JP5247624B2 - 水剤分注機 - Google Patents
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Description
各種の液剤瓶(水剤瓶)を保持していてその中から任意の液剤を選択して投薬瓶(施用瓶,処方瓶)に注入する水剤分注機の場合も、剤種毎に流路が形成され各々の流路にポンプとノズルが配置されるので、ポンプ容積にて液剤の注入量を計量することができる。
投薬瓶に注入(分注)する場合、例えば超音波を下から瓶底へ送り込んで液面までの高さを計測し、その液面位置に基づいて液剤の注入量を算出することも可能である。
また、超音波の上下往復時間にて液面を計測する場合、液面が低いと瓶底と液面のエコーが重なって分離しづらいため、少量注入時の測定に難があり、幾種類かの液剤を少量ずつ注入して投薬瓶の中で混合させる混注では使いづらいことがある。
そこで、空気の混入にも注入量の多寡にも煩わされることなく計量しうる水剤分注機を実現することが技術的な課題となる。
したがって、この発明によれば、空気の混入にも注入量の多寡にも煩わされることなく計量しうる水剤分注機を実現することができる。
図1〜2に示した実施例1は、上述した解決手段1〜5(出願当初の請求項1〜5)を総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,タイミングベルト等の伝動部材,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
筐体の中には(図1(b)参照)、薬液選択注入機構21〜26と投薬瓶昇降機構31と撮像装置昇降機構35と撮像装置36と制御装置40と図示しない電源やノズル洗浄機構とが装備されている。プリンタ14は内蔵でも外置でも良い(図2参照)。
なお、液剤瓶20や投薬瓶30も筐体の中に置かれるが(図1(b)参照)、それらは装置稼働時に使用される消耗品等であり、装置の一部ではない。
制御装置40は(図2参照)、プログラマブルなマイクロプロセッサシステムやシーケンサ等からなり、制御プログラムに従って上述の各機構の動作制御を行うものであるが、画像データ41から液面30aを検出して注入量Eを算出する演算プログラムもインストールされていて、撮像装置36と共に計量手段を構成している。
偏倚量検出手段43は、撮像装置36から真横に即ち水平な方向に向けて撮ったものが画像データ41の画像において現われる高さ位置を基準として、その基準位置と画像内液面位置Bとの差を算出して液面偏倚量Cとする。この液面偏倚量Cは、画像内液面位置Bが基準位置から高さ方向に関してどれだけ偏倚しているかを示す数値である。
動作モードには、液面検出中は撮像装置36を昇降させずに止めておく固定位置撮像モードと、液面検出中いつでも液面偏倚量Cを無くすよう撮像装置36を昇降させる液面追跡撮像モードと、分注内容に応じて両モードを使い分ける自動選択撮像モードとがあり、自動選択撮像モードの典型例を挙げると、単味多量の液剤注入では固定位置撮像モードになり、それ以外では例えば単味でも少量の場合や混注では液面追跡撮像モードになる。
第1の注入量算出式は、投薬瓶30の昇降位置である投薬瓶位置Aと、撮像装置36の昇降位置である撮像位置Dと、検出液面の画像内位置である画像内液面位置Bとに基づいて注入量Eを算出するものであり、具体的には各機構の機械的寸法で決まる。
第2の注入量算出式は、画像データ41から得られた投薬瓶30の検出底面位置と、上記の画像内液面位置Bとの高低差に基づいて注入量Eを算出するものである。
何れにしても、固定位置撮像モードでは注入量Eを算出する度に注入制御手段46へ送出するが、液面追跡撮像モードでは液面偏倚量Cがゼロのときだけ即ち撮像装置36が液面30aを真横から撮っているときに限って注入量Eの送出を行うようになっている。
なお、そのような注入速度調整に代えて又は加えて、注入制御手段46も液面偏倚量Cを直接監視して液面偏倚量Cに基づく注入速度調整を行っても良い。例えば、液面偏倚量Cが大きいときには注入速度を落とし、液面偏倚量Cが小さいときには注入速度を上げるのも良いが、注入量Eが指示値に近づいたときは成る可く注入速度を落とすのが良い。
また、投薬瓶30や調剤指示箋にバーコード等の識別情報を付けておき、それをリーダで読み取ると、調剤指示データが自動設定されるとともに、分注可否のチェックが行われる、という機能をオプションで装備することができるようにもなっている。
すなわち、先ず、空の投薬瓶30が投薬瓶昇降機構31によって薬液注入位置24aの直下へ送られて液剤の注入を受ける態勢を整えるとともに、その投薬瓶位置Aが注入制御手段46から注入量算出手段45に通知される。また、撮像装置36が撮像装置昇降機構35によって投薬瓶30の脇の撮像位置へ送られて空の投薬瓶30を横から撮り、その画像データ41に基づき制御装置40によって投薬瓶30の底面が検出される。
こうして、調剤指示データでの液剤注入指示が総て処理されると、液剤注入の済んだ投薬瓶30が瓶出入口13のところへ戻されとともに、その投薬瓶30に貼付すべきラベルにはプリンタ14によって患者名や薬品名リストなどが印刷される。
上記実施例では、一液剤の注入を終える度にノズル洗浄を行うようにしたが、ノズル洗浄は、一液剤の注入の直前に行うようにしても良く、一本の投薬瓶30への液剤注入を行う前だけか後だけ多数のノズル24に対して纏めて行うようにしても良く、前後いずれでも行うようにしても良い。
11…操作パネル、12…覗き窓、13…瓶出入口、14…プリンタ、
20…液剤瓶(薬液供給瓶)、21…回転軸、22…モータ、23…回転台、
24…ノズル、24a…薬液注入位置、25…回転板、26…ポンプ、
30…投薬瓶(施用瓶)、30a…液面、31…投薬瓶昇降機構、
32…投薬瓶乗載部、35…撮像装置昇降機構、36…撮像装置(カメラ)、
40…制御装置、41…画像データ、42…液面検出手段、
43…偏倚量検出手段、44…撮像装置昇降制御手段、45…注入量算出手段、
46…注入制御手段、47…動作記録手段、48…瓶ラベル印刷手段、
A…投薬瓶位置、B…画像内液面位置、C…液面偏倚量、D…撮像位置、E…注入量
Claims (1)
- 各種の液剤瓶を保持していてその中から任意の液剤を選択して投薬瓶に注入する薬液選択注入機構と、前記投薬瓶を横から撮像装置で撮ってその画像データから液面を検出して注入量を算出する計量手段とを備えている水剤分注機であって、前記投薬瓶を昇降させる投薬瓶昇降機構と、前記撮像装置を昇降させる撮像装置昇降機構とが設けられ、前記計量手段が前記投薬瓶の昇降位置と前記撮像装置の昇降位置と前記検出液面の画像内位置とに基づいて注入量算出を行うようになっていることを特徴とする水剤分注機。
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