JP5232328B2 - ドット表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の突体でドット表示部が形成されているドット表示装置に係り、特に薄型に構成でき、それぞれの突体を動作させるアクチュエータへの配線を容易にしたドット表示装置に関する。
複数の突体が選択的に突出するドットマトリクスを有するドット表示装置は、視覚障害者用の情報伝達手段である点字セルなどとして使用されている。
以下の特許文献1と特許文献2には、点字セルに関する発明が記載されている。これら点字セルは、指が接触する接触部に複数の穴が形成され、それぞれの穴に検知ピンが進退自在に配置されている。アクチュエータとして、バイモルフ型の圧電素子が設けられている。圧電素子は基端部が固定され、先端部が検知ピンの基端に対向している。複数のアクチュエータのうちのいずれかを選択して通電すると、アクチュエータが撓み、その撓み力で検知ピンが突出させられる。
複数の検知ピンで所定のドット数の点字が構成され、指で接触することで文字情報が伝達される。
特開2001−147637号公報 特開2007−71977号公報
特許文献1と特許文献2に記載された点字セルのアクチュエータは、バイモルフ型の圧電素子であり、複数の検知ピンのそれぞれを動作させる圧電素子が板厚方向に重ねられて配置されている。そのため、厚さ寸法が非常に大きくなっている。
また、複数の圧電素子が板厚方向に重ねられているため、それぞれの圧電素子の電極部への配線部材を立体的に引回さなくてはならない。そのため、組立作業が煩雑になるのみならず、配線のためのスペースが必要になるため、装置がさらに大型になる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、板状で撓み方式のアクチュエータを平面的に配置することで薄型に構成でき、しかもそれぞれのアクチュエータへの配線を容易にしたドット表示装置を提供することを目的としている。
本発明は、下ケースと上ケースとが組み合わされた筐体と、筐体の表面から突出可能な複数の突体と、個々の突体を前記筐体の表面から突出させる複数のアクチュエータとが設けられ、複数の前記突体でドット表示部が形成されているドット表示装置において、
前記アクチュエータは、上下の両表面に電極層を有する板形状で板厚方向に歪みを発生するものであり、複数の前記アクチュエータは、板面が前記突体の突出方向と交叉する平面に並べて配置されており、
前記下ケースに下部押圧部が、前記上ケースに上部押圧部が形成され、前記アクチュエータの基端部と前記下部押圧部との間に下部配線基板が挟まれ、前記基端部と前記上部押圧部との間に上部配線基板が挟まれて、前記下部押圧部と前記上部押圧部の間で前記基端部が保持されるとともに、前記下部配線基板に設けられた複数の電極部と前記上部配線基板に設けられた複数の電極部が、複数の前記アクチュエータのそれぞれの前記電極層に導通していることを特徴とするものである。
本発明のドット表示装置は、板状のアクチュエータが、突体の突出方向と交叉する平面に配置されているため、筐体を薄型に構成できる。また、下部配線基板と上部配線基板の最多で2枚の基板を使用して、複数のアクチュエータのそれぞれの電極層へ駆動信号を与えることが可能になる。また、配線を平面的にできるため、筐体内で配線のために必要とするスペースを薄くできるようになる。
上部配線基板と下部配線基板は、下部押圧部と上部押圧部とで挟まれてアクチュエータの基端部に押し付けられているので、上部配線基板の電極部と下部配線基板の電極部を、アクチュエータの電極層に強く密着させることが可能である。また、上部配線基板と上ケースを接着せず、下部配線基板と下ケースを接着しなくても、上部配線基板と下部配線基板の電極部とアクチュエータの基端部との位置ずれが生じにくい。
本発明は、前記下部配線部材と前記上部配線部材は可撓性基板であり、前記下部配線部材と前記上部配線部材にそれぞれ変形可能な接続部が形成されており、この接続部が前記アクチュエータの前記基端部と前記下部押圧部との間、および前記基端部と前記上部押圧部との間に挟まれているものである。
下部配線基板と上部配線基板が可撓性基板であると、上ケースの上部押圧部と下ケースの下部押圧部との挟持力が、配線基板からアクチュエータに伝わりやすくなり、アクチュエータを強固に保持できるようになる。
本発明は、前記下ケースと前記上ケースの少なくとも一方に弾性部が一体に形成されて、この弾性部に前記下部押圧部または前記上部押圧部が形成されているものが好ましい。
上記構造では、アクチュエータの基端部と下部配線基板および上部配線基板が、下部押圧部と上部押圧部の間で、弾性力によっても保持されるようになる。弾性部の変形によって、ケースの各部の寸法やアクチュエータ基端部の寸法などの誤差を吸収できるようになる。また、アクチュエータが駆動されたとき、アクチュエータに外部から力が作用したときにも、アクチュエータを安定して保持できるようになる。
本発明は、前記下ケースと前記上ケースの少なくとも一方に、複数の収納部が形成され、それぞれの前記アクチュエータが、前記収納部の内部に、幅方向への移動が規制されて設置されているものとして構成できる。
上記構造では、比較的小さな寸法の板状のアクチュエータを使用する際に、それぞれのアクチュエータを収納部に入れて位置決めして組み立てを行うことができる。よって、組み立て作業を容易にできる。
本発明は、前記下部押圧部が前記アクチュエータの前記基端部を保持する面積と、前記上部押圧部が前記基端部を保持する面積とが異なることが好ましい。
上記構成では、上部押圧部と下部押圧部の相対位置が、アクチュエータの面方向にずれたとしても、上部押圧部と下部押圧部の対向面積が減少するのを防止しやすくなり、例えば上部押圧部と下部押圧部とがずれてアクチュエータが咬み込まれるなどの問題を抑制できる。
本発明は、前記下部押圧部が前記アクチュエータの前記基端部を保持する面積よりも、前記上部押圧部が前記基端部を保持する面積の方が小さいことが好ましい。
上記構成では、アクチュエータが突体を押圧する向きに変形するときに、基端部の挟持構造の抵抗を小さくできる。
例えば、本発明は、前記アクチュエータは、内部にイオン液体を含むポリマーで形成された高分子アクチュエータである。
この場合に、前記電極部がカーボンを含む導電層を有することが好ましい。電極部がカーボンを含む導電層を有していると、高分子アクチュエータとの接触抵抗を小さくでき、化学的に安定であるため接触抵抗を維持することもできる。特に、高分子アクチュエータの電極層がカーボン材料で構成されてるときは接触抵抗を小さくできる。また、配線基板の金属配線層が高分子アクチュエータに直接に接触するのを防止でき、イオン液体によって配線層が変質するのを防止しやすくなる。
なお、本発明の板状のアクチュエータは高分子アクチュエータに限られず、他の軟質なアクチュエータや、圧電素子などであってもよい。
本発明のドット表示装置は、薄型に構成でき取り扱いが容易になる。また、複数設けられたアクチュエータのそれぞれへの配線の構造を簡単にでき、筐体内での配線のために必要なスペースをきわめて薄くできる。
本発明の実施の形態のドット表示装置の分解斜視図、 ドット表示装置を構成する下ケースと複数のアクチュエータおよび複数の突体を示す部分斜視図、 ドット表示装置を構成する上ケースとアクチュエータおよび突体ならびに上部配線基板を上下逆向きに示す部分斜視図、 複数の突体とアクチュエータとの配置を示す平面図、 ドット表示装置の部分断面図、 アクチュエータの構造と動作を示す説明図、 本発明の他の実施の形態のドット表示装置での、複数の突体とアクチュエータとの配置を示す平面図、
本発明の実施の形態のドット表示装置1は視覚障害者に情報を与える点字セルとして使用される。
図1に示すように、ドット表示装置1は、下ケース10と上ケース20とが重ね合わされて薄型の筐体が構成される。筐体の厚さ方向の中心部に、ドット駆動部30が配置されている。ドット駆動部30は下部配線基板40と上部配線基板50とで挟まれて筐体の内部に収納されている。下ケース10と上ケース20は共に合成樹脂材料で形成されており、複数の固定ねじによって互いに固定されている。
図2にドット駆動部30と下ケース10との位置関係が示され、図3にドット駆動部30と上ケース20および上部配線基板50との位置関係が示されている。図4には、ドット駆動部30の配置構造が平面図で示されている。
図4に示すように、ドット駆動部30には複数の突体31が設けられている。突体31は、合成樹脂材料で形成されている。図5に示すように、突体31は、突出方向であるZ1方向に向く先端部が曲面形状の接触部31aであり、退行方向であるZ2方向に向く基端部が突出押圧力を受ける被押圧部31bである。突体31の胴回りの中間部にはZ1−Z2方向に所定の幅寸法を有する嵌合溝31cが形成されている。
図1と図3に示すように、上ケース20には、複数の穴21が上下に貫通して形成されている。図5に示すように、上ケース20に形成された穴21は、突体31がZ1−Z2方向へ移動できる直径寸法を有している。穴21には、Z1−Z2方向の中間部で、内周面から内側に突出するリング状の支持リブ21aが一体に形成されている。突体31が、上ケース20の内側から穴21内へZ1方向へ向けて強く挿入されると、嵌合溝31cと支持リブ21aとが凹凸嵌合し、突体31が穴21から抜け落ちないようになる。また、突体31は、嵌合溝31cの幅寸法の範囲内で、穴21の内部において、Z1−Z2方向へ動けるようになる。
なお、図5とは逆に、突体31の外周にリブが形成され、穴21の内周面に、Z1−Z2方向へ所定の幅寸法を有する嵌合溝が形成されていてもよい。
図1に示すように、上ケース20の表面は、指で接触する接触面20aである。前記穴21は6個が1組となって、接触面20aに開口している。6個の穴21で第1の表示部D1が構成され、同じく6個の穴21で第2の表示部D2が構成され、同様に第3の表示部D3、第4の表示部D4、第5の表示部D5、および第6の表示部D6が構成されている。
図4に示すように、ドット駆動部30では、6個の突体31で第1のドットマトリクスM1が構成され、第1のドットマトリクスM1を構成するそれぞれの突体31が、第1の表示部D1のそれぞれの穴21に装着されている。同じく第2のドットマトリクスM2を構成する6個の突体31が、第2の表示部D2の6箇所の穴21に装着されている。同様に、第3のドットマトリクスM3、第4のドッマトリクスM4,第5のドットマトリクスM5および第6のドットマトリクスM6を構成する突体31が、第3の表示部D3、第4の表示部D4、第5の表示部D5および第6の表示部D6の6箇所の穴21に装着されている。
1組のドットマトリクスで1文字の点字が表示される。指を上ケース20の接触面20aに沿ってX1方向へ摺動させると、異なる6文字の点字情報を順に得ることができる。
図4に示すように、第1のドットマトリクスM1では、Y1−Y2方向に延びる第1の縦列V1と第2の縦列V2のそれぞれに、突体31が3個ずつ配置されている。したがって、X1−X2方向である横列H1,H2,H3には、それぞれ突体31が2個ずつ配列されていることになり、第1のドットマトリクスM1は6個の突体31を有している。縦列V1,V2での突体31の配列は等ピッチで、横列H1,H2,H3での突体31の配列も等ピッチであり、縦列の配列ピッチと横列の配列ピッチは同じである。突体31の配列は、第2のドットマトリクスM2、第3のドットマトリクスM3などにおいても同じである。
図4に示すように、それぞれのドットマトリクスM1,M2,M3,・・・に、6個の突体31のそれぞれに一対一で対応するアクチュエータ32が設けられている。アクチュエータ32は、その配置場所毎に32a、32b,32c,32d,32e,32fの異なる符合を付して区別しているが、全てのアクチュエータ32は同じ構造でありまた形状と寸法が全て同じである。
図6に、アクチュエータ32の構造が断面図で示されている。アクチュエータ32は、板形状の電解質層33と、電解質層33のZ1側に積層された第1の電極層34と、電解質層33のZ2側に積層された第2の電極層35を有している。電解質層33は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)や、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などのポリマーにイオン液体が含まれて構成されている。第1の電極層34と第2の電極層35は、前記ポリマーにイオン液体が含まれ、さらに導電フィラーが含まれている。導電フィラーは、カーボンナノチューブなどの炭素材料を主成分としている。
アクチュエータ32は、第1の電極層34の板表面34aがZ1側の表面に現れ、第2の電極層35の板表面35aがZ2側の表面に現れている。アクチュエータ32は、板表面34aと板表面35aの長さ寸法と幅寸法が、厚さ寸法よりも十分に大きい板形状である。
例えば、電解質層33に含まれる陽イオンが陰イオンよりも大きい場合に、第1の電極層34と第2の電極層35との間に電位差を与え、第1の電極層34をプラス側にすると、陽イオンが第2の電極層35側に偏って分布し、第2の電極層35側がより大きく膨潤する。このとき、図6に示すように、アクチュエータ32は、Z1側に突側が向くように撓み変形する。それぞれのアクチュエータ32は、基端部36が固定され、先端部37が、突体31の被押圧部31bに対向している。アクチュエータ32が図6に破線で示すように撓むと、先端部37によって突体31が持ち上げられ、図5において破線で示すように、突体31の接触部31aが上ケース20の接触面20aよりもZ1方向へ突出する。
図4では、第1のドットマトリクスM1内での6個のアクチュエータ32の分類と配置を示している。これは、他のドットマトリクスM2,M3,・・・においても同じである。
図4に示すように、第1のドットマトリクスM1内には、同じ形状で同じ寸法の6個のアクチュエータ32が配置されている。同じ形状で同じ大きさのアクチュエータ32を使用することにより、同じドットマトリクス内での突体の突出量が揃うようになる。
第1の縦列V1の中間に位置する突体31に対向しているのが第1の中間アクチュエータ32aで、第2の縦列V2の中間に位置する突体31に対向しているのが第2の中間アクチュエータ32bである。第1の縦列V1のY1側の端部に位置する突体31に対向しているのが第1の端部アクチュエータ32cであり、第1の縦列V1のY2側の端部に位置する突体31に対向しているのが第2の端部アクチュエータ32dである。第2の縦列V2では、Y1側の端部の突体31に対向しているのが第3の端部アクチュエータ32eであり、Y2側の端部の突体31に対向しているのが第4の端部アクチュエータ32fである。
図4に示すように、第1の中間アクチュエータ32aの基端部36から先端部37に延びる中心線O1は、第1の縦列V1と0度を越え90度未満の角度θを介して斜めに延びている。そして、第1の中間アクチュエータ32aの基端部36は、第1の端部アクチュエータ32cおよび第2の端部アクチュエータ32dのX1側の側辺よりもさらにX1側に突出している。同様に、第2の中間アクチュエータ32bの中心線O2も、第2の縦列V2に対して角度θで傾いている。第2の中間アクチュエータ32bの基端部36は、第3の端部アクチュエータ32eおよび第4の端部アクチュエータ32fのX2側の側辺よりもさらにX2側に突出している。
第1の中間アクチュエータ32aと第2の中間アクチュエータ32bを斜めに配置したことで、第1の縦列V1の3個の突体31と第2の縦列V2の3個の突体31のY1−Y2方向のピッチを必要以上に広げることなく、各中間アクチュエータ32a,32bを配置できる。また、各中間アクチュエータ32a,32bを幅広に形成できる。
図4に示すように、1つのドットマトリクスの内部では、第1の中間アクチュエータ32aの中心線O1と、第2の縦列V2に位置する第4の端部アクチュエータ32fの中心線O3との間に、開き角度θが設けられている。したがって、第1の中間アクチュエータ32aと第4の端部アクチュエータ32fとの間に位置する第2の端部アクチュエータ32dの配置スペースを広く確保でき、第2の端部アクチュエータ32dの幅寸法を大きくできる。同様に、第2の中間アクチュエータ32bの中心線O2と第1の端部アクチュエータ32cの中心線との間に開き角度θが形成されている。その結果、第3の端部アクチュエータ32eの配置スペースを広く確保でき、第3の端部アクチュエータ32eの幅寸法を大きくすることが可能となっている。
図4に示すように、全てのアクチュエータ32は、先端部37の2つの角部が切り落とされて切り欠き部37aが形成されている。第2の端部アクチュエータ32dの切り欠き部37aが、第1の中間アクチュエータ32aの側辺に対向しているために、第1の中間アクチュエータ32aと第2の端部アクチュエータ32dの双方の幅寸法を大きくしても、第1の縦列V1上で突体31どうしを接近させることができる。同様に、第3の端部アクチュエータ32eの先端部37の切り欠き部37aが、第2の中間アクチュエータ32bの側辺が対向している。よって、第2の中間アクチュエータ32bと第3の端部アクチュエータ32eの双方の幅寸法を大きくしても、第2の縦列V2上で突体31どうしを接近して配置することができる。
図4に示した切り欠き部37aは、アクチュエータの先端部37の角部を斜めに直線的に切り落としたものであるが、切り欠き部37aは他の形状であってもよい。すなわち、他のアクチュエータの基端部36と接近させることができる形状であれば、凹状で斜めに切り欠かれたり、円やその他の曲線状であって斜めに切り欠かれていてもよい。または、多角形状に切り欠かれていてもよい。
以上から、1つのドットマトリクスの内部に配置される突体31の間隔を必要以上に広げる必要がなく、表示されるドットを点字の規格に合うピッチに配置できる。しかも、全てのアクチュエータ32a、32b、32c,32d,32e,32fの幅寸法を大きくでき、それぞれのアクチュエータの駆動力を大きくできる。
隣り合うドットマトリクスどうしでは、第1のドットマトリクスM1の第1の中間アクチュエータ32aと、これと隣り合う第2のドットマトリクスM2の第2の中間アクチュエータ32bが共に縦列と横列に対して斜めに延びている。第1の中間アクチュエータ32aの中心線O1と第2の中間アクチュエータ32bの中心線O2が互いに平行であり、第1の中間アクチュエータ32aと第2の中間アクチュエータ32bとが、縦列方向であるY1−Y2方向に並べられている。その結果、隣り合うドットマトリクスM1,M2どうしをX方向に離す必要がなくなり、ドットマトリクスどうしの距離を点字の規格に合うように最適に設定できる。
また、第1の中間アクチュエータ32aの基端部36が、隣のドットマトリクス内の第4の端部アクチュエータ32fの切り欠き部37aに対向し、第2の中間アクチュエータ32bの基端部36が、隣のドットマトリクスの第1の端部アクチュエータ32cの切り欠き部37aに対向している。これにより、隣り合うドットマトリクスどうしのX方向の距離を最適に設定した状態で、中間アクチュエータ32a,32bを長くでき、その結果、全てのアクチュエータ32を長くして、突体31の突出ストロークを長く確保することが可能になる。
図5に示すように、それぞれのアクチュエータ32は、基端部36において、第1の電極層34と第2の電極層35が、上部配線基板50と下部配線基板40とで挟まれ、さらに、アクチュエータ32と上部配線基板50および下部配線基板40が、上ケース20と下ケース10とで挟まれている。
図3には、上ケース20が上下逆向きで示されている。上ケース20の下側(Z2側)に、平坦面である天井面20bが形成されており、上ケース20の外周部に、天井面20bを囲む側壁20cが、下向き(Z2方向)に一体に形成されている。上ケース20の四隅には、天井面20bから下方に突出する位置決め突起22が一体に形成されており、それぞれの位置決め突起22に雌ねじ穴22aが形成されている。
上ケース20には、幅方向(Y1−Y2方向)の中央部で、天井面20bから下向き(Z2方向)に突出する中央凸部23が一体に形成されている。
中央凸部23には、X方向とY方向に対して傾斜している傾斜ガイド部23aと、これに対向する対向ガイド部23bが形成されている。傾斜ガイド部23aと対向ガイド部23bとで挟まれている領域が、第1の中間収納部24aである。第1の中間収納部24aの一端に前記穴21が開口しており、穴21と逆側には、上部押圧部25aが隆起形成されている。同様に、中央凸部23には、X方向とY方向に対して傾斜している傾斜ガイド部23cと対向ガイド部23dが一体に形成されており、傾斜ガイド部23cと対向ガイド部23dとで挟まされている領域に第2の中間収納部24bが形成されている。第2の中間収納部24bの一端には穴21が貫通し、他方に上部押圧部25bが一体に形成されている。
中央凸部23には、第1の中間収納部24aと第2の中間収納部24bに挟まれている部分に2つの雌ねじ穴23e,23eが形成されている。
上ケース20には、中央凸部23を挟んでY1側の3箇所に、端部ガイド凸部26a,26b,26cがX方向に間隔を空けて下向きに形成され、Y2側の3箇所に、端部ガイド凸部27a,27b,27cがX方向へ間隔を空けて形成されている。
端部ガイド凸部26aと端部ガイド凸部26bとの間に第1の端部収納部24cが形成されている。第1の端部収納部24cのY2側の端部に穴21が貫通し、Y1側の端部に上部押圧部25cが形成されている。端部ガイド凸部27aと端部ガイド凸部27bとの間に第2の端部収納部24dが形成されている。第2の端部収納部24dのY1側の端部に穴21が形成され、Y2側の端部に上部押圧部25dが形成されている。端部ガイド凸部26aと端部ガイド凸部26cとの間に第3の端部収納部24eが形成され、第3の端部収納部24eに穴21と上部押圧部25eが設けられている。端部ガイド凸部27aと端部ガイド凸部27cとの間に第4の端部収納部24fが形成され、第4の端部収納部24fに、穴21と上部押圧部25fが形成されている。
上部配線基板50は、合成樹脂フィルムをベースとする可撓性基板である。図3に示すように、上部配線基板50の中央部にX方向に長い切欠き部52が形成されている。上部配線基板50が、上ケース20の天井面20bに密着して設置されると、前記中央凸部23と、それぞれの端部ガイド凸部26a,26b,26cおよび端部ガイド凸部27a,27b,27cが、前記切欠き部52内に位置する。
図3に示すように、上部配線基板50には、前記切欠き部52の内部に向けて一体に延びる第1の中間接続部53aと第2の中間接続部53bが形成されている。第1の中間接続部53aと第2の中間接続部53bは、X方向に間隔を空けて形成されている。第1の中間接続部53aのZ2側に向く下面にリード配線54aが形成されており、その先部に電極部55aが形成されている。同様に第2の中間接続部53bの下面にリード配線54bが形成されており、その先部に電極部55bが形成されている。
図3に示すように、上部配線基板50には、切欠き部52のY1側の縁部から切欠き部52に向けて突出する第1の端部接続部53cと第3の端部接続部53eが形成されている。第1の端部接続部53cのZ2側に向く下面にリード配線54cが形成され、その先部に電極部55cが形成されている。第3の端部接続部53eの下面にリード配線54eが形成され、その先部に電極部55eが形成されている。切欠き部52のY2側の縁部に、第2の端部接続部53dと第4の端部接続部53fが形成されている。第2の端部接続部53dの下面にリード配線54dが形成され、その先部に電極部55dが形成されている。第4の端部接続部53fの下面にリード配線54fが形成され、その先部に電極部55fが形成されている。
リード配線54a,54b,54c,・・・は、銅パターンや銀パターンである。電極部55a,55b,55c,・・・は、バインダー樹脂にカーボンナノチューブやカーボングラファイトなどのカーボンが含まれた導電層で形成され、それぞれの電極部55a,55b,55c,・・・は、リード配線54a,54b,54c,・・・と一体のランド部に重ねられている。
図1と図3に示すように、上部配線基板50の4隅に、位置決め穴51が形成されている。この位置決め穴51が、上ケース20に形成された位置決め突起22と嵌合し、上側配線基板50が、上ケース20に位置決めされて天井面20bに密着するように設置される。
上部配線基板50が、上ケース20の天井面20bに設置されると、上部配線基板50に形成された複数の第1の中間接続部53aのそれぞれが、上ケース20の端部ガイド凸部27bとこれに隣接する端部ガイド凸部27cとの間に入り込み、電極部55aを有する先部が、上ケース20の上部押圧部25aに重ねられる。また、第2の中間接続部53bは、端部ガイド凸部26bと端部ガイド凸部26cとの間に入り込み、電極部55bを有する先部が、上部押圧部25bに重ねられる。なお、X2側の端に位置する第2の中間接続部53bは、端部ガイド凸部に挟まれることなく、電極部55bを有する先部が、上部押圧部25bに重ねられる。
上部配線基板50に設けられた第1の端部接続部53cに設けられた電極部55cは、上ケース20の上部押圧部25cに重ねられる。同様に、第2の端部接続部53dの電極部55dが、上部押圧部25dに重ねられ、第3の端部接続部53eの電極部55eが、上部押圧部25eに重ねられ、第4の端部接続部53fの電極部55fが、上部押圧部25fに重ねられる。
全ての突体31が穴21にそれぞれ装着され、さらに上部配線基板50が上ケース20の天井面20bに設置された後に、それぞれのアクチュエータ32が上ケース20に取り付けられる。第1の中間アクチュエータ32aは、上ケース20の第1の中間収納部24aに収納される。このとき、第1の中間アクチュエータ32aの基端部36の板表面34a(図6参照)が第1の中間接続部53aの電極部55aに接触する。また、第1の中間アクチュエータ32aの先端部37が、突体31の被押圧部31bに接触する。
第1の中間アクチュエータ32aは、傾斜ガイド部23aと対向ガイド部23bとの間で大まかに位置決めされることで上ケース20へ組み込みやすくなる。また、第1の中間アクチュエータ32aの基端部36と先端部37以外の部分は、なるべく傾斜ガイド部23aと対向ガイド部23bおよび他の部材に接触せず、駆動の際に摺動抵抗が発生しないように配置される。
第2の中間アクチュエータ32bは、上ケース20に形成された第2の中間収納部24bに収納される。このとき、基端部36の板表面34aが上部配線基板50の第2の中間接続部53bに設けられた電極部55bに接触し、先端部37が、突体31の被押圧部31bに接触する。
第1の端部アクチュエータ32cは、上ケース20に形成された第1の端部収納部24cに設置され、基端部36の板表面34aが、上部配線基板50に形成された第1の端部接続部53cの電極部55cに接触する。第1の端部アクチュエータ32cの先端部37は、突体31の被押圧部31bに接触する。同様に、第2の端部アクチュエータ32dが、第2の端部収納部24dに設置され、第3の端部アクチュエータ32eが、第3の端部収納部24eに設置され、第4の端部アクチュエータ32fが、第4の端部収納部24fに設置される。そして、それぞれの端部アクチュエータ32d,32e,32fの基端部36の板表面34aが、電極部55d,55e,55fにそれぞれ接触する。また先端部37が突体31の被押圧部31bに接触する。
それぞれの端部アクチュエータ32c,32d,32e,32fは、端部ガイド凸部26a、26b,26c,27a,27b,27cのいずれかの間に挿入されるため、上ケース20に対する組み込みが容易である。ただし、端部アクチュエータ32c,32d,32e,32fの基端部36と先端部37以外の部分は、端部ガイド凸部26a、26b,26c,27a,27b,27cやその他の部材になるべく当たらないように取り付けられる。
図5には、第2の端部アクチュエータ32dが取り付けられている状態が断面図で示されている。
図1に示すように、ドット駆動部30には、Y1側に基端部側位置決め部材38が設けられY2側に基端部側位置決め部材39が設けられている。基端部側位置決め部材38は、図3に示す端部ガイド凸部26a,26b,26cよりもY1側に設置され、基端部側位置決め部材39は、端部ガイド凸部27a,27b,27cよりもY2側に設置される。図5に示すように、基端部側位置決め部材39によって、第2の端部アクチュエータ32dの基端部側の位置が定まり、第2の端部収納部24dからY2方向へ抜け出ないように規制される。また、基端部側位置決め部材39によって、第4の端部アクチュエータ32fが第4の端部収納部24f内で動かないように規制される。一方、基端部側位置決め部材38によって、第1の端部アクチュエータ32cの基端部側の位置が定まり、第1の端部収納部24cから抜け出ないように規制され、第3の端部アクチュエータ32eが、第3の端部収納部24eから抜け出ないように規定される。
図2に拡大して示すように、下ケース10は4隅に位置決め部11が形成されている、位置決め部11はリング形状であり、図3に示す上ケース20に形成された位置決め突起22と位置決め部11とが嵌合する。下ケース10の位置決め部11のそれぞれには、固定ねじを挿入するための固定穴11aが上下に貫通して形成されている。
図2に示すように、下ケース10の上側(Z1側)に向く底面10aは平坦面である。下ケース10には、第1の中間弾性部12aが形成されている。第1の中間弾性部12aは、基部が下ケース10と一体に形成され、自由端が上下方向(Z1−Z2方向)に弾性変形可能である。自由端には下部押圧部13aが一体に形成されている。下ケース10には、第2の中間弾性部12bが形成され自由端に下部押圧部13bが一体に形成されている。第1の中間弾性部12aと第2の中間弾性部12bは、X方向およびY方向に対して斜めに配置されている。
下ケース10には、Y1側に第1の端部弾性部12cと第3の端部弾性部12eが設けられている。第1の端部弾性部12cの自由端に下部押圧部13cが形成され、第3の端部弾性部12eに下部押圧部13eが形成されている。Y2側に第2の端部弾性部12dと第4の端部弾性部12fが設けられ、自由端には、下部押圧部13dと下部押圧部13fが形成されている。
図2に示すように、下ケース10には、それぞれの弾性部で囲まれた部分に対を成す固定穴14が複数箇所に形成されている。
下部配線基板40は、樹脂フィルムで形成された可撓性基板である。図1に示すように、下部配線基板40の四隅に位置決め穴41が開口している。それぞれの位置決め穴41が、下ケース10の前記位置決め部11に嵌合して、下部配線基板40が底面10aに位置決めされて設置される。
図1に示すように、下部配線基板40は上部配線基板50と上下方向(Z1−Z2方向)に対称な構造である。下部配線基板40には中央部に切欠き部42が形成されている。下部配線基板40から切欠き部42内に第1の中間接続部43aと第2の中間接続部43bが一体に延びている。第1の中間接続部43aと第2の中間接続部43bの上側(Z1側)に向く表面にはリード配線が設けられている。第1の中間接続部43aの先部に電極部45aが形成され、第2の中間接続部43bの先部に電極部45bが形成されている。
切欠き部42のY1側には、第1の端部接続部43cと第3の端部接続部43eが形成されている。Y2側には、第2の端部接続部43dと第4の端部接続部43fが設けられている。それぞれの端部接続部43c,43d,43e,43fのZ1側の表面にはリード配線が設けられている。また先部には、電極部45c,45d,45e,45fが形成されている。
リード配線は上部配線基板50と同様に銅パターンや銀パターンで形成されている。電極部45a,45b,45c,45d,45e,45fは、上部配線基板50の電極部55a、55b,55c,55d,55e,55fと同様に、バインダー樹脂とカーボンとで形成されている。
図1に示すように、ドット駆動部30の下に下部配線基板40が設置され、その下に下ケース10が設置されて、下ケース10に形成された4箇所の固定穴11aと、12箇所の固定穴14に固定ねじが挿入され、それぞれの固定ねじが、上ケース20の雌ねじ穴22aおよび雌ねじ穴23eに螺着されて、下ケース10と上ケース20とが固定される。
このとき、下ケース10に形成された第1の中間弾性部12aの下部押圧部13aによって、下部配線基板40の第1の中間接続部43aの先部が第1の中間アクチュエータ32aの基端部36に押し付けられる。これにより、第1の中間接続部43aの先部の電極部45aが、第1の中間アクチュエータ32aの第2の電極層35の板表面35aに押し付けられる。また、第2の中間弾性部12bの下部押圧部13bによって、下部配線基板40の第2の中間接続部43bの先部が第2の中間アクチュエータ32bの基端部36に押し付けられる。
これと同時に、下ケース10に形成された第1の端部弾性部12cの下部押圧部13cによって、下部配線基板40の第1の端部接続部43cが、第1の端部アクチュエータ32cの基端部36に押し付けられる。また、第2の端部弾性部12dの下部押圧部13d、第3の端部弾性部12eの下部押圧部13e、第4の端部弾性部12fの下部押圧部13fによって、第2の端部接続部43dの電極部45d、第3の端部接続部43eの電極部45e、第4の端部接続部43fの電極部45fが、第2の端部アクチュエータ32d、第3の端部アクチュエータ32e、第4の端部アクチュエータ32fのそれぞれの基端部36に押し付けられる。
図5には、第2の端部弾性部12dの下部押圧部13dによって、第2の端部接続部43dの電極部45dが、第2の端部アクチュエータ32dの基端部36の板表面35aに押し付けられている状態が示されている。
図5に示すように、第2の端部アクチュエータ32dは、基端部36において上側(Z1側)の板表面34aに、上部配線基板50の第2の端部接続部53dの先部に設けられた電極部55dが密着している。基端部36の下側(Z2側)の板表面35aに、下部配線基板40の第2の端部接続部43dの先部に設けられた電極部45dが密着している。下ケース10に設けられた第2の端部弾性部12dの撓み弾性力によって、第2の端部アクチュエータ32dの基部が、下ケース10と上ケース20との間でしっかりと保持されている。
図6に示すように、アクチュエータ32は、ポリマーにイオン液体が含浸したものである。第1の電極層34と第2の電極層35はポリマーにカーボンナノチューブが混入されているが、この電極層34,35にもイオン液体が含まれている。図5に示すように、第2の端部アクチュエータ32dの基端部36では、第1の電極層34に上部配線基板50のリード配線が直接に接触せず、カーボンを含んだ電極部55dを介して接触している。したがって、アクチュエータに含まれるイオン液体によって、上部配線基板50のリード配線が変質するのを防止できる。アクチュエータの下面も、下部配線基板40に形成された電極部45dが接触しているので、同様にして、下部配線基板40のリード配線が変質するのを防止できる。
図5に示すように、第2の端部アクチュエータ32dは、基端部36が下ケース10と上ケース20とで保持されているが、それ以外の部分は自由状態であり、第2の端部アクチュエータ32dと下ケース10との間に撓み余裕の空間が存在し、第2の端部アクチュエータ32dと上ケース20との間にも撓み余裕の空間が存在している。したがって、第2の端部アクチュエータ32dは上下に大きく撓むことができる。また、第2の端部アクチュエータ32dに、突体31を押圧する方向とは逆向きのたわみを必要に応じて発生させることもできるため、一方向へのたわみが蓄積されてしまうことを防ぐこともできる。
図5に示すように、下ケース10に形成された下部押圧部13dが第2の端部アクチュエータ32dを押圧する面積A1に対し、上ケース20に形成された上部押圧部25dが第2の端部アクチュエータ32dを保持する面積A2の方が小さく設定されている。そのため、第2の端部アクチュエータ32dが、先端部37が上側(Z1側)に向くように撓み変形するときの基端部36の支持部での抵抗を小さくできる。よって、上側に向けて撓みやすくなり、突体31を上ケース20から外部に向けて押し出しやすくなる。
図5に示しているアクチュエータの支持構造の特徴は、第1の中間アクチュエータ32a、第2の中間アクチュエータ32b、第1の端部アクチュエータ32c、第3の端部アクチュエータ32e、第4の端部アクチュエータ32fに関しても同じである。
前記ドット表示装置1の動作は、最初に図1に示す表示部D1の穴21に位置する第1のドットマトリクスM1を構成する突体31を選択して突出させる。その制御は、第1のドットマトリクスM1に位置する6個のアクチュエータ32a,32b,32c,32d,32e,32fのいずれかを選択し、通電することで行われる。図6に示すように、選択されたアクチュエータ32の第1の電極層34と第2の電極層35とに電圧を与え、第1の電極層34側をプラス側の電位とすることで、陽イオンが第2の電極層35側へ移動し、第2の電極層35側がより大きく膨潤して、アクチュエータ32が破線で示す向きに撓む。この撓み力で、突体31が上ケース20の接触面20aから突出する。1つの表示部D1の6個のドットのいずれかを突出させることで、点字の1文字が表現される。
次に、第2の表示部D2に位置する第2のドットマトリクスM2を駆動して、1文字の点字表示を行う。これを表示部D3,D4,D5,D6の順で移動させて行く。接触面20aを指でX1方向へなぞることで、情報を得ることができる。指が表示部D6に至った後に、さらに表示部D1からX1方向へ指をスライドさせ、これを繰り返すことで、視覚障害者などに長い点字情報を与えることが可能になる。
また、図7に示すように、ドットマトリクスM1,M2をX方向に並べるとともにY方向に並べて配置することも可能である。それぞれのドットマトリクスでは、アクチュエータ32の配置を高密度にできるため、アクチュエータを平面状に配置しても、各ドットマトリクスを縦方向と横方向に接近して配置することができるようになる。ドットマトリクスを縦方向と横方向に並べることで、ドット表示の情報量を増やすことができる。
1 ドット表示装置
10 下ケース
12a 第1の中間弾性部
12b 第2の中間弾性部
12c 第1の端部弾性部
12d 第2の端部弾性部
12e 第3の端部弾性部
12f 第4の端部弾性部
13a,13b,13c,13d,13e,13f 下部押圧部
20 上ケース
21 穴
23 中央凸部
24a 第1の中間収納部
24b 第2の中間収納部
24c 第1の端部収納部
24d 第2の端部収納部
24e 第3の端部収納部
24f 第4の端部収納部
25a,25b,25c,25d,25e,25f 上部押圧部
26a,26b,26c,27a,27b,27c 端部ガイド凸部
30 ドット駆動部
31 突体
32 アクチュエータ
32a 第1の中間アクチュエータ
32b 第2の中間アクチュエータ
32c 第1の端部アクチュエータ
32d 第2の端部アクチュエータ
32e 第3の端部アクチュエータ
32f 第4の端部アクチュエータ
33 電解質層
34 第1の電極層
35 第2の電極層
36 基端部
37 先端部
37a 切り欠き部
40 下部配線基板
43a 第1の中間接続部
43b 第2の中間接続部
43c 第1の端部接続部
43d 第2の端部接続部
43e 第3の端部接続部
43f 第4の端部接続部
45a,45b,45c,45d,45e,45f 電極部
50 上部配線基板
53a 第1の中間接続部
53b 第2の中間接続部
53c 第1の端部接続部
53d 第2の端部接続部
53e 第3の端部接続部
53f 第4の端部接続部
55a,55b,55c,55d,55e,55f 電極部
D 表示部
M ドットマトリクス
V1,V2 縦列
H1,H2,H3 横列

Claims (8)

  1. 下ケースと上ケースとが組み合わされた筐体と、筐体の表面から突出可能な複数の突体と、個々の突体を前記筐体の表面から突出させる複数のアクチュエータとが設けられ、複数の前記突体でドット表示部が形成されているドット表示装置において、
    前記アクチュエータは、上下の両表面に電極層を有する板形状で板厚方向に歪みを発生するものであり、複数の前記アクチュエータは、板面が前記突体の突出方向と交叉する平面に並べて配置されており、
    前記下ケースに下部押圧部が、前記上ケースに上部押圧部が形成され、前記アクチュエータの基端部と前記下部押圧部との間に下部配線基板が挟まれ、前記基端部と前記上部押圧部との間に上部配線基板が挟まれて、前記下部押圧部と前記上部押圧部の間で前記基端部が保持されるとともに、前記下部配線基板に設けられた複数の電極部と前記上部配線基板に設けられた複数の電極部が、複数の前記アクチュエータのそれぞれの前記電極層に導通していることを特徴とするドット表示装置。
  2. 前記下部配線基板と前記上部配線基板は可撓性基板であり、前記下部配線基板と前記上部配線基板にそれぞれ変形可能な接続部が形成されており、この接続部が前記アクチュエータの前記基端部と前記下部押圧部との間、および前記基端部と前記上部押圧部との間に挟まれている請求項1記載のドット表示装置。
  3. 前記下ケースと前記上ケースの少なくとも一方に弾性部が一体に形成されて、この弾性部に前記下部押圧部または前記上部押圧部が形成されている請求項1または2記載のドット表示装置。
  4. 前記下ケースと前記上ケースの少なくとも一方に、複数の収納部が形成され、それぞれの前記アクチュエータが、前記収納部の内部に、幅方向への移動が規制されて設置されている請求項1ないし3のいずれかに記載のドット表示装置。
  5. 前記下部押圧部が前記アクチュエータの前記基端部を保持する面積と、前記上部押圧部が前記基端部を保持する面積が異なる請求項1ないし4のいずれかに記載のドット表示装置。
  6. 前記下部押圧部が前記アクチュエータの前記基端部を保持する面積よりも、前記上部押圧部が前記基端部を保持する面積の方が小さい請求項5記載のドット表示装置。
  7. 前記アクチュエータは、内部にイオン液体を含むポリマーで形成された高分子アクチュエータである請求項1ないし6のいずれかに記載のドット表示装置。
  8. 前記電極部がカーボンを含む導電層を有する請求項7記載のドット表示装置。
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