JP5231519B2 - 住所変更システム、住所変更サーバ、住所変更処理方法、およびプログラム - Google Patents

住所変更システム、住所変更サーバ、住所変更処理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、金融機関に登録された顧客の住所を変更する処理を実行するコンピュータからなる住所変更システム、住所変更サーバ、住所変更処理方法、およびプログラムに係り、例えば、運転免許証カードや住民基本台帳カード等の証明用カードを用いて証券会社に登録された顧客の住所を変更する場合等に利用できる。
従来より、顧客は、金融機関に登録した住所を変更する際には、金融機関の窓口に、例えば、運転免許証、住民基本台帳カード、住民票、健康保険証等の本人確認書類を提出し、住所変更の申請を行っている。
なお、本発明に関連する技術として、営業外交員が外出先で顧客と契約手続を行う場面において、携帯電話機のカメラにより契約書および運転免許証を撮影し、携帯電話機に搭載された文字認識ソフトウェア(OCR機能)により契約書「通し番号」および契約者の運転免許証の記載情報を読み取り、バックシステムに送信するという本人確認記録管理システムが知られている(非特許文献1参照)。これにより、契約書類への記入は、契約条件や付帯情報等のみとなるので、顧客および営業外交員の負荷が軽減される。
株式会社大和総研ビジネス・イノベーション、"ニューリリース 2010年3月16日"、[online]、株式会社大和総研ビジネス・イノベーションホームページ、[平成22年10月8日検索]、インターネット<URL:http://www.dir.co.jp/release/2010031601.html>
しかしながら、前述したように、顧客が、運転免許証等の本人確認書類を準備して金融機関の窓口で住所変更するのは手間がかかる。
なお、前述した非特許文献1に記載されたシステムは、住所変更を行うシステムではなく、また、運転免許証等の表面および裏面の双方の記載情報を利用することについての記載も示唆もない。
本発明の目的は、住所変更を行う際の顧客の手間を軽減することができ、かつ、信頼性の高い変更登録を行うことができる住所変更システム、住所変更サーバ、住所変更処理方法、およびプログラムを提供するところにある。
本発明は、金融機関に登録された顧客の住所を変更する処理を実行するコンピュータからなる住所変更システムであって、顧客またはその入力代行者の操作するカメラ付き携帯機器と、金融機関により運用・管理される住所変更サーバとを備えて構成され、カメラ付き携帯機器は、個人毎に発行されて個人または個人の保有資格、所属、地位、身分、属性、若しくはその他の個人の特徴を証明するための証明用カードの表面および裏面を撮影した各画像データについてOCR処理を実行するOCR処理手段を実現するための携帯機器搭載用プログラムを搭載し、住所変更サーバは、顧客の住所のデータを、顧客識別情報と関連付けて記憶する顧客データベースと、カメラ付き携帯機器で撮影されてOCR処理された証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに、顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定された新住所のデータを、顧客識別情報とともに、顧客またはその入力代行者の操作する利用者端末装置から、またはカメラ付き携帯機器から直接に、通信回線を介して受信する処理を実行する住所データ受信処理手段と、この住所データ受信処理手段により受信した証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、受信した顧客識別情報に関連付けられて顧客データベースに記憶された登録済みの住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する旧住所照合処理手段と、住所データ受信処理手段により受信した証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、受信した新住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する新住所照合処理手段と、旧住所照合処理手段により旧住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断され、かつ、新住所照合処理手段により新住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断された場合に、住所データ受信処理手段により受信した前記新住所のデータを、受信した顧客識別情報と関連付けて顧客データベースに記憶させる処理を実行する住所変更処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、「カメラ付き携帯機器」とは、例えば、携帯電話機(PHSを含む。)、携帯情報端末(PDA)、ネットブックパソコン(小型のノート型パーソナル・コンピュータ)等である。
また、「予め定められた一致率若しくは一致の程度」のうちの「一致率」とは、例えば、全体の文字数に対する一致した文字数の割合等であり、「一致の程度」とは、例えば、全体の文字数のうち一致しない文字数(一致しない文字数が少ない程、一致の程度は高い。)等で表した程度である。また、「一致率」や「一致の程度」を判断する際には、例えば、丁目・番・号と、ハイフンや「の」とは、同じであるとみなして判断してもよく(より具体的には、例えば「1丁目2番3号」と「1−2−3」や「1の2の3」とは同じであるとみなして判断してもよく)、あるいは、これらの相違する文字を同じであるとみなすのではなく、軽微な相違として例えば点数化して判断してもよい。アラビア数字やアルファベット文字についての全角と半角との相違も同様である。なお、相違の点数化とは、例えば、「菅」と「管」との相違は、0.5点、「丁目」と「−(ハイフン)」との相違は、0.1点等のように決めることであり、これらの相違の点数を合計し、合計点数が、予め定められた点数の範囲内に収まっているか否かで、一致の程度の範囲内に収まっているか否かを判断することができる。
このような本発明の住所変更システムにおいては、旧住所照合処理手段により、証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、顧客データベースに記憶された登録済みの住所のデータとを比較照合することにより、旧住所の一致または略一致(「略一致」とは、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まっているという意味であり、以下、同様の意味で用いるものとする。)を確認するので、使用された証明用カードが、住所変更を行おうとしている顧客の所有する証明用カードであるのかを確認することが可能となる。また、新住所照合処理手段により、証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、顧客またはその入力代行者がキー入力で指定した新住所のデータとを比較照合することにより、新住所の一致または略一致を確認するので、顧客またはその入力代行者が、新住所として登録すべき正しい住所(すなわち、登録するに値するような根拠のある住所)を申請しているのかを確認することが可能となる。このため、証明用カードの表面および裏面の双方のOCRデータを巧みに組み合わせて利用することにより、使用された証明用カードの認証と、申請された新住所の認証とを、まとめて効果的に行うことが可能となる。従って、信頼性の高い住所変更登録を行うことが可能となる。
また、金融機関に登録された住所の変更を行うにあたり、顧客は、従来のように、運転免許証等の本人確認書類を準備して金融機関の窓口で手続を行う必要はなくなるので、住所変更を行う際の顧客の手間を軽減することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
さらに、前述した住所変更システムにおいて、顧客データベースは、現在の顧客の住所のデータに加え、過去の顧客の住所のデータも、顧客識別情報と関連付けて記憶する構成とされ、旧住所照合処理手段は、住所データ受信処理手段により受信した証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、受信した顧客識別情報に関連付けられて顧客データベースに記憶された登録済みの住所のデータのうちの少なくとも1つとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する構成とされ、新住所照合処理手段は、証明用カードの裏面に複数の住所が記載されている場合には、住所データ受信処理手段により受信した証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の一番下側の住所のデータと、受信した新住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する構成とされていることが望ましい。
ここで、「登録済みの住所のデータのうちの少なくとも1つ」としているのは、いずれか1つのデータと一致または略一致すれば認証することができるわけであるが、例えば、住所をA町からB町へ移し、再び、A町の同じ場所に戻って来たことがある場合等のように、同じ住所のデータが複数登録され、2以上のデータと一致または略一致する場合もあることを考慮したものである。
このように顧客データベースに、現在の顧客の住所のデータに加え、過去の顧客の住所のデータも記憶しておくようにした場合には、顧客が、複数回の住所変更を行い、証明用カードの裏面に複数の住所が記載されている状態になったとしても、最新の住所変更を円滑に行うことが可能となる。
さらに、前述した住所変更システムにおいて、住所データ受信処理手段は、証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに、新住所のデータに加え、カメラ付き携帯機器で撮影された証明用カードの表面および裏面の画像データも、顧客識別情報とともに、利用者端末装置またはカメラ付き携帯機器から通信回線を介して受信する処理を実行する構成とされ、旧住所照合処理手段により、旧住所が一致しないと判断されるか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まらないと判断された場合には、証明用カードの表面の画像データ、および顧客識別情報に関連付けられて顧客データベースに記憶された登録済みの住所のデータを、金融機関の顧客住所登録管理担当者の操作する管理者端末装置へ通信回線を介して送信し、新住所照合処理手段により、新住所が一致しないと判断されるか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まらないと判断された場合には、証明用カードの裏面の画像データ、および新住所のデータを、管理者端末装置へ通信回線を介して送信するとともに、画面表示された証明用カードの表面の画像データおよび登録済みの住所のデータを参照するか、または画面表示された証明用カードの裏面の画像データおよび新住所のデータを参照して判断を行った金融機関の顧客住所登録管理担当者により入力されて管理者端末装置から通信回線を介して送信されてくる住所変更許否判断結果情報を受信し、受信した住所変更許否判断結果情報が住所変更許可を示す情報であった場合に、住所データ受信処理手段により受信した新住所のデータを、受信した顧客識別情報と関連付けて顧客データベースに記憶させる処理を実行する画像データ確認処理手段を備えた構成とすることが望ましい。
このように画像データ確認処理手段を備えた構成とした場合には、旧住所照合処理手段により、旧住所が一致または略一致しないと判断されるか、または、新住所照合処理手段により、新住所が一致または略一致しないと判断されたときであっても、画像データを参照しての顧客住所登録管理担当者の判断により、顧客またはその入力代行者がキー入力で指定した新住所のデータを登録することが可能となる。
そして、前述した住所変更システムにおいて、住所データ受信処理手段は、カメラ付き携帯機器で撮影されてOCR処理された証明用カードの表面および裏面のOCRデータを、顧客識別情報とともに、利用者端末装置またはカメラ付き携帯機器から通信回線を介して受信するとともに、受信した証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータを、利用者端末装置またはカメラ付き携帯機器へ通信回線を介して送信し、利用者端末装置またはカメラ付き携帯機器で顧客またはその入力代行者により裏面記載の住所のデータをキー入力で修正して指定されるか、または無修正で指定された新住所のデータを、利用者端末装置またはカメラ付き携帯機器から通信回線を介して受信する処理を実行する構成としてもよい。
このようにOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータを、利用者端末装置またはカメラ付き携帯機器から受信した後に、利用者端末装置またはカメラ付き携帯機器へ返送し、返送した裏面記載の住所のデータを、顧客またはその入力代行者がキー入力で修正して作成するか、または無修正として作成した新住所のデータを受信する構成とした場合(以下、「OCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータを返送して顧客またはその入力代行者に修正させる場合」という。)には、顧客またはその入力代行者は、キー入力により新住所のデータを指定するにあたり、OCR処理で得られた裏面記載の住所のデータを利用することができるので、顧客またはその入力代行者の入力操作の手間が軽減される。そして、このような構成とした場合でも、「新住所照合処理手段」による処理において、OCR処理で得られた裏面記載の住所のデータと、顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定された新住所のデータとを比較照合することに変わりはない。
なお、「住所データ受信処理手段」が、顧客またはその入力代行者により「無修正で指定」された新住所のデータを受信した場合には、無修正であるから、証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、新住所のデータとは、当然に一致することになるが、顧客またはその入力代行者により「キー入力で修正して指定」された新住所のデータを受信した場合には、新住所のデータは、OCRデータを修正して作成されているので、証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、新住所のデータとは、一致しない状態となる。従って、「新住所照合処理手段」を、双方の新住所が、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する構成とするのではなく、双方の新住所が一致するか否かを判断する構成とした場合には、「新住所照合処理手段」により双方の新住所が一致しないという判断が行われ、「住所変更処理手段」による住所変更処理は行われないことになる。しかし、この場合であっても、金融機関の顧客住所登録管理担当者の判断および端末操作により、顧客住所の変更登録が行われてもよい。
また、前述した住所変更システムにおいて、住所データ受信処理手段は、カメラ付き携帯機器で撮影されてOCR処理された証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに、利用者端末装置またはカメラ付き携帯機器で顧客またはその入力代行者により証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータをキー入力で修正して指定されるか、または無修正で指定された新住所のデータを、顧客識別情報とともに、利用者端末装置またはカメラ付き携帯機器から通信回線を介して受信する処理を実行する構成としてもよい。
このように利用者端末装置またはカメラ付き携帯機器から、OCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータとともに、このデータを顧客またはその入力代行者がキー入力で修正して作成するか、または無修正として作成した新住所のデータを受信する構成とした場合(以下、「OCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータとともに、このデータを顧客またはその入力代行者が修正して作成した新住所のデータを受信する場合」という。)には、顧客またはその入力代行者は、キー入力により新住所のデータを指定するにあたり、OCR処理で得られた裏面記載の住所のデータを利用することができるので、顧客またはその入力代行者の入力操作の手間が軽減される。そして、このような構成とした場合でも、「新住所照合処理手段」による処理において、OCR処理で得られた裏面記載の住所のデータと、顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定された新住所のデータとを比較照合することに変わりはない。
なお、前述した「OCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータを返送して顧客またはその入力代行者に修正させる場合」と同様に、「住所データ受信処理手段」が、顧客またはその入力代行者により「無修正で指定」された新住所のデータを受信した場合には、無修正であるから、証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、新住所のデータとは、当然に一致することになるが、顧客またはその入力代行者により「キー入力で修正して指定」された新住所のデータを受信した場合には、新住所のデータは、OCRデータを修正して作成されているので、証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、新住所のデータとは、一致しない状態となる。従って、「新住所照合処理手段」を、双方の新住所が、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する構成とするのではなく、双方の新住所が一致するか否かを判断する構成とした場合には、「新住所照合処理手段」により双方の新住所が一致しないという判断が行われ、「住所変更処理手段」による住所変更処理は行われないことになる。しかし、この場合であっても、金融機関の顧客住所登録管理担当者の判断および端末操作により、顧客住所の変更登録が行われてもよい。
さらに、前述した住所変更システムにおいて、住所データ受信処理手段は、運転免許証カードおよび住民基本台帳カードを含む2種類以上の証明用カードについて、カメラ付き携帯機器で撮影されてOCR処理された証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに、顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定された新住所のデータを、顧客識別情報とともに、利用者端末装置またはカメラ付き携帯機器から通信回線を介して受信する処理を実行する構成とされ、旧住所照合処理手段は、2種類以上の証明用カードのそれぞれについて、住所データ受信処理手段により受信した証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、受信した顧客識別情報に関連付けられて顧客データベースに記憶された登録済みの住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断することにより、全ての証明用カードで旧住所が一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する構成とされ、新住所照合処理手段は、2種類以上の証明用カードのそれぞれについて、住所データ受信処理手段により受信した証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、受信した新住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断することにより、全ての証明用カードで新住所が一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する構成とされ、住所変更処理手段は、旧住所照合処理手段により全ての証明用カードで旧住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断され、かつ、新住所照合処理手段により全ての証明用カードで新住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断された場合に、住所データ受信処理手段により受信した新住所のデータを、受信した顧客識別情報と関連付けて顧客データベースに記憶させる処理を実行する構成とされていることが望ましい。
このように2種類以上の証明用カードを用いる構成とした場合には、より一層、信頼性の高い住所変更登録を行うことが可能となる。
そして、前述した住所変更システムにおいて、住所データ受信処理手段により受信した証明用カードの表面のOCRデータに含まれる住所以外の特定情報と、裏面のOCRデータに含まれる住所以外の特定情報とが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断することにより、証明用カードの表面および裏面のOCRデータが、同一の証明用カードの表面および裏面を撮影して得られたデータであるか否かを判断する処理を実行する表裏面整合判断処理手段を備えた構成としてもよい。
このように表裏面整合判断処理手段を備えた構成とした場合には、使用される証明用カードから得られる情報の信頼性が向上し、より一層、信頼性の高い住所変更登録を行うことが可能となる。
また、本発明は、個人毎に発行されて個人または個人の保有資格、所属、地位、身分、属性、若しくはその他の個人の特徴を証明するための証明用カードの表面および裏面を撮影した各画像データについてOCR処理を実行するOCR処理手段を実現するための携帯機器搭載用プログラムを搭載したカメラ付き携帯機器とともに、金融機関に登録された顧客の住所を変更する処理を実行するコンピュータからなる住所変更システムを構成する住所変更サーバであって、顧客の住所のデータを、顧客識別情報と関連付けて記憶する顧客データベースと、カメラ付き携帯機器で撮影されてOCR処理された証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに、顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定された新住所のデータを、顧客識別情報とともに、顧客またはその入力代行者の操作する利用者端末装置から、またはカメラ付き携帯機器から直接に、通信回線を介して受信する処理を実行する住所データ受信処理手段と、この住所データ受信処理手段により受信した証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、受信した顧客識別情報に関連付けられて顧客データベースに記憶された登録済みの住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する旧住所照合処理手段と、住所データ受信処理手段により受信した証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、受信した新住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する新住所照合処理手段と、旧住所照合処理手段により旧住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断され、かつ、新住所照合処理手段により新住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断された場合に、住所データ受信処理手段により受信した新住所のデータを、受信した顧客識別情報と関連付けて顧客データベースに記憶させる処理を実行する住所変更処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
さらに、本発明は、金融機関に登録された顧客の住所を変更する処理を実行するコンピュータからなる住所変更システムで実行される住所変更処理方法であって、顧客またはその入力代行者の操作するカメラ付き携帯機器に搭載された携帯機器搭載用プログラムにより実現されるOCR処理手段が、個人毎に発行されて個人または個人の保有資格、所属、地位、身分、属性、若しくはその他の個人の特徴を証明するための証明用カードの表面および裏面を撮影した各画像データについてOCR処理を実行し、金融機関により運用・管理される住所変更サーバの顧客データベースに、顧客の住所のデータを、顧客識別情報と関連付けて記憶させ、住所変更サーバの住所データ受信処理手段が、カメラ付き携帯機器で撮影されてOCR処理された証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに、顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定された新住所のデータを、顧客識別情報とともに、顧客またはその入力代行者の操作する利用者端末装置から、またはカメラ付き携帯機器から直接に、通信回線を介して受信する処理を実行し、住所変更サーバの旧住所照合処理手段が、住所データ受信処理手段により受信した証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、受信した顧客識別情報に関連付けられて顧客データベースに記憶された登録済みの住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行し、住所変更サーバの新住所照合処理手段が、住所データ受信処理手段により受信した証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、受信した新住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行し、住所変更サーバの住所変更処理手段が、旧住所照合処理手段により旧住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断され、かつ、新住所照合処理手段により新住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断された場合に、住所データ受信処理手段により受信した新住所のデータを、受信した顧客識別情報と関連付けて顧客データベースに記憶させる処理を実行することを特徴とするものである。
このような本発明の住所変更処理方法においては、前述した本発明の住所変更システムで得られる作用・効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
そして、本発明のプログラムは、前述した住所変更サーバとして、コンピュータを機能させるためのものである。
なお、上記のプログラムまたはその一部は、例えば、光磁気ディスク(MO)、コンパクトディスク(CD)を利用した読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)を利用した読出し専用メモリ(DVD−ROM)、DVDを利用したランダム・アクセス・メモリ(DVD−RAM)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去および書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能であるとともに、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等の有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにはこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に載せて搬送することも可能である。さらに、上記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。
以上に述べたように本発明によれば、証明用カードの表面および裏面の双方のOCRデータを巧みに組み合わせて利用することにより、使用された証明用カードの認証と、申請された新住所の認証とを、まとめて効果的に行うことができるので、信頼性の高い住所変更登録を行うことができるうえ、住所変更を行うにあたり、顧客は、従来のように、運転免許証等の本人確認書類を準備して金融機関の窓口で手続を行う必要はなくなるので、住所変更を行う際の顧客の手間を軽減することができるという効果がある。
本発明の一実施形態の住所変更システムの全体構成図。 前記実施形態の顧客データベースの構成図。 前記実施形態の住所変更処理の流れ(その1)を示すフローチャートの図。 前記実施形態の住所変更処理の流れ(その2)を示すフローチャートの図。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1には、本実施形態の住所変更システム10の全体構成が示されている。図2には、顧客データベース30の構成が示されている。また、図3および図4には、住所変更処理の流れがフローチャートで示されている。
図1において、住所変更システム10は、例えば証券会社等の金融機関に登録されている当該金融機関の顧客の住所を変更するためのシステムであり、金融機関により運用・管理される1台また複数台のコンピュータからなる住所変更サーバ20を備え、この住所変更サーバ20には、顧客またはその入力代行者(金融機関の営業員やオペレータ等)が操作する利用者端末装置40が通信回線1を介して接続されるとともに、金融機関の顧客住所登録管理担当者が操作する管理者端末装置50が通信回線2を介して接続されている。また、利用者端末装置40には、顧客またはその入力代行者が操作するカメラ付き携帯機器である携帯電話機60が通信回線3を介して接続されるようになっている。
ここで、住所変更サーバ20と利用者端末装置40とを接続する通信回線1は、主として、例えば、インターネット、イントラネット、LAN、またはこれらの組合せ等のネットワークであるが、入力代行者(営業員やオペレータ等)が操作する利用者端末装置40の場合には、専用線であってもよい。また、住所変更サーバ20と管理者端末装置50とを接続する通信回線2は、例えば、インターネット、イントラネット、LAN、またはこれらの組合せ等のネットワークでもよく、あるいは専用線でもよい。さらに、利用者端末装置40と携帯電話機60とを接続する通信回線3は、赤外線等による無線、またはケーブル等の有線で形成してもよく、あるいはネットワークとしてメールサーバ経由の電子メール送信を行ってもよい。
住所変更サーバ20は、例えば証券会社等の金融機関に登録されている当該金融機関の顧客の住所変更に関する各種処理を実行するとともに住所変更に必要な各種データを記憶するものであり、住所データ受信処理手段21と、表裏面整合判断処理手段22と、旧住所照合処理手段23と、新住所照合処理手段24と、住所変更処理手段25と、画像データ確認処理手段26とを含んで構成されている。
住所データ受信処理手段21は、顧客またはその入力代行者による利用者端末装置40からの要求に応じ、住所変更画面の表示用データを、通信回線1を介して利用者端末装置40へ送信するとともに、携帯電話機60のカメラで撮影されて携帯電話機60でOCR処理された証明用カード(本実施形態では、一例として、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80とする。)の表面および裏面のOCRデータ、携帯電話機60で撮影された証明用カードの表面および裏面の画像データ、並びに、利用者端末装置40で顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定された新住所のデータを、顧客識別情報(口座番号等)およびカード種別情報(本実施形態では、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80を使用することを示す情報)とともに、利用者端末装置40から通信回線1を介して受信する処理を実行するものである。
なお、後述する画像データ確認処理手段26の設置を省略する場合には、携帯電話機60で撮影された証明用カード(運転免許証カード70および住民基本台帳カード80)の表面および裏面の画像データの受信は、省略することができる。
また、上記では、顧客またはその入力代行者が、証明用カードとして、例えば、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80を選択使用した場合を想定し、選択された各証明用カードについてのカード種別情報を受信する構成としているが、システムとして、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80しか使用できないようになっている場合には、カード種別情報の受信は、省略することができる。
表裏面整合判断処理手段22は、住所データ受信処理手段21により受信した各証明用カード(本実施形態では、一例として、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80とする。)のそれぞれについて、証明用カードの表面のOCRデータに含まれる住所以外の特定情報と、証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる住所以外の特定情報とが、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断することにより、各証明用カードのそれぞれについて、表面のOCRデータと裏面のOCRデータとが、同一の証明用カードの表面および裏面を撮影して得られたデータであるか否かを判断する処理を実行するものである。なお、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内という意味は、後述する旧住所照合処理手段23や新住所照合処理手段24の場合と同様である。
ここで、住所以外の特定情報とは、例えば、運転免許証カード70の場合には、運転免許番号等であり、住民基本台帳カード80の場合には、カード発行番号等である。但し、現在は、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80のいずれにも、表裏面共通で記載された住所以外の特定情報は無いので、使用する証明用カードを運転免許証カード70および住民基本台帳カード80とする限りにおいては、表裏面整合判断処理手段22の設置を省略することができる。なお、将来、運転免許証カード70や住民基本台帳カード80において、住所以外の特定情報が表裏面共通で記載された場合においても、表裏面整合判断処理手段22の設置を省略してもよい。
また、表裏面共通で記載された住所以外の特定情報が、ある程度の大きさで明瞭に機械印字された文字や記号等である場合には、OCR処理の文字読取精度が高いので、表裏面整合判断処理手段22は、証明用カードの表面のOCRデータに含まれる住所以外の特定情報と、証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる住所以外の特定情報とが、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断するのではなく、両者が一致するか否かを判断する構成としてもよい。
さらに、表裏面整合判断処理手段22は、各証明用カードのいずれかについて、表面のOCRデータと裏面のOCRデータとが、同一の証明用カードの表面および裏面を撮影して得られたデータではないと判断した場合に、住所変更不許可通知の表示用データを、通信回線1を介して利用者端末装置40へ送信する処理を実行する。
旧住所照合処理手段23は、各証明用カード(本実施形態では、一例として、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80とする。)のそれぞれについて、住所データ受信処理手段21により受信した証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、住所データ受信処理手段21により受信した顧客識別情報(口座番号等)に関連付けられて顧客データベース30(図2参照)に記憶された登録済みの住所のデータとが、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断することにより、双方の証明用カードで旧住所が予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行するものである。
なお、運転免許証カード70または住民基本台帳カード80から、使用する証明用カードを1つだけ選択することができるようにする場合等のように、いずれか1つの証明用カードを使用するようにする場合には、旧住所照合処理手段23は、その1つの証明用カードのみについて、証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、顧客データベース30(図2参照)に記憶された登録済みの住所のデータとが、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断するだけでよい。
また、旧住所照合処理手段23は、証明用カードの裏面に複数の住所が記載されている場合には、証明用カードの表面記載の住所は、1つ前ではなく、2つ以上前の旧住所であることから、住所データ受信処理手段21により受信した証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、住所データ受信処理手段21により受信した顧客識別情報(口座番号等)に関連付けられて顧客データベース30(図2参照)に記憶された登録済みの住所のデータのうちの少なくとも1つとが、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する。なお、この処理は、顧客データベース30(図2参照)に、過去の住所のデータが蓄積保存されること、すなわち、住所データ受信処理手段21により受信した顧客識別情報(口座番号等)に関連付けられて顧客データベース30に記憶された登録済みの住所のデータが複数存在することを前提としている。
ここで、「予め定められた一致率若しくは一致の程度」のうちの「一致率」とは、例えば、全体の文字数に対する一致した文字数の割合等であり、「一致の程度」とは、例えば、全体の文字数のうち一致しない文字数(一致しない文字数が少ない程、一致の程度は高い。)等で表した程度である。また、「一致率」や「一致の程度」を判断する際には、一定のルールを設け、相違する文字を同じであるとみなして判断してもよい。例えば、丁目・番・号と、ハイフンや「の」とは、同じであるとみなして判断してもよく、具体的には、例えば「1丁目2番3号」と「1−2−3」や「1の2の3」とは同じであるとみなして判断してもよい。また、漢数字とアラビア数字との相違も同じであるとみなして判断してもよく、具体的には、例えば、「四丁目」と「4丁目」とは同じであるとみなして判断してもよい。さらに、漢数字やアラビア数字の直後の「階」とアラビア数字の直後の「F」とは同じであるとみなして判断してもよく、具体的には、例えば、「五階」や「5階」と「5F」とは同じであるとみなして判断してもよい。
なお、旧住所照合処理手段23は、旧住所が予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断するのではなく、旧住所が一致するか否かを判断する構成としてもよく、このような構成とする場合も、上記のように、一定のルールを設け、相違する文字を同じであるとみなして判断してもよい。
新住所照合処理手段24は、各証明用カード(本実施形態では、一例として、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80とする。)のそれぞれについて、住所データ受信処理手段21により受信した証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、住所データ受信処理手段21により受信した新住所のデータ(顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定されたデータ)とが、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断することにより、双方の証明用カードで新住所が予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行するものである。
なお、運転免許証カード70または住民基本台帳カード80から、使用する証明用カードを1つだけ選択することができるようにする場合等のように、いずれか1つの証明用カードを使用するようにする場合には、新住所照合処理手段24は、その1つの証明用カードのみについて、証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、新住所のデータ(顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定されたデータ)とが、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断するだけでよい。
また、新住所照合処理手段24は、証明用カードの裏面に複数の住所が記載されている場合には、住所データ受信処理手段21により受信した証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の一番下側の住所のデータと、住所データ受信処理手段21により受信した新住所のデータ(顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定されたデータ)とが、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する。
ここで、「予め定められた一致率若しくは一致の程度」のうちの「一致率」および「一致の程度」の意味は、前述した旧住所照合処理手段23の場合と同様である。
なお、新住所照合処理手段24は、新住所が予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断するのではなく、新住所が一致するか否かを判断する構成としてもよく、このような構成とする場合も、旧住所照合処理手段23の場合と同様に、一定のルールを設け、相違する文字を同じであるとみなして判断してもよい。
住所変更処理手段25は、旧住所照合処理手段23により旧住所が予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断され、かつ、新住所照合処理手段24により新住所が予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断された場合(但し、旧住所照合処理手段23や新住所照合処理手段24が、旧住所や新住所が一致するか否かを判断する構成とされている場合には、旧住所や新住所が一致しないと判断された場合となる。)に、住所データ受信処理手段21により受信した新住所のデータ(顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定されたデータ)を、住所データ受信処理手段21により受信した各証明用カード(本実施形態では、一例として、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80とする。)の表面および裏面のOCRデータ、並びに各証明用カードの表面および裏面の画像データとともに、住所データ受信処理手段21により受信した顧客識別情報(口座番号等)と関連付けて顧客データベース30(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。この際、新住所のデータを保存するにあたっては、旧住所に上書き保存するのではなく、旧住所を残したまま、追加保存する。より具体的には、本実施形態では、住所更新の都度に、顧客データベース30に新しいレコードを作成し、新住所のデータを保存していくことにより、過去から現在までの住所を蓄積保存する。なお、レコードを追加するのではなく、同一レコードの空のカラムに新住所のデータを保存していくようにしてもよい。
画像データ確認処理手段26は、旧住所照合処理手段23により、旧住所が予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まらないと判断された場合(但し、旧住所照合処理手段23が、旧住所が一致するか否かを判断する構成とされている場合には、旧住所が一致しないと判断された場合となる。)、または、新住所照合処理手段24により、新住所が予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まらないと判断された場合(但し、新住所照合処理手段24が、新住所が一致するか否かを判断する構成とされている場合には、新住所が一致しないと判断された場合となる。)に、各証明用カード(本実施形態では、一例として、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80とする。)の表面および裏面の画像データ、顧客データベース30(図2参照)から取得した登録済みの住所のデータ、並びに、新住所のデータ(顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定されたデータ)を、金融機関の顧客住所登録管理担当者の操作する管理者端末装置50へ通信回線2を介して送信するとともに、画面表示された各証明用カードの表面の画像データおよび登録済みの住所のデータを参照するか、または画面表示された各証明用カードの裏面の画像データおよび新住所のデータを参照して判断を行った金融機関の顧客住所登録管理担当者により入力されて管理者端末装置50から通信回線2を介して送信されてくる住所変更許否判断結果情報を受信し、受信した住所変更許否判断結果情報が住所変更許可を示す情報であった場合に、住所データ受信処理手段21により受信した新住所のデータ(顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定されたデータ)を、住所データ受信処理手段21により受信した各証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに各証明用カードの表面および裏面の画像データとともに、住所データ受信処理手段21により受信した顧客識別情報(口座番号等)と関連付けて顧客データベース30(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。この際、新住所のデータを保存するにあたっては、前述した住所変更処理手段25の場合と同様に、旧住所に上書き保存するのではなく、旧住所を残したまま、追加保存する。
また、画像データ確認処理手段26は、管理者端末装置50から通信回線2を介して受信した住所変更許否判断結果情報が住所変更不許可を示す情報であった場合に、住所変更不許可通知の表示用データを、通信回線1を介して利用者端末装置40へ送信する処理を実行する。
さらに、画像データ確認処理手段26は、新住所および旧住所の双方で、一致率若しくは一致の程度が予め定められた画像判定範囲内に収まっている場合にのみ、各証明用カードの表面および裏面の画像データを管理者端末装置50へ送信する構成とされている。従って、一致率若しくは一致の程度が低い場合において、全て金融機関の顧客住所登録管理担当者による画像判定処理が行われるわけではなく、一致率若しくは一致の程度が極めて低い場合等は、金融機関の顧客住所登録管理担当者による画像判定処理は行われず、画像データ確認処理手段26により、住所変更不許可通知の表示用データが、通信回線1を介して利用者端末装置40へ送信されるようになっている。なお、画像判定範囲内に収まっているか否かの判断処理を省略し、一致率若しくは一致の程度が極めて低い場合等も含め、金融機関の顧客住所登録管理担当者による画像判定処理を行うようにしてもよい。
顧客データベース30は、図2に示すように、顧客識別情報(口座番号等)、パスワード、氏名、生年月日、住所、登録年月日、第1の証明用カードの種別、第1の証明用カード(運転免許証カード)の表面のOCRデータ、第1の証明用カード(運転免許証カード)の裏面のOCRデータ、第1の証明用カード(運転免許証カード)の表面の画像データ、第1の証明用カード(運転免許証カード)の裏面の画像データ、第2の証明用カードの種別、第2の証明用カード(住民基本台帳カード)の表面のOCRデータ、第2の証明用カード(住民基本台帳カード)の裏面のOCRデータ、第2の証明用カード(住民基本台帳カード)の表面の画像データ、第2の証明用カード(住民基本台帳カード)の裏面の画像データ等を対応付けて記憶するものである。なお、運転免許証カードや住民基本台帳カードの画像データには、顔写真が含まれるので、本実施形態の住所変更処理での利用はないものの、その他の処理において、顔画像を用いた自動認証処理または人手による認証作業に利用することができる。
そして、以上において、住所変更サーバ20は、1台のコンピュータあるいは1つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータあるいは複数のCPUで分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。
また、住所変更サーバ20の各処理手段21〜26は、住所変更サーバ20を構成するコンピュータ本体の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
さらに、顧客データベース30は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、EEPROM、フラッシュ・メモリ、MO、CD−R、CD−RW、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
利用者端末装置40および管理者端末装置50は、コンピュータにより構成され、例えばマウスやキーボード等の入力手段と、例えば液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示装置と、印刷装置とを備えている。
携帯電話機60は、カメラ付きの機種であり、各証明用カード(本実施形態では、一例として、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80とする。)の表面および裏面をカメラで撮影した各画像データを用いて各証明用カードの表裏面に記載された文字や記号等を読み取るOCR処理を実行するOCR処理手段61と、このOCR処理手段61を実現するための携帯機器搭載用プログラムを記憶する携帯機器搭載用プログラム記憶手段62とを備えている。この携帯機器搭載用プログラムは、金融機関またはその代行業者の管理する携帯機器用のサイトから携帯電話網を介してダウンロードすることができるようになっている。また、携帯機器搭載用プログラムを、金融機関またはその代行業者の管理するウェブサイトからインターネットを介してパーソナル・コンピュータ(例えば、利用者端末装置40等)へダウンロードし、パーソナル・コンピュータから携帯電話機60へ有線または無線で転送してもよい。
本実施形態では、OCR処理手段61は、OCR処理で読み取った文字や記号等の情報が、住所であるのか、氏名であるのか、生年月日であるのか等を識別・区分する処理まで行う構成とされているが、携帯電話機60側では、読み取った情報の内容を識別・区分することなく、読み取った情報(OCRデータ)の全てを利用者端末装置40を経由させて住所変更サーバ20へ送信し、住所変更サーバ20側で、住所データ受信処理手段21により、読み取った情報の内容を識別・区分する処理を行ってもよい。また、OCR処理手段61により、読み取った文字や記号等の情報が、住所であるのか、氏名であるのか、生年月日であるのか等を識別・区分する処理を行う際には、携帯電話機60の操作者(顧客またはその入力代行者)が、OCR処理の対象とするカードが、何のカードであるのか(本実施形態では、運転免許証カード70なのか、住民基本台帳カード80なのか)を入力指定するようにしてもよい。
そして、OCR処理手段61は、携帯電話機60に搭載されたCPU、およびこのCPUの動作手順を規定する携帯機器搭載用プログラムにより実現される。
また、携帯機器搭載用プログラム記憶手段62は、例えば、フラッシュ・メモリ等により実現される。
このような本実施形態においては、以下のようにして住所変更システム10により金融機関の顧客の住所変更処理が行われる。
先ず、顧客またはその入力代行者は、事前準備として、携帯電話機60を操作し、金融機関またはその代行業者の管理する携帯機器用のサイトにアクセスし、このサイトから、携帯電話網を介してOCR機能を実現するための携帯機器搭載用プログラムをダウンロードし、携帯機器搭載用プログラム記憶手段62に保存しておく。なお、携帯機器搭載用プログラムを、金融機関またはその代行業者の管理するウェブサイトからインターネットを介してパーソナル・コンピュータ(例えば、利用者端末装置40等)へダウンロードし、パーソナル・コンピュータから携帯電話機60へ有線または無線で転送してもよい。
図3において、顧客またはその入力代行者は、携帯電話機60のカメラにより、運転免許証カード70の表面および裏面、並びに、住民基本台帳カード80の表面および裏面を写真撮影し、撮影して得られた各画像データを、携帯電話機60の図示されないフォルダに記憶させる(ステップS1)。
続いて、携帯機器搭載用プログラム記憶手段62に記憶された携帯機器搭載用プログラムを立ち上げ、撮影して得られた各画像データを用いて、OCR処理手段61により、運転免許証カード70の表面および裏面に記載された文字や記号等の情報、並びに、住民基本台帳カード80の表面および裏面に記載された文字や記号等の情報を読み取り、得られた各OCRデータを、携帯電話機60の図示されないフォルダに記憶させる(ステップS2)。なお、説明の便宜上、ステップS1,S2は、分けて記載したが、携帯機器搭載用プログラムを立ち上げ、ステップS1,S2を同時並行的に行ってもよい。
それから、顧客またはその入力代行者は、携帯電話機60の図示されないフォルダに記憶された各証明用カード(本実施形態では、一例として、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80とする。)の表面および裏面のOCRデータ、並びに、各証明用カードの表面および裏面の画像データを、通信回線3を介して利用者端末装置40へ送信する(ステップS3)。この際、携帯電話機60から利用者端末装置40へのデータ送信は、ケーブルを用いて有線で行ってもよく、赤外線等を用いて無線で行ってもよく、あるいは電子メールにデータを添付してメールサーバ経由で行ってもよい。
さらに、顧客またはその入力代行者は、利用者端末装置40において、携帯電話機60から受信した各証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに、各証明用カードの表面および裏面の画像データを、図示されないフォルダに記憶させる(ステップS4)。
続いて、顧客またはその入力代行者は、利用者端末装置40を操作し、顧客識別情報(口座番号等)およびパスワードとともに、住所変更画面の表示要求信号を、通信回線1を介して住所変更サーバ20へ送信する(ステップS5)。
住所変更サーバ20では、住所データ受信処理手段21により、利用者端末装置40から送信されてくる顧客識別情報(口座番号等)およびパスワード、並びに、住所変更画面の表示要求信号を受信すると(ステップS6)、顧客データベース30(図2参照)を参照し、受信した顧客識別情報(口座番号等)とパスワードとが対応するか否かを判断する顧客の認証処理を実行し(ステップS7)、対応すると判断した場合には、住所変更画面の表示用データを、通信回線1を介して利用者端末装置40へ送信する(ステップS8)。
利用者端末装置40では、住所変更サーバ20から送信されてくる住所変更画面の表示用データを受信すると、表示装置の画面上に、住所変更画面(不図示)が表示される(ステップS9)。顧客またはその入力代行者は、住所変更画面において、新住所のデータをキー入力する(ステップS10)。キー入力は、例えば、キーボードでの打ち込み入力でもよく、タッチパネルによる入力でもよく、マウスによる表示キーの指示入力等でもよい。また、顧客またはその入力代行者は、住所変更画面において、使用する証明用カードについてのカード種別を選択する(ステップS11)。本実施形態では、一例として、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80が選択されたものとして説明を行う。なお、このように、使用する証明用カードを選択するのではなく、システムとして、特定の証明用カードしか使用できないようにしてもよい。例えば、必ず運転免許証カード70および住民基本台帳カード80の2種類の証明用カードを使用するとか、運転免許証カード70だけしか使用できないとか、住民基本台帳カード80だけしか使用できないようにしてもよい。
そして、顧客またはその入力代行者が、住所変更画面において、図示されないフォルダに記憶されている各証明用カード(本実施形態では、一例として、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80とする。)の表面および裏面のOCRデータ、並びに、各証明用カードの表面および裏面の画像データを指定し、所定の「送信」ボタンを押下操作すると、指定された各証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、各証明用カードの表面および裏面の画像データ、並びに、顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定された新住所のデータが、顧客識別情報(口座番号等)およびカード種別情報(本実施形態では、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80を使用することを示す情報)とともに、利用者端末装置40から通信回線1を介して住所変更サーバ20へ送信される(ステップS12)。
住所変更サーバ20では、住所データ受信処理手段21により、利用者端末装置40から送信されてくる各証明用カード(本実施形態では、一例として、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80とする。)の表面および裏面のOCRデータ、並びに、各証明用カードの表面および裏面の画像データを、顧客識別情報(口座番号等)およびカード種別情報(本実施形態では、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80を使用することを示す情報)とともに受信する(ステップS13)。
その後、図4において、住所変更サーバ20では、表裏面整合判断処理手段22により、住所データ受信処理手段21により受信した各証明用カード(本実施形態では、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80)のそれぞれについて、証明用カードの表面のOCRデータに含まれる住所以外の特定情報と、証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる住所以外の特定情報とが、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断することにより、各証明用カードのそれぞれについて、表面のOCRデータと裏面のOCRデータとが、同一の証明用カードの表面および裏面を撮影して得られたデータであるか否かを判断する(ステップS14)。具体的には、例えば、将来、運転免許証カード70の裏面にも運転免許番号が記載されるようになった場合には、運転免許証カード70の表面のOCRデータに含まれる運転免許番号と、運転免許証カード70の裏面のOCRデータに含まれる運転免許番号とを比較照合し、例えば、将来、住民基本台帳カード80の裏面にもカード発行番号が記載されるようになった場合には、住民基本台帳カード80の表面のOCRデータに含まれるカード発行番号と、住民基本台帳カード80の裏面のOCRデータに含まれるカード発行番号とを比較照合する。なお、表裏面に共通に記載されている住所以外の特定情報が無い場合には、ステップS14の処理を省略してもよい。
そして、ステップS14で、各証明用カードのいずれかについて、表面のOCRデータと裏面のOCRデータとが、同一の証明用カードの表面および裏面を撮影して得られたデータではないと判断された場合には、表裏面整合判断処理手段22により、住所変更不許可通知の表示用データを、通信回線1を介して利用者端末装置40へ送信する(ステップS15)。利用者端末装置40では、住所変更サーバ20から送信されてきた住所変更不許可通知の表示用データを受信すると、表示装置の画面上に、住所変更不許可通知が表示される(ステップS16)。
一方、ステップS14で、各証明用カードの双方について、表面のOCRデータと裏面のOCRデータとが、同一の証明用カードの表面および裏面を撮影して得られたデータであると判断された場合には、旧住所照合処理手段23により、住所データ受信処理手段21により受信した顧客識別情報(口座番号等)に関連付けられて顧客データベース30(図2参照)に記憶された登録済みの住所のデータを取得する(ステップS17)。なお、登録済みの住所のデータが複数存在する場合には、複数の登録済みの住所のデータを取得する。
続いて、旧住所照合処理手段23により、各証明用カード(本実施形態では、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80)のそれぞれについて、住所データ受信処理手段21により受信した証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、顧客データベース30(図2参照)から取得した登録済みの住所のデータとが、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断することにより、双方の証明用カードで旧住所が予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する(ステップS18)。
なお、証明用カードの裏面に複数の住所が記載されている場合には、証明用カードの表面記載の住所は、1つ前ではなく、2つ以上前の旧住所であることから、旧住所照合処理手段23により、住所データ受信処理手段21により受信した証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、顧客データベース30(図2参照)から取得した複数の登録済みの住所のデータのうちの少なくとも1つとが、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する。
さらに、新住所照合処理手段24により、各証明用カード(本実施形態では、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80)のそれぞれについて、住所データ受信処理手段21により受信した証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、住所データ受信処理手段21により受信した新住所のデータ(顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定されたデータ)とが、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断することにより、双方の証明用カードで新住所が予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する(ステップS19)。
なお、証明用カードの裏面に複数の住所が記載されている場合には、新住所照合処理手段24により、住所データ受信処理手段21により受信した証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の一番下側の住所のデータと、住所データ受信処理手段21により受信した新住所のデータ(顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定されたデータ)とが、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する。
そして、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80の双方の証明用カードについて、旧住所照合処理手段23により旧住所が予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断され、かつ、新住所照合処理手段24により新住所が予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断された場合(ステップS20)には、住所変更処理手段25により、住所データ受信処理手段21により受信した新住所のデータ(顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定されたデータ)を、住所データ受信処理手段21により受信した各証明用カード(本実施形態では、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80)の表面および裏面のOCRデータ、並びに各証明用カードの表面および裏面の画像データとともに、住所データ受信処理手段21により受信した顧客識別情報(口座番号等)と関連付けて顧客データベース30(図2参照)に記憶させる(ステップS21)。
一方、ステップS20で、運転免許証カード70または住民基本台帳カード80の少なくとも一方の証明用カードについて、旧住所照合処理手段23により旧住所が予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まらないと判断されるか、または、新住所照合処理手段24により新住所が予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まらないと判断された場合には、画像データ確認処理手段26により、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80の双方の証明用カードについて、旧住所の一致率若しくは一致の程度が所定の画像判定範囲内であり、かつ、新住所の一致率若しくは一致の程度が所定の画像判定範囲内であるか否かを判断する(ステップS22)。
ここで、画像データ確認処理手段26により、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80の双方の証明用カードについて、旧住所の一致率若しくは一致の程度が所定の画像判定範囲内であり、かつ、新住所の一致率若しくは一致の程度が所定の画像判定範囲内であると判断された場合には、画像データ確認処理手段26により、各証明用カード(本実施形態では、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80)の表面および裏面の画像データ、顧客データベース30(図2参照)から取得した登録済みの住所のデータ、並びに、新住所のデータ(顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定されたデータ)を、金融機関の顧客住所登録管理担当者の操作する管理者端末装置50へ通信回線2を介して送信する(ステップS23)。
例えば、説明を簡略化するため、証明用カードは1種類だけとし、旧住所または新住所のいずれか一方だけを考えた場合、ステップS20の判断処理で用いられる予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内というのが、具体的に、例えば、一致率=90%以上の範囲内、あるいは、一致しない文字数が2文字以内であったとし、ステップS22の判断処理で用いられる所定の画像判定範囲内というのが、具体的に、例えば、一致率=60%以上の範囲内、あるいは、一致しない文字数が5文字以内であったとすると、例えば、一致率=95%、あるいは、一致しない文字数が1文字であれば、前述したステップS21の処理へ進むことになり、例えば、一致率=70%、あるいは、一致しない文字数が4文字であれば、ステップS23の処理へ進むことになり、例えば、一致率=40%、あるいは、一致しない文字数が7文字であれば、後述するステップS29の処理へ進むことになる。
管理者端末装置50では、住所変更サーバ20から送信されてきた各証明用カードの表面および裏面の画像データ、登録済みの住所のデータ、並びに、新住所のデータを受信すると、表示装置の画面上に、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80の表裏面の画像、登録済みの住所、キー入力指定による新住所が表示される(ステップS24)。金融機関の顧客住所登録管理担当者は、旧住所の一致を判断する際には、画面表示された運転免許証カード70および住民基本台帳カード80の表面の画像データと、登録済みの住所のデータとを比較照合し、新住所の一致を判断する際には、画面表示された運転免許証カード70および住民基本台帳カード80の裏面の画像データと、新住所のデータ(顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定されたデータ)とを比較照合することにより、住所変更の許否を判断する。
そして、金融機関の顧客住所登録管理担当者は、管理者端末装置50を操作し、住所変更許否判断結果情報を、通信回線2を介して住所変更サーバ20へ送信する(ステップS25)。住所変更サーバ20では、画像データ確認処理手段26により、金融機関の顧客住所登録管理担当者により入力されて管理者端末装置50から通信回線2を介して送信されてくる住所変更許否判断結果情報を受信し(ステップS26)、受信した住所変更許否判断結果情報が住所変更許可を示す情報であった場合(ステップS27)には、画像データ確認処理手段26により、住所データ受信処理手段21により受信した新住所のデータ(顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定されたデータ)を、住所データ受信処理手段21により受信した各証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに各証明用カードの表面および裏面の画像データとともに、住所データ受信処理手段21により受信した顧客識別情報(口座番号等)と関連付けて顧客データベース30(図2参照)に記憶させる(ステップS28)。
一方、ステップS27で、管理者端末装置50から通信回線2を介して受信した住所変更許否判断結果情報が住所変更不許可を示す情報であった場合には、画像データ確認処理手段26により、住所変更不許可通知の表示用データを、通信回線1を介して利用者端末装置40へ送信する(ステップS29)。
利用者端末装置40では、住所変更サーバ20から送信されてきた住所変更不許可通知の表示用データを受信すると、表示装置の画面上に、住所変更不許可通知が表示される(ステップS30)。
また、ステップS22で、画像データ確認処理手段26により、運転免許証カード70または住民基本台帳カード80の少なくとも一方の証明用カードについて、旧住所の一致率若しくは一致の程度が所定の画像判定範囲内に収まらないと判断されるか、または、新住所の一致率若しくは一致の程度が所定の画像判定範囲内に収まらないと判断された場合には、金融機関の顧客住所登録管理担当者による画像判定処理が行われることなく、画像データ確認処理手段26により、前述したステップS29の利用者端末装置40への住所変更不許可通知の表示用データの送信処理が行われる。
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、住所変更システム10では、旧住所照合処理手段23により、証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、顧客データベース30(図2参照)に記憶された登録済みの住所のデータとを比較照合することにより、旧住所の一致または略一致を確認するので、使用された証明用カードが、住所変更を行おうとしている顧客の所有する証明用カードであるのか否かを確認することができる。
また、住所変更システム10では、新住所照合処理手段24により、証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、顧客またはその入力代行者がキー入力で指定した新住所のデータとを比較照合することにより、新住所の一致または略一致を確認するので、顧客またはその入力代行者が、新住所として登録すべき正しい住所(すなわち、登録するに値するような根拠のある住所)を申請しているのか否かを確認することができる。
このため、証明用カードの表面および裏面の双方のOCRデータを巧みに組み合わせて利用することにより、使用された証明用カードの認証と、申請された新住所の認証とを、まとめて効果的に行うことができる。従って、信頼性の高い住所変更登録を行うことができる。
また、金融機関に登録された住所の変更を行うにあたり、顧客は、従来のように、運転免許証等の本人確認書類を準備して金融機関の窓口で手続を行う必要はなくなるので、住所変更を行う際の顧客の手間を軽減することができる。
さらに、顧客データベース30(図2参照)には、現在の顧客の住所のデータに加え、過去の顧客の住所のデータも記憶されているので、顧客が、複数回の住所変更を行い、証明用カードの裏面に複数の住所が記載されている状態になったとしても、最新の住所変更を円滑に行うことができる。
そして、住所変更システム10は、画像データ確認処理手段26を備えているので、旧住所照合処理手段23により、旧住所が一致または略一致しないと判断されるか、または、新住所照合処理手段24により、新住所が一致または略一致しないと判断されたときであっても、画像データを参照しての顧客住所登録管理担当者の判断により、顧客またはその入力代行者がキー入力で指定した新住所のデータを登録することができる。
また、住所変更システム10は、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80を含む2種類以上の証明用カードを用いる構成とされているので、より一層、信頼性の高い住所変更登録を行うことができる。
さらに、住所変更システム10は、表裏面整合判断処理手段22を備えているので、使用される証明用カードから得られる情報の信頼性が向上し、より一層、信頼性の高い住所変更登録を行うことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、カメラ付き携帯機器として、携帯電話機60が使用されていたが、携帯電話機60に限定されるものではなく、例えば、携帯情報端末(PDA)、ネットブックパソコン(小型のノート型パーソナル・コンピュータ)等であってもよく、要するに、各種の証明用カードを撮影するカメラ機能と、撮影した画像に写っている文字を認識するOCR機能とを備えていればよい。
また、前記実施形態では、住所データ受信処理手段21は、携帯電話機60で撮影されてOCR処理された証明用カード(運転免許証カード70および住民基本台帳カード80)の表面および裏面のOCRデータ、携帯電話機60で撮影された証明用カードの表面および裏面の画像データ、並びに、顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定された新住所のデータを、顧客識別情報およびカード種別情報とともに、利用者端末装置40から通信回線1を介して受信する構成とされていたが、本発明における住所データ受信処理手段は、これらのデータを、利用者端末装置40からではなく、携帯電話機60から携帯電話網を介して直接に受信する構成としてもよい。このような構成とする場合には、顧客またはその入力代行者は、携帯電話機60において、新住所のデータをキー入力することになる。
さらに、前記実施形態では、使用する証明用カードは、運転免許証カード70および住民基本台帳カード80の2種類のカードとされていたが、これに限定されるものではなく、これらのいずれか一方の証明用カードを使用してもよく、あるいはこれらに別の証明用カード(例えば、健康保険証カード等)を加えて3種類以上の証明用カードを使用してもよい。また、運転免許証カード70や住民基本台帳カード80を使用せずに、別の証明用カード(例えば、健康保険証カード等)を使用してもよく、顧客またはその入力代行者が、使用する少なくとも1種類の証明用カードを選択することができるようにしてもよい。
そして、前記実施形態では、画像データ確認処理手段26が設けられていたが、画像データ確認処理手段26の設置を省略してもよい。しかし、OCR処理の精度は高くない場合もあるので、人為的な判断の余地も残しておくため、画像データ確認処理手段26を設けておくことが好ましい。
また、前記実施形態では、利用者端末装置40に表示された住所変更画面において、新住所のデータをその全部について一からキー入力するようになっていたが、証明用カードの裏面のOCR処理により得られた裏面記載の住所のデータを利用し、このデータをキー入力で修正して新住所のデータを作成するようにしてもよい。なお、この場合においても、証明用カードの裏面のOCR処理により得られた裏面記載の住所のデータと、キー入力で修正して作成された新住所のデータ(修正の必要が無ければ、OCR処理により得られた裏面記載の住所のデータがそのまま顧客またはその入力代行者により入力指定された新住所のデータとなる。)とは、別のデータとして取り扱われ、これらのデータの比較照合処理が行われることになる。修正されていれば、当然、双方のデータは完全には一致しないことになるが、前記実施形態の図4のステップS20で、予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内であると判断されれば、ステップS21で住所変更登録を行うことができ、また、前記実施形態の図4のステップS22で、所定の画像判定範囲内であると判断されれば、金融機関の顧客住所登録管理担当者の判断を経て、ステップS28で住所変更登録を行うことが可能となる。
このように証明用カードの裏面のOCR処理により得られた裏面記載の住所のデータを利用し、このデータをキー入力で修正して新住所のデータを作成するようにする場合は、次のような2つの構成を採用することができる。
先ず、住所データ受信処理手段により、携帯電話機60のカメラで撮影されてOCR処理された証明用カードの表面および裏面のOCRデータを、証明用カードの表面および裏面の画像データ、顧客識別情報(口座番号等)およびカード種別情報とともに、利用者端末装置40から通信回線1を介して受信した後に、受信した証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータを、利用者端末装置40へ通信回線1を介して送信することにより、利用者端末装置40の表示装置の画面上に、OCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータをデフォルト表示させる。それから、利用者端末装置40で、顧客またはその入力代行者が、デフォルト表示されている裏面記載の住所のデータを、キー入力で修正するか、あるいは、無修正のままとして新住所のデータを作成(指定)し、作成(指定)した新住所のデータを、利用者端末装置40から通信回線1を介して住所変更サーバ20へ送信する。そして、住所変更サーバ20では、住所データ受信処理手段により、利用者端末装置40から送信されてくる新住所のデータを受信する。
このような構成とした場合(OCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータを返送して顧客またはその入力代行者に修正させる場合)には、顧客またはその入力代行者は、キー入力により新住所のデータを指定するにあたり、OCR処理で得られた裏面記載の住所のデータを利用することができるので、顧客またはその入力代行者の入力操作の手間を軽減することができる。
次に、携帯電話機60のカメラで撮影されてOCR処理された証明用カードの表面および裏面のOCRデータを、証明用カードの表面および裏面の画像データとともに、利用者端末装置40で受信し、利用者端末装置40の表示装置の画面上に、OCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータをデフォルト表示させる。それから、利用者端末装置40で、顧客またはその入力代行者が、デフォルト表示されている裏面記載の住所のデータを、キー入力で修正するか、あるいは、無修正のままとして新住所のデータを作成(指定)し、作成(指定)した新住所のデータを、OCR処理された証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、証明用カードの表面および裏面の画像データ、顧客識別情報(口座番号等)およびカード種別情報とともに、利用者端末装置40から通信回線1を介して住所変更サーバ20へ送信する。そして、住所変更サーバ20では、住所データ受信処理手段により、利用者端末装置40から送信されてくる新住所のデータを、OCR処理された証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、証明用カードの表面および裏面の画像データ、顧客識別情報(口座番号等)およびカード種別情報とともに受信する。
このような構成とした場合(OCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータとともに、このデータを顧客またはその入力代行者が修正して作成した新住所のデータを受信する場合)には、顧客またはその入力代行者は、キー入力により新住所のデータを指定するにあたり、OCR処理で得られた裏面記載の住所のデータを利用することができるので、顧客またはその入力代行者の入力操作の手間を軽減することができる。
以上のように、本発明の住所変更システム、住所変更サーバ、住所変更処理方法、およびプログラムは、例えば、運転免許証カードや住民基本台帳カード等の証明用カードを用いて証券会社等の金融機関に登録された顧客の住所を変更する場合に用いるのに適している。
1,2 通信回線
10 住所変更システム
20 住所変更サーバ
21 住所データ受信処理手段
22 表裏面整合判断処理手段
23 旧住所照合処理手段
24 新住所照合処理手段
25 住所変更処理手段
26 画像データ確認処理手段
30 顧客データベース
40 利用者端末装置
50 管理者端末装置
60 カメラ付き携帯機器である携帯電話機
61 OCR処理手段
70 証明用カードである運転免許証カード
80 証明用カードである住民基本台帳カード

Claims (10)

  1. 金融機関に登録された顧客の住所を変更する処理を実行するコンピュータからなる住所変更システムであって、
    顧客またはその入力代行者の操作するカメラ付き携帯機器と、
    金融機関により運用・管理される住所変更サーバとを備えて構成され、
    前記カメラ付き携帯機器は、
    個人毎に発行されて個人または個人の保有資格、所属、地位、身分、属性、若しくはその他の個人の特徴を証明するための証明用カードの表面および裏面を撮影した各画像データについてOCR処理を実行するOCR処理手段を実現するための携帯機器搭載用プログラムを搭載し、
    前記住所変更サーバは、
    顧客の住所のデータを、顧客識別情報と関連付けて記憶する顧客データベースと、
    前記カメラ付き携帯機器で撮影されてOCR処理された前記証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに、顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定された新住所のデータを、前記顧客識別情報とともに、顧客またはその入力代行者の操作する利用者端末装置から、または前記カメラ付き携帯機器から直接に、通信回線を介して受信する処理を実行する住所データ受信処理手段と、
    この住所データ受信処理手段により受信した前記証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、受信した前記顧客識別情報に関連付けられて前記顧客データベースに記憶された登録済みの住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する旧住所照合処理手段と、
    前記住所データ受信処理手段により受信した前記証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、受信した前記新住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する新住所照合処理手段と、
    前記旧住所照合処理手段により旧住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断され、かつ、前記新住所照合処理手段により新住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断された場合に、前記住所データ受信処理手段により受信した前記新住所のデータを、受信した前記顧客識別情報と関連付けて前記顧客データベースに記憶させる処理を実行する住所変更処理手段と
    を備えたことを特徴とする住所変更システム。
  2. 前記顧客データベースは、
    現在の顧客の住所のデータに加え、過去の顧客の住所のデータも、前記顧客識別情報と関連付けて記憶する構成とされ、
    前記旧住所照合処理手段は、
    前記住所データ受信処理手段により受信した前記証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、受信した前記顧客識別情報に関連付けられて前記顧客データベースに記憶された登録済みの住所のデータのうちの少なくとも1つとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する構成とされ、
    前記新住所照合処理手段は、
    前記証明用カードの裏面に複数の住所が記載されている場合には、前記住所データ受信処理手段により受信した前記証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の一番下側の住所のデータと、受信した前記新住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の住所変更システム。
  3. 前記住所データ受信処理手段は、
    前記証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに、前記新住所のデータに加え、前記カメラ付き携帯機器で撮影された前記証明用カードの表面および裏面の画像データも、前記顧客識別情報とともに、前記利用者端末装置または前記カメラ付き携帯機器から通信回線を介して受信する処理を実行する構成とされ、
    前記旧住所照合処理手段により、旧住所が一致しないと判断されるか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まらないと判断された場合には、前記証明用カードの表面の画像データ、および前記顧客識別情報に関連付けられて前記顧客データベースに記憶された登録済みの住所のデータを、金融機関の顧客住所登録管理担当者の操作する管理者端末装置へ通信回線を介して送信し、前記新住所照合処理手段により、新住所が一致しないと判断されるか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まらないと判断された場合には、前記証明用カードの裏面の画像データ、および前記新住所のデータを、前記管理者端末装置へ通信回線を介して送信するとともに、画面表示された前記証明用カードの表面の画像データおよび前記登録済みの住所のデータを参照するか、または画面表示された前記証明用カードの裏面の画像データおよび前記新住所のデータを参照して判断を行った金融機関の顧客住所登録管理担当者により入力されて前記管理者端末装置から通信回線を介して送信されてくる住所変更許否判断結果情報を受信し、受信した前記住所変更許否判断結果情報が住所変更許可を示す情報であった場合に、前記住所データ受信処理手段により受信した前記新住所のデータを、受信した前記顧客識別情報と関連付けて前記顧客データベースに記憶させる処理を実行する画像データ確認処理手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の住所変更システム。
  4. 前記住所データ受信処理手段は、
    前記カメラ付き携帯機器で撮影されてOCR処理された前記証明用カードの表面および裏面のOCRデータを、前記顧客識別情報とともに、前記利用者端末装置または前記カメラ付き携帯機器から通信回線を介して受信するとともに、受信した前記証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータを、前記利用者端末装置または前記カメラ付き携帯機器へ通信回線を介して送信し、前記利用者端末装置または前記カメラ付き携帯機器で顧客またはその入力代行者により裏面記載の住所のデータをキー入力で修正して指定されるか、または無修正で指定された新住所のデータを、前記利用者端末装置または前記カメラ付き携帯機器から通信回線を介して受信する処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の住所変更システム。
  5. 前記住所データ受信処理手段は、
    前記カメラ付き携帯機器で撮影されてOCR処理された前記証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに、前記利用者端末装置または前記カメラ付き携帯機器で顧客またはその入力代行者により前記証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータをキー入力で修正して指定されるか、または無修正で指定された新住所のデータを、前記顧客識別情報とともに、前記利用者端末装置または前記カメラ付き携帯機器から通信回線を介して受信する処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の住所変更システム。
  6. 前記住所データ受信処理手段は、
    運転免許証カードおよび住民基本台帳カードを含む2種類以上の前記証明用カードについて、前記カメラ付き携帯機器で撮影されてOCR処理された前記証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに、顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定された新住所のデータを、前記顧客識別情報とともに、前記利用者端末装置または前記カメラ付き携帯機器から通信回線を介して受信する処理を実行する構成とされ、
    前記旧住所照合処理手段は、
    2種類以上の前記証明用カードのそれぞれについて、前記住所データ受信処理手段により受信した前記証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、受信した前記顧客識別情報に関連付けられて前記顧客データベースに記憶された登録済みの住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断することにより、全ての前記証明用カードで旧住所が一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する構成とされ、
    前記新住所照合処理手段は、
    2種類以上の前記証明用カードのそれぞれについて、前記住所データ受信処理手段により受信した前記証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、受信した前記新住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断することにより、全ての前記証明用カードで新住所が一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する構成とされ、
    前記住所変更処理手段は、
    前記旧住所照合処理手段により全ての前記証明用カードで旧住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断され、かつ、前記新住所照合処理手段により全ての前記証明用カードで新住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断された場合に、前記住所データ受信処理手段により受信した前記新住所のデータを、受信した前記顧客識別情報と関連付けて前記顧客データベースに記憶させる処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の住所変更システム。
  7. 前記住所データ受信処理手段により受信した前記証明用カードの表面のOCRデータに含まれる住所以外の特定情報と、裏面のOCRデータに含まれる住所以外の特定情報とが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断することにより、前記証明用カードの表面および裏面のOCRデータが、同一の証明用カードの表面および裏面を撮影して得られたデータであるか否かを判断する処理を実行する表裏面整合判断処理手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の住所変更システム。
  8. 個人毎に発行されて個人または個人の保有資格、所属、地位、身分、属性、若しくはその他の個人の特徴を証明するための証明用カードの表面および裏面を撮影した各画像データについてOCR処理を実行するOCR処理手段を実現するための携帯機器搭載用プログラムを搭載したカメラ付き携帯機器とともに、金融機関に登録された顧客の住所を変更する処理を実行するコンピュータからなる住所変更システムを構成する住所変更サーバであって、
    顧客の住所のデータを、顧客識別情報と関連付けて記憶する顧客データベースと、
    前記カメラ付き携帯機器で撮影されてOCR処理された前記証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに、顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定された新住所のデータを、前記顧客識別情報とともに、顧客またはその入力代行者の操作する利用者端末装置から、または前記カメラ付き携帯機器から直接に、通信回線を介して受信する処理を実行する住所データ受信処理手段と、
    この住所データ受信処理手段により受信した前記証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、受信した前記顧客識別情報に関連付けられて前記顧客データベースに記憶された登録済みの住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する旧住所照合処理手段と、
    前記住所データ受信処理手段により受信した前記証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、受信した前記新住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行する新住所照合処理手段と、
    前記旧住所照合処理手段により旧住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断され、かつ、前記新住所照合処理手段により新住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断された場合に、前記住所データ受信処理手段により受信した前記新住所のデータを、受信した前記顧客識別情報と関連付けて前記顧客データベースに記憶させる処理を実行する住所変更処理手段と
    を備えたことを特徴とする住所変更サーバ。
  9. 金融機関に登録された顧客の住所を変更する処理を実行するコンピュータからなる住所変更システムで実行される住所変更処理方法であって、
    顧客またはその入力代行者の操作するカメラ付き携帯機器に搭載された携帯機器搭載用プログラムにより実現されるOCR処理手段が、個人毎に発行されて個人または個人の保有資格、所属、地位、身分、属性、若しくはその他の個人の特徴を証明するための証明用カードの表面および裏面を撮影した各画像データについてOCR処理を実行し、
    金融機関により運用・管理される住所変更サーバの顧客データベースに、顧客の住所のデータを、顧客識別情報と関連付けて記憶させ、
    前記住所変更サーバの住所データ受信処理手段が、前記カメラ付き携帯機器で撮影されてOCR処理された前記証明用カードの表面および裏面のOCRデータ、並びに、顧客またはその入力代行者によりキー入力で指定された新住所のデータを、前記顧客識別情報とともに、顧客またはその入力代行者の操作する利用者端末装置から、または前記カメラ付き携帯機器から直接に、通信回線を介して受信する処理を実行し、
    前記住所変更サーバの旧住所照合処理手段が、前記住所データ受信処理手段により受信した前記証明用カードの表面のOCRデータに含まれる表面記載の住所のデータと、受信した前記顧客識別情報に関連付けられて前記顧客データベースに記憶された登録済みの住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行し、
    前記住所変更サーバの新住所照合処理手段が、前記住所データ受信処理手段により受信した前記証明用カードの裏面のOCRデータに含まれる裏面記載の住所のデータと、受信した前記新住所のデータとが一致するか否か、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まるか否かを判断する処理を実行し、
    前記住所変更サーバの住所変更処理手段が、前記旧住所照合処理手段により旧住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断され、かつ、前記新住所照合処理手段により新住所が一致するか、または予め定められた一致率若しくは一致の程度の範囲内に収まると判断された場合に、前記住所データ受信処理手段により受信した前記新住所のデータを、受信した前記顧客識別情報と関連付けて前記顧客データベースに記憶させる処理を実行する
    ことを特徴とする住所変更処理方法。
  10. 請求項8に記載の住所変更サーバとして、コンピュータを機能させるためのプログラム。
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