く、その分、数を多くしてスチール製のホイール11、111との保持力を得るようにした。これは強い磁力のマグネットを用いると、ホイール11やホイール111からホイール保護カバー10を離脱する際に、マグネット24の吸着面24Aがスチール製のホイールの内周面11A,111Aから外れ難く、各ホイールに引っかかり傷がつくのを予防するためである。しかし爪部に装着したマグネット24の吸着面24Aによる傷がつく事を防止できるのであれば、例えば爪部の数を3つにし、各爪部に6本の爪部に用いたマグネット24よりも磁力の強いマグネットを用い、少ない吸着部でスチール製のホイール11やホイール111との保持力を得るようにしてもよい。
本発明に係るホイール保護カバーが適用される車両組み付けラインの一形態を示す概略図である。 第1及び第2の実施形態に係るホイール保護カバーとタイヤ及びスペアタイヤの関係を示す側面図である。 (a)は第1の実施形態に係るホイール保護カバーの構成を示す底面視図、(b)タイヤの概略構成を示す平面視図である。 (a)はホイール保護カバーに設けた爪部の構成を示す拡大分解図、(b)は爪部の構成を示す拡大断面図である。 ホイール保護カバーをタイヤに装着した状態を示す底面視図である。 (a)はホイール装着前のホイール保護カバーの状態を示す拡大断面図、(b)はホイールホイル装着後のホイール保護カバーの状態を示す拡大断面図である。 ホイール保護カバーが装着されたタイヤを車両に組み付けるときの状態を説明する拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係るホイール保護カバーの構成を示す底面視図である。 (a)は第3の実施形態に係るホイール保護カバーの構成を示す底面視図、(b)スベアタイヤの概略構成を示す平面視図である。 第3の実施形態に係るホイール保護カバーとタイヤ及びスペアタイヤの関係を示す側面図である。 ホイール保護カバーが装着されたスペアタイヤを車両に組み付けるときの状態を説明する拡大図である。
符号の説明
2 車両
4 車両組み付けライン
5A〜5E タイヤ
10 ホイール保護カバー
11,111 ホイール
11A,111A 内周面
11B,111B 凹部
12 本体
13〜18 複数の爪部
19 開口部
20,120 ナット締付部
24 磁性部材
24A 磁性部材の吸着面
R 本体の外径
R1,R2 タイヤの外径
R3 直径方向の間隔
R4,R5 内周面の直径

Claims (6)

  1. 車両組み付けラインにおいて車両に装着する複数のタイヤを積層して搬送する際に用いるホイール保護カバーであって、
    前記ホイール保護カバーは、前記複数のタイヤのうちスチール製のホイールが装着された第1のタイヤの外径よりもその外径が小さく形成されていて、前記ホイールのナット締付部を露呈させる開口部が中央に設けられた本体と、前記開口部の周囲に複数配置され、前記ホイールに吸着する磁性部材を有する複数の爪部を有し、
    前記磁性部材を前記ホイールの中心周りに形成された凹部における内周面に吸着させた状態で、前記車両組み付けラインの近傍に配置されたナット締結装置、又はスペアタイヤ搭載装置を前記開口部に挿入して前記第1のタイヤを前記車両に装着可能なことを特徴とするホイール保護カバー。
  2. 前記スペアタイヤ搭載装置は、
    複数の爪部を備えたロボットハンドを有し、
    前記ロボットハンドを前記ホイール保護カバーの前記開口部に挿入すると共に前記ロボットハンドの前記複数の爪部を前記ナット締部に引っ掛けることで前記第1のタイヤを保持して前記車両に装着可能なことを特徴とする請求項1に記載のホイール保護カバー。
  3. 前記磁性部材の吸着面間の直径方向の間隔が前記スチール製のホイールの内周面の直径よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1または2記載のホイール保護カバー。
  4. 前記爪部が弾性を有する部材で形成されていることを特徴とする請求項1、2または3記載のホイール保護カバー。
  5. 前記複数の爪部のうち、少なくとも1つが前記スチール製のホイールの周方向あるいは直径方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のホイール保護カバー。
  6. 前記複数のタイヤの内、前記第1のタイヤの外径はその他のタイヤの外径よりも小さく形成されるスペアタイヤであることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のホイール保護カバー。
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