JP5231483B2 - ダイヤル錠およびクリック用板バネ - Google Patents

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Description

本発明は、ダイヤル部材の所定の回転位置において、ダイヤル部材を節度停止させる為のクリック用板バネを有するダイヤル錠と、クリック用板バネの着脱に関する。
従来、組み立てコストを削減すること、あるいは、構成部材を交換することを目的とした、使用者本人による組み立てと分解が可能なダイヤル錠があり、それらの技術が特許文献1および特許文献2で公開されている。
特許第3987567号公報 特許第4363577号公報
しかしながら、上記従来の組み立てと分解が可能なダイヤル錠は、施錠状態にあるダイヤル錠のダイヤル部材を回転させることで生じる、回転に伴う微妙な抵抗の変化から、ダイヤル部材の解錠位置を知られてしまうことを防ぐ為のクリック用板バネを備えてはいなかった。
また、例えば、上記従来の組み立てと分解が可能なダイヤル錠が、ダイヤル部材と、柔軟性のある樹脂製やゴム製の長尺状の係止部材とを備え、ダイヤル部材により、長尺状の係止部材を任意の位置で係止して、施錠するダイヤル錠の場合、施錠装置としての強度は、ほぼ、係止部材の強度で決まると考えられる。その為、柔軟性のある長尺状の係止部材を備えるダイヤル錠においては、係止部材以外の部材の強度を、係止部材の強度よりやや勝る程度まで落とすことにより係止部材以外の部材の作製コストを抑えることが出来る。いかしながら、金属製とは異なり作製コストは安いが耐久性能が低い樹脂製やゴム製などのクリック用板バネを用いた場合、ダイヤル部材の回転に伴って磨耗や損傷が生じやすく、単に、クリック用板バネを錠本体に取り付けただけでは、一旦、クリック用板バネに磨耗や破損が生じると、ダイヤル部材を回転させて、ダイヤル部材の解錠回転位置を触知することにより、ダイヤル錠の使用者本人以外の第三者に不正開錠されてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、接着、溶接やネジ留めをせず、ネジまわし等の専用の工具を用いることなく、装着が容易であり、ダイヤル部材をダイヤル収納部から取り外した状態に限り、錠本体から取り外しが可能なクリック用板バネを備え、クリック用板バネの交換が容易なダイヤル錠を提供することを目的とし、解錠時に限り、ダイヤル部材の取り外しが可能なダイヤル錠に採用することにより、解錠時に限り交換可能なクリック用板バネの構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為に、本発明に係るダイヤル錠は、錠本体と、複数のダイヤル部材と、前記ダイヤル部材で係止されることにより施錠される長尺状の係止部材と、前記錠本体に着脱可能に装着されるクリック用板バネとを備えるダイヤル錠であって、前記錠本体は、前記ダイヤル部材を収納するための陥凹部であるダイヤル収納部と、板バネ取り付け部とを有し、前記クリック用板バネは、前記ダイヤル部材を所定の回転位置において節度停止させる為の部材であり、前記板バネ取り付け部に対し、前記錠本体の外側面から、前記ダイヤル収納部に向けて差し込むことにより装着され、前記板バネ取り付け部に装着された前記クリック用板バネは、前記ダイヤル収納部の側からに限り、前記板バネ取り付け部より取り外しが可能なことを特徴とする。
更に、本発明に係るダイヤル錠は、前記ダイヤル部材は、所定の回転位置において節度停止する為のクリック用溝を有し、前記クリック用板バネは、変形能および復元能を有し、板バネ基部と、クリック脚と装着脚とから成り、前記ダイヤル部材を所定の回転位置において節度停止させる部材であり、前記板バネ取り付け部は、前記クリック用板バネを挿入して装着するためのスペースであり、板バネ基部用スペースと、クリック脚用貫通孔と、装着脚用貫通孔とを備え、前記板バネ基部用スペースは、板バネ基部を収納する為の溝状のスペースであり、前記錠本体の外側面の側に位置し、前記錠本体の外側面に前記クリック用板バネを挿入する為の挿入口を有し、前記クリック脚用貫通孔は、前記板バネ基部用スペースから、前記ダイヤル収納部に至る、クリック脚を挿入する為の貫通孔であり、前記装着脚用貫通孔は、前記板バネ基部用スペースから、前記ダイヤル収納部に至る、装着脚を挿入する為の貫通孔であり、前記クリック脚は、前記クリック用板バネの前記板バネ取り付け部への装着時に前記クリック用板バネを挿入する方向と同じ方向、または、ほぼ同じ方向に、前記板バネ基部から棒状あるいは板状に突出し、前記ダイヤル部材の節度停止を行う部位であり、前記クリック用板バネが前記板バネ取り付け部に装着された状態では、前記クリック脚の先端部が、前記板バネ取り付け部の前記貫通孔を貫通して、前記ダイヤル収納部の中に立設され、前記ダイヤル部材の所定の回転位置において、前記先端部が前記クリック用溝の中に位置することで前記ダイヤル部材の節度停止を行い、前記装着脚は、前記クリック用板バネの前記板バネ取り付け部への装着時に前記クリック用板バネを挿入する方向と同じ方向、または、ほぼ同じ方向に、前記板バネ基部から棒状あるいは板状に突出し、前記クリック用板バネを前記錠本体に装着する為の部位であり、挿入方向の先端部付近に、係止爪を備え、前記係止爪は、板バネ取り付け部に挿入し装着された前記クリック用板バネを、前記錠本体に係止するための突起であり、前記クリック用板バネの前記板バネ取り付け部への装着時における、前記装着脚用貫通孔への前記装着脚の挿入に伴い、前記係止爪が、前記装着脚用貫通孔の壁面に当たり、前記装着脚または前記板バネ基部が変形しなければならないように、前記クリック用板バネは構成されており、前記クリック用板バネの前記板バネ取り付け部への装着は、前記クリック用板バネを前記板バネ取り付け部に、前記錠本体の外側面の側から、前記ダイヤル収納部に向けて押し込みながら挿入することで、前記貫通孔への前記装着脚の挿入の進行に伴い、前記装着脚または前記板バネ基部の前記変形能により、前記係止爪が前記装着脚用貫通孔の壁面を乗り越え、前記装着脚または前記板バネ基部の前記復元能により、前記係止爪が前記装着脚用貫通孔の前記ダイヤル収納部の側の縁を係止することによりなされ、前記クリック用板バネの前記板バネ取り付け部からの取り外しは、前記ダイヤル収納部から前記ダイヤル部材を取り外した状態において、前記ダイヤル収納部の側から、前記装着脚用貫通孔の前記ダイヤル収納部の側の縁に対する前記係止爪の係止を外し、前記ダイヤル収納部の側から前記挿入口へ前記クリック用板バネを押し出すことにより、前記板バネ取り付け部から前記クリック用板バネの取り外しが可能であることを特徴とすることが出来る。
更に、本発明に係るダイヤル錠は、前記ダイヤル錠は、前記錠本体に支持される軸部材を備え、前記錠本体は、外部から前記軸部材が軸方向に挿入される錠本体軸孔または錠本体軸穴を有し、前記ダイヤル部材は、外部から前記軸部材が軸方向に挿入されるダイヤル軸孔を有し、前記ダイヤル部材は、前記軸部材を回転軸とし、前記ダイヤル部材は、前記ダイヤル収納部に収納後、前記軸部材を、前記錠本体の外側から、前記錠本体軸孔、前記ダイヤル軸孔、前記錠本体軸孔または前記錠本体軸穴の順に挿入することにより、前記錠本体に回転可能に取り付けられ、前記ダイヤル収納部からの前記ダイヤル部材の取り外しは、前記軸部材を前記錠本体と前記ダイヤル部材から抜去することによることを特徴とすることが出来る。
この構造により、本発明のダイヤル錠は、例えば、図1〜図15に示す様な形態をとることができる。
図1〜図15に示すダイヤル錠10の場合、ダイヤル収納部となる陥凹部を形成する錠本体の壁の厚みを4〜5mm程度にすることが可能である。
ダイヤル収納部となる陥凹部を形成する錠本体の壁の厚みが4〜5mm程度さえあれば、その厚みの間に、図2〜図3に示す板バネ取り付け部を形成することが可能であり、図5に示す様に、ダイヤル収納部となる陥凹部を形成する壁の外側面の側から、陥凹部の側である内側面の側へ向けて、クリック用板バネを板バネ取り付け部に押し込むだけで、クリック用板バネを板バネ取り付け部に装着可能となり、ダイヤル収納部の側から、クリック用板バネの板バネ取り付け部に対する係止を外すことにより、板バネ取り付け部からのクリック用板バネの取り外しが可能となる。
上述の構造を有する、図1〜図15に示すダイヤル錠10においては、クリック用板バネの板バネ取り付け部への装着は、ダイヤル収納部にダイヤル部材が収納された状態でも、ダイヤル収納部にダイヤル部材が収納されていない状態でも可能である。
また、上述の構造を有する、図1〜図15に示すダイヤル錠10において、クリック用板バネの板バネ取り付け部からの取り外しは、ダイヤル収納部にダイヤル部材が収納されていない状態でなければ、ダイヤル部材が妨げとなり不可能となる。
つまり、クリック用板バネの板バネ取り付け部への装着は、ダイヤル錠の組み立て過程のどの段階においても可能であるが、組み立てが完成したダイヤル錠からのクリック用板バネの取り外しは、必ず、ダイヤル収納部からダイヤル部材を取り外してから行う必要がある。
上述の本発明のクリック用板バネと板バネ取り付け部を有するダイヤル錠の構造を、特許第3987567号公報および特許第4363577号公報で開示された、解錠時に限り分解が可能となるダイヤル錠に採用することにより、施錠状態では、ダイヤル収納部からダイヤル部材を取り外せない為に、クリック用板バネの板バネ取り付け部からの取り外しが出来ないダイヤル錠を提供することが可能となる。
なお、図1〜図15に示すダイヤル錠10は、以下の(1)〜(3)の構造上の特徴を有している。
(1)上述のクリック用板バネと板バネ取り付け部を有するダイヤル錠の構造。
(2)特許第3987567号公報で開示されている、解錠時には、係止部材を施錠部位から抜去した後、錠本体からダイヤル部材の回転軸となる軸部材を抜去することにより、錠本体と、ダイヤル部材と、軸部材とを分解可能で、施錠時には、係止部材をダイヤル部材で係止して施錠することにより、軸部材を係止部材で錠本体にロックすることで、分解不可能となるダイヤル錠の構造。
(3)特許第4363577号公報で開示されている、複数の錠本体形成部材をスライド式に組み立てて錠本体を形成し、錠本体のダイヤル収納部にダイヤル部材を収納した後に、錠本体とダイヤル部材が備える軸部材を挿入する為の孔または穴に軸部材を挿入して、軸部材を錠本体形成部材の間に跨らせることにより、軸部材あるいはダイヤル部材をスライド留め部材として機能させるダイヤル錠の構造。
その結果、ダイヤル錠10は、ダイヤル錠の使用者本人だけが、ダイヤル錠からクリック用板バネの脱着が可能となり、施錠状態のダイヤル錠からクリック用板バネを取り外すことが出来なくなることで、ダイヤル錠の使用者本人以外の者が、ダイヤル部材を回転させて、ダイヤル部材の解錠回転位置を触知することによりなされる不正開錠を防止することが可能となる。
また、この本発明に係るクリック用板バネと板バネ取り付け部の構造は、様々なダイヤル錠に採用することが可能である。
具体的な例として、本発明に係るクリック用板バネと板バネ取り付け部の構造は、以下の(1)〜(4)に示す様なダイヤル錠に、採用することが可能である。
(1)本発明の図1〜図15に示すダイヤル錠10の様に、軸部材を有するダイヤル錠。
(2)特許第3987567号公報の図61A、図61B(a)のダイヤル錠の様に、軸部材がなく、ダイヤル収納部にダイヤル部材を収納後、ダイヤル収納部からダイヤル部材が取り出せないように、ネジ式の副部材で蓋をすることで組み立てることが可能なダイヤル錠。
(3)特許第3987567号公報の図61B(b)〜図61B(d)、図61C(a)〜図61C(d)のダイヤル錠の様に、軸部材がなく、ダイヤル収納部にダイヤル部材を収納後、ダイヤル収納部からダイヤル部材が取り出せないように、差し込み式の副部材で蓋をすることで組み立てることが可能なダイヤル錠。
(4)特許第3987567号公報の図61C(e)のダイヤル錠の様に、軸部材と差し込み式の副部材を有するダイヤル錠。
ここで、本発明の図1〜図15に示すダイヤル錠は、以下の(1)〜(7)手順で、組み立てて施錠することが可能なダイヤル錠である。
(1)錠本体上部と錠本体下部をスライド式に組み立てて錠本体を形成する。
(2)錠本体の係止部材取付孔にダイヤル収納部の側から係止部材を挿入することにより係止部材を取り付ける。
(3)錠本体のダイヤル収納部にダイヤル部材を装填する。
(4)錠本体の錠本体軸孔およびダイヤル部材のダイヤル軸孔に軸部材を挿入することによりダイヤル部材を回転可能に錠本体に取り付ける。
(5)ダイヤル部材を解錠位置に回転させる。
(6)錠本体と軸部材とダイヤル部材から成る施錠部に係止部材を挿入する。
(7)ダイヤル部材を施錠位置に回転して施錠する。
次に、本発明の図1〜図15に示すダイヤル錠は、施錠時において、以下の(1)〜(5)の理由で、分解できなくなるダイヤル錠である。
(1)施錠時には、係止部材がダイヤル部材によりロックされて抜去できなくなる。
(2)軸部材の錠本体に対する挿抜方向とは異なる方向に係止部材が軸部材と錠本体とに跨って存在する為に軸部材もロックされて、軸部材が錠本体から抜き出せなくなる。
(3)軸部材が錠本体から抜き出せないので、ダイヤル部材のダイヤル収納部からの取り出しが不可能となる。
(4)係止部材がダイヤル部材によりロックされている上に、ダイヤル部材がダイヤル収納部から取り出せないので、係止部材が係止部材取付部から抜き出せなくなる。
(5)軸部材および係止部材が妨げとなり、錠本体をスライドさせて錠本体上部と錠本体下部に分解できなくなる。
しかし、本発明の図1〜図15に示すダイヤル錠は、以下の(1)〜(6)手順で、分解が可能なダイヤル錠である。
(1)ダイヤル部材による係止部材のロックを解除する。
(2)施錠部から係止部材を抜去する。
(3)錠本体とダイヤル部材から軸部材を抜去する。
(4)(ダイヤル部材を錠本体に取り付けていた軸部材がなくなるので、)ダイヤル部材をダイヤル収納部から取り出す。
(5)ダイヤル収納部の側から係止部材を抜去して、錠本体から係止部材を取り去る。
(6)(軸部材の抜去、ダイヤル部材の取り出し、および係止部材の抜去により妨げがなくなるので、)錠本体をスライドさせて錠本体上部と錠本体下部に分解し、ダイヤル錠の分解が完成する。
上述の様に、本発明の図1〜図15に示すダイヤル錠は、解錠時に限り分解が可能なダイヤル錠である。
なお、スライド式に組み立ておよび分解が可能な錠本体を有するダイヤル錠に関しての技術の詳細は、特許第4363577号公報で公開されている。
ここで、特許第3987567号公報の図61A、図61B(a)で開示された軸部材を有してはいないダイヤル錠は、ダイヤル収納部にダイヤル部材を収納後、ダイヤル収納部からダイヤル部材が取り出せないように、ネジ式の副部材で蓋をすることで組み立てることが可能で、施錠時には、係止部材が副部材を貫通することで、係止部材が妨げとなり副部材を回転させられなくして、錠本体から副部材を取り外せなくすることにより分解出来なくして、解錠時に限り、係止部材を抜き出して、錠本体からネジ式の副部材を回転させて取り外してからダイヤル部材を取り出せる構造のダイヤル錠である。
つまり、本発明に係るクリック用板バネと板バネ取り付け部の構造を備えるダイヤル錠は、また、前記ダイヤル収納部は、前記ダイヤル部材を出し入れする為のダイヤル部材装填口を有し、前記ダイヤル錠は、前記ダイヤル収納部に前記ダイヤル部材を収納後、前記ダイヤル部材装填口に蓋をして、前記ダイヤル収納部から前記ダイヤル部材を取り出せないようにする為のネジ式の副部材を備え、前記ネジ式の副部材は、前記ダイヤル部材装填口に対して、ネジ式に着脱が可能であり、前記ダイヤル収納部からの前記ダイヤル部材の取り外しは、前記ネジ式の副部材を前記ダイヤル部材装填口から取り外すことにより可能であることを特徴としても良い。
また、特許第3987567号公報の図61B(b)〜図61B(d)および図61C(a)〜図61C(d)で開示された軸部材を有してはいないダイヤル錠は、ダイヤル収納部にダイヤル部材を収納後、ダイヤル収納部からダイヤル部材が取り出せないように、差し込み式の副部材で蓋をすることで組み立てることが可能で、施錠時には、係止部材が副部材を貫通することで、係止部材が妨げとなり錠本体から副部材を抜き出せなくすることにより分解出来なくして、解錠時に限り、係止部材を抜き出して、錠本体から差し込み式の副部材を取り外してからダイヤル部材を取り出せる構造のダイヤル錠である。
つまり、本発明に係るクリック用板バネと板バネ取り付け部の構造を備えるダイヤル錠は、また、前記ダイヤル収納部は、前記ダイヤル部材を出し入れする為のダイヤル部材装填口を有し、前記ダイヤル錠は、前記ダイヤル収納部に前記ダイヤル部材を収納後、前記ダイヤル部材装填口に蓋をして、前記ダイヤル収納部から前記ダイヤル部材を取り出せないようにする為の差し込み式の副部材を備え、前記差し込み式の副部材は、前記ダイヤル部材装填口に対して、着脱が可能であり、前記ダイヤル収納部からの前記ダイヤル部材の取り外しは、前記差し込み式の副部材を前記ダイヤル部材装填口から取り外すことにより可能であることを特徴としても良い。
また、勿論、ダイヤル錠の組み立てに必要な留め部材であるネジやピン等の部材を、解錠時に外すことにより分解可能で、ダイヤル部材の取り外しが可能なダイヤル錠にも、本発明に係るクリック用板バネと板バネ取り付け部の構造を採用することが可能である。
この様に、本発明のクリック用板バネと板バネ取り付け部の構造は、解錠時に限りダイヤル部材を錠本体から取り外すことが可能なダイヤル錠に採用することで、ダイヤル部材を回転させて、ダイヤル部材の解錠回転位置を触知することによりなされる不正開錠を防止すると共に、クリック用板バネの磨耗や破損時に、ダイヤル錠を分解してダイヤル部材を取り外した後、ダイヤル収納部の側からクリック用板バネの係止爪の錠本体に対する係止を外すことによりクリック用板バネを取り外して、クリック用板バネの交換を容易に行うことを可能とする。
また、本発明のクリック用板バネと板バネ取り付け部の構造は、上述の様に、ダイヤル錠(施錠装置)が、ダイヤル部材の回転軸となる軸部材を有しているかどうかに関係なく、ダイヤル部材を有するダイヤル錠に採用することが可能である。
解錠時に限りダイヤル部材を取り外せるダイヤル錠に、ダイヤル収納部にダイヤル部材が無い状態に限り、クリック用板バネが取り外し可能となるように、本発明の着脱が容易なクリック用板バネと板バネ取り付け部の構造を採用することで、解錠時に分解して、ダイヤル収納部からダイヤル部材を取り外してから、クリック用板バネを交換することが可能となり、耐久性能には劣っても、安価な素材でクリック用板バネを作製して用いることが可能となるので、解錠時に限りダイヤル部材を取り外せるダイヤル錠にクリック用板バネを採用しても、ダイヤル錠作製に掛かる費用を抑えることが可能となる。
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、ダイヤル錠10を様々な方向から見た図である。
図1(a)、図1(b)、図1(c)、図1(d)、図1(e)、図1(f)、図1(g)は順に、ダイヤル錠10の平面図(上面図)、正面図(前面図)、背面図(後面図)、底面図(下面図)、右側面図、左側面図、右前上方から見た斜視図である。
図1(a)〜図1(g)に示すダイヤル錠10は、錠本体上部100A、錠本体下部100B、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210、ダイヤル部材220、軸部材300、係止部材400およびクリック用板バネ500から構成されている。
なお、係止部材400は複数の係止用凸部403を有している。
以下に、ダイヤル錠10を構成する部材の関係について簡単に説明する。
錠本体上部100Aと、錠本体下部100Bとは、スライド式に組み立てが可能な部材であり、スライド式に組み立てて錠本体100を形成する為の部材である。なお、錠本体上部100Aと錠本体下部100Bをスライド式に組み立てる手順については、図9を用いて後述する。
次に、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210、ダイヤル部材220は、係止部材400の有する係止用凸部403を係止することにより施錠を可能とする部材であり、軸部材300は、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を、回転可能に錠本体100に取り付ける為の部材である。
また、係止部材400は複数の係止用凸部403を有しており、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210またはダイヤル部材220の内の少なくとも1つにより、任意の係止用凸部403が係止されることにより、係止部材400は、錠本体100、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210、ダイヤル部材220、軸部材300から成る施錠部から、挿抜不可能となる部材である。
なお、係止部材400の両端の内の一端は錠本体100に取り付けられており、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210、ダイヤル部材220が解錠回転位置にある状態で、係止部材400の両端の内の他端を施錠部に挿入した後、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220の内の少なくとも1つを回転させて、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210またはダイヤル部材220の内の少なくとも1つを施錠回転位置にすることにより、係止部材400の有する係止用凸部403は、施錠回転位置にあるダイヤル部材で係止することが可能となる。
また、クリック用板バネ500は、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220の各々の所定の回転位置において、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を節度停止させる為の部材である。
以上のように、ダイヤル錠10は、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を節度停止させる為のクリック用板バネ500を備え、図1に示す様に、錠本体上部100Aと錠本体下部100Bから成る錠本体100と、係止部材400とを環状の状態にしてから、係止部材400をダイヤル部材200、ダイヤル部材210あるいはダイヤル部材220で係止することにより施錠することが可能なダイヤル錠であり、施錠の際に、錠本体100と係止部材400とで形成される環の大きさを自由に設定(調節)してから施錠することが可能なダイヤル錠である。
このダイヤル錠10は、ペットボトルなどの容器に対して、キャップ(蓋)をした部分の上から網目状のネットを被せて、ネットの複数の網目の孔の中を縫うようにして係止部材400を通してから、キャップ(蓋)の下のくびれた部分を締め付ける様にして施錠することが可能なダイヤル錠であり、くびれのある容器への毒物などの混入を防止することが可能な錠である。
図2は、錠本体下部100Bを様々な方向から見た図である。
図2(a)〜図2(g)は順に、錠本体下部100Bの平面図、正面図、左側面図、右側面図、背面図、底面図および右前上方から見た斜視図である。
図3は、図2(a)に示したA−Aの位置とB−Bの位置における錠本体下部100Bの断面を、様々な方向から見た図である。
なお、図3は、錠本体下部100Bの構造を分かりやすくする為に、図2に比べて拡大した図となっている。
図3(a)は、錠本体下部100BのB−B断面を正面側から見た図、図3(b)は錠本体下部100BのB−B断面を右前上方から見た図、図3(c)は錠本体下部100BのA−A断面を右側面側から見た図、図3(d)は錠本体下部100BのA−A断面を右前上方から見た図である。なお、斜線部は断面を表している。
図2(a)〜図2(g)および図3(a)〜図3(d)に示す様に、錠本体下部100Bは、係止部材取付孔形成溝101B、係止部材取付孔形成溝111B、錠本体軸孔形成溝102B、錠本体軸孔形成溝112B、係止用通路形成溝104B、係止用通路形成溝114B、ダイヤル収納部形成部105B、スライド用係合凸部106B、スライド用係合凸部116B、スライド用係合凹部107B、スライド用係合凹部117B、板バネ取り付け部108および錠本体上部100Aに対向する面100SBを備えている。
また、板バネ取り付け部108は、板バネ基部用スペース108a、クリック脚用貫通孔108b、クリック脚用貫通孔118b、クリック脚用貫通孔128b、装着脚用貫通孔108c、装着脚用貫通孔118cを備えている。
更に、クリック脚用貫通孔118bは、前壁118baと後壁118bpを有しており、クリック脚用貫通孔128bも、前壁と後壁128bpを有しているが、クリック脚用貫通孔128bの前壁の符号による図示は省略している。同様に、クリック脚用貫通孔108bも、前壁と後壁を有しているが、符号による図示は省略している。
クリック脚用貫通孔の前壁とは、クリック脚用貫通孔を形成する前側の傾斜する壁のことであり、クリック脚用貫通孔の後壁とは、クリック脚用貫通孔を形成する後側の傾斜する壁のことである。
図3(c)に示す様に、クリック脚用貫通孔118bの前壁118baは、前方に傾斜する斜面となっている。
また、図3(c)に示す様に、クリック脚用貫通孔118bの後壁118bpは、後方に傾斜する斜面となっている。
つまり、クリック脚用貫通孔118bの前壁118baと後壁118bpの前後方向の間隔は、ダイヤル収納部形成部105Bに近い程、大きくなっている。
なお、係止用通路形成溝104Bと係止用通路形成溝114Bは、係止部材をダイヤル部材で係止する為の係止部材用の通路を形成する為の溝である。
図4は、クリック用板バネ500を様々な方向から見た図である。
図4(a1)〜図4(a6)は順に、クリック用板バネ500の左側面図、正面図、右側面図、背面図、底面図および右前上方から見た斜視図である。
図4(b1)〜図4(b6)は順に、拡大したクリック用板バネ500の左側面図、正面図、右側面図、背面図、底面図および右前上方から見た斜視図である。
つまり、図4(b1)は図4(a1)の拡大図、図4(b2)は図4(a2)の拡大図、図4(b3)は図4(a3)の拡大図、図4(b4)は図4(a4)の拡大図、図4(b5)は図4(a5)の拡大図、図4(b6)は図4(a6)の拡大図である。
図4(b1)〜図4(b6)に示す様に、クリック用板バネ500は、板バネ基部500a、クリック脚500b、クリック脚510b、クリック脚520b、装着脚500c、装着脚510c、を備えており、装着脚500cは係止爪500cnを有し、装着脚510cは係止爪510cnを有している。
なお、クリック用板バネ500は、プラスチックや金属などで形成され、変形能と復元能を有している。
図5は、板バネ取り付け部108に対するクリック用板バネ500の装着手順を示す図である。
なお、図5においては、錠本体下部100Bの板バネ取り付け部108とクリック用板バネ500の関係を分りやすくする為に、錠本体下部100Bは図2のB−Bの位置における断面を用いている。
また、クリック用板バネ500も、クリック用板バネ500を錠本体下部100Bに装着した図1の状態における、図2に示したB−Bの位置で切断して得られる断面を用いている。
更に、錠本体下部100Bおよびクリック用板バネ500の互いの関係が分りやすくなるように、図5は図1に比べて拡大した図となっている。
図5(a1)は、組み立て手順の第一段階として、板バネ取り付け部108とクリック用板バネ500の前後方向、左右方向および上下方向を揃え、板バネ取り付け部108の真下にクリック用板バネ500を位置させた状態を示す図である。
なお、板バネ取り付け部108の前後方向、左右方向および上下方向は、図1に示したダイヤル錠10の前後方向、左右方向および上下方向と一致し、図2に示した錠本体下部100Bの前後方向、左右方向および上下方向と一致する。
図5(a2)は、組み立て手順の第二段階として、クリック用板バネ500を板バネ取り付け部108の板バネ基部用スペース108aの中に挿入した状態を示す図である。
まだ、クリック用板バネ500は、板バネ基部用スペース108aの上方の壁、装着脚用貫通孔108cの左側の壁および装着脚用貫通孔118cの右側の壁に行き当たっていない状態である。
図5(a3)は、組み立て手順の第三段階として、クリック用板バネ500の一部を、更に板バネ取り付け部108の中に押し込み、クリック用板バネ500が変形した状態を示す図である。
クリック用板バネ500の装着脚500cが、板バネ基部用スペース108aの上方の壁および装着脚用貫通孔108cの左側の壁に行き当たり、装着脚510cが、板バネ基部用スペース108aの上方の壁および装着脚用貫通孔118cの右側の壁に行き当たった結果、装着脚500cと装着脚510cの間隔が開く様にしてクリック用板バネ500が変形しながら、板バネ取り付け部108に挿入されている状態である。
図5(a4)は、組み立て手順の第四段階として、クリック用板バネ500を、更に板バネ取り付け部108の中に押し込み、クリック用板バネ500の板バネ取り付け部108に対する装着が完了した状態を示す図である。
装着脚500cの係止爪500cnは、装着脚用貫通孔108cを通過すると、装着脚用貫通孔108cの左側の壁による右方への力を受けなくなり、装着脚510cの係止爪510cnは、装着脚用貫通孔118cを通過すると、装着脚用貫通孔118cの右側の壁による左方への力を受けなくなる。
上記により、自身の有する復元能に基づき、クリック用板バネ500は、全体として元の形状に戻ろうとして、装着脚500cと装着脚510cの開いていた間隔が狭くなる。
その結果、装着脚500cの係止爪500cnが、装着脚用貫通孔108cのダイヤル収納部形成部105Bの側の縁を係止し、装着脚510cの係止爪510cnが、装着脚用貫通孔118cのダイヤル収納部形成部105Bの側の縁を係止する。
以上の、第一段階〜第四段階の手順により、クリック用板バネ500の板バネ取り付け部108に対する装着は完了する。
また、図5(b1)は図5(a1)と同じ状態を右前上方から見た斜視図、図5(b2)は図5(a2)と同じ状態を右前上方から見た斜視図、図5(b3)は図5(a3)と同じ状態を右前上方から見た斜視図、図5(b4)は図5(a4)と同じ状態を右前上方から見た斜視図である。
また、装着されたクリック用板バネ500の板バネ取り付け部108からの取り外しは、ダイヤル収納部形成部105Bの側から、装着脚用貫通孔108cのダイヤル収納部形成部105Bの側の縁を係止している装着脚500cの係止爪500cnの係止と、装着脚用貫通孔118cのダイヤル収納部形成部105Bの側の縁を係止している装着脚510cの係止爪510cnの係止を外し、クリック用板バネ500をダイヤル収納部形成部105Bの側から板バネ基部用スペース108a側に向けて押すことにより、簡単に行える。
つまり、クリック用板バネ500の板バネ取り付け部108からの取り外しは、ダイヤル収納部の側からは簡単に行えるが、ダイヤル収納部の側からでなければ、板バネ取り付け部108に装着されたクリック用板バネ500の係止爪500cnと係止爪510cnの係止を取り外すことが出来ないので、施錠状態にあるダイヤル錠10からは、クリック用板バネ500を取り外すことが出来ないことになる。
図6は、クリック用板バネ500を装着した錠本体下部100Bの拡大図である。
図6(a)、図6(b)、図6(c)はそれぞれ、クリック用板バネ500を装着した錠本体下部100Bの平面図、正面図、右前上方から見た斜視図である。
また、図6(d)は、クリック用板バネ500を装着した錠本体下部100Bの、図2に示したA−Aの位置での断面を右前上方から見た図であり、図6(e)は、クリック用板バネ500を装着した錠本体下部100Bの同じA−Aの位置での断面を、少し異なる右前上方から見た図である。
図3に示した様に、クリック脚用貫通孔の前壁と後壁の前後方向の間隔が、ダイヤル収納部形成部105Bに近い程、広くなっていることで、クリック用板バネ500は、板バネとしての効果を発揮しやすくなっている。
つまり、ダイヤル部材の回転の向きに応じて、クリック用板バネ500のクリック脚は、回転に逆らわずに傾斜しやすくなっている。
ダイヤル部材の外周側面には、後述する図11に示す様に、ダイヤル表示面、クリック用溝およびそのどちらでもない部分があり、ダイヤル部材の外周側面は、凹部および凸部を有する曲面となっている。
ダイヤル部材の回転に伴い、ダイヤル部材の外周側面の凸部にクリック脚が当接すると、クリック脚はダイヤル部材の回転方向の力を受けて傾斜し、クリック脚の近傍を凸部が通過して、凹部がクリック脚の近傍に来ると、凸部とクリック脚の当接が外れ、クリック用板バネ500が有する復元能に基づき、クリック脚は傾斜前の位置に戻る。
ダイヤル部材は、複数の凸部と複数の凹部を有しており、クリック脚は凸部が来るたびに傾斜し、凹部が来るたびに傾斜前の位置に復位する。これにより、ダイヤル部材の回転に伴うクリック感が生ずる。
図7は、錠本体上部100Aを様々な方向から見た図である。
図7(a)〜図7(g)に示す様に、錠本体上部100Aは、係止部材取付孔形成溝101A、係止部材取付孔形成溝111A、錠本体軸孔形成溝102A、錠本体軸孔形成溝112A、位置決めガイド用切欠部103、係止用通路形成溝104A、 係止用通路形成溝114A、ダイヤル収納部形成部105A、スライド用係合凸部106A、スライド用係合凸部116A、スライド用係合凹部107A、スライド用係合凹部117Aおよび錠本体下部100Bに対向する面100SAを備えている。
なお、係止用通路形成溝104Aと係止用通路形成溝114Aは、係止部材をダイヤル部材で係止する為の係止部材用の通路を形成する為の溝である。
図8は、上下を反転させた錠本体上部100Aを拡大して描いた斜視図である。
図8(a)は、図7(a)〜図7(g)に示す錠本体上部100Aの正面側(前面側)と背面側(後面側)は入れ替えずに、左側面側と右側面側を入れ替えて、上面側と底面側(下面側)を反転させて裏返しにした状態のものを、右前上方から見た図である。
図8(b)は、図7(a)〜図7(g)に示す錠本体上部100Aの正面側(前面側)と背面側(後面側)は入れ替えずに、左側面側と右側面側を入れ替えて、上面側と底面側(下面側)を反転させて裏返しにした状態のものを、左後上方から見た図である。
図9は、錠本体上部100Aと錠本体下部100Bをスライド式に組み立てる手順を示す図である。
図9(a1)は、組み立て手順の第一段階として、錠本体上部100Aと錠本体下部100Bの前後方向の向きを同じにし、左右の端の位置を揃え、錠本体下部100Bよりも錠本体上部100Aを少し前方の上方に位置させた状態を左側面側から見た図である。
図9(a2)は、組み立て手順の第二段階として、錠本体上部100Aの錠本体下部100Bに対向する面100SAと錠本体下部100Bの錠本体上部100Aに対向する面100SBを合わせた状態を左側面側から見た図である。
図9(a3)は、組み立て手順の第三段階として、錠本体下部100Bのスライド用係合凹部117Bに、錠本体上部100Aのスライド用係合凸部116Aをスライドさせながら挿入している状態を左側面側から見た図である。
また、図9(a3)は、錠本体上部100Aのスライド用係合凹部117Aに、錠本体下部100Bのスライド用係合凸部116Bをスライドさせながら挿入している状態を左側面側から見た図でもある。
図9(a4)は、組み立て手順の第四段階として、錠本体上部100Aのスライド用係合凸部116Aと錠本体下部100Bのスライド用係合凹部117Bを係合させて、錠本体上部100Aと錠本体下部100Bにより錠本体100の形成を完了した状態を、左側面側から見た図である。
また、図9(a4)は、錠本体上部100Aのスライド用係合凹部117Aと錠本体下部100Bのスライド用係合凸部116Bを係合させて、錠本体上部100Aと錠本体下部100Bにより錠本体100の形成を完了した状態を、左側面側から見た図でもある。
また、図9(b1)および図9(c1)は、図9(a1)と同じ組み立て手順の第一段階をそれぞれ、正面側(前面側)および右側面側から見た図である。
また、図9(b2)、図9(c2)および図9(d2)は、図9(a2)と同じ組み立て手順の第二段階をそれぞれ、正面側(前面側)、右側面側および左後上方から見た図である。
また、図9(b3)および図9(c3)は、図9(a3)と同じ組み立て手順の第三段階をそれぞれ、正面側(前面側)および右側面側から見た図である。
つまり、図9(c3)は、組み立て手順の第三段階として、錠本体下部100Bのスライド用係合凹部107Bに、錠本体上部100Aのスライド用係合凸部106Aをスライドさせながら挿入している状態を右側面側から見た図である。
また、図9(c3)は、錠本体上部100Aのスライド用係合凹部107Aに、錠本体下部100Bのスライド用係合凸部106Bをスライドさせながら挿入している状態を右側面側から見た図でもある。
また、図9(b4)、図9(c4)および図9(d4)は、図9(a4)と同じ組み立て手順の第四段階をそれぞれ、正面側(前面側)、右側面側および左後上方から見た図である。
つまり、図9(c4)は、組み立て手順の第四段階として、錠本体上部100Aのスライド用係合凸部106Aと錠本体下部100Bのスライド用係合凹部107Bを係合させて、錠本体上部100Aと錠本体下部100Bにより錠本体100の形成を完了した状態を、右側面側から見た図である。
また、図9(c4)は、錠本体上部100Aのスライド用係合凹部107Aと錠本体下部100Bのスライド用係合凸部106Bを係合させて、錠本体上部100Aと錠本体下部100Bにより錠本体100の形成を完了した状態を、右側面側から見た図でもある。
図9(a4)、図9(b4)、図9(c4)および図9(d4)に示す様に、錠本体上部100Aと錠本体下部100Bにより完成した錠本体100は、係止部材取付孔101、係止部材取付孔111、錠本体軸孔102、錠本体軸孔112、係止用通路104および係止用通路114を備えている。
なお、係止部材取付孔101は、係止部材取付孔形成溝101Aと係止部材取付孔形成溝101Bが合わさって形成され、係止部材取付孔111は、係止部材取付孔形成溝111Aと係止部材取付孔形成溝111Bが合わさって形成され、錠本体軸孔102は、錠本体軸孔形成溝102Aと錠本体軸孔形成溝102Bが合わさって形成され、錠本体軸孔112は、錠本体軸孔形成溝112Aと錠本体軸孔形成溝112Bが合わさって形成され、
係止用通路104は、係止用通路形成溝104Aと係止用通路形成溝104Bが合わさって形成され、係止用通路114は、係止用通路形成溝114Aと係止用通路形成溝114Bが合わさって形成され、ダイヤル収納部105は、ダイヤル収納部形成部105Aとダイヤル収納部形成部105Bが合わさって形成されるが、係止部材取付孔101とダイヤル収納部105の符号による図示は省略している。
図9(c4)および図9(d4)に示すように、錠本体上部100Aと錠本体下部100Bから成る錠本体100は、係止部材取付孔101および係止部材取付孔111を備えている。図9(c4)および図9(d4)に示す例では、係止部材取付孔101および係止部材取付孔111は一つの孔となり、錠本体100のダイヤル収納部から左後外側面にかけて錠本体100を貫通しており、係止部材取付孔101の錠本体のダイヤル収納部への開口部は、係止部材取付孔111の錠本体の左後外側面への開口部より大きくなっている。
図10は、係止部材400を示す図である。
図10(a)は係止部材400の平面図であり、図10(b)は係止部材400を右前上方から見た斜視図である。
係止部材400は、変形能を有するプラスチック、ゴム、金属などで形成されており、図1および図10に示す様に形状を変化させることが可能である。
図10(a)および図10(b)に示す様に、係止部材400は、先端部401、後端部(不通過径大部)402および係止用凸部403を備えている。
先端部401は、錠本体100に係止部材400を取り付ける為に、係止部材400を係止部材取付孔101および係止部材取付孔111に挿入する際に先端とする部分である。
また、先端部401は、施錠の為に、係止部材400を係止用通路104および係止用通路114に挿入する際に先端とする部分でもある。
また、図10(a)および図10(b)に示す様に、係止部材400は、先端部401とは反対側の一端に、後端部(不通過径大部)402を有している。
後端部(不通過径大部)402は、係止部材取付孔101の中に入ることが出来るが、係止部材取付孔111を通過できない大きさとなっている。
また、係止用凸部403は、係止部材400の長手方向に、等間隔に複数個並ぶように設けられている。
図11は、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210、ダイヤル部材220を様々な方向から見た図である。
図11(a1)〜図11(a4)は順に、ダイヤル部材200の左側面図、正面図(前面図)、右側面図、右前上方から見た斜視図である。
図11(b1)〜図11(b7)は順に、ダイヤル部材210の平面図(上面図)、左側面図、正面図(前面図)、右側面図、右前上方から見た斜視図、底面図(下面図)、左後上方から見た斜視図である。
図11(c1)〜図11(c4)は順に、ダイヤル部材220の左側面図、正面図(前面図)、右側面図、右前上方から見た斜視図である。
図11(a1)〜図11(a4)に示す様に、ダイヤル部材200は、ダイヤル表示面201、ダイヤル軸孔202、クリック用溝203および係止部材通過用の切欠部204を備えている。
図11(b1)〜図11(b7)に示す様に、ダイヤル部材210は、ダイヤル表示面211、ダイヤル軸孔212、クリック用溝213および係止部材通過用の切欠部214を備えている。
図11(c1)〜図11(c4)に示す様に、ダイヤル部材220は、ダイヤル表示面221、ダイヤル軸孔222、クリック用溝223および係止部材通過用の切欠部224を備えている。
切欠部204、切欠部214、切欠部224は、係止部材通過用の切欠部であり、後述する軸部材300の係止部材用溝304と合わさって、孔を形成することにより、その孔の中を、係止用凸部403を通過させることが可能となる部位である。
ダイヤル表示面201、ダイヤル表示面211、ダイヤル表示面221は、ダイヤル部材の回転位置の目印となり、解錠の為の切欠部がどの位置にあるのかを、ダイヤル錠の外方から認識可能とする部位である。
図12は、軸部材300を様々な方向から見た図である。
図12(a)、図12(b)、図12(c)、図12(d)、図12(e)、図12(f)は順に、軸部材300の平面図(上面図)、左側面図、正面図(前面図)、右側面図、背面図(後面図)および底面図(下面図)である。
図12(g)は、図12(c)に示したC−Cの位置での断面を右側面側から見た図である。
図12(h)は、図12(c)に示したD−Dの位置での断面を上方から見た図である。
図12(a)〜図12(g)に示す様に、軸部材300は、軸先端部301、軸後端部302、位置決めガイド303および係止部材用溝304を備えている。
軸部材300は、錠本体100にダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を回転可能に取り付ける為の部材であり、その側面に係止部材用溝304と位置決めガイド303を備えている。錠本体100にダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を装填してから錠本体100の外部から軸部材300を挿入して組み立てた状態において、施錠の為に外部から、係止部材400を挿入する為の軸部材側の通路となるのが、係止部材用溝304である。軸部材300を錠本体100に挿入して組み立てた際に、係止部材400が係止の為に挿入される錠本体100側の通路と、軸部材300側の通路である係止部材用溝304が、つながった孔または穴を形成し、互いの位置関係がずれないようにする為の突起が、位置決めガイド303である。つまり、位置決めガイド303は、軸部材300が錠本体100に対して回転しないようにする為の突起物であり、錠本体100に対する周方向の位置を定める為のガイドである。
また、錠本体100にダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を回転可能に取り付ける際、軸部材300を錠本体100に挿入する為の孔である錠本体軸孔102および錠本体軸孔112を、軸部材300が挿入方向に抜け出てしまうのを防ぐ為の突起としての効果も、軸部材300の位置決めガイド303は併せ持っている。
図13は、錠本体100を拡大して描いた斜視図である。
なお、錠本体100は、錠本体上部100Aと錠本体下部100Bから、図9に示した手順で形成することが可能である。
図13(a)は、錠本体100を右前やや上方から見た図であり、図13(b)は、図9(d4)を拡大した図である。
図9(a4)、図9(c4)、図9(d4)、図13(a)および図13(b)に示すように、錠本体100は、係止部材取付孔101、係止部材取付孔111、錠本体軸孔102、錠本体軸孔112、係止用通路104および係止用通路114を備えている。
係止部材取付孔101は、錠本体上部100Aの係止部材取付孔形成溝101Aと、錠本体下部100Bの係止部材取付孔形成溝101Bから形成され、係止部材取付孔111は、錠本体上部100Aの係止部材取付孔形成溝111Aと、錠本体下部100Bの係止部材取付孔形成溝111Bから形成され、錠本体軸孔102は、錠本体上部100Aの錠本体軸孔形成溝102Aと、錠本体下部100Bの錠本体軸孔形成溝102Bから形成され、錠本体軸孔112は、錠本体上部100Aの錠本体軸孔形成溝112Aと、錠本体下部100Bの錠本体軸孔形成溝112Bから形成され、係止用通路104は、錠本体上部100Aの係止用通路形成溝104Aと、錠本体下部100Bの係止用通路形成溝104Bから形成され、係止用通路114は、錠本体上部100Aの係止用通路形成溝114Aと、錠本体下部100Bの係止用通路形成溝114Bから形成される。
また、錠本体100は、ダイヤル収納部形成部105Aとダイヤル収納部形成部105Bとから形成されるダイヤル収納部105も備えている。
以下に、ダイヤル錠10を組み立てて、施錠状態にする手順を述べる。
まず、図9に示した手順で、錠本体上部100Aと錠本体下部100Bから錠本体100を形成する。
次に、図9(a4)、図9(b4)、図9(c4)、図9(d4)、図13(a)および図13(b)に示した錠本体100に係止部材400を取り付ける手順を述べる。
第一段階として、ダイヤル収納部形成部105Aおよびダイヤル収納部形成部105Bから形成されるダイヤル収納部の側から、先端部401を、係止部材取付孔101に挿入する。
第二段階として、係止部材取付孔101と係止部材取付孔111は、連続しており、全体として1つの孔を形成しているので、先端部401を、引き続いて、係止部材取付孔111に挿入する。
第三段階として、先端部401を、係止部材取付孔111が開口する錠本体100の左後外側面から脱出させる。
第四段階として、後端部(不通過径大部)402が、完全に係止部材取付孔101の中に納まる様に、係止部材取付孔111が開口する錠本体100の左後外側面から脱出した係止部材400の先端部401の側を引っ張る。
以上の手順で、錠本体100に係止部材400を取り付けることが可能である。
なお、係止部材取付孔111の錠本体100の外側面の側の縁が形成する外側の口の口径は、係止部材取付孔101のダイヤル収納部の側の縁が形成する内側の口の口径よりも小さくなっており、後端部(不通過径大部)402は、係止部材取付孔101の中に入ることは出来るが、係止部材取付孔111を通過することは出来なくなっている。
次に、係止部材400を取り付けられた錠本体100に、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を、軸部材300を用いて取り付ける手順を述べる。
第一段階として、ダイヤル収納部形成部105Aおよびダイヤル収納部形成部105Bから形成されるダイヤル収納部に、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を装填する。
第二段階として、錠本体100の右外側面の側から、軸部材300の軸先端部301を、錠本体軸孔102、ダイヤル軸孔202、ダイヤル軸孔212、ダイヤル軸孔222、錠本体軸孔112の順に差し込む。
第三段階として、軸部材300の位置決めガイド303を、錠本体上部100Aの位置決めガイド用切欠部103に差し込む。
以上の手順で、錠本体100にダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を、軸部材300を用いて取り付けることが可能である。
これにより、係止用通路104、係止部材用溝304と係止用通路114は、係止部材400用の一つの通路を形成する様に配置される。
つまり、係止用通路104と係止部材用溝304、係止用通路114と係止部材用溝304は、それぞれの互いの一部が対向する様に配置される。
ここで、クリック用板バネ500の錠本体下部100Bに対する取り付けは、錠本体上部100Aと錠本体下部100Bをスライド式に組み立てて、錠本体100を形成する前でも後でも構わないし、錠本体100に係止部材400を取り付けた後でも構わないし、錠本体100に、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を、軸部材300を用いて取り付けた後でも構わない。
次に、係止部材400を、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210あるいはダイヤル部材220で係止して施錠する手順を述べる。
第一段階として、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を解錠回転位置に回転させる。
つまり、係止部材通過用の切欠部204と係止部材用溝304、係止部材通過用の切欠部214と係止部材用溝304、係止部材通過用の切欠部224と係止部材用溝304が、それぞれ対向して、それぞれ1つの孔を形成するように、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を回転させる。
第二段階として、係止用通路104、係止部材用溝304、係止部材通過用の切欠部204、係止部材通過用の切欠部214、係止部材通過用の切欠部224および係止用通路114で形成される係止部材用の通路に、係止用凸部403が係止部材通過用の切欠部204、係止部材通過用の切欠部214および係止部材通過用の切欠部224と対向するようにして、係止部材400を先端部401の側から挿入する。
第三段階として、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220
の内の少なくとも1つを回転させて、施錠回転位置にする。
以上の手順により、ダイヤル錠10は、構成部材である錠本体上部100A、錠本体下部100B、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210、ダイヤル部材220、軸部材300、係止部材400およびクリック用板バネ500から組み立てて施錠することが可能である。
逆に、施錠状態にあるダイヤル錠10を分解する手順を述べる。
第一段階として、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を解錠回転位置に回転させる。
つまり、係止部材通過用の切欠部204と係止部材用溝304、係止部材通過用の切欠部214と係止部材用溝304、係止部材通過用の切欠部224と係止部材用溝304が、それぞれ対向して、それぞれ1つの孔を形成するように、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を回転させる。
第二段階として、係止用通路104、係止部材用溝304、係止部材通過用の切欠部204、係止部材通過用の切欠部214、係止部材通過用の切欠部224および係止用通路114で形成される係止部材用の通路から、係止部材400を抜去する。
第三段階として、錠本体100の左外側面の側から、軸部材300の軸先端部301を、錠本体100の右外側面の側に向けて押すことにより、軸部材300を、錠本体軸孔112、ダイヤル軸孔222、ダイヤル軸孔212、ダイヤル軸孔202および錠本体軸孔102から押し出す。
あるいは、第三段階として、錠本体100の左外側面の側から、軸部材300の軸先端部301を、錠本体100の右外側面の側に向けて押すことにより、軸部材300の軸後端部302側の一部を、錠本体100の右外側面の側の錠本体軸孔102から押し出した後、軸部材300の軸後端部302側の脱出した一部を引っ張り、軸部材300を、錠本体軸孔112、ダイヤル軸孔222、ダイヤル軸孔212、ダイヤル軸孔202および錠本体軸孔102から抜き出す。
第四段階として、ダイヤル収納部形成部105Aおよびダイヤル収納部形成部105Bから形成されるダイヤル収納部から、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を取り出す。
第五段階として、係止部材400が係止部材取付孔111から錠本体100の外部に脱出している部分を、係止部材取付孔111の中に押し込むことにより、係止部材400を、係止部材取付孔111および係止部材取付孔101からから押し出す。
あるいは、第五段階として、係止部材400が係止部材取付孔111から錠本体100の外部に脱出している部分を、係止部材取付孔111の中に押し込むことにより、係止部材400の後端部(不通過径大部)402側を、係止部材取付孔101内から、ダイヤル収納部形成部105Aおよびダイヤル収納部形成部105Bから形成されるダイヤル収納部に脱出させた後、係止部材400の後端部(不通過径大部)402側の脱出した一部を引っ張り、係止部材400を、係止部材取付孔111および係止部材取付孔101から抜き出す。
第六段階として、錠本体上部100Aを錠本体下部100Bに対して正面側に、即ち、錠本体下部100Bを錠本体上部100Aに対して背面側にスライドさせて、互いの係合を解除し、錠本体100を錠本体上部100Aと錠本体下部100Bに分解する。
第七段階として、クリック用板バネ500の錠本体下部100Bに対する、係止爪500cnおよび係止爪510cnによる係止を外し、錠本体下部100Bからクリック用板バネ500を取り外す。
なお、錠本体下部100Bからクリック用板バネ500を取り外す手順は、第四段階のダイヤル収納部から、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を取り出した後でも可能であり、第五段階の錠本体100から、係止部材400を取り外した後でも可能である。


以上の手順により、ダイヤル錠10は、施錠状態から、構成部材である錠本体上部100A、錠本体下部100B、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210、ダイヤル部材220、軸部材300、係止部材400およびクリック用板バネ500に分解することが可能である。
図14は、図1に示したダイヤル錠10から係止部材400を取り除き、全てのダイヤル部材を解錠位置に合わせた状態を示す図である。
図14(a)は、図1に示したダイヤル錠10の内部の状態が分かりやすくなる様に、ダイヤル錠10から係止部材400を取り除き、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を全て解錠回転位置に合わせた状態の正面図である。
図14(b)は、図14(a)の状態のE−E断面を上方から見た図である。
図14(c)は、図14(a)の状態のE−E断面を右前上方から見た斜視図である。
図14(d)は、図14(a)の状態のE−E断面を右上方から見た斜視図である。
なお、図14(a)〜図14(d)は、図1に比べて拡大した図となっている。
図11(a1)〜図11(a4)に示す様に、ダイヤル部材200は、外周側面にダイヤル表示面201を6つ備えている。
図11(a1)〜図11(a4)には、全てのダイヤル表示面201に表記されている表示内容を示してはいないが、正面から底面、背面、上面、正面と順に一周して見た場合、6つのダイヤル表示面201には、正面側から、順に、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」と表記されている。
なお、図11(a1)〜図11(a4)に示す様に、ダイヤル部材200は、「0」と表記されたダイヤル表示面201の側に、ダイヤル軸孔202とつながる様に、係止部材通過用の切欠部204を有している。
係止部材通過用の切欠部204は、軸部材300の係止部材用溝304と共に、係止部材400の通路を形成する為の溝である。
図11(b1)〜図11(b7)に示す様に、ダイヤル部材210は、外周側面にダイヤル表示面211を6つ備えている。
図11(b1)〜図11(b7)に示す様に、正面から底面、背面、上面、正面と順に一周して見た場合、6つのダイヤル表示面211には、正面側から、順に、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」と表記されている。
なお、図11(b1)〜図11(b7)に示す様に、ダイヤル部材210は、「0」と表記されたダイヤル表示面211の側に、ダイヤル軸孔212とつながる様に、係止部材通過用の切欠部214を有している。
係止部材通過用の切欠部214は、軸部材300の係止部材用溝304と共に、係止部材400の通路を形成する為の溝である。
図11(c1)〜図11(c4)に示す様に、ダイヤル部材220は、外周側面にダイヤル表示面221を6つ備えている。
図11(c1)〜図11(c4)には、全てのダイヤル表示面221に表記されている表示内容を示してはいないが、正面から底面、背面、上面、正面と順に一周して見た場合、6つのダイヤル表示面221には、正面側から、順に、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」と表記されている。
なお、図11(c1)〜図11(c4)に示す様に、ダイヤル部材220は、「0」と表記されたダイヤル表示面221の側に、ダイヤル軸孔222とつながる様に、係止部材通過用の切欠部224を有している。
係止部材通過用の切欠部224は、軸部材300の係止部材用溝304と共に、係止部材400の通路を形成する為の溝である。
図1に示したダイヤル錠10のダイヤル部材200を、軸部材300を軸として回転させて、「3」と表記されたダイヤル表示面201を正面に持って来て、図14(a)に示す状態にすると、「0」と表記されたダイヤル表示面201および係止部材通過用の切欠部204は、ダイヤル錠10の背面側に位置することになる。
これにより、係止部材通過用の切欠部204と係止部材用溝304は合わさって、係止用凸部403が通過可能な孔が形成される。
同様にして、ダイヤル部材210を、軸部材300を軸として回転させて、「3」と表記されたダイヤル表示面211を正面に持って来て、図14(a)に示す状態にすると、「0」と表記されたダイヤル表示面211および係止部材通過用の切欠部214は、ダイヤル錠10の背面側に位置することになる。
これにより、係止部材通過用の切欠部214と係止部材用溝304は合わさって、係止用凸部403が通過可能な孔が形成される。
同様にして、ダイヤル部材220を、軸部材300を軸として回転させて、「3」と表記されたダイヤル表示面221を正面に持って来て、図14(a)に示す状態にすると、「0」と表記されたダイヤル表示面221および係止部材通過用の切欠部224は、ダイヤル錠10の背面側に位置することになる。
これにより、係止部材通過用の切欠部224と係止部材用溝304は合わさって、係止用凸部403が通過可能な孔が形成される。
上記のようにして、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210、ダイヤル部材220を回転させて、「3」と表記されたダイヤル表示面201、「3」と表記されたダイヤル表示面211、「3」と表記されたダイヤル表示面221を、ダイヤル錠10の正面側に並べた状態が、図14(a)である。
図1に示したダイヤル錠10のダイヤル部材200、ダイヤル部材210、ダイヤル部材220を、図14(a)の状態にすると、係止部材400を除いた内部状態は、図14(b)、図14(c)および図14(d)に示す状態となり、係止部材400の係止用凸部403のダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220の回転軸方向への移動が可能となる。
つまり、係止用凸部403を係止するダイヤル部材がなくなる為、錠本体と軸部材とダイヤル部材から成る施錠部に対する係止部材400の先端部401および係止用凸部403の挿入および抜去が可能となり、ダイヤル錠10は解錠状態となる。
図15は、図1に示したダイヤル錠10から係止部材400を取り除き、全てのダイヤル部材を施錠位置に合わせた状態を示す図である。
図15(a)は、図1に示したダイヤル錠10の内部の状態が分かりやすくなる様に、ダイヤル錠10から係止部材400を取り除き、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を全て施錠回転位置に合わせた状態の正面図である。
図15(b)は、図15(a)の状態のF−F断面を上方から見た図である。
図15(c)は、図15(a)の状態のF−F断面を右前上方から見た斜視図である。
図15(d)は、図15(a)の状態のF−F断面を右上方から見た斜視図である。
なお、図15(a)〜図15(d)は、図1に比べて拡大した図となっている。
図1に示したダイヤル錠10のダイヤル部材200を、軸部材300を軸として回転させて、「5」と表記されたダイヤル表示面201を正面に持って来て、図15(a)に示す状態にすると、「0」と表記されたダイヤル表示面201および係止部材通過用の切欠部204は、ダイヤル錠10の前下側に位置することになる。
これにより、係止部材通過用の切欠部204と係止部材用溝304は合わさらず、係止用凸部403が通過可能な孔は形成されない。
同様にして、ダイヤル部材210を、軸部材300を軸として回転させて、「1」と表記されたダイヤル表示面211を正面に持って来て、図15(a)に示す状態にすると、「0」と表記されたダイヤル表示面211および係止部材通過用の切欠部214は、ダイヤル錠10の前上側に位置することになる。
これにより、係止部材通過用の切欠部214と係止部材用溝304は合わさらず、係止用凸部403が通過可能な孔が形成されない。
同様にして、ダイヤル部材220を、軸部材300を軸として回転させて、「2」と表記されたダイヤル表示面221を正面に持って来て、図15(a)に示す状態にすると、「0」と表記されたダイヤル表示面221および係止部材通過用の切欠部224は、ダイヤル錠10の後上側に位置することになる。
これにより、係止部材通過用の切欠部224と係止部材用溝304は合わさらず、係止用凸部403が通過可能な孔が形成されない。
上記のようにして、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210、ダイヤル部材220を回転させて、「5」と表記されたダイヤル表示面201、「1」と表記されたダイヤル表示面211、「2」と表記されたダイヤル表示面221を、ダイヤル錠10の正面側に並べた状態が、図15(a)である。
図1に示したダイヤル錠10のダイヤル部材200、ダイヤル部材210、ダイヤル部材220を、図15(a)の状態にすると、係止部材400を除いた内部状態は、図15(b)、図15(c)および図15(d)に示す状態となり、係止部材400の係止用凸部403のダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220の回転軸方向への移動が不可能となる。
つまり、3つの異なる係止用凸部403が、それぞれ異なる3つのダイヤル部材の各ダイヤル軸孔の縁で係止される為、錠本体と軸部材とダイヤル部材から成る施錠部に対する係止部材400の先端部401および係止用凸部403の挿入および抜去が不可能となり、ダイヤル錠10は施錠状態となる。
例として挙げた図15においては、3つの全てのダイヤル部材が係止用凸部403を係止しているが、3つのダイヤル部材の内、少なくとも一つのダイヤル部材が係止用凸部403を係止していれば、施錠部に対する係止部材400の先端部401および係止用凸部403の挿入および抜去が不可能となり、ダイヤル錠10は施錠状態となる。
つまり、図11に示したダイヤル部材200、ダイヤル部材210およびダイヤル部材220を備えるダイヤル錠10の場合、ダイヤル錠10の正面側に、ダイヤル部材200の「3」と表記されたダイヤル表示面201、ダイヤル部材210の「3」と表記されたダイヤル表示面211、ダイヤル部材220の「3」と表記されたダイヤル表示面221が並んで配置される図14(a)に示す場合以外の、ダイヤル部材の回転位置の組み合わせは、施錠状態となる。
なお、ダイヤル錠10のダイヤル部材の数は3つであったが、実際の使用に際しては、ダイヤル錠のダイヤル部材の数は2つでも、4つ以上であっても構わない。用途に応じて決定すればよい。
また、ダイヤル錠10の各ダイヤル部材が備えるダイヤル表示面は6つであったが、各ダイヤル部材が備えるダイヤル表示面は、6つ未満でも、7つ以上でも構わない。
また、ダイヤル錠10の各ダイヤル部材が備える係止部材通過用の切欠部は、「0」と表記されたダイヤル表示面の側に存在していたが、他の表記がなされた側に存在しても構わない。
また、各ダイヤル部材が備えるダイヤル表示面の表記は、数字であったが、文字や絵や色などであっても構わない。
また、クリック用板バネ500は、クリック脚を3つ備えていたが、実際には、クリック用板バネを採用するダイヤル錠のダイヤル部材の数に応じて、クリック用板バネが備えるクリック脚の数を決めればよい。
また、クリック用板バネ500は、装着脚を2つ備えていたが、実際には、クリック用板バネを採用するダイヤル錠に対する装着状態に応じて、クリック用板バネが備える装着脚の数を決めればよい。
また、クリック用板バネ500の2つの装着脚の備える各々の前記係止爪は、互いに対向する向きに形成されているが、互いに離反する向きに形成しても構わない。
ダイヤル部材の所定の回転位置において、ダイヤル部材を節度停止させる為のクリック用板バネを、ダイヤル錠に採用することで、ダイヤル部材の回転に伴って、クリック用板バネのダイヤル部材への接触する力が変化し、ダイヤル部材の回転に伴う摩擦抵抗が複雑となる。
その結果、ダイヤル部材を回転させることによりダイヤル部材の解錠回転位置を触知することを困難とすることができる。
つまり、クリック用板バネには、不正開錠防止効果が存在し、ダイヤル錠においては重要な部材である。
本発明のクリック用板バネには、以下の(1)〜(4)の特徴がある。
(1)本発明のクリック用板バネは、一体としての形成が可能であり、接着や溶接やネジ留めなどの必要がなく、着脱が容易である。
(2)ダイヤル収納部と錠本体外側面の間の壁の厚みが4〜5mm程度さえあれば、本発明の板バネ取り付け部の作製は可能である。
(3)ダイヤル収納部と錠本体外側面の間の壁に対する、本発明のクリック用板バネの取り付けは、錠本体外側面から、ダイヤル収納部へ向けて、本発明の板バネ取り付け部に押し込むだけで可能である。
(4)本発明の板バネ取り付け部からの本発明のクリック用板バネの取り外しは、ダイヤル収納部の側からに限り、クリック用板バネが有する係止爪による錠本体への係止を外すだけで行える。
以上のように、本発明のクリック用板バネは、使用者本人がネジまわし等の専用の工具無しに着脱を簡単に行え、製作コストが安く、人件費を要しないので、組み立ておよび分解が可能なダイヤル錠に採用可能である。
また、本発明のクリック用板バネは、勿論、従来からの分解不可能なダイヤル錠に採用することも可能である。
また、本発明のクリック用板バネは、勿論、ダイヤル部材を有するダイヤル錠であり、ダイヤル収納部と錠本体外側面の間に、4〜5mm程度以上の厚みを持つ壁を有するダイヤル錠であれば、どのようなタイプのダイヤル錠にでも採用することが可能である。
本発明のクリック用板バネは、様々なダイヤル錠に採用が可能であり、使用者本人がドライバなどの専用の工具無しに着脱を簡単に行え、製作コストが安く、人件費を要しない為、組み立ておよび分解が可能なダイヤル錠に採用した場合、組み立ておよび分解が可能なダイヤル錠を、安価で提供できる可能性がある。
図1は、ダイヤル錠10を様々な方向から見た図である。 図2は、錠本体下部100Bを様々な方向から見た図である。 図3は、図2(a)に示したA−Aの位置とB−Bの位置における錠本体下部100Bの断面を、様々な方向から見た図である。 図4は、クリック用板バネ500を様々な方向から見た図である。 図5は、板バネ取り付け部108に対するクリック用板バネ500の装着手順を示す図である。 図6は、クリック用板バネ500を装着した錠本体下部100Bを示す図である。 図7は、錠本体上部100Aを様々な方向から見た図である。 図8は、上下を反転させた錠本体上部100Aの斜視図である。 図9は、錠本体上部100Aと錠本体下部100Bをスライド式に組み立てる手順を示す図である。 図10は、係止部材400を示す図である。 図11は、ダイヤル部材200、ダイヤル部材210、ダイヤル部材220を様々な方向から見た図である。 図12は、軸部材300を様々な方向から見た図である。 図13は、錠本体100を拡大して描いた斜視図である。 図14は、図1に示したダイヤル錠10から係止部材400を取り除き、全てのダイヤル部材を解錠位置に合わせた状態を示す図である。 図15は、図1に示したダイヤル錠10から係止部材400を取り除き、全てのダイヤル部材を施錠位置に合わせた状態を示す図である。
10 ダイヤル錠
100 錠本体
101 係止部材取付孔
102 錠本体軸孔
111 係止部材取付孔
112 錠本体軸孔
104 係止用通路
105 ダイヤル収納部
114 係止用通路
100A 錠本体上部
101A 係止部材取付孔形成溝
111A 係止部材取付孔形成溝
102A 錠本体軸孔形成溝
112A 錠本体軸孔形成溝
103 位置決めガイド用切欠部
104A 係止用通路形成溝:係止部材をダイヤル部材で係止する為の係止部材用の通路を形成する為の溝
114A 係止用通路形成溝:係止部材をダイヤル部材で係止する為の係止部材用の通路を形成する為の溝
105A ダイヤル収納部形成部
106A スライド用係合凸部
116A スライド用係合凸部
107A スライド用係合凹部
117A スライド用係合凹部
100SA 錠本体下部100Bに対向する面
100B 錠本体下部
101B 係止部材取付孔形成溝
111B 係止部材取付孔形成溝
102B 錠本体軸孔形成溝
112B 錠本体軸孔形成溝
104B 係止用通路形成溝:係止部材をダイヤル部材で係止する為の係止部材用の通路を形成する為の溝
114B 係止用通路形成溝:係止部材をダイヤル部材で係止する為の係止部材用の通路を形成する為の溝
105B ダイヤル収納部形成部
106B スライド用係合凸部
116B スライド用係合凸部
107B スライド用係合凹部
117B スライド用係合凹部
108 板バネ取り付け部
108a 板バネ基部用スペース
108b クリック脚用貫通孔
118b クリック脚用貫通孔
118ba 前壁
118bp 後壁
128b クリック脚用貫通孔
128bp 後壁
108c 装着脚用貫通孔
118c 装着脚用貫通孔
100SB 錠本体上部100Aに対向する面
200 ダイヤル部材
201 ダイヤル表示面:ダイヤルの回転位置の目印となる。
202 ダイヤル軸孔
203 クリック用溝
204 係止部材通過用の切欠部
210 ダイヤル部材
211 ダイヤル表示面:ダイヤルの回転位置の目印となる。
212 ダイヤル軸孔
213 クリック用溝
214 係止部材通過用の切欠部
220 ダイヤル部材
221 ダイヤル表示面:ダイヤルの回転位置の目印となる。
222 ダイヤル軸孔
223 クリック用溝
224 係止部材通過用の切欠部
300 軸部材
301 軸先端部
302 軸後端部
303 位置決めガイド
304 係止部材用溝
400 係止部材
401 先端部
402 後端部(不通過径大部)
403 係止用凸部
500 クリック用板バネ
500a 板バネ基部
500b クリック脚
510b クリック脚
520b クリック脚
500c 装着脚
500cn 係止爪
510c 装着脚
510cn 係止爪

Claims (7)

  1. 錠本体と、複数のダイヤル部材と、前記ダイヤル部材で係止されることにより施錠される長尺状の係止部材と、前記錠本体に着脱可能に装着されるクリック用板バネとを備えるダイヤル錠であって、
    前記錠本体は、前記ダイヤル部材を収納するための陥凹部であるダイヤル収納部と、板バネ取り付け部とを有し、
    前記クリック用板バネは、前記ダイヤル部材を所定の回転位置において節度停止させる為の部材であり、前記錠本体に係止するための係止爪を有し、前記板バネ取り付け部に対し、前記錠本体の外側面から、前記ダイヤル収納部に向けて差し込むことにより装着され、
    前記係止爪は、前記板バネ取り付け部に差し込まれた前記クリック用板バネを、前記錠本体に係止して装着するための突起であり、
    前記板バネ取り付け部に装着された前記クリック用板バネの前記板バネ取り付け部からの取り外しは、前記ダイヤル収納部から前記ダイヤル部材を取り外した状態において、前記ダイヤル収納部の側から、前記係止爪による前記錠本体に対する係止を外し、前記ダイヤル収納部の側から前記錠本体の前記外側面の側へ前記クリック用板バネを押し出すことにより可能であること
    を特徴とするダイヤル錠。
  2. 請求項1記載のダイヤル錠であって、
    前記ダイヤル部材は、所定の回転位置において節度停止する為のクリック用溝を有し、
    前記クリック用板バネは、変形能および復元能を有し、板バネ基部と、クリック脚と装着脚とから成り、前記ダイヤル部材を所定の回転位置において節度停止させる部材であり、
    前記板バネ取り付け部は、前記クリック用板バネを挿入して装着するためのスペースであり、板バネ基部用スペースと、クリック脚用貫通孔と、装着脚用貫通孔とを備え、
    前記板バネ基部用スペースは、板バネ基部を収納する為の溝状のスペースであり、前記錠本体の外側面の側に位置し、前記錠本体の外側面に前記クリック用板バネを挿入する為の挿入口を有し、
    前記クリック脚用貫通孔は、前記板バネ基部用スペースから、前記ダイヤル収納部に至る、クリック脚を挿入する為の貫通孔であり、
    前記装着脚用貫通孔は、前記板バネ基部用スペースから、前記ダイヤル収納部に至る、装着脚を挿入する為の貫通孔であり、
    前記クリック脚は、前記クリック用板バネの前記板バネ取り付け部への装着時に前記クリック用板バネを挿入する方向と同じ方向、または、ほぼ同じ方向に、前記板バネ基部から棒状あるいは板状に突出し、前記ダイヤル部材の節度停止を行う部位であり、前記クリック用板バネが前記板バネ取り付け部に装着された状態では、前記クリック脚の先端部が、前記板バネ取り付け部の前記貫通孔を貫通して、前記ダイヤル収納部の中に立設され、前記ダイヤル部材の所定の回転位置において、前記先端部が前記クリック用溝の中に位置することで前記ダイヤル部材の節度停止を行い、
    前記装着脚は、前記クリック用板バネの前記板バネ取り付け部への装着時に前記クリック用板バネを挿入する方向と同じ方向、または、ほぼ同じ方向に、前記板バネ基部から棒状あるいは板状に突出し、前記クリック用板バネを前記錠本体に装着する為の部位であり、挿入方向の先端部付近に、前記係止爪を備え、
    前記クリック用板バネの前記板バネ取り付け部への装着時における、前記装着脚用貫通孔への前記装着脚の挿入に伴い、前記係止爪が、前記装着脚用貫通孔の壁面に当たり、前記装着脚または前記板バネ基部が変形しなければならないように、前記クリック用板バネは構成されており、
    前記クリック用板バネの前記板バネ取り付け部への装着は、前記クリック用板バネを前記板バネ取り付け部に、前記錠本体の外側面の側から、前記ダイヤル収納部に向けて押し込みながら挿入することで、前記貫通孔への前記装着脚の挿入の進行に伴い、前記装着脚または前記板バネ基部の前記変形能により、前記係止爪が前記装着脚用貫通孔の壁面を乗り越え、前記装着脚または前記板バネ基部の前記復元能により、前記係止爪が前記装着脚用貫通孔の前記ダイヤル収納部の側の縁を係止することによりなされ、
    前記板バネ取り付け部に装着された前記クリック用板バネの前記板バネ取り付け部からの取り外しは、前記ダイヤル収納部から前記ダイヤル部材を取り外した状態において、前記ダイヤル収納部の側から、前記装着脚用貫通孔の前記ダイヤル収納部の側の縁に対する前記係止爪の係止を外し、前記ダイヤル収納部の側から前記挿入口へ前記クリック用板バネを押し出すことにより可能であること
    を特徴とするダイヤル錠。
  3. 請求項2記載のダイヤル錠であって、
    前記ダイヤル錠は、前記錠本体に支持される軸部材を備え、
    前記錠本体は、外部から前記軸部材が軸方向に挿入される錠本体軸孔または錠本体軸穴を有し、
    前記ダイヤル部材は、外部から前記軸部材が軸方向に挿入されるダイヤル軸孔を有し、
    前記ダイヤル部材は、前記軸部材を回転軸とし、
    前記ダイヤル部材は、前記ダイヤル収納部に収納後、前記軸部材を、前記錠本体の外側から、前記錠本体軸孔、前記ダイヤル軸孔、前記錠本体軸孔または前記錠本体軸穴の順に挿入することにより、前記錠本体に回転可能に取り付けられ、
    前記ダイヤル収納部からの前記ダイヤル部材の取り外しは、前記軸部材を前記錠本体と前記ダイヤル部材から抜去することによること
    を特徴とするダイヤル錠。
  4. 請求項2記載のダイヤル錠であって、
    前記ダイヤル収納部は、前記ダイヤル部材を出し入れする為のダイヤル部材装填口を有し、
    前記ダイヤル錠は、前記ダイヤル収納部に前記ダイヤル部材を収納後、前記ダイヤル部材装填口に蓋をして、前記ダイヤル収納部から前記ダイヤル部材を取り出せないようにする為のネジ式の副部材を備え、
    前記ネジ式の副部材は、前記ダイヤル部材装填口に対して、ネジ式に着脱が可能であり、
    前記ダイヤル収納部からの前記ダイヤル部材の取り外しは、前記ネジ式の副部材を前記ダイヤル部材装填口から取り外すことにより可能であること
    を特徴とするダイヤル錠。
  5. 請求項2記載のダイヤル錠であって、
    前記ダイヤル収納部は、前記ダイヤル部材を出し入れする為のダイヤル部材装填口を有し、
    前記ダイヤル錠は、前記ダイヤル収納部に前記ダイヤル部材を収納後、前記ダイヤル部材装填口に蓋をして、前記ダイヤル収納部から前記ダイヤル部材を取り出せないようにする為の差し込み式の副部材を備え、
    前記差し込み式の副部材は、前記ダイヤル部材装填口に対して、着脱が可能であり、
    前記ダイヤル収納部からの前記ダイヤル部材の取り外しは、前記差し込み式の副部材を前記ダイヤル部材装填口から取り外すことにより可能であること
    を特徴とするダイヤル錠。
  6. 請求項2記載のクリック用板バネであって、前記クリック用板バネは、前記ダイヤル部材を所定の回転位置において節度停止させる為のクリック用板バネ。
  7. 請求項2記載の板バネ取り付け部であって、前記板バネ取り付け部は、前記クリック用板バネを取り付ける為の板バネ取り付け部。


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