JP5275759B2 - 電気器具、及び該電気器具の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、商用電源に接続される電気器具、及び該電気器具の製造方法に関するものである。
この種の電気器具、例えばACアダプタは商用電源に接続可能に構成された金属製のプラグを有している。このプラグは1組のブレード(栓刃)で構成され、樹脂製の防水ケースにインサート成形されている。
当該アダプタは交流電力を直流電力に変換しており、この変換の際には熱が発生する。そして、ケースの伸縮率とブレードの伸縮率とが異なるため、この熱はケースとブレードとの間に隙間を生じさせ、ケースの気密性を低下させる要因になる。
そこで、封入樹脂材を用いてケースの気密性を高める技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。詳しくは、このブレードの周囲にはガード壁が形成されており、封入樹脂材をガード壁の内側に充填してケースの防水性を確保している。
国際公開第07/116791号パンフレット
しかしながら、上記特許文献1の如くの封入樹脂材は高価であるし、また、封入樹脂材をケースの内部に充填すると、ケースの完成に至るまでの工数が非常に長くなるとの問題がある。この封入樹脂材は、注入して乾燥するまで約8時間程度の期間を要し、当該樹脂材の乾燥時間がケースを形成する樹脂の固化時間にさらに加算されるからである。
ここで、Oリングをブレードに配置し、ケースの防水性を確保することも考えられるが、このOリングを単にブレードに設けるのみでは、インサート成形時の樹脂の圧力でブレードに対するOリングの位置がずれてしまう、或いはOリングがブレードから外れてしまうとの問題が生ずる。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、製造コストの低廉化を図りつつ、ケースの防水性を確保する電気器具、及び該電気器具の製造方法を提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、商用電源に接続される電気器具であって、機能部材を収納する樹脂製のケースと、ケースにインサート成形されており、商用電源に接続される露出部、及び樹脂に囲繞される樹脂対峙部をそれぞれ備えた栓刃と、樹脂対峙部に係合されており、インサート成形時の樹脂の圧力で栓刃に密着する環状の弾性部材と、樹脂対峙部に係合されており、弾性部材が受容可能に形成され、露出部から離間するに連れて縮径し、インサート成形時に弾性部材を栓刃の軸線に向けて押し込む押圧面を有した鍔部材とを具備する。また樹脂対峙部は、その外周に弾性部材を配置した状態で栓刃の軸線方向に弾性部材を位置決めする位置決め用の段部を有しており、弾性部材は、インサート成形時の樹脂の圧力で押圧面に押し込まれることにより、位置決め用の段部に対して栓刃の軸線方向に押し付けられる。
発明によれば、栓刃はケースにインサート成形されており、栓刃は樹脂に囲繞される樹脂対峙部を有している。当該樹脂対峙部には、環状の弾性部材及び鍔部材がそれぞれ係合されている。この鍔部材は押圧面を有しており、この押圧面は、弾性部材を受容することができ、露出部から離間するに連れて縮径している。
そして、弾性部材は、インサート成形時の樹脂の圧力で、押圧面によって栓刃の軸線に向けて押し込まれ、栓刃に密着する。
つまり、弾性部材は、鍔部材によって締め切られ、その押圧面で栓刃側に呼び込まれており、インサート成形による射出圧力を受けて縮んだ状態で栓刃に密着し、この弾性部材を介した栓刃と樹脂との気密性が良好になる。より詳しくは、成形時に縮んでいた弾性部材が成形後に膨らむ方向に作用することから、栓刃と樹脂との間に隙間を生じさせない。この結果、ケースの防水性が確保され、電気器具の信頼性向上に寄与する。
しかも、当該構造によれば、従来に比して封入樹脂材が不要になるし、また、工数が非常に短くなることから、電気器具の製造コストの低廉化を達成できる。
また本発明の構成において、鍔部材は、押圧面とは反対側の位置に、インサート成形時の型締めによる力が加えられる受圧面をさらに有していることを特徴とする。
上記の構成によれば弾性部材には、インサート成形による射出圧力の他、その前段階の型締めによる力も作用しており、これら複数種の力を受けて縮んだ状態で栓刃に密着するので、この弾性部材を介した栓刃と樹脂との気密性がより一層良好になる。
より詳しくは、まず、この型閉めにて受圧面に加えられた力は弾性部材を縮ませ、この弾性部材を栓刃に密着させる。次いで、射出圧力は弾性部材をさらに縮ませて栓刃により強く密着させる。このインサート成形による樹脂はその圧力が作用したまま固化しており、弾性部材には外側へのより大きな反発力が内部に残留する。よって、この弾性部材を介した栓刃と樹脂との気密性がより一層良好になり、例えば、電気器具の使用に伴って栓刃に外部から力が作用し、仮に、栓刃と樹脂との間に隙間を生じたとしても、この隙間に浸入した水分を弾性部材で確実に堰き止め可能になる。
また本発明の構成において、上記のように樹脂対峙部は、その外周に弾性部材の位置決め用の段部を有していることを特徴とする。
上記の構成によれば弾性部材を押圧面と栓刃との間で確実に固定することができ、弾性部材は栓刃により一層確実に密着する。
また本発明の構成において、電気器具は、商用電源から直流電力を作り出すACアダプタであることを特徴とする。
上記の構成によれば弾性部材の収縮を利用してケースの気密性が確保されるので、交流電力が直流電力に変換される際に熱を生ずる当該アダプタでは特に良好な効果を奏する。
また本発明は、機能部材を収納する樹脂製のケースを有し、商用電源に接続される栓刃を有した電気器具の製造方法である。
そして、栓刃のうち樹脂に対峙する樹脂対峙部の外周に環状の弾性部材を配置するにあたり、栓刃の軸線方向に弾性部材を位置決めする位置決め用の段部を樹脂対峙部の外周に形成する工程と、位置決め用の段部に位置決めした状態で、環状の弾性部材樹脂対峙部の外周に配置する工程と、弾性部材が受容可能であって、栓刃のうち商用電源に接続される露出部から離間するに連れて縮径した押圧面を有した鍔部材を、樹脂対峙部の外周に配置する工程と、露出部を固定側の金型に配置する工程と、固定側の金型及び可動側の金型を型締めし、可動側の金型を、鍔部材のうち押圧面とは反対側の位置に形成された受圧面に当接させ、押圧面を介して弾性部材と栓刃とを当接させることで位置決め用の段部に対して弾性部材を栓刃の軸線方向に押し付ける工程と、固定側の金型と可動側の金型との間に樹脂を注入し、樹脂の圧力で押圧面を介して弾性部材と栓刃とをさらに当接させる工程と、樹脂を固化する工程とを含む。
発明によれば、環状の弾性部材及び鍔部材は栓刃の樹脂対峙部に、この栓刃の露出部は固定側の金型に配置される。そして、弾性部材は、押圧面を介して型閉めによる力で縮み、その後、射出圧力でさらに縮んで栓刃により強く密着する。
続いて、このインサート成形による樹脂はその圧力が作用したまま固化し、弾性部材は外側へのより大きな反発力を内部に備え、この力は成形後に膨らむ方向に作用することになる。よって、この弾性部材を介した栓刃と樹脂との気密性がより一層良好になる。
しかも、当該構造によれば、従来に比してケースの内部に対する封入樹脂材の封入工程も不要になり、工数が非常に短くなることから、電気器具の製造コストの低廉化も達成できる。
また本発明の構成において、上記のように弾性部材を樹脂対峙部の外周に配置する工程の前に、弾性部材の位置決め用の段部を、樹脂対峙部の外周に形成する工程を備えることを特徴とする。
これにより、弾性部材は押圧面と栓刃の段部との間で確実に固定され、栓刃により一層確実に密着可能になる。
本発明によれば、環状の弾性部材の位置ずれを防止する鍔部材が栓刃に設けられており、製造コストの低廉化及びケースの防水性の確保を両立可能な電気器具、及び該電気器具の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1には本実施例のACアダプタ(電気器具)1が示されている。このアダプタ1では、商用電源である交流電力から直流電力を作り出しており、この直流電力は電気機器の駆動用或いは二次電池の充電用等に用いられる。
このアダプタ1は、耐熱性及び絶縁性を有する合成樹脂で構成される防水ケース(ケース)2を有し、このケース2は、同図に示されるように、上側ケース本体3及び下側ケース本体13から構成されている。
詳しくは、このケース本体3は下方に向けて開口したカップ状をなし、その開口端4は略四角形状に形成されている。また、図1や図2で見て開口端4の右側には突出部6が形成され、この突出部6もまた下方に向けて開口している。
一方、ケース本体13は上方に向けて開口したカップ状をなしており、その開口端14も略四角形状に形成され、図1や図2で見て開口端14の右側にも、上方に向けて開口する突出部16が形成されている。また、このケース本体13の底面側は下方に向けて膨出し、この膨出部分にはプラグ30が形成されており、ケース2はコンセントに直接に差し込むことができる(ダイレクトプラグイン方式)。
そして、ケース本体3がケース本体13に被せられ、各開口端4,14及び各突出部6,16の開口は超音波溶着される。これにより、ケース本体3はケース本体13に気密に嵌合し、内部に空間を有するケース2が構成される。なお、これらケース本体3,13はネジを用いて嵌合されても良い。
このケース2の内部には、図2の他、図3や図4にも示される如く、電源基板10が配設される。この基板10には機能部材としての電子部品が実装され、当該部品では交流電力を所定電圧の直流電力に変換している。また、基板10の図示しない交流入力端子は、接続部11を介してプラグ30に電気的に接続されている(図4)。
本実施例のプラグ30は、2枚で1組の金属製のブレード(栓刃)31,31を有しており、下側ケース本体13にインサート成形によって配設される。
より具体的には、板状のブレード31がその幅広面を対峙してケース本体13に並設され、このブレード31は、露出部32と、樹脂対峙部34と、後端部38とから構成されている(図5)。
この露出部32は、下側ケース本体13の外側に配置され、コンセントに差し込み可能に構成される。一方、樹脂対峙部34は、この露出部32に連なり、ケース本体13に囲繞されている。また、後端部38は、この樹脂対峙部34に連なり、ケース本体13のさらに内側にて接続部11に接続される。
ここで、本実施例の樹脂対峙部34の外周面には、位置決め段部(段部)36が形成されている。
より詳しくは、この図5に示される如く、本実施例の段部36は、ブレード31の母線に対して略垂直方向に向けて突出しており、幅広面の両側に形成されている。なお、この段部36は後端部38に向けて競り上がるように傾斜して構成されていても良い。
そして、この段部36にはOリング(弾性部材)80や締め切りスリーブ(鍔部材)70がそれぞれ係合される。
具体的には、このOリング80は、樹脂対峙部34の外周面に係合可能な環状で形成されている。
また、本実施例の締め切りスリーブ70は、段付の略角筒状をなしており、ケース本体3,13よりも耐熱性の優れた材質で形成され、その小径部分の内側には樹脂対峙部34の外周面に係合される内周面71を備えている(図5,6)。なお、内周面71の長手方向がブレード31の幅広面の形成方向に一致する。
一方、このスリーブ70の大径部分の外側は外周面72で区画され、これら内周面71の外側及び外周面72は、被覆面75で連なり、また、ブレード31の延設方向で見て前端73及び受圧面76で区画される。前端73がOリング80に、受圧面76が接続部11にそれぞれ対峙している。
ここで、この外周面72の内側にて、前端73と内周面71との間には前側テーパ(押圧面)74が形成されている。
具体的には、この前側テーパ74は、露出部32から離間するに連れて徐々に縮径しており、Oリング80を受容可能な大きさで構成されている。
そして、上述したケース2を製造するにあたり、ブレード31には、プレス加工によってその外形及び位置決め段部36が形成される。次いで、Oリング80や締め切りスリーブ70を準備する。
本実施例では、まず、Oリング80を後端部38側からブレード31に通し、樹脂対峙部34の外周面に沿って伸びたOリング80を段部36に配置する。次に、スリーブ70もまた後端部38側からブレード31に通す。具体的には、前端73を先頭にしてOリング80に向けて移動させ、前側テーパ74でOリング80を覆う。
続いて、これらOリング80やスリーブ70を備えた状態の各ブレード31,31を、下側ケース本体13を形成するインサート成形用の金型に装填する。
詳しくは、図7に示されるように、その露出部32を、下側ケース本体13の外面を形成するキャビ(固定側の金型)90に差し込む。次いで、図8に示される如く、ケース本体13の内面を形成するコア(可動側の金型)92を、後端部38の上方からキャビ90に向けて降ろした後、型締めする。
より具体的には、この型締めでは、溶融樹脂の射出圧力に耐えさせるために、力をキャビ90及びコア92に加えて金型を閉じておくことになるが、その際に、コア92を図8に1点鎖線で示した位置まで降ろし、コア92と受圧面76とを当接させておき、その後、力をキャビ90及びコア92に加える。これにより、前側テーパ74がOリング80をブレード31の軸線に向けて押し込み、このOリング80はブレード31の段部36に押し付けられる。
続いて、これらキャビ90とコア92との間に溶融樹脂を注入すると、開口端14や突出部16が形成されるとともに、図9に示されるように、スリーブ70の外周面72や被覆面75を覆う腕部17が形成される(図2〜4)。
さらに、スリーブ70の前端73に達した溶融樹脂はOリング80を所定の射出圧力で前側テーパ74にさらに押し付ける。しかし、このOリング80は、前側テーパ74で既に行く手が遮られているので、段部36にさらに押し付けられることになる。
その後、この樹脂は保圧状態で固化され、キャビ90及びコア92から取り出された下側ケース本体13では、上記型締めや射出圧力による圧縮状態のOリング80が、スリーブ70、ブレード31、及び本体13を構成する樹脂の間に介在することになる。
再び図2に戻り、電源基板10の図示しない直流出力端子はケーブル50に電気的に接続されている。このケーブル50はケーブル本体51有し、この本体51の外被には、ブッシュ54が射出成形によって一体的に形成されている。これら本体51の外被及びブッシュ54は可撓性を有する合成樹脂で構成されている。
また、このケース本体13に電源基板10を取り付け、この基板10とプラグ30とを接続するとともに、基板10とケーブル50とを接続し、ブッシュ54をケース本体13の突出部16に配置してケーブル50を突出部16から引き出す。
続いて、同じく射出成形された上側ケース本体3を準備し、これら開口端4,14及び突出部6,16を超音波溶着によってそれぞれ気密に嵌合すると、ケース2が構成される。
当該ケース2を有したアダプタ1では、プラグ30が商用電源のコンセントに直接に接続される一方、ケーブル50の図示しないコネクタが電気機器等に接続される。これにより、アダプタ1では交流電力が直流電力に変換され、電気機器の駆動や二次電池の充電が行われる。
ところで、上述のOリング80やスリーブ70は、キャビ90に差し込まれたブレード31に取り付けられていても良い。
この点についてやや詳しく述べると、キャビ90及びコア92を型締めする前に、まず、Oリング80の位置決め用の段部36を、ブレード31のうち樹脂に対峙する樹脂対峙部34の外周に形成する。
次に、このブレード31のうち商用電源に接続される露出部32をキャビ90に配置する。続いて、Oリング80を、樹脂対峙部34の外周に配置する。次いで、このOリング80が受容可能であって、露出部32から離間するに連れて縮径した前側テーパ74を有したスリーブ70を、樹脂対峙部34の外周に配置することになる。
以上のように、本実施例によれば、ブレード31は下側ケース本体13にインサート成形されており、ブレード31は樹脂に囲繞される樹脂対峙部34を有している。この樹脂対峙部34の外周には、Oリング80及び締め切りスリーブ70がそれぞれ係合される。このスリーブ70は前側テーパ74を有しており、この前側テーパ74は、Oリング80を受容することができ、露出部32から離間するに連れて縮径している。
そして、Oリング80は、インサート成形時の樹脂の圧力で、前側テーパ74によってブレード31の軸線に向けて押し込まれ、ブレード31に密着する。
つまり、Oリング80は、スリーブ70によって締め切られ、その前側テーパ74でブレード31側に呼び込まれており、インサート成形による射出圧力を受けて縮んだ状態でブレード31に密着し、このOリング80を介したブレード31と樹脂との気密性が良好になる。より詳しくは、成形時に縮んでいたOリング80が成形後に膨らむ方向に作用することから、ブレード31と樹脂との間に隙間を生じさせない。この結果、ケース本体13の防水性が確保され、ACアダプタ1の信頼性向上に寄与する。
しかも、当該構造によれば、従来に比して封入樹脂材が不要になるし、また、アダプタ1の部品点数は、スリーブ70及びOリング80が必要になって増えるものの、樹脂が固化すれば、封入樹脂材の乾燥を待つことなく完成するので、工数が非常に短くなり、アダプタ1の製造コストの低廉化を達成できる。
また、Oリング80を用いれば、帯状のリングを用いた場合に比して、下側ケース本体13、特に膨出部分が小型になる。
さらに、Oリング80には、インサート成形による射出圧力の他、その前段階の型締めによる力も作用しており、これら複数種の力を受けて縮んだ状態でブレード31に密着するので、このOリング80を介したブレード31と樹脂との気密性がより一層良好になる。
より詳しくは、まず、この型閉めにてコア92をスリーブ70に接触させ、その受圧面76に加えられた上方からの力はOリング80を縮ませ、このOリング80をブレード31に密着させる。
次いで、下方からの射出圧力はOリング80をさらに縮ませてブレード31により強く密着させる。このインサート成形による樹脂はその圧力が作用したまま固化しており、Oリング80には外側へのより大きな反発力が内部に残留する。よって、このOリング80を介したブレード31と樹脂との気密性がより一層良好になり、例えば、ACアダプタ1の使用に伴ってブレード31に外部から力が作用し、仮に、ブレード31とケース本体13との間に隙間を生じたとしても、この隙間に浸入した水分をOリング80で確実に堰き止め可能になる。
さらにまた、樹脂対峙部34が位置決め段部36を有していれば、Oリング80を前側テーパ74とブレード31との間で確実に固定することができ、Oリング80はブレード31により一層確実に密着する。
また、Oリング80の収縮を利用してケース本体13の気密性が確保されるので、交流電力が直流電力に変換される際に熱を生ずるACアダプタ1では特に良好な効果を奏する。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
例えば、上記実施例では、電気機器としてACアダプタに具現化した例を示しているが、本発明は、電気部品や電子部品等の機能部材を防水ケースに内蔵し、このケースに栓刃を有している限り、各種の電気機器にも当然に適用可能である。
また、上述した栓刃の形状やその数も一例を示したものであり、丸棒状、L字状等の公知の形状であっても良く、3個以上の栓刃で構成されていても良い。
そして、これらいずれの場合にも上記と同様に、製造コストの低廉化を図りつつ、ケースの防水性を確保するとの効果を奏する。
本実施例におけるACアダプタの斜視図である。 図1のアダプタの部分断面側面図である。 図1のアダプタの部分断面平面図である。 図2のIV−IV線から見た矢視断面図である。 図4の締め切りスリーブ、Oリング、及びブレードの分解斜視図である。 (a)は図5の締め切りスリーブを下側から見た斜視図であり、(b)は図5のVI−VI線から見た矢視断面図である。 図5のブレードのインサート成形を説明する図である。 図5のブレードのインサート成形を説明する図である。 図5のブレードのインサート成形を説明する図である。
符号の説明
1 ACアダプタ(電気器具)
2 防水ケース(ケース)
30 プラグ
31 ブレード(栓刃)
32 露出部
34 樹脂対峙部
36 位置決め段部(段部)
70 締め切りスリーブ(鍔部材)
74 前側テーパ(押圧面)
76 受圧面
80 Oリング(弾性部材)
90 キャビ(固定側の金型)
92 コア(可動側の金型)

Claims (4)

  1. 商用電源に接続される電気器具であって、
    機能部材を収納する樹脂製のケースと、
    該ケースにインサート成形されており、前記商用電源に接続される露出部、及び樹脂に囲繞される樹脂対峙部をそれぞれ備えた栓刃と、
    該樹脂対峙部に係合されており、前記インサート成形時の樹脂の圧力で該栓刃に密着する環状の弾性部材と、
    前記樹脂対峙部に係合されており、該弾性部材が受容可能に形成され、前記露出部から離間するに連れて縮径し、前記インサート成形時に前記弾性部材を前記栓刃の軸線に向けて押し込む押圧面を有した鍔部材とを備え、
    前記樹脂対峙部は、その外周に前記弾性部材を配置した状態で前記栓刃の軸線方向に前記弾性部材を位置決めする位置決め用の段部を有しており、
    前記弾性部材は、前記インサート成形時の樹脂の圧力で前記押圧面に押し込まれることにより、前記位置決め用の段部に対して前記栓刃の軸線方向に押し付けられることを特徴とする電気器具。
  2. 請求項1に記載の電気器具であって、
    前記鍔部材は、前記押圧面とは反対側の位置に、前記インサート成形時の型締めによる力が加えられる受圧面をさらに有していることを特徴とする電気器具。
  3. 請求項1又は2に記載の電気器具であって、
    該電気器具は、前記商用電源から直流電力を作り出すACアダプタであることを特徴とする電気器具。
  4. 機能部材を収納する樹脂製のケースを有し、商用電源に接続される栓刃を有した電気器具の製造方法であって、
    前記栓刃のうち樹脂に対峙する樹脂対峙部の外周に環状の弾性部材を配置するにあたり、前記栓刃の軸線方向に前記弾性部材を位置決めする位置決め用の段部を前記樹脂対峙部の外周に形成する工程と、
    前記位置決め用の段部に位置決めした状態で、前記環状の弾性部材を前記樹脂対峙部の外周に配置する工程と、
    前記弾性部材が受容可能であって、前記栓刃のうち前記商用電源に接続される露出部から離間するに連れて縮径した押圧面を有した鍔部材を、前記樹脂対峙部の外周に配置する工程と、
    該露出部を固定側の金型に配置する工程と、
    該固定側の金型及び可動側の金型を型締めし、該可動側の金型を、前記鍔部材のうち前記押圧面とは反対側の位置に形成された受圧面に当接させ、該押圧面を介して前記弾性部材と前記栓刃とを当接させる工程と、
    前記固定側の金型と前記可動側の金型との間に樹脂を注入し、該樹脂の圧力で前記押圧面を介して前記弾性部材と前記栓刃とをさらに当接させることで前記位置決め用の段部に対して前記弾性部材を前記栓刃の軸線方向に押し付ける工程と、
    前記樹脂を固化する工程と
    を含む電気器具の製造方法。
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