JP5257282B2 - スクリーン印刷機及びスクリーン印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一対のクランプ部材により両側部を保持した基板にマスクプレートを接触させてスクリーン印刷を施すスクリーン印刷機及びスクリーン印刷方法に関するものである。
スクリーン印刷機は、ベルトコンベアによって所定位置に搬送した基板を一対のクランプ部材によって基板の両側部をクランプして(挟んで)保持した後、基板にマスクプレートを接触させて半田ペーストや導電性ペースト等のペーストを供給し、マスクプレート上でスキージを摺動させてマスクプレートのパターン孔内にペーストを充填させることによって基板上にペーストを印刷する。
このようなスクリーン印刷機では、パターン孔内へのペーストの充填時に基板とマスクプレートが密着してしまい、ペースト充填後の基板とマスクプレートを離間させる版離れのときに、基板がマスクプレートに引っ張られて基板がクランプ部材から脱落してしまう場合がある。このため従来、クランプ部材に設けたクランプ爪(爪状部材)を基板の上方に張り出させておき、基板とマスクプレートの間にクランプ爪を介在させておくことにより、版離れのときに基板とマスクプレートが分離し易くして、基板の脱落を防止するようにしたものが知られている(特許文献1)。このようなスクリーン印刷機では、複数のクランプ爪の張り出し作動と退避動作は一括して行うことができるようになっている。
特開2007−130911号公報
しかしながら、基板とマスクプレートとの間にクランプ爪が介在する箇所では、クランプ爪の厚みによって基板とマスクプレートの間にわずかな隙間が生じ、その隙間の近傍にファインパターンの電極があると、その電極の印刷精度は大幅に低下してしまうことから、張り出した複数のクランプ爪のうちの少なくともひとつがファインパターンの電極の近傍に位置してしまうようなときには、クランプ爪の張り出しを行うことができなかった。このため、版離れのときに基板がクランプ部材から脱落するケースが生じ、作業のやり直し等のために作業効率が低下するという問題点があった。
そこで本発明は、印刷精度を低下させず、版離れのときに基板がクランプ部材から脱落することを防止して作業効率の低下を防ぐことができるスクリーン印刷機及びスクリーン印刷方法を提供することを目的とする。
請求項1記載のスクリーン印刷機は、基板の両側部をクランプして基板を保持する一対のクランプ部材と、両クランプ部材に設けられ、基板の上方に張り出した張り出し位置又は張り出し位置から退避した退避位置に位置する複数の爪状部材と、両クランプ部材に保持された基板に形成されたファインパターン電極の前記基板上における位置に応じ、複数の爪状部材のそれぞれを個別に張り出し位置又は退避位置に位置させる爪状部材位置制御手段と、両クランプ部材により保持され、かつ一又は複数の爪状部材が基板の上方に張り出した状態で基板の上面に接触されるマスクプレートと、基板の上面に接触されたマスクプレートにペーストを供給するペースト供給手段と、ペースト供給手段によりペーストが供給されたマスクプレートに対して摺動し、マスクプレートに設けられたパターン孔内にペーストを充填するスキージと、スキージによるマスクプレートのパターン孔内へのペーストの充填が終了した後、基板とマスクプレートを相対的に離間させる版離れ手段とを備えた。
請求項に記載のスクリーン印刷方法は、一対のクランプ部材により基板の両側部をクランプして保持する工程と、両クランプ部材により保持した基板に形成されたファインパターン電極の前記基板上における位置に応じ、両クランプ部材に設けられた複数の爪状部材のそれぞれを個別に基板の上方に張り出した張り出し位置又は張り出し位置から退避した退避位置に位置させる工程と、両クランプ部材により保持し、かつ一又は複数の爪状部材を基板の上方に張り出させた状態で基板の上面にマスクプレートを接触させる工程と、基板の上面に接触させたマスクプレートにペーストを供給する工程と、ペーストを供給したマスクプレートに対してスキージを摺動させ、マスクプレートに設けられたパターン孔内にペーストを充填する工程と、スキージによるマスクプレートのパターン孔内へのペーストの充填が終了した後、基板とマスクプレートを相対的に離間させる工程とを含む。
本発明では、両クランプ部材に設けられた複数の爪状部材のそれぞれを、クランプ部材に保持された基板に形成されたファインパターン電極の前記基板上における位置に応じて張り出し位置又は退避位置に位置させるようになっており、基板の端部にファインパターンの電極が配置されているような場合には、張り出し位置に位置させた場合にファインパターンの電極の近傍に位置することとなる爪状部材以外のクランプ爪を基板の上方に張り出させてスクリーン印刷を行うことができる。このため、基板の端部にファインパターンの電極が配置されているときであっても印刷精度を低下させず、版離れのときに基板がクランプ部材から脱落することを防止することができるので、作業のやり直し等による作業効率の低下を防ぐことができる。
本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の平面図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の正面図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の側面図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機が備える基板位置決めユニットの一部の斜視図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の制御系統を示すブロック図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の動作説明図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の動作説明図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機が備えるタッチパネルの画面の一例を示す図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機が備える基板位置決めユニットの一部の斜視図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の動作説明図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の動作説明図
図1、図2及び図3において、本実施の形態におけるスクリーン印刷機1は、基台2、基台2上に設けられて印刷対象物である基板PBの搬送及び所定の作業位置への位置決めを行う基板位置決めユニット3、基板位置決めユニット3の上方に設けられたマスクプレート4、シリンジ5、スキージ6及びカメラユニット7を備えている。以下、説明の便宜
上、基板位置決めユニット3による基板PBの搬送方向(図1の紙面左右方向)をX軸方向、X軸方向と直交する水平面内方向(図1の紙面上下方向)をY軸方向、上下方向(図2の紙面上下方向)をZ軸方向とする。
図2及び図3において、基板位置決めユニット3は、基台2に対してY軸方向に移動するYテーブル11a、Yテーブル11aに対してX軸方向に移動するXテーブル11b、Xテーブル11bに対してZ軸回りに回転するθテーブル11c及びθテーブル11cの上面に固定されたベーステーブル11dを備えて成る水平面内位置決め部11と、水平面内位置決め部11のベーステーブル11dに対して昇降する第1昇降テーブル12a、第1昇降テーブル12aに対して昇降する第2昇降テーブル12b、第2昇降テーブル12bの上面に設けられた下受けユニット12cを備えて成る上下方向位置決め部12、上下方向位置決め部12の第1昇降テーブル12aに取り付けられて基板PBをX軸方向に搬送し、その基板PBを所定の作業位置に位置決めする一対のベルトコンベアから成る位置決めコンベア13、位置決めコンベア13の上方でY軸方向に開閉作動し、位置決めコンベア13上の基板PBのY軸方向の両側部を基板PBの側方からクランプして(挟んで)保持する一対のクランプ部材(クランパ)14を備えて成る。
図1及び図2において、基板位置決めユニット3を構成する位置決めコンベア13のX軸方向の両側位置には、スクリーン印刷機1の外部(図1及び図2の紙面左側)から投入された基板PBを搬送(搬入)して位置決めコンベア13に受け渡す搬入コンベア15と、位置決めコンベア13から受け渡された基板PBをスクリーン印刷機1の外部に搬送(搬出)する搬出コンベア16が設けられている。
図1、図2及び図3において、マスクプレート4は四辺を枠部材4wによって支持されており、枠部材4wによって囲まれた矩形のマスク領域内には、基板PB上に設けられた複数の電極DTに対応する複数のパターン孔4aが設けられている。
図1及び図2において、基台2上にはXYロボット17が設けられている。このXYロボット17は、基板位置決めユニット3の上方をY軸方向に延びて設けられた一対のY軸ステージ17aと、X軸方向に延びて設けられ、一対のY軸ステージ17aに両端が支持されてY軸方向に移動自在なX軸ステージ17bと、X軸ステージ17b上をX軸方向に移動自在に設けられたカメラ支持ステージ17cから成っている。図3において、カメラユニット7はXYロボット17のカメラ支持ステージ17cに取り付けられており、撮像視野を下方に向けた第1カメラ7aと撮像視野を上方に向けた第2カメラ7bを備えている。
図3において、スキージ6は、Y軸方向に移動自在に設けられた移動ビーム18(図2も参照)にY軸方向に対向して2つ設けられている。各スキージ6はX軸方向に延びた「へら」状の部材であり、移動ビーム18に取り付けられたスキージ昇降シリンダ6aの作動によって移動ビーム18に対して昇降する。
図4(a),(b)において、各クランプ部材14の上面には、クランプ部材14による基板PBのクランプ方向(基板PBの幅方向であり、Y軸方向)に延びたスライド溝14aが設けられている。これら2つのスライド溝14aにはスライダ21(図4(a)の拡大図参照)がY軸方向にスライド自在に設けられており、各スライダ21の上面にはY軸方向に延びた薄板状の爪状部材であるクランプ爪22が締結具23によって取り付けられている。
スライダ21に取り付けられたクランプ爪22は、クランプ部材14同士が対向する側(以下、内側と称する)の端部をクランプ部材14の上面から基板PBの上方に張り出さ
せない退避位置(図4(a)に示す位置)と、内側の端部を基板PBの上方に張り出させる張り出し位置(図4(b)に示す位置)との間で移動自在になっている。
図4(a),(b)において、各スライダ21は、そのスライダ21が設けられているクランプ部材14の下方に設置されたエアシリンダ24の作動によってY軸方向、すなわちクランプ部材14による基板PBのクランプ方向に移動(スライド)し、両クランプ爪22のそれぞれは、2つのエアシリンダ24を各個独立して作動させることにより、個別に張り出し位置若しくは退避位置に位置させることができるようになっている。
このスクリーン印刷機1において、基板PBの搬送を行う基板搬送路としての搬入コンベア15、位置決めコンベア13及び搬出コンベア16の各動作は、制御装置30(図5)が図示しない基板搬送路作動機構31(図5)の作動制御を行うことによってなされ、クランプ部材14による基板PBのクランプ動作は、制御装置30が図示しないアクチュエータ等から成るクランプ部材作動機構32(図5)の作動制御を行うことによってなされる。
各クランプ部材14に対する2つのクランプ爪22の個別の位置切り替え動作(張り出し位置と退避位置との間の移動動作)は、制御装置30が上述の一対のエアシリンダ24等から成るクランプ爪移動機構33(図5)の作動制御を行うことによってなされる。
基台2に対するYテーブル11aのY軸方向への移動、Yテーブル11aに対するXテーブル11bのX軸方向への移動、Xテーブル11bに対するθテーブル11cの(すなわちベーステーブル11dの)Z軸回りの回転、ベーステーブル11dに対する第1昇降テーブル12aの昇降、第1昇降テーブル12aに対する第2昇降テーブル12bの(すなわち下受けユニット12cの)昇降の各動作は、制御装置30がYテーブル駆動モータMyやXテーブル駆動モータMx(図2及び図3参照)等のアクチュエータ等から成る基板位置決めユニット作動機構34(図5)の作動制御を行うことによってなされる。
XYロボット17を構成するX軸ステージ17bのY軸方向への移動動作及びカメラユニット7が取り付けられたカメラ支持ステージ17cのX軸方向への移動動作は、制御装置30が図示しないアクチュエータから成るXYロボット作動機構35(図5)の作動制御を行うことによってなされる。
図3において、シリンジ5は、図示しない移動機構によってマスクプレート4の上方を水平面内で移動自在に設けられており、内部に貯蔵した半田ペーストや導電性ペースト等のペーストを下方に吐出する。このシリンジ5の移動動作は、制御装置30が図示しないアクチュエータ等から成るシリンジ移動機構36(図5)の作動制御を行うことによってなされ、シリンジ5によるペーストの吐出動作は、制御装置30が図示しないアクチュエータ等から成るペースト吐出機構37(図5)の作動制御を行うことによってなされる。
スキージ6を保持する移動ビーム18のY軸方向への移動動作は、制御装置30が図示しないアクチュエータ等から成るスキージ移動機構38(図5)の作動制御を行うことによってなされ、各スキージ6の移動ビーム18に対する昇降動作は、制御装置30が前述のスキージ昇降シリンダ6aの作動制御を行うことによってなされる。
カメラユニット7を構成する第1カメラ7aは、このスクリーン印刷機1が備える制御装置30に制御されて、基板位置決めユニット3によって作業位置に位置決めされた基板PBの基板位置検出マーク(図示せず)の撮像を行い、第2カメラ7bは、制御装置30に制御されて、マスクプレート4に設けられたマスク位置検出マーク(図示せず)の撮像を行う。第1カメラ7aの撮像によって得られた画像データと第2カメラ7bの撮像によ
って得られた画像データはともに制御装置30に入力される(図5)。
次に、図6〜図11を用いてスクリーン印刷機1の動作について説明する。スクリーン印刷機1の制御装置30は、スクリーン印刷機1が外部(搬入コンベア15の上流側)から基板PBが投入されたことを図示しない検知手段により検知したら、搬入コンベア15を作動させてその基板PBを受け取り、位置決めコンベア13に受け渡す(図6(a)中に示す矢印A。基板搬入工程)。そして、図示しない検知手段により、位置決めコンベア13が搬送する基板PBが所定の作業位置に到達したことを検知したら、位置決めコンベア13の作動を停止させて位置決めを行う(図6(b)。基板位置決め工程)。
制御装置30は、基板PBの作業位置への位置決めを行ったら、基板位置決めユニット3が備える上下方向位置決め部12の第2昇降テーブル12bを第1昇降テーブル12aに対して上昇させ(図7(a)中に示す矢印B1)、下受けユニット12cが基板PBの下面に接触したら第2昇降テーブル12bの上昇を停止させる。そして、クランプ部材14を作動させ、位置決めコンベア13上の基板PBの両側部をクランプして保持する(図7(a)中に示す矢印C1。基板保持工程)。
制御装置30は、クランプ部材14により基板PBをクランプして保持したら、再び第2昇降テーブル12bを第1昇降テーブル12aに対して上昇させ(図7(b)中に示す矢印B2)、下受けユニット12cで基板PBを押し上げる。これにより基板PBは両端をクランプ部材14に対して摺動させながら上昇し(位置決めコンベア13からは上方に離間する)、基板PBの上面が両クランプ部材14の上面とほぼ同じ高さになったところで停止される(図7(b))。
制御装置30は上記基板PBのクランプ部材14に対する高さ調整が終了したら、このスクリーン印刷機1のオペレータOP(図1)による操作入力に応じてクランプ爪移動機構33の作動制御を行い、各クランプ部材14に設けられた複数のクランプ爪22のうち、オペレータOPによって張り出しが選択されたものを個別に退避位置から張り出し位置に移動させて(図7(c)中に示す矢印D1)、基板PBの上方に張り出させる(図7(c)。クランプ爪張り出し工程)。
クランプ爪22の張り出し選択は、オペレータOPが、スクリーン印刷機1に設けられたタッチパネル39(図1及び図5)から、各爪部22について張り出させるか張り出させないかの選択操作を行うことによってなされる。例えば、図8に示すようなタッチパネル39の画面において、オペレータOPは各クランプ爪22について張り出すか(オン)、張り出さないか(オフ)の選択をオンボタン41a,42a又はオフボタン41b,42bのタッチ操作によって行い、制御装置30は、タッチパネル39を通じたオペレータOPの操作入力に基づいてクランプ爪移動機構33の作動制御を行い、オペレータOPが張り出しの選択を行ったクランプ爪22のみを基板PBの上方に張り出させる。なお、このタッチパネル39の画像に、現在クランプしている基板PBの画像が映し出されるようにし、その画像を見ながらオペレータOPが上記選択操作を行うことができるようにしてもよい。
ここで、オペレータOPは、クランプ部材14により保持された基板PBの端部にファインパターンの電極DTが配置されており、張り出したクランプ爪22のうちの一方がそのファインパターンの電極DTの近傍に位置してしまうと判断したときには、ファインパターンの電極DTの近傍に位置してしまうことになるクランプ爪22は張り出し位置に位置させず、ファインパターンの電極DTの近傍に位置しないクランプ爪22のみが張り出し位置に位置するような選択操作を行う。これは、基板PBとマスクプレート4との間にクランプ爪22が介在する箇所では、クランプ爪22の厚みによって基板PBとマスクプ
レート4の密着が妨げられて、基板PBとマスクプレート4の間にわずかな隙間が生じるが、ファインパターンの電極DTの近傍でこのような隙間が生じると、そのファインパターンの電極DTにおける印刷精度が大幅に低下する結果となるからである。
図9(a)は、基板PBの上面にファインパターンの電極DTから成るファインパターン電極群FPが設けられているが、2つのクランプ爪22を張り出し位置に位置させた場合であってもいずれのクランプ爪22もそのファインパターン電極群FPの近傍に位置することとならないことから、2つのクランプ爪22をともに基板PBの上方に張り出させた場合の例を示している。一方、図9(b)は、基板PBの端部にファインパターン電極群FPが配置されており、2つのクランプ爪22を張り出し位置に位置させた場合には、その一方のクランプ爪22がファインパターン電極群FPの近傍に位置することとなるために、ファインパターン電極群FPの近傍に位置することとならないクランプ爪22のみを張り出し位置に位置させ、ファインパターン電極群FPの近傍に位置することとなるクランプ爪22は退避位置に位置させたままとして基板PBの上方に張り出させないようにした場合の例を示している。
制御装置30は、クランプ爪22を基板PBの上方に張り出させたら、XYロボット17のX軸ステージ17b及びカメラ支持ステージ17cを作動させてカメラユニット7を基板PBとマスクプレート4の間の領域に移動させ、第1カメラ7aにより基板PBに設けられた基板位置検出マークの撮像を行わせるとともに、第2カメラ7bによりマスクプレート4に設けられたマスク位置検出マークの撮像を行わせる。そして、得られた基板位置検出マークの画像データから基板PBの位置を把握するとともに、得られたマスク位置検出マークの画像データからマスクプレート4の位置を把握する。
制御装置30は、基板PBの位置とマスクプレート4の位置を把握したら、基板位置決めユニット3が備える水平面内位置決め部11の作動制御を行って基板PBを水平面内方向に移動させ、基板PBとマスクプレート4が上下方向に対向するように水平方向位置合わせを行う。そして、基板PBとマスクプレート4の水平方向位置合わせが終わったら、制御装置30は、基板位置決めユニット3が備える上下方向位置決め部12の第1昇降テーブル12aをベーステーブル11dに対して上昇させ(図10(a)中に示す矢印B3)、基板PBの被印刷面である上面をマスクプレート4に下方から接触させる(図10(a)。マスクプレート接触工程)。これによりマスクプレート4のパターン孔4aと基板PB上の電極DTとが上下方向に合致した状態となる。
制御装置30は、基板PBをマスクプレート4に接触させたら、シリンジ5をマスクプレート4の上方に移動させてマスクプレート4の上面にペーストPTを供給させた後(図10(a)。ペースト供給工程)、一方のスキージ6を下降させてそのスキージ6の下縁をマスクプレート4の上面に当接させる。そして、そのマスクプレート4に当接させたスキージ6をY軸方向に移動させ(図10(b)中に示す矢印E1)、ペーストPTをスキージ6によってかき寄せてマスクプレート4のパターン孔4a内に充填させる(ペースト充填工程)。このペースト充填工程では、ペーストPTを図10(b)中に示す矢印E1と反対の方向にかき寄せるときには、図10(b)の左側のスキージ6を上昇させてマスクプレート4から離間させるとともに、右側のスキージ6をマスクプレート4の上面に当接させて、スキージ6を矢印E1と反対の方向に移動させる(図10(c)中に示す矢印E2)。
制御装置30は、マスクプレート4のパターン孔4a内にペーストPTを充填させたら、第1昇降テーブル12aをベーステーブル11dに対して下降させ、マスクプレート4を基板PBから離間させる(図11(a)中に示す矢印B4)。これにより版離れが行われ(版離れ工程)、ペーストPTが基板PBの電極DT上に印刷される。
なお、基板PBとマスクプレート4はペースト充填工程において互いに密着するが、基板PBの上方にはクランプ部材14からクランプ爪22が張り出されており、そのクランプ爪22は基板PBとマスクプレート4の間に介在した状態となっているので、版離れのときに基板PBとマスクプレート4が分離し易く、基板PBがクランプ部材14から脱落しにくい。
制御装置30は、基板PBへのペーストPTの印刷が終了したら、クランプ爪22を退避位置に移動させて(図11(b)中に示す矢印D2)、基板PBの上方に張り出させていたクランプ爪22をクランプ部材14内に退避させる(図11(b)。クランプ爪退避工程)。そして、クランプ部材14を作動させて基板PBのクランプを解除したうえで(図11(c)中に示す矢印C2)、第2昇降テーブル12bを第1昇降テーブル12aに対して下降させ(図11(c)中に示す矢印B5)、基板PBを位置決めコンベア13上に降ろす。そして、基板位置決めユニット3が備える水平面内位置決め部11を作動させ、搬出コンベア16に対する位置決めコンベア13の位置調整を行ったうえで、位置決めコンベア13と搬出コンベア16を作動させ、位置決めコンベア13上の基板PBを搬出コンベア16に受け渡してそのままスクリーン印刷機1の外部に搬出する(基板搬出工程)。
以上説明したように、本実施の形態におけるスクリーン印刷機1は、基板PBの両側部をクランプして保持する一対のクランプ部材14と、両クランプ部材14に設けられ、基板PBの上方に張り出した張り出し位置又は張り出し位置から退避した退避位置に位置する複数の爪状部材としてのクランプ爪22と、両クランプ部材14に保持された基板PBの電極DTの配置に応じ、複数のクランプ爪22のそれぞれを個別に張り出し位置又は退避位置に位置させる爪状部材位置制御手段としてのタッチパネル39及び制御装置30と、両クランプ部材14により保持され、かつ一又は複数のクランプ爪22が基板PBの上方に張り出した状態で基板PBの上面に接触されるマスクプレート4と、基板PBの上面に接触されたマスクプレート4にペーストPTを供給するペースト供給手段としてのシリンジ5と、シリンジ5によりペーストPTが供給されたマスクプレート4に対して摺動し、マスクプレート4に設けられたパターン孔4a内にペーストPTを充填するスキージ6と、スキージ6によるマスクプレート4のパターン孔4a内へのペーストPTの充填が終了した後、基板PBとマスクプレート4を相対的に離間させる版離れ手段としての基板位置決めユニット3及び制御装置30を備えたものとなっている。
また、本実施の形態におけるスクリーン印刷方法は、一対のクランプ部材14により基板PBの両側部をクランプして保持する工程(基板保持工程)と、両クランプ部材14により保持した基板PBの電極DTの配置に応じ、両クランプ部材14に設けられた複数のクランプ爪22のそれぞれを個別に基板PBの上方に張り出した張り出し位置又は張り出し位置から退避した退避位置に位置させる工程(クランプ爪張り出し工程)と、両クランプ部材14により保持し、かつ一又は複数のクランプ爪22が基板PBの上方に張り出した状態で基板PBの上面にマスクプレート4を接触させる工程(マスクプレート接触工程)と、基板PBの上面に接触されたマスクプレート4にペーストPTを供給する工程(ペースト供給工程)と、ペーストPTが供給されたマスクプレート4に対してスキージ6を摺動させ、マスクプレート4に設けられたパターン孔4a内にペーストPTを充填する工程(ペースト充填工程)と、スキージ6によるマスクプレート4のパターン孔4a内へのペーストPTの充填が終了した後、基板PBとマスクプレート4を相対的に離間させる工程(版離れ工程)を含むものとなっている。
本実施の形態におけるスクリーン印刷機1(スクリーン印刷方法で)では、両クランプ部材14に設けられた複数のクランプ爪22のそれぞれを、クランプ部材14に保持され
た基板PBの電極DTの配置に応じて張り出し位置又は退避位置に位置させるようになっており、基板PBの端部にファインパターンの電極DTが配置されているような場合には、張り出し位置に位置させた場合にファインパターンの電極DTの近傍に位置することとなるクランプ爪22以外のクランプ爪22を基板PBの上方に張り出させてスクリーン印刷を行うことができる。このため、基板PBの端部にファインパターンの電極DTが配置されているときであっても印刷精度を低下させず、版離れのときに基板PBがクランプ部材14から脱落することを防止することができるので、作業のやり直し等による作業効率の低下を防ぐことができる。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述したものに限定されない。例えば、上述の実施の形態では、クランプ爪22は各クランプ部材14にひとつずつ設けられるようになっていたが、これは一例であり、各クランプ部材14に設けられるクランプ爪22の数は特に限定されない。各クランプ部材14に設けられるクランプ爪22の数が2つ以上である場合、ファインパターンの電極DTの近傍に位置させることなく張り出させることができるクランプ爪22の数、すなわち、基板PBとマスクプレート4の間に介在させることができるクランプ爪22の数は上述の実施の形態の場合よりも増大するので、版離れのときに、基板PBとマスクプレート4をより容易に離間させることができるようになる。
印刷精度を低下させず、版離れのときに基板がクランプ部材から脱落することを防止して作業効率の低下を防ぐことができるスクリーン印刷機及びスクリーン印刷方法を提供する。
1 スクリーン印刷機
3 基板位置決めユニット(版離れ手段)
4 マスクプレート
4a パターン孔
5 シリンジ(ペースト供給手段)
6 スキージ
14 クランプ部材
22 クランプ爪(爪状部材)
30 制御装置(爪状部材位置制御手段、版離れ手段)
39 タッチパネル(爪状部材位置制御手段)
PB 基板
DT 電極
PT ペースト

Claims (4)

  1. 基板の両側部をクランプして基板を保持する一対のクランプ部材と、
    両クランプ部材に設けられ、基板の上方に張り出した張り出し位置又は張り出し位置から退避した退避位置に位置する複数の爪状部材と、
    両クランプ部材に保持された基板に形成されたファインパターン電極の前記基板上における位置に応じ、複数の爪状部材のそれぞれを個別に張り出し位置又は退避位置に位置させる爪状部材位置制御手段と、
    両クランプ部材により保持され、かつ一又は複数の爪状部材が基板の上方に張り出した状態で基板の上面に接触されるマスクプレートと、
    基板の上面に接触されたマスクプレートにペーストを供給するペースト供給手段と、
    ペースト供給手段によりペーストが供給されたマスクプレートに対して摺動し、マスクプレートに設けられたパターン孔内にペーストを充填するスキージと、
    スキージによるマスクプレートのパターン孔内へのペーストの充填が終了した後、基板とマスクプレートを相対的に離間させる版離れ手段とを備えたことを特徴とするスクリーン印刷機。
  2. 前記爪状部材位置制御手段は、前記爪状部材を前記張り出し位置に位置させた場合に前記爪状部材が前記基板に形成された前記ファインパターン電極の近傍に位置する場合、前記爪状部材を前記退避位置に位置させ、
    前記爪状部材を前記張り出し位置に位置させた場合に前記爪状部材が前記基板に形成された前記ファインパターン電極の近傍に位置しない場合、前記爪状部材を前記張り出し位置に位置させることを特徴とする請求項1に記載のスクリーン印刷機。
  3. 一対のクランプ部材により基板の両側部をクランプして保持する工程と、
    両クランプ部材により保持した基板に形成されたファインパターン電極の前記基板上における位置に応じ、両クランプ部材に設けられた複数の爪状部材のそれぞれを個別に基板の上方に張り出した張り出し位置又は張り出し位置から退避した退避位置に位置させる工程と、
    両クランプ部材により保持し、かつ一又は複数の爪状部材を基板の上方に張り出させた状態で基板の上面にマスクプレートを接触させる工程と、
    基板の上面に接触させたマスクプレートにペーストを供給する工程と、
    ペーストを供給したマスクプレートに対してスキージを摺動させ、マスクプレートに設けられたパターン孔内にペーストを充填する工程と、
    スキージによるマスクプレートのパターン孔内へのペーストの充填が終了した後、基板とマスクプレートを相対的に離間させる工程とを含むことを特徴とするスクリーン印刷方法。
  4. 前記位置させる工程において、前記爪状部材を前記張り出し位置に位置させた場合に前記爪状部材が前記基板に形成された前記ファインパターン電極の近傍に位置する場合、前記爪状部材を前記退避位置に位置させ、
    前記爪状部材を前記張り出し位置に位置させた場合に前記爪状部材が前記基板に形成された前記ファインパターン電極の近傍に位置しない場合、前記爪状部材を前記張り出し位置に位置させる請求項3に記載のスクリーン印刷方法。
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