JP5262412B2 - 真空処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、真空室内で半導体ウエハ基板やガラス基板等の被処理体の搬送したり、その他処理したりする真空処理装置に関する。
従来から、半導体基板等の被搬送物を搬送する装置として、真空容器内でリニアモータにより移動可能な搬送台が設けられたものが提案されている。この真空容器内搬送装置は、その真空容器外に真空容器の壁面に沿って移動可能に配置された、コア及びコイルを有する電機子と、真空容器内の搬送台に連結された2次磁極とを備えている(例えば、特許文献1の図1参照。)。
特開2003−332404号公報
ところで、上記のような真空容器内で例えば搬送台等を駆動するには、上記コイルのほか、例えばその駆動を制御するための回路基板や回路素子等(以下、回路基板等)が真空容器内に設けられる必要がある。しかしながら、通常の回路基板等は、真空下での使用に耐えうるような仕様にはなっていない。また真空下では、回路基板等に用いられる樹脂等からガスが発生し、被搬送物等の被処理体に悪影響が及ぶことも考えられる。
そこで、そのような回路基板等が、真空容器内で気密構造の容器に覆われ、その容器内が大気圧状態とされることで、上記仕様の問題やガスの発生の問題を解決することも考えられる。しかしながら、この場合、その容器は真空容器内に設けられており、回路基板等の発熱源から発生する熱は放熱されないため、容器内が高温となることで、回路基板等が破損したり、その動作に不具合が生じたりする可能性がある。また、上記コイル等も、真空容器内で高温となったまま放熱されずに破損してしまう可能性がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、真空室内の発熱源を有効に冷却することができる真空処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る真空処理装置は、
発熱源と、
真空室の内外を区画する隔壁を有し、大気圧より低い第1の圧力を維持することが可能な真空室と、
前記真空室内に配置され、前記第1の圧力より高い第2の圧力で前記発熱源を気密に収容する容器と、
前記容器を熱伝導により冷却する冷却機構とを具備し、
前記冷却機構は、
熱伝導体と、
前記熱伝導体を冷却する冷却部と、
前記冷却された熱伝導体を前記容器に接触させるように駆動させる熱伝導体駆動部と、
前記熱伝導体とともに前記隔壁の一部をなすように前記熱伝導体と接続されたベローズとを有し、
前記冷却部は、前記真空室外である大気圧側で前記熱伝導体に接続され、
前記熱伝導体駆動部は、前記熱伝導体を前記容器に対して進退駆動させる。
この真空処理装置によれば、真空室内で第2の圧力で発熱源を気密に収容する容器が冷却機構により冷却される。したがって、容器内の発熱源から発生する熱を真空室外に放熱することで、容器内の発熱源たる回路基板等の部品が熱により破損したり当該部品にその他の不具合が生じたりするのを防ぐことができる。
本発明の他の観点に係る真空処理装置は、
発熱源と、
真空室の内外を区画する隔壁を有し、大気圧より低い第1の圧力を維持することが可能な真空室と、
前記真空室内に配置され、前記第1の圧力より高い第2の圧力で前記発熱源を気密に収容する容器と、
前記容器を熱伝導により冷却する冷却機構とを具備し、
前記冷却機構は、
熱伝導体と、
前記熱伝導体を冷却する冷却部と、
前記冷却された熱伝導体を前記容器に接触させるように駆動させる熱伝導体駆動部とを有し、
前記容器は、前記熱伝導体として第1の熱伝導体を載置可能な第1の載置部を有し、
前記冷却機構は、前記隔壁に設けられて前記真空室内に配置された、前記熱伝導体として第2の熱伝導体を載置可能な第2の載置部を有し、
前記冷却部は、前記第2の載置部に載置された前記第2の熱伝導体を、前記隔壁を介して熱伝導により冷却し、
前記熱伝導体駆動部は、前記第1の載置部に載置された第1の熱伝導体を前記第2の載置部に載置させ、かつ、前記第2の載置部に載置された第2の熱伝導体を前記第1の載置部へ載置させるようにして、前記熱伝導体を搬送する。
本発明の他の観点に係る真空処理装置は、
発熱源と、
真空室の内外を区画する隔壁を有し、大気圧より低い第1の圧力を維持することが可能な真空室と、
前記真空室内に配置され、前記第1の圧力より高い第2の圧力で前記発熱源を気密に収容する容器と、
前記容器を熱伝導により冷却する冷却機構と、
前記真空室内を前記容器と一体的に移動可能な移動体と、
前記真空室内の前記移動体の移動方向に沿って前記隔壁に設けられ、前記移動体の移動をガイドするガイド部とを具備し、
前記冷却機構は、
前記真空室外において、前記隔壁の、前記ガイド部に対応する位置に当接して設けられ、前記ガイド部及び前記移動体を介して前記容器を冷却する冷却部と、
前記冷却部により前記隔壁において熱伝導させる範囲を、前記隔壁の、前記ガイド部に対応する位置に限定するように、前記隔壁に設けられた熱絶縁部とを有する。
本発明の他の観点に係る真空処理装置は、
発熱源と、
真空室の内外を区画する隔壁を有し、大気圧より低い第1の圧力を維持することが可能な真空室と、
前記真空室内に配置され、前記第1の圧力より高い第2の圧力で前記発熱源を気密に収容する容器と、
前記容器を熱伝導により冷却する冷却機構とを具備し、
前記冷却機構は、
前記容器が有する第1の温度よりも低い第2の温度を有する気体を前記隔壁外から前記隔壁内へ導入する導入機構と、
前記導入された気体を前記隔壁内から前記隔壁外へ排出する排出機構とを有し、
前記導入機構は、前記隔壁に設けられた前記気体の導入管を有し、
前記排出機構は、前記隔壁に設けられた前記気体の排出管を有し、
前記容器は、前記導入管の出口と前記排出管の入口とを連通させることが可能な流路を、前記隔壁との間に形成する。

上記真空処理装置において、上記冷却機構は、熱伝導体と、冷却部と、熱伝導体駆動部とを有してもよい。
上記冷却部は、上記熱伝導体を冷却する。
上記熱伝導体駆動部は、上記冷却された熱伝導体を上記容器に接触させるように駆動させる。
ここで熱伝導体とは、例えば金属塊、ペルチェ素子等であるが、これらに限られない。また、冷却部は、ファン等の空冷装置、水冷装置、ヒートパイプ、ヒートシンク、クライオポンプ等であるが、これらに限られない。
この構成により、冷却部により冷却した熱伝導体を、熱伝導体駆動部により容器に接触させることで、熱伝導により容器を冷却することができる。
上記真空処理装置において、上記真空室は、上記真空室の内外を区画する隔壁を有してもよい。
この場合、上記冷却機構は、前記熱伝導体とともに上記隔壁の一部をなすように前記熱伝導体と接続されたベローズを有してもよい。
また上記冷却部は、上記真空室外である大気圧側で上記熱伝導体に接続されてもよい。
また上記熱伝導体駆動部は、上記熱伝導体を上記容器に対して進退駆動させてもよい。
これにより、ベローズ及び熱伝導体駆動部により熱伝導体を進退駆動させて容器に接触させることで、容器が隔壁から遠い位置にあっても、真空室内の雰囲気を維持したまま容器を効率的に冷却することができる。この場合、容器にはヒートパイプが設けられ、熱伝導体はヒートパイプの凝縮部(放熱部)に接触するように駆動されてもよい。
上記真空処理装置において、上記真空室は、上記真空室の内外を区画する隔壁を有してもよい。
この場合、上記容器は、上記熱伝導体を載置可能な第1の載置部を有してもよい。
また上記冷却機構は、上記真空室内の上記隔壁に設けられ上記熱伝導体を載置可能な第2の載置部を有してもよい。
また上記冷却部は、上記第2の載置部に載置された熱伝導体を、上記隔壁を介して熱伝導により冷却してもよい。
また上記熱伝導体駆動部は、上記第1の載置部と上記第2の載置部との間で上記熱伝導体を搬送してもよい。
これにより、第1の載置部で冷却された熱伝導体を第2の載置部に搬送して載置することで、容器が隔壁から遠い位置にあっても、真空室内の雰囲気を維持したまま容器を効率的に冷却することができる。この場合、容器にはヒートパイプが設けられ、熱伝導体駆動部は、熱伝導体を、第1の載置部としてのヒートパイプの凝縮部(放熱部)へ搬送して載置してもよい。この場合冷却部は、隔壁及び第2の載置部を介して熱伝導により熱伝導体を冷却してもよい。また、上述の構成と同様に、載置された熱伝導体とは別個の熱伝導体が大気圧側で冷却部と接続され、その熱伝導体の進退駆動による載置された熱伝導体への接触により熱伝導体が冷却されてもよい。また、熱伝導体は、第1の載置部と第2の載置部にそれぞれ1つずつ載置され、熱伝導体駆動部は、第1の載置部に載置され容器の熱で温められた熱伝導体を、第2の載置部に載置された冷却された熱伝導体と交換するように駆動してもよい。
上記真空処理装置は、上記真空室内を上記容器と一体的に移動可能な移動体をさらに有してもよい。
この場合、上記発熱源は、上記移動体を駆動する駆動源であってもよい。
また上記冷却機構は、上記移動体の所定のホーム位置に対応する位置に設けられてもよい。
ここで移動体とは、例えばリニアモータの駆動により、半導体ウエハ基板やガラス基板等の被処理体を真空室内で搬送する搬送ロボット等であるが、これに限られない。
ホーム位置では移動体が待機する時間が比較的多いため、上記構成により、そのホーム位置に対応する位置に冷却機構を設けることで、効率的に容器を冷却することができる。また、上記熱伝導体駆動部が上記第1の載置部と第2の載置部との間で熱伝導体を搬送する構成の場合、第1の載置部に載置された熱伝導体がホーム位置から離れて再びホーム位置に戻ってくるまでの間の時間を有効活用して容器を冷却することができる。
上記真空処理装置において、上記容器は第1の容器と第2の容器とからなってもよい。
この場合、真空処理装置は、上記第1の容器と一体的に移動可能な第1の移動体及び上記第2の容器と一体的に移動可能な第2の移動体をさらに有してもよい。
また上記発熱源は、上記第1及び第2の移動体をそれぞれ駆動する第1の駆動源及び第2の駆動源であってもよい。
また上記冷却機構は、第1の冷却機構と第2の冷却機構とを有してもよい。
上記第1の冷却機構は、上記第2の移動体の稼動中に上記第1の容器を冷却する。
上記第2の冷却機構は、上記第1の移動体の稼動中に上記第2の容器を冷却する。
これにより、容器及び移動体を複数設け、それに対応して冷却機構も複数設けることで、真空処理装置の処理を停止することなく、一方の移動体の稼動中に他方の移動体及び容器を効率よく冷却することができる。第1及び第2の移動体が同一直線上で移動する場合、第1及び第2の冷却機構は、当該第1及び第2の移動体の移動方向上における両端にそれぞれ設けられてもよい。
上記真空処理装置において、上記真空室は、上記真空室の内外を区画する隔壁を有してもよい。
この場合、当該真空処理装置は、移動体と、ガイド部とをさらに有してもよい。
上記移動体は、上記真空室内を上記容器と一体的に移動可能である。
上記ガイド部は、上記真空室内の上記移動体の移動方向に沿って上記隔壁に設けられ、上記移動体の移動をガイドする。
またこの場合、上記発熱源は、上記移動体を駆動する駆動源であってもよい。
また上記冷却機構は、上記真空室外に設けられ、上記ガイド部及び上記移動体を介して上記容器を冷却する冷却部を有してもよい。
これにより、移動体のガイドに必要なガイド部を熱伝導に利用することで、容器の移動中でも容器を常時冷却することができる。冷却部は、ファン等の空冷装置、水冷装置、ヒートパイプ、ヒートシンク、クライオポンプ等であるが、これらに限られない。移動体は例えばリニアモータにより移動可能であり、ガイド部は当該リニアモータによる移動体の移動をガイドするリニアガイドであってもよい。
上記真空処理装置において、上記真空室は、上記真空室の内外を区画する隔壁を有してもよい。
この場合、上記冷却機構は、導入機構と排出機構とを有する。
上記導入機構は、上記容器が有する第1の温度よりも低い第2の温度を有する気体を上記隔壁外から上記隔壁内へ導入する。
上記排出機構は、上記導入された気体を上記隔壁内から上記隔壁外へ排出する。
またこの場合、上記容器は、上記隔壁との間で上記導入された気体の流路を形成するような形状を有してもよい。
これにより、導入機構により隔壁内に導入された気体が隔壁及び容器に接することで、熱伝導により容器を冷却することができる。気体は例えば低温の窒素ガスや、ヘリウムガス、アルゴンガス等の不活性ガスであるが、これらに限られず、容器の温度よりも低い温度を有する気体であればどのような気体でも構わない。
以上のように、本発明によれば、真空室内の発熱源を有効に冷却することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る真空処理装置として、真空室1内で被処理体を搬送する真空搬送装置を示す斜視図である。図2は、その真空搬送装置の断面図であり、図3は、その概略的な平面図である。
真空搬送装置100は、真空室1、搬送ロボット10、支持台4、リニアモータ5、リニアセンサ3、電力供給機構2、受信機81及びドライバ/電源ユニット8を備える。
搬送ロボット10は、真空室1内に配置された、半導体ウエハや液晶ディスプレイに用いられるガラス基板等の図示しない被処理体を処理する処理ユニットとして機能する。支持台4は、搬送ロボット10をその下方側から支持する。リニアモータ5は、支持台4を真空室1内で移動させる。リニアセンサ3はリニアモータ5の駆動制御に用いられる。電力供給機構2は、搬送ロボット10の駆動源に電力を供給する。受信機81は、リニアセンサ3により検出された検出信号を受信する。ドライバ/電源ユニット8は、真空室1外に設けられ、受信機81で受信した信号に基づきリニアモータ5の駆動を制御し、また、電力供給機構2に接続される電源等を有する。
真空室1は、その真空室1の内外を区画する隔壁11を有する。真空室1は図示しない真空ポンプに接続され、隔壁11内で減圧状態を維持することが可能となっている。その真空度は、真空搬送装置100に接続される他の処理装置200の真空度と実質的に同じになるように設定される。隔壁11は、実質的に直方体形状でなり、上面111と、搬送ロボット10の移動方向(Y軸方向)で対面する前面112及び背面113と、その移動方向と直交する方向(X軸方向)で対面する側面114及び115と、隔壁11内に突出した凸部116aを有する底部116とを有する。隔壁11の底部116の凸部116aには、その長手方向に沿ってリニアモータ5が敷設されており、搬送ロボット10はそのリニアモータ5の長手方向に沿ってY軸方向に移動可能となっている。
図3に示すように、真空搬送装置100は、典型的には、蒸着装置、プラズマエッチング装置、ロードロック室等、半導体製造プロセスで用いられる図示しない処理装置200に接続されて使用され得る。
一例として、図3に示すように、隔壁11の前面112、側面115及び背面113に、その処理装置200がそれぞれ接続されるとする。この場合、搬送ロボット10が、被処理体を、それらの開口112a、115a及び113aを介して処理装置200に搬入したり、処理装置200から搬出したりする。真空搬送装置100に接続される処理装置200が1つの場合もあり得る。なお、開口115a等は図示しないゲートバルブにより開閉されるようになっている。
支持台4は、隔壁11の底部116の形状に対応する形状でなり、上段部41と下段部42とを有する。
支持台4の上段部41には、搬送ロボット10の駆動部が収容された駆動ボックス91が載置されている。この駆動ボックス91は、ケーブルダクト92を介して、下段部42の表面に載置されたコントローラボックス9に接続されている。駆動ボックス91内、ケーブルダクト92内及びコントローラボックス9内は気密に連通している。これらの駆動ボックス91、ケーブルダクト92及びコントローラボックス9等の容器内の圧力は実質的に大気圧になるように維持される。
駆動ボックス91内に収容された駆動部は、搬送ロボット10を駆動するための図示しないモータ、その他の機構等で構成される。搬送ロボット10は、伸縮する多関節アームとこのアームの端部に設けられ被処理体を保持する保持部(ハンド)とを有するものが用いられる。しかし、搬送ロボット10はこのような形態に限られず、多関節アームを有していないが被処理体を保持する保持部を有するものであってもよい。駆動ボックス91内の駆動部は、搬送ロボット10のアームを伸縮させたり、搬送ロボット10を旋回させたりすることで、真空室1に接続された他の処理装置200にアクセスすることが可能となっている。
支持台4の下段部42の裏面側には、リニアガイド7がX軸方向で対称に2つ設けられている。リニアガイド7は、隔壁11の底部116にY軸方向に沿って敷設されたガイドレール71と、支持台4の下段部42の裏面に取り付けられた、ガイドレール71に係合してスライドする被ガイド体72とをそれぞれ有する。
図2に示すように、下段部42の裏面側には磁気軸受ユニット6がX軸方向で対称に2つ設けられている。この磁気軸受ユニット6は、隔壁11の底部116にY軸方向に沿って敷設された軸受部61と、この軸受部61からギャップをあけるようにして下段部42の裏面に取り付けられたリニア可動部62とで構成されている。軸受部61のベース部611に取り付けられた永久磁石612は、リニア可動部62の取り付け部材621に取り付けられた永久磁石622に反発するように、それぞれの永久磁石612及び622の磁極の向きが設定されている。このような磁気軸受ユニット6により、リニアガイド7にかかる負荷を軽減することができ、リニアガイド7の長寿命化を図ることができる。
図4は、リニアモータ5のX軸方向で見た断面図である。
このリニアモータ5は、底部116の凸部116aの裏面側、つまり隔壁11の外側に配置された固定子51と、支持台4の上段部41の裏面に取り付けられた可動子52とを有する。固定子51は、長手方向(Y軸方向)で等間隔に複数の磁極部511aを有するヨーク511と、これらの磁極部511aにそれぞれ巻回されたコイル512とを備える。ヨーク511の磁極部511aごとに、複数の永久磁石513が設けられており、つまり、1つの磁極部511aには複数の永久磁石513が設けられている。複数の永久磁石513は、その永久磁石513の、可動子52と対向する端面が露出するように、かつ、その永久磁石513の端面と磁極部511aの表面とが面一となるように、磁極部511aに埋設されている。
可動子52は、その長手方向(Y軸方向)に複数の歯521を有する磁性材である。
このようなリニアモータ5では、固定子51の1つの磁極部511aに複数の永久磁石513が設けられているので、固定子51及び可動子52間のギャップに強力な磁束が発生し、他の方式のリニアモータと比べ大きな推力を得ることができる。
リニアモータ5は、本実施形態のようなタイプに限られず、PM型リニアモータ、コアレス型リニアモータ等、他のタイプのリニアモータが用いられてもよい。
図1及び図2に示すように、ドライバ/電源ユニット8と、受信機81及びリニアモータ5の固定子51のコイル512とは電気ケーブル82及び83によりそれぞれ接続されている。これらは真空室1外の大気圧下に置かれているので、このように有線接続であってもガスの発生の問題がない。
リニアセンサ3は、隔壁11の底部116に敷設されたリニアスケール31を有する。例えば支持台4の下段部42に取り付けられた図示しないセンサヘッドによりリニアスケール31からスケール情報が検出される。このセンサヘッドは、例えば図示しないケーブルダクト内の電気ケーブルを介して、コントローラボックス9内の送信機95に接続されている。この送信機95は、センサヘッドにより検出されたスケール情報を無線により上記受信機81に送信し、受信機81はこれをドライバ/電源ユニット8に送信する。ドライバ/電源ユニット8は、この情報に基づき、リニアモータ5の駆動を制御する。
送信機95から受信機81へのスケール情報の無線通信には、典型的にはレーザ光が用いられるが、電波であってもよい。
リニアセンサ3の検出方式として、光学式、静電式、磁気式、またはその他の方式を用いることができる。
図1及び図2に示すように、電力供給機構2は、隔壁の側面114に配置されている。電力供給機構2は非接触型のものであり、隔壁11の外側に配置された1次側機構(1次側電磁石21)と、隔壁11内に配置された2次側機構(2次側電磁石22)とを有する。2次側電磁石22は、コントローラボックス9内に配置され、2次側電磁石22は、例えば交流電力を直流電力に変換する整流回路を介して、搬送ロボット10の駆動部を制御する制御器93(図5)に接続されている。制御器93は、制御回路やその他の回路を搭載した回路基板等を含む。
図5は、電力供給機構2及びコントローラボックス9の、Y軸方向で見た断面図である。図6は、電力供給機構2及びコントローラボックス9のZ軸方向で見た断面図である。
この電力供給機構2は、1次側電磁石21からの誘導磁場を用いて2次側電磁石22に電力を供給する。例えば1次側電磁石21及び2次側電磁石22は、E型コア211、221、これに巻回されたコイル212、222をそれぞれ備えている。
1次側電磁石21は、搬送ロボット10の搬送方向に沿って延設されており、搬送ロボット10の真空室1内での移動範囲に対応した長さに形成されている。2次側電磁石22は、上述したようにコントローラボックス9内に配置され、少なくとも搬送ロボット10が移動する範囲内で1次側電磁石21に対向するように配置される。
隔壁11のうち、1次側電磁石21及び2次側電磁石22が対面する位置には、磁場を透過させる透過部材117が設けられている。コントローラボックス9にも、1次側電磁石21及び2次側電磁石22が対面する位置には、透過部材98が設けられている。これらの透過部材117及び98は、例えば誘電体または半導体が用いられる。誘電体としては、例えばガラス、セラミックス、半導体は、例えばシリコンが用いられる。半導体の場合、真性に近いほど渦電流を抑制することができる。このような透過部材117及び98が用いられることにより渦電流の発生を抑制して、1次側電磁石21から2次側電磁石22へ効率良く電力が供給される。
1次側電磁石21は、ドライバ/電源ユニット8内の図示しない電源装置に接続されている。この電源装置は、高周波インバータ回路及び制御回路等を有し、高周波インバータ回路は、電源の直流電力を交流電力に変換する。その周波数は、典型的には10kHzであるが、これに限られず、例えば透過部材の材料に応じた適切な周波数が選択されればよい。上記制御回路は、高周波インバータ回路を制御し、1次側電磁石21から発生させる高周波磁場に、搬送ロボット10の駆動源となる制御器93等への通信信号を重畳する。この通信信号は、制御器93の作動を開始させるためのスタート信号を少なくとも含んでいればよい。
コントローラボックス9内の制御器93は、2次側電磁石22が1次側電磁石21から受けた磁場により得られる高周波電力を整流し、また、その高周波電力から通信信号を検出する。これにより、制御器93は、この電力を用いて通信信号を搬送ロボット10の駆動部へ送信することで搬送ロボット10を駆動する。
なお、2次側電磁石22が1次側電磁石21から受けた電力は、制御器93及び送信機95へ供給されるだけでなく、例えば真空室1内の図示しない各種センサの駆動源またはその他の機構の駆動源にも供給されてもよい。
図5及び図6では、コイル212、212と給電線82、97に高周波電力と通信信号が重畳しているが、高周波電力用のコイル及び給電線と、通信信号用のコイル及び給電線とが別々に設けられてもよい。
本実施形態では、1次側電磁石21及び2次側電磁石22の両方が大気圧下に置かれているので、両電磁石21及び22が含むコイル221及び222の絶縁用のワニスや、樹脂モールド等からガスが発生することを防止できる。
本実施形態では、1次側電磁石21が搬送ロボット10の搬送方向に沿って、搬送ロボット10の真空室1内での移動範囲に対応した長さに形成されている。これにより、連続的に安定して電力を制御器93に供給することができる。
本実施形態では、制御器93及び上記送信機95等が、2次側電磁石22と同様にコントローラボックス9に収容されている。したがって、制御器93及び送信機95に含まれる回路基板、回路素子等が真空下に晒されることがなく、それらに悪影響を与えることを防止できる。また、2次側電磁石22と制御器93とを接続する電気ケーブル97もコントローラボックス9内に収容することができ、ガスの発生を防止できる。
図7は、本発明の他の実施形態に係る電力供給機構を示す模式的な断面図である。これ以降の説明では、図1〜図6に示した実施形態に係る真空搬送装置100及び電力供給機構102等が含む部材や機能等について同様のものは説明を簡略化または省略し、異なる点を中心に説明する。
図7に示した電力供給機構102では、複数の1次側電磁石23が、搬送ロボット10の搬送方向に沿って間欠的に配置されている。1次側電磁石23は、上記した1次側電磁石21と同様にE型コア及びコイルを有するが、Y軸方向の長さが異なる。これら複数の1次側電磁石23のうち、少なくとも1つ、例えば1次側電磁石23aが、搬送ロボット10のホーム位置に対応する位置に配置されている。もちろん、複数のホーム位置が設定され、それらの位置に対応するように複数の1次側電磁石23がそれぞれ配置されていてもよい。ホーム位置以外にも、少なくとも、例えば搬送ロボット10と外部の処理装置200との間の、被処理体の受け渡し位置に対応する位置にも1次側電磁石23が配置されていてもよい。
透過部材118は、複数の1次側電磁石23の位置に対応するようにそれぞれ隔壁11の側面114に設けられる。
本実施形態の場合、2次側電磁石22が受けた電力を蓄える充電池99がコントローラボックス9内に設けられる。これにより、例えばホーム位置で電力供給機構102の電力供給により充電池99に充電され、1次側電磁石23と2次側電磁石22とが対面しない位置では、制御器93は、充電池99から供給される電力を利用して搬送ロボット10を駆動することができる。
このような電力供給機構102によれば、1次側電磁石23及び透過部材118が間欠的に配置されるので、図6で示した1次側電磁石21に比べ、1次側電磁石23及び透過部材118にかかるコストを削減することができる。
搬送ロボット10はホーム位置に待機する時間が比較的多いため、そのホーム位置に対応する位置に少なくとも1つの1次側電磁石23が配置されていることにより、効率的に電力が制御器93に供給される。
図8は、さらに別の実施形態に係る電力供給機構202を示す模式的な断面図である。
この電力供給機構202では、複数の1次側電磁石24が搬送ロボット10の搬送方向に沿って、隔壁11の外側に配置された、他の機器や配管等の構造物を避けるように、間欠的に配置されている。隔壁11の側面114には、複数の1次側電磁石24に対応する位置に透過部材119が設けられている。
コントローラボックス9内には、2次側電磁石22に接続された充電池99が設けられていればよい。なお、図8において、他の機器や構造物250を避ける位置に対応する位置が、図7における実施形態で説明したホーム位置となる場合もある。
図9は、さらに別の実施形態に係る電力供給機構を示す模式的な断面図である。
この電力供給機構302は、電波を用いて電力のエネルギーを制御器93等に供給するものである。例えば電波はマイクロ波が用いられるが、他の波長の電波が用いられてもよい。
電力供給機構302の1次側機構はマイクロ波の送信アンテナ25であり、これは電源であるマグネトロン105に接続される。送信アンテナ25は、例えば隔壁11の背面113に対面するように配置される。2次側機構は、送信アンテナ25から送信されたマイクロ波を受信する受信アンテナ26である。受信アンテナ26により受信された電力は、整合・整流器96により、インピーダンス整合及び整流され、制御器93に供給される。通信信号は、マイクロ波の変調により送受信される。
隔壁11のうち送信アンテナ25及び受信アンテナ26の間の位置、及び、コントローラボックス9のうち送信アンテナ25及び受信アンテナ26の間の位置には、マイクロ波を透過させる透過部材として、一対のコンデンサレンズ106a及び106bが用いられる。これにより、マイクロ波に指向性が加えられ、エネルギー伝達の効率を高めることができる。コンデンサレンズ106a及び106bの材料は、典型的には、誘電体が用いられればよい。
また、本実施形態に係る電力供給機構302は、送信アンテナ25及び受信アンテナ26との距離が遠い場合であっても、電力が伝達することができる。これにより、図9に示したように、例えば搬送ロボット10の搬送方向であるY軸方向に沿って送信アンテナ25及び受信アンテナ26を配置させることができ、それらの配置の自由度が高まる。
図9に示した実施形態において、コンデンサレンズ106a及び106bの代わりに、レンズの機能を有しない、誘電体でなる透過部材が用いられてもよい。
図10は、さらに別の実施形態に係る電力供給機構を示す模式的な断面図である。
この電力供給機構402の1次側機構はレーザ出力ユニット27であり、2次側機構は太陽電池28である。レーザ出力ユニット27は、例えば隔壁11の背面113に対面するように配置される。レーザ出力ユニット27は、例えば、紫外光、可視光または赤外光のレーザ光を出力する。隔壁11のうち、レーザ出力ユニット27の出力ポイントと太陽電池28の受光ポイントとの間の位置には、レーザ光を透過させるガラス等の透過部材107が設けられている。同様に、コントローラボックス9にも透過部材107が用いられる。通信信号は、光変調により送受信される。
このような構成によっても、図9に示した電力供給機構302と同様の効果が得られる。
図11は、本発明の他の実施形態に係る真空搬送装置を示す斜視図である。図12は、その断面図である。
真空搬送装置300では、電力供給機構2の1次側電磁石21に電源ユニット108が接続されている。図1及び図2に示した真空搬送装置100では、リニアモータ15を駆動するドライバは、真空室1外のドライバ/電源ユニット8内に配置されていたが、本実施形態に係る真空搬送装置100では、そのドライバはコントローラボックス9内に配置されている。
支持台4の上段部41の裏面側には、リニアモータ15の1次側となる可動子151を内蔵した可動子ボックス190が配置されている。この可動子ボックス190はその上段部41の裏面に取り付けられ、搬送ロボット10及び支持台4等の移動体と一体的に移動する。隔壁11の底部116の凸部116a上には、可動子ボックス190に対面するように、リニアモータ15の2次側である固定子152がY軸方向に延設されている。リニアモータ15は、図4で示したものが用いられればよい。その場合、固定子152及び可動子151の構造は、図4で示した固定子51及び可動子52の構成と互いに逆になる。
可動子ボックス190は、可動子151及び固定子152の間で磁場が透過できるような材料を有する。可動子ボックス190は、例えば支持台4の上段部41に形成された貫通孔内に挿通されたケーブルダクト191(図12参照)を介して駆動ボックス91に接続され、それらの内部同士が気密に連通しており、実質的に大気圧に維持されている。コントローラボックス9内に配置された、制御回路等を含む、上記したリニアモータ15のドライバは、ケーブルダクト92、駆動ボックス91及びケーブルダクト191を介して、リニアモータ15の可動子151のコイルに電気ケーブルにより接続されている。
本実施形態では、電力供給機構2による電力の供給の対象は、少なくとも、搬送ロボットを駆動する制御器93及びリニアモータ15のドライバである。
このような真空搬送装置300の構成により、可動子151に含まれるワニスや樹脂モールドからガスが発生することを防止できる。
また、リニアモータ15のドライバは、リニアセンサ3から得られるスケール情報に基づく駆動信号を、コントローラボックス9、駆動ボックス91及び可動子ボックス190内に配線された電気ケーブルを介して、可動子151に送信することができる。これによりガスの発生を防止できる。
図13は、さらに別の実施形態に係る真空搬送装置を示す斜視図である。図14は、その断面図である。
この真空搬送装置400は、固定子に沿ってその両側に可動子を配置した両側式のリニアモータ35を備える。リニアモータ35の1次側である可動子351a及び351bは、支持台4の上段部41の裏面に取り付けられている。2次側である固定子352は、可動子351a及び352aの間に配置されてY軸方向に延設され、上下方向(Z軸方向)に立てられるように隔壁11の底部116の凸部116aに設けられている。
可動子351a及び351bは、例えば気密な可動子ボックス191a及び191bにそれぞれ収容されている。可動子ボックス191a及び191bの内部は、図12で示した形態と同様の趣旨により、コントローラボックス9の内部及び駆動ボックス91の内部と気密に連通している。
可動子351a及び351bの構成は、例えば図4で示した固定子51の構成と同様である。固定子352の構成は、例えば図4で示した可動子52と同様の構成であり、その磁極部が左右の両方向、つまり実質的に水平方向に向いている。可動子351a及び352aは、それら左右両方向に向いた固定子352の磁極部に対面するように配置される。したがって、可動子ボックス191a及び191bの、可動子351a及び351bと、固定子352との間の位置には、磁場を透過させる図示しない透過部材が設けられている。
このような構成によれば、リニアモータ35が作動するとき、磁気による、支持台4及び搬送ロボット10等の移動体と、固定子352との間に働く吸引力が実質的に水平方向になる。したがって、リニアガイド7に加えられる、移動体の重量負荷が軽減され、その寿命を延ばすことができる。
図15は、さらに別の実施形態に係る真空搬送装置を示す斜視図である。図16は、その断面図である。
この真空搬送装置500は、隔壁11の両側面114及び115に設けられた電力供給機構2a及び2bを備える。電力供給機構2a及び2bの構造は、上記電力供給機構2と実質的に同じ構造である。すなわち、電力供給機構2aは、Y軸方向に延設された1次側電磁石21a及びコントローラボックス9aに内蔵された2次側電磁石22aを有する。電力供給機構2bは、Y軸方向に延設された1次側電磁石21b及びコントローラボックス9bに内蔵された2次側電磁石22bを有する。
真空搬送装置500は、上記真空搬送装置100と同様に、ドライバ/電源ユニット8を備える。ドライバ/電源ユニット8に内蔵された電源装置は、電気ケーブル82a及び82b(図16参照)を介して、電力供給機構2a及び2bにそれぞれ接続されている。
コントローラボックス9a内には、コントローラボックス9と同様に制御器93a等が配置されている。コントローラボックス9bは、コントローラボックス9aと同様に支持台4の下段部42に載置されている。コントローラボックス9b内は気密に構成され、搬送ロボット10またはその他の機器やセンサ類の駆動源となる制御器93bが収容され、ケーブルダクト92bを介して駆動ボックス91に接続されている。
このように、搬送ロボット10の主たる搬送方向に沿ったY軸に対して、コントローラボックス9a及び9b、ケーブルダクト92a及び92b等が実質的に対称に配置されている。したがって、支持台4、搬送ロボット10、コントローラボックス9a及び9b等を含む移動体の重心がX軸方向での中心位置となり、リニアガイド7に加えられる重量負荷のアンバランスを低減することができる。
図17は、さらに別の実施形態に係る真空搬送装置の一部を示す断面図である。
上述の実施形態で説明したように、コントローラボックス9内の制御器93は、制御回路やその他の回路を搭載した回路基板等の発熱源を有する。また同じくコントローラボックス9内には2次側電磁石22のコイル222や整流回路、送信機95等の発熱源も存在する。コントローラボックス9内は駆動ボックス91内及びケーブルダクト92内と気密に連通し、コントローラボックス9外は減圧状態に維持されるため、これらの発熱源から発生する熱は、そのままでは放熱されない。これらの発熱源からの熱によりコントローラボックス9内が高温となると、回路基板やコイル等が破損したり、それらの動作に不具合が生じたりする可能性がある。そこで、本実施形態に係る真空搬送装置は、コントローラボックス9を冷却するための冷却機構13を有している。
図17に示すように、冷却機構13は、隔壁11の上面111に設けられている。この冷却機構13が設けられる位置は、搬送ロボット10のホーム位置に対応している。ホーム位置では搬送ロボット10と一体的に移動するコントローラボックス9が待機する時間が比較的多いため、冷却機構13がホーム位置に設けられることでコントローラボックス9が効率的に冷却される。
図17に示すように、この冷却機構13は、熱伝導体としての低温部131と、冷却部132と、ベローズ133と、アクチュエータ134とを有する。
ベローズ133は、その上端が隔壁11の上面111の開口を隔壁11の内面側から覆うように設けられ、コントローラボックス9へ向かう方向(同図Z方向)に伸縮自在とされている。ベローズ133の下端は、低温部131により塞がれている。すなわち、ベローズ133及び低温部131は、隔壁11の上面111の一部をなし、真空室1の内外を区画している。冷却部132は、大気圧側であるベローズ133の内部で低温部131と接続され、低温部131を冷却する。冷却部132は、ベローズ133の内部から外部(大気圧側)に突出するように設けられてもよい。
アクチュエータ134は、低温部131を、コントローラボックス9に対して進退駆動させる。アクチュエータ134としては、典型的にはメカ方式のもので、例えばボールネジ、ラックアンドピニオン、またはベルト駆動等によるものが用いられればよい。
コントローラボックス9の上面には、ヒートパイプ135が設けられている。コントローラボックス9から発生する熱により、ヒートパイプ135の蒸発部135aの作動液が蒸発し、凝縮部135bへ移動して凝縮される。
このような構成の冷却機構13により、搬送ロボット10がホーム位置で停止すると、アクチュエータ134の駆動により低温部131がヒートパイプ135の凝縮部135bに接触する。この接触により、コントローラボックス9の熱が凝縮部135bへ集められ、真空室1の外へ放熱される。したがって、低温部131をコントローラボックス9に接触させることで、熱伝導によりコントローラボックス9を効率よく冷却することができる。
図18は、冷却機構13の低温部131及び冷却部132の具体例を示した図である。
低温部131は、同図(A)に示すようにペルチェ素子1311で構成されていてもよい。この場合、ペルチェ素子1311の放熱部1311aが大気側、吸熱部1311bを真空側に設けられる。放熱部1311aは冷却部132により冷却される。低温部131がペルチェ素子1311である場合、冷却機構13とコントローラボックス9との接触部を常に低温に保つことができるため、冷却効率を向上させることができる。
また低温部131は、同図(B)に示すように、例えば銅等の熱伝導率が高い金属塊1312で構成されていてもよい。低温部131が金属塊である場合、構造が単純となるため、冷却機構13のコストを低減することができる。
また低温部131には、同図(C)に示すように、ヒートパイプ1313が組み込まれてもよい。この場合、ヒートパイプ1313の蒸発部1313aは、コントローラボックス9の上面に設けられたヒートパイプ135の凝縮部135bに接するように配置され、凝縮部1313bは冷却部132(1322)に接するように配置される。これにより、コントローラボックス9の上面に設けられたヒートパイプ135の凝縮部135bから、冷却部132(1322)に効率よく熱を伝えることができる。また、同図に示すように、低温部131(1312)の形状は、コントローラボックス9上のヒートパイプ135にしっかり接触するように、当該ヒートパイプ135の形状に対応して形成されてもよい。またこの場合、コントローラボックス9上の当該ヒートパイプ135も、低温部131(1312)の形状に対応可能な大きさに形成される。これにより、さらに伝熱効率を向上させることができる。
冷却部132としては、例えばファン等の空冷装置、水冷装置、ヒートパイプ、ヒートシンク、クライオポンプ等が挙げられるが、これらに限られるものではない。図18(A)は、冷却部132としてヒートシンク1321を採用した例を示し、図18(B)及び(C)は冷却部132としてファン1322を採用した例を示している。
本実施形態では、ヒートパイプ135は真空室1内に設けられているが、ヒートパイプ135は、コントローラボックス9から真空室1の内外に渡って設けられてもよい。すなわち、ヒートパイプの蒸発部135aがコントローラボックス9に接続され、パイプが隔壁11から貫通されて、凝縮部135bが真空室1外に設けられてもよい。この場合、冷却機構13は、真空室1外に設けられ、ヒートパイプ135の凝縮部135bに低温部131を接触させることでコントローラボックス9を冷却する。
図19は、さらに別の実施形態に係る真空搬送装置の一部を示す断面図である。以降の説明において、上記図17及び図18に示した実施形態と同様の機能を有する部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
同図に示すように、冷却機構13は、熱伝導体としての低温体138、低温体載置部136、冷却部137及びアクチュエータ139を有する。
低温体138は例えば銅等の熱伝導率の高い金属塊であり、例えば2つ(138a及び138b)用意される。低温体載置部136は、真空室1内の隔壁11の例えば側面114に設けられ、低温体138が載置される。低温体載置部136は、隔壁11の一部として設けられてもよいし、隔壁11とは別個の熱伝導体である板部材が隔壁11に接続されることで設けられてもよい。冷却部137は、低温体載置部136に載置された低温体138を熱伝導により冷却する。コントローラボックス9の上面には、上記図17及び図18に示したのと同様のヒートパイプ135が設けられ、低温体138が載置可能とされている。アクチュエータ139は、搬送アーム139aにより、低温体138を、低温体載置部136とヒートパイプ135との間で搬送する。
このような構成の冷却機構13により、低温体載置部136に載置され冷却部137により冷却された低温体138がアクチュエータ139によりヒートパイプ135上に搬送されることで、熱伝導によりコントローラボックス9が冷却される。図19に示すように、ヒートパイプ135上に冷却用の低温体138aが載置されている間、低温体載置部136には交換用の低温体138bが載置され、冷却される。ヒートパイプ135上に載置された低温体138aは、搬送ロボット10及びコントローラボックス9が駆動している間、コントローラボックス9を冷却する。搬送ロボット10がホーム位置で停止すると、アクチュエータ139の搬送動作により、ヒートパイプ135上の温められた低温体138aが、低温体載置部136上の冷却された低温体138bと交換される。ヒートパイプ135上に載置された低温体138bはコントローラボックス9を冷却し、低温体載置部136上に載置された低温体138aは冷却部137により冷却される。
これらの動作が繰り返されることで、コントローラボックス9がホーム位置にある場合と無い場合とに関わらず常に冷却されることとなるため、冷却効率を向上させることができる。
図20は、図19で示した冷却機構13の冷却部137の具体例を示す図である。
同図(A)に示すように、冷却部137は、例えば上記図17及び図18で示したのと同様の構成とすることができる。すなわち、冷却部137は、低温部1371、冷却装置1372、ベローズ1373、アクチュエータ1374を有する。低温部1371は、ペルチェ素子、金属塊等からなる。ベローズ1373は、低温部1371と接続されて低温部1371とともに隔壁11をなす。冷却装置1372は、例えばファン等の空冷装置、水冷装置、ヒートパイプ、ヒートシンク、クライオポンプ等であり、大気圧側で低温部1371と接続される。アクチュエータ1374は、低温部1371を、低温体138に対して進退駆動させ、低温体138と接触することで熱伝導により低温体138を冷却する。
同図(B)に示すように、冷却部137は、冷却装置1375及び熱絶縁部1376を有する構成とされてもよい。冷却装置1375は、例えばファン等の空冷装置、水冷装置、ヒートパイプ、ヒートシンク、クライオポンプ等であり、隔壁11に接続される。熱絶縁部1376は、各種の断熱材からなり、冷却装置1375による熱伝導を所定範囲に限定するように隔壁11に埋設される。冷却装置1375により隔壁11が冷却されると、低温体載置部136を介して熱伝導により低温体138が冷却される。
図17〜図21で示した実施形態においては、コントローラボックス9にヒートパイプ135が設けられた。しかしながら、このヒートパイプ135は設けられずに低温部131または低温体138がコントローラボックス9の上面に直接接触されてもよい。
図21は、図17及び図18に示した冷却機構13と同様の冷却機構において、コントローラボックス9にヒートパイプが設けられない実施形態を示した図である。この場合、アクチュエータ134による進退駆動により、低温部131がコントローラボックス9の上面に直接接触する。
図22は、図19及び図20に示した冷却機構13と同様の冷却機構において、コントローラボックス9にヒートパイプが設けられない実施形態を示した図である。この場合、アクチュエータ139の搬送駆動により、低温体138がコントローラボックス9の上面に直接載置される。
このように、冷却機構13は、低温部131(図21)または低温体138(図22)を、金属等の熱伝導率の高い材料からなるコントローラボックス9に直接面接触させることで、熱伝導によりコントローラボックス9を効率よく冷却できる。冷却効率上、低温部131及び低温体138の、コントローラボックス9に接触する面は可能な限り広く形成されるのがよい。
図17〜図22で示した実施形態においては、各冷却機構13は、隔壁11の上面111または側面114の、搬送ロボット10のホーム位置に対応する位置に設けられた。しかしながら、冷却機構13が設けられる位置は、コントローラボックス9その他の機構の設置位置によって、適宜変更可能である。すなわち、冷却機構13は、隔壁11の側面114、側面115に設けられてもよく、ホーム位置に対応する位置以外でも、例えば前面112、または背面113に設けられてもよい。また、冷却機構13は、ホーム位置に対応する位置を含む複数箇所に設けられてもよい。
図23は、さらに別の実施形態に係る真空搬送装置の、X軸方向で見た断面図である。
同図に示すように、本実施形態に係る真空搬送装置600は、リニアモータ5により移動される移動体(支持台4、搬送ロボット10、駆動ボックス91、コントローラボックス9等)を2つ有する。この真空搬送装置600は、真空室1内のY軸方向の両端(移動体の移動端)に、各移動体のコントローラボックス9a及び9bを冷却するための冷却ステーションとしての冷却機構13(13a及び13b)をそれぞれ有する。各冷却機構13としては、上記図17〜図22で示したいずれかの構成が採用されればよい(図23には図示せず)。
このような構成を有する真空搬送装置600においては、一方のコントローラボックス9bの稼動中に、他方のコントローラボックス9aが、真空室1の一端の冷却機構13aにより冷却される。他方のコントローラボックス9aは、所定時間冷却されると、一方のコントローラボックス9bとの間でリニアモータ5の電力供給を入れ替えられ、リニアモータ5により駆動される。一方のコントローラボックス9bは、真空室の他端の冷却機構13bへ移動され、冷却される。これにより、各コントローラボックス9a及び9bを、各冷却ステーションとしての各冷却機構13a及び13bにより、それぞれ静止状態で継続して冷却することができる。したがって、2つの移動体を用いることにより半導体ウエハ等の搬送効率を向上できるとともに、搬送ロボット10の駆動を停止することなく、各コントローラボックス9a及び9bの確実に冷却することができる。
本実施形態では、2つの移動体がリニアに移動する場合について説明したが、例えば2つの移動体が環状または放射状に移動するような真空搬送機構においても、同様に2つの冷却機構13が設けられてもよい。また移動体の数は2つに限られるものではなく、移動体が3つ以上ある場合には、冷却機構13もそれに対応して3つ以上設けられてもよい。
図24は、さらに別の実施形態に係る真空搬送装置の、Y軸方向で見た断面図である。
同図に示すように、本実施形態に係る真空搬送装置700の冷却機構13は、冷却装置130及び熱絶縁部1301を有する。
冷却装置130は、隔壁11の底面の、2つのリニアガイド7に対応する位置に、それぞれ設けられる。隔壁11の底面は底上げされ、それにより生じた空間に各冷却装置130が設けられてもよい。冷却装置130としては、例えばファン等の空冷装置、水冷装置、ヒートパイプ、ヒートシンク、クライオポンプ等、あらゆるものが適用される。熱絶縁部1301は、各種の断熱材からなり、冷却装置130による熱伝導を所定範囲に限定するように隔壁11の底面に埋設される。
このような構成の冷却機構13により、隔壁11の底面が冷却装置130により冷却されると、金属等の熱伝導体からなるリニアガイド7及び支持台4を介して熱伝導によりコントローラボックス9が冷却される。したがって、冷却機構13は、本来リニアモータ5による移動体のガイドに必要なリニアガイド7を利用して、間接的にコントローラボックス9を冷却することができる。また、同時に、リニアガイド7を冷却することで、リニアガイド7の熱膨張による変形等の不具合も防ぐことができる。
本実施形態における冷却機構13は、2つのリニアガイド7に対応するように2つ設けられた。しかしながら、冷却機構13は、例えばコントローラボックス9に近い方のリニアガイド7に対応するように1つのみ設けられてもよいし、2つのリニアガイド7に渡って両者を一度に冷却するように1つのみ設けられてもよい。さらに、冷却機構13は、隔壁11の底面またはそれ以外の面に設けられた、リニアガイド7以外の熱伝導性の部材を介してコントローラボックス9を冷却する構成とされてもよい。
本実施形態においては、リニアガイド7が真空室1内に設けられ、冷却装置130が隔壁11を介してリニアガイド7を冷却する例を示した。しかしながら、リニアガイド7が真空室1の内外に渡って設けられる場合、すなわちリニアガイド7が真空室1外に露出している場合には、冷却装置130は当該リニアガイド7の露出部分に直接接続されてもよい。
図25は、さらに別の実施形態に係る真空搬送装置の一部をZ軸方向で見た断面図である。また図26は、図25で示した真空搬送装置のA−A’方向の断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態における冷却機構13は、隔壁11の側面114に設けられた導入機構1302と、側面115に設けられた排出機構1303とを有する。また本実施形態においては、コントローラボックス9や搬送ロボット10を含む移動体は、Y軸方向において隔壁11の背面113に接するまで移動可能とされ、この接する位置が移動体のホーム位置の一つに設定されている。
導入機構1302は、ガスボンベ(タンク)1302aと、導入管1302bと、電磁弁1302cとを有する。ガスボンベ1302aは低温ガスを貯蔵する。導入管1302bは、側面114を貫通するように設けられ、ガスボンベ1302a内と隔壁11内とを連通して、低温ガスを隔壁11内に導入する。導入管1302bの出口は、例えば、コントローラボックス9の、側面114側の側面よりもやや内側に位置するが、この位置に限られない。電磁弁1302cは、導入管1302bの出口近傍に設けられ、図示しない電磁石及びプランジャを有し、電磁力により導入管1302bを開閉する。
低温ガスは例えば低温の窒素ガスや、ヘリウムガス、アルゴンガス等の不活性ガスである。しかし、低温ガスはこれらに限られず、コントローラボックス9の温度よりも低温であればよい。
排出機構1303は、排出ポンプ1303aと、排出管1303bと、電磁弁1303cとを有する。排出ポンプ1303aは、隔壁11内に導入された低温ガスを隔壁11外へ排出する。排出管1303bは、側面115を貫通するように設けられ、排出ポンプ1303a内と隔壁11内とを連通して、低温ガスを排出ポンプ1303aへ供給する。排出管1303bの入口は、例えば、コントローラボックス9の、側面115側の側面よりもやや内側に位置するが、この位置に限られない。電磁弁1303cは、上記電磁弁1302cと同様に、電磁力により排出管1303bを開閉する。
本実施形態においては、コントローラボックス9の、隔壁11の背面113に対抗する面は、背面113との間で、上記導入された低温ガスの流路1304を形成するような形状を有する。すなわち、コントローラボックス9の、背面113に対抗する面は、例えば半楕円柱状の切り欠き901を有する。この切り欠き901は、図26に示すように、X軸方向において、導入管1302b及び排出管1303bの断面を覆うように形成されている。また、コントローラボックス9の、背面113に対応する面のうち、切り欠き901以外の面は、背面113に接することが可能なため、この場合には、流路1304からのガス漏れを極力防ぐことができる。切り欠き90の形状は、半楕円柱状に限られず、円柱、角柱、その他の形状であってもよい。あるいは、切り欠き90の代わりに、コントローラボックス9が流路1304を構成する壁部材を有していてもよい。
このように構成された冷却機構13において、コントローラボックス9が隔壁11の背面113に接するホーム位置まで移動すると、導入機構1302の導入管1302b内の電磁弁1302cが開き、低温ガスが導入管1302bから流路1304に流入する。この流入時の低温ガスの流速は例えば数十cc/秒程度であるが、これに限られない。また、この動作とともに、排出機構1303の排出管1303b内の電磁弁1303cも開き、排出ポンプ1303aにより低温ガスが排出管1303bから隔壁11外へ排出される。この排出時の低温ガスの流速は上記流入時の流量よりも大きくされる。
これにより、低温ガスが、背面113とコントローラボックス9の切り欠き901近傍を流れることで、当該低温ガスがコントローラボックス9に直接触れ、熱伝導によりコントローラボックス9が効率よく冷却される。また、低温ガスが背面113に触れることで背面113が冷却され、背面113に接触しているコントローラボックス9が背面113を介して熱伝導により間接的に冷却される。
流路1304に流入される低温ガスは、流速が数十cc/秒程度の窒素ガスまたは不活性ガスであるため、たとえ排出ポンプ1303aにより排出し損ねて真空室1内に漏れた場合でも、真空室1やウエハ等の搬送物、その他の部材への影響はほとんどない。
本実施形態において、コントローラボックス9には、ヒートパイプが設けられてもよい。この場合、ヒートパイプの凝縮側が上記切り欠き901の近傍に設けられてもよい。これにより、上記低温ガスがヒートパイプの凝縮側に触れることで、コントローラボックス9の熱が凝縮側に集められるため、コントローラボックス9の冷却効率がさらに向上する。
本実施形態において、コントローラボックス9は、冷却される場合には隔壁11の背面113に接する位置まで移動した。しかし、背面113と切り欠き901とが流路1304としての機能を果たせさえすれば、コントローラボックス9は背面113に接さなくてもよい。
本実施形態においては、導入機構1302及び排出機構1303は、隔壁11の背面113側に設けられたが、前面112等の他の面に設けられても構わない。
本実施形態においては、導入管1302b及び排出管1303bの開閉に電磁弁1302c及び1303cが用いられたが、電動弁等のその他の弁体が用いられてもよい。
上記図17〜図26に示した各実施形態においては、冷却機構13は、コントローラボックス9を冷却するために設けられた。しかし、上記冷却機構13は、例えばリニアモータ5のコイル512等、真空室1内のその他の発熱源を冷却するための機構にも適用することができる。
上記図17〜図26に示した各実施形態においては、冷却機構13は、リニアモータ5により移動される搬送ロボット10を備える真空搬送装置に適用された。しかし、冷却機構13は、例えば被処理体を2次元的に移動させるX−Yステージを備えた真空装置や、非処理体を回転処理する処理ユニットを備えた真空装置等にも同様に適用できる。すなわち、冷却機構13は、真空室内の圧力よりも高い圧力で発熱源を気密に収容する容器(ボックス、チャンバ)を冷却する構成であれば、発熱源の移動の有無に関わらず、いかなる装置にも適用可能である。
図27は、他の実施形態に係る真空搬送装置の一部を示す断面図である。
本実施形態に係る真空搬送装置は、上記コントローラボックス9内を冷却するために、コントローラボックス9内でコイル222及び/または制御器93等の発熱源により熱せられた気体を、その気体の温度より低い温度の気体に交換する交換機構120を備えている。
この交換機構120は、コントローラボックス9内と隔壁11内とが連通するようにそれら2つを接続する2つの流通管12を有する。これらの流通管12は、例えば隔壁11の背面113に設けられ、隔壁11の内面側に設けられた気体の導入管125及び排出管126と、これら導入管125及び排出管126にそれぞれ接続されるボックス側コネクタ127とを有する。2つのボックス側コネクタ127は実質的に同じ構造になっていればよく、また、導入管125及び排出管126も実質的に同じ構造になっていればよい。
導入管125(及び排出管126)は、隔壁11側に設けられ気体が流通する貫通口1110に接続されたベローズ129と、ベローズ129の先端に取り付けられた隔壁側コネクタ128とをそれぞれ有する。ボックス側コネクタ127は、コントローラボックス9の所定の壁面に取り付けられており、隔壁側コネクタ128にそれぞれ着脱可能に構成され、コントローラボックス9の内外を連通させる。
隔壁11の貫通口1110には、隔壁11外へ延びる配管122がそれそれ接続されている。これらの配管122には、導入管125を介して冷却気体をコントローラボックス9内へ導入し、また、排出管126を介してコントローラボックス9内の気体を隔壁11外へ排出させる気体操作部140が接続されている。気体操作部140は、例えば図示しない熱交換器及び気体に動力を与えるポンプ等を有する。
気体操作部140から導入される気体は、典型的には、空気または不活性の気体が用いられる。不活性気体としては、例えば窒素、アルゴン、ヘリウム、ネオン等が挙げられる。冷却気体の温度は、例えば0〜30℃であるが、発熱源からの熱を含むコントローラボックス9内の気体の温度より低い温度であればよく、その範囲に限られない。
隔壁側コネクタ128には、隔壁側コネクタ128をコントローラボックス9側に対して進退させるアクチュエータ121が接続されている。アクチュエータ121は、例えば配管122の中にそれぞれ配置されているが、配管122の外側から隔壁側コネクタ128に接続されてこれを動作させるものであってもよい。アクチュエータ121としては、典型的にはメカ方式のもので、例えばボールネジ、ラックアンドピニオン、またはベルト駆動等によるものが用いられればよい。
図28は、隔壁側コネクタ128及びボックス側コネクタ127の構造の一例を示す断面図である。
隔壁側コネクタ128は、実質的に円筒または円錐の一部の外形を有する本体1281と、その本体1281の内部の流路1282内に配置された開閉弁1284とを有する。隔壁側コネクタ128の外周面には、例えばコントローラボックス9側に設けられたロック部材124が係合する係合溝1283が形成されている。
ボックス側コネクタ127は、隔壁側コネクタ128の本体1281が挿入される穴(流路)1271を有し、その流路1271内に開閉弁1272を有する。ボックス側コネクタ127の内周面には、Oリング等のシール部材1273が装着されている。隔壁側コネクタ128の本体1281が、ボックス側コネクタ127の流路1271内に挿入されることにより、本体1281の外周面がシール部材1273と当接し、流路1282及び1271が密閉される。開閉弁1284及び1272は、例えば電磁弁が用いられる。
図29は、隔壁側コネクタ128及びボックス側コネクタ127の接続が解除されたときの交換機構120を示す図である。例えば、搬送ロボット10及び支持台4等の移動体が移動しているときは、この図29に示すように、隔壁側コネクタ128及びボックス側コネクタ127の接続が解除される。
図27に示すように、移動体が、例えば上記したホーム位置に待機して静止しているときには、アクチュエータ121がそれぞれ作動し、隔壁側コネクタ128がボックス側コネクタ127に接続される。図28の例で説明すると、アクチュエータ121が作動することにより、隔壁側コネクタ128の本体1281が、ボックス側コネクタ127の流路1271内に挿入され、ロック部材124によりロックされ、開閉弁1284及び1272が開く。そして、気体操作部140から冷却気体が導入管125を介してコントローラボックス9内に導入され、排出管126を介してコントローラボックス9内で熱せられた気体が排出される。
以上のようにして、導入管125及び排出管126がコントローラボックス9に装着されたり、コントローラボックス9から取り外されたりして、気体が新しい冷却気体に交換される。
本実施形態では、コントローラボックス9が真空室1内に設けられている場合であっても、コントローラボックス9内を冷却することができる。これにより、コントローラボックス9内の発熱源の熱に起因する、制御器93への悪影響等の問題が解消される。
本実施形態では、排出管126と導入管125とが分けられることにより、熱せられた気体と冷却気体とを効率的に交換することができる。
本実施形態では、搬送ロボット10がホーム位置にあるときに気体が交換される場合に限られず、ホーム位置以外の位置で排出管126及び導入管125に接続されて気体が交換されてもよい。ホーム位置以外の位置とは、例えば真空搬送装置と他の処理装置との間での被処理体の受け渡し位置、またはその他の位置である。
複数の流通管12が設けられ、そのうち少なくとも1つの流通管12の、導入管125及び排出管126がホーム位置に設置されていてもよい。
本実施形態では、コントローラボックス9内を例に挙げて説明したが、コントローラボックス9、駆動ボックス及び可動子ボックスのうち少なくも1つと、隔壁11との間に、流通管12が接続されてもよい。
コントローラボックス9側に、隔壁11側に設けられている導入管125及び排出管126と同様な、ベローズ、このベローズに接続されたコネクタ、及び、コネクタを隔壁11側に対して進退させるアクチュエータが設けられていてもよい。この場合、隔壁11側に、コントローラボックス9側に設けられているボックス側コネクタ127と同様なコネクタが設けられていればよい。
コントローラボックス9内で発熱源により熱せられた気体と、コントローラボックス9内に新たに導入される冷却気体とが異なるものであってもよい。
隔壁側コネクタ128及びボックス側コネクタ127を構成するジョイント機構は、一般的に市場に流通しているものが用いられてもよい。
本発明に係る実施形態は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態が考えられる。
上記各実施形態では、真空室1は、空気の圧力が所定の真空度にまで減圧されることとして説明した。しかし真空室1内を満たす気体は、空気に限られず、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン等の不活性気体、またはその他の気体が減圧されてもよい。コントローラボックス内、駆動ボックス内、及び/または可動子ボックス内の気体も空気に限られず、不活性気体またはその他の気体であってもよい。
上記各実施形態では、コントローラボックス9、駆動ボックス91、可動子ボックス190等の容器内の圧力は実質的に大気圧とされた。しかし、それらの容器内の圧力は、そらの容器内に収容された機器類に悪影響を及ぼさない程度であれば大気圧より大きくても小さくてもよい。
搬送ロボット10の主たる搬送方向はリニアに限られず、曲線及びこれらの組合せ等がある。
電力供給機構2、102、202、302及び402は、隔壁11の上面111、底部116に配置されていてもよい。電力供給機構202及び302は、隔壁11の前面112、または背面113に配置されていてもよい。特に、例えば、隔壁11の側面114や底部116に比べ、上面111には他の機器や構造物が少ないため、例えば図6で示した形態のように長い形状の1次側電磁石21をその隔壁11の上面111に設置することができる。
上記各実施形態では、搬送ロボット10を備える真空搬送装置100、300、400、500、600、700について説明した。しかし、例えばX−Yステージのように被処理体を2次元的に移動させる移動体を備えた真空装置、あるいは、被処理体を回転させる動作を含む処理ユニットを備えた真空装置に適用されてもよい。
図11〜図29で示した各真空搬送装置300、400、500、600、700等のうち少なくとも1つについて、図7〜図10で示した電力供給機構2、202、302、402のうちいずれか1つが適用されてもよい。
図1、図2、図11〜図29に示した各真空搬送装置100、300、400、500、600、700等の特徴部分のうち少なくとも2つの組合せを備える真空搬送装置を実現することも可能である。
本発明の一実施形態に係る真空処理装置として、真空室内で被処理体を搬送する真空搬送装置を示す斜視図である。 図1に示す真空搬送装置の断面図である。 図1に示す真空搬送装置の概略的な平面図である。 リニアモータのX軸方向で見た断面図である。 電力供給機構及びコントローラボックスの、Y軸方向で見た断面図である。 電力供給機構及びコントローラボックスのZ軸方向で見た断面図である。 本発明の他の実施形態に係る電力供給機構を示す模式的な断面図である。 さらに別の実施形態に係る電力供給機構を示す模式的な断面図である。 さらに別の実施形態に係る電力供給機構を示す模式的な断面図である。 さらに別の実施形態に係る電力供給機構を示す模式的な断面図である。 本発明の他の実施形態に係る真空搬送装置を示す斜視図である。 図11に示した真空搬送装置の断面図である。 さらに別の実施形態に係る真空搬送装置を示す斜視図である。 図13に示した真空搬送装置の断面図である。 さらに別の実施形態に係る真空搬送装置を示す斜視図である。 図15に示した真空搬送装置の断面図である。 さらに別の実施形態に係る真空搬送装置の一部を示す断面図である。 図17に示した冷却機構の低温部及び冷却部の具体例を示した図である。 さらに別の実施形態に係る真空搬送装置の一部を示す断面図である。 図19に示した冷却機構の冷却部の具体例を示した図である。 さらに別の実施形態に係る真空搬送装置の一部を示す断面図である。 さらに別の実施形態に係る真空搬送装置の一部を示す断面図である。 さらに別の実施形態に係る真空搬送装置の、X軸方向で見た断面図である。 さらに別の実施形態に係る真空搬送装置の、Y軸方向で見た断面図である。 さらに別の実施形態に係る真空搬送装置の一部をZ軸方向で見た断面図である。 図25で示した真空搬送装置のA−A’方向の断面図である。 さらに別の実施形態に係る真空搬送装置の一部を示す断面図である。 図27の真空搬送装置における隔壁側コネクタ及びボックス側コネクタの構造の一例を示す断面図である。 図27の真空搬送装置において隔壁側コネクタ及びボックス側コネクタの接続が解除されたときの交換機構を示す図である。
符号の説明
1…真空室
5、15、35…リニアモータ
9、9a、9b…コントローラボックス
10…搬送ロボット
11…隔壁
13、13a、13b…冷却機構
7…リニアガイド
93、93a、93b…制御器
130、1372、1375…冷却装置
131、1371…低温部
132、137…冷却部
133、1373…ベローズ
134、139、1374…アクチュエータ
136…低温体載置部
135…ヒートパイプ
138…低温体
901…切り欠き
1302…導入機構
1303…排出機構
1304…流路
100、300、400、500、600、700…真空搬送装置

Claims (6)

  1. 発熱源と、
    真空室の内外を区画する隔壁を有し、大気圧より低い第1の圧力を維持することが可能な真空室と、
    前記真空室内に配置され、前記第1の圧力より高い第2の圧力で前記発熱源を気密に収容する容器と、
    前記容器を熱伝導により冷却する冷却機構とを具備し、
    前記冷却機構は、
    熱伝導体と、
    前記熱伝導体を冷却する冷却部と、
    前記冷却された熱伝導体を前記容器に接触させるように駆動させる熱伝導体駆動部と、
    前記熱伝導体とともに前記隔壁の一部をなすように前記熱伝導体と接続されたベローズとを有し、
    前記冷却部は、前記真空室外である大気圧側で前記熱伝導体に接続され、
    前記熱伝導体駆動部は、前記熱伝導体を前記容器に対して進退駆動させる
    真空処理装置。
  2. 発熱源と、
    真空室の内外を区画する隔壁を有し、大気圧より低い第1の圧力を維持することが可能な真空室と、
    前記真空室内に配置され、前記第1の圧力より高い第2の圧力で前記発熱源を気密に収容する容器と、
    前記容器を熱伝導により冷却する冷却機構とを具備し、
    前記冷却機構は、
    熱伝導体と、
    前記熱伝導体を冷却する冷却部と、
    前記冷却された熱伝導体を前記容器に接触させるように駆動させる熱伝導体駆動部とを有し、
    前記容器は、前記熱伝導体として第1の熱伝導体を載置可能な第1の載置部を有し、
    前記冷却機構は、前記隔壁に設けられて前記真空室内に配置された、前記熱伝導体として第2の熱伝導体を載置可能な第2の載置部を有し、
    前記冷却部は、前記第2の載置部に載置された前記第2の熱伝導体を、前記隔壁を介して熱伝導により冷却し、
    前記熱伝導体駆動部は、前記第1の載置部に載置された第1の熱伝導体を前記第2の載置部に載置させ、かつ、前記第2の載置部に載置された第2の熱伝導体を前記第1の載置部へ載置させるようにして、前記熱伝導体を搬送する
    真空処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の真空処理装置であって、
    前記真空室内を前記容器と一体的に移動可能な移動体をさらに具備し、
    前記発熱源は、前記移動体を駆動する駆動源であり、
    前記冷却機構は、前記移動体の所定のホーム位置に対応する位置に設けられる
    真空処理装置。
  4. 請求項1または2に記載の真空処理装置であって、
    前記容器は第1の容器と第2の容器とからなり、
    当該真空処理装置は、前記第1の容器と一体的に移動可能な第1の移動体及び前記第2の容器と一体的に移動可能な第2の移動体をさらに具備し、
    前記発熱源は、前記第1及び第2の移動体をそれぞれ駆動する第1の駆動源及び第2の駆動源であり、
    前記冷却機構は、
    前記第2の移動体の稼動中に前記第1の容器を冷却する第1の冷却機構と、
    前記第1の移動体の稼動中に前記第2の容器を冷却する第2の冷却機構とを有する
    真空処理装置。
  5. 発熱源と、
    真空室の内外を区画する隔壁を有し、大気圧より低い第1の圧力を維持することが可能な真空室と、
    前記真空室内に配置され、前記第1の圧力より高い第2の圧力で前記発熱源を気密に収容する容器と、
    前記容器を熱伝導により冷却する冷却機構と
    前記真空室内を前記容器と一体的に移動可能な移動体と、
    前記真空室内の前記移動体の移動方向に沿って前記隔壁に設けられ、前記移動体の移動をガイドするガイド部とを具備し、
    前記冷却機構は、
    前記真空室外において、前記隔壁の、前記ガイド部に対応する位置に当接して設けられ、前記ガイド部及び前記移動体を介して前記容器を冷却する冷却部と、
    前記冷却部により前記隔壁において熱伝導させる範囲を、前記隔壁の、前記ガイド部に対応する位置に限定するように、前記隔壁に設けられた熱絶縁部とを有する
    真空処理装置。
  6. 発熱源と、
    真空室の内外を区画する隔壁を有し、大気圧より低い第1の圧力を維持することが可能な真空室と、
    前記真空室内に配置され、前記第1の圧力より高い第2の圧力で前記発熱源を気密に収容する容器と、
    前記容器を熱伝導により冷却する冷却機構とを具備し
    前記冷却機構は、
    前記容器が有する第1の温度よりも低い第2の温度を有する気体を前記隔壁外から前記隔壁内へ導入する導入機構と、
    前記導入された気体を前記隔壁内から前記隔壁外へ排出する排出機構とを有し、
    前記導入機構は、前記隔壁に設けられた前記気体の導入管を有し、
    前記排出機構は、前記隔壁に設けられた前記気体の排出管を有し、
    前記容器は、前記導入管の出口と前記排出管の入口とを連通させることが可能な流路を、前記隔壁との間に形成する
    真空処理装置。
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