JP5239676B2 - 無線通信システム、通信方法及び無線基地局 - Google Patents

無線通信システム、通信方法及び無線基地局 Download PDF

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Description

本発明は、例えば無線を用いて通信を行う移動通信システム等の無線通信システム、このような無線通信システムにおける通信方法、及びこのような無線通信システムに用いられる無線基地局の技術分野に関する。
このような移動通信システムにおいては、適当な間隔を有して配置される複数の基地局と移動局との間で無線通信を行うことにより、移動局に対するデータの送受信を行っている。このような移動局と通信を行う基地局の配置態様の一例として、階層構造セル方式が知られている。階層セル構造方式では、相対的に広域なエリア全体に対する無線通信を行う広域用基地局を配置すると共に、当該広域なエリア中の一部の局所的なエリアに対する無線通信を行う狭域用基地局を、広域なエリア中に一個又は複数個配置するのが一般的である。
特開平9−247079号公報 特表平6−511128号公報 特開平6−90198号公報
このような階層構造セル方式では、広域基地局と狭域基地局とは、別々の周波数帯域を用いて無線通信を行っている。特に、広域基地局と狭域基地局との夫々が移動局に対して同時にデータを送信する場合には、混信を避けるために、広域基地局と狭域基地局との夫々は、別々の周波数帯域を用いて無線通信を行っている。しかしながら、広域基地局と狭域基地局とが互いに別々の周波数帯域を用いているため、広域基地局が無線通信に用いる周波数帯域と狭域基地局が無線通信に用いる周波数帯域とを別個独立に確保しておかなければならない。これは、周波数帯域の効率的な利用という観点から見れば、効率が良いとは言い難い。
また、階層構造セル方式に限らず、無線通信を行うエリアの一部が重複する複数の基地局が配置される場合においても、同様の技術的な問題点が生じかねない。例えば、複数の基地局の夫々が移動局に対して同時にデータを送信する場合には、複数の基地局の夫々が互いに別々の周波数帯域を用いる必要がある。このため、階層構造セル方式と同様に、周波数帯域の効率的な利用が妨げられかねない。
本発明は、例えば上述した従来の技術的な課題に鑑みなされたものであり、例えば周波数帯域等の無線リソースを効率的に利用することが可能な無線通信システム、通信方法及び無線基地局を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の無線通信システムは、第1無線基地局と、第2無線基地局とを備えている。第1無線基地局は、指定手段と、第1送信手段とを備えている。指定手段は、所定の無線リソースのうち第2無線基地局が利用可能な第2リソース部分を指定する。第1送信手段は、所定の無線リソースのうち指定手段により指定される第2リソース部分以外の第1リソース部分を利用して、移動局に対して第1データを送信する。つまり、第1送信手段は、所定の無線リソースのうちの第2リソース部分を利用することなく、第1データを送信する。このとき、第1送信手段は、第1データに加えて、第2リソース部分を示す(言い換えれば、特定する)指定情報を更に送信する。一方で、第2無線基地局は、受信手段と、第2送信手段とを備えている。受信手段は、少なくとも第1無線基地局から送信される指定情報を受信する。第2送信手段は、所定の無線リソースのうち受信手段により受信された指定情報が示す第2リソース部分を利用して、移動局に対して第2データを送信する。つまり、第2送信手段は、所定の無線リソースのうち第1送信手段が第1データの送信に利用していない第2リソース部分を利用して第2データを送信する。
また、上記課題を解決するために、本発明の通信方法は、第1無線基地局と、第2無線基地局とを備える無線通信システムにおける通信方法を規定する。この通信方法では、第1無線基地局側において、所定の無線リソースのうち第2無線基地局が利用可能な第2リソース部分が指定される。また、第1無線基地局側において、所定の無線リソースのうち第2リソース部分以外の第1リソース部分を利用して、移動局に対して第1データが送信される。このとき、第1データに加えて、第2リソース部分を示す指定情報が更に送信される。一方で、第2無線基地局側において、少なくとも第1無線基地局から送信される指定情報が受信される。また、第2無線基地局側において、指定情報により指定される第2リソース部分を利用して、移動局に対して第2データが送信される。
上記課題を解決するために、本発明の無線基地局の第1態様(例えば、上述の第1無線基地局)は、指定手段と、送信手段とを備えている。指定手段は、所定の無線リソースのうち他の無線基地局(例えば、上述の第2無線基地局)が利用可能なリソース部分を指定する。送信手段は、所定の無線リソースのうち指定手段により指定されるリソース部分以外の他のリソース部分を利用して、移動局に対してデータを送信する。つまり、送信手段は、所定の無線リソースのうちの指定手段により指定されるリソース部分を利用することなく、データを送信する。このとき、送信手段は、データに加えて、指定手段により指定されえるリソース部分を示す指定情報を更に送信する。
上記課題を解決するために、本発明の無線基地局の第2態様は、受信手段と、送信手段とを備えている。受信手段は、所定の無線リソースのうち自身が利用可能なリソース部分を指定する指定情報を受信する。指定情報は、他の無線基地局から送信される。このため、利用可能なリソース部分は、他の無線基地局によって指定されることが好ましい。送信手段は、所定の無線リソースのうちの受信手段により受信された指定情報が示すリソース部分を利用して、移動局に対しデータを送信する。つまり、送信手段は、所定の無線リソースのうち指定情報によって指定されていないリソース部分を使用することなくデータを送信する。
以上説明した無線通信システム、通信方法及び無線基地局によれば、第1無線基地局が第2リソース部分を利用することなく第1データを送信すると共に、第2無線基地局が第2リソース部分を利用して第2データを送信するため、第1無線基地局と第2無線基地局とは、同一の無線リソースを利用して同時にデータを送信することができる。このため、第1無線基地局と第2無線基地局とが同時にデータを送信するために、別個独立の無線リソースを用意する必要がなくなる。従って、無線リソースの効率的な利用が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づいて説明する。
(1)第1実施形態
初めに、図1を参照して、本発明に係る無線通信システムを実施するための最良の形態である第1実施形態について説明する。ここに、図1は、第1実施形態に係る無線通信システムの基本構成を概念的に示すブロック図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る無線通信システム1は、第1無線基地局10と、第2無線基地局20とを備えている。
第1無線基地局10は、指定部11と、第1送信部12とを備えている。指定部11は、所定の無線リソース(例えば、周波数及びシンボルにより特定される無線リソース)のうち第2無線基地局20が利用可能な第2リソース部分を指定する。第1送信部12は、所定の無線リソースのうち指定部11により指定される第2リソース部分以外の第1リソース部分を利用して、移動局30に対して第1データを送信する。つまり、第1送信部12は、所定の無線リソースのうちの第2リソース部分を利用することなく、第1データを送信する。このとき、第1送信部12は、第1データに加えて、第2リソース部分を示す(言い換えれば、特定する)指定情報を更に送信する。
一方で、第2無線基地局20は、受信部21と、第2送信部22とを備えている。受信部21は、少なくとも第1無線基地局10から送信される指定情報を受信する。第2送信部22は、所定の無線リソースのうち受信部21により受信された指定情報が示す第2リソース部分を利用して、移動局30に対して第2データを送信する。つまり、第2送信部22は、所定の無線リソースのうち第1送信部12が第1データの送信に利用していない第2リソース部分を使用して第2データを送信する。
このように、第1無線基地局10が第2リソース部分を利用することなく第1データを送信すると共に、第2無線基地局20が第2リソース部分を利用して第2データを送信するため、第1無線基地局10と第2無線基地局20とは、同一の無線リソースを用いて同時にデータを送信することができる。このため、第1無線基地局10と第2無線基地局20とが同時にデータを送信するために、別個独立の無線リソースを用意する必要がなくなる。従って、無線リソースの効率的な使用が可能となる。
(2)第2実施形態
続いて、以上の無線通信システムのより具体的な実施形態である第2実施形態としての実施例について説明する。
(2−1)第2実施形態の基本構成
初めに、図2を参照して、第2実施形態に係る無線通信システム1000の基本構成について説明する。ここに、図2は、第2実施形態に係る無線通信システム1000の基本構成を概念的に示す構成図である。
図2に示すように、第2実施形態に係る無線通信システム1000は、広域無線基地局100と、複数の狭域無線基地局200(200aから200e)と、複数の移動局300(300aから300b)を備えている。
広域無線基地局100は、相対的に広い広域エリア110をカバーする無線基地局であり、上述した「第1無線基地局10」の一具体例を構成している。そして、広域無線基地局100は、広域エリア110中に位置する狭域無線基地局200及び移動局300の夫々との間で無線通信を行う。より具体的には、広域無線基地局100は、広域エリア110中に位置する狭域無線基地局200及び移動局300の夫々に対して、不図示の広域用上位機器から取得する広域情報を含むフレームを送信する。また、広域無線基地局100は、広域エリア110中に位置する狭域無線基地局200及び移動局300の夫々から送信されるフレームを受信するように構成されていてもよい。
複数の狭域無線基地局200の夫々は、広域エリア110に包含される局所的な(言い換えれば、広域エリア110よりも狭い)狭域エリア210をカバーする無線基地局であり、上述した「第2無線基地局20」の一具体例を構成している。つまり、第2実施形態に係る無線通信システム1000は、階層構造セルを採用している。そして、狭域無線基地局200は、広域無線基地局100及び対応する狭域エリア210中に位置する移動局300の夫々との間で無線通信を行う。より具体的には、狭域無線基地局200は、広域無線基地局100から送信されるフレームを受信する。加えて、狭域無線基地局200は、対応する狭域エリア210中に位置する移動局300に対して、不図示の狭域用上位機器から取得する狭域情報を含むフレームを送信する。また、狭域無線基地局200は、広域無線基地局100に対してフレームを送信すると共に、対応する狭域エリア210中に位置する移動局300から送信されるフレームを受信するように構成されていてもよい。尚、図2中においては、狭域無線基地局200と狭域エリア210との対応は、符号「a」から「e」を用いて示されている。つまり、狭域無線基地局200aと狭域エリア210aとが対応していると共に、他の狭域無線基地局200bから200eについても、夫々、狭域エリア210bから20eが対応している。
複数の移動局300の夫々は、自身がその内部に位置する広域エリア110に対応する広域無線基地局100との間で無線通信を行うと共に、自身がその内部に位置する狭域エリア210に対応する狭域無線基地局200との間で無線通信を行う。具体的には、移動局300は、広域無線基地局100から送信される広域情報を含むフレームを受信すると共に、狭域無線基地局200から送信される狭域情報を含むフレームを受信する。また、移動局300は、広域無線基地局100及び狭域無線基地局200の夫々に対してフレームを送信するように構成されていてもよい。
更に、第2実施形態に係る無線通信システム1000では、広域無線基地局100と狭域無線基地局200との間、広域無線基地局100と移動局300との間、及び狭域無線基地局200と移動局300との間において、それぞれ、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)に準拠した通信方式におけるフレームを送受信することで、無線通信が行われる。従って、第2実施形態に係る無線通信システム1000では、複数のサブキャリアを用いるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)方式或いはサブキャリアを分割した周波数軸上の論理チャネルとシンボルの組み合わせからなるサブチャネルを用いるOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式における所定フォーマットのフレームを送受信することで、無線通信が行われる。
このような無線通信システム1000は、例えば一例として、車両等が備える移動局300に対して交通情報等を配信する交通安全システムに適用される。ここで、図3及び図4を参照して、第2実施形態に係る無線通信システム1000を交通安全システムに適用した場合の例について説明する。ここに、図3は、無線通信システム1000が備える広域無線基地局100の交通安全システムへの適用例を概念的に示す構成図であり、図4は、無線通信システム1000が備える狭域無線基地局200の交通安全システムへの適用例を概念的に示す構成図である。
図3に示すように、広域無線基地局100は、例えば数kmから数十km四方程度の範囲の広域エリア110に対して、広域エリア110中を走行する車両等が共通して利用可能な交通情報を含む広域情報を配信する。広域情報としては、例えば、広域エリア110中の道路渋滞状況を示す渋滞情報や、広域エリア110の天気予報情報や、広域エリア110中の道路の規制状況を示す交通規制情報や、広域エリア110中の道路を走行するのに要する時間を示す所要時間情報や、広域エリア110中に位置する駐車場の空き状況を示す駐車場情報や、広域エリア110中の店舗等のスポット(例えば、ユーザの趣向に応じたスポット)に関する情報を示すスポット情報等が一具体例としてあげられる。
このような広域情報は、例えば道路情報センターや警視庁や気象庁等が備える情報サーバ410等の広域用上位機器から、有線又は無線のネットワーク網420を介して広域無線基地局100に対して送信される。広域無線基地局100は、このような広域情報を、広域エリア110内の移動局300(例えば、車両に備えられる又は車両のドライバが備える移動局300)に対して送信する。
続いて、図4に示すように、狭域無線基地局200は、例えば、広域エリア110中に含まれる任意の交差点付近に設置される。この狭域無線基地局200は、例えば1つの交差点を含む狭域エリア210に対して、狭域エリア210中を走行する車両が共通して利用可能な交通情報を含む狭域情報を配信する。狭域情報としては、例えば、交差点に進入する車両の安全走行に寄与する交通情報が一例としてあげられる。より具体的には、狭域情報としては、例えば、交差点を右折する車両に対して対向車の存在の有無を知らせる情報や、横断歩道を横切って右折又は左折する車両に対して歩行者の存在の有無を知らせる情報や、交差点に設置されている信号が青色から黄色へと又は赤色へと変わるか否かを事前に知らせる情報や、緊急車両が交差点に近づいていることを知らせる情報等が一具体例としてあげられる。また、交通情報に限らず、交差点付近に位置する店舗等のスポットに関するスポット情報や、その他交差点付近における有益な各種情報を狭域情報として配信してもよい。
尚、狭域無線基地局200は、交差点付近に限らず、走行する車両に対して有益な情報を送信できる任意の位置に設置されてもよい。例えば、狭域無線基地局200は、高速道路の入口IC手前に設置されてもよい。この場合、狭域無線基地局200は、例えば、高速道路の入口IC手間を含む狭域エリア210に対して、高速道路の道路状況(例えば、渋滞情報や、走行に要する時間を示す情報や、規制情報等)を狭域情報として送信してもよい。
このような狭域情報は、例えば、交差点に設置されたカメラ520において撮影された画像や、横断歩道付近に設置された歩行者センサ510等から得られる情報や、或いは信号器を制御する制御器から得られる情報等に基づいて生成される。例えば、歩行者センサ510やカメラ520等の狭域用上位機器から得られる情報等が狭域無線基地局200に送信されると共に、送信された情報が狭域無線基地局200によって解析されることで、狭域情報が生成されてもよい。或いは、歩行者センサ510やカメラ520等から得られる情報が、歩行者センサ51やカメラ等と合わせて設置されている不図示の解析装置において解析された後、解析結果が狭域情報として狭域無線基地局200に送信されるように構成してもよい。
尚、交通安全システムは、第2実施形態に係る無線通信システム1000が適用される一つの例であって、交通安全システム以外の各種通信システムに対して、第2実施形態に係る無線通信システム1000を適用してもよいことは言うまでもない。例えば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)等を含む移動体機器を用いた移動通信システム等に対して、第2実施形態に係る無線通信システム1000を適用してもよい。
また、図2は、狭域エリア210全体が広域エリア110に包含される例を示しているが、狭域エリア210の一部が広域エリア110と重複していてもよい。つまり、狭域エリア210の他の一部が広域エリア110と重複しなくともよい。また、図2は、複数の狭域エリア210が広域エリア110中に配置される例を示しているが、少なくとも1つの狭域エリア210が広域エリア110中に配置されるように構成してもよい。また、図2は、無線通信システム1000が1つの広域無線基地局100を備える例を示しているが、無線通信システム1000が複数の広域無線基地局100を備えるように構成してもよい。
(2−2)広域無線基地局の構成及び動作
続いて、図5から図7を参照して、広域無線基地局100について説明する。ここに、図5は、広域無線基地局100の構成を概念的に示すブロック図であり、図6は、広域無線基地局100の動作の流れを概略的に示すフローチャートであり、図7は、広域無線基地局100から送信されるフレームの構造を示すデータ構造図である。
図5に示すように、広域無線基地局100は、その要部に着目すれば、広域情報入力部101と、送信バッファ102と、狭域無線基地局用リソース処理部103と、ベースバンド送信処理部104と、無線部105と、アンテナ106とを備えている。
このような構成を有している広域無線基地局100は、図6に示すフローチャートに従って動作する。以下、広域無線基地局100の動作について、広域無線基地局100が備える各種構成要素(つまり、広域情報入力部101、送信バッファ102、狭域無線基地局用リソース処理部103、ベースバンド送信処理部104、無線部105及びアンテナ106)の作用・機能等を説明しながら、説明を進める。
図6に示すように、まず、広域情報入力部101は、広域用上位機器から送信される広域情報を受信する(ステップS101)。ここで、広域用上位器機器と広域無線基地局100との間の通信は、必ずしもWiMAX方式に準拠している必要はなく、任意の通信方式を用いてもよい。また、上述したように、無線通信に限らず、有線通信を用いて、広域用上位機器から広域無線基地局100に対して広域情報が送信されてもよい。このため、広域情報入力部101は、広域用上位機器との間の通信方式に応じて適切な通信処理回路ないしは情報受信回路(例えば、RF回路や変調回路やデコード回路やAD変換回路等)を備えていることが好ましい。
続いて、広域情報入力部101は、受信した広域情報を、送信バッファ102に対して出力する。その結果、広域情報入力部101により受信された広域情報は、送信バッファ102に一時的に保存される(ステップS102)。送信バッファ102としては、例えばRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリや、その他の各種記録媒体が一例としてあげられる。
上述したステップS101及びS102における動作に続いて又は並行して、狭域基地局用リソース処理部103は、狭域無線基地局200が利用可能な(言い換えれば、利用するべき)狭域用無線リソースを割り当てる(ステップS103)。
ここで、図7を参照しながら狭域用無線リソースの割り当て処理について説明する。上述したように、広域無線基地局100及び狭域無線基地局200の夫々は、WiMAX方式に準拠した通信方式におけるフレームを送受信することで、移動局300との間での無線通信を行う。従って、広域無線基地局100から送信されるフレームは、図7に示すように、WiMAX方式に準拠したフレーム構成を有している。また、後述するが、狭域無線基地局200から送信されるフレームも同様の構成を有している。
具体的には、図7に示すように、フレーム400は、サブキャリア(つまり、周波数)及びシンボル(つまり、時間)によって特定されるOFDMフレーム(或いは、OFDMAフレーム)の単位で構成される。フレーム400は、制御情報を含むヘッダ部分410と、広域情報(或いは、狭域情報)を含むペイロード部分420とを含んでいる。
ヘッダ部分410には、プリアンブル信号401と、FCH(Frame Control Header:フレーム制御ヘッダ)402と、DL−MAP(Down Link Mapping message:下りリンクマップ情報)403と、UL−MAP(Up Link Mapping message:上りリンクマップ情報)404とが含まれている。
プリアンブル信号401は、通信の初期段階で移動局300が広域無線基地局100との間で同期を確立したり或いは広域無線基地局100から送信されるフレーム400の品質を計測したりするために用いられる信号である。
FCH402は、後続するDL−MAP403やUL−MAP404等の制御情報を移動局300が正しく読み取ることができるように、DL−MAP403やUL−MAP404の変調方式や符号方式などを端末に伝えるために送信される報知情報である。
DL−MAP403及びUL−MAP404は、ペイロード部分420中に含まれる各種情報(例えば、広域情報や狭域情報等)の位置を示す制御情報である。例えば、ペイロード部分420中において、各種情報がバーストの単位で含まれている場合には、DL−MAP403及びUL−MAP404は、バーストの位置を示す制御情報(つまり、バーストプロファイル情報)を含んでいる。
尚、図7においては、広域無線基地局100や狭域無線基地局200から移動局300に対して広域情報や狭域情報を送信するための下り送信サブフレーム(言い換えれば、DLバースト(Down Link Burst))として用いられるペイロード部分420を含むフレーム400の例について示している。しかしながら、フレーム400は、下り送信サブフレームとして用いられるペイロード部分420に加えて、移動局300から広域無線基地局100や狭域無線基地局200へ各種情報を送信するための上り送信サブフレーム(言い換えれば、ULバースト(Up Link Burst))として用いられるペイロード部分を含むように構成されていてもよい。
ここで、狭域基地局用リソース処理部103は、ペイロード部分420のうちの一部の無線リソースを、狭域無線基地局200が利用可能な狭域用無線リソース422として割り当てる。従って、ペイロード部分420のうちの他の一部の無線リソースは、広域無線基地局100が利用可能な広域用無線リソース421となる。この狭域用無線リソース422は、サブキャリア単位(或いは、サブチャネル単位)及びシンボル単位で任意に割り当てられる。つまり、狭域基地局用リソース処理部103は、狭域用無線リソース422として割り当てられるべきサブキャリア及びシンボルを指定することで、狭域用無線リソース422を割り当てる。この狭域用無線リソース422の割り当ては、フレーム毎に行われてもよいし、或いは所定数のフレーム毎に共通して行われてもよい。
また、広域情報を既に受信しているため、狭域基地局用リソース処理部103は、送信すべき広域情報のデータ量を比較的容易に認識することができる。このため、狭域基地局用リソース処理部103は、送信すべき広域情報のデータ量に応じて、狭域用無線リソース422を割り当ててもよい。例えば、送信すべき広域情報のデータ量が相対的に少ない場合には、広域用無線リソース421を相対的に少なくすると共に、狭域用無線リソース422を相対的に多くしてもよい。或いは、例えば、送信すべき広域情報のデータ量が相対的に多い場合には、広域用無線リソース421を相対的に多くすると共に、狭域用無線リソース422を相対的に少なくしてもよい。
再び図6において、続いて、狭域基地局用リソース処理部103は、ステップS103において割り当てられた狭域用無線リソース422を特定するための情報を含むDL−MAP413を生成する(ステップS104)。従って、第2実施形態においては、DL−MAP413は、ペイロード部分420中の各バーストの位置を示す情報に加えて、狭域用無線リソース422を特定するための情報を含んでいる。
このとき、狭域用無線リソース422を特定するための情報をDL−MAP413中に含めるために、無線通信システム1000として、特定のマルチキャスト用CID(Connection Identifier)を狭域用無線リソース422専用のCIDとして定義しておくことが好ましい。そして、狭域基地局用リソース処理部103は、DL−MAP413内で特定のマルチキャスト用CIDを指定することで、ペイロード部分420中の各バーストに加えて狭域用無線リソース422の位置を特定する情報(例えば、バーストプロファイル情報)を生成することが好ましい。
続いて、狭域基地局用リソース処理部103は、ステップS102において送信バッファ102に一時的に保存されている広域情報を抽出する(ステップS105)。抽出された広域情報は、DL−MAP413と共に、ベースバンド送信処理部104へと出力される。
続いて、ベースバンド送信処理部104は、狭域基地局用リソース処理部103から出力される広域情報(更には、ヘッダ部分410に対応する各種情報)に対して、ベースバンド処理を行う(ステップS106)。例えば、ベースバンド送信処理部104は、ベースバンド処理の一例として、広域情報の符号化(例えば、畳込み符号やターボ符号等の誤り訂正符号化)処理や、OFDMやOFDMAフレーム(つまり、フレーム400)の生成処理などを含むデジタル信号処理があげられる。
このとき、ベースバンド送信処理部104は、上述した狭域用無線リソース422が広域無線基地局100によって利用されないようにベースバンド処理を行う。より具体的には、ベースバンド送信処理部104は、図7に示すように、狭域用無線リソース422に情報が含まれず且つ狭域用無線リソース422以外の広域用無線リソース421に広域情報(更には、その他の情報)が含まれるようにベースバンド処理を行う。
このベースバンド処理の結果、デジタルのベースバンド信号(つまりは、デジタル信号化されているフレーム400)が生成される。
その後、無線部105は、ベースバンド送信処理部104において生成されたベースバンド信号に対して、変調処理を行う(ステップS107)。第2実施形態では、OFDM方式(或いは、OFDMA方式)に準拠して無線通信を行うため、サブキャリア毎に、例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)や64QAM等の変調処理が行われる。このとき、狭域用無線リソース422に対応するサブキャリア及びシンボルは、パイロット信号を含めて振幅が0となるように変調される。その結果、送信信号が含まれる。
その後、無線部105は、送信アンテナ106を介して、広域エリア110に向けて送信信号を送信する。つまり、無線部105は、広域情報を含むフレーム400を広域エリア110に対して送信する(ステップS108)。
広域無線基地局100から送信されたフレーム400は、広域エリア110中に位置する移動局300により受信されると共に、広域エリア110中に位置する狭域無線基地局200によっても受信される。尚、後に詳述するが、狭域無線基地局200は、受信したフレーム400中に含まれる各種情報を参照した上で、狭域情報を含むフレーム400を狭域エリア210に対して送信する。
(2−3)狭域無線基地局の構成及び動作
続いて、図8から図11を参照して、狭域無線基地局200の構成及び動作について説明する。ここに、図8は、狭域無線基地局200の構成を概念的に示すブロック図であり、図9は、狭域無線基地局200の動作の流れを概略的に示すフローチャートであり、図10は、狭域無線基地局200から送信されるフレームの構造を示すデータ構造図であり、図11は、狭域無線基地局200から送信されるフレームの送信タイミングを概念的に示すタイミングチャートである。
図8に示すように、狭域無線基地局200は、狭域情報入力部201と、送信バッファ202と、ベースバンド受信処理部203と、狭域情報送信制御部204と、ベースバンド送信処理部205と、無線部206と、受信アンテナ207と、送信アンテナ208とを備えている。
このような構成を有している狭域無線基地局200は、図9に示すフローチャートに従って動作する。以下、狭域無線基地局100の動作について、狭域無線基地局200が備える各種構成要素の作用・機能等を説明しながら、説明を進める。
図9に示すように、まず、無線部206は、受信アンテナ207を介して、広域無線基地局100から送信された送信信号(つまり、フレーム400)を受信する(ステップS201)。その後、無線部206は、受信アンテナ207を介して受信された送信信号に対して、復調処理を行う(ステップS202)。その結果、ベースバンド信号が生成される。生成されたベースバンド信号は、ベースバンド受信処理部203へと出力される。
続いて、ベースバンド受信処理部203は、ベースバンド信号に対してベースバンド処理を行う(ステップS203)。例えば、ベースバンド受信処理部203は、ベースバンド処理の一例として、ベースバンド信号に対する復号化処理が一例としてあげられる。このベースバンド処理の後、ベースバンド受信処理部203は、広域無線基地局100から送信されるフレーム400に含まれるDL−MAP413を抽出する(ステップS204)。抽出されたDL−MAP413は、狭域情報送信制御部204に対して出力される。
ステップS201からステップS204の動作と並行して、狭域情報入力部201は、狭域用上位機器から送信される狭域情報を受信する(ステップS205)。ここで、狭域用上位器機器と狭域無線基地局200との間の通信は、必ずしもWiMAX方式に準拠している必要はなく、任意の通信方式を用いてもよい。また、上述したように、無線通信に限らず、有線通信を用いて、狭域用上位機器から狭域無線基地局200に対して狭域情報が送信されてもよい。このため、狭域情報入力部201は、狭域用上位機器との間の通信方式に応じて適切な通信処理回路ないしは情報受信回路(例えば、RF回路や変調回路やデコード回路やAD変換回路等)を備えていることが好ましい。
続いて、狭域情報入力部201は、受信した狭域情報を、送信バッファ202に対して出力する。その結果、狭域情報入力部201により受信された狭域情報は、送信バッファ202に一時的に保存される(ステップS206)。送信バッファ202としては、例えばRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリや、その他の各種記録媒体が一例としてあげられる。
続いて、狭域情報送信制御部204は、ベースバンド受信処理部203から出力されるDL−MAP413を参照することで、狭域用無線リソース422を特定する(ステップS207)。具体的には、例えば、DL−MAP413内で指定された特定のマルチキャスト用CIDが示すサブキャリア及びシンボルによって特定されるリソースを、狭域用無線リソース422として特定する。
その後、特定された狭域用無線リソース422を用いて送信可能なデータ量を算出する(ステップS208)。
続いて、狭域情報送信制御部204は、ステップS206において送信バッファ202に一時的に保存されている狭域情報を抽出する(ステップS209)。このとき、狭域情報送信制御部204は、ステップS208において算出された送信可能なデータ量に応じた適切なデータ量の狭域情報が送信されるように、適切なデータ量の狭域情報を適宜送信バッファ202から抽出することが好ましい。抽出された狭域情報は、ベースバンド送信処理部205へと出力される。
続いて、ベースバンド送信処理部205は、狭域情報送信制御部204から出力される狭域情報に対して、ベースバンド処理を行う(ステップS210)。このベースバンド処理は、上述したベースバンド送信処理部104が行うベースバンド処理と同じでよいが、他の処理をベースバンド処理として行ってもよい。但し、ベースバンド送信処理部205は、図10に示すように、狭域用無線リソース422に狭域情報が含まれ、且つ狭域用無線リソース422以外のリソース(つまり、広域用無線リソース421やヘッダ部分410)に情報が含まれないようにベースバンド処理を行う。
このベースバンド処理の結果、デジタルのベースバンド信号(つまりは、デジタル信号化されているフレーム400)が生成される。
その後、無線部206は、ベースバンド送信処理部205において生成されたベースバンド信号に対して、変調処理を行う(ステップS211)。この変調処理は、上述した無線部105が行う変調処理と同じでよいが、他の変調処理を行ってもよい。但し、無線部206は、図10に示すように、広域用無線リソース421及びヘッダ部分410に対応するサブキャリア及びシンボルが、パイロット信号を含めて振幅が0となるように変調する。その結果、送信信号が含まれる。
その後、無線部206は、送信アンテナ208を介して、狭域エリア210に向けて送信信号を送信する。つまり、無線部206は、狭域情報を含むフレーム400を狭域エリア210に対して送信する(ステップS212)。このとき、無線部206は、対応する狭域エリア210中ではフレーム400の受信が可能であり、且つ隣接する他の狭域エリア210中ではフレーム400の受信が困難或いは不可能になるように、送信出力を調整することが好ましい。このようにして狭域無線基地局200から送信されたフレーム400は、狭域エリア210中に位置する移動局300により受信される。
このとき、無線部206は、広域無線基地局100からの送信されるフレーム400を受信するタイミングと同期をとるようにフレーム400を送信してもよい。この動作について、図11を参照して説明する。
図11に示すように、時刻t1において広域無線基地局100から送信されるフレーム400は、時刻t2において狭域無線基地局200において受信される。この場合、無線部206は、送信タイミング(例1)にて示すように、時刻t2においてフレーム400の送信を開始してもよい。或いは、広域無線基地局100から送信されるフレーム400を受信した後にDL−MAP413の抽出処理等で時間を要することを考慮して、送信タイミング(例2)にて示すように、時刻t2から1フレーム(或いは、n(但し、nは2以上の整数))に相当する時間が経過した時刻t3においてレーム400の送信を開始してもよい。つまり、狭域無線基地局200において受信したフレーム400と、狭域無線基地局200から送信されるフレーム400とが、少なくともフレーム単位で同期するように(例えば、プリアンブル信号411が時間軸上で揃うように)、フレーム400を送信してもよい。
以上説明したように、第2実施形態に係る無線通信システム1000によれば、広域無線基地局100は、狭域無線基地局200が使用する狭域用無線リソース422を割り当て、且つ割り当てた狭域用無線リソース422を利用することなく広域情報を送信している。また、狭域無線基地局200は、広域無線基地局100により割り当てられた狭域用無線リソース422を利用して狭域情報を送信している。従って、広域無線基地局100及び狭域無線基地局200の夫々は、同一の周波数帯(より具体的には、同一のサブキャリア)を利用して、同時に広域情報及び狭域情報を送信することができる。つまり、広域無線基地局100及び狭域無線基地局200の夫々は、同一の周波数帯を利用しつつも、当該周波数帯中の別々の無線リソース(つまりは、サブキャリア及びシンボルによって特定される無線リソース)を利用することで、同時に無線通信を行うことができる。このため、広域無線基地局100が利用するための周波数帯と、狭域無線基地局200が利用するための周波数帯とを別個独立に確保しておく必要がなくなる。これにより、階層構造セルを採用する無線通信システム1000において、周波数帯を効率的に利用することができる。
また、狭域無線基地局200は、当該狭域無線基地局200が対応する狭域エリア210とは異なる他の狭域エリア210中において、送信するフレーム400の受信が困難或いは不可能になるように、送信出力を調整することができる。このため、複数の狭域無線基地局200の夫々が同一の狭域用無線リソース422を利用して狭域情報を送信したとしても、他の狭域無線基地局200との間での混信は生じない。このため、複数の狭域無線基地局200の夫々は、同一の狭域用無線リソース422を利用しつつも、別々の移動局300に対して狭域情報を送信することができる。つまり、複数の狭域無線基地局200に対して、複数の狭域用無線リソース422を割り当てる必要は必ずしもない。これにより、周波数帯をより一層効率的に利用することができる。
但し、狭域無線基地局200は、当該狭域無線基地局200が対応する狭域エリア210とは異なる他の狭域エリア210中において、送信するフレーム400の受信が可能となるように送信出力を調整してもよい。この場合であっても、少なくとも広域無線基地局100との間の関係で言えば、同一の周波数帯を利用して同時に無線通信を行うことができるため、周波数帯を効率的に利用することができることに変わりはない。
また、狭域無線基地局200側では、広域無線基地局100から送信されるフレーム400を受信するタイミングと同期をとるように、フレーム400が送信してもよい。このため、移動局300は、広域無線基地局100から送信されるフレーム400と狭域無線基地局200から送信されるフレーム400との夫々を、夫々のフレーム400がフレーム単位で揃った状態で受信することができる。従って、移動局300は、図12に示すように、1つの無線基地局から送信されたフレーム400として、広域無線基地局100及び狭域無線基地局200の夫々から送信されるフレーム400を受信することができる。これにより、1つの無線基地局から送信される情報を受信する移動局を、その構成を大きく或いは全く変えることなく、上述した無線通信システム1000における移動局300として用いることができる。
また、サブキャリア単位(つまり、周波数単位)及びシンボル単位(つまり、時間単位)で、狭域用無線リソース422を任意に割り当てることができるため、無線通信システム1000全体での無線通信状況に応じて、臨機応変に適切な狭域用無線リソース422を割り当てることができる。また、広域無線基地局100が送信するべき広域情報のデータ量に応じて、適切な狭域用リソース422を割り当てることができる。このため、無線リソース全体を有効利用することができる。
但し、サブキャリア単位及びシンボル単位で狭域用無線リソース422を任意に割り当てることなく、或いは広域無線基地局100が送信するべき広域情報のデータ量に応じて狭域用リソース422を割り当てることなく、固定的な狭域用無線リソース422を割り当てるように構成してもよい。この場合であっても、広域無線基地局100及び狭域無線基地局200の夫々が同一の周波数帯を利用して同時に無線通信を行うことができるため、周波数帯を効率的に利用することができることに変わりはない。
また、割り当てられた狭域用無線リソース422を、DL−MAP413を用いて特定することができるため、既存のWiMAX方式に準拠したフレームの構造を大きく或いは全く変えることなく、上述した無線通信システム1000を実現することができる。
尚、上述の説明では、広域無線基地局100及び狭域無線基地局200の夫々が、WiMAX方式に準拠した通信方式(例えば、OFDM方式或いはOFDMA方式等のマルチキャリアを使用する通信方式)を用いて無線通信を行う例について説明している。しかしながら、他の通信方式を用いて無線通信を行うように構成してもよい。この場合も、広域無線基地局100が、狭域用無線リソース422を割り当て且つ割り当てた狭域用無線リソース422を利用することなく広域情報を送信すると共に、狭域無線基地局200が、狭域用無線リソース422を利用して狭域情報を送信することで、周波数帯を効率的に利用することができる。
更に、複数のサブキャリアを使用する通信方式(つまり、マルチキャリア通信方式)を用いて無線通信を行う例に限らず、広域無線基地局100及び狭域無線基地局200の夫々が、単一のキャリアを使用する通信方式(つまり、シングルキャリア通信方式)を用いて無線通信を行ってもよい。この場合も、広域無線基地局100が、単一のキャリアのうち時間単位で任意に割り当てられる狭域用無線リソース422を割り当て、且つ割り当てた狭域用無線リソース422を利用することなく広域情報を送信すると共に、狭域無線基地局200が、時間単位で割り当てられた狭域用無線リソース422を利用して狭域情報を送信することができる。これにより、広域無線基地局100及び狭域無線基地局200の夫々は、単一のキャリアを利用して、同時に広域情報及び狭域情報を送信することができる。従って、単一のキャリアによる無線リソースを効率的に利用することができる。
また、上述の説明では、広域無線基地局100と狭域無線基地局200という2階層の無線基地局を備える階層構造セルを採用する無線通信システム1000について説明している。しかしながら、無線基地局の階層を更に多層にした無線通信システムを構成してもよい。例えば、広域無線基地局100及び狭域無線基地局200に加えて、複数の広域エリア110を包含する超広域エリアをカバーする超広域無線基地局を更に備える無線通信システムを構成してもよい。この場合、複数の階層の無線基地局のうちいずれか1つの無線基地局(より好ましくは、最上位の階層の無線基地局)が、他の無線基地局が利用可能な無線リソースを割り当てるように構成してもよい。これにより、3階層以上の無線基地局を備える階層構造セルを採用する無線通信システムにおいても、上述した無線通信システム1000が享受する各種効果(或いは、その少なくとも一部)を享受することができる。
或いは、上述の説明では、階層構造セルを採用する無線通信システム1000について説明している。しかしながら、階層構造セルを採用する無線通信システム1000に限らず、夫々がカバーするエリアの少なくとも一部が重複している複数の無線基地局が、移動局に対して同時に通信を行う無線通信システムにおいても、上述した無線通信システム1000(特に、広域無線基地局100及び狭域無線基地局200)と同様の構成を採用してもよい。この場合も、上述した無線通信システム1000が享受する各種効果(或いは、その少なくとも一部)を相応に享受することができる。
以上説明した第1及び第2実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
第1データを送信する第1無線基地局と、第2データを送信する第2無線基地局とを備え、前記第1無線基地局は、所定の無線リソースのうち前記第2無線基地局が利用可能な第2リソース部分を指定する指定手段と、前記所定の無線リソースのうち前記第2リソース部分以外の第1リソース部分を利用して、前記第2リソース部分を示す指定情報と共に前記第1データを送信する第1送信手段とを備え、前記第2無線基地局は、少なくとも前記指定情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記指定情報が示す前記第2リソース部分を利用して前記第2データを送信する第2送信手段を備える無線通信システム。
(付記2)
前記第1無線基地局及び前記第2無線基地局の夫々は、複数のサブキャリアを用いるマルチキャリア変調方式により前記第1データ及び前記第2データを送信し、前記指定手段は、サブキャリア及び時間の少なくとも一方の単位で可変する前記第2リソース部分を指定する付記1に記載の無線通信システム。
(付記3)
前記第2送信手段は、前記受信手段による前記第1データの受信時刻に同期させて、前記第2データを送信する付記1又は2に記載の無線通信システム。
(付記4)
前記第2送信手段は、前記第1データと前記第2データとがフレーム毎に同一タイミングで受信局において受信されるように、前記受信手段が前記第1データを受信するタイミングに同期させて前記第2データを送信する付記3に記載の無線通信システム。
(付記5)
前記第1無線基地局及び前記第2無線基地局の夫々は、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)方式により前記第1データ及び前記第2データを送信し、前記第1送信手段は、前記指定情報をDL−MAPに含めることで、前記第1データと共に送信する付記1から付記4のいずれか一つに記載の無線通信システム。
(付記6)
前記第1無線基地局は、第1エリアに対して前記第1データを送信し、前記第2無線基地局は、前記第1エリアと少なくとも一部が重複する第2エリアに対して前記第2データを送信する付記1から付記5のいずれか一つに記載の無線通信システム。
(付記7)
前記第2エリアは、前記第1エリアに包含される付記6に記載の無線通信システム。
(付記8)
前記第2無線基地局を複数備えており、前記第1エリア内には、前記複数の第2基地局に夫々対応する複数の第2エリアが配置されている付記6又は付記7に記載の無線通信システム。
(付記9)
第1データを送信する第1無線基地局と、第2データを送信する第2無線基地局とを備える無線通信システムにおける通信方法であって、前記第1無線基地局側において、所定の無線リソースのうち前記第2無線基地局が利用可能な第2リソース部分を指定し、前記所定の無線リソースのうち前記第2リソース部分以外の第1リソース部分を利用して、前記第2リソース部分を示す指定情報と共に前記第1データを送信し、前記第2無線基地局側において、少なくとも前記指定情報を受信し、前記指定情報により指定される前記第2リソース部分を利用して前記第2データを送信する通信方法。
(付記10)
所定の無線リソースのうち他の無線基地局が利用可能なリソース部分を指定する指定手段と、前記所定の無線リソースのうち前記指定手段により指定される前記リソース部分以外の他のリソース部分を利用して、前記指定手段により指定される前記リソース部分を示す指定情報と共にデータを送信する送信手段とを備える無線基地局。
(付記11)
所定の無線リソースのうち利用可能なリソース部分を示し且つ他の無線基地局から送信される指定情報を受信する受信手段と、前記指定情報により指定される前記リソース部分を利用してデータを送信する送信手段とを備える無線基地局。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴なう無線通信システム、通信方法及び無線基地局もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
第1実施形態に係る無線通信システムの基本構成を概念的に示す構成図である。 第2実施形態に係る無線通信システムの基本構成を概念的に示す構成図である。 第2実施形態に係る無線通信システムが備える広域無線基地局の交通安全システムへの適用例を概念的に示す構成図である。 第2実施形態に係る無線通信システムが備える狭域無線基地局の交通安全システムへの適用例を概念的に示す構成図である。 第2実施形態に係る広域無線基地局の構成を概念的に示すブロック図である。 第2実施形態に係る広域無線基地局の動作の流れを概略的に示すフローチャートである。 第2実施形態に係る広域無線基地局から送信されるフレームの構造を示すデータ構造図である。 第2実施形態に係る狭域無線基地局の構成を概念的に示すブロック図である。 第2実施形態に係る狭域無線基地局の動作の流れを概略的に示すフローチャートである。 第2実施形態に係る狭域無線基地局から送信されるフレームの構造を示すデータ構造図である。 第2実施形態に係る狭域無線基地局から送信されるフレームの送信タイミングを概念的に示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係る移動局が受信するフレームの構造を示すデータ構造図である。
符号の説明
1、1000 無線通信システム
10 第1無線基地局
11 指定部
12 第1送信部
20 第2無線基地局
21 指定部
22 第2送信部
100 広域無線基地局
101 広域情報入力部
102 送信バッファ
103 狭域基地局用リソース処理部
104 ベースバンド送信処理部
105 無線部
106 アンテナ
110 広域エリア
200 狭域無線基地局
201 狭域情報入力部
202 送信バッファ
203 ベースバンド受信処理部
204 狭域情報送信制御部
205 ベースバンド送信処理部
206 無線部
207、208 アンテナ
210 狭域エリア
300 移動局
400 フレーム
413 DL−MAP
421 広域用無線リソース
422 狭域用無線リソース

Claims (4)

  1. 第1データを送信する第1無線基地局と、第2データを送信する第2無線基地局とを備
    え、
    前記第1無線基地局は、所定の無線リソースのうち前記第2無線基地局が利用可能な第
    2リソース部分を指定する指定手段と、前記所定の無線リソースのうち前記第2リソース
    部分以外の第1リソース部分を利用して、前記第2リソース部分を示す指定情報と共に前
    記第1データを送信する第1送信手段とを備え、
    前記第2無線基地局は、少なくとも前記指定情報を受信する受信手段と、前記受信手段
    により受信された前記指定情報が示す前記第2リソース部分を利用して前記第2データを
    送信する第2送信手段を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第1無線基地局及び前記第2無線基地局の夫々は、複数のサブキャリアを用いるマ
    ルチキャリア変調方式により前記第1データ及び前記第2データを送信し、
    前記指定手段は、前記サブキャリア及び時間の少なくとも一方の単位で可変する前記第
    2リソース部分を指定することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 第1データを送信する第1無線基地局と、第2データを送信する第2無線基地局とを備
    える無線通信システムにおける通信方法であって、
    前記第1無線基地局側において、所定の無線リソースのうち前記第2無線基地局が利用
    可能な第2リソース部分を指定し、前記所定の無線リソースのうち前記第2リソース部分
    以外の第1リソース部分を利用して、前記第2リソース部分を示す指定情報と共に前記第
    1データを送信し、
    前記第2無線基地局側において、少なくとも前記指定情報を受信し、前記指定情報によ
    り指定される前記第2リソース部分を利用して前記第2データを送信することを特徴とす
    る通信方法。
  4. 所定の無線リソースのうち他の無線基地局が利用可能なリソース部分を指定する指定手
    段と、
    前記所定の無線リソースのうち前記指定手段により指定される前記リソース部分以外の
    他のリソース部分を利用して、前記指定手段により指定される前記リソース部分を示す指
    定情報と共にデータを送信する送信手段と
    を備えることを特徴とする無線基地局。
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