JP5226623B2 - 光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、軸心に沿って連続的に存在する空洞部を包含する光ファイバ母材の製造方法に関し、特に、光ファイバの製造において長尺化を容易とする光ファイバ母材の製造方法に関する。
一般に、光ファイバを用いた光通信では、コア部とクラッド部の屈折率差による全反射により、光信号がコア部に閉じ込められた状態で光ファイバ中を伝搬する。近年、光ファイバの軸心に直交する断面に複数個の空洞部を設けることにより、空気とガラスの屈折率差を利用した全反射によって、光信号を伝搬する光ファイバの研究開発が進められている。前記複数個の空洞部を有する光ファイバは、従来の光ファイバと比べ、コア部と、空洞部を包含するクラッド部との比屈折率差を大きくすることが可能なため、従来の光ファイバでは実現不可能な特性を実現できる(例えば、特許文献1参照)。例えば、光ファイバの曲げが可能になること、すなわち、光ファイバを極端に曲げても通信可能であることが挙げられる。
このような空洞部を有する光ファイバの製造方法としては、キャピラリを束ねて線引きする方法(例えば、特許文献2参照)、及び光ファイバの多孔質ガラス母材をガラス透明化した後に孔を開けて線引きする方法が知られている。
再公表特許WO2004/092793号公報 特開2002-97034号公報
しかしながら、特許文献2に記載のキャピラリを束ねて線引きする方法では、光ファイバの軸心に直交する断面において複数個形成される空洞部間の距離などを精密に制御することが困難であるという問題がある。特に、空洞部が光ファイバの軸心に直行する断面方向に積層される場合には積層数の増加と共に空洞部の配列の精度も劣化するという問題がある。また、キャピラリの表面にOH基や不純物が付着し、これら不純物による吸収損失によって、低損失化が難しいという問題もある。さらに、形成される空洞部の数が少ない場合は、空洞を含まない部分、すなわち、空洞部同士の間も積層により形成する必要がありコストの低減が困難であるという問題もある。
他方、光ファイバの多孔質ガラス母材をガラス透明化した後に孔を開けて線引きする方法では、石英ガラスが非常に硬いため、超音波振動研削などの特殊な方法を用いる必要があるが、孔を深く研削するため研削工具の長さを長くすると、高速回転に伴う軸ずれが生じ、研削できなくなってしまう。そのため、母材サイズの大型化、つまり光ファイバの長尺化が困難であるといった問題がある。
従って、本発明は上記の事情に鑑み提案されたものであって、空洞部を包含する光ファイバを低損失かつ長尺に製造可能な光ファイバ母材を容易に得ることができる光ファイバ母材の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1の発明に係る光ファイバ母材の製造方法は、
軸心方向に沿って連続的に存在する空洞部を包含する光ファイバ母材の製造方法であって、
柱体状の心棒の周りに石英管が複数あらかじめ配置され、
前記心棒の周辺に前記光ファイバ母材のコア部となる第1のガラス微粒子が堆積されると共に、前記石英管の周辺に前記光ファイバ母材のクラッド部となる第2のガラス微粒子が堆積されて、前記光ファイバ母材を得る
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第2の発明に係る光ファイバ母材の製造方法は、
第1の発明に係る光ファイバ母材の製造方法であって、
前記心棒および前記石英管への前記第1および第2のガラス微粒子の堆積が、前記心棒および前記複数の石英管を当該心棒の軸心周りに同期回転させつつ行われる
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第3の発明に係る光ファイバ母材の製造方法は、
第1または第2の発明に係る光ファイバ母材の製造方法であって、
前記心棒および前記複数の石英管の長手方向が垂直に配置され、
前記心棒および前記複数の石英管への前記第1および第2のガラス微粒子の堆積量に応じて、前記心棒が引き上げられる
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第4の発明に係る光ファイバ母材の製造方法は、
第1または第2の発明に係る光ファイバ母材の製造方法であって、
前記心棒および前記複数の石英管の長手方向が垂直に配置され、
前記心棒および前記複数の石英管への前記第1および第2のガラス微粒子の堆積量に応じて、前記心棒の周辺への前記第1のガラス微粒子の堆積箇所および前記複数の石英管への前記第2のガラス微粒子の堆積箇所が下方へ移動させられる
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第の発明に係る光ファイバ母材の製造方法は、
軸心方向に沿って連続的に存在する空洞部を包含する光ファイバ母材の製造方法であって、
第1の石英管内に当該第1の石英管の直径よりも小さい直径である第2の石英管が複数配置され、
前記第1の石英管内および前記第2の石英管の周りに前記光ファイバ母材のクラッド部となる第2のガラス微粒子が堆積された後、
前記ガラス微粒子が堆積された前記第1の石英管内に前記光ファイバ母材のコア部となる第1のガラス微粒子が堆積されて、
前記光ファイバ母材を得る
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第の発明に係る光ファイバ母材の製造方法は、
の発明に係る光ファイバ母材の製造方法であって、
前記第1の石英管内および前記第2の石英管の周りへの前記第2のガラス微粒子の堆積、および前記第2のガラス微粒子が堆積された前記第1の石英管内への前記第1のガラス微粒子の堆積が、前記第1の石英管および前記複数の第2の石英管を当該第1の石英管の軸心周りに同期回転させつつ行われる
ことを特徴とする。
本発明に係る光ファイバ母材の製造方法によれば、空洞部を包含する光ファイバを低損失、且つ長尺に製造可能な光ファイバ母材を容易に得ることができる。
本発明の第1の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法により製造される光ファイバ母材の断面図である。 本発明の第1の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法を適用した製造装置内における石英管の配置の一例を示す概略図である。 本発明の第1の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程における種棒および石英管の配置状態を示す概略図である。 本発明の第1の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にてガラス微粒子が堆積し始めた状態を示す概略図である。 本発明の第1の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にて種棒を引き上げた状態を示す概略図である。 本発明の第2の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程における種棒および石英管の配置状態を示す概略図である。 本発明の第2の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にてガラス微粒子が堆積し始めた状態を示す概略図である。 本発明の第2の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にて第1および第2の酸水素バーナーを下方へ移動した状態を示す概略図である。 本発明の参考例1に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にて心棒に第1のガラス微粒子を堆積させた状態を示す概略図である。 本発明の参考例1に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にて心棒の周りに複数の石英管を配置した状態を示す概略図である。 本発明の参考例1に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にて心棒および複数の石英管の周りに第2のガラス微粒子を堆積させた状態を示す概略図である。 本発明の第3の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にて第1および第2の石英管の配置状態を示す概略図である。 本発明の第3の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にて光ファイバ母材のクラッド層を作製した状態を示す概略図である。 本発明の第3の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にて光ファイバ母材のコア層を作製した状態を示す概略図である。 本発明の第4の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にて第1および第2の石英管の配置状態を示す概略図である。 本発明の第4の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にて光ファイバ母材のクラッド層を作製した状態を示す概略図である。 本発明の第4の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にて光ファイバ母材のコア層を作製した状態を示す概略図である。 本発明の参考例2に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にて多孔質母材および石英管の配置状態を示す概略図である。 本発明の参考例2に係る光ファイバ母材の製造方法による製造工程にて光ファイバ母材のクラッド層を作製した状態を示す概略図である。
本発明に係る光ファイバ母材の製造方法について、各実施例にて詳細に説明する。
本発明の第1の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法について、図1、図2、図3A、図3B、図3Cを参照して説明する。
まず、光ファイバ母材の製造方法により製造される光ファイバ母材10は、図1に示すように、任意の屈折率分布を有するコア部11と、コア部11よりも小さい屈折率を有するクラッド部12からなり、クラッド部12中に複数個(図示例では6個)の空洞部13が存在する。コア部11及びクラッド部12により主たる光の導波構造が形成されている。
ここで、石英を主成分として用いる光ファイバにおいては、コア部11及びクラッド部12の何れかにドーパントを添加することにより、光の導波構造を形成することが可能である。また、コア部11及びクラッド部12の両方にドーパントを添加しても良い。なお、代表的なドーパントとしては酸化ゲルマニウム(GeO2)やフッ素(F)が挙げられるが、これら以外の化学物質をドーパントとすることも可能である。
空洞部13は光ファイバ母材10の軸心に直交する断面にて円形であるが、空洞部13の形状は円形だけに限らず、三角形や四角形などでも良い。6個の空洞部13がコア部11を中心とした正六角形の各頂点に設けられて光ファイバ母材10は対称構造となっているが、複数の空洞部を単にコア部を囲む位置に設けて光ファイバ母材を非対称構造としても良い。また、6個の空洞部13を有する光ファイバ母材10としたが、6個に限らず2個以上の複数個の空洞部を有する光ファイバ母材であれば良い。
上述した光ファイバ母材10を線引き法により得られた光ファイバを、極端に曲げても通信可能となる低曲げ損失ファイバに適用することができる。また、空洞部13を同心円状に非対称に配置することにより、偏波保持ファイバに適用することもできる。ここで、空洞部13に応力付与となるドーパントを添加した母材を挿入しても良い。さらに、数十個の空洞部13を遠心方向(軸心から周壁へ向かう方向)に複数層に亘って設けることにより、材料添加型コアを有さないフォトニッククリスタルファイバや非全反射型の導波原理を有するフォトニックバンドギャップファイバに適用することもできる。
ここで、上述した光ファイバ母材を製造する方法について説明する。この製造方法は、VAD(Vapor phase Axial Deposition)法をベースとして用いた光ファイバ母材の製造方法である。
本実施例に係る光ファイバ母材の製造方法を適用した製造装置内には、図2に示すように、柱体状の種棒21の長手方向が上下方向に配置される。種棒21の周辺に6本の石英管22が配置される。具体的には、石英管22は種棒21の周壁部21aを囲むように配置されるとともに、種棒21を中心とした正六角形の各頂点をなす箇所に配置される。種棒21は、軸心C10を中心として回転可能に、且つ上方へ引き上げ可能な支持具(図示せず)により支持される。6本の石英管22は、種棒21の軸心C10を中心とした軸心C10周りに種棒21と同期回転可能な支持具(図示せず)により支持される。種棒21は光ファイバ母材のコア部を形成するものである。石英管22は光ファイバ母材の空洞部を形成するものである。石英管22は長手方向に直交する断面で円形状である。なお、石英管22はその長手方向に直交する断面における形状が円形に限らず、四角形や三角形などでも良い。複数の石英管22が種棒21を中心として対称に配置されるものに限らず、非対称に配置されたものでも良い。石英管22の数量は6本に限らず、2本以上であれば良い。
次に、図2に示すように種棒および6本の石英管を支持可能な装置を利用した光ファイバ母材の製造工程について説明する。
最初に、図3Aに示すように、柱体状の種棒(心棒)31の下方に第1の酸水素ガスバーナー(コア部原料供給手段)33が配置される。これにより、種棒31の下部に光ファイバ母材のコア部となる第1のガラス微粒子33aを堆積させることができる。6本の石英管32の外側には第2の酸水素ガスバーナー(クラッド部原料供給手段)34が配置される。これにより、石英管32の周りに光ファイバ母材のクラッド部となる第2のガラス微粒子34aを堆積させることができる。
続いて、図3Bに示すように、種棒31および6本の石英管32を種棒31の軸心C1を中心として軸心C1周りに同期回転させつつ、第1の酸水素バーナー33により種棒31の下部に第1のガラス微粒子33aを堆積させて多孔質母材のコア部36を形成させると共に、第2の酸水素バーナー34により石英管32の外側に第2のガラス微粒子34aを堆積させて多孔質母材のクラッド部37を形成させる。
続いて、種棒31に第1のガラス微粒子33aが所定量堆積すると共に、石英管32の周りに第2のガラス微粒子34aが所定量堆積すると、図3Cに示すように、6本の石英管32が固定される一方、種棒31が徐々に引き上げられる。クラッド部37はコア部36と接続されており、種棒31と一緒に上昇するコア部36と共に石英管32の周囲をすべるように上昇する。このように種棒31を引き上げているときも、種棒31及び6本の石英管32の同期回転、第1,第2の酸素水素バーナー33,34による第1,第2のガラス微粒子33a,34aの堆積が継続して行われる。そして、所定の大きさになると、6本の石英管32が引き抜かれて、空洞部35、コア部36、並びにクラッド部37を有する多孔質母材が作製される。なお、6本の石英管32が固定される一方、種棒31が徐々に引き上げられる際に、種棒31および6本の石英管32の温度調整を行うことも可能である。これにより、種棒31と一緒にコア部36が上昇し、コア部36と接続されたクラッド部37も石英管32の周囲をすべるように上昇することを容易にすることができる。
続いて、上述した多孔質母材は脱水・透明化処理される。これにより、空洞部を包含する光ファイバを製造するための光ファイバ母材が得られる。この光ファイバ母材を線引きすることにより、断面内に空洞部を有する光ファイバを得ることができる。
よって、上述した光ファイバ母材の製造方法によれば、種棒31、および空洞部35の形成を目的とした石英管32をあらかじめ配置して第1,第2のガラス微粒子33a,34aを堆積させることとしたため、キャピラリを束ねて線引きする方法による光ファイバ断面における空洞部の制御性の劣化を低減できる効果を奏する。また、空洞部が光ファイバの軸心に直交する断面方向に積層される場合の積層による加工精度の劣化、低損失化の困難性を低減できるといった効果も奏する。
孔開け作業が不要であるため、空洞部を包含する光ファイバを低損失かつ長尺に製造するための光ファイバ母材を母材サイズの制限を受けることなく製造することが可能になり、空洞部を包含する光ファイバの大量生産が可能となるといった効果を奏する。
さらに、あらかじめ配置された石英管32によって空洞部が形成されるため、石英管32の大きさや配置構成を選定することにより、所望の大きさや配置構成の空洞部を得ることが可能であり、空洞部の大きさや配置構造における自由度が向上とするといった効果を奏する。
なお、第1,第2の酸水素バーナー33,34による第1,第2のガラス微粒子33a,34aの堆積を行っているときに、石英管32の上部より排気を行うことも可能である。これにより、石英管32の内部に侵入した第2のガラス微粒子34aが石英管32の内部に付着することを抑制できる。さらに、石英管32の内部にガラス微粒子が付着しないように石英管32の下部を予め封止することも可能である。また、予め封止された石英管の代わりに、柱体状(中実型)の種棒を用いることも可能である。
本発明の第2の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法について、図4A、図4B、図4Cを参照して説明する。
本実施例では、VAD法をベースとした光ファイバ母材の製造方法において、第1の実施例におけるガラス微粒子の連続的な堆積の手法を変更した製造方法について説明する。
最初に、所望の長さの光ファイバ母材を得るために必要となる長さとほぼ同じ長さの石英管を用意する。続いて、図4Aに示すように、柱体状の種棒41の軸心C2を中心として種棒41の周りに6本の石英管42が配置される。6本の石英管42の長手方向は種棒41の軸心C2と平行に配置される。6本の石英管42の一方の端部42a側は略同一平面上に配置される。種棒41の下方には第1の酸水素ガスバーナー(コア部原料供給手段)43が配置される。これにより、種棒41の下部に光ファイバ母材のコア部となる第1のガラス微粒子43aを堆積させることができる。6本の石英管42の外側には第2の酸水素ガスバーナー(クラッド部原料供給手段)44が配置される。これにより、石英管42の周りに光ファイバ母材のクラッド部となる第2のガラス微粒子44aを堆積させることができる。
続いて、図4Bに示すように、種棒41および6本の石英管42を種棒41の軸心C2を中心として軸心C2周りに同期回転させつつ、第1の酸水素バーナー43により種棒41の下部に第1のガラス微粒子43aを堆積させて多孔質母材のコア部46を形成させると共に、第2の酸水素バーナー44により石英管42の外側に第2のガラス微粒子44aを堆積させて多孔質母材のクラッド部47を形成させる。
続いて、種棒41に第1のガラス微粒子43aが所定量堆積すると共に、石英管42の周りに第2のガラス微粒子44aが所定量堆積すると、図4Bおよび図4Cに示すように、第1の酸水素バーナー43および第2の酸水素バーナー44が、矢印D2で示す方向である下方へ徐々に移動させられる。このように第1,第2の酸水素バーナー43,44を下方へ移動させているときも、種棒31及び6本の石英管32の同期回転、第1,第2の酸素水素バーナー43,44による第1,第2のガラス微粒子43a,44aの堆積が継続して行われる。そして、石英管42の他方の端部42b近傍まで第1,第2のガラス微粒子43a,44aの堆積が行われて、空洞部45、コア部46、並びにクラッド部47を有する多孔質母材が作製される。すなわち、石英管42の内部が空洞部45をなしている。
続いて、上述した多孔質母材は脱水・透明化処理される。これにより、空洞部を包含する光ファイバを製造するための光ファイバ母材(例えば図1参照)が得られる。この光ファイバ母材を線引きすることにより、断面内に空洞部を包含する光ファイバを得ることができる。
よって、上述した光ファイバ母材の製造方法によれば、第1の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法と同様、空洞部を包含する光ファイバを低損失、且つ長尺に製造可能な光ファイバ母材を容易に得ることができる。
なお、第1,第2の酸水素バーナー43,44による第1,第2のガラス微粒子43a,44aの堆積を行っているときに、石英管42の上部より排気を行うことも可能である。これにより、石英管42の内部に侵入した第2のガラス微粒子44aが石英管42の内部に付着することを抑制できる。
参考例1
本発明の参考例1に係る光ファイバ母材の製造方法について、図5A、図5B、図5Cを参照して説明する。
本実施例では、OVD(Outside Vapor Deposition)法をベースとした光ファイバ母材の製造方法について説明する。
まず、柱体状の心棒51の軸心C3が略水平となるように心棒51が配置される。心棒51は、軸心C3を中心として回転可能に支持される。心棒51の下方には、心棒51の軸心C3と平行な矢印L3で示す方向へ移動可能に第1の酸水素バーナー(コア部原料供給手段)53が配置される。心棒51の軸心C3を中心として心棒51を回転させる一方、第1の酸水素バーナー53を矢印L3の方向に移動させると共に、酸水素バーナー53により光ファイバ母材のコア部となる第1のガラス微粒子53aを心棒51に堆積させる。これにより、多孔質母材のコア部56が作製される。
続いて、心棒51の周りに石英管52が複数(図示例では6本)配置されると共に、これら石英管52の長手方向が心棒51の軸心C3と平行に配置される。石英管52の下方には第2の酸水素ガスバーナー(クラッド部原料供給手段)54が配置される。
続いて、心棒51および6本の石英管52を心棒51の軸心C3を中心として軸心C3周りに同期回転させる一方、第2の酸水素バーナー54を矢印L3の方向に移動させると共に、第2の酸水素バーナー54により光ファイバ母材のクラッド部となる第2のガラス微粒子54aをコア部56および石英管52の周囲に堆積させる。これにより、図5Cに示すように、空洞部55、コア部56、クラッド部57を有する多孔質母材が作製される。すなわち、石英管52の内部が空洞部55をなしている。
続いて、上述した多孔質母材から心棒51が引き抜かれて、脱水・透明化・コア部56の中実化処理される。これにより、空洞部を包含する光ファイバを製造するための光ファイバ母材(例えば図1参照)が得られる。この光ファイバ母材を線引きすることにより、断面内に空洞部を包含する光ファイバを得ることができる。
よって、上述した光ファイバ母材の製造方法によれば、第1,第2の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法と同様、空洞部を包含する光ファイバを低損失、且つ長尺に製造可能な光ファイバ母材を容易に得ることができる。
なお、多孔質母材のコア部56が形成された心棒51として、予めVAD法やOVD法などにより形成されたガラス微粒子からなる柱体状の心棒、またはガラス微粒子を脱水・加熱透明化処理して作製された円柱体状の心棒を用いることも可能である。
光ファイバ母材のクラッド部を作製する工程にて、多孔質母材のコア部56の周壁部に石英管52を外接させて配置することも可能である。また、多孔質母材のコア部56と石英管52との間隔を調整することも可能である。
多孔質母材の脱水・透明化・コア部56の中実化処理工程において、加熱温度や空洞部55の中の圧力を調整することにより、空洞部55の内径を長手方向に均一に保つことも可能である。
本発明の第3の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法について、図6A、図6B、図6Cを参照して説明する。
本実施例では、MCVD(Modified Chemical Vapor Deposition)法をベースとした光ファイバ母材の製造方法について説明する。
最初に、光ファイバ母材とほぼ同じ大きさ(外径、長さ)である第1の石英管61を1本用意し、光ファイバ母材とほぼ同じ大きさ(長さ)であり、光ファイバ母材の空洞部をなす第2の石英管62を6本用意する。第2の石英管62は、第1の石英管61の直径よりも小さい直径を有する。石英管61の軸心C4が略水平となるように石英管61が配置される。石英管61の内部に6本の石英管62が石英管61の軸心C4を中心とした同心円上に配置される。石英管62の長手方向が石英管61の軸心C4と平行になるように配置される。さらに、石英管61の端部と石英管62の端部とが略同一平面上に配置される。石英管61および6本の石英管62は、石英管61の軸心C4を中心として軸心C4周りに同期回転可能に支持される。石英管61の下方には、石英管61の軸心C4と平行な矢印L4で示す方向へ移動可能に酸水素バーナー(加熱手段)69が配置される。石英管61および6本の石英管62を石英管61の軸心C4を中心として軸心C4周りに同期回転させる一方、酸水素バーナー69を矢印L4の方向に移動させると共に、酸水素バーナー69により石英管61に対して火炎研磨処理が行われる。
続いて、図6Bに示すように、石英管61の軸方向端部側近傍に第2の酸水素バーナー(クラッド部原料供給手段)64が配置される。
続いて、石英管61および6本の石英管62を石英管61の軸心C4を中心として軸心C4周りに同期回転させる一方、第2の酸水素バーナー64により、石英管61の内部、および6本の石英管62の外部に光ファイバ母材のクラッド部となる第2のガラス微粒子64aを堆積させる。上述したように酸水素バーナー69により石英管61が加熱されているため、熱酸化により光ファイバ母材のクラッド部のガラス層67が形成される。
そして、石英管61内に第2のガラス微粒子64aが所定量堆積すると、図6Cに示すように、第2の酸水素バーナー64に代わって第1の酸水素バーナー(コア部原料供給手段)63が配置される。続いて、石英管61および6本の石英管62を石英管61の軸心C4を中心として軸心C4周りに同期回転させる一方、第1の酸水素バーナー63により、石英管61の内部のクラッド部67の内側に第1のガラス微粒子63aを堆積させる。上述したように酸水素バーナー69により石英管61が加熱されているため、熱酸化により光ファイバ母材のコア部のガラス層66が形成される。そして、石英管61内に第1のガラス微粒子63aを所定量堆積させて、クラッド部のガラス層67、コア部のガラス層66が形成された石英管61を中実化処理することにより、空洞部を包含する光ファイバを製造するための光ファイバ母材(例えば図1参照)が得られる。この光ファイバ母材を線引きすることにより、断面内に空洞部を包含する光ファイバを得ることができる。
よって、上述した光ファイバ母材の製造方法によれば、第1〜第2の実施例及び、参考例1に係る光ファイバ母材の製造方法と同様、空洞部を包含する光ファイバを低損失、且つ長尺に製造可能な光ファイバ母材を容易に得ることができる。
本発明の第4の実施例に係る光ファイバ母材の製造方法について、図7A、図7B、図7Cを参照して説明する。
本実施例では、PCVD(Plasma Chemical Vapor Deposition)法をベースとした光ファイバ母材の製造方法について説明する。
最初に、第3の実施例と同様に、光ファイバ母材とほぼ同じ大きさ(外径、長さ)である第1の石英管71を1本用意し、光ファイバ母材とほぼ同じ大きさ(長さ)であり、光ファイバ母材の空洞部をなす第2の石英管72を6本用意する。第2の石英管72は、第1の石英管71の直径よりも小さい直径を有する。石英管71の軸心C5が略水平となるように石英管71が配置される。石英管71の内部に6本の石英管72が第1の石英管71の軸心C5を中心とした同心円上に配置される。石英管72の長手方向が石英管71の軸心C5と平行になるように配置される。さらに、石英管71の端部と石英管72の端部とが略同一平面上に配置される。石英管71および6本の石英管72は、石英管71の軸心C5を中心として軸心C5周りに同期回転可能に支持される。石英管71の外周部71aには、矢印L5の方向に移動可能に、マイクロ波プラズマを発生させるキャビティ(加熱手段)79bが取り付けられる。キャビティ79bと、マイクロ波プラズマの発生源79aとでマイクロ波プラズマの発生器79を構成している。石英管71の軸方向端部近傍に第2の酸水素バーナー(クラッド部原料供給手段)74が配置される。石英管71および6本の石英管72を石英管71の軸心C5を中心にして軸心C5周りに同期回転させる一方、キャビティ79bを矢印L5の方向に移動させると共に、第2の酸水素バーナー74により、石英管71の内部、および6本の石英管72の外部に光ファイバ母材のクラッド部となる第2のガラス微粒子74aを堆積させる。上述したようにキャビティ79bにより石英管71が加熱されているため、熱酸化により光ファイバ母材のクラッド部のガラス層77が形成される。
そして、石英管71内に第2のガラス微粒子74aが所定量堆積すると、図7Cに示すように、第2の酸水素バーナー74に代わって第1の酸水素バーナー(コア部原料供給手段)73が配置される。石英管71および6本の石英管72を石英管71の軸心C5を中心にして軸心C5周りに同期回転させる一方、第1の酸水素バーナー73により、石英管71の内部のクラッド部77の内側に光ファイバ母材のコア部となる第1のガラス微粒子73aを堆積させる。上述したようにキャビティ79bにより石英管71が加熱されているため、熱酸化により光ファイバ母材のコア部のガラス層76が形成される。そして、石英管71内に第1のガラス微粒子73aを所定量堆積させて、クラッド部のガラス層77、コア部のガラス層76が形成された石英管71を中実化処理することにより、空洞部を包含する光ファイバを製造するための光ファイバ母材(例えば図1参照)が得られる。この光ファイバ母材を線引きすることにより、断面内に空洞部を包含する光ファイバを得ることができる。
よって、上述した光ファイバ母材の製造方法によれば、第1〜第3の実施例及び参考例1に係る光ファイバ母材の製造方法と同様、空洞部を包含する光ファイバを低損失、且つ長尺に製造可能な光ファイバ母材を容易に得ることができる。
参考例2
本発明の参考例2に係る光ファイバ母材の製造方法について、図8A、図8Bを参照して説明する。
本実施例では、VAD法とOVD法を組み合わせた光ファイバ母材の製造方法について説明する。
まず、VAD法により、コア部81およびクラッド部82のガラス微粒子を堆積して作製された柱体状の多孔質母材83を1本用意し、多孔質母材83とほぼ同じ大きさ(長さ)であり光ファイバ母材の空洞部をなす石英管84を6本用意する。
多孔質母材83の軸心C6が略水平となるように多孔質母材83が配置される。多孔質母材83の周壁部83aに6本の石英管84の周壁部84aを接触させて6本の石英管84が配置される。石英管84の長手方向が多孔質母材83の軸心C6と平行になるように石英管84が配置される。さらに、多孔質母材83の端部と石英管84の端部とが略同一平面上に配置される。多孔質母材83および6本の石英管84は、多孔質母材83の軸心C6を中心として軸心C6周りに同期回転可能に支持される。石英管84の下方には、矢印L6の方向に移動可能に、第2の酸水素バーナー(クラッド部原料供給手段)85が配置される。
多孔質母材83および6本の石英管84を多孔質母材83の軸心C6を中心にして軸心C6周りに同期回転させる一方、第2の酸水素バーナー85を矢印L6の方向に移動させると共に、第2の酸水素バーナー85により、多孔質母材83および6本の石英管84の外部に光ファイバ母材のクラッド部となる第2のガラス微粒子85aを堆積させる。そして、第2のガラス微粒子85aを所定量堆積させて、空洞部86、コア部81、並びにクラッド部82を有する多孔質母材が作製される。この多孔質母材を脱水・透明化処理することにより、空洞部を包含する光ファイバを製造するための光ファイバ母材(例えば図1参照)が得られる。この光ファイバ母材を線引きすることにより、断面内に空洞部を包含する光ファイバを得ることができる。
よって、上述した光ファイバ母材の製造方法によれば、第1〜第4の実施例及び参考例1に係る光ファイバ母材の製造方法と同様、空洞部を包含する光ファイバを低損失、且つ長尺に製造可能な光ファイバ母材を容易に得ることができる。
なお、光ファイバの紡糸は、外径寸法やコア構造寸法を維持するため、紡糸前の光ファイバ母材に対し、断面形状が相似形となるよう行うが、上述した第1〜第4の実施例及び参考例1、2にて、紡糸時の空洞部への加圧条件を調整することにより、紡糸後の空洞部の寸法割合を変えることもできる。
上述した第1〜第4の実施例及び参考例1、2にて、第1,第2の酸水素バーナーをそれぞれ1つ用いた光ファイバ母材の製造方法について説明したが、これら第1,第2の酸水素バーナーをそれぞれ1つに限らず複数個用いた光ファイバ母材の製造方法とすることも可能である。また、第1〜第4の実施例及び参考例1、2にて、種棒または心棒および石英管を、軸心を中心として軸心周りに同期回転させつつ、第1,第2の酸水素バーナーにより、第1,第2のガラス微粒子を堆積させて多孔質母材のコア部およびクラッド部を形成させることとしたが、第1,第2の酸水素バーナーを軸心を中心とした軸心周りに同期回転可能な支持具により支持し、軸心を中心として軸心周りに同期回転させて、第1,第2のガラス微粒子を堆積させて多孔質母材のコア部およびクラッド部を形成することも可能である。
上述した第1,第2の実施例及び参考例2にて、多孔質母材の脱水・透明化処理工程において、加熱温度や空洞部の中の圧力を調整することにより、空洞部の内径を長手方向に均一に保つことも可能である。
上述した第3〜第4の実施例及び参考例1、2にて、空洞部となる石英管の内部にガラス微粒子が付着しないように端部を予め封止した石英管を用いた光ファイバ母材の製造方法とすることも可能である。酸水素バーナーによるガラス微粒子の堆積を行っているときに、石英管の内部を排気することも可能である。これにより、石英管の内部に侵入したガラス微粒子が石英管の内部に付着することを抑制できる。
上述した第2〜第4の実施例及び参考例1、2にて、径方向の断面が円形状である石英管を用いた光ファイバ母材の製造方法を説明したが、石英管の径方向の断面が円形状に限らず、楕円形や四角形など他の形状の石英管を用いた光ファイバ母材の製造方法とすることも可能である。
上述した第2〜第4の実施例及び参考例1、2にて、6本の石英管を用いた光ファイバ母材の製造方法について説明したが、石英管の数量は6本に限らず2本以上の複数本の石英管を用いた光ファイバ母材の製造方法とすることも可能である。
上述した第および第4の実施例にて、コア部及びクラッド部のガラス微粒子を堆積した後、熱酸化によりガラス層を形成する工程において、加熱温度や空洞部の中の圧力を調整することにより、空洞部の内径を長手方向に均一に保つことも可能である。
上述した参考例1、2にて、中空の石英管の代わりに柱体状(中実型)の心棒を用いることも可能である。すなわち、クラッド部が形成された多孔質母材から全ての心棒を引き抜き、脱水・透明化処理を行い、空洞部の内径を長手方向に均一に保つように加熱温度や空洞部の中の圧力を調整し、コア部の中実化処理することにより、空洞部を包含する光ファイバを製造するための光ファイバ母材を得ることができる。
上述した参考例2にて、予め作製されたコア部81およびクラッド部82を有する多孔質母材83の代わりに、多孔質母材を脱水・加熱透明化処理して作製したコア部およびクラッド部を有する透明ガラスを用いることも可能である。
上述した参考例2にて、多孔質母材83と石英管84との間隔を調整することも可能である。
本発明に係る光ファイバ母材の製造方法によれば、空洞部を包含する光ファイバを低損失、且つ長尺に製造可能な光ファイバ母材を得ることができる。その結果、通信産業などで有益に利用することができる。
10 光ファイバ母材
11 コア部
12 クラッド部
13 空洞部
21 種棒
22 石英管
31,41 種棒
32,42,52,84 石英管
33,43,53,63,73 第1の酸水素バーナー
34,44,54,64,74,85 第2の酸水素バーナー
51 心棒
61,71 第1の石英管
62,72 第2の石英管
69 酸水素バーナー
79 マイクロ波プラズマの発生器
83 多孔質母材

Claims (6)

  1. 軸心方向に沿って連続的に存在する空洞部を包含する光ファイバ母材の製造方法であって、
    柱体状の心棒の周りに石英管が複数あらかじめ配置され、
    前記心棒の周辺に前記光ファイバ母材のコア部となる第1のガラス微粒子が堆積されると共に、前記石英管の周辺に前記光ファイバ母材のクラッド部となる第2のガラス微粒子が堆積されて、前記光ファイバ母材を得る
    ことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  2. 請求項1記載の光ファイバ母材の製造方法であって、
    前記心棒および前記石英管への前記第1および第2のガラス微粒子の堆積が、前記心棒および前記複数の石英管を当該心棒の軸心周りに同期回転させつつ行われる
    ことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2記載の光ファイバ母材の製造方法であって、
    前記心棒および前記複数の石英管の長手方向が垂直に配置され、
    前記心棒および前記複数の石英管への前記第1および第2のガラス微粒子の堆積量に応じて、前記心棒が引き上げられる
    ことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  4. 請求項1または請求項2記載の光ファイバ母材の製造方法であって、
    前記心棒および前記複数の石英管の長手方向が垂直に配置され、
    前記心棒および前記複数の石英管への前記第1および第2のガラス微粒子の堆積量に応じて、前記心棒の周辺への前記第1のガラス微粒子の堆積箇所および前記複数の石英管への前記第2のガラス微粒子の堆積箇所が下方へ移動させられる
    ことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  5. 軸心方向に沿って連続的に存在する空洞部を包含する光ファイバ母材の製造方法であって、
    第1の石英管内に当該第1の石英管の直径よりも小さい直径である第2の石英管が複数配置され、
    前記第1の石英管内および前記第2の石英管の周りに前記光ファイバ母材のクラッド部となる第2のガラス微粒子が堆積された後、
    前記ガラス微粒子が堆積された前記第1の石英管内に前記光ファイバ母材のコア部となる第1のガラス微粒子が堆積されて、
    前記光ファイバ母材を得る
    ことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  6. 請求項記載の光ファイバ母材の製造方法であって、
    前記第1の石英管内および前記第2の石英管の周りへの前記第2のガラス微粒子の堆積、および前記第2のガラス微粒子が堆積された前記第1の石英管内への前記第1のガラス微粒子の堆積が、前記第1の石英管および前記複数の第2の石英管を当該第1の石英管の軸心周りに同期回転させつつ行われる
    ことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
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