JP5233396B2 - センシング回路、表示装置および電子機器 - Google Patents
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Description
以上の事情に鑑みて、本発明は、センシング回路におけるセンシングの感度を高めるという課題の解決を目的としている。
また、配向の基点となる構造体は初期配向の状態を安定的に規定する。従って、第1基板および第2基板のうち一方が押圧されて初期配向が乱れた状態から、押圧が解除されて基板の撓みが元に戻ると、構造体を配向の基点として初期配向が再現される。よって、押圧により液晶分子の配向が変化しても元の配向状態に戻りやすいという利点がある。
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示装置10の構成を示すブロック図である。表示装置10は、複数の画素回路Pが面状に配列された画素領域100と、各画素回路Pを駆動する表示回路用走査線駆動回路20およびデータ線駆動回路30と、複数のセンシング回路40と、各センシング回路40を駆動するセンサ回路用走査線駆動回路41と、各センシング回路40からの検出信号Tが供給される検出回路42とを有する。
Nチャネル型の増幅トランジスタ62のドレインは電源線70に接続される一方、ソースはNチャネル型の選択トランジスタ63のドレインに接続される。
図2に示すように、増幅トランジスタ62のゲートと第1制御線72との間には基準容量素子Crが介在する。また、増幅トランジスタ62のゲートは接触検出用容量素子Clの第2電極65と接続される。
図2に示すように、選択トランジスタ63のソースは検出線74に接続され、ゲートは第2制御線76に接続される。第2制御線76には選択信号SELが供給される。選択信号SELがハイレベルの場合、選択トランジスタ63はオン状態に遷移し、選択信号SELがローレベルの場合、選択トランジスタ63はオフ状態に遷移する。
△VA={(Cref×△Clc)×△V}/{(Cref+Clc+△Clc)(Cref+Clc)}…(1)
図10は、本発明の第2実施形態に係る表示装置10におけるひとつの組Cの具体的な構造を示す平面図である(第1実施形態における図7に対応)。図11は、図10に示すB−B’線から見た断面図である。図10および図11に示すように、第1電極64には第1の突起80の代わりにスリット90が形成される点で上述の第1実施形態の構成と異なる。その他の構成については第1実施形態の構成と同じであるから、重複する部分については説明を省略する。
図12は、本発明の第3実施形態に係る表示装置10におけるひとつの組Cの具体的な構造を示す平面図である(図7および図10に対応)。図13は、図12に示すC−C’線から見た断面図である。図13に示すように、本実施形態に係るセンシング回路40においては、第2電極65のうち第1の突起80と対向する位置と異なる位置に、第2の突起82の代わりに第2のスリット92が形成される点で上述の第1実施形態と異なる。本実施形態においても、上述の第2実施形態と同様、第2のスリット92は液晶57の配向の基点となり、第2のスリット92によって配向が制御される液晶分子の長軸は基板面に対して斜めに傾く傾向を示す。これによって、非接触時と接触時との容量値の変化量△Clcが、突起やスリットを設けない構成と比べて大きくなる。従って、センシング回路40の検出感度を高めることができる。
図14は、本発明の第4実施形態に係る表示装置10におけるひとつの組Cの具体的な構造を示す平面図である(図7、図10、図12に対応)。図15は、図14に示すD−D’線から見た断面図である。図15に示すように、本実施形態に係るセンシング回路40は、第1電極64に第1のスリット90が形成されるとともに、第2電極65のうち第1のスリット90と対向する位置と異なる位置に第2のスリット92が形成される点で上述の各実施形態と異なる。その他の構成については、上述の各実施形態の構成と同じである。本実施形態においても、第1のスリット90や第2のスリット92によって配向が制御される液晶分子の長軸は基板面に対して斜めに傾くから、非接触時と接触時との容量値の変化量△Clcが、スリットや突起を設けない構成と比べて大きくなる。これにより、センシング回路40の検出感度を高めることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下の変形が可能である。また、以下に示す変形例のうちの2以上の変形例を組み合わせることもできる。
上述の各実施形態においては、第1電極64および第2電極65の各々に突起またはスリットが設けられる態様が例示されているが、これに限らず、例えば一方の電極のみに突起またはスリットを設ける態様とすることもできる。
上述の各実施形態において例示された突起やスリットの形状は任意である。要するに、本発明に係るセンシング回路40は、第1基板11と第2基板12との間に挟持された液晶57のうち一部の液晶分子の配向状態を他の液晶分子とは異なるように制御する構造体を具備するものであればよい。
上述の第1実施形態においては、第1の突起80が有する第1の面81と、第2の突起82が有する第2の面83とが平行である態様について例示されているが、これに限らず、例えば図16に示すように、第1の面81を含む平面と第2の面83を含む平面との間の角度αが鋭角である態様とすることもできる。この態様であっても、第1の面81と第2の面83との間に配列される複数の液晶分子は、配向角θがほぼ揃った状態で第1の面81から第2の面83へ向かって配向が制御される。ただし、上述の第1実施形態のように第1の面81と第2の面83とが平行である態様によれば、第1の面81と第2の面83との間に配列された複数の液晶分子の配向角のばらつきを図16に示す態様と比べて抑制できるという利点がある。
上述の各実施形態においては、各組Cごとにセンシング回路40が設けられる態様が例示されているが、センシング回路40の位置および数は任意である。例えば、複数の組Cごとにセンシング回路40を設ける態様とすることもできるし、各画素回路Pごとにセンシング回路40を設ける態様とすることもできる。
次に、本発明に係る表示装置10を利用した電子機器について説明する。図17は、以上に説明した何れかの形態に係る表示装置10を採用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、表示装置10と本体部2010とを備える。本体部2010には、電源スイッチ2001およびキーボード2002が設けられている。
Claims (9)
- 互いに対向する第1基板および第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に挟持される液晶とを備える表示装置であって、
前記液晶と、前記第1基板のうち前記第2基板との対向面側に設けられた第1電極と、前記第2基板のうち前記第1基板との対向面側に設けられた第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間において前記液晶を介して形成される容量の値に応じた大きさの検出信号を出力する静電容量検出部と、前記液晶のうち一部の液晶分子の配向状態を他の液晶分子とは異なるように制御する構造体と、を備えるセンシング回路と、
前記第1電極と同一の層から形成される第3電極と、前記第2電極と同一の層から形成される第4電極と、前記第3電極と前記第4電極との間に挟持される前記液晶と、を備える画素回路と、を具備し、
前記センシング回路は、前記画素回路と異なる領域に形成されたことを特徴とする表示装置。 - 前記構造体は、前記第1電極のうち前記第2電極との対向面上に設けられた第1の突起を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記第1の突起は、前記第1電極のうち前記第2電極との対向面に沿って延在する線状の突起である、
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。 - 前記構造体は、前記第2電極のうち前記第1電極との対向面上において前記第1の突起と対向する位置とは異なる位置に設けられた第2の突起をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の表示装置。 - 前記第2の突起は、前記第2電極のうち前記第1電極との対向面に沿って延在する線状の突起である、
ことを特徴とする請求項4に記載の表示装置。 - 前記第1の突起は第1の面を有し、
前記第2の突起は第2の面を有し、
前記第1の面と前記第2の面とは平行、または、前記第1の面を含む平面と前記第2の面を含む平面との間の角度は鋭角であって、前記第1の面と前記第2の面との間に前記液晶分子が配列される、
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の表示装置。 - 前記構造体は、前記第1電極に形成された第1のスリットを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記構造体は、前記第2電極のうち前記第1の突起または前記第1のスリットと対向する位置とは異なる位置に形成された第2のスリットをさらに含む、
ことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項7の何れかに記載の表示装置。 - 請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の表示装置を具備する電子機器。
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