JP5275862B2 - ガス発生剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のエアバッグ装置に用いるインフレータ用として適したガス発生剤組成物に関する。
車両エアバッグ用インフレータの小型化や軽量化を実現するためには、ガス発生剤の燃焼温度を低下させる必要がある。冷却剤(燃焼温度を低下させるための添加剤)をガス発生剤に添加すると、燃焼温度は低下するが、ミスト(インフレータ作動時に排出される固形成分)の発生量が増加する場合がある。
特許文献1には、冷却剤として酸化鉄を含むガス発生剤組成物が開示されており、前記酸化鉄は、重量を基準とする50%以上が100μmよりも大きい平均粒子径を有するものである。
特許文献2には、燃焼温度を低下させ、着火性も改善するための成分として水酸化アルミニウムを含有するガス発生剤組成物が開示されている。水酸化アルミニウムの平均粒子径(D50)は、好ましくは0.1〜70μm、より好ましくは0.5〜50μm、更に好ましくは2〜30μmと記載されているが、粒子径分布についての記載はない。
特開平9−165287号公報 特開2004−155645号公報
本発明は、ガス発生剤の燃焼温度を低下させ、かつ着火性も改善し、更にミスト発生量を低減させることのできるガス発生剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、本願出願人の先願に係る発明である特許文献2に係る発明に改良を加え、冷却剤の粒子径分布を調整することにより、ガス発生剤の燃焼温度を低下させ、かつ着火性も改善すると共に、燃焼残渣のスラグ形成性が向上することによりミスト発生量を低減できることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、課題の解決手段として、下記の各発明を提供する。
1.燃料、酸化剤、酸化鉄を除く冷却剤を含有するガス発生剤組成物であり、前記冷却剤
が、体積平均粒子径(D50)が10〜70μmであり、10%体積累積粒子径(D10)が5μm以上である、ガス発生剤組成物。
2.前記10%体積累積粒子径(D10)が5〜40μmである上記1に記載のガス発生剤組成物。
3.前記冷却剤が、金属水酸化物、金属炭酸塩、金属シュウ酸塩及びこれらの化合物の複塩から選ばれる少なくとも1種である上記1又は2に記載のガス発生剤組成物。
4.前記燃料の含有量が10〜60質量%、前記酸化剤の含有量が20〜70質量%、前記冷却剤の含有量が1〜20質量%である上記1〜3のいずれか1項に記載のガス発生剤組成物。
5.更に組成物中に0.5〜15質量%のバインダを含有している、上記1〜4のいずれか1項に記載のガス発生剤組成物。
6.更に組成物中に0.1〜5質量%の粉末ガラスを含有している、上記1〜5のいずれか1項に記載のガス発生剤組成物。
7.更に組成物中に0.1〜5質量%の金属燐酸塩から選ばれる少なくとも1種を含有している、上記1〜6のいずれか1項に記載のガス発生剤組成物。
本発明のガス発生剤組成物は、所定の粒径分布を有する冷却剤を含有することにより、ガス発生剤の燃焼温度を低下させ、かつ着火性も改善すると共に、燃焼残渣のスラグ形成性が向上することによりミスト発生量の低減を実現することができる。
<燃料>
本発明で用いる燃料は、ガス発生剤組成物の燃料として公知ものを用いることができ、例えば、テトラゾール類化合物、グアニジン類化合物、トリアジン類化合物、ニトロアミン類化合物から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
テトラゾール類化合物は、5−アミノテトラゾール、ビテトラゾールアンモニウム塩等が好ましい。グアニジン類化合物は、グアニジン硝酸塩(硝酸グアニジン)、アミノグアニジン硝酸塩、ニトログアニジン、トリアミノグアニジン硝酸塩等が好ましい。トリアジン化合物は、メラミン、シアヌル酸、アンメリン、アンメリド、アンメランド等が好ましい。ニトロアミン類化合物は、シクロ−1,3,5−トリメチレン−2,4,6−トリニトラミンが好ましい。
<酸化剤>
本発明で用いる酸化剤は、ガス発生剤組成物の酸化剤として公知ものを用いることができ、塩基性金属硝酸塩、硝酸塩、硝酸アンモニウム、過塩素酸塩、塩素酸塩から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
塩基性金属硝酸塩としては、塩基性硝酸銅、塩基性硝酸コバルト、塩基性硝酸亜鉛、塩基性硝酸マンガン、塩基性硝酸鉄、塩基性硝酸モリブデン、塩基性硝酸ビスマス及び塩基性硝酸セリウムから選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
塩基性金属硝酸塩は、燃焼速度を高めるため、平均粒子径は30μm以下が好ましく、10μm以下がより好ましい。なお、平均粒子径は、冷却剤について使用する測定方法と同じ方法を用いて測定する。
硝酸塩としては、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム等のアルカリ類金属硝酸塩と硝酸ストロンチウム等のアルカリ土類金属硝酸塩等が挙げられる。
過塩素酸塩及び塩素酸塩は、酸化作用と共に、燃焼促進作用も有する成分である。酸化作用とは、酸素を発生し、燃料を酸化することを意味する。一方、燃焼促進作用とは、ガス発生剤組成物の着火性を向上させる作用、又は燃焼速度を向上させる作用を意味する。
過塩素酸塩及び塩素酸塩としては、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸カリウム、過塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、塩素酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
<冷却剤>
本発明で用いる冷却剤(酸化鉄を除く)は、本発明の課題を解決するため、体積平均粒子径(D50)が10〜70μmのものであり、好ましくは15〜60μm、より好ましくは20〜50μmのものであり、10%体積累積粒子径(D10)が5μm以上であり、好ましくは5.5μm以上、より好ましくは6.0μm以上のものである。体積平均粒子径(D50)と10%体積累積粒子径(D10)は、実施例に記載の方法により求める。
冷却剤の体積平均粒子径(D50)は70μm以下であり、それより大きい場合、ガス発生剤組成物の着火性が悪化するためである。しかし、その場合でも、冷却剤に含まれる小さい粒子径の含有量が多い場合(D50が10μm未満、又はD10が5μm未満の場合)、燃焼時に冷却剤に起因する酸化物が金属(燃焼残渣となる金属)を包囲して、金属同士の凝集を妨げてしまうことから、スラグが形成されにくくなるという問題点がある。しかし、本発明の冷却剤は、小さい粒子径の含有量が少ない(D50が10μm以上、かつD10が5μm以上)ものであるため、燃焼時には、前記とは逆に、金属が酸化物を包囲するようになるため、金属同士が容易に凝集して、スラグが形成され易くなる。また、粉末ガラス、金属リン酸塩をガス発生剤組成物に少量含有させると、燃焼残渣のスラグ形成性を更に向上させることができる。
また、本発明で用いる冷却剤(酸化鉄を除く)は、10%体積累積粒子径(D10)が、好ましくは5〜40μmであり、より好ましくは5.5〜35μm、更に好ましくは6.0〜30μmである。
冷却剤の体積平均粒子径(D50)が10μm以上であることが好ましい理由は上述した通りであるが、その場合でも、冷却剤に含まれる大きい粒子径の含有量が多い(D10が40μmより大きい)場合、例えば、冷却剤の粒子径分布が粒子径の大きい側に大きく偏っているなどの場合、着火性を損なうという問題点がある。しかし、本発明の冷却剤において、大きい粒子径の含有量が少ない(D10が40μm以下)場合は、そのような問題を回避することができる。
冷却剤の粒子径は、例えば、「化学工学協会編:化学工学便覧、改訂五版、826〜838頁、丸善発行」に記載の分類による各種粉砕機を用いて調整することができる。ローラーミルを用いる場合は、粉砕ローラーの間隔を調節して粉砕することにより、粒子径を調整する。また、冷却剤の粗製品を精製する際の結晶条件を調整することにより粒子径を調整することもできる。更に所定の体積平均粒子径になるように分級処理することもできる。
本発明で用いる冷却剤(酸化鉄を除く)は、金属水酸化物、金属炭酸塩、金属シュウ酸塩、金属燐酸塩及びこれらの化合物の複塩から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
金属水酸化物としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ジルコニウムから選ばれる少なくとも1種が好ましい。
金属炭酸塩としては、炭酸マグネシウム、炭酸銅、炭酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種が好ましい。
金属シュウ酸塩としては、シュウ酸銅、シュウ酸マグネシウム、シュウ酸鉄、シュウ酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種が好ましい。
複塩としては、塩性性炭酸マグネシウム、塩基性炭酸銅から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
本発明の組成物における燃料の含有量は10〜60質量%が好ましく、15〜55質量%がより好ましく、20〜50質量%が更に好ましい。本発明の組成物における酸化剤の含有量は20〜70質量%が好ましく、20〜60質量%がより好ましく、25〜55質量%が更に好ましい。本発明の組成物における冷却剤の含有量は1〜20質量%が好ましく、3〜17質量%がより好ましく、5〜12質量%が更に好ましい。
<バインダ>
本発明の組成物は、必要に応じてバインダを含有することができる。バインダとしては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMCNa)、カルボキシメチルセルロースカリウム塩、カルボキシメチルセルロースアンモニウム塩、酢酸セルロース、セルロースアセテートブチレート(CAB)、メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、エチルヒドロキシエチルセルロース(EHEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、カルボキシメチルエチルセルロース(CMEC)、微結晶性セルロース、ポリアクリルアミド、ポリアクリルアミドのアミノ化物、ポリアクリルヒドラジド、アクリルアミド・アクリル酸金属塩共重合体、ポリアクリルアミド・ポリアクリル酸エステル化合物の共重合体、ポリビニルアルコール、アクリルゴム、グアガム、デンプン、シリコーンから選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
本発明の組成物におけるバインダの含有量は0.5〜15質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましく、3〜7質量%が更に好ましい。
<粉末ガラス>
本発明の組成物は、必要に応じて粉末ガラスを含有することができる。粉末ガラスとしては、燐酸ガラス粉末、ケイ酸塩ガラス粉末から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
本発明の組成物における粉末ガラスの含有量は、0.5〜5質量%が好ましく、0.7〜3質量%がより好ましく、0.9〜2質量%が更に好ましい。
<金属燐酸塩>
本発明の組成物は、必要に応じて金属燐酸酸塩から選ばれる少なくとも1種を含有することができる。
金属燐酸酸塩としては、第一燐酸アルミニウム、第二燐酸アルミニウム、第三燐酸アルミニウム、メタ燐酸アルミニウム、第一燐酸マグネシウム、第二燐酸マグネシウム、第三燐酸マグネシウム、メタ燐酸マグネシウム、燐酸一カルシウム、燐酸二カルシウム、燐酸三カルシウム、燐酸カルシウムと水酸化カルシウムの復塩、燐酸一カリウム、燐酸二カリウム、燐酸三カリウム、メタ燐酸カリウム、燐酸一ナトリウム、燐酸二ナトリウム、燐酸三ナトリウム、メタ燐酸ナトリウム、金属ポリ燐酸塩、金属燐酸水素塩等を挙げることができる。
本発明の組成物における金属燐酸酸塩の含有量は、0.5〜5質量%が好ましく、0.7〜3質量%がより好ましく、0.9〜2質量%が更に好ましい。
本発明の組成物は、必要に応じて、酸化銅、酸化亜鉛、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化モリブデン、酸化ニッケル、酸化ビスマス、シリカ、アルミナ等の金属酸化物;炭酸コバルト、塩基性炭酸亜鉛、酸性白土、カオリン、タルク、ベントナイト、ケイソウ土、ヒドロタルサイト、ケイ酸ナトリウム、マイカモリブデン酸塩、モリブデン酸コバルト、モリブデン酸アンモニウム等の金属酸塩、二硫化モリブデン、ステアリン酸カルシウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素から選ばれるものを含有することができる。
次に、本発明の組成物の好ましい配合例を示す。
(配合例1)
燃料:硝酸グアニジン35〜45質量%
酸化剤:塩基性硝酸銅40〜50質量%
冷却剤:水酸化アルミニウム1〜10質量%(D50:10〜50μm、D10:5〜30μm)
バインダ:カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMCNa)2〜8質量%
(配合例2)
燃料:硝酸グアニジン35〜45質量%
酸化剤:塩基性硝酸銅40〜50質量%
冷却剤:水酸化アルミニウム1〜10質量%(D50:10〜50μm、D10:5μm〜30μm)
バインダ:カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMCNa)2〜8質量%
(配合例3)
燃料:硝酸グアニジン35〜45質量%
酸化剤:塩基性硝酸銅40〜50質量%
冷却剤:水酸化アルミニウム1〜10質量%(D50:10〜50μm、D10:5μm〜30μm)
バインダ:カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMCNa)2〜8質量%
スラグ形成向上剤:燐酸塩ガラス又は金属燐酸塩0.1〜5質量%
本発明の組成物は、所望の形状に成型することができ、単孔円柱状、多孔円柱状又はペレット状の成型体にすることができる。
これらの成型体は、組成物に水又は有機溶媒を添加混合し、押出成型する方法(単孔円柱状、多孔円柱状の成型体)又は打錠機等を用いて圧縮成型する方法(ペレット状の成型体)により製造することができる。単孔円柱状、多孔円柱状のものは、孔が長さ方向に貫通しているもの、孔が貫通せずに窪みを形成しているもののいずれでもよい。
〔体積平均粒子径(D50)と10%体積累積粒子径(D10)の測定方法〕
レーザー散乱光による粒度分布法により測定した。測定はNeede+Northrop Company製の
MICROTRAC,Model No.9320-X100粒度測定器を用いて、サンプルをイオン交換水に分散させ
た後、50ワットの超音波を60秒で照射して測定に用い、粒子体積の50%累積値及び10%累積値を求め、2回の測定による平均値を各々D50及びD10とした。
〔燃焼残渣のスラグ形成性〕
外径4.7mm前後、内径1.2mm前後、長さ4.2mm前後のガス発生剤組成物の成型体を686kPa(70kg/cm2)の窒素雰囲気でニクロム線にて着火燃焼させた。燃焼後の残渣を目視観察して、下記基準で評価した。
◎:殆どが塊状である。
○:塊と粉が混在している。
×:殆どが粉状である。
〔着火性〕
39.4gのガス発生剤組成物の成型体(平均外径4.2mm、平均内径1.1mm、平均長さ4mmの単孔薬)をドライバサイドのインフレータ(二筒式、外径70mm、高33mm、肉厚1.6mm、エンハンサ:1.4gのB/KNO3混合物、23℃時の最大内圧を9±5MPaにチューニングしたもの)に充填して、−40℃で2時間以上放置し、60リットルタンク試験を実施した。10ms以内でタンク圧が立ち上がらなければ、着火性が悪い(×)とし、10ms以内にタンク圧が立ち上がれば、着火性が良い(○)とした。
〔実施例及び比較例〕
表1に示す成分からなるガス発生剤組成物を得た。得られた組成物について、スラグ形成性を試験した。なお、燃焼温度は理論計算に基づく数値である。
Figure 0005275862
Figure 0005275862
実施例1と、比較例1、比較例2及び比較例3を比べると、体積平均粒子径(D50)が10μm未満、又は10%体積累積粒子径(D10)が5μm未満である場合は、燃焼残渣のスラグ形成性に問題があることが認められた。表1の実施例1、実施例2、表2の実施例6の順に、D50とD10が大きくなり、それに伴って、燃焼残渣のスラグ形成性はより良好となった。
一方、表2の実施例6と、表1の比較例4、表2の比較例7を比べると、D50が70μmより大きく、又はD10が40μmより大きくなると、着火性が損なわれることが認められた。
本発明の組成物又はそれから得られる成型体は、例えば、各種乗り物の運転席のエアバック用インフレータ、助手席のエアバック用インフレータ、サイドエアバック用インフレータ、インフレータブルカーテン用インフレータ、ニーボルスター用インフレータ、インフレータブルシートベルト用インフレータ、チューブラーシステム用インフレータ、プリテンショナー用ガス発生器に適用できる。
また本発明の組成物又はそれから得られる成型体を使用するインフレータは、ガス供給源が、ガス発生剤のみであるパイロタイプと、アルゴン等の圧縮ガスとガス発生剤の両方であるハイブリッドタイプのいずれでもよい。
更に本発明の組成物又はそれから得られる成型体は、雷管やスクイブのエネルギーをガス発生剤に伝えるためのエンハンサ剤又はブースター等と呼ばれる着火剤として用いることもできる。

Claims (7)

  1. 燃料、酸化剤、酸化鉄を除く冷却剤を含有するガス発生剤組成物であり、前記冷却剤が、体積平均粒子径(D50)が10〜70μmであり、10%体積累積粒子径(D10)が5μm以上である、ガス発生剤組成物。
  2. 前記10%体積累積粒子径(D10)が5〜40μmである請求項1記載のガス発生剤組成物。
  3. 前記冷却剤が、金属水酸化物、金属炭酸塩、金属シュウ酸塩及びこれらの化合物の複塩から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2記載のガス発生剤組成物。
  4. 前記燃料の含有量が10〜60質量%、前記酸化剤の含有量が20〜70質量%、前記冷却剤の含有量が1〜20質量%である請求項1〜3のいずれか一項記載のガス発生剤組成物。
  5. 更に組成物中に0.5〜15質量%のバインダを含有している、請求項1〜4のいずれか1項記載のガス発生剤組成物。
  6. 更に組成物中に0.1〜5質量%の粉末ガラスを含有している、請求項1〜5のいずれか1項記載のガス発生剤組成物。
  7. 更に組成物中に0.1〜5質量%の金属燐酸塩から選ばれる少なくとも1種を含有している、請求項1〜6のいずれか1項記載のガス発生剤組成物。
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