JP5251279B2 - 表面処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークにおける狭小幅の周溝の壁面に環状の被膜をコーティングする表面処理方法に関する。
回転機械の一つである過給機は、タービン側から高温ガスの流入を抑えるシール機構を備えており、このシール機構は、過給機における回転軸の外周面に形成されたシールリング溝(狭小幅の周溝の一つ)と、このシールリング溝に嵌入した状態で装着されたシールリングとからなっている。また、過給機の運転中に、シールリング溝の壁面にシールリングの側面との摺動によって摩耗が生じ易く、PVD法、CVD法、溶射法、めっき法、高周波焼入れ、又は窒化硬化等による表面処理によってシールリング溝の壁面に対して耐摩耗性のある環状の硬質被膜がコーティングされることがある。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1、特許文献2、特許文献3、及び特許文献4に示すものがある。
特開平7−3492 特許第3902421号 特許第3742462号 特許第3294703号
ところで、PVD法等による表面処理は、シールリング溝の壁面に対してピンポイントで硬質被膜をコーティングすることができず、回転軸におけるコーティング不要な部位にマスキング処理を施さなければならない。そのため、環状の硬質被膜のコーティングに必要な一連の作業が煩雑化して、回転軸のシールリング溝の壁面に対する表面処理の作業性(生産性)を十分に向上させることが容易でないという問題がある。
なお、前述の問題は、シールリング溝の壁面に硬質被膜をコーティングする表面処理だけでなく、広く、ワークにおける狭小幅の周溝の壁面に被膜をコーティングする表面処理においても同様に生じるものである。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成のコーティング方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の手段は、ワークにおける狭小幅の周溝の壁面に環状の被膜をコーティングする表面処理方法において、金属の粉末、金属の化合物の粉末、セラミックスの粉末、又はこれらの混合粉末から成形されてあって、一側に前記周溝の溝底形状に対応する半円形状のノッチが形成されかつ前記周溝の幅(溝幅)よりも薄い板状の放電電極を用い、前記放電電極の前記ノッチの縁部を前記周溝の壁面の半分側に近接するように対向させて、前記放電電極の前記ノッチの縁部と前記周溝の壁面の半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによって前記放電電極の電極材料を前記周溝の壁面の半分側に付着させて、半環状の被膜をコーティングする第1コーティング工程と、前記第1コーティング工程の終了後に、前記放電電極の前記ノッチの縁部を前記周溝の壁面の残り半分側に近接するように対向させて、前記放電電極の前記ノッチの縁部と前記周溝の壁面の残り半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによって前記放電電極の電極材料を前記周溝の壁面の残り半分側に付着させて、半環状の被膜をコーティングする第2コーティング工程と、を備えたことを要旨とする。
なお、本願の特許請求の範囲及び明細書中において、「狭小幅」とは、10mm以下の幅のことをいい、前記放電電極の電極材料とは、電極材料の反応物質を含む意である。
第1の特徴によると、前記放電電極の前記ノッチの縁部を前記周溝の壁面に近接するように対向させた状態で、放電エネルギーによって前記放電電極の電極材料を前記周溝の壁面に付着させているため、前記ワークにおけるコーティング不要な部位にマスキング処理を施すことなく、前記周溝の壁面にピンポイントで被膜をコーティングすることができる。
また、一側に前記周溝の溝底形状に対応する半円形状のノッチが形成された棒状の前記放電電極を用い、前記放電電極の前記ノッチの縁部と前記周溝の壁面の半分側との間にパルス状の放電を発生させて、前記周溝の壁面に半環状の被膜を一度にコーティングすることができるため、環状の被膜のコーティング時間を短くすることができる。
本発明の第2の手段は、ワークにおける狭小幅の周溝の両壁面に環状の被膜をそれぞれコーティングする表面処理方法において、金属の粉末、金属の化合物の粉末、セラミックスの粉末、又はこれらの混合粉末から成形されてあって、一側に前記周溝の溝底形状に対応する半円形状のノッチが形成されかつ前記周溝の幅(溝幅)よりも薄い板状の放電電極を用い、前記放電電極の前記ノッチの縁部を前記周溝の一壁面の半分側に近接するように対向させて、前記放電電極の前記ノッチの縁部と前記周溝の一壁面の半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによって前記放電電極の電極材料を前記周溝の一壁面の半分側に付着させて、半環状の被膜をコーティングする第1コーティング工程と、前記第1コーティング工程の終了後に、前記放電電極の前記ノッチの縁部を前記周溝の一壁面の残り半分側に近接するように対向させて、前記放電電極の前記ノッチの縁部と前記周溝の一壁面の残り半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによって前記放電電極の電極材料を前記周溝の一壁面の残り半分側に付着させて、半環状の被膜をコーティングする第2コーティング工程と、前記第1コーティング工程の終了後に、前記放電電極の前記ノッチの縁部を前記周溝の他壁面の半分側に近接するように対向させて、前記放電電極の前記ノッチの縁部と前記周溝の他壁面の半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによって前記放電電極の電極材料を前記周溝の他壁面の半分側に付着させて、被膜をコーティングする第3コーティング工程と、前記第3コーティング工程の終了後に、前記放電電極の前記ノッチの縁部を前記周溝の他壁面の残り半分側に近接するように対向させて、前記放電電極の前記ノッチの縁部と前記周溝の他壁面の残り半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによって前記放電電極の電極材料を前記周溝の他壁面の残り半分側に付着させて、半環状の被膜をコーティングする第4コーティング工程と、を備えたことを要旨とする。
なお、前記第3コーティング工程は、前記第1コーティング工程の終了後であれば、前記第2コーティング工程の開始前又は終了後のいずれに開始するようにしても構わない。
第2の特徴によると、前記放電電極の前記ノッチの縁部を前記周溝の壁面に近接するように対向させた状態で、放電エネルギーによって前記放電電極の電極材料を前記周溝の壁面に付着させているため、前記ワークにおけるコーティング不要な部位にマスキング処理を施すことなく、前記周溝の壁面にピンポイントで被膜をコーティングすることができる。
また、一側に前記周溝の溝底形状に対応する半円形状のノッチが形成された棒状の前記放電電極を用い、前記放電電極の前記ノッチの縁部と前記周溝の壁面の半分側(残り半分側を含む)との間にパルス状の放電を発生させて、前記周溝の壁面に半環状の被膜を一度にコーティングすることができるため、環状の被膜のコーティング時間を短くすることができる。
本発明によれば、前記ワークにおけるコーティング不要な部位にマスキング処理を施すことなく、前記周溝の壁面にピンポイントで被膜をコーティングすることができると共に、環状の被膜のコーティング時間を短くすることができるため、環状の被膜のコーティングに必要な一連の処理作業の煩雑化を抑えつつ、前記ワークの前記周溝の壁面に対する表面処理の作業性(生産性)を飛躍的に向上させることができる。
以下、図1から図6を参照して、本発明の実施形態に係る表面処理方法の実施に直接使用する放電表面処理装置、本発明の実施形態に係る表面処理方法について順次説明する。ここで、図1から図4は、本発明の実施形態に係る表面処理方法を説明する図、図5(a)は、舶用過給機における回転軸を示す図、図5(b)は、本発明の実施形態に係る放電電極のノッチとシーリング溝との関係を示す図、図6は、本発明の実施形態に係る表面処理方法の実施に直接使用する放電表面処理装置の模式的な正面図である。
図6に示すように、本発明の実施形態に係る表面処理方法の実施に直接使用する放電表面処理装置1は、本体フレーム3を備えており、この本体フレーム3は、X軸方向(換言すれば、左右方向)及びY軸方向(換言すれば、前後方向)へ延びたベッド5、このベッド5に設けられかつZ軸方向(換言すれば、上下方向)へ延びたコラム7等からなっている。また、ベッド5には、可動テーブル9が設けられてあって、この可動テーブル9は、X軸サーボモータ11の駆動によってX軸方向へ移動可能であって、Y軸サーボモータ13の駆動によってY軸方向へ移動可能である。
可動テーブル9には、電気的に絶縁性のある加工液を貯留する加工槽15が設けられている。また、加工槽15内には、ワークWの軸心をX軸方向に平行に保ちつつワークWを支持するワーク治具17が設けられており、このワーク治具17は、X軸サーボモータ11及びY軸サーボモータ13の駆動によって可動テーブル9と一体的にX軸方向及びY軸方向へ移動可能である。
ここで、本発明の実施形態にあっては、放電表面処理の対象であるワークWは、舶用過給機における回転軸(タービン軸)であって、回転軸Wの外周面には、シールリングRを嵌入可能なシールリング溝G(周溝の1つ)が形成されている(図5(a)参照)。また、本発明の実施形態にあっては、シールリング溝Gの幅(溝幅)は、
である。
コラム7には、加工ヘッド19が設けられており、この加工ヘッド19は、Z軸サーボモータ21の駆動によってZ軸方向へ移動可能である。また、加工ヘッド19には、板状の放電電極23を保持する電極ホルダ25が設けられており、この電極ホルダ25は、X軸サーボモータ11及びY軸サーボモータ13の駆動によってワーク治具17に対して相対的にX軸方向及びY軸方向へ移動可能であって、Z軸サーボモータ21の駆動によって加工ヘッド19と一体的にZ軸方向へ移動可能である。
ここで、放電電極23は、TiCの粉末、ステライト金属の粉末、又はこれらの混合粉末から圧縮成形又は射出成形されたものであって、放電電極の一側(先端側)には、シールリング溝の溝底形状に対応する半円形状のノッチ27が形成されている(図5(b)参照)。また、放電電極23は、シールリング溝Gの溝幅よりも薄くなっており、本発明の実施形態にあっては、放電電極23の厚さをt、シールリング溝Gの幅をbとすると、t≧0.5mm、及びb−t≧0.5mmの関係が成立するようになっている。
ワーク治具17と電極ホルダ25の間には、放電電源29が電気的に接続されており、この放電電源29は、放電電極23のノッチ27の縁部とシールリング溝Gの壁面との間にパルス状の放電を発生させるものである。また、放電電源29は、例えば特開2005−213554号公報(図4、図5、及び図7等)に示すような公知の放電電源であって、コンデンサ、スイッチング素子、抵抗器等を備えている。
続いて、本発明の実施形態に係る表面処理方法について説明する。
本発明の実施形態に係る表面処理方法は、回転軸Wのシールリング溝Gの両壁面に耐摩耗性ある環状の硬質被膜Cをそれぞれコーティングする方法であって、第1コーティング工程、第2コーティング工程、第3コーティング工程、及び第4コーティング工程を備えている。そして、各コーティング工程の具体的な内容は、以下のようになる。
(i)第1コーティング工程
回転軸Wの軸心SをX軸方向に平行に保った状態で、回転軸Wをワーク治具17にセットする。次に、X軸サーボモータ11、Y軸サーボモータ13、及びZ軸サーボモータ21の駆動により電極ホルダ25をワーク治具17に対して相対的にX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向へ移動させて、図1(a)に示すように、放電電極23のノッチ27の縁部をシールリング溝Gの一壁面の半分側に近接するように対向させる。そして、放電電源29により放電電極23のノッチ27の縁部とシールリング溝Gの一壁面の半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによってシールリング溝Gの一壁面の半分側を局所的に溶融させつつ、放電電極23の電極材料をシールリング溝Gの一壁面の半分側に付着させる。これにより、図1(b)に示すように、シールリング溝Gの一壁面の半分側に半環状の硬質被膜Cをコーティングすることができる。
(ii)第2コーティング工程
第1コーティング工程の終了後に、Z軸サーボモータ21の駆動により電極ホルダ25をZ軸方向へ移動させて、一旦ワーク治具17に対して離隔させる。次に、回転軸Wを軸心S周りに半回転させて、回転軸Wをワーク治具17に再セットする。更に、X軸サーボモータ11及びZ軸サーボモータ21の駆動により電極ホルダ25をワーク治具17に対して相対的にX軸方向及びZ軸方向へ移動させて、図2(a)に示すように、放電電極23のノッチ27の縁部をシールリング溝Gの一壁面の残り半分側に近接するように対向させる。そして、放電電源29により放電電極23のノッチ27の縁部とシールリング溝Gの一壁面の残り半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによってシールリング溝Gの一壁面の残り半分側を局所的に溶融させつつ、放電電極の電極材料をシールリング溝Gの一壁面の残り半分側に付着させる。これにより、図2(b)に示すように、シールリング溝Gの一壁面の残り半分側に半環状の硬質被膜Cをコーティングすることができ、換言すれば、シールリング溝Gの一壁面に環状の硬質被膜Cをコーティングすることができる。
(iii)第3コーティング工程
第2コーティング工程の終了後に、X軸サーボモータ11の駆動により電極ホルダ25をワーク治具17に対して相対的にX軸方向へ移動させて、図3(a)に示すように、放電電極23のノッチ27の縁部をシールリング溝Gの他壁面の半分側に近接するように対向させる。そして、放電電源29により放電電極23のノッチ27の縁部とシールリング溝Gの他壁面の半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによってシールリング溝Gの他壁面の半分側を局所的に溶融させつつ、放電電極23の電極材料をシールリング溝の他壁面の半分側に付着させる。これにより、図3(b)に示すように、シールリング溝Gの他壁面の半分側に半環状の硬質被膜Cをコーティングすることができる。
(iv)第4コーティング工程
第3コーティング工程の終了後に、Z軸サーボモータ21の駆動により電極ホルダ25をZ軸方向へ移動させて、一旦ワーク治具17に対して離隔させる。次に、回転軸Wを軸心S周りに半回転させて、回転軸Wをワーク治具17に再セットする。更に、X軸サーボモータ11及びZ軸サーボモータ21の駆動により電極ホルダ25をワーク治具17に対して相対的にX軸方向及びZ軸方向へ移動させて、図4(a)に示すように、放電電極23のノッチ27の縁部をシールリング溝Gの他壁面の残り半分側に近接するように対向させる。そして、放電電源29により放電電極23のノッチ27の縁部とシールリング溝Gの他壁面の残り半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによってシールリング溝Gの他壁面の残り半分側を局所的に溶融させつつ、放電電極23の電極材料をシールリング溝Gの他壁面の残り半分側に付着させる。これにより、図4(b)に示すように、シールリング溝Gの他壁面の残り半分側に半環状の硬質被膜Cをコーティングすることができ、換言すれば、シールリング溝Gの他壁面に環状の硬質被膜Cをコーティングすることができる。
以上により、回転軸Wのシールリング溝Gの両壁面に対するコーティングが終了する。
なお、第3コーティング工程は、第1コーティング工程の終了後であれば、第2コーティング工程の開始前に開始するようにしても構わない。また、各コーティング工程において、シールリング溝Gの底面に硬質被膜をコーティングしても構わない。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
放電電極23のノッチ27の縁部をシールリング溝Gの壁面に近接するように対向させた状態で、放電エネルギーによって放電電極23の電極材料をシールリング溝Gの壁面に付着させているため、回転軸Wにおけるコーティング不要な部位にマスキング処理を施すことなく、シールリング溝Gの壁面にピンポイントで硬質被膜Cをコーティングすることができる。
また、一側にシールリング溝Gの溝底形状に対応する半円形状のノッチ27が形成された棒状の放電電極23を用い、放電電極23のノッチ27の縁部とシールリング溝Gの壁面の半分側(残り半分側を含む)との間にパルス状の放電を発生させて、シールリング溝Gの壁面に半環状の硬質被膜Cを一度にコーティングすることができるため、環状の硬質被膜Cのコーティング時間を短くすることができる。
従って、本発明の実施形態によれば、回転軸Wにおけるコーティング不要な部位にマスキング処理を施すことなく、シールリング溝Gの壁面にピンポイントで硬質被膜Cをコーティングすることができると共に、環状の硬質被膜Cのコーティング時間を短くすることができるため、環状の硬質被膜Cのコーティングに必要な一連の処理作業の煩雑化を抑えつつ、回転軸Wのシールリング溝Gの壁面に対する表面処理の作業性(生産性)を飛躍的に向上させることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、その他、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
図1(a)は、本発明の実施形態に係る表面処理方法の第1コーティング工程を説明する図、図1(b)は、シールリング溝の一壁面の半分側に硬質被膜がコーティングされた状態を示す図である。 図2(a)は、本発明の実施形態に係る表面処理方法の第2コーティング工程を説明する図、図2(b)は、シールリング溝の一壁面の残り半分側に硬質被膜がコーティングされた状態を示す図である。 図3(a)は、本発明の実施形態に係る表面処理方法の第3コーティング工程を説明する図、図3(b)は、シールリング溝の他壁面の半分側に硬質被膜がコーティングされた状態を示す図である。 図4(a)は、本発明の実施形態に係る表面処理方法の第4コーティング工程を説明する図、図4(b)は、シールリング溝の他壁面の残り半分側に硬質被膜がコーティングされた状態を示す図である。 図5(a)は、舶用過給機における回転軸を示す図、図5(b)は、本発明の実施形態に係る放電電極のノッチとシーリング溝との関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る表面処理方法の実施に直接使用する放電表面処理装置の模式的な正面図である。
符号の説明
C 硬質被膜
G シールリング溝
R シールリング
W 回転軸(ワーク)
1 放電表面処理装置
9 可動テーブル
11 X軸サーボモータ
13 Y軸サーボモータ
17 ワーク治具
19 加工ヘッド
21 Z軸サーボモータ
23 放電電極
25 電極ホルダ
27 ノッチ
29 放電電源

Claims (3)

  1. ワークにおける狭小幅の周溝の壁面に環状の被膜をコーティングする表面処理方法において、
    金属の粉末、金属の化合物の粉末、セラミックスの粉末、又はこれらの混合粉末から成形されてあって、一側に前記周溝の溝底形状に対応する半円形状のノッチが形成されかつ前記周溝の幅よりも薄い板状の放電電極を用い、前記放電電極の前記ノッチの縁部を前記周溝の壁面の半分側に近接するように対向させて、前記放電電極の前記ノッチの縁部と前記周溝の壁面の半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによって前記放電電極の電極材料を前記周溝の壁面の半分側に付着させて、半環状の被膜をコーティングする第1コーティング工程と、
    前記第1コーティング工程の終了後に、前記放電電極の前記ノッチの縁部を前記周溝の壁面の残り半分側に近接するように対向させて、前記放電電極の前記ノッチの縁部と前記周溝の壁面の残り半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによって前記放電電極の電極材料を前記周溝の壁面の残り半分側に付着させて、半環状の被膜をコーティングする第2コーティング工程と、を備えたことを特徴とする表面処理方法。
  2. ワークにおける狭小幅の周溝の両壁面に環状の被膜をそれぞれコーティングする表面処理方法において、
    金属の粉末、金属の化合物の粉末、セラミックスの粉末、又はこれらの混合粉末から成形されてあって、一側に前記周溝の溝底形状に対応する半円形状のノッチが形成されかつ前記周溝の幅よりも薄い板状の放電電極を用い、前記放電電極の前記ノッチの縁部を前記周溝の一壁面の半分側に近接するように対向させて、前記放電電極の前記ノッチの縁部と前記周溝の一壁面の半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによって前記放電電極の電極材料を前記周溝の一壁面の半分側に付着させて、半環状の被膜をコーティングする第1コーティング工程と、
    前記第1コーティング工程の終了後に、前記放電電極の前記ノッチの縁部を前記周溝の一壁面の残り半分側に近接するように対向させて、前記放電電極の前記ノッチの縁部と前記周溝の一壁面の残り半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによって前記放電電極の電極材料を前記周溝の一壁面の残り半分側に付着させて、半環状の被膜をコーティングする第2コーティング工程と、
    前記第1コーティング工程の終了後に、前記放電電極の前記ノッチの縁部を前記周溝の他壁面の半分側に近接するように対向させて、前記放電電極の前記ノッチの縁部と前記周溝の他壁面の半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによって前記放電電極の電極材料を前記周溝の他壁面の半分側に付着させて、被膜をコーティングする第3コーティング工程と、
    前記第3コーティング工程の終了後に、前記放電電極の前記ノッチの縁部を前記周溝の他壁面の残り半分側に近接するように対向させて、前記放電電極の前記ノッチの縁部と前記周溝の他壁面の残り半分側との間にパルス状の放電を発生させることにより、その放電エネルギーによって前記放電電極の電極材料を前記周溝の他壁面の残り半分側に付着させて、半環状の被膜をコーティングする第4コーティング工程と、を備えたことを特徴とする表面処理方法。
  3. 前記ワークの前記周溝は、回転機械における回転軸の外周面に形成されかつシールリングを嵌入可能なシールリング溝であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表面処理方法。
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