JP5230011B2 - 透明プラスチック基板 - Google Patents
透明プラスチック基板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5230011B2 JP5230011B2 JP2009147936A JP2009147936A JP5230011B2 JP 5230011 B2 JP5230011 B2 JP 5230011B2 JP 2009147936 A JP2009147936 A JP 2009147936A JP 2009147936 A JP2009147936 A JP 2009147936A JP 5230011 B2 JP5230011 B2 JP 5230011B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plastic substrate
- transparent plastic
- weight
- repeating unit
- copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Description
一方、照明・表示装置として、透明プラスチック基材からなるレンズアレイがある。レンズアレイは偏肉成形品であり、例えば、携帯電話の押しボタンは、厚肉部となる単レンズが複数個配列され、それが薄肉部で連結された形状を持っている。従来の透明プラスチック基材では使用環境温度によって、熱変形を受けて、明るさムラにつながるなどの問題があった(特許文献5)。
本発明は、耐熱性を有し、複屈折値が小さく、成形加工性、及び表面平滑性に優れる透明プラスチック基板を提供することを目的とする。具体的には、液晶タッチパネル用プラスチック基板、透明導電性基板、レンズアレイを提供することを目的とする。
本発明は、特定のアクリル系共重合体からなる透明プラスチック基板が、耐熱性を有し、複屈折値が小さく、成形加工時の熱安定性に優れ、成形加工性、及び表面平滑性に優れることを見出しなされたものである。
[1]下記式(1)で表されるメタクリレート単量体由来の繰り返し単位:10〜70重量%、下記式(2)で表されるビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位:5〜40重量%、及び下記式(3)又は下記式(4)で表される環状酸無水物繰り返し単位:20〜50重量%を含有し、さらに、下記式(5)で表される芳香族基を有するメタクリレート単量体由来の繰り返し単位:0.1〜5重量%を含有する共重合体であって、ビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位の含有量(A)と環状酸無水物繰り返し単位の含有量(B)のモル比(B/A)が、1より大きく、10以下の範囲にあり、且つ、該共重合体100重量部に対して残存する単量体の合計が0.5重量部以下である共重合体からなる透明プラスチック基板。
(式中:R 1 は、水素、直鎖状または分岐状の炭素数1〜12のアルキル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基を表す。)
(式中:R 2 、R 3 は、それぞれ同一でも、異なっていても良く、水素、ハロゲン、水酸基、アルコキシ基、ニトロ基、直鎖状または分岐状の炭素数1〜12のアルキル基を表す。lは1〜3の整数を示す。)
(式中:R 5 〜R 8 は、それぞれ同一でも、異なっていても良く、水素、直鎖状または分岐状の炭素数1〜12のアルキル基を表す。)
(式中:R 4 は、水素、ハロゲン、水酸基、アルコキシ基、ニトロ基、直鎖状または分岐状の炭素数1〜12のアルキル基を表す。mは1〜3の整数、nは0〜2の整数を示す。)
[2]共重合体が、GPC測定法による重量平均分子量で10,000〜400,000、分子量分布で1.8〜3.0の範囲にあることを特徴とする[1]に記載の透明プラスチック基板。
[3]共重合体が、メタクリレート単量体由来の繰り返し単位がメタクリル酸メチル、ビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位がスチレン、環状酸無水物繰り返し単位が無水マレイン酸、芳香族基を有するメタクリレート単量体由来の繰り返し単位がメタクリル酸ベンジルからそれぞれ誘導される共重合体よりなることを特徴とする[1]〜[2]のいずれかに記載の透明プラスチック基板。
[4][1]〜[3]のいずれかに記載の透明プラスチック基板からなる液晶タッチパネル用プラスチック基板。
[5][1]〜[3]のいずれかに記載の透明プラスチック基板の少なくとも片面に直接スズ添加酸化インジウム膜が積層された透明導電性基板。
[6][1]〜[3]のいずれかに記載の透明プラスチック基板の少なくとも片面に直接酸化亜鉛系透明導電膜が積層された透明導電膜導電性基板。
[7][1]〜[3]のいずれかに記載の透明プラスチック基板からなるレンズアレイ。
に関する。
本発明の透明プラスチック基板を得るのに好ましいアクリル系共重合体は、
下記式(1)で表されるメタクリレート単量体由来の繰り返し単位:10〜70重量%、下記式(2)で表されるビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位:5〜40重量%、及び下記式(3)又は下記式(4)で表される環状酸無水物繰り返し単位:20〜50重量%を含有する共重合体であって、ビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位の含有量(A)と環状酸無水物繰り返し単位の含有量(B)のモル比(B/A)が、1より大きく、10以下の範囲にあり、且つ、該共重合体100重量部に対して残存する単量体の合計が0.5重量部以下であるアクリル系共重合体である。
これらメタクリル酸エステルのうち、アルキル基の炭素数が1〜7であるメタクリル酸アルキルエステルが好ましく、得られたアクリル系共重合体の耐熱性や透明性が優れることから、メタクリル酸メチルが特に好ましい。
式(2)で表される繰り返し単位は、芳香族ビニル単量体から誘導される。使用される単量体としては、例えば、スチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、2−メチル−4−クロロスチレン、2,4,6−トリメチルスチレン、α―メチルスチレン、cis−β−メチルスチレン、trans−β−メチルスチレン、4−メチル−α−メチルスチレン、4−フルオロ−α−メチルスチレン、4−クロロ−α−メチルスチレン、4−ブロモ−α−メチルスチレン、4−t−ブチルスチレン、2−フルオロスチレン、3−フルオロスチレン、4−フルオロスチレン、2,4−ジフルオロスチレン、2−クロロスチレン、3−クロロスチレン、4−クロロスチレン、2,4−ジクロロスチレン、2,6−ジクロロスチレン、2−ブロモスチレン、3−ブロモスチレン、4−ブロモスチレン、2,4−ジブロモスチレン、α−ブロモスチレン、β−ブロモスチレン、2−ヒドロキシスチレン、4−ヒドロキシスチレンなどが挙げられる。これらの芳香族ビニル単量体は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
これらの単量体のうち、共重合が容易なことから、スチレン、α−メチルスチレンが好ましい。
式(3)で表される環状酸無水物繰り返し単位は、無置換及び/又は置換無水マレイン酸から誘導される。使用される単量体としては、例えば、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、ジメチル無水マレイン酸、ジクロロ無水マレイン酸、ブロモ無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイン酸、フェニル無水マレイン酸、ジフェニル無水マレイン酸などが挙げられる。これらの単量体のうち、共重合が容易なことから、無水マレイン酸が好ましい。
また、式(4)で表される環状酸無水物繰り返し単位は、後述する繰り返し単位間での縮合環化反応により誘導され、例えば、無水グルタル酸などが挙げられる。
ここで、加水分解率(モル%)は、{1−(加水分解後の環状酸無水物量(モル))/加水分解前の環状酸無水物量(モル)}×100で求められる。
式(5)で表される繰り返し単位は、芳香族基を有するメタクリレート単量体から誘導される。使用される単量体としては、例えば、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸1−フェニルエチルなどが挙げられる。これらの単量体は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの単量体のうち、メタクリル酸ベンジルが特に好ましい。
式(5)で示される繰り返し単位の含有割合は、本発明の効果である光学的特性(特に、光弾性係数を極小化する)を発現させる上で、0.1〜5質量%、好ましくは0.1〜4質量%、より好ましくは0.1〜3質量%である。
本発明のアクリル系共重合体のGPC測定法によるPMMA換算の重量平均分子量(Mw)は、10,000〜400,000、好ましくは40,000〜300,000、より好ましくは70,000〜200,000であり、その分子量分布(Mw/Mn)は1.8〜3.0、好ましくは1.8〜2.7、より好ましくは1.8〜2.5の範囲である。
本発明のアクリル系共重合体のガラス転移温度(Tg)は、樹脂組成で任意に制御できるが、産業上の応用性の観点から、好ましくは120℃以上に制御される。より好ましくは130℃以上、さらに好ましくは135℃以上に制御される。
本発明のアクリル系共重合体は、必要に応じて公知の色剤、紫外線吸収剤・酸化防止剤等の安定剤、各種添加剤を使用してもよい。例えば、無機充填剤、酸化鉄等の顔料、ステアリン酸、ベヘニン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、エチレンビスステアロアミド等の滑剤、離型剤、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル、パラフィン、有機ポリシロキサン、ミネラルオイル等の軟化剤・可塑剤、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、りん系熱安定剤等の酸化防止剤、ヒンダードアミン系光安定剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、難燃剤、帯電防止剤、有機繊維、ガラス繊維、炭素繊維、金属ウィスカ等の補強剤、着色剤、その他添加剤或いはこれらの混合物等が挙げられる。
添加剤の含有割合は、好ましくは0〜5質量%、より好ましくは0〜2質量%、さらに好ましくは0〜1質量%である。
本発明における透明プラスチック基板を製造する際、必要に応じて染料、顔料、ヒンダードフェノール系やリン酸塩等の熱安定剤、ベンゾトリアゾール系、2−ヒドロキシベンゾフェノン系、サリチル酸フェニルエステル系などの紫外線吸収剤、フタル酸エステル系、脂肪酸エステル系、トリメリット酸エステル系、リン酸エステル系、ポリエステル系などの可塑剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸のモノ、ジ、またはトリグリセリド系などの離型剤、高級脂肪酸エステル、ポリオレフィン系などの滑剤、ポリエーテル系、ポリエーテルエステル系、ポリエーテルエステルアミド系、アルキルスフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩などの帯電防止剤、リン系、リン/塩素系、リン/臭素系などの難燃剤、反射光のぎらつきを防止するためにメタクリル酸メチル/スチレン共重合体ビーズなどの有機系光拡散剤、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、タルクなどの無機系光拡散剤、補強剤として多段重合で得られるアクリル系ゴム等を使用してもよい。
これらの添加剤を配合するときには、公知の方法で実施しうる。例えば、単量体混合物にあらかじめ添加剤を溶解しておき重合する方法や、溶融状態、ビーズ状あるいはペレット状の樹脂に添加剤をミキサー等でドライブレンドし、押出し機を用いて混練、造粒する方法などが挙げられる。
好ましいプラスチック基板の厚さは、0.01〜10.0mmの範囲のフィルムまたはシートである。0.01〜10.0mmの範囲のフィルムまたはシートは、パネル加工時に変形しにくく取り扱いやすい。また、基板の荷重による変形も生じ難くなる。さらに好ましいプラスチック基板の厚さは0.1〜5.0mmの範囲である。
本発明における透明プラスチック基板であるフィルム、またはシートは耐熱性を有していることが好ましく、その耐熱性の指標として、温度90℃の雰囲気下で約1時間静置した際、そり・変形のないことが好ましい。
本発明における透明プラスチック基板であるフィルム、またはシートは透明性が必須であり、その透明性の指標として全光線透過率が80%以上、ヘイズ値が5%以下であることが好ましい。さらに好ましくは全光線透過率が85%以上、ヘイズ値が2%以下である。
光弾性係数に関しては種々の文献に記載があり(例えばMacromolecules
2004,37,1062−1066参照)、下式により定義されるものである。
|CR|=|Δn|/σR |Δn|=|n1−n2|
(式中、|CR|:光弾性係数の絶対値、σR:伸張応力、|Δn|:複屈折の絶対値、n1:伸張方向の屈折率、n2:伸張方向と垂直な屈折率)
光弾性係数の値がゼロに近いほど外力による複屈折の変化が小さいことを示しており、各用途において設計された複屈折の変化が小さいことを意味する。
1)液晶タッチパネル用プラスチック基板
液晶タッチパネル用基板は、例えば、表面を液晶タッチパネル基板用として平坦に加工処理されたガラス基板の上面に紫外線硬化樹脂を介してプラスチック基板を積層することによって得られる。具体的には、このプラスチック基板の上側から圧延ローラーを回動させることによって紫外線硬化樹脂を所定の厚さに圧延塗布する。
その後、ガラス基板の下面側から紫外線ランプにより紫外線照射することにより、紫外線硬化樹脂を硬化させた表面コート層(薄膜層)を形成させる。硬化後、この表面コート層(硬化した紫外線硬化樹脂)とともにプラスチック基板をガラス基板から引き離す。
これによりガラス基板の表面形状が、プラスチック基板に一体接合された表面コート層の表面に転写され、このガラス基板とまったく同じ平坦化処理された表面コート層を有するプラスチック基板である液晶タッチパネル用基板を得ることができる。
紫外線硬化樹脂に代えて熱硬化樹脂を用いてもよいし、あるいは紫外線硬化樹脂と熱硬化樹脂を併用しても良いが、紫外線硬化樹脂は上記利点があるため好ましく用いられる。
熱硬化樹脂を用いる場合には、2液混合タイプの熱硬化樹脂を用い混合後、そのポットライフを利用して硬化開始後ガラスから剥離し、熱硬化させる。なお、紫外線や熱線はガラス基板の下側から照射していてもよく、プラスチック基板の上側からまたは両側から照射してもよい。
透明導電性基板は、例えば、スズ添加酸化インジウム膜、酸化亜鉛膜をプラスチック基板上に積層することにより得られる。得られた積層体は、電極、通電による発熱体、電磁波の遮蔽材や透光体として広く用いられている。
例えば、酸化亜鉛系の透明導電膜に用いる材料としては、アルミニウム,ガリウム,ホウ素,ケイ素、スズ、インジウム、ゲルマニウム、アンチモン、イリジウム、レニウム、セリウム、ジルコニウム、スカンジウム、及びイットリウムから選ばれる少なくとも1種類以上を含む酸化亜鉛膜が利用される。
また、これらの材料の複数種類を添加する場合は、添加する材料の全体の添加量を酸化亜鉛に対して15%以下の範囲が好ましい。
これらの材料の中でも三酸化二ガリウムを添加した酸化亜鉛であると膜の導電性及び透明性がより好適である。
酸化亜鉛系透明導電膜の膜厚は、10nm〜1000nmの範囲が好ましい。この膜厚の範囲では、用途によって異なるが、可撓性が保たれた連続的な膜を得る事が出来る。
さらに、本発明の透明導電膜の膜厚は用途に応じて20〜500nmとすることが望ましい。
透明導電膜を形成してなる透明導電性基板の製造方法において、成膜法は、特に限定するものではなく、スパッタ法や、真空蒸着法、CVD法、イオンプレーティング法が用いられる。イオンプレーティング法では、成膜室に配設した電極部としてのハース等に、成膜材料として、ドーパントを含有する酸化亜鉛を配置し、この酸化亜鉛に例えばアルゴンプラズマを照射して酸化亜鉛を加熱し、蒸発させ、プラズマを通過した酸化亜鉛の各粒子をハース等に対向する位置に置かれた透明樹脂フィルムまたはシートに成膜する。このイオンプレーティング法は、例えばスパッタ法に比べて、粒子の持つ運動エネルギが小さいため、粒子が衝突するときに基板や基板に積層して成膜される酸化亜鉛系透明導電膜に与えるダメージが小さく、結晶性の良好な膜が得られることが知られている。
透明導電性基板の最外層として、任意の樹脂又は無機化合物の層を1層又は2層以上積層してもよい。このような最外層には、保護膜、反射防止膜、フィルター等の役割、又は、液晶の視野角の調整、曇り止め等の機能を持たせることができる。
本発明でいうレンズアレイは、単レンズを複数個並べたレンズであり、例えば連続したレンズ形状が繰り返しあるものが挙げられ、単レンズが、X方向に、又は面としてXY方向に配列してある一体型のものも含まれる。単レンズの形状として制限はなく、例えば、一般的な凹凸Rレンズ形状、プリズム形状、ピラミッド形状、蒲鉾形レンズ形状、フレネルレンズ形状、モスアイレンズ形状、レンチキュラーレンズ、フライアイレンズ等が挙げられる。また、レンズの大きさには限定されず、マイクロレンズから緩やかなR形状のものまで含まれる。
レンズアレイの一例として、携帯電話の押しボタンがある。この場合、厚肉部となる単レンズが複数配列されており、単レンズ以外の部分が薄肉部で繋がり、一体型の成形品となっているもので、一般的には連結レンズとも呼ばれる。携帯電話の押しボタンは、決まった場所に組み込まれるものであり、組み立ての効率などを考えるとボタンが全て繋がっていることはメリットが大きい。
更に、特に近年、急激に普及の広がったLED光源用のレンズとして、LEDの光を効率良く拾い上げる為に、一つのLEDを包み込むような形で、逆三角錐の頂点にLEDを入れる穴を空けて、LEDを10mm間隔で面光源としてXY方向に敷き詰めたLED一つ一つに単レンズを被せ、これを一体型の成形品にしたLED光源用のレンズも含まれる。
本発明のレンズアレイの製造方法としては、射出成形、押出し成形、ブロー成形、真空成形、圧空成形、延伸成形等が挙げられる。発明のレンズアレイの耐熱性は、ビカット軟化温度で100℃以上が好ましく、より好ましくは103℃以上である。
本願発明に用いられる各測定値の測定方法は次のとおりである。
(a)アクリル系共重合体の解析
(1)繰り返し単位
1H−NMR測定より、(i)メタクリレート単量体由来の繰り返し単位、(ii)ビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位、(iii)芳香族基を有するメタクリレート単量体由来の繰り返し単位、及び(iv)酸無水物繰り返し単位を同定し、その存在量を算出した。
測定機器:ブルーカー株式会社製 DPX−400
測定溶媒:CDCl3、又はd6−DMSO
測定温度:40℃
ガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量計(パーキンエルマージャパン(株)製 Diamond DSC)を用いて、窒素ガス雰囲気下、α−アルミナをリファレンスとし、JIS−K−7121に準拠して、試料約10mgを常温から200℃まで昇温速度10℃/minで昇温して得られたDSC曲線から中点法で算出した。
(3)分子量
重量平均分子量、及び数平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフ(東ソー(株)製 HLC−8220)を用いて、溶媒はテトラヒドロフラン、設定温度40℃で、市販標準PMMA換算により求めた。
(1)光学フィルムサンプルの作製
(a)プレスフィルムの成型
真空圧縮成型機((株)神藤金属工業所製 SFV−30型)を用いて、大気圧下、260℃、で25分間予熱後、真空下(約10kPa)、260℃、約10MPaで5分間圧縮してプレスフィルムを成型した。
(b)延伸フィルムの成型
インストロン社製5t引張り試験機を用いて、延伸温度(Tg+20)℃、延伸速度(500mm/分)で一軸フリー延伸して延伸フィルムを成形した。延伸倍率は、100%、200%、及び300%で延伸した。
(2)複屈折の測定
大塚電子製RETS-100を用いて、回転検光子法により測定を行った。複屈折の値は、波長550nm光の値である。複屈折(Δn)は、以下の式により計算した。
Δn=nx-ny
(Δn:複屈折、nx:伸張方向の屈折率、ny:伸張方向と垂直な屈折率)
複屈折(Δn)の絶対値(|Δn|)は、以下のように求めた。
|Δn|=|nx-ny|
<面内の位相差>
大塚電子(株)製RETS-100を用いて、回転検光子法により波長400〜800nmの範囲について測定を行った。
複屈折の絶対値(|Δn|)と位相差(Re)は以下の関係にある。
Re=|Δn|×d
(|Δn|:複屈折の絶対値、Re:位相差、d:サンプルの厚み)
また、複屈折の絶対値(|Δn|)は以下に示す値である。
|Δn|=|nx-ny|
(nx:延伸方向の屈折率、ny:面内で延伸方向と垂直な屈折率)
王子計測機器(株)製位相差測定装置(KOBRA−21ADH)を用いて、波長589nmにおける位相差を測定し、得られた値をフィルムの厚さ100μmに換算して測定値とした。
複屈折の絶対値(|Δn|)と位相差(Rth)は以下の関係にある。
Rth=|Δn|×d
(|Δn|:複屈折の絶対値、Rth:位相差、d:サンプルの厚み)
また、複屈折の絶対値(|Δn|)は以下に示す値である。
|Δn|=|(nx+ny)/2-nz|
(nx:延伸方向の屈折率、ny:面内で延伸方向と垂直な屈折率、nz:面外で延伸方向と垂直な厚み方向の屈折率)
(理想となる、3次元方向について完全等方的等方性であるフィルムでは、面内位相差(Re)、厚み方向位相差(Rth)ともに0となる。)
Polymer Engineering and Science1999,39,2349−2357に詳細について記載のある複屈折測定装置を用いた。レーザー光の経路にフィルムの引張り装置を配置し、23℃で伸張応力をかけながら複屈折を測定した。伸張時の歪速度は50%/分(チャック間:50mm、チャック移動速度:5mm/分)、試験片幅は6mmで測定を行った。複屈折の絶対値(|Δn|)と伸張応力(σR)の関係から、最小二乗近似によりその直線の傾きを求め光弾性係数(CR)を計算した。計算には伸張応力が2.5MPa≦σR≦10MPaの間のデータを用いた。
CR=|Δn|/σR
|Δn|=|nx-ny|
(CR:光弾性係数、σR:伸張応力、|Δn|:複屈折の絶対値、nx:伸張方向の屈折率、ny:伸張方向の垂直な屈折率)
メタクリル酸メチル/スチレン/無水マレイン酸
[合成例1]
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素ガス導入ノズル、原料溶液導入ノズル、開始剤溶液導入ノズル、及び重合溶液排出ノズルとを備えたジャケット付ガラス反応器(容量1L)を用いた。重合反応器の圧力は、微加圧、反応温度は100℃に制御した。
メタクリル酸メチル(MMA)518g、スチレン(St)48g、無水マレイン酸(MAH)384g、メチルイソブチルケトン240g、n−オクチルメルカプタン1.2gを混合した後、窒素ガスで置換して原料溶液を調製した。2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)を0.364gをメチルイソブチルケトン12.96gに溶解した後、窒素ガスで置換して開始剤溶液を調整した。
原料溶液はポンプを用いて6.98ml/minで原料溶液導入ノズルから導入した。また、開始剤溶液はポンプを用いて0.08ml/minで開始剤溶液導入ノズルから導入した。30分後、重合溶液排出ノズルから抜き出しポンプを用いて425ml/hrの一定流量でポリマー溶液を排出した。
組成:MMA/St/MAH=61/11/27wt%
分子量:Mw=19.5×104;Mw/Mn=2.23
Tg:141℃
メタクリル酸メチル/スチレン/無水マレイン酸/メタクリル酸ベンジル
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素ガス導入ノズル、原料溶液導入ノズル、開始剤溶液導入ノズル、及び重合溶液排出ノズルとを備えたジャケット付ガラス反応器(容量1L)を用いた。重合反応器の圧力は、微加圧、反応温度は100℃に制御した。
メタクリル酸メチル(MMA)518g、スチレン(St)48g、メタクリル酸ベンジル(BzMA)9.6g、無水マレイン酸(MAH)384g、メチルイソブチルケトン240g、n−オクチルメルカプタン1.2gを混合した後、窒素ガスで置換して原料溶液を調製した。2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)を0.364gをメチルイソブチルケトン12.96gに溶解した後、窒素ガスで置換して開始剤溶液を調整した。
原料溶液はポンプを用いて6.98ml/minで原料溶液導入ノズルから導入した。また、開始剤溶液はポンプを用いて0.08ml/minで開始剤溶液導入ノズルから導入した。30分後、重合溶液排出ノズルから抜き出しポンプを用いて425ml/hrの一定流量でポリマー溶液を排出した。
組成:MMA/St/BzMA/MAH=61/12/1/27wt%
分子量:Mw=18.8×104;Mw/Mn=2.08
Tg:142℃
合成例2において、メタクリル酸メチル499g、スチレン42g、メタクリル酸ベンジル48g、無水マレイン酸371gに変更した以外は、合成例2と同様の操作を行ってアクリル系共重合体を得た。
組成:MMA/St/BzMA/MAH=60/11/5/24wt%
分子量:Mw=20.2×104;Mw/Mn=2.36
Tg:138℃
メタクリル酸メチル/スチレン/メタクリル酸/無水グルタル酸
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素ガス導入ノズル、原料溶液導入ノズル、開始剤溶液導入ノズル、及び重合溶液排出ノズルとを備えたジャケット付ガラス反応器(容量1L)を用いた。重合反応器の圧力は、微加圧、反応温度は100℃に制御した。
メタクリル酸メチル900g、スチレン36g、メタクリル酸ベンジル48g、メタクリル酸(MAA)216g、メチルイソブチルケトン240g、n−オクチルメルカプタン1.2gを混合した後、窒素ガスで置換して原料溶液を調製した。2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)を0.364gをメチルイソブチルケトン12.96gに溶解した後、窒素ガスで置換して開始剤溶液を調整した。
原料溶液はポンプを用いて6.98ml/minで原料溶液導入ノズルから導入した。また、開始剤溶液はポンプを用いて0.08ml/minで開始剤溶液導入ノズルから導入した。30分後、重合溶液排出ノズルから抜き出しポンプを用いて425ml/hrの一定流量でポリマー溶液を排出した。
組成:MMA/St/BzMA/MAA/無水グルタル酸
=70/5/4/4/21wt%
分子量:Mw=11.4×104;Mw/Mn=2.40
Tg:128℃
これらの重合結果を表1に示す。
合成例1において、メタクリル酸メチル960gを用いた以外は、合成例1と同様の操作を行って熱可塑性樹脂を得た。
組成:MMA=100wt%
分子量:Mw=10×104;Mw/Mn=1.89
Tg:121℃
合成例1において、メタクリル酸ベンジルを用いることなく、メタクリル酸メチル768g、スチレン144g、無水マレイン酸48gに変更した以外は、合成例1と同様の操作を行って熱可塑性樹脂を得た。
組成:MMA/St/MAH=76/17/7wt%
分子量:Mw=13.4×104;Mw/Mn=2.01
Tg:128℃
これらの重合結果を表1に示す。
合成例1〜4、及び比較合成例1、2で得られたアクリル系共重合体を用いて、前述の方法に従いプレスフィルムを成型した。該プレスフィルムから前述の方法に従い100%延伸フィルムを成型し、その光学特性を評価した。測定結果を表2に示す。
実施例1〜4、及び比較例1、2で得られたアクリル系共重合体をベント付2軸押出機へ供給して温度220〜230℃ベント真空圧力700〜750mmHgで造粒した、このペレットを名機製作所製M−70で射出成形し成形温度220℃で200*200*3mmの平板成形品を得た。
評価結果を表3に示す。
表2、3より、本発明の透明プラスチック基板は、耐熱性を有し、複屈折値が小さく、成形加工性、及び表面平滑性に優れることが判る。
これらの特性は、液晶タッチパネル用プラスチック基板、透明導電性基板、レンズアレイ等に好適である。
Claims (7)
- 下記式(1)で表されるメタクリレート単量体由来の繰り返し単位:10〜70重量%、下記式(2)で表されるビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位:5〜40重量%、及び下記式(3)又は下記式(4)で表される環状酸無水物繰り返し単位:20〜50重量%を含有し、さらに、下記式(5)で表される芳香族基を有するメタクリレート単量体由来の繰り返し単位:0.1〜5重量%を含有する共重合体であって、ビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位の含有量(A)と環状酸無水物繰り返し単位の含有量(B)のモル比(B/A)が、1より大きく、10以下の範囲にあり、且つ、該共重合体100重量部に対して残存する単量体の合計が0.5重量部以下である共重合体からなる透明プラスチック基板。
(式中:R1は、水素、直鎖状または分岐状の炭素数1〜12のアルキル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基を表す。)
(式中:R2、R3は、それぞれ同一でも、異なっていても良く、水素、ハロゲン、水酸基、アルコキシ基、ニトロ基、直鎖状または分岐状の炭素数1〜12のアルキル基を表す。lは1〜3の整数を示す。)
(式中:R5〜R8は、それぞれ同一でも、異なっていても良く、水素、直鎖状または分岐状の炭素数1〜12のアルキル基を表す。)
(式中:R 4 は、水素、ハロゲン、水酸基、アルコキシ基、ニトロ基、直鎖状または分岐状の炭素数1〜12のアルキル基を表す。mは1〜3の整数、nは0〜2の整数を示す。) - 共重合体が、GPC測定法による重量平均分子量で10,000〜400,000、分子量分布で1.8〜3.0の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の透明プラスチック基板。
- 共重合体が、メタクリレート単量体由来の繰り返し単位がメタクリル酸メチル、ビニル芳香族単量体由来の繰り返し単位がスチレン、環状酸無水物繰り返し単位が無水マレイン酸、芳香族基を有するメタクリレート単量体由来の繰り返し単位がメタクリル酸ベンジルからそれぞれ誘導される共重合体よりなることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の透明プラスチック基板。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の透明プラスチック基板からなる液晶タッチパネル用プラスチック基板。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の透明プラスチック基板の少なくとも片面に直接スズ添加酸化インジウム膜が積層された透明導電性基板。
- 請求項1〜3いずれか1項に記載の透明プラスチック基板の少なくとも片面に直接酸化亜鉛系透明導電膜が積層された透明導電膜導電性基板。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の透明プラスチック基板からなるレンズアレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009147936A JP5230011B2 (ja) | 2009-06-22 | 2009-06-22 | 透明プラスチック基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009147936A JP5230011B2 (ja) | 2009-06-22 | 2009-06-22 | 透明プラスチック基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011001525A JP2011001525A (ja) | 2011-01-06 |
JP5230011B2 true JP5230011B2 (ja) | 2013-07-10 |
Family
ID=43559744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009147936A Active JP5230011B2 (ja) | 2009-06-22 | 2009-06-22 | 透明プラスチック基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5230011B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5675373B2 (ja) | 2011-01-06 | 2015-02-25 | 任天堂株式会社 | 通信システム、情報処理装置、通信プログラムおよび通信方法 |
JP5958194B2 (ja) * | 2012-08-31 | 2016-07-27 | 住友化学株式会社 | 高分子化合物、及び該高分子化合物を含む絶縁層材料 |
JP6530583B2 (ja) * | 2013-03-13 | 2019-06-12 | 住友化学株式会社 | 樹脂積層板およびそれを用いた耐擦傷性樹脂積層板 |
JP5856114B2 (ja) * | 2013-08-20 | 2016-02-09 | デクセリアルズ株式会社 | 静電容量型タッチパネルの製造方法 |
JP2015095022A (ja) * | 2013-11-11 | 2015-05-18 | デクセリアルズ株式会社 | 静電容量型タッチパネル |
JP6517791B2 (ja) * | 2014-05-22 | 2019-05-22 | デンカ株式会社 | 透明耐擦傷性板用共重合体、透明耐擦傷性板用積層体 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6414220A (en) * | 1987-07-07 | 1989-01-18 | Mitsubishi Rayon Co | Base for information recording medium |
JP2886893B2 (ja) * | 1989-06-20 | 1999-04-26 | 株式会社クラレ | 位相差板 |
JP2629078B2 (ja) * | 1990-12-18 | 1997-07-09 | 株式会社クラレ | メタクリル系樹脂成形材料の製造方法 |
JP2002284946A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-10-03 | Sumitomo Chem Co Ltd | 樹脂組成物および光学スクリーン用シート |
JP2007115657A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-05-10 | Asahi Kasei Chemicals Corp | イオンプレーティング法による酸化亜鉛系透明導電性基板及びその製造方法 |
JP5148132B2 (ja) * | 2006-03-01 | 2013-02-20 | 株式会社日本触媒 | 熱可塑性樹脂組成物のペレットの製造方法 |
JP2008179677A (ja) * | 2007-01-23 | 2008-08-07 | Nippon Shokubai Co Ltd | 透明導電性フィルム |
JP4890344B2 (ja) * | 2007-05-10 | 2012-03-07 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | レンズアレイ |
JP2009003445A (ja) * | 2007-05-24 | 2009-01-08 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 光弾性係数の温度依存性が小さい光学フィルム |
-
2009
- 2009-06-22 JP JP2009147936A patent/JP5230011B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011001525A (ja) | 2011-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8822614B2 (en) | Acrylic thermoplastic resin and molded object thereof | |
KR101443407B1 (ko) | 유동성 향상제, 방향족 폴리카보네이트계 수지 조성물, 및 그 성형품 | |
JP5142938B2 (ja) | 光学フィルム | |
US10030134B2 (en) | Acrylic thermoplastic resin composition and molded article thereof | |
TWI383999B (zh) | 丙烯酸系熱塑性樹脂及光學材料用成形體 | |
JP5221531B2 (ja) | アクリル系ブロック共重合体からなる光学部材 | |
JP5230011B2 (ja) | 透明プラスチック基板 | |
TWI683831B (zh) | 由丙烯酸系嵌段共聚物所構成之樹脂組成物及成形體以及光學構件 | |
JP5260165B2 (ja) | 光学フィルム | |
US20060100391A1 (en) | Thermoplastic resin composition, molded article, and film | |
JP5965621B2 (ja) | 光学フィルム及びその製造方法 | |
KR20170041838A (ko) | 메타크릴 수지의 내열성 향상에 적합한 공중합체 | |
JP2014181256A (ja) | 樹脂組成物 | |
JP2008094064A (ja) | 透明導電膜形成用耐熱アクリル系樹脂積層体 | |
KR100876260B1 (ko) | 고투명, 고내열 열가소성 수지 조성물 및 그의 제조 방법 | |
JP6110184B2 (ja) | 二軸延伸フィルム、偏光板および画像表示装置ならびに二軸延伸フィルムの製造方法 | |
JP5901158B2 (ja) | 導電性基板 | |
JP2013097192A (ja) | 光学フィルム及びその製造方法 | |
JP2016169283A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP4791896B2 (ja) | 光学用樹脂 | |
KR101110607B1 (ko) | 위상차 필름 | |
JP2009161583A (ja) | 熱可塑性ポリマー | |
JP2009258183A (ja) | 光学用成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110530 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121204 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130117 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20130117 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130315 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130318 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5230011 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |