JP5275190B2 - 抄紙用ドライヤーカンバス及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、抄紙機のドライパートに使用する抄紙用ドライヤーカンバス(以下、単に「カンバス」という)に関し、特には、経糸に扁平断面のモノフィラメントを用い、これをカンバス表裏面に対し垂直で二重一対となるように配した織物のカンバスとその製造方法に関するものである。
カンバスは、走行安定性、耐湿熱性や耐熱性の他、好適な表面性、適切な通気性など多彩な物性と機能を併せ持つ必要がある。また、カンバスの長手方向の両端部に設ける継手部には、いわゆるワープループ継手が多用されるが、この場合、ループ製作効率や継手部の表面性に配慮した織物設計が必要である。さらに近年では、製紙工程の高生産性や高抄速化の傾向に加えて、原料の故紙配合比率の増加による摩耗性粒子の発生が顕著になってきており、カンバスは、従来機能を保持しつつ、幅方向の剛性や耐摩耗性の向上が強く要求されるようになってきている。
また、カンバスが抄紙機内の各種ロールに巻き廻されて走行する部分で、カンバスの厚さに起因するカンバス表裏の周速の差が大きいと、湿紙に掛かる張力の張りと緩みの繰り返しが生じて湿紙に悪影響を及ぼしたり、甚だしくは断紙等が発生することがある。このため、特に、高抄速のシングルラン方式やベルラン方式、シムラン方式では、カンバスの厚さを薄くすることが必要である。
さらには、上質紙や塗工用原紙のような高品位水準が要求される抄紙も増加しており、カンバスは、より一層良好な表面性、具体的にはより平滑で均一な表面性が求められるようになってきている。
このような背景の中で、近年のカンバスは本体の厚さを薄くし、経糸に断面扁平モノフィラメント糸用いて表面平滑性を向上させ、さらに継手部の表面性品位も良好になるよう工夫された組織が採用されるようになってきており、その対象となるカンバスとして、例えば特許文献1、2が知られている。
前記特許文献には、経糸に、断面の寸法割合(以下、扁平度と言う)が2:1から4:1(「断面幅方向寸法:断面厚さ方向寸法」とみられる)程度の平坦な単繊維を使用し、これを長浮きさせた織組織の製紙用基布、抄紙機用織布ベルト(以下、両者ともカンバスと言う)が記載されている。このカンバスは、図5に示すように、大径緯糸53と小径緯糸54とを経糸走過方向(図中で左右方向)で交互に配置した組織としている。そして、小径緯糸54と交絡する、経糸51・52のナックルが、それぞれ織物の裏面及び表面に出ない構造になっている。
このカンバスは、接紙面平滑性が高い。さらに継手をワープループ継手とする場合、「ひねり又はねじりモーメント」の要因がなく、「垂直に縫合された一連の環状糸」となり、本体部の組織に酷似した高品位の継手が得られる。そして、緯糸層を単層にしてカンバスの厚さを薄くする構成も可能であることから、前述の抄紙ニーズに合致する部分が多く、採用が増加しているカンバスである。
特表平5−509134号公報 特表平10−505138号公報
しかし、前記特許文献のカンバスでも多彩な抄紙環境に採用されるようになると、その構造であるが故の問題点が浮上するようになってきている。
第1の問題点として、カンバス本体の剛性不足である。例えば、カンバス幅寸法が9m以上、抄速max1,500m/分以上となるような抄紙機の広幅化、高速化に対して、抄紙の安定操業を確保することができるカンバスの開発が求められているが、このような場合、少なくとも緯糸方向の剛性を確保して形態保持特性や走行安定性を向上させる必要がある。しかし、緯単層のカンバスは、本体厚みを小さくできるが、剛性の向上には限界がある。
第2の問題点として、カンバスの表裏面を覆う経糸の耐摩耗性不足である。近年では、省資源や原料コストの低減要求に応じて、古紙原料使用率がますます高まっており、その原料中のガム質ピッチと微細繊維の混合物、填料、夾雑物などの他、水酸化アルミニウムやタルクなどの無機物質は、以前より多く含まれる。この状況下、その工程対策として、比較的短周期にジェット水によるカンバスの洗浄が行われており、その洗浄圧力が増大されている。その結果、薄厚の扁平モノフィラメントが、洗浄圧力に耐えきれず、長さ方向に裂けるような割れ現象が頻発する。加えて、増加する無機物質などの摩耗性物質、カンバス表面の汚染付着物を掻き落とすための金属製スパイラル線で編成したネット、あるいはスクレパーなどとの接触により、カンバスの経糸が著しく摩損を受け、カンバスの落下を招く恐れも出てきている。当該カンバスの経糸には扁平度が高い(厚さの薄い)モノフィラメントが適している一方、糸厚を増すには織物構造上の問題が生じて摩損対策に限界がある。
したがって、前記特許文献のカンバスは、従前の汎用カンバスにない利点を有すものの、構成上、経糸や緯糸の断面寸法、緯密度の設計に制約があり、上記抄紙環境への対応措置をとることが極めて難しい。
上記制約について具体的に説明すると、当該組織は、通常、経糸と緯糸の織物厚さ方向断面寸法(以下、経糸、緯糸ともに、「織物厚さ方向寸法」を単に「厚さ」という)において、経糸の厚さと前記小径緯糸の厚さとの和が、前記大径緯糸の厚さより小、もしくは同一である必要がある。さもなければ、小径緯糸と経糸が交絡する位置で、大径緯糸が形成する織物内の空間に小径緯糸と経糸が納まらず、これらの糸によって経糸の長浮き部中央付近が織物の外方に押し出されて、織物の平滑性が失われることになる。
なお、特に小径緯糸は、細いモノフィラメントやマルチフィラメントなどの比較的柔らかい糸を用いると、経糸との交絡部でクリンプが生じる。この場合は、図6に示す経糸走過方向断面では、大径緯糸63の中心を結んだ線X―Xに対して、小径緯糸64の中心が厚さ方向に偏在する。そうすると、例えば図5のように小径緯糸54がほとんどクリンプしない場合よりも、経糸61,62と緯糸63,64との寸法関係条件の制約が僅かながら緩むものの、やはり限界がある。
また、上記組織で剛性向上のため、ただ単に大径緯糸の直径を増大させると、カンバスの厚さも増大して、「薄手カンバス」の利点が損なわれるし、緯糸密度が減少して経糸の長浮き長が長くなり、織物組織の斜め方向の隙間が大きくなることで低通気度設計が難しくなる。このため、緯糸密度の増加は、組織上、経糸の厚さを極限的に薄くしなければ達成できない。また、摩耗対策として経糸の厚さを増大させる場合も、上述の経糸と緯糸の厚さに係る寸法関係の制約範囲内に限られてしまう。
そこで本願発明の課題は、現状を鑑み、前記特許文献のような構造を元にして、その構造の利点を損なうことなく、上記問題点を解決できるカンバスを提供することにある。
本願発明のカンバスは、断面が扁平形状の合成繊維モノフィラメントを経糸に用いた織物であり、前記経糸が、織物表面に露出し織物裏面に露出しない表面側経糸と、織物裏面に露出し織物表面に露出しない裏面側経糸とで構成され、これら表裏経糸が厚さ方向で二重となる二重経糸を成し、この二重経糸が、それぞれ表面側と裏面側において、緯糸3本分長浮きしたあと緯糸1本と交絡する組織を繰り返し、その組織が表面側と裏面側で緯糸2本分ずれて配置され、かつ、織物幅方向に緯糸2本分ずつずれて配列することにより、前記緯糸が、前記表裏経糸と大角度で交絡する大交絡緯糸と、前記表裏経糸と小角度で交絡する小交絡緯糸とで構成されるカンバスであって、前記カンバスの少なくとも本体部の経糸走過方向断面において、大交絡緯糸と小交絡緯糸が交互に配列し、前記大交絡緯糸の中心の厚さ方向平均位置が、この緯糸と隣接する前記小交絡緯糸の中心の厚さ方向平均位置に対して、織物裏面側に偏在していることを特徴とする。(請求項1)
本願発明において、表裏経糸と大角度で交絡する「大交絡緯糸」とは、経糸走過方向断面において、表裏経糸と接触する外周面の円弧領域の中心角が比較的大きい緯糸のことを言い、大交絡緯糸により経糸のナックルが形成される。また、表裏経糸と小角度で交絡する「小交絡緯糸」とは、経糸走過方向断面において、表裏経糸と接触する外周面の円弧領域の中心角が比較的小さい緯糸のことを言い、小交絡緯糸により経糸の長浮き部が形成される。例えば図1において、緯糸14は大交絡緯糸であり、緯糸13は小交絡緯糸である。
また、「厚さ方向平均位置」とは、緯糸が一直線に配されている場合はその緯糸の中心線そのものであり、緯糸が一直線で無い場合(例えば波形にクリンプしている場合)には、その緯糸の中心を厚さ方向で平均化した直線のことを言う。
また、本願発明のカンバスは、前記織物裏面側に偏在する距離、すなわち前記大交絡緯糸の中心の厚さ方向平均位置と、前記小交絡緯糸の中心の厚さ方向平均位置との厚さ方向距離が、前記大交絡緯糸の厚さの0.2〜1.5倍の範囲であることを特徴とする。(請求項2)
また、本願発明のカンバスは、前記表面側経糸が長浮きする部分と、その部分の織物内側で大交絡緯糸と交絡する前記裏面側経糸とが空隙部を介在して離間し、前記裏面側経糸が長浮きする部分と、その部分の織物内側で大交絡緯糸と交絡する前記表面側経糸とが接触していることを特徴とする。(請求項3)
また、本願発明のカンバスは、大交絡緯糸の厚さ方向寸法が、前記小交絡緯糸の厚さ方向寸法より小であることを特徴とする。(請求項4)
また、本願発明のカンバスは、前記経糸の厚さが、前記小交絡緯糸の厚さ方向寸法に対して30〜50%であり、かつ、前記大交絡緯糸の厚さ方向寸法が、前記小交絡緯糸の厚さ方向寸法に対して65〜100%であることを特徴とする。(請求項5)
また、本願発明のカンバスは、前記表面側経糸と裏面側経糸の合計厚さと、前記大交絡緯糸の厚さ方向寸法との和が、前記小交絡緯糸の厚さ方向寸法より大であることを特徴とする。(請求項6)
また、本願発明のカンバスは、前記緯糸に断面が円形のモノフィラメントを用いたことを特徴とする。(請求項7)
また、本発明のカンバスは、前記大交絡緯糸の断面直径が0.3〜1.2mmφ、前記小交絡緯糸の断面直径が0.7〜1.2mmφの範囲であり、前記経糸の断面寸法が最大厚さ×最大幅で、0.2〜0.5mm×0.4〜1.2mmの範囲であることを特徴とする。(請求項8)
また、本発明のカンバスは、前記経糸の断面寸法の最大厚さおよび/または最大幅が、表面側経糸と裏面側経糸とで異なることを特徴とする。(請求項9)
また、本発明の抄紙用ドライヤーカンバスは、製織時の前記表面側経糸1本当たりのテンション値と前記裏面側経糸1本当たりのテンション値との比を、65:135〜80:120の範囲内としたことを特徴とする。(請求項10)
また、本発明の抄紙用ドライヤーカンバスの製造方法は、断面が扁平形状の合成繊維モノフィラメントを経糸に用いた織物であり、前記経糸が、織物表面に露出し織物裏面に露出しない表面側経糸と、織物裏面に露出し織物表面に露出しない裏面側経糸とで構成され、これら表裏経糸が厚さ方向で二重となる二重経糸を成し、この二重経糸が、それぞれ表面側と裏面側において、緯糸3本分長浮きしたあと緯糸1本と交絡する組織を繰り返し、その組織が表面側と裏面側で緯糸2本分ずれて配置され、かつ、織物幅方向に緯糸2本分ずつずれて配列することにより、前記緯糸が、前記表裏経糸と大角度で交絡する大交絡緯糸と、前記表裏経糸と小角度で交絡する小交絡緯糸とで構成され、前記大交絡緯糸と小交絡緯糸とを経糸走過方向で交互に配列した抄紙用ドライヤーカンバスを製造するための方法であって、抄紙用ドライヤーカンバスを製織するに際し、前記表面側経糸1本当たりのテンション値と前記裏面側経糸1本当たりのテンション値との比が、65:135〜80:120の範囲内であることを特徴とする。(請求項11)
また、本発明の抄紙用ドライヤーカンバスの製造方法は、前記大交絡緯糸の中心の厚さ方向平均位置を、この緯糸と隣接する前記小交絡緯糸の中心の厚さ方向平均位置に対して、織物裏面側に偏在させることを特徴とする。(請求項12)
上記のように、本願発明のカンバスは、大交絡緯糸と小交絡緯糸の織物厚さ方向における位置バランスを意図的に崩すことにより、本体厚さを大きく増さずして、経糸厚さや緯糸厚さを増大できる。このため、カンバス厚さに起因するロール走行時の表裏周速差を小さくでき、湿紙への悪影響が少ない。また、厚手経糸が使用できるので経糸摩耗に対しても長寿命化できる。経糸厚さは表面側経糸と裏面側経糸で異なる組み合わせの選択対応ができ、一方面のみの増厚対応により本体厚さを調整できる。さらに、緯糸を高密度化できてカンバスの低通気度化と剛性向上も可能である。加えて、大交絡緯糸と小交絡緯糸の厚さを同等とし剛性向上を図る場合も平滑・均一で良好な表面性を保つことができる。
(a)は、本発明のカンバスの経糸走過方向断面であり、(b)は同カンバスの表面の平面図である。 本発明のカンバスの他の例を示す経糸走過方向断面である。 本発明のカンバスの他の例を示す経糸走過方向断面である。 本発明のカンバスの他の例を示す経糸走過方向断面である。 従来のカンバスの経糸走過方向断面である。 従来のカンバスの経糸走過方向断面である。
本発明のカンバスは、経糸に断面が扁平形状の合成繊維モノフィラメントを用いた織物であり、図1(a)及び(b)に示すように、経糸が織物表面(図1(a)では上面)に露出し織物裏面(図1(a)では下面)に露出しない表面側経糸11と、織物裏面に露出し織物表面に露出しない裏面側経糸12とで構成され、これら表裏経糸11,12が織物表裏面に垂直方向で二重となる二重経糸を成し、この二重経糸が、それぞれ表面側と裏面側において、緯糸3本分長浮きしたあと緯糸1本と交絡する組織を繰り返し、その組織が表面側と裏面側で緯糸2本分ずれて配置され、かつ、織物幅方向に緯糸2本分ずつずれて配列して、緯糸が大交絡緯糸14と小交絡緯糸13とで構成される組織を基本としている。この組織では、大交絡緯糸14は、何れの表裏経糸11,12とも比較的大角度で交絡し、経糸11,12のナックル11a,12aを形成している。また、小交絡緯糸13は、何れの表裏経糸11,12とも比較的小角度で交絡し、経糸11,12の長浮き部11b,12bを形成している。
この組織の採用により、表面の平滑性があり、薄手、かつ高品位な継手部を有すカンバスが得られる。そして、本願発明の特徴は、上記基本の組織の経糸走過方向断面において、大交絡緯糸14と小交絡緯糸13を交互に配列し、大交絡緯糸14の断面の中心を結ぶ中心線Y−Yを、この緯糸と隣接する小交絡緯糸13,13の断面の中心を結ぶ中心線X―Xに対して、図のように織物裏面側にa寸法だけ偏在させることにある。これに対し、図6に示すカンバスは、大径緯糸の中心線に対して小径緯糸が表裏交互に偏在し、厚さ方向で均等に配置されているため、本願発明のカンバスとは明らかに異なる。
結果として、織物表裏面で対となり垂直整合している表面側経糸と裏面側経糸は、組織図上は表裏反転した対称組織ではありながら、組織断面図のクリンプ形状は異なるものになる。
なお、図では便宜上、各小交絡緯糸13の中心を一直線に結んで中心線X―Xを記し、これと平行して各大交絡緯糸14の中心を一直線に結んで中心線Y―Yを記し、その中心線間距離をaで表しているが、緯糸は波形にクリンプする場合もあり、一直線上に並ばないこともあり得る。この場合は、上記中心線がジグザグ線となるが、小交絡緯糸13、大交絡緯糸14それぞれのジグザグ線を織物厚さ方向(図示例では上下方向)での平均化直線に代え、これを上記X―X、Y―Y線と見なして各線間の距離をa寸法とする。実際上は緯糸1本おきに連続する数十本の各大交絡緯糸14の個々の距離寸法測定値を平均すれば上記a値が把握できる。
この構成とすることで、前記特許文献のカンバスではできない織物仕様のバリエーションを多彩化させて抄紙乾燥工程の種々のニーズに応えることができる。
ところで、前記偏在の距離a値は、緯糸の厚さなどにより有効性を発揮するレンジが変化するが、相対的には大きい値になる方が上記バリエーションをより多彩化できる。このため、上述した大交絡緯糸のクリンプにおいて、最もカンバス表面に近い部分の中心が、これと隣接する小交絡緯糸13の中心線X−Xより常に裏面側に位置するように配慮するとより好ましい構成となる。すなわち、織物幅方向に並べて配列されたすべての大交絡緯糸14において、各大交絡緯糸14の中心が、その全長にわたって、隣接する小交絡緯糸13の中心線X−Xより裏面側に位置することが好ましい。
経糸断面の扁平形状とは、長方形(頂角に丸みを持つものも含む)を含む厚さ方向で上下に対向する2つの直線部を有する断面形状、扁平度の高い楕円形、長円形、長繭形なども含む。材質はポリエステル、ポリフェニレンサルファィド、ポリエーテルエーテルケトンなどが好ましいがこれに限るものではない。
大交絡緯糸14を小交絡緯糸13の中心線X―Xに対して織物裏面側に偏在させる方法としては、例えば、表面側経糸11と裏面側経糸12を別々に仕込んだビームを用意し、二重ビームを搭載可能な織機にて、各ビームの送り出し量を変えて製織する方法がある。具体的には、表面側経糸11の送り出し量を裏面側経糸12の送り出し量より多く設定し、表面側経糸11より裏面側経糸12の経糸張力を大きくすることで、大交絡緯糸14をカンバス裏面側に引き寄せて偏在させる。このときの経糸1本当たりテンション値は、表面側経糸11と裏面側経糸12の表裏平均値に対して、表面側経糸11ではその65〜80%、裏面側経糸12ではその120〜135%の配分が好ましい範囲である。結果として、表面側経糸11が裏面側経糸12より製織使用長が長く、表裏経糸のクリンプ形状が異なる構造となる。
二重ビームは、本来的には2種の異なる経糸組織を有する織物や、特性の異なる2種の経糸をバランス良く均等形態に組織させる場合に採用されるが、本願発明では、大交絡緯糸14と小交絡緯糸13の位置バランスを崩すべく用いている。従って、表裏経糸の材質や形状が異なる場合に限らず、表裏経糸に同じ材質・形状の糸を用いる場合にも、本願発明は好適に適用される。
このように織物を仕上げると、織物内部において、大交絡緯糸の表面側空間が大きく確保されるため、例えば図2のように、経糸21,22の厚さを大きくしても、これをその空間内に納めることができるので、表面側経糸21の長浮き部は平滑性を維持でき、織物内部から裏面側経糸22によって突き出されることはない。この構成であれば、経糸21,22の厚さは小交絡緯糸23の厚さの20%以上にすることができ、例えば30以上の厚さにまで大きくすることも可能である。一方、経糸21,22の厚さが大きすぎると、例えば経糸21,22の厚さが小交絡緯糸23の厚さの50%を超えると、大交絡緯糸24の表面側空間が十分に確保されないため、経糸21,22の厚さは小交絡緯糸23の厚さの50%以下とすることが好ましい。
また、本発明の構成は、理論上は、隣接する小交絡緯糸間の距離を、大交絡緯糸の織物長さ方向寸法以下に狭めても、経糸厚さの2倍以上の空間寸法さえ確保すれば、組織構造は成り立つ。この傾向を利用して、前記特許文献のカンバスよりも緯密度を高密度化し、通気度をさらに低下させることが可能である。また、緯高密度化はカンバスの剛性も向上する。
例えば、図3に示すように、大交絡緯糸34の厚さを小交絡緯糸33の厚さよりも十分小さくし、かつ大交絡緯糸34の前記偏在を大きくすることによって、緯糸密度を例えば図1と比べて高めることが可能である。
さらに、図4のように、大交絡緯糸44の厚さを十分大きくし、小交絡緯糸43の厚さに近づけたり同等としたりすることもできる(図4では、大交絡緯糸44と小交絡緯糸43の厚さがほぼ同等となっている)。すなわち、大交絡緯糸44の厚さを小交絡緯糸43の厚さの30%以上にすることができ、例えば65%以上の厚さにまで大きくすることも可能である。この場合は、用いる緯糸の平均直径が大きくなって、カンバスの剛性がより高まる。一方、大交絡緯糸44の厚さが大きすぎると、例えば大交絡緯糸44の厚さが小交絡緯糸43の厚さを超えると、大交絡緯糸44の表面側空間が十分に確保されないため、大交絡緯糸44の厚さは小交絡緯糸43の厚さ以下とすることが好ましい。
しかも、大交絡緯糸側の厚さも大きくした上で、先に説明した、経糸の厚さを大きくすることも可能である。すなわち、前記した小交絡緯糸の厚さに対する経糸の厚さ比の30〜50%の範囲と、小交絡緯糸の厚さに対する大交絡緯糸の厚さ比の65〜100%の範囲は両立させることができる。
上記構成では、カンバス裏面側において、経糸長浮き部が表面側経糸に押し出される場合があるが、湿紙に対して影響はない。また、カンバスが走行を重ね、裏面側から接圧を受け続けても、カンバスに掛かる走行テンションは、裏面側経糸側により強く作用することから、上記接圧とバランスして大交絡緯糸の偏在がほぼ保たれる。
用いる経糸と緯糸(大交絡緯糸及び小交絡緯糸)の厚さ選定において、特に、経糸や大交絡緯糸の厚さを大きくする場合は、例えば図1に示すように裏面側経糸11の長浮き部が大交絡緯糸14の偏在によって突出に至る場合もある。特に、図示例のカンバスは、大交絡緯糸14が小交絡緯糸13よりも裏面側に突出した状態で配されているため、裏面側経糸12の長浮き部が大交絡緯糸14と表面側経糸11とのクリンプ部で裏面側に押し出されている(図2〜4のカンバスも同様)。この場合でも、その部分の織物内側で、表面側経糸11が長浮きする部分11bと、小交絡緯糸14と交絡する裏面側経糸12のナックル部12aとの間に空隙部bを介在させて離間させることに配慮すれば、カンバスの好表面性は保たれる。
例えば図1において、経糸11,12の厚さ方向寸法T1,T2の合計厚さと、大交絡緯糸14の厚さ方向寸法T3との和T0(=T1+T2+T3)が、小交絡緯糸13の厚さ方向寸法T4より大きくなると、具体的にはT0がT4より0.05mmを超えるような大きさになると(T0>T4+0.05)、上記のように空隙部bの介在を配慮することが好ましく、T0がT4より0.1mmを超えるような大きさになると(T0>T4+0.1)、空隙部bの介在の配慮が必須となる。T0とT4との差(T0−T4)は、実際上はせいぜい0.5mm程度が上限と考えられ、これを超えるような組み合わせでは、カンバス裏面の凹凸が大きくなりすぎて好ましくない。尚、上述の関係式は、大交絡緯糸14が、経糸11,12との交絡部でクリンプした場合に成立し得る関係である。大交絡緯糸14が全くクリンプをしない場合は、クリンプする場合と比べて空隙部bが小さくなるため、上記の関係式において、上記(T1+T2)部は、T1又はT2のいずれか一方の寸法、あるいはこれらの平均寸法の数値に近づくことになる。
大交絡緯糸が織物裏面側に偏在する距離a(図1参照)の設定は、用いる経糸と緯糸(大交絡緯糸と小交絡緯糸)の厚さにより調整すればよい。その偏在距離は、本願発明の試作と検証の結果から、大交絡緯糸の厚さ方向寸法の0.2〜1.5倍程度までは有効と推察できる。通常は、小径緯糸(大交絡緯糸)の厚さが小さいほどこの数値は大きい方向となる。
緯糸の断面形状は特に制限はないが、断面円形のモノフィラメントを用いるとカンバスの幅方向剛性向上の一助となって好ましい。しかし、抄紙環境によっては、モノフィラメントだけでなく、例えば、一部(特に大交絡緯糸側)にマルチフィラメントを採用することも可能である。
緯糸に断面円形のモノフィラメントを用いる場合には、大交絡緯糸の断面直径が0.3〜1.2mmφ、小交絡緯糸の断面直径が0.7〜1.2mmφの範囲が現実的なカンバス仕様として適当で、大交絡緯糸と小交絡緯糸の直径をこの範囲で組み合わせればよい。通常は、大交絡緯糸の直径は小交絡緯糸の直径と同じか小さくなるように選定する。このようなカンバス組織においては、経験上、大交絡緯糸が0.3mmφ、小交絡緯糸が0.7mmφを下回る直径であると、剛性面で不十分となることが容易に予測できる。また太すぎる緯糸は織機の緯入れ装置を特殊にしなければ対応は難しい。
経糸の断面寸法は、最大厚さ×最大幅で、0.2〜0.5mm×0.4〜1.2mmの範囲が、好適に使用できる範囲であり、0.2mmより薄いものは強度や耐摩耗性で問題があり、0.5mmより厚くなると、糸剛性が高くなりすぎて製織難度が大きくなる。好ましくは、0.3〜0.4mmの範囲である。幅寸法は、上記範囲が常識的に採用され得る範囲である。
経糸の断面寸法の最大厚さおよび/または最大幅は、表面側経糸と裏面側経糸とで異なるように選択できる。例えば、摩耗損傷の懸念が強い側に厚さ大の経糸を配すれば、最低限の摩耗対応が可能であるし、裏面側経糸の幅を表面側経糸の幅より小として、汚染付着粒子の滞留を予防し乾燥能力を維持するなどの処置も可能である。なお、表裏の経糸においては、断面寸法の他に、材質の異なる糸を用いることもできる。
ところで、一般にカンバスの継手部は、本体製織と異なる継手製織を施して製作することがあり、継手部の緯糸を本体とは別の糸と置き換えたりするなど、厳密には本体部と同一構成にならないことがある。本願発明の構成は、継手部を除く本体部が対象になっていれば効果を現出するのに十分である。
本実施例と比較例は、二重ビーム搭載可能の織機にて表面側経糸と裏面側経糸を別のビームに仕込んで織機に仕掛け、個別に経糸を送り出し制御して製織したあと、公知のヒートセットを施した。これら実施、比較各例のヒートセット後の各部測定結果を表1,2に示す。
比較例1,2は、表裏経糸用各ビームの経糸送り出し量を同一とし、製織テンション(経糸1本あたり)が同一になるよう設定した。製織テンション値は当業者公知レベルである。
実施例1〜4は、比較例の製織テンションに対し、表面側経糸では65〜80%、裏面側経糸では120〜135%程度となるように各ビームの送り出し量を調整して製織した。
隣接する小交絡緯糸の中心線X−Xに対する、大交絡緯糸の中心の裏面側への偏在距離a(図1参照)は、各例試験片の経糸走過方向断面を切り出し、顕微鏡によるスケール測長を実施した。表のデータは、小交絡緯糸各1本を間に挟んで連続する大交絡緯糸20本のそれぞれの偏在距離測定値の平均値を示している。
Figure 0005275190
Figure 0005275190
11,21,31,41 表面側経糸
12,22,32,42 裏面側経糸
11a,12a ナックル
11b,12b 長浮き部
13,23,33,43 小交絡緯糸
14,24,34,44 大交絡緯糸

Claims (12)

  1. 経糸に断面が扁平形状の合成繊維モノフィラメントを用いた織物であり、前記経糸が、織物表面に露出し織物裏面に露出しない表面側経糸と、織物裏面に露出し織物表面に露出しない裏面側経糸とで構成され、これら表裏経糸が厚さ方向で二重となる二重経糸を成し、この二重経糸が、それぞれ表面側と裏面側において、緯糸3本分長浮きしたあと緯糸1本と交絡する組織を繰り返し、その組織が表面側と裏面側で緯糸2本分ずれて配置され、かつ、織物幅方向に緯糸2本分ずつずれて配列することにより、前記緯糸が、前記表裏経糸と大角度で交絡する大交絡緯糸と、前記表裏経糸と小角度で交絡する小交絡緯糸とで構成される抄紙用ドライヤーカンバスであって、
    前記抄紙用ドライヤーカンバスの経糸走過方向断面において、前記大交絡緯糸と前記小交絡緯糸とが交互に配列し、前記大交絡緯糸の中心の厚さ方向平均位置が、この緯糸と隣接する前記小交絡緯糸の中心の厚さ方向平均位置に対して、織物裏面側に偏在していることを特徴とする抄紙用ドライヤーカンバス。
  2. 前記大交絡緯糸の中心の厚さ方向平均位置と、前記小交絡緯糸の中心の厚さ方向平均位置との厚さ方向距離が、前記大交絡緯糸の厚さ方向寸法の0.2〜1.5倍の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の抄紙用ドライヤーカンバス。
  3. 前記表面側経糸が長浮きする部分と、その部分の織物内側で大交絡緯糸と交絡する前記裏面側経糸とが空隙部を介在して離間し、前記裏面側経糸が長浮きする部分と、その部分の織物内側で大交絡緯糸と交絡する前記表面側経糸とが接触していることを特徴とする請求項1または2に記載の抄紙用ドライヤーカンバス。
  4. 前記大交絡緯糸の厚さ方向寸法が、前記小交絡緯糸の厚さ方向寸法より小であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の抄紙用ドライヤーカンバス。
  5. 前記経糸の厚さが、前記小交絡緯糸の厚さ方向寸法に対して30〜50%であり、かつ、前記大交絡緯糸の厚さ方向寸法が、前記小交絡緯糸の厚さ方向寸法に対して65〜100%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の抄紙用ドライヤーカンバス。
  6. 前記表面側経糸と裏面側経糸の合計厚さと、前記大交絡緯糸の厚さ方向寸法との和が、前記小交絡緯糸の厚さ方向寸法より大であることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の抄紙用ドライヤーカンバス。
  7. 前記緯糸に断面が円形のモノフィラメントを用いたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の抄紙用ドライヤーカンバス。
  8. 前記大交絡緯糸の断面直径が0.3〜1.2mmφ、前記小交絡緯糸の断面直径が0.7〜1.2mmφの範囲であり、前記経糸の断面寸法が最大厚さ×最大幅で、0.2〜0.5mm×0.4〜1.2mmの範囲であることを特徴とする請求項7に記載の抄紙用ドライヤーカンバス。
  9. 前記経糸の断面寸法の最大厚さおよび/または最大幅が、表面側経糸と裏面側経糸とで異なることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の抄紙用ドライヤーカンバス。
  10. 製織時の前記表面側経糸1本当たりのテンション値と前記裏面側経糸1本当たりのテンション値との比を、65:135〜80:120の範囲内としたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の抄紙用ドライヤーカンバス。
  11. 断面が扁平形状の合成繊維モノフィラメントを経糸に用いた織物であり、前記経糸が、織物表面に露出し織物裏面に露出しない表面側経糸と、織物裏面に露出し織物表面に露出しない裏面側経糸とで構成され、これら表裏経糸が厚さ方向で二重となる二重経糸を成し、この二重経糸が、それぞれ表面側と裏面側において、緯糸3本分長浮きしたあと緯糸1本と交絡する組織を繰り返し、その組織が表面側と裏面側で緯糸2本分ずれて配置され、かつ、織物幅方向に緯糸2本分ずつずれて配列することにより、前記緯糸が、前記表裏経糸と大角度で交絡する大交絡緯糸と、前記表裏経糸と小角度で交絡する小交絡緯糸とで構成され、前記大交絡緯糸と小交絡緯糸とを経糸走過方向で交互に配列した抄紙用ドライヤーカンバスを製造するための方法であって、
    抄紙用ドライヤーカンバスを製織するに際し、前記表面側経糸1本当たりのテンション値と前記裏面側経糸1本当たりのテンション値との比が、65:135〜80:120の範囲内であることを特徴とする抄紙用ドライヤーカンバスの製造方法。
  12. 前記大交絡緯糸の中心の厚さ方向平均位置を、この緯糸と隣接する前記小交絡緯糸の中心の厚さ方向平均位置に対して、織物裏面側に偏在させることを特徴とする請求項11記載の抄紙用ドライヤーカンバスの製造方法。
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