JP5265660B2 - Mimo等化のための高速平方根アルゴリズム - Google Patents

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Description

関連出願
35 U.S.C.§119の下の優先権主張
この特許出願は、2007年3月21日に出願された、“高速平方根アルゴリズムを用いたMIMO−MMSE等化(MIMO-MMSE EQUALIZATION USING FAST SQUARE ROOT ALGORITHM)”と題する、米国仮出願連続番号60/896.039の利益を主張するものである。この出願全体は、特に、引用により、ここに組み込まれる。
背景
I.分野
主題の明細書は、一般的には、無線通信に関わり、さらに詳細には、複数入力・複数出力(multiple-input multiple-output:MIMO)操作の中での、無線信号通信の等化(equalization)の容易化に関わる。
II.背景
無線通信システムは、音声、動画、データ等の、種々のタイプの通信コンテンツを提供するために、広く展開されている。これらのシステムは、複数の端末と1つ以上の基地局との同時通信を、サポートすることができる、多重アクセス・システムかもしれない。多重アクセス通信は、利用可能なシステム・リソース(たとえば、バンド幅と送信電力)の共有に依存する。多重アクセス・システムの例には、符号分割多重アクセス(CDMA)システム、時分割多重(TDMA)システム、周波数分割多重アクセス(FDMA)システムと直交周波数分割多重(OFDMA)システムが含まれる。
無線システム(たとえば、多重アクセス・システム)における1つの端末と1つの基地局の間の通信は、順方向リンクと逆方向リンクにより構成される、無線リンク上の伝送を通して達成される。このような通信リンクは、単一入力・単一出力(SISO)、複数入力・単一出力(MISO)、または複数入力・複数出力(MIMO)システムにより、確立されてもよい。MIMOシステムは、データ通信用の、複数(N個)の送信アンテナと、複数(N個)の受信アンテナとを、それぞれ、備える、1台または複数台の送信機と受信機から構成される。SISOとMISOシステムは、MIMOシステムの特定の例である。N個の送信とN個の受信アンテナにより構成される、MIMOチャネルは、空間チャネルとも呼ばれるN個の独立チャネルに分解されてもよい。ここで、
Figure 0005265660
である。各々のN個の独立チャネルは、1つの次元に対応する。複数の送信および受信アンテナにより形成された、追加の次元が利用されると、MIMOシステムは、改善された性能(たとえば、より高いスループット、より大きな容量、または、改善された信頼性)を提供することができる。
MIMO通信システムでは、NTとNRが増加すると、計算に含まれる行列の増加したサイズのために、等化アルゴリズムの効率は低下する。したがって、MIMO構成により動作する無線デバイスおよび基地局における、効率の良い等化に対する必要性がある。
以下に、このような態様の基本的な理解を提供するために、1つ以上の態様の単純化された概要を提示する。この概要は、すべての塾考された態様についての、広範にわたる概観ではなく、すべての態様についての、基本的、または、重大な要素を確認すること、また、任意の、または、すべて態様の範囲について描くことを意図するものではない。その唯一の目的は、後に示される、さらに詳細な説明への、前触れとして、1つ以上の態様のいくつかの概念を、単純化した形で示すことである。
1つ以上の態様と、これに対応する開示に従って、種々の態様が、等化の容易化に関連して説明される。アクセス・ポイントと端末は、複数個の送信および/または受信アンテナを含むことができ、性能を向上させるために、MIMO技術を使用することができる。MIMO技術を使用することにより、多重データストリームを、単一のトーン内に送信することができる。等化の間に、受信機は、1つのトーン内で受信したデータを、個々のデータストリームに分離する。一般に、等化処理は、計算上、大容量のメモリを食う。1つの等化器行列(equalizer matrix)は、等化器関数(equalizer function)を用いて、1つのタイル内の各々のトーンについて、計算される。このような関数は、一般的には、高速平方根方法を使って計算が可能な、逆操作を利用する。しかしながら、高速平方根方法は、1組の行列について、かなりの数の計算を含んでいて、送信または受信アンテナの数が増加すると、含まれる行列のサイズも大きくなる。高速平方根方式の修正版は、計算の量および/または複雑さを減らすために使われる。このような修正において、高速平方根行列の一部分だけが更新される。さらに、高速平方根行列は、処理中のダイナミック・レンジの要件を、減らすように修正することができる。
ある態様において、無線通信システムの受信機チェーンにおいて、等化を容易にするための方法が説明される。その方法は、受信した信号のトーンのために、等化器行列を生成すること、ここにおいて、その等化器行列は、少なくともその一部が、高速平方根行列の要素のサブセットの部分更新に基づいて計算された逆行列の関数であり、および、等化器行列の関数として、そのトーンを等化することを含む。
別の態様において、無線通信環境における、信号の等化を容易にするデバイスが開示され、そのデバイスは、繰り返し処理の間に、高速平方根行列のサブセットを更新する、修正された高速平方根方法を利用して、等化器行列を生成する手段と、等化器行列を利用して、受信した信号の中の少なくとも1つのデータストリームを分離する手段とを備える。
さらなる態様において、主題の明細書は、無線通信環境において、等化を容易化する装置を開示する。その装置は、少なくともその一部を、高速平方根行列の、繰り返される部分更新を基にして、逆行列を計算するように、逆行列の関数として等化器行列を計算するように、および、その等化器行列を利用して、受信した信号から少なくとも1つのデータストリームを得るように、構成されたプロセッサと、このプロセッサに結合されたメモリとを備える。
さらにもう1つの態様において、主題の明細書は、等化器行列の計算が、高速平方根行列の、繰り返される部分更新を基にしていて、受信信号のトーンのために、この等化器行列を、コンピュータに計算させるためのコードと、この等化器行列の関数として、受信した信号を、コンピュータに等化させるためのコードとを含む、コンピュータ可読メディアを含む、コンピュータ・プログラム製品を説明する。
前書きと関連説明の終わりとして、1つ以上の態様は、この後に十分に説明され、特に請求項で指摘される特徴を備えている。次の説明と付加された図面は、確実に実例となる態様を、詳しく、明らかにする。これらの態様は、ここに説明される原理が使用され得る種々の方法を、しかしながら少しかもしれないが、示しており、説明される態様が、同等の物を含むように意図されている。
図1は、ここに示される1つ以上の態様に従って、信号を等化する例示のシステムのブロック・ダイアグラムである。 図2は、ここに示される1つ以上の態様に従って、受信した信号を等化するための、例示の方法を図示する。 図3は、ここに示される1つ以上の態様に従って、修正した高速平方根アルゴリズムを利用する等化器のブロック・ダイアグラムである。 図4は、ここに示される1つ以上の態様に従う、高速平方根方法のプリ・アレイ行列のための、初期化処理のブロック・ダイアグラムである。 図5は、ここに示される1つ以上の態様に従う、ポスト・アレイ行列のための、アレイ更新処理のブロック・ダイアグラムを描く。 図6は、ここに示される1つ以上の態様に従う、ポスト・アレイ行列のための、追加のアレイ更新処理のブロック・ダイアグラムを描く。 図7は、ここに示される1つ以上の態様に従う、ポスト・アレイ・行列のための、さらなるアレイ更新処理のブロック・ダイアグラムを描く。 図8は、ここに示される1つ以上の態様に従う、修正した高速平方根方法を利用する、受信した信号を等化するための、例示の方法を図示する。 図9は、ここに示される1つ以上の態様に従う、等化処理のブロック・ダイアグラムを描く。 図10は、ここに示される1つ以上の態様に従う、追加の等化処理のブロック・ダイアグラムを描く。 図11は、ここに示される1つ以上の態様に従う、さらなる等化処理のブロック・ダイアグラムを描く。 図12は、ここに示される1つ以上の態様に従う、修正した高速平方根方法を利用する、等化の結果を描くグラフを示す。 図13は、ここに示される1つ以上の態様に従う、例示の通信システムの図である。 図14は、ここに説明される種々のシステムに関連して、使用することができる、例示の無線通環境の図である。 図15は、ここに示された1つ以上の態様に従う、等化を容易にする、例示のシステムの図である。
詳細な説明
種々の態様が、ここでは、図面を参照して説明され、全体にわたって、同じ参照番号が、同じ要素を指すように使われる。以下の説明において、説明の目的のために、多くの具体的な詳細が、1つ以上の態様の十分な理解を提供するために、述べられる。しかしながら、このような態様が、これらの具体的な詳細なしに、実施されてもよいことは、明白かもしれない。他の例において、周知の構成およびデバイスが、1つ以上の様態を説明するのを容易にするために、ブロック・ダイアグラムの形式の中に示される。
本出願において使用されるように、“構成要素”、“システム”等の用語は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または、実行中のソフトウェアのいずれかとして、コンピュータ関連の実体を指すように意図されている。たとえば、1つの構成要素は、必ずしもそうであるとは限らないが、プロセッサの上で動作する処理、プロセッサ、オブジェクト、実行可能なもの、実行スレッド、プログラム、および/または、コンピュータであってよい。実例として、通信デバイスの上で動作するアプリケーションと、デバイスは、構成要素になりうる。1つ以上の構成要素が、1つの処理および/またはスレッドの中に存在してもよいし。1つの構成要素は、1つのコンピュータの上に局在化されても、および/または、2台以上のコンピュータに分散されてもよい。また、これらの構成要素は、そこに記憶するのに、種々のデータ構成を有する、種々のコンピュータ可読媒体から実行することができる。これらの構成要素は、1つ以上のパケット(たとえば、1つのローカル・システム、分散システムの中における他の構成要素と、および/または、インターネットのようにネットワークを越えて、信号を通して他のシステムと、対話する、1つの構成要素からのデータ)を有する、信号に従うような、ローカル、および/または、遠隔プロセスを経由して、通信する。
さらに、用語「あるいは」は、排他的な「あるいは」よりは、むしろ、包括的な「あるいは」を意味するように意図されている。すなわち、他の方法で指定されないか、文脈から明白でなければ、「XがAまたはBを使う。」は、自然な包括的な置換のいずれかを、意味するように意図されている。すなわち、XがAを使用すれば、XはBも使用する、または、XがAとBの両方を使用する、したがって、「XがAまたはBを使う。」は前の例のいずれにおいても、満たされる。さらに、異なるように指定されているか、文脈から特殊な形式に向けられていることが明らかでない限りは、“1つの”は、本出願および添付された請求項において、使われているように、“1つ以上の”と意味するように、一般的には、解釈されるべきである。
さらに、種々の態様が、端末との接続に関連して、ここに説明される。端末は、システム、ユーザー・デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動デバイス、遠隔局、アクセス・ポイント、基地局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザー端末、端末、ユーザー・エージェント、または、ユーザー装置(UE)とも、呼ぶことができる。端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカル・ループ(WLL)局、個人情報端末、無線接続機能を有するハンド・ヘルド装置、または、他の無線モデムに接続された他の処理装置になりえる。
ここで図に移ると、図1は、複数個の受信および/または送信のアンテナを利用することができる、無線システムで受信した信号の、等化を実行するシステム100を図示する。MIMO技術を利用するシステムでは、複数個のデータストリームを、単一のサブキャリアを通して送信することができ、各々のデータストリームが、異なるアンテナから送信される。受信機では、等化とここで呼ばれる処理において通信に提供するために、データストリームを分離することができる。データストリームおよびレイヤーという言葉は、ここでは、交換可能なものとして、使われる。さらに、信号または伝送のランクは、伝送のレイヤー数に等しい。ここで、伝送の最大のランクは、送信アンテナか受信アンテナの数の小さい方と等しい。一般的には、等化は計算の上では、費用のかかる処理である。等化に必要とされる計算の数と複雑さの低減は、受信機を動作させるのに必要な電力を低減し、受信機が利用するデバイスのバッテリ寿命を長くすることができる。さらに、より少ない、または、より複雑ではない操作を実行する、チップまたはハードウェア構成要素は、サイズを小さくでき、追加のハードウェアの余地を提供するか、または、その構成要素を用いる端末のサイズを小さくすることができる。
等化器構成要素102は、受信したデータストリームを分離するために使用することができる。特に、等化器構成要素は、最小平均二乗誤差(minimum mean square error:MMSE)等化器になりうる。ここに説明される、MMSE等化器の構成要素と操作は、伝送のランク、つまり、レイヤーの数が1に等しい場合に、使用することができるが、そのような場合には、性能は効率的ではないかもしれない。ランクが1の場合には、等化器の構成要素は、最大合成比(maximum ratio combining:MRC)等化のような、代わりの処理を利用することができる。あるいは、個別のMRC等化構成要素(示されていない)を利用することができる。
トーンあるいはサブキャリア、nのために受信した信号は、次のように表すことができる。
x(n)=H(n)s(n)+v(n)
ここで、v(n)は、次の式を満たすM×1のノイズベクトルである。
Figure 0005265660
H(n)は、MIMOチャネルを表す、M×Mの行列である。H(n)は、以下のように表すことができる。
Figure 0005265660
送信シンボルは、M×1ベクトルs(n)により表される。
Figure 0005265660
正規化されたチャネル・行列の要素
Figure 0005265660
および、スケーリングされた受信信号エレメント
Figure 0005265660
は、次のように表すことができる。
Figure 0005265660
ここで、
Figure 0005265660
は、全てのアンテナにわたる、最小の干渉分散である。与えられたタイルについて、
Figure 0005265660
は、固定のパラメータである。さらに、jがランクより大きい、正規化されたチャネルの要素
Figure 0005265660
か、伝送におけるMIMOレイヤーの数が0に設定される。ここで参照されるタイルは、ある決まった数の連続したOFDMシンボル対する、あらかじめ決められた数の連続したトーンにより構成される、時間−周波数領域であることを注目されたい。たとえば、1つのタイルは、16個のトーン、あるいは、チャネル上の、128個のシンボルを含むことができる。シンボルは、データ・シンボルばかりではなく、たとえばチャネル推定のような、性能を決めるために、基準として使うことができる、パイロット・シンボルも含むことができる。
等化器構成要素102は、(i)受信された信号を等化し、等化されたシンボルを生成するために、チャネルと干渉情報とを利用し、(ii)タイルを基準にして、受信した信号を処理し、(iii)あるトーンの受信した信号を、等化器行列(equalizer matrix)を利用して、個別のデータストリームに分離することができるように、タイルの中の各々のトーンに対して、等化器行列を生成することができる。等化されたシンボルは、次のように表すことができる;
Figure 0005265660
ここで、
Figure 0005265660
は、トーンnでの、正規化した等化されたシンボルを表し、G(n)は等化器行列であり、
Figure 0005265660
はトーンnについて、受信した信号である。
等化器構成要素102は、等化器行列G(n)を生成する、等化器行列構成要素104と、等化器行列の関数として、等化されたシンボルを生成する、等化構成要素106とを含む。等化器行列構成要素104は、等化器行列を生成すると考えられる、タイルに関連する、チャネルと干渉情報(たとえば、チャネルと干渉推定)とを利用することができる。ここに使用されるように、チャネル推定は、送信機から受信機までの、無線チャネルの応答の推定である。チャネル推定は、送信機と受信機の両方によって、アプリオリとして知られている、タイル内のパイロット・シンボルの送信により、一般に行われる。それらのパイロット信号を、同時に送信する、複数の送信機により、干渉が生じさせられる。そのような送信機は、1つの無線環境内の異なるアクセス・ポイントに配置することができるし、同じアクセス・ポイントの異なるアンテナであってもよい。パイロット干渉は、チャネル推定の質を低下させる。時間−周波数領域の干渉電力、または、タイルは、干渉推定として、ここに推定され、参照される。等化構成要素106は、受信した信号を処理し、等化されたシンボルを生成するために、結果として生じる等化器行列を利用することができる。
一般には、等化器行列を生成するために、必要とされる計算は、複雑であり、送信または受信のアンテナの数が増加すると、急速に増加する。等化器はM×Mの行列であり、Mは、アクセス・ポイントにおける送信アンテナの有効な数であり、Mは、アクセス端末の受信アンテナの数である。等化器行列は、トーンnについて、次のように表すことができる。
Figure 0005265660
等化器行列は、次のように書き換えることができる。
Figure 0005265660
P(n)は、逆行列を表し、次のように定義される。
Figure 0005265660
ただし、
Figure 0005265660
は、正規化されたH(n)行列に対応する。項Λ(n)は、信号対干渉プラスノイズ比の値(SINRs)の行列であり、次のように表すことができる。
Figure 0005265660
ただし,λ(n)は、P(n)の対角行列要素として定義される:
Figure 0005265660
一般には、逆行列P(n)は、高速平方根方法を用いて計算される。高速平方根方式は、逆行列を得るために、使うことができる再帰的計算を実行するために、以下に詳細に説明するように、1組の行列を利用する。しかしながら、共通の高速平方根方法の中で使用される行列は、逆行列の計算には必要でない項を含んでいる。したがって、修正した高速平方根方法は、必要とされる計算の数を減少または最小化するために、修正した行列と繰り返しとを用いて、行列の反転を、効率良く実行するのに利用することができる。等化器行列の構成要素104は、計算費用(たとえば、実行時間、メモリ)を減らし、等化器行列の生成を容易化するために、このような修正した高速平方根方法を利用することができる。修正した高速平方根方法の詳細は、以下に説明される。
等化器構成要素102は、復調したシンボルと追加の情報とを記録する、ロギング構成要素108を、さらに含むことができる。ロギングパケットは、ロギングパケットを生成するハードウェア・ブロックのための識別子、順方向リンク・システムのフレーム番号、収容セクターのための識別子、パケットにログを取られたタイルの数、タイルのインデックス、1つのタイルにログを取られたシンボルの数、レイヤーの数、各々のレイヤーへの、複素数の推定シンボル出力、および、レイヤーごとの信号対干渉プラスノイズ比のような、追加のデータを含むことができる。ある態様において、データは、順方向リンク・フレームごとに、1回ずつログを取ることができる。
図2は、送信されたタイルの等化を容易にする、例示の方法200のフローチャートを示す。202では、1つのタイルについての、チャネルと干渉データが得られる。特に、チャネル推定は、タイル内に含まれるパイロット・シンボルに基づいて、生成することができる。各々の受信したトーンnについて、別々のチャネル行列
Figure 0005265660
が生成される。したがって、各々の変調シンボルについて、受信したタイルに対応する、チャネル行列のベクトルが得られる。同様に、受信したタイルに対応する干渉情報も得られる。
204では、送信のランクが1と等しいかどうかについて、判断をすることができる。等しい(YES)場合には、MMSE等化は、等化のために、最も効率的な処理ではないかもしれない。したがって、信号は、206において、MRC等化のような、代わりの処理を使用して、等化することができる。等しくない(NO)場合には、208において、修正した高速平方根方法を利用して、トーンのために、等化器行列を生成することができる。修正した高速平方根方法は、標準の高速平方根方法の行列を利用することができる。しかしながら、行列の要素のサブセットだけは、更新される必要がある。したがって、再帰的計算の各々の繰り返しのために、共通の高速平方根方法の計算の関数のほんの一部分が実行され、著しく少ない計算量となる。生成された等化器行列は、210において、そのトーンのための、等化されたシンボルを生成するために使用され得る。
212では、そのタイルの中に、等化すべきである、追加のトーンがあるかどうかについて、判断を下す。ある場合には、処理は208に戻り、次のトーンのために、等化器行列が生成される。ない場合には、特定のタイルのための処理を終了する。214では、復調されたデータ・シンボルは、ログを取られ得る。特に、MMSEのロギングパケットは、同じフレームからの、1つ以上のタイルからの、MMSEの復調した(推定した)データ・シンボルを含むことができる。ある態様においては、データは、順方向リンクのフレームごとに1回、ログが取られる。ログを取るパケットは、ロギングパケットを生成する、ハードウェア・ブロックのための識別子、順方向リンク・システムのフレーム番号、収容セクターの識別子、パケットにログが取られているタイルの数、タイルのインデックス、1つのタイルにログが取られているシンボルの数、レイヤーの数、各々のレイヤーごとの、複素数の推定されるシンボル出力、および、レイヤーごとの信号対干渉プラスノイズ比(SINR)のような、追加データを含むことができる。方法200は、複数個の受信されたタイルについて、繰り返すことができる。
図3は単純化され、効率的な等化手順を利用する、等化器構成要素102を示す。等化器構成要素102は、この分野で知られている、普通の高速平方根方法の修正版を利用して、逆行列P(n)を計算する、逆行列構成要素300を含むことができる。高速平方根方法は、ここでは、高速平方根行列、あるいは、プリ・アレイとポスト・アレイ行列と呼ばれる、一組の行列を利用する。逆行列構成要素300は、高速平方根方法の行列を初期化する操作を実行する、初期化構成要素302を含むことができる。アレイ更新構成要素304は、繰り返しの処理の間に、プリ・アレイとポスト・アレイの要素を修正または更新することができる。特に、要素のサブセットだけは、逆行列の計算には、必要である。したがって、アレイ更新構成要素304は、プリ・アレイとポスト・アレイの行列の、サブセットを更新することができる。逆行列の更新構成要素306は、修正した高速平方根方法に従って、逆行列を生成することができる。生成された等化器行列は、等化構成要素106により、利用されることができ、結果のログが、ロギング構成要素108により、取られる。
最小の干渉分散σminおよび単位行列Iを使って、増大させたチャネル行列のQR分解を考えてみる。
Figure 0005265660
ここで、QはM×Mの次元を持ち、Qは(M+M)×Mの次元を持つ。QR分解を用いて、等化器行列は、次のように書くことができる。
Figure 0005265660
ここで、
Figure 0005265660
であり、
Figure 0005265660
である。
この方程式は、さらに、次のように表すことができる。
Figure 0005265660
このような表現は、前の方程式よりも、より効率的に計算することができる。ここに、
Figure 0005265660
は、次のように計算できる。
Figure 0005265660
ここで、
Figure 0005265660
は、
Figure 0005265660
のj番目の行である。行列
Figure 0005265660

Figure 0005265660
とは、次の高速平方根行列の、再帰的処理を使用して求めることができる。
Figure 0005265660
Figure 0005265660
は、M×Mの次元を持つ単位行列IMT×MTに初期化され、1/σ倍される。B0(n)は、M×Mの次元を持つゼロ行列に初期化される。ここで、eは、M次元のi番目の単位ベクトルであり、
Figure 0005265660
は、
Figure 0005265660
のi番目の行である。

Figure 0005265660
は、
Figure 0005265660
について行列を生成し更新することにより、計算することができる。
回の繰り返しの後に、
Figure 0005265660

Figure 0005265660
となる。
Figure 0005265660

Figure 0005265660
を、等化器表現
Figure 0005265660
において使えるように計算することは、計算上、さらに多くを要求することになる。代わりに、
Figure 0005265660
だけを計算する必要があり、書き換えた等化器表現
Figure 0005265660
が使える。
必要とされる計算は、計算のための動的な要求を減らすことにより、さらに減らすことができる。一般に、高速平方根方法の初期化の間には、単位行列IMT×MTは、1/σ倍される。
Figure 0005265660
このような操作は、初期化のために、比較的大きな数とダイナミック・レンジの結果となり得る。この大きなダイナミック・レンジは、データを維持し、計算を実行する上で、追加のビットを必要としてもよい。このダイナミック・レンジは、干渉による簡単な乗算により回避することができる。特に、プリ・アレイおよびポスト・アレイ行列は、次の表式
Figure 0005265660
を使用して更新することができる。初期化構成要素302とアレイ更新構成要素304は、処理を容易にするために前述の修正を利用することができる。修正した高速平方根方法の、以下の説明は、ダイナミック・レンジを低減するために、この特徴を利用する。しかしながら、高速平方根行列の部分更新を用いる、修正した平方根方法のための計算は、この特徴を利用せずに実行することができる。
高速平方根行列の1つのサブセットは、
Figure 0005265660
を計算するために、更新することができる。特に、繰り返し処理の間には、一部の高速平方根行列だけが更新される。
Figure 0005265660
ここで、
Figure 0005265660
である。ここで、
Figure 0005265660
は、単位行列IMT×MTに初期化される。この再帰処理で利用される、高速平方根行列
Figure 0005265660
は、プリ・アレイ行列、Xとして参照される。2番目の高速平方根行列、
Figure 0005265660
は、ポスト・アレイ行列、Yとして参照される。逆行列
Figure 0005265660
は、これらの修正された高速平方根行列またはアレイを利用して、再帰的に計算される。
図4は、プリ・アレイ行列のための、初期化処理の表現を描いている。プリ・アレイ行列の初期化の間には、ベクトルaを、次の方程式を使って計算することができる。
Figure 0005265660
このような計算は、次の例示の擬似コードを使って、実行することができる。
Figure 0005265660
ダイアグラム400は、ベクトルaを計算する、例示の操作を描いている。さらに、初期化構成要素302は、
Figure 0005265660
を、単位行列IMT×MTに初期化することができる。さらに、 初期化構成要素302は、以下のように、ポスト・アレイをプリ・アレイに初期化することができる。
Figure 0005265660
ここで、sは右シフト操作により、インプリメントできる、入力の、2のべき乗のスケーリング・ファクターである。
アレイ更新構成要素304は、平方根方法の反復処理中に、プリ・アレイ行列、回転行列Θ、および、ポスト・アレイ行列を更新することができる。特に、処理中に、各々の受信アンテナ、i=1,2,...Mについて、プリ・アレイ行列を計算することができ、各々の送信アンテナ、k=1,2,...Mについて、回転とポスト・アレイ行列を更新することができ、また、逆行列の要素を生成できる。アレイ更新構成要素304は、(M+1)×(M+1)の回転行列Θを計算し、回転マトリクスとプリ・アレイの関数、Y=XΘとして、ポスト・アレイ行列を更新する。
回転とポスト・アレイ行列の更新中に、計算は、各々の送信アンテナ、k=1,2,...Mについて、繰り返される。回転行列Θiは積として書くことができる。
Figure 0005265660
ここで、
Figure 0005265660
は形式
Figure 0005265660
のギブンス行列(Givens matrix)である。(1,1)、(1,k)、(k,1)、(k,k)th個の回転行列
Figure 0005265660
のエントリーを形成するために、使用されるc、sとeの値の計算は、以下に説明される。回転行列は、積
Figure 0005265660
として書くことができるので、ポスト・アレイ行列が、プリ・アレイ行列に初期化、Y←X、された後で、ポスト・アレイ行列Yは、再帰的な方法で更新することができる。
図5は、ポスト・アレイ行列のための、アレイ更新処理の表現を描いている。
更新アレイ構成要素304は、上記のギブンス行列のためのc、sとeの値を、以下のように計算することができる。
Figure 0005265660
ここで、yijは,送信アンテナのための、行列Yの(i,j)要素である。以下の行列が形成される、
Figure 0005265660
ただし、行列
Figure 0005265660
の(1,1)、(1,k)、(k,1)、(k,k)エントリーは、行列Uの(1,1)、(1,2)、(2,1)、(2,2)エントリーと、それぞれ等しい。ダイアグラム500,502と504は、U行列の要素を計算するための、1組の典型的な操作を描いている。特にダイアグラム500は、変数eを生成する操作を描いている。この操作は、U行列の要素、U11,U12,U21,U22を生成するために、ダイアグラム502と504に示される、操作に使用することができる。
図6と図7は、ポスト・アレイ行列のための、アレイ更新操作の、さらなる表現を描いている。アレイ更新構成要素304は、ポスト・アレイ行列Yを次のように更新する。
Figure 0005265660
しかしながら、行列YからのR(n)−1だけを、計算する必要があるので、アレイ更新構成要素304は、ポスト・アレイ行列のサブセットを更新することができる。したがって、ポスト・アレイ行列Yの選択された要素だけを、以下のように、更新することができる。
Figure 0005265660
ダイアグラム600は、Y11を計算する操作を示す。一方、ダイアグラム602と604は、それぞれ、Y2:k、IとY2:k,K+1とを計算するための操作を示す。
図7は、ポスト・アレイ行列のための、アレイ更新操作の、追加の表現を描く。U11,U12およびy11は、実数であるので、さらなる複雑さの救済を達成することができる。更新処理の、最初の繰り返し(i=1)において、上記の式(b)は、次のように簡単化することができる。
Figure 0005265660
ダイアグラム700と702は、それぞれ、Y2:k、IとY2:k,K+1を計算する単純化した操作を示す。さらに、ダイアグラム704と706は、それぞれ、Yk+1,1とYk+1,k+1を計算するための操作を示す
逆行列更新要素306は、次のように、ポスト・アレイ行列の繰り返し計算に基づいて、逆行列を更新することができる。
Figure 0005265660
アレイ更新構成要素304は、プリ・アレイ行列の、選択された部分を更新するために、計算された逆行列を利用することができる。等化器生成構成要素104は、等化器行列を計算するために、逆行列を利用することができる。等化器行列は、受信した信号の等化を実行するために、等化構成要素106によって、使われる。
図8は、逆行列を計算するための例示の方法800を示す。計算の複雑さを低減することができる、高速平方根方法の変形を、利用することができる。802では、プリ・アレイとポスト・アレイ行列が、逆行列の計算に備えて、初期化される。さらに、受信アンテナと送信アンテナをそれぞれ表す、カウンターの変数iとkは、(たとえば、i=1、k=1に)初期化することができる。プリ・アレイ行列は、ベクトルaの計算
Figure 0005265660
に基づいて初期化することができる。ポスト・アレイ行列は、プリ・アレイ行列に初期化することができる。
初期化の後、ポスト・アレイとプリ・アレイ行列は、送信と受信アンテナのために繰り返して、更新される。804では、回転行列が繰り返しのために計算される。特に、回転行列は、図5に関連して詳細に前記されているように、ポスト・アレイ行列の要素から得ることができる。806では、ポスト・アレイ行列の選択された要素が、回転行列
Figure 0005265660
に基づいて、更新される。808では、各々の送信アンテナ(たとえば、k<M)のための処理が完了したかどうかを、判断する。処理が完了していなければ、810において、送信アンテナの変数kは増加され、804における処理が継続され、次の送信アンテナのために、回転行列が計算される。
送信アンテナのための処理が完了していると、ポスト・アレイは、812において、回転行列とプリ・アレイ行列(たとえば、Y=XΘ)に基づいて、更新することができる。814では、逆行列は、ポスト・アレイ行列の関数
Figure 0005265660
として更新することができる。プリ・アレイ行列の要素は、816において、逆行列に基づいて更新される。
818において、各々の受信アンテナ(たとえば、i<M)について、処理が完了したかどうかを判断する。処理が完了していなければ、820において、受信アンテナのための変数iは増加され、送信アンテナのための変数は、(たとえば、k=1に)リセットされ、804において処理は継続される。ここでは、回転行列が、次の受信アンテナのために計算される。各々の受信アンテナに対して、処理が完了していれば、逆行列が計算されていて、信号の等化を実行する、等化器行列を生成するために使用することができる。
ここで、図9,10と11を参照すると、等化されたシンボルの計算を示す、ダイアグラムが描かれている。等化されたシンボルは、次のように表わすことができる。
Figure 0005265660
ここで、
Figure 0005265660
は、トーンnの、正規化され、等化されたシンボルを表し、G(n)は等化器行列であり、
Figure 0005265660
は、トーンnのために、スケーリングされた受信信号である。ダイアグラム900は、入力信号
Figure 0005265660
をスケーリングする操作を示す。次の例示の擬似コードは、スケーリング・ベクトルα1により、受信した信号を正規化するために、使用することができる。
Figure 0005265660
ここで、αは、次のように表すことができる。
Figure 0005265660
以上に説明したように、等化器行列は以下のように表すことができる。
Figure 0005265660
等化されたシンボルを求める次の式に帰着する。
Figure 0005265660
等化されたシンボルは、図9、10と11に示されるように、ステージの中で計算される。特に、最初のステージでは、ベクトルdは次のように計算される。
Figure 0005265660
ダイアグラム902は、ベクトルdを生成するのに使用することができる操作を示す。次の例示の擬似コードは、dを生成するのに使用することができる。
Figure 0005265660
2番目のステージでは、R×1ベクトルeを、次のように計算することができる。
Figure 0005265660
ここで、sはスケーリング・ファクターであり、γminは正規化ファクターである。ダイアグラム904は、ベクトルeを生成するのに使用することができる操作を示す。正規化ファクターγminは、次のように計算することができる。
Figure 0005265660
ダイアグラム906は、
Figure 0005265660
を計算する上で、ビット・エグザクト(bit-exact)なインプリメントを描く。次の操作は、タイルごとに1回ずつ実行することができる。
Figure 0005265660
ダイアグラム908は、σminを計算するための、ビット・エグザクトなインプリメントを描く。次の、例示の擬似コードは、次のように、eを生成するために使用することができる。
Figure 0005265660
ステージ3の間に、R×1ベクトルfを、次のように計算することができる。
Figure 0005265660
ここで、sは、スケーリング・ファクターであり、γminは正規化ファクターである。正規化ファクターγminは、前記のように計算することができる。ダイアグラム1002は、ベクトルfを生成するために使用することができる操作を描く。次の例示の擬似コードも、fを生成するために使用することができる。
Figure 0005265660
最後のステージの間に、等化された信号のR×1ベクトル
Figure 0005265660
を、次のように生成することができる。
Figure 0005265660
ダイアグラム1004は、等化されたシンボル
Figure 0005265660
を計算する操作を描く。次の例示の擬似コードが、このような等化されたシンボルを、生成するのに使用することができる。
Figure 0005265660
ここで、βがバイアス補正のために利用できる。ただし、β
Figure 0005265660
のように計算される、
Figure 0005265660
の対角行列要素から得ることができる。ダイアグラム1100は、
Figure 0005265660
を計算する操作を描く。次の例示の擬似コードは、対角要素を求めるために使うことができる。
Figure 0005265660
ただし、βは次のように表現することができる。
Figure 0005265660
ダイアグラム1102はβを計算するための操作を描く。MMSEのポスト処理のSINRsは、対数尤度比(log-likelihood ratio:LLR)を重み付けするために使うことができ、また、計算したP行列の対角要素から、容易に求めることができる。
Figure 0005265660
ダイアグラム1104は、λを計算する操作を描く。
ここで、図12に移ると、修正版の高速平方根方法を利用する、等化のシミュレーションの結果が示される。4個の送信と受信アンテナを利用して、ビット幅を確認するために、予備のシミュレーションを実行することができる。受信アンテナごとの雑音の分散は、0dBから30dBまでの平均SNRの範囲について、(たとえば、0、−3、−6と−10dBと)変化させることができる。チャネル行列、Hの要素は、平均値が0で、分散が1のIIDガウシアンであると、仮定される。チャネル要素の入力と受信信号は、1/4のファクターでスケーリングされると仮定する。ビット・アキュレート(bit-accurate)の出力と浮動小数点の出力の間の、正規化した平均二乗誤差(mean squared error:MSE)は、次のように計算することができる。
Figure 0005265660
グラフ1200は、固定小数点シミュレーション(たとえば、マットラボ固定小数点ツールボックス)を使用して、生成することができる。ここで、x軸1202は、信号対雑音比(SNR)を示していて、y軸1204は、正規化したMSEを示している。レイヤーごとの(MMSE受信機の出力における)SINRは、アンテナごとの受信SNRの、少なくとも6dB下であることを、注目すべきである。たとえば、30dBのSNRでは、レイヤーごとのSINRは、24dBより小さい。一般に、IIDチャネルMIMOチャネルについては、レイヤーごとのSNIRは、24dBよりもはるかに小さい。したがって、−25dBの正規化したMSEは、受け入れられるかもしれない。
端末等の分類について推論をできることは、評価されるべきである。イベントおよび/またはデータを通して、関心を引かれた一連の観察から、ここで使われているように、「推論する(infer)」または「推論(inference)」という用語は、システム、環境、および/または、ユーザーの、理由付けする処理、または、推論する状態を、一般的には、指す。推論は、特別なコンテキストまたは行動を、特定するために用いることができるか、または、たとえば、ステートの上に確率分布を生成するのに使うことができる。推論は確率論的でありうる−すなわち、データとイベントの考慮に基づいた、関心のあるステートの確立分布の計算である。推論はさらに、1組のイベントおよび/またはデータから、より高いレベルのイベントを構成するために使用された技術を参照することができる。イベントが時間的に非常に近接している関係にあるかどうかによらず、また、イベントとデータとが、1つまたは複数個のイベントとデータの供給源から来ているのかに関わらず、このような推論は、1組の観察されたイベント、および/または、記憶されたイベントのデータから、新たなイベント、または、行動を構築する結果となる。
図13は、種々の態様に従って、通信環境の等化を容易にする、システム1300の図である。システム1300は、1つ以上の端末1304から、1つ以上の受信アンテナ1306を通して、信号を受信する受信機1310を持ち、1つ以上の端末1304に、1つ以上の送信アンテナ1308を通して、送信する、1つのアクセス・ポイント1302を備える。1つ以上の態様において、受信アンテナ1306と送信アンテナ1308とは、1組のアンテナを使って、実施できる。受信機1310は、受信アンテナ1306から情報を受信することができ、受信した情報を復調する、復調機1312と、操作の上では関連付けられている。受信機1310は、MMSEベースの受信機か、当業者に認められるであろう、個々に割り当てられている端末を識別できる、他の何らかの適切な受信機であればよい。種々の態様にしたがって、複数個の受信機(たとえば、受信アンテナあたり1台)を使用することができ、そのような受信機は、ユーザー・データの改善された推定値を供給するために、お互いに通信することができる。アクセス・ポイント1302は、受信機1310とは、プロセッサが異なる、または、統合されている、等化器構成要素1322を、さらに備える。等化器構成要素1322は、前記で説明したように、受信した信号を等化するために必要な計算の複雑さを減らすために、修正した高速平方根方法を利用することができる。
復調したシンボルは、プロセッサ1314により、分析される。プロセッサ1314は、等化器関数、等化器行列、および、等化に関係する、任意のその他のデータのような、等化に関連している情報を、記憶するメモリ1316と結合されている。ここに説明された、データ記憶(たとえば、メモリ)構成要素は、揮発性、または、不揮発性のどちらであることもできるし、また、揮発性および不揮発性のメモリの両方を含んでいることもできる。実例としてで、限定ではないが、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的に書き込み可能なROM(EPROM)、電気的に消去可能なROM(EEPROM)、または、フラッシュ・メモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュとして動作する、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含むことができる。実例としてで、限定ではないが、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM),シンクロナスDRAM(SDRAM)、倍速データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、向上したSDRAM(ESDRAM)、シンク・リンクDRAM(SLDRAM)、および、ダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM)のような、多くの形式を利用できる。主題のシステムと方法のメモリ1310は、制限されることなく、これら、および、他の適切なタイプのメモリを含むように意図されている。受信機1310、および/または、プロセッサ1314により、各々のアンテナの受信機の出力は、一緒に処理することができる。変調器1318は、送信機1320により、送信アンテナ1308から、端末1304に、送信する信号を、多重化することができる。
図14を参照すると、多重アクセス無線通信システムにおける、送信機と受信機の1つの実施例が、1400に示される。送信機システム1410では、多くのデータストリームのために、トラフィック・データが、データ・ソース1412から送信(TX)データ・プロセッサに供給される。1つの実施例において、各々のデータストリームは、それぞれの送信アンテナを通して、送信される。TXデータ・プロセッサ1414は、符号化データを供給するために、そのデータストリームに選択された、特定のコーディング・スキームに基づいて、トラフィック・データを、フォーマットし、コード化し、各々のデータストリームにインターリーブする。ある実施例においては、TXデータ・プロセッサ1414は、シンボルが送信されているアンテナおよびユーザーに基づいて、データストリームのシンボルに、プリ・コーディングの重み付けを適用する。ある実施例においては、プリ・コーディングの重み付けは、コードブックに対するインデックスに基づいて、トランシーバ1454において生成され、フィードバックとして、コードブックとそのインデックスについての知識を有する、トランシーバ1422に提供され得る。さらに、それらのスケジュールされた送信の場合において、TXデータ・プロセッサ1414は、ユーザーから送信されたランク情報に基づいて、パケット・フォーマットを選択することができる。
各々のデータストリームのために符号化したデータは、OFDM技術を使用してパイロット・データと多重化され得る。パイロット・データは、一般的には、既知の方法で処理され、チャネル応答を推定するために受信機システムで使用され得る既知のデータ・パターンである。各々のデータストリームの、多重化されたパイロットおよび符号化データは、変調シンボルを提供するために、そのデータストリームに選択された、特定の変調方式(たとえば、BPSK,QPSK,M−PSK,または、M−QAM)に基づいて、ここで、変調される(すなわち、シンボルにマップされる)。各々のデータストリームのデータ・レート、コーディング、および、変調は、プロセッサ1430により実行される命令により、決定されてもよい。以上で説明されるように、いくつかの実施例においては、1つ以上のストリームのパケット・フォーマットは、ユーザーから送信される、ランク情報に従って、変更されてもよい。
次いで、全てのデータストリームのための変調シンボルが、さらに変調シンボルを(たとえば、OFDMのために)処理することができるTX MIMOプロセッサ1420に供給される。TX MIMOプロセッサ1420は、次いで、N個の変調シンボル・ストリームを、N個のトランシーバ(TMTR)1422a−1422tに供給する。ある実施例においては、TX MIMOプロセッサ1420は、シンボルが送信されているユーザーと、シンボルがそこから送信されているアンテナのユーザー・チャネル応答情報に基づいて、データストリームのシンボルに、プリ・コーディングの重み付けを適用する。
各々のトランシーバ1422は、1つ以上のアナログ信号を供給するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信し、処理し、さらに、MIMOチャネル上に送信するのに適した、変調信号を供給するために、アナログ信号を調整(たとえば、増幅、フィルター、アップ・コンバート)する。トランシーバ1422a−1422tからのNT個の変調信号は、次いで、N個のアンテナ1424a−1424tからそれぞれ、送信される。
受信機システム1450では、送信された変調信号が、N個のアンテナ1452aから1452rにより受信され、各々のアンテナ1452からの、受信された信号は、それぞれのトランシーバ(PCVR)1454に供給される。各々のトランシーバ254は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルター、増幅、および、ダウン・コンバート)し、サンプルを供給するために、調整した信号をディジタル化し、対応する“受信された(received)”シンボル・ストリームを供給するために、さらにサンプルを処理する。
RXデータ・プロセッサ1460は、次いで、N個の「検出された(detected)」シンボル・ストリームを、供給する、特定の受信機処理技術に基づき、N個のトランシーバ1454から、N個の受信シンボル・ストリームを受信し、処理する。RXデータ・プロセッサ1460は、以下にさらに詳細に説明される。各々の検出されたシンボル・ストリームは、対応するデータストリームのために送信された、変調シンボルの推定値であるシンボルを含んでいる。RXデータ・プロセッサ1460は、次いで、データストリームのトラフィック・データを再生するために、各々の検出されたシンボル・ストリームを、復調し、インターリーブを戻し、デコードする。RXデータ・プロセッサ1460による処理は、送信機システム1410における、TX MIMOプロセッサ1420とTXデータ・プロセッサ1414により実行される処理と相補的である。
RXプロセッサ1460により生成される、チャネル応答の推定は、受信機における、空間、空間/時間処理を実行し、パワー・レベルを調整し、変調レートまたは方式を変更し、または、他の動作をするために、使われてもよい。RXプロセッサ1460は、さらに、検出されたシンボル・ストリームの信号対干渉プラスノイズ比(SINRs)と、できれば、他のチャネルの特性を推定し、これらの量をプロセッサ1470に供給してもよい。RXデータ・プロセッサ1460、または、プロセッサ1470は、システムのために、「動作中の」SINRの推定値を導いてもよい。プロセッサ1470は、次いで、通信リンク、および/または、受信したデータストリームに関する、種々のタイプの情報を含んでいる推定した(CSI)を提供する。たとえば、CSIは動作中のSINRのみを含んでいるとする。CSIは、次いで、データ・ソース1476から、多くのデータストリームのための、トラフィック・データを受信する、TXデータ・プロセッサ1478により処理され、変調機1480により変調され、トランシーバ1454a−1454rにより調整され、送信機システム1410に送信される。
送信機システム1410では、受信機システム1450からの変調された信号は、受信機システムにより報告されたCSIを再生するために、アンテナ1424により受信され、受信機1422により調整され、復調器1440により復調され、RXデータ・プロセッサ1442により処理される。報告された、量子化情報、たとえば、CQIは、次いで、プロセッサ1430に供給され、(1)そのデータストリームに使用すべき、データ・レートと、コーディングと変調の方式を決め、(2)TXデータ・プロセッサ1414とTX MIMOプロセッサ1420のための種々の制御を生成するために、使用される。
ここに説明された技術は、種々の手段により実施される。たとえば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア、および、これらの組み合わせにより、実施されてもよい。ハードウェアによる実施については、これらの技術のための、処理装置(たとえば、コントローラ1120と1160、TXとRXプロセッサ1114と1134等)は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASICs)、ディジタル信号プロセッサ(DSPs)、ディジタル信号処理デバイス(DSPDs)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLDs)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGAs)、プロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、マイクロ・プロセッサ、ここに説明した機能を実行する他の電子ユニット、またはこれらの組み合わせの中で、実施される。
ここで図15を参照すると、ここに説明した態様に従って、平方根方法の修正版を利用して、受信した信号の等化を可能にする、例示のシステム1500が示される。システム1500は、前記等化を共同で達成する、電子構成要素のロジカル・グルーピング1510を含む。ある態様においては、ロジカル・グルーピング1510は、電子構成要素1515を含み、受信した信号の各々のトーン、または、サブキャリアのための、等化器行列を生成することができる。等化器行列は、逆行列にその一部が基づいている、等化器関数(equalizer function)を使用して、生成される。逆行列は、高速平方根方法の修正版を用いて、計算することができるが、繰り返し処理の間に、高速平方根行列の一部だけが、更新される。この部分更新は、必要な計算を減らし、性能を改善する。さらに、処理のための動的な必要条件を、干渉分散の関数として、高速平方根行列の初期化を修正することより、減らすことができる。さらに、ロジカル・グルーピング1510は、電子構成要素1525を含み、受信した信号のサブキャリアの中に含まれる、1つ以上のデータストリームを分離する、生成した等化器行列を利用することができる。各々のサブキャリアは、対応する等化器行列を使用して、等化することができる。いったん分離されると、個々のデータストリームは、データ・シンボルを得るために、別々に処理することができる。さらに、電子構成要素1535は、信号が単一のデータストリームを含む場合には、最大合成比等化を利用し、受信した信号を等化することができる。
システム1500は、さらに、そのような関数を実行する間に、生成されるかもしれない、測定または計算したデータと同様に、電子構成要素1515,1525および1535に関連した、関数を実行するための命令を保存する、メモリ1540を含む。メモリ1540の外部に存在すると示されているが、1つ以上の電子構成要素、1515,1525および1535は、メモリ1540の内部に存在することができることを、理解されたい。
等化を実行するための方法が、主題の説明(図2と図8)に示されている。
説明の簡単化のために、一連の行為として、方法が示され、説明されることに注目していただき、いくつかの行為は、1つ以上の態様に従って、ここに示し、説明したのとは異なる順番、および/または、他の行為と同時に起きるかもしれないので、方法は、行為の順番には制限されないことを、理解し、認識していただきたい。たとえば、当業者には、方法が、状態遷移図の中にあるような、一連の相互関係ステートやイベントとして、代わりに表すことができるとしたら、理解し、認識していただけるであろう。さらに、示された行為の全てが、1つ以上の態様に従って、方法が実施されるために、利用されるわけではない。
ソフトウェアによる実施では、ここに説明された技術は、ここに説明された機能を実行するモジュール(たとえば、手続き、関数など)として実施されてもよい。ソフトウェア・コードは、メモリに記憶され、プロセッサにより実行されてもよい。メモリ・ユニットは、プロセッサの内部、または、プロセッサの外部に実装されてもよい。外部の場合には、当該分野の種々の手段により、通信するために、プロセッサと結合される。
さらに、ここに説明された、種々の態様または特徴は、方法、道具、標準プログラミングおよび/または工学の技術を用いる、製造の物として実施されてもよい。ここで用いた、「製造の物(article of manufacture)」という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、あるいはメディアから、アクセス可能なコンピュータ・プログラムを含むように意図されている。たとえば、コンピュータ可読メディアは、磁気記憶装置(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップス・・・)、光ディスク(コンパクト・ディスク(CD)、ディジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)・・・)、スマート・カード、および、フラッシュメモリ・デバイス(たとえば、カード、スティック、キー・ドライブ・・・)を含むことができるが、これらだけには限定されない。
以上に説明してきたことは、1つ以上の態様の例示を含んでいる。もちろん、前述の態様を説明する目的で、構成要素や方法の、すべての考えうる組み合わせを説明することはできないが、当業者は、種々の態様の、多くの、さらなる組み合わせと順番が可能であることを、認識することができる。従って、説明した態様は、添付された請求項の精神と範囲の中にある、全ての、このような変更、修正および変形を包含するように意図されている。さらに、「含む(includes)」または、「含んでいる(including)」という用語、または、これらの任意の変形が、詳細な説明または請求項で使用される限りにおいては、このような用語が、請求項に過渡的な用語として使用される時に、「備える(comprising)」が解釈される、「備える(comprising)」という用語と同様の意味で、このような用語は、包括的であることを意図している。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]無線通信システムの受信機チェーンにおいて、等化を容易にするための方法であって、受信信号のトーンに対して、等化器行列を生成すること、前記等化器行列が、少なくともその一部が、高速平方根行列の要素のサブセットの部分更新に基づいて計算された、逆行列の関数である、および、前記等化器行列の関数として前記トーンを等化すること、を含む方法。
[2]前記高速平方根行列がプリ・アレイ行列である、[1]の方法。
[3]前記高速平方根行列がポスト・アレイ行列である、[1]の方法。
[4]前記ダイナミック・レンジの要件を減じるように、前記高速平方根行列を修正することを、さらに含む、[1]の方法。
[5]前記高速平方根行列を、干渉分散の関数として修正することを、さらに含む、[1]の方法。
[6]単一のデータストリームが前記受信信号の中に含まれている場合に、最大合成比等化を実行することを、さらに含む、[1]の方法。
[7]等化したトーンから得られるシンボルを含む、ロギングパケットを生成することを、さらに含む、[1]の方法。
[8]無線通信環境において、等化を容易にする装置であって、少なくともその一部を、高速平方根行列の、繰り返される部分更新を基にして、逆行列を計算するように、前記逆行列の関数として等化器行列を計算するように、および、前記等化器行列を利用して、受信信号から少なくとも1つのデータストリームを得るように、構成されたプロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリを備える装置。
[9]前記高速平方根行列が少なくともプリ・アレイ行列またはポスト・アレイ行列のうちの1つである、[8]の装置。
[10]前記プロセッサが、前記高速平方根行列のダイナミック・レンジの要件を減じるように、さらに構成される、[8]の装置。
[11]前記高速平方根行列が、干渉分散の関数として指定される、[10]の装置。
[12]前記プロセッサが、前記受信信号が単一のデータストリームを含む場合に、最大合成比等化を実行するように、さらに構成される[8]の装置。
[13]無線通信環境における、信号の等化を容易にするデバイスであって、繰り返し処理の間に、前記高速平方根行列のサブセットを更新する、修正された高速平方根方法を利用して、等化器行列を生成する手段と、前記等化器行列を利用して、受信した信号の中の少なくとも1つのデータストリームを分離する手段を、備えるデバイス。
[14]前記高速平方根行列が、少なくともプリ・アレイ行列またはポスト・アレイ行列のうちの1つである、[13]のデバイス。
[15]前記高速平方根行列が、前記ダイナミック・レンジの要件を減じるように、干渉分散の関数として初期化される、[13]のデバイス。
[16]前記信号が、単一のデータストリームを含む場合に、最大合成比等化を利用して、前記受信信号を等化するための手段を、さらに備える、[13]のデバイス。
[17]受信信号のトーンに対する等化器行列をコンピュータに計算させるためのコード、ここにおいて、前記等化器行列の計算が、高速平方根行列の、繰り返される部分更新を基づいている、および、前記等化器行列の関数として、前記受信した信号を、コンピュータに等化させるためのコードを含む、コンピュータ可読メディアを含む、コンピュータ・プログラム製品。
[18]前記高速平方根行列が、少なくともプリ・アレイ行列またはポスト・アレイ行列のうちの1つである、[17]のコンピュータ・プログラム製品。
[19]前記コンピュータ可読メディアが、前記ダイナミック・レンジの要件を減じるように、前記高速平方根行列を、干渉分散の関数として、コンピュータに初期化させるコードを、さらに含む、[17]のコンピュータ・プログラム製品。
[20]前記コンピュータ可読メディアが、前記信号が単一のデータストリームを含む場合に、最大合成比等化を利用して、前記受信信号をコンピュータに等化させるコードを、さらに含む、[17]のコンピュータ・プログラム製品

Claims (16)

  1. 無線通信システムの受信機チェーンにおいて、等化を容易にするための方法であって、
    受信信号が複数のレイヤー上で送信される場合に、前記受信信号のトーンに対して、等化器行列を生成すること、前記等化器行列が、少なくともその一部が、高速平方根行列の要素のサブセットの部分更新に基づいて計算された、逆行列の関数である、と、
    前記等化器行列の関数として前記トーンを等化することと、
    前記受信信号が単一のレイヤー上で送信される場合に、最大合成比等化を実行することと、
    を含む方法。
  2. 前記高速平方根行列がプリ・アレイ行列である、請求項1の方法。
  3. 前記高速平方根行列がポスト・アレイ行列である、請求項1の方法。
  4. イナミック・レンジの要件を減じるように、前記高速平方根行列を修正することを、さらに含む、請求項1の方法。
  5. 前記高速平方根行列を、干渉分散の関数として修正することを、さらに含む、請求項1の方法。
  6. 等化したトーンから得られるシンボルを含む、ロギングパケットを生成することを、さらに含む、請求項1の方法。
  7. 無線通信環境において、等化を容易にする装置であって、
    少なくともその一部を、高速平方根行列の、繰り返される部分更新を基にして、逆行列を計算するように、前記逆行列の関数として等化器行列を計算するように、および、受信信号が複数のレイヤー上で送信される場合に、前記等化器行列を利用して、前記受信信号から少なくとも1つのデータストリームを得るように、構成されたプロセッサ、前記プロセッサは、さらに、前記受信信号が単一のレイヤー上で送信される場合に、最大合成比等化を実行するよう構成される、と、
    前記プロセッサに結合されるメモリと、
    を備える装置。
  8. 前記高速平方根行列が少なくともプリ・アレイ行列またはポスト・アレイ行列のうちの1つである、請求項7の装置。
  9. 前記プロセッサが、前記高速平方根行列のダイナミック・レンジの要件を減じるように、さらに構成される、請求項7の装置。
  10. 前記高速平方根行列が、干渉分散の関数として指定される、請求項9の装置。
  11. 無線通信環境における、信号の等化を容易にするデバイスであって、
    繰り返し処理の間に、高速平方根行列のサブセットを更新する、修正された高速平方根方法を利用して、等化器行列を生成するための手段と、
    受信信号が複数のレイヤー上で送信される場合に、前記等化器行列を利用して、前記受信信号の中の少なくとも1つのデータストリームを分離するための手段と、
    前記受信信号が単一のレイヤー上で送信される場合に、最大合成比等化を行うための手段と、
    を備えるデバイス。
  12. 前記高速平方根行列が、少なくともプリ・アレイ行列またはポスト・アレイ行列のうちの1つである、請求項11のデバイス。
  13. 前記高速平方根行列が、ダイナミック・レンジの要件を減じるように、干渉分散の関数として初期化される、請求項11のデバイス。
  14. 受信信号のトーンに対する等化器行列をコンピュータに計算させるためのコード、ここにおいて、前記等化器行列の計算が、高速平方根行列の、繰り返される部分更新を基づいている、と、
    受信信号が複数のレイヤー上で送信される場合に、前記等化器行列の関数として、前記受信した信号を、コンピュータに等化させるためのコードと、
    前記受信信号が単一のレイヤー上で送信される場合に、コンピュータに、最大合成比等化を行わせるためのコードと、
    を含むコンピュータ・プログラム。
  15. 前記高速平方根行列が、少なくともプリ・アレイ行列またはポスト・アレイ行列のうちの1つである、請求項14のコンピュータ・プログラム。
  16. イナミック・レンジの要件を減じるように、前記高速平方根行列を、干渉分散の関数として、コンピュータに初期化させるコードを、さらに含む、請求項14のコンピュータ・プログラム。
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