JP5247946B1 - シートクッション型高ガウス磁気治療器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】磁気作用面2aが設けられたケース体2と、ケース体2に内蔵された磁気発生手段3を有し、磁気発生手段3は、両端に鍔部4、4を設けたスプール部5の周面に電線が巻かれたコイルボビン6と、コイルボビン6の一方の鍔部4から一端部7aが突出した状態でスプール部5内に嵌入される鉄心7を備え、鉄心7の突出した一端部7aをケース体2の磁気作用面2a側の内面に形成された磁極孔8に進入させ、且つ、一方の鍔部4をケース体2の磁気作用面2a側の内面に当接させて、磁気作用面2aの内面側への凹みを、磁気発生手段3で規制し、鉄心7の突出した一端部7aを先細り状に形成し、磁気作用面2a側の内面の磁極孔8を開口末広がり状に形成している。
【選択図】図1
Description
この電磁気健康促進器は、複数の電磁石と、複数の電磁石のうちの少なくとも一つの電磁石のコイルに加える電流または電圧を可変し、かつ、複数の電磁石のうちの他の少なくとも一つの電磁石のコイルに一定の強度の電流または電圧を供給し得る磁力制御手段と、磁気発生部分を覆う平面状保護板を有し、当該平面状保護板の内側であって複数の電磁石の磁力が人体に効果的に照射される磁気発生部分の位置に複数の電磁石を配置してなるボックスとを備えている。
すなわち、この電磁気健康促進器では、電磁石からの磁気は、断熱材、面状発熱体、平面状保護板の3層を透過しなくては人体に届かず、磁力は距離の2乗に反比例するため、磁気発生の効率が、非常に悪い。
更に、特許文献1の電磁気健康促進器では、電磁石とボックス上面部との間に、隙間が存在する(特許文献1の図7、8)。従って、広いボックス上面部に使用者が凭れ掛かる等により、ボックス上面部が凹む虞があり、別途、シールド板が必須となるため、部品点数の増大、高重量化を招く。
つまり、「磁気発生手段によるケース体の支柱兼用」と「磁気効率の向上」の両立が実現できる。
更に、鉄心7の突出した一端部7aを先細り状に形成することで、磁気の放出端からの磁束密度が上がり、その結果、放出される磁力(ガウス)が高まると共に、磁気作用面2a側の内面の磁極孔8を開口末広がり状に形成することで、この磁極孔8における傾斜した末広がり状の内周面8aが、先細り状の鉄心7の突出した一端部7aにおける傾斜面に沿うこととなる。
従って、磁極孔8が末広がりでない(つまり、磁極孔8の内周面8aが鉛直方向に向く)、と共に、鉄心7の突出した一端部7aが先細りでない(つまり、突出した一端部7aの側面も鉛直方向を向く)場合と比べて、本発明の方が、鉄心7の突出した一端部7aが磁極孔8に進入させ、且つ、一方の鍔部4を磁気作用面2a側の内面に当接した状態を保ったままで、ケース体2に対して磁気発生手段3をずらせる許容範囲が広がることとなり、高ガウス磁気治療器1の組立時の位置決め許容範囲が広がり、組立の容易化が図れる。
<第1実施形態>
図1〜3には、第1実施形態の高ガウス磁気治療器1が示されている。
この高ガウス磁気治療器1は、磁気作用面2aを有したケース体2と、このケース体2に内蔵された磁気発生手段3と、この磁気発生手段3に電流を供給するコード・電線等の供給手段(図示せず)を有している。
本発明におけるケース体2は、珪素樹脂、ナイロン(ポリアミド)ポリマー等の合成樹脂や、ポリアセタール、ポリカーボネート等のエンジニアリングプラスチックで構成され、その形状は、略直方体状であって、その厚み方向中途部から、略水平方向に平板(後述の平板部23)が延設されている。更に、ケース体2は、上下分割可能であって、下ケース体21と上ケース体22を備えている。
図1、2で示した如く、下ケース体21は、2つのコイルボビン6、6を有する磁気発生手段3を下方から支える容器状で且つ平面視略長方形の部材であって、その一対の長辺における外側面の上端部から、略水平方向に延びる平板部23、23が(前後)一対に設けられている。
この平板部23も、平面視で略長方形状であって、その角部に厚み方向を貫通する孔(ネジ等が通る丸孔23aや、ベルト等の帯状部材が通る長孔23b)等が設けられていても良い。
この一対の係止片24、24は、それぞれが平面視で略コ字状であって、各係止片24は、係止片胴部24aの両端に設けた係止片枝部24b、24bが、互い向き合うように配備されている。
従って、これら各係止片24間に、鉄心胴部11を載置すれは、磁気発生手段3が所定位置で支持され、つまり、磁気発生手段3が下方に移動しないよう下支えされ、この下支えされた所定位置において、磁気発生手段3上面側の鉄心7の突出した一端部7aが、上ケース体22内面の磁極孔8に対応する位置となる。
又、上下ケース体21 、22を一体固定するのであれば、これら固定筒体や固定孔、ネジ等の構成に限定されず、嵌め合いや接着等で一体固定しても良い。
図1、3で示した如く、上ケース体22は、2つのコイルボビン6、6を有する磁気発生手段3の上方に被さる蓋状で且つ平面視略長方形の部材である。
この上ケース体22の外上面がケース体2における平面状の磁気作用面2aを構成している。
この磁気作用面2aでは、略8字図形が大小で同心状に配置された突条が、磁力線をイメージした模様を形成している。
但し、この模様は、同心円又は一重円のみで構成されたものであったり、形成されていなくても良い。
これら各磁極孔8は、底面(内底面10)が略平坦で略水平である。
更に、磁極孔8は、平面視で略円形であり、この円形の略中心に、下ケース体21の係止片24、24で位置決めされた磁気発生手段3の鉄心7の突出した一端部7a(特に、一端部7aの頂面9)に位置する。
又、磁極孔8の深さは、鉄心7の一端部7aが、コイルボビン6の一方の鍔部4から突出した長さと、略一致している。
この開口末広がり状の内周面8aは、先細り状の鉄心7の突出した一端部7aにおける傾斜面に沿うこととなる。
尚、この傾斜面と、内周面8aの傾斜を略同一としても良い。
この凹部13は、平面視において、略長方形であって、隣接した2つの鍔部4、4両方を外側から囲うように、窪んでいる。
このように窪んだ凹部13に、隣接した2つの鍔部4、4両方をあてがえば、磁気発生手段3における鉄心7の突出した一端部7aが、それぞれ磁極孔8に対応する位置となる。
このように、2つのコイルボビン6、6の鍔部4、4を位置決め可能な凹部13を、磁気作用面2a側の内面に形成することで、複数の磁気発生手段3を同時に、位置決め(つまり、支柱兼用位置に配設)でき、ケース体2の強度を確保しながら、組立が容易となる。
当然、上述したように、上下ケース体21、22の一体固定は、固定できるのであれば、ネジ等による固定手段に限定されない。
図1〜3に示したように、本発明における磁気発生手段3は、電磁石である2つのコイルボビン6、6と、この2つのコイルボビン6、6に嵌入される略コ字状の鉄心7を備えている。
磁気発生手段3におけるコイルボビン6は、珪素樹脂、ナイロン(ポリアミド)ポリマー等の合成樹脂や、ポリアセタール、ポリカーボネート等のエンジニアリングプラスチックで構成され、鉄心7を内部に嵌入可能なスプール部5と、同じく合成樹脂で構成され、このスプール部5の両端(上端、下端)に設けられた鍔部4、4と、スプール部5の外周面に巻回された電線を備えている。
コイルボビン6におけるスプール部5は、断面略正方形の角筒状部材であって、この筒内の断面形状・断面積は、鉄心7(鉄心枝部12)の断面形状・断面積より若干大きいか又は略同一である。
従って、スプール部5が、嵌め合いや両面テープ、接着剤等によって、鉄心7(鉄心枝部12)に固定されることなる。
尚、スプール部5は、略コ字状の鉄心7を介して、ケース体2に対して、その上下方向にスプール部5の軸心が沿うように配置される。
ここで、一対の鍔部4、4のうち、スプール部5の上端に設けられた一方の鍔部4(上鍔部4a)は、上述したように、上ケース体22の内上底面(磁気作用面2a側の内面)に当接配置される。
一方、一対の鍔部4、4のうち、スプール部5の下端に設けられた他方の鍔部4(下鍔部4b)は、略コ字状の鉄心7における鉄心胴部11上面に当接することによって、鉄心7に対するコイルボビン6の位置決めをし、鉄心枝部12のスプール部5内への嵌入深さ、つまり、上鍔部4からの鉄心7の突出した一端部7aの突出長さを規定する。
又、掛止ピンは、一対の側端面に所定間隔をおいて、2本ずつ設けられていても良く、この場合には、スプール部5に対して、左右どちらの方向でも巻線が対応可能(巻回しする電線の方向を、右巻きでも左巻きでも可能)となり、作業の自由度が増し、作業工程も軽減した整列巻きが出来る。
これに加えて、掛止ピンが一対の側端面に2本ずつ設けられている場合に、一方の側端面に設けられた2本の掛止ピン間の距離を、他方の側端面に設けられた2本の掛止ピン間の距離より小さく又は大きく設定しても良い。
この電線をスプール部5に巻く際には、手巻きや、巻線器等など、何れであっても構わない。尚、巻線器を利用して整列巻回しをする場合には、ある程度電線にテンションをかけて、電線を張った状態でないと綺麗な整列巻きが出来ないため、巻き始め及び巻き終りの電線を、テープで仮止めしたり、上述の掛止ピンに絡げても良い。
図1〜3に示した如く、磁気発生手段3における鉄心7は、略コ字状に形成されており、略角柱状の鉄心胴部11と、この鉄心胴部11の両端(左右両端)に設けられた鉄心枝部12、12を備えている。
つまり、長手方向を有する鉄心胴部11の左右両端から、この鉄心胴部11の長手方向と直交し且つ上方向に、それぞれの鉄心枝部12が延伸して、略コ字状(馬蹄状)を成している。
尚、鉄心7は、軟鉄などの薄板を所定の形にくり抜いて、重ね合せて一定の厚みを持たせるように構成されている。
更に、この上端部7aの形状は、鉄心7の正面視だけでなく、側面視においても、先細るよう構成されている。
そこで、まずは、各鉄心枝部12の上端部7aにおける正面視の構成を述べる。
上端部7aにおける垂直面31は、左右一対の鉄心枝部12、12が互いに向かい合う側(内側)に設けられており、鉄心胴部11の上面両端から上方へ連続して延びる垂直な面である。
更に、傾斜部32は、各鉄心枝部12の内側に位置する上段の上傾斜面33と、この上傾斜面33より各鉄心枝部12外側に位置する下段の下傾斜面34と、これら2つの傾斜面33、34の間に位置する平坦面35を備えている。
つまり、側面視における尖った部分は、鉄心枝部12が長い薄板を数枚積層したものを、鉄心枝部12が短い薄板を数枚積層したもので前後から挟むことで、構成している。
尚、この側面視における尖った部分(鉄心枝部12が長い薄板を数枚積層したものの上端部)の厚みは、当然、鉄心胴部11など鉄心7における他の部分(鉄心枝部12が長い積層体を、鉄心枝部12が短い積層体で挟んだ部分)より薄く、例えば、他の部分の厚みの1/3以上2/3以下となっている。
つまり、コイルボビン6の電線に通電した際に、鉄心7内に発生した磁束が、尖った上端部7aから出ていくとき、より狭い空間を通るので、その空間内の磁束密度が高くなって、磁界内での磁力(ガウス)が高くなる。
また、上端部7aの傾斜した傾斜部32からは磁力線が放射されず、小さく尖った部分の先端に設けられた頂面9から全ての磁力線が出ていくので、磁力線が小さい面積の頂面9から集中して放射されることでも、磁力が高まる。
尚、コイルボビン6の電線に流す電流は、所定の周波数(例えば、50Hz、60Hz又はこれら以外の周波数)、振幅の交流電流としても良く、この場合には、コイルボビンからは、周波数によって磁極性が切り替わりながら磁束密度が時間的に変化する交流磁場が発生する。
更に、コイルボビン6の電線に流す電流は、所定の周期で所定値の電流が間欠的に流れるパルス電流、例えば、瞬時に立ち上がりややなだらかに立ち下がるという、三角形状の波形をしたパルス電流を流しても良く、この場合には、正弦波状のなだらかな波形をした交流電流よりも磁束変化が大きくなる。又、パルス電流は、正なら正だけ、負なら負だけの電流が間欠的に発生するので、交流電流のように、正の電流と負の電流が交互に流れる場合よりも、磁束の変化が相殺され難い。
従って、磁極孔8が末広がりでない(つまり、磁極孔8の内周面8aが鉛直方向に向く)、と共に、鉄心7の突出した上端部7aが先細りでない(つまり、突出した上端部7aの側面も鉛直方向を向く)場合と比べて、本発明の方が、鉄心7の突出した上端部7aが磁極孔8に進入させ、且つ、一方の鍔部4を磁気作用面2a側の内面に当接した状態を保ったままで、ケース体2に対して磁気発生手段3をずらせる許容範囲が広がることとなり、高ガウス磁気治療器1の組立時の位置決め許容範囲が広がり、組立の容易化が図れる。
従って、鉄心7の突出した上端部7aにおける傾斜面を、磁極孔8の内周面8aに当接でき、ケース体2に対して磁気発生手段3をずらせる許容範囲が、可及的に広がる。
よって、鉄心7の上端部7aで尖った部分(例えば、頂面9と上傾斜面33を分ける縁部)で、ケース体2の磁気作用面2a側を突き抜けること等を抑制できると共に、鉄心7の一端部7aの頂面9が、対向する磁極孔8の内底面10に当接して、頂面9と内底面10との間でも、ケース体2の磁気作用面2aを支えられる。
これは、つまり、磁気発生手段3を、ケース体2の磁気作用面2aを支える支柱として兼用しており、この支柱兼用と同時に、鉄心7の一端(磁気の放出端)を、突出した分(磁極孔8に進入した分)だけ、人体により近接させることが可能となって、磁気発生の効率が向上できる。
つまり、「磁気発生手段によるケース体の支柱兼用」と「磁気効率の向上」の両立が実現できる。
尚、第1実施形態におけるケース体2は、手のひらに乗るサイズであっても良く、この場合、例えば、ケース体2の平板部23(例えば、厚み方向に貫通する長孔23b)等に帯状部材を取り付けて(挿通して)ベルト型とすることで、人体の一部(膝、腰、肩など)に当て易く、集中してピンポイントで磁気を部分的に作用させることが容易となる。
図4、5には、第2実施形態の本発明に係る高ガウス磁気治療器1が示されている。
この第2実施形態において第1実施形態と最も異なるのは、コイルボビン6の数が、2倍の4つである点である。
詳解すれば、第2実施形態は、2つのコイルボビン6、6を、略コ字状の鉄心7にそれぞれ嵌入させて構成された磁気発生手段3を2つ(2組)有している。
つまり、第2実施形態は、2つの磁気発生手段3における4つのコイルボビン6〜6の前後左右で隣接した一方の鍔部4〜4全てを嵌合させて位置決め可能な大凹部14が、ケース体2における磁気作用面2a側の内面に形成されている。
更に、第2実施形態の大凹部14には、この大凹部14自体を、各磁気発生手段3用の各凹部13に仕切るように形成されたフランジ15を有している。
図5で示した如く、第2実施形態におけるフランジ15は、2組の磁気発生手段3、3の鍔部4〜4を位置決め可能で且つ平面視で略正方形状の大凹部14の内底面(磁気作用面2a側の内面)から内方突出状に形成されている。
フランジ15は、所定間隔をあけて形成された一対の突条であって、略正方形状の大凹部14を略半分に分ける位置に設けられており、略正方形状の(4つの縁部を有した)大凹部14における1つの縁部14aの略中央位置と、当該縁部14aに対向する位置にある縁部14bの略中央位置を結んでいる。
このように、大凹部14を均等に分けることで、合計4つのコイルボビン6を用いる場合であっても、各磁気発生手段3ごとに、容易な位置決めが出来る。
このような、フランジ15があることで、ケース体2の上面(磁気作用面2a)に荷重がかかった(下方に向けて押圧された)場合であっても、磁気作用面2aの下方移動、つまり、内面側への凹みを抑えることが出来る。
尚、フランジ15で大凹部14を仕切って構成された各凹部13では、各磁気発生手段3の隣接する上鍔部4a、4aを、各凹部13(大凹部14)の縁とフランジ15にあてがえば、磁気発生手段3における鉄心7の突出した上端部7aが、各凹部13のそれぞれの磁極孔8に対応する位置にくる。
この上底部41の上方隆起の度合いによって、ケース体2の厚みを調節でき、例えば、基板に固定されたクッション部材と、このケース体2の厚みを略同じにすることで、高ガウス磁気治療器1を基板に取り付け、その周辺をクッション部材で囲めば(所定の広がりを持ったシートクッション型にすれば)、このクッション部材のクッション面と、磁気作用面2aが略面一となる。
更に、様々な厚み・大きさのケース体2に、磁気発生手段3を内蔵させる場合であっても、各ケース体2の厚みの差は、上底部41の隆起によって相殺し、各ケース体2に用いる磁気発生手段3の構成(上下高さ等)を共通化でき、コストの低減に繋がる。
これに加えて、第2実施形態は、各磁気発生手段3(鉄心胴部11)と下ケース体21(係止片24、24間)に挟まれて配置され、それぞれの磁気発生手段3を上方へ付勢する一対のバネ板44、44を有している。
尚、各突出片43の先端外面には、突出片43の他の部分より厚い位置から、突出片43の先端に近づくにつれて厚み方向に先細る鉤部43aが設けられて、更に、この鉤部43aが、ケース体2の内面側に移動する方向に、各突出片43は、撓むことが出来る。
この構成であれば、例えば、このケース体2に嵌合可能な枠や凹みに対して、鉤部43a、43aが係止して抜止めとなると同時に、突出片43、43を押圧することによって、鉤部43a、43aをケース体2の中に押し込み、係止を解除して枠や凹みから取り外すことが出来る。
尚、上述の突出片43、43は、その両側の根元から、上ケース体22の側面を細く切れ込んだ切込みを設けていても良く、この場合、突出片43が更に撓み、鉤部43aの出退距離が長くなる。
このように、シートクッション型とすることで、人体からの荷重を所定の広さで支えながら、広範囲に亘って人の全身に磁気を作用させることが可能となると共に、高ガウス磁気治療器1を備えたクッション部材等を連結した磁気治療器であれば、床等の平坦面上や椅子やソファなどの形状に応じて変形し、床や椅子等の上に広げることが可能となる。
その他の高ガウス磁気治療器1の構成、作用効果及び使用態様は、第1実施形態と同様である。
ケース体2は、上述のように、下ケース体21と上ケース体22の上下に分割されたが、コイルボビン6の鍔部4から突出した鉄心7の一端部7aを磁気作用面側2a内面の磁極孔8に進入させ、且つ、鍔部4をケース体2の内面に当接させて、磁気作用面2aの凹みを磁気発生手段3で規制できるのであれば、いずれの構成であっても良く、上面の部分(磁気作用面2aの部分)のみが、着脱自在であったり、前後方向又は左右方向が開口し、横から磁気発生手段3をケース体2内に入れた後、横蓋で開口を閉じる構成であっても構わない。
鉄心7は、嵌入するコイルボビン6の一方の鍔部4から、突出する部分(一端部7a)があるのであれば、略コ字状でなくとも良く、1つのコイルボビン6に嵌入する棒状の鉄心(1本棒)であったり、略E字状であっても良い。
ケース体2の磁気作用面2a側の内面における磁極孔8の内底面10と、磁気発生手段3における鉄心7の上端部7aに形成された頂面9は、上述では、対向していたが、コイルボビン6の一方の鍔部4(上鍔部4a)が、ケース体2の磁気作用面2a側の内面に当接しているため、磁極孔8の内底面10と、上端部7aの頂面9は、必ずしも、対向していなくても良い。
ケース体2やコイルボビン6の素材は、合成樹脂、エンジニアリングプラスチックに限らず、上述した構成となるのであれば、繊維強化プラスチック、陶器、木材などの素材でも良い。
2 ケース体
2a ケース体の磁気作用面
3 磁気発生手段
4 コイルボビンの鍔部
5 コイルボビンのスプール部
6 コイルボビン
7 鉄心
7a 鉄心の突出した一端部
8 磁極孔
9 鉄心の頂面
10 磁極孔の内底面
11 鉄心胴部
12 鉄心枝部
13 ケース体の内面の凹部
14 ケース体の内面の大凹部
15 フランジ
Claims (2)
- 磁気作用面(2a)が設けられたケース体(2)と、このケース体(2)に内蔵された磁気発生手段(3)を有する高ガウス磁気治療器であって、
前記ケース体(2)は、外上面が前記磁気作用面(2a)を構成した平面視略正方形の上ケース体(22)と前記磁気発生手段(3)を下支えする平面視略正方形の下ケース体(21)で略直方体状に形成され、
この下ケース体(21)は、内底面から上方へ隆起した上底部(41)と、前記下ケース体(21)における対向する側面が下方へ切り込まれた一対の切欠部(42、42)を備え、
前記上ケース体(22)は、前記一対の切欠部(42、42)の対応する位置で下方突出した一対の突出片(43、43)を備えていて、この各突出片(43)の先端外面に、前記ケース体(2)が嵌合可能なクッション部材の枠又は凹みに対して係止する鉤部(43a)を形成し、
前記磁気発生手段(3)は、上下端に鍔部(4a、4b)を設けたスプール部(5)の周面に電線が巻かれた2つのコイルボビン(6、6)と、これらコイルボビン(6、6)それぞれの上鍔部(4a)から各上端部(7a)が突出した状態で各スプール部(5)内に嵌入される一対の鉄心枝部(12、12)を断面略正方形の鉄心胴部(11)両端に設けた略コ字状の鉄心(7)を備え、
前記2つのコイルボビン(6、6)それぞれの下鍔部(4b)に、前記各スプール部(5)に巻く電線をその巻き始め又は巻き終わりに案内する案内溝が設けられ、
前記2つのコイルボビン(6、6)で構成された磁気発生手段(3)を2つ有し、
これら2つの磁気発生手段(3、3)における隣接した4つの上鍔部(4a〜4a)が前記ケース体(2)に内蔵されて嵌合する大凹部(14)と、この大凹部(14)を前記4つの上鍔部(4a〜4a)のうち各磁気発生手段(3)用に2つずつが嵌合する各凹部(13)に仕切る突出状のフランジ(15)と、前記各凹部(13)内で一対の磁極孔(8、8)を、前記上ケース体(22)の磁気作用面(2a)側の内面に形成し、
前記鉄心(7)の各鉄心枝部(12)における突出した上端部(7a)を各磁極孔(8)に進入させ、且つ、前記4つの上鍔部(4a〜4a)を前記上ケース体(22)の大凹部(14)の内底面に当接させて、前記磁気作用面(2a)の内面側への凹みを、前記コイルボビン(6)及び鉄心(7)で規制していて、
前記鉄心(7)の各鉄心枝部(12)における突出した上端部(7a)を傾斜面で先細り状に形成し、且つ、前記上ケース体(22)の大凹部(14)内における各磁極孔(8)に開口末広がり状の内周面を形成すると同時に、この各磁極孔(8)の内周面が前記鉄心(7)の各上端部(7a)の傾斜面との間に隙間を有していることを特徴とする高ガウス磁気治療器。 - 前記各磁気発生手段(3)を上方へ付勢するバネ板(44)が、前記各磁気発生手段(3)の鉄心胴部(11)と下ケース体(21)に挟まれて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の高ガウス磁気治療器。
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