JP5258966B2 - マイクロ流体チャネル内で実行されるアッセイ内の交差汚染を防止するためのシステムおよび方法 - Google Patents

マイクロ流体チャネル内で実行されるアッセイ内の交差汚染を防止するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Description

本発明は、マイクロ流体アッセイを実行するためのシステムおよび方法に関する。より詳細には、本発明は、所望されない物質がマイクロ流体チャネル内で実行されるアッセイを汚染することを防止するためのシステムおよび方法に関する。
核酸の検出は、医学分野、法科学分野、工業処理分野、農作物育種および家畜育種分野、ならびに多くのその他の分野の要である。疾病状態(例えば、癌)、感染性生物(例えば、HIV)、遺伝子連鎖、遺伝子マーカなどを検出する能力は、疾病診断および疾病予後、マーカ利用選抜、事件現場の特徴の正確な識別、産業用有機体(industrial organisms)を増殖する能力、ならびに多くのその他の技法に関するユビキタス技術である。当該核酸の完全性の決定は、伝染病または癌の病状に関連し得る。少量の核酸を検出するための最も強力かつ基本的な技術のうちの1つは、核酸配列の一部またはすべてを何度も複製し、次いで、増幅産物を解析することである。ポリメラーゼ連鎖反応(「PCR」)は、いくつかの異なる増幅技法のうち、おそらく最もよく知られている技法である。
PCRは、DNAの短いセクションを増幅するための強力な技法である。PCRを用いると、単一のテンプレートDNA分子から始めて、DNAの何百万もの複製を迅速に作成することができる。PCRは、DNAを一本鎖に変性すること、プライマを変性された鎖にアニーリングすること、および耐熱性DNAポリメラーゼ酵素によってプライマを延長させることの3段階の温度サイクルを含む。このサイクルは、検出されて解析されるのに十分な複製が存在するように繰り返される。原則として、PCRのそれぞれのサイクルは、複製の数を2倍にすることが可能である。実際には、それぞれのサイクルの後に達成される増殖は、常に2未満である。さらに、PCRサイクルが継続すると、要求される反応物質の濃縮が減少するにつれて、最終的に、増幅されたDNA産物の蓄積は消滅する。PCRに関する一般的な詳細については、SambrookおよびRussell、Molecular Cloning−A Laboratory Manual(第3版)、Vols.1〜3、Cold Spring Harbor Laboratory、Cold Spring Harbor、N.Y.(2000)、Current Protocols in Molecular Biology、F.M.Ausubel他編、Current Protocols,Green Publishing Associates,Inc.とJohn Wiley&Sons,Inc.との合弁事業、(2005年を通して補足)、およびPCR Protocols A Guide to Methods and Applications,M.A.Innis他編、Academic Press Inc.San Diego、Calif.(1990)を参照されたい。
リアルタイムPCRは、反応が進むにつれて、増幅されたDNA産物の蓄積を、通常、PCRサイクルごとに一度、測定する技法の増大するセットを指す。産物の蓄積を経時的に監視することは、反応の効率を決定すること、ならびに、DNAテンプレート分子の初期の濃縮を推定することを可能にする。リアルタイムPCRに関する一般的な詳細については、Real−Time PCR:An Essential Guide、K.Edwards他編、Horizon Bioscience、Norwich、U.K.(2004)を参照されたい。
現在、増幅されたDNAの存在を示すためのいくつかの異なるリアルタイム検出化学が存在する。これらの化学の大部分は、PCRプロセスの結果として属性を変化させる蛍光指示薬に依存する。これらの検出化学の中に、結合時に蛍光収率を増大させて、鎖状のDNAを倍にする(SYBR(登録商標)Greenなど)DNA結合色素がある。その他のリアルタイム検出化学は、色素の蛍光収率が、別の光吸収部位または消光剤(quencher)に対するその近接性に強く依存する現象であるフェルスター共鳴エネルギー移動(Foerster resonance energy transfer)(FRET)を利用する。これらの色素および消光剤は、通常、DNA配列特異的プローブまたはDNA配列特異的プライマに付着される。FRETベースの検出化学の中に、加水分解プローブおよび構造プローブがある。(TaqMan(登録商標)プローブなど)加水分解プローブは、オリゴヌクレオチドプローブに付着した消光剤色素分子からレポータ色素分子を分裂させるためにポリメラーゼ酵素を使用する。(分子ビーコンなど)構造プローブは、その蛍光発光が、目標DNAにハイブリダイズしている(hybridizing)オリゴヌクレオチドの構造変化に基づいて変化する、オリゴヌクレオチドに付着した色素を利用する。
その開示が参照により本明細書に組み込まれている「Real−Time PCR in Micro−Channels」という表題の、本発明の譲受人に譲渡された同時係属米国出願第11/505,358号は、マイクロチャネルを介して流れ、フローマーカとして知られる、緩衝溶液など、非反応性流体の液滴によって互いから分離された離散液滴内でPCRを実行するためのプロセスを記述する。
チップ内に1つまたは複数のマイクロチャネルを形成させたマイクロ流体チップを含むマイクロチャネル内で、PCRなど、インラインアッセイを実行するためのデバイスが当技術分野で知られている。これらのチップは、試薬とサンプル物質(例えば、DNA)とを受け取って、チップ内のマイクロチャネルに供給するために、チップ上側上でサンプルシッピングチューブ(sipper tube)と開口ポートとを利用する。チッププラットフォームは、通常、チップトップ上でピペッターによって施与された試薬を開口ポートで受け取るように設計され、試薬は、通常、それぞれのマイクロチャネルの反対端に加えられた真空化の影響を受けて、開口ポートからマイクロチャネル内に流れる。DNAサンプルは、チップの下方に延び、かつそれを介して、マイクロチャネルに加えられた真空化により、サンプル物質がポートから引き入れられるシッピングチューブを経由して、マイクロポートプレートのポートからマイクロチャネルに供給される。
いくつかの応用例では、上側開口ポートのすべてからの流体はマイクロチャネル内に流れることが望ましいことになり、その他の応用例では、流体は、上位開口ポートの決してすべてではなく、上位開口ポートの1つまたは複数から流れることが望ましいことになる。また、通常、マイクロチップの下方に延びるシッピングチューブを経由して、異なる試薬をマイクロチャネルに導入するために、試薬をマイクロチャネルに導入するために所望される順序に対応する順序で、シッピングチューブを試薬容器から試薬容器に移動させる必要がある。これは、マイクロチップのマイクロ流体チャネル内でインラインアッセイを実行するための処理器具が、シッピングチューブと異なる試薬容器との間で相対的な移動をもたらすための手段を含むことを必要とする。加えて、マイクロチャネルから側面に沿って突き出たシッピングチューブは非常に脆弱であり、それによって、特別な処理、梱包、および発送を必要とする。
さらに、マイクロチップは、2つ以上の流体導入ポートが、その中でアッセイ手順が実行されることになる共通のマイクロチャネルと連通するように構成されることが可能である。2つ以上の流体導入ポートがマイクロチャネルと連通し、ポートをマイクロチャネルから物理的に封鎖するための弁またはその他のデバイスがマイクロチップ内に存在しない場合、通常「遮断された」ポートからの流体は、マイクロチャネル内に滴下(または拡散)する可能性がある。この滴下または拡散は、マイクロチャネル内で実行される1つまたは複数のアッセイを潜在的に汚染する可能性がある。したがって、マイクロチャネルに関するフロー調整機構が必要とされる。
同時係属米国出願第11/505,358号 米国特許出願第11/850,229号
SambrookおよびRussell、Molecular Cloning−A Laboratory Manual(第3版)、Vols.1〜3、Cold Spring Harbor Laboratory、Cold Spring Harbor、N.Y.(2000) Current Protocols in Molecular Biology、F.M.Ausubel他編、Current Protocols,Green Publishing Associates,Inc.とJohn Wiley&Sons,Inc.との合弁事業、(2005年を通して補足) PCR Protocols A Guide to Methods and Applications,M.A.Innis他編、Academic Press Inc.San Diego、Calif.(1990) Real−Time PCR:An Essential Guide、K.Edwards他編、Horizon Bioscience,Norwich、U.K.(2004年)
本発明は、投入ポートからのフローが停止される時間などの間にアッセイが実行される、投入(input)ポートとマイクロチャネルとの間に非反応性流体の緩衝を提供するためのシステムおよび方法を含む。通常、ある量の非反応性流体が、停止された投入ポートをマイクロチャネルに接続しているチャネル内に引き入れられる。これにより、停止された投入ポートをマイクロチャネルに接続しているチャネルからのいずれの滴下、もしくは拡散も、試薬、または投入ポートを介して導入されたその他の潜在的な汚染流体ではなく、非反応性流体のものになる。
本発明の態様は、それを介して流体がマイクロ流体回路内に導入される、少なくとも1つの入口ポートと、それを介して非反応性流体がその回路内に導入される非反応性流体ポートと、入口ポートおよび非反応性流体ポートと流体連通する少なくとも1つのマイクロチャネルと、マイクロチャネルと流体連通する出口ポートと、入口ポートをマイクロチャネルに接続している入口チャネルとを含むマイクロ流体回路内の汚染を防止するための方法の形で実施される。入口ポートからマイクロチャネル内への流体フローは、負圧差を出口ポートに加えて、入口ポートを、大気圧など、第2のより高い圧力に開放することによって引き起こされ、マイクロチャネル内への非反応性流体フローは、第2の圧力に対して非反応性流体ポートを閉鎖することによって防止される。次に、入口ポートからの流体フローは、第2の圧力に対して入口ポートを閉鎖して、入口ポートとマイクロチャネルの入口との間の圧力を等化するための期間にわたって負圧差を入口ポートに加え、次いで、その入口ポートを遮断することによって実質的に停止される。最終的に、非反応性流体ポートから入口チャネル内への非反応性流体フローは、非反応性流体ポートを第2の圧力に開放して、負圧差を出口ポートから除去し、入口ポートとマイクロチャネルの入口との間の圧力を等化するための期間にわたって負圧差を入口ポートに加え、次いで、その入口ポートを遮断することによって引き起こされる。
本発明のその他の態様は、マイクロ流体回路内の汚染を防止するためのシステムの形で実施される。このシステムは、それを介して流体が回路内に導入される少なくとも1つの入口ポートと、それを介して非反応性流体が回路内に導入される非反応性流体ポートと、入口ポートおよび非反応性流体ポートと流体通信する流体フローに関する少なくとも1つのマイクロチャネルと、マイクロチャネルと流体連通する出口ポートと、入口ポートをマイクロチャネルに接続している入口チャネルとを含むマイクロ流体回路を備える。このシステムは、出口ポートおよび入口ポートと選択連通するように構築され、構成された、少なくとも1つの負圧差源をさらに含む。入口弁機構は、それぞれの入口ポートと動作可能に関連付けられ、負圧差源と連通している。この入口弁機構は、(1)負圧差源から入口ポートを閉鎖すると同時に、入口ポートを、大気圧など、第2のより高い圧力に選択的に開放するように、もしくは(2)第2の圧力に対して入口ポートを閉鎖すると同時に、入口ポートを負圧差源に開放するように、または(3)確立された均衡圧力を維持するために、入口ポートを遮断するように構築され、構成される。出口弁機構は、出口ポートと動作可能に関連付けられ、負圧差源と連通している。この出口弁機構は、(1)出口ポートを負圧差源に選択的に開放するように、もしくは(2)負圧差源に対して出口ポートを閉鎖するように、または(3)確立された均衡圧力を維持するために、出口ポートを遮断するように構築され、構成される。非反応性流体弁機構は、非反応性流体ポートと動作可能に関連付けられ、(1)非反応性流体ポートを、大気圧、もしくは第2の圧力に選択的に開放するように、または(2)大気圧、もしくは第2の圧力に対して反応性流体ポートを閉鎖するように、あるいは(3)達成された均衡を維持するために、非反応性流体ポートを遮断するように構築され、構成される。
本発明のその他の態様によれば、このシステムは、(1)出口弁機構に出口ポートを負圧差源に開放させること、(2)入口弁機構に、入口弁を大気に開放させること、および(3)非反応性流体弁機構に、大気に対して非反応性流体ポートを閉鎖させることによって、流体を入口ポートからマイクロチャネルに流させるように構成されたコントローラを含む。
本発明のその他の態様によれば、このコントローラは、(1)非反応性流体弁機構に非反応性流体ポートを大気に開放させること、(2)出口弁機構に負圧差源に対して前記出口ポートを閉鎖させること、および(3)入口弁機構に大気に対して入口ポートを閉鎖させて、入口ポートを負圧差源に開放することによって、非反応性流体を入口チャネル内に流させるようにさらに構成される。
本発明の上記のおよびその他の態様ならびに実施形態は、添付の図面を参照して下で説明される。
本明細書に組み込まれ、明細書の一部を形成する添付の図面は、本発明の様々な実施形態を例示する。図面において、類似の参照番号は、同一の要素または機能的に類似した要素を示す。
本発明の態様を実施するマイクロ流体チップおよびフロー制御システムを概略的に表す図である。 本発明の態様を実施するマイクロ流体チップおよびフロー制御システムのもう1つの実施形態を概略的に表す図である。 本発明の態様を実施するマイクロ流体チップおよびフロー制御システムの第2の代替実施形態の概略図である。 本発明の態様に従って、マイクロチャネル内で順次マルチプレックスアッセイを実行するステップを例示する流れ図である。 マイクロチャネル内のDNA、ポリメラーゼ、アッセイプライマ、および結果として生じるサンプルテストストリームのフローの時刻履歴プロファイルを示す図である。 フロー測定を達成するために、マイクロ流体チップの流体投入ウェル(well)に負圧および大気圧を断続的に加えることの時刻履歴プロファイルを示す図である。 フローが入口導管のうちの1つからマイクロチャネル内に流れ、フローがその他の入口導管内で停止される、マイクロチャネルに相互接続された流体入口導管を概略的に表す図である。 本発明の態様を実施する非反応性流体入口ウェルおよびフロー制御システムを有するマイクロ流体チップを概略的に表す図である。 ある量の非反応性流体がマイクロチャネルとのそのインターフェースにおけるそれぞれの導管内にある、マイクロチャネルと相互接続された流体入口導管および非反応性流体入口導管を概略的に表す図である。 ある量の非反応性流体が、マイクロチャネルとそれぞれの導管とのインターフェースにおける導管のうちの1つを除くすべての導管内にあり、流体フローが入口導管のうちの1つからマイクロチャネル内に流れる、マイクロチャネルと相互接続された流体入口導管および非反応性流体入口導管を概略的に表す図である。 非反応性流体入口ウェルから反応性流体入口導管内に非反応性流体を引き入れるためのステップを示す流れ図である。
本明細書で使用される場合、「a」および「an」という語は、「1つまたは複数」を意味する。さらに、その他の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術的用語および科学的用語は、本発明が関係する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で説明される方法および物質と類似のまたは均等の任意の方法ならびに任意の物質が、本発明を実施する際に使用されることが可能であるが、好ましい物質および方法が本明細書で説明される。
本発明の態様を実装するマイクロ流体フローに関するシステムが図1に示される。このシステムは、例示される実施形態において、マイクロ流体チップ10上で実行されるマイクロ流体回路を含む。マイクロ流体チップ10は、入口ポート12、14、16と、入口ポート12、14、16と流体連通しているマイクロチャネル20と、やはりマイクロチャネル20と流体連通している出口ポート18とを含む。図1に示す実施形態は例示的であり、マイクロ流体回路は、4つ以上の入口ポートを含んでよく、入口ポートの一部またはすべてと連通する2つ以上のマイクロチャネルを含んでよい。このマイクロ流体回路は、2つ以上の出口ポートを含んでもよい。流体は、流体入口ポート12、14、および16を介して回路内に導入される。流体は、当技術分野で知られている任意の適切な形で流体入口ポートに提供され得る。あるいは、その代わりに、流体は、その開示が参照によって本明細書に組み込まれている、本発明の譲受人に譲渡された米国特許出願第11/850,229号「Chip and cartridge design configuration for performing micro−fluidic assays」に記述されるように、流体連通するようにそれぞれのポートに結合された流体含有カートリッジによって流体入口ポートに提供されることも可能である。
流体は、流体出口18を介してマイクロチャネル20から収集され、例えば、本発明の譲受人に譲渡された米国特許出願11/850,229号に記述されたチップなど、任意の適切な廃棄物貯蔵所内に入れられてよい。
マイクロ流体チップ10は、ガラス、二酸化珪素、石英、もしくはプラスチック、または任意のその他の適切な物質から形成され得る。
回路を介した流体移動が生み出されて、出口ポート18と入口ポート12、14、16のうちの1つまたは複数との間に負圧差を加えることによって制御される。出口ポート18と入口ポート12、14、16のうちの1つまたは複数との間に負圧差を加えることは、マイクロチャネル20を介した出口ポート18に対する(1つまたは複数の)入口ポートからの流体フローを引き起こすことになる。圧力差は、一実施形態では、真空ポンプを備え得る、負圧源22など、1つまたは複数の圧力源によって生み出されることが可能である。例示される実施形態では、出口ポート18と入口ポート12、14、16との間の圧力差は、入口ポート12、14、16のそれぞれ、および出口ポート18において圧力を制御する圧力制御弁によって制御される。
より詳細には、圧力制御弁30は、圧力源22および出口ポート18と連通するように構成される。同様に、圧力制御弁24は、入口ポート12と連通するように構成され、圧力制御弁26は、入口ポート14と連通するように構成され、圧力制御弁28は、入口ポート16と連通するように構成される。4つ以上の入口ポートを有する構成は、好ましくは、それぞれの入口ポートに関連する圧力制御弁を有することになる。図1の例示される実施形態では、弁24、26、28は、それぞれの関連する入口ポート12、14、16を、それぞれ、円で囲まれた文字「A」によって表される大気圧、またはその代わりに、負圧源22であり得る圧力源に選択的に接続することが可能な3元弁である。すなわち、例示される実施形態では、弁24は、圧力線32を経由して圧力源22と連通しており、圧力線34を経由して入口ポート12と連通している。弁26は、圧力線36を経由して圧力源22と連通しており、圧力線38を経由して入口ポート14と連通している。弁28は、圧力線40を経由して圧力源22と連通しており、圧力線42を経由して入口ポート16と連通している。弁30は、圧力線44を経由して圧力源22に接続され、圧力線46によって出口ポート18に接続される。例示される実施形態では、弁30も、出口ポート18を円で囲まれた「A」によって示される大気圧、または圧力源22に選択的に接続するための3元弁である。
圧力源22および弁24、26、28、30は、コントローラ50によって制御され得る。コントローラ50は、制御線52を経由して圧力源22に接続され、制御線54を経由して弁24に接続され、制御線56を経由して弁26に接続され、制御線58を経由して弁28に接続され、制御線60を経由して弁30に接続される。コントローラ50は、無線で、または当業者に知られているその他の手段によって、様々な構成要素のうちの1つもしくは複数に接続されることも可能である。コントローラ50は、プログラムされたコンピュータまたはマイクロプロセッサを備え得る。
前述のように、マイクロチャネル20を介した出口ポート18への入口ポート12、14、および/または16からの流体フローは、出口ポート18と1つまたは複数の入口ポートとの間に負圧差を加えることによって生み出される。より詳細には、入口ポート12から流体フローを生み出すために、負圧源22を制御弁30と圧力線44および46とを経由して出口ポート18に接続することによって、負圧が出口ポート18に加えられる。入口ポート12は、弁24によって大気圧に開放される。これは、出口ポート18と入口ポート12との間に負圧差を生み出す。流体が入口ポート12から流れる間に、その他の入口ポートから流体が流れることが所望されないと仮定すると、入口ポート14は、弁26によって大気圧に対して閉鎖され、入口ポート16は、弁28によって大気圧に対して閉鎖される。入口ポート12からの流体フローを停止する目的で、大気圧に対して入口ポート12を閉鎖するために、(例えば、コントローラ50を経由して)弁24がアクティブ化される。入口ポート12からの流体のフローを迅速に停止させる目的で、入口ポート12とマイクロチャネルの入口との間の圧力を等化するために十分な期間にわたって制御弁24を経由して入口ポート12を負圧源22に接続し、次いで、制御弁24を遮断することが望ましい場合がある。
出口ポート18と適用可能な入口ポートとの間の圧力差によって生み出されるフローレートが知られていると仮定すると、所定の量の流体は、生み出されたフローレートに関して、所望される量の流体をマイクロチャネル20内に導入することになる期間にわたって圧力差を維持することによって、入口ポート12、14、および16のいずれかからマイクロチャネル20内に導入されることが可能である。圧力差を維持することは、入口ポートおよび出口ポートに関連する圧力制御弁の適切な制御によって達成され得る。
制御弁24のアクティブ化およびタイミングは、コントローラ50によって制御され得る。
次いで、入口ポート14から流体フローを生み出す目的で、負圧が出口ポート18に加えられると同時に、入口ポート14を大気圧に開放するために、(例えば、コントローラ50によって)弁26がアクティブ化され、これにより、出口ポート18と入口ポート14との間に負圧差が生み出される。入口ポート14からの流体フローは、大気圧に対して入口ポート14を閉鎖して、弁26をアクティブ化することによって停止され、入口ポート14からのフローを迅速に停止させるために、弁26は、マイクロチャネルの入口と入口ポート14との間の圧力を等化するのに十分な期間にわたって入口ポート14を負圧源22に開放し、次いで、遮断される。
同様に、入口ポート16から流体フローを生み出す目的で、負圧が出口ポート18に加えられると同時に、入口ポート16を大気圧に開放するために、(例えば、コントローラ50によって)弁28がアクティブ化され、これにより、出口ポート18と入口ポート16との間に負圧差を生み出す。入口ポート16からの流体フローは、大気圧に対して入口ポート16を閉鎖するために、弁28をアクティブ化することによって停止され、入口ポート16からのフローを迅速に停止させるために、弁28は、マイクロチャネルの入口と入口ポート16との間の圧力を等化するのに十分な期間にわたって入口ポート16を負圧源22に開放し、次いで、遮断される。
図2および3は、マイクロ流体回路の出口ポートと1つまたは複数の入口ポートとの間の圧力差を制御するための代替の構成を示す。図2は、それぞれの入口ポート12、14、16が、単一の3元弁ではなく、2つの2元弁に結合される点を除いて、図1に示された図に類似するシステムを示す。より詳細には、入口ポート12は、圧力線32および62を経由して入口ポート12を圧力源22に選択的に接続するために、第1の2元弁24aに結合される。入口ポート12は、圧力線64を経由して入口ポート12を大気圧「A」に選択的に接続するために、第2の2元弁24bにも結合される。
同様に、入口ポート14は、圧力線36および66を経由してポート14を圧力源22に選択的に接続するために、第1の2元弁26aに結合され、入口ポート14を、圧力線68を経由して大気圧に選択的に接続するために、第2の2元弁26bに結合される。入口ポート16は、圧力線40および70を経由して入口ポート16を圧力源22に選択的に接続するために、第1の2元弁28aに結合され、圧力線72を経由して入口ポート16を大気圧に選択的に接続するために、第2の2元弁28bに結合される。
図2に示すシステムでは、出口ポート18は、圧力線44および46を経由して出口ポート18を圧力源22に選択的に接続するために、2元弁76に結合される。
コントローラ50は、制御線52を経由して負圧源22を制御し、制御線60を経由して2元弁76を制御し、制御線72を経由して2元弁24aを制御し、制御線74を経由して2元弁24bを制御する。コントローラ50は、弁26a、26b、28a、および28bを制御するために、それらの弁にも連結されるが、図面を不必要に混乱させるのを防ぐために、コントローラ50とそれぞれの弁との間の制御接続は図2に示されない。
図3は、本発明の態様を実施するシステムの代替の構成を示す。図3の実施形態では、それぞれの入口ポート12、14、16は、ポートを圧力源#1 22、または圧力源#2 80に選択的に接続するために、3元弁に結合される。より詳細には、入口ポート12は、圧力線88、90、および100を経由して入口ポート12を圧力源#1 22に、または圧力線96、98、および100を経由して圧力源#2 80に選択的に接続するように構成された弁82に結合される。入口ポート14は、圧力線90および102を経由して入口ポート14を圧力源#1 22に、または圧力線96および102を経由して圧力源#2 80に選択的に接続するように構成された弁84に結合される。入口ポート16は、圧力線90、92、および104を経由して圧力源#1 22に、または圧力線96、94、および104を経由して圧力源#2 80に選択的に接続するように構成された圧力弁86に結合される。出口ポート18は、圧力線106および46を経由して出口ポート18を圧力源#1 22に選択的に接続するために弁120に結合される。
コントローラ50は、制御線52を経由して圧力源#1 22を制御し、制御線110を経由して圧力源#2 80を制御する。コントローラ50は、制御線118を経由して圧力制御弁120を、制御線116を経由して圧力弁82を、制御線114を経由して圧力弁84を、そして制御線112を経由して圧力弁86をやはり制御する。
入口ポート12から流体フローを生み出す目的で、出口ポート18を圧力源#1 22に接続するために、(例えば、コントローラ50によって)制御弁120がアクティブ化され、入口ポート12を圧力源#2 80に接続するために、制御弁82がアクティブ化される。圧力源#2 80によって生み出された圧力は、圧力源#1 22によって生み出された圧力より大きいことが好ましい。これにより、出口ポート18と入口ポート12との間に負圧差が生み出される。入口ポート14および16は、当初、それぞれ、弁84および86によって、圧力源#1 22に接続され、したがって、入口ポート14および16とマイクロチャネルの入口との間に圧力差は存在せず、これにより、入口ポート14および16から出口ポート18への流体フローは存在しない。弁84および86は、確立された均衡圧力を維持するために、遮断され得る。入口ポート12からの流体フローを停止させる目的で、マイクロチャネルの入口と入口ポート12との間の圧力を等化する目的で、入口ポート12を圧力源#1 22に接続するために、制御弁82がアクティブ化され、次いで、遮断される。
入口ポート14から流体フローを生み出すために、出口ポート18と入口ポート14との間に負圧差を生み出す目的で、入口ポート14を圧力源#2 80に接続するために、制御弁84がアクティブ化される。入口ポート12および16に対する弁82ならびに86は、確立された圧力を維持するために遮断され、したがって、入口ポート12および16とマイクロチャネルの入口との間に圧力差が存在せず、これにより、入口ポート12および16から出口ポート18への流体フローは存在しない。入口ポート14からの流体フローを停止させるために、マイクロチャネルの入口と入口ポート14との間の圧力を等化する目的で、入口ポート14を圧力源#1 22に接続するために、制御弁84がアクティブ化され、次いで、遮断される。
入口ポート16から流体フローを生み出す目的で、出口ポート18と入口ポート16との間に負圧差を生み出すために入口ポート16を圧力源#2 80に接続する目的で、制御弁86がアクティブ化される。入口ポート12および14に対する弁82ならびに88は、確立された圧力を維持するために遮断され、したがって、入口ポート12および14とマイクロチャネルの入口との間に圧力差は存在せず、これにより、入口ポート12および14から出口ポート18への流体フローは存在しない。入口ポート16からの流体フローを停止させる目的で、マイクロチャネルの入口と入口ポート16との間の圧力を等化するために入口ポート16を圧力源#1 22に接続する目的で、制御弁86がアクティブ化され、次いで、遮断される。
代替の構成として、3元弁82、84、86は、それぞれ、それぞれの関連する入口ポートを圧力源#1 22または圧力源#2 80と選択的に接続するために、2つの2元弁によって置き換えられることが可能である。
本発明において使用するのに適した弁は、フロリダ州、メルボルンのIQ Valves Co.,およびコネチカット州、ウェストブルックのThe Lee Companyによる2元ソレノイド弁および3元ソレノイド弁を含む。
図1、2および3に示されるシステムは、本発明の譲受人に譲渡された同時係属米国出願第11/505,358号に記述されるように、マイクロチャネルを介して流れ、緩衝溶液など、非反応性流体の液滴によって互いから分離された、アッセイ試薬の離散液滴内でPCRを実行するためのプロセスにおいて利用され得る。このプロセスは、図4および5を参照して説明される。
図4は、マイクロチャネルを介して流れる離散液滴内でPCRを実行するためのステップを例示する流れ図であり、図5は、チャネルを介した様々な物質のフローを表す時間履歴曲線を示す。このプロセスは、図1に示されたシステムを参照して説明される。しかし、このプロセスは、図2もしくは3のシステム、または図1、2、および3のシステムの混成組合せを用いて実行されることも可能である点を理解されたい。
図4を参照すると、ステップ130において、関連する弁を経由して、ポートを負圧源22に接続することによって、出口ポート18および入口ポート12、14、16のすべてなどに負圧が加えられる。すべての入口弁はこの時点で遮断されている。廃棄ポートと任意の入口ポートとの間に圧力差は存在せず、したがって、マイクロチャネル20内への流体フローが存在しないため、これは停止状態として知られている。
ステップ132において、DNA/緩衝入口ポートに結合された弁(例えば、入口ポート12に関連する弁24)は、図5の曲線162によって示されるように、サンプルフロー状態(すなわち、出口ポート18と入口ポート12との間の負圧差)を生み出すために、負圧から大気圧に切り替えられる。図4に示されないが、図5の曲線164によって示されるように、ポリメラーゼフローを生み出すために、ポリメラーゼ入口ポートに結合された弁も負圧から大気圧に切り替えられることが可能である。DNA/緩衝の混合物は、組み合わされて、マイクロチャネル20を介した共通フローになる。
ステップ134において、DNA/緩衝(および、オプションで、ポリメラーゼ)の混合物を用いてチャネルを満たすために、タイマ遅延が実装される。
ステップ136において、プライマ1入口ポートに結合された弁(例えば、入口ポート14に関連する弁26)は、サンプルフローストリームと混合されることになる、マイクロチャネル20内へのプライマフロー状態を生み出すために、負圧から大気圧に切り替えられる。その混合物内に流れるプライマ1の量を制御するために、所望されるタイマ注入量に比例するタイマ遅延がステップ138において実装される。ステップ140において、プライマ1入口ポートに結合された弁は、プライマのフローを停止されるために、元の状態、すなわち、弁を遮断した状態の負圧に切り替えられ、それによって、図5の(クロック間隔4を介した)フロー曲線166の第1の部分を生み出す。
所望されるスペーサインタリーブに比例するタイマ遅延がステップ142で実装される。これは、プライマのフローが伴わない、サンプルフロー状態である。
ステップ144において、プライマ2入口ポートに結合された弁(例えば、入口ポート16に関連する弁28)は、サンプルフローストリームと混合させることになる、マイクロチャネル20内へのプライマフロー状態を生み出すために、負圧から大気圧に変更される。プライマ2の所望される注入量に比例するタイマ遅延がステップ146において実装される。そして、ステップ148において、プライマ2入口ポートに結合された弁は、弁がプライマ2のフローを停止するために遮断状態にある、元の負圧に切替復帰される。ステップ144、146、および148は、図5に示される(クロック間隔5を介した)フロー曲線168の第1の部分を生み出す。
ステップ150において、完全なアッセイ状態が生み出され、これによりフロー曲線170を生み出すまで、追加のプライマおよび予め注入されたプライマの追加の離散注入のために、プライマ注入順序が繰り返される。結果として生じるサンプルテストストリームフロー曲線は、曲線内のそれぞれの「突出部」がサンプルフローストリーム内に混合されたプライマの離散量を表す、図5の曲線172によって指定される。別個のPCR(または、その他の)アッセイは、サンプル/プライマの混合物のそれぞれの離散量(すなわち、ボーラス(bolus))内で実行され得る。
ステップ152において、流れているマイクロ流体ストリーム上でPCR熱サイクルが実行され、それによって、それぞれのテストボーラス内でPCR増幅反応を引き起こす。ステップ154において、流れているマイクロ流体ストリーム上でDNA熱溶解解析が実行される。そして、ステップ156において、マイクロチャネル20内で実行されたマルチプレックスアッセイに関するそれぞれのテストボーラスに関して、一続きのアッセイ熱溶解データが生成される。
図6に示すように、入口ポートに結合された任意の弁は、入口ポートにおいて注入された流体の量を調整するために、パルス幅変調された形で操作されることが可能である。例えば、上で説明されたように、入口ポートに結合された弁は、マイクロチャネルに注入されることになる所望される量の流体に対応する所定の期間にわたってフロー状態に設定されることが可能である。入口ポートに結合された弁をより短い期間にわたってフロー状態に設定することによって、より少ない量の流体が注入され得る。しかし、指定された物理サイズの反応液滴を生み出すことが望ましい場合があり、したがって、(より少ない量に対応するより短い時間ではなく)指定された期間にわたって入口ポートから流体フローを有することが望ましい場合がある。指定された期間にわたってポートからのフローを維持すると同時に、入口ポートからより少量の流体フローを生み出すために、ポートに結合された弁は、図6の曲線174および176に示すように、所望されるフロー期間にわたって負圧と大気圧(または、その他のより高い圧力)との間で調節されることが可能である。入口ポートにおいて結果として生じる圧力は、図6の曲線180によって示される。図6の曲線178に示すように、結果として生じる試薬フローは、通常、入口弁がフロー期間の全体にわたって大気圧に開放され続けた場合よりも、結果として、より少量の流体が注入されることになるフローレートで、フロー期間の全体にわたって一定フローである。
上で説明されたシステムおよび方法は、投入ポートからマイクロ流体チャネルへの流体フローを迅速に開始および停止するための手段を提供し、流体フローの正確な容量制御とタイミングとを可能にする。特定の投入ポートからの流体フローが停止されたとき、そのポートにおいて導入された流体と、マイクロチャネル内に含まれた流体との間にインターフェースが生み出される。停止された投入ポートからの少量の流体は、マイクロチャネル内に拡散する可能性があり、所望されない流体がテスト量に混合された場合、これは汚染を引き起こす可能性がある。
これは、それぞれ、投入チャネル13、15,17を経由して、マイクロチャネル20と連通する投入ポート12、14、16を示す図7に概略的に例示される。図7に示すように、流体は、図において斜交平行線によって表されるように、投入ポート14から投入チャネル15を介してマイクロチャネル20内に流れ、一方、入口ポート12および16からの流体フローは、図7において点描によって表されるように停止される。この状態は、それぞれ、入口ポート12および16をマイクロチャネル20に接続している入口チャネル13および17内の流体と、マイクロチャネル20内の流体との間に流体インターフェースを生み出す。入口チャネル13および17からのある量の流体は、図7の流体インターフェースにわたって延びるギザギザ線によって表されるように、マイクロチャネル20内に拡散される可能性がある。
図8は、マイクロチャネル内へのフローが停止されている、入力ポートからの流体拡散の問題を緩和するためのシステムを例示する。図8に示すシステムは、マイクロチャネル210と連通する出力ポート208と、それぞれ、入口チャネル212、214、216、および220を経由して、マイクロチャネル210と連通する入口ポート202、204、206、および218とを有するマイクロ流体チップ200を含む。このシステムは、負圧源222と、出口ポート208に関連する弁230と、入口ポート202に関連する弁224と、入口ポート204に関連する弁226と、入口ポート206に関連する弁228と、入口ポート218に関連する弁232とをさらに含む。
このシステムは、出口ポート208が、弁230を経由して、負圧源222、または大気圧「A」に選択的に結合され得るように構成される。入口ポート202は、弁224を経由して、負圧源222、もしくは大気圧、または弁を遮断した状態の負圧に選択的に結合され得る。入口ポート204は、弁226を経由して、負圧源222、もしくは大気圧、または弁を遮断した状態の負圧に選択的に結合され得る。入口ポート206は、弁228を経由して、負圧源222、もしくは大気圧、または弁を遮断した状態の負圧に選択的に結合され得る。
例示された実施形態において、弁230、224、226、228のそれぞれは、関連するポートを負圧源222、もしくは大気圧、または弁を遮断した状態の負圧に選択的に接続するための3元弁である。あるいは、このシステムは、それぞれのポートに関連する2つの2元弁、すなわち、例えば、上の図2に関して示され、説明されたような、関連するポートを負圧源に選択的に接続するための1つの弁と、関連するポートを大気圧に選択的に接続するためのもう1つの弁とを用いて構成されることが可能である。さらなる代替形態として、このシステムは、負圧源222の圧力よりも高い圧力を生み出すように構成された第2の圧力源を含んでよく、それぞれのポートは、関連する1つの弁または複数の弁を経由して、例えば、図3に関して上で示されたような、圧力源のいずれかに選択的に結合されることが可能である。
入口ポート218に関連する制御弁232は、入口ポート218と大気圧との間の接続を閉鎖するために、入口ポート218を大気圧に選択的に接続するための2元弁であってよい。
図8に示されないが、制御弁のそれぞれ、および負圧源は、コントローラによって制御されることが好ましい。
非反応性流体(例えば、緩衝溶液)の源は、入口ポート218に結合される。(それを介して、反応性流体(例えば、試薬)が導入される)入口ポート202、204、206は、そのそれぞれの弁によって負圧源222に結合され、一方、入口ポート218は、弁232によって大気圧に開放される。これは、試薬入口ポート202、204、206と緩衝入口ポート218との間に負圧差を生み出し、これにより、ある量の緩衝溶液(または、その他の非反応性流体)を入口ポート218から入口チャネル212、214、216内に引き入れる。これは、緩衝入口ポート218を部分的に試薬入口チャネル212、214、216のそれぞれの中に接続している入口チャネル220から引き入れられた、斜交平行線によって示される緩衝溶液量を示す図9に概略的に表される。したがって、試薬入口チャネル212、214、216のそれぞれと、マイクロチャネル210との間の流体インターフェースは、非反応性緩衝溶液とのインターフェースに過ぎず、これにより、反応性流体が流体インターフェースにおいてマイクロチャネル内に拡散する問題を回避する。
図10および11は、本発明のこの態様による、拡散によって引き起こされる汚染を回避すると同時に、試薬フローを生み出すためのプロセスを例示する。
図11のステップ240において、図9に示すように、ある量の緩衝溶液が入口チャネル212、214、216のそれぞれの中に引き入れられた後で、弁230を経由して出力ポート208を負圧源222に接続することによって、出口ポート208に負圧が加えられる。試薬入口ポート204は、弁226によって大気圧に開放され、これにより、試薬を試薬入口ポート204から入口チャネル214を介してマイクロチャネル210内に流す。ステップ242において、所定の量の試薬流体を入口ポート204から注入した後で、すべての弁は閉鎖され、これにより、入口ポート204からの任意のさらなるフローを停止する。
ステップ244において、試薬入口ポート204は、弁226によって負圧源222に開放され、緩衝入口ポート218は、弁232によって大気圧に開放され、これにより、緩衝を入口ポート218から入口チャネル220を介して入口チャネル214内に流す。これは、図9に示すように、やはり、入口チャネル214とマイクロチャネル210との間に非反応性流体インターフェースを生み出すことになる。
ステップ246において、所定の量の緩衝溶液を入口チャネル214に引き入れた後で、任意のさらなるフローを停止するために、すべての弁が閉鎖される。ステップ248において、出口ポート208は、やはり、弁230によって負圧源222に接続され、すべてのその他の弁が閉鎖されると同時に、試薬入口ポート202は弁224によって大気圧に開放され、これにより、試薬を入口ポート202からマイクロチャネル210内に流す。
図10に表すように、反応性流体が入口ポート204および入口チャネル214からマイクロチャネル210内に流れる間、その他の入口チャネル212、216、220からのマイクロチャネル210内への任意の拡散は、それぞれの入口チャネル内の流体とマイクロチャネル210との間のインターフェースにおける緩衝溶液の拡散を伴うに過ぎない。したがって、流れていない入口チャネルからの拡散は、入口ポート214において導入されたテスト量の反応性流体の汚染を引き起こさない。
試薬入口チャネル内に引き入れられた緩衝溶液量は、その間にそのチャネルからのフローが停止されることになる期間に依存することになる。例えば、特定の試薬入口チャネルからのフローが、比較的長い期間にわたって停止されることになる場合、試薬流体が緩衝インターフェースを介してマイクロチャネル内に拡散するためにより多い時間が存在することになり、一方、試薬入口チャネルからのフローが比較的短い期間にわたって停止されることになる場合、かかる拡散が発生するためにより短い時間が存在することになる。したがって、試薬流体とマイクロチャネルとの間の緩衝インターフェースのサイズは、そのフローがその試薬入口チャネルから停止される時間量に依存し得る。緩衝インターフェースの長さは、好ましくは、およそ1mmであるが、0.2mmから最高で5mmに及んでよい。特定の入口チャネルからのフローが2分間だけ停止されることになる場合、0.2mmの緩衝インターフェースは十分である可能性があり、一方、試薬入口チャネルからのフローが1時間にわたって停止されることになる場合、3〜5mmの緩衝インターフェースが望ましい可能性がある。同様に、より長い緩衝インターフェースまたはより短い緩衝インターフェースが選択され得る。
ある好ましい実施形態に対する開示を用いて、本発明がかなり詳細に説明され、示されているが、当業者は、本発明のその他の実施形態を容易に理解されよう。したがって、本発明は、以下の添付の特許請求の範囲の趣旨内および範囲内に含まれるすべての修正形態および改変形態を含むと見なされる。
加えて、上で説明され、図面で例示されたプロセスは、一続きのステップとして示されるが、これは例示のためだけに行われた。したがって、いくつかのステップが追加されてよく、いくつかのステップが省略されてよく、ステップの順序が再構成されてよいことが企図される。

Claims (27)

  1. それを介して流体がマイクロ流体回路内に導入される、少なくとも1つの入口ポートと、それを介して非反応性流体が前記回路内に導入される非反応性流体ポートと、前記入口ポートおよび前記非反応性流体ポートと流体連通する流体フローに関する少なくとも1つのマイクロチャネルと、それを介して前記マイクロチャネルから前記流体が収集される、前記マイクロチャネルと流体連通する出力ポートと、前記入口ポートを前記マイクロチャネルに接続する入口チャネルとを含む前記流体回路内の汚染を防止するための方法であって、
    a.非反応性流体が前記非反応性流体ポートから流れることを実質的に防止すると同時に、前記出口ポートと前記入口ポートとの間に負圧差を加えることによって、前記入口ポートから前記マイクロチャネル内への流体フローを引き起こすステップと、
    b.前記出口ポートと前記入口ポートとの間の前記負圧差を除去することによって、前記入口ポートから前記マイクロチャネル内への流体フローを実質的に停止させるステップと、
    c.前記入口ポートと前記非反応性流体ポートとの間に負圧差を加えることによって、前記非反応性流体ポートから前記入口チャネル内への非反応性流体フローを引き起こすステップとを備える方法。
  2. 前記入口ポートから前記マイクロチャネル内への流体フローを引き起こす前記ステップが、前記出口ポートと前記入口ポートとの間の前記負圧差を生み出すために、第1の圧力を前記出口ポートに加えて、前記第1の圧力よりも高い第2の圧力を前記入口ポートに加えることを備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の圧力が負圧であり、前記第2の圧力が大気圧である、請求項2に記載の方法。
  4. 非反応性流体が前記非反応性流体ポートから流れることを防止する前記ステップが、ステップaの間に、大気に対して前記非反応性流体ポートを閉鎖することを備える、請求項3に記載の方法。
  5. 停止させる前記ステップが、前記出口ポートと前記入口ポートとの間の前記圧力差を除去するために、大気に対して前記入口ポートを閉鎖することを備える、請求項3に記載の方法。
  6. 停止させる前記ステップが、所定の期間にわたって実質的に同じ圧力を前記出口ポートと前記入口ポートとに加え、次いで、確立された負圧を維持するために、前記弁を遮断することを備える、請求項1に記載の方法。
  7. 前記非反応性流体ポートから前記入口チャネル内への非反応性流体フローを引き起こす前記ステップが、第1の圧力を前記入口ポートに加えて、前記第1の圧力よりも高い第2の圧力を前記非反応性流体ポートに加えることを備える、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第1の圧力が負圧であり、前記第2の圧力が大気圧である、請求項7に記載の方法。
  9. 前記所定の期間の後で、前記出口ポートと前記入口ポートとの間に前記負圧差を加えることによって、前記入口ポートから前記マイクロチャネル内への流体フローを再び引き起こすことをさらに備える、請求項6に記載の方法。
  10. 前記マイクロ流体回路が複数の入口ポートを備え、前記少なくとも1つのマイクロチャネルが、それぞれの入口ポートを前記マイクロチャネルに接続する関連する入口チャネルを経由して、前記入力ポートのそれぞれと流体連通しており、前記方法が、ステップaの間に、前記出口ポートとその他のポートとの間の負圧差を防止することによって、すべての前記その他の入口ポートから流体フローを実質的に防止することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  11. d.前記出口ポートと前記その他のポートとの間の負圧差を防止することによって、すべてのその他の入口ポートからの流体フローを実質的に防止すると同時に、前記出口ポートと前記第2の入口ポートとの間に負圧差を加えることによって、第2の入口ポートから前記マイクロチャネル内への流体フローを引き起こすことと、次いで、
    e.前記出口ポートと前記第2の入口ポートとの間の前記負圧差を除去することによって、前記第2の入口ポートからの前記流体を実質的に停止させることと、
    f.前記第2の入口ポートと前記非反応性流体ポートとの間に負圧差を加えることによって、前記非反応性流体ポートから前記第2の入口チャネル内への非反応性流体フローを引き起こすことと
    をさらに備える、請求項10に記載の方法。
  12. 前記入口ポートのそれぞれに関して、ステップaからcを繰り返すことをさらに備える、請求項10に記載の方法。
  13. 前記入口ポートから導入された前記流体が、生体サンプル物質、試薬、またはマーカ物質を備える、請求項1に記載の方法。
  14. 前記入口ポートから前記マイクロチャネル内への所定の量の流体の前記フローに対応するステップaの所定の存続期間の後に、ステップbを開始することによって、前記入口ポートから前記マイクロチャネル内に流れる流体の量を制御するためにステップaの前記存続期間を制御することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  15. 所定の量の流体フローに対応するステップaの所定の存続期間を指定することと、
    前記所定の期間の間に前記出力ポートと前記入力ポートとの間に前記負圧差を加えることおよび除去することを交互に行うことによって、前記所定の量よりも少ない、前記入口ポートから前記マイクロチャネル内への流体フロー量を測定することと
    をさらに備える、請求項14に記載の方法。
  16. 前記測定するステップが、前記出口ポートに負圧を加えることと、(1)前記入口ポートを大気に開放すること、および(2)前記所定の存続期間の間に、大気に対して前記入口ポートを閉鎖することを交互に行うこととを備える、請求項15に記載の方法。
  17. 非反応性流体が緩衝溶液である、請求項1に記載の方法。
  18. ステップcの間に、前記入口チャネル内へ流された前記量の非反応性流体が、前記入口チャネルを200ミクロンから5mmの長さに満たす、請求項1に記載の方法。
  19. ステップaに先立って、前記入口ポートと前記非反応性流体ポートとの間に負圧を加えることによって、ある量の非反応性流体を前記非反応性流体ポートから前記入口チャネル内に流させることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  20. マイクロ流体回路内の汚染を防止するためのシステムであって、
    i.それを介して流体が前記回路内に導入される少なくとも1つの入口ポートと、
    ii.それを介して非反応性流体が前記回路内に導入される非反応性流体ポートと、
    iii.前記入口ポートおよび前記非反応性流体ポートと流体連通する流体フローに関する少なくとも1つのマイクロチャネルと、
    iv.それを介して前記流体と前記非反応性流体とが前記マイクロチャネルから収集される、前記マイクロチャネルと流体連通する出力ポートと、
    v.前記入口ポートを前記マイクロチャネルに接続する入口チャネルとを備える
    a.マイクロ流体回路と、
    b. 前記出口ポートおよび前記少なくとも1つの入口ポートと選択連通するように構築され、構成された少なくとも1つの圧力源と、
    c.前記出口ポートと動作可能に関連付けられ、前記圧力源と連通する出口弁機構であって、(1)前記出口ポートを前記圧力源によって生み出された第1の圧力に選択的に開放するように、または(2)前記第1の圧力に対して前記出口ポートを閉鎖するように構築され、構成されている出口弁機構と、
    d.それぞれの入口ポートと動作可能に関連付けられ、前記圧力源と連通する入口弁機構であって、(1)前記入口ポートを、前記第1の圧力よりも高い第2の圧力に選択的に開放するように、または(2)前記入口ポートを前記第1の圧力に開放するように、もしくは確立された圧力を維持するために遮断されるように構築され、構成されている入口弁機構と、
    e.前記非反応性流体ポートと動作可能に関連付けられ、(1)前記非反応性流体ポートを前記第2の圧力に選択的に開放するように、または(2)前記第2の圧力に対して前記非反応性流体ポートを閉鎖するように、もしくは確立された圧力を維持するために遮断されるように構築され、構成された非反応性流体弁機構とを備えるシステム。
  21. 前記少なくとも1つの圧力源が真空ポンプを備え、前記第1の圧力が、前記真空ポンプによって生み出された負圧を備え、前記第2の圧力が大気圧を備える、請求項20に記載のシステム。
  22. 前記少なくとも1つの圧力源が、前記第1の圧力を生み出すための第1のポンプと、前記第2の圧力を生み出すための第2のポンプとを備える、請求項20に記載のシステム。
  23. 前記出口弁機構、前記入口弁機構、および前記非反応性流体弁機構の動作を制御するように、かつ前記出口弁機構に前記出口ポートを前記第1の圧力に開放させること、前記出口ポートと前記入口ポートとの間に負圧差を生み出して、前記非反応性流体ポートからの非反応性流体フローを実質的に防止するために、前記入口弁機構に前記入口弁を前記第2の圧力に開放させること、および前記非反応性流体弁機構に前記第2の圧力に対して前記非反応性流体ポートを閉鎖させることによって、流体を前記入口ポートから前記マイクロチャネル内に流させるように構成されたコントローラをさらに備える、請求項20に記載のシステム。
  24. 前記コントローラが、前記入口弁機構に前記第2の圧力に対して前記入口ポートを閉鎖させ、前記入口ポートを前記第1の圧力に開放させて、確立された圧力を維持するために遮断させることによって、前記入口ポートから前記マイクロチャネル内への流体フローを停止するようにさらに構成された、請求項23に記載のシステム。
  25. 前記コントローラが、(1)前記非反応性流体弁機構に前記非反応性流体ポートを前記第2の圧力に開放させること、(2)前記出力弁機構に前記第1の圧力に対して前記出口ポートを閉鎖させること、(3)前記入口弁機構に前記第2の圧力に対して前記入口ポートを閉鎖させて、前記入口ポートを前記第1の圧力に開放させることによって、前記入口チャネル内への非反応性流体フローを引き起こすようにさらに構成された、請求項20に記載のシステム。
  26. 前記マイクロ流体回路が、
    複数の入口ポートと、
    それぞれの入口ポートに関連し、それぞれの関連する入口ポートを前記マイクロチャネルに接続する入口チャネルと、
    それぞれの入口ポートに関連する入口弁機構とを備える、請求項20に記載のシステム。
  27. マイクロ流体デバイス内で流体を制御する方法であって、
    少なくとも1つの反応性流体を少なくとも1つのマイクロ流体フィーダチャネルに通過させるステップと、
    少なくとも1つの緩衝流体を少なくとも1つのマイクロ流体緩衝チャネルに通過させるステップであって、前記少なくとも1つのマイクロ流体フィーダチャネルおよび前記少なくとも1つのマイクロ流体緩衝チャネルが、互いに、かつ主なマイクロ流体チャネルと流体連通している、通過させるステップと、
    前記フィーダチャネルと前記緩衝チャネルとの間の負圧差を使用して、前記少なくとも1つのマイクロ流体フィーダチャネルのフローの方向を反転させるステップと、
    前記負圧差を使用して、前記ある緩衝流体を前記少なくとも1つのマイクロ流体フィーダチャネル内に引き入れるステップとを備える方法。
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