JP5242310B2 - 貨幣管理装置 - Google Patents

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本発明は、貨幣を収納保管する収納庫と、収納庫に収納保管された貨幣の重量を測定する重量測定手段と、前記重量測定手段による測定結果に基づいて、収納庫に収納保管された貨幣の金額を計算する演算手段と、を備えた貨幣管理装置に関する。
実用新案登録2599232号公報には、現金管理装置が開示されている。当該現金管理装置では、金種ごとに収納室が設けられ、また、収納室毎に重量測定手段が設けられている。当該重量測定手段によって、金種ごとの重量が測定され、当該重量から金種ごとの棒金の本数が計算される。計算された棒金の本数は、測定日時と共に記憶され、表示される。重量の測定、棒金の本数の計算及び記憶は、現金管理装置が操作される度に(データ変更がある度に)行われる。重量測定手段としては、例えばロードセル等が利用されている。
このような装置は、入金の際に出納機内の現金が多くなって入らなくなった時に、利用されている。そして、その出納機内の現金が少なくなった時に、このような装置から逆に現金が取り出され、出納機に補充されている。
このような装置を用いる場合、行員は、入出金を操作する時に、入金金額ないし出金金額を台帳などに記入する。
実用新案登録2599232号公報
ロードセル等の重量測定手段の仕様ないし性能は、現金管理装置が設置される場所の環境状態、具体的には温度及び湿度等、によって影響され得る。従って、当該重量測定手段によって測定された重量から金種ごとの棒金の本数を計算する際に、そのような環境状態を考慮しなければ、計算に誤りが生じる可能性がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、測定された重量から金種毎の棒金の本数(ひいては金額)を計算する際に誤りが生じる可能性が顕著に低減された貨幣管理装置を提供することを目的とする。
本発明は、貨幣を金種毎に収納単位(硬貨棒金あるいは紙幣束)毎に収納保管する区画部を複数有する収納庫と、前記区画部の各々に収納保管された貨幣の重量を、区画部毎に測定する重量測定手段と、前記重量測定手段による測定結果と、予め用意されたテーブル情報と、に基づいて、前記区画部の各々に収納保管された貨幣の金種毎の金額あるいは収納単位の数を計算し、それらの合計金額を算出する演算手段と、を備え、前記区画部の各々には、テーブル補正作業のために単一の金種が設定されるようになっており、前記区画部の各々に設定されるテーブル補正作業のための金種は、設定変更可能になっており、ある区画部のテーブル補正作業を行う際、当該区画部内に、当該区画部において設定されたテーブル補正作業のための金種が所定の収納単位数だけ収納されるようになっており、前記収納状態で前記重量測定手段による重量測定を行って、当該測定結果と前記金種の所定の収納単位数に対応する重量とに基づいて、前記テーブル情報を補正するテーブル補正手段が設けられていることを特徴とする貨幣管理装置である。
本発明によれば、重量測定手段による重量測定の結果を利用してテーブル情報が補正されることにより、テーブル情報をテーブル補正作業時の装置状態(特には装置周辺の環境状態)に適合させることが可能であり、結果的にその後の入出操作に関する精査の精度を向上させることができる。
更に、本発明によれば、区画部毎にテーブル補正作業のための金種に基づいてテーブル情報が補正されるため、区画部の各々に設定されるテーブル補正作業のための金種を設定変更可能とすることができる。これにより、テーブル補正作業のために多くの金種を用意しなければならないという面倒から開放される。(通常、貨幣管理装置が設置される現場には、最低でも1種類の金種は存在している。従って、専用のおもりを用いてテーブル情報を補正させる構成を採用するよりも、本発明の構成の方が優れている。)
ここで、ある区画部のテーブル補正作業を行う際、当該区画部内に、当該区画部において設定されたテーブル補正作業のための金種が所定の第1の収納単位数だけ収納され、その後、当該区画部において設定されたテーブル補正作業のための金種が所定の第2の収納単位数だけ収納されるようになっており、テーブル補正手段は、前記第1の収納状態と前記第2の収納状態とのそれぞれについて前記重量測定手段による重量測定を行って、当該測定結果と前記金種の所定の第1の収納単位数及び第2の収納単位数のそれぞれに対応する重量とに基づいて、前記テーブル情報を補正することが好ましい。
この場合には、2つの重量ポイントに関する測定データを利用することができるので、例えば一次関数式であれば、y切片のみならず傾きをも補正対象とすることができる。
同様の考え方により、3つ以上の重量ポイントに関する測定データを利用するようにしてもよい。その場合、重量測定手段の出力値と重量との関係について、より複雑なモデル式を適用することが可能である。
また、本発明は、貨幣を金種毎に収納単位毎に収納保管する区画部を複数有する収納庫と、前記区画部の各々に収納保管された貨幣の重量を、区画部毎に測定する重量測定手段と、前記重量測定手段による測定結果と、予め用意されたテーブル情報と、に基づいて、前記区画部の各々に収納保管された貨幣の金種毎の金額あるいは収納単位の数を計算し、それらの合計金額を算出する演算手段と、を備え、前記区画部の各々には、テーブル補正作業のために単一の金種が設定されるようになっており、前記区画部の各々に設定されるテーブル補正作業のための金種は、設定変更可能になっており、ある区画部のテーブル補正作業を行う際、当該区画部内に、当該区画部において設定されたテーブル補正作業のための金種が所定の収納単位数だけ収納されるようになっており、前記収納状態で前記重量測定手段による重量測定を複数回行って、当該複数回の測定結果と前記金種の所定の収納単位数に対応する重量とに基づいて、前記テーブル情報を補正するテーブル補正手段が設けられていることを特徴とする貨幣管理装置である。
本発明によれば、重量測定手段による複数回の重量測定の結果を利用してテーブル情報が補正されることにより、テーブル情報をテーブル補正作業時の装置状態(特には装置周辺の環境状態)により正確に適合させることが可能であり、結果的にその後の入出操作に関する精査の精度をより一層向上させることができる。
この場合、前記テーブル補正手段は、所定のフィルタリング条件を満たすように選抜された所定回数の測定結果の平均値と前記金種の所定の収納単位数に対応する重量とに基づいて、前記テーブル情報を補正するようになっていることが好ましい。この場合、例えば特異な測定データ(測定上の何らかのエラーが影響したと思われる)を排除することにより、テーブル情報の補正をより適切に行うことができる。具体的には、例えば特異な測定データを排除した所定数の測定データの平均値に基づいて、テーブル情報が補正されることが好ましい。また、所定数の測定データの「ばらつき」について考慮して、当該「ばらつき」が所定レベルに収まるのを待ってテーブル情報が補正されることも好ましい。もっとも、フィルタリング条件として公知の種々の条件が適宜に採用され得ることは、本願出願の時点では排除されない。
ここでも、ある区画部のテーブル補正作業を行う際、当該区画部内に、当該区画部において設定されたテーブル補正作業のための金種が所定の第1の収納単位数だけ収納され、その後、当該区画部において設定されたテーブル補正作業のための金種が所定の第2の収納単位数だけ収納されるようになっており、テーブル補正手段は、前記第1の収納状態と前記第2の収納状態とのそれぞれについて前記重量測定手段による重量測定を複数回行って、当該測定結果と前記金種の所定の第1の収納単位数及び第2の収納単位数のそれぞれに対応する重量とに基づいて、前記テーブル情報を補正することが好ましい。
この場合には、2つの重量ポイントに関する測定データを利用することができるので、例えば一次関数式であれば、y切片のみならず傾きをも補正対象とすることができる。
同様の考え方により、3つ以上の重量ポイントに関する測定データを利用するようにしてもよい。その場合、重量測定手段の出力値と重量との関係について、より複雑なモデル式を適用することが可能である。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示すシステム概略図である。図1に示す貨幣処理システム300は、互いに通信可能に構成された出納機100と貨幣管理装置200(現金バスとも呼ばれる)とを備えている。出納機100が、貨幣処理本体機として機能し、貨幣管理装置200が、貨幣処理端末機として機能するようになっている。出納機100及び貨幣管理装置200は、それぞれ、上位の貨幣処理装置及び下位の貨幣処理装置、として理解されてもよい。すなわち、例えば、両者が同一仕様の貨幣処理装置によって構成されていてもよい。また、1台の出納機100に対して、複数台の貨幣管理装置200が通信可能に設けられてもよい。
図2は、出納機100の外観を示す斜視図である。図3は、出納機100の機能ブロック図である。
図2に示すように、出納機100は、束紙幣を処理する束紙幣処理部P1及びバラ紙幣を処理するバラ紙幣処理部P2からなる紙幣処理装置11と、バラ硬貨を処理するバラ硬貨処理装置12と、包装硬貨を処理する包装硬貨処理装置13と、を備えている。図2中、21は束紙幣を出金する束紙幣出金口、22はバラ紙幣を出金するバラ紙幣出金口、23は包装硬貨を出金する包装硬貨出金口、24はバラ硬貨を出金するバラ硬貨出金口、である。
また、この出納機100は、現金以外の有価証券類を投入する現金外ボックス14、出納機100全体を制御する制御部15、制御部15に各種の指示を与えるキーボード式操作部16、制御部15による指示に従って印字処理を行う外部プリンタ18、を備えている。外部プリンタ18は、レシート発行装置として機能するようになっている。本実施の形態では、許可者に対して操作情報を提供するために、操作情報に対応する4桁の数字が表示されたレシートが発行されるようになっている。
制御部15は、その一部として、営業員及び管理者とのインターフェースとしての表示部15aと、営業員及び管理者が所持するIDカードの内容を読み取るIDカードリーダ15bと、を備えている。本実施の形態においてはIDカードリーダが用いられているが、これに限られず、公知の顔認証端末や、指に流れる静脈を認証するもの等、使用者本人を認証するものであれば何を用いても構わない。
また、図3に示すように、この制御部15は、各種プログラム及びデータを格納したROM15d、プログラムのロード領域やプログラム実行時における作業領域となるRAM15e、フレキシブルディスクに対してデータを読み書きするフレキシブルディスクドライブ15f、各種プログラム及びデータを記憶したハードディスクドライブ15g、ROM15dやハードディスクドライブ15g内に格納されたプログラムを実行等して出納機100全体を制御する制御本体部15c、を備えている。
また、図3に示すように、出納機100は、貨幣管理装置200との間でデータ通信を行う通信インターフェース(通信IF)19を備えている。これにより、出納機100(貨幣処理本体機)と貨幣管理装置200(貨幣処理端末機)とは、互いに通信可能となっている。
図4は、貨幣管理装置200の外観を示す斜視図である。図4に示すように、貨幣管理装置200は、1万円紙幣を収納保管する第1紙幣収納ドロア211と、その他の金種の紙幣を収納保管する第2紙幣収納ドロア212と、100円と10円と1円の硬貨を収納保管する第1硬貨収納ドロア213と、500円と50円と5円の硬貨を収納保管する第2硬貨収納ドロア214と、現金以外の有価証券類も投入することができる予備収納ドロア215と、を有している。
また、この貨幣管理装置200は、貨幣管理装置200の全体を制御する制御装置225(制御手段)と、制御装置225に各種の指示を与えるキーボード式操作部226と、使用者(営業員及び管理者)とのインターフェースとしての表示部227と、収納庫に貨幣を入出する操作を行う使用者が所持するIDカードの内容を読み取るIDカードリーダ228と、を備えている。
IDカードの内容、すなわち、IDカードに記憶されたID情報が、使用者情報の一態様であり、IDカードリーダ228が、使用者情報取得手段の一態様である。図4の例では、接触式のIDカードリーダ228が採用されているが、非接触式のカードリーダが採用されてもよい。また、IDカードリーダの他に、出納機100と同様、顔認証や静脈認証等を利用するための機器が採用されてもよい。
また、この貨幣管理装置200は、貨幣管理装置200の全体を制御する制御装置225(制御手段)と、制御装置225に各種の指示を与えるキーボード式操作部226と、使用者(営業員及び管理者)とのインターフェースとしての表示部227と、収納庫に貨幣を入出する操作を行う使用者が所持するIDカードの内容を読み取るIDカードリーダ228と、を備えている。
IDカードの内容、すなわち、IDカードに記憶されたID情報は、使用者情報の一態様であり、IDカードリーダ228は、使用者情報取得手段の一態様である。図4の例では、接触式のIDカードリーダ228が採用されているが、非接触式のカードリーダが採用されてもよい。また、IDカードリーダの他に、出納機100と同様、顔認証や静脈認証等を利用するための機器が採用されてもよい。
図5は、貨幣管理装置200の第2紙幣収納ドロア212の斜視図である。図5に示すように、第2紙幣収納ドロア212には、3種類の金種の紙幣の束が、規則正しく収納保管される。図5の例では、第2紙幣収納ドロア212の内部に、4つの紙幣保管容器221〜224が配置されており、各容器毎に、収納保管される紙幣の金種が決められている。
図6は、貨幣管理装置200の第2硬貨収納ドロア214の斜視図である。図6に示すように、第2硬貨収納ドロア214には、3種類の金種の棒金状態の硬貨が、規則正しく収納保管される。図6の例では、第2硬貨収納ドロア214の内部に、3つの硬貨保管容器241〜243が配置されており、各容器毎に、収納保管される硬貨の金種が決められている。
図7は、図6の硬貨保管容器241の側面概略図である。図7に示すように、硬貨保管容器241の底面には、硬貨保管容器241内に収納保管される硬貨の重量を測定するための測定手段として、ロードセル261が設けられている。ロードセルの構成の詳細については十分に知られていると思われるので、ここでの説明は省略する。他の硬貨保管容器242、243、並びに、紙幣保管容器221〜224についても、同様にロードセルが設けられている。このような構成によって、各容器毎に、収納保管されている貨幣の重量が測定されるようになっている。
その他、図8は、予備収納庫(予備ドロア)215の斜視図である。図8に示すように、予備収納庫215には、硬貨予備収納部251及び紙幣予備収納部252の他に、現金以外の有価証券類を投入することができる空スペース253が設けられている。
続いて、図9は、貨幣管理装置200の制御装置225の機能ブロック図である。制御装置225は、各種プログラム及びデータを格納したROM225d、プログラムのロード領域やプログラム実行時における作業領域となるRAM225e、各種プログラム及びデータを記憶したハードディスクドライブ225g、ROM225dやハードディスクドライブ225g内に格納されたプログラムを実行等して貨幣管理装置200全体を制御する演算制御部225c、を備えている。
演算制御部225c(演算手段)は、各容器毎に対応して設けられたロードセル(重量測定手段)に接続されており、ロードセルの出力値に基づいて、収納保管された貨幣の重量に対応する貨幣の収容単位の数(ひいては金額)を算出できるようになっている。具体的には、ハードディスクドライブ225gに、各ロードセルの出力値(概ね重量の一次関数である)と収納保管された貨幣の収容単位(紙幣束あるいは棒金)の数あるいは金額とを対応付けるテーブル情報が、記憶されている。そして、演算制御部225c(演算手段)は、ハードディスクドライブ225gに記憶された当該テーブル情報に基づいて、各容器毎(各ロードセル毎)に、収納保管された貨幣の重量に対応する当該貨幣の収納単位の数、ひいては当該貨幣の金額、を算出するようになっている。
ここで、本実施の形態のテーブル情報は、図10に示すように、ロードセルの出力値について複数の領域に区分けして(等分であることが好ましいが、等分に限定はされない)、2つの隣接する演算結果(貨幣の収容単位の数あるいは金額)にそれぞれ対応する2つの領域の間に、エラー判断(判定不能の判断)に対応する領域が挟まれて構成されている。エラー判断がなされた場合には、演算制御部225c(演算手段)は、ロードセルの出力値を再度取得して、再度領域の対応付けを試みる。それでも再度エラー判断がなされる場合には、表示部227に警告表示がなされる。これにより、誤計算が発生して看過されることが効果的に防止され得る。
エラー判断がなされなければ、ハードディスクドライブ225gが、演算制御部225c(記憶手段)によって算出された貨幣の金種毎の金額、さらには合計金額を記憶するようになっている。本実施の形態では、ここで、IDカードリーダ228が読み取るID情報(使用者情報)も、算出された貨幣の合計金額(入出操作後の収納保管金額)と対応させた態様で、ハードディスクドライブ225gに記憶されるようになっている。
本実施の形態では、更に、キーボード式操作部226(入力手段)において、収納庫に対して入出される貨幣の金種毎の金額あるいは収納単位の数が入力されるようになっている。
そしてまた、演算制御部225cは、精査手段として、ロードセルの出力値から算出された金種毎の金額あるいは収納単位の数と、キーボード式操作部226で入力された(あるいは通信機能を利用して入力された)金種毎の金額あるいは収納単位の数と、を精査できるようになっている。
さらに演算制御部225cは、テーブル補正作業を行う際には、テーブル補正手段として機能するようになっている。テーブル補正作業を行う際には、当該作業の対象となる容器(区画部)内に、当該容器についてテーブル補正作業のために設定された金種が所定の収納単位数だけ収納されるようになっている(具体的には、表示部227にそのような入金作業を促す表示がなされ、対応するドロアが開放される)。
当該収納状態において、演算制御部225cは、テーブル補正手段としてロードセルの出力値を取得して(重量測定手段による重量測定を行って)、その値とハードディスクドライブ225gに記憶された当該所定の収納単位数の当該金種の重量のデータとに基づいて、テーブル情報を補正できるようになっている。具体的には、図10における一次関数グラフGのy切片を補正できる(y方向に平行移動できる)ようになっている。すなわち、その時のロードセルの出力値に対応する一次関数グラフGの値が、記憶された当該所定の収納単位数の当該金種の重量のデータに正確に一致するように、一次関数グラフGのy切片が補正され得る。
なお、本実施の形態においては、キーボード式操作部226においてテーブル補正作業の開始が入力指示される時に、演算制御部225cがテーブル補正手段として機能するようになっている。
また、当該容器についてテーブル補正作業のために設定される金種は、キーボード式操作部226によって、任意に設定変更可能となっている。このために、設定され得る全金種についての収納単位数の重量データが、予めハードディスクドライブ225gに記憶されている。ちなみに、記憶される重量データは、いわゆる公称重量に基づいてもよいが、実際に流通している貨幣の重量測定データから推定される平均重量に基づく方がより好ましい。
ここで、本実施の形態においては、キーボード式操作部226への指示操作によって、2つの重量ポイントに基づく高精度なテーブル補正作業をも行えるようになっている。これは、ロードセル交換時等に、いわゆる初期設定の一環として行われる。この場合には、当該作業の対象となる容器(区画部)内に、当該容器についてテーブル補正作業のために設定された金種が所定の第1の収納単位数だけ収納され(第1の収納状態)、その後、所定の第2の収納単位数だけ収納される(第2の収納状態)ようになっている(具体的には、表示部227にそのような入金作業を促す表示がなされ、対応するドロアの開閉制御(後述)が実施される)。第1の収納単位数と第2の収納単位数とは異なる必要があることは言うまでもないが、第1の収納単位数と第2の収納単位数との一方は0(無収納状態)であってもよい。
第1の収納状態と第2の収納状態との各々において、演算制御部225cは、テーブル補正手段としてロードセルの出力値を取得して(重量測定手段による重量測定を行って)、その値とハードディスクドライブ225gに記憶された所定の第1及び第2の収納単位数の当該金種の重量のデータとに基づいて、テーブル情報を補正できるようになっている。具体的には、図10における一次関数グラフGのy切片のみならず、傾きをも補正できるようになっている。すなわち、当該2つの収納状態でのロードセルの出力値に対応する一次関数グラフGの値が、記憶された所定の第1及び第2の収納単位数の当該金種の重量のデータに正確に一致するように、一次関数グラフGのy切片及び傾きが補正され得る。
また、図9に示すように、貨幣管理装置200は、出納機100との間でデータ通信を行う通信インターフェース(通信IF)229を備えている。これにより、貨幣管理装置200(貨幣処理端末機)と出納機100(貨幣処理本体機)とは、互いに通信可能となっている。
また、本実施の形態の制御装置225は、ロック制御手段として、各ドロア211〜215に設けられた開閉電磁ロック211m〜215mに接続されていて、各ドロア211〜215を、貨幣の入出が可能な開状態と貨幣の入出が不可能なロック状態との間で切替えることができるようになっている。
この切替制御の条件として、本実施の形態では、使用者照合が採用されている。具体的には、例えば、予め許可者として設定された使用者のID情報(使用者情報)が、ハードディスクドライブ225gに記憶されていて、IDカードリーダ228(使用者情報取得手段)が読み取ったID情報が、使用者識別手段としての演算制御部225cによって、許可者のID情報に対して照合されるようになっている。照合の結果がYESである、すなわち、IDカードリーダ228が読み取ったID情報が、予め許可者として設定された使用者のID情報に合致する場合にのみ、制御装置225は、開閉電磁ロック211m〜215mを制御して、貨幣の入出が可能な開状態とすることができる。
別の切替制御の条件として、本実施の形態では、使用者照合に加えて、操作情報の照合も採用され得る。操作情報とは、例えば入出金操作毎に設定される操作情報であり、通常は入出金の金種及び金額のデータであるが、入出操作の手順に関するデータを含むこともあり得る。操作情報の照合の具体的態様としては、例えば、予め許可操作として設定された操作の操作情報が、出納機100から通信機能を利用して例えばRAM225eに転送記憶され、一方、使用者によって、操作情報に対応する4桁の操作番号が、キーボード式操作部226(操作情報取得手段)で入力され得る。そして、入力された4桁の操作番号の情報が、操作識別手段としての演算制御部225cによって、転送記憶された操作情報に対して照合され得る。この場合、照合の結果がYESである、すなわち、入力された4桁の操作番号が、転送記憶された許可操作の操作情報に合致する場合にのみ、制御装置225は、開閉電磁ロック211m〜215mを制御して、貨幣の入出が可能な開状態とすることができる。この態様においては、好適なことに、入出操作の具体的内容に即して、開閉電磁ロック211m〜215mを個別に制御することが可能である。具体的には、入出対象である金種を収納するドロアのみを、開状態に切り替えることができる。更には、複数のドロアが同時には開状態にならないように、各ドロアを順に開状態に切り換えるという制御態様を採用することも可能である。
その他、本実施の形態では、貨幣管理装置200(貨幣処理端末機)と出納機100(貨幣処理本体機)とが互いに通信可能であることを利用して、更に以下のような構成が採用されている。
出納機100(貨幣処理本体機)の制御部15は、通信機能を利用して貨幣管理装置200(貨幣処理端末機)の在高データを確認及び/または精査するための在高データ遠隔確認部として機能できるように構成されている。具体的には、出納機100(貨幣処理本体機)の制御部15が、通信インターフェース(通信IF)19及び通信インターフェース(通信IF)229を介して、精査手段である演算制御部225cを制御できるようになっている。
また、出納機100(貨幣処理本体機)の制御部15は、通信インターフェース(通信IF)19及び通信インターフェース(通信IF)229を介して、開閉電磁ロック211m〜215mをも制御できるようになっている。
具体的には、通信インターフェース(通信IF)229が、開閉電磁ロック211m〜215m(ロック装置)を制御して開状態とするためのロック解除信号を受信するロック解除信号受信部として機能するようになっており、これに対応して、出納機100(貨幣処理本体機)の制御部15が、所定の条件下で、ロック解除信号を通信インターフェース(通信IF)19を介して通信インターフェース(通信IF)229に対して送信するように構成されている。
このように、開閉電磁ロック211m〜215mの制御が出納機100の側で行われる場合には、出納機100の側で制御の具体的条件を設定ないし調整することができるため、各ドロアの開閉操作の管理、ひいては貨幣の入出操作の管理を、より集中的に行うことが可能となる。
この場合、開閉電磁ロック211m〜215mは、それが開状態とされてから各ドロアの開閉操作が行われた後、自動的にロック状態となるように構成されることが好ましい。あるいは、開閉電磁ロック211m〜215mは、それが開状態とされてから所定時間が経過した後、自動的にロック状態となるように構成されることが好ましい。
更に好ましくは、通信インターフェース(通信IF)229が、開閉電磁ロック211m〜215m(ロック装置)を制御してロック状態とするためのロック信号を受信するロック信号受信部として機能するようになっており、これに対応して、出納機100(貨幣処理本体機)の制御部15が、所定の条件下で、ロック信号を通信インターフェース(通信IF)19を介して通信インターフェース(通信IF)229に対して送信するように構成され得る。
この場合、貨幣管理装置200は、各ドロア211〜215の開状態から閉状態への変化を検知する閉動作検知装置211c〜215cを更に備えて、当該閉動作検知装置による検知信号が出納機100に送信され、出納機100が当該検知信号を受信した際に前記ロック信号を送信するようになっていることが好ましい。この場合、各ドロアのロック制御の管理を、出納機100側でより集中的に行うことが可能となる。
あるいは、開閉電磁ロック211m〜215mは、開状態とされてから所定時間が経過しても依然として開状態である場合に、自動的にロック状態となるように構成されていることが好ましい。また、貨幣管理装置200は、各ドロア211〜215の閉状態から開状態への変化を検知する開動作検知装置211o〜215oを更に備えることが好ましい。
その他、各ドロア211〜215の開状態が所定時間以上継続している際に報知信号を出力する報知装置(アラーム装置)280が更に設けられている。
また、図9における鍵検知部290とは、貨幣管理装置200の電源off時にドロアの開閉が行われる際に、そのことを検知するセンサ装置である。これは、少なくとも当該技術分野においては新しい技術であるが、本発明の概念とは直接には関連しないので、ここでの説明は省略する。
次に、以上に説明した貨幣処理システムの動作例について、フローチャートを参照しながら説明する。
図11は、出納機100の側での入出操作準備プロセスの一例のフローチャートである。まず、IDカードリーダ15bによって、出納機100の操作者のID情報が読み取られる(STEP11)。当該ID情報に基づいて、その操作者が、出納機100の操作許可者であるか否かが識別される(STEP12)。
操作許可者であれば、出納機100の操作メニューが表示部15aに表示される(STEP13)。その表示を見ながら、操作者(操作許可者)は、キーボード式操作部16を用いて操作内容を入力する(STEP14)。ここで、本例では、セキュリティの一層の向上のために、暗証番号入力を求める(STEP15)。
暗証番号の照合の後、操作者(操作許可者)は、キーボード式操作部16を用いて、入出操作の詳細を入力する(STEP16)。具体的には、入出対象の金種や金額(束数あるいは本数でもよい)のデータが入力される。その後、操作者による入力完了キーの操作によって、入力完了が検知される(STEP17)。出納機100は、入力された入出操作の詳細に対して、操作情報としての操作番号(連動番号と呼ぶこともある)を特定(発行)し、当該操作番号と実際の入出操作の詳細な内容との対応付けをハードディスク15gに記憶する(STEP18)。また、レシート発行装置18から、当該操作番号が表示されたレシートを発行する(STEP19)。
図12は、現金管理装置200における入出操作準備プロセスの一例のフローチャートである。まず、IDカードリーダ228によって、現金管理装置200の操作者のID情報が読み取られる(STEP21)。当該ID情報に基づいて、その操作者が、現金管理装置200の操作許可者であるか否かが識別される(STEP22)。
操作許可者であれば、現金管理装置200の操作メニューが表示部227に表示される(STEP23)。その表示を見ながら、操作者(操作許可者)は、キーボード式操作部226を用いて操作内容を入力する(STEP24)。
まず、出納機100との連動処理が選択される場合について先に説明する。
連動処理が選択されると、本例では、セキュリティの一層の向上のために、暗証番号入力を求める(STEP25)。
暗証番号の照合の後、操作者(操作許可者)は、キーボード式操作部226を用いて、出納機100にて発行された操作番号(連動番号)を入力する(STEP26)。これにより、現金管理装置200は、通信機能を利用して、出納機100のハードディスク15gに記憶された対応付け情報に基づいて、当該操作番号に対応する入出操作の詳細情報(処理キューと呼ばれる:入出操作対象である金種及び金額のデータの他、ドロアの開閉手順のデータが含まれ得る)をピックアップし(STEP27)、その一部の情報(全部でもよい)を操作者の確認のために表示する(STEP28)。確認の後、操作者による入力完了キーの操作によって、入出準備完了が検知される(STEP29)。
次に、出納機100との非連動処理が選択される場合について説明する。この場合のプロセスは、従来の現金管理装置のプロセスと略同様である。
非連動処理が選択されると、本例では、セキュリティの一層の向上のために、暗証番号入力を求める(STEP125)。
暗証番号の照合の後、操作者(操作許可者)は、キーボード式操作部226を用いて、入出操作の詳細を入力する(STEP126)。具体的には、入出対象の金種及び金額(束数あるいは本数でもよい)のデータが入力される。その後、操作者による入力完了キーの操作によって、入力完了が検知される(STEP127)。
続いて、図13は、現金管理装置200におけるドロア開閉プロセスの一例のフローチャートである。ここでは、入出操作の詳細情報(処理キュー)に基づいて、開状態にされるドロアの順序が決定されているものとする。
まず、最初に開状態になるドロアに対応する電磁開閉ロックのロックが解除される(STEP31)。ロック解除制御は、現金管理装置200内の制御部225によって行われてもよいし、通信機能を介して出納機100の制御部15によって行われてもよい。
ロックが解除されたドロアは、操作者によって開放され、貨幣の入出操作が行われる。ここで、ロックが解除されてから所定時間が経過してもドロアが開放されない場合には、報知装置280がアラームをならすようになっている(STEP32)。また、ドロアが開けられてから所定時間が経過しても閉じられない場合にも、報知装置280がアラームをならすようになっている(STEP33)。
貨幣の入出操作が順調に終了して、操作者がドロアを閉じると、当該ドロアに対応する電磁開閉ロックがロック状態にされる(STEP34)。このロック制御も、現金管理装置200内の制御部225によって行われてもよいし、通信機能を介して出納機100の制御部15によって行われてもよい。
そして、他のドロア(金種)に対する入出処理が残っていれば、次に開状態になるドロアに対して処理が繰り返され、他のドロア(金種)に対する入出処理が無ければ、入出処理は終了して精査プロセスに行く。
図14は、現金管理装置200における精査プロセスの一例のフローチャートである。
この精査プロセスは、出納機100との連動処理においては操作番号の入力を介して得られた入出操作の詳細情報に基づいて、非連動処理においてはキーボード式操作部226での入力を介して得られた入出操作の詳細情報に基づいて、実際に入出された貨幣の金額がそれら情報に合致しているか否かを判別するプロセスである。実際に入出された貨幣の金額については、ロードセルを用いた貨幣重量の測定結果から算出される(STEP41)。
本実施の形態では、前述のように、ロードセルを用いた貨幣重量の測定結果に基づいてエラー判断がなされる場合がある(図10参照:STEP411)。その場合、演算制御部225c(演算手段)は、ロードセルの出力値を再度取得して、再度領域の対応付けを試みる(STEP412)。それでも再度エラー判断がなされる場合には、表示部227に警告表示がなされる(STEP413)。この場合には、操作者がマニュアルで精査を行う必要があるが、誤計算が発生して看過されることは効果的に防止される。
精査の結果、金額が合致する場合には、その取引内容(操作内容と操作者との双方の情報を含む)がハードディスク225gに記憶される(STEP42)。必要な場合には、不図示のプリンタから、処理結果が印字されてもよい(STEP43)。
精査の結果、金額が合致しない場合には、合致しない金種(の全て)に対して、図13に示したドロア開閉プロセスが再実行される(STEP44)。
図15は、現金管理装置200におけるテーブル補正プロセスの一例のフローチャートである。テーブル補正プロセスは、何らかの不具合が解消された直後等に行われ得る。
本実施の形態では、操作者がキーボード式操作部226に対してテーブル補正作業の開始を入力指示することで(STEP51)、テーブル補正作業が開始される。具体的には、テーブル補正作業の対象となる容器(区画部)がキーボード式操作部226によって特定され(STEP52)、当該容器のテーブル補正作業のために設定されている金種が表示部227によって表示される(STEP53)。貨幣管理装置200の近辺にある現金の状況に応じて、必要があれば、操作者は、キーボード式操作部226によってテーブル補正作業のための金種の設定を変更する(STEP54)。
その後、テーブル補正作業の対象となる容器内に設定された金種を所定の収納単位数だけ収納するように促す表示が、表示部227になされる(STEP55)。そして、対応するドロアが開放され、操作者は促された通りの入出処理を行う(STEP56)。
当該収納状態において、演算制御部225cが、テーブル補正手段としてロードセルの出力値を取得して(STEP57)、その値とハードディスクドライブ225gに記憶された当該所定の収納単位数の当該金種の重量のデータとに基づいて、テーブル情報を補正する(STEP58)。具体的には、図10における一次関数グラフGのy切片を補正する。すなわち、その時のロードセルの出力値に対応する一次関数グラフGの値が、記憶された当該所定の収納単位数の当該金種の重量のデータに正確に一致するように、一次関数グラフGのy切片が補正される。これにより、テーブル補正作業時点での重量測定及び演算の条件(状況)を、テーブル情報に総合的・集約的に反映させることができる。
図16は、現金管理装置200における高精度テーブル補正プロセスの一例のフローチャートである。高精度テーブル補正プロセスは、2つの重量ポイントに基づくテーブル補正プロセスで、ロードセル交換後の初期調整時や所定の定期点検時などに行われ得る。
本実施の形態では、操作者がキーボード式操作部226に対して高精度テーブル補正作業の開始を入力指示することで(STEP61)、高精度テーブル補正作業が開始される。具体的には、高精度テーブル補正作業の対象となる容器(区画部)がキーボード式操作部226によって特定され(STEP62)、当該容器のテーブル補正作業のために設定されている金種が表示部227によって表示される(STEP63)。貨幣管理装置200の近辺にある現金の状況に応じて、必要があれば、操作者は、キーボード式操作部226によってテーブル補正作業のための金種の設定を変更する(STEP64)。
その後、テーブル補正作業の対象となる容器内に設定された金種を所定の第1の収納単位数だけ収納するように促す表示が、表示部227になされる(STEP65)。そして、対応するドロアが開放され、操作者は促された通りの入出処理を行う(STEP66)。
当該第1の収納状態において、演算制御部225cが、テーブル補正手段としてロードセルの出力値を取得して(STEP67)、その値とハードディスクドライブ225gに記憶された当該所定の第1の収納単位数の当該金種の重量のデータとを関連付ける(第1の関連付け)。
その後、テーブル補正作業の対象となる容器内に設定された金種を所定の第2の収納単位数だけ収納するように促す表示が、表示部227になされる(STEP68)。そして、対応するドロアが開放され、操作者は促された通りの入出処理を行う(STEP69)。
当該第2の収納状態において、演算制御部225cが、テーブル補正手段としてロードセルの出力値を取得して(STEP70)、その値とハードディスクドライブ225gに記憶された当該所定の第1の収納単位数の当該金種の重量のデータとを関連付ける(第2の関連付け)。
そして、第1及び第2の関連付けに基づいて、テーブル情報が補正される(STEP71)。具体的には、図10における一次関数グラフGのy切片及び傾きが補正される。すなわち、前記2つの収納状態でのロードセルの出力値に対応する一次関数グラフGの値が、記憶された所定の第1及び第2の収納単位数の当該金種の重量のデータに正確に一致するように、一次関数グラフGのy切片及び傾きが補正される。これにより、テーブル補正作業時点での重量測定及び演算の条件(状況)を、テーブル情報に総合的・集約的により高精度に反映させることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、テーブル補正プロセスあるいは高精度テーブル補正プロセスが実施されることにより、重量測定及び演算の条件(状況)を、テーブル情報に総合的・集約的に反映させることができる。この結果、その後の入出操作に関する精査の精度を向上させることができ、誤計算の発生を効果的に防止することができる。
また、本実施の形態によれば、ロードセルの出力値について、2つの隣接する演算結果(貨幣の収容単位の数あるいは金額)にそれぞれ対応する2つの領域の間に、エラー判断(判定不能の判断)に対応する領域が挟まれて構成されているため(図10参照)、誤計算が発生して看過されることが効果的に防止され得る。
また、本実施の形態によれば、現金管理装置200を使用可能(入出操作可能)状態にするための条件として、使用者のID情報の照合のみならず、操作情報の照合をも採用していることにより、使用者の誤操作を効果的に防止することができる一方、操作記録を管理することも極めて容易である。
特に、操作情報として、入出金操作毎に設定(発行)される4桁(3桁以上が好ましい)の操作番号(連動番号)を採用しているため、取り扱いが容易である一方で、当該操作番号から操作内容が知られる畏れもない。
また、操作番号に対応する入出金データが出納機100から現金管理装置200に転送されることにより、入出金データ自体を使用者が手入力等する必要がなく、従って、使用者による誤操作が効果的に防止される。
また、本実施の形態によれば、貨幣の入出操作の度に精査プロセスを実施することによって、入出操作に誤りがないか入出操作毎に精査することができる。これにより、使用者の誤操作を効果的に防止することができる一方、操作記録(入出記録)を入出操作毎に管理することも極めて容易である。更に、本実施の形態によれば、入出操作に対応付けて使用者情報をも容易に管理することができる。
その他、本実施の形態によれば、出納機100の側でロック解除信号及び/またはロック信号の送信条件を設定ないし調整することができる。この場合、貨幣の入出操作の管理を集約的に行うことが可能である。これは特に、複数台の現金管理装置200を含むシステムにおいて有効である。
なお、前述の説明では、使用者のID情報の照合と操作情報の照合とが現金管理装置200の側で行われているが、データが実際に照合される場所は特に限定されない。すなわち、これらの照合は、現金管理装置200の側で行われてもよいし、出納機100の側で行われてもよいし、それらに接続された他のハードウェアを利用して行われてもよい。また、照合のための各データの転送のタイミングについても、公知の種々の態様から適宜に選択されて採用される。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する(以下全て追加:下線省略)。
本実施の形態では、演算制御部225cがテーブル補正手段として機能する際(テーブル補正作業が行われる際)、ロードセルの出力値を所定時間毎に取得する(重量測定手段による測定を複数回行う)ようになっている。そして、得られた複数回の測定結果(測定データ)から所定のフィルタリング条件を満たすように所定回数の測定結果を選抜して、その平均値を求め、当該平均値とハードディスクドライブ225gに記憶された重量データとに基づいてテーブル情報を補正するようになっている。
これにより、テーブル情報の補正をより高精度に行うことができる。保守の観点からは、テーブル情報の補正の経過(経時的データ)について、記録を残しておくことが好ましい。
その他の構成については、第1の実施の形態と略同様である。
本実施の形態が採用するフィルタリング条件の詳細について、図17乃至図19を用いて説明する。
図17は、電源立ち上げ直後のロードセル出力値のグラフを示している。平均値を算出するために必要な所定測定回数(データ数)をN回とすれば、通常は、図17に示すように、1回目からN回目までの測定結果が採用(選抜)され、平均値が算出される。
ここで、本実施の形態においては、各測定結果の「ばらつき」が考慮される。具体的には、連続する2つの測定結果の差分が所定値πを超える場合には、後の(新しい方の)測定結果が特異なデータ(測定上の何らかのエラーが影響することで生じ得る)である可能性があると判断して、さらに次の測定結果を併せて考慮する。
図18を用いて説明すれば、n回目の測定結果とn−1回目の測定結果との差分がπを超える場合、n+1回目の測定結果が併せて考慮される。そして、n−1回目の測定結果とn+1回目の測定結果との差分がπを超えなければ、n回目の測定結果が除外され、測定が継続される。そして、所定測定回数であるN回分のデータが揃った時点で、平均値が算出される。
一方、n−1回目の測定結果とn+1回目の測定結果との差分についてもπを超える場合には、図19に示すように、n回目までの測定結果が除外され、n+1回目の測定結果を1回目の測定結果として測定が継続される。そして、所定測定回数であるN回分のデータが揃った時点で、平均値が算出される。
以上のようなフィルタリング技術を採用することにより、測定上のノイズの影響が排除された状態で、テーブル情報をより高精度に補正することができる。
なお、前述の説明において1回の測定結果と表現したデータ(図17乃至図19において折れ点として表示されているデータ)自体が、複数の測定データの単純平均であってもよい。その場合、単純平均を求める工程が1次のノイズフィルタリングに相当し、図17乃至図19を用いて説明したフィルタリング技術が2次のノイズフィルタリングに相当する、と言える。
本発明の第1の実施の形態を示すシステム概略図である。 図1の出納機の外観を示す斜視図である。 図1及び図2の出納機の機能ブロック図である。 図1の貨幣管理装置の外観を示す斜視図である。 図1及び図4の貨幣管理装置の第2紙幣収納ドロアの斜視図である。 図1及び図4の貨幣管理装置の第2硬貨収納ドロアの斜視図である。 図6の硬貨保管容器の側面概略図である。 図1及び図4の貨幣管理装置の予備収納庫の斜視図である。 図1及び図4の貨幣管理装置の機能ブロック図である。 エラー判断(判定不能の判断)に対応する領域を説明するための図である。 出納機の側での入出操作準備プロセスの一例のフローチャートである。 貨幣管理装置における入出操作準備プロセスの一例のフローチャートである。 貨幣管理装置におけるドロア開閉プロセス(入出操作プロセス)の一例のフローチャートである。 貨幣管理装置における精査プロセスの一例のフローチャートである。 貨幣管理装置におけるテーブル補正プロセスの一例のフローチャートである。 貨幣管理装置における高精度テーブル補正プロセスの一例のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の貨幣管理装置が採用するフィルタリング技術について説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の貨幣管理装置が採用するフィルタリング技術について説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の貨幣管理装置が採用するフィルタリング技術について説明する図である。
符号の説明
100 出納機
200 現金管理装置
211 第1紙幣収納ドロア
212 第2硬貨収納ドロア
213 第1紙幣収納ドロア
214 第2硬貨収納ドロア
215 予備収納庫
211m〜215m 開閉電磁ロック
221〜224 紙幣保管容器
241〜243 硬貨保管容器
261 ロードセル

Claims (6)

  1. 貨幣を金種毎に収納単位毎に収納保管する区画部を複数有する収納庫と、
    前記区画部の各々に収納保管された貨幣の重量を、区画部毎に測定する重量測定手段と、
    前記重量測定手段による測定結果と、予め用意されたテーブル情報と、に基づいて、前記区画部の各々に収納保管された貨幣の金種毎の金額あるいは収納単位の数を計算し、それらの合計金額を算出する演算手段と、
    を備え、
    前記区画部の各々には、テーブル補正作業のために単一の金種が設定されるようになっており、
    前記区画部の各々に設定されるテーブル補正作業のための金種は、設定変更可能になっており、
    ある区画部のテーブル補正作業を行う際、当該区画部内に、当該区画部において設定されたテーブル補正作業のための金種が所定の収納単位数だけ収納されるようになっており、
    前記収納状態で前記重量測定手段による重量測定を行って、当該測定結果と前記金種の所定の収納単位数に対応する重量とに基づいて、前記テーブル情報を補正するテーブル補正手段が設けられている
    ことを特徴とする貨幣管理装置。
  2. 貨幣を金種毎に収納単位毎に収納保管する区画部を複数有する収納庫と、
    前記区画部の各々に収納保管された貨幣の重量を、区画部毎に測定する重量測定手段と、
    前記重量測定手段による測定結果と、予め用意されたテーブル情報と、に基づいて、前記区画部の各々に収納保管された貨幣の金種毎の金額あるいは収納単位の数を計算し、それらの合計金額を算出する演算手段と、
    を備え、
    前記区画部の各々には、テーブル補正作業のために単一の金種が設定されるようになっており、
    前記区画部の各々に設定されるテーブル補正作業のための金種は、設定変更可能になっており、
    ある区画部のテーブル補正作業を行う際、当該区画部内に、当該区画部において設定されたテーブル補正作業のための金種が所定の第1の収納単位数だけ収納され、その後、当該区画部において設定されたテーブル補正作業のための金種が所定の第2の収納単位数だけ収納されるようになっており、
    前記第1の収納状態と前記第2の収納状態とのそれぞれについて前記重量測定手段による重量測定を行って、当該測定結果と前記金種の所定の第1の収納単位数及び第2の収納単位数のそれぞれに対応する重量とに基づいて、前記テーブル情報を補正するテーブル補正手段が設けられている
    ことを特徴とする貨幣管理装置。
  3. 貨幣を金種毎に収納単位毎に収納保管する区画部を複数有する収納庫と、
    前記区画部の各々に収納保管された貨幣の重量を、区画部毎に測定する重量測定手段と、
    前記重量測定手段による測定結果と、予め用意されたテーブル情報と、に基づいて、前記区画部の各々に収納保管された貨幣の金種毎の金額あるいは収納単位の数を計算し、それらの合計金額を算出する演算手段と、
    を備え、
    前記区画部の各々には、テーブル補正作業のために単一の金種が設定されるようになっており、
    前記区画部の各々に設定されるテーブル補正作業のための金種は、設定変更可能になっており、
    ある区画部のテーブル補正作業を行う際、当該区画部内に、当該区画部において設定されたテーブル補正作業のための金種が所定の収納単位数だけ収納されるようになっており、
    前記収納状態で前記重量測定手段による重量測定を複数回行って、当該複数回の測定結果と前記金種の所定の収納単位数に対応する重量とに基づいて、前記テーブル情報を補正するテーブル補正手段が設けられている
    ことを特徴とする貨幣管理装置。
  4. 前記テーブル補正手段は、所定のフィルタリング条件を満たすように選抜された所定回数の測定結果の平均値と前記金種の所定の収納単位数に対応する重量とに基づいて、前記テーブル情報を補正するようになっている
    ことを特徴とする請求項2に記載の貨幣管理装置。
  5. 貨幣を金種毎に収納単位毎に収納保管する区画部を複数有する収納庫と、
    前記区画部の各々に収納保管された貨幣の重量を、区画部毎に測定する重量測定手段と、
    前記重量測定手段による測定結果と、予め用意されたテーブル情報と、に基づいて、前記区画部の各々に収納保管された貨幣の金種毎の金額あるいは収納単位の数を計算し、それらの合計金額を算出する演算手段と、
    を備え、
    前記区画部の各々には、テーブル補正作業のために単一の金種が設定されるようになっており、
    前記区画部の各々に設定されるテーブル補正作業のための金種は、設定変更可能になっており、
    ある区画部のテーブル補正作業を行う際、当該区画部内に、当該区画部において設定されたテーブル補正作業のための金種が所定の第1の収納単位数だけ収納され、その後、当該区画部において設定されたテーブル補正作業のための金種が所定の第2の収納単位数だけ収納されるようになっており、
    前記第1の収納状態と前記第2の収納状態とのそれぞれについて前記重量測定手段による重量測定を複数回行って、当該測定結果と前記金種の所定の第1の収納単位数及び第2の収納単位数のそれぞれに対応する重量とに基づいて、前記テーブル情報を補正するテーブル補正手段が設けられている
    ことを特徴とする貨幣管理装置。
  6. 前記テーブル補正手段は、前記第1の収納状態と前記第2の収納状態とのそれぞれについて所定のフィルタリング条件を満たすように選抜された所定回数の測定結果の平均値と前記金種の所定の第1の収納単位数及び第2の収納単位数のそれぞれに対応する重量とに基づいて、前記テーブル情報を補正するようになっている
    ことを特徴とする請求項5に記載の貨幣管理装置。
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