JP5237032B2 - 金属部材製造方法、圧子及び金属部材製造装置 - Google Patents
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Description
図4は、本発明の第1の実施形態に係る圧子セット10を用いた冷間加工により被加工物90に残留応力を付与する工程を示す。被加工物90は、表面91と裏面92とを有する板状の金属材料である。裏面92に裏当金99を当てた状態で、圧子セット10で被加工物90を表面91側からプレスする。被加工物90は、一つの貫通孔を形成すべき領域としての孔形成予定領域を有する。貫通孔及び孔形成予定領域は円形である。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る圧子セット20を用いて被加工物90に残留応力を付与する工程を示す。被加工物90は、一つの貫通孔を形成すべき領域としての孔形成予定領域を有する。貫通孔及び孔形成予定領域は円形である。裏面92に裏当金99を当てた状態で、圧子セット20で被加工物90を表面91側からプレスする。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る圧子セット30を用いて被加工物90に残留応力を付与する工程を示す。被加工物90は、一つの貫通孔を形成すべき領域としての孔形成予定領域を有する。貫通孔及び孔形成予定領域は円形である。裏面92に裏当金99を当てた状態で、圧子セット30で被加工物90を表面91側からプレスする。
図12は、本発明の第4の実施形態に係る金属部材製造装置が備えるユニット4Aを示す。ユニット4Aは、被加工物90に残留応力を付与する。裏面92に裏当金99を当てた状態で、ユニット4Aは被加工物90を表面91側からプレスする。
図15は、本発明の第5の実施形態に係る金属部材製造装置が備えるユニット4Bを示す。ユニット4Bは、サブユニット40Bがサブユニット40B’で置き換えられている点を除いてユニット4Aと同様に構成されている。サブユニット40B’は、アクチュエータ43Bと、ロードセル44Bと、ターンテーブル42Bと、圧子ホルダ45Bと、圧子12を備える。アクチュエータ43Bはターンテーブル42に固定されている。ターンテーブル42Bは回転軸S2まわりに回転可能、且つ、第1方向に平行に移動可能で、ロードセル44Bに取り付けられている。ロードセル44Bは、アクチュエータ43Bを介してターンテーブル42に取り付けられている。圧子ホルダ45Bはターンテーブル42Bに固定されている。圧子ホルダ45Bは圧子12を保持する。アクチュエータ43Bは、ターンテーブル42Bを第1方向に平行に動かす。
図16は、本発明の第6の実施形態に係る金属部材製造装置が備えるユニット4Cを示す。ユニット4Cは、ユニット4Aにサブユニット40Cが追加されたものである。サブユニット40Cは、ターンテーブル42Cと、アクチュエータと、ロードセルと、圧子ホルダ45Cと、圧子13を備える。ターンテーブル42Cは、第1方向に平行な回転軸S3まわりに回転可能で、ターンテーブル42に取り付けられている。圧子ホルダ45Cは、第1方向に平行に移動可能なターンテーブル42Cに取り付けられている。圧子ホルダ45Cは圧子13を保持する。アクチュエータは、ターンテーブル42に固定され、圧子ホルダ45Cを第1方向に平行に動かす。ロードセルは圧子13に作用する荷重を測定する。回転軸S3は円周X上に配置される。圧子ホルダ45Cは、圧子13のプレス面13aが回転軸S3から偏心するように圧子13を保持する。回転軸S3は、プレス面13aを通らない。
図18及び図19を参照して本発明の第7の実施形態に係る金属部材製造装置が備えるユニット4Dを説明する。ユニット4Dは、被加工物90に残留応力を付与する。裏面92に裏当金99を当てた状態で、ユニット4Dは被加工物90を表面91側からプレスする。ユニット4Dは、基部41と、ターンテーブル42と、ターンテーブル42に取り付けられたサブユニット40E乃至40Hを備える。ターンテーブル42は、第1方向に平行な回転軸S1まわりに回転可能なように、基部41に取り付けられる。
図20及び図21を参照して、本発明の第8の実施形態に係る金属部材製造装置が備えるユニット4Eを説明する。ユニット4Eは、ユニット4Aにサブユニット40I及び40Jが追加されたものである。図20において、サブユニット40Jは省略されている。サブユニット40Iは、回転軸S1まわりに回転可能なターンテーブル42に取り付けられている。サブユニット40Iは、ドリル47と、回転軸S1に平行な回転軸S4まわりにドリル47を回転するモータ46Iを備える。回転軸S4は円周X上に配置されている。サブユニット40Jは、回転軸S1まわりに回転可能なターンテーブル42に取り付けられている。サブユニット40Jは、リーマ48と、回転軸S1に平行な回転軸S5まわりにリーマ48を回転するモータ46Jを備える。回転軸S5は円周X上に配置されている。
図22は、本発明の第9の実施形態に係る金属部材製造装置が備えるユニット4Fを示す。ユニット4Fは、被加工物90に残留応力を付与する。2つのユニット4Fを用いて被加工物90を表面91側と裏面92側とから対称にプレスする。
図26を参照して、本発明の第10の実施形態に係る金属部材製造装置を説明する。本実施形態に係る金属部材製造装置は、被加工物90を表面91側からプレスするユニット4Aと、被加工物90を裏面92側からプレスするユニット4Aと、送り装置70を備える。送り装置70は、上述の第1方向に垂直な第2方向に被加工物90を送る第2方向ローラー71A及び72Aと、第1方向及び第2方向に垂直な第3方向に被加工物90を送る第3方向ローラー71B及び72Bを備える。第2方向ローラー71A及び72Aの回転軸と第3方向ローラー71B及び72Bの回転軸とは垂直である。第2方向ローラー71A及び第3方向ローラー71Bは、被加工物90の表面91側に配置される。第2方向ローラー72A及び第3方向ローラー72Bは、被加工物90の裏面92側に配置される。第1方向は被加工物90の厚さ方向に平行である。第2方向は被加工物90の長手方向に平行である。第3方向は被加工物90の短手方向に平行である。
図27を参照して、本発明の第11の実施形態に係る金属部材製造装置を説明する。本実施形態に係る金属部材製造装置は、被加工物90を表面91側からプレスするユニット4Aと、上述の第1方向に垂直な第2方向に伸びるガイド81と、第1方向及び第2方向に垂直な第3方向に伸びるビーム82と、移動装置83A及び83Bを具備する。ユニット4Aの基部41は、ビーム82に沿って移動可能なようにビーム82に取り付けられている。移動装置83Aは、ビーム82をガイド81に沿って移動する。移動装置83Bは、基部41をビーム82に沿って移動する。第1方向は被加工物90の厚さ方向に平行である。第2方向は被加工物90の長手方向に平行である。第3方向は被加工物90の短手方向に平行である。
11、12、13、21〜24、31…圧子
11a、12a、13a、21a〜24a、31a…プレス面
4A〜4F…ユニット
40A、40B、40B’、40C、40E、40F、40G、40H、40I、40J…サブユニット
41…基部
42、42B、42C…ターンテーブル
43A、43B、43E、43F、43G、43K…アクチュエータ
44A、44B、44E、44F、44G、44K…ロードセル
45A、45B、45C、45E、45F、45G、45K…圧子ホルダ
46I、46J…モータ
47…ドリル
48…リーマ
50…ばね
51…第1可動部
52…負荷盤
53…シム交換装置支持体
55…第2可動部
56…ホルダ保持部
60…シム交換装置
61…モータ
62(62A〜62C)…シム集合体
70…送り装置
71A、71B、72A、72B…ローラー
81…ガイド
82…ビーム
83A、83B…移動装置
90…被加工物
91…表面
92…裏面
93…ディンプル
94…塑性変形領域
96…残留応力分布
99…裏当金
101〜104、111〜120、121〜129…シム
200…圧子
290…被加工物
291…表面
292…裏面
293…ディンプル
294…塑性変形領域
296…残留応力分布
299…裏当金
300…ドリル
S1、S2、S3、S4、S5、S6…回転軸
C1、C2、C3、C4、C5…中心軸
L1、L200…直線
Claims (17)
- 金属材料の第1部分をプレスしないで前記金属材料の第2部分をプレスするステップと、
前記第2部分をプレスしないで前記第1部分をプレスするステップとを具備し、
前記金属材料は、一つの貫通孔を形成すべき領域としての孔形成予定領域を有し、
前記第1部分及び前記第2部分は前記孔形成予定領域に含まれる
金属部材製造方法。 - 前記孔形成予定領域の形状は円であり、
前記第2部分は前記第1部分に対して前記円の周方向に位置がずれた
請求項1の金属部材製造方法。 - 前記孔形成予定領域は、前記第1部分及び前記第2部分に対して前記円の半径方向に位置がずれた第3部分を含み、
前記第1部分及び前記第2部分をプレスしないで前記第3部分をプレスするステップを更に具備する
請求項2の金属部材製造方法。 - 前記孔形成予定領域に前記貫通孔を形成するステップを更に具備する
請求項1乃至3のいずれかに記載の金属部材製造方法。 - 金属材料に残留応力を与えるための圧子であって、円を周方向に分割した円弧に対応する形状のプレス面を具備する
圧子。 - 前記円は、同心円であり、
前記形状は、前記同心円の第1円の第1半径と、前記同心円の第2円の第2半径と、前記第1半径及び前記第2半径の間にある前記第1円の円弧と、前記第1半径及び前記第2半径の間にある前記第2円の円弧とによって囲まれた図形である
請求項5の圧子。 - プレス方向としての第1方向に平行な第1回転軸まわりに回転する第1ターンテーブルと、
前記第1ターンテーブルに取り付けられた第1圧子と、
前記第1圧子を前記第1方向に動かして金属材料に押し付ける第1アクチュエータと、
前記第1圧子に作用する荷重を計測する第1ロードセルとを具備し、
前記金属材料は、一つの貫通孔を形成すべき領域としての孔形成予定領域を有し、
前記孔形成予定領域は第1部分及び第2部分を含み、
前記第1圧子は前記第1回転軸から偏心した第1プレス面を備え、
前記第1アクチュエータは、前記第1ターンテーブルが第1回転位置にあるときに前記第1プレス面を前記第1部分に押し付け、前記第1ターンテーブルが前記第1回転位置と異なる第2回転位置にあるときに前記第1プレス面を前記第2部分に押し付ける
金属部材製造装置。 - 前記第1方向に平行な第2回転軸まわりに回転する第2ターンテーブルと、
前記第2ターンテーブルに取り付けられた前記第1方向に移動可能な第2圧子と、
前記第2圧子を前記第1方向に動かして前記金属材料に押し付ける第2アクチュエータと、
前記第2圧子に作用する荷重を計測する第2ロードセルとを更に具備し、
前記第1ターンテーブルは、前記第1回転軸まわりに回転可能なように、前記第2ターンテーブルに取り付けられ、
前記第1回転軸は、前記第2回転軸を中心とする円周上に配置され、
前記第2圧子は円形の第2プレス面を備え、
前記第2プレス面の中心を通り前記第1方向に平行な第2プレス面中心軸は、前記円周上に配置される
請求項7の金属部材製造装置。 - 前記第2ターンテーブルに取り付けられたドリルを更に具備し、
前記ドリルの回転軸は、前記第1方向と平行となるように、前記円周上に配置された
請求項8の金属部材製造装置。 - 前記第2ターンテーブルに取り付けられたリーマを更に具備し、
前記リーマの回転軸は、前記第1方向と平行となるように、前記円周上に配置された
請求項9の金属部材製造装置。 - 前記第1方向に垂直な第2方向に伸びるガイドと、
前記第1方向及び前記第2方向に垂直な第3方向に伸びるビームと、
前記ビームに沿って移動可能なように前記ビームに取り付けられた基部と、
前記ビームを前記ガイドに沿って移動する第1移動装置と、
前記基部を前記ビームに沿って移動する第2移動装置とを更に具備し、
前記第1ターンテーブルは、前記第1回転軸まわりに回転可能なように、前記基部に取り付けられた
請求項7の金属部材製造装置。 - 前記第1方向に垂直な第2方向に伸びるガイドと、
前記第1方向及び前記第2方向に垂直な第3方向に伸びるビームと、
前記ビームに沿って移動可能なように前記ビームに取り付けられた基部と、
前記ビームを前記ガイドに沿って移動する第1移動装置と、
前記基部を前記ビームに沿って移動する第2移動装置とを更に具備し、
前記第2ターンテーブルは、前記第2回転軸まわりに回転可能なように、前記基部に取り付けられた
請求項8乃至10のいずれかに記載の金属部材製造装置。 - 第1方向に平行な第1回転軸まわりに回転するターンテーブルと、
前記ターンテーブルに取り付けられた前記第1方向に移動可能な第1圧子と、
前記第1圧子を前記第1方向に動かして金属材料に押し付ける第1アクチュエータと、
前記第1圧子に作用する荷重を計測する第1ロードセルと、
前記ターンテーブルに取り付けられた前記第1方向に移動可能な第2圧子と、
前記第2圧子を前記第1方向に動かして前記金属材料に押し付ける第2アクチュエータと、
前記第2圧子に作用する荷重を計測する第2ロードセルとを具備し、
前記第1圧子は円形の第1プレス面を備え、
前記第2圧子は、第1円の第1円周と前記第1円と同心で前記第1円より大きい第2円の第2円周とで囲まれる形状の第2プレス面を備え、
前記第1プレス面の中心を通り前記第1方向に平行な第1プレス面中心軸は前記第1回転軸を中心とする円周上に配置され、
前記第2プレス面の中心を通り前記第1方向に平行な第2プレス面中心軸は前記円周上に配置され、
前記金属材料は、一つの貫通孔を形成すべき領域としての孔形成予定領域を有し、
前記孔形成予定領域は第1部分と前記第1部分の周囲の第2部分とを含み、
前記第1アクチュエータは、前記ターンテーブルが第1回転位置にあるときに前記第1プレス面を前記第1部分に押し付け、
前記第2アクチュエータは、前記ターンテーブルが前記第1回転位置と異なる第2回転位置にあるときに前記第2プレス面を前記第2部分に押し付ける
金属部材製造装置。 - 第1圧子及び第2圧子を含む圧子セットと、
前記第1圧子及び前記第2圧子が独立して第1方向に移動可能なように前記圧子セットを保持する圧子ホルダと、
負荷盤と、
前記負荷盤を前記第1方向に動かすアクチュエータと、
シム交換装置とを具備し、
前記負荷盤と金属材料の間に前記圧子セットが配置され、
前記金属材料は、一つの貫通孔を形成すべき領域としての孔形成予定領域を有し、
前記孔形成予定領域は前記第1部分及び前記第2部分を含み、
前記シム交換装置が第1シムを前記負荷盤及び前記圧子セットの間に配置しているとき、前記アクチュエータは前記負荷盤を前記金属材料に向かって動かし、前記第1シムは前記負荷盤に当たって前記第1圧子を前記第1部分に押し付け、
前記シム交換装置が第2シムを前記負荷盤及び前記圧子セットの間に配置しているとき、前記アクチュエータは前記負荷盤を前記金属材料に向かって動かし、前記第2シムは前記負荷盤に当たって前記第2圧子を前記第2部分に押し付ける
金属部材製造装置。 - 前記第1圧子は、前記第1部分に押し付けられる第1プレス面を備え、
前記第2圧子は、前記第2部分に押し付けられる第2プレス面を備え、
前記第1プレス面及び前記第2プレス面はそれぞれ、円を周方向に分割した形状を有する
請求項14の金属部材製造装置。 - 前記孔形成予定領域は、第3部分を含み、
前記圧子セットは、第3圧子を含み、
前記圧子ホルダは、前記第1圧子、前記第2圧子及び前記第3圧子が独立して前記第1方向に移動可能なように前記圧子セットを保持し、
前記第1圧子及び前記第2圧子は前記第3圧子の周囲に配置され、
前記シム交換装置が第3シムを前記負荷盤及び前記圧子セットの間に配置しているとき、前記アクチュエータは前記負荷盤を前記金属材料に向かって動かし、前記第3シムは前記負荷盤に当たって前記第3圧子を前記第3部分に押し付け、
前記第3圧子は、前記第3部分に押し付けられる第3プレス面を備え、
前記第3プレス面は、円形である
請求項15の金属部材製造装置。 - 送り装置を更に具備し、
前記送り装置は、
前記金属材料を前記第1方向に垂直な第2方向に送る第1ローラーと、
前記金属材料を前記第1方向及び前記第2方向に垂直な第3方向に送る第2ローラーとを備える
請求項7乃至16のいずれかに記載の金属部材製造装置。
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2009
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