JP5249252B2 - シミュレーション方法、シミュレーション装置およびシミュレーションプログラム - Google Patents

シミュレーション方法、シミュレーション装置およびシミュレーションプログラム Download PDF

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Description

本発明は、成形対象の木材を圧縮する前に切削する必要がある箇所を模擬的に抽出するシミュレーション方法、シミュレーション装置およびシミュレーションプログラムに関する。
近年、自然素材である木材が注目されている。木材はさまざまな木目を有するため、原木から形取る箇所に応じて個体差が生じ、その個体差が製品ごとの個性となる。また、長期の使用によって生じる傷や色合いの変化自体も、独特の風合いとなって使用者に親しみを生じさせることがある。これらの理由により、合成樹脂や軽金属を用いた製品にはない、個性的で味わい深い製品を生み出すことのできる素材として木材が注目されており、その成形技術も飛躍的に進歩しつつある。
従来、かかる木材の成形技術として、吸水軟化した1枚の木材を圧縮し、その木材を圧縮方向と略平行にスライスして板状の一次固定品を得た後、この一次固定品を加熱吸水させながら所定の3次元形状に成形する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、軟化処理した状態で圧縮した1枚の木材を仮固定し、この木材を型に入れて回復させることによって型成形する技術も知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特許第3078452号公報 特開平11−77619号公報
しかしながら、上述した特許文献1および2に記載の従来技術では、成形対象の木材に節が含まれている場合、木材の節の部分は硬度が高い上、圧縮力を加えると座屈や割れ等の不具合を発生することが多いため、適切な圧縮成形を行うことができなかった。この結果、材料の無駄が生じやすく、歩留まりの向上を妨げる原因の一つにもなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、節を有する木材であっても適切な圧縮成形を行うことを可能にし、歩留まりの向上を実現することができるシミュレーション方法、シミュレーション装置およびシミュレーションプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るシミュレーション方法は、原木から形取るべきブランク材の形状に関する情報、該ブランク材を圧縮することによって得られる木材の最終形状に関する情報、および原木から形取ったブランク材の表面を撮影することによって得られた画像データを記憶する記憶手段を備えたコンピュータが、前記木材を圧縮する前に切削すべき箇所を模擬的に抽出するシミュレーション方法であって、前記記憶手段が記憶する画像データを読み出し、この読み出した画像データを用いた画像認識を行うことによって前記ブランク材の表面に表出している節を検出する節検出ステップと、前記節検出ステップで節を検出した場合、前記記憶手段が記憶する前記ブランク材の形状情報を参照することによって該節の形状を推定する節形状推定ステップと、前記節形状推定ステップで推定した節の形状に基づいて、該節の一部を含み、かつ該節の部分の厚さが前記ブランク材を圧縮した後の厚さと略等しくなるように、前記ブランク材の切削箇所および切削形状を決定する切削態様決定ステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明に係るシミュレーション方法は、上記発明において、前記ブランク材は略椀状をなし、前記切削態様決定ステップは、前記切削箇所を前記ブランク材の内側面側に設けることを特徴とする。
また、本発明に係るシミュレーション方法は、上記発明において、前記切削形状は、前記節形状推定ステップで推定した節の断面を底面に含み、該底面の面積よりも面積が大きい開口面を有し、かつ前記底面の縁を外縁として前記ブランク材の厚さ方向に略沿って延びる柱状領域が前記底面を除く切削面と交差しない凹状をなすことを特徴とする。
また、本発明に係るシミュレーション方法は、上記発明において、前記節形状推定ステップが推定した節と該節の周囲の木質部との間に隙間がある場合、該隙間の容積を推定する隙間容積推定ステップを有し、前記切削態様決定ステップは、前記隙間容積推定ステップが推定した隙間の容積も参照して前記切削箇所の形状を決定することを特徴とする。
また、本発明に係るシミュレーション方法は、上記発明において、前記切削態様決定ステップで決定した切削箇所および切削形状を模擬的に表示するシミュレーション画像を生成するシミュレーション画像生成ステップと、前記シミュレーション画像生成ステップで生成したシミュレーション画像を表示する表示ステップと、をさらに有することを特徴とする。
また、本発明に係るシミュレーション装置は、原木から形取るべきブランク材の形状に関する情報、該ブランク材を圧縮することによって得られる木材の最終形状に関する情報、および原木から形取ったブランク材の表面を撮影することによって得られた画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶する画像データを読み出し、この読み出した画像データを用いた画像認識を行うことによって前記ブランク材の表面に表出している節を検出する節検出手段と、前記記憶手段が記憶する前記ブランク材の形状情報を参照することによって前記節検出手段が検出した節の形状を推定する節形状推定手段と、前記節形状推定手段が推定した節の形状に基づいて、該節の一部を含み、かつ該節の部分の厚さが前記ブランク材を圧縮した後の厚さと略等しくなるように前記ブランク材の切削箇所および切削形状を決定する切削態様決定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るシミュレーション装置は、上記発明において、前記ブランク材は略椀状をなし、前記切削態様決定手段は、前記切削箇所を前記ブランク材の内側面側に設けることを特徴とする。
また、本発明に係るシミュレーション装置は、上記発明において、前記切削形状は、前記節形状推定手段が推定した節の断面を底面に含み、該底面の面積よりも面積が大きい開口面を有し、かつ前記底面の縁を外縁として前記ブランク材の厚さ方向に略沿って延びる柱状領域が前記底面を除く切削面と交差しない凹状をなすことを特徴とする。
また、本発明に係るシミュレーション装置は、上記発明において、前記節形状推定手段が推定した節と該節の周囲の木質部との間に隙間がある場合、該隙間の容積を推定する隙間容積推定手段を有し、前記切削態様決定手段は、前記隙間容積推定手段が推定した隙間の容積も参照して前記切削箇所の形状を決定することを特徴とする。
また、本発明に係るシミュレーション装置は、上記発明において、前記切削態様決定手段が決定した切削箇所および切削形状を模擬的に表示するシミュレーション画像を生成するシミュレーション画像生成手段と、前記シミュレーション画像生成手段が生成したシミュレーション画像を表示する表示手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るシミュレーションプログラムは、上記いずれかに記載したシミュレーション方法を前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、記憶手段が記憶する画像データを読み出し、この読み出した画像データを用いた画像認識を行うことによってブランク材の表面に表出している節を検出し、節が検出された場合、記憶手段が記憶するブランク材の形状情報を参照することによって該節の形状を推定し、この推定結果に基づいて、該節の一部を含み、かつ該節の部分の厚さがブランク材を圧縮した後の厚さと略等しくなるようにブランク材の切削箇所および切削形状を決定するため、節を有するブランク材を圧縮する際にブランク材の節の部分に圧縮力がほとんど加わらないような形状に切削するのを支援することができる。したがって、節を有する木材であっても適切な圧縮成形を行うことを可能にし、歩留まりの向上を実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るシミュレーション装置の機能構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係るシミュレーション装置の形状情報記憶部が記憶するブランク材の形状を示す平面図である。 図3は、図2のA−A線断面図である。 図4は、図2のB−B線断面図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係るシミュレーション方法の処理の概要を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施の形態1に係るシミュレーション方法におけるブランク材の外側面の画像データの表示例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1に係るシミュレーション方法におけるブランク材の内側面の画像データの表示例を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1に係るシミュレーション装置の節形状推定部が推定した節の形状を示す断面図である。 図9は、図8と直交する方向の断面図である。 図10は、本発明の実施の形態1に係るシミュレーション装置の切削態様決定部が決定した切削形状の一部を示す断面図である。 図11は、図10と直交する方向の断面図である。 図12は、本発明の実施の形態1に係るシミュレーション方法におけるブランク材の内側面のシミュレーション画像の表示例を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態1に係るシミュレーション方法におけるブランク材の断面のシミュレーション画像の表示例を示す図である。 図14は、図13と直交する方向のブランク材の断面のシミュレーション画像の表示例を示す図である。 図15は、ブランク材の圧縮工程の概要を示すとともに圧縮工程で使用する一対の金型の構成を示す図である。 図16は、ブランク材の圧縮工程において一対の金型がブランク材に対して圧縮力を加え始めた状態を示す図である。 図17は、ブランク材の圧縮工程においてブランク材の変形が完了した状態を示す図である。 図18は、ブランク材を圧縮成形することによって得られた圧縮木材の外側面の構成を示す平面図である。 図19は、図18のE−E線断面図である。 図20は、図18のF−F線断面図である。 図21は、本発明の実施の形態2に係るシミュレーション装置の機能構成を示すブロック図である。 図22は、本発明の実施の形態2に係るシミュレーション方法の処理の概要を示すフローチャートである。 図23は、本発明の実施の形態2に係るシミュレーション方法におけるブランク材の外側面の画像データの表示例を示す図である。 図24は、本発明の実施の形態2に係るシミュレーション方法におけるブランク材の内側面の画像データの表示例を示す図である。 図25は、本発明の実施の形態2に係るシミュレーション装置の節形状推定部が推定した節の形状を示す断面図である。 図26は、図25と直交する方向の断面図である。 図27は、本発明の実施の形態2に係るシミュレーション装置の切削態様決定部が決定した切削形状の一部を示す断面図である。 図28は、図27と直交する方向の断面図である。 図29は、本発明の実施の形態2に係るシミュレーション方法におけるブランク材の内側面のシミュレーション画像の表示例を示す図である。 図30は、本発明の実施の形態2に係るシミュレーション方法におけるブランク材の断面のシミュレーション画像の表示例を示す図である。 図31は、図30と直交する方向のブランク材の断面のシミュレーション画像の表示例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)を説明する。なお、以下の説明で参照する図面は模式的なものであって、同じ物体を異なる図面で示す場合には、寸法や縮尺等が異なる場合もある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るシミュレーション装置の構成を示すブロック図である。同図に示すシミュレーション装置1は、原木から形取ったブランク材の節の有無を検出し、節を検出した場合にその節の位置に応じて切削すべき箇所および形状のシミュレーションを行う装置である。
シミュレーション装置1は、外部からの情報の入力を受け付ける入力部2と、ブランク材の表面を撮影した画像データに対して画像処理を施す画像処理部3と、液晶、プラズマまたは有機EL等を用いて実現され、シミュレーション結果を含む各種情報を表示する表示部4と、画像処理部3が参照する画像データを含む各種情報を記憶する記憶部5と、シミュレーション装置1の動作を制御する制御部6と、を備える。
画像処理部3は、ブランク材の表面に表出している節をパターンマッチングによって検出する節検出部31と、ブランク材に対する切削箇所および切削形状を模擬的に表示するシミュレーション画像を生成するシミュレーション画像生成部32とを有する。
記憶部5は、予め設定されたブランク材の形状に関する情報およびブランク材を圧縮した後の形状に関する情報を記憶する形状情報記憶部51と、原木から形取ったブランク材の表面を撮影した画像データを記憶する画像データ記憶部52と、節検出部31がパターンマッチングを行う際に参照する節のパターンを記憶するパターン情報記憶部53と、本実施の形態1に係るシミュレーションプログラムを含む各種プログラムを記憶するプログラム記憶部54と、を有する。記憶部5は、シミュレーション装置1の内部に固定的に設けられるフラッシュメモリやRAM等の半導体メモリを用いて実現される。なお、記憶部5が、外部から装着されるメモリカード等の記録媒体に対して情報を記録する一方、記録媒体が記録する情報を読み出す記録媒体インターフェースとしての機能を有していてもよい。また、本実施の形態1に係るシミュレーションプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録して広く流通させることも可能である。
制御部6は、形状情報記憶部51が記憶するブランク材の形状情報を参照することによって節検出部31が検出した節のブランク材内部の形状を推定する節形状推定部61と、節形状推定部61が推定した節の形状に基づいて、ブランク材の切削箇所および切削形状を決定する切削態様決定部62とを有する。制御部6はMPU(Micro Processing Unit)等を用いて実現され、制御対象であるシミュレーション装置1の各構成部位とバスラインを介して接続されている。
以上の構成を有するシミュレーション装置1は、1または複数のコンピュータによって実現される。このうち、シミュレーション装置1を複数のコンピュータによって実現する場合には、当該シミュレーション装置1の少なくとも一部の機能をなすコンピュータ同士が直接的に接続される場合に加えて、適当な通信回線(インターネット、専用網、電話網など)を介して相互に接続される場合も含まれるものとする。
図2は、形状情報記憶部51が記憶するブランク材の形状を示す平面図である。また、図3は図2のA−A線断面図であり、図4は図2のB−B線断面図である。図2〜図4に示すブランク材100は、略椀状をなし、圧縮成形を行うことによって減少する分の体積を予め加えた体積を有する。ブランク材100において、A−A線断面と平行な断面は図3と略相似な形状をなす一方、B−B線断面と平行な断面は図4と略相似な形状をなしている。ブランク材100の原材料は、ヒノキ、ヒバ、桐、杉、松、桜、欅、黒檀、紫檀、竹、チーク、マホガニー、ローズウッドなどの中から、圧縮成形後の用途を含む各種条件に応じて最適な材料を選択すればよい。
図5は、本実施の形態1に係るシミュレーション方法の処理の概要を示すフローチャートである。図5において、まず節検出部31が、画像データ記憶部52から形取ったブランク材の表面の画像データを読み出し、ブランク材の表面に存在する節を検出する(ステップS1)。より具体的には、節検出部31は、ブランク材の表面の画像データを画像データ記憶部52から読み出すとともに、パターン情報記憶部53が記憶する節のパターンを読み出し、この読み出した節のパターンに合致する節が画像データに存在しているか否かをパターンマッチングによって判定する。
図6および図7は、ブランク材の表面の画像データに対応する画像の表示例を示す図である。これらの図に示す画像データは、ブランク材100と同じ形状を有するように原木から形取ったブランク材10の外側面および内側面を、デジタルカメラ等の撮像装置でそれぞれ撮影することによって生成したものである。具体的には、図6が外側面の画像データである一方、図7が内側面の画像データである。これらの画像データは、あらかじめ画像データ記憶部52に記録されている。ブランク材10は複数の木目Gが略平行に走っている柾目材であり、表面には節が表出している。節検出部31は、図6に示す外側面の画像データにおいて節K1を検出する一方、図7に示す内側面の画像データにおいて節K2を検出する。
節検出部31が節を検出した場合(ステップS2:Yes)、節形状推定部61は節の形状を推定する(ステップS3)。図8および図9は、節形状推定部61が推定した節の形状を模式的に示す図である。このうち、図8は、図6および図7のC−C線断面に対応している。また、図9は、図6および図7のD−D線断面に対応している。図8および図9において破線で示す節K0の形状は、節形状推定部61が、節K1、K2に基づいた外挿を行うことによって推定したものであり、ブランク材10を肉厚方向に沿って貫通する柱状をなしている。
続いて、切削態様決定部62は、節形状推定部61の推定結果に基づいて、ブランク材10に対して切削すべき切削箇所および切削形状を決定する(ステップS4)。この際、切削態様決定部62は、少なくとも切削箇所が節の一部を含み、かつ節の部分の厚さがブランク材10を圧縮した後の厚さと略等しくなるように、切削箇所および切削形状を決定する。
図10および図11は、切削態様決定部62が決定した切削形状を模式的に示す図であり、図8および図9とそれぞれ同じ切断面で見た図である。図10および図11に示すように、切削面10Cによって定まる切削形状は、節形状推定部61が推定した節K0の断面を底面に含み、この底面の面積よりも面積が大きい開口面を有し、かつ底面の縁を外縁としてブランク材10の厚さ方向に略沿って延びる柱状領域が底面を除く切削面10Cと交差しない凹状をなしている。また、切削部分を除いた節K0の肉厚dは、圧縮後のブランク材10の肉厚と略等しい値に設定されている。
上述した切削形状の特徴は、切削箇所によらず常に満足していなければならない一般的なものである。このような切削形状とすることにより、ブランク材10を圧縮成形する際、節K0の厚さ方向に節K0以外のブランク材10の成分が流動してくる可能性がほとんどなくなる。したがって、ブランク材10を圧縮する際、節K0に過度の圧縮力が加わって割れや座屈等の不具合が発生するのを防止することができる。また、ブランク材10の内側面のみを切削するように切削面を定めるため、切削の厚さを調整しやすい上、外側面の外観に影響を及ぼさないで済む。
ステップS4に続いて、シミュレーション画像生成部32は、切削態様決定部62が決定した切削箇所および切削形状を示すシミュレーション画像を生成する(ステップS5)。その後、表示部4は、生成されたシミュレーション画像を表示する(ステップS6)。
図12〜図14は、表示部4が表示するシミュレーション画像の表示例を示す図であり、図7〜図9にそれぞれ対応するシミュレーション画像の表示例を示す図である。シミュレーション画像生成部32は、任意の切断面におけるシミュレーション画像を生成することが可能であり、表示部4では入力部2からの選択入力によってそれらの断面を表示することが可能である。また、表示部4では、図10および図11に示すような切削面10Cの拡大図を表示させることも可能である。
シミュレーション装置1は、シミュレーション画像を表示した後、一連の処理を終了する。なお、複数の画像データに対して同様の処理を行う場合には、ステップS5の後でステップS1に戻り、別の画像データに対して同様の処理を繰り返してもよい。
ここまで、ステップS2で節検出部31が節を検出した場合(ステップS2:Yes)を説明してきたが、ステップS2において節検出部31が節を検出しなかった場合(ステップS2:No)、表示部4は切削不要であることを示す情報を表示する(ステップS7)。その後、シミュレーション装置1は、一連の処理を終了する。
次に、上記の如く切削態様をシミュレートしたブランク材10の成形方法の概要を説明する。まず、切削装置が、切削態様のシミュレーション結果に基づいてブランク材10の切削を行う。この際、シミュレーション装置1と切削装置に相互通信可能な機能を具備させておけば、切削態様決定部62が決定した切削箇所および切削形状に関する情報を切削装置へ送信することができる。その場合、切削装置は、シミュレーション装置1から受信した切削面10Cの情報をもとにして、所定の位置にセットされたブランク材10を自動的に切削すればよい。
続いて、切削されたブランク材10を大気よりも高温高圧の水蒸気雰囲気中で所定時間放置して軟化させた後、一対の金型によって挟持して圧縮力を加える。ここでの水蒸は、温度が100〜170℃程度であり、圧力が0.1〜0.8MPa(メガパスカル)程度である。
図15〜図17は、圧縮工程の概要を示すとともに、圧縮工程で使用する一対の金型の構成を示す図である。なお、図15〜図17では、ブランク材10における真の節を符号Kで示している。図15でブランク材10の下方から圧縮力を加える金型70は、圧縮成形後のブランク材10の形状の一部に対応して突起する凸部71を備えたコア金型である。一方、図15でブランク材10の上方から圧縮力を加える金型80は、金型70の凸部71と対向し、圧縮成形後の木材の形状の一部に対応してくぼんだ凹部81と、凹部81の開口端に滑らかに連なり、凹部81の開口端から遠ざかるにつれて開口断面積が大きくなる斜面部82とを備えたキャビティ金型である。凸部71や凹部81の断面における曲面の曲率は、対応する断面におけるブランク材10の曲率よりも小さい。
図16は、図15に示す状態から金型80を金型70へ近づけるように下降させていき、一対の金型70、80からブランク材10に対して圧縮力が加わり始めた状態を示す図である。この後、引き続き金型80を下降させていくと、ブランク材10は圧縮力によって徐々に変形していき、最終的には、金型80が最も下降した状態における凸部71と凹部81との隙間に相当する3次元形状に変形する(図17を参照)。
この後、上記水蒸気雰囲気よりもさらに高温高圧の水蒸気雰囲気中でブランク材10を金型70、80によって型締めしたまま所定時間放置することにより、ブランク材10の形状を固定化する。この固定化処理を行う際の水蒸気雰囲気は、温度が160〜240℃程度であり、圧力が0.6〜3.4MPa程度である。その後、ブランク材10および金型70、80を大気中へ放出してブランク材10を乾燥させることにより、ブランク材10の成形が完了する。なお、ブランク材10の乾燥処理を行う際には、金型70と金型80を離間して、ブランク材10の乾燥を促進するようにしてもよい。
なお、木材の種類や形状によっては、乾燥後のブランク材10において寸法のバラツキ等が生じることもある。このような場合には、金型70および80とは別の一対の加熱整形用金型を用いることにより、乾燥後のブランク材10を大気中で加熱しながら最終形状に整形するようにしてもよい。この加熱整形処理で使用する一対の加熱整形用金型は、金型温度を調整可能であるとともに、両金型を当接させたときの金型間の隙間がブランク材の最終形状をなしている。
図18は、上記の如くブランク材10を圧縮成形することによって得られた圧縮木材の外側面の構成を示す平面図である。図19は図18のE−E線断面図であり、図20は図18のF−F線断面図である。図18〜図20に示す圧縮木材11は、ブランク材10よりも体積が小さく、かつ底面付近がブランク材10よりも平板に近い形状をなしている。また、節Kの部分は最初から圧縮後の肉厚とほぼ等しくなるように切削されているため、圧縮した後で周囲の木質部と同じ肉厚になり、節Kが圧縮木材11を厚さ方向に貫通した状態となる。
圧縮木材11の肉厚dは、ブランク材10の肉厚の30〜50%程度であれば好ましい。換言すると、圧縮工程におけるブランク材10の肉厚方向の圧縮率(圧縮による木材の肉厚の減少分ΔRとその木材の圧縮前の肉厚Rの比の値ΔR/R)の平均値は、0.50〜0.70程度であれば好ましい。ただしこの圧縮率には、節Kの部分は含まれない。
以上説明した成形方法によって得られる圧縮木材11の密度は、ブランク材10の密度よりも顕著に大きくなる。この圧密化の結果、圧縮木材11の強度は、ブランク材10の強度と比較して飛躍的に向上する。また、節Kがブランク材10の他の部分から抜けそうな状態であったとしても、圧縮によって節Kの周囲の木質部が節Kと密着した状態となるため、圧縮木材11では節Kが抜け落ちてしまうおそれがない。
圧縮木材11は、例えばデジタルカメラ、携帯電話等の電子機器用外装体の一部として適用される。この場合の圧縮木材11の肉厚は、1.0〜1.6mm程度であればより好ましい。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、記憶手段が記憶する画像データを読み出し、この読み出した画像データを用いた画像認識を行うことによってブランク材の表面に表出している節を検出し、節が検出された場合、記憶手段が記憶するブランク材の形状情報を参照することによって該節の形状を推定し、この推定結果に基づいて、該節の一部を含み、かつ該節の部分の厚さがブランク材を圧縮した後の厚さと略等しくなるようにブランク材の切削箇所および切削形状を決定するため、節を有するブランク材を圧縮する際にブランク材の節の部分に圧縮力がほとんど加わらないような形状に切削するのを支援することができる。したがって、節を有する木材であっても適切な圧縮成形を行うことを可能にし、歩留まりの向上を実現することができる。
また、本実施の形態1によれば、小さい節であれば強度的に大きな影響を及ぼすことはないため、そのような節がある木材も生かして圧縮成形することで、より多様な木目模様を有する製品を製造することができる。
(実施の形態2)
図21は、本発明の実施の形態2に係るシミュレーション装置の構成を示すブロック図である。同図に示すシミュレーション装置201は、図1に示すシミュレーション装置1と制御部の構成が異なる。具体的には、シミュレーション装置201の制御部9は、節形状推定部61、切削態様決定部62に加えて、節とその周囲の木質部との間に隙間がある場合にその隙間の容積を推定する隙間容積推定部91を備える。このように、節と木質部との間に隙間が生じるのは、主に節が死節である場合である。なお、制御部9以外のシミュレーション装置201の構成は、シミュレーション装置1の構成と同じである。
図22は、本実施の形態2に係るシミュレーション方法の処理の概要を示すフローチャートである。図22において、まず節検出部31が、画像データ記憶部52から形取ったブランク材の表面の画像データを読み出し、ブランク材の表面に存在する節を検出する(ステップS11)。より具体的には、節検出部31は、ブランク材の表面の画像データを画像データ記憶部52から読み出すとともに、パターン情報記憶部53が記憶する節のパターンを読み出し、この読み出した節のパターンに合致する節が画像データに存在しているか否かをパターンマッチングによって判定する。
図23および図24は、ブランク材の表面の画像データに対応する画像の表示例を示す図である。これらの図に示す画像データは、図2〜図4に示すブランク材100と同じ形状を有するように原木から形取ったブランク材20の外側面および内側面を、デジタルカメラ等の撮像装置でそれぞれ撮影することによって生成したものである。具体的には、図23が外側面の画像データである一方、図24が内側面の画像データである。これらの画像データは、あらかじめ画像データ記憶部52に記録されている。ブランク材20は、複数の木目Gが略平行に走っている柾目材であり、表面には節が表出している。節検出部31は、図23に示す外側面の画像データにおいて節H1を検出する一方、図24に示す内側面の画像データにおいて節H2を検出する。節H1、H2とその周囲の木質部との間には隙間Sが生じている。節検出部31は、この隙間Sについても、パターンマッチングによって検出することができる。
節検出部31が節を検出した場合(ステップS12:Yes)、節形状推定部61は節の形状を推定する(ステップS13)。図25および図26は、節形状推定部61が推定した節の形状を模式的に示す図である。このうち、図25は、図23および図24のE−E線断面に対応している。また、図26は、図23および図24のF−F線断面に対応している。図25および図26において破線で示す節H0の形状は、節形状推定部61が、節H1、H2に基づいた外挿を行うことによって推定したものである。節形状推定部61は、節H1、H2とその周囲の木質部との間に検出された隙間Sについてもその形状を推定する。
続いて、節検出部31が検出した節と木質部との間に隙間がある場合(ステップS14:Yes)、隙間容積推定部91は、外挿により隙間の容積を推定する(ステップS15)。ここで、「隙間がある場合」とは、節検出部31がパターンマッチングによって認識できる程度の隙間がある場合を意味する。これに対して、ステップS14で節と木質部との間に隙間がない場合(ステップS14:No)、シミュレーション装置201は、ステップS16へ進む。
なお、節検出部31による節とその周囲の木質部との間の隙間の検出を、パターンマッチング以外の方法で実現することもできる。例えば、ブランク材20の外側面/内側面の画像データを生成する際、反対側の内側面/外側面から光を照射し、この照射した光の透過の有無を判定する機能を節検出部31に具備させてもよい。ちなみに、節とその周囲の木質部との間の隙間の有無については、人間が目視によって判定し、この判定結果をシミュレーション装置201に入力するようにしてもよい。人間が目視によって隙間の有無を判定する場合、シミュレーション装置201は、ステップS14において、入力部2から入力された隙間の有無に関する判定結果に応じて、以後の処理を行う。
ステップS15の後、切削態様決定部62は、節形状推定部61の推定結果に基づいて、ブランク材20に対して切削すべき切削箇所および切削形状を決定する(ステップS16)。この際、切削態様決定部62は、少なくとも切削箇所が節の一部を含み、かつ節の部分の厚さがブランク材20を圧縮した後の厚さと略等しくなるように、切削箇所および切削形状を決定する。
図27および図28は、切削態様決定部62が決定した切削形状を模式的に示す図であり、図25および図26とそれぞれ同じ切断面で見た図である。図27および図28に示すように、切削面20Cによって定まる切削形状は、節形状推定部61が推定した節H0の断面を底面に含み、この底面の面積よりも面積が大きい開口面を有し、かつ底面の縁を外縁としてブランク材20の厚さ方向に略沿って延びる柱状領域が底面を除く切削面20Cと交差しない凹状をなしている。また、切削部分を除いた節H0の肉厚dは、圧縮後のブランク材20の肉厚と略等しい値に設定されている。
図27および図28において、一点鎖線で示される切削面20C’は、隙間Sの部分も節で埋まっている場合に設定される切削面を示している。このように、隙間Sが存在することにより、切削箇所の容積は、節の形状が同じで隙間が存在しない場合と比較して、隙間Sの容積に略等しい分だけ小さくなる。なお、図27および図28において、隙間Sがない側の切削面20Cは切削面20C’と同じで変化していないが、これはあくまでも一例である。すなわち、切削箇所や切削形状は、節の位置や隙間の容積に応じて変化する。
本実施の形態2では、少なくとも切削箇所が節の一部を含み、かつ節の部分の厚さがブランク材20を圧縮した後の厚さと略等しくなるように、切削箇所および切削形状を決定するため、ブランク材20を圧縮成形する際、節H0の厚さ方向に節H0以外のブランク材20の成分が流動してくる可能性がほとんどなくなる。したがって、ブランク材20を圧縮する際、節H0に過度の圧縮力が加わって割れや座屈等の不具合が発生するのを防止することができる。また、ブランク材20の内側面のみを切削するように切削面を定めるため、切削の厚さを調整しやすい上、外側面の外観に影響を及ぼさないで済む。
加えて、本実施の形態2においては、節とその周囲の木質部との間の隙間Sを埋めるために、シミュレーション装置201は、隙間Sがない場合と比較して切削する量を少なくする機能を有している。このため、隙間があるブランク材であっても、適切な切削態様を決定することができる。
ステップS16に続いて、シミュレーション画像生成部32は、切削態様決定部62が決定した切削箇所および切削形状を示すシミュレーション画像を生成する(ステップS17)。その後、表示部4は、生成されたシミュレーション画像を表示する(ステップS18)。
図29〜図31は、表示部4が表示するシミュレーション画像の表示例を示す図であり、図23〜図25にそれぞれ対応するシミュレーション画像の表示例を示す図である。シミュレーション画像生成部32は、任意の切断面におけるシミュレーション画像を生成することが可能であり、表示部4では入力部2からの選択入力によってそれらの断面を表示することが可能である。また、表示部4では、図27および図28に示すような切削面20Cの拡大図を表示させることも可能である。
シミュレーション装置201は、シミュレーション画像を表示した後、一連の処理を終了する。なお、複数の画像データに対して同様の処理を行う場合には、ステップS18の後でステップS11に戻り、別の画像データに対して同様の処理を繰り返してもよい。
次に、ステップS12において節検出部31が節を検出しなかった場合(ステップS12:No)を説明する。この場合、表示部4は、切削不要であることを示す情報を表示する(ステップS19)。その後、シミュレーション装置201は、一連の処理を終了する。
上記の如く切削態様をシミュレートしたブランク材20の成形方法は、実施の形態1で説明したブランク材10の成形方法と同様である。この成形方法によって得られる圧縮木材は、圧縮前の節の状態によらず、その周囲の木質部と密着している。したがって、圧縮前の節とその周囲の木質部との間に隙間を有していたとしても、圧縮後に抜け落ちてしまうおそれがない。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、記憶手段が記憶する画像データを読み出し、この読み出した画像データを用いた画像認識を行うことによってブランク材の表面に表出している節を検出し、節が検出された場合、記憶手段が記憶するブランク材の形状情報を参照することによって該節の形状を推定し、この推定結果に基づいて、該節の一部を含み、かつ該節の部分の厚さがブランク材を圧縮した後の厚さと略等しくなるようにブランク材の切削箇所および切削形状を決定するため、節を有するブランク材を圧縮する際にブランク材の節の部分に圧縮力がほとんど加わらないような形状に切削するのを支援することができる。したがって、節を有する木材であっても適切な圧縮成形を行うことを可能にし、歩留まりの向上を実現することができる。
また、本実施の形態2によれば、節とその周囲の木質部との間に隙間がある場合には、この隙間を埋めるようにブランク材の切削箇所および切削形状を決定するため、様々な種類の節を有する木材に対してその節の状態に応じた適切な圧縮成形を行わせることが可能となる。
ここまで、本発明を実施するための最良の形態を詳述してきたが、本発明は上述した2つの実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。例えば、節検出部が節を検出する際には、エッジ抽出による領域分割法や、クラスタ分析に基づく統計的パターン認識法などの画像認識手法を適用してもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を含みうるものであり、特許請求の範囲により特定される技術的思想を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を施すことが可能である。
1、201 シミュレーション装置
2 入力部
3 画像処理部
4 表示部
5 記憶部
6、9 制御部
10、20、100 ブランク材
10C、20C 切削面
11 圧縮木材
31 節検出部
32 シミュレーション画像生成部
51 形状情報記憶部
52 画像データ記憶部
53 パターン情報記憶部
54 プログラム記憶部
61 節形状推定部
62 切削態様決定部
70、80 金型
71 凸部
81 凹部
82 斜面部
91 隙間容積推定部
G 木目
0、H1、H2、K、K0、K1、K2

Claims (11)

  1. 原木から形取るべきブランク材の形状に関する情報、該ブランク材を圧縮することによって得られる木材の最終形状に関する情報、および原木から形取ったブランク材の表面を撮影することによって得られた画像データを記憶する記憶手段を備えたコンピュータが、前記木材を圧縮する前に切削すべき箇所を模擬的に抽出するシミュレーション方法であって、
    前記記憶手段が記憶する画像データを読み出し、この読み出した画像データを用いた画像認識を行うことによって前記ブランク材の表面に表出している節を検出する節検出ステップと、
    前記節検出ステップで節を検出した場合、前記記憶手段が記憶する前記ブランク材の形状情報を参照することによって該節の形状を推定する節形状推定ステップと、
    前記節形状推定ステップで推定した節の形状に基づいて、該節の一部を含み、かつ該節の部分の厚さが前記ブランク材を圧縮した後の厚さと略等しくなるように、前記ブランク材の切削箇所および切削形状を決定する切削態様決定ステップと、
    を有することを特徴とするシミュレーション方法。
  2. 前記ブランク材は略椀状をなし、
    前記切削態様決定ステップは、
    前記切削箇所を前記ブランク材の内側面側に設けることを特徴とする請求項1記載のシミュレーション方法。
  3. 前記切削形状は、
    前記節形状推定ステップで推定した節の断面を底面に含み、該底面の面積よりも面積が大きい開口面を有し、かつ前記底面の縁を外縁として前記ブランク材の厚さ方向に略沿って延びる柱状領域が前記底面を除く切削面と交差しない凹状をなすことを特徴とする請求項1または2記載のシミュレーション方法。
  4. 前記節形状推定ステップが推定した節と該節の周囲の木質部との間に隙間がある場合、該隙間の容積を推定する隙間容積推定ステップを有し、
    前記切削態様決定ステップは、
    前記隙間容積推定ステップが推定した隙間の容積も参照して前記切削箇所の形状を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のシミュレーション方法。
  5. 前記切削態様決定ステップで決定した切削箇所および切削形状を模擬的に表示するシミュレーション画像を生成するシミュレーション画像生成ステップと、
    前記シミュレーション画像生成ステップで生成したシミュレーション画像を表示する表示ステップと、
    をさらに有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のシミュレーション方法。
  6. 原木から形取るべきブランク材の形状に関する情報、該ブランク材を圧縮することによって得られる木材の最終形状に関する情報、および原木から形取ったブランク材の表面を撮影することによって得られた画像データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する画像データを読み出し、この読み出した画像データを用いた画像認識を行うことによって前記ブランク材の表面に表出している節を検出する節検出手段と、
    前記記憶手段が記憶する前記ブランク材の形状情報を参照することによって前記節検出手段が検出した節の形状を推定する節形状推定手段と、
    前記節形状推定手段が推定した節の形状に基づいて、該節の一部を含み、かつ該節の部分の厚さが前記ブランク材を圧縮した後の厚さと略等しくなるように前記ブランク材の切削箇所および切削形状を決定する切削態様決定手段と、
    を備えたことを特徴とするシミュレーション装置。
  7. 前記ブランク材は略椀状をなし、
    前記切削態様決定手段は、
    前記切削箇所を前記ブランク材の内側面側に設けることを特徴とする請求項6記載のシミュレーション装置。
  8. 前記切削形状は、
    前記節形状推定手段が推定した節の断面を底面に含み、該底面の面積よりも面積が大きい開口面を有し、かつ前記底面の縁を外縁として前記ブランク材の厚さ方向に略沿って延びる柱状領域が前記底面を除く切削面と交差しない凹状をなすことを特徴とする請求項6または7記載のシミュレーション装置。
  9. 前記節形状推定手段が推定した節と該節の周囲の木質部との間に隙間がある場合、該隙間の容積を推定する隙間容積推定手段を有し、
    前記切削態様決定手段は、
    前記隙間容積推定手段が推定した隙間の容積も参照して前記切削箇所の形状を決定することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項記載のシミュレーション装置。
  10. 前記切削態様決定手段が決定した切削箇所および切削形状を模擬的に表示するシミュレーション画像を生成するシミュレーション画像生成手段と、
    前記シミュレーション画像生成手段が生成したシミュレーション画像を表示する表示手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項記載のシミュレーション装置。
  11. 請求項1〜5のいずれか一項記載のシミュレーション方法を前記コンピュータに実行させることを特徴とするシミュレーションプログラム。
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