JP5246345B2 - 流体式トルク伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプシェルとポンプブレードとポンプコアとを含むポンプインペラと、タービンシェルとタービンブレードとタービンコアとを含むタービンランナと、ステータブレードを含むと共にタービンランナからポンプインペラへの作動流体の流れを整流するステータとを備えた流体式トルク伝達装置に関する。
従来、この種の流体式トルク伝達装置として、フロントカバーと、フロントカバーに固定されたドーナッツ状の羽根車であるポンプ(ポンプインペラ)と、インペラの羽根と互いに対向する羽根を有するドーナッツ状の羽根車であるタービン(タービンランナ)と、インペラとタービンとの間に回転可能に設けられたステータとを備えたトルクコンバータが知られている。この種のトルクコンバータのポンプインペラおよびタービンランナの外郭形状は一般に互いに対称に形成されるが、ポンプインペラおよびタービンランナの外郭形状が互いに非対称に形成されているようにみえるものもある(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、偏平断面トルクコンバータの内部流路の設計手法として、偏平率(2L/H)およびトーラス内外周径比(r/R)が、0.55<(2L/H)<0.75 および0.35<(r/R)<0.40を満足するようにトルクコンバータを形成し、回転軸上における中央位置を原点とし、軸方向をX方向、径方向をY方向としたときに、45度の傾きを有する直線とタービンランナの流路の外周面をなす曲線との接点の位置が、Y=(R/L)×X+(6/4)×R およびY=(R/L)×X+(7/4)×R で表される二つの直線に囲まれた領域内に位置するようにタービンランナの内部流路を規定する外周面形状を設定するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。そして、かかる特許文献2に記載の技術では、このようにタービンランナの外周面形状を設定すると共に、流路断面積がどの断面位置においても等断面となるように、すなわち、流路内部における循環オイルの速度成分をどの位置においても等しくなるように内周面形状を設定することで、最終的なタービンランナの内部流路形状を設定する。
特開2007−132459号公報 特開2001−141026号公報
ここで、トルクコンバータといった流体式トルク伝達装置を小型化するために、ポンプインペラおよびタービンランナの外郭形状が対称になっているものを単純に縮小化すると、流体式トルク伝達装置のトルク容量が低下してしまう。また、ポンプインペラおよびタービンランナの外郭形状が対称である場合には、タービンの流路入口に対して流路出口で流路断面積が小さくなって流れの剥離が発生することがあるが、ポンプインペラおよびタービンランナの外郭形状が対称になっているものを縮小化すると、このような剥離の問題が発生が助長されてトルク容量がより低下してしまうおそれがある。一方、上記特許文献1に記載のトルクコンバータのように、ポンプインペラおよびタービンランナの外郭形状が互いに非対称に形成されているようにみえるものもあるが、特許文献1は、外郭形状の設計手法を何ら開示してはおらず、特許文献1の記載からは、ポンプインペラおよびタービンランナを非対称化したことが流体式トルク伝達装置の小型化やトルク容量の確保に寄与するか否か不明であり、仮に寄与していたとしても、具体的な設計手法の開示がない以上、実用上満足し得る流体伝動装置を得ることはできない。一方、特許文献2に記載されているように流路断面積がどの断面位置においても等断面となるようにタービンランナの内部流路形状を設定すれば、トルクコンバータのトルク容量低下を抑制することができる。しかしながら、タービンブレードの枚数や取付角度は様々であり、タービンランナの内部流路を流路断面積がどの断面位置においても等断面となるように設定することは実質的に不可能である。従って、トルクコンバータのような流体式トルク伝達装置では、トルク容量やトルク増幅性能の確保と装置の小型化とを両立させることは容易なことではない。
そこで、本発明は、トルク容量の低下を抑制しつつ流体式トルク伝達装置の小型化を図ることを主目的とする。
本発明の流体式トルク伝達装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明の流体式トルク伝達装置は、
ポンプシェルと該ポンプシェルに取り付けられたポンプブレードと該ポンプブレードに取り付けられたポンプコアとを含むポンプインペラと、タービンシェルと該タービンシェルに取り付けられたタービンブレードと該タービンブレードに取り付けられたタービンコアとを含むタービンランナと、ステータブレードを含むと共に前記タービンランナから前記ポンプインペラへの作動流体の流れを整流するステータとを備えた流体式トルク伝達装置において、
前記タービンランナの流体出口における前記タービンブレードの取付角度は、該タービンランナの流体入口における該タービンブレードの取付角度よりも小さく、
前記タービンランナは、前記ポンプインペラの前記ポンプシェル、互いに隣り合う前記ポンプブレード、および前記ポンプコア間に画成されるポンプ流路の中心線と直交する該ポンプ流路の断面積の最大値と最小値との平均を基準面積Srefとしたときに、前記タービンシェル、互いに隣り合う前記タービンブレードおよび前記タービンコア間に画成されるタービン流路の中心線と直交する該タービン流路の断面積Stが|St−Sref|/Sref≦0.2を満たすように構成されることを特徴とする。
流体式トルク伝達装置を小型化するためには、ポンプインペラやタービンランナにより画成されるトーラスをできるだけ偏平化することが考えられるが、タービンブレードの流体出口における取付角度が流体入口の取付角度に比較して小さい場合、例えば対称なトーラスを単純に偏平化したのでは、タービンシェル、互いに隣り合うタービンブレードおよびタービンコア間に画成されるタービン流路の容積が特にタービン入口からタービン出口までの中央付近からタービン出口までの間で減少してしまい、流体式トルク伝達装置のトルク容量が低下するおそれがある。また、ステータを備えた流体式トルク伝達装置では、トルク増幅性能を向上させるためにタービンブレードの取付角度をタービンランナの流体入口に比べて流体出口で小さくすると好ましいが、単純にタービンランナの流体出口におけるタービンブレードの取付角度を小さくすると、タービンランナの流体出口付近でタービン流路の断面積が小さくなってしまい、トルク容量の低下を招いたり、流体出口付近で流れの剥離を発生させてしまったりするおそれがある。このため、本発明者らは、上記タービン流路における流体の流れの方向を考慮しながらトーラスをより適正に偏平化するために、ポンプブレードの取付角や捩りの程度に起因してトーラスの偏平化に伴うポンプ入口からポンプ出口までの流路容積変化がタービン流路に比較して少ないポンプ流路の断面積を基準として、トルク容量やトルク増幅性能を良好に確保する上で許容されるタービン流路の断面積の変動範囲を解析した。そして、解析の結果、本発明者らは、ポンプインペラのポンプシェル、互いに隣り合うポンプブレード、およびポンプコア間に画成されるポンプ流路の中心線と直交する当該ポンプ流路の断面積の最大値と最小値との平均を基準面積Srefとしたときに、タービンシェル、互いに隣り合うタービンブレードおよびタービンコア間に画成されるタービン流路の中心線と直交する当該タービン流路の断面積Stが|St−Sref|/Sref≦0.2を満たすようにタービンランナをポンプインペラとは非対称に構成すれば、実用上良好な結果が得られることを見い出した。すなわち、タービン流路の断面積Stが|St−Sref|/Sref≦0.2を満たすようにタービンランナを構成すれば、トーラスの外径に応じた実用上充分なトルク容量を確保すると共にトルク増幅性能を向上させつつ、トーラスを偏平化することにより流体式トルク伝達装置を小型化することが可能となる。
また、前記タービンランナは、前記タービン流路の断面積Stが|St−Sref|/Sref≦0.15を満たすように構成されたものであってもよい。これにより、トーラスを偏平化しつつトーラスの外径に応じた実用上極めて良好なトルク容量を確保することが可能となる。
更に、前記タービンランナの前記流体出口で前記タービンブレードの前記タービンシェル側の外郭線と該タービンブレードの前記タービンコア側の内郭線とに内接する内接円の半径は、該タービンランナの流体入口で前記外郭線と前記内郭線とに内接する内接円の半径よりも大きくてもよく、前記タービンブレードの前記外郭線は、前記タービンランナの前記流体出口側で前記ポンプブレードの前記ポンプシェル側の外郭線よりも前記ポンプインペラおよび前記タービンランナの回転軸心の延在方向に膨らんでいてもよい。これにより、タービンランナの流体出口におけるタービンブレードの取付角度を小さくすると共にトーラスを偏平化しても、タービンランナの流体出口側の領域で互いに隣り合うタービンブレード間に画成される流路の断面積を充分に確保し、タービンランナの流体入口から流体出口までにおける流路断面積の変化幅を小さくすることができる。この結果、この流体式トルク伝達装置では、トルク容量の低下を抑制すると共にタービンランナの流体出口付近での流れの剥離を抑制しながらトルク増幅性能を向上させつつ流体式トルク伝達装置の小型化を図ることが可能となる。
また、前記流体式トルク伝達装置は、互いに対向する前記ポンプブレードの流体出口外周端と前記タービンブレードの流体入口外周端との間の中央と前記ポンプインペラおよび前記タービンランナの回転軸心とを通ると共に該回転軸心と直交する装置中心線から該タービンブレードの前記回転軸心の延在方向に最も遠い最遠部までの長さが前記装置中心線から該ポンプブレードの前記回転軸心の延在方向に最も遠い最遠部までの長さよりも長くなるように構成されたものであってもよい。このように、一対のポンプブレードとタービンブレードに関して、装置中心線からタービンブレードの回転軸心の延在方向に最も遠い最遠部までの長さを装置中心線からポンプブレードの回転軸心の延在方向に最も遠い最遠部までの長さよりも長くすれば、タービンランナの流体出口側の領域でタービンブレードの外郭線をポンプブレードの外郭線よりも回転軸心の延在方向により適正に膨らませて、タービンランナの流体入口から流体出口までにおける流路断面積の変化幅をできるだけ小さくすることが可能となる。この結果、タービン流路の断面積の変動範囲を上記範囲内のものとしたときに、トーラスの外径に応じたトルク容量を確保しつつ、トーラスを偏平化することにより流体式トルク伝達装置を小型化することが可能となる。
更に、前記タービンブレードの前記外郭線は、前記ポンプブレードの前記外郭線と対称をなす対称領域と該ポンプブレードの該外郭線と対称をなさない非対称領域とを有してもよく、前記対称領域は、前記タービンブレードの流体入口外周端を含んでもよく、前記非対称領域は、前記タービンブレードの流体出口内周端を含んでもよい。これにより、ポンプインペラからタービンランナへの作動流体の流入をスムースなものとしてトルクの伝達ロスを低減することが可能となる。
本発明の実施例に係る流体式トルク伝達装置であるトルクコンバータ1の概略構成図である。 タービンブレードの取付角度を説明する説明図である。 トルクコンバータ1の構成を説明するための模式図である。 ポンプ流路を例示する模式図である。 ポンプ流路のポンプ入口における断面やタービン流路のタービン入口における断面を説明するための模式図である。 トルクコンバータ1に含まれるポンプインペラ3のポンプ流路中心線Lpfcと直交するポンプ流路の断面の面積を示す説明図である。 タービン流路を例示する模式図である。 トルク容量を確保する上で許容されるタービン流路の断面積の変動範囲の解析に用いた複数のタービンランナのモデルM1〜M7を説明するための説明図である。 タービン流路の断面積の基準面積からのズレ量と、ポンプインペラ3とモデルM1〜M7の何れかのタービンランナとを含むトルクコンバータの容量係数Cとの関係を示す説明図である。 トルクコンバータ1の構成を説明するための模式図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る流体式トルク伝達装置としてのトルクコンバータ1の概略構成図である。同図に示すトルクコンバータ1は、エンジンを備えた車両に搭載されるものであり、図1に示すように、フロントカバー(入力部材)2、ポンプインペラ(流体伝動要素)3、タービンランナ(流体伝動要素)4、タービンハブ(出力部材)5、ステータ6、ダンパユニット7およびロックアップクラッチ機構8を含む。フロントカバー2には、図示されないエンジンのクランクシャフト(出力軸)が固定される。また、タービンハブ5には、図示しない自動変速機(AT)あるいは無段変速機(CVT)のインプットシャフト(図示省略)が固定(スプライン嵌合)される。
ポンプインペラ3は、ポンプシェル30と、ポンプシェル30の内面に取り付けられた(固定された)複数のポンプブレード31と、ポンプブレード31の内縁に取り付けられた(固定された)ポンプコア32とを有し、ポンプシェル30は、フロントカバー2に密に固定される。タービンランナ4は、タービンシェル40と、タービンシェル40の内面に取り付けられた(固定された)複数のタービンブレード41と、タービンブレード41の内縁に取り付けられた(固定された)タービンコア42とを有し、タービンシェル40はタービンハブ5に固定される。フロントカバー2側のポンプインペラ3と、タービンハブ5側のタービンランナ4とは互いに対向し合い、両者の間には、フロントカバー2と同軸に回転可能な複数のステータブレード61を有するステータ6が配置される。ステータ6は、その回転方向を一方向のみに設定するワンウェイクラッチ60を有している。これらのポンプインペラ3、タービンランナ4およびステータ6は、作動油(作動流体)を循環させるトーラス(環状流路)を形成し、ステータ6は、タービンランナ4の流体出口であるタービン出口からポンプインペラの流体入口であるポンプ入口への作動油の流れを整流する。ダンパユニット7は、それぞれ複数のスプリング71,72を有し、タービンシェル40と共にタービンハブ5に固定される。ロックアップクラッチ機構8は、ロックアップピストン80とその表面に貼着された摩擦板81とを含む。
このように構成されるトルクコンバータ1では、図示しないエンジンの作動に伴ってフロントカバー2およびポンプインペラ3が回転すると、ポンプインペラ3の外周側のポンプ出口からタービンランナ4の外周側のタービン入口への作動油の流れによりタービンランナ4が引きずられるようにして回転し始め、エンジンからの動力は、タービンランナ4(作動油)を介してフロントカバー2からタービンハブ5に伝達される。また、ステータ6は、ポンプインペラ3とタービンランナ4との回転速度差が大きい時に、作動油の流れをポンプインペラ3の回転を助ける方向に変換する。これにより、トルクコンバータ1は、ポンプインペラ3とタービンランナ4との回転速度差が大きい時には、トルク増幅機として作動し、両者の回転速度差が小さくなると、ステータ6がワンウェイクラッチ60を介して空転することにより流体継手として作動する。そして、車両の発進後、所定の条件が満たされると(例えば、車速が所定値に達すると)、ロックアップクラッチ機構8が作動させられ、エンジンからフロントカバー2に伝えられた動力が、出力部材としてのタービンハブ5に直接伝達されるようになり、それにより、エンジンと変速機の入力軸とが機械的に直結される。また、フロントカバー2からタービンハブ5に伝達されるトルクの変動は、ダンパユニット7によって吸収される。
ここで、実施例のトルクコンバータ1では、予期せぬ共振の発生を抑制すべくポンプインペラ3のポンプブレード31の数とタービンランナ4のタービンブレード41の数とを異ならせている(例えば、作動油の掻き出し量を増やすためにポンプブレード31の数がタービンブレード41の数よりも若干多めに定められる)。また、タービンシェル40に対する各タービンブレード41の取付角度(ブレードに流入した直後の流れの角度)はポンプシェル30に対する各ポンプブレード31の取付角度よりも小さく(ねかせ気味に)定められており、各タービンブレード41には捩りが付与されている。また、実施例では、ポンプ入口におけるポンプブレード31の取付角度とポンプ出口におけるポンプブレード31の取付角度との差が、タービン入口におけるタービンブレード41の取付角度とタービン出口におけるタービンブレード41の取付角度との差よりも小さく定められている。更に、ポンプインペラ3におけるポンプブレード31の取付角度の平均値(ポンプ入口から出口までの平均値)は、タービンランナ4におけるタービンブレード41の取付角度の平均値(ポンプ入口から出口までの平均値)よりも大きく定められている。
なお、タービンブレードの取付角度は、図2に示すようにして求めることができる。すなわち、タービン入口(流体入口)における取付角度(θin)は、
θin=(Θin1+θin2)/2
として表される。ただし、θin1は、Y方向の垂線に対してタービンブレード入口端点からの接線がなす角度であり、θin2は、タービンブレード入口端点と隣接するブレード外郭線に接する内接円を描いた際に、隣接するブレードと当該内接円との接点に対する接線がY方向の垂線に対してなす角である。また、タービン出口(流体出口)の取付角度(θout)は、
θout=(Θout1+θout2)/2
として表される。ただし、θout1は、Y方向の垂線に対してタービンブレード出口端点からの接線がなす角度であり、θout2は、タービンブレード出口端点と隣接するブレード外郭線に接する内接円を描いた際に、隣接するブレードと前記内接円との接点に対する接線がY方向の垂線に対してなす角である。そして、タービン出口におけるタービンブレードの取付角度が、タービン入口におけるタービンブレードの取付角度よりも小さいということは、θoutの絶対値がθinの絶対値よりも小さいということを意味する。
更に、実施例では、タービンランナ4の流体出口から流出する作動油がステータ6のステータブレード61に当たりやすくなるように、タービンランナ4の流体出口であるタービン出口における各タービンブレード41の取付角度がタービンランナ4の流体入口であるタービン入口における各タービンブレード41の取付角度よりも小さく定められている。そして、ポンプインペラ3とタービンランナ4とは、従来のトルクコンバータに比べて若干小径化されると共に、従来のトルクコンバータに比べて偏平化されたトーラスを構成するように形成されており、それにより、実施例のトルクコンバータ1は全体にコンパクト化されると共に充分なダンパユニット7の搭載スペースを有する。ただし、このようにタービン出口における各タービンブレード41の取付角度を小さくすると共にポンプインペラ3およびタービンランナ4を偏平化、小径化すると、タービン出口付近で互いに隣り合うタービンブレード41間に画成されるタービン流路の断面積が小さくなってしまい、トルク容量の低下を招くばかりか、場合によってはタービン出口付近で流れの剥離が発生してしまうおそれがある。
このため、実施例のトルクコンバータ1を構成するタービンランナ4は、図3に示すように、タービン出口(流体出口)でタービンブレード41のタービンシェル40側の外郭線41coとタービンコア42側の内郭線41ci(内郭線41ciの内周端)とに内接する内接円ICoの半径roがタービン入口(流体入口)で外郭線41coと内郭線41ci(内郭線41ciの外周端)とに内接する内接円ICiの半径riよりも大きくなると共に、タービンブレード41の外郭線41coがタービン出口側でポンプブレード31のポンプシェル30側の外郭線31coよりもポンプインペラ3およびタービンランナ4の回転軸心ACの延在方向に膨らむように構成される。すなわち、実施例のトルクコンバータ1は、ポンプインペラ3とタービンランナ4とが非対称化された非対称構造を有し、ポンプインペラ3、タービンランナ4およびステータ6により非対称なトーラス(環状流路)が形成される。
また、図3に示すように、何れかのポンプブレード31の出口外周端31oと何れかのタービンブレード41の入口外周端41iとが対向するときに出口外周端31oと入口外周端41iとの間の中点(中央)と回転軸心ACとを通ると共に当該回転軸心ACと直交する直線を「装置中心線CC」と規定する。装置中心線CCをこのように規定すれば、タービンブレード41の外郭線41coは、出口外周端31oと入口外周端41iとが対向する状態でタービンブレード41を装置中心線CCと回転軸心ACとを含む平面に投影したときのタービンブレード41の投影像におけるタービンシェル40側の外縁となる。また、タービンブレードの内郭線41ciは、タービンブレード41を装置中心線CCと回転軸心ACとを含む平面に投影したときのタービンブレード41の投影像におけるタービンコア42側の内縁となる。更に、ポンプブレード31の外郭線31coは、ポンプブレード31を装置中心線CCと回転軸心ACとを含む平面に投影したときのポンプブレード31の投影像におけるポンプシェル30側の外縁となる。
実施例では、図3に示すように、装置中心線CCからそれに対応したタービンブレード41の回転軸心ACの延在方向に最も遠い最遠点(最遠部)41xまでの長さdtを装置中心線CCからそれに対応したポンプブレード31の回転軸心ACの延在方向に最も遠い最遠点(最遠部)31xまでの長さdpよりも長くすることで、タービンブレード41の外郭線41coをタービン出口側でポンプブレード31のポンプシェル30側の外郭線31coよりも回転軸心ACの延在方向に膨らむようにしている。また、出口外周端31oと入口外周端41iとの間の中点を含むと共に回転軸心ACと直交する平面を装置中心面PCと規定すれば、装置中心面PCから各タービンブレード41の最遠点41xまでの距離(=dt)が装置中心面PCから各ポンプブレード31の最遠点31xまでの距離(=dp)よりも長くなり、装置中心面PCからタービンシェル40の内面の最深部までの距離(=dt)が装置中心面PCからポンプシェル30の内面の最深部までの距離(=dp)よりも長くなる。すなわち、実施例のトルクコンバータ1に含まれるタービンランナ4は、ポンプインペラ3と概ね対称をなすように構成されたタービンランナ(図3における二点鎖線参照)に比べて、タービン入口とタービン出口との間の中央部付近からタービン出口にかけて回転軸心ACの延在方向かつ外方に拡大(延出)されており、それにより、トルクコンバータ1は装置中心線CC(装置中心面PC)に関して非対称なトーラスを有する。
更に、ここでは、上記タービン流路における流体の流れの方向を考慮しながらトーラス(タービンランナ4)をより適正に偏平化するために、ポンプブレード31の取付角や捩りの程度に起因してトーラスの偏平化に伴うポンプ入口からポンプ出口までの流路容積変化がタービン流路に比較して少ないポンプ流路の断面積を基準として、トルク容量を良好に確保する上で許容されるタービン流路の断面積の変動範囲を解析した。そして、解析結果を踏まえて、実施例のトルクコンバータ1のタービンランナ4は、ポンプインペラ3のポンプシェル30、互いに隣り合うポンプブレード31、およびポンプコア32間に画成されるポンプ流路の中心線と直交する当該ポンプ流路の断面積の最大値と最小値との平均を基準面積Srefとしたときに、タービンシェル40、互いに隣り合うタービンブレード41およびタービンコア42間に画成されるタービン流路の中心線と直交する当該タービン流路の断面積Stが|St−Sref|/Sref≦0.1を満たすように構成される。
タービン流路の断面積の変動範囲の解析について説明すると、まず、ポンプシェル30およびポンプコア32に固定された一枚のポンプブレード31の内周縁(ポンプブレード31とポンプコア32との境界)を3次元空間内でJ等分して得られるJ+1個の点をPpi(j)とすると共に(ただし、“J”は値2以上の整数であり、“j”は1≦j≦J+1を満たす整数である)、当該一枚のポンプブレード31の外周縁(ポンプシェル30とポンプブレード31との境界)を3次元空間内でJ等分して得られるJ+1個の点をPpo(j)とし、j=1〜J+1までの点Ppi(j)と点Ppo(j)とを結ぶ線分の中点からなる3次元曲線をポンプブレード中心線と規定した。そして、ポンプブレード31のポンプブレード中心線をK等分して得られるK+1個の点をPpc(k)とすると共に(ただし、“K”は値2以上の整数であり、“k”は1≦k≦K+1を満たす整数である)、互いに隣り合うポンプブレード31それぞれのk=1〜K+1までの点Ppc(k)同士を結ぶ線分の中点からなる3次元曲線をポンプインペラ3のポンプシェル30、互いに隣り合うポンプブレード31、およびポンプコア32間に画成されるポンプ流路の中心線であるポンプ流路中心線Lpfcと規定した(図4参照)。なお、ポンプ流路中心線Lpfcは、ポンプ流路の中心すなわちポンプ流路における作動油の流れの中心を適正に示すものであれば、上述のような手順とは(若干)異なる手順により定められるものであってもよい。
また、図5からわかるように、ポンプ入口付近でポンプ流路中心線Lpfcと直交すると共に互いに隣り合うポンプブレード31の双方と完全に交わる面であって最もタービンランナ4側に位置する面(図5の例は、ポンプ流路のポンプ入口付近でポンプ流路中心線Lpfcと直交し、かつ互いに隣り合うポンプブレード31の一方の側縁を含むと共に他方と完全に交わる面)をポンプ流路のポンプ入口における断面CSpiと規定した。更に、ポンプ出口付近でポンプ流路中心線Lpfcと直交すると共に互いに隣り合うポンプブレード31の双方と完全に交わる面であって最もタービンランナ4側に位置する面(例えば、ポンプ流路のポンプ出口付近でポンプ流路中心線Lpfcと直交し、かつ互いに隣り合うポンプブレード31の一方の側縁を含むと共に他方と完全に交わる面)をポンプ流路のポンプ出口における断面CSpo(図4参照)と規定した。
そして、所定の諸元を有するポンプインペラ3について、図6に示すように、ポンプ流路のポンプ入口における断面CSpiとポンプ流路中心線Lpfcとの交点からポンプ出口の断面CSpoとポンプ流路中心線Lpfcとの交点までの間でポンプ流路中心線LpfcをM等分(ただし、“M”は値2以上の整数であり、図6の例ではM=8である)して得られるM+1個の点Pfc(m)で当該ポンプ流路中心線Lpfcと直交するポンプ流路の断面の面積を計算し、計算したポンプ流路の断面積の最大値と最小値との平均を基準面積Srefとして定めた(ただし、“m”は1≦m≦M+1を満たす整数である)。図6に示すように、一般に、ポンプインペラの互いに隣り合うポンプブレード間に画成される流路の断面積はポンプ入口からポンプ出口にかけて概ね一定となり、図6の例では、点Pfc(1)における断面すなわちポンプ入口における断面CSpiの面積が最小となり、点Pfc(9)における断面すなわちポンプ出口における断面CSpoの面積が最大となる。
また、タービンシェル40およびタービンコア42に固定された一枚のタービンブレード41の内周縁(タービンブレード41とタービンコア42との境界)を3次元空間内でJ等分して得られるJ+1個の点をPti(j)とすると共に、当該一枚のタービンブレード41の外周縁(タービンシェル40とタービンブレード41との境界)を3次元空間内でJ等分して得られるJ+1個の点をPto(j)とし、j=1〜J+1までの点Pti(j)と点Pto(j)とを結ぶ線分の中点からなる3次元曲線をタービンブレード中心線と規定した。そして、タービンブレード41のタービンブレード中心線をK等分して得られるK+1個の点をPtc(k)とすると共に、互いに隣り合うタービンブレード41それぞれのk=1〜K+1までの点Ptc(k)同士を結ぶ線分の中点からなる3次元曲線をタービンランナ4のタービンシェル40、互いに隣り合うタービンブレード41、およびタービンコア42間に画成されるタービン流路の中心線であるタービン流路中心線Ltfcと規定した(図7参照)。なお、タービン流路中心線Ltfcは、タービン流路の中心すなわちタービン流路における作動油の流れの中心を適正に示すものであれば、上述のような手順とは(若干)異なる手順により定められるものであってもよい。
更に、図5からわかるように、タービン入口付近でタービン流路中心線Ltfcと直交すると共に互いに隣り合うタービンブレード41の双方と完全に交わる面であって最もポンプインペラ3側に位置する面(図5の例では、タービン流路のタービン入口付近でタービン流路中心線Ltfcと直交し、かつ互いに隣り合うタービンブレード41の一方の側縁を含むと共に他方と完全に交わる面)をタービン流路のタービン入口における断面CStiと規定した。また、タービン出口付近でタービン流路中心線Ltfcと直交すると共に互いに隣り合うタービンブレード41の双方と完全に交わる面であって最もポンプインペラ3側に位置する面(例えば、タービン流路のタービン出口付近でタービン流路中心線Ltfcと直交し、かつ互いに隣り合うタービンブレード41の一方の側縁を含むと共に他方と完全に交わる面)をタービン流路のタービン出口における断面CSto(図7参照)と規定した。
そして、トルク容量を良好に確保する上で許容されるタービン流路の断面積の変動範囲を解析するために、上記ポンプインペラ3と共に使用可能であると共に異なるタービンシェル形状(偏平度)を有する複数のタービンランナ(外径、コアサイズ、タービン出口角度、タービン入口角度、ブレード捩り角等は共通)のモデルM1〜M7を用意し、CFD(数値流体力学)によりポンプインペラ3とモデルM1〜M7の何れかのタービンランナとを含むトルクコンバータの容量係数Cを求めた。モデルM1〜M7は、図8に示すように、タービン流路のタービン入口における断面CStiとタービン流路中心線Ltfcとの交点からタービン出口の断面CStoとタービン流路中心線Ltfcとの交点までの間でタービン流路中心線LtfcをM等分(図8の例ではM=8)して得られるM+1個の点Pfc(m)で当該タービン流路中心線Ltfcと直交するタービン流路の断面の面積をSt(m)としたときに、断面積St(m)の基準面積Srefからのズレ量|St(m)−Sref|/Srefの範囲がそれぞれ異なるものである。
図8に示すモデルM1は、実施例のトルクコンバータ1に含まれるタービンランナ4であり、タービン流路の断面積St(m)が|St(m)−Sref|/Sref≦0.1を満たすように設計されたものである。モデルM2は、タービン流路の断面積St(m)が−0.15≦(St(m)−Sref)/Sref≦0.1を満たすように設計されたものである。モデルM3は、タービン流路の断面積St(m)が−0.05≦(St(m)−Sref)/Sref≦0.15を満たすように設計されたものである。モデルM4は、タービン流路の断面積St(m)が−0.2≦(St(m)−Sref)/Sref≦0.1を満たすように設計されたものである。モデルM5は、タービン流路の断面積St(m)が0≦(St(m)−Sref)/Sref≦0.2を満たすように設計されたものである。モデルM6は、タービン流路の断面積St(m)が−0.3≦(St(m)−Sref)/Sref≦0.05を満たすように設計されたものである。モデルM7は、タービン流路の断面積St(m)が0.05≦(St(m)−Sref)/Sref≦0.3を満たすように設計されたものである。そして、図8における二点鎖線(参考例)は、一般的なタービンランナ(ポンプインペラと概ね対称をなすように構成されたタービンランナ)について求められたタービン流路の断面積St(m)の当該タービンランナに対応したポンプインペラについて求められた基準面積に対するズレ量を示すものである。なお、図8の各例では、点Pfc(1)における断面がタービン入口における断面CStiとなり、点Pfc(9)における断面がタービン出口における断面CStoとなる。
図9は、タービン流路の断面積St(m)の基準面積Srefからのズレ量|St(m)−Sref|/Srefと、ポンプインペラ3と上記モデルM1〜M7の何れかのタービンランナとを含むトルクコンバータの容量係数Cとの関係を示す説明図である。同図からわかるように、モデルM1〜M7のうち、モデルM1〜M3の何れかのタービンランナ、すなわちタービン流路の断面積St(m)の基準面積Srefからのズレ量が±15%以下の範囲にあるタービンランナを含むトルクコンバータでは、容量係数Cを実用上極めて良好な値とすることが可能である。また、モデルM4あるいはモデルM5のタービンランナ、すなわちタービン流路の断面積St(m)の基準面積Srefからのズレ量が±20%以下の範囲にあるタービンランナを含むトルクコンバータにおいても、容量係数Cを実用上充分な値とすることが可能であるが、モデルM6あるいはモデルM7のタービンランナ、すなわちタービン流路の断面積St(m)の基準面積Srefからのズレ量が±30%以下の範囲にあるタービンランナを含むトルクコンバータにおいては、容量係数Cを実用上充分な値とすることが困難となる。
従って、図9に示す解析結果から、タービンシェル40、互いに隣り合うタービンブレード41およびタービンコア42間に画成されるタービン流路の中心線すなわちタービン流路中心線Ltfcと直交する当該タービン流路の断面積St(m)が|St(m)−Sref|/Sref≦0.2、より好ましくは、|St−Sref|/Sref≦0.15を満たすようにタービンランナ4を構成すれば、トーラスの外径に応じた実用上充分なトルク容量を確保しつつ、トーラスを偏平化してトルクコンバータ1を小型化できることが理解されよう。また、実施例のトルクコンバータ1のタービンランナ4のように、タービン流路中心線Ltfcと直交するタービン流路の断面積St(m)が|St(m)−Sref|/Sref≦0.2(より好ましくは0.15)を満たすようにすれば、タービン流路の断面積のタービン入口からタービン出口までにおける変化幅が比較的小さくなるので、タービン入口からタービン出口までの流路の中央部(図3において破線で囲まれた領域)における流れの剥離の発生や、当該流路のタービン出口側における流れの剥離の発生を抑制し、トルクの伝達ロスを低減することも可能となる。
引き続き、図10を参照しながら実施例のトルクコンバータ1について更に詳細に説明する。図10に示すように、出口外周端31oと入口外周端41iとが対向している一対のポンプブレード31とタービンブレード41とを装置中心線CCとポンプインペラ3およびタービンランナ4の回転軸心ACとを含む平面に投影したときに、実施例のポンプブレード31の投影像はポンプシェル30側の外縁部に3つの曲率変化点Cp1,Cp2およびCp3を含み、実施例のタービンブレード41の投影像はタービンシェル40側の外縁部に2つの曲率変化点Ct1およびCt2を含む。従って、回転軸心ACを含む平面でポンプシェル30を切ったときのポンプシェル30の断面(シェル内周)には、上記曲率変化点Cp1,Cp2およびCp3に対応した3つの曲率変化点が含まれ、回転軸心ACを含む平面でタービンシェル40を切ったときのタービンシェル40の断面(シェル内周)には、上記曲率変化点Ct1およびCt2に対応した2つの曲率変化点が含まれることになる。
そして、実施例のトルクコンバータ1では、タービンブレード41の投影像における入口外周端41iから最外周側の曲率変化点Ct1までのタービンシェル40側の外縁部である第0投影タービン外縁部Et0の曲率半径rt0と、ポンプブレード31の投影像における出口外周端31oから最外周側の曲率変化点Cp1までのポンプシェル30側の外縁部である第0投影ポンプ外縁部Ep0の曲率半径rp0とが同一の値とされており、両者の曲率中心Ot0,Op0も一致している。従って、回転軸心ACを含む平面でタービンシェル40を切ったときのタービンシェル40の断面の上記入口外周端41iに対応した点から上記曲率変化点Ct1に対応した点までのシェル内周の曲率半径と、回転軸心ACを含む平面でポンプシェル30を切ったときのポンプシェル30の断面の上記出口外周端31oに対応した点から上記曲率変化点Cp1に対応した点までのシェル内周の曲率半径とは互いに同一となる。すなわち、図3に示すように、タービンブレード41の外郭線41coは、ポンプブレード31の外郭線31coと対称をなす対称領域とポンプブレード31の外郭線31coと対称をなさない非対称領域とを有し、対称領域には、タービンブレード41の入口外周端41iが含まれ、非対称領域には、タービンブレード41の出口内周端41oが含まれる。これにより、ポンプインペラ3からタービンランナ4への作動油の流入をスムースなものとしてトルクの伝達ロスを低減することが可能となる。なお、本発明における「最外周側の曲率変化点」には、例えばブレードとシェルとを互いに(密に)接合する観点から設けられるものは含まれない。
また、タービンブレード41の投影像における最外周側の曲率変化点Ct1から外周側から2番目の曲率変化点Ct2までのタービンシェル40側の外縁部である第1投影タービン外縁部Et1の曲率半径rt1は、ポンプブレード31の投影像における最外周側の曲率変化点Cp1から外周側から2番目の曲率変化点Cp2までのポンプシェル30側の外縁部である第1投影ポンプ外縁部Ep1の曲率半径rp1よりも小さく、第1投影タービン外縁部Et1の曲率中心Ot1は、第1投影ポンプ外縁部Ep1の曲率中心Op1よりも回転軸心AC側に位置している。これにより、装置中心線CCからタービンブレード41の回転軸心ACの延在方向に最も遠い最遠点41xまでの長さdtを装置中心線CCからポンプブレード31の回転軸心ACの延在方向に最も遠い最遠点31xまでの長さdpよりも長くして、タービンランナ4の互いに隣り合うタービンブレード41間に画成される流路の断面積をタービン入口とタービン出口との間の中央部において充分に確保することができるので、当該流路の中央部における流れの剥離の発生を抑制し、トルクの伝達ロスを低減することが可能となる。なお、第1投影ポンプ外縁部Ep1の曲率半径rp1と第1投影タービン外縁部Et1の曲率半径rt1との差(rp1−rt1)は、例えば30〜40mmとされると好ましい。
更に、タービンブレード41の投影像における外周側から2番目の曲率変化点Ct2から当該投影像における出口内周端41oまでのシェル側の外縁部である第2投影タービン外縁部Et2の曲率半径rt2は、ポンプブレード31の投影像における外周側から2番目の曲率変化点Cp2から3番目の曲率変化点Cp3までのシェル側の外縁部である第2投影ポンプ外縁部Ep2の曲率半径rp2よりも小さく、第2投影タービン外縁部Et2の曲率中心Ot2は、第2投影ポンプ外縁部Ep2の曲率中心Op2よりも回転軸心AC側に位置している。これにより、タービンランナ4の互いに隣り合うタービンブレード41間に画成される流路の断面積がタービン出口に向かうにつれて減少するのを抑制(減少幅を小さく)することができるので、当該流路のタービン出口側における流れの剥離の発生を抑制し、トルクの伝達ロスを低減することが可能となる。
また、実施例のトルクコンバータ1では、タービンブレード41の投影像における外周側から2番目(最内周側)の曲率変化点Ct2から当該投影像における出口内周端41oまでのシェル側の外縁部である第2投影タービン外縁部Et2の曲率半径rt2が、ポンプブレード31の投影像における外周側から3番目(最内周側)の曲率変化点Cp3から当該投影像における入口内周端31iまでのシェル側の外縁部である第3投影ポンプ外縁部Ep3の曲率半径rp3よりも小さく、第2投影タービン外縁部Et2の曲率中心Ot2は、第3投影ポンプ外縁部Ep3の曲率中心Op3よりも回転軸心AC側に位置している。これにより、タービンランナ4の互いに隣り合うタービンブレード41間に画成される流路のタービン出口側における断面積をより大きくすることが可能となる。
加えて、実施例のトルクコンバータ1では、ポンプブレード31およびタービンブレード41の回転半径Rtpとステータブレード61の外周端の回転半径Rsoとの差(Rtp−Rso)がポンプブレード31およびタービンブレード41の回転半径Rtpとステータブレード61の内周端の回転半径Rsiとの差(Rtp−Rsi)の2分の1よりも小さくなるようにポンプインペラ3、タービンランナ4およびステータ6の寸法等が定められている(図3参照)。これにより、タービンランナ4の互いに隣り合うタービンブレード41間に画成される流路のタービン出口側における断面積をより大きくすることが可能となり、当該流路のタービン出口側における流れの剥離の発生を抑制してトルクの伝達ロスを低減することが可能となる。
以上説明したように、実施例のトルクコンバータ1では、タービンランナ4の流体出口であるタービン出口におけるタービンブレード41の取付角度が当該タービンランナ4の流体入口であるタービン入口におけるタービンブレード41の取付角度よりも小さくされている。そして、タービンランナ4は、ポンプインペラ3のポンプシェル30、互いに隣り合うポンプブレード31、およびポンプコア32間に画成されるポンプ流路の中心線であるポンプ流路中心線LPFcと直交する当該ポンプ流路の断面積の最大値と最小値との平均を基準面積Srefとしたときに、タービンシェル40、互いに隣り合うタービンブレード41およびタービンコア42間に画成されるタービン流路の中心線であるタービン流路中心線Ltfcと直交する当該タービン流路の断面積Stが|St−Sref|/Sref≦0.2、より好ましくは、|St−Sref|/Sref≦0.15を満たすように構成される。これにより、トーラスの外径に応じた実用上充分なトルク容量を確保すると共にトルク増幅性能を向上させつつ、トーラスを偏平化することによトルクコンバータ1を小型化することが可能となる。
そして、上記実施例のトルクコンバータ1は、例えば車速がおよそ10km/hと極く低速でロックアップクラッチ機構8によるロックアップが実行される車両に極めて好適なものである。すなわち、このような車両にトルク容量の低下を抑制すると共にトルク増幅性能を向上させることができるトルクコンバータ1を搭載すれば、要求されるトルク容量が小さくなることで、トルク増幅性能を確保可能な範囲内でポンプブレード31およびタービンブレード41の回転半径Rtpをダンパユニット7の回転半径Rdp(図1参照)に対して大幅に小さくすることが可能となり、それによりトルクコンバータ1の全体ひいてはトランスミッション全体をより小型化することができる。
また、上記実施例のトルクコンバータ1では、タービン出口でタービンブレード41のタービンシェル40側の外郭線41coとタービンコア42側の内郭線41ciとに内接する内接円ICoの半径roがタービン入口で外郭線41coと内郭線41ciとに内接する内接円ICiの半径riよりも大きくなっており、タービンブレード41の外郭線41coは、タービン出口側でポンプブレード31のポンプシェル30側の外郭線31coよりも回転軸心ACの延在方向に膨らんでいる。これにより、タービン出口におけるタービンブレード41の取付角度を小さくすると共にトーラスを偏平化しても、タービン出口側の領域で互いに隣り合うタービンブレード41間に画成されるタービン流路の断面積を充分に確保し、タービン入口からタービン出口までにおける流路断面積の変化幅を小さくすることができる。この結果、トルクコンバータ1では、トルク容量の低下を抑制すると共にタービン出口付近での流れの剥離を抑制しながらトルク増幅性能を向上させつつ装置全体の小型化を図ることが可能となる。
更に、ポンプインペラ3は、タービンランナ4からの作動油をくみ上げて再度タービンランナ4に供給するものであるから、ポンプブレード31の取付角度をタービンブレード41の取付角度のように小さくする必要はない。従って、ポンプ入口におけるポンプブレード31の取付角度とポンプ出口におけるポンプブレード31の取付角度との差をタービン入口におけるタービンブレード41の取付角度とタービン出口におけるタービンブレード41の取付角度との差よりも小さくすれば、互いに隣り合うポンプブレード31間に画成される流路の断面積の変化幅をより小さくすることができるので、ポンプインペラ3をタービンランナ4のように膨らませる必要がなくなり、それによりトルクコンバータ1をより一層小型化することが可能となる。
また、実施例のトルクコンバータ1は、互いに対向するポンプブレード31の出口外周端31oとタービンブレード41の入口外周端41iとの間の中点(中央)とポンプインペラ3およびタービンランナ4の回転軸心ACとを通ると共に当該回転軸心ACと直交する直線を装置中心線CCとして規定したときに、装置中心線CCから当該タービンブレード41の回転軸心ACの延在方向に最も遠い最遠点41xまでの長さdtが装置中心線CCから当該ポンプブレード31の回転軸心ACの延在方向に最も遠い最遠点31xまでの長さdpよりも長くなるように構成され、装置中心線CCに関して非対称なトーラス(環状流路)を有する。このように、一対のポンプブレード31とタービンブレード41に関して、装置中心線CCからタービンブレード41の回転軸心ACの延在方向に最も遠い最遠点41xまでの長さdtを装置中心線CCからポンプブレード31の回転軸心ACの延在方向に最も遠い最遠点31xまでの長さdpよりも長くすれば、タービン出口側の領域でタービンブレード41の外郭線41coをポンプブレード31の外郭線31coよりも回転軸心ACの延在方向により適正に膨らませて、タービン入口からタービン出口までにおける流路断面積の変化幅をできるだけ小さくすることが可能となる。この結果、タービン流路の断面積St(m)の変動範囲を上記範囲内のものとしたときに、トーラスの外径に応じたトルク容量を確保しつつ、トーラスを偏平化することによりトルクコンバータ1を小型化することが可能となる。
更に、実施例のトルクコンバータ1において、タービンブレード41の投影像における外周側からn番目(ただし“n”は値1以上の任意の整数である)の曲率変化点Ctnからn+1番目の曲率変化点Ctn+1またはタービンブレード41の投影像における出口内周端41oまでのシェル側の外縁部である第n投影タービン外縁部Etnは、ポンプブレード31の投影像における外周側からn番目の曲率変化点Cpnからn+1番目の曲率変化点Cpn+1またはポンプブレード31の投影像における入口内周端31iまでのシェル側の外縁部である第n投影ポンプ外縁部Epnに比べて小さい曲率半径を有し、第n投影タービン外縁部Etnの曲率中心Otnは、第n投影ポンプ外縁部Epnの曲率中心Opnよりも回転軸心AC側に位置する。更に、回転軸心ACを含む平面でタービンシェル40を切ったときのタービンシェル40の断面の上記n番目の曲率変化点Ctnに対応した点からn+1番目の曲率変化点Ctn+1またはタービンブレード41の投影像における出口内周端41oに対応した点までのシェル内周の曲率半径は、回転軸心ACを含む平面でポンプシェル30を切ったときのポンプシェル30の断面の上記n番目の曲率変化点Cpnに対応した点からn+1番目の曲率変化点Cpn+1またはポンプブレード31の投影像における入口内周端31iに対応した点までのシェル内周の曲率半径よりも小さくなる。また、回転軸心ACを含む平面でタービンシェル40を切ったときのタービンシェル40の断面の曲率変化点Ctnに対応した点からn+1番目の曲率変化点Ctn+1または出口内周端41oに対応した点までのシェル内周の曲率中心は、回転軸心ACを含む平面でポンプシェル30を切ったときのポンプシェル30の断面の曲率変化点Cpnに対応した点からn+1番目の曲率変化点Cpn+1または出口内周端41oに対応した点までのシェル内周の曲率中心よりも回転軸心AC側に位置することになる。これにより、装置中心線CCからそれに対応したタービンブレード41の回転軸心ACの延在方向に最も遠い最遠点41xまでの長さdtを装置中心線CCからそれに対応したポンプブレード31の回転軸心ACの延在方向に最も遠い最遠点31xまでの長さdpよりも長くすることが可能となる。
なお、実施例のトルクコンバータ1において、トルク容量の向上と装置の小型化との両立を図るためには、装置中心線CCからタービンブレード41の回転軸心ACの延在方向に最も遠い最遠点41xまでの長さdtと装置中心線CCからポンプブレード31の回転軸心ACの延在方向に最も遠い最遠点31xまでの長さdpとの比dt/dpを例えば1.05≦dt/dp≦1.20の範囲内に定めるとよい。また、トルクコンバータ1の偏平率Λを、Λ=(dt+dp)/(Rtp−Rsi)と表した場合、トルクコンバータ1は、例えば0.5≦Λ≦0.7を満たすように構成されると好ましい。更に、上記実施例のポンプブレード31の投影像はポンプシェル30側の外縁部に3つの曲率変化点Cp1,Cp2およびCp3を含み、上記実施例のタービンブレード41の投影像はタービンシェル40側の外縁部に2つの曲率変化点Ct1およびCt2を含んでいるが、ポンプブレード31およびタービンブレード41の投影像における曲率変化点の数はこれに限られるものではなく、任意に定められてよい。
以上、実施例を用いて本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
本発明は、トルクコンバータのような流体式トルク伝達装置の製造分野において利用可能である。

Claims (5)

  1. ポンプシェルと該ポンプシェルに取り付けられたポンプブレードと該ポンプブレードに取り付けられたポンプコアとを含むポンプインペラと、タービンシェルと該タービンシェルに取り付けられたタービンブレードと該タービンブレードに取り付けられたタービンコアとを含むタービンランナと、ステータブレードを含むと共に前記タービンランナから前記ポンプインペラへの作動流体の流れを整流するステータとを備えた流体式トルク伝達装置において、
    前記タービンランナの流体出口における前記タービンブレードの取付角度は、該タービンランナの流体入口における該タービンブレードの取付角度よりも小さく、
    前記タービンランナは、前記ポンプインペラの前記ポンプシェル、互いに隣り合う前記ポンプブレード、および前記ポンプコア間に画成されるポンプ流路の中心線と直交する該ポンプ流路の断面積の最大値と最小値との平均を基準面積Srefとしたときに、前記タービンシェル、互いに隣り合う前記タービンブレードおよび前記タービンコア間に画成されるタービン流路の中心線と直交する該タービン流路の断面積Stが|St−Sref|/Sref≦0.2を満たすように構成されることを特徴とする流体式トルク伝達装置。
  2. 請求項1に記載の流体式トルク伝達装置において、
    前記タービンランナは、前記タービン流路の断面積Stが
    |St−Sref|/Sref≦0.15
    を満たすように構成されることを特徴とする流体式トルク伝達装置。
  3. 請求項1または2に記載の流体式トルク伝達装置において、
    前記タービンランナの前記流体出口で前記タービンブレードの前記タービンシェル側の外郭線と該タービンブレードの前記タービンコア側の内郭線とに内接する内接円の半径は、該タービンランナの流体入口で前記外郭線と前記内郭線とに内接する内接円の半径よりも大きく、
    前記タービンブレードの前記外郭線は、前記タービンランナの前記流体出口側で前記ポンプブレードの前記ポンプシェル側の外郭線よりも前記ポンプインペラおよび前記タービンランナの回転軸心の延在方向に膨らんでいることを特徴とする流体式トルク伝達装置。
  4. 請求項3に記載の流体式トルク伝達装置において、
    互いに対向する前記ポンプブレードの流体出口外周端と前記タービンブレードの流体入口外周端との間の中央と前記ポンプインペラおよび前記タービンランナの回転軸心とを通ると共に該回転軸心と直交する装置中心線から該タービンブレードの前記回転軸心の延在方向に最も遠い最遠部までの長さが前記装置中心線から該ポンプブレードの前記回転軸心の延在方向に最も遠い最遠部までの長さよりも長くなるように構成されることを特徴とする流体式トルク伝達装置。
  5. 請求項3または4に記載の流体式トルク伝達装置において、
    前記タービンブレードの前記外郭線は、前記ポンプブレードの前記外郭線と対称をなす対称領域と該ポンプブレードの該外郭線と対称をなさない非対称領域とを有しており、前記対称領域は、前記タービンブレードの流体入口外周端を含み、前記非対称領域は、前記タービンブレードの流体出口内周端を含むことを特徴とする流体式トルク伝達装置。
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