以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報管理装置、情報処理装置、情報表示方法およびプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる画像管理システムのネットワーク構成を示す説明図である。本実施の形態では、インターネット等のネットワークにファイルサーバ100と、クライアント端末としての複数のPC200が接続されている。
ファイルサーバ100は、ハードディスクドライブ装置(HDD)等の記憶媒体である共有ストレージ120を備えている。この共有ストレージ120は、複数のPC200から共有アクセス可能となっており、PC200からファイルサーバ100を介して画像データが保存される。ファイルサーバ100は、この共有ストレージ120に保存されている画像データを管理するとともに、PC200に対する表示を制御する。
また、PC200は、ハードディスクドライブ装置(HDD)を備えている。このHDDには、ファイルサーバ100の共有ストレージ120にアップロードする画像データや、共有ストレージ120からダウンロードした画像データが保存される。また、ユーザが共有ストレージ120に保存されている画像データをPC200で表示する際に共有ストレージ120から表示対象の画像データがダウンロードされて一時的にHDD201に保存される。
図2は、実施の形態1のファイルサーバ100の機能的構成を示すブロック図である。ファイルサーバ100は、図2に示すように、入力制御部101と、HTTP通信部102と、進行表示処理部103と、管理部104と、登録部105と、ギャラリー表示処理部110と、画像表示処理部130と、共有ストレージ120とを主に備えている。
HTTP通信部102は、PC200とのHTTPプロトコルによる通信を制御する。入力制御部101は、PC200からのHTTP通信部102を介した入力を制御する。管理部104は、共有ストレージ120に保存されている複数の画像データの編集、削除等や画像データの分類であるギャラリーの生成、編集、削除等を制御する。管理部104は、PC200からのログオン情報を入力した場合、ログオンを受け付けてユーザ管理データベース(不図示)等を参照してユーザ認証処理を行う。
図2に示すように、共有ストレージ120には、複数のギャラリー画像と、複数の画像データと、ギャラリー管理テーブル121と、画像管理テーブル122が保存される。
複数の画像データは、ユーザがPC200からネットワークを介して共有ストレージ120に保存され、ユーザごとに管理される。
ギャラリー画像は、ユーザごとの画像データを分類したギャラリーをPC200に表示するための画像であり、PC200からのユーザの指示によって、管理部104により生成される。本実施の形態では、ギャラリー画像として建造物を3次元で表した建造物3D画像を用いている。
ギャラリー管理テーブル121は、ギャラリーとそのギャラリー画像とを対応付けて管理するためのテーブルである。図3は、ギャラリー管理テーブルの一例を示す説明図である。図3に示すように、ギャラリー管理テーブル121は、ギャラリー示すカテゴリと、ギャラリー画像である建造物3D画像のファイル名と、ギャラリーに対するユーザの最終アクセス日時が対応付けて登録されている。図3の例では、ギャラリーのカテゴリごとに異なる建造物3D画像が割り当てられている。
図2に戻り、画像管理テーブル122は、画像データとその属性等とを対応付けて管理するためのテーブルである。図4は、画像管理テーブル122の一例を示す説明図である。図4に示すように、画像管理テーブル122は、画像データを一意に識別するためのIDと、画像データのファイル名と、画像データに対するユーザ投票の結果としての人気度と、画像データを表示する際の属性である表示属性とが対応付けて登録されている。
ここで、表示属性において、立体表示は、3つの画像データを組み合わせて立体表示することを示す属性であり、立体表示(ID1,ID2)の形式で表す。ここで、(ID1,ID2)は、ID1の画像データとID2の画像データと組み合わせて立体表示することを意味し、図4の例では、ID=1、ID=2、ID=3の3つの画像データが組み合わせて立体表示されることを示している。ここで、立体表示の際に組み合わせる他の画像データのIDはユーザがPC200から指定する他、画像データの内容に基づいて、表示形態決定部131が決定することができる。
また、表示属性における「フレームA」は、画像データを表示する際に、フレームAのフレームを画像データの周囲に付して表示することを示す属性である。この場合におけるフレームの選択は、ユーザがPC200から指定する。また、表示属性における「フレーム自動」は、画像データの周囲に付すフレームを、画像データの明度等により表示形態決定部131が選択することを示す属性である。
また、表示属性における「壁面B」は、画像データを表示する際の画像データの背景画像として壁面Bを用いる属性を示している。この場合における壁面の選択は、ユーザがPC200から指定する。また、表示属性における「壁面自動」は、画像データの背景画像を、画像データの明度等により表示形態決定部131が選択することを示す属性である。
図2に戻り、ギャラリー表示処理部110は、ファイルサーバ100にログオンしたユーザに対して、そのユーザが所有するギャラリーを、HTTP通信部102を介してPC200の表示画面に3次元描画表示する処理を行う。ギャラリー表示処理部110は、表示形態決定部111と、画像処理部112と、3D描画処理部113とを備えている。
表示形態決定部111は、ギャラリー管理テーブル121を参照して、ギャラリーの建造物3D画像の表示形態を決定する。具体的には、表示形態決定部111は、ギャラリー管理テーブル121を参照して、ユーザが共有ストレージ120上で所有するギャラリーに対応する建造物3D画像を、当該ギャラリーのギャラリー画像として決定する。図3に示すように、ギャラリーのカテゴリにより異なる建造物3D画像が割り当てられているので、PC200には、ギャラリーのカテゴリに応じて異なる建造物が表示されることになる。
また、表示形態決定部111は、ギャラリーに登録されている画像データの数を、ギャラリーに対応するフォルダに格納されている画像データの数、やギャラリーに対するタグが付与されている画像データの数などから求め、ギャラリーに対する画像データの登録数が多い程、建造物3D画像の表示サイズを大きいサイズとして決定する。なお、この他、表示形態決定部111は、画像データの登録数が多くなるに従って、建造物が建築中から完成段階までの各段階の画像に割り当てるように決定してもよい。
さらに、表示形態決定部111は、ギャラリー管理テーブル121の最終アクセス日時を参照して、最終アクセス日時が古いギャラリー程、建造物3D画像を遠方に配置し、かつぼかし処理を施すという遠近法に従って建造物3D画像の表示形態を決定する。
画像処理部112は、表示形態が決定された建造物3D画像に対する画像処理を行う。具体的には、建造物3D画像のサイズを拡大縮小したり、ぼかし処理は配置などで遠近を表す画像処理を行う。
3D描画処理部113は、建造物3D画像の3次元描画を行う。具体的には、ユーザによるPC200の操作により、建造物3D画像を3次元的に移動させ、上下左右斜め各方向からの視点で見えるようにPC200の表示画面に描画する。
進行表示処理部103は、ユーザの指示によりギャラリーが示す建造物の内部に進入した際に、ユーザによるPC200の操作により、ギャラリーの建造物内部の進行に応じて周囲の画像を3次元描画で変化させて、PC200を操作するユーザが、建造物の内部を進行しているように見せる表示処理を行う。
登録部105は、画像データに対するユーザ投票の結果としての人気度を画像管理テーブル122に登録する。具体的には、ユーザはPC200から自己のギャラリーの他、他のユーザのギャラリーに登録された画像データを表示することができるが、この際、ユーザが気に入った画像データに対してお気に入り等の指示を行うことにより、登録部105により、後述する画像管理テーブル122において、指示された画像データのIDに対応して人気度がカウントアップされる。
画像表示処理部130は、ギャラリーの建造物内部で、ギャラリーに登録されている画像データの3次元描画表示する。画像表示処理部130は、図2に示すように、表示形態決定部131と、画像処理部132と、3D描画処理部133とを備えている。
表示形態決定部131は、画像管理テーブル122を参照して、画像データの表示形態を決定する。具体的には、表示形態決定部131は、画像管理テーブル122に登録されている表示対象の画像データの表示属性を参照して、他の画像データと組み合わせて立体表示を行うか、フレームを付して表示するか、壁面を付して表示するかを決定する。
また、表示形態決定部131は、表示属性が立体表示の場合には、表示属性の立体表示で指定された他の2枚のIDの画像データの取得を行う。また、表示形態決定部131は、画像管理テーブル122の人気度を参照して人気度が高い程、大きな値の拡大率を決定する。
画像処理部132は、表示形態が決定された画像データに対する画像処理を行う。具体的には、画像処理部132は、表示属性により指定されたフレームあるいは決定されたフレームを画像データの周囲に付したり、表示属性により指定された壁面あるいは決定された壁面を画像データの背景とする画像処理を行う。また、画像処理部132は、表示形態決定部131で決定された人気度に応じた拡大率で画像データの拡大縮小処理を行う。
3D描画処理部133は、画像データの3次元描画を行う。具体的には、3D描画処理部133は、表示形態決定部131で画像データの立体表示が決定された場合、表示形態決定部131で決定された他の2枚の画像データの表示角度を変更し3枚の画像データの3次元描画処理を行う。
ここで、3D描画処理部113、133は、ファイルサーバ100からネットワークを介してPC200の表示画面に各種データの3次元描画表示を行うが、このようなネットワークを介した3次元描画表示の手法としては公知の手法を用いればよい。例えば、Microsoft(R)社のSilverlight(R)や、WPF(Windows Presentation Foundation(R)の技術を利用して各種データを生成して、PC200の表示画面に3次元描画表示を行うように構成すればよい。
次に、以上のように構成された本実施の形態のファイルサーバ100による情報表示処理について説明する。図5は、実施の形態1の情報表示の全体処理の手順を示すフローチャートである。
まず、管理部104は、PC200からのログオンを受付け、認証処理を行う(図轍鮒S11)。そして、ギャラリー表示処理部110によるギャラリー表示処理を行う(ステップS12)。
ここで、ギャラリー表示処理について説明する。図6は、実施の形態1のギャラリー表示処理の手順を示すフローチャートである。表示形態決定部111は、ログオンしたユーザの全てのギャラリー画像、すなわち全ての建造物3D画像をギャラリー管理データ121を参照して、共有ストレージ120から取得する(ステップS31)。そして、表示形態決定部111は、ユーザのギャラリーごとの画像データの登録数をカウントする(ステップS32)。そして、表示形態決定部111は、登録数に応じた建造物3D画像の表示サイズを決定する(ステップS33)。
また、表示形態決定部111は、ギャラリー管理テーブル121を参照してギャラリーへの最終アクセス日時を取得する(ステップS34)。そして、画像処理部112は、最終アクセス日時の古い順にギャラリー画像(建造物3D画像)のぼかし処理を行い、また配置処理を行う(ステップS35)。
次いで、3D描画処理部113は、ステップS31で取得したギャラリーごとの建造物3D画像を、ステップS33で決定された表示サイズで、かつステップS35でぼかし処理および配置処理を施した状態で、PC200の表示画面に3次元表示する(ステップS36)。
これにより、ユーザがPC200からログオンすると、ユーザが所有するギャラリーの建造物3D画像は、図7に示す例のように表示される。この建造物3D画像は、予めユーザが任意に選択あるいは作成することができる。例えば、図8、図9の建造物の例に示すように、建造物3D画像として著名な建造物を用いることができる。また、図10の建造物の例に示すように、著名な建造物を、当該建造物が実際には存在しないような場所に表示するようにしてもよい。このように自由に建造物3D画像を選択可能とすることより、有名な美術館等の建造物の中に自分の撮像画像が展示されるという疑似体験をユーザに提供することが可能となる。
また、複数のギャラリーをユーザが所有する場合には、ステップS31で、ギャラリーごとにギャラリー管理テーブル121に登録された建造物3D画像を取得して表示することで、図12に示すように、ギャラリーのカテゴリごとに異なる建造物3D画像を表示することができる。
また、ステップS33でギャラリーへの登録画像数が多い程、建造物3D画像の表示サイズを拡大しているので、図11に示すように、ギャラリーへの登録数を、ギャラリーに対応する建造物の大きさにより容易に把握することができる。
また、図13に示すように、ステップS35でギャラリーへの最終アクセス日時から長い時間が経過している程、建造物が遠方でかつぼかしが施されて表示されるので、頻繁にアクセスされるギャラリーを一見して把握することが可能となる。なお、図13では、ぼかし処理を、一点鎖線、点線で示している。
このようにPC200の表示画面には、ユーザが所有するギャラリーの建造物3D画像が表示される。そして、ユーザからのPC200のマウス操作やキーボード操作を受け付けることにより、3D描画処理部113は、ギャラリーを示す建造物3D画像をユーザの操作に応じて種種の角度から3次元描画させる。これにより、ユーザは、自己の所有するギャラリーの建造物を種種の方向から俯瞰することができる。
図5に戻り、ユーザからのログオフを受け付けた場合には(ステップS13:Yes)、処理を終了する。ユーザからのログオフを受け付けていない場合には(ステップS13:No)、建造物のエントランスからの入場指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS14)。
例えば、ギャラリーの建造物には、図14に示すように、エントランスが表示され、ユーザがPC200のマウス操作やキーボード操作を行うことにより、図15に示すように、建造物のエントランスを正面にみえるように、3D描画処理部113が建造物3D画像を回転等させる。そして、ユーザがPC200におけるマウスやキーボード操作により、このエントランスに入場する指示を行った場合、これを受け付けて(ステップS14:Yes)、進行表示処理部103は、ギャラリーの建造物内部に進行して周囲の画像等を3次元描画表示する処理を行う(ステップS15)。
ユーザからエントランスへの入場指示を受け付けた場合、例えば、図16に示すように、進行表示処理部103は、建造物3D画像のエントランス部分を徐々に拡大表示していき、エントランスからギャラリーの建造物内部を表示する。ここで、図16に示す例では、エントランスの横にこのギャラリーのオーナであるユーザの氏名等を含む文字等を表示するように構成することができる。この表示は、予めユーザが建造物を選択する際にユーザが入力するように構成してもよいし、3D描画処理部113あるいは進行表示処理部103が、エントランスの表示を行う際に、ログオンしているユーザのユーザ名を取得して表示するように構成してもよい。
進行表示処理部103は、例えば、図17に示すように、ギャラリーの建造物の内部を全体的に表示したり、図18、図19に示すように、ギャラリーの建造物の内部の一部分を表示する。かかる表示は、ユーザからの操作によって任意に指定することができる。
また、図19に示す例では、ユーザからPC200による天井部分のルーバー1901のクリック操作を受け付けることで、進行表示処理部103は、ルーバー1901の傾斜角度を変更する描画表示を行うとともに、ルーバー1901の傾斜角度に応じてルーバー1901から差し込む照射光の光量を擬似的に変化させて、建造物内部の明度を変更する画像処理を行う。これにより、ユーザに所望の明るさで建造物内部を表示させることが可能となる。また、進行表示処理部103を、建造物内部の明度に応じて、壁面に表示する画像データの数を増減して表示するように構成することもできる。
また、ギャラリーのフォルダの中に階層的にサブフォルダが存在する場合には、進行表示処理部103、このサブフォルダをギャラリーの建造物内部の部屋に割り当てて表示することができる。図20は、建造物内部の部屋の表示例を示す模式図である。壁で仕切られた各部屋に表示される画像データが、ギャラリーのフォルダの中にサブフォルダに登録された画像データとなる。また、図20に示すように、進行表示処理部103は、各部屋の床面の色を変化して表示させることも可能である。これにより、ユーザに空間の認知を向上させることができる。以降、本実施の形態では、ギャラリーのフォルダの中にサブフォルダが存在し、このため建造物の内部に複数の部屋が存在している例をあげて説明する。
図5に戻り、このように進行表示処理部103により、ユーザの操作に従って、ギャラリーの建造物内部の進行および表示処理をおこなうが、建造物内部の部屋への進入の操作指示がユーザのPC200から受け付けた場合(ステップS16:Yes)、画像表示処理部130による画像表示処理を行う。なお、部屋内を進行しながら周囲を表示する処理は、進行表示処理部103が行う。
図21および図22は、画像表示処理の手順を示すフローチャートである。まず、表示形態決定部131は、画像管理テーブル122から、進入した部屋に相当するサブフォルダに登録された画像データの表示属性を取得する(ステップS51)。
そして、表示形態決定部131は、取得した表示属性が立体表示であるか否かを判断する(ステップS52)。立体表示であれば、立体表示の旨とともに指定された2つのIDの画像データを共有ストレージ120から取得する(ステップS53)。
そして、表示形態決定部131は、表示対象の画像データとステップS53で取得した2つの画像データの立体的な配置を決定する(ステップS54)。
すなわち、複数の画像データを表示する場合、従来は、図23に示すように、複数の画像データをすべて平面的に配置して表示しており、PC200の表示画面に全体が表示される画像データが1枚のみとなり、左右の画像データは途中で切れた状態で表示され、ユーザの利便性に欠けてしまう。
一方、図24に示すように、左右の画像を折り曲げて立体表示したり、図25に示すように、立方体の内壁面に3枚の画像データを貼付して立体表示すると、PC200の表示画面において同じ画面領域でも横幅が端部の方が狭くなるので、図23に示す従来の表示手法より多くの画像データを表示することができる。すなわち、図24、図25の例では、PC200の表示画面に同時に3枚の画像データの全体を表示することが可能となる。
このため、本実施の形態の画像表示処理部130の表示形態決定部131は、表示属性が立体表示の場合には、図24に示すように、3枚の画像データのうちユーザに指定された1枚の画像データを中心位置に配置し、当該画像データと時間的に前後の2枚の画像データを左右に表示するように決定する。そして、図24に示すように、3D描画処理部133は、左右の画像データを折り曲げて表示する。あるいは、図25に示すように、表示形態決定部131は、立方体の内壁面の3面に配置するように決定する。そして、3D描画処理部133は、3枚の画像データを3面に面付けして表示する。この場合、各画像データの面付けの位置は、予めユーザに指定させておく他、画像データの内容により表示形態決定部131が決定するように構成してもよい。このような図24、25に示す表示形態により、限られた領域の表示画面内に多数の画像データを表示することが可能となる。
図21に戻り、立体表示の際の画像データの配置位置を決定したら、表示形態決定部131は、画像データの内容から画像データの明度を算出する(ステップS55)。そして、表示形態決定部131は、表示属性に壁面の指定があるか否かを判断する(ステップS56)。そして、壁面の指定がある場合には(ステップS56:Yes)、さらに表示形態決定部131は、表示属性に壁面自動が設定されているか否かを判断する(ステップS57)。表示属性に壁面自動が設定されていない場合(ステップS57:No)、すなわち壁面画像の指定がある場合には、表示属性で設定された壁面画像を共有ストレージ120から選択する(ステップS58)。
一方、ステップS57で表示属性に壁面自動が設定されている場合には(ステップS57:Yes)、ステップS55で算出した明度に応じた壁面画像を選択する(ステップS59)。
ここで、本実施の形態では、図26に示すように、画像データの明度が所定の閾値以上高い場合には、表示形態決定部131は、背景を濃くした方が画像データがユーザにとって見やすいため、明度の低い壁面画像を選択する。一方、図27に示すように、画像データの明度が所定の閾値より低い場合には、背景を薄くした方が画像データが見やすいため、表示形態決定部131は明度の高い壁面画像を選択する。このように本実施の形態では、画像データの明度に応じて背景となる壁面画像の明度を異ならせて表示しているので、ユーザにとってよりみやすい画像データの表示を行うことができる。
なお、本実施の形態では、画像データの明度の所定の閾値との大小によって、壁面画像の明度を変更しているが、これに限定されるものではなく、画像データの明度が高くなるに従って、明度の低い壁面画像を選択するように構成してもよい。
図21に戻り、ステップS56において、表示属性に壁面の指定がない場合には(ステップS56:No)、ステップS57からS59までの処理は行われない。
次に、表示形態決定部131は、表示属性にフレームの指定があるか否かを判断する(ステップS60)。そして、フレームの指定がある場合には(ステップS61:Yes)、さらに表示形態決定部131は、表示属性にフレーム自動が設定されているか否かを判断する(ステップS61)。表示属性にフレーム自動が設定されていない場合(ステップS61:No)、すなわちフレーム画像の指定がある場合には、表示属性で設定されたフレーム画像を共有ストレージ120から選択する(ステップS63)。この場合、例えば、図28に示すように、画像データにフレームが付されて表示されることになる。このフレームは、予めユーザが任意に指定するものであり、画像データに即した所望のフレームを選択すればよい。
一方、ステップS61で表示属性にフレーム自動が設定されている場合には(ステップS61:Yes)、ステップS55で算出した明度に応じたフレーム画像を選択する(ステップS62)。
本実施の形態では、画像データの明度が所定の閾値以上高い場合には、表示形態決定部131は、フレームを濃くした方が、画像データがユーザにとって見やすいため、図29の左の例に示すように、明度の低いフレーム画像を選択する。一方、画像データの明度が所定の閾値より低い場合には、フレームを薄くした方が、画像データが見やすいため、表示形態決定部131は、図29の右の例に示すように、明度の高いフレーム画像を選択する。このように本実施の形態では、画像データの明度に応じて背景となるフレーム画像の明度を異ならせて表示しているので、ユーザにとってよりみやすい画像データの表示を行うことができる。
この場合も、画像データの明度が高くなるに従って、明度の低いフレーム画像を選択するように構成してもよい。また、フレームの代わりに、図30に示すように、和風の掛け軸の中に画像データを表示するように構成することもできる。
なお、ステップS60において、表示属性にフレームの指定がない場合には(ステップS60:No)、ステップS61からS63までの処理は行われない。
図21、図22に戻り、表示形態決定部131は、画像管理テーブル122から人気度を取得する(ステップS71)。そして、3D描画処理部133は、人気度に応じた画像データの表示サイズを決定する(ステップS72)。そして、画像処理部132は、決定された表示サイズに画像データを拡大縮小する(ステップS73)。そして、3D描画処理部133は、上記で決定された立体表示、壁面、フレーム、拡大縮小の設定で、画像データをPC200の表示画面に表示する(ステップS74)。上記ステップS51からS74までの処理は、部屋に存在する全ての画像データに対して行われる(ステップS75)。
図31〜33は、人気度により画像データを拡大縮小する表示例を示す模式図である。例えば、図31に示すような3枚の画像データを立体表示されている場合に、ユーザがPC200から人気度を投票すると、ファイルサーバ100の管理部104は、各ユーザから投票された人気度を集計して、画像管理テーブル122の人気度に反映する。表示形態決定部131は、この画像管理テーブル122に反映された人気度を参照して、3D描画処理部133は、上述のステップS72〜S74により画像データを拡大縮小してPC200の表示画面に表示する。人気度が所定の閾値より低い場合には、図32に示すように、画像データが縮小されて表示される。一方、人気度が所定の閾値以上の場合には、図33に示すように、画像データが拡大表示される。これにより、人気度により画像データが拡大縮小されて表示されるので、画像データに対する注目度を一目で把握することができ、他のユーザに自己のギャラリーの画像の閲覧の宣伝効果にもつながる。
このように本実施の形態では、ギャラリーを示す建造物をギャラリーに分類される画像データに基づいて異なる表示形態でPC200の表示画面に3次元描画表示しているので、ユーザの利便性を向上するとともに、共有ストレージ120のの利用に対する興味を増大させることができる。
また、本実施の形態では、ギャラリーに登録された画像データを立体表示したり、各種効果を付して表示することにより、共有ストレージ120の利用に対する興味を増大させることができる。
(変形例)
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種種の変形例を適用することができる。例えば、ファイルサーバ100の設置場所の時間帯に応じて、ギャラリー外部および内部の明るさを変更することができる。例えば、ファイルサーバ100の設置場所が昼間の時間帯であれば、図34に示すように、ギャラリー内部の明るさを高くして表示し、ファイルサーバ100の設置場所が夜間の時間帯であれば、ギャラリー内部の明るさを高くして表示する。これにより、PC200の設置場所にかかわらず、ファイルサーバ100の設置場所の実際の時間に応じてギャラリー内部を閲覧することができ、より現実的な感覚で画像データの閲覧を行うことができる。
また、図35に示すように、ギャラリー内部あるいは外部に、音声オブジェクト3501を一または複数表示し、ユーザがこの音声オブジェクト3501をクリック操作した場合に、音声オブジェクト3501に応じた音声をPC200に出力するように構成することができる。
この場合、音声オブジェクト3501のサイズ、音声オブジェクト3501を配置する部屋のサイズや形状によって、出力する音声を変更するように構成することができる。
また、ユーザがギャラリーのエントランスへの入場の指示を受け付けた場合に、訪問者を知らせる旨の鐘の音を出力するように構成してもよい。
これらのことにより、ユーザはギャラリー内外の3次元空間をより臨場感をもって体験することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2にかかる画像管理システムは、クライアント端末であるPC200で、ファイルサーバの共有ストレージから建造物3D画像または画像データをダウロードして編集した後、ファイルサーバの共有ストレージにアップロードした場合、ファイルサーバ側で、編集された建造物3D画像または画像データを、編集前の元の建造物3D画像または画像データと別個に、かつ関連付けて管理するものである。
実施の形態2にかかる画像管理システムのネットワーク構成は、実施の形態1と同様である。図36は、実施の形態2のファイルサーバ3600の機能的構成を示すブロック図である。
ファイルサーバ3600は、図36に示すように、入力制御部101と、HTTP通信部3602と、進行表示処理部103と、管理部3604と、登録部105と、ギャラリー表示処理部110と、画像表示処理部130と、共有ストレージ120とを主に備えている。
ここで、入力制御部101、進行表示処理部103、登録部105、ギャラリー表示処理部110、画像表示処理部130については実施の形態1と同様の機能および構成を有している。
図36に示すように、本実施の形態の共有ストレージ120には、複数のギャラリー画像と、複数の画像データと、ギャラリー管理テーブル3621と、画像管理テーブル362が保存される。
本実施の形態のギャラリー管理テーブル3621は、ギャラリーとそのギャラリー画像とユーザがPC200で編集したギャラリー画像とを関連付けて管理するためのテーブルである。図37は、実施の形態2のギャラリー管理テーブルの一例を示す説明図である。図37に示すように、ギャラリー管理テーブル3621は、ギャラリー示すカテゴリと、ギャラリー画像である建造物3D画像のファイル名と、ギャラリーに対するユーザの最終アクセス日時と、ユーザが編集したギャラリー画像のIDである関連IDとが対応付けて登録されている。
ここで、ユーザが編集したギャラリー画像の関連IDは、当該関連IDが対応付けられているギャラリー画像を元の画像としてユーザが編集して生成されたギャラリー画像を一意に識別するための情報であり、PC200で生成される。関連IDは、図37に示すような番号に限定されるものではなく、例えば、編集後のギャラリー画像のファイル名を登録するように構成してもよい。
図36に戻り、画像管理テーブル3622は、画像データとその属性等、ユーザが編集した画像データのIDである関連IDとを対応付けて管理するためのテーブルである。図38は、実施の形態2の画像管理テーブル3622の一例を示す説明図である。図38に示すように、画像管理テーブル3622は、画像データを一意に識別するためのIDと、画像データのファイル名と、画像データに対するユーザ投票の結果としての人気度と、画像データを表示する際の属性である表示属性と、ユーザが編集した画像データの関連IDとが対応付けて登録されている。
ここで、ユーザが編集した画像データの関連IDは、当該関連IDが対応付けられている画像データを元の画像データとしてユーザが編集して生成された画像データを一意に識別するための情報であり、PC200で生成される。関連IDは、図38に示すような番号に限定されるものではなく、例えば、編集後の画像データのファイル名を登録するように構成してもよい。
図36に戻り、HTTP通信部3602は、PC200とのHTTPプロトコルによる通信を制御し、PC200からのダウンロード要求を受信して、指定されて建造物3D画像や画像データを共有ストレージ120から選択してPC200に送信することによりPC200からダウンロードさせる。また、HTTP通信部3602は、PC200で編集され、アップロードされた建造物3D画像や画像データをそれぞれの関連IDとともに受信する。
管理部3604は、実施の形態1と同様に、共有ストレージ120に保存されている複数の画像データの編集、削除等や画像データの分類であるギャラリーの生成、編集、削除等を制御し、PC200からアクセスするユーザの処理を行う。本実施の形態では、さらに管理部3604は、HTTP通信部3602により受信した、編集された建造物3D画像や編集された画像データを共有ストレージ120に保存する。また、この際、管理部3604は、ギャラリー管理テーブル3621において編集前の元の建造物3D画像に、建造物3D画像のIDを対応付けて登録し、画像管理テーブル3622において編集前の元の画像データに、画像データのIDを対応付けて登録する。
次に、PC200について説明する。図39は、PC200の機能的構成を示すブロック図である。PC200は、図39に示すように、表示装置3901と、入力装置3902と、表示制御部3903と、入力制御部3907と、3D描画処理部3904と、ID生成部3905と、通信部3906と、HDD3910とを主に備えている。
表示装置3901は、ディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力装置3902は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。表示制御部3903は、表示制御部3901に対する各種データの表示を制御する。入力制御部3907は、入力装置3902からの入力イベント等の入力を制御する。
通信部3906は、HTTPプロトコル等によりファイルサーバ3600との通信を行い、この他、共有ストレージ120から建造物3D画像や画像データをダウンロードしたり、PC200側で編集した建造物3D画像や画像データを共有ストレージ120にアップロードしたりする。
3D描画処理部3904は、共有ストレージ120からダウンロードした建造物3D画像や画像データをPC200側で3次元描画を行ったり、ユーザの指示によりその表示形態を編集する。
ここで、建造物3D画像や画像データの表示形態の編集内容としては、一例として以下のようなものがある。第1の例としては、実施の形態1で説明した図17に示すように、ギャラリーの建造物の内部を全体的に表示したり、図18、図19に示すように、ギャラリーの建造物の内部の一部分を表示するように表示形態を編集する。
また、第2の例として、実施の形態1で説明した図19に示すように、ユーザからPC200による天井部分のルーバー1901のクリック操作を受け付けることで、ルーバー1901の傾斜角度を変更して、ルーバー1901の傾斜角度に応じてルーバー1901から差し込む照射光の光量を擬似的に変化させて、建造物内部の明度を変更する編集処理を行う。建造物内部の明度に応じて、壁面に表示する画像データの数を増減して表示するような編集を行うこともできる。
また、第3の例として、実施の形態1で説明した図20に示すように、各部屋の床面の色を変化させる編集を行うことができる。ただし、表示形態の編集内容は、これらの例に限定されるものではなく、あらゆる編集が含まれる。
ID生成部3905は、編集された建造物3D画像や画像データのそれぞれを一意に識別するための識別情報である関連IDをランダムに生成する。
HDD3910は、編集された建造物3D画像や画像データと関連IDとを対応付けて保存する記憶媒体である。
次に、以上のように構成された本実施の形態の画像管理システムによる建造物3D画像、画像データの編集処理について説明する。図40は、実施の形態2のPC200による建造物3D画像、画像データの編集処理の手順を示すフローチャートである。
PC200では、通信部3906により、ユーザが指定した建造物3D画像または画像データをダウンロードする(ステップS111)。ダウンロードした建造物3D画像または画像データは、HDD3910に保存される。
そして、3D描画処理部3904は、ユーザからこれらの画像の表示形態の編集の指示があったか否かを判断する(ステップS112)。そして、表示形態の編集の指示がない場合には(ステップS112:No)、建造物3D画像または画像データに編集を加えずにそのまま表示装置3901に3次元描画表示を行う(ステップS118)。
一方、表示形態の編集の指示があった場合には(ステップS112:Yes)、3D描画処理部3904は、建造物3D画像または画像データを、ユーザに指示に応じた表示形態に変更(編集)して表示装置3901に3次元描画表示する(ステップS113)。そして、ID生成部3905は、関連IDを生成する(ステップS114)。
次いで、3D描画処理部3904は、表示形態の編集後の建造物3D画像または画像データを関連IDと対応づけてHDD3910に保存する(ステップS115)。ここで、ステップS112からS115までの処理は、PC200がネットワークに接続されているか否かを問わずに実行される。
そして、通信部3906は、ネットワークに接続されているか否かを判断し(ステップS116)、接続された場合に(ステップS116:Yes)、HDD3910に保存された、表示形態の編集後の建造物3D画像または画像データを関連IDとともにファイルサーバ3600の共有ストレージ120にアップロードする(ステップS117)。
ファイルサーバ3600では、表示形態の編集後の建造物3D画像または画像データを関連IDとその関連IDをHTTP通信部3602により受信して、管理部3604によって、表示形態の編集後の建造物3D画像または画像データを共有ストレージ120に保存する。また、管理部3604は、表示形態の編集後の建造物3D画像の関連IDと編集前の元の建造物3D画像に対応付けてギャラリー管理テーブル3621に登録する。また、管理部3604は、表示形態の編集後の画像データの関連IDと編集前の元の画像データに対応付けて画像管理テーブル3622に登録する。
このように本実施の形態では、PC200で、ファイルサーバ3600の共有ストレージ120から建造物3D画像または画像データをダウロードして表示形態を編集した後、ファイルサーバ3600の共有ストレージ120にアップロードした場合、ファイルサーバ3600側で、表示形態を編集された建造物3D画像または画像データを、編集前の元の建造物3D画像または画像データと別個に、かつ関連付けて管理するので、一度ユーザが表示形態を編集した建造物3D画像または画像データを再度用いる場合に、同じ表示形態での複数回にわたる表示を容易に実現することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、予めギャラリーにアクセス可能な他のユーザを許可しておき、許可されたユーザの自分のギャラリーへのアクセスに応じて、ギャラリーを示す建造物3D画像やギャラリーの中の画像データの表示形態を変更して表示するものである。
実施の形態3にかかる画像管理システムのネットワーク構成は、実施の形態1と同様である。図41は、実施の形態3のファイルサーバ4100の機能的構成を示すブロック図である。
ファイルサーバ4100は、図41に示すように、入力制御部101と、HTTP通信部102と、進行表示処理部103と、管理部104と、登録部4105と、ギャラリー表示処理部4110と、画像表示処理部4130と、共有ストレージ120とを主に備えている。
ここで、入力制御部101、HTTP通信部102、進行表示処理部103、管理部104の機能および構成は実施の形態1と同様である。
図41に示すように、本実施の形態の共有ストレージ120には、複数のギャラリー画像と、複数の画像データと、ギャラリー管理テーブル3621と、画像管理テーブル3622の他、ユーザ管理データベース4123が保存されている。
ユーザ管理データベース4123は、ファイルサーバ4100の共有ストレージ120にアクセス可能なユーザを登録したデータベースであり、さらに、ユーザごとに、各ユーザのギャラリーにアクセスを許可する他のユーザを登録したものである。図42は、実施の形態3のユーザ管理データベース4123のデータの例を示す説明図である。図42に示すように、ユーザ管理データベース4123には、ユーザを一意に識別するためのユーザIDと、ユーザ名と、当該ユーザが自分のギャラリーへのアクセスを許可するユーザのユーザIDである許可ユーザIDとが対応付けられて登録されている。ここで、許可ユーザIDのユーザの自己のギャラリーへのアクセスには、画像データの閲覧の他、画像データの登録も含まれる。
図42の例では、ユーザID「A0002」であるユーザ「YYY」のギャラリーには、ユーザID「A0001」であるユーザ「XXX」のアクセスが許可されていることを示している。なお、図42の例において、許可ユーザIDが未登録のユーザのギャラリーには自分しかアクセスできないことを意味する。
図41に戻り、本実施の形態の登録部4105は、画像データに対する許可ユーザIDのユーザによる投票の結果としての人気度を画像管理テーブル3622に登録する。具体的には、ユーザはPC200から自己のギャラリーの他、他のユーザで許可ユーザIDとして登録されているユーザのギャラリーに登録された画像データを表示することができるが、この際、当該ユーザが気に入った画像データに対してお気に入り等の指示を行うことにより、登録部4105により、画像管理テーブル3622において、指示された画像データのIDに対応して人気度がカウントアップされる。従って、許可ユーザIDとして登録されていない他のユーザのギャラリーの画像データを閲覧可能な場合でも、その画像データにお気に入りとして投票しても、人気度はカウントアップされないことになる。
なお、許可ユーザIDのユーザ以外のユーザによる投票も有効にし、かつ、許可ユーザIDのユーザの投票による人気度のカウントアップの数を、許可ユーザIDのユーザ以外のユーザの投票による人気度のカウントアップの数より高くするように構成してもよい。
ギャラリー表示処理部4110は、ファイルサーバ4100にログオンしたユーザに対して、そのユーザが所有するギャラリーを、HTTP通信部102を介してPC200の表示画面に3次元描画表示する処理を行う。ギャラリー表示処理部4110は、表示形態決定部4111と、画像処理部112と、3D描画処理部113とを備えている。ここで、画像処理部112、3D描画処理部113の機能および構成は実施の形態1と同様である。
表示形態決定部4111は、ギャラリー管理テーブル3621およびユーザ管理データベース4123を参照して、ギャラリーの建造物3D画像の表示形態を決定する。具体的には、表示形態決定部4111は、実施の形態1と同様に、ギャラリー管理テーブル3621を参照して、ユーザが共有ストレージ120上で所有するギャラリーに対応する建造物3D画像を、当該ギャラリーのギャラリー画像として決定する。
また、表示形態決定部4111は、ギャラリーに登録されている自己の画像データの数と自己のギャラリーにアクセス可能な許可ユーザIDのユーザの画像データの登録数を、ユーザ管理データベース4123の許可ユーザIDのフィールドや画像データに対するアクセスコントロールリスト等を参照して求め、ギャラリーに対する自己および許可ユーザIDのユーザの画像データの登録数が多い程、建造物3D画像の表示サイズを大きいサイズとして決定する。なお、この他、表示形態決定部4111は、自己および許可ユーザIDのユーザの画像データの登録数が多くなるに従って、建造物が建築中から完成段階までの各段階の画像に割り当てるように決定してもよい。
画像表示処理部4130は、ギャラリーの建造物内部で、ギャラリーに登録されている画像データの3次元描画表示する。画像表示処理部4130は、図41に示すように、表示形態決定部4131と、画像処理部4132と、3D描画処理部133とを備えている。ここで、3D描画処理部133の機能および構成は実施の形態1と同様である。
表示形態決定部4131は、画像管理テーブル3622およびユーザ管理データベース4123を参照して、画像データの表示形態を決定する。具体的には、表示形態決定部4131は、ユーザ管理データベース4123の許可ユーザIDおよび画像管理テーブル3622に登録されている表示対象の画像データの表示属性を参照して、自己または許可ユーザIDのユーザが登録した他の画像データと組み合わせて立体表示を行うか、フレームを付して表示するか、壁面を付して表示するかを決定する。
また、表示形態決定部4131は、表示属性が立体表示の場合には、表示属性の立体表示で指定された他の2枚のIDの画像データの取得を行う。また、表示形態決定部4131は、画像管理テーブル3622の人気度を参照して人気度が高い程、大きな値の拡大率を決定する。ここで、人気度は、上述したように、許可ユーザIDのユーザから投票された場合のみカウントアップされて登録されている。
画像処理部4132は、表示形態が決定された画像データに対する画像処理を行う。具体的には、画像処理部4132は、表示属性により指定されたフレームあるいは決定されたフレームを画像データの周囲に付したり、表示属性により指定された壁面あるいは決定された壁面を画像データの背景とする画像処理を行うとともに、許可ユーザIDのユーザの画像データに対しては、当該許可ユーザに対して予め定められたフレームを付したり、当該許可ユーザに対して予め定められた壁面を背景とする画像処理を行う。
また、画像処理部4132は、実施の形態1と同様に、表示形態決定部4131で決定された人気度に応じた拡大率で画像データの拡大縮小処理を行う。
次に、以上のように構成された本実施の形態のファイルサーバ4100によるギャラリー表示処理について説明する。なお、情報表示の全体処理については実施の形態1と同様に行われる。図43は、実施の形態3のギャラリー表示処理の手順を示すフローチャートである。表示形態決定部4111は、ログオンしたユーザの全てのギャラリー画像、すなわち全ての建造物3D画像を、ギャラリー管理テーブル3621を参照して、共有ストレージ120から取得する(ステップS131)。そして、表示形態決定部4111は、ユーザ管理データベース4123のログオンしたユーザのレコードの許可ユーザIDフィールドを参照し(ステップS132)、ログオンしたユーザのギャラリーに対する許可ユーザIDを取得する。
そして、表示形態決定部4111は、ギャラリーのフォルダに登録されている画像データのアクセスコントロールリストを参照して、ログオンしたユーザと取得した許可ユーザIDのユーザ(以下、「許可ユーザ」)の画像データの登録数をカウントする(ステップS133)。
そして、表示形態決定部4111は、登録数に応じた建造物3D画像の表示サイズを決定する(ステップS134)。これ以降のステップS135からS137までの処理は実施の形態1と同様に行われる。これにより、自己と、自己のギャラリーへのアクセスが許可された許可ユーザが登録した画像データの数が多ければ多いほど、建造物3D画像が大きなサイズでPC200に表示されることになる。
次に、本実施の形態の画像表示処理について説明する。図44および図45は、実施の形態3の画像表示処理の手順を示すフローチャートである。まず、表示形態決定部4131は、実施の形態1と同様に、画像管理テーブル3622から、進入した部屋に相当するサブフォルダに登録された画像データの表示属性を取得する(ステップS151)。
そして、表示形態決定部4131は、取得した表示属性が立体表示であるか否かを判断する(ステップS152)。立体表示であれば、立体表示の旨とともに指定された2つのIDの画像データを共有ストレージ120から取得する(ステップS153)。
次に、表示形態決定部4131は、3つの画像データのうち許可ユーザが登録した画像データがあるか否かを、画像データのアクセスコントロールリストを参照して判断する(ステップS154)。
そして、許可ユーザが登録した画像データがある場合には(ステップS154:Yes)、表示形態決定部4131は、許可ユーザに応じて3つの画像データの立体的配置を決定する(ステップS155)。このような配置としては種種考えられるが、例えば、許可ユーザの画像データを中央に配置したり、さらに中央に配置した上で表示サイズを他の2つの画像データよりも大きくする等が考えられる。ただし、許可ユーザに応じて3つの画像データの立体的配置についてはこれに限定されるものではない。
一方、ステップS154において、許可ユーザが登録した画像データがない場合には(ステップS154:No)、実施の形態1と同様に、3枚の画像データのうちユーザに指定された1枚の画像データを中心位置に配置し、当該画像データと時間的に前後の2枚の画像データを左右に表示するように配置決定する(ステップS156)。
次に、表示形態決定部4131は、画像データの内容から画像データの明度を算出する(ステップS157)。そして、表示形態決定部4131は、表示属性に壁面の指定があるか否かを判断する(ステップS158)。そして、壁面の指定がある場合には(ステップS158:Yes)、さらに表示形態決定部4131は、表示属性に壁面自動が設定されているか否かを判断する(ステップS159)。そして、表示属性に壁面自動が設定されていない場合(ステップS159:No)、すなわち壁面画像の指定がある場合には、表示属性で設定された壁面画像を共有ストレージ120から選択する(ステップS163)。
一方、ステップS159において、表示属性に壁面自動が設定されている場合(ステップS159:Yes)、表示形態決定部4131は、さらに、表示対象の画像データが許可ユーザにより登録された画像データであるか否かをアクセスコントロールリストを参照して判断する(ステップS160)。
そして、表示対象の画像データが許可ユーザにより登録された画像データである場合には(ステップS160:Yes)、許可ユーザに応じた壁面画像、すなわち、許可ユーザに対して予め設定された壁面画像を共有ストレージ120から選択する(ステップS161)。
一方、表示対象の画像データが許可ユーザにより登録された画像データでない場合には(ステップS160:No)、実施の形態1と同様に、ステップS157で算出した明度に応じた壁面画像を共有ストレージ120から選択する(ステップS162)。
なお、ステップS158において、表示属性に壁面の指定がない場合には(ステップS158:No)、ステップS159からS163までの処理は行われない。
次に、表示形態決定部4131は、表示属性にフレームの指定があるか否かを判断する(ステップS164)。そして、フレームの指定がある場合には(ステップS164:Yes)、さらに表示形態決定部4131は、表示属性にフレーム自動が設定されているか否かを判断する(ステップS165)。表示属性にフレーム自動が設定されていない場合(ステップS165:No)、すなわちフレーム画像の指定がある場合には、表示形態決定部4131は、実施の形態1と同様に、表示属性で設定されたフレーム画像を共有ストレージ120から選択する(ステップS169)。
一方、ステップS165で表示属性にフレーム自動が設定されている場合には(ステップS165:Yes)、表示形態決定部4131は、さらに、表示対象の画像データが許可ユーザにより登録された画像データであるか否かをアクセスコントロールリストを参照して判断する(ステップS166)。
そして、表示対象の画像データが許可ユーザにより登録された画像データである場合には(ステップS166:Yes)、許可ユーザに応じたフレーム画像、すなわち、許可ユーザに対して予め設定されたフレーム画像を共有ストレージ120から選択する(ステップS167)。
一方、表示対象の画像データが許可ユーザにより登録された画像データでない場合には(ステップS166:No)、実施の形態1と同様に、ステップS157で算出した明度に応じたフレーム画像を共有ストレージ120から選択する(ステップS168)。
なお、ステップS164において、表示属性にフレームの指定がない場合には(ステップS164:No)、ステップS165からS169までの処理は行われない。
これ以降のステップS171からS175までの処理は、実施の形態1のステップS71からS75までの処理と同様に行われる。ここで、ステップS171で取得する人気度は、本実施の形態の場合、許可ユーザが投票した場合のみカウントアップされているので、許可ユーザの投票に応じたサイズで画像データが拡大して表示されることになる。
このように本実施の形態では、予めギャラリーにアクセス可能な他のユーザを許可ユーザとして設定しておき、許可ユーザの自分のギャラリーへのアクセスに応じて、ギャラリーを示す建造物3D画像やギャラリーの中の画像データの表示形態を変更して表示しているので、自己だけでなく、他の許可をしたユーザの自己のギャラリーへのアクセスを表示形態に反映させることができ、共有ストレージ120のの利用に対する興味をより増大させることができる。
実施の形態1〜3のファイルサーバ100,3600,4100は、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
実施の形態1〜3のファイルサーバ100,3600,4100で実行される情報表示プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施の形態1〜3のファイルサーバ100,3600,4100で実行される情報表示プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施の形態1〜3のファイルサーバ100,3600,4100で実行される情報表示プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、実施の形態1〜3のファイルサーバ100,3600,4100で実行される情報表示プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
実施の形態1〜3のファイルサーバ100,3600,4100で実行される情報表示プログラムは、上述した各部(入力制御部、HTTP通信部、進行表示処理部、管理部、ギャラリー表示処理部、画像表示処理部、登録部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から情報表示プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、入力制御部、HTTP通信部、進行表示処理部、管理部、ギャラリー表示処理部、画像表示処理部、登録部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
また、実施の形態1〜3のPC200は、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
実施の形態1〜3のPC200で実行される情報表示プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施の形態1〜3のPC200で実行される情報表示プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施の形態1〜3のPC200で実行される情報表示プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、実施の形態1〜3のPC200で実行される情報表示プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
実施の形態1〜3のPC200で実行される情報表示プログラムは、上述した各部(入力制御部、表示制御部、3D描画処理部、ID生成部、通信部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から情報表示プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、入力制御部、表示制御部、3D描画処理部、ID生成部、通信部が主記憶装置上に生成されるようになっている。