JP5263347B2 - ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、及びストレージ装置 - Google Patents

ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、及びストレージ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5263347B2
JP5263347B2 JP2011158184A JP2011158184A JP5263347B2 JP 5263347 B2 JP5263347 B2 JP 5263347B2 JP 2011158184 A JP2011158184 A JP 2011158184A JP 2011158184 A JP2011158184 A JP 2011158184A JP 5263347 B2 JP5263347 B2 JP 5263347B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
access
logical volume
state
power supply
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011158184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011216117A (ja
Inventor
雅裕 吉田
忠 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2011158184A priority Critical patent/JP5263347B2/ja
Publication of JP2011216117A publication Critical patent/JP2011216117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5263347B2 publication Critical patent/JP5263347B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、複数の記憶媒体を用いて構成される論理ボリュームを備えたストレージシステムにおける論理ボリューム毎の電源制御技術に関する。
業務の電子化や法規制により、電子メールや資料・書類を全て管理保存するためデータ記憶装置の需要が高まっている。従来の大規模記憶装置としてテープ装置があるが、即応性に乏しいため、即応性があり大規模データを扱えるハードディスクを搭載したストレージ装置が主流になっている。
また近年、地球環境にやさしいグリーン製品や資源保護を目的にした省エネ等、環境保全に考慮した製品提供が望まれる時代である。ストレージ装置はディスクの搭載数に比例して消費電力を多大に使用する。このためアクセスの無いディスクはサーバによるアクセスが無いことを条件にディスクのモーターをオフするといった省電力処理が実施されつつある。
なおストレージ装置の省電力処理では、ディスクの消費電力を低減することとアクセスに対する即応性を保障することの両立が必要となる。
この要請に応える従来技術として、ストレージ装置においてRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)が構成されている場合に、RAIDを構成しているディスクのうち、1つのディスクをオフにすることで省電力を実現し、かつ、アクセスに必要なディスク本数をオンにしておくことで突発的なアクセスに対する即応性を同時に保障するようにした技術が知られている。
また、下記特許文献1に記載の従来技術では、待機状態のハードディスクドライブに対してホストが待機状態を解除する要求を出したときに、待機状態から復帰してハードディスクドライブが使用可能となるまでの要する電源復帰時間を予測してホストに知らせ、この時間間隔内に終了するタスクをハードディスクドライブが立ち上がるまでの間に実行するようスケジュールを最適化する技術が開示されている。
特開2001−14107号公報
しかし、RAIDを構成している1つのディスクのみをオフする従来技術では、消費電力削減の観点からは大きな効果は得られにくい。消費電力削減を重視する場合、アクセスの発生しないRAIDを構成しているディスクを全てオフにすることが一番の電力削減である。しかしながら、この消費電力削減重視のストレージ装置の構成では、ホストからの突発的なアクセスに対する応答性能を考慮する必要がある。オフにしているディスクをオンにするためには、数十秒から数分の時間が必要で、応答性能が悪化してしまうという問題点を有していた。
このような応答性能の低下は、消費電力削減をする以上避けて通れない課題である。従来は、ストレージ装置にアクセスするアプリケーションは、ストレージ装置の電力制御状態は把握することができなかった。このためディスクが省電力状態になっているために、ディスクの起動に時間がかかることで、アクセスに時間がかかった場合に、タイムアウトでアクセス処理がエラーになってしまうこともあった。
課題は、ディスクをオフからオンにする間のホストアクセスに対して、ホストとストレージ装置とが連携して適切な制御を行うことで、システム運用への影響を与えることなく、省電力運用を行うことを可能とすることにある。
以下に示す態様は、複数の記憶媒体を用いて構成される論理ボリュームを備えたストレージシステムにおける論理ボリュームの制御方法を前提とする。また、この方法によって実現されるストレージシステム、ストレージ装置を含む。
アクセス指示発行ステップでは、論理ボリュームへのアクセス指示を発行する。
電源状態判断ステップでは、アクセス指示の対象となる論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源状態を判断する。
電源状態変更指示ステップでは、電源状態判断ステップにおいて論理ボリュームがアクセス不能な電源状態と判断した場合に、論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源状態の変更を指示する。
アクセス指示管理ステップでは、論理ボリュームがアクセス可能となるまでアクセス指示を管理する。
電源制御ステップでは、電源状態変更指示に基づいて論理ボリュームを構成する全ての記憶媒体を含めた論理ボリュームの冗長度を超える数の記憶媒体の電源状態を変更する。この電源制御ステップでは例えば、論理ボリュームを構成する全ての記憶媒体に対して電源制御を行う。
アクセス可能応答ステップでは、論理ボリュームがアクセス可能となったことを応答する。
アクセス実行ステップでは、論理ボリュームに対してアクセスを実行する。
上記態様において、論理ボリュームに対するアクセス状態を管理するアクセス管理ステップを更に含み、電源制御ステップは、アクセス状態に基づいて論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源を制御するように構成することができる。
ここまでの態様において、アクセス管理ステップで管理される論理ボリューム対するアクセス状態に基づいて論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源制御スケジュールを作成するスケジュール作成ステップを更に含み、電源制御ステップは、電源制御スケジュールに基づいて論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源を制御するように構成することができる。
ここまでの態様において、アクセス管理ステップで管理される論理ボリューム対するアクセス状態が、稼働待ち状態を示しているときに、アクセス指示の発行に対して論理ボリュームが稼働待ち状態であることを示す応答を発行する稼働待ち状態応答発行ステップを更に含むように構成することができる。
サーバは、ストレージ装置にアクセスを発行した上位アプリケーションに対して、アクセス発行時点で該当するストレージ装置の論理ボリュームのディスクのモーターが省電力制御によってオフになっていた場合には、モーター稼働待ちである旨を適切に応答すること等ができる。これによって、上位アプリケーションは、省電力制御に適切に対応する動作を、プログラムに組み込むことが可能となる。
また、ストレージ装置は、ホストサーバ装置からのモーター稼働指示に基づいて、当該モーターを適切に稼働状態に制御すること等が可能となる。
更に、ストレージ装置は、ホストサーバ装置においてストレージ装置にてアクセスが発生していない論理ボリュームのディスクを積極的かつ適切にオフすること等が可能となる。
本実施形態のハードウェアシステム構成を示す図である。 図1のハードウェアシステム構成のもとで実現される本実施形態の機能構成図である。 ソフト連携用構成情報のデータ構成図である。 ソフト連携用構成情報の説明図である。 ストレージ装置201側にて実行される省電力モード(エコモード)運用制御処理を示す動作フローチャートである。 ホストサーバ装置202側にて実行されるソフト側監視処理の制御動作を示す動作フローチャートである。 ホストサーバ装置202側にて実行されるアクセス受付処理の制御動作を示す動作フローチャートである。 ホストサーバ装置202側にて実行されるモーター稼働監視処理の制御動作を示す動作フローチャートである。 ストレージ装置201側にて実行されるモーター稼働指示通知受付処理の制御動作を示す動作フローチャートである。 ストレージ装置201側にて実行されるモーター稼働監視処理の制御動作を示す動作フローチャートである。 ホストサーバ装置202側にて実行されるモーターオフ定期監視処理の制御動作を示す動作フローチャートである。 ストレージ装置201側にて実行されるモーターオフ通知受付処理の制御動作を示す動作フローチャートである。 ストレージ装置201側にて実行されるモーターオフ判断処理の制御動作を示す動作フローチャートである。 ストレージ装置201側に実行されるモーターオフ監視処理の制御動作を示す動作フローチャートである。
以下、図面を参照しながら、最良の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態のハードウェアシステム構成を示す図である。
ストレージ装置は、複数(図1では#1〜#4の4つ)のコントローラモジュール(CM)102から構成されるコントローラエンクロージャ(CE)101と、ホットスペアディスク(HS)を含む複数台のディスク記憶媒体が格納されRAIDを構成するディスクエンクロージャ(DE)103が複数筐体(図1では#1〜#4の4筐体)とで構成される。
ストレージ装置の各CM102のチャネルアダプタ(CA)と、ホストサーバ装置(HOST)105のホストバスアダプタ(HBA)は、ファイバーチャネル(FC)スイッチ104によって接続される。なお、ホストサーバ装置105は、FCスイッチ104によって、複数台ストレージ装置に接続することができる。
各CM102には、ディスクアダプタ(DA)を介して直接又は特には図示しないルータ装置等を経由して、各DE103が接続される。
CM102は、ディスクアクセスや電源制御等を実行する部分であり、DA、CAのほか、2台のCPU(CPU0、CPU1)(中央演算装置)、メモリ(Memory)等によって構成される。
CM102は、通常動作時は、複数台のうち1台(例えば図1の102(#1))のみがマスタCMとして動作し、他(例えば図1の102(#2)、102(#3)、102(#4))は、スレーブCMとして動作する。マスタCMは、ホストサーバ装置105との間のコマンド・応答の授受と担当するDE103のアクセス制御を行い、スレーブCMは、マスタCMからの指示に従って、担当するDE103のアクセス制御のみを行う。
このように、CM102及びDE103ともに、冗長性が確保されている。
図2は、図1のハードウェアシステム構成のもとで実現される本実施形態の機能構成図である。
ストレージ装置201(図1の101〜103に対応)とホストサーバ装置202(図1の105に対応)が、LAN203−1又はチャネルパス203−2によって接続される構成を有する。
ストレージ装置201において、図1のCM102が、ストレージコントローラ204、ディスクアダプタ206、チャネルアダプタ207、及びキャッシュメモリ215の各機能部によって構成され、図1のDE103がディスクエンクロージャ205に対応する。
ストレージコントローラ204は、コマンド処理を行う機能部のほかに、電源制御部209、アクセス監視・履歴管理部210、スケジュール管理・変更部211、スケジュール制御部212、及びアクセス情報収集制御部213を含む。
ホストサーバ装置202は、サーバ全体の制御を実行するサーバ制御部215と、キャッシュメモリ216、ホストバスアダプタ214のほか、ストレージ装置201内の電源制御部209等と連携して、ディスクエンクロージャ205の省電力運用を制御する電源制御アプリケーション217及び電源制御ドライバ218を有する。これらについては、後述する。
電源制御部209は、ディスクエンクロージャ205内のディスク上に構成される論理ボリュームへのアクセス状況及び電源制御スケジュールに基づいて、消費電力削減のための判断処理を実行し、対象となるディスクのモーターのオフ・オンを制御する。また、電源制御部209は、アクセス監視・履歴管理部210での監視結果に基づいて、一定時間間隔で動作していないディスクを検出した場合のモーターオフ制御や、急な負荷増加に対応するモーターオン制御を実行する。
アクセス監視・履歴管理部210は、ディスクエンクロージャ205におけるディスク毎、RAIDグループ毎、論理ボリューム毎のアクセス状況を日時単位で監視し、その監視履歴を作成する。
スケジュール管理・変更部211は、省電力化の判断を行う基礎となる電源制御スケジュールの管理と変更を実施する制御部である。アクセス監視・履歴管理部210が作成した監視履歴から、最適化したスケジュールを作成する。
スケジュール制御部212は、ディスクエンクロージャ205内のディスクのモーターのオン・オフ処理の電源制御スケジュールを制御する。ユーザ指定による電源制御スケジュールを考慮し、運用状態を反映して最適化したスケジュールを一定時間間隔で絶えず更新する。
アクセス情報収集制御部213は、電源制御部209、アクセス監視・履歴管理部210、スケジュール管理・変更部211、及びスケジュール制御部212と連携して動作し、ストレージ装置201においてホストサーバ装置202からのアクセスが発生するたびにホストサーバ装置202毎、ディスク毎、RAIDグループ毎、論理ボリューム毎のアクセスカウンタをカウントアップする。
上述のアクセスカウンタや、電源制御スケジュール、アクセス履歴は、図1のCM102にあるメモリ(Memory)に格納され、上記各制御部が参照する。
以上の構成を有する本実施形態の動作について、以下に説明する。
通常動作
ストレージ装置201は通常、冗長性を考慮した構成になる。このため同装置を制御するCM102やディスクエンクロージャ205は最低でも二重化された状態になる。同装置内に搭載されるディスクエンクロージャ205内のディスクで構成されるRAIDグループは、複数のディスクで構成される。通常運用では消費電力を意識しないため、搭載されている全ディスクはモーターオンの状態で運用される。
ストレージ装置201の消費電力削減処理(運用・スケジュール制御)
ストレージ装置201においては、通常運用中において、アクセス情報収集制御部213が、ディスク毎、RAIDグループ(以降「RLU」という)毎、論理ボリューム毎に、アクセス情報(性能情報)を一定時間間隔で取得する。その情報収集処理から電源制御スケジュール作成までの過程としては、例えば、特願2007-094956号公報に開示の技術を用いることができる。
スケジュール外のホストアクセス応答の最適化処理
ストレージ装置201は、消費電力を効率化するために、それぞれ取得したアクセス情報に基づいて、対象となる単体ディスク、RAIDグループを構成するディスクのモーターを制御する。
モーターをオフした場合、次回のモーターオンは次の2通りに分けられる。
1.アクセス情報とスケジュール管理によるアクセス発生前のモーターオン
2.アクセス情報とスケジュール管理から予測されないアクセスの発生に伴うモーターオン
本実施形態が解決しようとする課題は、上記2.のケースである。
上記1.のケースでは、アクセスが予測されることにより、アクセス発生前に対象となるディスクやRAIDグループを構成するディスクがモーターオンされるため、ホストアクセス時の問題は発生しない。
一方、上記2.のケースでは、ストレージ装置201側にとっては予測外のアクセスのため、通常はアクセス発生を契機にモーターオン処理が行われる。このため、アクセス処理は、モーターオン処理が完了するまで滞ってしまう。モーターオン処理は、モーターオンされるディスク数や装置の電源容量の制限などの要因で、通常数十秒から数分かかるため、応答遅延やホストパスが切断される可能性がある。
上記2.のケースの問題を解決し、ストレージ装置201のRAIDグループの電源制御を最適化するため、以下の構成が採られる。
ホストサーバ装置202とストレージ装置201が、LAN203−1によって接続されるケース:この場合には、電源制御アプリケーション217が、ホストサーバ装置202側で動作する上位アプリケーションにて発生するストレージアクセスと、それに対してストレージ装置201から返される応答をキャプチャし、ストレージ装置201と連携して、適切な電源制御を行う。
ホストサーバ装置202とストレージ装置201が、チャネルパス203−2によって接続されるケース:この場合には、電源制御ドライバ218が、ホストサーバ装置202側で動作する上位アプリケーションにて発生するストレージアクセスと、それに対してストレージ装置201から返される応答をキャプチャし、ストレージ装置201と連携して、適切な電源制御を行う。
また、上述のホストサーバ装置202とストレージ装置201とが電源制御処理のための効率的な連携を行うことを可能とするために、本実施形態では、図1のCM102内のメモリ(Memory)に、図3に示されるデータ構成を有するソフト連携用構成情報を保持する。
図3で、「RLU no」フィールドには、RAIDグループ番号が記憶される。
「Status」フィールドには、対象RAIDグループの状態が記憶される。「Available」は正常状態、「Broken」は異常発生でアクセスができない状態、「Exposed」は異常発生で冗長性がないアクセス可能な状態、「Rebuild」は保守部品による復旧中状態を示す。電源制御においてこの「Status」フィールド値が「正常」であるRAIDグループに対してのみ、モーターのオフが可能である。「Broken」、「Exposed」や「Rebuild」の場合は、モーターはオフされない。
「ECO Flag」フィールドには、対象RAIDグループに省電力モードが適用されているか否かを示す情報が記憶される。「Off」は省電力モード未使用、「On」は省電力モード使用を示す。「ECO Flag」フィールド値が「On」の場合は、モーターのオフ・オンの制御が許可され、「Off」の場合は許可されない(モーターは常時オンとなる)。
「Motor Status」フィールドには、対象RAIDグループのモーター稼動状態が記憶される。「On」は稼動状態、「On Progress」は稼動処理中、「Off」は停止状態、「Off Progress」は停止処理中を意味する。
「Soft Mode」フィールドには、ホストサーバ装置202側のソフト省電力制御と連動するか否かを示す設定モードが記憶される。「On」はホスト側ソフトと連動を意味し、「Off」はホスト側ソフトとは未連動(ストレージ装置201側固有の省電力制御)を意味する。
「Control Flag」フィールドには、ホスト側ソフトの省電力制御の制御状態が記憶される。「Off」は未制御状態、「On」は制御状態を意味する。
「Last Access」フィールドには、最後にアクセスされた日時分秒が記憶される。
以上の定義より、例えば図3のデータ構成例は、下記の電源制御状態を表している。
RLU#0は省電力対象外、モーターオン状態
RLU#1は省電力有効、ソフト制御無効、モーターオフ状態
RLU#2は省電力有効、ソフト制御有効、ソフト未制御状態、モーターオン状態
RLU#3は省電力有効、ソフト制御有効、ソフト制御状態、モーターオン状態
RLU#4は省電力有効、ソフト制御有効、ソフト制御状態、モーターオン処理中状態
今、RLU#0のみに注目した場合に、その登録内容が例えば、図4の時系列1〜6で示されるように変化した場合、本実施形態による電源制御状態が、下記のように変化することを示している。
1.RLU#0は省電力対象外、モーターオン状態
2.RLU#0をECO Flag=On、Soft Mode=Onに設定
3.ソフト制御していない状態が続き、アクセスもないと、モーターオフ処理が開始
4.モーターオフ処理完了、モーターオフ
5.ソフト側からアクセス予告通知を受けると、Control Flag=On、
Last Access=通知時間に設定、モーターオン処理を開始
6.モーターオン処理が完了、モーターオン
上記ソフト連携用構成情報を用いた電源制御アプリケーション217とストレージ装置201との連携処理について、図5から図14までの動作フローチャートを用いて、順次説明する。
まず、図5は、ストレージ装置201内の電源制御部209(図2参照)が実行する省電力モード(エコモード)運用制御処理を示す動作フローチャートである。
電源制御部209は、ストレージ装置201に対して、エコモード運用が設定されているか否かをチェックする(ステップS501)。
エコモード運用が設定されていないと判定したときには、電源制御部209は、図5の動作フローチャートの処理を終了して、前述した通常動作を実行し、搭載されている全ディスクはモーターオンの状態で運用される(ステップS502の判定がNO)。
エコモード運用が設定されていると判定したときには(ステップS502の判定がYES)、電源制御部209は、エコモード運用を開始する(ステップS503)。
その後、電源制御部209は、ステップS504とS508によって、ステップS505〜S507までの一連の処理を定期的に繰り返し実行する。
各繰返しにおいて、電源制御部209はまず、「ストレージ装置201の消費電力削減処理(運用・スケジュール制御)」として前述した電力制御処理を実行する(ステップS505)。これにより、スケジュールに基づくモーターのオン・オフ制御が実行される。
次に、電源制御部209は、エコモードの運用終了が指示されたか否かをチェックし(ステップS506)、その指示がされていないと判定したときには定期的な監視を続行する(ステップS507の判定がNO)。
一方、エコモードの運用終了が指示されていると判定したときには、電源制御部209は、エコモードの運用を停止する(ステップS507の判定がYES→S509)。
図6は、ホストサーバ装置202内の電源制御アプリケーション217(図2参照)が、ホストサーバ装置202内で実行されている上位アプリケーションからストレージ装置201へのアクセスが発生したか否かを判定するための、ソフト側監視処理の制御動作を示す動作フローチャートである。
電源制御アプリケーション217は、ソフト側監視処理の運用が設定されているか否かをチェックする(ステップS601)。
ソフト側監視処理の運用が設定されていないと判定したときには、電源制御アプリケーション217は、図6の動作フローチャートの処理を終了する(ステップS601の判定がNO)。
ソフト側監視処理の運用が設定されていると判定したきには(ステップS601の判定がYES)、電源制御アプリケーション217は、ソフト側監視処理を開始し(ステップS602)、ステップS604とS608によって、ステップS605〜S607までの一連の処理を定期的に繰り返し実行する。
各繰返しにおいて、電源制御アプリケーション217はまず、上位アプリケーションからのアクセス状況とアクセス時間を監視する(ステップS605)。ここで、上位アプリケーションからのアクセスが発生すれば、後述する図7の動作フローチャートが実行される。
次に、電源制御アプリケーション217は、ソフト側監視処理の運用終了が指示されたか否かをチェックし(ステップS606)、その指示がされていないと判定したときには定期的な監視を続行する(ステップS607の判定がNO)。
一方、ソフト側監視処理の運用終了が指示されていると判定したときには、電源制御アプリケーション217は、ソフト側監視処理の運用を停止する(ステップS607の判定がYES→S609)。
図7は、ホストサーバ装置202内の電源制御アプリケーション217が、上位アプリケーションからのアクセスの発生の検知(図6のステップS605)を受けて、そのアクセスを受け付けるための、アクセス受付処理の制御動作を示す動作フローチャートである。
まず、電源制御アプリケーション217は、アクセス受付処理を開始した後(ステップS701)、アクセス対象となるストレージ装置201及びRAIDグループをチェックする(ステップS702)。
次に、電源制御アプリケーション217は、ステップS703とS712によって、ステップS704〜S711までの一連の処理を、受け付けるアクセス数分繰り返し実行する。
各繰返しにおいて、電源制御アプリケーション217はまず、対象RAIDグループが稼働状態であるか否かの状態チェックを行う(ステップS704)。このチェックは、ストレージ装置201が保持するソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Motor Status」フィールドの値を確認することにより行われる。
対象RAIDグループが稼働状態(「Motor Status」フィールド値=「On」)であると判定したときには(ステップS705の判定がYES)、電源制御アプリケーション217は、ストレージ装置201に対してアクセス処理を実行し(ステップS706)、次のRAIDグループの処理に移る(ステップS706→S710)。
対象RAIDグループが稼働状態でない(「Motor Status」フィールド値=「On」以外)と判定したときには(ステップS705の判定がNO)、アクセスができないため、電源制御アプリケーション217は、ストレージ装置201の電源制御部209に対して、対象RAIDグループに関するモーター稼働指示通知を発行する(ステップS707)。
続いて、電源制御アプリケーション217は、そのRAIDグループに関して、「Control Flag」フィールドの値を「On」に変更すること(図3参照)を指示した後、対象アクセスに関する情報を、稼働待ちとして内部に保持する(ステップS708)。
次に、電源制御アプリケーション217は、後述する図8の動作フローチャートで示されるモーター稼働監視処理に対して、モーター稼働の完了監視を依頼する(ステップS709)。
最後に、電源制御アプリケーション217は、他に処理すべき上位アプリケーションからのアクセスが残っているか否かをチェックし(ステップS710)、アクセスが残っていると判定したときには(ステップS711の判定がNO)、上記一連の受付処理を繰り返し実行する(ステップS712)。
アクセスが残っていないと判定したときには(ステップS711の判定がYES)、電源制御アプリケーション217は、アクセス受付処理を終了する(ステップS713)。
図8は、ホストサーバ装置202内の電源制御アプリケーション217が、図7の動作フローチャートで示されるアクセス受付処理にて受け付けられたアクセスに関して図7のステップS709にて発行されたモーター稼働監視依頼を処理するための、モーター稼働監視処理の制御動作を示す動作フローチャートである。
まず、電源制御アプリケーション217は、監視処理を開始した後(ステップS801)、ステップS802とS816によって、ステップS803〜S815までの一連の処理を、受け付けたモーター稼働監視依頼に対応する対象アクセスのアクセス数分かつ各対象アクセスが監視対象から削除されるまで同一対象アクセスについて1回以上繰り返し実行し、各対象アクセスをアクセス開始から一定時間監視する。
各繰返しにおいて、電源制御アプリケーション217はまず、アクセス対象のストレージ装置201のRAIDグループのモーター状態をチェックする(ステップS803)。このチェックは、対象ストレージ装置201が保持するソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Motor Status」フィールドの値を問い合わせることにより行われる。
このチェックの結果、該当するモーターがオンになっていると判定したときには(ステップS804の判定がYES)、電源制御アプリケーション217は、対象アクセスを監視対象から削除し(ステップS805)、そのアクセスを実行する(ステップS806)。その後、次の監視対象の処理に移る(ステップS806→ステップS814)。
上記チェックの結果、該当するモーターがオンになっていないと判定したときには(ステップS804の判定がNO)、電源制御アプリケーション217は、対象アクセスが受け付けられてからの経過時間が所定監視時間ずつ経過したか否かをチェックする(ステップS807)。
所定監視時間ずつ経過していないと判定したときには(ステップS808の判定がNO)、電源制御アプリケーション217は、次の監視対象の処理に移る(ステップS808→ステップS814)。
所定監視時間ずつが経過したと判定したときには、電源制御アプリケーション217は、上位アプリケーションからのステップS811で上位アプリケーションに対して返されている応答の回数をチェックする(ステップS809)。
応答回数が所定の閾値を超過していないと判定したときには(ステップS810の判定がNO)、電源制御アプリケーション217は、上位アプリケーションに対してモーター稼働待ち状態である旨を応答する(ステップS811)。
応答回数が所定の閾値を超過したと判定したときには(ステップS810の判定がYES)、電源制御アプリケーション217は、対象アクセスを監視対象から削除し(ステップS812)、上位アプリケーションに対してアクセス異常を応答する(ステップS813)。
ステップS806、S811、又はS813の処理の後、電源制御アプリケーション217は、監視対象として残っている対象アクセスがあるか否かをチェックし(ステップS814)、残アクセスがあると判定したときには(ステップS815の判定がYES)、次の監視対象アクセス(自分も含む)の監視を続行し(ステップS816)、残アクセスがなくなったと判定したときには(ステップS815の判定がNO)、モーター稼働監視の処理を終了する(ステップS817)。
以上のようにして、ホストサーバ装置202の電源制御アプリケーション217は、ストレージ装置201にアクセスを発行した上位アプリケーションに対して、アクセス発行時点で該当するストレージ装置201のRAIDグループのディスクのモーターが省電力制御によってオフになっていた場合には、モーター稼働待ちである旨を適切に応答することができる。これによって、上位アプリケーションは、省電力制御に適切に対応する動作を、プログラムに組み込むことも可能になる。
図9は、ストレージ装置201内の電源制御部209(図2参照)が、ホストサーバ装置202の電源制御アプリケーション217が実行する図7の動作フローチャートで示されるアクセス受付処理によって、自装置内のRAIDグループに関するモーター稼働指示通知を受け付けたときに実行する、当該RAIDグループに属するディスクに対してそれらのモーターのオンを指示するための、モーター稼働指示通知受付処理の制御動作を示す動作フローチャートである。
まず、電源制御部209は、モーター稼働指示通知受付処理を開始した後(ステップS901)、通知にて指示されたRAIDグループを確認する(ステップS902)。
次に、電源制御部209は、ステップS903とS915によって、ステップS904〜S914までの一連の処理を、今回受け付けた各通知に対応する各RAIDグループの分だけ繰り返し実行し、各RAIDグループに属するディスクに対してそれらのモーターのオンを指示するための一連の制御処理を実行する。
各繰返しにおいて、電源制御部209はまず、対象RAIDグループに属するディスクの実装状態、動作状態をチェックする(ステップS904)。このチェックは、自ストレージ装置201が保持するソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Status」フィールドの値が「Available」になっているか否かを確認することにより行われる。
実装状態等がOKでないと判定したときには(ステップS905の判定がNO)、電源制御部209は、対象外RAIDグループであるとして受付処理をスキップし(ステップS906)、他の対象RAIDグループの処理に移る(ステップS906→S913)。なおこの場合には、ホストサーバ装置202側では、電源制御アプリケーション217によって実行される図8の動作フローチャートで示されるモーター稼働監視処理において、当該RAIDグループについてステップS804の判定がYESにならず、監視時間の経過によりステップS810で監視時間が閾値を超過して、ステップS813にてアクセス異常と判定される。
実装状態等がOKであると判定したときには(ステップS905の判定がYES)、電源制御部209は、対象RAIDグループに属するディスクのモーターの稼働状態をチェックする(ステップS907)。このチェックは、自ストレージ装置201が保持するソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Motor Status」フィールドの値を確認することにより行われる。
このチェックの結果、対象RAIDグループのモーターが稼働状態(「Motor Status」フィールド値=「On」)又は稼働処理中状態(同フィールド値=「On Progress」)であると判定したときには(ステップS908の判定がYES)、電源制御部209は、その状態を維持して(ステップS909)、他の対象RAIDグループの処理に移る(ステップS909→S913)。
上記チェックの結果、対象RAIDグループのモーターが稼働状態でも稼働処理中状態でもないと判定したときには(ステップS908の判定がNO)、電源制御部209は、その対象RAIDグループのモーターを稼働状態にさせるために、まず、ソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Control Flag」フィールドの値を「On」に変更する(ステップS910)。
次に、電源制御部209は、対象RAIDグループに属するモーターに稼働開始指示を出すと共に、ソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Motor Status」フィールドの値を「On Progress」に変更する(ステップS911)。これにより、これらのモーターは稼働処理中の状態になる。
更に、電源制御部209は、後述する図10の動作フローチャートで示されるモーター稼働監視処理に対して、モーター稼働の完了監視を依頼する(ステップS912)。
ステップS906、S909、又はS912の処理の後、電源制御部209は、処理対象として残っている対象RAIDグループがあるか否かをチェックし(ステップS913)、残グループがあると判定したときには(ステップS914の判定がYES)、次の処理対象RAIDグループの処理を続行し(ステップS915)、残グループがなくなったと判定したときには(ステップS914の判定がNO)、モーター稼働指示通知の受付処理を終了する(ステップS916)。
図10は、ストレージ装置201内の電源制御部209が、図9の動作フローチャートで示されるモーター稼働指示通知受付処理で受け付けられたモーター稼働指示通知に関して図9のステップS911にて発行されたモーター稼働開始指示に対するモーター制御からの応答を処理するための、モーター稼働監視処理の制御動作を示す動作フローチャートである。
まず、電源制御部209は、モーター稼働監視処理を開始した後(ステップS1001)、ステップS1002とS1011によって、ステップS1003〜S1010までの一連の処理を、指示された対象RAIDグループのグループ数分かつ同一対象RAIDグループについて一定時間の間1回以上繰り返し実行し、各対象グループのディスクを一定時間監視する。
各繰返しにおいて、電源制御部209はまず、対象RAIDグループに属するディスクに関するモーター制御機能から応答を受け付けたか否かをチェックする(ステップS1003)。
このチェックの結果、上記応答を受け付けていないと判定したときには(ステップS1004の判定がNO)、電源制御部209は、次の監視対象の処理に移る(ステップS1011)。
上記チェックの結果、上記応答を受け付けたと判定したときには(ステップS1004の判定がYES)、電源制御部209は、モーターの稼働結果をモーター制御機能から受け取り、その内容を判定する(ステップS1005)。
この結果、モーターの稼働処理が正常に終了しなかったと判定したときには(ステップS1006の判定がNO)、電源制御部209は、当該異常ディスクを処理対象から切り離しを行い、自ストレージ装置201に保持するソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Status」フィールドの値を自ストレージ装置にホットスペアディスクが存在しない場合は異常ディスクが存在することを示す「Exposed」に変更する。またホットスペアディスクが存在する場合は冗長先の正常ディスクから復旧処理を動作させている「Rebuild」に変更する(ステップS1007)。
モーターの稼働処理が正常に終了したと判定したときには(ステップS1006の判定がYES)、電源制御部209は、ソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Motor Status」フィールドの値を稼働処理状態であることを示す「On Progress」から稼働状態を示す「On」に変更する(ステップS1008)。
なお、ステップS1007での異常ディスク処理の後にも、本実施形態が適用されるシステムの仕様上、電源制御部209は、上記「Motor Status」フィールドの値を「On」に変更する。但し、「Status」フィールドの値は「Broken」、「Exposed」や「Rebuild」になっているため(ステップS1007参照)、異常ディスクは認識可能である。
最後に、電源制御部209は、監視対象として残っている対象RAIDグループがあるか否かをチェックし(ステップS1009)、監視対象が残っていると判定したときには(ステップS1010の判定がYES)、次の監視対象RAIDグループ(自分も含む)の監視を続行し(ステップS1011)、監視対象が残っていないと判定したときには(ステップS1010の判定がNO)、モーター稼働監視の処理を終了する(ステップS1012)。
以上のようにして、ストレージ装置201の電源制御部209は、ホストサーバ装置202において自ストレージ装置201にアクセスを発行した上位アプリケーションに対して、アクセス発行時点で対象RAIDグループのディスクのモーターが省電力制御によってオフになっていた場合には、ホストサーバ装置202からのモーター稼働指示に基づいて、当該モーターを適切に稼働状態に制御することができる。
図11は、ホストサーバ装置202内の電源制御アプリケーション217が、そのホストサーバ装置202が接続されるストレージ装置201に含まれるディスクに対して、それらのモーターのオフを指示するための、モーターオフ定期監視処理の制御動作を示す動作フローチャートである。
この処理は、電源制御アプリケーション217自身によって、定期的に起動され実行される。
まず、電源制御アプリケーション217は、モーターオフ定期監視処理を開始した後(ステップS1101)、対象となるストレージ装置201、及び各ストレージ装置201に含まれる対象となるRAIDグループを確認する(ステップS1102)。
次に、電源制御アプリケーション217は、ステップS1103とS1116によって、ステップS1104〜S1115までの一連の処理を、ステップS1102にて確認した各ストレージ装置201内の各RAIDグループの分だけ繰り返し実行し、各RAIDグループに属するディスクに対してそれらのモーターのオフを指示するための一連の制御処理を実行する。
各繰返しにおいて、電源制御アプリケーション217はまず、対象ストレージ装置201内の対象RAIDグループに属するディスクの実装状態、動作状態をチェックする(ステップS1104)。このチェックは、対象ストレージ装置201が保持するソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Status」フィールドの値を問い合わせることにより行われる。
実装状態等がOKでない(「Status」フィールド値=「Broken」、「Exposed」又は「Rebuild」)と判定したときには(ステップS1105の判定がNO)、電源制御アプリケーション217は、対象外RAIDグループであるとして受付処理をスキップし(ステップS1112)、他の監視対象の処理に移る(ステップS1112→S1114)。
実装状態等がOKであると判定したときには(ステップS1105の判定がYES)、電源制御アプリケーション217は、対象RAIDグループに属するディスクが省電力モードで動作しており監視対象となり得るか否かをチェックする(ステップS1106)。このチェックは、対象ストレージ装置201が保持するソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「ECO Flag」フィールドの値を確認することにより行われる。
対象RAIDグループが監視対象ではない(「ECO Flag」フィールド値=「Off」)と判定したときには(ステップS1107の判定がNO)、電源制御アプリケーション217は、対象外RAIDグループであるとして受付処理をスキップし(ステップS1112)、他の監視対象の処理に移る(ステップS1112→S1114)。
対象RAIDグループが監視対象である(「ECO Flag」フィールド値=「On」)と判定したときには(ステップS1107の判定がYES)、電源制御アプリケーション217は更に、対象RAIDグループに属するディスクのモーターの稼働状態をチェックする(ステップS1108)。このチェックは、対象ストレージ装置201が保持するソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Motor Status」フィールドの値を確認することにより行われる。
対象RAIDグループが稼働状態でない(「Motor Status」フィールド値=「On」以外)と判定したときには(ステップS1109の判定がNO)、電源制御アプリケーション217は、対象外RAIDグループであるとして受付処理をスキップし(ステップS1112)、他の監視対象の処理に移る(ステップS1112→S1114)。
対象RAIDグループが稼働状態である(「Motor Status」フィールド値=「On」)と判定したときには(ステップS1109の判定がYES)、電源制御アプリケーション217は、ホストサーバ装置202における対象RAIDグループに対するアクセス状況をチェックする(ステップS1110)。このチェックでは例えば、電源制御アプリケーション217が、図8の動作フローチャートで示されるモーター稼働監視処理にて上位アプリケーションにて発行されたアクセスを実行したときに実行時のタイムスタンプを管理し、対象RAIDグループに対する最も直近のアクセスのタイムスタンプが現在日時よりも一定時間以上経過していたら、その対象RAIDグループに対するアクセスがなくなったと判定する。或いは、電源制御アプリケーション217が、上位アプリケーションから対象RAIDグループへのアクセスはなくなったとの通知を受けたときに、その対象RAIDグループに対するアクセスがなくなったと判定する。
上記アクセスがまだあると判定したときには(ステップS1111の判定がYES)、電源制御アプリケーション217は、対象外RAIDグループであるとして受付処理をスキップし(ステップS1112)、他の監視対象の処理に移る(ステップS1112→S1114)。
上記アクセスがなくなったと判定したときには(ステップS1111の判定がNO)、電源制御アプリケーション217は、その対象RAIDグループのモーターをオフにさせるために、対象ストレージ装置201の電源制御部209に対して、モーターオフ通知として、対象ストレージ装置201内のソフト連携用構成情報内の対象RLU(対象RAIDグループ)の「Control Flag」フィールドの値を「Off」に変更することを指示する通知を発行する(ステップS1113)。
ステップS1112又はS1113の処理の後、電源制御部209は、監視対象として残っている対象ストレージ装置201及び対象RAIDグループがあるか否かをチェックし(ステップS1114)、監視対象が残っていると判定したときには(ステップS1115の判定がYES)、次の監視対象の処理を続行し(ステップS1116)、監視対象がなくなったと判定したときには(ステップS1115の判定がNO)、モーターオフ定期監視処理を終了する(ステップS1117)。
図12は、ストレージ装置201内の電源制御部209(図2参照)が、ホストサーバ装置202の電源制御アプリケーション217が実行する図11の動作フローチャートで示されるモーターオフ定期監視処理によって、自装置内のRAIDグループに関するモーターオフ通知を受け付けたときに実行する、当該RAIDグループに属するディスクに対してそれらのモーターのオフの準備を指示するための、モーターオフ通知受付処理の制御動作を示す動作フローチャートである。
まず、電源制御部209は、モーターオフ通知受付処理を開始した後(ステップS1201)、通知にて指示されたRAIDグループを確認する(ステップS1202)。
次に、電源制御部209は、ステップS1203とS1212によって、ステップS1204〜S1211までの一連の処理を、今回受け付けた各通知に対応する各RAIDグループの分だけ繰り返し実行し、各RAIDグループに属するディスクに対してそれらのモーターのオフを指示するための一連の制御処理を実行する。
各繰返しにおいて、電源制御部209はまず、対象RAIDグループに属するディスクの実装状態、動作状態をチェックする(ステップS1204)。このチェックは、自ストレージ装置201が保持するソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Status」フィールドの値が「Available」になっているか否かを確認することにより行われる。
実装状態等がOKでないと判定したときには(ステップS1205の判定がNO)、電源制御部209は、対象外RAIDグループであるとして受付処理をスキップし(ステップS1206)、他の対象RAIDグループの処理に移る(ステップS1206→S1210)。
実装状態等がOKであると判定したときには(ステップS1205の判定がYES)、電源制御部209は、対象RAIDグループに属するディスクのホスト側ソフトの制御情報の状態をチェックする(ステップS1207)。このチェックは、自ストレージ装置201が保持するソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Control Flag」フィールドの値を確認することにより行われる。
このチェックの結果、対象RAIDグループのホスト側ソフトの制御情報が制御状態でない(「Control Flag」フィールド値=「On」以外)と判定したときには(ステップS1208の判定がNO)、電源制御部209は、何もせずに、他の対象RAIDグループの処理に移る(ステップS1208→S1210)。
上記チェックの結果、対象RAIDグループのホスト側ソフトの制御情報が制御状態である(「Control Flag」フィールド値=「On」)と判定したときには(ステップS1208の判定がYES)、電源制御部209は、その対象RAIDグループのモーターをオフにさせるために、まず、ソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Control Flag」フィールドの値を「Off」に変更する(ステップS1209)。これにより、対象RAIDグループに属するモーターはオフ状態になる準備が完了したことになる。ただし、実際のオフ指示は、後述する図13の動作フローチャートで示されるモーターオフ判断処理にて発行される。
ステップS1206又はS1209の処理の後、電源制御部209は、処理対象として残っている対象RAIDグループがあるか否かをチェックし(ステップS1210)、残グループがあると判定したときには(ステップS1211の判定がYES)、次の処理対象RAIDグループの処理を続行し(ステップS1212)、残グループがなくなったと判定したときには(ステップS1211の判定がNO)、モーターオフ受付処理を終了する(ステップS1213)。
図13は、ストレージ装置201内の電源制御部209(図2参照)が、自装置内のRAIDグループにおいてモーターオフの準備ができているディスクを検出しオフの指示を発行するための、モーターオフ判断処理の制御動作を示す動作フローチャートである。
この処理は、電源制御部209自身によって、定期的に起動され実行される。
まず、電源制御部209は、モーター稼働指示通知受付処理を開始した後(ステップS1301)、対象となるRAIDグループを確認する(ステップS1302)。
次に、電源制御部209は、ステップS1303とS1315によって、ステップS1304〜S1314までの一連の処理を、ステップS1302によって確認したRAIDグループの分だけ繰り返し実行し、各RAIDグループに属するディスクに対してそれらのモーターのオフを指示するための一連の制御処理を実行する。
各繰返しにおいて、電源制御部209はまず、対象RAIDグループに属するディスクの実装状態、動作状態をチェックする(ステップS1304)。このチェックは、自ストレージ装置201が保持するソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Status」フィールドの値が「Available」になっているか否かを確認することと、ソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Motor Status」フィールドの値が「On」であることを確認すること、エコモード対象か否かのチェックであるソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「ECO Flag」フィールドの値が「On」になっているか否かを確認することにより行われる。
実装状態や動作状態等がOKでないと判定したときには(ステップS1305の判定がNO)、電源制御部209は、対象外RAIDグループであるとして受付処理をスキップし(ステップS1306)、他の対象RAIDグループの処理に移る(ステップS1306→S1313)。
実装状態や動作状態等がOKであると判定したときには(ステップS1305の判定がYES)、電源制御部209は、対象RAIDグループに属するディスクのホスト側ソフトの制御情報の状態をチェックする(ステップS1307)。このチェックは、自ストレージ装置201が保持するソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Control Flag」フィールドの値を確認することにより行われる。
このチェックの結果、対象RAIDグループのホスト側ソフトの制御情報が制御状態である(「Control Flag」フィールド値=「On」)と判定したときには(ステップS1308の判定がNO)、電源制御部209は、何もせずに、他の対象RAIDグループの処理に移る(ステップS1308→S1313)。
上記チェックの結果、対象RAIDグループのホスト側ソフトの制御情報が制御状態でない(「Control Flag」フィールド値=「Off」)と判定したときには(ステップS1308の判定がYES)、電源制御部209は、その対象RAIDグループのモーターを本当にオフにしてよいか否かをチェックするために、ホストサーバ装置202からのモーターオフ通知以外のアクセス要素、即ち、再度の物理ステータスのチェック、他のホストサーバ装置202等からのアクセスによって変更されている可能性のある最終アクセスタイムのチェック等を行う。これらのチェックは、自ストレージ装置201が保持するソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Status」フィールドの値が「Available」になっているか否か、及び「Last Access」フィールドの値を確認することにより行われる。更に、電源制御部209は、キャッシュメモリ208(図2参照)の内容が全てディスクに反映されているか否かのチェックも行う。これらのチェックがOKになって初めて、該当するディスクをオフしてよいという状態になる(以上、ステップS1309)。
このチェックの結果、モーターオフを実行してはならないと判定したときには(ステップS1310の判定がNO)、電源制御部209は、何もせずに、他の対象RAIDグループの処理に移る(ステップS1310→S1313)。
上記チェックの結果、モーターオフを実行してよいと判定したときには(ステップS1310の判定がYES)、電源制御部209は、対象RAIDグループに属するモーターにオフ開始指示を出すと共に、ソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Motor Status」フィールドの値を「Off Progress」に変更する(ステップS1311)。これにより、これらのモーターはオフ処理中の状態になる。
更に、電源制御部209は、後述する図14の動作フローチャートで示されるモーターオフ監視処理に対して、モーターオフの完了監視を依頼する(ステップS1312)。
ステップS1306、S1308、S1310、又はS1312の処理の後、電源制御部209は、処理対象として残っている対象RAIDグループがあるか否かをチェックし(ステップS1313)、残グループがあると判定したときには(ステップS1314の判定がYES)、次の処理対象RAIDグループの処理を続行し(ステップS1315)、残グループがなくなったと判定したときには(ステップS1314の判定がNO)、モーターオフ判断処理を終了する(ステップS1316)。
図14は、ストレージ装置201内の電源制御部209が、図13の動作フローチャートで示されるモーターオフ判断処理中のステップS1311にて発行されたモーターオフ開始指示に対するモーター制御からの応答を処理するための、モーターオフ監視処理の制御動作を示す動作フローチャートである。
まず、電源制御部209は、モーターオフ監視処理を開始した後(ステップS1401)、ステップS1402とS1412によって、ステップS1403〜S1411までの一連の処理を、指示された対象RAIDグループのグループ数分かつ同一対象RAIDグループについて一定時間の間1回以上繰り返し実行し、各対象グループのディスクを一定時間監視する。
各繰返しにおいて、電源制御部209はまず、対象RAIDグループに属するディスクに関するモーター制御機能から応答を受け付けたか否かをチェックする(ステップS1403)。
このチェックの結果、上記応答を受け付けていないと判定したときには(ステップS1404の判定がNO)、電源制御部209は、次の監視対象の処理に移る(ステップS1410)。
上記チェックの結果、上記応答を受け付けたと判定したときには、電源制御部209は、モーターのオフ結果をモーター制御機能から受け取り、その内容を判定する(ステップS1405)。
この結果、モーターの稼働処理が正常に終了したと判定したときには(ステップS1406の判定がYES)、電源制御部209は、ソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Motor Status」フィールドの値をオフ処理状態であることを示す「Off Progress」からオフ状態を示す「Off」に変更する(ステップS1407)。その後、電源制御部209は、次の監視対象の処理に移る(ステップS1407→S1410)。
モーターのオフ処理が正常に終了しなかったと判定したときには(ステップS1406の判定がNO)、電源制御部209は、異常ディスクを処理対象から切り離す処理を実行する。この異常ディスクを切り離す処理を実行すると同時に該当RLU(RAIDグループ)の他ディスクのモーターオフ処理を中断する。モーターオフしていた場合はモーターオン処理を動作させる。さらに自ストレージ装置201に保持するソフト連携用構成情報内の該当RLU(RAIDグループ)の「Status」フィールドの値を自ストレージ装置にホットスペアディスクが存在しない場合は異常ディスクが存在することを示す「Exposed」に変更する。またホットスペアディスクが存在する場合は冗長先の正常ディスクから復旧処理を動作させている「Rebuild」に変更する(ステップS1408)。
その後、本実施形態が適用されるシステムの仕様上、電源制御部209は、上記ソフト連携用構成情報内の対号RLU(RAIDグループ)の「Motor Status」フィールドの値を「On」に変更する。
ステップS1404、S1407、又はS1409の処理の後、電源制御部209は、監視対象として残っている対象RAIDグループがあるか否かをチェックし(ステップS1410)、監視対象が残っていると判定したときには(ステップS1411の判定がYES)、次の監視対象RAIDグループ(自分も含む)の監視を続行し(ステップS1412)、監視対象が残っていないと判定したときには(ステップS1411の判定がNO)、モーターオフ監視の処理を終了する(ステップS1413)。
以上のようにして、ストレージ装置201の電源制御部209は、ホストサーバ装置202においてストレージ装置201にてアクセスが発生していないRAIDグループのディスクを積極的かつ適切にオフすることができる。
以上、図2の構成において、ホストサーバ装置202とストレージ装置201とがLAN203等のネットワークによって接続されているケースについて、ホストサーバ装置202内の電源制御アプリケーション217とストレージ装置201内の電源制御部209とが連携して論理ボリュームであるRAIDグループのディスクのモーターのオン・オフを最適に制御する動作について説明した。
これに対して、図2の構成において、ホストサーバ装置202とストレージ装置201とがチャネルパス203−2によって接続されているケースについても、ホストサーバ装置202内の電源制御ドライバ218とストレージ装置201内の電源制御部209とが連携してRAIDグループのディスクのモーターのオン・オフを最適に制御する動作についても、基本的な動作は、電源制御アプリケーション217の場合とほぼ同じであるが、主として下記のような機能が実装される。
1.電源制御ドライバ218は、ストレージ装置201へのアクセス応答結果において、モーターオン待ちの独自センスが応答された場合、ストレージ装置201へホストアクセスのリトライを実施する。
2.電源制御ドライバ218は、ストレージ装置201へのホストアクセスリトライを実施している間、ホストサーバ装置202側に通知レベルのセンスを返してパス切れを防ぎ、待ち合わせを実施させる。
そして、ホストサーバ装置202からストレージ装置201へのアクセス発生に伴う一連の動作は、以下に示されるごとくとなる。
1)ホストサーバ装置202でのアクセス発生を、電源制御ドライバ218が認識する。
2)電源制御ドライバ218は、ストレージ装置201にホストアクセスを実行する。
3)アクセス先のストレージ状態が省電力状態ではなくアクセス可の場合は、アクセス処理が実行される。
4)アクセス先のストレージ状態が省電力状態でアクセス不可の場合は、当該アクセスを契機にストレージ装置201は、当該ディスクの省電力状態を解除し、モーターオンを開始する。
5)当該アクセスは、ストレージ装置201で一定時間保持された後(くわえ込みを実行された後)、モーターオン処理中のセンス応答を返す。
6)モーターオン処理中のセンス応答を受け付けた電源制御ドライバ218は、ホストサーバ装置202側に当該センス応答を返さず、再度ストレージ装置201にアクセスのリトライを実施する。
7)電源制御ドライバ218の有する処理許容時間がタイムアウトするまでの間、モーターオンになるまで上記4)〜6)の処理が繰返し実行される。
以上説明した実施形態では、論理ボリュームを、RAIDグループとしたが、それに限られるものではない。
以上の実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の記憶媒体を用いて構成される論理ボリュームを備えたストレージシステムにおける論理ボリュームの制御方法であって、
前記論理ボリュームへのアクセス指示を発行するアクセス指示発行ステップと、
前記アクセス指示の対象となる論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源状態を判断する電源状態判断ステップと、
前記電源状態判断ステップにおいて前記論理ボリュームがアクセス不能な電源状態と判断した場合に、前記論理ボリュームを構成する前記記憶媒体の電源状態の変更を指示する電源状態変更指示ステップと、
前記論理ボリュームがアクセス可能となるまで前記アクセス指示を管理するアクセス指示管理ステップと、
前記電源状態変更指示に基づいて前記論理ボリュームを構成する全ての記憶媒体を含めた論理ボリュームの冗長度を超える数の記憶媒体の電源状態を制御する電源制御ステップと、
前記論理ボリュームがアクセス可能となったことを応答するアクセス可能応答ステップと、
前記論理ボリュームに対してアクセスを実行するアクセス実行ステップと、
を含むことを特徴とするストレージシステムの制御方法。
(付記2)
前記電源制御ステップは、前記論理ボリュームを構成する全ての記憶媒体に対して電源制御を行う、
ことを特徴とする付記1に記載のストレージシステムの制御方法。
(付記3)
前記論理ボリュームに対するアクセス状態を管理するアクセス管理ステップを更に含み、
前記電源制御ステップは、前記アクセス状態に基づいて前記論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源を制御する、
ことを特徴とする付記1又は2の何れか1項に記載のストレージシステムの制御方法。
(付記4)
前記アクセス管理ステップで管理される前記論理ボリューム対するアクセス状態に基づいて前記論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源制御スケジュールを作成するスケジュール作成ステップを更に含み、
前記電源制御ステップは、前記電源制御スケジュールに基づいて前記論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源を制御する、
ことを特徴とする付記3に記載のストレージシステムの制御方法。
(付記5)
前記アクセス管理ステップで管理される前記論理ボリューム対するアクセス状態が、稼働待ち状態を示しているときに、前記アクセス指示の発行に対して前記論理ボリュームが稼働待ち状態であることを示す応答を発行する稼働待ち状態応答発行ステップを更に含む、
ことを特徴とする付記3に記載のストレージシステムの制御方法。
(付記6)
サーバと、
該サーバからの指示に基づいて、複数の記憶媒体を用いて構成される論理ボリュームへのアクセスを行うストレージ装置とを備えたストレージシステムであって、
前記サーバは、
前記論理ボリュームへのアクセス指示を発行するアクセス指示発行部と、
前記アクセス指示の対象となる論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源状態を判断する電源状態判断部と、
該電源状態判断部において前記論理ボリュームがアクセス不能な電源状態と判断した場合に、前記論理ボリュームをアクセス可能な電源状態とする指示を行う電源制御指示部と、
前記論理ボリュームがアクセス可能となるまで前記アクセス指示を管理するアクセス指示管理部とを備え、
前記ストレージ装置は、
前記サーバから通知される前記アクセス指示と前記電源状態変更指示を受信する指示受信部と、
前記電源状態変更指示に基づいて前記論理ボリュームを構成する全記憶媒体を含めた論理ボリュームの冗長度を超える数の記憶媒体の電源状態を制御する電源制御部と、
前記論理ボリュームがアクセス可能となったことを前記サーバに応答するアクセス可能応答部と、
前記アクセス指示に基づいて論理ボリュームに対してアクセスを実行するアクセス実行部と、
を含むことを特徴とするストレージシステム。
(付記7)
前記電源制御部は、前記論理ボリュームを構成する全ての記憶媒体に対して電源状態の変更を指示する、
ことを特徴とする付記6に記載のストレージシステム。
(付記8)
前記論理ボリュームに対するアクセス状態を管理するアクセス管理部を更に含み、
前記電源制御部は、前記アクセス状態に基づいて前記論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源を制御する、
ことを特徴とする付記6又は7の何れか1項に記載のストレージシステム。
(付記9)
前記アクセス管理部で管理される前記論理ボリューム対するアクセス状態に基づいて前記論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源制御スケジュールを作成する電源制御スケジュール作成部を更に含み、
前記電源制御部は、前記電源制御スケジュールに基づいて前記論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源を制御する、
ことを特徴とする付記8に記載のストレージシステム。
(付記10)
前記サーバに対して前記論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源状態を通知する電源状態通知部を更に含む、
ことを特徴とする付記6乃至9の何れか1項に記載のストレージシステム。
(付記11)
前記電源状態が、稼働待ち状態を示しているときに、前記アクセス指示の発行に対して前記論理ボリュームが稼働待ち状態であることを示す応答を発行する稼働待ち状態応答発行部を更に含む、
ことを特徴とする付記10に記載のストレージシステム。
(付記12)
複数の記憶媒体を用いて構成される論理ボリュームを備えたストレージ装置であって、
サーバから通知される前記論理ボリュームに対するアクセス指示を受信するアクセス指示受信部と、
前記アクセス指示に基づいて前記論理ボリュームに対してアクセスを行うアクセス実行部と
アクセス対象の論理ボリュームがアクセス不可の状態の場合、前記論理ボリュームの冗長度を超える数の記憶媒体の電源状態を変更する電源制御部と、
を含むことを特徴とするストレージ装置。
(付記13)
前記電源制御部は、前記サーバからの電源状態変更指示を受信すると前記記憶媒体の電源状態を変更する、
ことを特徴とする付記12に記載のストレージ装置。
(付記14)
前記電源制御部は、前記論理ボリュームを構成する全ての記憶媒体に対して電源制御を行う、
ことを特徴とする付記12又は13の何れか1項に記載のストレージ装置。
(付記15)
前記論理ボリュームに対するアクセス状態を管理するアクセス管理部を更に含み、
前記電源制御部は、前記アクセス状態に基づいて前記論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源を制御する、
ことを特徴とする付記12乃至14の何れか1項に記載のストレージ装置。
(付記16)
前記アクセス管理部で管理される前記論理ボリューム対するアクセス状況に基づいて前記論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源制御スケジュールを作成する電源制御スケジュール作成部を更に含み、
前記電源制御部は、前記電源制御スケジュールに基づいて前記論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源を制御する、
ことを特徴とする付記15に記載のストレージ装置。
(付記17)
前記サーバに対して前記論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源状態を通知する電源状態通知部を更に含む、
ことを特徴とする付記12乃至16の何れか1項に記載のストレージ装置。
(付記18)
前記電源状態が、稼働待ち状態を示しているときに、前記アクセス指示の発行に対して前記論理ボリュームが稼働待ち状態であることを示す応答を発行する稼働待ち状態応答発行部を更に含む、
ことを特徴とする付記17に記載のストレージ装置。
(付記19)
前記論理ボリュームがアクセス不可の場合、前記論理ボリュームがアクセス可能となるまで、前記サーバに対して再アクセス要求を通知する再アクセス要求通知部を更に含む、
ことを特徴とする付記12乃至18の何れか1項に記載のストレージ装置。
101 コントローラエンクロージャ(CE)
102 コントローラモジュール(CM)
103、205 ディスクエンクロージャ(DE)
104 ファイバーチャネル(FC)スイッチ
105、202 ホストサーバ装置(HOST)
201 ストレージ装置
203−1 LAN
203−2 チャネルパス
204 ストレージコントローラ
206、DA ディスクアダプタ
207、CA チャネルアダプタ
208、216 キャッシュメモリ
209 電源制御部
210 アクセス監視・履歴管理部
211 スケジュール管理・変更部
212 スケジュール制御部
213 アクセス情報収集制御部
214、HBA ホストバスアダプタ
215 サーバ制御部
217 電源制御アプリケーション
218 電源制御ドライバ
CPU 中央演算処理装置
Memory メモリ

Claims (6)

  1. 論理ボリュームを構成する複数の記憶媒体を有し、前記複数の記憶媒体の電源状態を制御する機能を備えるストレージ装置と、ホスト装置とを備えたストレージシステムにおける論理ボリュームの制御方法であって、
    前記ホスト装置より、論理ボリュームへのアクセス指示を前記ストレージ装置へ発行し、
    前記ホスト装置が、前記発行されたアクセス指示の対象となる論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源状態を判断し、
    前記電源状態判断の結果、前記アクセス指示対象の論理ボリュームを構成する記憶媒体がアクセス不能な電源状態にあると判断した場合に、当該論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源状態をアクセス可能状態へ変更する指示を前記ホスト装置より前記ストレージ装置に発し、
    前記ストレージ装置が、前記論理ボリュームがアクセス可能となるまで前記アクセス指示を保存し、前記指示に対応する記憶媒体の電源状態をアクセス可能な状態に変更し、
    前記アクセス指示の対象となる論理ボリュームを構成する記憶媒体がアクセス可能な電源状態となったときに、前記ストレージ装置が、前記保存していた前記アクセス指示に基づいてアクセス可能となった論理ボリュームに対するアクセスを実行することを特徴とするストレージシステムの制御方法。
  2. 前記ストレージシステムの制御方法はさらに、
    前記ストレージ装置が、
    前記論理ボリュームに対するアクセス状態を管理し、
    前記管理されているアクセス状態に基づいて、アクセス指示対象の論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステムの制御方法。
  3. 前記ストレージシステムの制御方法はさらに、
    前記ストレージ装置が、
    前記管理されるアクセス状態に基づいて、前記論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源制御スケジュールを作成し、
    作成された電源制御スケジュールに基づいてアクセス指示対象の論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源を制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のストレージシステムの制御方法。
  4. 前記ストレージシステムの制御方法はさらに、
    前記管理されるアクセス状態が対応する論理ボリュームの稼働待ち状態を示しているときに、発行されたアクセス指示に対して当該論理ボリュームが稼働待ち状態であることを示す応答を前記ストレージ装置よりホスト装置に発行する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のストレージシステムの制御方法。
  5. サーバと、
    論理ボリュームを構成する複数の記憶媒体を備え、該サーバからの指示に基づいて、前記論理ボリュームへのアクセスを行うストレージ装置と、を備えたストレージシステムにおいて、
    前記サーバは、
    論理ボリュームへのアクセス指示を前記ストレージ装置に発行するアクセス指示発行部と、
    前記アクセス指示の対象となる論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源状態を判断する電源状態判断部と、
    該電源状態判断部が、前記アクセス指示対象の論理ボリュームがアクセス不能な電源状態にあると判断した場合に、当該論理ボリュームを構成する記憶媒体をアクセス可能な電源状態に変更する指示を前記ストレージ装置に行う電源制御指示部と、を備え、
    前記ストレージ装置は、
    前記サーバから通知されるアクセス指示と電源状態変更指示とを受信する指示受信部と、
    前記論理ボリュームがアクセス可能となるまで前記アクセス指示を保存し、前記記憶媒体の電源状態を制御するとともに、前記電源制御指示部からの指示に応じて対応する記憶媒体の電源状態をアクセス可能な電源状態に変更する電源制御部と、
    前記アクセス指示対象の論理ボリュームがアクセス可能となったことを前記サーバに応答するアクセス可能応答部と、
    前記発行されたアクセス指示に基づいて論理ボリュームに対するアクセスを実行するアクセス実行部と、
    を含み、
    前記アクセス実行部は、前記保存していた前記アクセス指示に基づいてアクセスを実行することを特徴とするストレージシステム。
  6. 論理ボリュームを構成する複数の記憶媒体を有するストレージ装置において、
    サーバから通知される前記論理ボリュームに対するアクセス指示を受信するアクセス指示受信部と、
    前記アクセス指示に基づいて前記論理ボリュームに対してアクセスを行うアクセス実行部と、
    前記論理ボリュームがアクセス可能となるまで前記アクセス指示を保存し、前記記憶媒体の電源状態を制御するとともに、アクセス対象の論理ボリュームを構成する記憶媒体の電源状態がアクセス不可の状態の場合に、当該記憶媒体の電源状態をアクセス可能な状態に変更する電源制御部と、
    を含み、
    前記アクセス実行部は、前記保存していた前記アクセス指示に基づいてアクセスを実行することを特徴とするストレージ装置。
JP2011158184A 2011-07-19 2011-07-19 ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、及びストレージ装置 Active JP5263347B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011158184A JP5263347B2 (ja) 2011-07-19 2011-07-19 ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、及びストレージ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011158184A JP5263347B2 (ja) 2011-07-19 2011-07-19 ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、及びストレージ装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008222115A Division JP4838832B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、及びストレージ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011216117A JP2011216117A (ja) 2011-10-27
JP5263347B2 true JP5263347B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=44945709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011158184A Active JP5263347B2 (ja) 2011-07-19 2011-07-19 ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、及びストレージ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5263347B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4325817B2 (ja) * 1999-04-05 2009-09-02 株式会社日立製作所 ディスクアレイ装置
JP2002358170A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Toshiba Corp ディスク記憶装置、同ディスク記憶装置を備えた計算機システム及び同計算機システムにおけるリトライ処理時のエラー通知方法
JP4404751B2 (ja) * 2004-11-16 2010-01-27 富士通株式会社 情報処理システム,ストレージ装置,ストレージ制御プログラム,及びストレージ制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP4552726B2 (ja) * 2005-03-28 2010-09-29 セイコーエプソン株式会社 印刷装置およびその制御方法
JP4694333B2 (ja) * 2005-09-30 2011-06-08 株式会社日立製作所 計算機システム及びストレージ装置とシステム管理装置並びにディスク装置電源制御方法
JP4897387B2 (ja) * 2006-08-10 2012-03-14 株式会社日立製作所 ストレージ装置およびこれを用いたデータの管理方法
JP4847272B2 (ja) * 2006-10-18 2011-12-28 株式会社日立製作所 論理区画ごとに電源を管理する計算機システム、ストレージ装置及びそれらの制御方法
JP2008134830A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Hitachi Ltd 節電機能と診断機能の両方を備えたストレージシステム
JP4571958B2 (ja) * 2007-03-30 2010-10-27 富士通株式会社 コントローラまたはディスク制御による省電力化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011216117A (ja) 2011-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4838832B2 (ja) ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、及びストレージ装置
JP5516747B2 (ja) マルチコアプロセッサシステム、監視制御方法、および監視制御プログラム
US7444541B2 (en) Failover and failback of write cache data in dual active controllers
EP2455860A2 (en) Virtual computer system and migration method of virtual computer
WO2011055406A1 (en) Data storage system and method therefor
WO2014049636A1 (en) Storage apparatus and method of controlling the same
US8347139B2 (en) Power supply control device, a storage system, a control method of the power supply control device, a control method of a disk array unit and a computer readable medium thereof
KR101200998B1 (ko) 멀티 pci 버스 스위칭을 갖는 하이브리드 raid 컨트롤러
JP4497953B2 (ja) 情報処理システム、および情報処理方法
CN101351760A (zh) 用于在高电源效率的大容量可扩展存储系统中存取辅助数据的方法和系统
US20110246720A1 (en) Storage system with multiple controllers
CN110058791A (zh) 存储系统以及相应的方法和计算机可读介质
JP4717922B2 (ja) 情報処理システム、情報処理システムにおける制御方法、および、管理装置
CN101878470B (zh) 用于管理存储拷贝服务系统的装置以及方法
JP5294742B2 (ja) 機器の間のアクセスを管理する装置及び方法
CN101593082A (zh) 一种管理存储设备电源电路的装置、方法和计算机
JP4429763B2 (ja) 情報処理装置の制御方法、情報処理装置、及びストレージ装置の制御方法
WO2010140189A1 (en) Storage system and control methods for the same
WO2014008653A1 (en) Method for switching a device between hibernat mode and wake-up
JP2005115603A (ja) 記憶デバイス制御装置及びその制御方法
CN110083222B (zh) 信息处理设备及其控制方法及存储介质
JP2010113587A (ja) ストレージシステムおよびストレージシステムによるファイルシステムの管理方法
JP5967073B2 (ja) プロセッサ管理方法
JP5263347B2 (ja) ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、及びストレージ装置
JP2004334535A (ja) ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、及びストレージ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110817

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5263347

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150