JP5262796B2 - バッファ制御装置、バッファ制御方法およびプログラム - Google Patents

バッファ制御装置、バッファ制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、バッファ制御装置に関し、特に、符号化データを保持するバッファの制御を行うバッファ制御装置、および、その処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
コンテンツデータの大容量化に伴い、データの圧縮や暗号化を目的として、データを符号化する技術が広く用いられるようになっている。例えば、ビデオやオーディオ等のデータを圧縮するための規格として、MPEG2(Moving Picture Experts Group2)による符号化が知られている。具体的には、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体には、MPEG2により符号化されたビデオおよびオーディオが多重化されたプログラムストリーム(PS)が記録されている。また、例えば、デジタル放送では、MPEG2により符号化されたビデオ、オーディオがパケット単位に多重化されて、このパケットの連続したストリーム(トランスポートストリーム:TS)が送信されている。
このストリームに含まれるビデオやオーディオを再生する再生装置は、まず、ストリームに含まれる符号化されたビデオおよびオーディオを個別に分離する。そして、この再生装置は、この分離されたビデオやオーディオをそれぞれ個別に復号して再生する。なお、復号および再生の際にこの再生装置は、符号化されたビデオやオーディオをバッファに一時的に格納させておく。そして、この再生装置は、この再生装置が計時している時刻とビデオおよびオーディオの復号時刻または再生時刻とが一致したときに、バッファから符号化されたビデオやオーディオを読み出して復号または再生を行う。このようにして、再生装置は、ビデオとオーディオとを同期して出力する。
ここで、例えば、ユーザにより再生装置に対して音声出力の切替指示(例えば、日本語音声から英語音声)があった場合、この再生装置は、バッファに格納されている符号化された音声信号を破棄して、指示された音声信号をバッファに格納する。バッファには、アンダーフローを防止するために一定量以上の音声信号が格納されており、音声出力の切替指示により破棄された一定量以上の音声信号が再生されない無音時間が生じることがある。また、低いビットレートのコーデックを用いている場合には、破棄された音声信号のデータ量が同じでも、ビットレートの高いコーデックよりも無音時間が増大してしまうという不都合もある。
このような音声出力の切替時に発生する無音時間を防止するために、音声信号を記録するバッファを備えるテレビ受信機が提案されている。例えば、再生出力していない音声信号をバッファに記録しておき、音声切替指示があった場合に、バッファに記録されている音声信号を出力して無音時間が発生しないようにするテレビ受信機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−41839号公報(図1)
しかし、上術の従来技術では、出力していない音声信号を記録するためにバッファを増設しなければならないという問題点がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、音声切替に備えて音声信号を保持するバッファを増設することなく無音期間を一定時間に制限することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、入力されたデータストリームに含まれる時刻情報に基づいて基準時刻を生成する基準時刻生成部と、上記データストリームから抽出された符号化データを入力して当該符号化データを保持し、当該符号化データの復号時刻または再生時刻に当該符号化データを出力するバッファと、上記バッファに入力される上記符号化データについて、当該符号化データに係る上記復号時刻または再生時刻と上記基準時刻との相対関係に基づいて上記バッファへの入力の可否を制御する制御部とを具備するバッファ制御装置およびその処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、データストリームに含まれる時刻情報に基づいて基準時刻を生成し、バッファに入力される符号化データについて、この符号化データに係る復号時刻または再生時刻と基準時刻との相対関係に基づいてこのバッファへの入力の可否を制御するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記符号化データに係る上記復号時刻または上記再生時刻と、上記基準時刻との差分を求め、当該差分が所定閾値よりも大きい場合に上記バッファへの入力を停止する制御を行うようにしてもよい。これにより、符号化データに係る復号時刻または再生時刻と、基準時刻との差分を求め、この差分が所定閾値よりも大きい場合にバッファへの入力を停止するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記バッファへの入力を停止する制御を行った場合に所定の時間間隔で上記基準時刻生成部から基準時刻を取得し、当該基準時刻と上記復号時刻または上記再生時刻との差分が上記所定閾値以下の場合に上記バッファへの入力を再開する制御を行うようにしてもよい。これにより、バッファへの入力を停止させた場合に所定の時間間隔で基準時刻生成部から基準時刻を取得し、この基準時刻と復号時刻または再生時刻との差分が所定閾値以下の場合にバッファへの入力を再開するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記バッファに保持されている上記符号化データのデータ量を取得して、当該データ量が所定量よりも大きい場合に上記バッファへの入力を停止する制御を行うようにしてもよい。これにより、データ量が所定量よりも大きい場合にバッファへの入力を停止するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記バッファへの入力を停止する制御を行った場合に上記バッファに保持されている上記符号化データのデータ量を再び取得して、当該データ量が上記所定量以下の場合に上記バッファへの入力を再開する制御を行うようにしてもよい。これにより、バッファへの入力を停止した場合に、バッファに保持されている符号化データのデータ量を再び取得して、このデータ量が所定量以下の場合にバッファへの入力を再開するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記符号化データはMPEG方式によって符号化されたデータであるようにしてもよい。これにより、符号化データはMPEG方式によって符号化されているという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記復号時刻はMPEG方式におけるDTSであり、上記再生時刻はMPEG方式におけるPTSであるようにしてもよい。これにより、復号時刻はMPEG方式におけるDTSであり、再生時刻はMPEG方式におけるPTSであるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記時刻情報はMPEG方式におけるPCRまたはSCRであるようにしてもよい。これにより、時刻情報はMPEG方式におけるPCRまたはSCRであるという作用をもたらす。
本発明によれば、音声切替に備えて音声信号を保持するバッファを増設することなく無音期間を一定時間に制限することができるという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施の形態における記録再生装置800の一構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるデータ制御部100の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるストリームバッファ110に入力されるMPEGのPSのデータ構造を説明するための図である。 パックヘッダおよびPESヘッダのデータ構造を説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるPESバッファ150にPESが入出力される様子の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるDTS監視部による多重分離処理制御の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施の形態における時刻比較部162により比較されるDTSとSTCとの相対関係を説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるバッファ残有量監視部による多重分離処理制御の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施の形態における分離部120による多重分離処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるDTS監視部160による監視処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるバッファ残有量監視部170による監視処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.本発明の実施の形態(バッファ制御:PESのバッファへの入力を制御する例)
2.変形例(データストリームにTSを用いる例、PTSが抽出される例)
<1.本発明の実施の形態>
[記録再生装置の内部構成例]
図1は、本発明の実施の形態における記録再生装置800の一構成例を示すブロック図である。記録再生装置800は、データ制御部100と、ディスクインターフェース(I/F)801と、記録再生装置制御部802と、ハードディスクドライブ803と、デコード部804と、放送受信部805とを備える。これら各部はバス806を介して相互に接続されている。
ディスクI/F801は、DVD等の記録媒体から情報を読み出し、または、記録媒体に情報を書き込むものである。例えば、ディスクI/F801は、DVD830に記録されているMPEGのPS(プログラムストリーム)を読み出して、データ制御部100に出力する。
記録再生装置制御部802は、CPU(Central Processing Unit)等から構成されて、記録再生装置800全体の動作を制御するものである。
放送受信部805は、デジタル放送等として送信されるMPEGのTS(トランスポートストリーム)を、アンテナ807を介して受信するものである。この放送受信部805は、受信したTSをハードディスクドライブ803に記憶させ、または、データ制御部100に出力する。
ハードディスクドライブ803は、磁気記憶方式によりデータを読み書きする記憶装置である。例えば、放送受信部805により出力されるTSを記憶する。
データ制御部100は、MPEGのPSまたはTS等のデータストリームを入力して、このデータストリームに多重化されているオーディオやビデオ等の符号化データを分離し、分離した各種の符号化データをデコード部804に出力するものである。なお、データ制御部100により実現される機能構成例については、図2を用いて詳細に説明する。
デコード部804は、データ制御部100から出力された符号化データを復号して、符号化データの種別に応じて復号データを音声出力装置810または表示装置820に出力するものである。ここで、音声出力装置810は、オーディオの復号データを再生して、オーディを出力するものである。また、表示装置820は、ビデオおよびキャプションの復号データを再生して、ビデオおよびキャプションを画面に表示するものである。
[データ制御部の機能構成例]
図2は、本発明の実施の形態におけるデータ制御部100の機能構成例を示すブロック図である。データ制御部100は、ストリームバッファ110と、分離部120と、PES保持部130と、DTS抽出部140と、PESバッファ150と、DTS監視部160と、バッファ残有量監視部170と、システム時刻生成部180とを備える。なお、本発明の実施の形態においては、MPEGのPSがデータストリームとしてデータ制御部100に入力される場合を例にして説明する。
ストリームバッファ110は、バス806を介してMPEGのPSを入力して、このPSを保持するものである。このストリームバッファ110に保持されるPSは、適宜、分離部120に読み出される。
分離部120は、ストリームバッファ110に保持されているMPEGのPSを読み出して、PSに多重化されているPES(Packetized Elementary Stream)を分離するものである。この分離部120は、分離したビデオPES、オーディオPES、およびキャプションPES等をPES保持部130に出力する。
また、分離部120は、PSに含まれるSCR(System Clock Reference)を抽出して、これをシステム時刻生成部180に出力する。なお、SCRは、符号化データの復号時刻または復号データの再生時刻の基準となるSTC(System Time Clock)を設定するための時刻情報である。
PES保持部130は、ビデオPES保持部131と、オーディオPES保持部132と、キャプションPES保持部133とを備えて、分離部120から出力された各種のPESを保持するものである。例えば、ビデオPES保持部131には、分離部120によって分離されたビデオPESが保持される。オーディオPES保持部132には、分離部120によって分離されたオーディオPESが保持される。キャプションPES保持部133には、分離部120によって分離されたキャプションPESが保持される。このPES保持部130により保持されているPESは、必要に応じてDTS抽出部140に読み出される。
DTS抽出部140は、PES保持部130から読み出したPESのPESヘッダに含まれるDTS(Decoding Time Stamp)を抽出して、この抽出したDTSを時刻比較部162に出力するものである。例えば、ビデオPESヘッダDTS抽出部141は、ビデオPES保持部131から読み出したビデオPESに含まれるDTSを抽出して、この抽出したDTSを時刻比較部162に出力する。また、例えば、オーディオPESヘッダDTS抽出部142は、オーディオPES保持部132から読み出したオーディオPESに含まれるDTSを抽出して、この抽出したDTSを時刻比較部162に出力する。また、例えば、キャプションPESヘッダDTS抽出部143は、キャプションPES保持部133から読み出したキャプションPESに含まれるDTSを抽出して、この抽出したDTSを時刻比較部162に出力する。
PESバッファ150は、DTS抽出部140から出力されたPESを保持するものである。例えば、ビデオPESバッファ151は、ビデオPESヘッダDTS抽出部141から出力されたビデオPESを保持する。また、例えば、オーディオPESバッファ152は、オーディオPESヘッダDTS抽出部142から出力されたオーディオPESを保持する。また、例えば、キャプションPESバッファ153は、キャプションPESヘッダDTS抽出部143から出力されたキャプションPESを保持する。なお、PESバッファ150は、特許請求の範囲に記載のバッファの一例である。
DTS監視部160は、DTS抽出部140により抽出されたDTSと、システム時刻生成部180により生成されるSTCとの相対関係に基づいて、分離部120による各PESの分離を制御するものである。このDTS監視部160は、閾値保持部161と、時刻比較部162と、DTS監視制御部163とを備える。閾値保持部161は、時刻比較部162により読み出される閾値を保持するものである。時刻比較部162は、DTSとSTCとの差分を求めて、この差分が閾値保持部161から読み出した閾値以上であるか否かを判別するものである。DTS監視制御部163は、時刻比較部162による判別の結果、求めた差分が閾値以上である場合に、分離部120による各PESの分離を停止させるものである。
時刻比較部162は、DTS抽出部140により抽出されたDTSと、システム時刻生成部180により生成されるSTCとの差分を求めて、閾値保持部161に保持されている閾値以上であるか否かを判別する。求めた差分が閾値以上であれば、DTS監視制御部163は分離部120に動作停止命令を出力する。この動作停止命令により、分離部120はストリームバッファ110からPSの読出しを停止する。分離部120の動作を停止させた後に時刻比較部162は、再びシステム時刻生成部180からSTCを取得する。そして、時刻比較部162は、新たに取得したSTCと先に取得しているDTSとの差分を求めて、この差分が閾値以上であるか否かを判別する。この差分が閾値よりも小さくなれば、DTS監視制御部163は分離部120に動作開始命令を出力する。この動作開始命令により、分離部120はストリームバッファ110からPSの読出しを再開する。そして、DTSが抽出されたPESはPESバッファ150に出力される。なお、時刻比較部162は、分離部120の動作停止後において、DTSと新たに取得したSTCとの差分が閾値よりも小さくなるまで、所定の時間間隔でシステム時刻生成部180から新たなSTCを取得する。なお、DTS監視制御部163は、特許請求の範囲に記載の制御部の一例である。
バッファ残有量監視部170は、PESバッファ150に保持されているPESのデータ量を取得して、このデータ量に基づいて分離部120による各PESの多重分離処理を制御するものである。このバッファ残有量監視部170は、閾値保持部171と、バッファ残有量比較部172と、バッファ残有量監視制御部173とを備える。閾値保持部171は、バッファ残有量比較部172により読み出される閾値を保持するものである。バッファ残有量比較部172は、PESバッファ150に保持されている各PESのデータ量を取得して、このデータ量が閾値保持部171から読み出した閾値以上であるか否かを判別するものである。バッファ残有量監視制御部173は、バッファ残有量比較部172による判別の結果、取得したPESのデータ量が閾値以上である場合に、分離部120による各PESの分離を停止させるものである。
バッファ残有量比較部172は、PESバッファ150に保持されているPESのデータ量を取得して、閾値保持部171に保持されている閾値以上であるか否かを判別する。PESのデータ量が閾値以上であれば、バッファ残有量監視制御部173は分離部120に動作停止命令を出力する。この動作停止命令により、分離部120はストリームバッファ110からPSの読出しを停止する。分離部120の動作を停止させた後にバッファ残有量比較部172は、再びPESバッファ150からPESのデータ量を取得する。そして、バッファ残有量比較部172は、新たに取得したPESのデータ量が閾値以上であるか否かを判別する。新たに取得したPESのデータ量が閾値よりも小さくなれば、バッファ残有量比較部172は分離部120に動作開始命令を出力する。この動作開始命令により、分離部120はストリームバッファ110からPSの読出しを再開する。なお、バッファ残有量比較部172は、分離部120の動作停止後において、PESのデータ量が閾値よりも小さくなるまで、所定の時間間隔でPESバッファ150からPESのデータ量を取得する。なお、PESバッファ150に保持されているPESがデコード部804により読み出されるため、PESのデータ量は時間の経過とともに減少する。なお、バッファ残有量監視制御部173は、特許請求の範囲に記載の制御部の一例である。
システム時刻生成部180は、分離部120から出力されたSCRに基づいて基準時刻となるSTCを生成するものである。このシステム時刻生成部180は、STCを時刻比較部162に出力する。なお、システム時刻生成部180は、特許請求の範囲に記載の基準時刻生成部の一例である。
[PSのデータ構造]
図3は、本発明の実施の形態におけるストリームバッファ110に入力されるMPEGのPSのデータ構造を説明するための図である。
図3(a)に示すように、PSはパック600の集まりによって構成されている。パック600は、例えば図3(b)に示すように、パックヘッダ610と、ビデオPES620と、オーディオPES630と、キャプションPES640とから構成される。各PESは、例えば図3(c)に示すように、PESヘッダ631とES632とから構成される。ES(Elementary Stream)は、符号化データに相当する。
図4は、パックヘッダおよびPESヘッダのデータ構造を説明するための図である。図4(a)には、図3(b)に示したパックヘッダ610の構造を示す。また、図4(b)には、図3(c)に示したPESヘッダ631の構造を示す。
図4(a)に示すパック開始コード611には、パックヘッダを示す開始符号が格納される。識別コード612は、MPEG2を識別するための情報であり、「01」が格納される。SCR613は、ストリームの現在時刻を90kHzのクロックを33ビットのデータで表わしている。また、33ビットのデータに加えて、27MHzのクロックを9ビットのデータで表わしている。なお、システム時刻生成部180は、このSCR613が示す値にSTCをセットする。多重化レート614は、PSの速度を50バイト/秒の単位により表した値である。スタッフィング長615は、長さ調整のためのデータ長を示す。スタッフィング・バイト616には、スタッフィングが格納される。
図4(b)に示すPESヘッダ631には、パケットの開始を示すパケット開始コード311、パケット長312、識別コード313、制御情報314、PESヘッダ長315、PTS316、DTS317が格納されている。PTS316には、ESを再生させる時刻(再生時刻)を示す90kHzのクロックで計測された33ビット長からなるPTS(Presentation Time Stamp)が格納されている。また、DTS317には、ESを復号させる時刻(復号時刻)を示す90kHzのクロックで計測された33ビット長からなるDTSが格納されている。
[PESバッファにおけるPESデータの入出力例]
図5は、本発明の実施の形態におけるPESバッファ150にPESが入出力される様子の一例を説明するための図である。ここでは、分離部120から出力されたPESがPESバッファ150に保持されて、デコード部804にPESが出力される様子を示している。
まず、PESが分離部120から出力されると、このPESに含まれるDTSがDTS抽出部140により抽出される。そして、このDTSが時刻比較部162に入力されるとともに、時刻比較部162はシステム時刻生成部180からSTCを取得する。そして、時刻比較部162は、DTSとSTCの差分を求めて、求めた差分が閾値保持部161に保持されている閾値以上であるか否かを判別する。なお、閾値保持部161に保持されている閾値は時刻差を表しており、例えば1秒に相当する値である。
求めた差分が閾値よりも小さければ、分離部120から出力されたPESはPESバッファ150に保持され、このPESに係るDTSはDTS保持部191に保持される。一方、求めた差分が閾値以上であれば、DTS監視制御部163は分離部120の動作を停止させる。また、DTSが抽出されたPESはPESバッファ150に入力されないようにPES保持部130に保持される。また、DTS監視制御部163は判別対象となっているPESに係るDTSがDTS保持部191に入力されないようにする。
ここで、図5に示す例では、PESバッファ150には、「PES#1」から順にPESが保持されていて、「PES#n」までのn個のPESが保持されている。同様に、DTS保持部191には、「DTS#1」から順にDTSが保持されていて、「DTS#n」までのn個のDTSが保持されている。これらPESバッファ150およびDTS保持部191はFIFO(First-In First Out)動作を行い、最初に入力されたものから順番に出力する。なお、PESに含まれるDTSには、図5においてPESと同じ番号が付されており、これによりPESとDTSとの対応関係を表している。
次に、PESがPESバッファ150から出力される様子について説明する。出力時刻判別部190は、所定の時間間隔でDTS保持部191に保持されているDTSを読み出し、また、システム時刻生成部180からSTCを取得する。そして、出力時刻判別部190は、DTSとSTCとが一致しているか否かを判別する。ここで、DTSとSTCとが一致していれば、このDTSが含まれているPESをデコード部804に出力させる。DTSとSTCとが一致していなければ、出力時刻判別部190は、所定時間経過後に再びシステム時刻生成部180からSTCを取得する。そして、出力時刻判別部190は、先に読み出したDTSと再び取得したSTCとが一致しているか否かを判別するようにして、DTS保持部191に保持されているDTSについて順次判別を行う。
例えば、図5に示す例では、「DTS#1」に係るDTSについて、出力時刻判別部190によりSTCと一致しているか否かが判別される。ここで、DTSとSTCとが一致していれば、「PES#1」がデコード部804に出力される。このように、DTS保持部191の先頭に保持されたDTSから順に出力時刻判別部190により判別が行われる。
[DTS監視部による多重分離処理制御の例]
図6は、本発明の実施の形態におけるDTS監視部160による多重分離処理制御の一例を説明するためのシーケンス図である。
DTS抽出部140により抽出されたDTSが時刻比較部162に出力されると(401)、時刻比較部162は、図6に示す時間Aの時にシステム時刻生成部180からSTCを取得する(404)。そして、時刻比較部162は、DTSとSTCとの差分を求める。そして、時刻比較部162は、閾値保持部161から閾値を取得して、求めた差分が取得した閾値以上であるか否かを判別する。この場合に、例えば、求めた差分が取得した閾値よりも小さければ、時刻比較部162による比較処理は終了する。
次に、再び、DTS抽出部140により抽出されたDTSが時刻比較部162に出力されると(402)、時刻比較部162は、図6に示す時間Bの時にシステム時刻生成部180からSTCを取得する(405)。そして、時刻比較部162は、DTSとSTCとの差分を求め、求めた差分が取得した閾値以上であるか否かを判別する。この場合に、例えば、求めた差分が取得した閾値以上であれば、時刻比較部162は、DTS監視制御部163にその旨を含む判別結果を出力する(406)。この判別結果を取得したDTS監視制御部163は、分離部120に対して、ストリームバッファ110からPSを読み出す動作を停止させる動作停止命令を出力する(408)。この動作停止命令を受けた分離部120は、ストリームバッファ110からPSを読み出す動作を停止する。
次に、所定時間の経過後(ここでは、図6に示す時間Bから時間C)、時刻比較部162は、図6に示す時間Cの時にシステム時刻生成部180からSTCを取得する(406)。そして、時刻比較部162は、図6に示す時間Bの時に取得したDTSと、図6に示す時間Cの時に取得したSTCとの差分を求め、求めた差分が取得した閾値以上であるか否かを判別する。この場合に、例えば、求めた差分が取得した閾値よりも小さければ、時刻比較部162は、DTS監視制御部163にその旨を含む判別結果を出力する(407)。この判別結果を取得したDTS監視制御部163は、分離部120に対して、ストリームバッファ110からPSを読み出す動作を再開させる動作開始命令を出力する(409)。この動作開始命令を受けた分離部120は、ストリームバッファ110からPSを読み出す動作を開始する。
[DTSとSTCとの相対関係]
図7は、本発明の実施の形態における時刻比較部162により比較されるDTSとSTCとの相対関係を説明するための図である。なお、図7では、横軸を時間軸とし、縦軸をDTSまたはSTCが示す値とする。なお、図7に示すA乃至Cは図6に示すA乃至Cと同一の時間を示している。
図7において、白丸は、時刻比較部162が時間A乃至Cにおいて取得したSTCを示す。また、黒丸は、時刻比較部162が時間A乃至Cにおいて取得したDTSを示す。差分値701乃至703は、時間A乃至Cにおいて時刻比較部162により求められる値である。閾値704は、閾値保持部161により保持されており、時刻比較部162による比較処理の際に用いられる値である。ここで差分値は、DTSが抽出されたPESについて、現在時刻であるSTCを基準として差分値が示す時刻が経過した後にこのPESが復号されることを示している。
例えば、図7に示す時間Aの場合、この時に時刻比較部162が取得したSTCを基準として、差分値701が示す時刻の経過後にDTSが抽出されたPESがデコード部804により復号される。ここで、時刻比較部162により求められた差分値701が閾値704よりも小さいため、このPESはPESバッファ150に出力される。
次に、図7に示す時間Bの場合、差分値702が閾値704以上であるため、DTSが抽出されたPESはこの時に時刻比較部162が取得したSTCを基準として、閾値704が示す時刻よりも後に復号されることになる。そこで、DTS監視部160は、分離部120の動作を停止させる。また、DTSが抽出されたPESは、PESバッファ150に入力されないようにPES保持部130に保持される。
次に、図7に示す時間Cの場合、時間がBからCへ進んだことにより、差分値703が閾値704よりも小さくなる。これにより、DTS監視部160は、分離部120の動作を再開させて、このPESをPESバッファ150に出力させる。
このように、時刻比較部162はPESの復号時刻を示すDTSと、現在時刻を示すSTCとの差分が所定時間内を示す閾値以内にあるか否か判別する。そして、判別対象となるPESの復号時刻が閾値以上のときに、分離部120による分離を停止させて、PESバッファ150への出力を停止させる。これにより、PESバッファ150には、現在時刻を基準として所定時間経過後に復号されるPESのみが保持される。
[バッファ残有量監視部による多重分離処理制御の例]
図8は、本発明の実施の形態におけるバッファ残有量監視部170による多重分離処理制御の一例を説明するためのシーケンス図である。
図8では、PESバッファ150におけるビデオPESバッファ151と、オーディオPESバッファ152と、キャプションPESバッファ153とを視覚的に表している。すなわち、各PESバッファの容量を矩形で表わしている。そして、時間D乃至Fにおいて、各PESバッファが保持するPESのデータ量を斜線が施された矩形で表わしている。例えば、容量512は、ビデオPESバッファ151の容量を表す。また、データ量511は、時間DにおいてキャプションPESバッファ153に保持されているPESのデータ量を表す。なお、閾値521乃至523は、閾値保持部171に保持されて、各PESバッファに対して設定されている値である。
バッファ残有量比較部172は、所定の時間間隔でPESバッファ150から各PESのデータ量を取得している。例えば、時間Dのときにバッファ残有量比較部172は、PESバッファ150から、ビデオPESのデータ量と、オーディオPESのデータ量と、キャプションPESのデータ量とを取得する(501)。そして、バッファ残有量比較部172は、各PESバッファに設定されている閾値を閾値保持部171から取得する。そして、バッファ残有量比較部172は、取得した各閾値と各PESバッファのデータ量とを比較して、各PESバッファのデータ量が対応する閾値よりも大きいか否かを判別する。時間Dの時には閾値よりも大きいPESバッファのデータ量がないため、比較処理は終了する。
次に、バッファ残有量比較部172は、時間Eの時にPESバッファ150から各PESのデータ量を取得する(502)。そして、バッファ残有量比較部172は、取得した各閾値と各PESバッファのデータ量とを比較して、各PESバッファのデータ量が対応する閾値よりも大きいか否かを判別する。このとき、図7に示すように、オーディオPESバッファのデータ量がオーディオPESバッファに設定されている閾値よりも大きいため、バッファ残有量比較部172は、バッファ残有量監視制御部173にその旨を含む判別結果を出力する(504)。この判別結果を取得したバッファ残有量監視制御部173は、分離部120に対して、ストリームバッファ110からPSを読み出す動作を停止させる動作停止命令を出力する(506)。この動作停止命令を受けた分離部120は、ストリームバッファ110からPSを読み出す動作を停止する。
次に、バッファ残有量比較部172は、時間Eの時にPESバッファ150から各PESのデータ量を取得する(503)。そして、バッファ残有量比較部172は、取得した各閾値と各PESバッファのデータ量とを比較して、各PESバッファのデータ量が対応する閾値よりも大きいか否かを判別する。このとき、図7に示すように、閾値よりも大きいPESバッファのデータ量がないため、バッファ残有量比較部172は、バッファ残有量監視制御部173にその旨を含む判別結果を出力する(505)。この判別結果を取得したバッファ残有量監視制御部173は、分離部120に対して、ストリームバッファ110からPSを読み出す動作を開始させる動作開始命令を出力する(507)。この動作開始命令を受けた分離部120は、ストリームバッファ110からPSを読み出す動作を再開する。
[記録再生装置の動作例]
次に、本発明の実施の形態における記録再生装置800の動作例について説明する。
図9は、本発明の実施の形態における分離部120による多重分離処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、分離部120は、バッファ残有量監視部170から動作停止命令があるか否かを判別する(ステップS901)。動作停止命令がなければ(ステップS901;No)、分離部120は、DTS監視部160から動作停止命令があるか否かを判別する(ステップS902)。ステップS901またはステップS902において、動作停止命令があれば(ステップS901、ステップS902;Yes)、分離部120は、動作開始命令があるか否かを判別する(ステップS906)。そして、分離部120は、動作開始命令があるまで動作開始命令があるか否かの判別を繰り返す。
DTS監視部160から動作停止命令がなければ(ステップS90;No)、分離部120は、ストリームバッファ110からPSを読み出す(ステップS903)。そして、分離部120は、多重化されたPSから各PESを分離する(ステップS904)。そして、分離部120は、分離したPESを対応するPESバッファ150に出力する(ステップS905)。そして、多重分離処理はステップS901に戻る。
図10は、本発明の実施の形態におけるDTS監視部160による監視処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、時刻比較部162は、DTS抽出部140からDTSを取得する(ステップS911)。次に、時刻比較部162は、システム時刻生成部180からSTCを取得する(ステップS912)。次に、時刻比較部162は、閾値保持部161から閾値を取得する(ステップS913)。
そして、時刻比較部162は、取得したDTSとSTCとの差分を求め、この差分が閾値以上であるか否かを判別する(ステップS914)。なお、ステップS914は、特許請求の範囲に記載の判別手順の一例である。求めた差分が閾値以上でなければ(ステップS914;No)、ステップS911に戻る。一方、求めた差分が閾値以上であれば(ステップS914;Yes)、DTS監視制御部163は、分離部120へ動作停止命令を出力する(ステップS915)。なお、ステップS915は、特許請求の範囲に記載の制御手順の一例である。
次に、時刻比較部162は、再びシステム時刻生成部180からSTCを取得する(ステップS916)。そして、時刻比較部162は、取得済みのDTSとSTCとの差分を求め、この差分が閾値以上であるか否かを判別する(ステップS917)。なお、ステップS917は、特許請求の範囲に記載の判別手順の一例である。求めた差分が閾値以上であれば(ステップS917;Yes)、時刻比較部162は、再びシステム時刻生成部180からSTCを取得して(ステップS916)、差分が閾値よりも小さくなるまでSTCの取得を繰り返す。一方、求めた差分が閾値以上でなければ(ステップS917;No)、DTS監視制御部163は、分離部120へ動作開始命令を出力する(ステップS918)。そして、監視処理はステップS911に戻る。なお、ステップS918は、特許請求の範囲に記載の制御手順の一例である。
図11は、本発明の実施の形態におけるバッファ残有量監視部170による監視処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、バッファ残有量比較部172は、PESバッファ150からPESのデータ量を取得する(ステップS921)。次に、バッファ残有量比較部172は、閾値保持部171から閾値を取得する(ステップS922)。そして、バッファ残有量比較部172は、PESのデータ量が閾値以上であるか否かを判別する(ステップS923)。PESのデータ量が閾値以上でなければ(ステップS923;No)、ステップS921に戻る。
一方、PESのデータ量が閾値以上であれば(ステップS923;Yes)、バッファ残有量監視制御部173は、分離部120へ動作停止命令を出力する(ステップS924)。次に、バッファ残有量監視制御部173は、再びPESバッファ150からPESのデータ量を取得する(ステップS925)。そして、バッファ残有量監視制御部173は、PESのデータ量が閾値以上であるか否かを判別する(ステップS926)。PESのデータ量が閾値以上であれば(ステップS926;Yes)、ステップS925に戻る。一方、PESのデータ量が閾値以上でなければ(ステップS926;No)、バッファ残有量監視制御部173は、分離部120へ動作開始命令を出力する(ステップS927)。そして、監視処理はステップS921に戻る。
以上説明したとおり、本発明の実施の形態では、分離部120により分離されたPESについて、このPESに含まれるDTSが抽出される。そして、抽出されたDTSと現在時刻を示すSTCとの差分が所定の閾値以上であれば、分離部120は動作を停止し、所定の閾値以上を示すPESがPESバッファに出力されないようにしている。これにより、PESバッファ150には、所定の閾値が示す時刻以内に復号されるPESのみが保持される。このように、例えば、PESバッファ150に保持されるオーディオPESを所定時間内に復号されるオーディオPESのみとすることにより、無音時間を一定に制限することができる。
<2.変形例>
次に、本発明の変形例について説明する。
本発明の実施の形態においては、データ制御部100に入力されるデータストリームとしてMPEGのPSを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、データ制御部100に入力されるデータストリームとしてMPEGのTSを用いるようにしてもよい。なお、データ制御部100に入力されるデータストリームがTSの場合には、PCR(Program Clock Reference)に基づいて基準時刻が生成される。
また、本発明の実施の形態においては、PESからDTSが抽出されているが、PESからPTSを抽出して、STCとの差分を求めるようにしてもよい。この場合には、PTSとSTCとの差分が閾値以上であるか否かについて判別される。また、PESに含まれるPTSおよびDTSが同一時刻を示しているときには、PESヘッダにおいてDTSが省略される場合がある。この場合には、PTSのみを抽出するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態においては、DVDから読み出したMPEGのPS、または、デジタル放送として送信されたMPEGのTSがデータ制御部100に入力される例について説明した。しかし、これらに限らず、例えば、本発明の実施の形態における記録再生装置800が通信部をさらに備えて、DLNA(Digital Living Network Alliance)により外部の電子機器からデータストリームを受信するようにしてもよい。
なお、本発明の実施の形態における閾値保持部161に保持されている閾値は、例えば1秒に相当する値とすることができる。これは、デコーダのバッファ内にデータを保持できる時間の上限を1秒に制限するというMPEG規格(ISO/IEC 13818−1)の制約に合わせたものである。なお、入力されるビデオの形式が静止画像の場合には、バッファ内にデータを保持できる時間の上限が60秒となっているため、時刻比較部162による判別を行わないようにしてもよい。また、入力されるビデオの形式がAVC(Advanced Video Coding:ISO/IEC 14496)の場合には、バッファ内にデータを保持できる時間の上限が10秒となっているため、時刻比較部162による判別を行わないようにしてもよい。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、上述のように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有する。ただし、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
また、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
100 データ制御部
110 ストリームバッファ
120 分離部
130 PES保持部
140 DTS抽出部
150 PESバッファ
160 DTS監視部
161 閾値保持部
162 時刻比較部
163 DTS監視制御部
170 バッファ残有量監視部
171 閾値保持部
172 バッファ残有量比較部
173 バッファ残有量監視制御部
180 システム時刻生成部
190 出力時刻判別部
191 DTS保持部
800 記録再生装置
801 ディスクI/F
802 記録再生装置制御部
803 ハードディスクドライブ
804 デコード部
805 放送受信部
806 バス
807 アンテナ
810 音声出力装置
820 表示装置

Claims (10)

  1. 入力されたデータストリームに含まれる時刻情報に基づいて基準時刻を生成する基準時刻生成部と、
    前記データストリームから抽出された符号化データを入力して当該符号化データを保持し、当該符号化データの復号時刻または再生時刻に当該符号化データを出力するバッファと、
    前記バッファに入力される前記符号化データについて、当該符号化データに係る前記復号時刻または再生時刻と、前記基準時刻との差分を求め、当該差分が所定閾値よりも大きい場合に前記バッファへの入力を停止することにより、前記符号化データに係る前記復号時刻または再生時刻と前記基準時刻との相対関係に基づいて前記バッファへの入力の可否を制御する制御部と
    を具備するバッファ制御装置。
  2. 前記制御部は、前記バッファへの入力を停止する制御を行った場合に所定の時間間隔で前記基準時刻生成部から基準時刻を取得し、当該基準時刻と前記復号時刻または前記再生時刻との差分が前記所定閾値以下の場合に前記バッファへの入力を再開する制御を行う請求項記載のバッファ制御装置。
  3. 前記制御部は、前記バッファに保持されている前記符号化データのデータ量を取得して、当該データ量が所定量よりも大きい場合に前記バッファへの入力を停止する制御を行う請求項1記載のバッファ制御装置。
  4. 前記符号化データは、MPEG方式によって符号化されたデータである請求項1記載のバッファ制御装置。
  5. 前記復号時刻は、MPEG方式におけるDTS(Decoding Time Stamp)であり、
    前記再生時刻は、MPEG方式におけるPTS(Presentation Time Stamp)である
    請求項1記載のバッファ制御装置。
  6. 前記時刻情報は、MPEG方式におけるPCR(Program Clock Reference)またはSCR(System Clock Reference)である請求項1記載のバッファ制御装置。
  7. 入力されたデータストリームに含まれる時刻情報に基づいて基準時刻を生成する基準時刻生成部と、
    前記データストリームから抽出された符号化データを入力して当該符号化データを保持し、当該符号化データの復号時刻または再生時刻に当該符号化データを出力するバッファと、
    前記バッファに入力される前記符号化データについて、当該符号化データに係る前記復号時刻または再生時刻と前記基準時刻との相対関係に基づいて前記バッファへの入力の可否を制御する制御部と
    を具備し、
    前記制御部は、前記バッファに保持されている前記符号化データのデータ量を取得して、当該データ量が所定量よりも大きい場合に前記バッファへの入力を停止する制御を行う
    バッファ制御装置。
  8. 前記制御部は、前記バッファへの入力を停止する制御を行った場合に前記バッファに保持されている前記符号化データのデータ量を再び取得して、当該データ量が前記所定量以下の場合に前記バッファへの入力を再開する制御を行う請求項記載のバッファ制御装置。
  9. データストリームから抽出されて入力された符号化データの復号時刻または再生時刻に前記符号化データを出力するバッファに入力される前記符号化データについて、当該符号化データに係る前記復号時刻または再生時刻と、前記基準時刻との差分を求め、当該差分が所定閾値よりも大きい場合に前記バッファへの入力を停止することにより、前記符号化データに係る前記復号時刻または再生時刻と前記データストリームに含まれる時刻情報に基づいて生成される基準時刻との相対関係を判別する判別手順と、
    前記判別手順による判別結果に基づいて前記符号化データの前記バッファへの入力の可否を制御する制御手順と
    を具備するバッファ制御方法。
  10. データストリームから抽出されて入力された符号化データの復号時刻または再生時刻に前記符号化データを出力するバッファに入力される前記符号化データについて、当該符号化データに係る前記復号時刻または再生時刻と、前記基準時刻との差分を求め、当該差分が所定閾値よりも大きい場合に前記バッファへの入力を停止することにより、前記符号化データに係る前記復号時刻または再生時刻と前記データストリームに含まれる時刻情報に基づいて生成される基準時刻との相対関係を判別する判別手順と、
    前記判別手順による判別結果に基づいて前記符号化データの前記バッファへの入力の可否を制御する制御手順と
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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