JP5226626B2 - ゲートウェイ装置、および、通信システム - Google Patents

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本発明は、端末装置から接続されるパケットデータネットワークの別によらず共通のサービスネットワークおよび当該パケットデータネットワークの双方のネットワークとの同時接続を可能にする、ゲートウェイ装置および通信システムに関する。
端末装置(例えばコンピュータ)を、パケット通信ネットワークを介して、インターネットやイントラネット等のパケットデータネットワークに接続して情報の授受を行う通信システムは広く普及している。
上述のパケット通信ネットワークとしては、例えばGPRS(General Packet Radio Service)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、FTTH(Fiber To The Home)、ISDN(Integrated Services Digital Network)またはPSTN(Public Switched Telephone Network)等を用いたアクセスネットワークがこれに該当する。
これらのパケット通信ネットワークにおいて、端末装置としてのコンピュータは、接続先となるパケットデータネットワークに対して、その接続先に対応したゲートウェイ装置を経由して接続することが可能である。
端末装置が接続先のパケットデータネットワークとしてのインターネットやイントラネットとの間で正常に通信を行うためには、該当する接続先において一意となるアドレスを持つ必要がある。
このアドレスの例としては、IPv4アドレスやIPv6アドレス等のOSI参照モデルにおけるL3(Layer 3:ネットワーク層)のアドレス、およびMAC(Media Access Control)アドレス等のL2(Layer 2:データリンク層)のアドレスがある。
これらのアドレスは、接続先に対応したゲートウェイ装置により、接続する端末装置に対して払い出されることが多い。例えばGPRSの場合は、GGSN(Gateway GPRS Support Node)またはP−GW(PDN Gateway)がMS(Mobile Station)に対して、接続先のパケットデータネットワークに対応するAPN(Access Point Name)に応じてIPv4/IPv6アドレス等を払い出す(例えば、非特許文献1参照)。
特定の端末装置(コンピュータ)がパケット通信ネットワークを経由して接続可能なパケットデータネットワークは、複数存在することがある。個々のパケットデータネットワーク内においては一意なアドレスを用いて通信を行うが、独立したパケットデータネットワーク同士においては、アドレスが重複して用いられていることがある。
例えば、A社の社内用イントラネットとB社の社内用イントラネットといった別個のイントラネットで、アドレスとして同一のIPv4プライベートアドレスを用いているという状況が生じ得る。換言すれば、GPRSにおいて、異なるパケットデータネットワーク同士では同一のアドレスが別個のものとして用いられるということである。
GPRS等のパケット通信ネットワークを経由して、端末装置(例えば、コンピュータやMS)とパケットデータネットワークに設置されたサーバとを接続して提供されるサービスの典型的な例としては、WAP(Wireless Access Protocol)、MMS(Multimedia Messaging Service)、SUPL(Secure User Plane Location)、或いは、DM(Device Management)などがある。
一般的には、これらのサービスは、パケット通信ネットワークのオペレータがパケット通信ネットワークサービスとセットで提供することが多い。またこれらのサービスに関する通信は、他のサービスに関する通信に対して行われる通信データ量に基づく課金とは分離したいというニーズがある。
ここに、情報通信ネットワークの課金方法自体については既に種々の提案がある。例えば、ネットワークを介した情報配信のサービス形態には様々なものがあるため、サービス形態毎に適した通信料あるいは情報料の課金を行えるようにした情報通信ネットワークの課金方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、移動パケット通信網とインターネット等の他のネットワークとを相互接続するための移動パケット関門中継交換局にゲートウェイサーバを備え、ネットワーク間で異なる通信プロトコルの変換を行うと共に、このゲートウェイサーバが課金処理システムと連携してサービス形態毎に適した課金処理を行うことが開示されている。
また、パケット無線通信システムの機能を向上させ、柔軟性を一層高めるべく、ゲートウェイサポートノードで、パケットデータネットワークによって確立された通信ベアラを介してインターネットパケットをルーティングすることも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−78129号公報(段落0003〜段落0006、段落0020〜段落0021等参照) 特表2008−536372号公報(要約、請求項1、段落0005〜段落0006等参照)
上掲のような従来の技術においては、既述のWAP、MMS、SUPL、DMのようなパケット通信ネットワークのオペレータが、パケット通信ネットワークサービスとセットで提供することが多いサービスを、異なるパケットデータネットワークに各別に接続する複数のユーザに対して共通サービスとして同様に提供しようとした場合、一般的には次のような方法が考えられる。
即ち、第一の方法は、共通サービス用のパケットデータネットワークを特設し、そこに共通サービス用サーバをまとめて設置するというものである。
また、第二の方法は、個々のパケットデータネットワークにそれぞれ共通サービス用サーバを設置するというものである。
しかし上述の第一の方法では、複数のパケットデータネットワークへの同時接続が許容されないパケット通信ネットワークにおいては、接続先のパケットデータネットワークのサービスと共通サービス用のパケットデータネットワークのサービスとを同時に利用できないといった問題がある。
また、上述の第二の方法では、同じ機能を持つ共通サービス用サーバをパケットデータネットワークの数分個別に設置しなければならず、通信システム全体として構成が複雑化し高コストなものになってしまうという問題がある。
そこで本発明は、一般的に考えられる既述のような方法における上記問題を解決し、複数のパケットデータネットワークへの同時接続が許容されないパケット通信ネットワークにおいて、異なるパケットデータネットワークに各別に接続する複数のユーザに対して、共通サービスを、接続中のパケットデータネットワークのサービスと同時に提供することを可能にし、且つ、構成が簡単な、ゲートウェイ装置および通信システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、その一つの態様において、上記共通サービスを、接続中のパケットデータネットワークのサービスと同時に提供することを可能にした状態で、共通サービスに関するフローのデータ量を、パケットデータネットワークに関するフローのデータ量とは分離して計測することを可能にする、ゲートウェイ装置および通信システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、茲に、次に列記するような技術を提案する。尚、本願におけるフローの語はRFC3917( HYPERLINK "http://www.ietf.org/rfc/rfc3917.txt" http://www.ietf.org/rfc/rfc3917.txt) にて定義の意にて用いている。
(1)パケット通信ネットワークを介して、一の端末装置から、同時には接続できない複数のパケットデータネットワークのうちの任意の一のパケットデータネットワークと前記複数のパケットデータネットワークに共通のサービスネットワークとの双方のネットワークに対して、当該一の端末装置との同時接続を可能にするゲートウェイ装置であって、
前記パケット通信ネットワークとのインターフェース部を成す第1のインターフェース部と、
前記一のパケットデータネットワークとのインターフェース部を成す第2のインターフェース部と、
前記サービスネットワークとのインターフェース部を成す第3のインターフェース部と、
前記第1のインターフェース部と前記第2のインターフェース部との間でのフローであるパケットデータネットワーク系フローと前記第1のインターフェース部と前記第3のインターフェース部との間でのフローであるサービスネットワーク系フローとを分離したルーティングを行うルーティング制御部と、
を備えていることを特徴とするゲートウェイ装置。
上記(1)のゲートウェイ装置は、パケット通信ネットワークを介して、一の端末装置から、同時には接続できない複数のパケットデータネットワークのうちの任意の一のパケットデータネットワークと前記複数のパケットデータネットワークに共通のサービスネットワークとの双方のネットワークに対して、当該一の端末装置との同時接続を可能にするものである。
このゲートウェイ装置は、前記パケット通信ネットワークとのインターフェース部を成す第1のインターフェース部と、前記一のパケットデータネットワークとのインターフェース部を成す第2のインターフェース部と、前記サービスネットワークとのインターフェース部を成す第3のインターフェース部と、を備えている。
更に、ルーティング制御部が備えられ、これによるルーティング制御によって、前記第1のインターフェース部と前記第2のインターフェース部との間でのフローであるパケットデータネットワーク系フローと、前記第1のインターフェース部と前記第3のインターフェース部との間でのフローであるサービスネットワーク系フローと、を分離したルーティングが実行される。
(2)前記パケットデータネットワーク系フローのデータ量と前記サービスネットワーク系フローのデータ量とを分離して計測するフローデータ量計測部を備えていることを特徴とする(1)のゲートウェイ装置。
上記(2)のゲートウェイ装置では、(1)のゲートウェイ装置において特に、フローデータ量計測部が備えられている。そして、このフローデータ量計測部によって、前記パケットデータネットワーク系フローのデータ量と前記サービスネットワーク系フローのデータ量が分離して計測される。
(3)前記ルーティング制御部は、フロー形成上の規約を規定するフローテーブルに基づいてルーティングを行うことを特徴とする(1)または(2)の何れか一に記載のゲートウェイ装置。
上記(3)のゲートウェイ装置では、(1)または(2)の何れか一に記載のゲートウェイ装置において特に、前記ルーティング制御部は、フロー形成上の規約を規定するフローテーブルに基づいてルーティングを行う。
(4)当該一の端末装置から前記パケット通信ネットワークを介して受信したパケットに適合するフロー形成上の規約が前記フローテーブルに規定されていないときには、当該パケットに適合するフロー形成上の規約を新たに規定するフローテーブル更新手段を備えていることを特徴とする(3)のゲートウェイ装置。
上記(4)のゲートウェイ装置は、(3)のゲートウェイ装置において特に、フローテーブル更新手段を備え、当該一の端末装置から前記パケット通信ネットワークを介して受信したパケットに適合するフロー形成上の規約が前記フローテーブルに規定されていないときには、このフローテーブル更新手段によって、当該パケットに適合するフロー形成上の規約を新たに規定する。
(5)前記フローテーブル更新手段は、シグネチャマッチング処理を含み得るDPI(Deep Packet Inspection)処理を行うためのシグネチャ情報と、前記シグネチャ情報に該当するユーザパケットを前記一のパケットデータネットワークまたは前記複数のパケットデータネットワークに共通のサービスネットワークである共通サービス用ネットワークのいずれにルーティングするかを示すルーティング情報とを保持し、且つ、前記シグネチャ情報を用いて単一または複数の連続したパケットのボディ部に対してDPI処理を施すことによって当該パケットが属するフローに対応するルーティング情報を、フローテーブルに記録することを特徴とする(4)のゲートウェイ装置。
上記(5)のゲートウェイ装置では、(4)のゲートウェイ装置において特に、前記フローテーブル更新手段は、シグネチャマッチング処理を含み得るDPI(Deep Packet Inspection)処理を行うためのシグネチャ情報と、前記シグネチャ情報に該当するユーザパケットを前記一のパケットデータネットワークまたは前記共通サービス用ネットワークのいずれにルーティングするかを示すルーティング情報とを保持し、且つ、前記シグネチャ情報を用いて単一または複数の連続したパケットのボディ部に対してDPI処理を施すことによって当該パケットが属するフローに対応するルーティング情報を、フローテーブルに記録する。
(6)前記ルーティング制御部により前記複数のパケットデータネットワークに共通のサービスネットワークである共通サービス用ネットワークに送信されることとなったパケットについて、アドレステーブルを参照し、前記パケット通信ネットワークにより当該一の端末装置に払い出された送信元アドレスを前記共通サービス用ネットワーク内で用いる送信元アドレスに変換し、且つ、前記共通サービス用ネットワークから受信したパケットについて、前記アドレステーブルを参照し、該受信したパケットの宛先アドレスを前記パケット通信ネットワーク内で用いる宛先アドレスに変換するアドレス変換手段を備えたことを特徴とする、(1)ないし(5)の何れか一のゲートウェイ装置。
上記(6)のゲートウェイ装置では、(1)ないし(5)の何れか一のゲートウェイ装置において特に、アドレス変換手段を備え、このアドレス変換手段によって、前記ルーティング制御部により前記共通サービス用ネットワークに送信されることとなったパケットについて、アドレステーブルを参照し、前記パケット通信ネットワークにより当該一の端末装置に払い出された送信元アドレスを前記共通サービス用ネットワーク内で用いる送信元アドレスに変換し、且つ、前記共通サービス用ネットワークから受信したパケットについて、前記アドレステーブルを参照し、該受信したパケットの宛先アドレスを前記パケット通信ネットワーク内で用いる宛先アドレスに変換する。
(7)前記ルーティング制御部は、前記パケット通信ネットワークを経由して当該一の端末装置から受信したパケットがDNS(Domain Name System)に関するパケットであった場合、当該パケットにより問い合わせが行われているホスト名とDNSテーブルを照合し、前記DNSテーブルに該当するホスト名が存在した場合は前記DNSテーブルにおけるIPアドレスを前記パケット通信ネットワーク経由で当該一の端末装置へ、前記問い合わせに対する応答として返信することを特徴とする(1)ないし(6)の何れか一のゲートウェイ装置。
上記(7)のゲートウェイ装置では、(1)ないし(6)の何れか一のゲートウェイ装置において特に、前記ルーティング制御部は、前記パケット通信ネットワークを経由して当該一の端末装置から受信したパケットがDNS(Domain Name System)に関するパケットであった場合、当該パケットにより問い合わせが行われているホスト名とDNSテーブルを照合し、前記DNSテーブルに該当するホスト名が存在した場合は前記DNSテーブルにおけるIPアドレスを前記パケット通信ネットワーク経由で当該一の端末装置へ、前記問い合わせに対する応答として返信する。
(8)前記ゲートウェイ装置が、GGSN(Gateway GPRS Support Node)、P-GW(PDN Gateway)、および、ASN-GW(Access Service Network Gateway)の何れかの形態を採ることを特徴とする(1)ないし(7)の何れか一のゲートウェイ装置。
上記(8)のゲートウェイ装置は、(1)ないし(7)の何れか一のゲートウェイ装置において特に、前記ゲートウェイ装置が、GGSN(Gateway GPRS Support Node)、P-GW(PDN Gateway)、および、ASN-GW(Access Service Network Gateway)の何れかの形態を採る。
(9)パケット通信ネットワークと、一の端末装置から前記パケット通信ネットワークを介して排他的に一のものが接続可能な複数のパケットデータネットワークと、前記複数のパケットデータネットワークに共通のサービスネットワークと、前記複数のパケットデータネットワークのうち該当する一のパケットデータネットワークと前記サービスネットワークとの双方のネットワークに対して当該一の端末装置との同時接続を可能にするゲートウェイ装置と、
を含んでいることを特徴とする通信システム。
上記(9)の通信システムは、パケット通信ネットワークと、複数のパケットデータネットワークと、ゲートウェイ装置と、を含んで構成されている。この複数のパケットデータネットワークは一の端末装置から前記パケット通信ネットワークを介して排他的に一のものが接続可能なネットワークである。また、ゲートウェイ装置は、複数のパケットデータネットワークのうち該当する一のパケットデータネットワークと前記サービスネットワークとの双方のネットワークに対して当該一の端末装置との同時接続を可能にする。
(10)前記パケット通信ネットワークが、GPRS(General Packet Radio Service)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、FTTH(Fiber To The Home)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、および、PSTN(Public Switched Telephone Network)の何れかであることを特徴とする(9)の通信システム。
上記(10)の通信システムは、(9)の通信システムにおいて特に、前記パケット通信ネットワークが、GPRS(General Packet Radio Service)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、FTTH(Fiber To The Home)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、および、PSTN(Public Switched Telephone Network)の何れかである。
複数のパケットデータネットワークへの同時接続が許容されないパケット通信ネットワークにおいて、異なるパケットデータネットワークに各別に接続する複数のユーザに対して、共通サービスを、接続中のパケットデータネットワークのサービスと同時に提供することを可能にし、且つ、構成が簡単な、ゲートウェイ装置および通信システムを実現することができる。
本発明の一つの実施の形態としての通信システムを表す概念図である。 本発明の一つの実施の形態としてのゲートウェイ装置を表すブロック図である。 図2のゲートウェイ装置の動作を表すシーケンスチャートである。 図2のゲートウェイ装置におけるアドレステーブル保持部に保持されているアドレステーブルの内容を例示する図である。 図2のゲートウェイ装置におけるフローテーブル保持部に保持されているフローテーブルの内容を例示する図である。 本発明の他の実施の形態としてのゲートウェイ装置を表すブロック図である。 図6のゲートウェイ装置におけるDNSテーブル保持部に保持されているDNSテーブルの内容を例示する図である。 図6のゲートウェイ装置の動作を表すシーケンスチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態につき詳述することにより本発明を明らかにする。
(本発明の一つの実施の形態としての通信システム)
図1は、本発明の一つの実施の形態としての通信システムを表す概念図である。
図1に示す通信システム1は、端末装置(例えば、コンピュータ)10が接続可能なパケット通信ネットワーク20と、ゲートウェイ装置30(31,32)と、パケットデータネットワーク40(41,42)と、共通サービス用ネットワーク50とを含んで構成される。尚、パケットデータネットワークについては、図中の表記および以下の説明において、適宜、PDNと略記する。
端末装置10としては、通信機能を備えたPC(Personal Computer)の他、MS(Mobile Station)、PDA(Personal Digital Assistant)などを適用可能である。
また、パケット通信ネットワーク20はGPRS(General Packet Radio Service)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、FTTH(Fiber To The Home)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、PSTN(Public Switched Telephone Network) 、および、Ethernet(登録商標)の何れかとして構成され得る。
ゲートウェイ装置30(31,32)はGGSN(Gateway GPRS Support Node)、P−GW(PDN Gateway)、ASN−GW(Access Service Network Gateway)などとして構成され得る。
一方、パケットデータネットワーク40(41,42)は、これら複数のものに対し、端末装置10から、同時には接続できない。即ち、これら複数のパケットデータネットワーク41,42は一の端末装置10からパケット通信ネットワーク20を介して排他的に一のものが接続可能なネットワークである。
インターネットサービスプロバイダの運用するネットワークや社内LAN等種々の形態のネットワークがこのパケットデータネットワーク40に該当する。
また、この通信システム1では、共通サービス用ネットワーク50は、一の端末装置10と、パケット通信ネットワーク20およびゲートウェイ装置30(31,32)を介して、何れか一のパケットデータネットワーク41,42と同時に接続可能である。
移動端末装置においてGPS測位を行うために用いるデータ配信のネットワークであるSUPL(Secure User Plane Location)等がこの共通サービス用ネットワーク50に該当する。SUPLは、GPS衛星の軌道情報を含むアシストデータを配信する技術であり、移動端末装置はこのアシストデータを共通サービス用ネットワーク上のSUPLサーバからダウンロードし、該ダウンロードにより取得したデータに基づいて測位を行う。
ここで、図1の通信システム1において、パケットデータネットワーク40としてのインターネットサービスプロバイダの運用するネットワーク(ここではパケットデータネットワーク41とする)を通して通信を行っている間に、共通サービス用ネットワーク50としてのSUPLを利用してGPS測位を行う場合を想定する。
上述の想定では、パケットデータネットワーク41による通信の継続中にSUPLのサーバにアクセス可能である必要性がある。この必要性を満たすには、一般的には、パケットデータネットワーク41上にSUPLのサーバを設置するかインターネットを経由してSUPLのサーバにアクセス可能に通信システムを構築する必要がある。
また、或る会社(B社)の社内LAN(ここではパケットデータネットワーク42とする)に接続して通信を継続している間に共通サービス用ネットワーク50としてのSUPLによってGPS測位を行い、その測位によって取得した情報を利用可能にする場合を想定する。
この想定では、パケットデータネットワーク42に接続中のユーザもSUPLのサーバにアクセス可能にしておく必要性がある。この必要性を満たすには、一般的には、B社の社内LANとしてのパケットデータネットワーク42にSUPLのサーバを設置する等して社内LANとSUPLのサーバとの双方にアクセス可能な通信システムを構築する必要がある。
上述の各想定におけるパケットデータネットワーク41とパケットデータネットワーク42とが同時接続が許容されない場合には、一般的には、双方のパケットデータネットワーク41および42に各別にSUPLのサーバを設置する必要がある。
上述のような各想定された条件に対し、図1の通信システム1では、双方のパケットデータネットワーク41および42に共通にサービスを提供可能な共通サービス用ネットワーク50を設け、この共通サービス用ネットワーク50にSUPLのサーバを設置すると共に各該当するゲートウェイ装置31、32を設ける。
これにより、上述の各想定に対する一般的な対処の如く各別にSUPLのサーバを設置することなく、パケットデータネットワーク41側のユーザからもパケットデータネットワーク42側のユーザからもSUPLのサーバによるサービスを同時に利用可能である。
尚、図1の例では、説明の便宜上、端末装置としてのコンピュータ10およびパケット通信ネットワーク20については各一つ、ゲートウェイ装置30およびパケットデータネットワーク40については二つの如く図示されているが、それぞれ図示の数を超える構成を採ることも可能である。そのような構成を採る場合も、特徴点については図1の例から自明であるため、特段の説明は省略する。
(本発明の一つの実施の形態としてのゲートウェイ装置)
次に、図面を参照して、本発明の一つの実施の形態としてのゲートウェイ装置についてより具体的に説明する。
図2は、本発明の一つの実施の形態としてのゲートウェイ装置を表すブロック図である。図2に示すゲートウェイ装置30は、対パケット通信ネットワークインターフェース部(第1のインターフェース部。図中、第1のI/F部と併記)301、呼制御部302、アドレステーブル更新部303、アドレステーブル保持部304、フロー判定・適用部305、フローテーブル保持部306、フローテーブル更新部307、サービスネットワーク系フローデータ量計測部308、アドレス変換部309、対共通サービス用ネットワークインターフェース部(第3のインターフェース部。図中、第3のI/F部と併記)310、PDN系フローデータ量計測部311、および、対PDNインターフェース部(第2のインターフェース部。図中、第2のI/F部と併記)312を含んで構成されている。
第1のインターフェース部301は、パケット通信ネットワーク20(図1)とのインターフェース部を構成している。
第2のインターフェース部312は、パケットデータネットワーク40(図1)とのインターフェース部を構成している。
第3のインターフェース部310は、共通サービス用ネットワーク50(図1)とのインターフェース部を構成している。
また、呼制御部302、アドレステーブル更新部303、アドレステーブル保持部304、フロー判定・適用部305、フローテーブル保持部306、および、フローテーブル更新部307を含んでルーティング制御部330が構成されている。これらの各部のうちフローテーブル保持部306にフロー形成上の規約が保持されている。
そして、このルーティング制御部330によって、第1のインターフェース部301と第2のインターフェース部302との間でのフローであるパケットデータネットワーク系フローと、第1のインターフェース部301と第3のインターフェース部との間でのフローであるサービスネットワーク系フローと、を分離したルーティングが実行される。
更にまた、サービスネットワーク系フローデータ量計測部308、および、PDN系フローデータ量計測部311を含んでフローデータ量計測部340が構成されている。そして、このフローデータ量計測部340によって、パケットデータネットワーク系フローのデータ量とサービスネットワーク系フローのデータ量とが分離して計測される。
ルーティング制御部330を構成する各部の機能については、シーケンスチャートを参照して以下に詳述することにより明らかにする。
図3は、図2のゲートウェイ装置の動作を表すシーケンスチャートである。図3には、ゲートウェイ装置30がパケット通信ネットワーク20(図1)を経由して端末装置10(図1)から呼接続要求を受け付け、その後パケット通信ネットワーク20を経由して端末装置10からパケットを受信した場合はパケットデータネットワーク40または共通サービス用ネットワーク50へパケットを送信する動作のシーケンスが表されている。
図3には、更に、パケットデータネットワーク40または共通サービス用ネットワーク50からパケットを受信した場合は、パケット通信ネットワーク20を経由して端末装置10へパケットを送信する動作のシーケンスが表されている。
まず、パケット通信ネットワーク20を経由して端末装置10からの呼接続要求を受け付ける処理について説明する。
対パケット通信ネットワークインターフェース部301は、パケット通信ネットワーク20を経由して端末装置10からの呼接続要求を受信した場合、この呼接続要求を呼制御部302に送信する。呼制御部302はこの呼接続要求を受信した場合、該呼接続要求をアドレステーブル更新部303に送信する(ステップS301)。
アドレステーブル更新部303は、呼接続要求を受信した場合、IPアドレス払い出し処理を行う(ステップS302)。
ステップS302におけるIPアドレス払い出し処理とは、予め定められた複数のIPアドレスにより構成されるパケット通信ネットワーク内IPアドレス集合から、その時点で払い出されていないIPアドレスをパケット通信ネットワーク内IPアドレスとして1つ選択する処理である。また、予め定められた複数のIPアドレスにより構成される共通サービス用ネットワーク内IPアドレス集合から、その時点で払い出されていないIPアドレスを共通サービス用ネットワーク内IPアドレスとして1つ選択する処理である。
アドレステーブル更新部303は、上述のIPアドレス払い出し処理が完了した場合、選択したパケット通信ネットワーク内IPアドレスと共通サービス用ネットワーク内IPアドレスとを用いて、アドレステーブル保持部304に対しアドレステーブル更新を指示する(ステップS303)。
図4は、アドレステーブル保持部304が保持するアドレステーブルの内容の一例を示す図である。図示のように、アドレステーブル保持部304は、アドレステーブルを保持し、このアドレステーブルにパケット通信ネットワーク内IPアドレスアドレスとこれに対応する共通サービス用ネットワーク内IPアドレスとのペアが登録されている。
アドレステーブル更新部303は上述のアドレステーブル更新処理の完了後、パケット通信ネットワーク内IPアドレスを含むパケット通信ネットワーク内IPアドレス通知を、呼制御部302に送信する。
このパケット通信ネットワーク内IPアドレス通知を受信した呼制御部302は、パケット通信ネットワーク内IPアドレス通知を対パケット通信ネットワークインターフェース部301に送信する。このパケット通信ネットワーク内IPアドレス通知を受信した対パケット通信ネットワークインターフェース部301は、パケット通信ネットワーク内IPアドレス通知をパケット通信ネットワーク20経由で端末装置10へ送信する(ステップS304)。
次に、本ゲートウェイ装置30が、パケット通信ネットワーク20を経由して、端末装置10、パケットデータネットワーク40、および、共通サービス用ネットワーク50のうちの一のものからパケットを受信した場合の処理について説明する。
対共通サービス用ネットワークインターフェース部310は、共通サービス用ネットワーク50よりパケットを受信した場合、受信したパケットをアドレス変換部309に送信する(ステップS305)。
ステップS305で対共通サービス用ネットワークインターフェース部310からパケットを受信したアドレス変換部309は、受信したパケットの宛先IPアドレスを含むアドレステーブル情報照会を、アドレステーブル保持部304へ送信する(ステップS306)。
ステップS306でアドレス変換部309からアドレステーブル情報照会を受信したアドレステーブル保持部304は、アドレステーブルを検索し、共通サービス用ネットワーク内IPアドレスがアドレステーブル情報照会に含まれていた宛先IPアドレスと一致するレコードを抽出し、対応するパケット通信ネットワーク内IPアドレスをアドレステーブル情報応答に含めて、アドレス変換部309に送信する(ステップS307)。
ステップS307でアドレステーブル保持部304からアドレステーブル情報応答を受信したアドレス変換部309は、ステップS305で受信したパケットの宛先アドレスを、上述のアドレステーブル情報応答に含まれるパケット通信ネットワーク内IPアドレスに書き換える(ステップS308)。
ステップS308の書き換え処理が完了すると、アドレス変換部309はステップS308において宛先アドレスを書き換えた後のパケットを、サービスネットワーク系フローデータ量計測部308に送信する(ステップS309)。
ステップS309で、アドレス変換部309からパケットを受信したサービスネットワーク系フローデータ量計測部308は、このパケットのデータ量を計測する。尚、本例におけるサービスネットワーク系フローデータ量計測部308は、パケットのデータ量の計測と共に、宛先IPアドレス、送信元IPアドレス、プロトコル種別、宛先ポート番号、送信元ポート番号など、パケットの課金に必要な情報を収集する(ステップS310)。
即ち、本例におけるサービスネットワーク系フローデータ量計測部308は、パケットのデータ量の計測機能と共にサービスネットワーク系フローに対する課金情報を収集する機能を併せ持つ。
ステップS310でデータ量の計測および課金情報の収集が完了すると、サービスネットワーク系フローデータ量計測部308は、ステップS309で受信したパケットをフロー判定・適用部305に送信する(ステップS311)。
対パケット通信ネットワークインターフェース部301は、パケット通信ネットワーク20を経由して端末装置10からのパケットを受信した場合、このパケットをフロー判定・適用部305に送信する(ステップS312)。
一方、対PDNインターフェース部312は、パケットデータネットワーク40よりパケットを受信した場合、受信したパケットをPDN系フローデータ量計測部311に送信する(ステップS313)。
対PDNインターフェース部312からパケットを受信したPDN系フローデータ量計測部311は、このパケットのデータ量を計測する。尚、本例におけるPDN系フローデータ量計測部311は、パケットのデータ量の計測と共に、宛先IPアドレス、送信元IPアドレス、プロトコル種別、宛先ポート番号、送信元ポート番号など、パケットの課金に必要な情報を収集する(ステップS314)。
即ち、本例におけるPDN系フローデータ量計測部311は、パケットのデータ量の計測機能と共にPDN系フローに対する課金情報を収集する機能を併せ持つ。
PDN系フローデータ量計測部311は、データ量の計測および課金情報の収集が完了すると、ステップS313で受信したパケットをフロー判定・適用部305に送信する(ステップS315)。
対パケット通信ネットワークインターフェース部301、サービスネットワーク系フローデータ量計測部308、および、PDN系フローデータ量計測部311のうちの何れか一のものから、パケットを受信したフロー判定・適用部305は、フローテーブル保持部306へ、受信したパケットのプロトコル、送信元IPアドレス、送信元ポート番号、宛先IPアドレス、宛先ポート番号を含む、フローテーブル情報照会を送信する(ステップS316)。
フローテーブル保持部306は、フロー判定・適用部305からのフローテーブル情報照会を受信した場合、該受信したフローテーブル情報照会に含まれる、プロトコル、送信元IPアドレス、送信元ポート番号、宛先IPアドレス、宛先ポート番号の組み合わせに合致する行を、フローテーブル保持部306が保持するフローテーブルから検索する。
図5は、フローテーブル保持部306が保持するフローテーブルの内容の一例を示す図である。このフローテーブルは、ルーティングにおけるフロー形成上の規約を規定する。
フローテーブル保持部306は、このフローテーブルの検索を行った結果、当該合致する行が存在する場合はこの合致する行の自動更新とルーティング先の列の情報を、他方、当該合致する行が存在しない場合はフローテーブルに該当情報なしを示す情報を含むフローテーブル情報応答を、フロー判定・適用部305に送信する(ステップS317)。
フロー判定・適用部305は、ステップS317で、フローテーブル保持部306からフローテーブル情報応答を受信した場合、このフローテーブル情報応答にフローテーブルに該当なしを示す情報が含まれているか否かを判定する(ステップS318)。
ステップS318の判定で、上述のフローテーブル情報応答にフローテーブルに該当情報なしが含まれていた場合、フローテーブル更新部307にパケットを送信する(ステップS319)。
フローテーブル更新部307は、パケットを受信した場合、そのパケットを解析し、ルーティング先がパケットデータネットワーク、共通サービス用ネットワーク、および、パケット通信ネットワークのいずれになるかを判定する(ステップS320)。
ステップS320の判定に当たっては、当該パケットのプロトコル、送信元IPアドレス、送信元ポート番号、宛先IPアドレス、宛先ポート番号について予め設定された規約に基づいて判定してもよい。また、シグネチャ情報とルーティング先の組み合わせについて予め設定された規約に基づいてシグネチャマッチング処理を含み得るDPI(Deep Packet Inspection)処理を行って判定してもよい。
フローテーブル更新部307は、ステップS320の判定が完了した場合、前記パケットのプロトコル、送信元IPアドレス、送信元ポート番号、宛先IPアドレス、宛先ポート番号およびステップS320で判定したルーティング先をフローテーブルに追加するよう、フローテーブル保持部306に情報追加を指示する(ステップS321)。
フローテーブル保持部306はフローテーブル更新部307から情報追加を指示された場合、保持するフローテーブルに当該指示に基づき、プロトコル、送信元IPアドレス、送信元ポート番号、宛先IPアドレス、宛先ポート番号、ルーティング先を追加する。そして、追加したプロトコル、送信元IPアドレス、送信元ポート番号、宛先IPアドレス、宛先ポート番号を含むフローテーブル情報通知をフロー判定・適用部305に送信する(ステップS322)。
フロー判定・適用部305は、ステップS318でフローテーブルに該当なしを示す情報が含まれていないと判定された場合には、受信したフローテーブル情報応答(ステップS321)を判定し、一方、フローテーブル保持部306からフローテーブル情報通知を受信した場合には受信したフローテーブル情報通知(ステップS322)に含まれるルーティング先の情報が共通サービス用ネットワークであるか否かを判定する(ステップS323)。
フロー判定・適用部305は、ルーティング先の情報が共通サービス用ネットワークであった場合、サービスネットワーク系フローデータ量計測部308へパケットを送信する(ステップS324)。
フロー判定・適用部305からパケットを受信したサービスネットワーク系フローデータ量計測部308は、既述のように、フローのデータ量と共に、宛先IPアドレス、送信元IPアドレス、プロトコル種別、宛先ポート番号、送信元ポート番号など、パケットの課金に必要な情報を収集する(ステップS325)。
サービスネットワーク系フローデータ量計測部308は、データ量の計測および課金情報収集(ステップS325)が完了した場合、ステップS324で受信したパケットをアドレス変換部309に送信する(ステップS326)。
ステップS326でサービスネットワーク系フローデータ量計測部308からパケットを受信したアドレス変換部309は、受信したパケットの送信元IPアドレスを含むアドレステーブル情報照会を、アドレステーブル保持部304へ送信する(ステップS327)。
アドレス変換部309からアドレステーブル情報照会を受信したアドレステーブル保持部304は、アドレステーブルを検索し、パケット通信ネットワーク内IPアドレスがアドレステーブル情報照会に含まれていた送信元IPアドレスと一致するレコードを抽出し、対応する共通サービス用ネットワーク内IPアドレスをアドレステーブル情報応答に含めて、アドレス変換部309に送信する(ステップS328)。
ステップS328でアドレステーブル保持部304からアドレステーブル情報応答を受信したアドレス変換部309は、ステップS305で受信したパケットの送信元アドレスを、前記アドレステーブル情報応答に含まれる共通サービス用ネットワーク内IPアドレスに書き換える(ステップS329)。
ステップS329のIPアドレス書き換え処理が完了した場合、アドレス変換部309はステップS329で送信元アドレスを書き換えた後のパケットを、対共通サービス用ネットワークインターフェース部310に送信する(ステップS330)。
ステップS330では、対共通サービス用ネットワークインターフェース部310はアドレス変換部309からパケットを受信した場合、このパケットを共通サービス用ネットワーク50へ送信する。
フロー判定・適用部305は、ステップS323においてルーティング先の情報が共通サービス用ネットワークでないと判定した場合、このルーティング先の情報がパケットデータネットワークであるか否かを判定する(ステップS331)。
ステップS331でフロー判定・適用部305は、このルーティング先の情報がパケットデータネットワークであった場合、PDN系フローデータ量計測部311へパケットを送信する(ステップS332)。
フロー判定・適用部305からパケットを受信したPDN系フローデータ量計測部311は、既述のように、フローのデータ量と共に、宛先IPアドレス、送信元IPアドレス、プロトコル種別、宛先ポート番号、送信元ポート番号など、パケットの課金に必要な情報を収集する(ステップS333)。
PDN系フローデータ量計測部311は、データ量の計測および課金情報収集(ステップS333)の完了後、ステップS332で受信したパケットを、対PDNインターフェース部312に送信する。そして、対PDNインターフェース部312は、ステップS332で受信したパケットを、パケットデータネットワーク40へ送信する(ステップS334)。
フロー判定・適用部305は、ステップS331においてルーティング先の情報がパケットデータネットワークでないと判定した場合、このルーティング先の情報がパケット通信ネットワークであるか否かを判定する(ステップS335)。
フロー判定・適用部305は、このルーティング先の情報がパケット通信ネットワークであった場合、対パケット通信ネットワークインターフェース部301へパケットを送信する。
対パケット通信ネットワークインターフェース部301はフロー判定・適用部305からパケットを受信した場合、前記パケットをパケット通信ネットワーク20経由で端末装置10へ送信する(ステップS336)。
以上、図1ないし図5を参照して説明したゲートウェイ装置30では、パケットデータネットワーク40(41,42)が複数存在する通信システムにおいて、これらのパケットデータネットワーク41,42に共通にサービスを提供するネットワークを1つの共通サービス用ネットワーク50として取り扱うことが可能である。
このため、それぞれのパケットデータネットワーク41,42向けに共通サービス用ネットワーク50を複数構築せずに済ませることができ、通信システム全体として構成の複雑化を回避し低コスト化を図ることが可能である。また、それぞれのパケットデータネットワーク41,42で使用しているIPアドレス帯域同士に重複があっても、端末装置10と共通サービス用ネットワーク50、およびパケットデータネットワーク41,42と共通サービス用ネットワーク50の組み合わせそれぞれにおいてIPアドレス帯域が重複していなければよい。
(本発明の他の実施の形態としてのゲートウェイ装置)
次に、本発明の他の実施の形態について図面を参照して説明する。
図6は、本発明の他の実施の形態としてのゲートウェイ装置を表すブロック図である。
図6において、既述の図2のゲートウェイ装置との対応部には同一の参照符号が附されている。
図6のゲートウェイ装置30は、対パケット通信ネットワークインターフェース部(第1のインターフェース部。図中、第1のI/F部と併記)301、呼制御部302、アドレステーブル更新部303、アドレステーブル保持部304、フロー判定・適用部305、フローテーブル保持部306、フローテーブル更新部307、サービスネットワーク系フローデータ量計測部308、アドレス変換部309、対共通サービス用ネットワークインターフェース部(第3のインターフェース部。図中、第3のI/F部と併記)310、PDN系フローデータ量計測部311、および、対PDNインターフェース部(第2のインターフェース部。図中、第2のI/F部と併記)312を含んで構成されている。
第1のインターフェース部301は、パケット通信ネットワーク20(図1)とのインターフェース部を構成している。
第2のインターフェース部312は、パケットデータネットワーク40(図1)とのインターフェース部を構成している。
第3のインターフェース部310は、共通サービス用ネットワーク50(図1)とのインターフェース部を構成している。
そして、この図6のゲートウェイ装置30では、特に、DNSテーブル保持部313が設けられている。このDNSテーブル保持部313には後述するようなDNSテーブルが保持されている。
図7は図6のゲートウェイ装置におけるDNSテーブル保持部313に保持されているDNSテーブルの内容を例示する図である。図示のように、DNSテーブル保持部313はDNSテーブルを保持し、このDNSテーブルにホスト名とこれに対応するIPアドレスとのペアが登録されている。
また、呼制御部302、アドレステーブル更新部303、アドレステーブル保持部304、フロー判定・適用部305、フローテーブル保持部306、フローテーブル更新部307、および、DNSテーブル保持部313を含んでルーティング制御部330aが構成されている。
このルーティング制御部330aによって、第1のインターフェース部301と第2のインターフェース部302との間でのフローであるパケットデータネットワーク系フローと、第1のインターフェース部301と第3のインターフェース部との間でのフローであるサービスネットワーク系フローと、を分離したルーティングが実行される。
更にまた、図2の実施の形態におけると同様に、サービスネットワーク系フローデータ量計測部308、および、PDN系フローデータ量計測部311を含んでフローデータ量計測部340が構成されている。そして、このフローデータ量計測部340によって、パケットデータネットワーク系フローのデータ量とサービスネットワーク系フローのデータ量が分離して計測される。
図8は、図6のゲートウェイ装置の動作を表すシーケンスチャートである。図示のとおり、図8のシーケンスチャートにおいては、既述の図3のシーケンスチャートとの共通部分については略記し、相違する部分について表記されている。
図8のシーケンスチャートにおいて、既述の図3と同様に、対パケット通信ネットワークインターフェース部301が、パケット通信ネットワーク20を経由して端末装置10からのパケットを受信する(ステップS312)。
そして、ステップS312に次いで、端末装置10から受信したパケットについて、これがDNS(Domain Name System)クエリーパケットであるか判定する(ステップS312−1)。
ステップS312−1における判定が真である場合には、DNSクエリーに設定されていたホスト名を含むDNSテーブル情報照会をDNSテーブル保持部313へ送信する(ステップS312−2)。
DNSテーブル保持部313は、フロー判定・適用部305からDNSテーブル情報照会を受信した場合、保持するDNSテーブル上からホスト名が一致する行を検索し、存在する場合はIPアドレスの値を、フロー判定・適用部305に送信する。一方、ホスト名が一致する行が存在しない場合はDNSテーブル情報なしである旨の情報を含むDNSテーブル情報応答をフロー判定・適用部305に送信する(ステップS312−3)。
フロー判定・適用部305はDNSテーブル保持部313からDNSテーブル情報応答を受信した場合、DNSテーブル情報なしが含まれているか否かを判定する(ステップS312−4)。
フロー判定・適用部305はS312−4の判定の結果、DNSテーブル情報なしではないと判定した場合、該DNSテーブル情報応答に含まれるIPアドレスに基づいてDNSレスポンスパケットを生成する(ステップS312−5)。
フロー判定・適用部305は、ステップS312−5でDNSレスポンスパケットを生成した場合、生成したDNSレスポンスパケットを対パケット通信ネットワークインターフェース部301に送信する。対パケット通信ネットワークインターフェース部301はフロー判定・適用部305からパケットを受信した場合、このパケットをパケット通信ネットワーク20経由で端末装置10へ送信する(ステップS312−6)。
上述のステップS312−1〜ステップS312−6は、所謂DNS Spoofingである。
以上に図6ないし図8を参照して説明したゲートウェイ装置では、端末装置上で動作するアプリケーションにおいて特定のホスト名あての通信が要求された際に、共通サービス用ネットワーク向けの通信とすることが可能となる。
また、同じ機能を持つ共通サービス用サーバをパケットデータネットワークの数分個別に設置することを要せず、通信システム全体として構成の簡素化と低コスト化を図ることができる。
1………………………………通信システム
10……………………………端末装置
20……………………………パケット通信ネットワーク
30(31,32)…………ゲートウェイ装置
40(41,42)…………パケットデータネットワーク
50……………………………共通サービス用ネットワーク
301…………………………対パケット通信ネットワークインターフェース部
302…………………………呼制御部
303…………………………アドレステーブル更新部
304…………………………アドレステーブル保持部
305…………………………フロー判定・適用部
306…………………………フローテーブル保持部
307…………………………フローテーブル更新部
308…………………………サービスネットワーク系フローデータ量計測部
309…………………………アドレス変換部
310…………………………対共通サービス用ネットワークインターフェース部
311…………………………PDN系フローデータ量計測部
312…………………………対PDNインターフェース部
313…………………………DNSテーブル保持部
330…………………………ルーティング制御部

Claims (10)

  1. パケット通信ネットワークを介して、一の端末装置から、同時には接続できない複数のパケットデータネットワークのうちの任意の一のパケットデータネットワークと前記複数のパケットデータネットワークに共通のサービスネットワークとの双方のネットワークに対して、当該一の端末装置との同時接続を可能にするゲートウェイ装置であって、
    前記パケット通信ネットワークとのインターフェース部を成す第1のインターフェース部と、
    前記一のパケットデータネットワークとのインターフェース部を成す第2のインターフェース部と、
    前記サービスネットワークとのインターフェース部を成す第3のインターフェース部と、
    前記第1のインターフェース部と前記第2のインターフェース部との間でのフローであるパケットデータネットワーク系フローと前記第1のインターフェース部と前記第3のインターフェース部との間でのフローであるサービスネットワーク系フローとを分離したルーティングを行うルーティング制御部と、
    を備えていることを特徴とするゲートウェイ装置。
  2. 前記パケットデータネットワーク系フローのデータ量と前記サービスネットワーク系フローのデータ量とを分離して計測するフローデータ量計測部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のゲートウェイ装置。
  3. 前記ルーティング制御部は、フロー形成上の規約を規定するフローテーブルに基づいてルーティングを行うことを特徴とする請求項1または2の何れか一項に記載のゲートウェイ装置。
  4. 当該一の端末装置から前記パケット通信ネットワークを介して受信したパケットに適合するフロー形成上の規約が前記フローテーブルに規定されていないときには、当該パケットに適合するフロー形成上の規約を新たに規定するフローテーブル更新手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載のゲートウェイ装置。
  5. 前記フローテーブル更新手段は、シグネチャマッチング処理を含み得るDPI(Deep Packet Inspection)処理を行うためのシグネチャ情報と、前記シグネチャ情報に該当するユーザパケットを前記一のパケットデータネットワークまたは前記複数のパケットデータネットワークに共通のサービスネットワークである共通サービス用ネットワークのいずれにルーティングするかを示すルーティング情報とを保持し、且つ、前記シグネチャ情報を用いて単一または複数の連続したパケットのボディ部に対してDPI処理を施すことによって当該パケットが属するフローに対応するルーティング情報を、フローテーブルに記録することを特徴とする請求項4に記載のゲートウェイ装置。
  6. 前記ルーティング制御部により前記複数のパケットデータネットワークに共通のサービスネットワークである共通サービス用ネットワークに送信されることとなったパケットについて、アドレステーブルを参照し、前記パケット通信ネットワークにより当該一の端末装置に払い出された送信元アドレスを前記共通サービス用ネットワーク内で用いる送信元アドレスに変換し、且つ、前記共通サービス用ネットワークから受信したパケットについて、前記アドレステーブルを参照し、該受信したパケットの宛先アドレスを前記パケット通信ネットワーク内で用いる宛先アドレスに変換するアドレス変換手段を備えたことを特徴とする、請求項1ないし5の何れか一項に記載のゲートウェイ装置。
  7. 前記ルーティング制御部は、前記パケット通信ネットワークを経由して当該一の端末装置から受信したパケットがDNS(Domain Name System)に関するパケットであった場合、当該パケットにより問い合わせが行われているホスト名とDNSテーブルを照合し、前記DNSテーブルに該当するホスト名が存在した場合は前記DNSテーブルにおけるIPアドレスを前記パケット通信ネットワーク経由で当該一の端末装置へ、前記問い合わせに対する応答として返信することを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載のゲートウェイ装置。
  8. 前記ゲートウェイ装置が、GGSN(Gateway GPRS Support Node)、P-GW(PDN Gateway)、および、ASN-GW(Access Service Network Gateway)の何れかの形態を採ることを特徴とする請求項1ないし7の何れか一項に記載のゲートウェイ装置。
  9. パケット通信ネットワークと、一の端末装置から前記パケット通信ネットワークを介して排他的に一のものが接続可能な複数のパケットデータネットワークと、前記複数のパケットデータネットワークに共通のサービスネットワークと、前記複数のパケットデータネットワークのうち該当する一のパケットデータネットワークと前記サービスネットワークとの双方のネットワークに対して当該一の端末装置との同時接続を可能にするゲートウェイ装置と、
    を含んでいることを特徴とする通信システム。
  10. 前記パケット通信ネットワークが、GPRS(General Packet Radio Service)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、FTTH(Fiber To The Home)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、および、PSTN(Public Switched Telephone Network)の何れかであることを特徴とする請求項9に記載の通信システム。
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