JP5254724B2 - 土中設置受信器 - Google Patents

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Description

本発明は、土中に設置され、土中を介して発振器からの波動を受信する土中設置受信器に係り、特に、土中への設置が容易であり、波動の受信精度を向上し、さらにマルチパスの影響を低減するのに好適な土中設置受信器に関する。
水中で波動を受信する受信器としては、例えば、海洋で広く使用されているトランスポンダが知られている。また、土中で波動を受信する受信器としては、例えば、ボーリング孔のケーシング内に水を張り、その中に地上から投下し設置するタイプのものが知られている。また、特許文献1記載の受信器のように、水中のなかでも特に、沼、湿地、川、海湾等の問題区域で使用できるタイプのものも知られている。
特開昭53−4585号公報
受信器のセンサとしては、セラミック素子やマグネチック素子が採用されるが、一般的には、水中での使用を目的としているため、防水構造のみを考慮した製品となっている。
したがって、シールドトンネル等の土木工事において土中に受信器を設置する場合は、セグメント等にあらかじめ設置するための工夫を施しておかなければならない。特に、大深度であれば水圧が高いため、受信器の設置には多くの手間がかかる。
また、セグメント等から離れた位置に受信器を設置するためには、目的場所までボーリングを行って孔壁が崩れない状態を維持したまま受信器を挿入する方法が考えられるが、現実には、孔壁が崩れ孔内部が閉塞し、受信器の挿入が困難になるという問題が想定される。
また、あまりに強固にすれば、目的方向からの微弱な波動を受信することができない等の多くの問題が想定される。
さらに、次のようなマルチパスの問題もあった。
図10は、マルチパスの影響を説明するための図である。
受信器が治具等から構造的に独立していないと、本来の受信すべき波動に治具を通じて伝搬される波動がノイズとして重畳してしまう。
例えば、シールドマシンで発振器からの波動を受信する場合、図10に示すように、発振器から受信器までの直線ルート(Aルート)と、発振器からシールドマシンを経由して受信器までの間接ルート(Bルート)との2つのルートを通じて波動が受信器に伝搬する。この場合、シールドマシンとセグメントが鋼鉄で、周りが土とすれば、土より鉄の方が波動の伝搬速度が大きいため、Bルートの波動の方が先に受信器に到達してしまう。これは、マルチパスと呼ばれる現象であり、発振器と受信器との間に伝搬される波動を正確に解析したい場合に大きな障害となる。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、土中への設置が容易であり、波動の受信精度を向上し、さらにマルチパスの影響を低減するのに好適な土中設置受信器を提供することを目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の土中設置受信器は、土中に設置され、土中を介して発振器からの波動を受信する土中設置受信器であって、円筒状のロッドと、前記ロッドの先端に取り付けられた円錐状のコーンと、前記コーンの内部に収容され、前記発振器からの波動を受信する受信器とを備え、前記ロッドと前記コーンとは分離可能である
このような構成であれば、受信器を収容するコーンが円錐状となっているので、土中への挿入を容易に行うことができる。
〔発明2〕 さらに、発明2の土中設置受信器は、発明1の土中設置受信器において、前記コーンは、塩化ビニール材から構成されている。
このような構成であれば、コーンが塩化ビニール材から構成されているので、土および水に対する音響インピーダンスのマッチングが高い。
〔発明3〕 さらに、発明3の土中設置受信器は、発明2の土中設置受信器において、前記受信器が収容された前記コーンの内部にシーラが封入されている。
このような構成であれば、コーンの内部にシーラが封入されているので、非圧縮性のため塩化ビニール材の厚みを小さくしても外水圧に対する耐久性を維持することができるとともに、土中からの波動をロス少なく受信器に伝搬させることができる。
〔発明4〕 さらに、発明4の土中設置受信器は、発明1ないし3のいずれか1の土中設置受信器において、前記コーンは、前記ロッドが接続されるその後端に形成された開口部と、前記開口部を遮蔽するシーリング板とを有し、前記シーリング板は、前記受信器の信号ケーブルを取り出すための取出孔を有し、前記取出孔に挿通される前記信号ケーブルと、前記取出孔の内周面とを接着剤により接着した。
このような構成であれば、取出孔に挿通される信号ケーブルと、取出孔の内周面とが接着剤により接着されているので、取出孔からコーンの内部に水が侵入しにくい。
〔発明5〕 さらに、発明5の土中設置受信器は、発明1ないし4のいずれか1の土中設置受信器において、前記コーンは、前記ロッドが接続されるその後端から軸方向に突出して形成され、前記ロッドの内周に嵌合する連結部と、前記連結部の外周面に設けられたラッチピンとを有し、前記ロッドは、その先端から軸方向に形成され、前記ラッチピンを案内する案内溝と、前記案内溝から周方向に形成され、前記ラッチピンを案内する切欠溝とを有する。
このような構成であれば、ロッドにコーンを取り付ける場合は、ラッチピンを案内溝に挿通してロッドの内周に連結部を挿入し、コーンを周方向に回転させることによりラッチピンを切欠溝に挿通してコーンを固定する。
そして、セグメントの注入孔等に土中設置受信器を挿入した後、上記手順の逆手順でロッドからコーンを分離することができる。これにより、ロッドを通じて波動が受信器に伝搬しにくくなる。
なお、コーンを回収する場合は、セグメントの注入孔等にロッドを挿入し、上記手順でロッドにコーンを取り付ければよい。
〔発明6〕 さらに、発明6の土中設置受信器は、発明5の土中設置受信器において、前記コーンは、前記連結部の外周面に埋設されたロックピンをさらに有し、前記ロックピンは、前記コーンの後端側の端部が回転可能に支持され、前記コーンの先端側の端部が径方向外側に突出するように付勢されている。
このような構成であれば、セグメントの注入孔等に土中設置受信器を挿入した後、ロッドからコーンを分離すると、ロックピンの先端部が径方向外側に突出し、ロックピンによりコーンが土中に固定される。
コーンを回収する場合は、ロックピンが先端に向けて大径となるテーパ状に突出しているので、ロッドの内周に連結部を挿入すれば、ロックピンがロッドの挿入に伴って折り込まれ連結部の外周面に収容される。
〔発明7〕 さらに、発明7の土中設置受信器は、発明5および6のいずれか1の土中設置受信器において、前記ロッドおよび前記連結部には、前記ロッドおよび前記連結部を径方向に貫通する通水孔が形成されている。
このような構成であれば、通水孔から連結部の内部に通水されるので、外水圧が高くてもロッドからコーンを分離しやすくなる。
〔発明8〕 さらに、発明8の土中設置受信器は、発明1ないし4のいずれか1の土中設置受信器において、前記コーンは、前記ロッドが接続されるその後端から軸方向に突出して形成され、前記ロッドの内周に挿通する連結部と、前記連結部の外周面に径方向外側に突出して形成され、前記ロッドの内周面に摺接する突起部とを有し、前記ロッドは、前記ロッドの内周面であって前記コーンの突起部から軸方向に所定長の離れた位置に径方向内側に突出して形成され、前記連結部の外周面に摺接する突起部を有し、前記連結部は、前記発振器からの波動の周波数を伝搬しない材料から構成されている。
このような構成であれば、セグメントの注入孔等に土中設置受信器を挿入した後、ロッドを引き上げると、連結部の突起部がロッドの内周面を、ロッドの突起部が連結部の外周面をそれぞれ摺接しながら、連結部の突起部とロッドの突起部が衝突するまで移動する。これにより、ロッドからコーン本体(連結部を除く部分)を分離することができる。このとき、連結部が、発振器からの波動の周波数を伝搬しない材料から構成されているので、ロッドを通じて波動が受信器に伝搬しにくくなる。
〔発明9〕 さらに、発明9の土中設置受信器は、発明1ないし4のいずれか1の土中設置受信器において、前記ロッドおよび前記コーンを連結する蛇腹部をさらに備え、前記蛇腹部は、前記発振器からの波動の周波数を伝搬しない材料から構成されている。
このような構成であれば、セグメントの注入孔等に土中設置受信器を挿入した後、ロッドを引き上げると、蛇腹部が伸長し、ロッドからコーンを分離することができる。このとき、蛇腹部が、発振器からの波動の周波数を伝搬しない材料から構成されているので、ロッドを通じて波動が受信器に伝搬しにくくなる。
以上説明したように、発明1の土中設置受信器によれば、土中への挿入を容易に行うことができるので、従来に比して、土中への設置が容易となるという効果が得られる。
さらに、発明2の土中設置受信器によれば、土および水に対する音響インピーダンスのマッチングが高いので、従来に比して、波動の受信精度を向上することができるという効果が得られる。
さらに、発明3の土中設置受信器によれば、コーンの内部にシーラが封入されているので、非圧縮性のため塩化ビニール材の厚みを小さくしても外水圧に対する耐久性を維持することができるという効果が得られる。また、土中からの波動をロス少なく受信器に伝搬させることができるので、波動の受信精度をさらに向上することができるという効果も得られる。
さらに、発明4の土中設置受信器によれば、取出孔に挿通される信号ケーブルと、取出孔の内周面とが接着剤により接着されているので、取出孔からコーンの内部に水が侵入する可能性を低減することができるという効果が得られる。
さらに、発明5、8または9の土中設置受信器によれば、ロッドを通じて波動が受信器に伝搬しにくくなるので、従来に比して、マルチパスの影響を低減することができるという効果が得られる。
さらに、発明6の土中設置受信器によれば、ロックピンによりコーンを土中に固定することができるという効果が得られる。また、ロックピンがロッドの挿入に伴って折り込まれ連結部の外周面に収容されるので、コーンの回収が容易となるという効果が得られる。
さらに、発明7の土中設置受信器によれば、通水孔から連結部の内部に通水されるので、外水圧が高くてもロッドからコーンを分離しやすくなるという効果が得られる。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1および図2は、本発明に係る土中設置受信器の第1の実施の形態を示す図である。
まず、本発明を適用する土中設置受信器100の構成を説明する。
図1は、土中設置受信器100の軸方向の断面図である。
土中設置受信器100は、セグメントの注入孔に挿入し設置されるものであって、図1に示すように、円筒状のロッド10と、ロッド10の先端に取り付けられた円錐状のコーン12と、コーン12の内部に収容された受信器14とを有する。
コーン12の後端には、ロッド10の内周に嵌合する連結部16が軸方向に突出して形成されている。連結部16の外周面には、雄ねじ18aが形成されている。一方、ロッド10の先端内周面には、雄ねじ18aに対応する雌ねじ18bが形成されている。そして、コーン12は、雌ねじ18bに雄ねじ18aを螺合することによりロッド10の先端に取り付けられている。
ロッド10としては、セグメントの注入孔を形成するのに用いられる既成のボーリングロッドを用いることができる。
受信器14は、土中を介して発振器(不図示)からの波動(例えば、音波、超音波その他の弾性波)を受信する。受信器14としては、例えば、マグネチック型、コンデンサ型、セラミック型のセンサを採用することができる。これらの中でセラミック型は、出力インピーダンスが極めて高いため、センサから出ている信号ケーブル14aの絶縁が悪いと感度が極端に悪くなる傾向がある。また、大深度では、外水圧が高いため、コーン12の内部への浸水の可能性が高い。そこで、本実施の形態では、次のような構造を採用する。
コーン12は、塩化ビニール材から構成されている。また、コーン12の外径は、土中設置受信器100をセグメントの注入孔に挿入できるように注入孔の内径よりも小さくなっている。コーン12の外径は、例えば、30[mm]とする。
コーン12の後端には、開口部20が形成されている。開口部20は、シーリング板22で遮蔽されている。コーン12の内部には、シーラ(例えば、油)24が封入されている。受信器14は、開口部20を通じてコーン12の内部に収容され、その後、シーラ24を封入し開口部20をシーリング板22で遮蔽する。
シーリング板22には、受信器14の信号ケーブル14aを取り出すための取出孔22aが形成されている。取出孔22aに挿通される信号ケーブル14aと、取出孔22aの内周面とは、エポキシ樹脂からなる接着剤26により接着されている。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図2は、土中設置受信器100の設置方法を説明するための図である。
まず、図2(a)に示すように、ボーリングによりセグメントの注入孔28を形成する。
そして、土中設置受信器100は、図2(b)に示すように、コーン12の先端から注入孔28に挿入していき、注入孔28の底部まで挿入する。これにより、土中設置受信器100が土中に設置される。このとき、コーン12が円錐状となっているので、注入孔28への挿入を容易に行うことができる。
一方、発振器(不図示)は、土中設置受信器100から離れた土中に設置される。発振器の設置は、土中設置受信器100と同様の方法またはその他の公知の方法により行うことができる。
発振器から波動が送信されると、その波動は、土中を介して土中設置受信器100に伝搬し、コーン12およびシーラ24を介して受信器14に伝搬する。したがって、受信器14では、発振器からの波動を受信することができる。PC等では、受信器14で受信した波動に応じた受信信号を入力し、入力した受信信号に基づいて、例えば、発振器と土中設置受信器100との距離を計測することができる。
このようにして、本実施の形態では、土中設置受信器100は、円筒状のロッド10と、ロッド10の先端に取り付けられた円錐状のコーン12と、コーン12の内部に収容され、発振器からの波動を受信する受信器14とを有する。
これにより、受信器14を収容するコーン12が円錐状となっているので、土中への挿入を容易に行うことができる。したがって、従来に比して、土中への設置が容易となる。
さらに、本実施の形態では、コーン12は、塩化ビニール材から構成されている。
これにより、土および水に対する音響インピーダンスのマッチングが高いので、従来に比して、波動の受信精度を向上することができる。
さらに、本実施の形態では、コーン12の内部にシーラ24が封入されている。
これにより、非圧縮性のため塩化ビニール材の厚みを小さくしても外水圧に対する耐久性を維持することができる。また、土中からの波動をロス少なく受信器14に伝搬させることができるので、波動の受信精度をさらに向上することができる。
さらに、本実施の形態では、コーン12は、その後端に形成された開口部20と、開口部20を遮蔽するシーリング板22とを有し、シーリング板22は、受信器14の信号ケーブル14aを取り出すための取出孔22aを有し、取出孔22aに挿通される信号ケーブル14aと、取出孔22aの内周面とをエポキシ樹脂からなる接着剤26により接着した。
これにより、取出孔22aに挿通される信号ケーブル14aと、取出孔22aの内周面とが接着剤26により接着されているので、取出孔22aからコーン12の内部に水が侵入する可能性を低減することができる。
さらに、本実施の形態では、コーン12の外径を注入孔28の内径よりも小さくした。
これにより、通常のセグメントの注入孔に対する挿入および引き抜きが可能となる。
さらに、本実施の形態では、ロッド10として既成のボーリングロッドを用いた。
これにより、既成のボーリングロッドの先端にコーン12を取り付けるだけでよいので、コーン12の取付に特殊な治具が不要となる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図3ないし図6は、本発明に係る土中設置受信器の第2の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対して、ロッド10からコーン12を分離可能に構成した点が異なる。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
まず、本発明を適用する土中設置受信器100の構成を説明する。
図3は、ロッド10とコーン12を連結した場合の土中設置受信器100の軸方向の断面図である。
図4は、ロッド10からコーン12を分離した場合の土中設置受信器100の軸方向の断面図である。
図5は、ロッド10からコーン12を分離した場合の土中設置受信器100の側面図である。
土中設置受信器100は、図3ないし図5に示すように、ロッド10、コーン12および受信器14を有し、ロッド10およびコーン12が分離可能となっている。
コーン12の後端には、連結部16に代えて、ロッド10の内周に嵌合する連結部30が軸方向に突出して形成されている。連結部30の外周面には、ラッチピン32が設けられている。一方、ロッド10の周面には、ラッチピン32を挿通する切欠部34が形成されている。切欠部34は、ロッド10の先端から軸方向に形成され、ラッチピン32を案内する案内溝34aと、案内溝34aから周方向に形成され、ラッチピン32を案内する切欠溝34bとからなる。
連結部30の外周面には、ロックピン36が埋設されている。ロックピン36は、コーン12の後端側の端部がピン36aにより回転可能に支持され、コーン12の先端側の端部が径方向外側に突出するようにバネ36bにより付勢されている。一方、ロッド10の先端内周面には、ロッド10の取付時にロックピン36を案内するためのテーパ面38が形成されている。テーパ面38は、先端に向かうにつれて径が拡大している。
ロッド10の内部は、シーリング板40で遮蔽されている。シーリング板40には、受信器14の信号ケーブル14aを取り出すための取出孔40aが形成されている。取出孔40aに挿通される信号ケーブル14aと、取出孔40aの内周面とは、接着剤26により接着されている。
ロッド10および連結部30には、シーリング板22とシーリング板40との間にロッド10および連結部30を径方向に貫通する2つの通水孔42が形成されている。これにより、通水孔42を通じてシーリング板22、40の間に水が侵入するので、外水圧が高くてもロッド10からコーン12を分離しやすくなる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図6は、土中設置受信器100の分離方法を説明するための図である。
まず、ロッド10にコーン12を取り付ける場合は、ラッチピン32を案内溝34aに挿通してロッド10の内周に連結部30を挿入する。ラッチピン32が案内溝34aの末端に達すると、次に、コーン12を周方向に回転させることによりラッチピン32を切欠溝34bに挿通してコーン12を固定する。
次いで、土中設置受信器100は、図6(a)に示すように、コーン12の先端から注入孔28に挿入していき、注入孔28の底部まで挿入する。これにより、土中設置受信器100が土中に設置される。
そして、注入孔28に挿入した後は、図6(b)に示すように、上記手順の逆手順でロッド10からコーン12を分離することができる。これにより、ロッド10を通じて波動が受信器14に伝搬しにくくなる。
また、コーン12を分離すると、ロックピン36の先端部が径方向外側に突出し、ロックピン36によりコーン12が土中に固定される。
なお、コーン12を回収する場合は、注入孔28にロッド10を挿入し、上記手順でロッド10にコーン12を取り付ければよい。ロッド10をコーン12に挿入すると、突出しているロックピン36は、テーパ面38によりスムースに案内され、ロックピン36がロッド10の挿入に伴って折り込まれ連結部30の外周面に収容される。
このようにして、本実施の形態では、コーン12は、その後端から軸方向に突出して形成され、ロッド10の内周に嵌合する連結部30と、連結部30の外周面に設けられたラッチピン32とを有し、ロッド10は、その先端から軸方向に形成され、ラッチピン32を案内する案内溝34aと、案内溝34aから周方向に形成され、ラッチピン32を案内する切欠溝34bとを有する。
これにより、ロッド10を通じて波動が受信器14に伝搬しにくくなるので、従来に比して、マルチパスの影響を低減することができる。
さらに、本実施の形態では、コーン12は、連結部30の外周面に埋設されたロックピン36を有し、ロックピン36は、コーン12の後端側の端部が回転可能に支持され、コーン12の先端側の端部が径方向外側に突出するように付勢されている。
これにより、ロックピン36によりコーン12を土中に固定することができる。また、ロックピン36がロッド10の挿入に伴って折り畳まれ連結部30の外周面に収容されるので、コーン12の回収が容易となる。
さらに、本実施の形態では、ロッド10の先端内周面には、先端に向かうにつれて径が拡大するテーパ面38が形成されている。
これにより、突出しているロックピン36がテーパ面38によりスムースに案内されるので、ロックピン36の収容が容易となる。
さらに、本実施の形態では、ロッド10および連結部30には、ロッド10および連結部30を径方向に貫通する通水孔42が形成されている。
これにより、通水孔42から連結部30の内部に通水されるので、外水圧が高くてもロッド10からコーン12を分離しやすくなる。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図7および図8は、本発明に係る土中設置受信器の第3の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、上記第2の実施の形態に対して、ロッド10およびコーン12を完全には分離しない構成(以下、一部分離可能という。)とした点が異なる。なお、以下、上記第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
まず、本発明を適用する土中設置受信器100の構成を説明する。
図7は、ロッド10とコーン12を連結した場合の土中設置受信器100の軸方向の断面図である。
図8は、ロッド10からコーン12を分離した場合の土中設置受信器100の軸方向の断面図である。
土中設置受信器100は、図7および図8に示すように、ロッド10、コーン12および受信器14を有し、ロッド10およびコーン12が一部分離可能となっている。
コーン12の後端には、連結部30に代えて、ロッド10の内周に挿通する連結部50が軸方向に突出して形成されている。連結部50の外周面には、ロッド10の内周面に摺接する突起部52が径方向外側に突出して形成されている。一方、ロッド10の内周面であって突起部52から軸方向に所定長の離れた位置には、連結部50の外周面に摺接する突起部54が径方向内側に突出して形成されている。
連結部50は、発振器(不図示)からの波動の周波数を伝搬しない材料から構成されている。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
土中設置受信器100を注入孔28に挿入した後、ロッド10を引き上げると、突起部52がロッド10の内周面を、突起部54が連結部50の外周面をそれぞれ摺接しながら、突起部52と突起部54が衝突するまで移動する。これにより、ロッド10からコーン12本体(連結部50を除く部分)を分離することができる。
このようにして、本実施の形態では、コーン12は、その後端から軸方向に突出して形成され、ロッド10の内周に挿通する連結部50と、連結部50に径方向外側に突出して形成され、ロッド10の内周面に摺接する突起部52とを有し、ロッド10は、ロッド10の内周面であって突起部52から軸方向に所定長の離れた位置に径方向内側に突出して形成され、連結部50の外周面に摺接する突起部54を有し、連結部50は、発振器からの波動の周波数を伝搬しない材料から構成されている。
これにより、ロッド10を通じて波動が受信器14に伝搬しにくくなるので、従来に比して、マルチパスの影響を低減することができる。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図9は、本発明に係る土中設置受信器の第4の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、上記第2の実施の形態に対して、ロッド10およびコーン12を一部分離可能とした点が異なる。なお、以下、上記第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
まず、本発明を適用する土中設置受信器100の構成を説明する。
図9は、土中設置受信器100の軸方向の断面図である。
土中設置受信器100は、図9に示すように、ロッド10、コーン12および受信器14を有し、ロッド10およびコーン12が一部分離可能となっている。
土中設置受信器100は、さらに、ロッド10およびコーン12を連結する蛇腹部60を有する。
蛇腹部60は、発振器(不図示)からの波動の周波数を伝搬しない材料から構成されている。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
土中設置受信器100を注入孔28に挿入した後、ロッド10を引き上げると、蛇腹部60が伸長し、ロッド10からコーン12を分離することができる。なお、蛇腹部60の引っ張り強度を大きくしておけば、土中設置受信器100の回収時にそのまま引き抜くことも可能となる。
このようにして、本実施の形態では、土中設置受信器100は、ロッド10およびコーン12を連結する蛇腹部60を有し、蛇腹部60は、発振器からの波動の周波数を伝搬しない材料から構成されている。
これにより、ロッド10を通じて波動が受信器14に伝搬しにくくなるので、従来に比して、マルチパスの影響を低減することができる。
〔他の実施の形態〕
なお、上記第1ないし第4の実施の形態においては、受信器14をそのまま設けたが、これに限らず、センサの種類によっては、受信器14にプリアンプを付加する構成を採用することもできる。この場合、コーン12の内部に封入されているのはシーラ24であるので、電気的な問題は生じない。ただし、この場合は、電源ケーブルが必要となるが、電源ケーブルは、信号ケーブル14aと同様に取出孔22aを通じて外部に取り出せばよい。
また、上記第1ないし第4の実施の形態においては、ロッド10として既成のボーリングロッドを用いたが、これに限らず、独自のロッドを用いることもできる。
また、上記第2の実施の形態においては、ラッチピン32、切欠部34およびロックピン36を1対だけ設けたが、これに限らず、複数対設けることもできる。例えば、軸方向の断面に対して上下や左右など対称な位置に複数対設けることが考えられる。また、バネ36bやロックピン36は、同様の機能を持つものであれば上記の形状には限られるものではない。
土中設置受信器100の軸方向の断面図である。 土中設置受信器100の設置方法を説明するための図である。 ロッド10とコーン12を連結した場合の土中設置受信器100の軸方向の断面図である。 ロッド10からコーン12を分離した場合の土中設置受信器100の軸方向の断面図である。 ロッド10からコーン12を分離した場合の土中設置受信器100の側面図である。 土中設置受信器100の分離方法を説明するための図である。 ロッド10とコーン12を連結した場合の土中設置受信器100の軸方向の断面図である。 ロッド10からコーン12を分離した場合の土中設置受信器100の軸方向の断面図である。 土中設置受信器100の軸方向の断面図である。 マルチパスの影響を説明するための図である。
符号の説明
100…土中設置受信器、 10…ロッド、 12…コーン、 14…受信器、 14a…信号ケーブル、 16、30、50…連結部、 18a…雄ねじ、 18b…雌ねじ、 20…開口部、 22、40…シーリング板、 22a、40a…取出孔、 24…シーラ、 26…接着剤、 28…注入孔、 32…ラッチピン、 34…切欠部、 34a…案内溝、 34b…切欠溝、 36…ロックピン、 36a…ピン、 36b…バネ、 38…テーパ面、 42…通水孔、 52、54…突起部、 60…蛇腹部

Claims (9)

  1. 土中に設置され、土中を介して発振器からの波動を受信する土中設置受信器であって、
    円筒状のロッドと、
    前記ロッドの先端に取り付けられた円錐状のコーンと、
    前記コーンの内部に収容され、前記発振器からの波動を受信する受信器とを備え
    前記ロッドと前記コーンとは分離可能であることを特徴とする土中設置受信器。
  2. 請求項1において、
    前記コーンは、塩化ビニール材から構成されていることを特徴とする土中設置受信器。
  3. 請求項2において、
    前記受信器が収容された前記コーンの内部にシーラが封入されていることを特徴とする土中設置受信器。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記コーンは、
    前記ロッドが接続されるその後端に形成された開口部と、
    前記開口部を遮蔽するシーリング板とを有し、
    前記シーリング板は、
    前記受信器の信号ケーブルを取り出すための取出孔を有し、
    前記取出孔に挿通される前記信号ケーブルと、前記取出孔の内周面とを接着剤により接着したことを特徴とする土中設置受信器。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記コーンは、
    前記ロッドが接続されるその後端から軸方向に突出して形成され、前記ロッドの内周に嵌合する連結部と、
    前記連結部の外周面に設けられたラッチピンとを有し、
    前記ロッドは、
    その先端から軸方向に形成され、前記ラッチピンを案内する案内溝と、
    前記案内溝から周方向に形成され、前記ラッチピンを案内する切欠溝とを有することを特徴とする土中設置受信器。
  6. 請求項5において、
    前記コーンは、
    前記連結部の外周面に埋設されたロックピンをさらに有し、
    前記ロックピンは、前記コーンの後端側の端部が回転可能に支持され、前記コーンの先端側の端部が径方向外側に突出するように付勢されていることを特徴とする土中設置受信器。
  7. 請求項5および6のいずれか1項において、
    前記ロッドおよび前記連結部には、前記ロッドおよび前記連結部を径方向に貫通する通水孔が形成されていることを特徴とする土中設置受信器。
  8. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記コーンは、
    前記ロッドが接続されるその後端から軸方向に突出して形成され、前記ロッドの内周に挿通する連結部と、
    前記連結部の外周面に径方向外側に突出して形成され、前記ロッドの内周面に摺接する突起部とを有し、
    前記ロッドは、前記ロッドの内周面であって前記コーンの突起部から軸方向に所定長の離れた位置に径方向内側に突出して形成され、前記連結部の外周面に摺接する突起部を有し、
    前記連結部は、前記発振器からの波動の周波数を伝搬しない材料から構成されていることを特徴とする土中設置受信器。
  9. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記ロッドおよび前記コーンを連結する蛇腹部をさらに備え、
    前記蛇腹部は、前記発振器からの波動の周波数を伝搬しない材料から構成されていることを特徴とする土中設置受信器。
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