JP5244697B2 - エッチング液成分の濃度制御方法 - Google Patents
エッチング液成分の濃度制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5244697B2 JP5244697B2 JP2009118911A JP2009118911A JP5244697B2 JP 5244697 B2 JP5244697 B2 JP 5244697B2 JP 2009118911 A JP2009118911 A JP 2009118911A JP 2009118911 A JP2009118911 A JP 2009118911A JP 5244697 B2 JP5244697 B2 JP 5244697B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- etching solution
- concentration
- component
- etchant
- etching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Weting (AREA)
Description
前記エッチング液成分の濃度測定において、イオン交換カラムを複数回使用した後、検出されるリン酸のピーク波形と他のエッチング液成分のピーク波形とが重なる場合に、溶離液のpHを変化させてリン酸のピークの保持時間を移動させることを含むエッチング液成分の濃度制御方法に関する。
前記イオンクロマトグラフが、イオン交換カラムと、前記イオン交換カラムの後段に配置された検出器と、前記検出器からの情報に基づきエッチング液成分に含まれるリン酸のピーク波形と他のエッチング液成分のピーク波形とが重なる場合に溶離液のpHを調節してリン酸のピークの保持時間を移動させる制御を行う第2の制御部と、前記第2の制御部からの情報に基づき溶離液にpH調整液を添加する第2の添加装置とを備えるウェットエッチングシステムに関する。
本発明の濃度制御方法の対象となるエッチング液は、リン酸をそのエッチング液成分として含む。本発明の濃度制御方法は、エッチング液がリン酸及び酢酸を含む場合に濃度制御の維持と低コスト化という効果をより発揮しうるため好ましい。よって、エッチング液の組成の好ましい実施形態としては、リン酸と酢酸と硝酸と水とを含む混合物が挙げられ、より好ましくは、リン酸と酢酸と硝酸と水とからなる混合物である。
本明細書において、エッチング液成分の濃度測定は、少なくとも1つのエッチング液成分の濃度を測定することを含み、好ましくは少なくともリン酸の濃度を測定することを含み、より好ましくはエッチング液成分それぞれの濃度を測定することを含む。本発明において、エッチング液成分の濃度測定は、イオン交換クロマトグラフィーによって測定する。当業者であればエッチング液組成に応じて適宜イオン交換カラムを選択して使用できる。エッチング液成分の濃度は、具体的には、検出器から得られるクロマトグラム(チャート)におけるピーク面積(ピーク波形とベースラインとの間の面積)から算出されることが好ましい。本明細書において、「ピーク波形」とは、ベースライン上に形成されるピークを形成する波形をいう。イオン交換クロマトグラフィーで使用する検出器も当業者であれば適宜選択して使用できるが、そのなかでも電気伝導度検出器が好ましく使用できる。さらに、イオン交換カラムと検出器との間にサプレッサを配置して使用することは、分析精度を高める点から好ましい。
本発明は、その他の態様として、エッチング液を保持可能なエッチング液タンクを有し被エッチング面を有する基板をエッチング液に接触させてエッチングを行うウェットエッチング装置と、前記エッチング液タンク内のエッチング液成分を測定するイオンクロマトグラフと、前記イオンクロマトグラフの測定情報に基づき、前記エッチング液タンク内のエッチング液成分濃度が設定範囲内となるように添加すべきエッチング液成分の種類及び量を算出することができる第1の制御部と、前記第1の制御部からの情報に基づき前記エッチング液タンクにエッチング液成分を添加する第1の添加装置とを含むウェットエッチングシステムであって、前記イオンクロマトグラフが、イオン交換カラムと、前記イオン交換カラムの後段に配置された検出器と、前記検出器からの情報に基づきエッチング液成分に含まれるリン酸のピーク波形と他のエッチング液成分のピーク波形とが重なる場合に溶離液のpHを調節してリン酸のピークの保持時間を移動させる制御を行う第2の制御部と、前記第2の制御部からの情報に基づき溶離液にpH調整液を添加する第2の添加装置とを備えるウェットエッチングシステムに関する。本発明のウェットエッチングシステムであれば、本発明の濃度制御方法を好適に行うことができる。
本発明のウェットエッチングシステムの一実施形態を図2の構成図を用いて説明する。図2のウェットエッチングシステム20は、エッチング液タンク21aを有するウェットエッチング装置21と、エッチング液タンク21a内のエッチング液成分の濃度測定をするイオンクロマトグラフ22と、イオンクロマトグラフ22から得られる測定情報に基づき添加すべきエッチング液成分の量を算出及び制御する第1の制御部23と、第1の制御部23からのシグナルに基づきエッチング液タンク21aにエッチング液成分を添加する第1の添加装置24を含む。
本発明のウェットエッチングシステムにおいて、第1の制御部と第2の制御部は1つの制御部であってもよい。そのような本発明のウェットエッチングシステムの実施形態を図3の構成図及び図5のフロー図を用いて説明する。図3のウェットエッチングシステム30は、図2のウェットエッチングシステム20の第1の制御部23と第2の制御部229とが1つの制御部33となった他は、図2のウェットエッチングシステム20と同様の構成である。
本発明は、その他の態様として、本発明の濃度制御方法に用いるエッチング液成分の濃度測定装置であって、イオン交換カラムと、前記イオン交換カラムの後段に配置された検出器と、前記検出器からの情報に基づきエッチング液成分に含まれるリン酸のピーク波形と他のエッチング液成分のピーク波形とが重なる場合に溶離液のpHを調節してリン酸のピークの保持時間を移動させる制御を行う制御部と、及び、前記制御部からの情報に基づき溶離液にpH調整液を添加する添加装置とを備えるエッチング液成分の濃度測定装置に関する。本発明のエッチング液成分の濃度測定装置であれば、本発明の濃度制御方法及び本発明の濃度測定方法を好適に行うことができる。前記イオン交換カラム、前記検出器、前記制御部、及び前記添加装置については上述を参照でき、具体的な実施形態としては、図2のイオンクロマトグラフ22が挙げられる。
本発明は、さらにその他の態様として、ウェットエッチング方法であって、本発明の濃度制御方法によりエッチング液の濃度を制御すること、若しくは、本発明の濃度測定方法によりエッチング液の濃度を測定すること、又は、本発明のウェットエッチングシステム、若しくは、本発明のエッチング液成分の濃度測定装置を使用することを含むウェットエッチング方法に関する。本発明によれば、好ましくは、アルミニウム又はアルミニウムを主成分とする金属薄膜のテーパ加工のためのウェットエッチング工程に適用できる。
21、31・・・・・ウェットエッチング装置
21a、31a・・・エッチング液タンク
22、32・・・・・イオンクロマトグラフ
23・・・・・・・・第1の制御部
33・・・・・・・・制御部
24、34・・・・・第1の添加装置
221、321・・・試料
222、322・・・標準液
223、323・・・試料注入部
224、324・・・溶離液リザーバ
225、325・・・イオン交換カラム
226、326・・・検出器
227、327・・・廃液タンク
228、328・・・第2の添加装置
229・・・・・・・第2の制御部
Claims (5)
- ウェットエッチング装置のエッチング液タンクからエッチング液サンプルを採取すること、
前記エッチング液サンプルのエッチング液成分の濃度をイオン交換クロマトグラフィーにより測定すること、及び、前記測定の情報に基づき前記エッチング液タンク内のエッチング液成分濃度が設定範囲内となるように前記エッチング液タンクにエッチング液成分を添加することを含み、前記エッチング液はエッチング液成分としてリン酸を含む、エッチング液成分の濃度制御方法であって、
前記エッチング液成分の濃度測定において、前記イオン交換カラムを複数回使用した後、検出されるリン酸のピーク波形と他のエッチング液成分のピーク波形とが重なる場合に、溶離液のpHを変化させてリン酸のピークの保持時間を移動させることを含む、エッチング液成分の濃度制御方法。 - 前記エッチング液は、リン酸と酢酸と硝酸と水とを含む混合物である、請求項1記載のエッチング液成分の濃度制御方法。
- 請求項1又は2記載のエッチング液成分の濃度制御方法で制御されたエッチング液を使用することを含む、ウェットエッチング方法。
- エッチング液を保持可能なエッチング液タンクを有し被エッチング面を有する基板をエッチング液に接触させてエッチングを行うウェットエッチング装置と、前記エッチング液タンク内のエッチング液成分を測定するイオンクロマトグラフと、前記イオンクロマトグラフの測定情報に基づき前記エッチング液タンク内のエッチング液成分濃度が設定範囲内となるように添加すべきエッチング液成分の種類及び量を算出することができる第1の制御部と、前記第1の制御部からの情報に基づき前記エッチング液タンクにエッチング液成分を添加する第1の添加装置とを含む、ウェットエッチングシステムであって、
前記イオンクロマトグラフが、イオン交換カラムと、前記イオン交換カラムの後段に配置された検出器と、前記検出器からの情報に基づきエッチング液成分に含まれるリン酸のピーク波形と他のエッチング液成分のピーク波形とが重なる場合に溶離液のpHを調節してリン酸のピークの保持時間を移動させる制御を行う第2の制御部と、前記第2の制御部からの情報に基づき溶離液にpH調整液を添加する第2の添加装置とを備える、ウェットエッチングシステム。 - 請求項1又は2に記載のエッチング液成分の濃度制御方法に用いるエッチング液成分の濃度測定装置であって、
イオン交換カラムと、前記イオン交換カラムの後段に配置された検出器と、前記検出器からの情報に基づきエッチング液成分に含まれるリン酸のピーク波形と他のエッチング液成分のピーク波形とが重なる場合に溶離液のpHを調節してリン酸のピークの保持時間を移動させる制御を行う制御部と、前記制御部からの情報に基づき溶離液にpH調整液を添加する添加装置とを備える、エッチング液成分の濃度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009118911A JP5244697B2 (ja) | 2009-05-15 | 2009-05-15 | エッチング液成分の濃度制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009118911A JP5244697B2 (ja) | 2009-05-15 | 2009-05-15 | エッチング液成分の濃度制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010267872A JP2010267872A (ja) | 2010-11-25 |
JP5244697B2 true JP5244697B2 (ja) | 2013-07-24 |
Family
ID=43364585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009118911A Expired - Fee Related JP5244697B2 (ja) | 2009-05-15 | 2009-05-15 | エッチング液成分の濃度制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5244697B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7531418B2 (ja) | 2021-02-09 | 2024-08-09 | 三菱電機株式会社 | 電磁波増幅器、及び電磁波増幅器を搭載したレーダ装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10373838B2 (en) * | 2015-12-08 | 2019-08-06 | Elemental Scientific, Inc. | Automatic sampling of hot phosphoric acid for the determination of chemical element concentrations and control of semiconductor processes |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1192966A (ja) * | 1997-09-22 | 1999-04-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | エッチング液濃度制御装置 |
JP3831557B2 (ja) * | 1999-10-06 | 2006-10-11 | 日本化成株式会社 | エッチングプロセスにおける混酸液の定量分析方法 |
-
2009
- 2009-05-15 JP JP2009118911A patent/JP5244697B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7531418B2 (ja) | 2021-02-09 | 2024-08-09 | 三菱電機株式会社 | 電磁波増幅器、及び電磁波増幅器を搭載したレーダ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010267872A (ja) | 2010-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Ribani et al. | Validation of chromatographic methods: Evaluation of detection and quantification limits in the determination of impurities in omeprazole | |
Koch et al. | Determination of secondary, oxidised di-iso-nonylphthalate (DINP) metabolites in human urine representative for the exposure to commercial DINP plasticizers | |
Yokota et al. | Simultaneous determination of iodide and iodate in seawater by transient isotachophoresis–capillary zone electrophoresis with artificial seawater as the background electrolyte | |
Englmann et al. | The hydrolysis of unsubstituted N-acylhomoserine lactones to their homoserine metabolites: Analytical approaches using ultra performance liquid chromatography | |
JPWO2015132861A1 (ja) | クロマトグラフ質量分析装置用データ処理装置及びプログラム | |
JP5244697B2 (ja) | エッチング液成分の濃度制御方法 | |
Kaykhaii et al. | Rapid and sensitive determination of fluoride in toothpaste and water samples using headspace single drop microextraction-gas chromatography | |
Tong et al. | Analysis of microcystins by capillary zone electrophoresis coupling with electrospray ionization mass spectrometry | |
CN112782306B (zh) | 氟磺酸纯度的检测方法 | |
JP2019144231A (ja) | Icpmsマトリックスオフセット較正システム及び方法 | |
CN106442771A (zh) | 一种测定十四烷基硫酸钠及其有关物质的检测方法 | |
Zhu et al. | Simultaneous determination of glucose, D-gluconic, 2-keto-D-gluconic and 5-keto-D-gluconic acids by ion chromatography-pulsed amperometric detection with column-switching technique | |
Bramanti et al. | Selective determination of thiolic proteins by hydrophobic interaction chromatography coupled with on-line cold vapour atomic fluorescence spectrometry | |
CN113820308A (zh) | 一种基于机器视觉的蚀刻液浓度实时监测方法及系统 | |
JP2016223888A (ja) | 陰イオン測定方法及びそれを用いたイオンクロマトグラフ | |
Wójcik et al. | Separation of perfluorocarboxylic acids using capillary electrophoresis with UV detection | |
Hassan et al. | Multivariate analysis of Cd (II), In (III), Tl (I) and Pb (II) in mixtures using square wave anodic stripping voltammetry | |
CN111103371B (zh) | 一种利用hplc-elsd同时测定副产盐中甲基硫酸钠和硫酸钠含量的方法 | |
Doležal et al. | Development of UV/VIS spectrometric methodology for corrosion inhibitor residuals monitoring in oilfield brine | |
JP4662967B2 (ja) | 電解液中に含まれるニカワの濃度分析方法 | |
Espina-Martin et al. | Practical approach for an easy determination of the limit of detection and uncertainty budget associated with on-line measurements of gas and aerosols by ion chromatography | |
JP4672473B2 (ja) | スケール防止剤濃度測定方法および装置 | |
CN202383116U (zh) | 测定氟离子的蒸馏装置 | |
JP6926628B2 (ja) | クロマトグラムのピーク検出感度の自動決定方法 | |
CN112240915A (zh) | 一种5-氨基-1h-1,2,4-三氮唑-3-羧酸的高效液相色谱检测方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120413 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130322 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130326 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130408 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |