JP5274864B2 - 磁気共鳴イメージング装置、rfコイルシステムおよび磁気共鳴イメージング方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置、rfコイルシステムおよび磁気共鳴イメージング方法 Download PDF

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Description

本発明は、被検体の原子核スピンをラーモア周波数の高周波(RF: radio frequency)信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生する核磁気共鳴(NMR: nuclear magnetic resonance)信号から画像を再構成する磁気共鳴イメージング(MRI: magnetic resonance imaging)装置およびRFコイルシステムに係り、特に、受信した信号を無線により伝達する磁気共鳴イメージング装置、RFコイルシステムおよび磁気共鳴イメージング方法に関する。
磁気共鳴イメージングは、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数のRF信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生するNMR信号から画像を再構成する撮像法である。
近年、MRI装置において、NMR信号を受信するためのRFコイルの数は増加する傾向にある。従来のMRI装置では、全てのRFコイルを用いてNMR信号を受信し、受信されたNMR信号から画像が生成される。従って、MRI装置には、RFコイルの数分だけ受信チャネルが備えられ、各受信チャネルに対応する受信信号のデータ処理によって画像が生成される。
しかしながら、画像化には、受信チャネル分のデータ処理が必要となるため、処理時間が長くなるという問題がある。処理時間の増加は、結果として患者の撮影時間の増加に繋がり、患者の負担となる。
そこで、RFコイルのみを用いて局所的に必要なデータを収集できるように、RFコイルに属性情報を記憶させる技術が考案されている(例えば特許文献1参照)。この技術では、属性情報に基づいてRFコイルを識別し、特定のRFコイルを用いて必要なデータを選択的に収集することができる。これにより、データ処理量および処理時間の低下が図られている。
従来、MRI装置において使用されるRFコイルは導電性のケーブルにより制御装置と電気的に接続され、RFコイルから出力される受信信号や制御信号はケーブルを介して伝達される。しかしながら、ケーブルは患者を寝台上に配置する際に邪魔であるのみならず、患者がケーブルと接触するとRF誘導により火傷する危険性がある。
そのため近年、RFコイルを制御装置と電気的に接続せずに信号を伝達する技術が考案されている。1つの具体例としてRFコイルから出力される信号を電気から光に変換する技術が挙げられる。この技術では、RFコイルに光ケーブルを接続することが必要となるが、比較的細い光ケーブルで信号を伝達することができる。また、光ケーブルを用いた信号伝達の場合には、電気的な人体との接触が無いため火傷の危険性を低減することができる。
非電気的接続による信号伝達手段の別の具体例として、信号を電磁波に変換し、無線によりRFコイルから制御装置に伝達する技術が考案されている。すなわち、撮影に用いられる信号受信用のRFコイルから出力される電気信号を無線に変換して制御装置に送信する技術が検討されている。
特開2001−346775号公報
しかしながら、RFコイルから出力される電気信号を無線として制御装置に送信する場合、複数のRFコイルを患者である被検体周辺に配置することが可能なMRI装置では、どのRFコイルがデータ収集用に配置されたのかを制御装置側で自動的に認識するのが困難であるという問題がある。
例えば、MRI装置が設置されている撮影室には通常複数のRFコイルが置かれている。そして、撮影時には、撮影部位用のRFコイルが被検体上や被検体近傍に配置される。しかしながら、被検体上や被検体近傍に配置されていないRFコイルにおいても信号が受信される。このようなRFコイルからの信号は、被検体の撮影部位外からの不要な信号である。従って、被検体上や被検体近傍に配置されていないRFコイルからの信号は除去されることが望ましい。しかし、制御装置側において収集されたデータがどのRFコイルからのデータであるのかを識別することができず、不要なデータを除去することが困難となる。
このため、全てのRFコイルにおいて受信された信号を無線により制御装置に送信し、データ処理後に診断に必要なデータのみを抽出することが必要となるが、不要なデータ処理の増加に繋がる。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、データ収集用のRFコイルからのデータを選択的に利用することにより、より少ないデータ処理量で画像を生成することが可能な磁気共鳴イメージング装置、RFコイルシステムおよび磁気共鳴イメージング方法を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、コイルエレメントの配置等の固有情報によって各受信データの送信元のRFコイルを識別できるので、RFコイル毎に与えられる補正値を用いた輝度補正等の画像補正を適切に実施することができる磁気共鳴イメージング装置、RFコイルシステムおよび磁気共鳴イメージング方法を提供することを目的とする。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置は、上述の目的を達成するために、固有情報を生成する一方、核磁気共鳴信号を受信し、受信した前記核磁気共鳴信号および前記固有情報を無線により送信する少なくとも1つのRFコイルと、無線送信された前記核磁気共鳴信号および前記固有情報を受信して、前記固有情報に従って前記核磁気共鳴信号に基づく画像データを生成するデータ処理手段と、を有し、前記RFコイルは、前記固有情報の無線送信のON/OFF切換を行うためのスイッチをさらに備える。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置、RFコイルシステムおよび磁気共鳴イメージング方法によると、データ収集用のRFコイルからのデータを選択的に利用することにより、より少ないデータ処理量で画像を生成することが可能となる。
さらに、本発明に係る磁気共鳴イメージング装置、RFコイルシステムおよび磁気共鳴イメージング方法によると、コイルエレメントの配置等の固有情報によって各受信データの送信元のRFコイルを識別できるので、RFコイル毎に与えられる補正値を用いた輝度補正等の画像補正を適切に実施することができる。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置、RFコイルシステムおよび磁気共鳴イメージング方法の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の実施の形態を示す構成図である。
図1は、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1を示す。磁気共鳴イメージング装置1は、RFコイルシステム2および制御装置3を備えている。RFコイルシステム2および制御装置3は図示しないシールドルーム内に設置される。RFコイルシステム2は、図示しない被検体内部の原子核スピンのRF信号による励起に伴って発生したNMR信号を受信する機能と、受信したNMR信号を無線として制御装置3に送信する機能とを有する。RFコイルシステム2は、複数のRFコイル4を備えており、RFコイル4からNMR信号とともにRFコイル4のコイルID(identification)等の固有情報(RFコイル1,RFコイル2,…)を無線として制御装置3に送信する機能を備えている。
各RFコイル4は、それぞれ複数のコイルエレメント5を有する。図1の例では、2つのコイルエレメント5がそれぞれのRFコイル4に備えられている。各コイルエレメント5では、それぞれ1つのNMR信号が受信される。各コイルエレメント5には、それぞれアンプ6が接続され、アンプ6から受信信号が出力されるように構成される。同一のRFコイル4に属する各アンプ6の出力側には、共通の変調器7が接続される。変調器7の出力側には、信号送信アンテナ8が接続される。そして、各コイルエレメント5からの受信信号を変調器7によりそれぞれ対応する特定の周波数に変調し、信号送信アンテナ8から無線として制御装置3に送信できるように構成されている。
また、少なくとも1つのRFコイル4には、固有情報発生器9が設けられる。望ましくは図1に示すように全てのRFコイル4に固有情報発生器9がそれぞれ設けられる。固有情報発生器9の出力側は、変調器7と接続される。各固有情報発生器9は、それぞれ対応するRFコイル4を識別するための固有情報を生成し、その固有情報を固有情報信号として変調器7に出力する機能を有する。
また、各固有情報発生器9の出力側には、それぞれ必要に応じてスイッチ10が設けられる。そして、スイッチ10がON状態のときに固有情報発生器9から固有情報信号が変調器7に出力されるように構成される。変調器7に出力された固有情報信号は周波数変調され、受信信号に重畳して信号送信アンテナ8から無線として制御装置3に送信されるように構成される。すなわち、スイッチ10を固有情報発生器9に設けることにより、スイッチ10がON状態となっているRFコイル4のみから固有情報信号が無線として制御装置3に送信されるようにすることができる。
尚、固有情報信号の送信周波数の周波数帯域は、MR受信信号の送信周波数の周波数帯域と異なる帯域に設定される。固有情報信号とMR受信信号とをそれぞれ互いに異なる周波数に周波数変調することによって、無線の受信側において識別分離することが可能となる。
一方、制御装置3は、RFコイルシステム2から無線として送信されたNMR信号を受信してデータ処理を行うことによりMR画像を生成する機能を有する。制御装置3は、信号受信アンテナ11、復調器12、切換合成器13、受信回路14、コンピュータ15を備えている。コンピュータ15は、入力装置16、モニタ17および記憶装置18を備えており、図示しない記憶装置に保存されたプログラムを演算装置で実行することにより、RFコイル一次選択部19、属性情報取得部20、RFコイル二次選択部21、エレメント選択部22、データ処理部23およびインターフェース部24として機能する。ただし、コンピュータ15の機能の全部または一部を実現するための回路を制御装置3に設けてもよい。
信号受信アンテナ11は、信号送信アンテナ8から無線として送信された受信信号および固有情報信号を受信するためのアンテナである。
復調器12は、信号受信アンテナ11において受信された受信信号および固有情報信号を復調することにより、周波数変調前の元の周波数に戻す機能と、復調後の受信信号および受信信号に重畳する固有情報信号を切換合成器13に出力させる機能を有する。
切換合成器13は、必要に応じて設けられる。切換合成器13は、同一または異なるRFコイル4に属するコイルエレメント5からの受信信号間で所望の分配合成処理を行うことにより画像生成用の所望のチャネル数の受信信号を生成し、生成した受信信号を受信回路14に出力させる機能を有する。
受信回路14は、切換合成器13から取得した受信信号の検波、A/D(analog to digital)変換処理等の所要の信号処理を行うことによりデジタル化された受信データを生成する機能と、生成した受信データをコンピュータ15に出力する機能とを有する。受信データは、RFコイル4のエレメントごとに生成され、生成された各受信データには、RFコイル4の固有情報が含まれる。
記憶装置18は、RFコイル4の固有情報と、RFコイル4の属性情報とを対応させて記憶している。ここで、RFコイル4の属性情報としては、RFコイル4の用途(頭部用、胸部用および足部用等)、種類(送受信兼用および受信用)、形状(RFコイル4自体の形状、コイルエレメント5の数および配置)および設置位置等の情報が挙げられる。
図2は、RFコイル4の固有情報と、RFコイル4の属性情報との対応表の一例を示す図である。
図2に示すように、例えば、RFコイル4の固有情報”RFコイル1”には、属性情報”胸部用”、”送受信用”、”コイルエレメント5の数「2」”および”コイルエレメント5がx方向に1列”が対応されている。
図1に示すコンピュータ15のRFコイル一次選択部19は、受信回路14から固有情報を伴う受信データと固有情報を伴わない受信データとをそれぞれ入力する機能と、固有情報を伴う受信データのみを選択して、固有情報を属性情報取得部20に、固有情報を伴う受信データをRFコイル二次選択部21にそれぞれ出力する機能とを有する。
属性情報取得部20は、RFコイル一次選択部19から入力される固有情報を基に記憶装置18を参照することによって取得される属性情報(固有情報および属性情報)をインターフェース部24に出力する機能を有する。
RFコイル二次選択部21は、インターフェース部24から入力されるRFコイル4の選択情報に基づいて、属性情報取得部20から入力される固有情報を伴う受信データの中から特定のRFコイル4に係る受信データを抽出する機能と、抽出した受信データをエレメント選択部22に出力する機能とを有する。
エレメント選択部22は、インターフェース部24から入力されるコイルエレメント5の選択情報に基づいて、RFコイル二次選択部21から入力される特定のRFコイル4に係る受信データの中から特定のコイルエレメント5に係る受信データを抽出する機能と、抽出した受信データをデータ処理部23に出力する機能とを有する。尚、受信データには、コイルエレメント5の識別情報が予め付加されているため、同一のRFコイル4に属する複数のコイルエレメント5間で固有情報が共通であっても、RFコイル4が特定されれば、受信データがどのコイルエレメント5に対応するのかを識別することができる。
データ処理部23は、エレメント選択部22から入力される受信データに対してフーリエ変換等の画像再構成処理や必要な画像処理を施すことにより、画像データを生成する機能と、生成した画像データをモニタ17に表示させる機能とを有する。
インターフェース部24は、属性情報取得部20から入力されるRFコイル4の属性情報をモニタ17に表示させる機能と、入力装置16からRFコイル4の選択指示情報およびコイルエレメント5の選択指示情報を受けてそれぞれRFコイル二次選択部21およびエレメント選択部22に出力する機能と、RFコイル4やコイルエレメント5の選択情報をモニタ17に表示させる機能を有する。
すなわち、コンピュータ15には、全てのRFコイル4の中から固有情報を伴うRFコイル4(RFコイル4の固有情報を伴う受信データ)のみを一次的に選択する機能と、一次的に選択されるRFコイル4の中から特定のRFコイル4(特定のRFコイル4の固有情報を伴う受信データ)のみを二次的に選択する機能と、二次的に選択されるRFコイル4の中から特定のコイルエレメント5(特定のコイルエレメント5からの受信データ)のみを選択する機能とが備えられる。このため、抽出された受信データのみがデータ処理対象となり、データ処理量の増加を抑制することができる。このようにコンピュータ15では、データ収集後に事後的に受信データを抽出することができる。
一方、RFコイル4における固有情報発生器9のスイッチ10を切換えれば、データ収集に先立って事前に必要な受信データが識別可能に受信されるようにしておくことができる。
また、コンピュータ15は、RFコイル4の固有情報に伴って受信されるRFコイル4の固有情報を基に、各受信データの送信元のRFコイル4を識別できる。このため、コンピュータ15は、RFコイル4毎に与えられる補正値を用いた輝度補正等の画像補正を適切に実施することができる。
図3は、図1に示すRFコイル4に設けられる固有情報発生器9のスイッチ10の構成例を示す図である。
図3に示すようにRFコイル4は、例えば断面がU字型の形状をしており、2つのコイルエレメント5が内蔵される。固有情報発生器9のスイッチ10は、操作者がON,OFF切換操作できるように例えばRFコイル4の外装面にレバー式として設けることができる。そして、撮影に先立って事前にスイッチ10をONに切換えることによりデータ収集用のRFコイル4であることを示すRFコイル4の固有情報が無線送信されるようにすることができる。
図4は、図1に示すRFコイル4に設けられる固有情報発生器9のスイッチ10の別の構成例を示す図である。
図4に示すようにRFコイル4は、例えば断面がU字型の形状をしており、2つのコイルエレメント5が内蔵される。無線型のRFコイル4の場合、RFコイル4への電力供給はケーブルではなく内蔵の電池から行われる。RFコイル4に内蔵される電池は、RFコイル4が使用されない間に充電されることが望ましい。そこで、磁気共鳴イメージング装置1が設置される撮影室内には、RFコイル4に内蔵される電池を充電するための電池充電器30が設けられる。
そして、電池充電器30のコネクタ31がRFコイル4に内蔵される電池と接続されているか否かによって固有情報発生器9のスイッチ10のON/OFF動作が切換えられるように構成することができる。すなわち、電池充電器30のコネクタ31がRFコイル4に内蔵される電池と接続されている場合には、RFコイル4が不使用であるため固有情報発生器9のスイッチ10がOFFとなり、RFコイル4の固有情報が無線送信されない。逆に、電池充電器30のコネクタ31をRFコイル4から外した場合には、固有情報発生器9のスイッチ10がONとなり、RFコイル4の固有情報が無線送信される。
図5は、図4に示す電池充電器30のコネクタ31によって自動的にOFFとなるような機械的構造を有する固有情報発生器9のスイッチ10の一例を示す図である。
図5に示すように、例えば電池充電器30のコネクタ31に固有情報発生器9のスイッチ10を機械的に開くスイッチ操作用突起バー40を設ければ、電池充電器30のコネクタ31の接続によってRFコイル4に備えられる固有情報発生器9のスイッチ10がOFF状態に自動的に切換られるようにすることができる。
図6は、図3または図4に示すRFコイル4を被検体にセットした状態を示す図である。
図6に示すように図3または図4に示す断面がU字型のRFコイル4は、被検体の体表側に配置される。そして、被検体内で発生したNMR信号を、RFコイル4の各コイルエレメント5によって受信することができる。
また、図1には、2つのコイルエレメント5を有する複数のRFコイル4を具備する磁気共鳴イメージング装置1の例を示したが、より多くのコイルエレメント5を有する多種多様な無線用のRFコイル4を具備する磁気共鳴イメージング装置1についても同様に固有情報発生器9およびスイッチ10を設けることができる。
図7は、図1に示すRFコイル4の別の構成例を示す図、図8は図7に示す被検体Pの体表側に設けられるコイルエレメント5の配置例を示す図、図9は図7に示す被検体Pの背面側に設けられるコイルエレメント5の配置例を示す図である。
図7、図8、図9に示すように寝台50にセットされた被検体Pの体表側と背面側とにそれぞれRFコイル4を配置することができる。被検体の体表側には、広範囲の撮影部位がカバーされるようにz方向に2つのRFコイル4が配置される。被検体の体表側の各RFコイル4は、それぞれx方向に4列、z方向に4列の合計16個のコイルエレメント5を具備している。被検体の背面側にも広範囲の撮影部位がカバーされるようにx方向に4列、z方向に8列の合計32個のコイルエレメント5を備えたRFコイル4が配置される。背面側のRFコイル4では、被検体Pの背骨の存在を考慮した感度向上の観点から、体軸付近に他のコイルエレメント5よりも小さいコイルエレメント5が配置される。
各RFコイル4に属する複数のコイルエレメント5はそれぞれ個別に対応するアンプ6と接続され、各アンプ6は共通の変調器7と接続される。また、RFコイル4ごとに固有情報発生器9が設けられ、それぞれスイッチ10を介して変調器7と接続される。変調器7は信号送信アンテナ8と接続される。そして、各コイルエレメント5からの受信信号がアンプ6によって増幅された後、変調器7において互いに異なる周波数に周波数変調される。特定の周波数に周波数変調された各受信信号は信号送信アンテナ8から電磁波に変換されて送信される。また、スイッチ10がONとなっている場合には、固有情報発生器9において生成された固有情報信号も変調器7において周波数変調され、各受信信号に重畳して電磁波として信号送信アンテナ8から送信される。
制御装置3には、信号受信アンテナ11が設けられ、信号受信アンテナ11は復調器12と接続される。復調器12の出力側には、切換合成器13が設けられ、切換合成器13の出力側には、受信チャネルの数だけ受信回路14が接続される。図7は、受信チャネルの数が、コイルエレメント5の数と同数である例を示している。
そして、電磁波として送信された各受信信号および固有情報信号は、信号受信アンテナ11によって受信され、復調器12において周波数変調前の周波数に復調される。これによりコイルエレメント5ごとの受信信号を識別可能に制御装置3において取得することができる。すなわち、各コイルエレメント5からの受信信号をそれぞれ予め定められた特定の周波数に周波数変調して無線送信することによって受信信号がどのコイルエレメント5において受信された受信信号であるのかが識別される。復調器12において復調された受信信号は、切換合成器13において、受信チャネル分の受信信号に分配合成される。そして、受信チャネル分の受信信号はそれぞれ対応する受信回路14に出力されて信号処理の対象とされる。
尚、切換合成器13をRFコイル4側に設け、分配合成後の受信チャネル分の受信信号を無線送信するように構成することもできる。ただし、切換合成器13を制御装置3側、すなわち無線の受信側に設ければ、RFコイル4の交換が容易となり、受信信号の分配合成処理に対するフレキシビリティを向上させることができる。
図10は、図7に示す被検体Pの体表側に設けられるRFコイル4の別の構成例を示す図、図11は図7に示す被検体Pの背面側に設けられるRFコイル4の別の構成例を示す図である。
図10および図11に示すようにさらに多くのRFコイル4を被検体Pの周囲に配置することができる。図10に示す例では、x方向に4列、z方向に4列の16要素のコイルエレメント5を備えるRFコイル4がz方向に3つ配置されているため合計48要素のコイルエレメント5が被検体Pの体表側に設けられることとなる。また、図11に示す例では、x方向に4列、z方向に8列の32要素のコイルエレメント5を備えるRFコイル4が背骨側に、図示しない2要素のコイルエレメント5を備えたRFコイル4が顎付近に、図示しない12要素のコイルエレメント5を備えたRFコイル4が頭部にそれぞれ配置される。このため、合計46要素のコイルエレメント5が被検体Pの背面側に設けられることとなる。
各RFコイル4には、それぞれスイッチ10を備えた固有情報発生器9が設けられる。また、各コイルエレメント5は、図示しないコイルポートを経由してそれぞれ専用のアンプ6と接続される。そして、各固有情報発生器9およびアンプ6はそれぞれ変調器7と接続される。
次に磁気共鳴イメージング装置1の動作および作用について説明する。
図12は、図1に示す磁気共鳴イメージング装置1により被検体の画像を撮像する際の手順を示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まずステップS1において、データ収集に先立って事前にデータ収集に使用する単一または複数のRFコイル4が被検体の撮影部位付近に配置される。そして、データ収集に使用するRFコイル4における固有情報発生器9のスイッチ10をON状態にする一方、データ収集に使用しないRFコイル4における固有情報発生器9のスイッチ10をOFF状態にする。例えば、固有情報発生器9のスイッチ10がOFF状態であるRFコイル4をデータ収集に使用する場合、データ収集の際にスイッチ10がONに切換えられる。一方、固有情報発生器9のスイッチ10がON状態であるRFコイル4をデータ収集に使用しない場合、データ収集の際にスイッチ10がOFFに切換えられる。
ここで、RFコイル4毎のスイッチ10の切替えは、各RFコイル4がデータ収集に使用されるか否かによって、都度、操作者によって行われるものであってもよいし、予め設定されるスキャンプランに従ってプログラマブル(programmable)に行われるものであってもよい。
次に、ステップS2において、データ収集が行われる。この際、受信信号はRFコイル4から制御装置3に無線送信される。ここで、RFコイル4毎に固有の固有情報はRFコイル4毎に不変であるので制御装置3側に1回送信されればよい。そこで、データ収集の間、ステップS1によってON状態であるスイッチ10をOFFに切替えてもよい。又は、受信データとそれに伴う固有情報との各周波数を異ならせる(例えば、固有情報を高周波とする)等することで、データ収集の間、ステップS1によるスイッチ10のON状態を維持してもよい。
静磁場下において図示しない送信用RFコイルから被検体にRF信号が送信される一方、傾斜磁場コイルによって撮影領域に傾斜磁場が形成される。そして被検体内の核磁気共鳴によって生じたNMR信号が、所定のRFコイル4に備えられる各コイルエレメント5によって受信される。各コイルエレメント5はそれぞれ受信したNMR信号を電気信号である受信信号としてそれぞれ対応するアンプ6に出力し、各アンプ6において増幅された各受信信号が変調器7において予め定められた周波数にそれぞれ周波数変調される。一方、スイッチ10がON状態であるRFコイル4の固有情報発生器9からは固有情報信号が出力され変調器7において周波数変調される。周波数変調されたコイルエレメント5ごとの受信信号および固有情報信号は信号送信アンテナ8から電磁波に変換されて無線によって送信される。
無線送信された各受信信号および固有情報信号は、制御装置3の信号受信アンテナ11によって受信され、復調器12において復調される。これにより生成されたコイルエレメント5ごとの電気信号としての受信信号は固有情報信号を重畳した状態で切換合成器13に出力される。切換合成器13では、各コイルエレメント5に対応する複数の受信信号間で分配合成処理が行われることによって、受信チャネル分の受信信号が生成されるが、ここでは、各コイルエレメント5からの受信信号がそのまま受信チャネル分の受信信号とされるものとする。
切換合成器13から出力される受信信号は、それぞれ受信回路14において所定の信号処理を伴ってデジタル化される。受信回路14から出力される受信データはコンピュータ15のRFコイル一次選択部19に出力される。
次に、ステップS3において、RFコイル一次選択部19は、受信回路14から固有情報を伴う受信データと固有情報を伴わない受信データとをそれぞれ入力する。そして、RFコイル一次選択部19は、全ての受信データの中から固有情報を伴う受信データのみを選択して、固有情報を属性情報取得部20に、固有情報を伴う受信データをRFコイル二次選択部21にそれぞれ出力する。
属性情報取得部20は、RFコイル一次選択部19から入力される固有情報を基に図2に示す対応表を参照することによって属性情報取得する。RFコイル4の属性情報が取得されると、属性情報取得部20はインターフェース部24にRFコイル4の属性情報が認識された旨の情報を出力する。そうすると、インターフェース部24は、モニタ17にRFコイル4の属性情報を読み込むか否かの問い合わせ情報を表示させる。
次に、ステップS4において、RFコイル4の属性情報の読込が行われ、モニタ17に表示される。すなわち、操作者がモニタ17を参照し、入力装置16の操作によってRFコイル4の属性情報の読込指示をインターフェース部24に出力すると、インターフェース部24は、属性情報取得部20から入力されるRFコイル4の属性情報をモニタ17に表示させる。
次に、ステップS5において、画像生成用に使用する特定のRFコイル4が二次的に選択される。すなわち、操作者がモニタ17を参照し、入力装置16の操作によって画像生成用のデータ収集に使用する特定のRFコイル4の選択情報をインターフェース部24に出力すると、インターフェース部24は、特定のRFコイル4の選択情報をRFコイル二次選択部21に出力する。
次に、ステップS6において、特定のRFコイル4の中から画像生成用に使用する特定のコイルエレメント5が選択される。すなわち、操作者がモニタ17を参照し、入力装置16の操作によって画像生成用のデータ収集に使用する特定のコイルエレメント5の選択情報をインターフェース部24に出力すると、インターフェース部24は、特定のコイルエレメント5の選択情報をエレメント選択部22に出力する。
次に、ステップS7において、受信データのデータ処理が行われ、データ処理によって生成された画像がモニタ17に表示される。すなわち、RFコイル二次選択部21は、インターフェース部24から入力される特定のRFコイル4の選択情報に基づいて、RFコイル一次選択部19が選択した固有情報を伴う受信データの中から特定のRFコイル4の固有情報を伴う受信データを抽出する。そして、RFコイル二次選択部21は、抽出した受信データをエレメント選択部22に出力する。
次に、エレメント選択部22は、インターフェース部24から入力される特定のコイルエレメント5の選択情報に基づいて、RFコイル二次選択部21から入力される受信データの中から特定のコイルエレメント5からの受信データを抽出する。これにより、データ収集に使用する特定のRFコイル4に含まれる特定のコイルエレメント5からの受信データのみが抽出される。抽出された受信データは、データ処理部23に出力される。
そうすると、データ処理部23は、エレメント選択部22から入力される受信データに対してフーリエ変換等の画像再構成処理や必要な画像処理を施すことにより、画像データを生成する。そして、生成された画像データがモニタ17に表示される。画像再構成処理や画像処理は必要な受信データに対してのみ選択的に行われるため、データ処理量の増加が抑制され、より短時間に行うことができる。
尚、選択されたRFコイル4の固有情報は、操作者がデータ収集用にRFコイル4を交換せずに継続して撮影を行う限り、RFコイル二次選択部21において保持される。逆に操作者がデータ収集用のRFコイル4を他のRFコイル4に変え、入力装置16から新たに別のRFコイル4の選択指示情報をインターフェース部24を通じてRFコイル二次選択部21に出力する場合には、RFコイル二次選択部21において保持されていたRFの固有情報が新たに選択されたRFコイル4の固有情報に更新される。
また、RFコイル4の属性情報のみならず、RFコイル4やコイルエレメント5の選択情報をモニタ17に表示させることもできる。この場合には、インターフェース部24からどのRFコイル4およびコイルエレメント5が選択されているのかを示す画像情報がモニタ17与えられる。
図13は、図1に示すコンピュータ15におけるRFコイル4の属性情報(固有情報および属性情報)の読込を行ってモニタ17にRFコイル4やコイルエレメント5の選択情報を表示させる場合の流れを示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
初期状態において、コンピュータ15のRFコイル一次選択部19を介して属性情報取得部20が図2に示す対照表を参照してRFコイル4の属性情報を認識すると、ステップS10において属性情報取得部20は、RFコイル4の固有情報が受信されたと判定する。そして属性情報取得部20は、RFコイル4の属性情報を認識した旨の情報をインターフェース部24に出力する。次いで、ステップS11においてインターフェース部24は、RFコイル4の属性情報の読込を指示するための読込ボタンをモニタ17に表示させる。一方、ステップS10において属性情報取得部20が、RFコイル4の固有情報を受信したと判定しない場合には、読込ボタンはモニタ17に表示されない。
図14(a)乃至(c)は、図1に示すモニタ17に表示される画面例を時系列に示す図である。
図14(a)に示すようにモニタ17の操作画面に属性読込ボタン60が表示される。
そして、操作者がマウス等の入力装置16の操作によって属性読込ボタン60を押すと、図13のステップS12においてインターフェース部24は、RFコイル4の属性情報の読込指示がされたと判定する。
そうすると、ステップS13においてインターフェース部24は、RFコイル4の属性情報の更新指示をRFコイル二次選択部21に出力する。そして、RFコイル二次選択部21はインターフェース部24からRFコイル4の属性情報を入力し、その属性情報を保持する。また、RFコイル二次選択部21は既に保持されているRFコイル4の属性情報がある場合にはRFコイル4の属性情報を更新する。
さらに、ステップS14においてインターフェース部24は、RFコイル4の属性情報をモニタ17に表示させる。これにより図14(b)に示すようにモニタ17の操作画面に現在撮影に使用可能なRFコイル4の属性情報(固有情報および属性情報)61が表示される。すなわち、モニタ17の操作画面上で、RFコイル4から取得される受信データに伴う固有情報”RFコイル1”と、その固有情報に対応する属性情報(数:2,コイルエレメント5の配置:x方向に1列の“エレメント1”および”エレメント2”)とが確認できる。
次に、図13のステップS15において操作者がマウス等の入力装置16の操作によってデータ収集用のコイルエレメント5である”エレメント1”を選択すると、インターフェース部24は、”エレメント1”が選択された旨のコイルエレメント5の選択情報をエレメント選択部22に出力する。これによりエレメント選択部22では、選択されたコイルエレメント5からの受信データをデータ処理用に抽出することが可能となる。
また、ステップS16においてインターフェース部24は”エレメント1”が選択されたことが視認できるように”エレメント1”の識別表示指示をモニタ17に出力する。この結果、例えば、図14(c)に示すように、選択された”エレメント1”および”エレメント1”が属する固有情報”RFコイル1”であるRFコイル4がそれぞれ着色やパターン表示等の表示方法によって強調表示される。このため、操作者は、データ処理用に選択されたコイルエレメント5を容易に把握することができる。
一方、ステップS12において操作者により属性読込ボタン60が押されなかった場合には、既に選択されたコイルエレメント5の識別表示が維持される。そして、属性情報取得部20がRFコイル4の固有情報を基に属性情報を認識するとステップS10から同様な流れでRFコイル4の属性情報の読込や選択されたコイルエレメント5の識別表示が行われる。
つまり以上のような磁気共鳴イメージング装置1は、RFコイル4から受信信号を制御装置3側に無線送信する場合に、RFコイル4の種々の属性情報と対応する固有情報を所望の変調や符号化を伴って制御装置3側に無線送信するようにしたものである。
このため、磁気共鳴イメージング装置1によれば、複数のRFコイル4が配置された場合に、制御装置3において複数のRFコイル4からの受信信号が受信されたとしても、固有情報に基づいて受信信号の送信源となったRFコイル4を特定することが可能となる。
また、磁気共鳴イメージング装置1では、撮影に使用される際にのみRFコイル4の固有情報が無線送信されるように、撮影に先立って事前にRFコイル4の固有情報のON/OFFを切換できるようなスイッチ10がRFコイル4に必要に応じて備えられる。
このため、磁気共鳴イメージング装置1によれば、制御装置3側において固有情報に対応する属性情報を認識することによって、固有情報自体の分析や識別処理を行うことなくデータ収集に用いられるRFコイル4のみからの受信データを選択的かつ自動的にデータ処理用に用いることができる。
すなわち、スイッチ10を設けずに仮に全てのRFコイル4が固有情報を常に制御装置3側に無線送信するように構成すると、撮影に使用されないRFコイル4の固有情報も制御装置3側に伝達されることとなる。このため、制御装置3側では、データ収集に使用されるRFコイル4からの受信信号を自動判別することが困難となり、全てのRFコイル4からの受信信号を受信できるようにコイルエレメント5の分の受信チャネルを制御装置3に備える必要が生じる。加えて、実際に撮影に使用しないRFコイル4からの受信信号を処理するための回路も制御装置3側に備える必要が生じる。また、制御装置3側では、データ処理に用いるべきRFコイル4からの受信データを識別するために、操作者からの受信データの選択情報が必須となる。
これに対し、RFコイル4に固有情報の無線送信のON/OFF切換を行うためのスイッチ10を設ければ、固有情報の有無によって画像化に用いるRFコイル4からの受信信号と画像化に用いないRFコイル4からの受信信号とを自動的に制御装置3側で判別することが可能となる。つまり、制御装置3側において、撮影に使用されるRFコイル4と撮影に使用されないRFコイル4とをデータ収集時に限らずデータ収集前においても識別することが可能となる。従って、上述した説明では、固有情報が受信信号とともに無線送信されるものとしたが、固有情報のみをRFコイル4から無線送信して制御装置3側において受信するようにしても良い。
これにより、必要なRFコイル4からの受信データのみを選択的にデータ処理の対象とすることが可能となり、取り扱うべき情報量の増加を回避することができる。この結果、撮影時間の増加や、制御装置3側に備えられる回路規模の増加に伴う安定性の低下を防止することができる。加えて、特定の単一または複数のRFコイル4からの固有情報の組合わせを制御装置3側で保存および管理するようにすれば、撮影に好適な条件設定が容易となるのみならず、RFコイル4に関する操作上の制約を把握できるようになることが期待できる。この結果、操作の簡易化や撮像性能の向上に繋がることが期待される。
一方、不使用のRFコイル4を含む複数のRFコイル4から制御装置3側にそれぞれ対応する複数の固有情報が伝達されたとしても、固有情報に対応する詳細な属性情報に基づいて、操作者が受信データを使用するか否かを決定することが可能である。さらに、RFコイル4のみならず、データ処理に用いるコイルエレメント5を操作者が選択することも可能である。このため、より効率的に制御装置3におけるデータ処理を行うことが可能である。
次に、上述した磁気共鳴イメージング装置1の変形例について説明する。
図15は、図1に示すRFコイル4の変形例を示す構成図である。
図15に示すように固有情報信号のON/OFFを切換えるスイッチとは別に或いは固有情報信号のON/OFFを切換えるスイッチに代えて、所望のRFコイル4からの受信信号の無線送信のON/OFFを切換える信号送信切換スイッチ70を設けることもできる。信号送信切換スイッチ70は、例えば変調器7の出力側に設けることができる。ただし、コイルエレメント5やアンプ6の出力側に信号送信切換スイッチ70を設けてもよい。
変調器7の出力側に信号送信切換スイッチ70を設ければ、信号送信切換スイッチ70および固有情報信号のON/OFFを切換えるスイッチのON/OFF切換によって固有情報信号が付加された受信信号のみを制御装置3側に無線送信できるようにすることができる。この場合、制御装置3側において受信される受信信号には常に固有情報が付加されることとなるため、固有情報が検出されるか否かに関わらず、受信した受信信号をデータ処理用に用いることもできる。
一方、コイルエレメント5やアンプ6の出力側に信号送信切換スイッチ70を設ければ、コイルエレメント5ごとに受信信号の無線送信の切換をRFコイル4側においてハード的に行うことができる。
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1によると、複数のRFコイル4の中から、選択されるRFコイルからの受信データのみを利用することによって、少ないデータ処理量で画像を生成することができる。また、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1によると、選択されるRFコイルを構成する複数のコイルエレメントの中から、選択されるコイルエレメントからの受信データのみを利用することによって、より少ないデータ処理量で画像を生成することができる。
さらに、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1によると、コイルエレメント5の配置等の固有情報によって各受信データの送信元のRFコイル4を識別できるので、データ処理部23は、RFコイル4毎に与えられる補正値を用いた輝度補正等の画像補正を適切に実施することができる。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の実施の形態を示す構成図。 RFコイルの固有情報と、RFコイルの属性情報との対応表の一例を示す図。 図1に示すRFコイルに設けられる固有情報発生器のスイッチの構成例を示す図。 図1に示すRFコイルに設けられる固有情報発生器のスイッチの別の構成例を示す図。 図4に示す電池充電器のコネクタによって自動的にOFFとなるような機械的構造を有する固有情報発生器のスイッチの一例を示す図。 図3または図4に示すRFコイルを被検体にセットした状態を示す図。 図1に示すRFコイルの別の構成例を示す図。 図7に示す被検体の体表側に設けられるコイルエレメントの配置例を示す図。 図7に示す被検体の背面側に設けられるコイルエレメントの配置例を示す図。 図7に示す被検体の体表側に設けられるRFコイルの別の構成例を示す図。 図7に示す被検体の背面側に設けられるRFコイルの別の構成例を示す図。 図1に示す磁気共鳴イメージング装置により被検体の画像を撮像する際の手順を示すフローチャート。 図1に示すコンピュータにおけるRFコイルの固有情報の読込を行ってモニタにRFコイルやコイルエレメントの選択情報を表示させる場合の流れを示すフローチャート。 (a),(b),(c)は、図1に示すモニタに表示される画面例を時系列に示す図。 図1に示すRFコイルの変形例を示す構成図。
符号の説明
1 磁気共鳴イメージング装置
2 RFコイルシステム
3 制御装置
4 RFコイル
5 コイルエレメント
6 アンプ
7 変調器
8 信号送信アンテナ
9 固有情報発生器
10 スイッチ
12 復調器
13 切換合成器
14 受信回路
15 コンピュータ
16 入力装置
17 モニタ
18 記憶装置
19 RFコイル一次選択部
20 属性情報認識部
21 RFコイル二次選択部
22 エレメント選択部
23 データ処理部
24 インターフェース部
30 電池充電器
31 コネクタ
40 スイッチ操作用突起バー
50 寝台
60 属性読込ボタン
61 属性情報
70 信号送信切換スイッチ
P 被検体

Claims (16)

  1. 固有情報を生成する一方、核磁気共鳴信号を受信し、受信した前記核磁気共鳴信号および前記固有情報を無線により送信する少なくとも1つのRFコイルと、
    無線送信された前記核磁気共鳴信号および前記固有情報を受信して、前記固有情報に従って前記核磁気共鳴信号に基づく画像データを生成するデータ処理手段と、
    を有し、
    前記RFコイルは、前記固有情報の無線送信のON/OFF切換を行うためのスイッチをさらに備える、
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記スイッチは、前記RFコイルの充電器が接続された場合にOFF状態となるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記RFコイルは複数のコイルエレメントをさらに備え、前記複数のコイルエレメントからの受信信号を分配合成する分配合成手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記データ処理手段は、データ収集用に使用するRFコイルの固有情報を保持するように構成されることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記データ処理手段は、読込指示を受けた場合に前記固有情報を表示させるように構成されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記データ処理手段は、複数のRFコイルからの固有情報を受信した場合に、入力装置によって選択された固有情報に対応するRFコイルからの核磁気共鳴信号に基づいて画像データを生成するように構成されることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記RFコイルは複数のコイルエレメントをさらに備え、前記データ処理手段は、入力装置によって選択されたコイルエレメントに対応するRFコイルからの核磁気共鳴信号に基づいて画像データを生成するように構成されることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記データ処理手段は、前記RFコイルから受信される受信データの中から、前記固有情報を伴う前記受信データのみを用いて前記画像データを生成することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記RFコイルは、前記固有情報を前記RFコイルのコイルIDとすることを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記固有情報と前記RFコイルの属性情報とを対応させて記憶する記憶手段と、前記核磁気共鳴信号と共に取得される前記固有情報に対応する前記属性情報を前記記憶手段から取得する属性情報取得手段と、を有し、前記データ処理手段は、前記固有情報および前記属性情報取得手段によって取得される前記属性情報に従って前記核磁気共鳴信号に基づく画像データを生成することを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 前記属性情報は、前記RFコイルの用途、種類、形状および設置位置を示す情報のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項10に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  12. 固有情報を生成する固有情報生成手段と、
    核磁気共鳴信号を受信するコイルエレメントと、
    前記固有情報および前記核磁気共鳴信号を無線により送信する送信手段と、
    前記固有情報の無線送信のON/OFF切換を行うためのスイッチと、
    を有することを特徴とするRFコイルシステム。
  13. 前記固有情報生成手段は、前記固有情報を本RFコイルシステムのコイルIDとすることを特徴とする請求項12に記載のRFコイルシステム。
  14. RFコイル毎に固有情報を生成する一方、前記RFコイルを構成するコイルエレメント毎に核磁気共鳴信号を生成し、前記固有情報および前記核磁気共鳴信号受信する受信工程と、
    前記受信工程によって受信される前記核磁気共鳴信号および前記固有情報を前記RFコイルから無線により送信する送信工程と、
    前記送信工程によって無線送信された前記核磁気共鳴信号および前記固有情報を受信して、前記固有情報に従って前記核磁気共鳴信号に基づく画像データを生成するデータ処理工程と、
    前記固有情報の無線送信のON/OFF切換を、前記RFコイルが具備するスイッチを用いて行う工程と、
    を有することを特徴とする磁気共鳴イメージング方法。
  15. 前記データ処理工程は、前記受信工程によって受信される受信データの中から、前記固有情報を伴う前記受信データのみを用いて前記画像データを生成することを特徴とする請求項14に記載の磁気共鳴イメージング方法。
  16. 前記受信工程は、前記固有情報を前記RFコイルのコイルIDとすることを特徴とする請求項14又は15に記載の磁気共鳴イメージング方法。
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