以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、通信機器として携帯通信機器、より具体的には、携帯電話機を例として説明するが、本発明の適用対象は携帯電話機に限定されるものではなく、例えば、PHS(Personal Handy phone System)、PDA、ポータブル及び車載ナビゲーション装置、ノートパソコン、ゲーム機等に対しても本発明は適用できる。
図1は、本発明にかかる通信機器並びに携帯通信機器の一実施形態である携帯通信機器の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように携帯通信機器10は、基本的に、CPU(Central Processing Unit)22と、通信部26と、音声処理部30と、表示デバイス32と、入力デバイス34と、ROM36と、RAM38と、内部ストレージ40と、外部ストレージインターフェース(I/F、interface)42を有する。また、携帯通信機器10は、外部ストレージI/F42を介して外部ストレージ46と接続されている。なお、携帯通信機器10は、上記構成の他にも撮像部や、各種端子等、携帯通信機器として有する各種構成を有している。また、携帯通信機器の外形形状は、ヒンジで連結された2つの部材で構成され、折りたたみ可能な形状や、2つの部材をスライドさせる形状や、1つの箱型の形状等、種々の形状とすることができる。
CPU22は、携帯通信機器10の全体的な動作を統括的に制御する処理部である。すなわち、携帯通信機器10の各種の処理が、入力デバイス34の操作や携帯通信機器10のROM36、内部ストレージ40に保存されるソフトウェアに応じて適切な手順で実行されるように、通信部26や、表示デバイス32等の動作を制御する。携帯通信機器10の各種の処理としては、例えば、回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成及び送受信、インターネットのWeb(World Wide Web)サイトの閲覧等がある。また、通信部26、音声処理部30、表示デバイス32等の動作としては、例えば、通信部26による信号の送受信、音声処理部30による音声の入出力、表示デバイス32による画像の表示等がある。
CPU22は、ROM36、内部ストレージ40に保存されているプログラム(例えば、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。CPU22は、例えば、マイクロプロセッサユニット(MPU:Micro Processor Unit)で構成され、前記ソフトウェアで指示された手順にしたがって上述した携帯通信機器10の各種の処理を実行する。すなわち、CPU22は、ROM36、内部ストレージ40に保存されるオペレーティングシステムプログラムやアプリケーションプログラム等から命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
CPU22は、複数のアプリケーションプログラムを実行する機能を有する。CPU22が実行するアプリケーションプログラムとしては、例えば、表示デバイス32に画像を表示させる画像表示アプリケーションプログラムや、入力デバイス34で検出した入力に基づいて入力された操作を算出する操作検出アプリケーションプログラムや、絞込み検索を行う検索アプリケーションプログラムや、インターネット通信を行うインターネットアプリケーションプログラムや、メールを作成するメールアプリケーションプログラム、電話をかけるための電話アプリケーションプログラム等の複数のアプリケーションプログラムがある。
通信部26は、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式などによる無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。
音声処理部30は、マイク50に入力される音声信号やレシーバ52から出力される音声信号の処理を実行する。すなわち、音声処理部30は、マイク50から入力される音声を増幅し、AD変換(Analog Digital変換)を実行した後さらに符号化等の信号処理を施して、ディジタルの音声データに変換してCPU22へ出力する。また、CPU22から送られる音声データに対して復号化、DA変換(Digital Analog変換)、増幅等の処理を施してアナログの音声信号に変換してから、レシーバ52へ出力する。
表示デバイス32は、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネルなどの表示パネルを備え、CPU22から供給される映像データに応じた映像、画像データに応じた画像を表示パネルに表示させる。
入力デバイス34は、表示デバイス32の前面に配置されたタッチパネルであり、操作者が表面を触るとその接触を入力として検出する。なお、入力デバイス34は、接触された位置や、その接触の強さ等を検出する。タッチパネルとしては、マトリクススイッチ、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式等種々の方式のタッチパネルを用いることができる。ここで、表示デバイス32に電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キーなど、各種の機能が割り当てられたキーの画像を表示させた状態のときに操作者によって入力デバイス34が押されたら、入力デバイス34は、押された位置(接触があった位置)を検出する。携帯通信機器10のCPU22は、入力デバイス34が接触を検出した位置に対応するキーの操作が入力されたとして、その処理を行う。
ROM(Read Only Memory)36は、読み取り専用の記憶デバイスであり、BIOS等携帯通信機器10の駆動に用いるファームウェアが記憶されている。RAM(Random Access Memory)38は、読み書き可能な記憶デバイスであり、(例えば、SRAM:Static Random Access Memory、DRAM:Dynamic Random Access Memory)等で構成される。ROM36とRAM38とで、主記憶装置が構成される。また、ROM36やRAM38は、ソフトウェアの処理過程で用いられるコンピュータプログラムや一時的なデータが、CPU22により割り当てられ、割り当てられたデータを一時的に作業領域に保存する。
内部ストレージ(内部メモリ)40は、携帯通信機器10に備え付けられた読み取り及び書き込み可能な記憶装置、例えば、ハードディスクである。内部ストレージ40は、補助記憶装置として利用され、CPU22での処理に利用されるソフトウェアやデータが保存されている。また、内部ストレージ40には、これらのタスク以外に、通信、ダウンロードされた画像データを保存する画像フォルダや、待ち受け画像に使用される画像ファイルを保存する待ち受け画像フォルダ等も有する。また、内部ストレージ40には、これら以外にも、例えば、通信、ダウンロードされた音声データ、あるいは内部ストレージ40に対する制御にCPU22が用いるソフトウェア、通信相手の電話番号やメールアドレス等を保存し、管理するアドレス帳、発信音や着信音等の音声ファイル、ソフトウェアの処理過程で用いられる一時的なデータ等が保存されている。
外部ストレージI/F42は、着脱可能な外部ストレージ46と接続する端子である。外部ストレージI/F42と外部ストレージ46とを接続することで、CPU22と外部ストレージ46との間でデータの送受信を行うことが可能となる。外部ストレージ(外部メモリ)46は、外部ストレージI/F42を介して、携帯通信機器10に着脱可能な記憶装置であり、SDカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)等のメモリーカードや、着脱可能なHDD(Hard Disk Drive)を用いることができる。また、外部ストレージI/F42と外部ストレージ46との組み合わせとしては、リムーバブルディスクドライブ(Removable Disk Drive)と、リムーバブルディスクを組み合わせてもよい。
次に、図2を用いて、携帯通信機器10のソフトウェアの構成について説明する。ここで、図2は、携帯通信機器のソフトウェアの概略構成を示すブロック図である。なお、図2では、説明のために、各ソフトウェア(アプリケーションプログラム)が個別に設けられているように示すが、CPU22、ROM36、RAM38、内部ストレージ40等の間で、信号のやり取り、データの処理が行われているものであり、各部が目視上別々に設けられているわけではない。また、図2には、ソフトウェアとして項目オブジェクトの絞込み検索と画像表示に関するソフトウェアを示しているが、携帯通信機器10は、図2に示すソフトウェア以外にも種々のソフトウェアを備えている。なお、オブジェクトとは、操作者による操作の対象となるアイテムであり、グループオブジェクト(フォルダ)や、項目オブジェクト(ファイル)、キーオブジェクト(検索条件、絞込み条件)等である。なお、フォルダ(ディレクトリ)としては、操作者により作成されたフォルダのみならず、絞込み検索によって携帯通信機器10により作成されたフォルダや、絞込み検索によって検出されたファイルの集合を管理するために一時的に作成されたフォルダも含まれる。また、ファイルとしては、画像データ、音声データ、また、インターネットホームページのデータ、電話番号やメールアドレスを名前と共に記憶するアドレス帳等が例示される。さらに、検索条件としては、キーワードとなる文字を含むか、閾値となる数値(日時やサイズ、画像の場合は人数)以上であるか、ファイルのジャンル(例えば、画像の場合は風景、人物写真等、音楽の場合は、クラシック、ヒップホップ、ロック等)に含まれているか等がある。
ここで、図3を用いて、絞込み検索が行われる際に画面上に表示される各部を説明する。図3は、表示デバイスに表示される画像の一例を示す説明図である。図3に示すように、表示デバイスには、複数の項目オブジェクト104を有するグループオブジェクト102と、検索条件となるキーオブジェクト106とが表示されている。ここで、図3に示す例では、グループオブジェクト102は、複数の項目オブジェクト104が記憶されたフォルダである。また、グループオブジェクト102は、グループオブジェクトの表示領域の外周(輪郭)が実線で囲われている。つまり、グループオブジェクトと他の部分との境界線、つまり、グループオブジェクトの輪郭線が表示されている。また、グループオブジェクト102の内部には、グループオブジェクト102に所属する項目オブジェクト104が表示されている。
また、項目オブジェクト104は、画像ファイルで構成されており、表示デバイスには、項目オブジェクト104として画像ファイルのサムネイル画像が表示されている。また、キーオブジェクト106には、検索条件を示す文言が表示されており、グループオブジェクト102とは、一定距離以上離間した位置に表示されている。なお、表示デバイス32に表示された画像の操作方法、またその操作に基づいた絞込み検索の制御方法については、後ほど説明する。
図2に示すように、携帯通信機器10のソフトウェアは、絞込み検索を行う検索部60と、表示デバイス32に表示する画像を制御する表示部62と、入力デバイス34への入力を検出する入力部64と、内部ストレージ40及び外部ストレージ46とデータの送受信を行うコンテンツ制御部66とを有する。以下、各部の構成を説明する。
検索部60は、検索制御部68と、オブジェクト制御部70と、オブジェクト表示部72と、オブジェクト操作部74と、オブジェクト管理部76と、オブジェクト情報データベース78と、コンテンツ管理部80と、検索インデックスデータベース82と、コンテンツ情報データベース84と、コンテンツアクセス部86とを有する。検索部60は、複数の項目オブジェクトが集められたグループオブジェクトを読み出し、グループオブジェクト内の各項目オブジェクトと検索条件との適合率を算出し、グループオブジェクト内の項目オブジェクトの中から適合率が条件を満たす、つまり、適合率が所定の範囲の項目オブジェクトを抽出することで絞込み検索を行う。また、本実施形態では、検索部60は、適合率が高いものから抽出を行い、適合率が100%から決定された割合までの間に含まれると判定された項目オブジェクトを抽出する。なお、抽出する適合率の範囲は、予め設定されている。また、適合率の範囲は、抽出前に変更することもできる。また、検索条件が閾値となる場合、例えば、閾値となるサイズ以上の画像を抽出する場合は、閾値以上のサイズの画像ファイルは、適合率が100%と算出され、閾値以下のサイズの画像ファイルは、適合率が0%として算出するように設定すればよい。
検索制御部68は、オブジェクト制御部70及びコンテンツ管理部80との間で、情報のやり取りを行い、各部から供給される情報に基づいて、項目オブジェクトの絞込み検索を行う。オブジェクト制御部70は、オブジェクト表示部72、オブジェクト操作部74、オブジェクト管理部76と情報のやり取りを行い、グループオブジェクト、項目オブジェクト、キーオブジェクト等、種々のオブジェクトの挙動を制御する。具体的には、表示させるオブジェクトの選択、オブジェクトを表示させる位置の決定、また、検索制御部68の決定に基づいた新たなグループオブジェクトの作成、また、各項目オブジェクトが所属するグループオブジェクトの決定、移動、キーオブジェクトの生成等を行う。
オブジェクト表示部72は、オブジェクト制御部70による制御に基づいて決定された、表示するオブジェクトの情報を表示部62の表示制御部88に送る。つまり、オブジェクト表示部72は、どのグループオブジェクト、項目オブジェクト、キーオブジェクトを表示させるか、また各オブジェクトをどの位置にどのように表示させるかの情報を表示制御部88に送る。
オブジェクト操作部74は、入力部64から送られてきた入力信号に基づいて、操作するオブジェクト及びそのオブジェクトの操作を決定して、決定した操作対象のオブジェクトの信号及び決定した操作の信号をオブジェクト制御部70に送る。
オブジェクト管理部76は、各オブジェクトを管理する機能を有し、オブジェクト情報データベース78は、各オブジェクトに関する情報を記憶する記憶手段である。ここで、各オブジェクトに関する情報としては、オブジェクトがどのグループオブジェクトに所属しているかを示す情報、絞込み検索の際にオブジェクトの適合率を算出するための情報や、キーオブジェクトの情報等、絞込み検索やオブジェクトの操作に必要な種々の情報が記憶されている。なお、オブジェクト情報データベース78には、表示デバイス32の画面上に表示されているオブジェクトに関する情報が記憶されている。オブジェクト管理部76は、オブジェクト情報データベース78の情報を適宜読み出し、オブジェクト制御部70に送り、また、オブジェクトに関する情報が更新されたら、オブジェクト情報データベース78に記憶されている情報を更新する。
次に、コンテンツ管理部80は、検索インデックスデータベース82、コンテンツ情報データベース84、コンテンツアクセス部86を有し、内部ストレージ40や外部ストレージ46に記憶されている写真や、音楽データ、アドレス帳のデータ等のファイルを、コンテンツ制御部66を介して読み出したり、各ファイルを内部ストレージ40や外部ストレージ46に書き込んだりする。
検索インデックスデータベース82は、絞込み検索に用いる検索条件に関する情報が記憶されている。なお、検索インデックスデータベース82は、必要に応じて、表示デバイス32の画面上にキーオブジェクトとして表示されている検索条件に関する情報以外の検索条件に関する情報についても記憶されている。
コンテンツ情報データベース84は、項目オブジェクトとなっている音声データや、画像ファイル、インターネットサイト等のデータが記憶されている。つまり、画面上に表示されている項目オブジェクトに対応するファイルの情報(音声情報や、画像情報)が記憶されている。なお、コンテンツ情報データベース84は、必要に応じて、表示デバイス32に表示されている項目オブジェクト以外の項目オブジェクトのファイルの情報も記憶している。コンテンツアクセス部86は、コンテンツ制御部66と情報のやり取りを行い、コンテンツ制御部66が取得したファイルの情報や、ソフトウェアの情報等を読み取り、コンテンツ管理部80から送られるファイルの情報や、ソフトウェアの情報をコンテンツ制御部66に送る。
表示部62は、表示制御部88と、描画エンジン部90とを有し、検索部60のオブジェクト表示部72から送られる情報に基づいて、表示デバイス32に表示させる画像の画像信号を生成し、表示デバイス32に送る。表示制御部88は、オブジェクト表示部72から送られる情報、つまり、どのオブジェクトをどの位置にどのように表示させるかの情報に基づいて、表示させる画像を作成する。描画エンジン部90は、表示制御部88で作成された画像を画像信号に変換し、変換した画像信号を表示デバイス32に送る。このようにして、表示デバイス32は、検索部60から送られた情報に基づいて表示部62で作成された画像を表示させる。なお、表示部62は、他のソフトウェアが起動されている場合は、オブジェクト表示部72から送られた情報以外の種々のソフトウェアから送られる情報にも基づいて画像を生成する。
入力部64は、入力インターフェース(I/F)制御部92を有し、入力デバイス34で検出された操作者の操作をオブジェクト操作部74に送る。入力インターフェース制御部92は、入力デバイス34から送られる信号を検索部60で解析可能な信号に変換して、オブジェクト操作部74に送る。
コンテンツ制御部66は、ファイルシステム94を有し、内部ストレージ40及び/または外部ストレージ46から情報の読み取りを行い、読み取った情報をコンテンツアクセス部86に送り、コンテンツアクセス部86から送られた情報を、内部ストレージ40及び/または外部ストレージ46に書き込む。なお、ファイルシステム94は、情報の読み取り、書き込みの管理を行う機能である。
次に、図4から図10を用いて携帯通信機器10の動作、具体的には、絞込み検索の検索方法およびそれに伴う画像表示方法ついて説明する。ここで、図4及び図5は、それぞれ携帯通信機器の処理動作の一例を示すフロー図である。
図2に示す各ソフトウェアが起動されている場合は、画面上には、図3に示すように、複数の項目オブジェクトを有するグループオブジェクトと、複数のキーオブジェクトが表示デバイス32に表示されている。このように、複数の項目オブジェクトを有するグループオブジェクトと、複数のキーオブジェクトが表示されている場合に、所定の操作が行われた場合に絞込み検索が行われる。
以下、図4を用いて、キーオブジェクトに対応付けられた検索条件に基づいて、グループオブジェクト内の項目オブジェクトの絞込み検索を行う検索処理について説明する。なお、図4に示すフロー図は、検索条件となるキーオブジェクト及び絞込み検索を行うグループオブジェクトが決定された後の処理工程を示すフロー図である。つまり、絞込み検索を行う条件及び絞込み検索を行う対象は、図4に示すステップS12の前の処理により決定されている。この点については、後ほど説明する。
検索部60は、ステップS12として、オブジェクト情報データベース78を検索して、絞込みの判定に用いる項目オブジェクトの情報を取得する。ここで、絞込みの判定に用いる項目オブジェクトの情報とは、項目オブジェクトの情報として記憶されている、絞込み検索を行う検索条件に関する情報(例えば画像サイズ、被写体の人数等)である。また、情報を読み出す対象となる項目オブジェクトは、グループオブジェクトに含まれる項目オブジェクトのうち、絞込み検索の処理となる項目オブジェクトである。なお、項目オブジェクトの情報がオブジェクト情報データベース78に記憶されていない場合は、コンテンツ情報データベース84から取得したり、コンテンツアクセス部86を介して、内部ストレージ40、外部ストレージ46から取得したりしてもよい。
検索部60は、ステップS12で項目オブジェクトの情報を取得したら、ステップS14として、対象の項目オブジェクトが、キーオブジェクトに対応付けられた検索条件を満たしているかを判定する。つまり、ステップS12で取得した対象の項目オブジェクトが検索条件を満たしているかを判定する。
検索部60は、ステップS14で対象の項目オブジェクトは、条件を満たしている(Yes)と判定したら、ステップS16として対象の項目オブジェクトをグループオブジェクトAのファイルリストに移動させる。また、検索部60は、ステップS14で対象の項目オブジェクトは、条件を満たしていない(No)と判定したら、ステップS18として、対象の項目オブジェクトをグループオブジェクトBのファイルリストに移動させる。
検索部60は、グループオブジェクトに含まれる全ての項目オブジェクトについて、上述の処理を行い、グループオブジェクトに含まれる各項目オブジェクトと、グループオブジェクトAとグループオブジェクトBとに振り分ける。ここで、グループオブジェクトAに振り分けられた項目オブジェクトは、検索条件を満たす項目オブジェクトであり、グループオブジェクトBに振り分けられた項目オブジェクトは、検索条件を満たさない項目オブジェクトである。
次に、図5を用いて、絞込み検索の処理が入力された場合の処理を説明する。まず、検索条件となるキーオブジェクトと、絞込み検索を行うグループオブジェクトが決定される。具体的には、検索部60は、操作者によるタッチ操作を検出する。つまり、入力デバイス34が検出した操作者による操作の信号が、入力部64を介してオブジェクト操作部74に送られる。次に、検索部60は、検出したタッチ操作のタッチ座標(タッチされた位置)がキーオブジェクト領域内であると判定したら、そのタッチされたキーオブジェクトを検索条件となるキーオブジェクトとする。なお、表示デバイス32の画面に表示されているオブジェクトは、表示デバイス32の画面表示に対応する入力デバイス34の領域がオブジェクト領域として設定されている。これにより、キーオブジェクトが表示されている領域に対応する領域を操作者がタッチすることで、キーオブジェクトを指定することができる。
次に、検索部60は、そのキーオブジェクトが指定された状態で、操作者によるタッチ位置が移動したら、キーオブジェクトが移動されていると判定し、タッチ位置の移動にあわせてキーオブジェクトの領域を移動させる。この操作者によるキーオブジェクトの移動の際に、キーオブジェクトの領域がグループオブジェクトの領域を横切る(通過する)ように移動されたら、キーオブジェクトが横切ったグループオブジェクトが絞込み検索を行うグループオブジェクトとされる。なお、検索部60によりキーオブジェクトの領域がグループオブジェクトの領域を横切ったと判定する基準は、種々の設定にすることができ、予め設定しておけばよい。例えば、キーオブジェクトの領域がグループオブジェクトの領域内を一定距離以上、移動したことを検知したら横切ったと判定するようにしてもよく、キーオブジェクトの領域がグループオブジェクトの領域内に入ったことを検知したら、移動距離によらず横切ったと判定するようにしてもよい。また、キーオブジェクトの領域とグループオブジェクトの領域とに基づいて判定することに限定されず、一方のオブジェクトの中心と他方のオブジェクトの領域との関係に基づいて判定しても、キーオブジェクトのタッチされている部分と、グループオブジェクトの領域との関係に基づいて判定してもよい。また、キーオブジェクトの領域、中心またはタッチされた位置が、グループオブジェクトの領域内を一定距離以上移動したことを基準とした場合は、単にキーオブジェクトを移動させる場合に誤ってグループオブジェクトの領域を通過した場合と、絞込み検索を行う場合とを区別することができるため好ましい。
検索部60は、検索条件となるキーオブジェクトと、絞込み検索を行うグループオブジェクトが決定したら、ステップS20として、グループオブジェクトに含まれる項目オブジェクトの種類を検出する。つまり、項目オブジェクトが画像ファイルなのか、動画ファイルなのか、音楽ファイルなのかを判定する。
検索部60は、ステップS20で項目オブジェクトの種類を検出したら、ステップS22として、分割条件(つまり検索条件となる)キーオブジェクトを判定する。つまり、キーオブジェクトに対応つけられた検索条件を検出する。なお、ステップS20とステップS22の順序は、逆にしてもよい。
検索部60は、ステップS22でキーオブジェクトを判定したら、ステップS24として、キーオブジェクトに対応した検索条件に基づいて項目オブジェクトの検索処理を行う。具体的には、上述したステップS12からステップS18の処理を行い、検索条件に基づいて、グループオブジェクトに含まれる項目オブジェクトをグループオブジェクトAとグループオブジェクトBとに振り分ける。
検索部60は、ステップS24で検索処理を行ったら、ステップS26として、グループオブジェクトAにファイルがあるかを判定する。つまり、グループオブジェクトAに項目オブジェクトが振り分けられているかを判定する。検索部60は、ステップS26でグループオブジェクトAにファイルがない(No)、つまり、グループオブジェクトAに項目オブジェクトが振り分けられていないと判定したら、ステップS28として、分割対象グループオブジェクトを下側に移動させて表示させる。ここで、分割対象グループオブジェクトとは、検索対象として選択(指定)され、ステップS24で検索の対象となったグループオブジェクトである。また、下側に移動させて表示するとは、対照となるグループオブジェクトを表示させる位置を、画面の上下方向(文字の上下方向)において元に表示されていた位置よりも下側となる位置にすることである。検索部60は、ステップS28で分割対象グループオブジェクトを下側に移動させて表示させたら、処理を終了する。
検索部60は、ステップS26でグループオブジェクトAにファイルがある(Yes)、つまり、グループオブジェクトAに振り分けられた項目オブジェクトがあると判定したら、ステップS30として、グループオブジェクトBにファイルがあるかを判定する。つまり、グループオブジェクトBに項目オブジェクトが振り分けられているかを判定する。検索部60は、ステップS30でグループオブジェクトBにファイルがない(No)、つまり、グループオブジェクトBに項目オブジェクトが振り分けられていないと判定したら、ステップS32として、分割対象グループオブジェクトを上側に移動させて表示させる。ここで、上側に移動させて表示するとは、対照となるグループオブジェクトを表示させる位置を、画面の上下方向において元に表示されていた位置よりも上側となる位置にすることである。なお、画面の上下方向は、表示される文字の上下方向に対応しており、文字が表示される向きにおいて上側となる方向が画面の上方向となり、下側となる方向が画面の下方向となる。検索部60は、ステップS32で分割対象グループオブジェクトを上側に移動させて表示させたら、処理を終了する。
次に、検索部60は、ステップS30でグループオブジェクトBにファイルがある(Yes)、つまり、グループオブジェクトBに振り分けられた項目オブジェクトがあると判定したら、ステップS34として分割対象グループオブジェクトの表示を消去した後、ステップS36として、グループオブジェクトAを上側に表示させ、ステップS38として、グループオブジェクトBを下側に表示させる。つまり、ステップS26とステップS30とにより、グループオブジェクトAとグループオブジェクトBの両方に項目オブジェクトが振り分けられていると判定されたら、表示されている分割対象グループオブジェクトを消して、新たにグループオブジェクトAとグループオブジェクトBを表示させる。また、このとき、画面の上下方向において、グループオブジェクトAがグループオブジェクトBよりも相対的に上側となる位置で表示させる。また、グループオブジェクトAは、分割対象オブジェクトが表示されている位置よりも相対的に上側に表示させ、グループオブジェクトBは、分割対象オブジェクトが表示されている位置よりも相対的に下側に表示させる。なお、このときの相対位置の基準は、特に限定されないが、例えば各グループオブジェクトの中心位置を基準とすればよい。また、グループオブジェクトAとグループオブジェクトBとは、表示領域が互いに重ならない位置に表示するようにすることが好ましい。このように、グループオブジェクト同士が重ならない位置に表示させることで、各グループオブジェクトに含まれる項目オブジェクトを確認しやすくすることができ、また、操作しやすくすることができる。検索部60は、グループオブジェクトAとグループオブジェクトBとを表示させたら処理を終了する。
以下、具体例を用いて携帯通信機器についてより詳細に説明する。図6−1、図6−2、図7、図8、図9−1、図9−2及び図10は、それぞれ携帯通信機器の動作を説明するための説明図である。
図6−1に示すように、本具体例では、複数の項目オブジェクト104を有するグループオブジェクト102と、「サイズ320×240」と表示されたキーオブジェクト106aと、「人数3人」と表示されたキーオブジェクト106bとが表示されている。なお、図6−1に示す項目オブジェクト104は、画像ファイルの項目オブジェクトである。ここで、「サイズ320×240」と表示されたキーオブジェクト106aに対応付けられた検索条件は、「項目オブジェクトがサイズ320×240(つまり、一辺が320ピクセル、該一辺に直交する辺が240ピクセルと規定されるサイズ)以上であるか否か」であり、サイズ320×240以上の項目オブジェクトが検索条件を満たす項目オブジェクトになり、サイズ320×240未満の項目オブジェクトが検索条件を満たさないオブジェクトになる。つまり、キーオブジェクト106aは、サイズ320×240を閾値として、閾値以上のサイズの項目オブジェクトと閾値未満のサイズの項目オブジェクトとに振り分けるためのキーオブジェクトである。「人数3人」と表示されたキーオブジェクト106bに対応付けられた検索条件については後ほど説明する。
このように、画面に各オブジェクトが表示されている状態から、図6−1に示すように、操作者により、「サイズ320×240」と表示されたキーオブジェクト106aがタッチされ、グループオブジェクト102を横切るように移動されると、「サイズ320×240」と表示されたキーオブジェクト106aが検索条件となるキーオブジェクトと決定され、グループオブジェクト102が絞込み検索を行うグループオブジェクトと決定される。検索部60は、グループオブジェクト102が絞込み検索を行うグループオブジェクトと決定されると、図4及び図5のフロー図で説明した処理を行い、グループオブジェクト102に含まれる項目オブジェクト104を検索条件に基づいて振り分ける。なお、本具体例では、グループオブジェクト102に含まれる項目オブジェクト104には、サイズ320×240以上の項目オブジェクトと、サイズ320×240未満の項目オブジェクトの両方がある。
検索部60は、図4及び図5のフロー図で説明した処理を行うと、グループオブジェクト102に含まれる項目オブジェクトを検索条件に基づいてグループオブジェクトAとグループオブジェクトBとに振り分け、グループオブジェクトAとグループオブジェクトBの両方があると判定し、つまり、図5のステップS26とステップS30の両方でYesと判定し、ステップS34、ステップS36、ステップS38の処理を行う。これにより、図6−2に示すように、表示デバイス32には、グループオブジェクトAに対応するグループオブジェクト102aと、グループオブジェクトBに対応するグループオブジェクト102bとが表示される。なお、グループオブジェクト102aは、グループオブジェクト102bよりも画面上において上側に表示され、かつ、グループオブジェクト102aは、グループオブジェクト102が表示されていた位置よりも上側に表示され、グループオブジェクト102bは、グループオブジェクト102が表示されていた位置よりも下側に表示される。また、グループオブジェクト102aの領域(内部)には、グループオブジェクトAに振り分けられた項目オブジェクト104aが表示され、グループオブジェクト102bの領域(内部)には、グループオブジェクトBに振り分けられた項目オブジェクト104bが表示される。なお、キーオブジェクト106aの条件で振り分けているため、項目オブジェクト104aは、全てサイズ320×240以上のファイルとなり、項目オブジェクト104bは、全てサイズ320×240未満のファイルとなる。
このように、検索条件を満たす項目オブジェクト104aを有するグループオブジェクト102a(以下、単に「検索条件を満たすグループオブジェクト」ともいう。)を上に、検索条件を満たさない項目オブジェクト104bを有するグループオブジェクト102b(以下、単に「検索条件を満たさないグループオブジェクト」ともいう。)を下に表示させることで、検索条件を満たすグループオブジェクトを直感的に理解することができ、操作者が検索結果を簡単に理解することができる。また、検索条件を満たすグループオブジェクトと、処理条件を満たさないグループオブジェクトの両方を表示させることで、検索条件を満たさない項目オブジェクトを表示させることもできる。
また、本具体例のように検索条件を閾値にし、閾値以上の項目オブジェクトを、検索条件を満たす項目オブジェクトとすることで、検索条件の値がより大きいものを上側に表示させることができる。このように、数値の上下関係と表示位置の上下関係を対応させることで、操作者が検索結果をより直感的に把握することが可能となる。
ここで、上記具体例では、グループオブジェクトに検索条件を満たす項目オブジェクトと検索条件を満たさない項目オブジェクトの両方を有するものとしたが、グループオブジェクトに、検索条件を満たす項目オブジェクトまたは検索条件を満たさない項目オブジェクトのいずれかのみの項目オブジェクトしか有さない場合は、図5に示すフロー図のように、グループオブジェクトの表示位置を移動させる。以下、図7及び図8を用いて説明する。ここで、図7は、グループオブジェクトに含まれる全ての項目オブジェクトが検索条件を満たす場合の表示状態を示す図であり、図8は、グループオブジェクトに含まれる全ての項目オブジェクトが検索条件を満たさない場合の表示状態を示す図である。
グループオブジェクト102に含まれる全ての項目オブジェクト104が検索条件を満たす場合、例えば、項目オブジェクト104のサイズが全て320×240以上の大きさである場合に、キーオブジェクトとして「サイズ320×240」と表示されたキーオブジェクト106aが選択された絞込み検索が行われた場合は、ステップS24で全ての項目オブジェクトがグループオブジェクトAに振り分けられる。そのため、ステップS26ではYes、ステップS30ではNoとなり、ステップS32の処理が行われる。これにより、図7に示すように、グループオブジェクト102が上側に移動した状態で表示される。具体的には、図6−1に示す絞込み検索の実行前よりも上側に移動した状態で表示される。
このように、絞込み検索の実行後、グループオブジェクト102が、画面の上下方向において、上側に移動され、また、グループオブジェクトが2つに分割されないことにより、操作者は、グループオブジェクト102の全ての項目オブジェクト104が検索条件を満たすオブジェクトであるということを直感的に理解することができる。これにより、操作者が検索結果を容易に理解することができる。
これに対して、グループオブジェクト102に含まれる全ての項目オブジェクト104が検索条件を満たさない場合、例えば、項目オブジェクト104のサイズが全て320×240未満の大きさである場合に、キーオブジェクトとして「サイズ320×240」と表示されたキーオブジェクト106aが選択された絞込み検索が行われた場合は、ステップS24で全ての項目オブジェクトがグループオブジェクトBに振り分けられる。そのため、ステップS26ではNoとなり、ステップS28の処理が行われる。これにより、図8に示すように、グループオブジェクト102が画面の上下方向において下側に移動した状態で表示される。具体的には、図6−1に示す絞込み検索の実行前よりも下側に移動した状態で表示される。
このように、絞込み検索の実行後、グループオブジェクト102が、画面の上下方向において、下側に移動され、また、グループオブジェクトが2つに分割されないことにより、操作者は、グループオブジェクト102の全ての項目オブジェクトが検索条件を満たさないオブジェクトであるということを直感的に理解することができる。これにより、操作者が検索結果を容易に理解することができる。このように、検索条件により絞込みを行うことができなかった場合でも表示位置を移動させることで、操作者が検索条件と項目オブジェクトとの関係を直感的に把握することができ、検索結果を簡単に理解することができる。
次に、図9−1及び図9−2を用いて他の具体例について説明する。なお、図9−1及び図9−2に示す具体例は、操作者が選択するキーオブジェクトが異なる点を除いて他の点は、図6−1及び図6−2に示す具体例と同様である。
図9−1に示すように、本具体例でも、複数の項目オブジェクト104を有するグループオブジェクト102と、「サイズ320×240」と表示されたキーオブジェクト106aと、「人数3人」と表示されたキーオブジェクト106bとが表示されている。ここで、「人数3人」と表示されたキーオブジェクト106bに対応付けられた検索条件は、「項目オブジェクトの画像(対応付けられた画像ファイル)に写っている人物が3人以上であるか否か」であり3人以上の人物が写っている画像の項目オブジェクトが検索条件を満たす項目オブジェクトになり、写っている人物が2人以下の画像の項目オブジェクトが検索条件を満たさないオブジェクトになる。つまり、キーオブジェクト106aは、3人を閾値として、閾値以上の人数が写っている画像の項目オブジェクトと閾値未満の人数が写っている画像の項目オブジェクトとに振り分けるためのキーオブジェクトである。
このように、画面に各オブジェクトが表示されている状態から、図9−1に示すように、操作者により、「人数3人」と表示されたキーオブジェクト106bがタッチされ、グループオブジェクト102を横切るように移動されると、「人数3人」と表示されたキーオブジェクト106bが検索条件となるキーオブジェクトと決定され、グループオブジェクト102が絞込み検索を行うグループオブジェクトと決定される。検索部60は、グループオブジェクト102が絞込み検索を行うグループオブジェクトと決定されると、図4及び図5のフロー図で説明した処理を行い、グループオブジェクト102に含まれる項目オブジェクト104を検索条件に基づいて振り分ける。なお、本具体例では、グループオブジェクト102に含まれる項目オブジェクト104には、3人以上の人物が写った画像ファイルの項目オブジェクトと、2人以下の人物が写った画像ファイルの項目オブジェクトの両方がある。また、各画像に何か写っているかは、画像解析ソフト、顔認識システムを用いることで、自動的に解析することができ、その解析結果に基づいて画像に写っている人数の情報を作成すればよい。また、操作者の入力によって人数の情報を入力するようにしてもよい。
検索部60は、図4及び図5のフロー図で説明した処理を行うと、グループオブジェクト102に含まれる項目オブジェクト104を検索条件に基づいてグループオブジェクトAとグループオブジェクトBとに振り分け、グループオブジェクトAとグループオブジェクトBの両方があると判定し、つまり、図5のステップS26とステップS30の両方でYesと判定し、ステップS34、ステップS36、ステップS38の処理を行う。これにより、図9−2に示すように、表示デバイス32には、グループオブジェクトAに対応するグループオブジェクト102´aと、グループオブジェクトBに対応するグループオブジェクト102´bとが表示される。なお、グループオブジェクト102´aは、グループオブジェクト102´bよりも画面上において上側に表示され、かつ、グループオブジェクト102´aは、グループオブジェクト102が表示されていた位置よりも上側に表示され、グループオブジェクト102´bは、グループオブジェクト102が表示されていた位置よりも下側に表示される。また、グループオブジェクト102´aの領域(内部)には、グループオブジェクトAに振り分けられた項目オブジェクト104´aが表示され、グループオブジェクト102´bの領域(内部)には、グループオブジェクトBに振り分けられた項目オブジェクト104´bが表示される。なお、項目オブジェクト104´aは、3人以上の人物が写った画像ファイルであり、項目オブジェクト104´bは、写っている人数が2人以下の画像ファイルである。
このように、検索条件が人数である場合も上記と同様の処理で、上記と同様の効果を得ることができる。
また、グループオブジェクトは、所属している項目オブジェクトの数に比例して表示領域を設定することが好ましい。つまり、所属している項目オブジェクトの数が少ないグループオブジェクトは、より小さい領域で表示し、所属している項目オブジェクトの数が多いグループオブジェクトは、より大きい領域で表示するようにすることが好ましい。以下、図10を用いて説明する。ここで、図10に示す具体例は、検索条件を満たす項目オブジェクトの数が多く、検索条件を満たす項目オブジェクトの数が少ない場合の例である。キーオブジェクト106aが検索対象となるグループオブジェクトを横切り絞込み検索が行われると、図10に示すように、グループオブジェクト102´´aと、グループオブジェクト102´´bとが表示される。このとき、項目オブジェクト104´´aが多いグループオブジェクト102´´aは、大きく表示され、項目オブジェクト104´´bが少ないグループオブジェクト102´´bは、小さく表示される。図10に示すように項目オブジェクトの数に応じて、グループオブジェクトの大きさを変えることで、上述したように、絞込み検索により各グループオブジェクトにどのくらいの項目オブジェクトが移動したかを直感的に理解することができる。これにより操作性を高くすることができる。
なお、上記実施形態では、直感的および視覚的に操作しやすいため、キーオブジェクトがグループオブジェクトを横切るように移動された場合に、絞込み検索を行うようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、キーオブジェクトがグループオブジェクトの領域内に移動されたら絞込み検索を行うようにしても、キーオブジェクトに、所定回のタップ等の特定の操作が入力された絞込み検索を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、検索条件となるキーオブジェクトと検索対象となるグループオブジェクトとが決定されたら、絞込み検索を行うようにしたが、本発明はこれに限定されず、キーオブジェクトとグループオブジェクトが作成された段階で、絞込み検索結果を予め算出しておき、検索条件となるキーオブジェクトと検索対象となるグループオブジェクトとが決定されたら、その検索結果を読み出すことで、検索結果を取得するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、抽出したグループオブジェクトの表示位置を抽出前のグループオブジェクトを基準として決定、つまり、抽出前のグループオブジェクトの上と下に表示するようにしたが、これに限定されない。例えば、キーオブジェクトがグループオブジェクトを横切った位置を基準として抽出したグループオブジェクトの表示位置を決定してもよい。また、上記実施形態では、抽出後のグループの属性を認識しやすくできるため、条件を満たすグループオブジェクトを画面の上下方向において上側に表示し、条件を満たさないグループオブジェクトを下側に表示したが、表示位置はこれに限定されない。例えば、左右に表示しても、各グループに条件を満たしているか否かを加えて表示するようにしてもよい。
また、グループオブジェクト及び/または項目オブジェクトの集合体は、その表示領域の外周(輪郭線)に線を表示することが好ましい。このように、表示領域の外周を線で明示することで、表示領域の大きさを的確に把握することができ、操作者によるタッチ操作も適切に行うことが可能となる。
また、上記実施形態では、画像のサイズ、画像に映っている人数を検索条件としたが、特定の人物、例えばAさんが写っているか否かを検索条件としてもよい。このように特定の人物を検索条件とする場合は、キーオブジェクトには、Aさんと表示させておき、Aさんが写っている画像ファイルを、検索条件を満たすファイル(項目オブジェクト)とするように設定すればよい。
また、上記実施形態では、画像ファイルを例として説明したが、音楽ファイルの検索、ホームページの検索等にも用いることができる。さらに、通信先(連絡を取る相手先)の検索に用いるようにしてもよい。この場合は、グループオブジェクトが、いわゆるアドレス帳となり、項目オブジェクトが、個別アドレス(通信先特定オブジェクト)となる。また、この場合キーオブジェクトは、「アドレスの名前が、あ行」、電話番号の一部、メールアドレスの一部、アドレスのグループ等が例示される。なお、個別アドレスには、氏名や、電話番号、メールアドレス、住所等の情報が記憶されている。また、アドレス帳で検索した結果で抽出した個別アドレスに対して電話をかけるモードに移行するようにしてもよく、また、抽出した個別アドレスに対して送信するメールを作成するメール作成画面に移行するようにしてもよい。この場合は、抽出した個別アドレスの中から操作者の入力デバイスへの操作により選択された少なくとも1つの個別アドレスに記憶された情報に基づいて、特定された通信先に通信部で通信を行うことで、メールを送信したり、電話をかけたりする。
また、上記実施例では、適合率をキーワードや条件との一致度に基づいて算出したが、本発明はこれに加え、閲覧回数や、人気度等のパラメータも加味して適合率を算出するようにしてもよい。
また、上記実施例では、好適な態様として、タッチパネルを備えた携帯電話機を例として説明したが、これに限定されない。上述したように、各種通信機器に用いることができる。また通信部としては、基地局を介して公衆通信網と接続する通信部や、他の端末と直接通信する通信部が例示される。また、接続先は、サーバや、他の端末等が例示される。
また、上記実施例では、表示デバイスとして液晶表示装置を用い、入力デバイスとしてタッチパネルを用いたが、これにも限定されない。例えば、表示デバイスとしてプロジェクタ等の投影表示手段を用い、入力デバイスとして、投影された画像の表示領域に入力される接触を検出する接触検出手段を用いてもよい。具体的には、操作者が表示領域に手をいれ、その手をオブジェクトが表示された領域に持っていき、その状態から表示領域内で手を動かす。このような手の動作を接触検出手段で検出することで、同様の制御を行うことができる。