JP5225804B2 - ボイラ及び熱回収装置 - Google Patents

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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、ボイラ及び熱回収装置に関する。
従来のボイラは、特許文献1記載のように、燃焼熱を水管に伝熱させ、水管内の水を昇温させるものがあった。また、このようなボイラは、熱交換後の排熱を排出路を介して大気に放出させるものであった。
特開2004−184041号公報
しかし、このような従来のボイラは、バーナや温風ヒータの熱発生源の性能(特性)によって効率が大きく変化する虞れや、ボイラを温水生成(低温)で使用した場合とスチーム生成(高温)で使用した場合とで効率が極端に変化したり、非効率な使用温度域が存在するといった問題があった。
即ち、高効率を維持しつつ低温から高温まで(低出力から高出力まで)使用できるボイラが望まれていた。
また、環境問題も含めて、上述のようなボイラの効率化が望まれる中で、従来のボイラは、利用可能な熱を残した排熱気体を破棄するという無駄があり、その排熱気体を高効率で再利用可能な熱回収装置が望まれていた。
そこで、本発明は、熱発生源からの悪影響が少なく安定して高効率が得られるボイラ、又は、ボイラの排熱気体の熱を高効率で再利用可能な熱回収装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のボイラは、多数の貫孔を有する内筒体と、該内筒体の外周面を包囲状に設けた水管と、該水管を包囲して配設されて上記内筒体と共に円筒状の炎道を形成する外筒体と、を備え、上記内筒体には軸心方向に移動固定自在として、調整ブロックを内装し、該調整ブロックの一端面と上記内筒体の内周面によって形成される燃焼室の容積を増減自在に構成したものである。
また、上記内筒体の内部は、上記調整ブロックによって、上記燃焼室と排出路とに区画され、上記貫孔は、上記燃焼室と上記炎道を連通する第1貫孔と、上記炎道と上記排出路を連通する第2貫孔を有し、上記調整ブロックの上記排出路側への移動及び反対側への移動による開状態の上記第2貫孔の個数の増減によって、ボイラ内圧を増減自在に構成したものである。
また、本発明の熱回収装置は、多数の貫孔を有する内筒体と、該内筒体の外周面を包囲状に設けた水管と、該水管を包囲して配設されて上記内筒体と共に円筒状の熱回収室を形成する外筒体と、を備え、上記内筒体には軸心方向に移動固定自在として、調整ブロックを内装し、該調整ブロックの一端面と上記内筒体の内周面によって、ボイラからの排熱気体が流入する流入室を形成し、該流入室の容積を増減自在に構成したものである。
本発明のボイラによれば、燃焼室の容積を増減自在にでき、高効率を維持するのに最適な燃焼室を形成できる。つまり、安定して高効率を得ることができる。熱発生源の性能(特性)による効率への悪影響を軽減できる。
また、本発明の熱回収装置によれば、ボイラからの排熱気体を利用して熱交換できる。流入室を増減でき、排熱気体から熱を吸収するのに最適な熱流入室を形成できる。高効率でボイラからの排熱を再利用できる。ボイラの効率を向上できる。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明のボイラを詳説する。
図1は本発明のボイラの実施の形態を示す断面図である。
本発明のボイラは、円形状の内筒体1と、内筒体1の外周面を包囲状に配設される水管2と、水管2を包囲するように設けられると共に内筒体1との間に円筒状の炎道3を形成する円形状の外筒体4と、内筒体1の軸心L1 方向に移動固定自在に内装される調整ブロック5と、内筒体1の一方端(基端)側に取着されるバーナ等の熱発生源7と、を備えている。
なお、本発明のボイラに於て、ラジアル外方向及びラジアル内方向とは、軸心L1 に対する方向である。また、軸心L1 方向の熱発生源7側を基端側とし反対側を先端側と呼ぶ場合がある。
内筒体1の内部は、調整ブロック5によって、その調整ブロック5の一端面5aと内筒体1の内周面によって形成される燃焼室6と、調整ブロック5の他端面5b側に形成される排出路8と、に区画されている。また、ラジアル方向に開口する多数の貫孔1a,1bを有している。貫孔1a,1bは、燃焼室6と炎道3を連通する第1貫孔1aと、炎道3と排出路8を連通する第2貫孔1bとを有している。また、内周面からラジアル外方に窪んだ環状の係止凹部1cが、第1貫孔1aと第2貫孔1bの中間位置から軸心L1 方向に複数配設されている。調整ブロック5は第1貫孔1aと第2貫孔1bの中間位置に配設されている。燃焼室6は、バーナー等の熱発生源7からの、炎、燃焼ガス、熱風等の熱流体が流入又は燃焼する空間である。
調整ブロック5は、内筒体1の内径と同等の直径に形成されたカップ状のケース部材20を有している。調整ブロック5の一端面5a側は、凸曲面状に形成されている。他端面5b側には、金属製の帯板状部材を折曲げ成形したΩ字状の係止部材21が取着されている。ケース部材20は、粉状の断熱材を練り合わせて成形した断熱材が充填されている。
係止部材21の両端部21a,21aは、ケース部材20に形成された側方(ラジアル方向)に開口した差込孔20a,20aに挿通されている。また、ケース部材20から突出し、内筒体1の係止凹部1cに差し込まれている。また、係止部材21は、くびれ部21bの弾発的変形によって両端部21a,21aが係止凹部1cからラジアル内方向に移動して離脱可能に形成されている。つまり、係止部材21の両端部21a,21aが係止凹部1cに係合することで、内筒体1の内部に固定(係止)され、両端部21a,21aが係止凹部1cから離脱(係合解除)することで、内筒体1の内部を軸心L1 方向にスライド(移動)自在となる。
言い換えると、本発明のボイラは、内筒体1の係止凹部(係止雌部)1cと、係止凹部1cに抜き差し自在な両端部(係止雄部)21a,21aを有する係止部材21から成る調整ブロック5の固定(係止)手段を備えている。
そして、この調整ブロック5の軸心L1 方向の熱発生源7側(基端側)への移動によって、燃焼室6の容積は増減自在である。また、開状態の第1貫孔1aの個数も増減自在である。
さらに、調整ブロック5の排出路8側(先端側)への移動によって、開状態の第2貫孔1bの個数を増減自在である。
水管2は、内筒体1の外周面寄りに、ラジアル方向に所定の間隔をもって巻設するような内巻部と、外筒体4の内周面寄り(ラジアル外方側)に形成される外巻部と、を有する2重螺旋状に形成されている。水管2は、炎道3(外筒体4)の外部から送流された(取水口2aからの)水を、先ず、外巻部に流し、その後、内巻部を通過させて炎道3(外筒体4)の外側に(吐出口2bから)排出する。また、炎道3内の二重螺旋部は、1本の銅製のパイプ部材を曲げ加工で形成したものでる。また、炎道3内、かつ、水管2の取水口2a及び吐出口2bの近傍に、温度検知センサHが設けられている。
炎道3は、内筒体1の外周面と、内筒体1の燃焼室6近傍で外鍔状に固着される施蓋部材11と、外筒体4の内周面と、排出路8近傍(先端側)の外筒体4に形成される内鍔壁4aと、によって形成された円環状の空間部である。
外筒体4の外周面及び内鍔壁4aの外面側は断熱部材10に覆われている。施蓋部材11には炎道3内で発生した結露を外部に流出可能なドレイン口9が設けられている。ドレイン口9からの排出水を、タンクTに送流させる再利用配管30を有している。また。タンクTから水管2(の取水口2a)へ水を供給する給水路配管31を有している。タンクTは、フロートバルブを有し、水道等の水供給源Wからの水を一時的に貯水するものである。
上述した本発明のボイラの使用方法(作用)について説明する。
燃焼室6に流入した(燃焼室6内で燃焼した)熱発生源7による熱流体は、燃焼室6から第1貫孔1aを通過して炎道3に流される。熱流体は、炎道3内で水管2(の内部の水)と熱交換を行なう。熱交換後の熱流体は、第2貫孔1bを通過して排出路8に流され、大気に放出される。
仮に、熱発生源7からの熱流体の温度や流速が大きすぎる場合に、熱流体は、熱発生源7近傍(基端側寄りの)の第1貫孔1aから炎道3に流入せず、先端寄りの第1貫孔1aから炎道3に流入し、水管2全体を効率良く熱することができなくなる虞れがある。また、温度や流速が小さすぎると、燃焼室6内で放熱又は対流し、炎道3に熱交換に適した熱流体を流入させることが困難となる虞れがある。つまり、熱発生源7の出力(火力)の強弱や、特性(クセや特徴、性能等)によって熱効率やボイラ自体の作動効率が低下(悪化)する虞れがある。
そこで、図2に示すように、調整ブロック5を熱発生源7(基端)側に、スライド移動させ、熱発生源7に近づけて(基端側寄りに)固定させる。すると、調整ブロック5の移動によって、燃焼室6の容積が減少すると共に、多数の第1貫孔1aの内の先端寄りに形成される幾つかの第1貫孔1aを閉状態にする。言い換えると、開状態の第1貫孔1aの個数を減少させる。熱流体は、炎道3内で熱交換可能な適切な温度(状態)となって、水管2全体を熱するのに適した(基端寄りの)第1貫孔1aから炎道3に流れる。
即ち、調整ブロック5を、熱発生源7(基端)寄りで軸心L1 方向にスライド移動させることで、燃焼室6(開状態の第1貫孔1aの個数)を、熱交換に最適な状態にする。熱発生源7からの悪影響を軽減する。炎道3内の水管2が熱せられるムラを軽減して熱効率を向上させる。
また、ボイラ内圧(燃焼室6内や炎道3内の圧力)を熱交換に適した内圧としたい(ボイラ内圧が低いために熱流体の温度上昇や高い効率の熱交換が得られない)場合、調整ブロック5を、図3に示すように、排出路8(先端)側へ軸心L1 方向にスライド移動させて係止(固定)する。調整ブロック5の移動によって、開状態の第2貫孔1bの個数が減少する。つまり、熱交換が終わった後の熱流体の、炎道3から排出路8への流れを規制(制限)する。排出量が調整されてボイラ内圧が高くなる。
つまり、調整ブロック5を排出路8(先端)寄りで軸心L1 方向にスライド移動させ、配置すると、開状態の第2貫孔1bの個数が増減され、高い熱交換が可能なボイラ内圧に調整される。
また、水管2は、炎道3内では比較的低温度のラジアル外方寄りの外巻部を通過させ、その後、炎道3内では比較的高温度のラジアル内方寄りの内巻部を通過させる。吐出口2bに近づくにつれ内部の水を確実に昇温する。水管2をパイプで形成することで(板金成形した場合に比べ)高圧水の送流を可能にし、かつ、漏水の虞れを軽減する。
次に、実施の形態を示す図面に基づき本発明の熱回収装置を詳説する。
図4は本発明の熱回収装置の実施の形態を示す側面断面図である。
本発明の熱回収装置は、既設のボイラBの排出路8と連通してボイラBからの排熱気体が流入する円形状の内筒体51と、内筒体51の外周面を包囲状に配設される水管52と、水管52を包囲するように設けられると共に内筒体51との間に円筒状の熱回収室53を形成する円形状の外筒体54と、内筒体51の軸心L51方向に移動固定自在に内装される調整ブロック55と、を備えている。
なお、本発明の熱回収装置に於て、ラジアル外方及びラジアル内方とは、軸心L51に対する方向である。また、軸心L51方向のボイラB側を基端と呼び反対側を先端と呼ぶ場合がある。
内筒体51の内部は、調整ブロック55によって、調整ブロック55の一端面55aと内筒体51の内周面によって形成され排熱気体が流入する流入室56と、調整ブロック55の他端面55b側に形成される排出路58と、に区画されている。また、ラジアル方向に開口する多数の貫孔1a,1bを有している。貫孔1a,1bは、流入室56と熱回収室53を連通する第1貫孔51aと、熱回収室53と排出路58を連通する第2貫孔51bとを有している。また、内周面からラジアル外方に窪んだ環状の係止凹部51cが、第1貫孔51aと第2貫孔51bの中間位置から軸心L51方向に多数設けられている。
上述した本発明のボイラの調整ブロック5と同様に、本発明の熱回収装置の調整ブロック55は、内部に断熱材が充填されるカップ状のケース部材20と、Ω字状の係止部材21と、を有している。
本発明の熱回収装置は、内筒体51の係止凹部51cと、係止凹部51cに抜き差し自在な両端部21a,21aを有する係止部材21から成る調整ブロック55の係止(固定)手段を備えている。調整ブロック55は、内筒体1の内部を軸心L51方向に移動固定自在である。そして、この調整ブロック55の軸心L51方向の移動によって、流入室56の容積は増減自在である。また、開状態の第1貫孔51aの個数も増減自在である。さらに、調整ブロック5の排出路58側への移動によって、開状態の第2貫孔51bの個数を増減自在である。
上述した本発明のボイラと同様に、本発明の熱回収装置は、水管52を、内巻部と外巻部とを有する2重螺旋状に形成している。熱回収室53を、内筒体51の外周面と、内筒体51の流入室56近傍で外鍔状に固着される施蓋部材61と、外筒体54の内周面と、排出路58近傍の外筒体54に形成される内鍔壁54aと、によって形成している。外筒体54の外周面及び内鍔壁54aの外面側を断熱部材60で覆っている。施蓋部材61に、熱回収室53内の不要な水を外部に流出可能なドレイン口59が設けられている。また、ドレイン口59からの水を、タンクTに送流させる回収配管80を有している。また。タンクTからの水を水管52の取水口52aへ供給する給路配管81を有している。
上述した本発明の熱回収装置の使用方法(作用)について説明する。
既設のボイラBの排熱気体が排出される排出路8と流入室56を連通連結する。ボイラBの排熱気体は、流入室56から第1貫孔51aを通過して熱回収室53に流される。排熱気体は、熱回収室53内で水管52(の内部の水)と熱交換(回収)を行なう。熱回収後の排熱気体は、第2貫孔51bを通過して排出路58に流され、大気に放出される。
ここで、仮に、ボイラBからの排熱気体の温度や流速が熱交換に最適でない場合に、調整ブロック55をボイラB方向(基端側に)にスライド移動させた後に、適切な位置で固定する。すると、流入室56の容積が減少すると共に、幾つかの第1貫孔51aを閉状態にする。言い換えると、開状態の第1貫孔51aの個数を減少させる。狭くなった(容積の小さくなった)流入室56内で排熱気体の熱が圧縮されて蓄熱され、十分な温度となった排熱気体が熱回収室53へ第1貫孔51aを介して流れる。熱回収室53内の水管52の基端側に、排熱気体が確実に流れ、効率良く排熱の回収(熱交換)が行なわれる。
なお、調整ブロック55を排出路58(先端)寄りで軸心L51方向にスライド移動(排出路58側及びその反対側に移動)させると、開状態の第2貫孔51bの個数が増減し、排出量が調整されることで、高い熱交換が可能なボイラ内圧に調整することも可能である。
また、本発明の熱回収装置に、水管52の取水口52aをタンクTを介して水供給源Wに連通させた給路配管81と、水管52の吐出口52bをボイラBの取水口(図4では省略)に連通させる連結配管91と、を設ければ、水供給源Wからの水を、ボイラBの排熱気体にて昇温させ、ボイラBに常温よりも温度の高い水(温水)を供給可能となる。つまり、ボイラBが温水やスチーム(高圧蒸気)を生成する場合に、供給される水が予め温められているので、ボイラBの熱効率が向上する。迅速に熱水や蒸気(スチーム)の生成を可能にする。
次に、本発明の熱回収装置及び本発明のボイラの実施例を説明する。
図5に示すように、上述した本発明の熱回収装置をボイラBの排出路8に、直線状(同心状)に連通連結して付設した場合である。ボイラBは、上述した本発明のボイラである。言い換えると、本発明のボイラBと本発明の熱回収装置とから成る熱再利用(回収)型のボイラ装置の実施例とも言える。
図5に於て、本発明の熱回収装置の取水口52aは、給路配管81とタンクTを介して水供給源Wに連結している。吐出口52bは、連結配管91を介して本発明のボイラB(以下ボイラBと呼ぶ場合がある。)の取水口2aに連結している。そして、ボイラBの吐出口2bは、排出配管90及び流量センサDを介して、噴出用の銃型ノズルNに連結している。また、熱回収装置のドレイン口59は回収配管80を介してタンクTに連結されている。ボイラBのドレイン口9は、再利用配管30を介してタンクTに連結されている。また、ノズルNは、ボイラB及び熱回収装置(熱再利用型のボイラ装置)によって得られた温水やスチームを噴射や噴霧可能なものであって、高圧・高温洗浄機等に用いられるものである。
水供給源Wからの水は、上述した熱回収装置の作用によってボイラBの排熱気体と熱交換が行なわれ、昇温し温水となる。温水は、連結配管91を介してボイラBに供給される。温水は、上述したボイラBの作用によって、さらに昇温され高温水(熱水)又はスチームとなる。
ボイラBは、水供給源(常温)よりも温度の高い水(温水)が流入されるので、熱交換の効率が向上する。また、熱発生源7の熱量(火力)が小さくても十分に高温水を生成可能となって作動効率を向上させる。さらに、ボイラBの熱交換の効率を向上させるための温水は、そのボイラBの排出路8から排気される排熱気体の熱を回収(再利用)して昇温されているので、温水生成用の熱発生源を新たに設ける必要がない。
次に、本発明の熱回収装置及び本発明のボイラの他の実施例を説明する。
図6に示すように、上述した本発明の熱回収装置の流入室56を、本発明のボイラBの排出路8にL字状(エルボ状)の連結部材95を介して連通連結させたものであって、熱回収装置の軸心L1 を鉛直状に配設し、ボイラBの軸心L51を水平状に配設したものである。 言い換えると、本発明のボイラBと本発明の熱回収装置とから成る熱再利用(回収)型のボイラ装置の他の実施例とも言える。
図6に於て、ボイラBの取水口2aは、給水路配管31とタンクTを介して水供給源Wに連結している。吐出口2bは、接続配管92を介して本発明の熱回収装置の取水口52aに連結している。そして、熱回収装置の吐出口52bは、吐出配管93及び流量センサDを介して、ノズルNに連結している。また、熱回収装置のドレイン口59は回収配管80を介してタンクTに連結されている。ボイラBのドレイン口9は、再利用配管30を介してタンクTに連結されている。
水供給源Wからの水は、上述したボイラBの作用によって昇温される。昇温した水(温水)は、接続配管92を介して熱回収装置に供給される。また、熱交換後の熱流体は排熱気体となって、熱回収装置の流入室56に流入される。温水は、熱回収装置の作用によってボイラBの排熱気体と高効率で熱交換が行なわれ、高温水(熱水)又はスチームとなる。なお、熱回収装置の調整ブロック55を移動させて、ボイラBで生成した温水(熱水)の温度を維持(保温)するようにすることも可能である。
即ち、図5及び図6で示したような本発明のボイラB及び本発明の熱回収装置から成る、ボイラ装置は、高い作動効率を得るうえに、部品のほとんどを共通化でき、部品点数を減少させ、低コストでの製作が可能である。また、上述のノズルNを設けた場合は、高圧・高温用(高出力)かつ高効率のスチーム洗浄機とすることも可能である。一つの熱発生源7からのエネルギ(熱)をボイラB及び熱回収装置の2箇所(2段)で活用し、効率を向上させている。
なお、本発明のボイラ及び本発明の熱回収装置は設計変更可能であって、例えば、内筒体1,51の外周面(特に、係止凹部1c,51c近傍の外周面)に、断熱部材10,60を被覆させても良い。また、配管に水を高圧送流させる圧送装置を介装しても良い。また、タンクTを設けなくとも良い。また、水管2及び配管内で昇温される流体は、水に限らず油や蒸気、ガス等の熱媒体としても良い。また、熱回収装置の別の使用例として、図6で示した配置及び配管によって、既設(従来)のボイラBと連結しても良い。また、水管2及び各配管を小経(内径13±10mm)に設定し、高圧加熱が可能とするのが望ましい。また、調整ブロック5,55をシリンダ等のアクチュエータと連結して内筒体1,51内の配置を調節自在としても良い。
以上のように、本発明のボイラは、多数の貫孔1a,1bを有する内筒体1と、内筒体1の外周面を包囲状に設けた水管2と、水管2を包囲して配設されて内筒体1と共に円筒状の炎道3を形成する外筒体4と、を備え、内筒体1には軸心L1 方向に移動固定自在として、調整ブロック5を内装し、調整ブロック5の一端面5aと内筒体1の内周面によって形成される燃焼室6の容積を増減自在に構成したので、熱交換を効率良く行なわせることができる。ボイラの作動効率を高効率で維持するのに最適な燃焼室6を形成できる。つまり、高効率を安定して得ることができる。熱発生源7の性能(特性)による効率への悪影響を軽減できる。低温から高温まで使用状態に応じて高効率を得ることができる。熱発生源7の発熱量の変化に応じて高効率のまま低出力から高出力まで使用できる。
また、内筒体1の内部は、調整ブロック5によって、燃焼室6と排出路8とに区画され、貫孔1a,1bは、燃焼室6と炎道3を連通する第1貫孔1aと、炎道3と排出路8を連通する第2貫孔1bを有し、調整ブロック5の排出路8側への移動及び反対側への移動による開状態の第2貫孔1bの個数の増減によって、ボイラ内圧を増減自在に構成したので、熱交換を効率良く行なわせることができる。高効率を維持するのに最適なボイラ内圧を得ることができる。つまり、高効率を安定して得ることができる。熱発生源7の性能(特性)による効率への悪影響を軽減できる。
本発明に熱回収装置は、多数の貫孔51a,51bを有する内筒体51と、内筒体51の外周面を包囲状に設けた水管52と、水管52を包囲して配設されて内筒体51と共に円筒状の熱回収室53を形成する外筒体54と、を備え、内筒体51には軸心L51方向に移動固定自在として、調整ブロック55を内装し、調整ブロック55の一端面55aと上記内筒体51の内周面によって、ボイラBからの排熱気体が流入する流入室56を形成し、流入室56の容積を増減自在に構成したので、ボイラBからの排熱気体を利用して熱交換できる。流入室56を増減でき、排熱気体から熱を回収するのに最適な流入室56を形成できる。高効率でボイラBからの排熱を再利用できる。ボイラBの効率を向上できる。既設のボイラBの効率を容易に向上できる。
本発明のボイラの実施の形態を示す断面図である。 本発明のボイラの作用説明図である。 本発明のボイラの作用説明図である。 本発明の熱回収装置の実施の形態を示す断面図である。 本発明のボイラ及び本発明の熱回収装置の実施例を示す断面図である。 本発明のボイラ及び本発明の熱回収装置の他の実施例を示す断面図である。
符号の説明
1 内筒体
1a 第1貫孔
1b 第2貫孔
2 水管
3 炎道
4 外筒体
5 調整ブロック
5a 一端面
6 燃焼室
8 排出路
51 内筒体
51a 第1貫孔
51b 第2貫孔
52 水管
53 熱回収室
54 外筒体
55 調整ブロック
55a 一端面
56 流入室
B ボイラ
1 軸心
51 軸心

Claims (3)

  1. 多数の貫孔(1a)(1b)を有する内筒体(1)と、該内筒体(1)の外周面を包囲状に設けた水管(2)と、該水管(2)を包囲して配設されて上記内筒体(1)と共に円筒状の炎道(3)を形成する外筒体(4)と、を備え、
    上記内筒体(1)には軸心(L1 )方向に移動固定自在として、調整ブロック(5)を内装し、該調整ブロック(5)の一端面(5a)と上記内筒体(1)の内周面によって形成される燃焼室(6)の容積を増減自在に構成したことを特徴とするボイラ。
  2. 上記内筒体(1)の内部は、上記調整ブロック(5)によって、上記燃焼室(6)と排出路(8)とに区画され、
    上記貫孔(1a)(1b)は、上記燃焼室(6)と上記炎道(3)を連通する第1貫孔(1a)と、上記炎道(3)と上記排出路(8)を連通する第2貫孔(1b)を有し、
    上記調整ブロック(5)の上記排出路(8)側への移動及び反対側への移動による開状態の上記第2貫孔(1b)の個数の増減によって、ボイラ内圧を増減自在に構成した請求項1記載のボイラ。
  3. 多数の貫孔(51a)(51b)を有する内筒体(51)と、該内筒体(51)の外周面を包囲状に設けた水管(52)と、該水管(52)を包囲して配設されて上記内筒体(51)と共に円筒状の熱回収室(53)を形成する外筒体(54)と、を備え、
    上記内筒体(51)には軸心(L51)方向に移動固定自在として、調整ブロック(55)を内装し、該調整ブロック(55)の一端面(55a)と上記内筒体(51)の内周面によって、ボイラ(B)からの排熱気体が流入する流入室(56)を形成し、該流入室(56)の容積を増減自在に構成したことを特徴とする熱回収装置。
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