JP5234965B2 - トリアゾールとのエレクトロルミネセンス金属錯体 - Google Patents

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Description

本発明は、トリアゾールとのエレクトロルミネセンス金属錯体、それらを調製するための新たな中間体、金属錯体を含む電子デバイス、及び電子デバイス、特に有機発光ダイオード(OLED)における、酸素感受性インジケータとしての、バイオアッセイでのリン光性インジケータとしての又は触媒としてのそれらの使用に関する。
ディスプレイを形成する発光ダイオードのような発光する有機電子デバイスは、多くの異なる種類の電子装置に存在する。そのような全てのデバイスにおいて、有機活性層が2つの電気接触層の間に挟まれている。少なくとも1つの電気接触層は、光が電気接触層を通過できるように光透過性である。有機活性層は、電気接触層の全体への電気の適用によって、光透過性電気接触層を通して発光する。
発光ダイオードにおける活性成分として有機エレクトロルミネセンス化合物を使用することは、よく知られている。アントラセン、チアジアゾール誘導体及びクマリン誘導体のような単純な有機分子は、エレクトロルミネセンスを示すことが知られている。半導電性共役ポリマーも、例えばUS−B−5,247,190、US−B−5,408,109及びEP−A−443 861で開示されているように、エレクトロルミネセンス成分として使用されている。8−ヒドロキシキノレートと三価金属イオン、特にアルミニウムとの錯体が、例えばUS−A−5,552,678で開示されているように、エレクトロルミネセンス成分として広く使用されてきた。
Burrows及びThompsonは、ファク−トリス(2−フェニルピリジン)イリジウムが有機発光デバイスにおける活性成分として使用できることを報告した(Appl. Phys. Lett. 1999, 75, 4.)。その性能は、イリジウム化合物がホスト導電性物質中に存在すると最大になる。Thompsonは、更に、活性層がファク−トリス〔2−(4’,5’−ジフルオロフェニル)ピリジン〕−C’.sup.2,N〕イリジウム(III)でドープしたポリ(N−ビニルカルバゾール)であるデバイスを報告した(Polymer Preprints 2000, 41 (1), 770.)。
J. A. C. Allison et al., J. Heterocyclic Chem. 12 (1975) 1275-1277は、パラジウムの2−フェニル−1,2,3−トリアゾールクロロ錯体及び塩素化フェニルトリアジンの合成における触媒としてのそれらの使用を開示する。
M. Nonoyama and C. Hayata, Transition Met. Chem. 3 (1978) 366-369は、2−アリール−4,5−ジメチル−1,2,3−トリアゾール[H(C−N)]と、パラジウム(II)、白金(II)、ロジウム(II)及びイリジウム(III)クロリドとのシクロメタル化を記載し、その結果、M=Pd又はPtでは[MCl(C−N)]2もたらし、M=Rh又はIrでは[MCl(C−N)22種をもたらす。これらの錯体は、ピリジン及びトリ−n−ブチルホスフィンのような単座配位子Lと反応して、MCl(C−N)L及びMCl(C−N)2L錯体を与える。
US20020055014は、リン光性化合物を含む発光デバイスに関する。好ましいリン光性化合物は、下記で示される式:
Figure 0005234965
〔式中、Mは、遷移金属を表し;Qk1は、5員又は6員芳香族環を形成するのに必要な原子群を表し;そしてQk2は、5員又は6員芳香族アゾール環を形成するのに必要な原子群を表す〕により表される部分構造を有する化合物を含む。Qk2で完成した5員又は6員芳香族アゾール環は、トリアゾールを含んでもよいが、1,2,3−トリアゾールは含まない。
US20010019782は、下記式:
Figure 0005234965
〔式中、Z11及びZ12は、それぞれ、炭素原子と窒素原子のうちの少なくとも1つを持つ5員又は6員環を形成するのに必要な非金属原子群を表し、前記環は、場合により、置換基を有するか又は他の環と縮合環を形成し;Lnは、二価基を表し;Yは、窒素原子又は炭素原子を表し;そしてbは、単結合又は二重結合を表す〕により表される部分構造を有する化合物を含む発光物質を開示する。そのうち、Z11及びZ12で形成される5員又は6員環の好ましい例は、1,2,3−トリアゾール環及び1,2,4−トリアゾール環である。二価基Lnは、単結合を含まない。
ベンゾイミダゾール系配位子を含有するリン光性ビス−シクロメタル化イリジウム錯体は、W.-S. Huang et al. in Chem. Mater. 16 (2004) 2480-2488により記載されている。
以下のシクロパラジウム化金属錯体のH及び13C NMRが、P. J. Steel, G. B. Caygill, Journal of Organometallic Chemistry 327 (1987) 101-114に記載されている:
Figure 0005234965
しかし、改善された効率を有するエレクトロルミネセンス化合物が引き続き要望されている。
したがって、本発明は、式(I):
Figure 0005234965
〔式中、
n1は、1〜3の整数であり、
m1及びm2は、0、1又は2の整数であり、
は、40を超える原子量の金属であり、
は、単座配位子又は二座配位子であり、
は、単座配位子であり、
は、トリアゾール環の結合炭素原子と一緒になって、場合により置換されていてもよい、縮環した炭素環式又は複素環式非芳香族環を完成する、有機架橋基を意味し、
は、場合により置換されていることができる縮合芳香族又は芳香族複素環を形成する基を表す〕
で示される化合物(すなわち、金属錯体)を対象とし、
更には、それらの調製方法、金属錯体を含む電子デバイス、及び電子デバイス、特に有機発光ダイオード(OLED)における、酸素感受性インジケータとしての、バイオアッセイでのリン光性インジケータとしての又は触媒としてのそれらの使用を対象とする。
本発明は、炭素原子を介して非芳香族炭素環式又は複素環式の環に縮環しているトリアゾール、特に2,4,5,6,7−ペンタヒドロ−ベンゾトリアゾールから誘導される少なくとも1つの配位子を含む金属錯体を対象とする。本発明の文脈におけるペンタヒドロ−ベンゾトリアゾール化合物とは、(炭素環式)ベンゾトリアゾール又はヘテロ−ベンゾトリアゾールを意味する。
上記の式Iに含有されている、トリアゾール配位子の下記式:
Figure 0005234965
の部分の例には、以下のものが挙げられる:
Figure 0005234965
この部分の空原子価(open valence)は、その置換に限定されない共有結合を表すことが理解される。本発明によると、金属錯体は、少なくとも1つの上記のトリアゾール配位子を含み、すなわち2つ又は3つ又はそれ以上を含んでもよい。したがって、上記の式における開放線は、それぞれ、同じ配位子(置換基を含む)の別の部分又は更なる水素原子への結合の位置を示す。
例えば下記:
Figure 0005234965
には、とりわけ、
4−フェニルアミノ−6,6−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾトリアゾール−2−イル、
4−オキソ−6,6−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾトリアゾール−2−イル、
4−ヒドロキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾトリアゾール−2−イル、
5−フルオロ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾトリアゾール−2−イル、
5−フルオロメチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾトリアゾール−2−イル
が含まれる。
適切なトリアゾール配位子の幾つかの例には、下記式:
Figure 0005234965
〔式中、Rは、水素、C〜Cアルキル、ヒドロキシル基、メルカプト基、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、ハロゲン、ハロ−C〜Cアルキル、シアノ基、アルデヒド基、ケトン基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基又シリル基から選択される〕
で示されるものが挙げられる。
適切なトリアゾール配位子は、例えば、それらの不飽和前駆体(不飽和環Qを含有する下記の式を参照すること)の水素化、続いて当該技術で既知の方法により調製することができる。トリアゾロピペラジンのような複素環誘導体の調製は、例えば、Sato et al., J. Organic Chemistry 1978, 43, 341に記載されているか、又はこれに記載されている手順に従うことができる。
環Qを含有する本発明のトリアゾール配位子
Figure 0005234965
〔式中、Qは、不飽和(すなわち、例えばベンゾトリアゾールの場合のように、環系において最大限の数のエチレン性二重結合を含有する)であることを除いて本発明の配位子のQに対応する〕は、多くの場合に既知であるか、又は既知の方法に従って製造することができる(例えば、WO03/105538、WO05/054212、並びにこれらに引用されている参考文献を参照すること)。
炭素原子を介して非芳香族環に縮環しており、かつ本発明の範囲内においてトリアゾール配位子として有用なトリアゾールを調製する幾つかの更なる手順が、WO05/093007及びAbdel Hamid et al., Egypt. Organic Preparations and Procedures International (1993), 25(5), 569-75 (CAN 120:217442)に記載されている。
本発明の範囲内において有用なトリアゾール配位子の幾つかは、新規化合物である。したがって本発明は、また、下記式:
Figure 0005234965
〔式中、
及びGは、独立して、水素、CN、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ハロアルキル、C〜C12アルコキシ、C〜C12アルキルチオ、C〜C12シクロアルキル、C〜C12シクロアルコキシ、C〜C12シクロアルキルチオ、C〜C12アリール、C〜C10ヘテロアリール、C〜C15アリールアルキル、C〜C12アリールオキシ、C〜C12アリールアミノであるか;あるいは
近接原子と結合しているG及びGは、一緒になって、下記式:
Figure 0005234965
の基であり、
ここで、A41、A42、A43、A44、A45、A46及びA47は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、C〜C12アルキル、C〜C12ハロアルキル、C〜C12アルコキシ、C〜C12アルキルチオ、C〜C12アリール;特に下記:
Figure 0005234965
であるか;あるいは
同じ炭素原子に結合しているG及びGは、一緒になって、=O又は=NR25又は=N−OR25又は=N−OHであり;ここで、R25は、C〜C12アルキル又はシクロヘキシルであり;
、G、G及びGは、独立して、水素、C〜C18アルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、フルオロから選択され;
、G、G及びGのうちの少なくとも1つは、水素と異なっており;
特に、G、G、G及びGのうちの1つは、CF又はFであり、その他は水素又はFである〕
で示される化合物に関する。
下記:
Figure 0005234965
の特定の例は、Y、Y及びYの定義について下記に提示されている。
用語「配位子」とは、金属イオンの配位領域に結合している、分子、イオン又は原子を意味することが意図される。用語「錯体」とは、名詞として使用される場合、少なくとも1つの金属イオン及び少なくとも1つの配位子を有する化合物を意味することが意図される。用語「基」とは、有機化合物中の置換基又は錯体中の配位子のような、化合物の一部分を意味することが意図される。用語「面」とは、3個の「a」基が全て隣接している、すなわち八面体の1つの三角面の角にある、八面体の形状を有する錯体Maの1つの異性体を意味することが意図される。用語「子午線」とは、3個の「a]基が、2個が互いにトランスになるように3か所を占めている、すなわち、3個の「a」基が、子午線を思わせることができる、配位領域を横切る弧を形成する共平面上の3か所に位置する、八面体の形状を有する錯体Maの1つの異性体を意味することが意図される。語句「隣接する」とは、デバイスの層について使用される場合、1つの層が別の層のすぐ隣にあることを必ずしも意味しない。用語「光活性」とは、エレクトロルミネセンス及び/又は感光性を示すあらゆる物質を意味する。
金属は、一般に、40を超える原子量の金属Mである。
好ましくは、金属Mは、Fe、Ru、Ni、Co、Ir、Pt、Pd、Rh、Re、Os、Tl、Pb、Bi、In、Sn、Sb、Te、Ag及びAuからなる群より選択される。
より好ましくは、金属は、Ir、Rh及びRe、並びにPt及びPdから選択され、ここでIrが最も好ましい。
配位子は、好ましくはモノアニオン性二座配位子である。一般に、これらの配位子は、配位原子としてN、O、P又はSを有し、イリジウムに配位する場合、5員又は6員環を形成する。適切な配位基には、アミノ、イミノ、アミド、アルコキシド、カルボキシレート、ホスフィノ、チオレートなどが含まれる。こられの配位子に適切な親化合物の例には、β−ジカルボニル(β−エノレート配位子)及びそれらのN及びS類似体;アミノカルボン酸(アミノカルボキシレート配位子);ピリジンカルボン酸(イミノカルボキシレート配位子);サリチル酸誘導体(サリチレート配位子);ヒドロキシキノリン(ヒドロキシキノリネート配位子)及びそれらのS類似体;並びにジアリールホスフィノアルカノール(ジアリールホスフィノアルコキシド配位子)が挙げられる。
二座配位子L又はL’の例は下記:
Figure 0005234965
であり、
ここで
11及びR15は、互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜C18アリール、C〜C10ヘテロアリール又はC〜Cペルフルオロアルキルであり、
12及びR16は、互いに独立して、水素又はC〜Cアルキルであり、
13及びR17は、互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜C18アリール、C〜C10ヘテロアリール、C〜Cペルフルオロアルキル又はC〜Cアルコキシであり、
14は、C〜Cアルキル、C〜C10アリール又はC〜C11アラルキルであり、
18は、C〜C10アリールであり、
19は、C〜Cアルキルであり、
20は、C〜Cアルキル又はC〜C10アリールであり、
21は、水素、部分的に若しくは完全にフッ素化されていてもよい、C〜Cアルキル又はC〜Cアルコキシであり、
22及びR23は、互いに独立して、C(H+F)2n+1又はC(H+F)であり、R24は、それぞれの場合に同一又は異なっていることができ、H又はC(H+F)2n+1から選択され、
pは、2又は3であり、そして
46は、C〜Cアルキル、C〜C18アリール、又はC〜C18アルキルで置換されているC〜C18アリールである。
適切なホスフィノアルコキシド配位子:
Figure 0005234965
の例が、下記に提示されている:
3−(ジフェニルホスフィノ)−1−オキシプロパン〔dppO〕、
1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2−(ジフェニルホスフィノ)−エトキシド〔tfmdpeO〕。
配位子Lが誘導される特に適切な化合物HL:
Figure 0005234965
の例には、下記:
Figure 0005234965

Figure 0005234965
が挙げられる。
ヒドロキシキノリン親化合物HLは、部分的又は完全にフッ素化されていてもよいアルキル又はアルコキシ基のような基で置換されていることができる。一般に、これらの化合物は市販されている。適切なヒドロキシキノリネート配位子Lの例には、下記が挙げられる:
8−ヒドロキシキノリネート〔8hq〕、
2−メチル−8−ヒドロキシキノリネート〔Me−8hq〕、
10−ヒドロキシベンゾキノリネート〔10−hbq〕。
本発明の更なる実施態様において、二座配位子L又はL’は、下記式:
Figure 0005234965
〔式中、
環A:
Figure 0005234965
は、場合によりヘテロ原子を含有することができる、場合により置換されているアリール基を表し、
環B:
Figure 0005234965
は、場合により更なるヘテロ原子を含有することができる、場合により置換されている窒素含有アリール基を表すか、又は環Aは、環Aに結合している環Bと一緒に環を形成してもよい〕
で示される配位子である。
好ましい環Aには、フェニル基、置換フェニル基、ナフチル基、置換ナフチル基、フリル基、置換フリル機、ベンゾフリル基、置換ベンゾフリル基、チエニル基、置換チエニル基、ベンゾチエニル基、置換ベンゾチエニル基などが含まれる。置換フェニル基、置換ナフチル基、置換フリル基、置換ベンゾフリル基、置換チエニル基、及び置換ベンゾチエニル基の置換基には、C〜C24アルキル基、C〜C24アルケニル基、C〜C24アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、C〜C24アルコキシ基、C〜C24アルキルチオ基、シアノ基、C〜C24アシル基、C〜C24アルキルオキシカルボニル基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルキレンジオキシ基など、例えばC〜C24ハロアルキルが含まれる。
前記の実施態様において、二座配位子:
Figure 0005234965
は、好ましくは、下記式:
Figure 0005234965
〔式中、R206、R207、R208及びR209は、互いに独立して、水素、C〜C24アルキル、C〜C24アルケニル、C〜C24アルキニル、アリール、ヘテロアリール、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルキルチオ、シアノ、アシル、アルキルオキシカルボニル、ニトロ基又はハロゲン原子であり;環Aは、場合により置換されているアリール若しくはヘテロアリール基を表すか;又は環Aは、環Aに結合しているピリジル基と一緒に環を形成してもよく;R206、R207、R208及びR209により表されているアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アシル基及びアルキルオキシカルボニル基は、置換されていてもよい〕
で示される基である。
二座配位子L、L’又はL”の好ましい種類の例は、下記式:
Figure 0005234965
〔式中、Yは、S、O、NR200であり、ここでNR200は、水素、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、場合により置換されているC〜C10アリール、特にフェニル、−(CH−Ar(ここで、Arは、場合により置換されているC〜C10アリール、特に下記:
Figure 0005234965
である)、基−(CHr’20(ここで、r’は、1〜5の整数であり、X20は、ハロゲン、特にF若しくはCl;ヒドロキシ、シアノ、−O−C〜Cアルキル、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、アミノ又はシアノである);基−(CHOC(O)(CHr”CH(ここで、rは、1又は2であり、そしてr”は、0又は1である);下記:
Figure 0005234965
−NH−Ph、−C(O)CH、−CH−O−(CH−Si(CH、又は下記:
Figure 0005234965
である〕で示される化合物である。
二座配位子L、L’又はL”の別の好ましい種類は、下記式:
Figure 0005234965
〔式中、R214は、水素、ハロゲン、特にF若しくはCl;ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、又は場合により置換されているC〜C10アリール、特にフェニルであり、
215は、水素、ハロゲン、特にF若しくはCl;C〜Cアルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、場合により置換されているC〜C10アリール、特にフェニル、又は場合により置換されているC〜C10ペルフルオロアリール、特にCであり、
216は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、場合により置換されているC〜C10アリール、特にフェニル、又は場合により置換されているC〜C10ペルフルオロアリール、特にCであり、
217は、水素、ハロゲン、特にF若しくはCl;ニトロ、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、又は場合により置換されているC〜C10アリール、特にフェニルであり、
210は水素であり、
211は、水素、ハロゲン、特にF若しくはCl;ニトロ、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cペルフルオロアルキル、−O−C〜Cペルフルオロアルキル、トリ(C〜Cアルキル)シラニル、特にトリ(メチル)シラニル、場合により置換されているC〜C10アリール、特にフェニル、又は場合により置換されているC〜C10ペルフルオロアリール、特にCであり、
212は、水素、ハロゲン、特にF若しくはCl;ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、−O−C〜Cペルフルオロアルキル、−S−C〜Cアルキル、基−(CH20(ここで、rは、1又は2であり、X20は、ハロゲン、特にF又はCl;ヒドロキシ、シアノ、−O−C〜Cアルキル、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、−CO21であり、ここでX21は、H又はC〜Cアルキルである);−CH=CHCO22(ここでX22は、C〜Cアルキルである);−CH(O)、−SO23、−SOX23、−NC(O)X23、−NSO23、−NHX23、−N(X23(ここでX23は、C〜Cアルキルである);トリ(C〜Cアルキル)シロキサニル、場合により置換されている−O−C〜C10アリール、特にフェノキシ、シクロヘキシル、場合により置換されているC〜C10アリール、特にフェニル、又は場合により置換されているC〜C10ペルフルオロアリール、特にCであり、そして
213は、水素、ニトロ、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cペルフルオロアルキル、−O−C〜Cペルフルオロアルキル、トリ(C〜Cアルキル)シラニル、又は場合により置換されているC〜C10アリール、特にフェニルである〕
で示される化合物である。
二座配位子L、L’又はL”の特定の例は、以下の化合物(X1)〜(X47):
Figure 0005234965

Figure 0005234965

Figure 0005234965
である。
二座配位子L、L’の別の好ましい種類は、下記式:
Figure 0005234965
〔式中、
基C:
Figure 0005234965
は、場合によりヘテロ原子を含有することができる、非環式カルベン又は環状カルベン(環C)を表し、
環D:
Figure 0005234965
は、場合によりヘテロ原子を含有することができる、場合により置換されているアリール基を表し、
Yは、−C(=O)−又は−C(X−であり、ここでXは、水素又はC〜Cアルキル、特に水素であり、そして
yは、0又は1、特に0である〕
で示されるものである。
下記の基:
Figure 0005234965
が、非環式の求核カルベンを表す場合、好ましくは、以下の式:
Figure 0005234965
〔式中、X=Y=N、B又はPである〕;
Figure 0005234965
〔式中、Xは、N又はPであり、Yは、S又はO;>SiX又は>CZであり、ここでX及びXは、互いに独立してC〜Cアルキルであり、そしてR、Z、Z、Z及びZは、下記で定義されているとおりである〕
で示される基である。
yは、0又は1、特に0である。環D:
Figure 0005234965
は、好ましくは、下記式:
Figure 0005234965
〔式中、R〜Rは、置換基であり、一緒になって環を形成することができる〕で示される基である。
、R、R及びRは、互いに独立して、水素、ハロゲン、特にF若しくはCl;ニトロ、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cペルフルオロアルキル又はC〜Cアルコキシ、−S−C〜Cアルキル、−O−C〜Cペルフルオロアルキル、−SO22、−COH、−CO22(ここでX22は、C〜Cアルキルである);CCF、シクロヘキシル、場合により置換されているC〜C10アリール、特にフェニル、場合により置換されている−O−CH−C〜C10アリール、特にベンゾイルオキシ、又は場合により置換されている−O−C〜C10アリール、特にフェノキシであり;
は、好ましくは、水素、ハロゲン、特にF若しくはCl;ニトロ、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、又はC〜Cアルコキシである。
は、好ましくは、水素、ニトロ、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、−S−C〜Cアルキル、−O−C〜Cペルフルオロアルキル、−SO22、−CO22(ここでX22は、C〜Cアルキルである);CCF、又は場合により置換されている−O−C〜C10アリール、特にフェノキシである。
は、好ましくは、水素、ニトロ、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、−S−C〜Cアルキル又は−O−C〜Cペルフルオロアルキルである。
は、好ましくは水素である。
上記で指定された基の特定の可能性の例は、以下:
Figure 0005234965
である。
環状カルベン:
Figure 0005234965
(環C)が、非環式カルベンよりも好ましい。環Cの例は、以下:
Figure 0005234965
であり、
ここで、
は、置換基、特に水素、C〜C24アルキル、C〜C24アルケニル、C〜C24アルキニル、C〜C24アルコキシカルボニル、アリール、C〜C24カルボキシレート、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルケニルオキシ、C〜C24アルキニルオキシか、又はアリールオキシであり、これは場合によりC〜Cアルキル、ハロゲン、C〜Cアルコキシにより、又はハロゲン、C〜Cアルキル若しくはC〜Cアルコキシで置換されていることができるフェニル基により置換されていることができ;そして
、Z、Z、Z、Z及びZは、互いに独立して、水素、C〜C24アルキル、C〜C24アルケニル、C〜C24アルキニル、C〜C24アルコキシカルボニル、アリール、C〜C24カルボキシレート、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルケニルオキシ、C〜C24アルキニルオキシ又はアリールオキシからなる群より選択され、ここでZ、Z、Z及びZは、それぞれ、場合によりC〜Cアルキル、ハロゲン、C〜Cアルコキシにより、又は場合によりハロゲン、C〜Cアルキル若しくはC〜Cアルコキシで置換されていることができるフェニルにより置換されているか、あるいは
及びZは、可能であれば、芳香族又は芳香族複素環を形成する、並びに/あるいは
、Z、Z及びZは、可能であれば、アルキル又はヘテロアルキル環を形成する。
前記の実施態様において、配位子:
Figure 0005234965
は、好ましくは、下記式:
Figure 0005234965
〔式中、
〜Rは、置換基であり、一緒になって環を形成することができ、
yは、0又は1、特に0であり、
基C:
Figure 0005234965
は、下記式:
Figure 0005234965
の基(求核カルベン)であり、
ここで、
は、置換基、特に水素、C〜C24アルキル、C〜C24アルケニル、C〜C24アルキニル、C〜C24アルコキシカルボニル、アリール、C〜C24カルボキシレート、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルケニルオキシ、C〜C24アルキニルオキシか、又はアリールオキシであり、これは場合によりC〜Cアルキル、ハロゲン、C〜Cアルコキシにより、又はハロゲン、C〜Cアルキル若しくはC〜Cアルコキシで置換されていることができるフェニル基により置換されていることができ;そして
、Z、Z、Z、Z及びZは、互いに独立して、水素、C〜C24アルキル、C〜C24アルケニル、C〜C24アルキニル、C〜C24アルコキシカルボニル、アリール、C〜C24カルボキシレート、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルケニルオキシ、C〜C24アルキニルオキシ又はアリールオキシからなる群より選択され、ここでZ、Z、Z及びZは、それぞれ、場合によりC〜Cアルキル、ハロゲン、C〜Cアルコキシにより、又は場合によりハロゲン、C〜Cアルキル若しくはC〜Cアルコキシで置換されていることができるフェニルにより置換されているか、あるいは
及びZは、可能であれば、芳香族又は芳香族複素環を形成する、並びに/あるいは
、Z、Z及びZは、可能であれば、アルキル又はヘテロアルキル環を形成する〕
で示される基である。
本発明の好ましい実施態様において、化合物は、式(II):
(L(L(L’)(L”) (II)
〔式中、
w=0又は1であり、x=0又は1であり、y=0、1又は2であり、z=0又は1であり、
は、Pt、Pd、Rh、Re又はIrであり、
L’は、二座配位子又は単座配位子であるが、但し、L’が単座配位子である場合、y+z=2であり、L’が二座配位子である場合、z=0であり;
L”は、単座配位子であり;そして
、L及びLは、互いに同一又は異なっており、L、L及びLは、それぞれ、下記の構造(IIIa)、(IIIb)又は(IV):
Figure 0005234965
を有し、
ここで、
nは、0、1又は2、特に1であり;
12、A14、A16、A21、A22、A23及びA24は、互いに独立して、水素、CN、ハロゲン、C〜C24アルキル、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルキルチオ、C〜C24ペルフルオロアルキル、場合によりGで置換されているC〜C18アリール;−NR2526、−CONR2526、若しくは−COOR27、又は場合によりGで置換されているC〜C10ヘテロアリール;又はそれぞれ場合によりGで置換されている、C〜C12シクロアルキル、C〜C12シクロアルコキシ、C〜C12シクロアルキルチオ;特に下記式:
Figure 0005234965
の基であるか;あるいは
近接原子と結合している2つの隣接基A12、A14;又はA14、A17;又はA17、A16;又はA21、A22;又はA22、A23;又はA23、A24;又はA18、A22;又はA23、A19は、一緒になって、下記式:
Figure 0005234965
基であり、
ここで、A41、A42、A43、A44、A45、A46及びA47は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、C〜C24アルキル、C〜C24ペルフルオロアルキル、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルキルチオ、場合によりG、−NR2526、−CONR2526若しくは−COOR27で置換されていてもよいC〜C18アリール、又はC〜C10ヘテロアリール;特に下記:
Figure 0005234965
の基であり;
一方、A11、A13、A15、A’21、A’22、A’23及びA’24は、それぞれ独立して、水素又はC〜C24アルキルであるか;あるいは
同じ炭素原子に結合している2つの隣接基A11、A12;A13、A14;A15、A16;A’21、A21;A’22、A22;A’23、A23;A’24、A24は、一緒になって、=O又は=NR25又は=N−OR25又は=N−OHであり;
は、O、S又はNR25であり、
25及びR26は、互いに独立して、C〜C18アリール、C〜C18アラルキル若しくはC〜C24アルキル、又はC〜C12シクロアルキルであり、R27は、C〜C24アルキル、C〜C18アリール又はC〜C18アラルキルであり;
、Y及びYは、互いに独立して、下記式:
Figure 0005234965
の基であり、
ここで、
41は、Mへの結合であり、
71は、Mへの結合であり、
42は、水素、又はC〜C24アルキル、CN、Fで置換されているC〜C24アルキル、ハロゲン、特にF、C〜C18アリール、C〜C12アルキルで置換されているC〜C18アリール、又はC〜Cアルコキシであり、
43は、水素、CN、ハロゲン、特にF、Fで置換されているC〜C24アルキル、C〜C18アリール、C〜C12アルキルで置換されているC〜C18アリール、又はC〜Cアルコキシ、−CONR2526、−COOR27、下記:
Figure 0005234965
であり、
ここで、
は、−S−、−O−又は−NR25’−であり、R25’は、C〜C24アルキル又はC〜C10アリールであり、
110は、H、CN、C〜C24アルキル、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526又は−COOR27であるか、あるいは
42及びR43は、下記式:
Figure 0005234965
の基であり、
ここで、A41、A42、A43、A44、A45、A46及びA47は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、C〜C24アルキル、C〜C24ペルフルオロアルキル、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルキルチオ、場合によりG、−NR2526、−CONR2526若しくは−COOR27で置換されていてもよいC〜C18アリール、又はC〜C10ヘテロアリール;特に下記:
Figure 0005234965
であり、
44は、水素、CN、又はC〜C24アルキル、Fで置換されているC〜C24アルキル、ハロゲン、特にF、C〜C18アリール、C〜C12アルキルで置換されているC〜C18アリール、又はC〜Cアルコキシであり、
45は、水素、CN、又はC〜C24アルキル、Fで置換されているC〜C24アルキル、ハロゲン、特にF、C〜C18アリール、C〜C12アルキルで置換されているC〜C18アリール、又はC〜Cアルコキシであり、
11’、A12’、A13’及びA14’は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、C〜C24アルキル、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526又は−COOR27であり、
68及びR69は、互いに独立して、C〜C24アルキル、特にC〜C12アルキルであり、特に1又は2個の酸素原子で中断されていることができる、ヘキシル、ヘプチル、2−エチルヘキシル及びオクチルであり、
70、R72、R73、R74、R75、R76、R90、R91、R92及びR93は、互いに独立して、H、ハロゲン、特にF、CN、C〜C24アルキル、C〜C10アリール、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルキルチオ、−NR2526、−CONR2526又は−COOR27であり、ここで、R25、R26及びR27は、上記で定義されたとおりであり、
Gは、C〜C18アルキル、−OR305、−SR305、−NR305306、−CONR305306又は−CNであり、ここでR305及びR306は、互いに独立して、C〜C18アリール;C〜C18アルキル若しくはC〜C18アルコキシで置換されているC〜C18アリール;C〜C18アルキル又は−O−で中断されているC〜C18アルキルであるか;又は
305及びR306は、一緒になって、5員又は6員環、特に下記:
Figure 0005234965
を形成する〕を有する。
好ましいものは、中心金属原子(例えば、M又はM又はM、特にIr)が、錯体中に存在する配位子により6配位されている化合物、すなわち、
錯体が1つの二座配位子と4つの単座配位子を含有する、又は
錯体が2つの二座配位子と2つの単座配位子を含有する、又は、好ましくは
錯体が3つの二座配位子を含有し、単座配位子を含有しない、化合物である。
また好ましいものは、中心金属原子(例えば、M又はM又はM;特にPd、Pt)が、錯体中に存在する配位子により4配位されている化合物、すなわち、
錯体が1つの二座配位子と2つの単座配位子を含有する、又は
錯体が2つの二座配位子を含有し、単座配位子を含有しない、化合物である。
前記の実施態様において、w=1であり、x=1であり、y=0であり、そしてz=0である化合物、及びw=1であり、x=0であり、y=1であり、そしてz=0である化合物、又は下記の構造(Va)、(Vb)、(Vc)、(Vd)、(Ve)、(Vf)若しくは(Vg):
Figure 0005234965
を有する化合物が、より好ましく、
ここで、
は、Rh又はRe、特にIrであり、
nは、0、1又は2、特に1であり;
12、A14、A16、A21、A22、A23及びA24は、互いに独立して、水素、CN、ハロゲン、C〜C24アルキル、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルキルチオ、C〜C24ペルフルオロアルキル、場合によりGで置換されているC〜C18アリール;−NR2526、−CONR2526、若しくは−COOR27、又は場合によりGで置換されているC〜C10ヘテロアリール;又はそれぞれ場合によりGで置換されている、C〜C12シクロアルキル、C〜C12シクロアルコキシ、C〜C12シクロアルキルチオ;特に下記式:
Figure 0005234965
の基であるか;あるいは
近接原子と結合している2つの隣接基A12、A14;又はA14、A17;又はA17、A16;又はA21、A22;又はA22、A23;又はA23、A24;又はA18、A22;又はA23、A19は、一緒になって、下記式:
Figure 0005234965
の基であり、
ここで、A41、A42、A43、A44、A45、A46及びA47は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、C〜C24アルキル、C〜C24ペルフルオロアルキル、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルキルチオ、場合によりG、−NR2526、−CONR2526若しくは−COOR27で置換されていてもよいC〜C18アリール、又はC〜C10ヘテロアリール;特に下記:
Figure 0005234965
であり;
一方、A11、A13、A15、A’21、A’22、A’23及びA’24は、それぞれ独立して、水素又はC〜C24アルキルであるか;あるいは
同じ炭素原子に結合している2つの隣接基A11、A12;A13、A14;A15、A16;A’21、A21;A’22、A22;A’23、A23;A’24、A24は、一緒になって、=O又は=NR25であり;
L’は、下記:
Figure 0005234965
から選択される二座配位子であり、
ここで、
11及びR15は、互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜C18アリール、C〜C10ヘテロアリール又はC〜Cペルフルオロアルキルであり、
12及びR16は、互いに独立して、水素又はC〜Cアルキルであり、
13及びR17は、互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜C18アリール、C〜C10ヘテロアリール、C〜Cペルフルオロアルキル又はC〜Cアルコキシであり、
14は、C〜Cアルキル、C〜C10アリール又はC〜C11アラルキルであり、
18は、C〜C10アリールであり、
19は、C〜Cアルキルであり、
20は、C〜Cアルキル又はC〜C10アリールであり、
21は、水素、部分的に若しくは完全にフッ素化されていてもよい、C〜Cアルキル又はC〜Cアルコキシであり、
22及びR23は、互いに独立して、C(H+F)2n+1又はC(H+F)であり、R24は、それぞれの場合に同一又は異なっていることができ、H又はC(H+F)2n+1から選択され、
pは、2又は3であり、
42は、H、F、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ又はC〜Cペルフルオロアルキルであり、
43は、H、F、C〜Cアルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ又はC〜C10アリールであり、
44は、H、F、C〜C12アルキル、C15フェニルアルキル、C〜Cアルコキシ又はC〜Cペルフルオロアルキルであり、
45は、H、F、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ又はC〜Cペルフルオロアルキルであり、
46は、C〜Cアルキル、C〜C18アリール、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cアルキルで置換されているC〜C18アリールであるか、あるいは
二座配位子L’は、下記式:
Figure 0005234965
の配位子であり、とりわけ、上記に記載された化合物(X−1)〜(X−47)である。
特に興味深い幾つかの化合物において、
11及びA12は、独立して、水素又はC〜Cアルキル、特に水素であり、
13は、水素であり、
14は、水素であり、
15は水素であり、そしてA16は水素であるか、又はA15及びA16は、一緒になってオキソであり、
17は、水素又はC〜Cアルキルであり、
18及びA19は、独立して、水素又はC〜Cアルキルであり、
21は、水素、C〜Cアルキル、フェニル、フェニルアミノであり、そしてA’21は、水素若しくはC〜Cアルキルであるか、又はA21及びA’21は、一緒になってオキソ、ヒドロキシイミノ若しくはC〜Cアルコキシイミノであり、
22は、水素、C〜Cアルキル、フェニルアミノ又はC〜C10アリールであり、
A’22は、水素であり、
23は、水素、C〜Cアルキル、フェニルアミノ又はC〜C10アリールであり、
A’23は、水素又はC〜Cアルキルであり、
24及びA’24は、それぞれ水素であり、
42は、H、F、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ又はC〜Cペルフルオロアルキルであり、
43は、H、F、C〜Cアルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ又はC〜C10アリールであり、
44は、H、F、C〜C12アルキル、C15フェニルアルキル、C〜Cアルコキシ又はC〜Cペルフルオロアルキルであり、
45は、H、F、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ又はC〜Cペルフルオロアルキルである。
金属錯体(LML’の場合は、3つの異性体が存在することができる(Mは、中心原子、例えばIrである):
Figure 0005234965
幾つかの場合において、異性体の混合物が得られる。多くの場合、混合物は個々の異性体を単離することなく使用することができる。
本発明の最も好ましい化合物の幾つかを下記に示し、符号は前に定義したか又は特に提示したとおりである:
Figure 0005234965
Figure 0005234965

Figure 0005234965

Figure 0005234965
Figure 0005234965

Figure 0005234965

Figure 0005234965

Figure 0005234965
Figure 0005234965
Figure 0005234965

Figure 0005234965

Figure 0005234965

Figure 0005234965
Figure 0005234965

Figure 0005234965

Figure 0005234965
Figure 0005234965

Figure 0005234965

Figure 0005234965
本発明の金属錯体は、当該技術で既知の通常の方法に従って調製することができる。式:Ir(Lのイリジウム金属錯体を調製する従来の1工程法は、市販の三塩化イリジウム水和物を過剰量のLHと、3当量のトリフルオロ酢酸銀の存在下、場合により溶媒(例えば、ハロゲン系溶媒、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、エステル系溶媒、ケトン系溶媒、ニトリル系溶媒、及び水)の存在下で反応させることを含む。トリス−シクロメタル化イリジウム錯体が単離され、常法によって精製される。幾つかの場合において、異性体の混合物が得られる。多くの場合、混合物は個々の異性体を単離することなく使用することができる。
式:Ir(LL’のイリジウム金属錯体は、例えば、最初に下記式:
Figure 0005234965
〔式中、Xは、H、又はメチル若しくはエチルのような低級アルキルであり、そしてLは、上記で定義されたとおりである〕で示される中間体のイリジウム二量体を調製し、次にHL’を加えることによって、調製することができる。イリジウム二量体は、一般に、最初に三塩化イリジウム水和物をHLと反応させ、NaXを加え、そして三塩化イリジウム水和物を2−エトキシエタノールのような適切な溶媒中でHLと反応させることによって、調製することができる。
したがって、特に技術的に重要なものは、同じIr中心原子に結合している本発明の2つのトリアゾール配位子を含有する錯体(例えば、n1が2である上記式Iの錯体;トリアゾール配位子は、例えば、上記の式IIIa〜IIIcのうちの1つのもの)、そして更なる二座配位子として、更なる中心原子に配位している2個のハロゲン原子又はアルコラート残基を含有し、したがって、例えば下記式:
Figure 0005234965
〔式中、Xは、Clか、又はOH、OCH、OCなどのようなOR#のようなハロゲンを意味し、そして他の全ての符号は上記で定義されたとおりである〕
の二量体錯体を形成する錯体である。
ハロゲン(又はハロ)は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素である。
〜C24アルキルは分岐鎖又は非分岐鎖の基であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2−エチルブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルペンチル、1,3−ジメチルブチル、n−ヘキシル、1−メチルヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、1,1,3−トリメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、1−メチルウンデシル、ドデシル、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、イコシル又はドコシルである。
〜C24ペルフルオロアルキルは分岐鎖又は非分岐鎖の基であり、例えば、−CF、−CFCF、−CFCFCF、−CF(CF、−(CFCF及び−C(CFである。
〜C24アルコキシ基は、直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基であり、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、アミルオキシ、イソアミルオキシ又はtert−アミルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、イソオクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ、ヘキサデシルオキシ、ヘプタデシルオキシ及びオクタデシルオキシである。
〜C24アルケニル基は直鎖又は分岐鎖のアルケニル基であり、例えば、ビニル、アリル、メタリル、イソプロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、イソブテニル、n−ペンタ−2,4−ジエニル、3−メチル−ブタ−2−エニル、n−オクタ−2−エニル、n−ドデカ−2−エニル、イソドデセニル、n−ドデカ−2−エニル又はn−オクタデカ−4−エニルである。
2−24アルキニルは直鎖又は分岐鎖であり、好ましくはC2−8アルキニルであり、これは非置換であるか又は置換されていてもよく、例えばエチニル、1−プロピン−3−イル、1−ブチン−4−イル、1−ペンチン−5−イル、2−メチル−3−ブチン−2−イル、1,4−ペンタジイン−3−イル、1,3−ペンタジイン−5−イル、1−ヘキシン−6−イル、シス−3−メチル−2−ペンテン−4−イン−1−イル、トランス−3−メチル−2−ペンテン−4−イン−1−イル、1,3−ヘキサジイン−5−イル、1−オクチン−8−イル、1−ノニン−9−イル、1−デシン−10−イル又は1−テトラコシン−24−イルである。
〜C18シクロアルキル、特にC〜C12シクロアルキルは、好ましくは、C〜C12シクロアルキル又は1〜3つのC〜Cアルキル基で置換されている前記シクロアルキルであり、例えばシクロペンチル、メチルシクロペンチル、ジメチルシクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、トリメチルシクロヘキシル、tert−ブチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロドデシル、1−アダマンチル又は2−アダマンチルである。シクロヘキシル、1−アダマンチル及びシクロペンチルが最も好ましい。
S、O又はNR25で中断されているC〜C18シクロアルキルの例は、ピペリジル、ピペラジニル及びモルホリニルである。
〜C24アルケニルは、例えば、ビニル、アリル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル又はオクテニルである。
アリールは、通常、C30アリール、好ましくはC〜C24アリールであり、これは場合により置換されていることができ、例えばフェニル、4−メチルフェニル、4−メトキシフェニル、ナフチル、ビフェニリル、2−フルオレニル、フェナントリル、アントリル、テトラシル、ペンタシル、ヘキサシル、テルフェニリル又はクアドフェニリル;あるいは1〜3つのC1〜C4アルキル基で置換されているフェニル、例えばo−、m−若しくはp−メチルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、2−メチル−6−エチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、2−エチルフェニル又は2,6−ジエチルフェニルである。
〜C24アラルキル基は、好ましくはC〜C15アラルキル基であり、これは置換されていてもよく、例えばベンジル、2−ベンジル−2−プロピル、β−フェネチル、α−メチルベンジル、α,α−ジメチルベンジル、ω−フェニル−ブチル、ω−フェニル−オクチル、ω−フェニル−ドデシル;あるいは例えば、2−メチルベンジル、3−メチルベンジル、4−メチルベンジル、2,4−ジメチルベンジル、2,6−ジメチルベンジル若しくは4−tert−ブチルベンジル、又は3−メチル−5−(1’,1’,3’,3’−テトラメチル−ブチル)−ベンジルのような1〜3つのC〜Cアルキル基でフェニル環において置換されているフェニル−C〜Cアルキルである。
ヘテロアリールは、典型的にはC〜C26ヘテロアリールであり、すなわち、窒素、酸素又は硫黄が考えられるヘテロ原子である、5〜7個の環原子を持つ環であるか、又は縮合環系であり、典型的には、少なくとも6個の共役π電子を有する原子5〜30個を持つ不飽和複素環式基であり、例えば、チエニル、ベンゾ〔b〕チエニル、ジベンゾ〔b,d〕チエニル、チアントレニル、フリル、フルフリル、2H−ピラニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、フェノキシチエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ビピリジル、トリアジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、キノリジニル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、カルバゾリル、カルボリニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フェナントリジニル、アクリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、イソチアゾリル、フェノチアジニル、イソオキサゾリル、フラザニル又はフェノキサジニルであり、これらは非置換であるか、又は置換されていることができる。
〜C18シクロアルコキシは、例えば、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシ若しくはシクロオクチルオキシ、又は1〜3つのC〜Cアルキルで置換されている前記シクロアルコキシ、例えばメチルシクロペンチルオキシ、ジメチルシクロペンチルオキシ、メチルシクロヘキシルオキシ、ジメチルシクロヘキシルオキシ、トリメチルシクロヘキシルオキシ若しくはtert−ブチルシクロヘキシルオキシである。
〜C24アリールオキシは、典型的にはフェノキシ又は1〜3つのC〜Cアルキル基で置換されているフェノキシであり、例えばo−、m−若しくはp−メチルフェノキシ、2,3−ジメチルフェノキシ、2,4−ジメチルフェノキシ、2,5−ジメチルフェノキシ、2,6−ジメチルフェノキシ、3,4−ジメチルフェノキシ、3,5−ジメチルフェノキシ、2−メチル−6−エチルフェノキシ、4−tert−ブチルフェノキシ、2−エチルフェノキシ又は2,6−ジエチルフェノキシである。
〜C24アラルコキシは、典型的にはフェニル−C〜Cアルコキシであり、例えばベンジルオキシ、α−メチルベンジルオキシ、α,α−ジメチルベンジルオキシ又は2−フェニルエトキシである。
〜C24アルキルチオ基は、直鎖又は分岐鎖のアルキルチオ基であり、例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、オクチルチオ、デシルチオ、テトラデシルチオ、ヘキサデシルチオ又はオクタデシルチオである。C〜C24アルキルセレン及びC〜C24アルキルテルルは、それぞれ、C〜C24アルキルSe−及びC〜C24アルキルTe−である。
上記の基のために可能である置換基には、C〜Cアルキル、ヒドロキシル基、メルカプト基、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜C12シクロアルキル、C〜C12シクロアルコキシ、C〜C12シクロアルキルチオ、ハロゲン、ハロ−C〜Cアルキル、シアノ基、アルデヒド基、ケトン基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基又シリル基が含まれる。
用語「ハロアルキル」は、上記のアルキル基がハロゲンにより部分的に、又は完全に置換されていることにより示される基を意味し、例えば、トリフルオロメチルなどである。「アルデヒド基、ケトン基、エステル基、カルバモイル基及びアミノ基」には、C〜C24アルキル基、C〜C18シクロアルキル基、C〜C30アリール基、C〜C24アラルキル基又は複素環基により置換されているものが含まれ、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基及び複素環基は、非置換であってもよいか、又は置換されていてもよい。用語「シリル基」は、式:−SiR105106107(式中、R105、R106及びR107は、互いに独立して、C1〜C8アルキル基、特にC〜Cアルキル基、C〜C24アリール基、又はC〜C12アラルキル基である)で示される基、例えばトリメチルシリル基を意味する。
置換基が基において2回以上現われる場合、それぞれの場合において異なることができる。
本発明は、また、金属錯体を含む電子デバイス及びその製造方法を対象とする。電子デバイスは、2つの電気接触層の間に位置する、少なくとも1つの有機活性物質を含むことができ、ここでデバイスの層の少なくとも1つは金属錯体化合物を含んでいる。電子デバイスは、陽極層(a)、陰極層(e)及び活性層(c)を含むことができる。陽極層(a)に隣接するものは、任意の正孔注入層/輸送層(b)であり、陰極層(e)に隣接するものは、任意の電子注入/輸送層(d)である。層(b)及び(d)は、電荷輸送層の例である。
活性層(c)は、少なくとも約1重量%の前記で記載された金属錯体を含むことができる。
幾つかの実施態様において、活性層(c)は、金属錯体が実質的に100%であってもよく、それは、Alqのようなホスト電荷輸送物質が必要ないからである。「実質的に100%」とは、不純物又は層を形成するプロセスからの偶発的な副産物の可能性を除いて、金属錯体が層の唯一の物質であることを意味する。それでも幾つかの実施態様において、金属錯体は、ホスト物質内でドーパントであってもよく、これは典型的には活性層(c)内で電荷輸送を助けるために使用される。あらゆる金属錯体を含む活性層(c)は、小分子活性物質であることができる。
デバイスは、陽極層(a)又は陰極層(e)に隣接する支持体又は基板(示されない)を含んでもよい。最も頻繁には、支持体は陽極層(a)に隣接している。支持体は、軟質又は硬質、有機又は無機であることができる。一般に、ガラス又は軟質有機フィルムが支持体として使用される。陽極層(a)は、陰極層(e)と比較すると、正孔を注入するのにより効率的な電極である。陽極は、金属、混合金属、合金、金属酸化物又は混合金属酸化物を含有する物質を含むことができる。陽極層(a)内の適切な金属元素は、4、5、6及び8〜11族の遷移金属を含むことができる。陽極層(a)が光透過性である場合、インジウム−スズ−オキシドのような12、13及び14族の金属の混合金属酸化物を使用してもよい。陽極層(a)用の物質の幾つかの非限定的で特定の例には、インジウム−スズ−オキシド(「ITO」)、アルミニウム−スズ−酸化物、金、銀、銅、ニッケル及びセレンが含まれる。
陽極層(a)は、化学若しくは物理蒸着法又は回転成形法によって形成することができる。化学的蒸着法は、プラズマ強化化学蒸着(「PECVD」)又は金属有機化学蒸着(「MOCVC」)として実施することができる。
物理蒸着は、全ての形態のスパッタリング(例えば、イオンビームスパッタリング)、電子ビーム蒸着及び抵抗蒸着を含むことができる。
物理蒸着の特定の形態には、rtマグネトロンスパッタリング又は誘導結合プラズマ物理蒸着(「ICP−PVD」)が含まれる。これらの蒸着技術は、半導体製造技術の範囲内で周知である。
正孔輸送層(b)は、陽極に隣接していてもよい。正孔輸送小分子化合物及びポリマーの両方を使用することができる。
N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン(TPD)及びビス〔4−(N,N−ジエチルアミノ)−2−メチルフェニル〕(4−メチルフェニル)メタン(MPMP)に加えて、慣用的に使用される正孔輸送分子には、ポリビニル−カルバゾール、1,1−ビス〔(ジ−4−トリルアミノ)フェニル〕シクロヘキサン(TAPC);N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−N,N’−ビス(4−エチルフェニル)−〔1,1’−(3,3’−ジメチル)ビフェニル〕−4,4’−ジアミン(ETPD);テトラキス−(3−メチルフェニル)−N,N,N’,N’−2,5−フェニレンジアミン(PDA);a−フェニル−4−N,N−ジフェニルアミノスチレン(TPS);p−(ジエチルアミノ)ベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン(DEH);トリフェニルアミン(TPA);1−フェニル−3−〔p−(ジエチルアミノ)スチリル〕−5−〔p−(ジエチルアミノ)フェニル〕ピラゾリン(PPR又はDEASP);1,2−トランス−ビス(9H−カルバゾール−9−イル)シクロブタン(DCZB);N,N,N’,N’−テトラキス(4−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TTB);及び銅フタロシアニンのようなポルフィリン化合物が含まれる。
慣用的に使用される正孔輸送ポリマーは、ポリビニルカルバゾール、(フェニルメチル)ポリシラン、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)及びポリアニリンである。正孔輸送ポリマーは、上記のような正孔輸送分子をポリスチレン及びポリカーボネートのようなポリマー中にドーピングすることによって、得ることができる。
正孔注入/輸送層(b)は、スピンコート、流延、及びグラビア印刷のような印刷を含む、あらゆる従来の方法を使用して形成することができる。層は、インクジェット印刷、熱パターン化、又は化学若しくは物理蒸着によっても適用することができる。
通常、陽極層(a)及び正孔注入/輸送層(b)は、同じリトグラフ操作の間にパターン化される。パターンは、所望によって変わることができる。例えば、第一の電気接触層物質を適用する前に、パターンマスク又はレジストを第一の軟質複合バリア構造上に配置することによって、層にパターンを形成することができる。あるいは、層を、全体層として適用し(ブランケット析出とも呼ばれる)、続いて、例えばパターンレジスト層及び湿式化学又はドライエッチング技術を使用してパターン化することができる。当該技術で周知のパターン化の他の方法を使用することもできる。電子デバイスがアレイ内に位置する場合、陽極層(a)及び正孔注入/輸送層(b)は、典型的には、実質的に同じ方向に伸びる長さを有する、実質的に平行のストリップに形成される。
活性層(c)は、本明細書で記載される金属錯体を含んでもよい。選択される特定の物質は、特定の用途、動作の際に使用される電圧及び他の要因に左右されうる。活性層(c)は、励起子が光電子放出機構を介して発光物質から緩和されるように、電子、正孔及び/又は励起子を捕捉することができる発光物質でドープされている、電子及び/又は正孔を輸送することができるホスト物質を含んでもよい。活性層(c)は、輸送と発光の特性を組み合わせた単一物質を含んでもよい。発光物質がドーパントであるか、又は主要な構成成分であるかに関わらず、活性層は、発光物質の発光に同調するドーパントのような他の物質を含んでもよい。活性層(c)は、組み合わされて所望のスペクトルの光を発光することができる複数の発光物質を含んでもよい。リン光性発光物質の例には、本発明の金属錯体が挙げられる。蛍光発光物質の例には、DCM及びDMQAが挙げられる。ホスト物質の例には、Alq、CBP及びmCPが挙げられる。発光及びホスト物質の例は、US−B−6,303,238に記載されており、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。
活性層(c)は、スピンコート、流延及び印刷を含むあらゆる従来の技術によって、溶液から適用することができる。活性有機物質は、物質の性質に応じて、蒸着法により直接適用することができる。
任意層(d)は、電子注入/輸送を促進すること、また、層界面でのクエンチング反応を防止する緩衝層又は閉じ込め層として役立つことの両方の機能を果たすことができる。より具体的には、層(d)は、電子の移動性を促進し、何らかの方法で層(c)と(e)が直接接触する場合にクエンチング反応が起こる可能性を低減することができる。任意層(d)の物質の例には、金属キレート化オキシノイド化合物(例えば、Alqなど);フェナントロリン系化合物(例えば、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(「DDPA」)、4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(「DPA」)など;アゾール化合物(例えば、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(「PBD」)など、3−(4−ビフェニリル)−4−フェニル−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾール(「TAZ」)など;他の同様の化合物;又はこれらの1つ以上のいずれかの組み合わせが挙げられる。あるいは、任意層(d)は、無機であってもよく、BaO、LiF、Li2Oなどを含んでもよい。
電子注入/輸送層(d)は、スピンコート、流延、及びグラビア印刷のような印刷を含む、あらゆる従来の方法を使用して形成することができる。層は、インクジェット印刷、熱パターン化、又は化学若しくは物理蒸着によって適用することもできる。
陰極層(e)は、電子又は陰電荷担体を注入するのに特に効率的な電極である。陰極層(e)は、第一の電気接触層(この場合は、陽極層(a))よりも低い仕事関数を有するあらゆる金属又は非金属であることができる。第二の電気接触層の物質は、1族(例えば、Li、Na、K、Rb、Cs)のアルカリ金属、2族(アルカリ土類)金属、12族金属、希土類、ランタニド(例えば、Ce、Sm、Euなど)及びアクチニドから選択することができる。アルミニウム、インジウム、カルシウム、バリウム、イットリウム及びマグネシウム並びにこれらの組み合わせのような物質もまた使用してもよい。Li含有有機金属化合物、LiF及びLiOも、動作電圧を下げるために、有機層と陰極層の間に蒸着することができる。陰極層(e)用の物質の特定の非限定例には、バリウム、リチウム、セリウム、セシウム、ユーロピウム、ルビジウム、イットリウム、マグネシウム又はサマリウムが挙げられる。
陰極層(e)は、通常、化学又は物理蒸着法により形成される。一般に、陰極層は、陽極層(a)及び任意の正孔注入層(b)に関して上記で考察したように、パターン化される。デバイスがアレイ内に位置する場合、陰極層(e)は、陰極層ストリップの長さが実質的に同じ方法に伸び、陽極層ストリップに対して実質的に垂直である、実質的に平行なストリップにパターン化されてもよい。
画素と呼ばれる電子素子が、(アレイを平面又は上から見た時に、陽極層ストリップが陰極層ストリップと交差している)交差点で形成される。
別の実施態様において、追加層が有機電子デバイス内に存在してもよい。例えば、正孔注入層(b)と活性層(c)の間の層(示されない)は、陽電荷輸送を促進し、層間のバンドギャップ整合を促進し、保護層などとして機能してもよい。同様に、電荷注入層(d)と陰極層(e)の間の追加層(示されない)は、陰電荷輸送を促進し、層の間のバンドギャップ整合を促進し、保護層などとして機能してもよい。当該技術で既知の層を使用することができる。一部又は全ての層を、電荷担体輸送効率を増大するために表面処理してもよい。それぞれの成分層の物質の選択は、製造費用、製造の複雑性、又は他の可能性のある要因に対して高い装置効率を有するデバイスを提供する目的のバランスをとることによって決定してもよい。
電荷輸送層(b)及び(d)は、一般に活性層(c)と同じ種類である。より具体的には、活性層(c)が小分子化合物を有する場合、電荷輸送層(b)及び(d)は、そのいずれか又は両方が存在する場合は、異なる小分子化合物を有することができる。活性層(c)がポリマーを有する場合、電荷輸送層(b)及び(d)は、そのいずれか又は両方が存在する場合は、異なるポリマーを有することもできる。それでも、活性層(c)は、小分子化合物であってもよく、隣接するいずれかの電荷輸送層は、ポリマーであってもよい。
それぞれの機能層は、2つ以上の層から作製されてもよい。例えば、陰極層は、1族金属の層とアルミニウムの層を含んでもよい。1族金属は、活性層(c)の近くに位置してもよく、アルミニウムは、水のような環境汚染物から1族金属を保護するのに役立つことができる。
限定することを意図しないが、異なる層は以下の範囲の厚さを有することができる:無機陽極層(a)は、通常約500nm以下、例えば、約50〜200nm;任意正孔注入層(b)は、通常約100nm以下、例えば、約50〜200nm;活性層(c)は、通常約100nm以下、例えば約10〜80nm;任意電荷注入層(d)は、通常約100nm以下、例えば、約10〜80nm;及び陰極層(e)は、通常1000nm以下、例えば約30〜500nm。陽極層(a)又は陰極層(e)が、少なくともいくらかの光を透過する必要がある場合、そのような層の厚さは、約100nmを超えない。
デバイス中の電子−正孔再結合帯域の位置、したがって、デバイスの発光スペクトルは、それぞれの層の相対的な厚さによって影響を受ける可能性がある。例えば、Alqのような潜在的な発光化合物が電子輸送層(d)に使用される場合、電子−正孔再結合帯域は、Alq層内に位置する可能性がある。
そして、発光はAlqのものであって、所望の鮮明な発光とはならない。したがって、電子輸送層の厚さは、電子−正孔再結合帯域が発光層(すなわち、活性層(c))内に位置するように選択されるべきである。層の厚さの所望の比率は、使用される物質の正確な性質によって決めることができる。
金属錯体から作製されるデバイスの効率は、デバイス中の他の層を最適化することによって、更に改善することができる。例えば、Ca、Ba、Mg/Ag、又はLiF/AIのようなより効率的な陰極を使用することができる。動作電圧の低下又は量子収率の増加をもたらす造形基板及び正孔輸送物質も適用可能である。種々の層のエネルギーレベルを調整し、エレクトロルミネセンスを促進するために、追加層を加えることもできる。
電子デバイスの用途に応じて、活性層(c)は、信号(例えば、発光ダイオードにおける)により活性化される発光層であることができるか、あるいは放射エネルギーに反応し、電圧の印加(例えば、検出器若しくはボルタ電池)のあり又はなしで信号を発生する物質の層であることができる。放射エネルギーに反応することができる電子デバイスの例は、光導電セル、フォトレジスター、光スイッチ、フォトトランジスター、及び光電管、及び光ボルタ電池から選択される。本明細書を読んだ後、当業者はこれらの特定の用途のための物質を選択することができる。
OLEDにおいて、それぞれ陰極(e)及び陽極(a)層から光活性層(c)へ注入される電子及び正孔は、活性層(c)中に陰及び陽電荷ポーラロンを形成する。これらのポーラロンは、適用された電界の影響下で移動し、反対に電荷された種とポーラロン励起子を形成し、続いて放射線再結合を受ける。陽極と陰極の間の、通常約20ボルト未満、一部の場合では約5ボルト以下である、十分な電圧の差がデバイスに適用されうる。実際の電圧の差は、より大型の電子部品中でのデバイスの使用により左右されうる。多くの実施態様において、電子デバイスの動作の間、陽極層(a)は正電圧にバイアスをかけられ、陰極層(e)は実質的に接地電位すなわちゼロボルトである。電池又は他の電源が、回路の一部として電子デバイスに電気的に接続されていてもよい。
他の実施態様において、リン含有金属錯体化合物を層(b)又は(d)中で電荷輸送物質として使用することができる。
化合物は、層(b)、(c)又は(d)中で使用される場合、有効であるために固体マトリックス希釈剤(例えば、ホスト電荷輸送物質)である必要はない。層の総重量に基づいて、金属錯体化合物の約1重量%より多く、錯体化合物の実質的に100%までの層を、活性層(c)として使用することができる。追加の物質が錯体化合物の活性層(c)に存在することができる。例えば、蛍光染料が、発光の色を変えるために存在してもよい。
また、希釈剤を添加してもよい。希釈剤は、ポリ(N−ビニルカルバゾール)及びポリシランのような高分子物質であることができる。これは、4,4’−N,N’−ジカルバゾールビフェニル又は第三級芳香族アミンのような小型の分子であることもできる。希釈剤が使用される場合、錯体化合物は、一般に少量で存在し、通常、層の総重量に基づいて20重量%未満、好ましくは10重量%未満である。
金属錯体を電子デバイス以外の用途で使用してもよい。例えば、錯体を、触媒又はインジケータ(例えば、酸素感受性インジケータ、バイオアッセイにおけるリン光性インジケータなど)として使用してもよい。
以下の実施例は本発明の特定の特徴及び利点を説明する。これらは本発明を説明するのであって、限定することを意図しない。特に指示のない限り、全ての百分率は重量に基づき、「一晩」は、14〜16時間の時間を意味し、室温は、20〜25℃の範囲の温度を示す。
実施例
実施例1:中間体
Figure 0005234965
手順:窒素流下で、酢酸ナトリウム35g(0.426mol)を、エタノール200ml中のフェニルヒドラジン30.7g(0.284mol)の溶液に室温で加えた。1−フルオロ−2−ニトロベンゼン15ml(0.142mol)を室温で加えた。反応混合物を加熱還流し、この温度で2時間保持し、追加のエタノール60mlで希釈し、一晩還流下で撹拌し、蒸発させた。残渣に、TBME 200ml及び水150mlを加え、有機相を分離し、水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。収量:橙色の油状物37.0g
実施例2:還元してベンゾトリアゾール中間体を得る
Figure 0005234965
手順:水酸化ナトリウム80g(2mol)を5つの部分に分けて、エタノール800ml中の実施例1の生成物37g(0.142mol)の溶液に加えた。温度を上昇して還流させた。混合物を60℃に冷却し、チオ硫酸ナトリウム29g(0.312mol)を加え、反応混合物を加熱還流し、この温度で一晩保持し、蒸発させた。残渣に、TBME 300ml及び水300mlを加え、水相を分離し、TBME 150mlで抽出した。合わせた有機相を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。固体の残渣を、シリカゲルのカラム(ヘキサン/4%TBME)により精製した。収量:褐色の固体10.2g(37%)
実施例3:配位子1
Figure 0005234965
手順:2−フェニル−2−H−ベンゾトリアゾール1.0g(5mmol)及びBaSO上のPd/5% 53mg(0.025mmol)を、酢酸15mlに加え、30℃/3barで5時間水素化した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を蒸発させ、残渣をトルエン10mlで撹拌し、蒸発させた。収量:オフホワイトの固体1.0g(100%)
実施例4:中間体
Figure 0005234965
手順:窒素流下で、2−ベンゾトリアゾール−2−イル−4−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)−フェノール16.6g(0.0513mol)及びピリジン10ml(0.29mol)を、ジクロロメタン500mlに室温で加えた。トリフルオロメタンスルホン酸無水物10ml(0.062mol)を最大30℃で10分間かけて滴加した。黄色の溶液を室温で一晩撹拌し、水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。油状残渣を、シリカゲルのカラム(ヘキサン/5%酢酸エチル)により精製した。収量:無色の油状物23.4g(約100%)
実施例5:中間体
Figure 0005234965
手順:窒素流下で、トリフルオロ−メタンスルホン酸2−ベンゾトリアゾール−2−イル−4−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)−フェニルエステル18g(0.04mol)、トリエチルアミン16.5ml(0.12mol)、ギ酸3.0ml(0.08mol)、酢酸パラジウム(II)0.18g(0.0008mol)及びトリフェニルホスフィン0.42g(0.0016mol)を、ジクロロメタン80mlに室温で加えた。反応混合物を80℃で2.5時間撹拌し、室温に冷却した。TBME 200ml及び水200mlを加え、水相を分離し、TBME 150mlで抽出した。合わせた有機相を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。油状残渣を、シリカゲルのカラム(ヘキサン/10%酢酸エチル)により精製した。収量:白色固体の生成物11g(91%)。
実施例6:配位子2
Figure 0005234965
手順:2−〔3−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)−フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール1.23g(0.004mol)及びBaSO上のPd/5% 42mg(0.02mmol)を、酢酸30mlに加え、30℃/3barで5時間水素化した。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をトルエン10mlで撹拌し、蒸発させた。収量:オフホワイトの固体1.27g(100%)。
実施例7:中間体
Figure 0005234965
手順:窒素流下で、酢酸ナトリウム3.5g(0.043mol)を、エタノール26ml中の4−(トリフルオロメチル)フェニルヒドラジン5g(0.028mol)の溶液に室温で加えた。1−フルオロ−2−ニトロベンゼン1.5ml(0.014mol)を室温で加えた。反応混合物を加熱還流し、この温度で5日間保持し、蒸発させた。残渣に、酢酸100ml及び水50mlを加えた。水相を分離し、酢酸エチル50mlで抽出した。合わせた有機相を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。固体の残渣を、シリカゲルのカラム(ヘキサン/25%TBME)により精製した。収量:橙色の固体1.7g(40%)
実施例8:中間体
Figure 0005234965
手順:水酸化ナトリウム2.8g(0.07mol)を、エタノール30ml中の実施例7の生成物1.7g(0.005mol)の溶液に加えた。チオ硫酸ナトリウム1.95g(0.011mol)を加えた。反応混合物を加熱還流し、この温度で4時間保持し、蒸発させた。残渣に、TBME 50ml及び水30mlを加え、水相を分離し、TBME 15mlで抽出した。合わせた有機相を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。固体残渣を、シリカゲルのカラム(ヘキサン/5%酢酸エチル)により精製した。収量:黄色の固体1.2g(81%)。
実施例9:配位子3
Figure 0005234965
手順:2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール0.525g(2.0mmol)及びBaSO上のPd/5% 21mg(0.01mmol)を、酢酸10mlに加え、30℃/3barで9時間水素化した。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をトルエン10mlで撹拌し、蒸発させた。収量:オフホワイトの固体0.48g(90%)。
実施例10:中間体
Figure 0005234965
手順:窒素流下で、炭酸ナトリウム1.06g(0.01mol)を、エタノール20ml中の4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩3.3g(0.02mol)の懸濁液に室温で加えた。混合物を50℃に加熱し、酢酸ナトリウム3.2g(0.03mol)及び1−フルオロ−2−ニトロベンゼン1.04ml(0.01mol)を加えた。混合物を加熱還流し、この温度で18時間撹拌し、蒸発させた。残渣に、酢酸エチル140ml及び水100mlを加えた。水相を分離し、酢酸エチル140mlで抽出した。合わせた有機相を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。固体残渣を、シリカゲルのカラム(ヘキサン/25%酢酸エチル)により精製した。収量:オフホワイトの固体1.3g(53%)
実施例11:中間体
Figure 0005234965
手順:水酸化ナトリウム2.97g(74mmol)を、エタノール32ml中の実施例10の生成物1.3g(5.3mmol)の溶液に加えた。チオ硫酸ナトリウム2.0g(11.7mmol)を加えた。反応混合物を加熱還流し、この温度で4時間保持し、蒸発させた。残渣に、TBME 50ml及び水30mlを加え、水相を分離し、TBME 15mlで抽出した。合わせた有機相を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。固体残渣を、シリカゲルのカラム(ヘキサン/5%酢酸エチル)により精製した。収量:黄色の固体0.87g(77%)。
実施例12:配位子4
Figure 0005234965
手順:2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール0.425g(2mmol)及びBaSO上のPd/5% 20mg(0.01mmol)を、酢酸10mlに加え、30℃/3barで5時間水素化した。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をトルエン10mlで撹拌し、蒸発させた。収量:オフホワイトの固体0.43g(99%)。
実施例13:錯体1
Figure 0005234965
手順:2−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾトリアゾール1g(5mmol)及び三塩化イリジウム水和物0.75g(2.5mmol)を、2−エトキシエタノール12ml及び水4mlの混合物に加えた。混合物を16時間加熱還流した。室温に冷却した後、水12mlを緑色の懸濁液に加えた。沈殿物を濾過し、エタノール及びヘキサンで洗浄し、減圧下、室温で乾燥した。収量:緑色を帯びた固体1.16g(74%)(融点:439℃)
実施例14:錯体2
Figure 0005234965
手順:実施例13に従って得た二量体0.125g(0.1mmol)及び2−ピコリン酸0.025g(0.2mmol)を、1,2−ジクロロエタン8mlに加えた。混合物を4時間加熱還流し、次いで蒸発させた。固体残渣を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/5%メタノール)により精製した。収量:黄色の固体0.12g(68%)。
実施例15:錯体3
Figure 0005234965
手順:2−〔3−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)−フェニル〕−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾトリアゾール0.31g(0.43mmol)及び三塩化イリジウム水和物0.15g(0.5mmol)を、2−エトキシエタノール12ml及び水4mlの混合物に加えた。混合物を16時間加熱還流した。室温に冷却した後、水1mlを黄色の懸濁液に加えた。沈殿物を濾過し、エタノール及びヘキサンで洗浄し、減圧下、室温で乾燥した。収量:黄色の固体0.30g(71%)(融点:384℃)
実施例16:錯体4
Figure 0005234965
手順:実施例15に従って得た二量体0.085g(0.05mmol)及び2−ピコリン酸0.013g(0.1mmol)を、1,2−ジクロロエタン48mlに加えた。混合物を3時間加熱還流し、蒸発させた。残渣を、シリカゲルのカラム(酢酸エチル/5%メタノール)により精製した。収量:緑色を帯びた黄色の固体0.08g(85%)(融点:276℃)。
上記に示された手順に従って、以下の錯体を調製した:
実施例17:錯体5
Figure 0005234965
手順:2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾトリアゾール0.47g(1.76mmol)及び三塩化イリジウム水和物0.263g(0.88mmol)を、2−エトキシエタノール4.2ml及び水1.4mlの混合物に加えた。混合物を16時間加熱還流した。室温に冷却した後、水3mlを、緑色を帯びた懸濁液に加えた。沈殿物を濾過し、エタノール及びヘキサンで洗浄し、減圧下、室温で乾燥した。収量:緑色を帯びた固体0.37g(収率55%)。
実施例18:錯体6
Figure 0005234965
手順:実施例17に従って得た二量体0.152g(0.1mmol)及び2−ピコリン酸0.025g(0.2mmol)を、1,2−ジクロロエタン8mlに加えた。混合物を16時間加熱還流し、蒸発させた。固体残渣を、シリカゲルのカラム(酢酸エチル/5%メタノール)により精製した。収量:黄色の固体0.12g(70%)(融点:334℃)。
実施例19:錯体7
Figure 0005234965
手順:2−(4−フルオロ−フェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾトリアゾール0.42g(1.93mmol)及び三塩化イリジウム水和物0.29g(0.97mmol)を、2−エトキシエタノール4.6ml及び水1.2mlの混合物に加えた。混合物を16時間加熱還流した。室温冷却した後、水4mlを黄色の懸濁液に加えた。沈殿物を濾過し、エタノール及びヘキサンで洗浄し、減圧下、室温で乾燥した。収量:黄色の固体0.512g(80%)(融点:433℃)。
実施例20:錯体8
Figure 0005234965
手順:実施例19に従って得た二量体0.132g(0.1mmol)及び2−ピコリン酸0.025g(0.2mmol)を、1,2−ジクロロエタン8mlに加えた。混合物を2時間加熱還流し、蒸発させた。残渣を、シリカゲルのカラム(酢酸エチル/5%メタノール)により精製した。収量:黄色の固体0.11g(74%)(融点:315℃)。
実施例21:錯体9
Figure 0005234965
手順:1,4−ジフェニル−3−(トリフルオロメチル)−4H−1,2,4−トリアゾール−1−イウム過塩素酸塩0.093g(0.4mmol)を、オルト−キシレン5ml中のカリウムtert−ブトキシド0.045g(0.4mmol)と一緒に、シュレンク管の中に入れ、窒素下、130℃で3時間撹拌した。最後に、実施例13に従って得た二量体0.062g(0.05mmol)を加え、同じ温度で一晩撹拌した。冷却した後、溶媒を蒸発により除去した。粗生成物を、溶離剤混合物としてヘキサン/ジクロロメタン/メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物0.05g(46%)を得た。
適用例1
単一有機層を有する有機ルミネセンスデバイスを以下の方法で調製した:ガラス基板上に、100nm厚のITO膜をスパッタリングにより形成し、続いてパターン化した。酸素−プラズマ処理したITO膜上に、PEDOT:PSS(Baytron P)を使用して、スピンコート、続いて200℃での加熱(5分間)により、80nm厚の正孔注入層を形成した。トルエン10g中の錯体2(実施例14)5mg及びポリフルオレン(平均分子量140,000)95mgの溶液を、スピンコート(2000rpm;10秒間)により塗布して、80nmの厚さを得た。このように処理された基板を真空蒸着チャンバに入れ、バリウムの50nm層、続いてアルミニウムの100nm層を蒸着することによって、2層電極構造を有する陰極を形成した。1mA/cm(8V)の電流密度でデバイスを駆動すると、明澄で鮮明な白色の発光(CIE 0.30,0.33)が観察された。

Claims (6)

  1. 式(Va)、(Vb)又は(Vg):
    Figure 0005234965

    〔式中、
    は、Rh、Re又はIrであり、
    nは、0、1又は2であり;
    21、A22、A23及びA24は、互いに独立して、水素、CN、ハロゲン、C〜C24アルキル、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルキルチオ、C〜C24ペルフルオロアルキル、場合によりGで置換されているC〜C18アリール;−NR2526、−CONR2526、若しくは−COOR27、又は場合によりGで置換されているC〜C10ヘテロアリール;又はそれぞれ場合によりGで置換されている、C〜C12シクロアルキル、C〜C12シクロアルコキシ、C〜C12シクロアルキルチオであるか;あるいは
    近接原子と結合している2つの隣接基A21、A22;又はA22、A23;又はA23、A24は、一緒になって、下記式:
    Figure 0005234965

    の基であり、
    ここで、A41、A42、A43、A44、A45 及び46は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、C〜C24アルキル、C〜C24ペルフルオロアルキル、C〜C24アルコキシ、C〜C24アルキルチオ、場合によりG、−NR2526、−CONR2526若しくは−COOR27で置換されていてもよいC〜C18アリール、又はC〜C10ヘテロアリールであり;
    一方、A’21、A’22、A’23及びA’24は、それぞれ独立して、水素又はC〜C24アルキルであるか;あるいは
    同じ炭素原子に結合している2つの隣接基A’21、A21;A’22、A22;A’23、A23;A’24、A24は、一緒になって、=O又は=NR25であり;
    25 及びR 26 は、互いに独立して、C 〜C 18 アリール、C 〜C 18 アラルキル又はC 〜C 24 アルキルであり、
    27 は、C 〜C 24 アルキル、C 〜C 18 アリール又はC 〜C 18 アラルキルであり;
    Gは、C 〜C 18 アルキル、−OR 305 、−SR 305 、−NR 305 306 、−CONR 305 306 又は−CNであり、R 305 及びR 306 は、互いに独立して、C 〜C 18 アリール;C 〜C 18 アルキル若しくはC 〜C 18 アルコキシで置換されているC 〜C 18 アリール;C 〜C 18 アルキル又は−O−で中断されているC 〜C 18 アルキルであるか;又はR 305 及びR 306 は、一緒になって、5員若しくは6員環を形成し、
    42 は、H、F、C 〜C アルキル、C 〜C アルコキシ又はC 〜C ペルフルオロアルキルであり、
    43 は、H、F、C 〜C アルキル、C 〜C ペルフルオロアルキル、C 〜C アルコキシ又はC 〜C 10 アリールであり、
    44 は、H、F、C 〜C 12 アルキル、C 〜C 15 フェニルアルキル、C 〜C アルコキシ又はC 〜C ペルフルオロアルキルであり、
    45 は、H、F、C 〜C アルキル、C 〜C アルコキシ又はC 〜C ペルフルオロアルキルであり、
    L’は、下記:
    Figure 0005234965

    から選択される二座配位子であり
    ここで、
    11及びR15は、互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜C18アリール、C〜C10ヘテロアリール又はC〜Cペルフルオロアルキルであり、
    12及びR16は、互いに独立して、水素又はC〜Cアルキルであり、
    13及びR17は、互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜C18アリール、C〜C10ヘテロアリール、C〜Cペルフルオロアルキル又はC〜Cアルコキシであり、
    14は、C〜Cアルキル、C〜C10アリール又はC〜C11アラルキルであり、
    18は、C〜C10アリールであり、
    19は、C〜Cアルキルであり、
    20は、C〜Cアルキル又はC〜C10アリールであり、
    21は、水素、部分的に若しくは完全にフッ素化されていてもよい、C〜Cアルキル又はC〜Cアルコキシであり、
    22及びR23は、互いに独立して、C(H+F)2n+1又はC(H+F)であり、R24は、それぞれの場合に同一又は異なっていることができ、H又はC(H+F)2n+1から選択され、
    pは、2又は3であり
    46は、C〜Cアルキル、C〜C18アリール、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cアルキルで置換されているC〜C18アリールであるか、あるいは
    二座配位子L’は、下記:
    Figure 0005234965

    Figure 0005234965

    Figure 0005234965

    から選択される二座配位子である〕
    で示される化合物。
  2. nが1である、請求項1記載の化合物。
  3. 下記式:
    Figure 0005234965

    〔式中、
    及びGは、独立して、水素、CN、ハロゲン、C〜C12アルキル、C〜C12ハロアルキル、C〜C12アルコキシ、C〜C12アルキルチオ、C〜C12シクロアルキル、C〜C12シクロアルコキシ、C〜C12シクロアルキルチオ、C〜C12アリール、C〜C10ヘテロアリール、C〜C15アリールアルキル、C〜C12アリールオキシ、C〜C12アリールアミノであるか;あるいは
    近接原子と結合しているG及びGは、一緒になって、下記式:
    Figure 0005234965

    の基であり、
    ここで、A41、A42、A43、A44、A45 及び46は、互いに独立して、H、ハロゲン、CN、C〜C12アルキル、C〜C12ハロアルキル、C〜C12アルコキシ、C〜C12アルキルチオ、C〜C12アリールであるか;あるいは
    同じ炭素原子に結合しているG及びGは、一緒になって、=O又は=NR25又は=N−OR25又は=N−OHであり;ここで、R25は、C〜C12アルキル又はシクロヘキシルであり;
    、G、G及びGは、独立して、水素、C〜C18アルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、フルオロから選択され;G、G、G及びGのうちの少なくとも1つは、水素と異なっている〕
    で示される化合物。
  4. 請求項1又は2記載の化合物を含む発光層を含む、有機電子デバイス。
  5. ポリビニル−カルバゾール、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン(TPD)、1,1−ビス〔(ジ−4−トリルアミノ)フェニル〕シクロヘキサン(TAPC)、N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−N,N’−ビス(4−エチルフェニル)−〔1,1’−(3,3’−ジメチル)ビフェニル〕4,4’−ジアミン(ETPD)、テトラキス−(3−メチルフェニル)−N,N,N’,N’−2,5−フェニレンジアミン(PDA)、a−フェニル−4−N,N−ジフェニルアミノスチレン(TPS)、p−(ジエチルアミノ)ベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン(DEH)、トリフェニルアミン(TPA)、ビス〔4−(N,N−ジエチルアミノ)−2−メチルフェニル〕(4−メチルフェニル)メタン(MPMP)、1−フェニル−3−〔p−(ジエチルアミノ)スチリル〕−5−〔p−(ジエチルアミノ)フェニル〕ピラゾリン(PPR又はDEASP)、1,2−トランス−ビス(9H−カルバゾール−9−イル)シクロブタン(DCZB)、N,N,N’,N’−テトラキス(4−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TTB)、ポルフィリン化合物、及びこれらの組み合わせから選択される正孔輸送層を更に含む、請求項4記載のデバイス。
  6. 電子デバイスにおける、酸素感受性インジケータとしての、又はバイオアッセイにおけるリン光性インジケータとしての、請求項1又は2記載の化合物の使用。
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