JP5269736B2 - 吸音シートの製造方法及び防音方法 - Google Patents

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本発明は、発泡樹脂素材により形成した発泡樹脂シートを用いた吸音シートの製造方法及び防音方法に関する。
一般に、騒音源に対する防音対策としては、発泡樹脂素材により形成した発泡樹脂シートを用いた吸音シートにより遮断する場合も少なくなく、例えば、住宅等の壁面を施工する際には、内装材と外装材の間に、発泡樹脂素材により形成した防音性能及び断熱性能の高い発泡樹脂シートを介在させている。
従来、このような発泡樹脂シートを介在させた壁としては、特許文献1に開示される防音、断熱壁が知られており、同文献1には、加圧成形紙板に発泡合成樹脂板を層着した2枚の壁材を、所定間隔の空隙を介し、発泡合成樹脂板を内側にして柱間へ内外気密に対向設置するとともに、外側の壁材の上下に、空隙部と連通する通気孔を設け、この通気孔の外側口部に通気シートを被着したものである。
特開平9−170274号公報
しかし、上述した従来の防音、断熱壁(吸音シート及び防音方法)は、次のような問題点があった。
第一に、防音性能は、発泡合成樹脂の素材に基づく吸音性能が限度となる。したがって、十分な防音性能を確保するには、発泡合成樹脂板の厚さを大きくする必要があるなど、その分、材料のコストアップを招くとともに、設置時のスペース性(スペース効率)の低下を招く。また、住宅の壁等のように、用途によっては厚さが制限されるため、必要な防音性能を確保できないこともあり、従来の発泡合成樹脂板(吸音シート)は、防音性能を確保する観点から更なる改善の余地があった。
第二に、壁等の内部に発泡合成樹脂板を施工する場合、接着剤等を用いて内装材側又は外装材側に貼り付けて施工する。したがって、施工に際しては、接着剤塗布作業や貼付作業等が必要となり、施工に伴う接着剤等の材料コストや作業工数の増加を招く。結局、作業の煩雑化、更には作業能率の低下を招き、吸音シートの施工性を高める観点からも更なる改善の余地があった。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した吸音シートの製造方法及び防音方法の提供を目的とするものである。
本発明に係る吸音シートの製造方法は、上述した課題を解決するため、発泡樹脂素材Ruにより形成した発泡樹脂シート2を有する吸音シート1を製造するに際し、平坦プレートの上にゴム素材Rbとなる速乾性ウレタンゴムを吹き付けることにより所定の厚さとなるゴムシート3を形成した後、ゴムシート3の上に、接着時に発泡樹脂素材Ruの多孔質空間に入り込むことができる遅乾性ウレタンゴム4を用いた接着剤Rjを塗布し、この後、接着剤Rjを塗布したゴムシート3の片面に、他方の面2fに多数の凸状部2p…を設けることにより、実質上の表面積を見掛上の表面積よりも大きくなるように形成した発泡樹脂シート2の一方の面2rを固着することにより二層構造に積層するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る防音方法は、上述した課題を解決するため、発泡樹脂素材Ruにより形成した発泡樹脂シート2を用いた吸音シート1により構成する防音壁Wにより防音を行うに際し、ゴム素材Rbとなる速乾性ウレタンゴムにより所定の厚さに形成したゴムシート3の片面と、発泡樹脂素材Ruにより形成し、かつ他方の面2fに多数の凸状部2p…を設けることにより、実質上の表面積を見掛上の表面積よりも大きくなるように形成した発泡樹脂シート2の一方の面2rとを、ゴムシート3の片面に塗布し、かつ接着時に発泡樹脂素材Ruの多孔質空間に入り込むことができる遅乾性ウレタンゴム4を用いた接着剤Rjを介して固着することにより二層構造に積層した吸音シート1を、防音壁Wの内部若しくは防音壁Wの外部に、又は防音壁Wに代えて、カーテン状に吊り下げ、騒音源Mに対する空間Hを遮断することにより防音を行うことを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、吸音シート1は、複数の吸音シート1…を重ねる方向に並べて用いることができる。
このような本発明に係る吸音シートの製造方法及び防音方法によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 平坦プレートの上にゴム素材Rbとなる速乾性ウレタンゴムを吹き付けることにより所定の厚さとなるゴムシート3を形成した後、ゴムシート3の上に、接着時に発泡樹脂素材Ruの多孔質空間に入り込むことができる遅乾性ウレタンゴム4を用いた接着剤Rjを塗布し、この後、接着剤Rjを塗布したゴムシート3の片面に、発泡樹脂シート2の一方の面2rを固着することにより二層構造に積層するようにしたため、二層構造に積層した吸音シート1を容易かつ確実に製造することができるとともに、接着時に、遅乾性のゴム素材が発泡樹脂シート2の多孔質空間に入り込むことにより、より接着性を高めることができる。特に、ゴムシート3にはウレタンゴムを用いたため、ゴムシート3との接着性(密着性)を高めることができる。
(2) 発泡樹脂素材Ruに発泡ウレタンを用いるとともに、ゴム素材Rbにウレタンゴムを用いたため、吸音シート1を構成する際の最適化を図ることができ、防音性能を高める観点からより高いパフォーマンスを得ることができる。
(3) 発泡樹脂シート2の他方の面2fに多数の凸状部2p…を設けたため、実質上の表面積を見掛上の表面積よりも大きくでき、吸音性能をより高めることができる。
(4) 本発明に係る製造方法により製造した吸音シート1を用いて防音するようにしたため、発泡樹脂素材Ruに基づく吸音性能に加え、ゴムシート3の吸音性能が加味されることにより、相乗的に高められる防音性能を確保できる。これにより、厚さの薄い吸音シート1を構成する場合であっても十分な防音性能を確保できるとともに、材料のコストダウン及び設置時のスペース性(スペース効率)の向上にも寄与できる。
(5) 吸音シート1をカーテン状に吊り下げ、騒音源Mに対する空間Hを遮断することにより防音を行うようにしたため、接着剤等を用いて内装材側又は外装材側に貼り付けて施工する必要がない。したがって、吸音シート1を施工する際における接着剤塗布作業や貼付作業等が不要となり、作業の単純化を図れるとともに、作業能率の向上を図ることができる。
(6) 好適な態様により、吸音シート1をカーテン状に吊り下げて施工するに際し、二枚以上の吸音シート1…を重ねる方向に並べて吊り下げることができるため、容易かつ確実に施工することができるとともに、防音性能の更なる向上に寄与できる。
本発明の好適実施形態に係る製造方法により製造した吸音シートの一部を示す断面図、 同吸音シートを壁に施工した例を示す断面図、 同吸音シートの製造方法の一例を示す製造工程図、 同吸音シートを一枚使用した例を示す構成図、 同吸音シートを一枚使用した例における周波数に対する騒音の減衰レベル特性図、 同吸音シートを二枚使用した例を示す構成図、 同吸音シートを二枚使用した例における周波数に対する騒音の減衰レベル特性図、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る製造方法により製造された吸音シート1の構成(構造)について、図1を参照して説明する。
吸音シート1は、基本的構造として、図1に示すように、発泡樹脂素材Ruにより形成した発泡樹脂シート2の一方の面2rに、ゴム素材Rbにより所定の厚さに形成したゴムシート3を固着することにより二層構造に積層して構成する。
この場合、発泡樹脂素材Ruには、発泡ウレタン、特に、連通気泡構造(オープンセル構造)を有する軟質性発泡ウレタンが望ましい。軟質性発泡ウレタンを用いた例示の発泡樹脂シート2は、一方の面2rを平坦面に形成するとともに、他方の面2fには多数の円錐状の凸状部2p…を設ける。なお、一方の面2rから凸状部2p…の先端までの寸法(厚さ)は、6〔cm〕程度に選定する。凸状部2p…は、他方の面2fにおける実質上の表面積を見掛上の表面積より大きくするものであり、吸音性能をより高めることができる。
また、ゴム素材Rbには、軟質性ウレタンゴムを用いる。軟質性ウレタンゴムを用いた例示のゴムシート3は、厚さが0.3〜0.5〔mm〕程度であり、後述するように速乾性の軟質性ウレタンゴムを用いて吸音シート1の製造時において同時に製造する。そして、ゴムシート3の片面と発泡樹脂シート2の一方の面2rは、遅乾性ウレタンゴム4により接着(固着)し、図1に示すような二層構造に積層する。
このように、発泡樹脂素材Ruとして、発泡ウレタンを選択するとともに、ゴム素材Rbとして、ウレタンゴムを選択すれば、吸音シート1を構成する際の最適化を図ることができ、これにより、目的の防音性能を高める観点からより高いパフォーマンスを得ることができる。
次に、本実施形態に係る吸音シート1の製造方法の一例について、図3に示す製造工程図を参照して説明する。
まず、ゴムシート3を製造する。ゴムシート3の製造に際しては、平坦プレートの上に、速乾性のゴム素材Rbである速乾性ウレタンゴムを吹き付けることにより、平坦プレートの面上に速乾性ウレタンゴムの薄膜(シート)を形成する(ステップS1)。この際、薄膜は厚さ0.3〜0.5〔mm〕程度を目安に行うため、予め吹付面積から吹付量を求めて設定し、設定した吹付量が終了するまで均一な吹き付けを行えばよい(ステップS2)。これにより、目標厚(0.3〜0.5〔mm〕程度)のゴムシート3を容易に得ることができる(ステップS3)。
次いで、得られたゴムシート3の上に、当該ゴムシート3の素材と同一の素材であって遅乾性のゴム素材である遅乾性ウレタンゴム4を塗布する(ステップS4)。遅乾性ウレタンゴム4は接着剤Rjとして用いるものであり、例えば、スプレー装置により、ゴムシート3の上面に均一に塗布する。
一方、発泡樹脂シート2は、予め製造し、或いは予め市販品を購入して用意する。この発泡樹脂シート2は、上述した連通気泡構造を有する軟質性発泡ウレタンにより形成したものであり、一方の面2rに平坦面を形成するとともに、他方の面2fには凸状部2p…を設けてある。そして、用意した発泡樹脂シート2の一方の面(平坦面)2rを、遅乾性ウレタンゴム4を塗布したゴムシート3の上面に重ね合わせる(ステップS5)。重ね合わせたなら発泡樹脂シート2に対して適度に加圧する(ステップS6)。これにより、流動性を維持している遅乾性ウレタンゴム4が連通気泡構造を有する発泡樹脂シート2の多孔質空間に侵入する(ステップS7)。これにより、発泡樹脂シート2の多孔質空間に入り込んだ遅乾性ウレタンゴム4が固化(接着)した際には、より接着性を高めることができるとともに、ゴムシート3にはウレタンゴムを用いたため、材料の同一性によりゴムシート3に対する接着性(密着性)も高めることができる。
この後、自然乾燥又は強制乾燥を行うことにより遅乾性ウレタンゴム4の固化処理を行い(ステップS8)、固化に必要な時間が経過したなら、平坦プレートからゴムシート3(吸音シート1)を剥がせば、目的の吸音シート1を得ることができる(ステップS9,S10)。
次に、本実施形態に係る吸音シート1の使用例について、図2,図4〜図7を参照して説明する。
図2は、吸音シート1を住宅等の壁Wに施工した例を示す。図2中、21は外装材(外装パネル)、22は内装材(内装パネル)であり、外装材21と内装材22は、外装材21と内装材22間に介在する木材等の支持材23や不図示の柱等に固定される。このように、外装材21と内装材22間には、通常、支持材23により空間Wiが設けられるため、吸音シート1は、この空間Wiに収容するとともに、吸音シート1を取付けるに際しては、図2に示すように、吸音シート1の上端を、例えば、L形の取付具31を利用して、支持材23の下面に取付けることにより、吸音シート1を、空間Wi内に吊り下げるとともに、吸音シート1の下端を、同様の取付具31を利用して、支持材23の上面に取付けることにより、振れ防止を図ることができる。この場合、L形の取付具31の垂直片部に、ボルト・ナット32等により吸音シート1を固定するとともに、L形の取付具31の水平片部を、ネジ33等により支持材23に固定する。したがって、吸音シート1は、外装材21側或いは内装材22側に接着剤等により貼り付けることは行わない。
図4は、室内Hに、機械等の騒音源Mが設置されている場合に、吸音シート1自体によりいわば壁Wを構成する例を示す。この場合、吸音シート1は一枚を使用し、室内Hを完全に仕切ることが望ましい。したがって、吸音シート1を設置する際には、吸音シート1の上端辺を天井Xに取付け、カーテンのように吊り下げればよい。吸音シート1を天井Xに取付けるに際しては、上述した取付具31を利用することができる。即ち、L形の取付具31の垂直片部に、ボルト・ナット32等により吸音シート1を固定するとともに、L形の取付具31の水平片部を、ネジ33等により天井Xに固定すればよい。これにより、吸音シート1が壁Wとなり、騒音源Mが設置された第一空間Hcと騒音源Mから隔離された第二空間Hsに仕切られる。もちろん、吸音シート1の利用形態は様々であり、騒音源Mの回りのみを囲うように設置してもよい。
図5は、図4に示す第一空間Hcに対する第二空間Hsにおける騒音の減衰レベル、即ち、周波数に対する騒音の減衰レベル特性P1を示す。図5から明らかなように、100〔Hz〕近辺となる低周波領域での減衰レベルは比較的小さいが、1〔kHz〕近辺の周波数領域では、減衰レベルが−10〔dB〕前後となり、さらに、1〜10〔kHz〕の周波数領域では、減衰レベルが−20〔dB〕前後になるなど、十分な防音効果が認められる。
図6は、吸音シート1を二枚使用した例であり、各吸音シート1,1を設置する場合には、吸音シート1,1の各上端辺を天井Xに並べて取付け、カーテンのように吊り下げればよい。したがって、吸音シート1,1を天井Xに取付けるに際しては、上述した取付具31を利用することができる。このように、吸音シート1,1は、カーテン状に吊り下げて施工可能なため、壁面等に貼付けて取付ける場合と異なり、二枚以上の吸音シート1…であっても、重ねる方向に並べて吊り下げることができる。これにより、枚数に関係なく容易かつ確実に施工することができ、防音性能の更なる向上に寄与することができる。なお、図6において、図4と同一部分には同一符号を付し、その構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。これにより、二枚の吸音シート1,1が壁Wとなり、騒音源Mが設置された第一空間Hcと、この騒音源Mから隔離された第二空間Hsとに仕切られる。
図7は、図6に示す第一空間Hcに対する第二空間Hsにおける騒音の減衰レベル、即ち、周波数に対する騒音の減衰レベル特性P2を示すとともに、比較のため、図5に示した一枚の吸音シート1を用いた際の周波数に対する騒音の減衰レベル特性P1を仮想線で示す。図7から明らかなように、二枚の吸音シート1,1を用いても一枚の吸音シート1の場合と同様に100〔Hz〕近辺となる低周波領域での減衰レベルは小さいが、1〔kHz〕近辺の周波数領域では、減衰レベルが−20〔dB〕前後となり、特に、数〔kHz〕の周波数領域では、減衰レベルが−40〔dB〕近くまで減衰させることができるなど、良好な防音効果が認められる。
よって、このような本実施形態に係る吸音シート1の製造方法によれば、平坦プレートの上に速乾性ウレタンゴムを吹き付けることにより所定の厚さとなるゴムシート3を形成した後、ゴムシート3の上に、接着時に発泡樹脂素材Ruの多孔質空間に入り込むことができる遅乾性ウレタンゴム4を用いた接着剤Rjを塗布し、この後、接着剤Rjを塗布したゴムシート3の片面に、他方の面2fに多数の凸状部2p…を設けることにより、実質上の表面積を見掛上の表面積よりも大きくなるように形成した発泡樹脂シート2の一方の面2rを固着することにより二層構造に積層するようにしたため、二層構造に積層した吸音シート1を容易かつ確実に製造することができるとともに、接着時に、遅乾性のゴム素材が発泡樹脂シート2の多孔質空間に入り込むことにより、より接着性を高めることができる。
また、本実施形態に係る吸音方法によれば、速乾性ウレタンゴムにより所定の厚さに形成したゴムシート3の片面と、発泡樹脂素材Ruにより形成し、かつ他方の面2fに多数の凸状部2p…を設けることにより、実質上の表面積を見掛上の表面積よりも大きくなるように形成した発泡樹脂シート2の一方の面2rとを、ゴムシート3の片面に塗布し、かつ接着時に発泡樹脂素材Ruの多孔質空間に入り込むことができる遅乾性ウレタンゴム4を用いた接着剤Rjを介して固着することにより二層構造に積層した吸音シート1を用いて防音するようにしたため、発泡樹脂素材Ruに基づく吸音性能に加え、ゴムシート3の吸音性能が加味されることにより、相乗的に高められる防音性能を確保できる。これにより、厚さの薄い吸音シート1を構成する場合であっても十分な防音性能を確保できるとともに、材料のコストダウン及び設置時のスペース性(スペース効率)の向上にも寄与できる。さらに、吸音シート1をカーテン状に吊り下げ、騒音源Mに対する空間Hを遮断することにより防音を行うようにしたため、接着剤等を用いて内装材側又は外装材側に貼り付けて施工する必要がない。したがって、吸音シート1を施工する際における接着剤塗布作業や貼付作業等が不要となり、作業の単純化を図れるとともに、作業能率の向上を図ることができる。
以上、好適実施形態(変更実施形態)について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、吸音シート1は取付具31を利用して設置する場合を例示したが、吸音シート1の設置に際しては各種取付具(取付手段,吊下手段)を利用することができる。
本発明に係る吸音シートの製造方法及び防音方法は、様々な騒音源に対する防音対策として各種分野で利用することができる。
1:吸音シート,2:発泡樹脂シート,2r:発泡樹脂シートの一方の面,2f:発泡樹脂シートの他方の面,2p…:凸状部,3:ゴムシート,4:遅乾性ウレタンゴム,Ru:発泡樹脂素材,Rb:ゴム素材,Rj:接着剤,W:防音壁,M:騒音源,H:空間

Claims (3)

  1. 発泡樹脂素材により形成した発泡樹脂シートを有する吸音シートの製造方法において、平坦プレートの上にゴム素材となる速乾性ウレタンゴムを吹き付けることにより所定の厚さとなるゴムシートを形成した後、前記ゴムシートの上に、接着時に発泡樹脂素材の多孔質空間に入り込むことができる遅乾性ウレタンゴムを用いた接着剤を塗布し、この後、接着剤を塗布したゴムシートの片面に、他方の面に多数の凸状部を設けることにより、実質上の表面積を見掛上の表面積よりも大きくなるように形成した前記発泡樹脂シートの一方の面を固着することにより二層構造に積層するようにしたことを特徴とする吸音シートの製造方法。
  2. 発泡樹脂素材により形成した発泡樹脂シートを用いた吸音シートにより構成する防音壁により防音を行う防音方法において、ゴム素材となる速乾性ウレタンゴムにより所定の厚さに形成したゴムシートの片面と、前記発泡樹脂素材により形成し、かつ他方の面に多数の凸状部を設けることにより、実質上の表面積を見掛上の表面積よりも大きくなるように形成した発泡樹脂シートの一方の面とを、ゴムシートの前記片面に塗布し、かつ接着時に発泡樹脂素材の多孔質空間に入り込むことができる遅乾性ウレタンゴムを用いた接着剤を介して固着することにより二層構造に積層した吸音シートを、前記防音壁の内部若しくは前記防音壁の外部に、又は前記防音壁に代えて、カーテン状に吊り下げ、騒音源に対する空間を遮断することにより防音を行うことを特徴とする防音方法。
  3. 前記吸音シートは、複数の吸音シートを重ねる方向に並べて用いることを特徴とする請求項2記載の防音方法。
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