JP5255537B2 - 無線通信制御方法、無線基地局装置及び移動端末装置 - Google Patents

無線通信制御方法、無線基地局装置及び移動端末装置 Download PDF

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Description

本発明は、次世代移動通信システムにおける無線通信制御方法、無線基地局装置及び移動端末装置に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいては、周波数利用効率の向上、データレートの向上を目的として、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)やHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)を採用することにより、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)をベースとしたシステムの特徴を最大限に引き出すことが行われている。このUMTSネットワークについては、更なる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が検討されてきた(非特許文献1)。LTEでは、多重方式として、下り回線(下りリンク)にW−CDMAとは異なるOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)を用い、上り回線(上りリンク)にSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)を用いている。
第3世代のシステムは、概して5MHzの固定帯域を用いて、下り回線で最大2Mbps程度の伝送レートを実現できる。一方、LTEのシステムでは、1.4MHz〜20MHzの可変帯域を用いて、下り回線で最大300Mbps及び上り回線で75Mbps程度の伝送レートを実現できる。また、UMTSネットワークにおいては、更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの後継システムも検討されている(例えば、LTEアドバンスト(LTE−A))。将来的には、これら複数の移動通信システムが並存することが予想される。現在検討されているLTE−Aのシステムには、LTEとの後方互換性(バックワード・コンパチビリティ)を確保することが要求されている。
3GPP, TR25.912 (V7.1.0), "Feasibility study for Evolved UTRA and UTRAN", Sept. 2006
ところで、LTE-Aでは、LTEシステム(release-8)のシステム帯域を一単位とする基本周波数ブロックが複数ブロック結合されて、システム帯域が広帯域化されることが決められている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、基本周波数ブロックを複数ブロック結合してシステム帯域を広帯域化した通信システムにおいて、下りリンク共有チャネルとその下り制御チャネルとを異なる基本周波数ブロックで送るのに適した無線通信制御方法、無線基地局装置及び移動端末装置を提供することを目的とする。
本発明の無線通信制御方法は、送信時間単位で送信データに複数の基本周波数ブロックを割り当てると共に、一方の基本周波数ブロックを割り当てた送信データに対する下りリンク制御信号に他方の基本周波数ブロックを割り当てるステップと、前記下りリンク制御信号に前記送信時間単位における前記一方の基本周波数ブロックの下り制御チャネルの割当て位置を示す割当て情報を含ませるステップと、前記割当て情報が含まれた前記下りリンク制御信号を、前記他方の基本周波数ブロックで送信するステップと、を具備したことを特徴とする。
本発明の無線通信制御方法は、複数の基本周波数ブロックを受信するステップと、受信した基本周波数ブロック毎に、基本周波数ブロックの受信信号から下りリンク制御信号の送信時間単位における割当て位置を示す割当て情報を復号するステップと、復号した各基本周波数ブロックの割当て情報に基づいて各基本周波数ブロックから下りリンク制御信号を復号するステップと、復号した下りリンク制御信号のうち下りリンク制御信号の割当てられた基本周波数ブロックとは異なる基本周波数ブロックの送信データに対する下りリンク制御信号が検出された場合、検出された下りリンク制御信号に含まれた下り制御チャネルの割当て位置を示す割当て情報を取り出すステップと、取り出した割当て情報に基づいて、前記異なる基本周波数ブロックの送信データを復号するステップと、を具備したことを特徴とする。
本発明によれば、一方の基本周波数ブロックを割り当てた送信データに対する下りリンク制御信号に他方の基本周波数ブロックを割り当てた場合、一方の基本周波数ブロックの下り制御チャネルの割当て位置を示す割当て情報が含まれた下りリンク制御信号が、他方の基本周波数ブロックで送信される。したがって、ユーザ端末において他方の基本周波数ブロックで割当て情報が含まれた下りリンク制御信号が誤りなく復号できれば、その下りリンク制御信号に含まれた割当て情報も誤りなく受信できたことになる。下りリンク制御信号が正しく受信され、その割当て位置を示す割当て情報が誤って受信されることによる、不具合を防止できる。
本発明においては、基本周波数ブロックを複数ブロック結合してシステム帯域を広帯域化した通信システムにおいて、下りリンク共有チャネルとその下り制御チャネルとを異なる基本周波数ブロックで送るのに適した無線通信制御方法、無線基地局装置及び移動端末装置を提供できる。
LTE及びLTE-Aシステムのシステム帯域を説明するための図 (A)PDSCHとそのPDCCHが同じコンポーネントキャリアで送られる様子を示す図、(B)PDSCHとそのPDCCHが異なるコンポーネントキャリアで送られる様子を示す図 制御チャネル領域とデータ領域との関係を示す下りリンク制御チャネル構成を示す図 (A)LTEシステム(release-8)で定義されているDCI構成図、(B)PDSCHとPDCCHとを異なるコンポーネントキャリアで送る場合のDCI構成図 (A)CRCをユーザ識別番号でマスキングする概念図、(B)CRCをユーザ識別番号及びCFI値でマスキングする概念図 本発明の実施例に係る移動通信システムの概略構成を示す図 本発明の実施の形態に係る無線基地局装置の概略構成を示す図 図7に示す無線基地局装置のベースバンド処理部の機能ブロック図 図8に示すベースバンド処理部における送信処理系の機能ブロック図 CFI値がサブフレームに割り当てられるまでの処理内容を示す図 DCI構造を周波数領域でマッピングするまでの処理内容を示す図 DCI構造を周波数領域でマッピングするまでの処理内容とDCI構造とを対応させた行程図 本発明の実施の形態に係る移動端末装置の概略構成を示す図 図13に示す移動端末装置のベースバンド処理部の機能ブロック図 PCFICH誤りの影響を説明する図 CFI値及びキャリア番号のための追加フィールドが設けられたDCI構造を示す図 ユーザ識別フィールドをキャリア番号でマスキングしたDCI構造を示す図 キャリア番号のための追加フィールドが設けられたDCI構造を示す図 ユーザ識別フィールドをキャリア番号でマスキングしたDCI構造を示す図 (A)は図18に示すDCI構造において絶対指示法を示す図、(B)は図18に示すDCI構造において相対指示法を示す図 (A)は図19に示すDCI構造において絶対指示法を示す図、(B)は図19に示すDCI構造において相対指示法を示す図 ユーザ識別フィールドをCFI値でマスキングしたDCI構造を示す図 ユーザ識別フィールドをCFI値とキャリア番号でマスキングしたDCI構造を示す図 DCI構造を動的に切り替える方法を示す図 DCI構造を動的に切り替える他の方法を示す図 DCI構造を動的に切り替える他の方法を示す図 DCI構造を動的に切り替える他の方法を示す図 DCI構造を動的に切り替える他の方法を示す図 DCI構造を動的に切り替える他の方法を示す図 CFI値の下位2ビットとユーザ識別子(UE-ID)の下位2ビットとの好ましい組み合わせを示す図
図1は、LTE−Aで定められた階層型帯域幅構成を示す図である。図1に示す例は、複数の基本周波数ブロックで構成される第1システム帯域を持つ第1移動通信システムであるLTE−Aシステムと、一つの基本周波数ブロックで構成される第2システム帯域を持つ第2移動通信システムであるLTEシステムが併存する場合の階層型帯域幅構成である。LTE−Aシステムにおいては、例えば、100MHz以下の可変のシステム帯域幅で無線通信し、LTEシステムにおいては、20MHz以下の可変のシステム帯域幅で無線通信する。LTE−Aシステムのシステム帯域は、LTEシステムのシステム帯域を一単位とする少なくとも一つの基本周波数ブロックとなっている。LTE−Aでは基本周波数ブロックをコンポーネントキャリア(CC)と呼ぶ。このように複数の基本周波数ブロックを結合して広帯域化することをキャリアアグリゲーションという。
例えば、図1においては、LTE−Aシステムのシステム帯域は、LTEシステムのシステム帯域(ベース帯域:20MHz)を一つのコンポーネントキャリアとする5つのコンポーネントキャリアの帯域を含むシステム帯域(20MHz×5=100MHz)となっている。図1においては、移動端末装置UE(User Equipment)#1は、LTE−Aシステム対応(LTEシステムにも対応)の移動端末装置であり、100MHzまでのシステム帯域に対応可能である。UE#2は、LTE−Aシステム対応(LTEシステムにも対応)の移動端末装置であり、40MHz(20MHz×2=40MHz)までのシステム帯域に対応可能である。UE#3は、LTEシステム対応(LTE−Aシステムには対応せず)の移動端末装置であり、20MHz(ベース帯域)までのシステム帯域に対応可能である。
このように広帯域化されたシステム帯域での無線通信において、トラヒックチャネル(PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)受信、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)送信)に必要な情報を通知する下りリンク制御チャネルを送る方法として、図2(A)(B)に示す2つの方法が考えられる。図2(A)に示す方法では、PDSCHとそのPDCCHとが同じコンポーネントキャリアで送られる。具体的には、PDSCH-1がコンポーネントキャリアCC#1に割り当てられ、PDSCH-2が異なるコンポーネントキャリアCC#2に割り当てられている。PDSCH-1に関する制御情報であるPDCCH-1はPDSCH-1と同じコンポーネントキャリアCC#1で送られ、PDSCH-2に関する制御情報であるPDCCH-2はPDSCH-2と同じコンポーネントキャリアCC#2で送られる。ユーザ端末は、PDCCHを復号してPDSCHの制御情報を取得し、その制御情報にしたがってPDSCHを復号する。
図2(B)に示す方法では、PDSCHとそのPDCCHが異なるコンポーネントキャリアで送られる。具体的には、図2(A)と同様に、PDSCH-1がコンポーネントキャリアCC#1に割り当てられ、PDSCH-2が異なるコンポーネントキャリアCC#2に割り当てられているが、PDSCH-2の制御情報であるPDCCH-2の通知方法が図2(A)の方法と異なる。すなわち、PDCCH-2はPDSCH-2とは異なるコンポーネントキャリア#1で送られる。
本発明者等は、キャリアアグリゲーションによってシステム帯域が広帯域化されるLTE−Aシステムで、図2(B)に示されるようなPDSCH-2とは異なるコンポーネントキャリアCC#1でのPDCCH-2の通知方法が許容された場合、PDCCH-2が誤りなく復号されたとしても、異なるコンポーネントキャリア(CC#2)で送られるPDSCH-2が正しく復号されない可能性がある点について着目した。
以下、具体的に説明する。LTE/LTE-Aシステムにおいて、下りリンクL1/L2制御信号として送信する情報には、制御チャネルフォーマット情報(CFI:Control channel Format Indicator)、上りリンク共有チャネル(PUSCH)送信データに対するACK/NACK情報、上り/下りリンク共有チャネルのリソース割り当て情報(DCI:Downlink Control Information)を含むことができる。DCIは、主に無線リソース割り当て情報を含むが、送信電力制御コマンド等の無線リソース以外の制御情報を含むことができる。そのため、DCIは下りリンク制御情報と言っても良い。下りリンクL1/L2制御情報は、PCFICH (Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH (Physical Hybrid ARQ Indicator Channel)、PDCCHにより送信される。これらの制御信号はPDSCHと時間多重する形で各サブフレームにおける第1スロットの先頭nOFDMシンボルで通知される。サブフレームはユーザデータ送信時の送信時間単位である。
PCFICHは、1サブフレームにおいてPDCCHが割り当てられるOFDMシンボル数(n)を2ビットのCFI値で通知する。CFI値で指示された領域に、PCFICH、PHICH、PDCCHの信号が配置される。各サブフレームにおいてCFI値で指示された領域を、制御チャネル領域といい、各サブフレームにおいてPDSCHの信号(主にユーザデータであるが、一部の制御信号を含むことができる)が配置される領域を、データ領域ということができる。図3に制御チャネル領域とデータ領域との関係が例示されている。サブフレーム#1はCFI=1が通知される場合であって、第1スロットの先頭1OFDMシンボルに制御チャネル領域が多重され、サブフレームの第1スロットの先頭から第2OFDMシンボル目からデータ領域が開始している。すなわち、サブフレーム毎に通知されるCFI値が、各サブフレームにおける制御チャネル領域とデータ領域との境界を示すことになる。
図2(B)に示されるPDCCHの通知方法の場合、コンポーネントキャリア(CC#2)で送られたPCFICHが誤っていると、そのPCFICHにより通知されるCFI値で示されたPDSCH-2開始位置が誤る。その結果、PDSCH-2が正しく復号されない現象が生じる。特に、PDCCH-2が誤りなく復号された場合は、PDSCH-2について復号の失敗と再送要求とを繰り返すこととなり、大きな無駄が生じる。
そこで、本発明は、PDSCHとその制御情報であるPDCCHとが異なるコンポーネントキャリアで送られる場合に対応するため,(A)PDCCHにより通知されるDCIに、PCFICHにより通知されるべきCFI値が含まれる制御チャネル構成,および(B)CRCにマスキングする構成の2種類を採用する。
本発明の一つの側面では、PDCCHにより通知されるDCIにCFI値が含まれたDCI構成を実現するために、DCIにCFI値ビットが設定される追加フィールドを備える。
図4(A)(B)はDCI構成を示している。同図(A)はLTEシステム(release-8)で定義されているDCI構成が示されており、同図(B)はPDSCHとそのPDSCHの制御情報であるPDCCHとを、異なるコンポーネントキャリアで送る場合に好ましいDCI構成が示されている。LTEシステム(release-8)で定義されているDCI構成は、端末毎のリソース割当情報(Resource block assignment)、割り当てたリソースブロック誤り率を満たす最も高効率のMCS情報(Modulation and Coding Scheme)、端末側で生じた受信データ誤りを高効率,低遅延で訂正するために用いる,ハイブリッドARQを用いる際に必要な情報,具体的には初回送信と再送パケットを合成する際に対応するメモリを指示するHARQプロセス番号(HARQ process number)、新規データか再送データかを区別する識別子(New data indicator)、HARQで冗長度のどの部分を送っているかを示す情報(Redundancy version)、PUCCHの送信電力制御コマンド(TPC for PUCCH)を備えて構成されている。
図4(B)に示すDCI構成は、LTEシステム(release-8)で定義されているDCIフィールド構成に追加して、PCFICHにより通知されるべきCFI値が設定される追加フィールドが設けられている。ここで,このCFI値は,対応するPDSCHのCFI値を示す。この追加フィールドは物理チャネルでは,PCFICHを用いておくられる。CFIフィールドが追加されたDCI構成としたことにより、DCIとCFI値とが一体として送られるので、PDCCH(DCIフィールド)が誤りなく復号された場合は、常にCFIフィールドも正しく復号されることになる。したがって、PDSCHとそのPDSCHの制御情報であるPDCCHとが異なるコンポーネントキャリアで送られる場合であっても、PDCCH(DCIフィールド)が誤りなく復号されたのに、CFI値が誤っているといった不具合を解消することができる。
本発明の別の側面では、PDCCHにより通知されるDCIにCFI値が含まれたDCI構成を実現するために、DCIフィールドの一部をCFI値でマスキングする。
図5(A)(B)を参照して、DCIに付加するCRC(Cyclic Redundancy Check)符号をユーザ識別子(UE-ID)でマスキングする方法について説明する。同図(A)はDCI構成にCFI値を含ませない場合の概念図である。DCIフィールドの最後尾に16ビットのCRC符号が付加されている。付加されたCRC符号だけが、ユーザ毎に割り当てられたユーザ識別子(UE-ID)でマスキングされている。マスキング手法として、CRC符号とユーザ識別子(UE-ID)との間の排他的論理和の演算が行われている。ユーザ端末ではユーザに割り当てられたユーザ識別子(UE-ID)を用いてCRCを復元する。
図5(B)に示す方法は、ユーザ識別子(UE-ID)を用いたマスキングと、CFI値を用いたマスキングとが行なわれる。ユーザ識別子(UE-ID)とCFI値との間の排他的論理和演算によりマスクを作成し、このマスクを用いてCRC符号をマスキングする。図5(B)ではユーザ識別子(UE-ID)とCFI値との排他的論理和演算でマスクを作成しているが、本発明は排他的論理和演算以外のマスキング手法を適用することもできる。
このように、DCIフィールドの一部をCFI値でマスキングすることにより、DCI構成のビット長を抑制して、DCIにCFI値を含ませることができる。本発明は、CFI値でマスキングするDCIフィールドの一部がCRC符号に限定されない。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、LTE−Aシステムに対応する無線基地局装置及び移動端末装置を用いる場合について説明する。
図6を参照しながら、本発明の実施例に係る移動端末装置(UE)10及び基地局装置(Node B)20を有する移動通信システム1について説明する。図6は、本実施の形態に係る移動端末装置10及び基地局装置20及びを有する移動通信システム1の構成を説明するための図である。なお、図6に示す移動通信システム1は、例えば、LTEシステム或いは、SUPER 3Gが包含されるシステムである。また、この移動通信システム1は、IMT−Advancedと呼ばれても良いし、4Gと呼ばれても良い。
図6に示すように、移動通信システム1は、基地局装置20と、この基地局装置20と通信する複数の移動端末装置10(10、10、10、・・・10、nはn>0の整数)とを含んで構成されている。基地局装置20は、上位局装置30と接続され、この上位局装置30は、コアネットワーク40と接続される。移動端末装置10は、セル50において基地局装置20と通信を行っている。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)等が含まれるが、これに限定されるものではない。
各移動端末装置(10、10、10、・・・10)は、同一の構成、機能、状態を有するので、以下においては、特段の断りがない限り移動端末装置10として説明を進める。また、説明の便宜上、基地局装置20と無線通信するのは移動端末装置10であるものとして説明するが、より一般的には移動端末装置も固定端末装置も含むユーザ装置(UE: User Equipment)でよい。
移動通信システム1においては、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、システム帯域を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。
ここで、LTEシステムにおける通信チャネルについて説明する。下りリンクについては、各移動端末装置10で共有されるPDSCHと、下りL1/L2制御チャネル(PDCCH、PCFICH、PHICH)とが用いられる。このPDSCHにより、ユーザデータ、すなわち、通常のデータ信号が伝送される。送信データは、このユーザデータに含まれる。なお、基地局装置20で移動端末装置10に割り当てたCCやスケジューリング情報は、L1/L2制御チャネルにより移動端末装置10に通知される。
上りリンクについては、各移動端末装置10で共有して使用されるPUSCHと上りリンクの制御チャネルであるPUCCH(Physical Uplink Control Channel)とが用いられる。このPUSCHにより、ユーザデータが伝送される。また、PUCCHにより、下りリンクの無線品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)等が伝送される。
ここで、図7を参照しながら、本実施の形態に係る基地局装置20の構成について説明する。図7に示すように、基地局装置20は、送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、呼処理部205と、伝送路インターフェース206とを備えている。
下りリンクにより基地局装置20から移動端末装置10に送信されるユーザデータは、基地局装置20の上位に位置する上位局装置30から伝送路インターフェース206を介してベースバンド信号処理部204に入力される。
ベースバンド信号処理部204においては、PDCPレイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(radio link control)再送制御の送信処理などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御、例えば、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送信処理、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理が行われて、送受信部203に転送される。また、下りリンク制御チャネルである物理下りリンク制御チャネルの信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換等の送信処理が行われて、送受信部203に転送される。
また、ベースバンド信号処理部204は、上述した報知チャネルにより、移動端末装置10に対して、セル50における通信のための制御情報を通知する。当該セル50における通信のための報知情報には、例えば、上りリンク又は下りリンクにおけるシステム帯域幅や、PRACHにおけるランダムアクセスプリアンブルの信号を生成するためのルート系列の識別情報(Root Sequence Index)等が含まれる。
送受信部203においては、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する周波数変換処理が施され、その後、アンプ部202で増幅されて送受信アンテナ201より送信される。
一方、上りリンクにより移動端末装置10から基地局装置20に送信される信号については、送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号がアンプ部202で増幅され、送受信部203で周波数変換されてベースバンド信号に変換され、ベースバンド信号処理部204に入力される。
ベースバンド信号処理部204においては、入力されたベースバンド信号に含まれるユーザデータに対して、FFT処理、IDFT処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース206を介して上位局装置30に転送される。
呼処理部205は、通信チャネルの設定や解放等の呼処理や、基地局装置20の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
図8は、本実施の形態に係る基地局装置20が有するベースバンド信号処理部204の機能ブロック図であり、図9は基地局装置20のベースバンド信号処理部204における送信処理部の機能ブロックを示している。受信信号に含まれたリファレンス信号(参照信号)は、同期検出・チャネル推定部211及びCQI測定部212に入力される。同期検出・チャネル推定部211は、移動端末装置10から受信したリファレンス信号の受信状態に基づいて上りリンクのチャネル状態を推定する。CQI測定部212は、移動端末装置10から受信される品質測定用リファレンス信号からCQIを測定している。
一方、ベースバンド信号処理部204に入力した受信信号は、当該受信信号に付加されたサイクリックプレフィックスがCP除去部213で除去された後、高速フーリエ変換部214でフーリエ変換されて周波数領域の情報に変換される。周波数領域の情報に変換された受信信号は、サブキャリアデマッピング部215にて周波数領域でデマッピングされる。サブキャリアデマッピング部215は、移動端末装置10でのマッピングに対応してデマッピングする。周波数領域等化部216は、同期検出・チャネル推定部211から与えられるチャネル推定値に基づいて受信信号を等化する。逆離散フーリエ変換部217は、受信信号を逆離散フーリエ変換して、周波数領域の信号を時間領域の信号に戻す。そして、データ復調部218及びデータ復号部219にて、伝送フォーマット(符号化率、変調方式)に基づいて復調、復号されて送信データが再生される。
スケジューラ220には、送信信号を処理する上位局装置30から送信データ及び再送指示が入力される。また、スケジューラ220には、同期検出・チャネル推定部211で推定されたチャネル推定値、並びに、CQI測定部212で測定された各リソースブロックのCQIが入力される。スケジューラ220は、上位局装置30から入力された再送指示、チャネル推定値及びCQIを参照しながら、上下制御信号及び上下共有チャネル信号のスケジューリングを行う。移動通信における伝搬路は、周波数選択性フェージングにより周波数ごとに変動が異なる。そこで、ユーザ端末へのユーザデータ送信時に、各ユーザ端末に対してサブフレーム毎に通信品質の良好なリソースブロックを割り当てる適応周波数スケジューリングが用いられる。適応周波数スケジューリングでは、各リソースブロックに対して伝搬路品質の良好なユーザ端末を選択して割り当てる。そのため、スケジューラ220は、各ユーザ端末からフィードバックされるリソースブロック毎のCQIを用いてリソースブロックを割り当てる。また、割り当てたリソースブロックで所定のブロック誤り率を満たすMCS(符号化率、変調方式)を決定する。
ベースバンド信号処理部204の送信処理系は、本実施の形態では3つのコンポーネントキャリアCC#1〜CC#3に適応可能に構成されており、各コンポーネントキャリアCC#1〜CC#3に対応して3つの下りチャネル信号生成部221−1〜221−3を備える。また、最大Nユーザ(ユーザ#1〜#N)を収容可能に構成されている。図9では、本発明に関連する下りチャネルとして、PDSCH、PDCCH、PCFICHを示しているが、実際には他のチャネルも含まれる。
下り送信データ生成部2211は、上位局装置30からの送信データを用いて下り共有チャネル信号を生成する。下り送信データ生成部2211で生成された送信データは、下り送信データ符号化・変調部2212で符号化された後、変調される。送信データに対する符号化方法や変調方式の情報(MCS)は、スケジューラ220から下り送信データ符号化・変調部2212に与えられる。同一のコンポーネントキャリアCC#1に割り当てられる他ユーザ#2〜#Nについても、同様に下り送信データ生成部2211及び下り送信データ符号化・変調部2212が設けられている。コンポーネントキャリアCC#1〜CC#3毎にPDSCHの信号が生成される。
下り送信制御データ生成部2213は、ユーザ毎に決定したリソース割り当て情報、MCS情報、HARQ用の情報、PUCCHの送信電力制御コマンド等から下りリンク制御信号(DCI)を生成する。下り送信制御データ生成部2213において生成された下りリンク制御信号(DCI)は、下り制御データ符号化・変調部2214で符号化された後、変調される。下り送信制御データ生成部2213によって生成される下りリンク制御情報のDCI構造は、図4(B)に示すようにPCFICHフィールド(CFI値)を含む。PCFICHフィールドの追加された下りリンク制御情報の符号化・変調処理については後述する。同一のコンポーネントキャリアCC#1に割り当てられる他ユーザ#2〜#Nについても、同様に下り送信制御データ生成部2213及び下り制御データ符号化・変調部2214が設けられている。コンポーネントキャリアCC#1〜CC#3毎にPDCCHにより通知される下りリンク制御情報(DCI)が生成される。
CFI生成部2215は、スケジューラ220により決定された下りリンク制御チャネルに割り当てられたOFDMシンボル数(制御チャネル領域)に基づいて、割り当てシンボル数を示す2ビットのCFI値を生成する。たとえば、コンポーネントキャリアCC#1のCFI生成部2215は、図3に示すようにサブフレーム毎に2ビットのCFI値を生成する。CFI生成部2215によって生成されたCFI値は、CFI符号化・変調部2216で符号化された後、変調される。
また、PDSCHとそのPDCCHが異なるコンポーネントキャリアで送られるようにスケジューリングされた場合、PDSCHを送る一方のコンポーネントキャリアのCFI生成部2215で生成されたCFI値が、PDCCHを送る他方のコンポーネントキャリアの下り送信制御データ生成部2213へ与えられる。たとえば、ユーザ#2に対するユーザデータ送信時に、PDSCHがコンポーネントキャリアCC#2に割り当てられ、PDCCHがことなるコンポーネントキャリアCC#1に割り当てられた場合が該当する。このようなリソース割り当てがなされた場合、そのPDCCH等が配置される制御チャネル領域を示すCFI値は、コンポーネントキャリアCC#2のCFI生成部2215#2で生成されている。そのため、コンポーネントキャリアCC#2のCFI生成部2215#2で生成されたCFI値が、コンポーネントキャリアCC#2においてユーザ#2に対応付けられた下り送信制御データ生成部2213#2へ与えられる。
下りチャネル多重部223は、各コンポーネントキャリアCC#1〜CC#3の符号化・変調部2212,2214,2216から出力される各チャネルの信号を多重(時間、周波数領域及びコード多重を含んでも良い)する。
下りチャネル多重部223で多重された下りチャネル信号は、逆高速フーリエ変換部224で逆高速フーリエ変換されて周波数領域の信号から時系列の信号に変換された後、サイクリックプレフィックス付加部(CP付加部)225でサイクリックプレフィックスが付加される。なお、サイクリックプレフィクスは、マルチパス伝搬遅延の差を吸収するためのガードインターバルとして機能する。サイクリックプレフィックスが付加された送信データは、送受信部203に送出される。
ここで、CFI値がサブフレームに割り当てられるまでの処理内容について、図10を参照して説明する。上記した通り、PCFICHは、1サブフレームにおけるPDCCHの割り当て領域を示すOFDMシンボル数を2ビットの情報(CFI値)として通知する。スケジューラ220がセル半径、収容ユーザ数等に応じて最適なCFI値を選択して、CFI生成部2215へ通知する。CFI生成部2215は、スケジューラ220から指示された下り制御チャネルの割り当て領域を示すOFDMシンボル数を2ビットのCFI値に変換する。CFI符号化・変調部2216が以下の処理を実行する。すなわち、2ビットのCFI値をシンプレックス符号化とビットリピティションによって32ビット符号化データにスクランブルする。これにより生成された16個のQPSKシンボルを4つのREG(Resource element group)にマッピングする。4リソースエレメントで1REGを構成し、1リソースエレメントは1サブキャリア×1OFDMシンボルで構成する。各REGは周波数ダイバーシチ効果を期待してシステム帯域の全域に均等に配置する。なお、1サブフレームは、時間領域が第1及び第2スロットで構成され、1スロットは7OFDMシンボルで構成される。また、周波数領域が12リソースブロック(RB)で構成され、1リソースブロックは、12サブキャリア(180kHz)で構成される。図10に示すように、CFI情報がマッピングされた各サブフレームでは、CFI情報(断片)が第1のスロットの先頭OFDMシンボルに配置される。
LTEシステムでは、以上のようにCFI値が各サブフレームにおける第1のスロットの先頭OFDMシンボルに配置されて送られている。本実施の形態では、PDSCHとそのPDCCHが異なるコンポーネントキャリアで送られる場合、CFI値がPDCCHを送るコンポーネントキャリアの下り送信制御データ生成部2213に与えられ、CFI値がDCI情報に組み込まれて送られる。
ここでは、CFI値が含まれたDCI構造を実現するために、図5(B)に示すCFI値によるマスキングを行うこととするが、図4(B)に示すようにDCI構造にPCFICHフィールド(CFI値)を追加する構造としても良い。
図11及び図12を参照してCFI値が含まれたDCI構造を周波数領域でマッピングするまでの処理について説明する。図11に示す例では、ユーザ#2のユーザデータを送るPDSCHにコンポーネントキャリアCC#2が割当てられ、そのPDSCHの下りリンク制御情報を送るPDCCHに異なるコンポーネントキャリアCC#1が割り当てられている。この場合、コンポーネントキャリアCC#1の下り送信制御データ生成部2213#2がユーザ#2に対するDCI情報を生成する(図9参照)。したがって、DCI構造に組み込まれるCFI値は、コンポーネントキャリアCC#2のCFI生成部2215#2から、コンポーネントキャリアCC#1の下り送信制御データ生成部2213#2又は下り制御データ符号化・変調部2214#2へ渡される。CFI値でCRC符号をマスキングする場合は、下り制御データ符号化・変調部2214#2へ渡しても良いが、DCI構造にPCFICH(CFI値)フィールドを追加する場合は、下り送信制御データ生成部2213#2へ渡す。
下り制御データ符号化・変調部2214#2は、図11、図12に示すデータ符号化及び変調処理をする。すなわち、DCIに16ビットのCRC符号を付加し、CRC符号を16ビットのユーザ識別子(UE−ID)とCFI値でマスキングする(図12参照)。マスキング処理されたDCIを符号化率に応じた符号により符号化し、PDCCHが所定のビット数となるようにレートマッチングする。他のユーザのPDCCHについても、DCIの符号化及びレートマッチングが行われる。ただし、PDSCHとPDCCHとが同じコンポーネントキャリアで送られるユーザに関しては、DCI構造にCFI情報を含ませる処理は行われない。
PDCCHの送信は、36シンボルからなるCCE(Control Channel Element)単位で行われる。基地局装置20のスケジューラ220は、各ユーザ#1〜#Nに対するCCEの割当数を制御することにより、符号化率を制御することができる。セル端にいるユーザのように高符号化率が必要なユーザに対しては割当てCCE数を少なくする。また、低符号化率が必要なユーザに対しては割当てCCE数を多くする。全てのPDCCHをシリアルに結合して多重した後、CCE単位でインターリーブする。さらに、セル固有系列でスクランブリングし、QPSKシンボルにマッピングする。これを4シンボル毎に束ねて所定の順番でREGにマッピングする。
このようにしてコンポーネントキャリア#2で送られるPDSCHの制御情報であるPDCCHがCFI値を含んだ状態で、異なるコンポーネントキャリア#1で送られる。
次に、図13を参照しながら、本実施の形態に係る移動端末装置10の構成について説明する。移動端末装置10は、送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、アプリケーション部105とを備えている。
下りリンクのデータについては、送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がアンプ部102で増幅され、送受信部103で周波数変換されてベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部104でFFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理等がなされる。この下りリンクのデータの内、下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部105に転送される。アプリケーション部105は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理等を行う。また、下りリンクのデータの内、報知情報も、アプリケーション部105に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部105からベースバンド信号処理部104に入力される。ベースバンド信号処理部104においては、再送制御(H−ARQ(Hybrid ARQ))の送信処理や、チャネル符号化、DFT処理、IFFT処理等が行われて送受信部103に転送される。送受信部103においては、ベースバンド信号処理部104から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する周波数変換処理が施され、その後、アンプ部102で増幅されて送受信アンテナ101より送信される。
図14は、本実施の形態に係る移動端末装置10が有するベースバンド信号処理部104の機能ブロック図であり、受信処理系が示されている。送受信部103から出力される受信信号がCP除去部111へ入力される。CP除去部111において受信信号からガードインターバルであるサイクリックプレフィックスが除去される。サイクリックプレフィックスが除去された受信信号(OFDM信号)は、高速フーリエ変換部(FFT)112で高速フーリエ変換されて、時間成分の波形から周波数成分の直交マルチキャリア信号に変換される。下り制御データ受信部113において下り制御チャネルの信号が復調される。下り送信データ受信部114において、下り制御情報に基づいて、下り共有チャネルの信号が復調される。
移動端末装置10は複数のコンポーネントキャリアからなるシステム帯域を利用した通信が可能である。下り制御データ受信部113は、受信した全てのコンポーネントキャリアからそれぞれPCFICHを復号し、復号されたPCFICHからCFI値を得る。全てのコンポーネントキャリアから得られたCFI値を使って各コンポーネントキャリアで送られたPDCCHを復号する。PDCCHは、送信側においてDCIに付加したCRC符号が、ユーザ識別子(UE−ID)を用いてマスキングされている。下り制御データ受信部113では、ユーザ識別子(UE−ID)を用いてCRC符号部のマスキングを解除し、CRC符号によりDCIが誤りなく送られてきたかチェックする。その結果、DCIの誤りがないことを確認できれば、PDCCHが誤りなく受信できたことになる。
ここで、無線基地局20において移動端末装置10に対するユーザデータ送信時にPDSCHとPDCCHとに異なるコンポーネントキャリアが割り当てられた場合、PDCCHにより送信されたDCI構造にCFI値が含まれている。図4(B)に示す方法でCFIが通知されていれば、DCIにPCFICHフィールドが追加されている。DCIに追加されたPCFICHフィールドからCFI値を得ることができる。PDCCHを誤りなく受信できた場合、PCFICHフィールドから得られたCFI値も誤りなく受信できたことになる。または図5(B)に示す方法でCFIが通知されていれば、DCIに付加されたCRC部分が既知のユーザ識別子(UE-ID)とCFI値とでマスキングされている。したがって、マスキングされたCRC部分を既知のCRC符号と排他的論理和をとって、ユーザ識別子(UE-ID)とCFI値との排他的論理和から作成したマスクを復元する。さらに復元したマスクと既知のユーザ識別子(UE-ID)との排他的論理和からCFI値を求める。
PDSCHとPDCCHとに異なるコンポーネントキャリアが割り当てられた場合には、以上のようにDCI構造に含まれたCFI値を取り出し、そのCFI値を下り送信データ受信部114へ与える。下り送信データ受信部114は、下り制御データ受信部113で得られたCFI値に基づいてデータ領域(サブフレームにおけるPDSCHの開始位置)を検出し、PDSCHの開始位置からユーザデータの取得を開始する。
図15を参照して、PCFICHが誤った場合に、移動端末装置10で再送失敗が繰り返される不具合を防止できることについて説明する。
図15には、あるサブフレームについてPCFICHにより通知するCFI値がCFI=1であるにもかかわらず、移動局においてCFI=2と誤った場合が例示されている。このとき、PDSCH(送信信号)の制御情報であるPDCCHは、PDSCHとは異なるコンポーネントキャリアで送られている。
移動局では、第1スロットの第3シンボル目がPDSCHの開始位置であると誤って認識する。一方、PDSCHとは異なるコンポーネントキャリアで送られたPDCCHに誤りが生じていないとする。移動局は、誤ったCFI値により本来の送信データ系列の13番目を1番目であると認識する。この場合、誤り検査によって誤りが検出されるので、このずれた系列を受信バッファに保存して再送を要求する。そして、再送されたデータと受信バッファのデータとを合成するため、再び誤りが検出される結果となる。その結果、再送要求を繰り返す無駄が発生する。
本実施の形態によれば、PDSCHとPDCCHとに異なるコンポーネントキャリアが割り当てられた場合に、PDCCHにより通知されるDCIにCFI値を含ませるようにしたので、PDCCHが誤り無く受信できていれば、DCIに含ませて送られたCFI値も誤りが発生していない。したがって、このCFI値を用いてPDSCHの開始位置を検出すれば、無駄な再送の繰り返しを防止できる。
ところで、PDSCHとPDCCHとに異なるコンポーネントキャリアが割り当てられた場合に、PDCCHの本来のコンポーネントキャリアのキャリア番号を移動局に通知する必要がある。本発明はPDCCHの本来のコンポーネントキャリアのキャリア番号の通知方法については特に限定されない。あるコンポーネントキャリアから受信されたPDCCHが、いずれのコンポーネントキャリアのものであるかを、移動局で認識できれば良い。
次に、CFI値と本来のコンポーネントキャリアのキャリア番号とを、他のコンポーネントキャリアに割り当てられたPDCCHのDCIに含ませるのに好適なDCI構造について説明する。
図16はCFI値及びコンポーネントキャリアのキャリア番号のための追加フィールドが設けられたDCI構造が示されている。同図に示すDCI構造は、DCIフィールドF1、キャリア識別フィールド(Carrier indicator)F2、PCFICHフィールドF3、ユーザ識別フィールドF4を有する。DCIフィールドF1は、LTEで定義されているDCIの制御情報が設定される(図4(A))。キャリア識別フィールドF2は、PDCCHに対応したPDSCHに割り当てられた本来のコンポーネントキャリアのキャリア番号が1ビットで設定される。PCFICHフィールドF3は、PCFICHのCFI値が2ビットで設定される。ユーザ識別フィールドF4は、PDSCHにより送られるユーザデータの受信先となる移動局のユーザ識別子(UE-ID)が4ビットで設定される。LTEとの後方互換性を確保するために、ユーザ識別フィールドF4は、CRC部分をユーザ識別子(UE-ID)でマスキングしている。図5(A)に示すCRC符号は16ビットであるが、ここでは便宜的に4ビットで示している。
キャリア識別フィールドF2が1ビット幅の場合、2つのコンポーネントキャリアを識別することができる。キャリア番号を指示する方法として、絶対指示法または相対指示法が適用可能である。絶対指示法は、キャリア識別フィールド=0でコンポーネントキャリアCC#1を固定的に示し、キャリア識別フィールド=1でコンポーネントキャリアCC#2を固定的に示す。相対指示法は、キャリア識別フィールド=0で本来のコンポーネントキャリア(例えば、CC#1)を示し、キャリア識別フィールド=1で本来のコンポーネントキャリア(CC#1)から相対的に増加又は減少した番号のコンポーネントキャリア(例えば、CC#2)を示す。また、PCFICHフィールドが2ビット幅の場合、CFI値は1,2,3,4まで設定可能である。図16に示すDCI構造では、ユーザ識別フィールドF4がDCIフィールドF1とは別に設けられている。
DCI#1は、PDSCHとPDCCHに対して同じコンポーネントキャリアが割り当てられた場合のDCI構造を示している。DCI#2は、PDSCHとPDCCHとに異なるコンポーネントキャリアが割り当てられた場合のDCI構造を示している。
移動局では、PDCCHを復号した結果、DCI#1、DCI#2が得られるので、キャリア識別フィールドF2のビット値からDCIの属するコンポーネントキャリアを特定することができ、CFI値を得ることもできる。
また、PDSCHとPDCCHに対して同じコンポーネントキャリアが割り当てられた場合のDCI構造(DCI#1)と、PDSCHとPDCCHとに異なるコンポーネントキャリアが割り当てられた場合のDCI構造(DCI#2)とを同一構造にすることで、DCIのビット長を固定化することができる。
図17はユーザ識別フィールドをキャリア番号でマスキングしたDCI構造が示されている。同図に示すDCI構造は、図16に示すDCI構造において個別に設けられているキャリア識別フィールドF2が削除されている。キャリア番号をユーザ識別子(UE-ID)と同じビット数で表わし、ユーザ識別フィールドF4のユーザ識別子(UE-ID)をキャリア番号でマスキングしている。
ユーザ識別フィールドF4のユーザ識別子(UE-ID)をマスキングするマスク番号(キャリア番号)を指示する方法にも、絶対指示法または相対指示法が適用可能である。絶対指示法は、マスク番号=0000でコンポーネントキャリアCC#1を固定的に示し、マスク番号=0001でコンポーネントキャリアCC#2を固定的に示す。相対指示法は、マスク番号=0000で本来のコンポーネントキャリア(例えば、CC#1)を示し、マスク番号=0001で本来のコンポーネントキャリア(CC#1)から相対的に増加又は減少した番号のコンポーネントキャリア(例えば、CC#2)を示す。
移動局は、PDCCHを復号してDCI#2が得られた場合は、ユーザ識別フィールドF4とユーザ識別子(UE-ID)との排他的論理和を演算して、キャリア番号を取得する。
ユーザ識別子(UE-ID)のマスキングに使用される各コンポーネントキャリアCC#1、CC#2のキャリア番号は、基地局から移動局に対してシグナリングする。または、各コンポーネントキャリアのキャリア番号は共通の番号(マスク)を予め決めておき、PDSCHとPDCCHとに異なるコンポーネントキャリアが割り当てられた場合に、異なるコンポーネントキャリアCC#2のキャリア番号(マスク)をシグナリングするようにしても良い。
図18はコンポーネントキャリアのキャリア番号のための追加フィールドが設けられたDCI構造が示されている。同図に示すDCI構造は、DCIフィールドF1、キャリア識別フィールド(Carrier indicator)F2、ユーザ識別フィールドF4を有する。DCIフィールドF1は、LTEで定義されているDCIの制御情報が設定される(図4(A))。キャリア識別フィールドF2は、PDCCHに対応したPDSCHに割り当てられた本来のコンポーネントキャリアのキャリア番号が1ビットで設定される。ユーザ識別フィールドF4は、PDSCHにより送られるユーザデータの受信先となる移動局のユーザ識別子(UE-ID)が4ビットで設定される。LTEとの後方互換性を確保するために、ユーザ識別フィールドF4は、CRC部分をユーザ識別子(UE-ID)でマスキングしている。図5(A)に示すCRC符号は16ビットであるが、ここでは便宜的に4ビットで示している。
キャリア識別フィールドF2が1ビット幅の場合、2つのコンポーネントキャリアを識別することができる。キャリア番号を指示する方法として、絶対指示法または相対指示法が適用可能である。絶対指示法は、図20(A)に示すように、例えば、キャリア識別フィールドをコンポーネントキャリア番号に設定する。図20(A)においては、キャリア識別フィールド=1でコンポーネントキャリアCC#1を固定的に示し、キャリア識別フィールド=2でコンポーネントキャリアCC#2を固定的に示す。相対指示法は、図20(B)に示すように、キャリア識別フィールド=0で本来のコンポーネントキャリア(例えば、CC#1)を示し、キャリア識別フィールド=1で本来のコンポーネントキャリア(CC#1)から相対的に増加又は減少した番号のコンポーネントキャリア(例えば、CC#2)を示す。図18に示すDCI構造では、ユーザ識別フィールドF4がDCIフィールドF1とは別に設けられている。
DCI#1は、PDSCHとPDCCHに対して同じコンポーネントキャリアが割り当てられた場合のDCI構造を示している。DCI#2は、PDSCHとPDCCHとに異なるコンポーネントキャリアが割り当てられた場合のDCI構造を示している。
移動局では、PDCCHを復号した結果、DCI#1、DCI#2が得られるので、キャリア識別フィールドF2のビット値からDCIの属するコンポーネントキャリアを特定することができる。
また、PDSCHとPDCCHに対して同じコンポーネントキャリアが割り当てられた場合のDCI構造(DCI#1)と、PDSCHとPDCCHとに異なるコンポーネントキャリアが割り当てられた場合のDCI構造(DCI#2)とを同一構造にすることで、DCIのビット長を固定化することができる。
図19はユーザ識別フィールドをキャリア番号でマスキングしたDCI構造が示されている。同図に示すDCI構造は、図18に示すDCI構造において個別に設けられているキャリア識別フィールドF2が削除されている。キャリア番号をユーザ識別子(UE-ID)と同じビット数で表わし、ユーザ識別フィールドF4のユーザ識別子(UE-ID)をキャリア番号でマスキングしている。
ユーザ識別フィールドF4のユーザ識別子(UE-ID)をマスキングするマスク番号(キャリア番号)を指示する方法にも、絶対指示法または相対指示法が適用可能である。絶対指示法は、図21(A)に示すように、例えば、マスク番号をコンポーネントキャリア番号に設定する。図21(A)においては、マスク番号=0000でコンポーネントキャリアCC#1を固定的に示し、マスク番号=0001でコンポーネントキャリアCC#2を固定的に示す。相対指示法は、例えば、図21(B)に示すように、マスク番号=0000で本来のコンポーネントキャリア(例えば、CC#1)を示し、マスク番号=0001で本来のコンポーネントキャリア(CC#1)から相対的に増加又は減少した番号のコンポーネントキャリア(例えば、CC#2)を示す。
移動局は、PDCCHを復号してDCI#2が得られた場合は、ユーザ識別フィールドF4とユーザ識別子(UE-ID)との排他的論理和を演算して、キャリア番号を取得する。
ユーザ識別子(UE-ID)のマスキングに使用される各コンポーネントキャリアCC#1、CC#2のキャリア番号は、基地局から移動局に対してシグナリングする。または、各コンポーネントキャリアのキャリア番号は共通の番号(マスク)を予め決めておき、PDSCHとPDCCHとに異なるコンポーネントキャリアが割り当てられた場合に、異なるコンポーネントキャリアCC#2のキャリア番号(マスク)をシグナリングするようにしても良い。
図22はユーザ識別フィールドをCFI値でマスキングしたDCI構造が示されている。同図に示すDCI構造は、図16に示すDCI構造において個別に設けられているPCFICHフィールドF3が削除されている。CFI値をユーザ識別子(UE-ID)と同じビット数で表わし、ユーザ識別フィールドF4のユーザ識別子(UE-ID)をCFI値でマスキングしている。
移動局は、PDCCHを復号してDCI#2が得られた場合は、キャリア識別フィールドF2に異なるコンポーネントキャリアCC#2のキャリア番号がセットされている。この場合は、DCI#2のユーザ識別フィールドF4とユーザ識別子(UE-ID)との排他的論理和を演算して、CFI値を取得する。
図23はユーザ識別フィールドをCFI値とキャリア番号でマスキングしたDCI構造が示されている。同図に示すDCI構造は、図16に示すDCI構造において個別に設けられているキャリア識別フィールドF2とPCFICHフィールドF3が削除されている。キャリア番号、CFI値をそれぞれユーザ識別子(UE-ID)と同じビット数で表わし、ユーザ識別フィールドF4のユーザ識別子(UE-ID)をキャリア番号でマスキングし、さらにCFI値でマスキングする。
移動局は、PDCCHを復号してDCI#2が得られた場合は、DCI#2のユーザ識別フィールドF4とユーザ識別子(UE-ID)との排他的論理和を演算し、その演算結果とCFI値との排他的論理和を演算する。これにより、CFI値とキャリア番号とが得られる。
なお、図22、図23に示すDCI構造において、キャリア番号(マスク番号を含む)の指示は、上記した通り絶対指示法と相対指示法を適用可能である。
図24〜図29はDCI構造を動的に切り替える場合について例示している。
図24の上段には、LTEで定められているPDCCHの通知方法が示されており(通知方法1)、下段には図16に示されたPDCCHの通知方法(通知方法2A)が示されている。ユーザデータ送信時に、無線基地局20から移動端末装置10に対していずれの通知方法(通知方法1又は通知方法2A)を選択したかを通知する。各移動端末装置10に対して個別に通知する場合は、レイヤ3の無線リソース制御(RRC:radio resource control)シグナリング手順を通して行われることが好ましい。また、同一セル内の移動端末装置10に対して報知するのであれば、報知チャネルにより通知することができる。
図25はLTEで定められているPDCCHの通知方法(通知方法1)と図17に示されたPDCCHの通知方法(通知方法2B)とを切り替える例が示されている。この場合は、RRCシグナリングにより、通知方法の切替え及びキャリア番号として追加されるマスク情報(0001)を通知する。
図26はLTEで定められているPDCCHの通知方法(通知方法1)と図22に示されたPDCCHの通知方法(通知方法2C)とを切り替える例が示されている。RRCシグナリング又は報知チャネルにより、無線基地局20から移動端末装置10に対していずれの通知方法(通知方法1又は通知方法2C)を選択したかを通知する。
図27はLTEで定められているPDCCHの通知方法(通知方法1)と図23に示されたPDCCHの通知方法(通知方法2D)とを切り替える例が示されている。この場合は、RRCシグナリングにより、通知方法の切替え及びキャリア番号として追加されるマスク情報(0001)を通知する。
図28はLTEで定められているPDCCHの通知方法(通知方法1)と図18に示されたPDCCHの通知方法(通知方法2E)とを切り替える例が示されている。RRCシグナリング又は報知チャネルにより、無線基地局20から移動端末装置10に対していずれの通知方法(通知方法1又は通知方法2E)を選択したかを通知する。
図29はLTEで定められているPDCCHの通知方法(通知方法1)と図19に示されたPDCCHの通知方法(通知方法2F)とを切り替える例が示されている。この場合は、RRCシグナリングにより、通知方法の切替え及びキャリア番号として追加されるマスク情報(0001)を通知する。
なお、図24〜図29に示すDCI構造の準静的な切り替え方法は、キャリア番号は含むがCFI値を含まないDCI構造とLTEのDCI構造との切替えにも適用可能である。
ところで、割り当てられたコンポーネントキャリアのPCFICHに基づいてCRCをスクランブルする場合、CRCをスクランブルするマスクを得るために、CFI値とユーザ識別子(UE-ID)との排他的論理和を演算する方法と、2進数加算を演算する方法とがある。
排他的論理和をとる方法では、CFI=1, 2, 3を例えば0000, 0001, 0010という値として、ユーザ識別子(UE-ID)と(方法2Bであればマスクに対しても)の排他的論理和をとる。また、CFI=1, 2, 3を0000, 0101, 1010というように別のパターンを作成してユーザ識別子(UE-ID)との排他的論理和を演算しても良い。
単純に和をとる方法では、CFI=1, 2, 3を例えば0000, 0001, 0010という値としてユーザ識別子(UE-ID)と(方法2Bであればマスクに対しても)の和をとる(上記に対して繰上げ計算が加わる)。
このようなPCFICH(CFI値)でのマスキングはビット数が増大しないというメリットがある反面、ユーザ識別子(UE-ID)の衝突が生じ得る。例えば、UE-ID:0000,PCFICH:0001と、UE-ID:0001,PCFICH:0000とが区別できない。
したがって、可能な限り衝突問題が起こらないようにマスクを行うことが重要である。本発明者等は、PCFICHのCFI値が3種類(00、01、10)しかとらないことに着目し、CFI値のビットパターンの下位2ビットを、ユーザ識別子(UE-ID)の下位2ビットとの組み合わせで、図30に示すように定義する。基地局装置20がユーザ識別子(UE-ID)を発行する際に、常に下位2ビット00とすれば,上記衝突する問題は生じないことを見出した。これは、上記のように定義することで,CFIによるマスクが下位2ビットにしか影響しないため,上位の14ビットが異なるUE-IDを用いることにより衝突は生じなくなるためである。
また、ユーザ端末となる移動端末装置10は、PCFICHの誤りに対する耐性を改善するために、以下の方法を採ることができる。
移動端末装置10にPCFICH誤りの検出機構を備える。基地局装置20からPCFICHにより通知されたCFI値に基づいてデータ領域(PDSCH)からユーザデータを取り出して復号(例えばターボ復号)する。このときに、検出機構がターボ復号前後の尤度によって受信信号の信頼性を確認し、信頼性が閾値より低ければ、再送要求時に受信ユーザデータは破棄するように指示する。これにより、PCFICH誤りに起因してPDSCHの間違った開始位置から取り込んだ受信データが廃棄されるので、再送されたPCFICHに誤りがなければ正しくデータ受信することができる。
また、移動端末装置10において、PCFICHにより通知されるCFI値ではなく、3種類のCFI値(n=1,2,3)の全てに基づいて、各サブフレームにおけるPDSCHの読み取り開始位置を変えて受信データを復号し、CRCがOKとなった受信データを採用する。すなわち、PDSCHの読み取り開始位置を、各サブフレームにおける第1スロットの第2、第3、第4OFDMシンボルの順番に切り替える。
また、PCFICH誤りの影響が小さくなるフレーム構成としても良い。例えば、PDSCHを各サブフレームにおける第1スロットの第4OFDMシンボルから配置し、PDSCHの最後のデータをそのサブフレームの第2、第3OFDMシンボルに多重する。このようなフレーム構成とすることにより、PCFICHによらず第4〜第14OFDMシンボルのデータ位置は固定となるため、PCFICH誤りの影響が小さくなる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
1 移動通信システム
10 移動端末装置
20 基地局装置
30 上位局装置
40 コアネットワーク
201 送受信アンテナ
202 アンプ部
203 送受信部
204 ベースバンド信号処理部
205 呼処理部
206 伝送路インターフェース
211 同期検出・チャネル推定部
212 CQI測定部
213 CP除去部
214 高速フーリエ変換部
215 サブキャリアデマッピング部
216 周波数領域等化部
217 逆離散フーリエ変換部
218 データ復調部
219 データ復号部
220 スケジューラ
223 下りチャネル多重部
2211 下り送信データ生成部
2212 下り送信データ符号化・変調部
2213 下り送信制御データ生成部
2214 下り制御データ符号化・変調部
2215 CFI生成部
2216 CFI符号化・変調部

Claims (10)

  1. 送信時間単位で送信データに複数の基本周波数ブロックを割り当てると共に、一方の基本周波数ブロックを割り当てた送信データに対する下りリンク制御信号に他方の基本周波数ブロックを割り当てるステップと、
    前記下りリンク制御信号に前記送信時間単位における前記一方の基本周波数ブロックの下り制御チャネルの割当て位置を示す割当て情報を含ませるステップと、
    前記割当て情報が含まれた前記下りリンク制御信号を、前記他方の基本周波数ブロックで送信するステップと、
    を具備したことを特徴とする無線通信制御方法。
  2. 前記下りリンク制御信号は、前記割当て情報を追加するためのフィールドが追加されていることを特徴とする請求項1記載の無線通信制御方法。
  3. 前記下りリンク制御信号は、前記割当て情報を表すビットデータで当該下りリンク制御信号の一部がマスキングされていることを特徴とする請求項1記載の無線通信制御方法。
  4. 前記割当て情報でマスキングされる前記下りリンク制御信号の一部は、下りリンク制御信号に付加された誤り検出符号であることを特徴とする請求項3記載の無線通信制御方法。
  5. ユーザ端末に割り当てられたユーザ識別番号と前記割当て情報とで前記誤り検出符号がマスキングされていることを特徴とする請求項3記載の無線通信制御方法。
  6. 送信時間単位で送信データに複数の基本周波数ブロックを割り当て、送信データとその下りリンク制御信号に同じ基本周波数ブロックを割り当てるステップと、
    前記下りリンク制御信号と前記送信時間単位において当該下りリンク制御信号が割当てられる下り制御チャネルの割当て位置を示す割当て情報とを送信データと同じ基本周波数ブロックで送信するステップと、を具備し、
    前記送信データとその下りリンク制御信号に対する基本周波数ブロックの割り当て状況に応じて、前記下りリンク制御信号に前記割当て情報を含めるか否かを切り替えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の無線通信制御方法。
  7. 前記下りリンク制御信号に前記割当て情報を含めた通信方式と、前記下りリンク制御信号に前記割当て情報を含めない通信方式とを切り替える場合、ユーザ端末に対して通信方式の切り替え情報を通知することを特徴とする請求項6記載の無線通信制御方法。
  8. 複数の基本周波数ブロックを受信するステップと、
    受信した基本周波数ブロック毎に、基本周波数ブロックの受信信号から下りリンク制御信号の送信時間単位における割当て位置を示す割当て情報を復号するステップと、
    復号した各基本周波数ブロックの割当て情報に基づいて各基本周波数ブロックから下りリンク制御信号を復号するステップと、
    復号した下りリンク制御信号のうち下りリンク制御信号の割当てられた基本周波数ブロックとは異なる基本周波数ブロックの送信データに対する下りリンク制御信号が検出された場合、検出された下りリンク制御信号に含まれた下り制御チャネルの割当て位置を示す割当て情報を取り出すステップと、
    取り出した割当て情報に基づいて、前記異なる基本周波数ブロックの送信データを復号するステップと、
    を具備したことを特徴とする無線通信制御方法。
  9. 送信時間単位で送信データに複数の基本周波数ブロックを割り当てると共に、一方の基本周波数ブロックを割り当てた送信データに対する下りリンク制御信号に他方の基本周波数ブロックを割り当てる割当手段と、
    前記下りリンク制御信号に前記送信時間単位における前記一方の基本周波数ブロックの下り制御チャネルの割当て位置を示す割当て情報を含ませる割当て情報付加手段と、
    前記割当て情報が含まれた前記下りリンク制御信号を、前記他方の基本周波数ブロックで送信する送信手段と、
    を具備したことを特徴とする無線基地局装置。
  10. 複数の基本周波数ブロックを受信する信号受信手段と、
    受信した基本周波数ブロック毎に、基本周波数ブロックの受信信号から下りリンク制御信号の送信時間単位における割当て位置を示す割当て情報を復号し、復号した各基本周波数ブロックの割当て情報に基づいて各基本周波数ブロックから下りリンク制御信号を復号し、復号した下りリンク制御信号のうち下りリンク制御信号の割当てられた基本周波数ブロックとは異なる基本周波数ブロックの送信データに対する下りリンク制御信号が検出された場合、検出された下りリンク制御信号に含まれた下り制御チャネルの割当て位置を示す割当て情報を取り出す制御データ受信手段と、
    取り出した割当て情報に基づいて、前記異なる基本周波数ブロックの送信データを復号する下り送信データ受信手段と、
    を具備したことを特徴とする移動端末装置。
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