JP5229000B2 - 情報処理装置、及びプログラム - Google Patents
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Description
従来のソフトウェア開発支援ツールは、GUIを視覚的に開発し、それに伴うソースコードを自動生成することが可能である。しかしながら、GUIは開発者が指定した通りの画面を開発するため、ユーザビリティは開発者に依存してしまう。
また、従来のソフトウェアの開発工程は、すべての製造が完了してからテスト工程に入るため、そのテスト工程においてはじめてソフトウェアのGUIを開発者以外の人間が評価することとなる。そのため、ユーザビリティに問題があると、製造工程へと逆戻りする問題がある。
また、特許文献2に記載の技術では、あくまでも重複したオブジェクトのうち下になっているオブジェクトを指定可能とするものであり、複数のオブジェクトを効率的に画面上に再配置させるものではない。
図1に示すように、情報処理装置100は、表示部1と、入力部2と、通信I/F(インターフェース)3と、フレームバッファ4と、記憶部5と、CPU(Central Processing Unit)6と、RAM(Random Access Memory)7と、ROM(Read Only Memory)8と、を備えて構成される。
入力部2は、例えば、キーボード及びマウスで構成され、ユーザが情報を入力する際に使用される。ユーザは、ポインティングデバイスを、表示部1に表示された一つのコントローラを目標にカーソルを移動するような感覚で操作する。
フレームバッファ4は、液晶ディスプレイに対するビデオ表示部分のメモリとして使われるRAMのことであり、画面の1フレーム分をまるごとバッファリングするものである。
記憶部5は、例えばハードディスク等で構成され、OS(Operating System)、各種アプリケーションプログラム、及び各種データ等が記憶されている。また、表示部1に表示されるコントローラに関する情報(名称、表示位置、大きさ等)を定義したもの(リソースファイル)や、分割された領域(入力領域、操作領域、遷移領域)に対応するコントローラの名称を領域情報として定義したもの(定義ファイル)を記憶する。
RAM7は、CPU6により実行された処理プログラム等を、RAM7内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をデータ格納領域に格納する。
ROM8は、例えば、半導体メモリで構成され、処理プログラムやデータ等が予め記憶されている。ROM8には、例えば、表示部1に表示する各コントローラの最適な配置を決定するためのコントローラ配置プログラム等が記憶されている。
従って、小型の表示画面に最適な画面レイアウトを容易に作成することが可能となる。また、開発者に依存しないユーザビリティを提供することができる。
以下、図3〜図15を用いて、情報処理装置100の動作を説明する。
表示部1上に配置された各コントローラは、図5に示すようなリソースファイルの形で記憶部5に記憶される。操作領域及び遷移領域に配置されるコントローラはボタン形式であり、入力領域に配置されるコントローラはボタン形式以外の形式である。従って、リソースファイル内のPUSHBUTTONで始まるコントローラ以外のコントローラを入力領域に配置するように決定する。
以下、入力領域配置決定処理について、図6のフローチャートを用いて詳細に説明する。この入力領域配置決定処理は、リソースファイルの先頭から順に各コントローラをチェックすることにより行う。
ステップS102では、PUSHBUTTONに到達したか否かを判定する。PUSHBUTTONに到達した場合は、ステップS101へと移行し、PUSHBUTTONに到達していなかった場合は、次のステップS103へと移行する。
ステップS103では、現在チェックしているコントローラを入力領域に配置するように決定する。
具体的には、図7に示すように、定義ファイルの中に操作領域及び遷移領域で使用するボタンコントローラのキャプションと識別子を予め定義しておく。そして、定義ファイルとリソースファイルとを比較し、各ボタンコントローラを操作領域([operation])又は遷移領域([transition])のどちらに配置するかを決定する。なお、定義ファイルは開発者が自由に編集可能とする。
以下、操作・遷移領域決定処理について、図8のフローチャートを用いて詳細に説明する。この操作・遷移領域配置決定処理は、入力領域配置決定処理同様、リソースファイルの先頭から順に各コントローラをチェックすることにより行う。
ステップS202では、PUSHBUTTONに到達したか否かを判定する。PUSHBUTTONに到達した場合は、次のステップS203へと移行し、PUSHBUTTONに到達していなかった場合は、ステップS201へと移行する。
ステップS203では、現在チェックしているコントローラのキャプション及び識別子を取得する。
ステップS204では、定義ファイル中の[operation]に定義されているキーワードとキャプション及び識別子が一致するか否かを判定する。キャプション及び識別子が一致した場合は、次のステップS205へと移行し、キャプション及び識別子が一致しなかった場合は、ステップS206へと移行する。
ステップS205では、現在チェックしているコントローラを操作領域に配置するように決定する。
ステップS206では、定義ファイル中の[transition]に定義されているキーワードとキャプション及び識別子が一致するか否かを判定する。キャプション及び識別子が一致した場合は、次のステップS207へと移行し、キャプション及び識別子が一致しなかった場合は、ステップS208へと移行する。
ステップS207では、現在チェックしているコントローラを遷移領域に配置するように決定する。
ステップS208では、現在チェックしているコントローラを入力領域に配置するように決定する。
図9(a)に示すような各領域内の各コントローラに対し、Fittsの法則に基づいて各コントローラのサイズと位置を決定する。その結果に基づいてリソースファイルの内容を書き換え、図9(b)に示すように各コントローラを最適なサイズ、位置に再描画する。
図10に、各コントローラが最適なサイズ、位置に再描画されるようにリソースファイルの内容が書き換えられる様子について示す。図10(a)が図9(a)に、図10(b)が図9(b)にそれぞれ対応する。
以下、コントローラ再配置処理について、図11を用いて詳細に説明する。
ステップS302では、ステップS301で取得したタブオーダに基づいて描画開始コントローラを決定する。
ステップS303では、ステップS302で決定された描画開始コントローラと次に描画予定のコントローラとの距離及び当該描画予定のコントローラのサイズを取得する。
ステップS304では、Fittsの法則に基づいて最適なサイズ、位置にリソースを書き換える。以下、ステップS304で行われる処理について、図12〜図15を用いて具体的に説明する。
数式1において、Tはターゲットまでポインティングデバイスを移動するための時間を表すので、Tの値が小さいほど操作性が良いといえる。
[数式1]
T=a+blog2(A/W+1)
T:ターゲットまでポインティングデバイスを移動するための時間
A:ターゲット間距離(中心からの距離)
W:ターゲットのサイズ
a、b:係数(一般的に、a=50,b=150)
画面が表示された後、表示された画面の中央から操作を開始するときの様子を、図13に示す。図13(a)と図13(b)とを比較して、図13(a)の方がカーソルの移動距離が短いため、コントローラのサイズ(W)は可能な限り大きい方が使い勝手がよいことがわかる。
[数式2]
T=a+blog2{(W+S)/W+1}
数式2によれば、Sの値を0に近づけるほどTの値は小さくなり、操作性を向上させることができる。しかしながら、Sの値を0に近づけるほど視認性が低下し、コントローラ間の境界を見極めるのが困難となる。そこで、本発明では、Sの値として、プラットフォームに依存した標準ポインタの幅を使用する(例えば、WindowsXP(登録商標)の場合は12pixel)。
以上より、Fittsの法則をTとWの2つの変数で表現することが可能となる。
[数式3]
Wmax={ダイアログの幅−(コントローラ数−1)×S}/コントローラ数
従って、小型の表示画面に最適な画面レイアウトを容易に作成することが可能となる。また、画面レイアウトを自動生成するため、従来では開発者に依存していたユーザビリティを統一化することができる。しかも、画面レイアウトのGUIをFittsの法則に従って計量化して自動評価するため、従来のテスト工程から製造工程への逆戻りがなくなり、開発工数を削減することができる。
1 表示部
2 入力部
3 通信I/F
4 フレームバッファ
5 記憶部
6 CPU
7 RAM
8 ROM
Claims (5)
- 表示手段を備えた情報処理装置であって、
前記表示手段に表示されるユーザの操作項目であり、その操作項目の名称情報と表示領域情報とを含むコントローラ情報を複数種類記憶するコントローラ情報記憶手段と、
前記表示手段を入力領域、操作領域、遷移領域に分割した場合に、前記各コントローラ情報がいずれの領域に配置するかを、そのコントローラ情報に含まれる名称情報に基づいて決定する領域決定手段と、
前記領域決定手段により前記各領域の決定された各コントローラ情報で示される操作項目が、その隣り合う操作項目同士の位置関係が近くなり、且つ前記各領域内で最適な大きさの操作項目として配置されるように、前記各コントローラ情報に含まれる表示領域情報を更新する更新手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 前記更新手段は、前記各コントローラ情報の配置を、Fittsの法則を用いて決定し、その決定に基づく領域情報に更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記更新手段は、前記各コントローラ情報の配置を、前記コントローラ情報記憶手段に記憶された順番で順次更新する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記コントローラ情報の種類には、コマンドボタン、コンボボックスを含む、
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の情報処理装置。 - 表示手段を備えた情報処理装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記表示手段に表示されるユーザの操作項目であり、その操作項目の名称情報と表示領域情報とを含むコントローラ情報を複数種類記憶するコントローラ情報記憶手段、
前記表示手段を入力領域、操作領域、遷移領域に分割した場合に、前記各コントローラ情報がいずれの領域に配置するかを、そのコントローラ情報に含まれる名称情報に基づいて決定する領域決定手段、
前記領域決定手段により前記各領域の決定された各コントローラ情報で示される操作項目が、その隣り合う操作項目同士の位置関係が近くなり、且つ前記各領域内で最適な大きさの操作項目として配置されるように、前記各コントローラ情報に含まれる表示領域情報を更新する更新手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み取り可能なプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009050233A JP5229000B2 (ja) | 2009-03-04 | 2009-03-04 | 情報処理装置、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010204988A JP2010204988A (ja) | 2010-09-16 |
JP5229000B2 true JP5229000B2 (ja) | 2013-07-03 |
Family
ID=42966401
Family Applications (1)
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2009
- 2009-03-04 JP JP2009050233A patent/JP5229000B2/ja active Active
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