JP5251242B2 - 料金支払いシステム、車両用情報端末 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に乗車した複数の乗員の注文に基づき、各乗員の支払い分を一括して支払う料金支払いシステム及び車両用情報端末に関し、特に、割り勘等、支払い比率を調整できる料金支払いシステム、車両用情報端末及び代金支払い方法に関する。
車両に搭載された車両用情報端末を介して乗員が種々のサービスを受ける技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、コンテンツサーバから音楽などのコンテンツを送信し、車両用情報端末にてコンテンツを再生するコンテンツ配信システムが記載されている。ユーザの携帯電話には、コンテンツを複合するための暗号キーデータが送信され、ユーザに対し課金される。コンテンツは他の車両で再ダウンロードできるので、携帯電話を携帯していればユーザは他の車両でもコンテンツを再生できる。
また、車両で来店した客に、飲食物を販売する販売形態(ドライブスルー)が知られており、店舗に到着する前に車両から予め注文を店舗に送信しておくことで、客の待ち時間を短縮する注文処理システムが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2では、車両にIDが与えられており車両毎に課金される。
しかしながら、特許文献1記載の課金方法では、ユーザに対し課金されるので、複数の乗員でコンテンツを視聴する場合に割り勘にすることができないという不都合がある。同様に、特許文献2記載の注文処理システムにおいても、複数の乗員が乗車している場合に割り勘することができない。
この点について、車両に複数の乗員が乗車している場合に、高速料金を分割して支払う有料道路料金支払い方法が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。高速道路のゲートと所定の乗員の携帯電話とが通信し、分割して支払う乗員の携帯電話番号や支払い比率を、携帯電話がゲートを介してサーバに送信する。したがって、サーバは支払い比率に応じて各乗員から高速料金を集金することができる。
特開2004−240655号公報 特開2006−164189号公報 特開2003−187281号公報
しかしながら、特許文献3記載の有料道路支払い方法では、ゲートと通信する乗員の携帯電話に支払いを分担する乗員の電話番号等を予め設定しておく必要があるため、利便性が低いという問題がある。例えば、ゲートの手前までに電話番号等を入力していないと割り勘にすることができない。
また、例えば、ドライブスルーなどで車両の乗員がそれぞれ注文を出す場合、乗員それぞれがメニューの内容を把握する必要があり、また、乗員毎に異なる料金が課金されることが多い。しかしながら、従来、乗員毎の料金を管理して、割り勘や支払い比率を決定すること、及び、複数の乗員の支払いを店舗側に一括して支払うことは困難であった。
例えば、各乗員のそれぞれ又は一部の者のみが注文し、各乗員全ての支払い金額に対し、乗員のうち一部の者(例えば、両親)が全て支払ったり、両親のうち父と母でさらに支払い比率に応じた支払いをしたい場合があるが、従来、係る考案は提案されていない。また、購入する商品に応じて、注文した乗員に関係なく支払い比率を調整したい場合があるが、係る考案は提案されていない。
本発明は、上記課題に鑑み、車両に複数の乗員が乗車したまま、その支払いの分担を柔軟に調整できる料金支払いシステム、車両用情報端末及び代金支払い方法を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、購入対象物の料金を複数の支払い端末又は車両用情報端末から集金する料金支払いシステムにおいて、車両用情報端末は、購入対象物のメニュー情報を車外端末から受信するメニュー情報受信手段と、乗員がメニュー情報に基づき注文した注文情報を取得する注文情報取得手段と、支払い端末の支払い比率を算出するための支払い方法を取得して、支払い方法に基づき決定した支払い比率と、注文情報が含む価格情報に基づき、支払い端末毎の個別支払い金額を算出する按分計算手段と、個別支払い金額情報を各支払い端末に送信する支払い金額情報送信手段と、各支払い端末から取得した個別支払い代金情報を集金して車外端末に送信する代金情報送信手段と、を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、複数の乗員がそれぞれ注文する場合、割り勘や支払い比率を考慮して各乗員の支払額を決定し、一括して店舗に代金を支払うことができる。
車両に複数の乗員が乗車したまま、その支払いの分担を柔軟に調整できる車両用情報端末、料金支払いシステム、を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
図1は、本実施形態の料金支払いシステム200を模式的に説明する図の一例を示す。店舗500は、車両11に乗車した乗員に店頭で商品を提供する店頭販売(以下、ドライブスルーという)を行っており、車両11が図示する経路13を走行する過程で、注文、支払い、商品の受け取りが完了するようになっている。
経路13には1以上のアンテナ12A〜12Cが設けられており、車両11が経路13を走行する間、少なくとも1以上のアンテナ12A〜12Cを介して店舗500と通信できる。
I.経路13の進入口で車両11がアンテナ12Aと通信すると、車両11の車両用情報端末100には、メニュー情報が送信される。
II.車両用情報端末100は、受信したメニュー情報を各乗員の携帯端末60に送信する。なお、携帯端末60には携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、PHSカードのような通信カードを装着したPDA(Personal Data Assistance)やパーソナルコンピュータを含む。
III.携帯端末60の表示部48にはメニューが表示されるので、各乗員がメニューを見ながらそれぞれが注文内容を確定する。確定されると携帯端末60は注文情報を車両用情報端末100に送信する。また、注文情報を送信する際、携帯端末60は支払い方法を送信する。
支払い方法は割り勘の有無等を指定する情報である。例えば、次のような支払い方法がある。
A.基本:各乗員がそれぞれ購入した商品の代金を支払う。
B.割り勘:各乗員が購入した商品全ての代金の合計を乗員数で除して、その金額を各乗員の代金とする。
C.傾斜:予め定めた傾斜情報に従い、各乗員間に支払いの傾斜(比率)を設定して各乗員が支払う代金を決定する。
D.ジャンル:購入した商品のジャンルと、予めジャンルに応じて定めた傾斜情報に従い各乗員が支払う代金を決定する。
支払い方法は商品毎に設定できる。したがって、一人の乗員が、ある商品の支払いは割り勘にしたり、ある商品の支払いには傾斜を付けるといった支払い方法の設定が可能となっている。
IV.車両用情報端末100は店舗500へ注文情報及び支払い方法を送信する。これにより、店舗500では注文された商品を準備する。
V.注文後、車両用情報端末100は、各乗員から受信した注文情報と支払い方法に基づき、各乗員の個別支払い金額を算出し、個別支払い金額情報を各乗員の携帯端末60に送信する。携帯端末60を有する乗員が個別支払い金額を確認して支払いを許可する操作を実行すると、携帯端末60は個別支払い代金情報を車両用情報端末100に送信する。個別支払い代金情報の送信は、車両用情報端末100に設けられた非接触ICカードに携帯端末60が内蔵するICカード47をかざすことで行われる。
VI.車両用情報端末100は、各携帯端末60から個別支払い代金情報を受信すると、各乗員全ての注文の代金情報を店舗500に送信する。店舗500は、例えば車両11又は車両用情報端末100の識別情報(以下、単に車両識別情報という)を店舗500のカウンタに表示し、この車両11の代金の支払いが終了した旨を店員等に通知する。これにより、乗員は店舗500のカウンタから商品を受け取ることができる。
(V.VI)なお、各携帯端末60が直接、個別支払い代金情報を店舗500に送信してもよい。この場合、車両識別情報を個別支払い代金情報に添付(含めて)おけば、店舗500側では一台の車両11毎に、全ての個別支払い代金情報を受信したか否か等の支払いを管理できる。なお、各携帯端末60は車両用情報端末100と通信する過程で車両識別情報を取得している。
したがって、本実施形態の料金支払いシステムは、各携帯端末60に支払い比率を調整し、複数の乗員の個別支払い金額を算出するので、複数の乗員がそれぞれ注文する場合に、支払額を柔軟に調整することができる。また、店舗500は車両11毎に代金情報を受信するので、車両11からの一括した支払いが可能となる。
図2は、車両用情報端末100の機能ブロック図の一例を示す。車両用情報端末100は、CPU、RAM、ROM、フラッシュメモリやハードディスク装置などの不揮発メモリ(以下、単にメモリという)、入出力インターフェイス及び車載LAN通信部等を有するコンピュータとして実装される。そして、CPUがメモリに記憶されたプログラムを実行するか、又は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアにより図示する各ブロックが実現される。なお、車両用情報端末100は、例えばナビゲーションシステムとして実装される。
Bluetooth(登録商標。以下、BTという。)通信部21は、乗員の携帯端末60と通信する通信装置である。携帯端末60もBT通信部46を備え、互いに通信可能となっている。BTでは、SCO(synchronous connection oriented:同期接続)接続とACL(Asynchronous Connectionless Link:非同期接続)とが定義されている。SCO接続は車両用情報端末100と携帯端末60の間に形成される回線接続タイプのポイント・ツー・ポイント・リンクであり、主に音声データの転送に使用される。また、ACL 接続はパケット交換タイプの接続を行うリンクであり、主にデータ送信に使用される。したがって、本実施形態では主にACL接続を利用する。
BT通信部21には固有のIDが与えられており、接続する場合はこのIDにより通信相手を識別する。また、はじめてBT通信部同士を接続する時はPINキー(暗証番号)の入力が必要であり、正しいPINキーが入力されることでペアリングが完了し、以降は携帯端末60がBT通信部46を起動した状態で車両用情報端末100に接近するだけで接続される。
例えば、車両用情報端末100は接続可能なBTモジュールをPagingメッセージにて呼び出し(したがって、車両用情報端末100がマスターとなる)、携帯端末60がPagingメッセージに応答するとピコネットが形成される(携帯端末60がスレーブ)。ピコネットが形成されると、以降はBTによる種々のデータの通信が可能となる。なお、複数の乗員が携帯端末60を携帯して車両11に乗車した場合、車両用情報端末100はそれぞれの携帯端末60と通信する。
リーダ/ライタ22は、車両用情報端末100の車室側に通信部を向けて備えられ、携帯端末60が内蔵するICカード47を近づけると非接触状態のまま電磁誘導結合に基づく交信を行ってリーダ/ライタ22がICカード47に所要のデータを書き込みまた読みだす。リーダ/ライタ22は、データ送受信用のコイルアンテナと、電力送信用のコイルアンテナと、命令信号を送信する送信部と、ICカード47から搬送されてきた応答信号を受信する受信部と、ICカード47に電力を伝送する送信回路と、全体的な制御やICカード47との通信を行う制御部(マイクロプロセッサ)と、を有する。
携帯端末60のICカード47は、リーダ/ライタ22のコイルアンテナに対して相互誘導作用を利用して電磁誘導結合するコイルを有し、送信された命令信号を受信する受信部と、EEPROM等の書き換え可能な不揮発性メモリが付設された制御回路(CPU)と、応答信号を返送する送信部と、を有する。
不揮発メモリには、例えば前払い型の金額情報45が記憶されている。リーダ/ライタ22は携帯端末60を識別してそれぞれに個別支払い代金情報を要求し(個別支払い金額情報を送信し)、携帯端末60のICカード47は個別支払い代金に相当する金額を金額情報45から減算すると共に、個別支払い代金情報をリーダ/ライタ22に送信する。なお、クレジットカード型(後払い型)の支払いにも対応できる。この場合、リーダ/ライタ22は携帯端末60のクレジットカード番号を読み出して、各乗員の個別支払い代金情報に応じて課金する。
外部通信部28は店舗500と通信する通信手段である。外部通信部28は、例えば数メートルから数100メートルの範囲でのみ通信可能な狭域通信(DSRC;Dedicated Short Range Communication)方式により、1対1又は1対Nのアドホックネットワークを実現して店舗500と通信する。ブルートゥース(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)、Zigbee(登録商標)など所定の通信規格を用いて店舗500と通信してもよい。
ユーザ情報DB29には傾斜情報DB及びジャンル情報DBが記憶されている。図3(a)は、傾斜情報DBに記憶された情報を示す図の一例を、図3(b)はジャンル情報DBに記憶された情報を示す図の一例を、それぞれ示す。傾斜情報DB及びジャンル情報DBの記憶内容は、BT通信部21から各携帯端末60が設定することができる。
携帯端末IDはユーザを識別する識別情報となる。また、車両11に乗車することの多い乗員と携帯端末IDとが対応づけられており、携帯端末IDにより親、友人、恋人、同僚、等、車両11の所有者との関係が識別できるようになっている。傾斜情報は、100%を乗員数(所有者を含む)で除した値を基準にして、乗員それぞれの支払い比率の増減をパーセント表示する。例えば、乗員が2人(所有者と親)の場合、基準は50%となり、「50+30%」が父(携帯端末ID:BBB)の支払い比率に、「50−30%」が所有者の支払い比率になる。すなわち、他の乗員の支払い比率を決定して、残りを車両11の所有者が支払う。なお、車両11の所有者が乗車していない場合は、乗員数で均一に分担してもよいし、優先順位に示す順番に乗車している者を検出し、優先順位の高い乗員を車両11の所有者の代わりに支払い比率を設定する。
また、ジャンル情報は、購入する商品のジャンルに応じて乗員の支払い比率を定める情報である。ジャンル情報には、日用品、本、電化製品等、いくつかのジャンルが登録されており、乗員がどのジャンルについて多く又は少なく支払うかを定めている。
情報配信部23は、BT通信部21が各携帯端末60の応答により携帯端末IDを受信して乗車した乗員を検出し、外部通信部28が受信したメニュー情報を各携帯端末60に配信する。また、情報配信部23は必要に応じて車両識別情報を携帯端末60に送信する。
注文管理部24は、携帯端末60が送信した注文情報を管理する。図4(a)は注文情報の一例を示す図である。携帯端末IDに対応づけて、商品ID及び価格が登録されている。価格はメニュー情報と共に携帯端末60に送信されるので携帯端末60から受信してもよいし、注文管理部24がメニュー情報と注文情報を照らし合わせてメニュー情報から抽出してもよい。
また、注文管理部24は、注文情報を店舗500に送信する(以下、店舗向け注文情報という)。図4(b)は、車両11から送信される店舗向け注文情報の一例を示す。車両11から注文される時点では、各乗員が何を注文したかの情報が不要なので、各商品毎に個数が設定されている。なお、各商品の価格を含めてもよい。
購入管理部25は、携帯端末60が送信する支払い方法を商品毎に管理する。したがって、購入管理部25は、携帯端末ID、商品及び価格毎に、支払い方法を対応づけて案配計算部に送出する。図4(c)は購入管理部25が管理する商品毎支払い方法の一例を示す。
案分計算部26は、商品毎支払い方法から、各乗員の個別支払い金額を算出する。詳細は各実施例で詳述するが、支払い方法が「A.基本」であれば各乗員の購入金額が各乗員の個別支払い金額になり、支払い方法が「B.割り勘」であれば各乗員の購入金額の合計を乗員数で除した値が各乗員の個別支払い金額となる。図4(d)は個別支払い金額の一例を示す。図4(d)の個別支払金額は、全ての商品が「A.基本」の場合を示す。
代金管理部27は、リーダ/ライタ22が取得した個別支払い代金情報を集金して、店舗500に送信する。代金管理部27は、個別支払い金額の合計と、受信した個別支払い代金情報の合計を比較して、一致したらそれを代金情報として店舗500に送信する。携帯端末60がリーダ/ライタ22から個別支払い代金情報を支払う際に支払った携帯端末60が明らかとなるので、個別支払代金を支払っていない携帯端末60は明らかである。したがって、代金を比較するのでなく、全ての携帯端末60から個別支払い代金情報を受信したら、代金情報として店舗500に送信してもよい。また、所定時間経過しても支払わない携帯端末60に個別支払い代金を要求したり、ディスプレイ31に「料金を支払ってください」等のメッセージを表示することができる。
また、代金管理部27は代金情報を店舗500に送信する。図4(e)は代金情報の一例を示す図である。図4(e)のように携帯端末60を識別可能な形で代金を送信することで、クレジット会社は決済時にどの携帯端末60の金額情報45から送信されたものかを判別できる。また、代金情報に携帯端末60を識別可能に含むのでなく、車両識別情報のみを送信してもよい。
なお、車両用情報端末100は液晶等のディスプレイ31及び音声を出力するスピーカ32を有し、ディスプレイ31には商品購入の進捗を示したり、スピーカ32から各乗員がすべき行為を誘導する音声が出力される。また、ディスプレイ31にメニュー情報を表示され、タッチパネル又はキーボード式の操作部から注文可能となっている。
〔携帯端末60〕
図5(a)は、本実施形態の携帯端末60の概略ブロック図を示す。携帯端末60は、上記のICカード47の他に、メニュー情報に基づきこれを表示する表示部48、注文を決定する操作部49、等を有する。メニュー表示部41、注文情報取得部42及び支払い情報取得部は、各携帯端末60のCPUが所定のアプリケーションプログラムを実行することで実現される。
メニュー表示部41は、BT通信部46が受信したメニュー情報を解釈して表示部48に表示する。注文情報取得部42は、乗員が操作部49を操作して選択した商品に基づき注文情報を生成し、BT通信部46を介して車両用情報端末100に送信する。支払い情報取得部は、乗員が操作部49を操作して選択した支払い方法を取得し、BT通信部46を介して車両用情報端末100に送信する。
そして、上記のように、ICカード47はカード/ライタから電力供給を受けて、個別支払い金額情報に応じた代金支払金額を記憶している金額情報45から減じて、個別支払い代金情報をリーダ/ライタ22に送信する。なお、支払い管理部44は、ICカード47の制御回路(CPU)により実現される。
また、携帯端末60が直接、個別支払い代金情報を店舗500に送信する場合、BT通信部46の代わりに又はBT通信部46と共に、店舗500の外部通信部51と通信する通信手段(車両用情報端末100が備える外部通信部28に相当)を有すればよい。
〔店舗500〕
店舗500は、各車両の注文、支払い、商品の受け渡し、決済等を管理する。図5(b)は店舗500の機能ブロック図の一例を示す。図5の店舗500はコンピュータを実体とし、コンピュータがプログラムを実行して各機能を実現する。
例えば、店舗500が車両11にメニューを配信する際に車両11の車台番号などの車両識別情報を取得して各車両11を識別している。車両11の注文管理部24は、注文情報を店舗500に送信する際、この車両識別情報に対応づけて店舗向け注文情報を送信する。
注文管理部24は、図4(d)の店舗向け注文情報を、例えば商品の準備室に転送する。これにより、各商品が店舗500のカウンタに準備される。なお、この時点で注文受け付け部52は例えばワンタイムパッド等で生成された暗号キーを車両11に送信することが好適となる。車両11の代金管理部27は暗号キーで代金情報を暗号化してから店舗500に送信できるので、車両11と店舗500間の通信を秘匿化できる。
集金部53は、注文受け付け部52が受信した店舗向け注文情報から車両毎の代金を算出し、車両11から送信された代金情報が車両毎の代金と一致するか否かを判定する。一致する場合には、商品の受け渡しを許可する。また、集金部53は代金情報を決済部54に送出する。決済部54は、クレジット会社と通信して、代金情報と引き替えに支払いを要求する。これにより、店舗500の例えば銀行口座に代金が支払われる。
以上の構成に基づき、車両11の各乗員が店舗500から商品を購入するいくつかの実施例を説明する。
〔支払い例1〕
本支払い例では、「A.基本」の支払い方法で、車両11が一括して代金情報を店舗500に送信する態様を説明する。
図6は、商品購入の手順を示すシーケンス図の一例を示す。車両11が店舗500の経路13に進入する前に、車両用情報端末100と携帯端末60が通信して、情報配信部23が乗車している乗員の携帯端末60から携帯端末IDを受信している(S10)。これにより、情報配信部23はメニュー情報を配信すべき乗員(注文者)を検出する(S20)。
店舗500の経路13に進入すると、店舗500から車両用情報端末100にメニュー情報が送信される(S30)。メニュー情報が送信されると車両用情報端末100はそれを各携帯端末60に配信する(S40)。図6では、2台の携帯端末60を図示した。
携帯端末60は例えばメニュー情報を受信したことを表示部48に表示したり音声等で乗員に通知する。これにより乗員はアプリケーションプログラムを起動させることができる。アプリケーションプログラムのメニュー表示部41は携帯端末60の表示部48にメニューを表示する(S50)。図7(a)は表示部48に表示されたメニュー情報の一例を示す。例えば1商品ずつスクールするようになっており、乗員は所望の商品を表示して「注文かごに入れる」ボタンをカーソル等で選択していく(S60)。
また、例えば1つの商品を「注文かご」に入れる度に図7(b)に示す支払い方法の選択画面が表示され、この画面から乗員が所望の支払い方法を選択する(S70)。したがって、商品毎に支払い方法を選択することができる。本支払い例では、購入した全ての商品について「基本」が選択される。購入する全ての商品に対し同じ支払い方法を一度だけ設定するように設計してもよい。
なお、図7(b)では、「ジャンル」の選択欄をかっこでくくったが、これは後述するようにジャンルは支払い方法として選択しなくても、商品のジャンルに応じて自動的に個別支払い金額に傾斜をつけられるためである。しかしながら、「ジャンル」を選択した場合にのみジャンルに応じて個別支払い金額に傾斜をつけてもよい。
注文かごに記憶された商品は乗員の所定の操作により、図7(c)に示すように一覧表示される。乗員が注文内容及び支払い方法を確認して「注文確定」ボタンを操作すると、注文情報及び支払い方法が車両用情報端末100に送信される(S80)。
注文管理部24は、携帯端末60が送信した注文情報に車両識別情報を対応づけて、図4(b)のような店舗向け注文情報を生成する(S90)。そして外部通信部28から店舗向け注文情報を店舗500に送信する(S110)。なお、乗車していても注文しない乗員がいることがあるので、例えば乗員が注文したことを確認して、車両用情報端末100を直接操作することで店舗向け注文情報を送信することが好適となる。
また、購入管理部25は各携帯端末60から受信した支払い方法に基づき、支払い方法を決定し、案分計算部26は商品毎支払い方法に基づき個別支払い金額を算出する(S120)。図4(a)の注文情報を例にすれば、個別支払金額は次のようになる。すなわち、各乗員が購入した商品の価格の合計がそのまま個別支払い金額になる。
AAA:500円
DDD:200円
案分計算部26は個別支払い金額情報を各携帯端末60に送信する(S130)。個別支払い金額情報はまずBT通信部21を介して送信され、確認のため携帯端末60の表示部48に表示される。乗員が支払いに同意する情報を車両用情報端末100に送信してもよい。
そして、乗員が携帯端末60をリーダ/ライタ22にかざすと、各携帯端末60から個別支払い代金情報が車両用情報端末100に送信される(S140)。これで携帯端末60からの支払いは終了したことになる。代金管理部27は、全ての携帯端末60から個別支払い代金情報を受信したことを確認して(S150)、代金情報を店舗500に送信する(S160)。店舗500の集金部53により、車両毎の代金と送信された代金情報が一致すると判定されれば、車両11の乗員は商品を受け取ることができる。
したがって、本支払い例によれば、複数の乗員それぞれが個別に注文してその代金を個別に支払うことができ、また、店舗500に一括して代金を支払うことができる。
〔支払い例2〕
本支払い例では、支払い方法「B.割り勘」が選択された場合について説明する。なお、商品購入の手順については図6と同じであるので説明は省略し、以下、図6の個別支払金額の算出(S120)について説明する。なお、乗員はGさんとHさんの二人であり、一方が車両11の所有者であってもそうでなくてもよい。
図8は、本支払い例における個別支払い金額を模式的に説明する図である。図示するように、Gさんは「価格500円の商品G1」、「価格3000円の商品G2」を購入し、Hさんは「価格800円の商品H1」を購入した。また、支払い方法は、商品「G1」「H1」が「A.基本」、商品「G2」が「B.割り勘」である。購入管理部25は図示するように、乗員毎、商品毎、に支払い方法を決定する。
個別支払い金額について説明する。Gさんが購入した商品「G1」の支払い方法が「A.基本」なので、案分計算部26は商品「G1」の価格をそのままGさんの支払い分とする。商品「G2」の支払い方法は「B.割り勘」なので、案分計算部26は商品「G2」の価格を乗員数(2人)で除して、Gさん及びHさんの支払い分(3000÷2=1500)を算出する。Hさんが購入した商品「H1」の支払い方法は「A.基本」なので、案分計算部26は商品「H1」の価格をそのままHさんの支払い分とする。
以上から、Gさんの個別支払い金額は500+1500=2000となり、Hさんの個別支払い金額は800+1500=2300となる。案分計算部26はこの個別支払い金額を各携帯端末60に送信し、携帯端末60はリーダ/ライタ22から個別支払代金を支払う。また、代金情報が店舗500に送信される。
本支払い例によれば、例えば割り勘により、各商品毎に各乗員の支払い分を決定でき、各乗員それぞれが別々の代金を支払っても、店舗500に一括して代金を支払うことができる。
〔支払い方法3〕
本支払い例では、支払い方法「C.傾斜」が選択された場合について説明する。支払い方法を「傾斜」とすることで、予め定めた傾斜情報に従い各乗員が支払う代金を決定することができる。なお、乗員はAさんとIさんの二人であり、Aさんが車両11の所有者であるとする。
図9は、本支払い例における個別支払い金額を模式的に説明する図である。図示するように、Aさんは「価格5000円の商品A1」を購入した。また、支払い方法は、商品「A1」について「C.傾斜」である。購入管理部25は図示するように、乗員毎、商品毎、に支払い方法を決定する。
個別支払い金額について説明する。支払い方法が「C.傾斜」の場合、案分計算部26は、ユーザ情報DB29から乗員の傾斜情報を読み出す。乗車している乗員は車両用情報端末100にとって既知である。乗車している乗員をAさんの携帯端末60に送信して、傾斜の対象とする乗員を選択させてもよい。これにより、各乗員に対し傾斜を付ける/付けないを購入者が選択することができる。
本支払い例では、ユーザ情報DB29には乗員Iさんに「−10%」の傾斜情報が登録されているとする。乗員が2人なので基準の支払い比率は50%である。このため、Iさんの支払い比率は40%となり、車両11の所有者Aさんの支払い比率は60%となる。
したがって、商品「A1」の価格「5000円」にそれぞれ支払い比率を乗じると、5000×60%=3000が、Aさんの支払い金額となり、5000×40%=2000が、Iさんの支払い金額となる。
商品「A1」の他には商品が購入されていないので、これらの支払い金額が個別支払い金額となる。案分計算部26は、個別支払い金額を各携帯端末60に送信し、携帯端末60はリーダ/ライタ22から個別支払代金を支払う。また、代金情報が店舗500に送信される。
本支払い例によれば、1つの商品の価格に傾斜を付けて各乗員の個別支払い金額を決定でき、各乗員それぞれが別々の代金を支払っても、店舗500に一括して代金を支払うことができる。
〔支払い方法4〕
本支払い例では、ジャンルに応じて自動的に支払い比率に傾斜がつけられる場合について説明する。購入した商品のジャンルに応じてジャンル情報DBを参照すれば、各乗員が支払う代金に傾斜をつけることができる。なお、乗員はAさんとBさんの二人であり、Aさんが車両11の所有者であるとする。
ユーザ情報DB29に記憶されたジャンル情報には、図3に示したように商品のジャンルに傾斜情報が対応づけられている。例えば、商品が電気製品の場合、Aさんの傾斜情報は「+50%」となり、商品が日用品の場合、Bさんの傾斜情報は「+20%」となる。
ところで、商品購入時に商品のジャンルを店舗500側が乗員に通知してくれる場合には、そのジャンルに基づき傾斜情報を読み出せばよい。店舗500からかかる通知がない場合、購入した商品のジャンルを検出するにはいくつかの方法がある。例えば、商品名とジャンルを対応づけた商品・ジャンルDBを記憶しておく方法がある。本を購入すれば、店舗500から新書、雑誌等の情報が通知されるので、新書や雑誌に「本」というジャンルを対応づけておく。商品・ジャンルDBは車両用情報端末100が有していてもよいし、サーバに問い合わせてもよい。また、ドライブスルーにより購入する場合、車両11の位置情報と地図DBから現在位置のドライブスルーがどのジャンルの商品を提供する店舗500なのか判別することができる。飲食店であればジャンルは食品になるし、ガソリンスタンドであれば燃料となる。
購入管理部25は、このようにしてジャンルを決定し、購入した商品に基づきユーザ情報DB29を参照し、商品毎に支払い比率を決定する。したがって、支払い方法が指定されていなくても購入した商品のジャンルに傾斜情報が登録されていれば、支払い比率を決定することができる。なお、図7(b)に示すように、乗員がジャンルによる支払いを入力した場合にのみ、支払い分にジャンルによる傾斜をつけてもよい。これにより、普段はジャンルによる傾斜をつけるが、今回の購入では付けないといった使い分けが可能となる。
図9は、本支払い例における個別支払い金額を模式的に説明する図である。図示するように、Aさんは「価格2000円の商品A1」、「価格7000円の商品A2」を購入した。購入管理部25が、ユーザ情報DB29を参照すると、商品A1は日用品(以下、日用品A1)であり、商品A2は電化製品(以下、電化製品A2)のジャンルに登録されている。したがって、Aさんは電化製品A2に対し「+50%」の傾斜情報にて支払いを分担し、Bさんは日用品A1に対し「+20%」の傾斜情報にて支払いを分担する。これから、購入管理部25は図示するように、日用品A1のAさんの支払い比率を30%、Bさんの支払い比率を70%、電化製品A2のAさんの支払い比率を100%、Bさんの支払い比率を0%、にそれぞれ決定する。なお、この50%は、乗員が二人の場合に所定の乗員(この場合はAさん)が全額を負担する傾斜情報となるので、50%の代わりに乗員数に関わらず全額を負担するための情報(例えば「全額負担する」)を登録してもよい。
したがって、商品「A1」の価格「2000円」にそれぞれ支払い比率を乗じると、2000×30%=600が、Aさんの支払い金額となり、2000×70%=1400が、Bさんの支払い金額となる。同様に商品「A2」の価格「7000円」にそれぞれの支払い比率を乗じると7000×100%=7000が、Aさんの支払い金額となり、7000×0%=0が、Bさんの支払い金額となる。
したがって、Aさんの個別支払金額は600+7000=7600円となり、Bさんの個別支払金額は1400+0=1400円、となる。案分計算部26は、個別支払い金額を各携帯端末60に送信し、携帯端末60はリーダ/ライタ22から個別支払代金を支払う。また、代金情報が店舗500に送信される。
したがって、本支払い例によれば、購入する商品に傾斜情報が対応づけられている場合、乗員が携帯端末60から支払い方法を送信しなくても、乗員間の支払い比率を調整して、乗員それぞれの個別支払い金額を決定することができる。
〔支払い方法に応じた個別支払い金額の計算〕
図11は、支払い方法に応じた個別支払い金額の計算手順の一例を示すフローチャート図である。なお、図11では携帯端末60と店舗500との通信については省略した。
まず、注文管理部24は注文管理情報を受信し、購入管理部25は商品毎支払い方法を生成する(S210)。そして、購入管理部25は、商品毎に、支払い比率を調整するか否かを判定する(S220)。この判定は、支払い方法が「B.割り勘」「C.傾斜」の場合にYesとなる。
したがって、購入した商品に「A.基本」又は特に指定がない場合(S220のNo)、購入管理部25は商品が、ユーザ情報DB29のジャンルに対応づけて傾斜情報が登録された商品か否かを判定する(S230)。商品に傾斜情報が対応づけられていない場合(S230のNo)、案分計算部26は、各乗員が購入した商品の価格の合計をそのまま個別支払い金額に決定する(S240)。〔支払い例1〕
商品に傾斜情報が対応づけられている場合(S230のYes)、購入管理部25は、商品のジャンルに応じて各乗員の個別支払い金額を決定する(S250)。すなわち、購入管理部25は、ユーザ情報DB29から読み出したその商品に対応づけられた乗員の傾斜情報を読み出し、商品毎に各乗員の支払い比率を決定する。そして、案分計算部26は、商品の価格と各乗員の支払い比率から、各乗員の個別支払金額を算出する。〔支払い例4〕
ステップS220に戻り、商品の支払い方法が「B.割り勘」又は「C.傾斜」の場合(S220のYes)、購入管理部25は均一に支払い比率を決定するか否かを判定する(S260)。均一に支払う場合(S260のYes)、支払い方法が「B.割り勘」となるので、案分計算部26は、商品毎に、その価格を人数で除して各乗員の個別支払い金額を算出する(S270)。〔支払い例2〕
均一に支払わない場合(S260のNo)、支払い方法は「C.傾斜」となるので、購入管理部25は、ユーザ情報DB29から読み出した乗員の傾斜情報を読み出し、商品毎に各乗員の支払い比率を決定し、そして、案分計算部26が、商品の価格と各乗員の支払い比率から、各乗員の個別支払金額を算出する。〔支払い例3〕
したがって、本実施例の車両用情報端末100は、複数の乗員が乗車して商品を購入した場合、商品毎に、個別支払い、割り勘するかしないかの決定、支払い比率の調整、商品のジャンルに応じた支払い比率の調整、が可能なので、複数の乗員が個別に注文しても各乗員の支払い額を柔軟に調整することができる。
実施例1ではメニュー情報を各携帯端末60に送信したが、本実施例ではメニュー情報を携帯端末60に送信せず、車両用情報端末100に乗員が直接、注文情報を入力する購入態様について説明する。
メニュー情報は車両用情報端末100のディスプレイ31に表示されるので、各乗員が注文情報を入力することができるが、この場合、車両用情報端末100は、注文情報と各携帯端末60を結びつけることになる。注文情報と各携帯端末60を結びつけるにはいくつかの方法がある。例えば、注文情報を入力する前に携帯端末60をリーダ/ライタ22にかざす方法がある。これにより、これから入力される注文情報と携帯端末60を対応づけることができる。また、車両用情報端末100には携帯端末IDが送信されているので、その携帯端末IDをディスプレイ31に表示して、注文前に乗員が自分の携帯端末IDを選択してもよい。
注文時には、図7(b)に示したように支払い方法を入力できるので、携帯端末60と注文情報、支払い方法が対応づけられれば、以降は実施例1と同様の手順に従い、必要であれば支払い比率を決定した後、個別支払い金額を決定し、車両用情報端末100から店舗500に代金情報を送信することができる。
図12は、本実施例の商品購入の手順を示すシーケンス図の一例を示す。なお、図12において図6と同一ステップには同一の符号を付し、簡単に説明する。図示するように、車両用情報端末100はメニュー情報を各携帯端末60に送信していない。乗員はステップS50で表示されたメニュー情報に対し、ステップS310で携帯端末60と注文情報等を対応づける対応づけ情報を、ステップS320で注文情報を、ステップS330で支払い方法を、それぞれ入力する。タッチパネル等を操作してもよいし音声入力してもよい。
以降は、実施例1と同様である。すなわち、車両用情報端末100は注文情報を店舗500に送信し、購入管理部25が商品、価格、支払い方法を管理し、案分計算部26が各乗員の個別支払い金額を算出し、各乗員が携帯端末60をリーダ/ライタ22にかざして個別支払い代金を支払う。
したがって、本実施例によれば、実施例1の効果に加え、携帯端末60にメニュー情報を送信しなくてよいので、携帯端末60のアプリケーションプログラムの構成を最小限にでき、コスト増を抑制できる。
実施例1、2では、店舗500から車両用情報端末100にメニュー情報が送信されたが、メニュー情報そのものを車両用情報端末100に送信しなくても、実施例1の複数の乗員による柔軟な支払いは可能である。例えば、携帯端末60は通信網を介してインターネットに接続し、店舗500の運営するサーバにアクセスすることができる。このサーバのホームページから例えばHTMLファイルで記述されたメニュー情報を取得でき、乗員が携帯端末60から直接、注文することができるようになっている。したがって、各携帯端末60からの注文情報及び支払い方法と、車両11の車両識別情報とを結びつけておけば、車両11の車両用情報端末100に注文情報及び支払い方法を送信でき、同様に、複数の乗員間で支払いを分担できるようになる。
携帯端末60は、BT通信部21から車両識別情報を受信している。この車両識別情報は、車両11を一意に特定できる情報であって、上記の車台番号等でもよいが、店舗500がDSRCでなく通信網を介して注文情報と支払い方法を送信する場合は、車両11の電話番号でもよい。車両用情報端末100は、車台番号で識別された場合にはDSRCにより、電話番号で識別された場合には通信網を介して、各乗員の注文情報と支払い方法を受信できる。
このような形態はドライブスルーの経路13に進入する前に各乗員が注文することを可能とするので、乗員はゆっくりと商品を注文でき、店舗側では商品の準備に時間的な余裕ができ、また、商品の受け渡し時に乗員の待ち時間が短縮できるという利点がある。なお、本実施例の購入形態はドライブスルーに限られず、車内で通信販売による商品を購入する際にも利用できる。この場合、商品は後日、例えば自宅に配送される。
図13は、本実施例の商品購入の手順を示すシーケンス図の一例を示す。なお、図13において図6と同一ステップには同一の符号を付し、簡単に説明する。サーバ501は店舗500が運営するもので、図では店舗500と別体に示したが事業体としては一体である。
図示するように、携帯端末60はサーバ501にアクセスし(S410)、サーバ501に注文情報、支払い方法及び車両識別情報を送信する(S420)。サーバ501はネットワークを介して、注文情報、支払い方法及び車両識別情報を店舗500に転送する(S430)。そして、店舗500はドライブスルー又は路上を走行中の車両11に注文情報、支払い方法を送信する(S440)。なお、サーバ501から車両用情報端末100に直接、注文情報及び支払い方法を送信してもよい。
以降は、実施例1と同様である。すなわち、車両用情報端末100は注文情報を店舗500に送信し、購入管理部25が商品、価格、支払い方法を管理し、案分計算部26が各乗員の個別支払い金額を算出し、各乗員が携帯端末60をリーダ/ライタ22にかざして個別支払い代金を支払う。
したがって、本実施例によれば、実施例1の効果に加え、ドライブスルーなど所定の場所でなくても注文ができ、また、携帯端末60にメニュー情報を送信しなくてよいので、携帯端末60のアプリケーションプログラムの構成を最小限にでき、コスト増を抑制できる。
また、車両用情報端末100から各携帯端末60にメニュー情報を送信し、携帯端末60から直接、店舗500に注文情報及び支払い方法を送信してもよい。本実施例おいても、携帯端末60は、BT通信部21から車両識別情報を受信しており、注文情報及び支払い方法を車両識別情報と共に送信する。
図14は、本実施例の商品購入の手順を示すシーケンス図の一例を示す。なお、図14において図6と同一ステップには同一の符号を付し、簡単に説明する。図示するように、携帯端末60ではメニューが表示され(S50)、注文情報、支払い方法が入力される(S60、S70)。本実施例では、携帯端末60は、車両用情報端末100でなく、直接、店舗500に注文情報、支払い方法、及び、車両識別情報を送信する(S510)。そして、店舗500は、車両識別情報に従い、注文情報及び支払い方法を車両用情報端末100に送信する(S520)。これより、車両用情報端末100は注文情報と支払い方法を取得できたことになる。
以降は、実施例1と同様である。すなわち、車両用情報端末100は注文情報を店舗500に送信し、購入管理部25が商品、価格、支払い方法を管理し、案分計算部26が各乗員の個別支払い金額を算出し、各乗員が携帯端末60をリーダ/ライタ22にかざして個別支払い代金を支払う。
本実施例によれば、実施例1の効果に加えて、店舗500に直接、注文情報等を送信するので、注文及び商品の準備にかかる時間を短縮できる。
また、店舗500から直接、各携帯端末60にメニュー情報を送信し、携帯端末60から直接、店舗500に注文情報及び支払い方法を送信してもよい。本実施例おいても、携帯端末60は、BT通信部21から車両識別情報を受信しており、注文情報及び支払い方法を車両識別情報と共に送信する。
店舗500から、各携帯端末60にメニュー情報を送信するにはいくつかの方法がある。例えば、携帯端末60がDSRCの通信装置を備えていれば、ドライブスルーの経路13に進入することで、各携帯端末60がメニュー情報を受信することができる。また、携帯端末60の電子メールアドレスを店舗500が取得していれば、電子メールの態様でメニュー情報を携帯端末60に送信できる。また、実施例3のように携帯端末60が店舗500にアクセスしてメニュー情報を受信することができる。携帯端末60がメニュー情報を受信すれば、実施例4のように、各携帯端末60は注文情報、支払い方法及び車両識別情報を店舗500に送信することができる。
図15は、本実施例の商品購入の手順を示すシーケンス図の一例を示す。なお、図15において図6と同一ステップには同一の符号を付し、簡単に説明する。図示するように、店舗500が携帯端末60に直接メニュー情報を送信する(S610)。携帯端末60ではメニューが表示され(S50)、注文情報、支払い方法が入力される(S60、S70)。携帯端末60は、車両用情報端末100でなく、直接、店舗500に注文情報、支払い方法、及び、車両識別情報を送信する(S620)。そして、店舗500は、車両識別情報に従い、注文情報及び支払い方法を車両用情報端末100に送信する(S630)。これより、車両用情報端末100は注文情報と支払い方法を取得できたことになる。
以降は、実施例1と同様である。すなわち、車両用情報端末100は注文情報を店舗500に送信し、購入管理部25が商品、価格、支払い方法を管理し、案分計算部26が各乗員の個別支払い金額を算出し、各乗員が携帯端末60をリーダ/ライタ22にかざして個別支払い代金を支払う。
したがって、本実施例によれば、実施例1の効果に加え、車両用情報端末100を介さずに注文できるので、注文及び商品の準備にかかる時間を短縮できる。
料金支払いシステムを模式的に説明する図の一例である。 車両用情報端末の機能ブロック図の一例である。 傾斜情報DB及びジャンル情報DB(ユーザ情報DB)に記憶された情報の一例を示す図である。 注文情報の一例等を示す図である。 携帯端末の概略ブロック図、店舗の機能ブロック図の一例である。 商品購入の手順を示すシーケンス図の一例である。 携帯端末に表示されるメニュー情報等の一例を示す図である。 個別支払い金額を模式的に説明する図である(支払い例2)。 個別支払い金額を模式的に説明する図である(支払い例3)。 個別支払い金額を模式的に説明する図である(支払い例4)。 支払い方法に応じた個別支払い金額の計算手順の一例を示すフローチャート図である。 商品購入の手順を示すシーケンス図の一例である(実施例2)。 商品購入の手順を示すシーケンス図の一例である(実施例3)。 商品購入の手順を示すシーケンス図の一例である(実施例4)。 商品購入の手順を示すシーケンス図の一例である(実施例5)。
符号の説明
11 車両
24 注文管理部
25 購入管理部
26 案分計算部
29 ユーザ情報DB
47 ICカード
60 携帯端末
100 車両用情報端末
200 料金支払いシステム
500 店舗

Claims (9)

  1. 購入対象物の料金を複数の支払い端末又は車両用情報端末から集金する料金支払いシステムにおいて、
    前記車両用情報端末は、
    購入対象物のメニュー情報を車外端末から受信するメニュー情報受信手段と、
    乗員がメニュー情報に基づき注文した注文情報を取得する注文情報取得手段と、
    支払い端末それぞれの支払い比率を算出するための支払い方法を取得して、支払い方法に基づき決定した支払い比率と、注文情報が含む価格情報に基づき、支払い端末毎の個別支払い金額を算出する按分計算手段と、
    個別支払い金額情報を各支払い端末に送信する支払い金額情報送信手段と、
    を有する、ことを特徴とする料金支払いシステム。
  2. 前記車両用情報端末は、
    前記メニュー情報受信手段が受信したメニュー情報を支払い端末に送信するメニュー情報送信手段、を有し、
    前記注文情報取得手段は、乗員により各支払い端末に入力された注文情報をそれぞれの支払い端末から受信する、
    ことを特徴とする請求項1記載の料金支払いシステム。
  3. 前記按分計算手段は、購入対象物の種類などのジャンル情報を決定し、ジャンル情報に応じて支払い端末毎の支払い比率を決定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の料金支払いシステム。
  4. ジャンル情報と支払い比率情報とが関連づけられた情報を、支払い端末に対応づけるジャンル情報DBを有する、
    ことを特徴とする請求項3記載の料金支払いシステム。
  5. 前記按分計算手段は、
    乗員により入力された、個別支払い指示、割り勘指示、又は、所定の支払い端末に重みづけする傾斜指示、の支払い方法、に基づき支払い比率を決定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の料金支払いシステム。
  6. 支払い端末毎に支払い比率情報を定める支払い比率情報DBを有し、
    前記按分計算手段は、支払い方法が前記傾斜指示の場合、前記支払い比率情報DBを参照して支払い端末毎に支払い比率を決定する、
    ことを特徴とする請求項5記載の料金支払いシステム。
  7. 前記車両用情報端末が、
    各支払い端末から取得した個別支払い代金情報を受信して車外端末に送信する代金情報送信手段を有するか、又は、
    外部端末が、各支払い端末から送信された個別支払い代金情報を直接受信する、
    ことを特徴とする請求項1記載の料金支払いシステム。
  8. 購入対象物の料金を複数の支払い端末により分担して支払う車両用情報端末であって、
    購入対象物のメニュー情報を車外端末から受信するメニュー情報受信手段と、
    乗員がメニュー情報に基づき注文した注文情報を取得する注文情報取得手段と、
    支払い端末の支払い比率を算出するための支払い方法を取得する支払い方法取得手段と、
    支払い端末それぞれの支払い比率を算出するための支払い方法を取得して、支払い方法に基づき決定した支払い比率と、注文情報が含む価格情報に基づき、支払い端末毎の個別支払い金額を算出する按分計算手段と、
    個別支払い金額情報を各支払い端末に送信する支払い金額情報送信手段と、
    を有することを特徴とする車両用情報端末。
  9. 前記メニュー情報受信手段が受信したメニュー情報を支払い端末に送信するメニュー情報送信手段、を有し、
    前記注文情報取得手段は、乗員により各支払い端末に入力された注文情報をそれぞれの支払い端末から受信する、
    ことを特徴とする請求項8記載の車両用情報端末。
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