JP5253587B2 - 航空機で用いられる透明体、及び透明体が取り付けられた乗物 - Google Patents

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Description

〔関連出願の相互参照〕
本出願は、アリ・ラシド(Ali Rashid)、ジェームズ・プリディ(James Priddy)、及びモンロー・A・ストーン(Monroe A.Stone)によって同日付で出願された、発明の名称「透明体の作動性能を維持するための方法及びシステム」の米国特許出願第______号に関連する。米国特許出願第______号は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明は、透明体の性質変化、例えば、化学的変化、物理的衝撃、及び/又は電気的変化に反応するセンサを有する、窓等の透明体に関し、より詳しくは、例えば、フロントガラスの視界を確保するための補機の特徴、性質、又は特性のリアルタイム性能を監視するためのセンサを有する、航空機のフロントガラス等の、航空機の又は航空宇宙分野で用いられる窓に関する。
航空機の又は航空宇宙分野で用いられる窓、例えば、航空機のフロントガラスには、プラスチックの層又はシートの積層体や、ガラスの層又はシートの積層体、及びそれらを組み合わせたものがある。フロントガラスの内側部分の層は、航空機の内部に対向し、フロントガラスに構造的安定性を与える。フロントガラスの外側部分は、航空機の外部に対向し、通常ガラスシートの積層体を備える。フロントガラスの外側部分は、構造的安定性も与えることも可能だが、通常、視界を確保するための補機が設けられる。例えば、この内容には限定されないが、補機は、一対の離間されたバスバーの間に、当該バスバーに接続された電導性コーティング又は複数の電導性配線を備えることができる。この電導性コーティング又は電導性配線によってフロントガラスを加熱して、フロントガラスの外面に曇りや氷が形成されるのを防ぎ、且つ/又は、フロントガラスの外面から曇りや氷を除去する。
当業者に理解されるように、航空機のフロントガラスの使用期間が長くなると、フロントガラスの補機が機能しなくなるほどのときまで、フロントガラスの作動効率が低下し、フロントガラスを交換又は修理しなければならない。より詳細には、フロントガラスの周縁部は、フロントガラスのプラスチック及びガラス層又はシートの間に湿気が侵入するのを防止するためのバリアである機外防湿シールを有する。シールが故障、例えば、シールに亀裂が入ったり、且つ/又は、雨風による腐食によって層が剥離したりすると、湿気がフロントガラスの層間に侵入する。シールの亀裂や剥離が、構造的に問題の無い場合でも、フロントガラス内部に湿気が達すると、フロントガラスが剥離してしまい、内部に存在する導電性コーティング又は配線が、いずれにしてもダメージを受けて故障してしまう場合がある。これによって、フロントガラスの使用期間が減少してしまう。より詳細には、フロントガラスの剥離が起こると、フロントガラスの層間に移動する湿気の量が増加して、フロントガラスの劣化、例えば、バスバーや電導性コーティング又は配線のダメージ及び/又は故障を促進して、フロントガラスの霜取り能力が低下したり、失われたりする。
透明体の補機の異常が始まった時に、その異常を修理する時機を逸すると、透明体の作動効率が低下して、緊急のメンテナンス、例えば、透明体の修理や交換が必要になることがある。従って、透明体の修理又は交換が、緊急のメンテナンスではなく予定したメンテナンスで行えるように、透明体の性能を監視するセンサを有する透明体を提供することが有利となる。
本発明は、他のものに加えて、1つに接合されて、化学的性質、物理的性質、電気的性質、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される性質を有する透明体となる、複数の予め調整されたガラス及び/又はプラスチックシートと、透明体に取り付けられて、性質のうち少なくとも1つの性能を監視し、少なくとも1つの性質の性能を表す信号を生成するセンサと、フロントガラスの外部に位置する電気的コネクタであって、その一部がセンサに接続されて、センサによって生成される信号への外部アクセスを提供する電気的コネクタとを備える透明体に関する。
本発明の非限定の実施例は、湿気を検出するためのセンサ、透明体への衝撃又は透明体の振動を検出するためのセンサ、シートのうち1つの破砕を検出するためのセンサ、電気アーク放電を検出するためのセンサ、導電性部材の温度変化を検出するためのセンサ、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるセンサを備え、前記センサが、透明体の第1及び第2種面の間のシートの1つの表面に搭載される。
また、本発明は、他のものに加えて、乗物の本体に取り付けられる透明体であって、化学的性質、物理的性質、電気的性質、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される性質を有する透明体と、性質の性能を監視し、当該性質の前記性能を表す信号を生成するセンサと、乗物内に位置付けられて、センサからの信号を受信し、センサからの信号によって示される性質の性能と当該性質の所定の好適な性能との間の差を判断し、センサからの信号によって示される性能が所定の好適な性能と所定量異なる場合に、警告信号を生成するシステムとを備える乗物に関する。
さらに、本発明は、航空宇宙機の本体の開口に取り付けられて航空宇宙分野で用いられる透明体の加熱配置構成の過熱を防止するためのシステムに関する。このシステムは、他のものに加えて、1つに接合されて積層透明体となる複数のガラス及び/又はプラスチックシートを、他のものに加えて、備える前記透明体であって、複数のシートのうちの1つが、加熱配置構成によって加熱されるガラスシートであり、加熱配置構成は、他のものに加えて、ガラスシートの主面上に位置する導電性部材、例えば、導電性コーティング、又は透明体のプラスチックシートに埋め込まれた複数の導電性配線、と、導電性部材に電気的に接続された一対の離間されたバスバーとを備える、前記透明体を備える。電源が、第1配線によってバスバーのうちの一方に接続される第1端子と、第2配線によって他方のバスバーに接続される第2端子とを有し、スイッチが、第1及び第2配線のうちの1つに電気的に接続され、閉位置にあるときは、電流を電源とバスバーとの間に流し、開位置にあるときは、電流が電源とバスバーとの間を流れるのを防げる。スイッチに作用するコントローラが、当該スイッチに接続されるとともに、配線のうちの1つに接続され、このコントローラは、バスバーの抵抗値を測定し、測定抵抗値が所定のレベルを越えると、スイッチに作用して、スイッチを開位置に移動させる。
本発明の実施において使用される航空機のフロントガラスの非限定の実施例の断面図を示す。 本発明の加熱配置構成の非限定の実施例の等尺図を示す。 本発明の教示による、加熱配置構成の導電性部材上に位置付けられる衝撃センサ又は検出器の非限定の実施例の平面図を示す。 本発明の教示による、図3に示す衝撃センサの出力信号を監視し処理する本発明の電気系システムの非限定の実施例を示す。 本発明の破断センサ又は検出器の非限定の実施例の概略図を示す。 図5の6−6線に沿う図を示す。 本発明の破断センサ又は検出器の他の非限定の実施例の平面図を示す。 本発明の教示による、加熱配置構成の導電性部材の温度を監視するためのセンサ又は検出器の非限定の実施例の平面図を示す。 本発明の教示による、図8に示すセンサの出力信号を監視し処理する電気系システムの非限定の実施例を示す。 本発明の教示による、図8に示す加熱配置構成のバスバーの電圧出力を測定して加熱配置構成の導電性部材の温度を監視するための、本発明の電気系システムの非限定の実施例を示す。 本発明の教示による、加熱配置構成の導電性部材の温度を測定するためのセンサの他の非限定の実施例の平面図を示す。 本発明の教示による、加熱配置構成の導電性部材上に位置付けられる湿度センサ又は検出器の非限定の実施例の平面図を示す。 本発明の教示による、図12に示す湿度センサの出力を監視するための電気系システムの非限定の実施例を示す。 図12の14−14線に沿う図を示す。 本発明の教示による、加熱配置構成の導電性部材上に位置付けられる湿度センサの他の非限定の実施例の側面図を示す。 図14の図と同様の図であって、本発明の教示による、図2に示すフロントガラスのシート上の湿度センサ又は検出器の他の非限定の実施例を示す。 本発明の実施において使用可能な湿度センサ又は検出器の他の非限定の実施例の平面図を示す。 Aは、本発明の教示によるセンサ又は検出器の出力信号を監視して航空機の透明体に視力を提供する補機の特性、性質、又は特徴のリアルタイム性能を監視するための、本発明のシステムの非限定の実施例を概略的に示し、Bは、許容限界を越えて使用されていることがセンサ又は検出器の信号によって示される航空機の透明体の修理又は交換の予定を立てるためのシステムを概略的に示す。
本明細書で使用されるように、「内側」、「外側」、「左」、「右」、「上」、「下」、「水平」、「垂直」等のような空間的又は方向的表現は、本発明が図面の図において示されるような形で、本発明に関連する。しかしながら、本発明は、様々な他の配向を想定することができるため、このような表現は、限定とみなされるものではないことは理解されるべきである。さらに、明細書及び特許請求の範囲で使用される、寸法や物理的特性等を表現する全ての数は、「約」という表現によって、あらゆる場合において変更し得るものと理解されるべきである。従って、それに反して示されない限り、これ以降の明細書及び請求項で記載される数値は、本発明によって得られると望まれる、且つ/又は、得ようとする性質に応じて変更が可能である。最低限、そして、特許請求の範囲に対する等価物の適用を制限する意図ではなく、各数的パラメータは、少なくとも、報告された有効桁数を踏まえ、且つ、通常の丸め技術を適用することによって解釈されるべきである。さらに、本明細書に開示の全ての範囲は、それらの範囲に含まれる全ての部分的範囲を包含すると理解されるべきである。例えば、「1〜10」という範囲が述べられている場合、それは、最小値の1と最大値の10との間で且つそれらの数値をも含む、全ての部分的範囲、つまり、例えば1〜6.7や、3.2〜8.1、5.5〜10といった、1以上の最小値で始まり10以下の最大値で終わる全ての部分的範囲を含むと考えられるべきである。また、本明細書で使用されるように、「上に位置付けられる」又は「上に取り付けられる」という表現は、〜上に位置付けられる、又は、〜上に取り付けられることを意味するが、必ずしも面接触している状態を意味するものではない。例えば、ある物品又は物品のある部品「上に取り付けられた」他の物品又は物品の他の部品は、両物品間又は物品の両部品間の物質の存在を排除するものではない。
本発明の幾つかの非限定の実施例を説明する前に、本発明は、他の実施例も可能なため、その出願において、本明細書で示され説明される特定の非限定の実施例の詳細に限定されるものではないことは理解されよう。さらに、本発明を説明するために本明細書で使用される用語は、説明のためのものであり、限定するものではない。またさらに、特に示されない限り、以下の説明において、同様の符号は同様の構成要素を示す。
本発明の非限定の実施例は、航空機の積層透明体に関し、特に、航空機のフロントガラスに関する。しかしながら、本発明は、いかなる特定の種類の航空機の透明体にも限定されるものではない。本発明は、電気的刺激に反応して可視透過率を増減させる媒体を有する種類の航空機の窓、例えば、これに限定はされないが、米国特許出願公開第2007/______号に開示されている種類の窓に対する本発明の実施を考慮に入れている。また、本発明は、一対の積層シートの間に断熱空間を有する種類の航空機の窓、例えば、これに限定はされないが、米国特許第______号に開示されている種類の窓に対する本発明の実施も考慮に入れている。これらの公報の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。さらに、本発明は、商用及び住居用窓、例えば、これに限定はされないが、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第5,675,944号に開示されている種類の窓や、あらゆる種類の陸上車両の窓、あらゆる種類の航空機または宇宙船の天蓋、室窓、及びフロントガラス、あらゆる種類の水上又は水中船用の窓、及び、あらゆる種類の容器の覗き面又はドア用の窓、例えば、これらに限定はされないが、冷蔵庫、キャビネット及び/又はオーブンのドア、に対して実施することが可能である。さらにまた、本発明は、透明体の層又はシートの材料について限定されず、層又はシートは、これらに限定はされないが、硬化又は未硬化のプラスチックシート、並びに、アニール加工ガラスシート、倍強度ガラスシート、及び、倍強度・化学強化ガラスシート、透明ガラスシート、着色ガラスシート、コーティングが施されたガラスシート、及び施されていないガラスシートから作成することが可能である。さらにまた、本発明は、不透明シートを有する窓に対して実施することも可能である。このような窓の例として、これらに限定はされないが、木製又は金属製シートや、不透明コーティングが施されたガラスシート、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
図1には、本発明の実施において使用可能な航空機のフロントガラス20の非限定の実施例を示す。このフロントガラスは、第1のガラスシート22と、第2のガラスシート24と、第2ビニル中間層又はシート28とを備える。第1のガラスシート22は、第2のガラスシート24に、第1中間層26を介して固定されている。第2のシート24は、第2ビニル中間層28に、第1ウレタン中間層30を介して固定されている。そして、第2ビニル中間層28は、加熱可能部材32に、第2ウレタン中間層34を介して固定されている。当技術分野で使用される種類の縁部材又は防湿材36、例えば、これに限定されないが、シリコーンゴム又は可撓性且つ耐久性の防湿材料が、(1)フロントガラス20の周縁部38、すなわち、第1及び第2のシート22,24、第1及び第2ビニル中間層26,28、第1及び第2ウレタン中間層30,34、及び加熱可能部材32の周縁部38と、(2)フロントガラスの外面42のマージン又はマージン端40、すなわち、フロントガラス20の第1のガラスシート22の外面42のマージン40と、(3)フロントガラス20の外面46のマージン又はマージン端44、すなわち加熱可能部材32の外面46のマージンと、に固定されている。
当業者に理解されるように、ただし本発明を限定するものではないが、第1及び第2のガラスシート22,24、第1及び第2ビニル中間層26,28、及び第1ウレタン中間層30は、フロントガラス20の構造部分又は内側部分を形成し、フロントガラス20の外面42は、乗物、例えば航空機47(図18Bにのみ示す)の内部に対向する。また、第2ウレタン層34及び加熱可能部材32は、フロントガラス20の非構造部分又は外側部分を形成し、フロントガラス20の表面46は航空機の外部に対向する。加熱可能部材32は、以下に説明するような方法で、フロントガラス20の外面46から曇りを除去し、且つ/又は、外面46上の氷を溶かすための熱を提供する。
理解されることができるように、本発明は、フロントガラス20の構造について限定されず、当技術分野で使用される航空機の透明体の構造であればどのようなものでも本発明の実施において使用可能である。例えば、本発明に対して限定するものではないが、フロントガラス20は、ビニル中間層28及びウレタン中間層30が省略された且つ/又はシート22及び24がプラスチックシートである構造を備えることも可能である。
一般的に、フロントガラス20のガラスシート22,24は、透明な、化学強化ガラスシートである。しかしながら、本発明はこれに限定されない。ガラスシートは、倍強度又は熱強化ガラスシートとすることも可能である。さらに、理解されるように、本発明は、フロントガラス20を構成するガラスシート、ビニル中間層、若しくはウレタン中間層の枚数について限定されない。フロントガラス20は、シート及び/又は中間層を何枚有していてもよい。
本発明は、加熱可能部材32の設計及び/又は構造について限定されない。シートの表面を加熱してシートの表面上の氷を溶かす、且つ/又は、表面から曇りを除去するために当技術分野で使用される導電性加熱可能部材であればどのようなものでも、本発明の実施において使用することが可能である。図2を参照すると、本発明の一非限定の実施例において、加熱可能部材32は、その表面64に導電性コーティング62が塗布されたガラスシート60と、当該導電性コーティング62に電気的に接触する一対の離間されたバスバー66,68とを備える。本発明は、導電性コーティング62の組成について限定されない。例えば、本発明を限定するものではないが、導電性コーティング62は、適切であればどの導電性材料から作成することも可能である。本発明の実施において使用可能な導電性コーティングの非限定の例として、これらに限定はされないが、商標名NESA(登録商標)でPPG・インダストリーズ(PPG Industries Inc.)から販売されている種類の熱分解沈着フッ素ドープ酸化スズ膜や、商標名NESATRON(登録商標)でPPG・インダストリーズから販売されている種類のマグネトロンスパッタ堆積スズドープ酸化インジウム膜が挙げられる。さらに、1つ以上のマグネトロンスパッタ堆積膜からなるコーティングも挙げられる。このような膜として、これらに限定はされないが、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第4,610,771号、第4,806,220号、及び第5,821,001号に開示されるような、順番にマグネトロンスパッタリングによって付着される、例えば酸化亜鉛及び/又はスズ酸亜鉛といった金属酸化物膜間の、例えば銀などの金属膜が挙げられる。
理解されるように、本発明は、ガラスシート60を加熱するための電導性コーティングの使用について限定されず、電気的に加熱可能なあらゆる種類の部材、例えば、これに限定はされないが、導電性配線の使用も考慮に入れている。配線、例えば、図1に仮想線で示される配線69は、中間層34内に埋め込み、バスバー66及び68に電気的に接続させることができる。このような加熱配置構造は、当技術分野では、PPG・インダストリーズ・オハイオ(PPG Industries Ohio Inc.)のAIRCON(登録商標)で周知であり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第4,078,107号に開示されている。
本発明は、バスバーの設計及び/又は構造について限定されず、当技術分野において使用されているものであればいかなる種類のバスバーをも本発明の実施において使用することができる。本発明の実施において使用可能なバスバーの例としては、これらに限定はされないが、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第4,623,389号、第4,894,513号、第4,994,650号、及び第4,902,875号に開示されている(銀セラミックガラスフリット上に焼成された)種類がある。本発明の好ましい実施において、バスバーは、銀セラミックガラスフリット上に焼成される、つまり米国特許第_______号に開示の種類である。バスバー66及び68は、それぞれ配線70及び71によって、電源72、例えばバッテリに接続されている。電源72は、バスバー66及び68並びに導電性コーティング62に電流を流すことによって、導電性コーティング62及びシート60を加熱して、フロントガラス20の表面46から氷及び/又は曇りを除去する。オン・オフ用スイッチ、レオスタット又は可変変圧器73が、配線の1つ、例えば、位置71Aと71Bとの間の配線71に接続されている。電源72とバスバー68との間のレオスタットを操作することによって、バスバー68及び66並びに導電性コーティング62を流れる電流を変化又は調節して、導電性コーティング62の温度を制御する。本発明を限定するものではないが、航空機47(図18Bにのみ示す)の金属製機体カバーへのバスバー66及び68のアーク放電を防止するために、バスバー66の端部75及びバスバー68の端部76は、隣接するガラスシート60の辺78〜81から離間されている。
これより、本発明の教示による、フロントガラス20の選択された部品の性能を監視するためのフロントガラス20の当該選択された部品上のセンサ又は検出器の配置について説明する。
衝撃センサ
本発明の一非限定の実施例において、フロントガラス20には、衝撃センサ又は検出器が設けられる。衝撃センサ又は検出器は、ある物体がフロントガラスに衝突又は激突、例えば、本発明を限定するものではないが、フロントガラス20の外面46に衝突した時に、信号を発生する。例えば、本発明を限定するものではないが、航空機が、離陸又は着陸中、滑走路を走行している時に、異物、例えば石が、空気中を飛んでフロントガラスの外面46に衝突する可能性がある。フロントガラスのシートに取り付けられた衝撃検出器を使用して、1つ以上の異物がフロントガラスに衝突したこと、及び、任意であるが、外面46における衝突又は激突が起きた位置や、フロントガラス20の表面46に対する衝撃の相対的エネルギーを示すことができる。
図3を参照すると、本発明の一非限定の実施例では、1つ以上の衝撃センサ又は検出器(図3では、4つの検出器83A,83B,83C,及び83Dを示す)が、ガラスシート60の辺78〜81のそれぞれに隣接して取り付けられている。本発明のこの非限定の実施例では、衝撃検出器のそれぞれが、圧電材料、例えば、これに限定はされないが、圧電結晶を備える。圧電材料が、振動、例えば、ガラスシート60(図1及び2を参照)の外面46に衝突した石によって引き起こされるガラスシート60の振動に晒されると、圧電材料は、圧縮又は変形し、その結果、電界を生じる。この電界を使用して警報及び/又はレコーダを作動又は作動させることによって、衝突又は激突を知らせる、且つ/又は、記録することができる。さらに、3つ以上の衝撃検出器を使用して、以下に説明するように、フロントガラスの表面46上における激突位置を特定することができる。
図3及び適宜図4を参照すると、ガラスシート60のそれぞれの辺78〜81の1つに隣接して取り付けられた、衝撃検出器83A〜Dの1つを有する加熱可能部材32が示されている。検出器83A〜Dは、導電性コーティング62上に取り付けられている。検出器83A〜Dの一方の電気接点は導電性コーティング62に電気的に接続され、検出器83A〜Dのそれぞれの他方の電気接点は、配線84A〜Dによって、レオスタット又は可変変圧器85A〜Dにそれぞれ接続されている。レオスタット85A〜Dのそれぞれは、配線86A〜Dによって、コンソール88及び電源72の正極に電気的に接続されている(図4参照)。このように、検出器83A〜Dへの電力が、電源72によって供給され、レオスタット85A〜Dによってそれぞれ制御され、また、コンソール88内のコンパレータによって測定又は監視される衝撃検出器83A〜Dのそれぞれの電界を変化させる。理解できるように、本発明は、電力を検出器83A〜Dに供給する方式については限定されず、どのような回路構成でも本発明の実施において使用することが可能である。例えば、本発明を限定するものではないが、検出器83A〜Dの一方の電気接点を、フロントガラスのシートのうち1つ以上に取り付け、検出器に電力を供給するための専用の電源の一方の極に直接接続するとともに、検出器83A〜Dの他方の接点を、当該専用の電源の他方の極に接続させることも可能である。理解できるように、本発明は、本発明の実施において使用される電源の種類については限定されず、電源が発生する電力は、交流又は直流電力のいずれであってもよい。
図3及び4に示す配置構成では、フロントガラスが振動、例えば、ある物体がフロントガラス20の外面46に衝突すると、検出器83A〜Dの圧電材料が、圧縮又は変形する。検出器の圧電結晶が振動することによって、電界又は電流が発生し、その電界又は電流が、検出器83A〜Dの配線84A〜Dのうち1つ以上を介して、コンソール88に送られる(図18Aも参照)。コンソール88には、データ処理設備、例えばソフトウェア、が設けられる。データ処理設備は、配線86A〜Dを介して送られてきた信号を分析して、検出器83A〜Dのうち選択された又は全ての検出器からの信号に対して三角測量を行うことによって衝突の位置を判断し、また、例えば電界の大きさから衝撃の大きさを判断し、そして、それらの情報を保存する。衝撃検出器、例えば圧電結晶の電気ファイルのための電子回路は、当技術分野では周知であり(例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第6,535,126号を参照されたい)、更なる説明は必要ないと思われる。本発明の他の非限定の実施例において、検出器83A〜Dからの信号が所定の電流量を越えると、コンソール88に表示されて、例えば航空機の次の予定の停機時に、フロントガラス20の外面46を目視検査するべきであること、及び/又は、フロントガラスを修理すべきであることを示す。また任意に、必要な修理のスケジュールを立てるために、信号を、以下に説明するような方式で、コントロールセンターに転送することもできる。
理解されるように、離陸中、飛行中、及び着陸中、航空機が振動すると、衝撃検出器が振動して電界を発生させる。レオスタット85A〜85D又は電子フィルタを使用して、所定のレベルよりも高い電界のみ通過させることが可能である。これによって、衝撃検出器は、フロントガラスに対する衝撃を検出し、航空機の振動に関するパフォーマンスログを提供することが可能である。
破断センサ
以下の説明において、参照によってその開示の全体が本明細書に組み込まれる米国特許第6,794,882号に開示されている破断又は亀裂検出器又はセンサを、本発明の実施において使用する。しかしながら、理解されるように、本発明はこれに限定されず、当技術分野において周知の亀裂センサ又は検出器であればどのようなものでも、本発明の実施において使用することが可能である。米国特許第6,794,882号に開示されている種類の破断センサ又は検出器の非限定の実施例を、図5に示し、符号89によって示す。亀裂センサ89は、フロントガラス20のシート22,24,28,および60のうちの1つの主面の外周部38(図1参照)の略全体に沿って且つ周囲に延在する導電性ストリップ90を備える。図5及び6において、示される導電性ストリップ90は、ガラスシート60の導電性層62上に取り付けられ、バスバー66及び68を囲繞し、電気絶縁層96、例えば、ウレタン層又は非電導性コーティング層によって導電性コーティング62から電気的に絶縁分離されている。
導電性ストリップ90は、図5に示すように、シート60の辺78〜81から離間されて導電性コーティング62上に取り付けられている。理解することができるように、導電性ストリップ90は、それが配置されるガラスシートの部分を通しての視認性を低下させうる。従って、導電性ストリップ90の最大幅は、フロントガラス20を介しての必要な又は特定のオペレータの視野による。航空機の透明体、例えば、フロントガラスには、必要とされる可視(又は透明)領域を規定する特定の安全要件がある。しかし、導電性ストリップ90を、必要とされる導電性を有する、略又は完全な透明材料から形成する場合には、フロントガラスのシートに対する導電性ストリップ90の配置を、大きく変更することも可能である。例えば、本発明を限定するものではないが、導電性ストリップ90は、シートの表面上においてより中央側に位置付けられた内側の又は小さいストリップ又はバンドで形成することが可能である。あるいは、導電性部材90は、ガラスシートの中心からシート22,24,28,及び60の外周部38に向かって広がる複数の同心状ストリップ又はバンドを備えることができる。若しくは、導電性ストリップ90は、シートの破断又は破壊の予期される性質や進行に応じて、「X」形状又は他の形状とすることができる。
上記したように、導電性コーティング62は、電気絶縁層96によって、導電性ストリップ90から電気的に絶縁分離されている。理解することができるように、絶縁層96は、導電性ストリップ90が剥離するのを防止するので、ガラスシート32における小さな亀裂の存在が隠されることがある。導電性ストリップ90を、ガラスシート60の非コーティング表面部分に貼り付けることによって、例えば、本発明を限定するものではないが、コーティング62並びにバスバー66及び68を非コーティングガラスのストリップ92(図2にのみ示す)によって囲繞することによって、この制限は解消することができる。非コーティングガラスストリップ92は、コーティング加工中にガラス表面にマスキングを施すことによって、又は、ガラス表面からコーティングを研磨で若しくは化学的に除去することによって、適宜設けることができる。ガラスは化学的に強化されるため、強化ガラスを破砕しうる表面のダメージを避けるために、コーティング加工中、当該領域にマスキングを施すことが好ましい。
理解することができるように、導電性ストリップ90は、積層フロントガラス20のシートのうちどのシートのどの表面にも貼り付けることができるが、本発明の好ましい実施においては、導電性ストリップ90は、シート60の非コーティング部分92とウレタン層34との間に貼り付けるのが好ましい。図5に示す非限定の実施例では、導電性ストリップ90は、シート60の非コーティング部分92上(図2参照)に取り付けられ、コーティング層62の外周のほぼ全体に亘って延在している。導電性ストリップ90は、第1末端面104及び第2末端面106を有する。第1末端面104と第2末端面106との間の距離又は隔たりは、末端面104及び106間のあらゆる記述的電界の伝達を防ぐのに十分である必要がある。
破断センサ90は、電位を導電性ストリップ90に印加するために導電性ストリップ90と電気的に連絡する電源108をさらに備える。電源108は、従来の電源であればよく、例えば、これに限定はされないが、バッテリや発電機などでよい。さらに、破断センサ90は、導電性ストリップ90の電位を測定するために導電性ストリップ90に連絡した、オームメータのような電気測定機構110を備える。ソフトウェア及びコンピュータのような制御機構112が、電源108及び電気測定機構110の両方を制御し、それらと通信するために使用される。この制御機構112は、電源108に、所定の又は特定の設定電位を導電性ストリップ89に印加するよう命令し、印加後、制御機構112は、電気測定機構110を介して、導電性ストリップ90の電位を収集及び/又は計算することができる。電源108、電気測定機構110、及び制御機構112の全ては、単一のユニット又は装置、例えば、コンソール88(図18参照)に組み合わせてまとめることが可能であるが、それぞれ独立したユニットとしてもよい(図5参照)。
電源108は、制御機構112によって設定又は特定されたように、設定電圧を導電性ストリップ90に印加する。この設定電圧によって、導電性ストリップ90に電流を流すことができる。電気測定機構110は、第1リード114及び第2リード116を介して、導電性ストリップ90に接続される。第1リード114は、第1末端面104に接続され、第2リード116は、第2末端面106に接続される。この接続によって、導電性ストリップ90は、電源108が電位を印加した時に、電気回路として動作することができる。
電気測定機構110は、第1末端面104に接続された第1リード114及び第2末端面106に接続された第2リード116を介して、導電性ストリップ90に流れる電流を読み取る、又は、測定する。電源108が設定電圧を印加し、電気測定機構110が導電性ストリップ90に流れる電流を読み取る、又は、測定するため、電気測定機構110(又は制御機構112)は、導電性ストリップ89の抵抗値を計算することができる。
破断又は亀裂が起こりガラスシート60にまで広がると、最終的には導電性ストリップ90に達する。亀裂が発生して導電性ストリップ90の一部に広がり破壊すると、電気測定機構110又は制御機構112の何れかによって計算される抵抗値が増加し始める。この抵抗値の増加が、ガラスシート60の破断又は亀裂を示す。亀裂が導電性ストリップ90を完全に横切って破壊すると、抵抗値は無限大に達し、深刻な破断状況を示す。
導電性ストリップ90は、金属や、金属酸化物、半金属、合金、他の複合材料といった、適切な導電性材料から形成される導電性コーティング材料とすることができる。また、導電性ストリップ90は、不透明であっても透明であってもよい。さらに、導電性ストリップ90は、セラミック塗料又は導電性インクから形成される導電性コーティング材料であってもよい。導電性材料は、ガラスシートに亀裂が入った時に、亀裂が入る又は分割される材料であるか、若しくは、電気特性の変化が検出できるような形で電気特性を変化させる材料である必要がある。導電性ストリップ90は、従来の薄膜堆積法又は従来の厚膜堆積法、従来の接着製造法、スクリーニング、若しくは他の類似のプロセスによって、ガラスシート22,24,28,及び60のうち1つ以上のシートの表面に堆積させることができる。一実施例において、導電性部材90は導電性酸化インジウムスズコーティングである。
本発明は、2枚以上のシート上に導電性ストリップを付着させること、例えば、本発明を限定はしないが、ガラスシート22,24,28,及び60の表面上に導電性ストリップ90を付着させることを考慮に入れている。理解されるように、導電性ストリップを2枚以上のシート上に配置する場合には、導電性ストリップ90のそれぞれが、それ自身の電源108を有するか、単一の電源を設け、2つ以上の導電性ストリップ90に電気的に接続するととともに、レオスタットを、衝撃センサ83A〜Dに関しては上記したように、破断センサに関しては以下に説明するように、導電性ストリップ90のそれぞれへの電圧を制御するために、各導電性ストリップ90に設ける。同様に、1つ又は複数の電気測定機構110を使用して、フロントガラス20のシート22,24,28,及び60上の導電性ストリップ90のそれぞれの電位又はそれぞれを流れる電流を読み取る、又は、測定することができる。このようにして、ガラスシート22,24,28,及び60のそれぞれの状態を監視することができる。
制御機構112及び/又は中央又は複数の専用電気測定機構110は、ガラスシート22,24,28,及び60上の個々の導電性ストリップ90を識別し、各導電性ストリップ90の電位(抵抗値)を計算するために具備される。このようにして、乗物のオペレータは、警報機構118によって、関連する導電性ストリップ90の破壊又はブリッジングによるガラスシート22,24,28,及び60のそれぞれの破断の存在及び程度を示される。理解することができるように、破断状態の間は、どのガラスシートが破断した又はどのガラスシートに亀裂が入ったのか判別することが難しいのが典型的に証明されており、シート22,24,28,及び60のそれぞれに導電性ストリップ90を設けることによって、乗物のオペレータは、故障状態にあるシートを識別することができる。
導電性ストリップ90は、シート22,24,28,及び60の間の中間層26,30,及び34に埋め込むことも可能である。この場合、導電性ストリップ90は、その導電性ストリップを有するガラスシートの表面に亀裂が入ると導電性ストリップ90が破壊又は分解されるようにシート22,24,28,又は60のそれぞれに接触してさえいればよい。表面上の破断位置の特定を向上するために、複数の導電性ストリップ90を、グリッド又はアレイパターンでシートの主面全体に配置することもできる。また、任意だが、フロントガラス20の視界の減少を最小限に抑えないように、アレイパターンを、図7に示すように、シートの外周部38に隣接させて使用することもできる。
図7に示す本発明の非限定の実施例において、ガラスシート125の辺120〜123のそれぞれは、ガラスシート125のマージン135に、又は隣接して、導電性ストライプの2本の列132及び134を有している。このように導電性ストライプのアレイを設けることによって、シート126のどこで破断又は亀裂が生じたのかを、より厳密に特定することができる。より詳細には、導電性ストライプの第1列132は、シート125のコーナー部141〜144のそれぞれに導電性ストライプ136〜139と、シート125の辺121及び123のそれぞれに導電性ストリップ146及び147とを含む。続けて図7を参照すると、シート125の辺120において、ストリップ136の端部136Aは、ストリップ139の端部139Bに対して隣接且つ離間している。シート125の辺121において、ストリップ136の端部136Bは、ストリップ146の端部146Aに対して離間且つ隣接しており、ストリップ146の端部146Bは、ストリップ137の端部137Aに対して隣接且つ離間している。辺122において、ストリップ137の端部137Bは、ストリップ138の端部138Aに対して隣接且つ離間している。シート125の辺123において、導電性ストリップ138の端部138Bは、ストリップ147の端部147Aに対して隣接且つ離間しており、ストリップ147の端部147Bは、ストリップ139の端部139Aに対して隣接且つ離間している。
導電性ストリップの第2列134は、導電性ストリップ150〜153を含む。導電性ストリップ150は、ガラスシート125の辺121及び123間に延在しており、ストリップ151の端部151Bに対して隣接且つ離間している端部150Aと、ストリップ153の端部153Aに対して隣接且つ離間している端部150Bとを有する。導電性ストリップ151は、ガラスシート125の辺122及び120間に延在しており、ストリップ152の端部152Bに対して隣接且つ離間している端部151Aを有する。導電性ストリップ152は、ガラスシート125の辺121及び123間に延在しており、ストリップ153の端部153Bに対して隣接且つ離間している端部152Aを有する。導電性ストリップ153は、ガラスシート125の辺120及び122間に延在しており、ストリップ152の端部152Aに対して隣接且つ離間している端部153Bを有する。
ストリップ136〜139,146,147,及び150〜153のそれぞれの端部A及びBはそれぞれ、電源108(図5参照)と、電気測定機構110とに電気的に接続されている。電源108は、導電性ストリップ136〜139,146,147,及び150〜153に対して電位を印加し、電気測定機構110は、導電性ストリップ136〜139,146,147,及び150〜153の電位を測定するためのものである。制御機構112は、上記電源108及び電気測定機構110を制御且つそれらと通信して、所定の又は特定の設定電位を導電性ストリップ136〜139,146,147,及び150〜153に印加するよう、電源108に対して命令し、印加後、制御機構112は、電気測定機構110を介して、導電性ストリップ136〜139,146,147,及び150〜153の電位を収集及び/又は計算することができる。導電性ストライプ136〜139,146,147,及び150〜153用の電源108、電気測定機構110、及び制御機構112の全ては、単一のユニット又は装置、例えば、コンソール88(図13参照)に組み合わせてまとめることが可能であるが、それぞれ独立したユニットとしてもよい。
続けて図7を参照すると、離間した導電性ストリップをそれぞれ有する2列132及び134の配置構造、例えば、ストライプ136〜139,146及び147を列132に有するとともに導電性ストライプ150〜153を列134に有する配置構造によって、ガラスシートの亀裂が入った又は破壊された位置をより詳しく知ることができる。より詳細には、本発明を限定するものではないが、亀裂156が、導電性ストリップ146及び151を破砕して、亀裂156は、シート125の辺121の中央領域にまで位置している、亀裂158が、導電性ストリップ139及び153を破砕して、亀裂158は、シート125の辺138に隣接する辺123にまで位置している。理解することができるように、図5に示す導電性ストリップの配置構造は、限定はしないが、航空機の機体におけるフロントガラス20を固定するフレームの設計によって、亀裂が、偶発的出来事なのか、フロントガラスの縁部にかけられた応力によって起きたのかを判断する研究にも有益である。
アークセンサ又は検出器
今から、バスバー66,68と、導電性部材、例えば導電性コーティング62又は中間層34に埋め込まれた配線とを備える加熱配置構造の性能を監視することによって、アーク放電の発生を判断して、フロントガラスがアーク放電によってダメージを受ける前にフロントガラスを修理する、又はアーク放電が発生する可能性がきわめて高いことを判断して、アーク放電が起こる前にフロントガラスを交換すべきであることを示すための、本発明の非限定の実施例について説明する。ここでの説明において問題となる、ただし限定するものではないが、アーク放電は、コーティング62及び/又はバスバー66及び68の亀裂、並びに/又は、バスバー66,68及び/又はコーティング62の剥離によるアーク放電である。当業者によって理解されるように、加熱可能部材32のガラスシート60に対する衝撃が、ガラスシート60の破砕を起こし、その結果、コーティング62が破砕される。さらに、湿気がフロントガラス20(図1を参照)の防湿材36へ侵入すると、積層フロントガラスが剥離してしまう。フロントガラスが剥離すると、バスバー66及び68のうち1つまたは両方が、導電性コーティング、又は中間層38に埋め込まれた配線から分離し得る。導電性コーティング62の亀裂、及びバスバーとコーティングとの間の剥離、を介したアーク放電により、局所的に加熱されることによって、加熱可能部材32のガラス60が破砕される。
図8及び9を参照すると、符号160によって示される本発明の他の加熱部材の非限定の実施例が示されている。加熱部材160は、ガラスシート60(図1及び2に示すシート60)上の導電性コーティング62に電気的に接続されたバスバー66及び68を備える。上記したように、導電性部材62への電圧は、電源72から、配線71及びスイッチ又はレオスタット73を介して、バスバー68の端部76へ、バスバー68及びコーティング62を介してバスバー66へ、バスバー66の端部75からの配線70を介して電源72へ流れる電流によって与えられる(図2も参照)。必要に応じて図8及び9を参照すると、アークセンサ又は検出器164は、比較回路165を備える。比較回路165は、配線167を介してバスバー68の反対側の端部166に接続されるとともに、電流入力配線71に接続された入力側を有する。電流入力配線71は、バスバー68の端部76に接続されている(図2も参照)。作動中、参照電圧が、バスバー68の端部76に接続された配線71によって、コンパレータ回路165に与えられる。
電力は、配線71を介してバスバー68に流れ、導電性コーティング62を介して反対側のバスバー66に流れる。バスバー68を流れる電力の一部は、バスバー68の端部166の配線167によって、比較回路165に向けられる。コンパレータ回路165は、連続的に又は周期的に、配線71からの参照電圧を、配線167の測定電圧と比較する。配線167の測定電圧が、一定量参照電圧と異なる場合、コンパレータ165の配線リード168から出力信号を発生する。この出力信号によって、バスバーに供給されている電力を遮断し、且つ/又は、以下に説明する方法で、加熱可能部材160の性能に関する状況報告を送信することができる。より詳しくは、配線167からの測定電圧が低下すると、それは、電流がバスバー68を流れていないことを示している可能性がある。配線167からの測定電圧が増加すると、それは、バスバー68を流れる電流が増加していることを示している可能性がある。バスバー68における電流の増加は、例えば、導電性コーティング62又はバスバー66,68の1つ又は両方の亀裂によって起こる導電性コーティング62又はバスバー66の抵抗値の増加による可能性がある。理解されるように、センサ164は、バスバー68の端部166で測定される電圧の増加または低下を起こしている原因が何かを特定する能力はない。しかし、高基準値を超える増加、又は低基準値を下回る低下は、加熱可能部材160の性能が変化していること、及び、修復作業、例えば、加熱配置構造への電力入力を切断して、加熱可能部材160を修理、又はフロントガラス20を交換しなければいけないことを示している。理解することができるように、比較回路164は、コンソール88に取り付けることができる(図18Aを参照)。
センサ164は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第4,902,875号に開示されている種類のものである。理解されるように、本発明は、米国特許第4,902,875号に開示の種類のセンサに限定されず、導電性部材32(図2を参照)又は160(図8を参照)の電圧又は電流を測定して、導電性部材32又は160のバスバー66,68及び/又は導電性コーティング62を流れる電流又は電圧の変化を示すものであれば、どのようなセンサでも本発明の実施において使用することが可能である。
図8及び図10を適宜参照すると、符号170で示されるセンサの他の非限定の実施例が示されている。このセンサ170は、導電性コーティング62の温度を測定し、フロントガラス20の加熱可能部材の過熱を防止するために本発明の実施において使用することができる。センサ170は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第4,994,650号に開示されている種類のものである。理解されるように、本発明は、米国特許第4,994,650号に開示の種類のセンサに限定されず、導電性表面の温度を測定して、導電性表面の過熱を防止するものであれば、どのようなセンサでも本発明の実施において使用可能である。
センサ170は、コーティング62に電気的に接続されて、バスバー66及び68間の所定の位置におけるコーティング電圧を監視する電界検出器である。センサ170は、配線172によって、電圧比較システム171に接続されている。本発明において限定するものではないが、図8に例示する本発明の特定の実施例において、センサ170は、フロントガラス20を通して見た時にその存在が最少化されるように、バスバー68に近接して離間するとともに、導電性部材160の上側コーナーに位置している。理解されるように、センサ170の位置は、バスバー66,68間の他の位置を選択することもできるし、また、透過性であれば、フロントガラス20の視野に延出させることもできる。
続けて図8及び10を参照すると、電圧コンパレータ171は、配線174によって、電源72に接続されている。原則的に、電力をバスバー66,68に印加すると、電界がバスバー66,68間の導電性コーティング62に形成される。電界内部の電圧は、コーティング62内の特定の位置における電圧がその特定の位置のバスバーに対する物理的位置に比例するように、ほぼ線形に分布する。ある位置において、印加された電圧が変化すると、そのある位置における電圧も比例的に変化する。その結果、コーティング電圧の一定量の変化が分かると、バスバーへの電流が遮断されたか、バスバーの抵抗が増加したことによってバスバーを流れる電流が減少したと想定することができる。抵抗の増加は、断絶、すなわち、バスバーの破壊や、導電性コーティングの亀裂によるものと考えられる。このようにして、電界検出器170は、センサ170の位置における、コーティング62の電圧を監視することによって、バスバー及び/又は導電性コーティングの破壊を検出するように動作する。本発明において限定するものではないが、以下の説明のために、コーティング62内において電圧がバスバー68からバスバー66へと降下するように、バスバー68からバスバー66へコーティング62に電流を流す。
図8及び10に例示する特定の非限定の実施例において、参照電圧を、電源72から、配線174を介して、コンパレータ171に与える。電流が、バスバー68を介して、そしてコーティング62を介して、バスバー66に流れる。コンパレータ171の回路は、コーティング62の電圧を監視する。コンパレータ171は連続的に、検出器配線172を介して、電源72からの参照電圧をコーティング62における測定電圧と比較する。検出器配線172からの測定電圧が参照電圧に対して所定量異なると、コンパレータ171からの出力信号が、リード176を介して、コンソール88に送られる。電圧の差は、例えば、バスバーの破壊、バスバーとコーティングとの剥離、及び/又は、コーティング62の亀裂による、バスバー66,68及び/又はコーティング62の性能のシフト量を示す。コンソール88は、コンパレータ171から受信した情報を分析し、これらに限定はされないが、バスバー68への電力入力を遮断したり、導電性部材160のコーティング62並びに/又はバスバー66及び/又は68が変化したこと、アーク放電やそれに関連する局所的な導電性部材62の過熱を防止するためにメンテナンス又は修理が必要である又は必要になることを示したりといった、適切な動作を行ったりする。
理解することができるように、コンパレータ165(図9)及び/又は171(図10)は、コンソール88の回路に含めたり、コンソール88の外部の別個の又は組み合わせシステムとしたりすることができる。
導電性コーティング温度センサ
図11を参照すると、符号200で示すセンサ又は検出器が示されている。センサ200は、加熱可能部材32の導電性コーティング62の温度を測定し、加熱可能部材の過熱を防止するために使用することができる。センサ200は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第4,894,513号に開示されている種類のものである。理解されるように、本発明は、米国特許第4,894,513号に開示の種類のセンサに限定されず、導電性部材の温度を測定するものであれば、どのようなセンサでも本発明の実施において使用可能である。
続けて図11を参照すると、本発明のこの非限定の実施例の温度センサ200は、1つ以上の配線ループを備える。例えば、本発明を限定するものではないが、図11に示すセンサ200は、配線ループ202〜206を有する。理解されるように、本発明の実施において、センサ200が有する配線ループの数は幾つでも構わない。配線ループを1つのみ使用する場合は、導電性部材の設計及び/又は経歴に基づき過熱が起こりそうな(ホットスポットとなることが予測される)位置まで、導電性コーティング62内を延在させるのが好ましい。配線ループ202〜206のそれぞれは、抵抗型装置、すなわち、温度が変化するとその抵抗値も変化する。本発明において限定するものではないが、配線ループ202〜206は、好ましくは、抵抗値が0.008Ω/ft・℃オーム/フィート・摂氏温度(0.026オーム/メートル・摂氏温度)で変化する黒色の34〜36ゲージの鉄ニッケル配線である。
図11に例示する特定の実施例において、配線ループは、バスバー66及び68間を、導電性コーティング62を横切って延在しており、配線ループ202〜206のループ端208を除いて、バスバーに対して概ね平行である。配線ループ202〜206は、好ましくは、導電性コーティング62を覆う中間層34の表面に沿って位置している(図1を参照)。配線ループ202〜206は、導電性部材32の回路を、温度センサ200の電圧低下コンパレータ回路212〜216から絶縁分離して回路の短絡を防ぐために、コーティング62から電気的に絶縁分離されている。代替策としては、配線ループの配線に絶縁カバーを設けたり、配線ループの配線を、上記AIRCONシステムの加熱配線が中間層34に埋め込まれるのと同じように、中間層34に埋め込んだりすることができる。
続けて図11を参照すると、コンパレータ回路212〜216は、加熱可能部材32の導電性コーティング62の温度が変化すると変化する配線ループ202〜206の配線の抵抗値に基づき、配線ループ202〜206のそれぞれの温度を監視する。配線ループ202〜206のいずれかの平均温度が設定値に達すると、回路212〜216は、電源72からバスバー68への電力を遮断するか、導電性部材62の温度が上昇しており修正作業が勧められることを示す警報又は信号を設定する。本発明の実施において使用可能な回路の詳細な説明については、本発明を限定するものではないが、米国特許第4,894,513号を参照されたい。
理解することができるように、コンパレータ回路212〜216は、コンソール88(図18Aを参照)内に位置付けることができる。
本発明は、例えば、本発明に限定はされないが、加熱可能部材32と同様の加熱可能部材を有する航空機の透明体の過熱を防止するために使用可能な変形配置構造も考慮に入れている。図2を参照すると、本発明の一非限定の実施例において、コントローラ230(図2に仮想線で示す)が、フロントガラス20(図1を参照)の外部に取り付けられている。コントローラ230は、バスバー66及び68並びにコンパレータの抵抗値を測定するためのオームメータを備える。オームメータによって測定される抵抗値が所定値を超えると、コンパレータによって、配線232(仮想線で示される)に沿って信号が送られて、スイッチ73が開き、電源72からバスバー66及び68への電流の流れを遮断する。
湿度センサ
上記したように、また図1に示すように、フロントガラス又は透明体20は、フロントガラス20のガラスシート22,24,及び60、並びに、プラスチック中間層又はシート26,28,30,及び34の間に湿気が侵入するのを防止するためのバリアである機外防湿シール36を有する。より詳しくは、防湿シール36が故障、例えば、風や雨による腐食により亀裂が入ったり剥離したりすると、湿気がフロントガラスのシート間に侵入する。防湿シールの亀裂や剥離は構造的な問題ではないが、湿気がシート間に侵入すると、フロントガラス20が剥離したり、且つ/又は、加熱配置構造が損傷したり故障したりして、フロントガラスの使用期間が短くなる。フロントガラス20の剥離が起こると、シート間に侵入する湿気の割合及び量が増加して、フロントガラスの劣化を促進する。理解することができるように、防湿材36の状況又は性能を監視し、湿気の浸透によって起こるフロントガラスの劣化が始まる又は促進する前に防湿材を交換又は修理することが有利となる。
必要に応じて図12〜14を参照すると、湿度センサ250〜253を有する本発明の一非限定の実施例が示されている。ここで、湿度センサ250〜253は、図12に示されるように、それぞれ、導電性コーティング62の辺78〜81に隣接して導電性コーティング62上に位置付けられている。センサ250〜253のそれぞれは、導電性コーティング62上に配置された感湿電気抵抗性材料の層256(以下、「感湿層」とも称する)と、感湿層256の上に配置された導電性層258とを備える(図14を参照)。センサ250〜253のそれぞれの導電性層258のそれぞれは、配線260A〜Dを用いて、DC電源、例えば、電源72の正極に、それぞれ独立して接続されている。若しくは、衝撃センサ83A〜Dを電源72(図4を参照)に接続してセンサ250〜253の導電性層256のそれぞれへの電力入力を調節するのと同じように、配線を、配線260A〜Dを用いて、DC電源72の正極に、レオスタット又は可変変圧器を介して接続する。本発明は、感湿層256の材料については限定されず、湿電気抵抗性材料であればどのようなものでも本発明の実施において使用可能である。例えば、これらに限定するものではないが、二酸化チタン、並びに/又は、参照によってその開示の全体が本明細書に組み込まれる米国特許第4,621,249号及び4,793,175号に開示されている材料などが挙げられる。さらに、本発明は、感湿層256上の導電性層258の材料についても限定されず、どのような導電性材料でも使用可能である。例えば、これらに限定はされないが、アルミニウム、銅、金、及び銀が使用可能である。本発明の一非限定の実施例におけるセンサ250〜253は、インジウムスズ酸化物の導電性コーティング62と、スパッタによる二酸化チタン膜の感湿層256と、スパッタによる金の導電性層258とを備える、図12に示すような、伸長部材である(図14を参照)。
感湿層256が湿気を吸収すると、感湿層256の抵抗が低下する。理解することができるように、層256の抵抗は、通常の方法で測定及び/又は監視することができる。本発明の一非限定の実施例において、配線262A〜Dは、センサ250〜253の導電性層258にそれぞれ接続されている。配線260A及び262A、260B及び262B、260C及び262C、並びに260D及び262Dの各配線対間の電圧差は、コンパレータ270(図13を参照)によって測定及び/又は監視される。図13を参照すると、センサ250〜253のそれぞれの配線260は、コンパレータ270に接続されている。コンパレータ270は、センサ250〜253のそれぞれの感湿層256の抵抗を監視する。電圧差が所定量を越えると、信号が、配線272に沿って、警報又はモニタに送られる。ここで理解することができるように、コンパレータ270は、コンソール88内部又はその一部に位置付けることができる(図18Aを参照)。
図12及び14に示す本発明の非限定の実施例において、電源、例えば、本発明を限定するものではないが、電源70(図2を参照)の正極(+)は、その正極(+)が、配線260A〜Dによって、センサ250〜253のそれぞれの導電性層258に接続されており、その負極(−)が、バスバー66に接続された配線70によって、加熱可能部材の導電性コーティング62に接続されている。図12に示すセンサ250〜253の層258の隣接する端部は、電流がセンサ250〜253並びにバスバー66及び68の隣接する端部の間でアーク放電するのを防止するのに十分な量だけ、互いに離間されている。
理解することができるように、図12及び14に示す本発明の非限定の実施例において、センサ250〜253は、電流が導電性コーティング62を流れている間、作動可能である。しかし、湿度センサを常に作動させておきたい場合には、図15に示す本発明の非限定の実施例を採用することができる。図15のセンサ274の実施例は、以下の点を除いて、図14に示すセンサ251の実施例と同様である。具体的には、図15に示すセンサ274は、導電性コーティング62上に塗布された非導電層、例えば、プラスチック膜276と、プラスチック膜276上の、且つ、感湿層256と電気的に接触する、層258と同様の導電性層278とを備える。図15に示す実施例において、配線260A及び280は、電源に接続され、配線278は、コンパレータ270(図13を参照)に接続されている。
本発明の湿度センサを、1つ以上のシート、例えば、これに限定はされないが、フロントガラス20のシート24と、シート60の非コーティング表面92上(図2を参照)とに有したい場合には、図16に示す実施例を採用することができる。図16に示すセンサ280の実施例は、以下の点を除いて、図15に示すセンサ274と同様である。具体的には、図16に示すセンサ280では、センサ274のプラスチック膜276を省略している。図16に示すように、ウレタン中間層30が、ガラスシート24及び湿度センサ280を覆っている。
図17には、符号282で示される、本発明の湿度センサの他の非限定の実施例を示す。センサ282は、感湿層258に電気的に接続された一対の櫛型電極284及び286を備える。配線288及び290によって、電極284及び286が、それぞれ電源に電気的に接続される。理解することができるように、本発明は、この湿度センサの設計及び/又は構造に限定されず、当技術分野において周知の湿度センサの設計及び/又は構造であれば、どのようなものでも本発明の実施において使用することができる。例えば、これに限定はされないが、米国特許第4,621,249号、第4,793,175号、及び第5,028,906号に開示されているものを、本発明の実施において使用することができる。これらの特許の開示の全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
理解することができるように、本発明は、フロントガラス20のシート22,24,26,28,30,34,及び60上に位置付けられる湿度センサ又は検出器の配置数について限定されない。例えば、本発明を限定するものではないが、湿度センサは、亀裂センサ又は検出器の導電性ストリップ89で示したような(図5を参照)、1つ以上のシートのマージンの周りに延在する単一のストリップとすることができる。又は、湿度センサは、図12に示される湿度センサ250〜253で示したように、シートの各辺に沿う伸長ストリップとすることができる。若しくは、湿度センサは、亀裂センサの導電性部材136,137,138,139,146,147,及び150について図7で示したような配置構造を有することもできる。
本発明の他の非限定の実施例において、湿度センサは亀裂検出器として使用することができる。より詳しくは、湿度センサ、例えば、図15に示す湿度センサ274が、破砕したり分裂したりすると、電流は導電性層258及び278(図15を参照)を流れなくなり、湿度センサに関連するシート22,24,及び/又は60に亀裂が生じたことを示すことができる。
制御システム
図18を参照すると、本発明の透明体20の性能を監視し、許容限界を越えて使用されている透明体、例えば、航空機のフロントガラスのメンテナンス、例えば、修理又は交換の予定を適時立てる、本発明の一非限定の実施例が示されている。本発明のフロントガラス20は、1つ以上の衝撃センサ若しくは検出器、破断センサ若しくは検出器、アークセンサ若しくは検出器、温度センサ若しくは検出器及び/又は湿度センサ若しくは検出器、例えば、これらに限定はされないが、これまでに説明した種類のものを有することができる。図18Aを参照すると、フロントガラスの部品の性能に関するデータを運ぶ信号を有するセンサからの配線が、コネクタ、例えば、電気的出力コネクタ300の一部に接続されている。出力コネクタ300は、本発明を限定するものではなく、積層体内に埋め込まれた電気装置への外部からの電気的アクセスを可能にする当技術分野において使用される種類のものであれば、どのようなものでもよい。出力コネクタ300は、例えば入力電気コネクタ302に接続され、当該コネクタの反対側は、ケーブル304によって、コンソール88に接続されている。本発明の一非限定の実施例において、コンソール88は、フロントガラスの部品の性能を監視及び/又は判断するセンサ又は検出器からの信号を読み取り、分析するソフトウェアを有するコンピュータを備える。モニタ306が視覚的表示を提供し、スピーカ308が、フロントガラス及び/又はフロントガラスの個々の部品の性能に関する視聴可能な情報を提供する。コンソール88は、モニタ306に注意を向けるための警報310を備えることができる。コンソール88を航空機内に設置することによって、航空機の要員に、フロントガラスのリアルタイムな性能を提供することができる。
本発明の他の非限定の実施例において、コンソール88は、無線送受信機312を有する。送信器312は、信号314を、送信塔316に送信する。信号314は、フロントガラス20の性能に関するデータを運ぶ。塔316は、フロントガラス20の性能に関するデータを運ぶ信号318を、衛星320に送信する。衛星320は、フロントガラスの性能に関するデータを運ぶ信号322を、コントロールセンター324に送信する。受信したデータを検証し、取るべき適切な行動の予定が立てられる。本発明の一非限定の実施例において、受信した情報に基づき、コントロールセンターにいる要員が、必要ならばどのような行動をとるべきかを判断する。フロントガラスを修理又は交換するといった行動が必要な場合、修理スケジュールを提供する信号326が、衛星320に送信される。衛星320は、修理スケジュールを有する信号328を、塔316に送信する。塔316は、修理スケジュールを有する信号330を、コンソール88と、指定の修理場所(通常、当該航空機の次の予定の停機場所)に地理的に近いメンテナンスセンター332とに送信して、当該指定の修理場所にて必要となる全ての部品、装備、及び人員を手配できるようにする。
本発明の一非限定の実施例において、センサからのデータが、フロントガラス20を修理する必要があることを示している場合、修理スケジュールには、航空機の次の予定の停機場所へのフロントガラスの発送を含めることができ、何らかの緊急の理由でフロントガラスを早く交換する必要がある場合には、すぐに着陸するための飛行計画の変更を修理スケジュールに含めるとともに、フロントガラスが、当該場所にあるように、又は間もなく到着するように手配することができる。乗客は適宜他の飛行機に乗り換えるか、修理が完了するまで待機することができる。修理の予定が組まれ、フロントガラスを取り外さずに修理を行うことができる場合、指定の修理場所に運ばれる要員と修理部品の修理スケジュールが与えられる。
理解することができるように、本発明は、情報を運ぶ信号を無線で送信することには限定されず、通信は、地上ラインによって行うこともできる。さらに、信号は、衛星のみによって、又は通信塔のみによって、又はそれらの組み合わせによって、2地点間を送信することもできる。
これまで提示又説明してきた本発明の実施例は、単に例示のためだけに提示したものであり、本発明はこれら実施例には限定されず、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲、及び、本出願に直接的に又は間接的に関連する出願に追加される追加請求項によってのみ限定されるものである。

Claims (17)

  1. 1つに積層された複数のガラス及び/又はプラスチックシートであって、前記積層シートの第1外面が透明体の第1主面であり、前記積層シートの反対側の第2主面が前記透明体の第2外面であり、該透明体の前記第1主面が前記透明体の外側面として指定され、該透明体は、化学的性質、物理的性質、電気的性質、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される性質を有する、1つに積層された複数のガラス及び/又はプラスチックシートと、
    前記透明体に取り付けられて、前記性質のうち少なくとも1つの性能を監視し、前記少なくとも1つの性質の前記性能を表す信号を生成するセンサであって、前記センサは、湿気を検出するためのセンサであり、第1電極と離間された第2電極とに電気的に接続された感湿材料の層を備え、前記第1及び第2電極は、前記コネクタに電気的に接続されるセンサと、
    前記フロントガラスの外部に位置する電気的コネクタであって、その一部が前記センサに接続されて、前記センサによって生成される信号への外部アクセスを提供する電気的コネクタと
    を備える航空機で用いられる透明体。
  2. 前記透明体は積層フロントガラスであり、前記フロントガラスの前記第1主面はシートの第1主面であり、
    前記シートは、前記第1主面とは反対側の第2主面と、前記シートの前記第2面上の加熱配置構造とをさらに備え、前記加熱配置構造は、導電性部材と、前記導電性部材に電気的に接触する一対の離間されたバスバーとを備え、
    前記導電性部材の一部が、前記センサの前記電極のうちの1つである請求項に記載の透明体。
  3. 前記湿気を検出するためのセンサは、第1端部と反対側の第2端部とを有する第1伸長湿度センサであり、
    前記第1伸長湿度センサは、第2、第3、及び第4伸長湿度センサをさらに備え、前記湿度センサのそれぞれは、第1端部と反対側の第2端部とを備え、
    前記第1、第2、第3、及び第4湿度センサは、前記積層フロントガラスのシートの主面上に、前記シートの周縁部に隣接して取り付けられ、
    前記第1センサの前記第2端部は前記第2センサの前記第1端部に隣接し、前記第2センサの前記第2端部は前記第3センサの前記第1端部に隣接し、前記第3センサの前記第2端部は前記第4センサの前記第1端部に隣接し、前記第4センサの前記第2端部は前記第1センサの前記第1端部に隣接する請求項に記載の透明体。
  4. 前記センサは、前記透明体に対する衝撃又は前記透明体の振動を検出するためのセンサであり、衝撃センサとして定義され、前記衝撃センサは前記透明体の前記シートのうちの1つの第1主面に取り付けられ、
    前記シートのうちの前記1つの前記第1主面は、前記透明体の前記第1及び第2主面の間に位置し、
    前記衝撃センサは、第1電極と第2電極とを備え、前記第1電極は前記コネクタの第1リードに接続され、前記第2電極は前記コネクタの第2リードに接続される請求項に記載の透明体。
  5. 加熱配置構造が、前記シートのうちの前記1つの前記第1主面上に位置し、
    前記加熱配置構造は、導電性部材と、前記導電性部材と電気的に接触する一対の離間されたバスバーと、前記第1及び第2バスバーへの外部からの電気的アクセスとを備え、
    前記導電性部材は、導電性コーティングと複数の離間された配線からなる群から選択され、前記衝撃センサは、前記導電性部材上に取り付けられ、
    前記導電性部材は、前記衝撃センサの前記電極のうちの1つを提供する請求項に記載の透明体。
  6. 前記センサは、破砕センサとして定義される、前記シートのうちの1つの破砕を検出するためのセンサであり、
    前記破砕センサは、
    第1端部及び反対側の第2端部を備える導電性ストリップであって、前記第1端部が前記第2端部と電気的に絶縁分離している、前記透明体の前記複数のシートのうちの1つの主面上の導電性ストリップと、
    前記導電性ストリップに接続されるとともに前記透明体から延出して前記導電性ストリップを電源に接続する第1のリード対と、
    前記導電性ストリップの前記第1及び第2端部に接続される第2のリード対と
    を備え、
    前記第2のリード対が、前記透明体から延出して、前記コネクタに接続される請求項に記載の透明体。
  7. 前記センサは、アークセンサとして定義される、電気アーク放電を検出するためのセンサであり、
    前記透明体は、導電性部材と、前記導電性部材に電気的に接触している第1バスバー及び離間された第2バスバーとを備える加熱配置構成をさらに備え、
    前記アークセンサは、一方のリード接続が前記加熱配置構成に接続され、他方のリード接続が、前記コネクタに接続された配線の一端部と、前記配線の反対側の端部とに接続され、
    前記電気部材の性能に関する情報を有する信号が、前記配線に沿って送られる請求項に記載の透明体。
  8. 前記透明体の前記第1外側シートが、反対側の第2主面を有し、
    前記加熱配置構成の前記導電性部材が、前記透明体の前記第1外側シートの前記第2主面上の導電性コーティングであり、
    前記アーク検出器の前記一方のリードが、前記導電性コーティングに接続されている請求項に記載の透明体。
  9. 前記複数のシートのうちの1つが、ガラスシートであり、前記ガラスシートの主面上の導電性コーティングと、前記導電性コーティングに電気的に接触している一対の離間されたバスバーとをさらに備え、
    前記センサは、前記電導性コーティングの温度変化を検出するためのセンサであり、温度センサとして定義され、
    前記温度センサは、前記コーティングの一部の上に配されるとともに、前記コーティングから電気的に絶縁分離している配線を備え、
    前記配線は、第1端部と、反対側の第2端部とを備え、前記配線の前記第1及び第2端部は、前記コネクタに電気的に接続されている請求項に記載の透明体。
  10. 衝撃センサとして定義される、前記透明体に対する衝撃又は前記透明体の振動を検出するための前記センサをさらに備え、
    前記衝撃センサは、前記透明体の前記シートのうちの1つの第1主面上に取り付けられ、
    前記シートのうちの1つの前記第1主面は、前記透明体の前記1及び第2主面の間に位置し、
    前記衝撃センサは、第1電極と、第2電極とを備え、前記第1電極及び前記第2電極は、前記コネクタに接続されている請求項に記載の透明体。
  11. 破砕センサとして定義される、前記シートのうちの1つの破砕を検出するための前記センサをさらに備え、
    前記破砕センサは、
    第1端部及び反対側の第2端部を備える導電性ストリップであって、前記第1端部が前記第2端部と電気的に絶縁分離している、前記透明体の前記複数のシートのうちの1つの主面上の導電性ストリップと、
    前記導電性ストリップに接続されるとともに前記透明体から延出して前記導電性ストリップを電源に接続する第1のリード対と、
    前記導電性ストリップの前記第1及び第2端部に接続される第2のリード対と
    を備え、
    前記第2のリード対が、前記透明体から延出して、前記コネクタに接続される請求項10に記載の透明体。
  12. アークセンサとして定義される、電気アーク放電を検出するための前記センサをさらに備え、
    前記透明体は、導電性部材と、前記導電性部材に電気的に接触している第1バスバー及び離間された第2バスバーとを備える加熱配置構成をさらに備え、
    前記アークセンサは、一方のリード接続が前記加熱配置構成に接続され、他方のリード接続が、配線の一端部と、前記コネクタに接続された前記配線の反対側の端部とに接続され、
    前記電気部材の性能に関する情報を有する信号が、前記配線に沿って送られる請求項11に記載の透明体。
  13. 前記導電性部材は導電性コーティングであり、
    温度センサとして定義される、前記電導性コーティングの温度変化を検出するための前記センサをさらに備え、
    前記温度センサは、前記コーティングの一部の上に配されるとともに、前記コーティングから電気的に絶縁分離している配線を備え、
    前記配線は、第1端部と、反対側の第2端部とを備え、前記配線の前記第1及び第2端部は、前記コネクタに電気的に接続されている請求項12に記載の透明体。
  14. 乗物であって、
    前記乗物の本体に取り付けられる透明体であって、化学的性質、物理的性質、電気的性質、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される性質を有する透明体と、
    前記性質の性能を監視し、前記性質の前記性能を表す信号を生成するセンサであって、前記センサは、湿気を検出するためのセンサであり、第1電極と離間された第2電極とに電気的に接続された感湿材料の層を備え、前記第1及び第2電極は、前記コネクタに電気的に接続されるセンサと、
    前記乗物内に位置付けられて、前記センサからの前記信号を受信し、前記センサからの前記信号によって示される前記性質の性能と前記性質の所定の好適な性能との間の差を判断し、前記センサからの前記信号によって示される前記性能が前記所定の好適な性能と所定量異なる場合に、警告信号を生成するシステムとを備える乗物。
  15. 前記システムは、前記性質の前記性能が前記所定の好適な性能と所定量異なる場合に、前記性質の性能を遮断する請求項14に記載の乗物。
  16. 前記システムは、信号を、前記乗物の外部にあるシステムに転送する請求項15に記載の乗物。
  17. 前記乗物は航空機であり、
    前記透明体は、1つに積層された複数のガラス及び/又はプラスチックシートを備え、前記積層シートの第1外面が前記透明体の第1主面であり、前記積層シートの反対側の第2主面が前記透明体の第2外面であり、前記透明体の前記第1主面が前記透明体の外側面であり、
    前記センサは、湿気を検出するためのセンサ、前記透明体への衝撃又は前記透明体の振動を検出するためのセンサ、前記シートのうち1つの破砕を検出するためのセンサ、電気アーク放電を検出するためのセンサ、導電性部材の温度変化を検出するためのセンサ、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される請求項15に記載の乗物。
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