JP5269399B2 - 構造化文書検索装置、方法およびプログラム - Google Patents
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Description
(1)構文解析などの技術を用いて検索要求をSQLなどの問合せ言語の形式に変換、実行する方式。
(2)語の出現箇所に合わせて検索スコアを調整する方式、すなわち、事前に重要な構成要素を定義しておき、その箇所に出現した場合は検索スコアを増加させるなどを行う方式。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る構造化文書検索装置の構成例を示したものである。
構造化文書格納部101は、テキストデータを含む複数の構成要素をそれぞれ有する複数の構造化文書を格納する。構造化文書は、例えば、XML(eXtensible Markup Language)で記述されたもので、構成要素単位でテキストデータを取得できる形式で構造化文書格納部101に保持される。
□□doc
□□doc/head
□□doc/head/category
□□doc/head/author
□□doc/head/title
□□doc/body
□なお、図3の例では、リーフにだけテキストデータがあるが、木のルートや中間ノード、すなわち「doc」や「doc/head」の部分にテキストデータがあってもかまわない。
(索引データ作成処理)
□図6は、索引作成部102の処理手順を示すフローチャートである。索引作成部102は、構造化文書格納部101に格納された構造化文書をもとに索引データを作成する。
図6において、索引作成部102は、構造化文書格納部101から図4の形式のデータを構成要素単位で読み出して後述する処理を行い、処理すべき構成要素が無くなれば処理を終了する(ステップS601)。
技術 did1:doc/head/title:1
のように「技術」の出現箇所の情報を更新する。
技術 …, did1:doc/head/title:1
というデータが存在するので、「did1:doc/head/title」の出現頻度をインクリメントし、以下のようにデータを更新する。
技術 …, did1:doc/head/title:2
以上のように処理した結果を索引作成部102は索引データ格納部103に格納する。
□図7は、構成要素分類部104の処理手順を示すフローチャートである。構成要素分類部104は構造化文書格納部101を参照し、構成要素毎の統計情報に基づいて各構成要素を定型表現の第1の構成要素と、非定型表現の第2の構成要素に分類する。さらに、第1の構成要素については、その構成要素のテキストデータを構成する語彙を抽出する。
did1 doc/head/title 情報検索技術の技術動向
did2 doc/head/title X社向け成果物管理システムの見積もり
did3 doc/head/title 営業連絡先一覧
□構成要素「doc/head/title」について、文字単位で計算した平均テキスト長は(11+18+7)/3=12.0となる。
doc 0.0
doc/head 0.0
doc/head/category 3.0
doc/head/author 3.8
doc/head/title 12.0
doc/body 1023.4
このように求められた平均テキスト長を予め定められた基準値と比較し、平均テキスト長が基準値より短い場合は第1の構成要素、平均テキスト長が基準値以上の場合は第2の構成要素として各構成要素を分類する(ステップS702)。例えば、基準値を8文字とした場合、上記の例では、「doc」,「doc/head」,「doc/head/category」,「doc/head/author」が第1の構成要素、「doc/head/title」 ,「doc/body」が第2の構成要素に分類される。そして、構成要素分類部104は、図8に示すように、この分類結果を構成要素名に対応付けて構成要素分類データ格納部105に格納する。図8では、第1の構成要素には“1”、第2の構成要素には“2”として構成要素の種類が表されている。
did1:doc/head/title:2,did1:doc/body:1,did4:doc/head/title:1,did5:doc/head/cateogory:1
構成要素の種類毎に出現する割合は、まず、構成要素毎に当該索引語が何回出現するかを集計する。上記の「技術」の例であれば、以下のようになる。
doc/head/title 2
doc/body 1
doc/head/category 1
この集計結果をもとに、構成要素分類部104は、構成要素分類データ格納部105に格納された構成要素の分類結果を参照し、第1の構成要素で出現した回数と第2の構成要素で出現した回数をそれぞれ求め、各出現回数の割合を計算する。例えば、索引語「技術」については「doc/head/title」と「doc/head/category」が第1の構成要素であることから第1の構成要素での出現回数は3回、「doc/body」が第2の構成要素であることから第2の構成要素での出現回数は1回となる。これらの値から、索引語「技術」については第1の構成要素に出現する割合は3/(3+1)=0.75、第2の構成要素に出現する割合は1/(3+1)=0.25と計算される。
<数字列>円 …パターン1
<数字列>年<数字列>月<数字列>日 …パターン2
株式会社<固有名詞> …パターン3
<地名>[<地名>…][<数字列><助数詞>…] …パターン4
上記のパターンでは<数字列>は、算用数字、あるいは、漢数字の並びを表し、<固有名詞>、<地名>、<助数詞>は形態素解析で判定された品詞である。住所中の「丁目」や「番」、「号」などは<助数詞>と判定される。また、パターン4での「[」、「]」は、省略可能な部分を表し、また、その中の「…」はその前に記載された品詞の語が任意回数繰り返されることを表現している。各構成要素中の文字列について、形態素解析を行い、その結果について上記のパターンとの照合を行う。
株式会社A社(東京都港区芝浦一丁目1番1号)
上記文字列を形態素解析した結果は、以下のようになる。
株式<名詞>/会社<名詞>/A社<固有名詞>/(<記号>/東京都<地名>/港区<地名>/芝浦<地名>/一<数字>/丁目<助数詞>/1<数字>/番<助数詞>/1<数字>/号<助数詞>/)<記号>
上記のパターンと照合すると、また、次の部分がパターン3と照合できる。
株式<名詞>/会社<名詞>/A社<固有名詞>
また、次の部分がパターン4と照合できる。
東京都<地名>/港区<地名>/芝浦<地名>/一<数字>/丁目<助数詞>/1<数字>/番<助数詞>/1<数字>/号<助数詞>
この結果、上記の文字列については22文字中「(」と「)」を除いた20文字について、すなわち、20文字/22文字≒91%の部分について上記のパターンと照合できたことになる。例えば、平均テキスト長が20文字以上の構成要素を第2の構成要素と分類する場合でも、例外として、定型表現辞書、パターンに80%以上が照合できた場合は第1の構成要素と判定する場合、「株式会社A社(東京都港区一丁目1番1号)」が含まれる構成要素の平均テキスト長が20文字を超えていても平均照合率が80%以上であれば、第1の構成要素と判定する。
図10は、検索語分類部108の処理手順を示すフローチャートである。検索語分類部108は、ユーザから入力された検索要求から検索処理に用いる検索語を抽出し、この検索語を後段の絞込み検索部109で用いる第1の検索語と、ランキング型検索部110で用いる第2の検索語とに分類する。
この結果の中で「報告書」は第1の構成要素語彙格納部106にあることから、「報告書」が出現する構成要素名「doc/head/category」と対応付けられて絞込み検索部109に供給される。その他の語については、名詞だけを検索語として選択する場合は、「情報」、「検索」がランキング型検索部110に供給される。
図11は、絞込み検索部109の処理手順を示すフローチャートである。絞込み検索部109は、上記検索語分類部108から供給された第1の検索語と構成要素名とをもとにブール式形式の検索式を生成し、その検索式によってランキング型検索部110の検索対象の文書を絞り込む。
ルール1:同一の検索語に複数の構成要素が対応付けられていたら、「構成要素名=’検索語’」をorで結合した式を‘()’で囲み、構成要素が1つだけであれば「構成要素名=’検索語’」だけを生成する
ルール2:ルール1で複数の検索式が生成された場合は、それらをすべてandで結合する
例えば、検索語分類部108から「報告書:doc/head/category」のみが供給された場合、ルール1から検索式「doc/head/category=‘報告書’」が生成される。この場合、検索語分類部108から供給されたのは1つの検索語だけであることから、ルール1で生成される検索式は1つだけで、ルール2は適用されない。
doc/head/category=‘報告書’and(doc/head/category=‘開発’ordoc/head/author=‘開発’)…(式1)
なお、絞込み検索部109が検索式を生成するためのルールは上記のルール1とルール2に限定されるものではない。例えば、ルール1で複数の検索式が生成されたときに、それらの検索式の中で参照する構成要素が重複しているものについてはorで接続するなど他のルールを設けてもよい。
did1:doc/head/category:1, did7:doc/head/category:1, did9:doc/head/category:1, …
とすると、検索式「doc/head/category=‘報告書’」の評価結果は「報告書」が「doc/head/category」に出現する文書{dic1, dic7, dic9, …}となる。
開発 did1:doc/body:3, did3:doc/head/category:1, did7:doc/head/author:1, …
であったとき、上記(式1)の評価結果は、
{did1, did7, did9, …} and ({did3, …} or {did7, …}) = {did1, did7, did9, …} and {did3, did7, …} = {did7, …}
となる。
ランキング型検索部110は、絞込み検索部109で絞り込まれた文書集合に対してランキング型の文書検索(検索スコアにより文書を順位付ける型の文書検索)を行う。ランキング型の文書検索の方式としてはベクトル空間モデルや確率モデルなどの手法が提案されているが、ここではtf・idf方式として知られている文書の検索スコアに基づき、そのスコアの降順に検索結果を出力する。
情報 …, did1:doc/head/title:1, did1:doc/body:5, …
検索 …, did1:doc/head/title:1, did1:doc/body:3, …
であった場合、文書「did1」の「情報」の出現頻度は1+5=6、「検索」の出現頻度は1+3=4とそれぞれ計算できる。
3.0*6+4.0*4=34.0
各索引語の出現文書は索引データ格納部103中の索引データを参照し、その索引語が何種類の文書に出現したかをカウントすればよい。このようにして、検索結果提示部111には、検索スコアの降順に文書ID、検索スコア、および第2の構成要素の文書要約を一覧とした検索結果が提示される。もちろん、検索スコア計算はtf・idf方式に限定されるものではなく、他の方式により検索スコアを計算してもよい。
情報検索技術の技術動向につい/WWW上の検索サイトが一般的に利用/…
(要約処理)
要約処理は、第2の構成要素のテキストデータについて、以下の手順で行う。
ステップ1:テキスト中で検索語が次に出現する箇所(最初にこのステップを実行する場合には先頭に出現する箇所)、もし、出現箇所が残っていなければ処理を終了する。
本発明の第2の実施形態は、ランキング型検索部110によって検索された上位一定数の文書から検索文字列の関連語を抽出して、第2の検索語に追加して検索文字列に適合する文書を再検索(疑似適合性フィードバック、あるいは、ローカルフィードバックと呼ばれる方式)するようにしたものである。
技術、動向、WWW、サイト、…
関連語抽出部1301は、他の上位文書から取得した候補も含めて図15に示す式にしたがって関連度を計算し、関連度の高い順に一定数を関連語として選択する。
関連語取得部1601は、上記関連語抽出部1301と同様に、ランキング型検索部110による検索結果の上位文書の第2の構成要素毎に関連語を取得する。
doc/head/title 表題
doc/body 本文
のように構成要素名と表示用の文字列の対応表を備え、関連語は後者と対応付けて提示する。
関連語取得部1601は、図14のステップS1401と同様に、ランキング型検索部110により初期検索を行う(ステップS1701)。その結果の上位一定数の文書について、第2の構成要素毎に以降の処理を実行する。まず、関連語取得部1601は、初期検索結果の上位文書の中に含まれる第2の構成要素名を一つずつ取り出し(ステップS1702)、未処理の構成要素が残っていなかったら関連語取得処理を終了する(ステップS1703)。上位文書に含まれている第2の構成要素名は、図4に例示されている図1の構造化文書格納部101と図8に例示されている構成要素分類データ格納部105を照合することで取得できる。具体的には、初期検索(ステップS1701)の結果の上位から順番に構造化文書格納部101を参照し、着目している文書中にどのような構成要素が含まれているかを調べ、各構成要素について構成要素分類データ格納部105を参照して、その種別を判定する。
102・・・索引作成部
103・・・索引データ格納部
104・・・構成要素分類部
105・・・構成要素分類データ格納部
106・・・第1の構成要素語彙格納部
107・・・検索要求入力部
108・・・検索語分類部
109・・・絞込み検索部
110・・・ランキング型検索部
111・・・検索結果提示部
1301・・・関連語抽出部
1302・・・再検索部
1601・・・関連語取得部
1602・・・関連語絞込み部
1603・・・関連語提示部
1604・・・関連語指定部
Claims (12)
- テキストデータを含む複数の構成要素をそれぞれ有する複数の構造化文書を検索するための検索装置であって、
前記構成要素毎の統計情報に基づいて、前記構成要素を定型表現の第1構成要素と非定型表現の第2構成要素とに分類する第1の分類部と、
前記複数の構造化文書を検索するための検索文字列を入力する入力部と、
前記検索文字列を前記第1構成要素に出現する割合がしきい値を超える第1の検索語としきい値以下の第2の検索語とに分類する第2の分類部と、
前記複数の構造化文書から、前記第1構成要素に前記第1の検索語を含み、かつ、前記第2構成要素を持つ構造化文書集合を抽出する抽出部と、
前記構造化文書集合を前記第2の検索語と前記構造化文書集合中の第2構成要素との間の検索スコアによって順序付けする順序付け部と
を具備することを特徴とする構造化文書検索装置。 - 前記統計情報は、前記構成要素のテキストデータの長さであることを特徴とする請求項1記載の構造化文書検索装置。
- 前記統計情報は、前記構成要素のテキストデータに含まれる品詞の割合であることを特徴とする請求項1記載の構造化文書検索装置。
- 前記統計情報は、前記構成要素のテキストデータ中の語彙の種類の数であることを特徴とする請求項1記載の構造化文書検索装置。
- 前記統計情報は、前記構成要素のテキストデータ中の語彙と定型表現を集めた辞書中の語彙との合致する割合であることを特徴とする請求項1記載の構造化文書検索装置。
- 前記統計情報は、前記構成要素のテキストデータの表記パターンと予め用意された定型表現のテンプレートの表記パターンとの合致する割合であることを特徴とする請求項1記載の構造化文書検索装置。
- 前記検索スコアは、前記構造化文書集合について、前記第2構成要素のテキストデータ中に前記第2の検索語が出現する頻度と、前記第2構成要素のテキストデータ中に前記第2の検索語が出現する構造化文書の数とをもとに計算されることを特徴とする請求項1記載の構造化文書検索装置。
- 前記順序付けられた構造化文書集合について前記第2構成要素のテキストデータを対象とする要約を提示する提示部をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の構造化文書検索装置。
- 前記順序づけられた構造化文書集合中の前記第2構成要素のテキストデータをもとに前記検索文字列に関連する関連語を抽出する抽出部と、
前記関連語及び前記第2の検索語を用いて、前記順序づけられた構造化文書集合から前記検索文字列に適合する文書を再検索する再検索部と
をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の構造化文書検索装置。 - 前記順序づけられた構造化文書集合中の前記第2構成要素のテキストデータをもとに前記検索文字列に関連する複数の関連語を抽出する抽出部と、
前記関連語からユーザによって選択された関連語及び前記第2の検索語を用いて、前記順序づけられた構造化文書集合から前記検索文字列に適合する文書を再検索する再検索部と
をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の構造化文書検索装置。 - テキストデータを含む複数の構成要素をそれぞれ有する複数の構造化文書を検索する情報処理装置により実行される構造化文書検索方法であって、
前記構成要素毎の統計情報に基づいて、前記構成要素を定型表現の第1構成要素と非定型表現の第2構成要素とに分類するステップと、
前記複数の構造化文書を検索するための検索文字列を入力するステップと、
前記検索文字列を前記第1構成要素に出現する割合がしきい値を超える第1の検索語としきい値以下の第2の検索語とに分類するステップと、
前記複数の構造化文書から、前記第1の検索語を前記第1構成要素に含み、かつ、前記第2構成要素を持つ構造化文書集合を抽出するステップと、
前記構造化文書集合を前記第2の検索語と前記構造化文書集合中の第2構成要素との間の検索スコアによって順序付けするステップと
を有することを特徴とする構造化文書検索方法。 - テキストデータを含む複数の構成要素をそれぞれ有する複数の構造化文書のための検索装置を制御するプログラムであって、
コンピュータに、
前記構成要素毎の統計情報に基づいて、前記構成要素を定型表現の第1構成要素と非定型表現の第2構成要素とに分類する処理と、
前記複数の構造化文書を検索するための検索文字列を入力する処理と、
前記検索文字列を前記第1構成要素に出現する割合がしきい値を超える第1の検索語としきい値以下の第2の検索語とに分類する処理と、
前記複数の構造化文書から、前記第1の検索語を前記第1構成要素に含み、かつ、前記前記第2構成要素を持つ構造化文書集合を抽出する処理と、
前記構造化文書集合を前記第2の検索語と前記構造化文書集合中の第2構成要素との間の検索スコアによって順序付けする処理と
を実行させることを特徴とする構造化文書検索プログラム。
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