JP5263036B2 - 流体送出装置の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータを用いた流体送出装置の制御装置に関する。
従来から、モータを用いた流体送出装置として、例えばダクト方式の空気調和機において、ダクトの配管長や配管経路などの配管状態や、被空調室の広さなどの空調負荷(流体送出装置負荷)が変わっても、ブラシレスDCモータの巻線温度を検出して、利用者から指示された風量を吹出せるように、遠心送風機に搭載するブラシレスDCモータの回転数を制御する流体送出装置が知られている(特許文献1)。この制御装置は、図6に示すように、枝ダクト4内に配置された遠心送風機6に搭載するブラシレスDCモータ20を制御する。
更に、制御装置は、ブラシレスDCモータ20の巻線温度を検知する巻線温度検知手段21と、巻線温度に基づいて電機子回路の全抵抗値を算出する抵抗値推定手段22と、全抵抗値と指示風量と印加電圧とに合致する規定回転数を算出する規定回転数演算手段23とが備えられている。このような制御装置によって、ブラシレスDCモータ20への印加電圧の制御と、規定回転数の算出とを繰返し実行することで、ブラシレスDCモータ20の回転数が規定回転数と等しくなるように制御される(例えば、特許文献1参照)。
したがって、特許文献1の制御装置では、遠心送風機6の運転時に、利用者から指示された遠心送風機6の風量を得るために必要な規定回転数を自動で算出できるが、この規定回転数の算出を毎回繰返さなければいけない。また、算出された規定回転数によっては、ブラシレスDCモータ20と遠心送風機6との間で共振して騒音発生の恐れがある。
この欠点を解決するには、規定回転数を算出するのではなく、ダクト方式の空気調和機の設置者が、あらかじめ定められた複数の回転数テーブルから、空調負荷に応じた回転数テーブルを選択、設定する方法がある。しかしながら、回転数テーブルの選択を誤った場合、利用者から指示された風量を吹出せない回転数で、ブラシレスDCモータ20が回転することになってしまうという欠点がある。
特開平8−82434号公報(第7頁−第8頁、第10図、第11図)
本発明は上記問題点に鑑み、例えばダクト方式の空気調和機など、モータを用いた流体送出装置の制御装置の設置時に、設置者が回転数テーブルの選択を誤ったとしても、自動で回転数テーブルの設定を修正して、利用者から指示された風量を吹出せるように、ダクトの配管状態などの流体送出装置負荷(空調負荷)に応じた回転数でモータを運転することができる流体送出装置の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
流体が流れる流路と、この流路内に設けられた流体を送り出す流体ポンプと、この流体ポンプの駆動源であるモータとを備えた流体送出装置の制御装置であって、
前記モータの周囲温度を検出する周囲温度検出手段と、前記モータに対する通電を制御するモータ制御手段と、このモータ制御手段の温度を検出する温度検出手段と、前記流体ポンプの運転流量を指示する流量指示手段と、流体送出装置負荷に応じた複数の回転数テーブルが記憶された負荷別回転数テーブル記憶手段と、この負荷別回転数テーブルの中から、前記モータを制御するために予め選択された回転数テーブルを記憶する設定回転数テーブル記憶手段とを備え、前記周囲温度検出手段で検出した周囲温度と前記温度検出手段で検出したモータ制御手段の温度との差から、前記設定回転数テーブル記憶手段に記憶された回転数テーブルが前記流体送出装置負荷に適したものかどうか判定し、適していない場合は、前記設定回転数テーブル記憶手段の回転数テーブルを、別の回転数テーブルに変更することを特徴とする構成となっている。
本発明によれば、例えばダクト方式の空気調和機など、モータを用いた流体送出装置の制御装置の設置時に設定する回転数テーブルの選択を誤ったとしても、自動で回転数テーブルの設定を修正して、利用者から指示された流量を送り出せるように、流体送出装置負荷に応じた回転数でモータを運転することができる。
本発明によるダクト方式の空気調和機を示す概略構成図である。 本発明による空気調和機のマイコンを示す概略構成図である。 本発明による第1記憶部に記憶する回転数テーブルを示す図である。 本発明による第2記憶部に記憶する回転数テーブルを示す図である。 本発明による空気調和機のマイコンの制御動作を示すフローチャートである。 従来による空気調和機を示す概略構成図である。
以下、ダクト方式の空気調和機を用いて、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1に示すように、本発明による空気調和機は、熱交換器200を内蔵する室内機100と、室内機100から空気が導通される主ダクト300と、主ダクト300と複数の被空調室との間に複数の枝ダクト400とが設けられているダクト方式の空気調和機である。
ダクト方式の空気調和機は、各枝ダクト400内に遠心送風機600が配置され、遠心送風機600にブラシレスDCモータ500が搭載されている。ブラシレスモータ制御装置700は、遠心送風機600が、利用者からの要求によって指示される風量で運転されるように、ブラシレスDCモータ500を制御する。
ブラシレスモータ制御装置700には、マイコン710が設けられている。利用者が、流量指示手段としての風量指示部720から遠心送風機600の風量(高速Hi、中速Miまたは低速Loのいずれか)を指示すると、マイコン710は、風量指示部720による指示風量に対応する回転数Rを速度指令電圧出力部740に送信する。指示風量に対応する回転数Rは、マイコン710内に記憶された回転数テーブルから選択される。なお、マイコン710内に記憶される回転数テーブルは、ダクトの配管状態などの空調負荷(流体送出装置負荷)に応じて複数用意された回転数テーブルのうちから、空気調和機の設置者が設置時に、選択、設定している。
速度指令電圧出力部740は、回転数Rに対応する速度指令電圧Vを生成し、駆動回路750に出力する。駆動回路720は、速度指令電圧Vに対応する電力を、ブラシレスDCモータ500のステータ巻線に供給する。ブラシレスDCモータ500は、ステータ巻線に供給された電力によって駆動され、その駆動力が遠心送風機600に伝達され、遠心送風機600が回転数Rで運転される。
ブラシレスDCモータ500には、運転回転数パルス出力部760が付設されている。運転回転数パルス出力部760は、ブラシレスDCモータ500の運転回転数を検出し、検出される運転回転数に対応する回転数パルス信号Pを生成し、マイコン710に送信する。
また、駆動回路750に備え、ステータ巻線に電力を供給するパワー素子(モータ制御手段)の近傍には、サーミスタからなるパワー素子温度センサ770が取付けられている。パワー素子温度センサ770は、パワー素子温度T1を検出する。温度検出部780は、パワー素子温度センサ770の検出信号をもとに、所定時間毎にパワー素子温度T1をマイコン710に送信する。なお、パワー素子温度センサ770および温度検出部780によって、温度検出手段を構成している。
更に、遠心送風機600の吸込口の近傍には、サーミスタからなる吸込口温度センサ730が取付けられている。吸込口温度センサ730は、遠心送風機600の吸込口温度T2を検出する。この温度T2は、ブラシレスDCモータ500の周囲温度と等しいので、温度T2を検出すればブラシレスDCモータ500の周囲温度がわかる。温度検出部790は、吸込口温度センサ730の検出信号をもとに、所定時間毎に吸込口温度T2をマイコンに送信する。なお、吸込口温度センサT2および温度検出部790によって、周囲温度検出手段を構成している。
マイコン710は、上述の回転数パルス信号P、パワー素子温度T1および吸込口温度T2の情報に基づいて、回転数が記憶された回転数テーブルを管理し、回転数テーブルから選択された回転数の情報を速度指令電圧出力部740へ送信する構成となっている。
次に、図2乃至図4を用いて、これまで説明してきたブラシレスモータ制御装置700に備えるマイコン710の具体例を説明する。図2に示すように、マイコン710は、負荷別の回転数テーブルを記憶する第1記憶部711と制御部713と通常運転用回転数テーブル記憶部714とを有している。
ブラシレスDCモータ500への空調負荷は、枝ダクト400毎のダクト長やダクト径などのダクトの配管状態やダクトの静圧によって相違する。このため、遠心送風機600の運転によって指示風量を得るために必要な回転数は、複数の枝ダクト400に配置される複数のブラシレスDCモータ500ごとに相違する。したがって、第1記憶部711には、複数のブラシレスDCモータ500のそれぞれに対応できるように、複数の回転数テーブルが記録されている。
本実施形態では、第1記憶部711の複数の回転数テーブルとして、図3に示すように、1番テーブルから4番テーブルが設けられる。回転数は下位の回転数テーブルである1番テーブルで最も小さく、上位の回転数テーブルである4番テーブルで最も大きくなっている。これらの回転数テーブルには、遠心送風機600の指示風量である高速Hi、中速Mi、低速Loごとに、それぞれ相違する回転数が記憶されている。
通常運転用回転数テーブル記憶部714には、空気調和機の工場出荷時や設置時や設置した空気調和機の配管長等の変更時など、製造者や設置者が空調負荷に適したものであるとして予め選択・設定した回転数テーブル(本実施例では3番テーブル)が記憶されている。
制御部713は、パワー素子温度変化検出部713aと通常運転用回転数テーブル変更部713bと吸込口温度変化検出部713cとを備えている。制御部713では、パワー素子温度T1に基づいて、通常運転用回転数テーブル変更部713bによって変更される回転数テーブルを用い、回転数Rを速度指令電圧出力部740に出力する。
パワー素子温度変化検出部713aは、予め記憶された設定値Tsに基づいて、温度検出部780で検出されたパワー素子温度T1が設定値Tsを超えたかどうかを検出する。設定値Tsは、駆動回路710に備えたパワー素子が、電力供給による過熱で破壊されないように、破壊限界温度よりも低い温度が設定されている。
設定値Tsに基づいて、パワー素子温度T1が設定値Tsを超えたかどうかを検出して、ブラシレスDCモータ500の負荷が過負荷かどうかを判定することで、ダクト方式の空気調和機の設置時等に、設置者等による回転数テーブルの選択、設定が誤っているかどうか判定する。
通常運転用回転数テーブル変更部713bは、パワー素子温度変化検出部713aでパワー素子温度T1が設定値Tsを超えたかどうかに応じて、第1記憶部711の複数の回転数テーブルを参照し、通常運転用回転数テーブル記憶部714に記憶された現在の回転数テーブルを、下位側の回転数テーブルに変更する。この変更で、設置者等による回転数テーブルの誤設定を修正することができる。
吸込口温度変化検出部713cは、パワー素子温度T1と吸込口温度T2(モータの周囲温度)との温度差ΔTを算出し、予め吸込口温度変化検出部713cに記憶された下限設定値ΔTss、上限設定値ΔTsmに基づいて、温度差ΔTが下限設定値ΔTssと上限設定値ΔTsmの間にあるかどうかを検出する。なお、下限設定値ΔTss、上限設定値ΔTsmは、ダクトの配管状態(空調負荷)などを考慮した温度が設定されている。吸込口温度変化検出部713cは、温度差ΔTが下限設定値ΔTssと上限設定値ΔTsmの間にあるかどうかに基づいて、ブラシレスDCモータ500の負荷状態を判定している。また、設定値Tsに基づいて、パワー素子温度T1が設定値Tsを超えたかどうかを検出することで、ダクト方式の空気調和機の設置時に、設置者等による回転数テーブルの選択、設定が誤っているかどうか判定している。
通常運転用回転数テーブル変更部713bは、吸込口温度変化検出部713cによるブラシレスDCモータ500の負荷状態の判定結果が過負荷状態か、あるいは、低負荷状態の場合、第1記憶部711の複数の回転数テーブルを参照し、通常運転用回転数テーブル記憶部714に記憶された現在の回転数テーブルを、下位あるいは上位の回転数テーブルに変更する。この変更でも、設置者等による回転数テーブルの誤設定を修正することができる。
次に、図2乃至図5を用いて、これまで説明してきたブラシレスモータ制御装置700の具体的な制御動作について説明する。なお、マイコン710内の制御部713に制御動作プログラムを備えている。また、通常運転用回転数テーブル記憶部714に設定された回転数テーブルは、ダクト方式の空気調和機の設置時に、設置者が選択、設定した回転数テーブルが記憶されている。
まず、図5を用いて本実施形態の制御動作の手順を説明する。図5に示すように、ダクト方式の空気調和機の遠心送風機600の運転を開始すると(S1)、遠心送風機600は、風量指示部720で利用者により指示された風量に応じて動作する(S2)。制御部713は、通常運転用回転数テーブル記憶部714に記憶されている回転数テーブルに基づき、利用者が指示する指示風量に対応する回転数を選択する(S3)。本実施例では、通常運転用回転数テーブル記憶部714には、設置者により第1記憶部711に記憶された負荷別の回転数テーブル(1番テーブル〜4番テーブル)の中から選択された3番テーブルが記憶されている。従って、指示風量が高速Hiの場合900rpm、中速Miの場合800rpm、低速Loの場合700rpmが、速度指令電圧部740に出力され、回転数に応じた速度指令電圧Vに基づき、駆動回路750に備えたパワー素子を介して、ブラシレスDCモータ500へ電力が供給される。なお、本実施例では利用者は指示風量として高速Hiを指示している。
そして、所定時間運転後(本実施例では10分)(S4)、パワー素子温度センサ770および温度検出部780はパワー素子温度T1を検出し(S5)、制御部713のパワー素子温度変化検出部713aは、パワー素子温度T1が設定値Ts以上であるか否かを判断する(S6)。パワー素子温度T1が設定値Ts以上になると、パワー素子が温度上昇により破壊しかねない。従って、S6のステップにおいて、パワー素子温度T1が設定値Ts以上である場合(S6−YES)、通常運転用回転数テーブル変更部713bは、図3に示す第1記憶部711に記憶された負荷別の回転数テーブル(1番テーブル〜4番テーブル)と、通常運転用回転数テーブル記憶部714に記憶された3番テーブルとを比較し、第1記憶部711から通常運転用回転数テーブル記憶部714に記憶された回転数テーブルの1つ下位側の回転数テーブルを読み出す。次に、通常運転用回転数テーブル変更部713bは、通常回転数テーブル記憶部714に記憶された回転数テーブルを、上記読み出した回転数テーブルに変更する(S7)。
次に、回転数テーブル指示部713eは、このようにして変更された通常運転用回転数テーブルに基づき、利用者が指示していた指示風量に対応する回転数を指示する(S8)。S8のステップで指示される回転数は、2番テーブルで指示風量が高速Hiの800rpmとなる。その後、S4のステップに戻り、S4以降のステップを再度実行する。
一方、S6のステップにおいて、パワー素子温度T1が設定値Tsより小さい場合(S6−NO)、遠心送風機600を所定時間(本実施例では3時間)連続的に運転させた後(S9−YES)、再度、パワー素子温度T1を検出し(S10)、吸込口温度センサ730および温度検出部790で遠心送風機600の吸込口温度T2を検出する(S11)。その後、吸込口温度変化検出部713cがパワー素子温度T1と吸込口温度T2との温度差ΔTを算出し(S12)、吸込口温度変化検出部713cは、S12のステップで算出された温度差ΔTが上限設定値ΔTsm以上であるか否かを判断する(S13)。
S13のステップにおいて、温度差ΔTが上限設定値ΔTsm以上である場合(S13−YES)、ブラシレスDCモータ500に対し過度な負荷がかかっていると考えられる。これは、ブラシレスDCモータ500が、空調負荷に応じた回転数よりも高い回転数で回転させられていることが原因である。従って、通常運転用回転数テーブル変更部713bは、図3に示す第1記憶部711に記憶された負荷別の回転数テーブル(1番テーブル〜4番テーブル)と、通常運転用回転数テーブル記憶部714に記憶された回転数テーブルとを比較し、第1記憶部711から通常運転用回転数テーブル記憶部714に記憶された回転数テーブルの1つ下位側の回転数テーブルを読み出す。次に、通常運転用回転数テーブル変更部713bは、通常回転数テーブル記憶部714に記憶された回転数テーブルを、上記読み出した回転数テーブルに変更する(S14)。S14のステップでは、S7のステップが実行された場合、通常運転用回転数テーブル記憶部714には2番テーブルが記憶されているので、2番テーブルを1番テーブルに変更する。一方、S12のステップでS7のステップが実行されていない場合は、通常運転用回転数テーブル記憶部714には3番テーブルが記憶されているので、3番テーブルを2番テーブルに変更する。
次に、回転数テーブル指示部713eは、このようにして変更された回転数テーブルに基づき、指示風量に対応する回転数を指示する(S15)。S15のステップで指示される回転数は、1番テーブルで指示風量が高速Hiの700rpm、または、2番テーブルで指示風量が高速Hiの800rpmとなる。このように、空気調和機の設置時の設置者による上位の回転数テーブルの設定を下位の回転数テーブルの設定に変更し、遠心送風機600を運転する。
その後、ステップS4に戻り、再度、パワー素子温度T1の検出を行う。そして、設定値Tsより小さい場合、ステップS9の所定時間運転後に、再度、パワー素子温度T1の検出と、遠心送風機600の吸込口温度T2を検出する(S11)。その後、再度、吸込口温度変化検出部713cがパワー素子温度T1と吸込口温度T2との温度差ΔTを算出し(S12)、吸込口温度変化検出部713cは、S12のステップで算出された温度差ΔTが上限設定値ΔTsm以上であるか否かを判断する(S13)。S13のステップにおいて、依然として温度差ΔTが上限設定値ΔTsm以上である場合(S13−YES)、再度S14以降のステップを実行する。
一方、S13のステップにおいて、温度差ΔTが上限設定値ΔTsmより小さい場合(S13−NO)、吸込口温度変化検出部713cは、温度差ΔTが下限設定値ΔTss以下かどうか判断する(S16)。このとき、温度差ΔTが下限設定値ΔTssより大きければ(S16−NO)、ブラシレスDCモータ500に対する負荷が適正と考えられる。つまり、ブラシレスDCモータ500が空調負荷に応じた回転数で回転していると考えられる。この場合、通常運転用回転数テーブル変更部713bは、通常運転用回転数テーブル記憶部714に記憶されたテーブルを適正と判断して、この回転数テーブル適否判定を終了する。
一方、S16のステップにおいて、温度差ΔTが下限設定値ΔTss以下の場合(S16−YES)、ブラシレスDCモータ500に対する負荷が小さすぎると考えられる。これは、ブラシレスDCモータ500が、空調負荷に応じた回転数よりも低い回転数で回転させられていることが原因である。この場合は、通常運転用回転数テーブル変更部713bは、図3に示す第1記憶部711に記憶された負荷別の回転数テーブル(1番テーブル〜4番テーブル)と、通常運転用回転数テーブル記憶部714に記憶された回転数テーブルとを比較し、第1記憶部711から通常運転用回転数テーブル記憶部714に記憶された回転数テーブルの1つ上位側の回転数テーブルを読み出す。次に、通常運転用回転数テーブル変更部713bは、通常回転数テーブル記憶部714に記憶された回転数テーブルを、上記読み出した回転数テーブルに変更する(S17)。S17のステップでは、S7のステップが実行されている場合、通常運転用回転数テーブル記憶部714には2番テーブルが記憶されているので、2番テーブルを3番テーブルに変更する。一方、S12のステップでS7のステップが実行されていない場合は、通常運転用回転数テーブル記憶部714には3番テーブルが記憶されているので、3番テーブルを4番テーブルに変更する。
次に、回転数テーブル指示部713eは、このようにして変更された回転数テーブルに基づき、指示風量に対応する回転数を指示する(S18)。S18のステップで指示される回転数は、3番テーブルで指示風量が高速Hiの900rpm、または、4番テーブルで指示風量が高速Hiの1,000rpmとなる。
その後、ステップS4に戻り、再度、パワー素子温度T1の検出を行う。そして、設定値Tsより小さい場合、ステップS9の所定時間運転後に、再度、パワー素子温度T1と、遠心送風機600の吸込口温度T2とを検出する(S11)。その後、再度、吸込口温度変化検出部713cがパワー素子温度T1と吸込口温度T2との温度差ΔTを算出し(S12)、吸込口温度変化検出部713cは、S12のステップで算出された温度差ΔTが上限設定値ΔTsm以上であるか否かを再度判断する(S13)。これ以降は、上述したステップと同様のステップを経て、回転数テーブル適否を判断する。
以上説明してきた手順で制御動作するブラシレスモータ制御装置700を備えるダクト方式の空気調和機によれば、パワー素子温度T1の上昇変化と、パワー素子温度T1と吸込口温度T2(モータの周囲温度)との温度差ΔTの変化とを判断して、設定された回転数テーブルの適否判断を行うようにしているので、次のような効果を得ることができる。
ダクト方式の空気調和機の設置者が、複数の回転数テーブルから、空調負荷に応じた回転数テーブルを選択、設定を誤ったとしても、遠心送風機600の運転時に、回転数テーブルの設定を修正することができ、空調負荷に応じた回転数で遠心送風機600を運転することができる。
そして、遠心送風機600の運転時に、空調負荷に応じた回転数テーブルから選択された回転数によって、ブラシレスDCモータ500が回転するので、ブラシレスDCモータ500が、過負荷状態や低負荷状態に陥ることがない。
なお、空調負荷に応じた回転数テーブルに修正した後にもかかわらず、ブラシレスDCモータ500が過負荷状態に陥ることがある。これは、枝ダクト400内や遠心送風機600の吸込口が異物の付着などで一時的にふさがれることで起きる。この場合、一時的にブラシレスDCモータ500の回転数を下げて、ブラシレスDCモータ500に対する過負荷状態を回避する必要がある。このために、図2に示す第2記憶部721には、ブラシレスDCモータ500が一時的に過負荷状態になったときに、ブラシレスDCモータ500の回転数を小さくするための回転数テーブル(一時的負荷回避用回転数テーブル)を記憶している。
この一時的負荷回避用回転数テーブルとしては、上記適否判定で空調負荷に応じた回転数テーブルと判定されたものの下位テーブルを利用することができる。一時負荷運転用回転数テーブル変更部713dでは、この回転数テーブルを用いることで、一時的負荷発生時に回転数を下げてブラシレスDCモータ500の負荷を低減し、パワー素子を保護することができる。また、通常運転用回転数テーブル記憶部714に記憶された複数の回転数は、遠心送風機との共振を起こさない回転数に設定されているので、どの回転数が選択されても共振の心配がない。
また、第2記憶部712に記憶される一時負荷回避用回転数テーブルとしては、図4に示すように、通常運転テーブルの1番テーブルから4番テーブルの回転数から所定回転数を減じた回転数で構成された一時的負荷回避テーブルであればよい。
また、本発明の制御装置が適用される流体送出装置は、ダクト方式の空気調和機に限られるものではなく、例えば、給湯装置や温水暖房機などに適用することもできる。この場合の流体は水であり、この水を流体ポンプで送出する。
また、本実施形態では、回転数テーブルを1番テーブルから4番テーブルまでの4つのテーブルにより構成したが、本発明はこれに限らず、回転数テーブルをそれ以外の複数のテーブルで構成してもよい。この場合、上位の回転数から下位の回転数テーブルを細分化して、回転数テーブルの設定を細かく修正することができる。
また、本実施形態では、流体ポンプの駆動源としてブラシレスDCモータ500を例示したが、本発明はこれに限られず、例えば、ブラシ付モータでもよいし、ACモータであってもよい。
100 室内機
200 熱交換器
300 主ダクト
400 枝ダクト
500 ブラシレスDCモータ
600 遠心送風機
700 ブラシレスモータ制御装置
710 マイコン
711 第1記憶部(負荷別回転数テーブル記憶手段)
712 第2記憶部(一時的負荷回避回転数テーブル記憶部)
713 制御部
713a パワー素子温度変化検出部
713b 通常運転用回転数テーブル変更部
713c 吸込口温度変化検出部
713d 一時負荷運転用回転数テーブル変更部
713e 回転数テーブル指示部
714 通常運転用回転数テーブル記憶部(設定回転数テーブル記憶手段)
720 風量指示部(流量指示手段)
730 吸込口温度センサ
740 速度指令電圧出力部
750 駆動回路
760 運転回転数パルス出力部
770 パワー素子温度センサ
780 温度検出部
790 温度検出部

Claims (1)

  1. 流体が流れる流路と、この流路内に設けられた流体を送り出す流体ポンプと、この流体ポンプの駆動源であるモータとを備えた流体送出装置の制御装置であって、
    前記モータの周囲温度を検出する周囲温度検出手段と、前記モータに対する通電を制御するモータ制御手段と、このモータ制御手段の温度を検出する温度検出手段と、前記流体ポンプの運転流量を指示する流量指示手段と、流体送出装置負荷に応じた複数の回転数テーブルが記憶された負荷別回転数テーブル記憶手段と、この負荷別回転数テーブルの中から、前記モータを制御するために予め選択された回転数テーブルを記憶する設定回転数テーブル記憶手段とを備え、前記周囲温度検出手段で検出した周囲温度と前記温度検出手段で検出したモータ制御手段の温度との差から、前記設定回転数テーブル記憶手段に記憶された回転数テーブルが前記流体送出装置負荷に適したものかどうか判定し、適していない場合は、前記設定回転数テーブル記憶手段の回転数テーブルを、別の回転数テーブルに変更することを特徴とする流体送出装置の制御装置。
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