JP5245840B2 - 移乗装置、バランス状態評価装置、バランス状態評価方法、及びプログラム - Google Patents

移乗装置、バランス状態評価装置、バランス状態評価方法、及びプログラム Download PDF

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本発明は、移乗装置、バランス状態評価装置、バランス状態評価方法、及びプログラムに関する。
自立歩行が困難な人にとって寝台から車椅子への移乗を自立的にすることは容易ではなく、移乗の際、介護者の手助けが必要になる場合がある。しかしながら、移乗の際、介護者の手助けが常に必要になると、介護者にとっては、肉体的な負担に精神的な負担も加わり、介護負担が著しく重くなってしまう。
従来から被介護者の移乗を支援するために様々な装置が開発されている。例えば、特許文献1には、伸縮量が調整可能なスライド台座を有する移乗支援装置が開示されている。
特開2006−305092号公報
被介護者による自立的な移乗を支援する移乗装置を実現するに際しては、特に移乗過程での移乗装置の安定性を高めることが要求される。移乗過程で移乗装置の安定性が著しく損なわれる場合、移乗過程で移乗装置が転倒してしまう可能性もある。なお、移乗装置の安定性を高めるため、移乗装置自体を強固に土台等に固定しても良いが、実生活空間に導入する装置としては現実的ではない。
被介護者が搭乗若しくは寄り掛かる可動部を変位させることによって、被介護者を移乗させる場合、被介護者は、特に大きなストレスを受けることなく移乗することができる。しかしながら、被介護者の重量が加わった状態で可動部が変位するため、被介護者の移乗時の安定性を高めることは容易ではない。
上述の説明から明かなように、被介護者の移乗時の装置の安定性を高めることが強く要求される。
本発明に係る移乗装置は、被介護者を移乗する移乗装置であって、少なくとも前記被介護者及び前記移乗装置に対応する複数の質点を含む質点系の重心の位置を算出し、前記移乗装置が接地する接地面に対して前記質点系の前記重心を鉛直方向に投影した位置にある重心投影点の位置を算出する。重心投影点の位置を活用することで、被介護者の移乗時の移乗装置の安定性を高めることが可能になる。
前記移乗装置は、前記被介護者を移乗させる可動部、及び前記可動部が連結した本体部を少なくとも備え、前記質点系は、前記可動部に対応する質点、及び前記本体部に対応する質点を含む、と良い。
前記移乗装置の幾何学形状に応じて定まる少なくともN(但し、Nは、2以上の自然数とする)以上のN次元座標系の夫々にて、前記質点系の重心及び前記重心投影点の位置を算出する、と良い。
前記接地面における前記移乗装置の支点を結んで形成される囲み仮想線と前記重心投影点間の平面的な位置関係に基づいて前記移乗装置の安定性を判断する、と良い。
前記安定性の判断結果に応じて移乗装置の動作状態を制御する、と良い。
前記可動部を変位させることに要する力に基づいて前記被介護者の質量を算出する、と良い。
本発明にかかるバランス状態評価装置は、少なくとも移動対象物及び当該移動対象物を変位させる搬送装置に対応する複数の質点を含む質点系の重心の位置を算出し、前記搬送装置が接地する接地面に対して前記質点系の前記重心を鉛直方向に投影した位置にある重心投影点の位置を算出する。
前記搬送装置は、前記移動対象物を変位させる可動部、及び前記可動部が連結した本体部を少なくとも備え、前記質点系は、前記可動部に対応する質点、及び前記本体部に対応する質点を含む、と良い。
前記搬送装置の幾何学形状に応じて定まる少なくともN(但し、Nは、2以上の自然数とする)以上のN次元座標系の夫々にて、前記質点系の前記重心及び前記重心投影点の位置を算出する、と良い。
前記接地面における前記搬送装置の支点を結んで形成される囲み仮想線と前記重心投影点との平面的な位置関係に基づいて前記搬送装置の安定性を評価する、と良い。
本発明に係るバランス状態評価方法は、少なくとも移動対象物及び当該移動対象物を変位させる搬送装置に対応する複数の質点を含む質点系の重心の位置を算出し、前記搬送装置が接地する接地面に対して前記質点系の前記重心を鉛直方向に投影した位置にある重心投影点の位置を算出する。
本発明にかかるプログラムは、被介護者を移乗する移乗装置に実装されるコンピュータに格納されるプログラムであって、少なくとも前記被介護者及び前記移乗装置に対応する複数の質点を含む質点系の重心の位置を前記コンピュータに算出させ、前記移乗装置が接地する接地面に対して前記質点系の前記重心を鉛直方向に投影した位置にある重心投影点の位置を前記コンピュータに算出させる。
本発明によれば、被介護者の移乗時の装置の安定性を高めることができる。
本発明の第1の実施形態にかかる移乗装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態にかかる移乗装置の概略的な側面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる基準座標系と装置座標系との関係を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる囲い仮想線と重心との関係を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる移乗装置に対応する複数の質点を含む質点系を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる移乗装置の動作を説明するための概略的なフローチャートである。 本発明の第2の実施形態にかかる移乗装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態にかかる移乗装置の概略的な側面図である。 本発明の第3の実施形態にかかるアーム部のバリエーションを説明するための模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、各実施の形態は、説明の便宜上、簡略化されている。図面は簡略的なものであるから、図面の記載を根拠として本発明の技術的範囲を狭く解釈してはならない。図面は、もっぱら技術的事項の説明のためのものであり、図面に示された要素の正確な大きさ等は反映していない。同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。上下左右といった方向を示す言葉は、図面を正面視した場合を前提として用いるものとする。
〔第1の実施の形態〕
以下、図1乃至図6を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、移乗装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。図2は、移乗装置の概略的な側面図である。図3は、基準座標系と装置座標系との関係を示す説明図である。図4は、囲い仮想線と重心との関係を示す説明図である。図5は、移乗装置に対応する複数の質点を含む質点系を説明するための説明図である。図6は、移乗装置の動作を説明するための概略的なフローチャートである。
図1に示すように、移乗装置(搬送装置)100は、重量検出器50、アーム角検出器51、θgnd検出部52、報知部60、アクチュエータ61、制御部70、及びデータ格納部80を有する。制御部70は、評価値算出部71、バランス状態評価部72、及び安定化指示部73を有する。評価値算出部71は、負荷質量算出部71a、重心位置算出部71b、及び重心投影点位置算出部71cを有する。
移乗装置100は、評価値算出部71の算出結果に基づいて、移乗装置100のバランス状態を評価する。より詳細には、移乗装置100は、被介護者及び移乗装置100に対応する質点を含む質点系の重心位置を算出し、移乗装置100が接地する接地面に対して前記重心を鉛直方向に投影した重心投影点の位置を算出する。移乗装置100は、重心投影点の位置に基づいて移乗装置100のバランス状態を評価する。これによって、被介護者の移乗時における移乗装置100の安定性を効果的に高めることが可能になる。
なお、後述の説明から明らかなように、移乗装置100は、接地面における移乗装置100の支持点を結んで形成される囲み仮想線の範囲内に重心投影点が存在するか否かに基づいて、移乗装置100の現在のバランス状態を評価する。これによって、比較的簡易な方法によって安定性を評価することができる。なお、バランス状態の評価とは、バランスがとれた状態にあるのか、バランスがとれていない状態にあるのかという観点から移乗装置100の安定性を評価することを意味する。なお、囲み仮想線の範囲内に重心投影点が存在する状態をバランスがとれた状態とする。
図1を参照した説明の前に、図2乃至図5を参照して、移乗装置100の構成及び機能について説明する。
図2乃至図5に示すように、移乗装置100は、フレーム部材10、車輪11〜14、胴部20、回動部25、及びアーム部(稼動部)26を有する。フレーム部材10、車輪11〜14、胴部20、及び回動部25によって移乗装置100の本体部が形成される。車輪11、14は、回転軸(不図示)によって連結している。車輪12、13についても同様である。フレーム部材10の背面には、上述の回転軸を回動可能に軸支する支持機構(不図示)が固設されている。フレーム部材10の前面には、中空の筐体内に様々な部品(圧力センサ、エンコーダ、ジャイロセンサ、コンピュータ、液晶表示装置、アクチュエータ、温度センサ等)が内蔵された胴部20が固設されている。尚、図1に示した各要素は、胴部20に内蔵される。
胴部20の上端には、z軸と平行な回転軸を有する回動部25が設けられている。回動部25は、移乗装置100が内蔵するCPU(Central Processing Unit)からの指令に応じて回動する。なお、回動部25は、胴部20に対する配置関係を保ちつつ、その場に居ながら回動する。アーム部26は、回動部25の回動に応じて、回動部25の回転軸を回転中心として回動する。
アーム部26は、1以上のリンクからなる。アーム部26には、被介護者(移動対象物)27が搭乗又は寄りかかる等によって接触する。被介護者27は、アーム部26により支持された状態で、例えば、寝台から車椅子に移乗する。なお、本実施形態では、アーム部26を簡略化して表示しているが、一般的なロボットアームのように、複数のリンクを連結させてアーム部26を形成しても良い。
図2乃至図5に示すように、移乗装置100の幾何学的な形状に応じて、xyz座標系が設定されている。x軸は、移乗装置100の長手方向に設定されている。y軸は、移乗装置100の高さ方向に設定されている。z軸は、移乗装置100の幅方向に設定されている。xyz座標系の原点は、車輪13の配置位置に対応づけて設定されている。なお、xyz座標系は、質点系内の質点の相対的な位置関係を把握するために設定されており、従って、xyz座標系の原点を設定する場所は任意である。
移乗装置100のバランス状態を判断するため、図3に示すように、上述のxyz座標系に加えて、基準座標系(世界座標系)も設定されている。基準座標系(XYZ座標系)の設定によって、接地面に対して質点系の重心を鉛直方向(Y軸方向)に投影した位置にある質点投影点の位置を算出することが可能になる。
移乗装置100に対応して設定されたxyz座標系は、移乗装置100が接地する接地面の傾斜等に応じて基準座標系内で空間的に変動する。従って、接地面の状態が不定の場合には、xyz座標系のみでは移乗装置100のバランス状態を評価することは難しい。説明の便宜上、上述の基準座標系との区別のために、移乗装置100に対応して設定されるxyz座標系を装置座標系と呼ぶこともある。なお、図3では、説明の便宜上、YZ座標の図示は省略されている。
図4に示すように、接地面における移乗装置100の接地点(移乗装置100の支点)を結ぶことで囲み仮想線IL1が形成される。以下、説明の便宜上、囲み仮想線IL1を支持多角形と呼ぶこともある。
図2(a)には、xy座標系に含まれる質点の重心Msys(xy)が示されている。図2(b)には、yz座標系に含まれる質点の重心Msys(yz)が示されている。
重心Msys(xy)は、図3に示すように接地面に対して鉛直方向に投影される。接地面には、質点系の重心が投影された重心投影点が形成される。xy座標系の原点と重心投影点間の距離(Xcog)を算出することで、重心投影点の位置を算出することができる。重心Msys(yz)についても同様である。つまり、yz座標系の原点と重心投影点間の距離(Zcog)を算出することで、重心投影点の位置を算出することができる。
このようにして、図4に模式的に示すように、xz座標系内での重心投影点GPPの位置を算出することができる。移乗装置100は、xz座標系内で、重心投影点GPPと囲み仮想線IL1との相対的な位置関係を評価する。移乗装置100は、この評価結果に基づいてバランス状態を評価する。
なお、重心Msys(xy)は、図5に示す質点MaからMcの重心である。質点Maは、アーム部26に対応する質点である。なお、質点Maは、アーム部26の重心に対応する。質点Mbは、被介護者27に対応する質点である。質点Mbは、被介護者27の重心に対応する。質点Mcは、回動部25、胴部20、フレーム部材10、車輪11〜14からなる剛体の重心に対応する質点である。
なお、質点Mcは、xy座標系において、長さLc、角度θcの位置ベクトルで特定される。他の質点Ma、Mbについても同様である。また、重心Msys(xy)についても同様である。なお、重心Msys(xy)の位置ベクトルは、質点Ma〜Mcの位置ベクトルの和により定まる。重心Msys(yz)についても、重心Msys(xy)と同様に考えることができる。
上述の説明を踏まえて、図1を参照して説明する。はじめに接続関係について説明する。重量検出器50の出力は、負荷質量算出部71aに接続される。アーム角検出器51の出力は、重心位置算出部71bに接続される。θgnd検出部52の出力は、重心投影点位置算出部71cに接続される。負荷質量算出部71aの出力は、重心位置算出部71bに接続される。重心位置算出部71bの出力は、重心投影点位置算出部71cに接続される。重心投影点位置算出部71cの出力は、バランス状態評価部72に接続される。バランス状態評価部72の出力は、安定化指示部73に接続される。バランス状態評価部72の出力は、報知部60に接続される。安定化指示部73の出力は、アクチュエータ61に接続される。データ格納部80の出力は、重心位置算出部71b、及び重心投影点位置算出部71cに接続される。
以下、移乗装置100の構成及び機能について具体的に説明する。
図1に示す移乗装置100は、コンピュータである。移乗装置100は、ハードディスク等のストレージに格納されたプログラムをCPUで実行する。移乗装置100は、移乗装置100の状態に応じて取得した値を予めプログラムに書き込まれた演算式に代入し、重心投影点GPPの位置を算出する。移乗装置100は、算出した重心投影点GPPと囲み仮想線IL1との相対的な位置関係を評価する。このようにして、移乗装置100は、現在のバランス状態を評価する。移乗装置100は、バランス状態の評価結果を被介護者27に対して報知部60を介して報知する。また、評価結果に応じて、移乗装置100は、安定化指示部73にアクチュエータを制御させることでアンバランスな状態からバランスがとれた状態に移乗装置100の状態を推移させる。
重力検出器50は、被介護者27の重量を検出する。重量検出器50は、例えば、圧力センサである。
アーム角検出器51は、アーム部26の傾斜角度を検出する。より詳細には、アーム角検出器51は、x軸方向に対してアーム部26の長手方向がなす角度を検出する。アーム角検出器51は、例えば、ロータリーエンコーダである。
θgnd検出部52は、図3に示すように、基準座標系のX軸と装置座標系のx軸とがなす角度を検出する。θgnd検出部52は、例えば、ジャイロスコープである。
負荷質量算出部71aは、重量検出器50の出力に基づいて被介護者27の重量を算出する。ここでは、被介護者27の重量を質点Maの質量とみなす。
重心位置算出部71bは、xy座標系及びyz座標系の夫々について被介護者27が乗った状態の移乗装置100の重心を算出する。具体的には、重心位置算出部71bは、次の演算式(1)を実行する。重心位置算出部71bは、演算式(1)の実行によって、xy座標系における重心Msys(xy)の位置を算出する。
Figure 0005245840
但し、msysは、システム全体の質量であり、m+m+mである。mは、質点Maの質量である。Lは、質点Maの位置ベクトルのベクトル長である。mは、質点Mbの質量である。Lは、質点Mbの位置ベクトルのベクトル長である。mは、質点Mcの質量である。Lは、質点Mcの位置ベクトルのベクトル長である。θは、質点Maの位置ベクトルとx軸とがなす角度である。θは、質点Mbの位置ベクトルとx軸とがなす角度である。θは、質点Mcの位置ベクトルとx軸とがなす角度である。
重心位置算出部71bは、演算式(1)を実行するに際して、代入されるべき質点の質量、質点の位置ベクトルのベクトル長及びベクトル角をデータ格納部80から取得する。
データ格納部80には、質点Mcの位置ベクトルのベクトル長及びベクトル角、並びに質点Mcの質量が格納されている。なお、上述のように、質点Mcは、回動部25、胴部20、フレーム部材10、及び車輪11〜14からなる剛体の重心に対応する。
データ格納部80には、アーム角に対応づけて、質点Maの位置ベクトルのベクトル長及びベクトル角、並びに質点Maの質量が格納されている。なお、上述のように、質点Maは、アーム部26に対応する。
データ格納部80には、アーム角に対応づけて、質点Mbの位置ベクトルのベクトル長及びベクトル角が格納されている。なお、上述のように、質点Mbは、被介護者27に対応する。
重心位置算出部71bは、データ格納部80に格納された上述の値をデータ格納部80から取得する。なお、このとき、重心位置算出部71bは、アーム各検出器51で検出されたアーム角に対応する値を取得する。また、重心位置算出部71bは、負荷質量算出部71aで算出された質点Mbの質量を取得し、演算式(1)に代入する。なお、データ格納部80に格納されている値のうち、アーム角に応じて変動しないものについては、演算式(1)に予め実数として代入しておいてもよい。これによって、代入処理の負担を低減することができる。なお、演算式(1)は、プログラムの中に予め書き込まれているものとする。
なお、データ格納部80には、アーム部26の長さ、質量、回動部25の質量、胴部20の質量、フレーム部材10の質量、車輪11〜14の質量も格納されている。
重心位置算出部71bは、上述の演算式(1)を実行した後、次の演算式(2)及び(3)を実行する。
Figure 0005245840

Figure 0005245840
これによって、図3に示すように、装置座標系での重心Msys(xy)の位置ベクトルのベクトル長Lcogとベクトル角θcogを算出する。なお、重心位置算出部71bは、装置座標系のxy座標系でのベクトル長Lcogとベクトル角θcogの算出に加えて、装置座標系のyz座標系でのベクトル長及びベクトル角も算出する。
重心位置算出部71bは、yz座標系の場合も上述と同様の演算を実行する。従って、重複する説明は省略する。
重心投影点位置算出部71cは、装置座標系における原点と重心投影点間の距離を算出する。重心投影点位置算出部71cは、xy座標系においてXcogを算出する。重心投影点位置算出部71cは、yz座標系についても同様に、Zcogを算出する。
重心投影点位置算出部71cは、次の演算式(4)を実行する。
Figure 0005245840
なお、θgndは、図3に示すように基準座標系の軸Xと装置座標系の軸xとがなす角度である。
角度θgndは、ジャイロセンサ等から形成されるθgnd検出部52で取得され、重心投影点位置算出部71cに入力される。
このようにして重心投影点位置算出部71cは、xy座標系にて、その原点と重心投影点間の距離Xcogを算出する。なお、重心投影点位置算出部71cは、同様にして、yz座標系にて、その原点と重心投影点間の距離Zcogを算出する。
バランス状態評価部72は、重心投影点位置算出部71cによる算出値Xcog、Zcogの値に基づいて、重心投影点GPPと囲み仮想線IL1と位置関係を評価する。なお、囲み仮想線IL1の位置情報(例えば、x=a〜b、z=c〜d(但し、a〜dは、任意の整数とする))は、予めデータ格納部80に格納されている。バランス状態評価部72には、囲み仮想線IL1の位置情報がデータ格納部80から供給される。なお、囲み仮想線IL1の位置情報を予めプログラムに組み込んでおいても良い。
バランス状態評価部72は、ここでは、次のように動作する。
バランス状態評価部72は、算出値Xcog、Zcogの値に応じて定まる重心投影点GPPの位置が囲み仮想線IL1で規定される領域内にある場合、被介護者27を移乗している移乗装置100のバランスが取れている、と評価する。そして、これに応じた値の信号(例えば、論理値1)を出力する。
バランス状態評価部72は、算出値Xcog、Zcogの値に応じて定まる重心投影点GPPの位置が囲み仮想線IL1で規定される領域外にある場合、被介護者27を移乗している移乗装置100のバランスが取れていない、と評価する。そして、これに応じた値の信号(例えば、論理値0)を出力する。
なお、バランス状態評価部72の動作内容は任意である。現在のバランス状態を3段階で評価しても良い。現在のバランス状態を3段階以上の階層で評価しても良い。
報知部60は、被介護者27に対してバランス状態評価部72の判定結果を報知する。報知部60は、バランス状態評価部72から論理値1を受信すると、被介護者27に対して、バランスが取れているということを報知する。報知部60は、バランス状態評価部72から論理値0を受信すると、被介護者27に対して、バランスがとれていないということを報知する。なお、報知部60によるバランス状態の報知方法は任意である。報知部60として、一般的な表示装置を採用し、画面上にバランス状態評価部72の評価結果を言語で表示しても良い。報知部60として、発光源を採用し、バランス状態評価部72の評価結果に応じて発光源を点灯させても良い。
安定化指示部73は、バランス状態評価部72から論理値0を受信するとアクチュエータ61に対して安定化の指示をする。これによって、囲み仮想線IL1の範囲外にある重心投影点を囲み仮想線IL1の範囲内に移動するような制御を実現する。
アクチュエータ61は、安定化指示部73の指令に応じて動作する。アクチュエータ61の具体的な動作内容は任意である。例えば、アクチュエータ61は、安定化指示部73から伝達する安定化支持信号に応じて、アクチュエータ61が有する構造部品を伸縮させる。
安定化指示部73とアクチュエータ61による協同によって、囲み仮想線IL1の範囲外にある重心投影点の囲み仮想線IL1の範囲内への移動が実行される。例えば、アクチュエータ61の動作に応じて、フレーム部材10がx軸方向に沿って伸張する。これによって、移乗装置100自体の安定性が高められる。結果として、上述のように重心投影点の移動が実現される。
なお、移乗装置100のバランス状態を改善する具体的な方法は任意である。フレーム部材10に対してカウンターウェイト部を設け、カウンターウェィト部の傾きを調整することによって、移乗装置100のバランス状態を制御しても良い。
データ格納部80は、ハードディスク、メモリ等の一般的なストレージである。データ格納部80には、上述のように様々な値が格納されている。なお、データ格納部80におけるデータの格納方法は任意である。
最後に、図6を参照して、移乗装置100の動作について説明する。なお、移乗装置100は、ある一定の周期でバランス状態を評価する。もともと移乗装置100は、静的な装置であり、ある時点においては移乗装置100は静止しているものと把握することができる。より短い周期で移乗装置100の現在のバランス状態を評価することによって、移乗装置100の信頼性を効果的に高めることができる。
まず、測定値の取得をする(S100)。具体的には、重量検出器50は、被介護者27の重量に応じた値を検出する。アーム角検出器51は、アーム部26のアーム角を検出する。θgnd検出部52は、装置座標系のx軸と基準座標系のX軸とがなす角を検出する。また、θgnd検出部52は、装置座標系のz軸と基準座標系Z軸とがなす角を検出する。なお、CPUからの制御信号に応じて各測定値を取得しても良いし、一定の周期で測定値を取得するように予め設定しておいても良い。
次に、負荷質量の算出をする(S101)。具体的には、負荷質量算出部71aは、重量検出器50の測定値に基づいて被介護者27の質量を算出する。なお、重量検出器50の測定値と被介護者27の質量との関係は、予め実験等によって関係式を算出しておいても良い。これによって、実験に基づいて算出された関係式に、重量検出器50により測定された今回の測定値を代入することによって被介護者27の質量を簡易に算出することができる。なお、関係式を演算する以外にも、測定値と質量が対応付けられたテーブルを参照することで負荷質量を求めても良い。
次に、重心位置の算出をする(S102)。つまり、重心位置算出部71bは、xy座標系及びyz座標系ごとに、上述の演算式(1)乃至(3)を実行する。
まず、重心位置算出部71bは、アーム角検出器51の測定値を取得する。重心位置算出部71bは、アーム角検出器51により検出されたアーム角に基づいて、このアーム角に対応する質点Maの位置ベクトルのベクトル長及びベクトル角をデータ格納部80から取得する。質点Mbの位置ベクトルのベクトル長及びベクトル角についても同様である。また、重心位置算出部71bは、その他の固定値についてもデータ格納部80から取得する。そして、これらの値を演算式(1)に代入する。そして、装置座標系における重心位置を算出する。重心位置算出部71bは、演算式(1)の算出後に、演算式(2)及び(3)を実行する。このようにして、重心位置算出部71bは、重心投影点の位置を算出するために必要な値を算出する。
次に、重心投影点の位置を算出する(S103)。まず、重心投影点位置算出部71cは、xy座標系における重心投影点の位置を算出する。重心投影点位置算出部71cは、基準座標系のX軸に対して装置座標系のx軸がなす角をθgnd検出部52から取得する。重心投影点位置算出部71cは、xy座標系における重心位置を示す算出値を重心位置算出部71bから取得する。重心投影点位置算出部71cは、取得した値を上述の演算式(4)に代入する。これによって、xy座標系における重心投影点の位置を算出する。
次に、重心投影点位置算出部71cは、yz座標系における重心投影点の位置を算出する。重心投影点位置算出部71cは、基準座標系のZ軸に対して装置座標系のz軸がなす角をθgnd検出部52から取得する。重心投影点位置算出部71cは、yz座標系における重心位置を示す算出値を重心位置算出部71bから取得する。重心投影点位置算出部71cは、取得した値を上述の演算式(4)に代入する。これによって、yz座標系における重心投影点の位置を算出する。
次に、バランスがとれているか否かを判定する(S104)。具体的には、算出した重心投影点が囲み仮想線IL1の範囲(支持多角形)内にあるのか否かを判定する。まず、バランス状態評価部72は、データ格納部80から支持多角形の範囲を示す値を取得する。バランス状態評価部72は、重心投影点位置算出部71cにより算出された値と支持多角形の範囲を示す値との比較に基づいて現在のバランス状態を評価する。なお、バランス状態の評価方法は任意である。バランス状態の評価方法について上述のとおりである。
バランスがとれていない場合には、安定化の実行をする(S105)。具体的には、安定化指示部73は、バランス状態評価部72の評価結果に応じて、アクチュエータ61に対して動作指令をする。アクチュエータ61の動作によって、上述のように移乗装置100の安定化が図られる。なお、バランスがとれている場合には、スタートに戻る。そして、上述の工程を実行する。所定の周期で図6に示すフローを繰り返すことによって、移乗装置100の信頼性を効果的に高めることができる。
上述の説明から明かなように、本実施形態に係る移乗装置100は、被介護者及び移乗装置100に対応する質点を含む質点系の重心位置を算出し、移乗装置100が接地する接地面に対して前記重心を鉛直方向に投影した重心投影点の位置を算出する。移乗装置100は、重心投影点の位置に基づいて移乗装置100のバランス状態を評価する。これによって、被介護者の移乗時における移乗装置100の安定性を効果的に高めることが可能になる。また、移乗装置100は、接地面における移乗装置100の支持点を結ぶ囲み仮想線の範囲内に重心投影点が存在するか否かに基づいて、移乗装置100の現在のバランス状態を評価する。これによって、比較的簡易な方法によって安定性を評価することができる。
移乗装置100は、一般的に、その場に居ながら、被介護者27の移乗を実行する。従って、比較的長い周期で上述の安定性評価を実行しても良い。但し、被介護者27を移乗する態様によっては、短い周期で上述の安定性評価を実行することが必要になる。
〔第2の実施の形態〕
以下、図7及び図8を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、移乗装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。図8は、移乗装置の概略的な側面図である。
本実施形態では、第1の実施形態とは異なる方法によって、被介護者27の質量(負荷質量)を算出する。このような場合であっても第1の実施形態で説明したものと同様の効果を得ることができる。
図7に示すように、重量検出器50に代えてトルクセンサ53が設けられている。トルクセンサ53の出力は、負荷質量算出部71aに接続される。また、θgnd検出部52の出力は、負荷質量算出部71aにも接続される。データ格納部80の出力は負荷質量算出部71aにも接続される。アーム角検出器51の出力は、負荷質量算出部71aに接続される。
トルクセンサ53は、アーム部26を可動させるモータに供給される電流量の検出に基づいて、アーム部26が受けるトルクをセンシングする。なお、アーム部26が受けるトルクの測定方法は任意である。
本実施形態では、負荷質量mを算出するために、図8に模式的に示すように、アーム部26を初期位置から所定の力で回動させる。アーム部26を初期位置に保持するために必要になるトルクは、トルクセンサ53で検出される。測定値θgndは、θgnd検出部52から負荷質量算出部71aに供給される。アーム部26の回動時に必要になるトルクは、トルクセンサ53で検出される。質点Maの位置ベクトルのベクトル長、ベクトル角はデータ格納部80に格納されている。質点Mbの位置ベクトルの長さ、ベクトル角はデータ格納部80に格納されている。アーム部26の長手方向が装置座標系のx軸に対してなす角度は、アーム角検出器51によって検出される。
負荷質量算出部71aは、次の演算式(5)を実行する。具体的には、負荷質量算出部71は、代入されるべき値を取得し、これを演算式(5)に代入する。このようにして負荷質量mを算出する。
Figure 0005245840
なお、gは重力加速度を示す。τ'は、機械的な摩擦などに起因するトルクである。τは、アーム部の変位に必要になるトルクである。mは、質点Maの質量である。lは、質点Maの位置ベクトルのベクトル長である。θgndは、装置座標系のx軸と基準座標系のX軸とがなす角度である。mは、質点Mbの質量である。lは、質点Mbの位置ベクトルのベクトル長である。ξは、初期位置にあるアーム部の長手方向が装置座標系のx軸に対してなす角度である。ξは、変位後のアーム部の長手方向が装置座標系のx軸に対してなす角度である。
負荷質量算出部71aは、演算式(5)へ取得値を代入することで、被介護者27の重量に対応する負荷質量mbを算出する。重量検出器50に代えてトルクセンサ53を採用することによって移乗装置100の低価格化を図ることができる場合がある。
〔第3の実施の形態〕
以下、図9を参照して本発明の第3の実施形態について説明する。図9は、アーム部のバリエーションを説明するための模式図である。
本実施形態では、複数のリンク棒26a〜26cを連結部材CNPを介して連結させることでアーム部26を形成する。このような場合であっても第1及び第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態の場合には、質点Maは、リンク棒26a〜26c及び連結部材CNPに対応する質点の重心に対応して設定される。
本発明の技術的範囲は上述の実施形態に限定されない。評価値算出部71に対応する安定評価値算出装置は、移乗装置以外の用途にも適用することができる。
被介護者に対応する負荷質量を算出する具体的な方法は任意である。被介護者の重量を予め測定し、その測定値を移乗装置100に入力することで被介護者に対応する負荷質量を算出しても良い。バランス状態評価部72による算出値の評価手法は任意である。
移乗装置は、何らかの移動対象物を搬送する搬送装置として把握することもできる。評価値算出部71をバランス状態評価装置と把握することもできる。評価値算出部71とバランス状態評価部72とを含めてバランス状態評価装置と把握することもできる。なお、制御部70は、CPUでプログラムが実行されて実現される。本願に開示のフローチャートには、プログラム発明も十分に開示されている。
本発明は、例えば、移乗装置に適用することができる。
100 移乗装置
10 フレーム部材
11-14 車輪
20 胴部
25 回動部
26 アーム部
27 被介護者
50 重量検出器
51 アーム角検出器
52 θgnd検出部
53 トルクセンサ
60 報知部
61 アクチュエータ
70 制御部
71 評価値算出部
71a 負荷質量算出部
71b 重心位置算出部
71c 重心投影点位置算出部
72 バランス状態評価部
73 安定化指示部
80 データ格納部

Claims (12)

  1. 被介護者を移乗する移乗装置であって、
    鉛直方向の1軸(Y軸)及び水平方向の直交2軸(X軸、Z軸)を座標軸とする直交3軸方向の基準座標系と、前記移乗装置の幾何学的な形状に応じて設定され、前記移乗装置の高さ方向の1軸(y軸)及び直交2軸(x軸、z軸)を座標軸とする直交3軸方向の装置座標系と、を設定し、
    前記装置座標系において、少なくとも前記被介護者及び前記移乗装置に対応する複数の質点を含む質点系の重心の位置を算出し、
    前記X軸と前記x軸とがなす角及び前記Z軸と前記z軸とがなす角の少なくとも一方と、算出した前記重心の位置と、に基づいて、前記移乗装置が接地する接地面に対して前記質点系の前記重心を鉛直方向に投影した位置にある重心投影点の位置を算出する、移乗装置。
  2. 前記移乗装置は、前記被介護者を移乗させる可動部、及び前記可動部が連結した本体部を少なくとも備え、
    前記質点系は、前記可動部に対応する質点、及び前記本体部に対応する質点を含むことを特徴とする請求項1に記載の移乗装置。
  3. 前記移乗装置の幾何学形状に応じて定まる少なくともN(但し、Nは、2以上の自然数とする)以上のN次元座標系の夫々にて、前記質点系の重心及び前記重心投影点の位置を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の移乗装置。
  4. 前記接地面における前記移乗装置の支点を結んで形成される囲み仮想線と前記重心投影点間の平面的な位置関係に基づいて前記移乗装置の安定性を判断することを特徴とする請求項3に記載の移乗装置。
  5. 前記安定性の判断結果に応じて移乗装置の動作状態を制御することを特徴とする請求項4に記載の移乗装置。
  6. 前記可動部を変位させることに要する力に基づいて前記被介護者の質量を算出することを特徴とする請求項2に記載の移乗装置。
  7. 移動対象物及び当該移動対象物を変位させる搬送装置のバランス状態評価装置であって、
    鉛直方向の1軸(Y軸)及び水平方向の直交2軸(X軸、Z軸)を座標軸とする直交3軸方向の基準座標系と、前記搬送装置の幾何学的な形状に応じて設定され、前記搬送装置の高さ方向の1軸(y軸)及び直交2軸(x軸、z軸)を座標軸とする直交3軸方向の装置座標系と、を設定し、
    前記装置座標系において、少なくとも移動対象物及び当該移動対象物を変位させる搬送装置に対応する複数の質点を含む質点系の重心の位置を算出し、
    前記X軸と前記x軸とがなす角及び前記Z軸と前記z軸とがなす角の少なくとも一方と、算出した前記重心の位置と、に基づいて、前記搬送装置が接地する接地面に対して前記質点系の前記重心を鉛直方向に投影した位置にある重心投影点の位置を算出する、バランス状態評価装置。
  8. 前記搬送装置は、前記移動対象物を変位させる可動部、及び前記可動部が連結した本体部を少なくとも備え、
    前記質点系は、前記可動部に対応する質点、及び前記本体部に対応する質点を含むことを特徴とする請求項7に記載のバランス状態評価装置。
  9. 前記搬送装置の幾何学形状に応じて定まる少なくともN(但し、Nは、2以上の自然数とする)以上のN次元座標系の夫々にて、前記質点系の前記重心及び前記重心投影点の位置を算出することを特徴とする請求項7又は8に記載のバランス状態評価装置。
  10. 前記接地面における前記搬送装置の支点を結んで形成される囲み仮想線と前記重心投影点との平面的な位置関係に基づいて前記搬送装置の安定性を評価することを特徴とする請求項9に記載のバランス状態評価装置。
  11. 移動対象物及び当該移動対象物を変位させる搬送装置のバランス状態評価方法であって、
    鉛直方向の1軸(Y軸)及び水平方向の直交2軸(X軸、Z軸)を座標軸とする直交3軸方向の基準座標系と、前記搬送装置の幾何学的な形状に応じて設定され、前記搬送装置の高さ方向の1軸(y軸)及び直交2軸(x軸、z軸)を座標軸とする直交3軸方向の装置座標系と、を設定し、
    前記装置座標系において、少なくとも移動対象物及び当該移動対象物を変位させる搬送装置に対応する複数の質点を含む質点系の重心の位置を算出し、
    前記X軸と前記x軸とがなす角及び前記Z軸と前記z軸とがなす角の少なくとも一方と、算出した前記重心の位置と、に基づいて、前記搬送装置が接地する接地面に対して前記質点系の前記重心を鉛直方向に投影した位置にある重心投影点の位置を算出する、バランス状態評価方法。
  12. 被介護者を移乗する移乗装置に実装されるコンピュータに格納されるプログラムであって、
    鉛直方向の1軸(Y軸)及び水平方向の直交2軸(X軸、Z軸)を座標軸とする直交3軸方向の基準座標系と、前記移乗装置の幾何学的な形状に応じて設定され、前記移乗装置の高さ方向の1軸(y軸)及び直交2軸(x軸、z軸)を座標軸とする直交3軸方向の装置座標系と、を前記コンピュータに設定させ、
    前記装置座標系において、少なくとも前記被介護者及び前記移乗装置に対応する複数の質点を含む質点系の重心の位置を前記コンピュータに算出させ、
    前記X軸と前記x軸とがなす角及び前記Z軸と前記z軸とがなす角の少なくとも一方と、算出した前記重心の位置と、に基づいて、前記移乗装置が接地する接地面に対して前記質点系の前記重心を鉛直方向に投影した位置にある重心投影点の位置を前記コンピュータに算出させる、プログラム。
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