JP5265915B2 - プロテアソームを阻害するための(−)−エピガロカテキンガラート誘導体 - Google Patents

プロテアソームを阻害するための(−)−エピガロカテキンガラート誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、特に、プロテアソーム阻害剤として使用するための、および/または癌細胞増殖を阻害するための(−)−エピガロカテキンガラートの誘導体に関する。
緑茶抽出物中に見られるポリフェノールとして、(−)−エピカテキン(EC)、(−)−エピガロカテキン(EGC)、(−)−エピカテキン−3−ガラート(ECG)および(−)−エピガロカテキン−3−ガラート(EGCG)がある。特に、最も豊富なカテキン(−)−EGCGは、緑茶カテキン(GTC)のなかでも化学予防剤および抗癌剤であることが分かった(4.Fujiki,H.J Cancer Res Clin Oncol.1999、125、589〜97頁)。
プロテアソームは大きなタンパク質複合体であり、使われなくなった、ミスフォールディングしたタンパク質の分解だけでなく、細胞周期およびアポトーシスに関与する調節タンパク質の分解をも担う多触媒活性を示す。プロテアソーム依存性タンパク質分解では、まず、ユビキチンが基質と結合し、それに続いて基質が分解され、アミノ酸およびユビキチンが再利用される。ユビキチン/プロテアソーム依存性分解経路は、ヒト腫瘍細胞における、細胞増殖のアップレギュレーション、細胞死のダウンレギュレーション、薬物耐性の発生において重要な役割を果たす。したがって、プロテアソーム阻害剤は、新規な抗癌剤として大きな可能性を示す(Dou,Q.P.、Li,B.Drug Resist Update 1999、2、215〜23頁)。天然(−)−EGCGおよび合成によって誘導された(+)−EGCGは、プロテアソームのキモトリプシン活性の強力な阻害剤であり、増殖停止および/またはアポトーシスをもたらすことがわかっている(Smith,D.M.、Wang,Z.、Kazi,A.、Li,L.、Chan,T.H.、Don,Q.P.Mol Med 2002、8、382〜92頁)。米国特許公報第20040110790号(Zaveriら)には、化学療法薬および化学予防剤としての緑茶ポリフェノールの合成類似体が記載されているが、合成はラセミ化合物しか提供せず、緑茶に由来する天然に存在するカテキンは用いていない。
P13K/Aktシグナル伝達は、周知の腫瘍細胞生存経路である(Vanhaesebroeck,B.、Alessi,D.R.Biochem J 2000、346、561〜76頁)。この経路を遮断することは、腫瘍増殖を阻害するための重要な機構と考えられている。リン酸化Akt(p−Akt)は、Aktの活性型である。Aktは活性化されると、リン酸化および結果として生じるサイクリン依存性キナーゼ阻害剤p27.24の阻害によって、細胞周期の進行を媒介できる。最近、(−)−EGCGは、MMTV−Her−2/neuマウス乳癌NF639細胞において、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼシグナルの減少を介してAktキナーゼ活性を阻害し、腫瘍細胞増殖の低減をもたらすことが分かった(Pianetti,S.、Guo,S.、Kavanagh,K.T.、Sonenshein,G.E.Cancer Res 2002、62、652〜5頁)。
しかし、(−)−EGCGには少なくとも1つの制限がある:低いバイオアベイラビリティしか示さない。ナカガワらの研究によって、56mgの(−)−EGCGを経口投与されたラットでは、0.012%の(−)−EGCGしか吸収され得ないということが示された(Nakagawa,K.、Miyazawa,T.Anal Biochem.1997、248、41〜9頁)。この低い吸収は、中性またはアルカリ性溶液中での(−)−EGCGの安定性が低いことによると考えられた。腸および体液のpH値は中性またはわずかにアルカリ性であるので、GTCはヒトの体内では不安定となり、その結果、低いバイオアベイラビリティがもたらされる。
したがって、本発明の目的は、先行技術において示される少なくとも1つまたは複数の問題を解決できる(−)−EGCG誘導体を提供することである。最小としても、本発明の目的は、一般の人々に有用な選択肢を提供することである。
したがって、本発明は、次式を有するプロテアソームを阻害するための化合物を提供する:
Figure 0005265915
[式中、
・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRは各々独立に、−HおよびC〜C10アシルオキシル基からなる群から選択され、
・Rは−H、C〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ベンジルおよびC〜C−シクロアルケニルからなる群から選択され、最後に記載した7種の基は各々、任意の組合せの1〜6個のハロゲン原子で置換されていることができ、
・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRのうち少なくとも1個はC〜C10アシルオキシル基であり、
・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRのうち少なくとも1個は−Hである]。
11およびRが各々−Hであり、R12、R13、R21、R22およびRが各々アセテートまたはベンゾエート基であることが好ましい。
場合によっては、R11が−Hであり、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRが各々アセテートまたはベンゾエート基である。
さらに、R11、R13、RおよびRが各々−Hであり、R12、R21、R22およびRが各々アセテートまたはベンゾエート基である。
場合によっては、R11およびR13が各々−Hであり、R12、R21、R22、R、RおよびRが各々アセテートまたはベンゾエート基である。
11、R12およびR13が各々−Hであり、R21、R22、R、RおよびRが各々アセテートまたはベンゾエート基である場合もある。
本発明の上記化合物の一実施形態では、Rは−Hであり、R11、R12、R13、R21およびR22は各々アセテート基である。この特定の実施形態はまた、以下の3つの変形も提供する:
・Rがアセテート基であり、RおよびRが各々−Hであるか、
・Rがアセテート基であり、RおよびRが各々−Hであるか、または
・RおよびRが各々アセテート基であり、Rが−Hである。
本発明のもう1つの態様は、次式を有する化合物の有効量を投与するステップを含む腫瘍細胞増殖を低減する方法を提供することである:
Figure 0005265915
[式中、
・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRが各々独立に、−HおよびC〜C10アシルオキシル基からなる群から選択され、
・Rは−H、C〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ベンジルおよびC〜C−シクロアルケニルからなる群から選択され、最後に記載した7種の基は、任意の組合せの1〜6個のハロゲン原子で置換されていることができ、
・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRのうち少なくとも1個はC〜C10アシルオキシル基である]。
本発明のさらにもう1つの態様は、腫瘍細胞増殖を低減するための医薬の製造における、次式を有する化合物の使用を提供することである
Figure 0005265915
[式中、
・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRが各々独立に、−HおよびC〜C10アシルオキシル基からなる群から選択され、
・Rは−H、C〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ベンジルおよびC〜C−シクロアルケニルからなる群から選択され、最後に記載した7種の基は、任意の組合せの1〜6個のハロゲン原子で置換されていることができ、
・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRのうち少なくとも1個はC〜C10アシルオキシル基である]。
本発明はまた、次式を有するプロテアソームを阻害するための化合物を提供する
Figure 0005265915
[式中、
・Rは−Hであり、
・R、RおよびRは各々独立に、−Hおよび−OHからなる群から選択され、
・R、RおよびRのうち少なくとも1個は−Hである]。
は−OHであり、R=R=−Hであり得ることが好ましい。場合によって、Rは−OHであり、R=R=−Hであってもよく;またはRが−Hであり、R=R=−OHであってもよい。
本発明はまた、次式を有する化合物の有効量を投与するステップを含む、腫瘍細胞増殖を低減する方法を提供する
Figure 0005265915
[式中、
・Rは−Hであり、
・R、RおよびRは各々独立に、−Hおよび−OHからなる群から選択され、
・R=R=Rである場合には、Rは−OHではない]。
本発明のもう1つの態様は、腫瘍細胞増殖を低減するための医薬の製造における、次式を有する化合物の使用を提供することである
Figure 0005265915
[式中、
・Rは−Hであり、
・R、RおよびRは各々独立に、−Hおよび−OHからなる群から選択され、
・R=R=Rである場合には、Rは−OHではない]。
ここで、本発明を以下の段落において図を参照しながら実施例によって説明する。
本発明の目的、特徴および態様は、以下の説明において開示されるか、または以下の説明から明らかである。当業者には当然のことながら、本議論は、例示的実施形態の説明に過ぎず、本発明のより広い態様を制限しようとするものではなく、より広い態様は例示的構成において具現される。
本発明では、バイオアベイラビリティを向上させるプロドラッグ形態の(−)−EGCGを合成する。プロドラッグは、[i]中性pHの生理学的条件下での安定性の向上、[ii]in vivoで酵素によって加水分解され、その結果、親薬物が放出されるまで生物学的に不活性のままであること、[iii]最後に、プロ部分の基が低い全身毒性しか有さないことを示す。
さらに、3種の(−)−EGCGの誘導体およびそのプロドラッグ形態を合成し、驚くべきことに、天然型の(−)−EGCG自体よりも高い効力を有することが分かっている。
アルコール体の本発明の(−)−EGCGの誘導体の一般式は、次式を有する
Figure 0005265915
[式中、
・Rは−Hであり、
・R、RおよびRは各々独立に、−Hおよび−OHからなる群から選択される]。
当然ながら、R=R=R、Rが−OHである場合には、化合物は(−)−EGCGとなり、したがって、本発明の主題ではない。
エステル体の本発明の(−)−EGCGの誘導体の一般式は、次式を有する
Figure 0005265915
[式中、
・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRは各々独立に、−HおよびC〜C10アシルオキシル基からなる群から選択され、
・Rは−H、C〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ベンジルおよびC〜C−シクロアルケニルからなる群から選択され、最後に記載した7種の基は各々、任意の組合せの1〜6個のハロゲン原子で置換されていることができ、
・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRのうち少なくとも1個はC〜C10アシルオキシル基であり、
・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRのうち少なくとも1個は−Hである]。
上記の化合物の定義では、以下の群全体を表す総称を用いた。
〜Cアシル:構造−(CO)−Rを有する(式中、Rは、水素または1〜5個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、2−メチルブチルである)。アルキル基Rは、部分的または完全にハロゲン化されていてもよい。用語「部分的または完全にハロゲン化された」とは、このように特徴づけられた基では、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチルおよびペンタフルオロエチルのように、水素原子が、同一または異なるハロゲン原子で部分的または完全に置換されていてもよいことを表すものとする。
〜C10アシルオキシル:構造−O−(CO)−Rを有する(式中、Rは−H、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ベンジルおよびC〜C−シクロアルケニルのうちいずれか1種であり得るが、最後に記載した7種の基は各々、直鎖または分岐アルキル基のいずれか、例えば、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、2−メチルブチルで置換されていてもよい)。アルキル基Rは、部分的または完全にハロゲン化されていてもよい。用語「部分的または完全にハロゲン化された」とは、このように特徴づけられた基では、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチルおよびペンタフルオロエチルのように、水素原子は同一または異なるハロゲン原子で部分的または完全に置換されていてもよいことを表すものとする。ヒドロキシメチル、2−アミノエチルまたは3−メトキシプロピル基のように、アルキル基Rは、ヒドロキシまたはアルコキシまたはアミノ基で部分的または完全に置換されていてもよい。
本発明に従い、ペルアセタート(−)−EGCG、1を合成した(図1)。1は、(−)−EGCGよりもより安定であることが分かった。プロドラッグは、精製20Sプロテアソームに対しては生物学的に不活性であったが、無傷の腫瘍細胞ではプロテアソームを強力に阻害した。さらに、無傷の腫瘍細胞への、親化合物ではなくプロドラッグの投与の結果、リン酸化Akt(p−Akt)が消失し、これは、この癌関連キナーゼの不活化を示す。最後に、1での白血病ジャーカット(Jurkat)T細胞の処理により細胞死が誘導された。
他のペルアセテート(peractete)保護された茶ポリフェノールが、その保護されていない親よりも大きな生物活性を有するかどうかを評価するために、没食子酸の環上のヒドロキシル基が欠失している(−)−EGCGの数種の合成類似体を合成した。さらに、分子の安定性を高めるために、ヒドロキシル基をアセテートまたはベンゾエート基に変換してプロドラッグを作製した。驚くべきことに、保護された類似体は、無傷の腫瘍細胞において、その保護されていない対応物よりもより強力なプロテアソーム阻害剤であることが分かった。
本発明の化合物の合成および特性決定を以下の節で詳述する。
材料および方法
試薬
ウシ胎児血清は、Tissue Culture Biologicals(Tulare,C A)から購入した。ペニシリン−ストレプトマイシン−1−グルタクスニン(Glutaxnine)の混合物、RPMIおよびDMEMはInvitrogen(Carlsbad,CA)製である。ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−アセチル−−システイン(NAC)、ヘキスト33342、3−((4,5)−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテオリウムブロミド(diphenylteolium bromide)(MTT)、ウシ血清アルブミン(BSA)および(−)−EGCGは、Sigma(St.Louis,MO)から購入した。Suc−Leu−Leu−Val−Tyr−AMC(プロテオソームのキモトリプシン様活性用)は、Biomol(Plymouth Meeting,PA)から入手した。ウサギ由来精製20sプロテアソームは、Boston Biochem(Cambridge,MA)から入手した。Amplex Red H202アッセイキットは、Molecular Probes(Eugene,OR)から購入した。Bax(H280)およびユビキチン(P4D1)に対するモノクローナル抗体、ならびにIKB−a(C15)およびアクチン(C11)に対するポリクローナル抗体、ならびに抗ヤギ、抗ウサギおよび抗マウスIgG−ホースラディッシュペルオキシダーゼは、Santa Cruz Biotechnology(Santa Cruz,CA)から購入した。p27に対するモノクローナル抗体(554069)は、BD Biosciences(San Diego,CA)から購入した。DAPIを含むVectashield Mounting Mediumは、Vector Laboratories Inc.(Burlingame,CA)から購入した。PARP切断部位に対して特異的であり、FITCが結合しているポリクローナル抗体は、Biosource(Camarillo,CA)から入手した。CaspACE FITC−VAD−FMKマーカーはPromega(Madison,WI)から購入した。
合成茶ポリフェノール類似体の合成。1、2、2a、3、3a、4および4aの合成(図1)
1は文献の手順に従って調製したが(Kohri,T.、Nanjo,F.、Suzuki,M.、Seto,R.、Matsumoto,N.、Yamakawa,M.、Hojo,H.、Hara,Y.、Desai,D.、Amin,S.、Conaway,C.C.、Chung,F.L.J Agric Food Chem 2001、49、1042〜8頁)、1の合成をここに示す。1の合成には、出発材料として市販の(−)−EGCGを用いた。(−)−EGCGを無水酢酸およびピリジンで一晩処理することで、目的生成物1が収率82%で得られた(図1)。1の構造は1Hおよび13CNMR、LRMSおよびHRMSによって確認した。
Figure 0005265915
(2S ,3R )−トランス−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−2−[3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)フェニル]クロマン−3−オル(5)
この化合物は文献の手順に従って合成した(Li,L.H.、Chan,T.H.Org.Lett.2001、3、739〜741頁)。
(2S ,3R )−トランス−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−2−[3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)フェニル]クロマン−3−イル 3−(ベンジルオキシ)ベンゾエート(2b)
CHCl(10mL)中、3−(ベンジルオキシ)安息香酸(0.12g、0.53mmol)の溶液に、一定量の(COCl)(0.68mL)を加えた。この混合物を2時間還流した。その後、過剰の(COCl)と溶媒を蒸留によって除去し、得られた残渣を真空下で一晩乾燥させた。残渣をCHCl(5mL)に再溶解し、0℃でCHCl(10mL)中、5(0.20g、0.26mmol)およびDMAP(0.08g、0.64mmol)の溶液に加えた。次いで、この混合物を室温で一晩撹拌した。飽和NaHCOを加えた。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、乾燥させ(NaSO)、蒸発させた。残渣を、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル4:1)によって精製すると、化合物2bが白色固体として得られた(0.22g、88%)。
Figure 0005265915
(2S ,3R )−トランス−5,7−ビス(ヒドロキシ)−2−[3,4,5−トリス(ヒドロキシ)フェニル]クロマン−3−イル 3−(ヒドロキシ)ベンゾエート(2)
THF/MeOH(28mL/28mL)およびPd(OH)(0.19g、炭素上20%)中、2b(0.23g、0.24mmol)の懸濁液を、H雰囲気下に置いた。得られた混合物を、反応が完了したことをtlcが示すまで室温で撹拌した。次いで、反応混合物を、綿を通して濾過して触媒を除去した。蒸発させた後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:CHCl2:1)によって精製すると、生成物2が白色固体として得られた(80mg、79%)。
Figure 0005265915
(2S ,3R )−トランス−5,7−ビス(アセチルオキシ)−2−[3,4,5−トリス(アセチルオキシ)フェニル]クロマン−3−イル 3−アセチルオキシベンゾエート(2a)
THF/MeOH(12mL/12mL)およびPd(OH)(0.08g、炭素上20%)中、2b(0.1g、0.1mmol)の懸濁液を、H雰囲気下に置いた。得られた混合物を、反応が完了したことをtlcが示すまで室温で撹拌した。次いで、反応混合物を、綿を通して濾過して触媒を除去した。濾液を蒸発させると、脱ベンジル化化合物(2)が得られ、これを精製せずに直ちに次のステップに用いた。得られた脱ベンジル化化合物をピリジン(4mL)および無水酢酸(2mL)に溶解した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。その後、無水酢酸およびピリジンを真空除去した。得られた残渣を20mLのCHCl中に回収し、この溶液を5×HO5mLおよびブライン5mLで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル1:1)によって精製すると、化合物2aが白色粉末として得られた(0.061g、85%)。
Figure 0005265915
(2S ,3R )−トランス−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−2−[3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)フェニル]クロマン−3−イル 4−(ベンジルオキシ)ベンゾエート(3b)
標題化合物を、5(0.08g、0.1mmol)および4−(ベンジルオキシ)安息香酸(0.049g、0.22mmol)を用い、2bについて記載した方法と同様に調製すると、3bが白色固体として得られた(0.087g、90%)。
Figure 0005265915
(2S ,3R )−トランス−5,7−ビス(ヒドロキシ)−2−[3,4,5−トリス(ヒドロキシ)フェニル]クロマン−3−イル 4−(ヒドロキシ)ベンゾエート(3)
標題化合物を、3b(0.24g、0.25mmol)を用い、2について記載した方法と同様に調製すると、3が白色固体として得られた(79mg、75%)。
Figure 0005265915
(2S ,3R )−トランス−5,7−ビス(アセチルオキシ)−2−[3,4,5−トリス(アセチルオキシ)フェニル]クロマン−3−イル 4−(アセチルオキシ)ベンゾエート(3a)
標題化合物を、3b(0.15g、0.16mmol)を用い、2aについて記載した方法と同様に調製すると、3aが白色固体として得られた(92.6mg、88%)。
Figure 0005265915
(2S ,3R )−トランス−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−2−[3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)フェニル]クロマン−3−イル 3,5−ビス(ベンジルオキシ)ベンゾエート(4b)
標題化合物を、5(0.3g、0.4mmol)および3,5−ビス(ベンジルオキシ)安息香酸(0.27g、0.81mmol)を用い、2bについて記載した方法と同様に調製すると、4bが白色固体として得られた(0.36g、85%)。
Figure 0005265915
(2S ,3R )−トランス−5,7−ビス(ヒドロキシ)−2−[3,4,5−トリス(ヒドロキシ)フェニル]クロマン−3−イル 3,5−ビス(ヒドロキシ)ベンゾエート(4)
標題化合物を、4b(0.17g、0.16mmol)を用い、2について記載した方法と同様に調製すると、4が白色固体として得られた(50mg、71%)。
Figure 0005265915
(2S ,3R )−トランス−5,7−ビス(アセチルオキシ)−2−[3,4,5−トリス(アセチルオキシ)フェニル]クロマン−3−イル 3,5−ビス(アセチルオキシ)ベンゾエート(4a)
標題化合物を、4b(0.15g、0.14mmol)を用い、2aについて記載した方法と同様に調製すると、4aが白色固体として得られた(72mg、70%)。
Figure 0005265915
化合物1、2、3および4のカルボキシレート基または−OH基は容易にアシル交換を受け得るので、当業者はこれらの化合物のカルボキシレート基上のアシル基を交換できるはずである。
合成茶ポリフェノール類似体の合成
概要
民間の供給業者から購入した出発材料および試薬を、さらに精製することなく用いた。(2R,3S)トランスおよび(2R,3R)−シス−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−2−(4−ベンジルオキシフェニル)クロマン−3−オル、(2R,3S)トランスおよび(2R,3R)−シス−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−2−[3,4−ビス(ベンジルオキシ)−フェニル]クロマン−3−オル、(2R,3R)−シス−5,7−ビス(ヒドロキシル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル3,4,5−トリヒドロキシベンゾエートの調製には文献の手順を用いた(Sheng Biao Wan、Tak Hang Chan.Tetrahedron,2004、60、8207頁)。
無水THFは、窒素下、ナトリウムベンゾフェノンケチルから蒸留した。無水塩化メチレンは、窒素下、CaHから蒸留した。無水DMFは、真空下、CaHから蒸留した。反応フラスコをN流下でフレーム乾燥した。感湿性の反応はすべて、窒素雰囲気下で実施した。フラッシュクロマトグラフィーはシリカ−ゲル60(70〜230メッシュ)を用いて実施した。融点は修正しなかった。H−NMRおよび13CNMR(400MHz)スペクトルは、CDClおよびアセトン−d6を溶媒として用いた場合には、内部標準としてTMSを用いて測定した。高分解能(ESI)MSスペクトルは、QTOF−2 Micromass社製分光計を用いて記録した。
(+)−(2R,3S)−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−2−[3,4−ビス(ベンジルオキシ)フェニル]クロマン−3−イル 4−ベンジルオキシベンゾエート(102)
雰囲気下、乾燥CHCl(10mL)および1滴のDMF中、4−ベンジルオキシ安息香酸(140mg、0.61mmol)の溶液を、塩化オキサリル(1mL)とともに3時間還流した。過剰の塩化オキサリルおよび溶媒を、蒸留によって除去し、残渣を真空下で3時間乾燥させ、CHCl(2mL)に溶解した。0℃で、CHCl(15mL)中、(2R,3S)−トランス−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−2−[3,4−ビス(ベンジルオキシ)フェニル]クロマン−3−オル(195mg、0.3mmol)およびDMAP(75mg、0.62mmol)の溶液に、この溶液を滴下した。混合物を一晩撹拌し、次いで、飽和NaHCO水溶液を加えた。有機層を分離し、CHClで水層を抽出した。有機相を合わせ、乾燥させ(MgSO)、蒸発させた。残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/n−ヘキサン=1/4 v/v)によって精製すると、目的化合物が得られた(220mg、85.0%)。EtOAcおよびn−ヘキサン中で再結晶化させると、白色粉末が得られた:融点148〜150℃、[α]=+18.3(c=1、CHCl)、
Figure 0005265915
(−)−(2R,3R)−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−2−[3,4−ビス(ベンジルオキシ)フェニル]クロマン−3−イル 4−ベンジルオキシベンゾエート(104)
102の調製手順に続いて、4−ベンジルオキシ安息香酸を用いて、(2R,3R)−シス−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−2−[3,4−ビス(ベンジルオキシ)フェニル]クロマン−3−オルをエステル化すると、104が得られ、収率86%であった。融点149〜151℃、[α]=−3.1(c=1.5、CHCl)、
Figure 0005265915
(+)−(2R,3S)−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−2−(4−ベンジルオキシフェニル)クロマン−3−イル 4−ベンジルオキシベンゾエート(110)
102の調製手順に続いて、4−ベンジルオキシ安息香酸を用いて、(2R,3S)−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−2−(4−ベンジルオキシフェニル)クロマン−3−オルをエステル化すると、110が得られ、収率86%であった。融点117〜119℃、[α]=+24.5(c=1.2、CHCl)、
Figure 0005265915
(−)−(2R,3R)−5,7ビス(ベンジルオキシ)−2−(4−ベンジルオキシフェニル)クロマン−3イル 4−ベンジルオキシベンゾエート(111)
102の調製手順に続いて、4−ベンジルオキシ安息香酸を用いて、(2R,3R)−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−2−(4−ベンジルオキシフェニル)クロマン−3−オルをエステル化すると、111が得られ、収率88%であった。融点129〜131℃、[α]=−51.8(c=3.9、CHCl)、
Figure 0005265915
(+)−(2R,3S)−5,7−ジヒドロキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル 4−ヒドロキシベンゾエート(11)
雰囲気下、THF/MeOH(1:1 v/v、20mL)の溶媒混合物中、102(200mg、0.23mmol)の溶液に、Pd(OH)/C(20%、100mg)を加えた。得られた反応混合物をH下、室温で6時間撹拌し、反応が完了したことはTLCによって示された。反応混合物を濾過して触媒を除去した。濾液を蒸発させ、残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフ(10%MeOH/CHCl、次いで、20%MeOH/CHCl)によって迅速に精製すると、11が得られた(82mg、収率87%):融点220〜222℃(分解)、[α]=+87.2(c=2.0、EtOH)、
Figure 0005265915
(−)−(2R,3R)−5,7−ジヒドロキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル 4−ヒドロキシベンゾエート(12)
11の調製手順に続いて、104を水素分解すると、12が得られ、収率は85%であった。融点241〜243℃(分解)、[α]=−145.2(c=0.5、EtOH)、(Lit−144.4、c=1、MeCO中)、
Figure 0005265915
(+)−(2R,3S)−5,7−ジヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル 4−ヒドロキシベンゾエート(112
11の調製手順に続いて、110を水素分解すると、112が得られ、収率は90%であった。融点253〜255℃(分解)、[α]=+45.9(c=3.5、EtOH)、
Figure 0005265915
(−)−(2R,3R)−5,7−ジヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル 4−ヒドロキシベンゾエート(10)
11の調製手順に続いて、111を水素分解すると、10が得られ、収率は89%であった。融点214〜216℃(分解)、[α]=−116.1(c=2.0、EtOH)、
Figure 0005265915
(+)−(2R,3S)−5,7−ジヒドロキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル 4−ヒドロキシベンゾエートペンタアセテート(22
雰囲気下、0℃で、ピリジン(1ml)中、(+)−(2R,3S)−5,7−ジヒドロキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル4−ヒドロキシベンゾエート11(20mg、0.048mmol)の溶液に、無水酢酸(0.2ml)を滴下した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。過剰のピリジンを真空下で蒸留した。残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフ(EtOAc/n−ヘキサン、v/vで1/1)によって精製すると、22が得られた(34mg、収率95%)。融点:融点149〜151℃、[α]=+42.5(c=1.2、CHCl)、
Figure 0005265915
(−)−(2R,3R)−5,7−ジヒドロキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル 4−ヒドロキシベンゾエートペンタアセテート(23
22の調製手順に続いて、12をアセチル化すると、23が得られ、収率は96%であった。融点91〜93℃、[α]=−26.5(c=0.5、CHCl)、
Figure 0005265915
(+)−(2R,3S)−5,7−ジヒドロキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル 3,4,5−トリヒドロキシベンゾエートヘプタアセテート(24
22の調製手順に続いて、(+)−(2R,3S)−5,7−ジヒドロキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル3,4,5−トリヒドロキシベンゾエートをアセチル化すると(Sheng Biao Wan、Di Chen、Q.Ping Dou and Tak Hang Chan.Bioorganic&Medicinal Chemistry、2004、12、3521頁)、24が得られ、収率は95%であった。融点140〜142℃、[α]=+35.3(c=3.0、CHCl)、
Figure 0005265915
(−)−(2R,3R)−5,7−ジヒドロキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル 3,4,5−トリヒドロキシベンゾエートヘプタアセテート(25
22の調製手順に続いて、(−)−(2R,3R)−5,7−ジヒドロキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル3,4,5−トリヒドロキシベンゾエートをアセチル化すると(Sheng Biao Wan、Di Chen、Q.Ping Dou and Tak Hang Chan.Bioorganic&Medicinal Chemistry、2004、12、3521頁)、25が得られ、収率は93%であった。融点105〜107℃、[α]=−14.5(c=1.2、CHCl)、
Figure 0005265915
(+)−(2R,3S)−5,7−ジヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル 4−ヒドロキシベンゾエートテトラアセテート(114)
22の調製手順に続いて、112をアセチル化すると、114が得られ、収率は91%であった。融点167〜169℃、[α]=+3.2(c=1.0、CHCl)、
Figure 0005265915
(−)−(2R,3R)−5,7−ジヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル 4−ヒドロキシベンゾエートテトラアセテート(21
22の調製手順に続いて、10をアセチル化すると、21が得られ、収率は89%であった。融点144〜145℃、[α]=−30.7(c=2.5、CHCl)、
Figure 0005265915
(+)−(2R,3S)−5,7−ジヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル 3,4,5−トリヒドロキシベンゾエートヘキサアセテート(16*)
22の調製手順に続いて、(+)−(2R,3S)−5,7−ジヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル3,4,5−トリヒドロキシベンゾエートをアセチル化すると(Sheng Biao Wan、Tak Hang Chan.Tetrahedron、2004、60、8207頁)、16が得られ、収率は93%であった。融点96〜98℃、[α]=+17.7(c=1.0、CHCl)、
Figure 0005265915
(−)−(2R,3R)−5,7−ジヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル 3,4,5−トリヒドロキシベンゾエートヘキサアセテート(19*)
22の調製手順に続いて、(−)−(2R,3R)−5,7−ジヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)クロマン−3−イル3,4,5−トリヒドロキシベンゾエートをアセチル化すると(Sheng Biao Wan、Tak Hang Chan.Tetrahedron、2004、60、8207頁)、19が得られ、収率は91%であった。融点152〜154℃、[α]=−35.5(c=2.5、CHCl)、
Figure 0005265915
(E)−3−[2,4−ビス(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシフェニル]−1−フェニル−プロペン(#a)
文献の手順(Li,L.、Chan,T.H.Org.Lett.2001、5、739頁)に従って、シンナミルアルコールを、3,5−ジベンジルオキシフェノールと反応させると、(#a)が白色固体として得られた(収率62%)、融点76〜78℃、
Figure 0005265915
(+)−(1S,2S)−3−[2,4−ビス(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシフェニル]−1−フェニルプロパン−1,2−ジオール((+)−#b)
出発材料として(#a)およびジヒドロキシル化試薬としてAD−ミックス−αを用いるが、文献の手順(Li,L.、Chan,T.H.Org.Lett.2001、5、739頁)に従って、(+)−#bが白色固体として得られた(収率47%)、融点121〜123℃、[α]=+4.7(c=0.6、CHCl)、
Figure 0005265915
(+)−(2S,3S)−シス−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−2−フェニルクロマン−3−オル((+)−#c)
出発材料として(+)−#bを用いるが、文献の手順(Li,L.、Chan,T.H.Org.Lett.2001、5、739頁)に従って、(+)−#cが白色固体として得られた(収率47%)、融点60〜62℃、[α]=+0.9(c=1.0、酢酸エチル)、
Figure 0005265915
(+)−(2S,3S)−5,7−ジヒドロキシ−2−フェニルクロマン−3−イル 3,4,5−トリヒドロキシベンゾエート((+)−15)
出発材料として(+)−#cを用いるが、文献の手順(Li,L.、Chan,T.H.Org.Lett.2001、5、739頁)に従って、化合物(+)−15が得られた(収率90%):融点258〜260℃(分解)、[α]=+13.9(c=3.5、エタノール)、
Figure 0005265915
2−ベンジル−3,5−ビス(ベンジルオキシ)フェノール(#d)
0℃で、乾燥DMF(120mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、2,4g、100mmol)の撹拌懸濁液に、エタンチオール(10g、216mmol)を滴下した。1時間後、10のバッチに1,3,5−トリベンジルオキシベンゼン(24g、60mmol)を加え、この混合物を150℃で1.5時間加熱した。反応物を冷却した後、水(500mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、蒸発させた。残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ベンゼン)によって精製すると、四塩化炭素から再結晶化させた後に3,5−ジベンジルオキシフェノールが白色固体として得られ(11%)、EtOAcおよびヘキサンから再結晶化させた後に生成物#dが白色固体として得られた(56%)。化合物#dは融点107〜109℃で同定された、
Figure 0005265915
(E)−3−[2,4−ビス(ベンジルオキシ)−5−ベンジル−6−ヒドロキシフェニル]−1−[3,4−ビス(ベンジルオキシ)フェニル]プロペン(#e)
室温、N雰囲気下、乾燥CHCl(80mL)中、2−ベンジル−3,5−ビス(ベンジルオキシ)フェノール(3.96g、10mmol)および(E)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)シンナミルアルコール(3.46g、10mmol)の撹拌混合物に、25%HSO/SiO(1.6g、4mmol)をひとまとめにして加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。濾過し、蒸発させた後、残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/n−ヘキサン=1/7 v/v)によって精製し、EtOAcおよびn−ヘキサンから再結晶化すると、白色固体が得られた(3.4g、収率46.0%):融点93〜95℃、
Figure 0005265915
(−)−(1R,2R)−3−[2,4−ビス(ベンジルオキシ)−5−ベンジル−6−ヒドロキシフェニル]−1−[3,4−ビス(ベンジルオキシ)フェニル]プロパン−1,2−ジオール((−)−#f)
乾燥DMF(30mL)にプロペン(#e)(3.4g、4.6mmol)を溶解し、この溶液にイミダゾール(1.03g、15.2mmol)およびTBSC1(1.2g、7.8mmol)を逐次加えた。得られた混合物を室温で3日間撹拌し、次いで、飽和NaCO溶液を加えて反応をクエンチした。この混合物をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO)、蒸発させた。残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフ(n−ヘキサンおよびEtOAc=9/1 v/v)によって精製すると、[3,5−ビス(ベンジルオキシ)−6−ベンジル−2−[3−[3,4−ビス(ベンジルオキシ)フェニル]アリル]フェノキシ]−t−ブチルジメチルシランが得られた。この物質をさらなる精製を行わずに次のステップに用いた。
t−BuOH(50mL)およびHO(50mL)の溶媒混合物にAD−ミックス−β(13.0g)およびメタンスルホンアミド(0.87g)を溶解した。得られた混合物を室温で5分間撹拌し、次いで、混合物を0℃に冷却し、ジクロロメタン(50mL)中、[3,5−ビス(ベンジルオキシ)−6−ベンジル−2−[3−[3,4−ビス(ベンジルオキシ)フェニル]−アリル]フェノキシ]−t−ブチルジメチルシランの溶液を加えた。この混合物を一晩撹拌した後、さらに2バッチのAD−ミックス−β(各13.0g)およびメタンスルホンアミド(各0.87g)を各々24時間間隔で加えた。0℃でさらに24時間撹拌した後、反応が完了したことがTLCによって示された。次いで、10%Na溶液を加えて反応をクエンチした。この混合物をEtOAcで抽出した。有機相を合わせ、乾燥させ(MgSO)、蒸発させた。残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフ(n−ヘキサンおよびEtOAc=4/1 v/v)によって精製すると、[3,5−ビス(ベンジルオキシ)−6−ベンジル−2−[3−[3,4−ビス(ベンジルオキシ)フェニル]−1,2−ジヒドロキシル−プロピル]フェノキシ]−t−ブチルジメチルシランが得られた。得られた化合物をTHF(75mL)に溶解し、TBAF(10mL、THF中1M)を加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌し、飽和NaHCO溶液を加えた。この混合物をEtOAcで抽出し、有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO)、蒸発させた。残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=1/2 v/v)によって精製し、次いで、EtOAcおよびヘキサンから再結晶化させると、白色固体が得られた(2.4g、収率67%)(−)−#f:融点157〜159℃、[α]=−5.5(c=1.1、CHCl)、
Figure 0005265915
(−)−(2S,3R)−トランス−5,7ビス(ベンジルオキシ)−8−ベンジル−2−[3,4−ビス−(ベンジルオキシ)フェニル]クロマン−3−オル((−)−#g)
1,2−ジクロロエタン(50mL)中、(−)−#f(2.4g、3.1mmol)の懸濁液に、オルトギ酸トリエチル(1mL)、続いてPPTS(450mg、1.8mmol)を加えた。この混合物を、固体が溶解するまで室温で20分間撹拌した。次いで、この混合物を、反応が完了したことがTLCによって示されるまで55℃で5時間加熱した。溶媒を蒸発させた後、残渣をDME(30mL)およびMeOH(30ml)に溶解し、KCO(450mg)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させた後、残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン、1/3 v/v)によって精製すると、目的生成物が白色固体として得られた(1.8g、収率77%):融点145〜146℃、[α]=−20.1(c=1.3、CHCl)、
Figure 0005265915
(+)−(2R)−5,7ビス(ベンジルオキシ)−8−ベンジル−2−[3,4−ビス(ベンジル−オキシ)−フェニル]クロマン−3−オン((−)−#h))
雰囲気下、CHCl(30mL)中、(−)−#g(900mg、1.2mmol)の撹拌溶液に、デスーマーチン ペルヨージナン(6.3mL、CHCl中15%g/mL、2.2mmol)をひとまとめにして加えた。この混合物を、出発材料がないことがTLCによって示されるまで、室温で約2時間撹拌した。続いて、飽和NaHCO溶液(15mL)および10%Na水溶液(15mL)を加えて反応をクエンチした。有機層を分離し、CHClで水層を抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(MgSO)、蒸発させた。残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ベンゼン)によって精製し、次いで、CHClおよびエーテル中で再結晶化させると、目的化合物が得られた(770mg、86%):融点143〜145℃、[α]=−17.1(c=1.1、CHCl)、
Figure 0005265915
(+)−(2S,3S)−シス−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−8−ベンジル−2−[3,4−ビス−(ベンジルオキシ)フェニル]クロマン−3−オル((+)−#i)
雰囲気下、乾燥THF(15mL)にケトン(−)−#h(700mg、0.95mmol)を溶解し、この溶液を−78℃に冷却した。次いで、L−セレクトリド(1.5mL、THF中、1M溶液、1.5mmol)を滴下した。得られた溶液を−78℃で8時間撹拌した。反応が完了したことがTLCによって示された時点で、飽和NaHCO水溶液(10mL)を加えて反応をクエンチした。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(MgSO)、蒸発させた。残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(5%EtOAC/ベンゼン)によって精製し、次いで、エタノールおよびEtOACを用いて再結晶化させると、目的生成物(630mg、90%)が白色固体として得られた:融点129〜131℃、[α]=+5.3(c=1.2、CHCl)、
Figure 0005265915
(+)−(2S,3S)−5,7ビス(ベンジルオキシ)−8−ベンジル−2−[3,4−ビス−(ベンジルオキシ)−フェニル]クロマン−3−イル 3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−ベンゾエート((+)−#j)
雰囲気下、乾燥CHCl(10mL)および1滴のDMF中、3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)安息香酸(170mg、0.39mmol)の溶液を塩化オキサリル(1mL)とともに3時間還流した。過剰の塩化オキサリルおよび溶媒を蒸留によって除去し、残渣を真空下で3時間乾燥させ、CHCl(2mL)に溶解した。0℃で、CHCl(15mL)中、(+)−#i(150mg、0.20mmol)およびDMAP(75mg、0.62mmol)の溶液に、この溶液を滴下した。この混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、飽和NaHCO水溶液を加えた。有機層を分離し、水層をCHClで抽出した。有機相を合わせ、乾燥させ(MgSO)、蒸発させた。残渣を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(5%EtOAc/ベンゼン)によって精製すると、目的化合物(215mg、91%)が得られた。CHClおよびエーテル中で再結晶化させると白色粉末が得られた:融点52〜54℃、[α]=+37.5(c=1.0、CHCl)、
Figure 0005265915
(−)−(2S,3R)−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−8−ベンジル−2−[3,4−ビス−(ベンジルオキシ)−フェニル]クロマン−3−イル 3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−ベンゾエート((−)−#k)
出発材料として(−)−#gを用いるが、(−)−#jの調製のために用いた手順に従って、(−)−(2S,3R)−5,7−ビス(ベンジルオキシ)−8−ベンジル−2−[3,4−ビス(ベンジル−オキシ)フェニル]−クロマン−3−イル3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)ベンゾエートが白色固体として得られた(収率90%):融点103〜105℃、[α]=−9.8(c=1.3、CHCl)、
Figure 0005265915
(+)−(2S,3S)−5,7−ジヒドロキシ−8−ベンジル−2−[3,4−ジヒドロキシ−フェニル]クロマン−3−イル 3,4,5−トリヒドロキシベンゾエート((+)−#I)
雰囲気下、THF/MeOH(1:1 v/v、20mL)の溶媒混合物中、(+)−#j(200mg、0.17mmol)の溶液に、Pd(OH)/C(20%、400mg)を加えた。反応混合物を室温、H下で6時間撹拌し、その時点で反応が完了したことがTLCによって示された。反応混合物を濾過して触媒を除去した。濾液を蒸発させ、残渣を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフ(10%MeOH/CHCl、次いで、20%MeOH/CHCl)によって迅速に精製すると、(+)−8−ベンジルカテキンガラート((+)−#1)が得られた(82mg、収率90%):融点243〜245℃(分解)、[α]=+123(c=1.8、アセトン)、
Figure 0005265915
(−)−(2S,3R)−5,7−ジヒドロキシ−8−ベンジル−2−[3,4−ジヒドロキシ−フェニル]クロマン−3−イル 3,4,5−トリヒドロキシベンゾエート((−)−16)
出発材料として(−)−#kを用いるが、(+)−#Iの調製のための手順に従って、(−)−8−ベンジルカテキンガラート((−)−16)が得られた(収率91%):融点239〜241℃(分解)、[α]=−35(c=2.0、アセトン)、
Figure 0005265915
(−)−EGCGおよび1の安定性試験
(−)−EGCGまたは1(0.1mM)を、RPMI1640培養培地とともに37℃でインキュベートした。種々の時点で、15μLの培地を、C−18逆相カラム(CAPCELL PAK C18 UG 120,Shiseido Co.,Ltd.、4.6mm内径×250mm)を備えるHPLCに注入した。流速1mL/分、検出、UV280nm、(−)−EGCG については、時点は0、10、20、40、60、90、120分とし、移動相、20%アセトニトリル水溶液および0.01%TFA、プロドラッグ1については、時点は0、30、60、90、120分とし、移動相、50%アセトニトリル水溶液および0.01%TFA。
1の酵素的加水分解
2×106個ジャーカットT細胞に溶解バッファー(pH5)(0.25mL)を加えた。これによって、細胞の細胞膜を破壊し、細胞質酵素を放出することができる。培地を酵素にとって最適pH値(pH7)に中和するPBS(0.75mL)を加えた。プロドラッグ1(0.25mM)を反応混合物中に加え、37℃でインキュベートした。上記で概説したように、種々の時点(0、30、60、90、120、150、180、210、240、300および360分)で反応混合物のアリコート(0.06mL)を採取し、濾過し、HPLCに注入し、分析した。
溶解物を含むか含まない培養培地におけるビタミンCの存在下での1の加水分解
化合物1(35μM)を、ダルベッコの改変イーグル培地(DMEM)(ビタミンC1.67mg/mLを含有する1mL)とともに37℃でインキュベートした。種々の時点で、10μLの溶液を、C−18逆相カラムを備えるHPLCに注入した。流速1mL/分、検出、UV280nm、移動相、0〜8分(20%アセトニトリル水溶液および0.016%TFA)、8〜13分(20%アセトニトリル水溶液および0.016%TFA〜60%アセトニトリル水溶液および0.008%TFAへ変動)。
溶解物の存在下での1の加水分解を調べるために、同一濃度の1を、溶解物(0.15mL溶解バッファーを含む5×105個乳癌細胞)の存在下でDMEM(ビタミンC1.67mg/mLを含有する2mL)とともにインキュベートした。上記で概説したように、種々の時点で、反応混合物のアリコート(0.06mL)を採取し、濾過し、HPLCに注入し、分析した。
細胞培養
ヒトジャーカットT細胞およびLNCaP細胞を、10%(v/v)ウシ胎児血清、100U/mlペニシリンおよび100μg/mlストレプトマイシンを補給したRPMIで培養した。非形質転換ナチュラルキラー細胞(YT株)は、10%(v/v)ウシ胎児血清、100U/mlペニシリン、100μg/mlストレプトマイシン、1mM MEMピルビン酸ナトリウムおよび0.1mM MEM非必須アミノ酸溶液を含有するRPMI培地で増殖させた。ヒト乳癌MCF−7細胞、正常(WI−38)およびサルウイルスで形質転換した(VA−13)ヒト線維芽細胞は、10%(v/v)ウシ胎児血清、100U/mlペニシリン、100pg/mlストレプトマイシンを補給したダルベッコの改変イーグル培地で増殖させた。すべての細胞培養は5%CO雰囲気中、37℃で維持した。
細胞抽出物調製およびウエスタンブロッティング
全細胞抽出物を、これまでに記載された通りに調製した(An B,Goldfarb RH、Siman R、Dou QP.Novel dipeptidyl proteasome inhibitors overcome Bcl−2 protective function and selectively accumulate the cyclin−dependent kinase inhibitor p27 and induce apoptosis in transformed,but not normal,human fibroblasts.Cell Death Differ 1998、5、1062〜75頁)。Bax、IKBa、p27、PAWおよびユビキチン化タンパク質発現の分析は、先に報告されたプロトコールに従い、モノクローナルまたはポリクローナル抗体を用いて実施した(An Bら)。
(−)−EGCGまたは合成茶ポリフェノールによる精製20sプロテアソーム活性の阻害
20sプロテアソームのキモトリプシン様活性の測定は、種々の濃度の、先に記載された天然および合成茶ポリフェノール(Nam Sら)とともにか、それらをともなわずに、0.5μgの精製ウサギ20sプロテアソームを40μM蛍光発生ペプチド基質、Suc−Leu−Leu−Val−Tyr−AMCとともにインキュベートすることによって実施した。
天然/合成茶ポリフェノールによる、無傷の細胞におけるプロテアソーム活性の阻害
VA−13またはWI−38細胞を、24ウェルプレートで70〜80%コンフルエンシーまで増殖させ(2ml/ウェル)、続いて、25pM(−)−EGCG、2または2aで24時間処理した。次いで、40pM Suc−Leu−Leu−Val−Tyr−AMC基質を37℃で2.5時間加え、キモトリプシン様活性を上記の通り測定した。あるいは、細胞を25μMの各化合物で4時間または24時間処理し、回収し、溶解した。次いで、Suc−Leu−Leu−Val−Tyr−AMC(40μM)を、調製した細胞溶解物とともに2.5時間インキュベートし、キモトリプシン様活性を上記の通り測定した。
FITCと結合している抗切断PARPを用いるアポトーシス細胞の免疫染色
アポトーシス細胞の免疫染色を、FITCと結合している、切断されたポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)を認識するポリクローナル抗体を添加することによって実施し、Axiovert25(Zeiss;Thornwood,NY)顕微鏡で可視化した。細胞は60mmディッシュで約80%コンフルエンシーに増殖させた。次いで、VA−13細胞をVP−16、2または2a(25μM)で24時間処理した。処理後、懸濁液と接着細胞の両方を回収し、PBS pH7.4中で2回洗浄した。以下に列挙したすべてのステップの間で細胞を洗浄し、すべての洗浄はPBSで1分間とした。次いで、氷冷70%エタノールで細胞を固定し、0.1%Triton−X−100で透過処理し、1%ウシ血清アルブミン(BSA)中、室温で30分間ブロッキングした。一次FITC結合p85/PARP抗体とのインキュベーションは、穏やかに撹拌しながら暗所、4℃で30分間とした。次いで、細胞懸濁液を、DAPIを含むVector Shield mouting mediumの存在下、ガラススライドに移した。画像はAxioVision4.1を用いて獲得し、Adobe Photoshop 6.0ソフトウェアを用いて調整した。細胞死は、同一視野中の細胞全数にわたってアポトーシス細胞数を計数することによって定量化した。データは2連の実験の平均±SDである。
トリパンブルーアッセイ
トリパンブルーアッセイを用いて、示した天然および合成ポリフェノールで処理したジャーカットT細胞において細胞死を確認した。アポトーシス形態は、先に記載されるように、位相差顕微鏡を用いて評価した(Kazi A、Hill R、Long TE、Kuhn DJ、Twos E、Dou QP.Novel N−thiolated beta−lactam antibiotics selectively induce apoptosis in human tumor and transformed,but not normal or nontransformed,cells.Biochem Pharmacol 2004、67、365〜74頁;Kuhn DJ、Smith DM、Pross S、Whiteside TL、Dou QP.Overexpression of interleukin−2 receptor alpha in a human squamous cell carcinoma of the head and neck cell line is associated with increased proliferation,drug resistance,and transforming ability.J Cell Biochem 2003、89、824〜36頁)。
MTTアッセイ
MTTを用いて、腫瘍細胞の全体的な増殖に対するポリフェノールの効果を調べた。ヒト胸部MCF−7細胞を96ウェルプレートにプレーティングし、70〜80%コンフルエンシーに増殖させ、続いて、24時間類似体を添加した。次いで、ウェルにPBS中、MTT(1mg/ml)を加え、37℃で4時間インキュベートし、代謝的に活性な細胞によってテトラゾリウム塩を完全に切断させた。次いで、MTTを除去し、100μlのDMSOを加え、560nmでマルチラベルプレートリーダー(Victor;Perkin Elmer)を用いて比色分析を実施した。プロットした吸光度値は、3連の実験から得た平均である。
軟寒天アッセイ
先に記載されたように(kazi Aら)、細胞の形質転換活性を調べるために、LNCaP細胞(2×10個)を、(−)−EGCGまたは保護された茶類似体(25pM)の存在下、6ウェルプレート上の軟寒天に、またはDMSO(対照)にプレーティングした。
核染色
各薬物処理の後、剥離および接着VA−13およびWI−38細胞を、ヘキスト33342で染色し、アポトーシスについて評価した。簡単には、細胞をPBS中で2回洗浄し、4℃で70%エタノールを用いて1時間固定し、PBS中で3回洗浄し、50pMへキストを用い、暗所、室温で30分間染色した。剥離細胞をスライド上にプレーティングし、接着細胞は、10×または40×分解能の蛍光顕微鏡(Zeiss,Germany)を用いてプレート上で可視化した。AxioVision4.1を用いDigital Scientificによって画像を獲得し、Adobe Photoshop6.0を用いて調整した。
合成茶ポリフェノールによるカスパーゼ−3活性の誘導
細胞を各化合物25μMで4時間または24時間処理し、次いで、回収し、溶解した。細胞溶解物にAc−DEVD−AMC(40μM)を2.5時間加え、カスパーゼ−3活性。
結果
ペルアセタート(−)−EGCG、1の化学安定性および酵素的加水分解
pH値が約8であり体液を模倣する培養培地(RMPI)において、1および(−)−BGCGの安定性が比較されている。0.1mMの(−)−EGCGまたは1を1mL RMPI中、37℃で、示した時間インキュベートした。種々の時点で、HPLCによって残存する試験化合物の量について培地を分析した。図2には分解曲線が示されている。
(−)−EGCGを培養培地に溶解すると、20分以内に迅速に分解することがわかり、これによって、培地中で(−)−EGCGの安定性が低いことが実証された。図2に見られるように、1も培地中で分解したが、その分解速度は、(−)−EGCGと比較するとかなり遅かった。1は2時間後に完全に消失し、このことは、この培地中で(−)−EGCGよりも6倍より安定であるということを示す。したがって、(−)−EGCGのフェノール基のペルアセタート保護は、培養(おそらくは生理学的)条件において1を安定化することに関与する。
培養培地条件下で、1がEGCGに加水分解されたかどうかを調べるために、実験を繰り返したが、ここでは、生じたEGCGの迅速な分解を防ぐためにビタミンCを(1.67mg/mLで)加えた。1が消失した時点で、新規ピークAが増大し、次いで、経時的に強度が低下することがHPLCによって観察された。これに続いて、HPLCで別のピークBが現れ、これも最終的には低下した。最後に、EGCGと保持時間が同一であるHPLCのピークが形成されることが観察された。これらの成分の経時的推移結果は図3に示した。EGCGの同一性はUV分光法ならびに質量分析によって確認した。さらに、ピークAおよびBの質量分析により、それらは、それぞれEGCGのジアセタートおよびモノアセタートであることが示された。これらの結果から、化合物1は、培養培地条件下では、まず、ジアセタートに、次いで、モノアセタートに、最終的にEGCGに加水分解されるということが示唆された。
細胞条件下での化合物1からの(−)−EGCGの生成は、(−)−EGCGの迅速な消失を防ぐためにビタミンCを添加することによってより明確に実証できた。この場合には、本発明者らは、乳癌細胞溶解物を含む培地中で実験を実施した。HPLC分析により、図3同様、経時的推移結果(図4)において、1の消失とともに、A(二酢酸塩)、B(モノアセタート)、次いで(−)−EGCGの一時的な形成が示された。したがって、化合物1は、溶解物を添加した培地において、加水分解を受け、EGCGの二酢酸塩、次いで、モノアセタート、次いで、EGCG、最終的に、没食子酸を形成したと考えられる(スキーム1)。
Figure 0005265915
1および(−)−EGCGによる、in vitroおよびin vivoにおけるプロテアソーム活性の阻害
1が(−)−EGCGのプロドラッグとして機能するなら、細胞の内側で脱アセチル化され、そこでその親化合物に変換するまで生物学的に不活性のままであるはずである。この仮説を調べるために、in vitroおよび無傷のジャーカットT細胞の両方において、1または(−)−EGCG(陽性対照として)のいずれかを用い、プロテアソーム活性を調べた。まず、1および市販の(−)−EGCGをDMSOに溶解し、精製20Sプロテアソームのキモトリプシン様活性に対するその効果を測定した。1は、10μMで精製20Sプロテアソームのキモトリプシン様活性の阻害において完全に不活性であった(図5)。対照的に、(−)−EGCGは、10μMでプロテアソームのキモトリプシン様活性を80〜90%阻害した。したがって、予想したように、細胞系の外側にある1はプロテアソーム阻害剤ではない。
1が細胞の内側で(−)−EGCGに変換すれば、in vivoにおいてプロテアソーム阻害が検出されるはずである。この可能性を調べるために、ヒトジャーカット細胞を、25μMの1または(−)−EGCGで12または24時間処理し、続いて、無傷の細胞においてキモトリプシン様特異的蛍光発生基質を用いること(図6a)またはユビキチン化タンパク質についてのウエスタンブロット(図6b)によってプロテアソーム活性を測定した。ジャーカットT細胞の(−)−EGCGでの24時間の処理によって、プロテアソーム活性が31%阻害されたのに対し、1では42%阻害された(図6a)。ポリユビキチン化タンパク質の細胞内レベルを分析するために、12時間インキュベートした後に細胞を溶解し、ウエスタンブロッティングに付した。1は、天然(−)−EGCGのものと同程度のレベルのユビキチン化タンパク質を示した(図6b)。したがって、1は、無傷の細胞におけるプロテアソーム活性の阻害において、(−)−EGCGと同等に強力か、そうでなければ(−)−EGCGよりも強力である。一方で、1はEGCGと比べて6倍より安定であるにもかかわらず、細胞におけるその生物学的活性の効力は、同様の程度には増加しなかった。1から生じるEGCG量、ひいては、細胞の内側でのその生物学的活性は、因子:1の細胞への相対的透過性、いずれかの時点で細胞中に存在し得るエステラーゼ酵素の量および抗酸化物質の量の組合せに応じて変わるという可能性がある。
1および(−)−EGCGによる、ジャーカット細胞におけるAktの脱リン酸化
(−)−EGCGおよび1を、5、10および25μMでジャーカットT細胞とともに24時間インキュベートし、続いて、リン酸化Aktに対する特異的抗体を用いてウエスタンブロット解析を行った(図7)。25μMで活性化Aktの73%の減少をもたらすことがデンシトメトリー分析によって示された1での処理と比較して、(−)−EGCGは、25μMで、p−Aktのレベルを32%低減することが分かった(図7)。アクチンはローディングコントロールとして用いた。
1および(−)−EGCGによって誘導される細胞死
(−)−EGCGおよび1の、10μMで24時間処理したジャーカットT細胞において細胞死を誘導する能力も評価されている。(−)−EGCGは細胞死に対して最少の効果しか有さなかった(5%)のに対し、1はその濃度で最大15%の細胞死を誘導できた(図8)。したがって、1の、細胞のプロテアソーム活性を阻害し(図6)、Aktを不活化する(図7)より大きな能力が、その細胞死誘導活性の増大と関連している(図8)。
アセチル化合成茶ポリフェノールは精製20sプロテアソーム活性を阻害しない
すべての保護された化合物および保護されていない化合物の最大25μMを、精製20sプロテアソームおよびキモトリプシン活性の蛍光発生基質とともに30分間インキュベートした。次いで、最大半量阻害濃度すなわちIC50を求めた。(−)−EGCGは最も強力であり、IC50は0.2μMであり、続いて、2である(IC50は約9.9μM)と分かった。化合物3および4のIC50値は14〜15μMであると分かった。対照的に、保護された類似体はかなり活性が低かった:25μMで<35%阻害。これは上記の結果と一致する。
保護された茶類似体は、無傷の腫瘍細胞においてより大きなプロテアソーム阻害効力を示す
合成茶類似体がin vivoでプロテアソームに対してどのような効果を有していたかを調べるために、ジャーカット細胞を各合成化合物25μMで4時間または24時間処理し、(−)−EGCGを対照として用いた(図9Aおよび9B)。4時間処理した後、ウエスタンブロット解析は、アセタート保護された類似体がより多量のユビキチン化タンパク質を誘導したことを示し(図9A、レーン5、7および9)、このことはプロテアソーム活性が抑制されていることを示す。ペルアセタート保護された(−)−EGCGは天然(−)−EGCGよりもより強力であることを示す上記の先のデータに基づいて、1を対照として用いた(図9A、レーン3対2)。さらに、2種のプロテアソーム標的として知られる、BaxおよびIκBαについてのウエスタンブロットは、これらのタンパク質の消失と、タンパク質のマルチユビキチン化体であると推測されるより高分子量のバンドの出現を示した(図9A、レーン3、5、7および9)。しかし、24時間処理した後、(−)−EGCGおよびその保護されていない類似体は、より多量のユビキチン化タンパク質を示した(図9B、レーン2、4、6および8)。これは、保護された類似体は、より早期の時点ではプロテアソームの強力な阻害剤であるという考えおよび24時間処理した後には、ユビキチン化タンパク質は脱ユビキチン化酵素によって枯渇しているという考えと一致する。p27、別のプロテアソーム標的の蓄積も、保護された類似体2a、3aおよび4aで処理したジャーカット細胞において見られる(図9B、レーン9、5、7)。推定ユビキチン化IκBαバンドは、2a、3aおよび4aで処理した細胞においてもまだ見られる(図9B、レーン9、5、7)。24時間処理では、推定ユビキチン化IκBαバンドは、おそらくは脱ユビキチン化のためにここでは存在しない(図9B)。この実験ではアクチンをローディングコントロールとして用いた。
保護された類似体は白血病細胞においてより多い細胞死を誘導する
類似体4および4aの対を用いる速度論実験では、保護されていない類似体4はユビキチン化タンパク質の蓄積を誘導し、最高発現は8時間のポリフェノール処理後であることが分かった(図9C)。反対に、保護された4aは、2時間という早期にユビキチン化タンパク質蓄積の増加を示し、最大8時間まで持続した(図9C)。アセテート保護された類似体が、他の癌細胞系において強力なプロテアソーム阻害剤であるかどうかを調べるために、前立腺癌LNCaP細胞を25μMの(−)−EGCG、1、2aまたは3aで24時間処理し、対照としてDMSOを用いた。実際、ユビキチン結合タンパク質が観察され、2aおよび3aで処理した細胞において最大増加が見られた(図9D)。
保護された類似体はより強力なアポトーシス誘導因子である
プロテアソーム阻害は、多種多様な癌細胞においてアポトーシスを誘導できるが、正常細胞、非形質転換細胞ではそうではないということがわかっている(An Bら)。ジャーカットT細胞を、選択されたポリフェノールおよびその保護された類似体、各25μMで24時間処理し、アポトーシス細胞死を誘導するそれらの能力を調べた。トリパンブルー取り込みアッセイは、2a、3aおよび4aは、それぞれジャーカット細胞の99、57および83%の死を誘導するが、他のものはそうではないことを示した(図10A)。同様に、ウエスタンブロット解析は、2a、3aおよび4aのみが、24時間後にアポトーシス特異的PARP切断を誘導することを示した(図10B)。切断PARP断片(p85:緑色)のみを検出する免疫蛍光染色は、SV40で形質転換したVA−13細胞は、2aによって誘導されるアポトーシスに対して高度に感受性であり、24時間処理した後に73%がアポトーシス細胞であることを示した(図10Cおよび10D)。保護されていない2は、かなり少ないアポトーシスしか誘導しなかった(21%)が、陽性対照として用いた25μMのVP−16は、92%のアポトーシスを誘導した(図10Cおよび10D)。DNAのA−Tリッチ領域の副溝と結合するDAPIを用いる対比染色は、アポトーシス細胞において著しく低下し(図10C)、後期アポトーシスにおけるDNA断片化と一致する。
保護されたポリフェノールによる腫瘍細胞増殖の阻害
次いで、処理された乳癌(MCF−7)細胞を5または25μMのペルアセタート保護された類似体で24時間、続いて、MTT類似体で処理し、細胞増殖に対するその効果を調べた。化合物1は、25μMで細胞増殖を40%阻害した(図11A)。保護された化合物2a、3aおよび4aは、それぞれ5μMで50%阻害を引き起こし、25μMで70%阻害を引き起こした(図11A)。
次いで、ヒト前立腺癌LNCaP細胞を、選択した茶ポリフェノール保護された類似体1、2a、3a、4a、各25μMで24時間処理し、続いて、アポトーシス性形態変化を調べた。再度、保護された類似体2a、3aおよび4aは、著しい細胞死、剥離および細胞の断片化を引き起こした(図11B)。1は軽度の形態変化を誘導し、他方、(−)−EGCG処理は、肥大した、平板化した細胞をもたらし、これは増殖停止を示した。
軟寒天アッセイを用いて腫瘍細胞の形質転換活性を調べる。コロニー形成の抑止は、GI停止および/またはアポトーシスと関連している。LNCaP細胞を、6ウェルプレートに入れた軟寒天に加え、次いで、最初のプレーティング時に1度、25μMの(−)−EGCGまたは保護された類似体で処理した(図11C)。21日後、コロニー形成を評価した。(−)−EGCGで処理した細胞は、DMSOで処理した対照細胞と比較して、コロニー形成の大幅な減少を示した(図11Cおよび11D)。保護されたポリフェノールもまた、腫瘍細胞形質転換活性を阻害し、2aおよび4aはコロニー形成の最も強力な阻害剤である(図11D)。
保護された類似体による、腫瘍細胞におけるアポトーシスの選択的誘導
正常細胞ではなく腫瘍細胞においてアポトーシスを誘導する能力は、新規抗癌剤にとって重要な尺度である。保護された化合物が正常細胞にも影響を及ぼすかどうかを調べるために、VA−13およびWI−38細胞の両方を、25μMの(−)−EGCG、2または2aで24時間処理し、プロテアソーム活性、核の形態変化および剥離を調べた。VA−13細胞において、正常WI−38細胞を超えるプロテアソームのキモトリプシン様活性の差示的減少が見られた(図12A)。(−)−EGCGおよび2で処理したVA−13細胞では、プロテアソーム活性の42〜48%減少が観察され、他方、2aはプロテアソーム活性の92%を阻害した。反対に、WI−38細胞ではプロテアソーム活性は、3種のポリフェノール処理すべてで−5%しか低下しなかった。
次に、天然(−)−EGCG、2および2aで処理した後のアポトーシス性核形態が調べられている(図12B)。SV−40で形質転換したVA−13細胞では、(−)−EGCGおよび2はアポトーシスをほとんど示さなかったか、全く示さなかったが、2aはアポトーシスを著しく誘導した。対照的に、すべての化合物で処理した正常WI−38線維芽細胞はアポトーシスを受けず、極めてわずかな剥離が見られた。次いで、すべての保護された類似体間の比較を、25μM、24時間を用いて実施した。36時間後、(−)−EGCGは、VA−13細胞においてアポトーシスを開始しなかった(図12C)。保護された類似体のすべては、形質転換された細胞(VA−13)においてアポトーシスを誘導したが、正常(WI−38)細胞では誘導しなかった(図12Bおよび12C)。同様に、白血病(ジャーカットT)および正常、非形質転換ナチュラルキラー(YT)細胞を、(−)−EGCGおよび2aで24時間処理した場合に、ジャーカット細胞のみがアポトーシスを受けたことがPAW切断から明らかであった(図12D)。
新規合成茶ポリフェノール類似体による、精製20Sプロテアソーム活性の阻害
緑茶ポリフェノール(−)−EGCGは、3つの−OH基を有するB環を含み(図1)、精製20Sプロテアソームに対するIC50値は0.3μMである(表1)。
Figure 0005265915
(−)−EGCGのB環からの−OHの除去により、in vitroにおいてプロテアソーム阻害効力が小さい(0.58μM)(−)−ECGが生じる。本発明者らは、B環−OH基の欠失の、プロテアソーム阻害および細胞死誘導能力に対する効果をさらに調べるために、B環の−OH基を排除した数種の新規EGCG類似体ならびにその推定プロドラッグ、ペルアセタート保護された対応物を合成した。精製20Sプロテアソームおよびキモトリプシン様蛍光発生基質を用いることによって、以下の保護されていないポリフェノール類似体のプロテアソーム阻害効果が調べられている:
Figure 0005265915
Figure 0005265915
プロテアソーム阻害活性と、B環およびD環の−OH基の数の間には良好な相関が観察される。B環から個々の−OH基を排除するにつれ、IC50値が段階的に増加し、観察された効力の順序は次の通りであった:(−)−EGCG(IC500.30μM)>(−)−ECG(0.58μM)>6(2.69μM)>#m(4.56μM)(図13および表1)。一連の化合物12、11(12のエピマー)およびD環に1個の−OHを含む10(図13)では、2個のB環−OH基を含む12および11が、1個のB環−OH基しか含まない10よりもより強力であることは一貫している(それぞれ5.99、7.70および8.51μM、表1)。
さらなるSAR分析も、B環−OH排除単独と比較して、D環からさらなる−OH基が除去された場合に、阻害効力がさらに低下することを示した。例えば、6は、10よりもより強力であり(2.69対8.51μM)、(−)−ECGならびに(−)−CGは、No12よりもより強力である[0.58および0.75対5.99μM;]。最後に、本発明者らは、A環周囲の疎水性作用を調べるために化合物16を含めた。実際、化合物16は、対応物(−)−CGよりもより活性であることが分かった[0.59対0.75μM、図13、表1および2]。
比較として、保護されたポリフェノール類似体の、精製プロテアソームに対する阻害活性も調べられている。予想どおり、ペルアセタート保護された類似体(によって示される)は、その保護されていない類似体と比較して、精製20Sプロテアソームのキモトリプシン様活性の強力な阻害剤ではなかったが、これはおそらく、変換に必要とされる細胞のエステラーゼの欠如のためである。すべての保護された類似体が25μMで、精製20Sプロテアソーム活性の<20%しか阻害しなかった(表1)。
合成茶ポリフェノールによる細胞のプロテアソーム活性の阻害
保護されていないポリフェノール類似体および保護されたポリフェノール類似体が、無傷の細胞においてプロテアソーム活性を阻害できるかどうかを調べるために、白血病ジャーカットT細胞を各化合物25μMで4時間および24時間処理し、続いて、細胞ペレットを回収し、調製した溶解物においてプロテアソームのキモトリプシン様活性を測定した。保護されていない化合物は、無傷のジャーカットT細胞において制限されたプロテアソーム阻害を示すが、10および15は中程度の効力を示した(図14)。これらのデータは、保護されていない化合物のすべてではないがほとんどは、おそらくはその細胞不安定性のために、(−)−EGCG同様、細胞環境において中程度にしか活性でないということを示唆する。
24時間処理した後に、試験したペルアシルオキシル保護された、特に、ペルアセタート保護されたポリフェノールのすべてが、その保護されていない対応物よりもはるかに強力なプロテアソームのキモトリプシン様活性の阻害剤であったことは重要である(図14)。特に、19は、24時間処理した後に、キモトリプシン様活性の97%を阻害したが、その保護されていないポリフェノール対応物6はキモトリプシン様活性の30%しか阻害しなかった。
アポトーシス促進性タンパク質Baxおよびサイクリン依存性キナーゼ阻害剤p27は天然のプロテアソーム標的である。ペルアセタート保護されたポリフェノールが無傷のプロテアソーム活性を阻害するとすれば、本発明者らはこれらの細胞におけるBaxおよびp27の蓄積を予想する。この考えを調べるために、ジャーカットT細胞を、保護された化合物および保護されていない化合物の両方で処理し、Baxおよびp27に対する特異的抗体を用いるウエスタンブロットによって溶解物を分析した(図15)。4時間処理した後、ペルアセタート保護された類似体24および19は、Bax(それぞれ3倍および2.5倍)ならびにp27(それぞれ6倍および11倍)の蓄積を増加できたが、それらの保護されていない類似体はそうではなかった(図15A)。24時間処理した後、Baxレベルは、ペルアセタート保護された化合物のすべてで処理した細胞において上昇した(24、19、21および23によってそれぞれ、13倍、12倍、40倍および36倍)。しかし、p27上昇は、24時間後に、主に21(2倍)および23(2倍)の処理で観察された(図15B)。さらに、4時間処理した後、ユビキチン化タンパク質のレベル、プロテアソーム阻害の指標は、保護された22によって大幅に上昇したが、その対応する保護されていない11ではそうではなかった(図15C)。これらのデータは、これらの化合物のプロテアソーム阻害活性のプロフィールと一致する(図14)。保護された類似体は、培養腫瘍細胞において活性プロテアソーム阻害剤に変換できることが示唆される。
合成茶ポリフェノール類似体によるアポトーシス細胞死の誘導
これまでに、プロテアソーム阻害はアポトーシス誘導と関連していることがわかっている。B環/D環保護された類似体が細胞死を誘導できたかどうかを調べるために、ジャーカットT細胞をまず、すべての保護された類似体および保護されていない類似体25μMで24時間処理し、続いて、トリパンブルー排除アッセイを行った(図16)。保護された類似体および保護されていない類似体の両方で4時間処理した後に、細胞形態の変化(縮んだ細胞および特徴的なアポトーシス性ブレブ形成)が観察され、これらの変化は24時間処理した後には、保護された類似体で大幅に増加した(データは示していない)。さらに、ペルアセタート保護された類似体は、4時間インキュベートした後に細胞死の5〜10倍の増加を誘導し、24時間では最大20倍増加した(図16)。対照的に、保護されていないポリフェノールははるかに少ない細胞死しか引き起こさず、24時間処理した後でさえ、3〜5倍の増加にすぎなかった(図16)。
観察された細胞死(図16)がアポトーシスの誘導によるものであったかどうかを調べるために、ジャーカットT細胞において同様の実験を実施し、続いて、カスパーゼ−3活性化およびPARP切断を測定した。ペルアセタート保護されたポリフェノールは、最高レベルのカスパーゼ−3活性を誘導した(図17A)。4時間の24処理は、約16倍の増加をもたらしたが、保護されていない16は4倍の増加しかもたらさなかった。さらに、保護された19処理は、カスパーゼ−3活性を16倍増加させたが、保護されていない対応物6には、はるかに小さい効果しかなかった(4倍)。24および19で処理した細胞においてPARP切断が検出されたが、保護されていない対応物16および6ではそうではないことは一貫している(図17B)。さらに、保護された化合物22は、4時間処理した後に細胞においてPARP切断を誘導できたが、保護されていない対応物11はそうではなかった(図17C)。
ペルアセタート保護された(−)−EGCG類似体による、腫瘍細胞におけるアポトーシスの選択的誘導
正常細胞においてではなく腫瘍細胞におけるアポトーシス誘導は、抗癌剤の重要な側面である。本発明者らは、ペルアセタート保護された類似体が正常細胞に影響を及ぼすかどうかを調べるために、白血病ジャーカットT細胞および非形質転換不死化ナチュラルキラー(YT)細胞の両方を、外見的に最も強力なペルアセタート保護された類似体19で処理した。再度、白血病ジャーカットT細胞において、プロテアソーム標的タンパク質、Bax、p27(データは示していない)およびIκB−α(図18)のレベルが上昇した。しかし、非形質転換不死化YT細胞では、これらのタンパク質のレベルは上昇しなかった。さらに、ジャーカットT細胞では、ユビキチン化タンパク質のレベルが用量依存的に蓄積した。対照的に、YT細胞では、ユビキチン化タンパク質のレベルのわずかな、一時的な上昇しか検出されなかった。プロテアソーム活性の選択的阻害と一致して、アポトーシス特異的PARP切断はジャーカットTでのみ見られ、YT細胞では見られなかった。したがって、強力なペルアセタート保護されたポリフェノールは、非形質転換YT細胞において、プロテアソーム阻害と、それに続くアポトーシスを誘導しないことは明らかである。
考察
緑茶由来の天然(−)−EGCGは、そのペルアセタート化合物1に変換した。さらに、ガラート環のヒドロキシル基の欠失を有する、数種の(−)−EGCGの合成類似体を合成した。さらに、ヒドロキシル基をアセテート基に変換してプロドラッグを作出したが、これは細胞の内側でエステラーゼによって切断され、親薬物に変換されることはできなかった。驚くべきことに、保護された類似体は、無傷の腫瘍細胞において、その保護されていない対応物よりもはるかにより強力なプロテアソーム阻害剤であった。白血病(ジャーカット)、充実腫瘍、形質転換細胞株において試験した場合に、保護された類似体が、保護されていないパートナーよりもより強力なアポトーシス誘導因子でもあったことは一貫している。保護された類似体のSAR分析により、その効力の順序は次の通りであると示された:2a=4a>3a>1>(−)−EGCG。
(−)−EGCGの保護された類似体を設計し、合成した。予想外なことに、これらの化合物は、in vivoでプロテアソーム阻害活性を有していると思われる。
ペルアシルオキシル、特に、ペルアセタート保護された類似体も、その保護されていない、ヒドロキシル化対応物よりもより強力なプロテアソーム阻害剤であるとわかる。プロテアソームのキモトリプシン様サブユニット(β5)のN末端Thrは、(−)−EGCGのエステル結合された炭素に求核攻撃を行い、これによって、β5−サブユニットへの不可逆的なアシル化が開始され、そのプロテアーゼ活性が阻害されるということが示唆された(Nam S、Smith DMおよびDou QP、J Biol Chem 276、13322〜13330頁、2001)。しかし、ペルアセタート部分の付加により、エステル結合炭素の求電子特性が低下し、これによって精製20Sプロテアソームに対する阻害がかなり小さくなる。本研究で調べた保護されたポリフェノールも、精製20Sプロテアソームのキモトリプシン様活性に対して制限された阻害を示したことは驚くべきことではない(表1)。
プロテアソーム阻害の活性とB環の−OH基数の間には相関が示されている(表2)。保護されていない類似体のIC50値は、個々の−OH基が排除されるにつれ段階的に増加した(表1)。しかし、16は(−)−CGのA環のC炭素から離れるさらなるベンゼン環を含むが、これは(−)−CGに対してわずかに増加したプロテアソーム阻害効力しか有していない(0.59対0.75μM)。
別の重要なSARにより、D環から−OH基がさらに排除されると、in vitroにおいてプロテアソーム阻害効力のさらなる低下がもたらされることが分かった(表1)。
図14に示されるように、ペルアセタート保護されたポリフェノールは、保護されていないポリフェノールよりもはるかにより強力なプロテアソームのキモトリプシン様活性の阻害剤であった。ペルアセタート保護された類似体は、24時間での細胞のプロテアソームのキモトリプシン様活性の低下によって明らかなように、長期間安定であると思われる。対照的に、保護されていない類似体は、24時間処理した後には安定性を失うと思われる。細胞のプロテアソームのキモトリプシン様活性は、24時間後に類似体19によって97%阻害されたが、その保護されていない対応物6は、活性の30%しか阻害しなかった。その他の、保護された化合物対保護されていない化合物の対と比較して、22は、その対応物11から、キモトリプシン阻害効力の相対的に少ない増加しか示さず、これは、細胞において22が親薬物へ変換された可能性を示す。機構は十分には理解されていないが、細胞環境において、他のペルアセタート保護された緑茶類似体が、別個の強力な化合物に変換されるようである。
合成茶ポリフェノールでプロテアソームを阻害した後に数種のプロテアソーム標的タンパク質も評価した(図15)。Bax、p27およびユビキチン化タンパク質の蓄積によって表されるように、ペルアセタート保護された類似体は有効なプロテアソーム阻害剤に変換されるには、細胞および/または細胞抽出物の環境を必要とするというもう1つの証拠がデータから示された。保護された類似体は、in vitroモデルと比較して細胞モデルにおいて、その保護されていない対応物よりもより有効に標的タンパク質を蓄積できた。対照的に、保護されていない類似体は、標的タンパク質を保護された類似体の程度には蓄積しないようであり、これは−OH基からのプロトン供与とそれに続く分解の結果であり得る。データは、ペルアセタート保護された類似体は、in vivoで新規化合物への変換を受け、プロドラッグとして働くことをさらに示す。
トリパンブルー分析により、主に保護された類似体での処理後に誘導される、細胞死および特徴的なアポトーシス性形態変化の発生が確認された(図16)。再度、保護された類似体は、24時間で保護されていない類似体よりもより安定であると思われた(すべてにおいて50%より多い細胞死)。カスパーゼ−3活性により、アポトーシスが、保護された化合物とともに4時間インキュベートした後に起こったこと、カスパーゼ−3活性が対照と比較して最大16倍増加したことが確認される(図17)。PARP切断のウエスタンブロット解析により、19、24および22などの保護された類似体で4時間処理した後に出現したことがさらに示された。ペルアセタート保護された(−)−EGCG類似体、19が、ジャーカットT細胞においてアポトーシスを選択的に誘導したが、非形質転換YT細胞はあまり影響を受けないままであったことが最も重要であり(図18)、このことは、保護された類似体が新規抗癌物質に開発される可能性を示唆する。
要約すると、疫学的研究により、緑茶消費の抗癌的利益が示唆された。プロテアソームは、癌の病理的状態において示されており(Ciechanover A、Embo J 17、7151〜7160頁、1998)、プロテアソームの阻害剤としての緑茶ポリフェノールは、いくつかの癌のための実行可能な治療であり得る。本発明者らの本研究は、ペルアセタート保護された−OH基を含有する合成緑茶ポリフェノールは強力なプロテアソーム阻害剤であること、およびこれらの化合物をさらに調べることによって、この形の治療薬から得られるさらなる利益が解明される可能性があることをさらに示唆する。
本発明は、少なくとも(−)−EGCGと同程度には強力である(−)−EGCGの種々の誘導体を提供する。(−)−EGCGのカルボキシレート保護された形およびその誘導体は、保護されていない形よりもより安定であることがわかり、これをプロテアソーム阻害剤として用いて腫瘍細胞増殖を低減させることができる。さらに、1、2、3、4、19、21、22および23の構造から、(−)−EGCGのガラート環のいくつかのヒドロキシル基は効力には重要でない可能性があるということがわかる。
本発明の好ましい実施形態を実施例によって詳述したが、当業者には本発明の改変および適応が生じることは明らかである。さらに、本発明の実施形態は、実施例または図面によってのみ制限されると解釈されてはならない。しかし、このような改変および適応は、特許請求の範囲に示される、本発明の範囲内にあるということは明確に理解されなければならない。例えば、一実施形態の一部として例示されるか、記載される特徴を、別の実施形態で用い、いっそうさらなる実施形態を得ることができる。したがって、本発明は、特許請求の範囲およびその等価物の範囲内に入るこのような改変および変形を対象とするものとする。
ここで、本発明の好ましい実施形態を、添付の図面を参照しながら実施例によって説明する。
(−)−EGCGおよび本発明の(−)−EGCG誘導体の例の構造を示す図である。 (−)−EGCGおよび1の分解曲線を示す図である。 ビタミンCの存在下での培養培地中のペルアセタートEGCG(1)の経時的推移結果(面積対時間)を示す図である。化合物1:◆、化合物A(ジアセタート):x、化合物B(モノアセタート):▲、EGCG:■。 溶解物を添加したビタミンCの存在下での培養培地中のペルアセタートEGCG(1)の経時的推移結果(面積対時間)を示す図である。化合物1:◆、化合物A(ジアセタート):x、化合物B(モノアセタート):▲、EGCG:■。 1および(−)−EGCGによる精製20Sプロテアソームのキモトリプシン様活性の阻害を示す図である。 図6aはin vivoでの、1および(−)−EGCGによるプロテアソーム活性の阻害を示す図である。 図6bは1および(−)−EGCGで処理した後の、ユビキチンのウエスタンブロットアッセイを示す図である。 1および(−)−EGCGで処理したp−Aktレベルの量を示す図である。 1および(−)−EGCGで処理したジャーカット(Jurkat)細胞における細胞生存力を示す図である。 示した各ポリフェノール25μMでジャーカット細胞を4時間処理し、続いて、ユビキチン、Bax、IκBα、p27およびアクチンに対する特異的抗体を用いてウエスタンブロット解析を行った結果を示す図である。矢印によって示されるバンドは、BaxおよびIκBαのユビキチン化体である可能性がある。レーン4、Ub−IκBαバンドは、レーン5からの漏出の結果である可能性がある。示されるデータは3回の独立した実験を代表するものである。 示した各ポリフェノール25μMでジャーカット細胞を24時間処理し、続いて、ユビキチン、Bax、IκBα、p27およびアクチンに対する特異的抗体を用いてウエスタンブロット解析を行った結果を示す図である。矢印によって示されるバンドは、BaxおよびIκBαのユビキチン化体である可能性がある。 示した各ポリフェノール25μMでジャーカット細胞を最大8時間処理してウエスタンブロット解析を行った結果を示す図である。 示した化合物25μMでLNCaP細胞を24時間(D)処理してウエスタンブロット解析を行った結果を示す図である。 示したポリフェノール25μMでジャーカットT細胞を24時間処理した結果を示す図である。トリパンブルー取り込みアッセイ。データは全細胞集団にわたる死細胞の平均数±SDとして表されている。 示したポリフェノール25μMでジャーカットT細胞を24時間処理した結果を示す図である。PARP切断についてのウエスタンブロット。 示したポリフェノール25μMでVA−13細胞を24時間処理した結果を示す図である。FITCと結合しているp85切断PARP断片に対する特異的抗体を用いる後期アポトーシスの蛍光顕微鏡研究。DAPIでの対比染色法が、非アポトーシス細胞の対照として用いられている。画像は、倒立蛍光顕微鏡(Zeiss, Germany)を用いるAxioVisionソフトウェアを用いて得た。 示したポリフェノール25μMでVA−13細胞を24時間処理した結果を示す図である。同一視野中の全細胞数にわたってアポトーシス細胞数を計数することによるCにおけるアポトーシス細胞の定量化。データは2連の実験の平均±SDである。 乳癌細胞および前立腺癌細胞に対する合成アセチル化ポリフェノールの効果を示す図である。MTTアッセイ。乳癌MCF−7細胞を示した各化合物5または25μMで24時間処理した。 乳癌細胞および前立腺癌細胞に対する合成アセチル化ポリフェノールの効果を示す図である。形態変化。前立腺癌LNCaP細胞を、(−)−EGCGまたは保護された類似体25μMで24時間処理し、続いて、形態評価を行った。画像は、40×の倍率の位相差顕微鏡(Leica, Germany)を用いて得た。 乳癌細胞および前立腺癌細胞に対する合成アセチル化ポリフェノールの効果を示す図である。軟寒天アッセイ。LNCaP細胞を溶媒DMSOまたは(−)−EGCGもしくは保護された類似体25pMを含む軟寒天にプレーティングした。さらに薬物を添加することなく、細胞を21日間培養した。示したデータは、3連の実験を代表するスキャンしたウェルである。 乳癌細胞および前立腺癌細胞に対する合成アセチル化ポリフェノールの効果を示す図である。C中のコロニーを自動計測器で定量し、平均値±SDとして示した。 示した化合物25μMで、正常WI−38およびSV−40形質転換VA−13細胞を24時間処理した結果を示す図である。無傷の細胞におけるプロテアソームのキモトリプシン様活性。 示した化合物25μMで、正常WI−38およびSV−40形質転換VA−13細胞を24時間処理した結果を示す図である。10×倍率での剥離細胞および接着細胞双方のアポトーシス形態についての核染色。パネルがないことは、細胞の剥離が全く起こらなかったことを示す。 示した化合物25μMで、正常WI−38およびSV−40形質転換VA−13細胞を36時間処理した結果を示す図である。40×倍率での剥離細胞および接着細胞双方のアポトーシス形態についての核染色。パネルがないことは、細胞の剥離が全く起こらなかったことを示す。 各化合物25μMで白血病ジャーカットT細胞および非形質転換YT細胞を24時間処理した結果を示す図である。PARPに対する特異的抗体を用いるウエスタンブロット解析。 (−)−EGCGの構造および本発明の(−)−EGCGペルアシルオキシル誘導体の例の構造を示す図である。 本発明の(−)−EGCGペルアシルオキシル誘導体を合成する際の中間体を示す図である。 本発明の(−)−EGCGペルアシルオキシル誘導体を合成する際の中間体を示す図である。 溶媒(DMSO)および図13中の化合物25μMとともにジャーカットT細胞をプレインキュベートした際のキモトリプシン様活性を示す図である。 溶媒(DMSO)および図13中の化合物25μMで、ジャーカットT細胞を処理した際のプロテアソーム標的およびユビキチン化タンパク質の蓄積を示す図である。 溶媒(DMSO)および図13中の化合物25μMで、ジャーカットT細胞を処理した際の細胞死パーセンテージを示す図である。 溶媒(DMSO)および図13中の化合物25μMで、ジャーカットT細胞を処理した際のカスパーゼ−3の活性化を示す図である。 10および25μMの19で、ジャーカットT細胞および非形質転換ヒトナチュラルキラー(YT)細胞を4時間処理し、続いて、IκB−α、PARPおよびアクチンに対する特異的抗体を用いるウエスタンブロット解析を行った際の、腫瘍細胞におけるアポトーシスの誘導を示す図である。

Claims (9)

  1. 次式を有する、プロテアソームを阻害するための化合物
    Figure 0005265915
    [式中、
    ・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRは各々独立に、−HおよびC〜C10アシルオキシル基からなる群から選択され、
    ・Rは−H、C〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ベンジルおよびC〜C−シクロアルケニルからなる群から選択され、最後に記載した7種の基は各々、任意の組合せの1〜6個のハロゲン原子で置換されていることができ、
    ・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRのうち少なくとも1個はC〜C10アシルオキシル基であり、
    ・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRのうち少なくとも1個は−Hである]であって、
    当該式が、下記の(1)から(5)のいずれか一つを満たす化合物:
    (1)R 11 、R 13 、R およびR が各々−Hであり、R 12 、R 21 、R 22 およびR が各々アセテート基である;
    (2)R 11 およびR 13 が各々−Hであり、R 12 、R 21 、R 22 、R 、R およびR が各々アセテート基である;
    (3)R 11 、R 12 およびR 13 が各々−Hであり、R 21 、R 22 、R 、R およびR が各々アセテート基である;
    (4)R が−Hであり、R 11 、R 12 、R 13 、R 21 およびR 22 が各々アセテート基であり、R がアセテート基であり、R およびR が各々−Hである;及び
    (5)R が−Hであり、R 11 、R 12 、R 13 、R 21 およびR 22 が各々アセテート基であり、R およびR が各々アセテート基であり、R が−Hである。
  2. 11、R13、RおよびRが各々−Hであり、R12、R21、R22およびRが各々アセテート基である、請求項1に記載の化合物。
  3. 11およびR13が各々−Hであり、R12、R21、R22、R、RおよびRが各々アセテート基である、請求項1に記載の化合物。
  4. 11、R12およびR13が各々−Hであり、R21、R22、R、RおよびRが各々アセテート基である、請求項1に記載の化合物。
  5. がアセテート基であり、RおよびRが各々−Hである、請求項1に記載の化合物。
  6. およびRが各々アセテート基であり、Rが−Hである、請求項1に記載の化合物。
  7. 次式を有する化合物の有効量を含む、腫瘍細胞増殖を低減するための医薬組成物
    Figure 0005265915
    [式中、
    ・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRが各々独立に、−HおよびC〜C10アシルオキシル基からなる群から選択され、
    ・Rは−H、C〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ベンジルおよびC〜C−シクロアルケニルからなる群から選択され、最後に記載した7種の基は各々、任意の組合せの1〜6個のハロゲン原子で置換されていることができ、
    ・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRのうち少なくとも1個はC〜C10アシルオキシル基である]であって、
    当該式が、下記の(1)から(9)のいずれか一つを満たす医薬組成物:
    (1)R 11 、R およびR が各々−Hであり、R 12 、R 13 、R 21 、R 22 およびR が各々アセテート基である;
    (2)R 11 が−Hであり、R 12 、R 13 、R 21 、R 22 、R 、R およびR が各々アセテート基である;
    (3)R 11 、R 13 、R およびR が各々−Hであり、R 12 、R 21 、R 22 およびR が各々アセテート基である;
    (4)R 11 およびR 13 が各々−Hであり、R 12 、R 21 、R 22 、R 、R およびR が各々アセテート基である;
    (5)R 11 、R 12 およびR 13 が各々−Hであり、R 21 、R 22 、R 、R およびR が各々アセテート基である;
    (6)R が−Hであり、R 11 、R 12 、R 13 、R 21 およびR 22 が各々アセテート基であり、R がアセテート基であり、R およびR が各々−Hである;
    (7)R が−Hであり、R 11 、R 12 、R 13 、R 21 およびR 22 が各々アセテート基であり、R およびR が各々アセテート基であり、R が−Hである;
    (8)R が−Hであり、R 11 、R 12 、R 13 、R 21 およびR 22 が各々アセテート基であり、R がアセテート基であり、R およびR が各々−Hである;及び
    (9)R が−Hであり、R 11 、R 12 、R 13 、R 21 、R 22 、R 、R およびR が各々アセテート基である
  8. 腫瘍細胞増殖を低減するための医薬の製造における、次式を有する化合物の使用
    Figure 0005265915
    [式中、
    ・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRが各々独立に、−HおよびC〜C10アシルオキシル基からなる群から選択され、
    ・Rは−H、C〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ベンジルおよびC〜C−シクロアルケニルからなる群から選択され、最後に記載した7種の基は各々、任意の組合せの1〜6個のハロゲン原子で置換されていることができ、
    ・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRのうち少なくとも1個はC〜C10アシルオキシル基である]であって、
    当該式が、下記の(1)から(9)のいずれか一つを満たす使用:
    (1)R 11 、R およびR が各々−Hであり、R 12 、R 13 、R 21 、R 22 およびR が各々アセテート基である;
    (2)R 11 が−Hであり、R 12 、R 13 、R 21 、R 22 、R 、R およびR が各々アセテート基である;
    (3)R 11 、R 13 、R およびR が各々−Hであり、R 12 、R 21 、R 22 およびR が各々アセテート基である;
    (4)R 11 およびR 13 が各々−Hであり、R 12 、R 21 、R 22 、R 、R およびR が各々アセテート基である;
    (5)R 11 、R 12 およびR 13 が各々−Hであり、R 21 、R 22 、R 、R およびR が各々アセテート基である;
    (6)R が−Hであり、R 11 、R 12 、R 13 、R 21 およびR 22 が各々アセテート基であり、R がアセテート基であり、R およびR が各々−Hである;
    (7)R が−Hであり、R 11 、R 12 、R 13 、R 21 およびR 22 が各々アセテート基であり、R およびR が各々アセテート基であり、R が−Hである;
    (8)R が−Hであり、R 11 、R 12 、R 13 、R 21 およびR 22 が各々アセテート基であり、R がアセテート基であり、R およびR が各々−Hである;及び
    (9)R が−Hであり、R 11 、R 12 、R 13 、R 21 、R 22 、R 、R およびR が各々アセテート基である
  9. 次式を有する化合物の有効量を含む、プロテアソームを阻害するための組成物:
    Figure 0005265915
    [式中、
    ・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRは各々独立に、−HおよびC〜C10アシルオキシル基からなる群から選択され、
    ・Rは−H、C〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ベンジルおよびC〜C−シクロアルケニルからなる群から選択され、最後に記載した7種の基は各々、任意の組合せの1〜6個のハロゲン原子で置換されていることができ、
    ・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRのうち少なくとも1個はC〜C10アシルオキシル基であり、
    ・R11、R12、R13、R21、R22、R、RおよびRのうち少なくとも1個は−Hである]であって、
    当該式が、下記の(1)から(8)のいずれか一つを満たす組成物:
    (1)R 11 、R およびR が各々−Hであり、R 12 、R 13 、R 21 、R 22 およびR が各々アセテート基である;
    (2)R 11 が−Hであり、R 12 、R 13 、R 21 、R 22 、R 、R およびR が各々アセテート基である;
    (3)R 11 、R 13 、R およびR が各々−Hであり、R 12 、R 21 、R 22 およびR が各々アセテート基である;
    (4)R 11 およびR 13 が各々−Hであり、R 12 、R 21 、R 22 、R 、R およびR が各々アセテート基である;
    (5)R 11 、R 12 およびR 13 が各々−Hであり、R 21 、R 22 、R 、R およびR が各々アセテート基である;
    (6)R が−Hであり、R 11 、R 12 、R 13 、R 21 およびR 22 が各々アセテート基であり、R がアセテート基であり、R およびR が各々−Hである;
    (7)R が−Hであり、R 11 、R 12 、R 13 、R 21 およびR 22 が各々アセテート基であり、R およびR が各々アセテート基であり、R が−Hである;及び
    (8)R が−Hであり、R 11 、R 12 、R 13 、R 21 およびR 22 が各々アセテート基であり、R がアセテート基であり、R およびR が各々−Hである
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