JP5254565B2 - 動画像予測符号化装置、方法及びプログラム、並びに、動画像予測復号装置、方法及びプログラム - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る動画像予測符号化装置100のブロック図を示す。図1に示すように、動画像予測符号化装置100は、入力端子101、ブロック分割器102、信号生成器103、フレームメモリ104、減算器105、変換器106、量子化器107、逆量子化器108、逆変換器109、加算器110、エントロピー符号化器111、及び、出力端子112を備えている。
このような動画像予測符号化装置100について、以下、各構成部の動作を述べる。複数枚の画像からなる動画像の信号は入力端子101に入力される。入力された画像に対し、ブロック分割器102は、符号化処理の対象となる画像を複数の領域に分割する。本実施形態では、例えば、8×8の画素からなるブロックに分割するが、それ以外のブロックの大きさ又は形に分割してもよい。次に、信号生成器103は、符号化処理の対象となる領域(以下「対象ブロック」とよぶ)についての近似信号を生成する。本実施形態では、信号生成器103は画面間予測と画面内予測の少なくとも一方で近似信号を生成する。その生成処理は、後述する。
本実施形態の画面間予測では、信号生成器103に設けられた予測信号生成器201は、過去に符号化された後に復元された再生画像を参照画像として、該参照画像から、対象ブロックについての誤差の最も小さい予測信号を与える動き情報(「動きベクトル」ともいうが本明細書では「動き情報」を用いる。)を求める。具体的には、対象ブロックの画像信号はラインL102経由で、参照画像の画像信号はL104経由で、それぞれ予測信号生成器201に入力され、予測信号生成器201は、参照画像から、対象ブロックについての誤差の最も小さい予測信号(最適な予測信号)を与える動き情報を、ブロックマッチングの方法で検出する。なお、動き情報の検出の一例は、前述した特許文献1に記載されている。本実施形態では、過去に符号化された後に復元された1枚もしくは複数枚の画像を参照画像として用いるが、場合に応じて、対象ブロックを再分割し、再分割された小領域について画面間予測を行い、動き情報を求めてもよい。この場合、各種の分割方法の各々で、対象ブロックを再分割して画面間予測を行い動き情報を求めてみて、対象ブロック全体のトータルの誤差が最も小さくなる(対象ブロック全体に対し最も効率のよい)分割方法及び該分割方法で得られた動き情報を決定することが望ましい。
ここで、x(i,j)は対象隣接画素群303にある(i,j)番目の画素であり、y(i,j)は予測隣接画素群308にある(i,j)番目の画素である。また、近似パラメータsとvを用いて予測隣接画素群308を変換する。これら近似パラメータsとvは最小2乗法で決定する。即ち、以下の式(2)に示す評価式の最小点を与えるsとvを求める。sとvはそれぞれ式(3)と式(4)に示すように対象隣接領域と予測隣接領域の全ての画素によって決定される。ここで、Mは対象隣接領域(または予測隣接領域)に含まれる画素の数である。
なお、式(1)の代わりにそれ以外の近似式(例えば上記の式(5))を用いてもよい。式(5)を用いる場合、近似パラメータはa,b,cとなる。この場合、予測信号を湾曲させて近似することができる。
なお、近似信号生成器203は、必ずしもフレームメモリ104から予測信号を取得する必要はなく、例えば予測信号生成器201により決定された最適な予測信号を予測信号生成器201から取得してもよい。本実施形態では、上記の近似パラメータsとvは、符号化されて蓄積又は送信されることはない。
次に、本実施形態の画面内予測の場合について説明する。画面内予測では、信号生成器103に設けられた予測信号生成器201は、対象ブロックに空間的に隣接する既再生の画素値を用いて画面内予測信号を生成する。予測信号生成器201は、フレームメモリ104から、対象ブロックと同じ画面内にある既再生の画素信号を取得し、例えば図5(A)〜図5(I)に示す9通りの方法で画面内の予測信号を生成し、生成された9通りの予測信号の中から対象ブロックに最も近い(誤差の少ない)予測信号を決定し、該最も近い予測信号(最適な予測信号)を生成するための補間方法を上記9通りの方法の中から決定する。
図8は、本実施形態に係る信号生成器103の別の形態を示すブロック図である。この図8に示す信号生成器103には、図1のラインL102とラインL112が接続されていない。それ以外の構成については、図8の信号生成器103は図2の信号生成器と同じである。なお、動画像予測符号化装置に図8の信号生成器と図2の信号生成器の両方を設け、これらの信号生成器を切り替えて動作させる構成としてもよい。以下、図8に示す信号生成器103の動作を述べる。
次に、本実施形態に係る動画像予測復号装置について説明する。図10は、本実施形態に係る動画像予測復号装置1000のブロック図を示す。図10に示すように、動画像予測復号装置1000は、入力端子1001、データ解析器1002、逆量子化器1003、逆変換器1004、加算器1005、信号生成器1008、フレームメモリ1007、及び、出力端子1006を備えている。
このような動画像予測復号装置1000について、以下、各構成部の動作を述べる。上述した図1の動画像予測符号化装置100により圧縮符号化された圧縮データは入力端子1001から入力される。この圧縮データには、符号化された残差信号、量子化パラメータ、及び、近似信号の生成に関連する情報が含まれている。近似信号の生成に関連する情報としては、前述した画面間予測のための動き情報、及び画面内予測のための補間方法に関する情報の少なくとも一方が含まれる。なお、テンプレートマッチングにより近似信号を生成する場合には、近似信号の生成に関連する情報は含まれない。
本実施形態の画面間予測では、信号生成器1008に設けられたパラメータ推定器1101は、予測信号を変換するための近似パラメータを以下のようにして推定する。具体的には、パラメータ推定器1101は、現在の復号対象となる対象ブロックの位置情報に基づいて、該対象ブロックに隣接する画素群をラインL1007経由でフレームメモリ1007から取得する。対象ブロックの位置情報は、システム全体の制御部(不図示)によって管理されている。本実施形態では、対象ブロックに隣接する画素群を「対象隣接画素群」とよび、図3では対象隣接画素群303が該当する。
画面内予測の場合も画面間予測と類似する処理で近似信号が生成される。具体的には、パラメータ推定器1101は、現在の復号対象となる対象ブロックの位置情報に基づいて、該対象ブロックに隣接する画素群(対象隣接画素群)をラインL1007経由でフレームメモリ1007から取得する。対象ブロックの位置情報はシステム全体の制御部(不図示)によって管理されている。対象隣接画素群は例えば図6の画素群602に該当する。
ところで、動画像予測符号化装置に係る発明は、コンピュータを動画像予測符号化装置として機能させるための動画像予測符号化プログラムに係る発明として捉えることができる。また、動画像予測復号装置に係る発明は、コンピュータを動画像予測復号装置として機能させるための動画像予測復号プログラムに係る発明として捉えることができる。動画像予測符号化プログラム及び動画像予測復号プログラムは、例えば、記録媒体に格納されて提供される。記録媒体としては、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等の記録媒体や、半導体メモリ等が例示される。
Claims (10)
- 入力画像を複数の領域に分割する領域分割手段と、
前記領域分割手段により分割された複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号についての近似信号を生成する予測信号生成手段と、
前記予測信号生成手段により生成された近似信号と前記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成手段と、
前記残差信号生成手段により生成された残差信号を符号化する符号化手段と、
を備え、
前記予測信号生成手段は、所定の方法で前記対象領域についての予測信号を決定し、前記対象領域に隣接する既再生画素からなる対象隣接画素群と、前記予測信号を含む参照領域に対し、前記対象領域と前記対象隣接画素群の位置関係と同じ位置関係にある、既再生画素からなる予測隣接画素群とを用いて、前記予測隣接画素群を前記対象隣接画素群に近似させるための近似パラメータを決定し、前記近似パラメータをもとに前記対象領域についての予測信号を変換することで、当該対象領域の対象画素信号についての近似信号を生成する、
ことを特徴とする動画像予測符号化装置。 - 入力画像を複数の領域に分割する領域分割手段と、
前記領域分割手段により分割された複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号についての近似信号を生成する予測信号生成手段と、
前記予測信号生成手段により生成された近似信号と前記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成手段と、
前記残差信号生成手段により生成された残差信号を符号化する符号化手段と、
を備え、
前記予測信号生成手段は、前記対象領域より前に再生された画素から構成される領域を参照領域とし、前記対象領域に隣接する既再生画素からなる対象隣接画素群に対して、前記参照領域の中から最も相関の高い画素群を予測隣接画素群として導出し、前記対象隣接画素群と前記対象領域の位置関係と同じ位置関係にある、前記予測隣接画素群に対応した参照領域の画素信号を、前記対象領域についての予測信号として取得し、前記予測隣接画素群と前記対象隣接画素群とを用いて前記予測隣接画素群を前記対象隣接画素群に近似させるための近似パラメータを決定し、前記近似パラメータをもとに前記対象領域についての予測信号を変換することで、当該対象領域の対象画素信号についての近似信号を生成する、
ことを特徴とする動画像予測符号化装置。 - 圧縮データの中から、処理対象である対象領域についての残差信号の符号化データを抽出するデータ解析手段と、
前記データ解析手段により抽出された残差信号の符号化データから再生残差信号を復元する残差信号復元手段と、
前記対象領域の対象画素信号についての近似信号を生成する予測信号生成手段と、
前記予測信号生成手段により生成された近似信号と前記残差信号復元手段により復元された再生残差信号とを加算することによって、前記対象領域の対象画素信号を復元する画像復元手段と、
を備え、
前記予測信号生成手段は、所定の方法で前記対象領域についての予測信号を取得し、前記対象領域に隣接する既再生画素からなる対象隣接画素群と、前記予測信号を含む参照領域に対し、前記対象領域と前記対象隣接画素群の位置関係と同じ位置関係にある、既再生画素からなる予測隣接画素群とを用いて、前記予測隣接画素群を前記対象隣接画素群に近似させるための近似パラメータを決定し、前記近似パラメータをもとに前記対象領域についての予測信号を変換することで、当該対象領域の対象画素信号についての近似信号を生成する、
ことを特徴とする動画像予測復号装置。 - 圧縮データの中から、処理対象である対象領域についての残差信号の符号化データを抽出するデータ解析手段と、
前記データ解析手段により抽出された残差信号の符号化データから再生残差信号を復元する残差信号復元手段と、
前記対象領域の対象画素信号についての近似信号を生成する予測信号生成手段と、
前記予測信号生成手段により生成された近似信号と前記残差信号復元手段により復元された再生残差信号とを加算することによって、前記対象領域の対象画素信号を復元する画像復元手段と、
を備え、
前記予測信号生成手段は、前記対象領域より前に再生された画素から構成される領域を参照領域とし、前記対象領域に隣接する既再生画素からなる対象隣接画素群に対して、前記参照領域の中から最も相関の高い画素群を予測隣接画素群として導出し、前記予測隣接画素群と前記対象隣接画素群とを用いて前記予測隣接画素群を前記対象隣接画素群に近似させるための近似パラメータを決定し、前記対象隣接画素群と前記対象領域の位置関係と同じ位置関係にある、前記予測隣接画素群に対応した参照領域の画素信号を前記近似パラメータに基づいて変換することで、前記対象領域についての近似信号を生成する、
ことを特徴とする動画像予測復号装置。 - 動画像予測符号化装置により実行される動画像予測符号化方法であって、
入力画像を複数の領域に分割する領域分割ステップと、
前記領域分割ステップにより分割された複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号についての近似信号を生成する予測信号生成ステップと、
前記予測信号生成ステップにより生成された近似信号と前記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成ステップと、
前記残差信号生成ステップにより生成された残差信号を符号化する符号化ステップと、
を備え、
前記予測信号生成ステップでは、所定の方法で前記対象領域についての予測信号を決定し、前記対象領域に隣接する既再生画素からなる対象隣接画素群と、前記予測信号を含む参照領域に対し、前記対象領域と前記対象隣接画素群の位置関係と同じ位置関係にある、既再生画素からなる予測隣接画素群とを用いて、前記予測隣接画素群を前記対象隣接画素群に近似させるための近似パラメータを決定し、前記近似パラメータをもとに前記対象領域についての予測信号を変換することで、当該対象領域の対象画素信号についての近似信号を生成する、
ことを特徴とする動画像予測符号化方法。 - 動画像予測符号化装置により実行される動画像予測符号化方法であって、
入力画像を複数の領域に分割する領域分割ステップと、
前記領域分割ステップにより分割された複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号についての近似信号を生成する予測信号生成ステップと、
前記予測信号生成ステップにより生成された近似信号と前記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成ステップと、
前記残差信号生成ステップにより生成された残差信号を符号化する符号化ステップと、
を備え、
前記予測信号生成ステップでは、前記対象領域より前に再生された画素から構成される領域を参照領域とし、前記対象領域に隣接する既再生画素からなる対象隣接画素群に対して、前記参照領域の中から最も相関の高い画素群を予測隣接画素群として導出し、前記対象隣接画素群と前記対象領域の位置関係と同じ位置関係にある、前記予測隣接画素群に対応した参照領域の画素信号を、前記対象領域についての予測信号として取得し、前記予測隣接画素群と前記対象隣接画素群とを用いて前記予測隣接画素群を前記対象隣接画素群に近似させるための近似パラメータを決定し、前記近似パラメータをもとに前記対象領域についての予測信号を変換することで、当該対象領域の対象画素信号についての近似信号を生成する、
ことを特徴とする動画像予測符号化方法。 - 動画像予測復号装置により実行される動画像予測復号方法であって、
圧縮データの中から、処理対象である対象領域についての残差信号の符号化データを抽出するデータ解析ステップと、
前記データ解析ステップにより抽出された残差信号の符号化データから再生残差信号を復元する残差信号復元ステップと、
前記対象領域の対象画素信号についての近似信号を生成する予測信号生成ステップと、
前記予測信号生成ステップにより生成された近似信号と前記残差信号復元ステップにより復元された再生残差信号とを加算することによって、前記対象領域の対象画素信号を復元する画像復元ステップと、
を備え、
前記予測信号生成ステップでは、所定の方法で前記対象領域についての予測信号を取得し、前記対象領域に隣接する既再生画素からなる対象隣接画素群と、前記予測信号を含む参照領域に対し、前記対象領域と前記対象隣接画素群の位置関係と同じ位置関係にある、既再生画素からなる予測隣接画素群とを用いて、前記予測隣接画素群を前記対象隣接画素群に近似させるための近似パラメータを決定し、前記近似パラメータをもとに前記対象領域についての予測信号を変換することで、当該対象領域の対象画素信号についての近似信号を生成する、
ことを特徴とする動画像予測復号方法。 - 動画像予測復号装置により実行される動画像予測復号方法であって、
圧縮データの中から、処理対象である対象領域についての残差信号の符号化データを抽出するデータ解析ステップと、
前記データ解析ステップにより抽出された残差信号の符号化データから再生残差信号を復元する残差信号復元ステップと、
前記対象領域の対象画素信号についての近似信号を生成する予測信号生成ステップと、
前記予測信号生成ステップにより生成された近似信号と前記残差信号復元ステップにより復元された再生残差信号とを加算することによって、前記対象領域の対象画素信号を復元する画像復元ステップと、
を備え、
前記予測信号生成ステップでは、前記対象領域より前に再生された画素から構成される領域を参照領域とし、前記対象領域に隣接する既再生画素からなる対象隣接画素群に対して、前記参照領域の中から最も相関の高い画素群を予測隣接画素群として導出し、前記予測隣接画素群と前記対象隣接画素群とを用いて前記予測隣接画素群を前記対象隣接画素群に近似させるための近似パラメータを決定し、前記対象隣接画素群と前記対象領域の位置関係と同じ位置関係にある、前記予測隣接画素群に対応した参照領域の画素信号を前記近似パラメータに基づいて変換することで、前記対象領域についての近似信号を生成する、
ことを特徴とする動画像予測復号方法。 - コンピュータを、請求項1又は2に記載の動画像予測符号化装置として機能させるための動画像予測符号化プログラム。
- コンピュータを、請求項3又は4に記載の動画像予測復号装置として機能させるための動画像予測復号プログラム。
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