JP5229506B2 - Dc−dcコンバータ用の半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、 2つの半導体チップが共にパッケージ中に内蔵された構造を具備する半導体装置に関し、特にパッケージ側面から導出しているリード端子間の短絡解放アブノーマル試験を行った場合でも装置を安全に保護することができるDC−DCコンバータ用の半導体装置に関する。
大電流のスイッチングや整流を行うパワー半導体素子 (整流用ダイオード、パワーMO S F E T、 IGBT等) を組み込んだパワー半導体モジュールにおいては、パワー半導体素子の動作中における発熱量が大きい。このため、こうしたパワー半導体素子が形成された半導体チップをパッケージ中に内蔵したパワー半導体モジュールにおいては、パワー半導体素子を安全に制御するための制御用I Cチップが共に内蔵される形態とされる場合が多い。 こうした場合、例えば制御用ICチップには温度センサが搭載され、パワー半導体素子の発熱が大きくなった場合には、 自動的にこれをオフするような制御を行う。 これにより、 大電力動作を行うパワー半導体モジュールの安全性、信頼性を高めることができる。
こうしたパワー半導体モジュールの形態は、 例えば特許文献1等に記載されている。ここでは、シングルラインパッケージにおいて、 パワー半導体チップと、 温度センサが内蔵された制御用I Cとを同一リードフレーム上で接触させて搭載した構成をとることにより、制御用I Cチップによるパワー半導体チップの温度上昇の検出を速くかつ正確に行い、 この制御を確実に行う。
また、こうした半導体モジュ一ルにおいては、 パワー半導体チップに接続される各端子には高電圧が印加され、 端子間には大電流が流される。このため、これらの端子間には高耐圧化や高絶縁性が要求され、そのレイアウトの自由度が低くなるという間題もある。これに対して、特許文献2においては、パワーモジュールにおいて、両側面に形成されたリード端子を、一方の側面ではハイサイド、他方の側面ではローサイドとなるように配置したパワー半導体モジュールのパッケージが記載されている。
これらの技術を用いて、 安全性、 信頼性の高いパワー半導体モジュ一ルを得ることができる。
特開2006−44958号公報 特開2008−125315号公報
パワー半導体素子は前記の通りに高電圧(例えば、DC−DCコンバータにおける端子間電圧は400V以上) で駆動するが、一般に、制御用I C(制御用I Cチップ)は、これよりも低い10V程度の電圧で動作する。 すなわち、 パワー半導体チップと制御用I Cチップとは、 同一のパッケージ内に近接して設けられるものの、その動作電圧は大きく異なる。
図1は、パワー半導体チップとその制御用ICチップを搭載したパワー半導体モジュール10を備えた、フライバック方式のDC−DCコンバータを示す。
詳しくは、直流電源VdcからヒューズFを介してトランスT1の1次巻線P1の一方の端子に接続され、1次巻線P1の他方の端子にパワー半導体モジュール10の端子(パワー半導体チップのドレイン端子)に接続され、パワー半導体モジュール10の端子S(パワー半導体チップのソース端子)から抵抗R1を介して直流電源Vdcの接地電位であるGNDに接続され、パワー半導体モジュール10の端子Dと端子S間にコンデンサC1が接続され、トランスT1の2次巻線S1の一端はダイオードD2のアノードに接続され、ダイオードD2のカソードがコンデンサC4の正極端子とフォトカプラPC1aのアノードと誤差増幅器IC2の出力電圧検出端子と負荷に接続され、2次巻線S1の他端がコンデンサC4の負極端子と誤差増幅器IC2のSG(シグナルグランド)と負荷のSGに接続されている。
また、トランスT1の1次補助巻線P2の一端には、ダイオードD1のアノードと制御用ICチップ12のVcc端子に接続され、制御用ICチップ12のフィードバック端子FBはフォトカプラPC1bのコレクタ端子とコンデンサC2の一端とが接続され、フォトカプラPC1bのエミッタ端子とコンデンサC2の他端はトランスT1の1次補助巻線P2の他端とは直流電源Vdcの接地電位であるGNDに接続されている。
ここで、DC−DCコンバータに直流電源Vdcから直流電圧が印加されると、直流電源VdcからヒューズF、トランスT1の1次巻線P1を介してパワー半導体モジュール10の端子Dに電圧が印加され、図示しないパワー半導体モジュール10の制御用ICチップ12に内蔵されている起動回路を介して端子Vccを通してコンデンサC3を充電し、コンデンサC3の電圧が上昇して制御用ICチップ12が起動し、制御用ICチップ12からパワー半導体チップ11にオンオフ信号を出力される。この結果、パワー半導体チップ11がオンオフ制御されて、トランスT1に設けられた1次巻線P1から2次巻線S1及び1次補助巻線P2に順次にエネルギーが誘起され、2次巻線S1に誘起されたエネルギーがダイオードD2、コンデンサC4により整流平滑されて負荷に出力電圧Voが供給され、また、1次補助巻線P2にもダイオードD1、コンデンサC3により整流平滑されて制御用ICチップ12の電源端子Vccに電源電圧を供給される。
さらに、コンデンサC4の両端に生じる出力電圧Voを誤差増幅器IC2により検出してその検出信号をフォトカプラPC1a、及びPC1bを介して制御用ICチップ12にフィードバックすることで、制御用ICチップ12は出力電圧Voが一定になるようにパワー半導体チップ11のオン期間を制御する。
また、1次制御巻線P2の整流平滑された制御用ICチップ12の電源端子Vccに印加される電圧と2次巻線S1から得られる出力電圧Voは、1次制御巻線P2と2次巻線S1との巻き数比に比例する電圧になる。ここで、図示しない制御用ICチップ12に内蔵された過電圧保護回路により、制御用ICチップ12の電源端子Vccに印加される電圧の過電圧を検出した場合には、パワー半導体チップ11のオンオフ動作を停止させて安全に保護する。
ところで、 DC−DCコンバータに対する動作試験項目として、パワー半導体チップを搭載するパッケージにおいて、 この高電圧が加わる端子と隣接する端子間とを含む短絡解放アブノーマル試験が規定されている。
図4及び図5に、パワー半導体モジュールを用いて構成されるDC−DCコンバータ回路図における、短絡或いは解放アブノーマル試験の一例を示す。
例えば、図1に示すDC−DCコンバータに対して、図4、又は図5に示すような試験項目に従って隣接する端子間の短絡解放アブノーマル試験が行われる。ここで、短絡解放アブノーマル試験を行っても、部品の発火或いは発煙があってはならない。
こうしたアブノーマル試験を満足するためには、特許文献2の低圧側と高圧側の端子に分離することが有効である。 しかしながら、 この方策によれば、 端子間隔がL1<L2≦L3等のように不等間隔であり、このパワー半導体チップの製造工程が複雑になる、あるいはこの構造が別途必要となるため、 このパワー半導体チップを一般のDIP形状にして小型化することが困難となる。
すなわち、安全性と信頼性を向上させた半導体装置を低コストで得ることは困離であった。
本発明は、 かかる問題点に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
直流電源から入力された直流電圧を、複数の巻き線を備えたトランスを介してスイッチン
グして別の直流電圧に変換して出力するDC−DCコンバータを構成するための、スイッ
チング半導体チップ及びスイッチング半導体チップのオンオフ動作を制御する制御回路の
機能を備えた半導体装置において、
第1の放熱板と、第1の放熱板と離間して配置された第2の放熱板と、第1の放熱の第1
の側面側に配置された複数の第1のリード端子と、第1の放熱板における第1の側面の反
対側に位置する第2の側面側に配置された第2のリード端子と、第2の側面側において第
2のリード端子よりも第2の放熱板に近い側に配置された複数の第3のリード端子と、第
1の放熱板の主面に搭載され、直流電源の高電圧に接続されたトランスをスイッチングし
、スイッチング動作における主電流が流される一対の主電極を具備する第1の半導体チッ
プと、
第2の放熱板の主面に搭載され、第1の半導体チップのスイッチング動作を制御し、第1
の半導体チップよりも低電圧で動作する第2の半導体チップと、
第1の放熱板、第2の放熱板、第1のリード端子の一部、第2のリード端子の一部、第3
のリード端子の一部、第1の半導体チップ、及び第2の半導体チップを被覆するモールド
材と、を具備し、
第1のリード端子と、第2のリード端子及び第3のリード端子とが、それぞれモールド材
における一対の側面からそれぞれ反対方向に導出された半導体装置であって、
第1の放熱板は、第1のリード端子の配列方向において、第2の放熱板が設けられた側に
向かって延伸する延伸部を備え、
複数の第1のリード端子の少なくとも一部は、第1の放熱板に連結され、
第1の半導体チップにおける一対の主電極のうち高電圧が入力される側の主電極が第1の
リード端子に接続され、第1の半導体チップにおける一対の主電極のうち接地電位側に近
い電圧が入力される側の主電極が第2のリード端子に接続され、第2の半導体チップにお
ける電極が前記第3のリード端子に接続され、
半導体装置の端子間短絡解放試験として、第1或いは第2のリード端子に対して短絡解放
試験が行われた時は、スイッチング制御を継続又は停止することを特徴とする。
また、本発明による半導体装置は、前記複数の第3のリード端子には、
前記第2の半導体チップにおける電源電圧が入力されるリード端子と、接地電位が入力さ
れるリード端子と、前記第2の半導体チップの動作を制御する制御信号が入力されるリー
ド端子とが、設けられたことを特徴とする。
また、本発明によるDC−DCコンバータ用半導体装置は、第1の放熱板における第2
の側面側において、前記電源電圧が入力されるリード端子、前記接地電位が入力されるリ
ード端子のうち少なくとも一つは、前記第2のリード端子から見て、前記制御信号が入力
されるリード端子よりも近い側に設置されたことを特徴とする。
また、本発明による半導体装置は、第2の半導体チップには、変換した直流出力電圧と
比例関係となる第2の半導体チップのための電源電圧が印加され、第2の半導体チップの
ための電源電圧が所定の電圧よりも過電圧になったときにスイッチングを停止することを
特徴とする。

本発明は以上のように低圧側の端子と高圧側の端子が対向する側面に分離されて構成されているので、安全性、信頼性を向上させた半導体装置を低コストで得ることができる。
本発明の実施の形態に係るパワー半導体モジュールを用いて構成されるDC−DCコンバータ回路図の一例である。 本発明の実施の形態に係るパワー半導体モジュールの構成を示す上面からの透視図である。 本発明の実施の形態に係るパワー半導体モジュールの外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係るパワー半導体モジュールを用いて構成されるDC−DCコンバータ回路図における、短絡アブノーマル試験の一例である。 本発明の実施の形態に係るパワー半導体モジュールを用いて構成されるDC−DCコンバータ回路図における、解放アブノーマル試験の一例である。
以下、 本発明の実施の形態となる半導体装置として、パワー半導体モジュールについて説明する。 このパワー半導体モジュールは、2つの半導体チップ(パワー半導体チップ、制御用I Cチップ)が、それぞれ独立した放熱板上に搭載され、全体がモールド材中に被覆されている。
図1は、この半導体モジュ一ル10を用いて実現される電源回路 (例えばスタンバイ用電源回路)の一例である。 この回路において、一点鎖線で囲まれた領域がこのパワー半導体モジュール10に対応し、 この中にはパワー半導体チップ(第1の半導体チップ)11と制御用I Cチップ(第2の半導体チップ)12とが含まれる。 この回路においては、右上に記載された負荷に対して出力電圧Voが印加される。
パワー半導体チップ(第1の半導体チップ)11は、整流用ダイオード、パワーMOSFET、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等により構成され、端子Dには高電圧に接続されたトランスT1の1次巻線P1の一端に接続される。端子Sはこれよりも接地電圧に近い電位とされる。パワー半導体チップ11の制御端子であるゲートに制御信号を与えることにより、パワー半導体チップ11をオンオフ動作させて1対の主電極となる端子Dと端子S間のスイッチング電流が制御される。ここで、制御用ICチップ12は、パワー半導体チップ11のゲートに制御信号を与え、このスイッチング電流を制御する。
制御用ICチップ(第2の半導体チップ)12は、パワー半導体チップ11の温度上昇を検出するための機能をもつ。 このため、制御用ICチップ12内に形成された制御回路は、ここで検知された温度上昇が所定の温度よりも高い場合に、パワー半導体チップ11を強制的にオフする制御を行う。制御用ICチップ12を動作させるための電源電圧は、端子Vccと端子GND(接地)間に印加される。端子F Bは、パワー半導体チップ11のオンオフ動作を制御するための制御用ICチップ12へのフィードバック信号が印加される端子である。ここで、フィードバック信号は、例えばパワー半導体チップ11の端子Dに接続されたトランスT1の負荷の出力電圧Voを一定とするように、負荷の出力端子に接続される誤差増幅器から与えられる帰還信号である。
このため、このパワー半導体モジュール10においては、D、S、Vcc、FB、GNDの5つの端子が必要になり、これらが各リード端子に振り分けられる。 ここで、この半導体モジュールにおいては、 端子Dと端子S間に最も高い電圧が印加され、最も大きな電流が流れる。
図2は、 このパワー半導体モジュール(半導体装置) 10を上側から見た透視図である。 ここで、図中の破線で囲まれた矩形領域が樹脂で構成されたモールド材に対応する。モールド材の外側には、その一方の側面からリード端子21〜24の4本、また、他方の側面からリード端子25〜28の4本のリード端子がそれぞれ反対方向に導出されている。すなわち、この半導体モジュール10は、DIP(Dual In line Package)となっている。
また、このパワー半導体モジュール10の外観斜視図が図3である。 図示のように、パワー半導体モジュール10は、モールド材100から導出されたリード端子にリードフォーミング(折り曲げ加工)が施され、各リード端子は、その先端部がプリント基板上のスルーホールに挿入され、プリント基板にはんだ付けによって固定される。
図2に示されるように、 このパワー半導体モジュール10においては、2つの放熱板31、 32が用いられており、面積の大きな第1の放熱板 31にはパワー半導体チップ(第1の半導体チップ)11が搭載され、面積の小さな第2の放熱板32には制御用I Cチップ(第2の半導体チップ)12が搭載される。
また、ここで用いられるリード端子21〜28は、第1のリード端子(リード端子21〜24)、第2のリード端子(リード端子25)、第3のリード端子(リード端子26〜28)に、その機能上区分される。
第1の放熱板31は、第1のリード端子(21〜24)の配列方向において、第2の放熱板32が設けられた側に向かって延伸する延伸部31Aを備える。このため、図2においては、第1の放熱板31における第1の側面と第2の側面との間に形成された辺aは、第2の放熱板32における辺cに接近して対向し、第1の放熱板31における延伸部31Aを構成する辺bは、第2の放熱板32における辺dに接近して対向している。

また、延伸部31Aの先端部となる辺eと、第2の放熱板32における辺cの反対側に位置する辺fとは、ほぼ同一直線上とされる。こうした構成により、パワー半導体チップ11の放熱効果を高め、かつ制御用ICチップ12による温度上昇の検知を、より正確に行うことができる。
ただし、延伸部31Aの先端部となる辺eは、必ずしも第2放熱板32の辺fと同一直線上である必要はない。例えば、延伸部31Aは、第1の放熱板31における第1の側面に沿った方向において、少なくとも制御用ICチップ12が搭載された第2の放熱板の辺dが形成された位置まで延伸し、かつ第2の放熱板32の辺dと間隙を介して配設されていれば、同様の効果を奏する。
また、第1の放熱板31には、第1の側面側に設けられた第1のリード端子(リード端子21〜24)が連結されて一体化されており、かつ第1の側面と反対側の第2の側面における第2のリード端子、第3のリード端子(リード端子25〜28)は接続されていない。
第2の放熱板32は、この第2の側面側に沿った形態とされる。第2の放熱板32には、複数の第3のリード端子のうちのひとつであるリード端子27が連結されているが、第1のリード端子(リード端子21〜24)とは連結されていない。
なお、第1の放熱板31、32、各リード端子は、単一の金属板をパターニングすることによって製造される。 この金属板は、 導電率及び熱伝導率の高い銅又は銅合金で構成される。
パワー半導体チップ1 1の表面には、 その内部の素子に接続されるボンディングパッド111、112が設けられている。制御用I Cチップ12の表面には、同様に、ボンディングパッド121〜125が設けられている。パワー半導体チップ11、制御用I Cチップ12への電気的接続は、これらのボンディングパッドにボンディングワイヤを接続することによって行われている。 図2においては、ボンディングパッド111とリード端子25及びボンディングパッド122、ボンディングパッド112とボンディングパッド121、ボンディングパッド123とリード端子26、ボンディングパッド124と第1の放熱板31、ボンディングパッド125とリ一ド端子28はそれぞれ、ボンディングワイヤ50を用いて接続されている。また、パワー半導体チップ11の裏面(第1の放熱板31と接する面) と第1の放熱板31も電気的に接続されている。また、制御用ICチップ12の裏面(第2の放熱板32と接する側の面)と第2の放熱板32とを電気的に接続することもできる。なお、ボンディングパッド111とリード端子25間のように、大電流が流れる箇所においては、複数のボンディングワイヤ50が用いられている。
この半導体モジュール10においては、第1のリード端子(リード端子21〜24)の全ては、パワー半導体チップ11において、スイッチング電流が流される主電極の一方に接続された端子Dとなる。また、第2の放熱板32に設けられた第2のリード端子(リード端子25)は、主電極の他方に接続された端子Sとなる。
また、第2の側面側に設けられた第3のリード端子の内の一つであるリード端子28は、制御用ICチップ12の制御信号が入力される端子FBとなる。リード端子25とリード端子28の間に設けられたリード端子26、27は、それぞれ端子Vcc、GNDとなる。これらは、それぞれ制御用ICチップ12を動作させるための電源電圧を印加するために用いられる。
図4は、本発明の実施の形態に係るパワー半導体モジュールを用いて構成されるDC−DCコンバータ回路図における、短絡アブノーマル試験の一例である。
次に、図4に示す3種類の項目からなるパワー半導体モジュール10の隣接する端子の短絡アブノーマル試験を行った場合の本発明の一実施例の形態に係るDC−DCコンバータの動作について、図2を参照して説明する。
図2の端子Sはリード端子25、端子Vccはリード端子26に隣接されて設置されている。図4(1)に示すように、DC−DCコンバータを動作中に、端子Sと端子Vccを図示しないスイッチなどを用いて短絡する。短絡時には、制御用ICチップ12の電源電圧が抵抗R1を介してGNDに短絡され0Vとなるので、 制御用ICチップ12の動作は停止し、DC−DCコンバータが停止する。
従い、発煙発火には至らない。
次に、図2の端子Vccはリード端子26、端子GNDはリード端子27に隣接して設置されている。図4(2)に示すように、DC−DCコンバータを動作中に、端子Vccと端子GNDを図示しないスイッチなどを用いて短絡する。短絡時には、制御用ICチップ12の電源電圧がGNDに短絡され0Vとなるので、制御用ICチップ12の動作は停止し、DC−DCコンバータが停止する。
従い、発煙発火には至らない。
また、図2の端子GNDはリード端子27、端子FBはリード端子28に隣接して設置されている。図4(3)に示すように、DC−DCコンバータを動作中に、端子GNDと端子FBを図示しないスイッチなどを用いて短絡する。短絡時には、制御用ICチップ12の制御端子FBがGNDに短絡され0Vとなるので、制御用ICチップ12のからパワー半導体チップ11へのオン期間を0に制御することとなり、DC−DCコンバータが停止する。
従い、発煙発火には至らない。
なお、パワー半導体チップ11の端子Dはリード端子21〜24で構成されているので、隣接する端子は全て同一電位であるため、隣接する端子間の短絡試験を行っても、DC−DCコンバータは正常に動作を続け、発煙発火には至らない。
図5は、本発明の実施の形態に係るパワー半導体モジュールを用いて構成されるDC−DCコンバータ回路図における、解放アブノーマル試験の一例である。
次に、図5に示す4種類の項目からなるパワー半導体モジュール10の端子の解放アブノーマル試験を行った場合の本発明の一実施例の形態に係るDC−DCコンバータの動作について、図2を参照して説明する。
図2の端子Sはリード端子25に設置されている。図5(4)に示すように、DC−DCコンバータを動作中に、端子Sと、抵抗R1の一端及びコンデンサC1の一端とを図示しないスイッチなどを用いて解放する。解放時には、パワー半導体チップ11の接地側端子が解放されるので、トランスT1へのエネルギーの供給は停止するので、DC−DCコンバータとして停止する。
従い、発煙発火には至らない。
次に、図2の端子Vccはリード端子26に設置されている。図5(5)に示すように、DC−DCコンバータを動作中に、端子Vccの接続を図示しないスイッチなどを用いて解放する。解放により、制御用ICチップ12の電源電圧が0Vとなるので、制御用ICチップ12の動作は停止し、DC−DCコンバータが停止する。
従い、発煙発火には至らない。
また、図2の端子GNDはリード端子27に設置されている。図5(6)に示すように、DC−DCコンバータを動作中に、端子GNDの接続を図示しないスイッチなどを用いて解放する。解放により、制御用ICチップ12の端子Vcc〜端子GND間に電源電圧が印加されないので、制御用ICチップ12の動作は停止し、DC−DCコンバータが停止する。
従い、発煙発火には至らない。
また、図2の端子FBはリード端子28に設置されている。図5(7)に示すように、DC−DCコンバータを動作中に、端子FBと、コンデンサC2の一端及びフォトカプラPC1bコレクタとの接続を図示しないスイッチなどを用いて解放する。解放により、制御用ICチップ12の制御端子FBの端子電圧は上昇し、出力電圧Voを上昇させるようにDC−DCコンバータを制御するので、出力電圧Voは過電圧に達する。ここで、前述したように、出力電圧Voと制御用ICチップ12の電源電圧Vccとは比例関係にあり、出力電圧Voと同様に上昇するので、図示しない制御用ICチップ12の過電圧保護回路が動作して、パワー半導体チップ11のオンオフ動作を停止するので、DC−DCコンバータが停止する。
従い、発煙発火には至らない。
なお、パワー半導体チップ11の端子Dはリード端子21〜24で構成されており、リード端子21〜24は全て同一電位であるため、各端子の解放試験を行っても、DC−DCコンバータは正常に動作を続け、発煙発火には至らない。
また、 図2の構成においては、 第1の半導体チップが発熱量の大きなパワー半導体チップである場合に、アブノーマル試験ということ以外の観点からも、この半導体モジュールの安全性、信頼性を高めることが可能である。 この点につき以下に説明する。
図2の構成においては、パワー半導体チップ11が発した熱は、第1の放熱板31に伝達して放熱されるが、この際に、第1の放熱板31に接続されて図3に示されたように外部に導出された第1のリード端子(リード端子21〜24)によっても放熱される。 従って、 図2の構成によって高い放熱効率が得られ、 バワー半導体チップ11の温度上昇を抑制することができる。また、制御用ICチップ12は通常のICチップであり、 これを高温にしないことがその動作上は好ましい。図2の構成においては、各放熱板31、32全体の温度を低下させることが可能であるため、制御用I Cチップ12の動作上も好ましい。
一方で、このパワー半導体モジュール10の安全性を高めるためには、 制御用ICチップに設置された温度センサ60がパワー半導体チップ11あるいは第1の放熱板31の温度上昇を敏感に検知することも必要である。 このためには、第2の放熱板32上に存在する温度センサ60を制御用ICチップ12における第1の放熱板31側に設置することが有効である。 このため、図2の第1の放熱板31における辺aと第2の放熱板32における辺c、あるいは第1の放熱板31における辺bと第2の放熱板32における辺dとを接近させ、温度センサ60を辺cあるいは辺dに近い箇所に設置することが特に好ましい。こうした構成により、制御用I Cチップ12が特に安全にパワー半導体チップ11の制御をすることが可能となる 。すなわち、安全にパワー半導体チップ11の制御をすることが可能となる。また、 このパワー半導体モジュール10の安全性を高めることができる。
なお、第2の放熱板32の形状は任意である。上記の構成のパワー半導体モジュールが構成でき、上記の構成の第1の放熱板31と組み合わせることが可能な形状であればよい。例えば、第2の放熱板32の形状を円形、半円形等の形状とすることも可能である。第1の放熱板31の形状は、その一つの頂点周辺の形状を、この第2の放熱板32の形状と整合させればよい。
また、上記の例においては、 各放熱板にパワー半導体チップ(第1の半導体チップ) 、制御用ICチップ(第2の半導体チップ) をそれぞれ搭載するとしたが、これら以外のチップも同様に各リードフレームに搭載することができる。この場合においても、高電圧となる半導体チップを第1の放熱板に搭載し、低電圧となる半導体チップを第2の放熱板に搭載することが好ましい。
1 0 パワー半導体モジュール (半導体装置)
11 パワー半導体チップ(第1の半導体チップ)
12 制御用I Cチップ(第2の半導体チップ)
21〜28 リード端子
31 第1の放熱板
31A 延伸部
32 第2の放熱板
50 ボンディングワイヤ
60 温度センサ
100 パッケージ
111、112、121〜125 ポンディングバッド
Vdc 直流電源
F ヒューズ
T1 トランス
P1 1次巻線
P2 1次補助巻線
S1 2次巻線
C1〜C3コンデンサ
D1、D2 ダイオード
R1 抵抗
PC1a、PC1b フォトカプラ
IC2 2次側制御IC

Claims (4)

  1. 直流電源から入力された直流電圧を、複数の巻き線を備えたトランスを介してスイッチ
    ングして別の直流電圧に変換して出力するDC−DCコンバータを構成するための、スイ
    ッチング半導体チップ及びスイッチング半導体チップのオンオフ動作を制御する制御回路
    の機能を備えた半導体装置において、
    第1の放熱板と、
    該第1の放熱板と離間して配置された第2の放熱板と、
    前記第1の放熱の第1の側面側に配置された複数の第1のリード端子と、
    前記第1の放熱板における前記第1の側面の反対側に位置する第2の側面側に配置された
    第2のリード端子と、
    前記第2の側面側において前記第2のリード端子よりも前記第2の放熱板に近い側に配置
    された複数の第3のリード端子と、
    前記第1の放熱板の主面に搭載され、前記直流電源の高電圧に接続されたトランスをスイ
    ッチングし、スイッチング動作における主電流が流される1対の主電極を具備する第1の
    半導体チップと、
    前記第2の放熱板の主面に搭載され、前記第1の半導体チップのスイッチング動作を制御
    し、前記第1の半導体チップよりも低電圧で動作する第2の半導体チップと、
    前記第1の放熱板、前記第2の放熱板、前記第1のリード端子の一部、前記第2のリード
    端子の一部、前記第3のリード端子の一部、前記第1の半導体チップ、及び前記第2の半
    導体チップを被覆するモールド材と、を具備し、
    前記第1のリード端子と、前記第2のリード端子及び前記第3のリード端子とが、それぞ
    れ前記モールド材における一対の側面からそれぞれ反対方向に導出された半導体装置であ
    って、
    前記第1の放熱板は、前記第1のリード端子の配列方向において、前記第2の放熱板が設
    けられた側に向かって延伸する延伸部を備え、
    前記複数の第1のリード端子の少なくとも一部は、前記第1の放熱板に連結され、
    前記第1の半導体チップにおける一対の主電極のうち高電圧が入力される側の主電極が前
    記第1のリード端子に接続され、前記第1の半導体チップにおける一対の主電極のうち接
    地電位側に近い電圧が入力される側の主電極が前記第2のリード端子に接続され、前記第
    2の半導体チップにおける電極が前記第3のリード端子に接続され、
    半導体装置の端子間短絡解放試験として、第1リード端子、第2のリード端子及び第3リ
    ード端子に対して短絡解放試験が行われた時は、スイッチング制御を継続又は停止するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 前記複数の第3のリード端子には、
    前記第2の半導体チップにおける電源電圧が入力されるリード端子と、接地電位が入力さ
    れるリード端子と、前記第2の半導体チップの動作を制御する制御信号が入力されるリー
    ド端子とが、設けられたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第1の放熱板における第2の側面側において、
    前記電源電圧が入力されるリード端子、前記接地電位が入力されるリード端子のうち少な
    くとも一つは、前記第2のリード端子から見て、前記制御信号が入力されるリード端子よ
    りも近い側に設置されたことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第2の半導体チップには、
    前記変換した直流出力電圧と比例関係となる前記第2の半導体チップのための電源電圧が
    印加され、前記第2の半導体チップのための電源電圧が所定の電圧よりも過電圧になった
    ときにスイッチングを停止することを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
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