JP5225800B2 - 侵入検知装置及びレーザバリアの領域設定方法 - Google Patents
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Description
前記第一監視領域設定部は、レーザスキャンユニットの発信元とブームを包囲するように配された複数の点を結ぶ線分によって囲まれた領域を第一監視領域とし、前記第二監視領域設定部は、レーザスキャンユニットの発信元とジブを包囲するように配された複数の点を結ぶ線分によって囲まれた領域である第一設定範囲と、ジブを取り囲むように配してある複数の点を結ぶ線分を境界としたレーザ放射方向側の領域である第二設定範囲との論理積によって求められる領域を第二監視領域とすることを特徴とする、侵入検知装置を提供するものである。
前記(b)では、レーザスキャンユニットの発信元とジブを包囲するように配された複数の点を結ぶ線分によって囲まれた領域である第一設定範囲と、ジブを取り囲むように配してある複数の点を結ぶ線分を境界としたレーザ放射方向側の領域である第二設定範囲との論理積によって求められる領域を第二監視領域とすることを特徴とする、レーザバリアの領域設定方法を特徴とする発明である。
(1)ブーム周辺とジブ周辺の侵入結果を単純な論理組み合わせによって判定するため、レーザ測線のピッチ毎に煩雑な判定アルゴリズムを用いて侵入判定を行うことが不要となる。
(2)設定エリアが可動、或いは長さが変更するような場合にも、設定エリアの可動角、長さの変化に応じて監視領域を再定義することにより、設定エリアの変化に柔軟に追従可能な侵入監視が可能となる。
ただし、本実施例はあくまで一例であって、本発明の範囲を以下の実施例に記載の範囲に制限することを目的とするものではない。
図1は、本発明の侵入検知装置によるジブクレーンへの物体の侵入検知の概要を示す概略図である。
本発明は、ジブクレーン1のブーム11の左右に夫々取り付けてあるレーザースキャンユニット13より発信されたレーザ光と、物体によって反射された反射光との時間差から物体までの距離を求め、侵入検知装置14によって当該測定距離を予め設定してある監視領域に照らして、物体が監視領域内に侵入したか否かを判定するものである。
侵入検知装置14は、左右のレーザスキャンユニット13から得られる測距情報に基づいて、物体が監視領域内に侵入したか否かを判定するものであって、ブーム周辺の侵入を検知するための第一監視領域を設定する、第一監視領域設定部141と、ジブ周辺の侵入を検知するための第二監視領域を設定する、第二監視領域設定部142と、前記第一監視領域及び第二監視領域の論理和を総合的な監視領域として設定する、最終監視領域設定部143と、ジブクレーンに取り付けてあるレーザスキャンユニット13より得られる測距情報と前記総合的な監視領域に基づいて侵入判定を行う、侵入判定部144とを少なくとも有する。
本発明の侵入検知装置の動作、特に監視領域の設定方法について、以下に説明する。
本実施例における第一監視領域2は、ブーム11周辺の物体の侵入を検知するための領域であって、レーザスキャンユニット13の発信元に配された点Dを含み、ブーム11を取り囲むように配してある点E,J,K,Lを結ぶ線分によって囲まれた領域である。(図3(a))
なお、レーザースキャンユニット13はブーム11に固定されているためブーム11の可動によって第一監視領域2の相対位置は変化しない。したがって、ブーム角の変化に応じて第一監視領域2を再設定する必要は生じない。
本実施例における第二監視領域3は、ジブ周辺の侵入を検知するための領域であって、レーザスキャンユニット13の発信元に配された点Dを含み、ジブ12を取り囲むように配してある点A,B,Cを結ぶ線分によって囲まれた領域を指す第一設定範囲31と、ジブ12を取り囲むように配してある点A,F,Cを境界としたレーザ放射方向側の領域を指す第二設定範囲の論理積によって求められる領域である。(図3(b)(c))
第二監視領域3は、レーザースキャンユニット13に対して、ジブ12の可動に応じて相対位置が変化するため、ジブ角の変化に応じて再設定する必要性が生じる。
第一監視領域2および第二監視領域3とも同じ設定で各点の座標を求め、極座標に変換して範囲を設定する。
第二監視領域2を構成する各点の座標、及び各線分の具体的な算出方法例について、以下に説明する。
まず、レーザースキャンユニット13の発信元に配された点D(法線の中心点)から、ジブの旋回中心点OをX軸とする直交座標系を想定する。
レーザースキャンユニット13からのデータは極座標系であるので、ODを結ぶレーザ測線の極座標を{LB,CN}とする。ここで、LBはレーザ測定長(測距離)、CNは測線番号(0.25°:ピッチ角度に対応)であり、すなわち、極座標{15,24}は距離15で24*0.25=6°の意味を示すものである。
第一監視領域2、第二監視領域3における侵入結果を、規定の論理式にあてはめて総合監視領域の設定及び当該総合監視領域に基づく侵入判定を行う。
第一監視領域2における侵入判定は、レーザスキャンユニット13より得られる測的距離長が設定値より短いと判断した場合に、当該第一監視領域2に侵入したものと判断する。すなわち、第一監視領域2で各レーザ測線の距離設定を行い、設定距離より短い測定結果が検出されたら当該第一監視領域2に侵入したものと判断する。
例えば、物体4が第一設定範囲31に侵入(1)していたとしても、第二設定範囲32に侵入していない(0)場合には、論理積は「(1)and(0)=0」となり、第二監視領域3へは侵入していないことになる。
また、設定エリアが可動するような場合にも、設定エリアの可動角の変化に応じて監視領域を再定義することにより、設定エリアの変化に柔軟に追従可能な侵入監視が可能となる。
11 ブーム
12 ジブ
13 レーザスキャンユニット
14 侵入検知装置
141 第一監視領域設定部
142 第二監視領域設定部
143 総合監視領域設定部
144 侵入判定部
145 入力部
145 出力部
2 第一監視領域
3 第二監視領域
31 第一設定範囲
32 第二設定範囲
4 物体
Claims (4)
- ジブクレーン周辺への物体の侵入を検知するための侵入検知装置であって、
ブーム周辺の侵入を検知するための第一監視領域を設定する、第一監視領域設定部と、
前記ブームの先端に可動自在に取り付けたジブ周辺の侵入を検知するための第二監視領域を設定する、第二監視領域設定部と、
前記第一監視領域及び第二監視領域の論理和を総合監視領域として設定する、総合監視領域設定部と、
ジブクレーンに取り付けてあるレーザスキャンユニットより得られる測距情報を前記総合監視領域に照らして侵入判定を行う、侵入判定部と、
を少なくとも有し、
前記第一監視領域設定部は、レーザスキャンユニットの発信元とブームを包囲するように配された複数の点を結ぶ線分によって囲まれた領域を第一監視領域とし、
前記第二監視領域設定部は、レーザスキャンユニットの発信元とジブを包囲するように配された複数の点を結ぶ線分によって囲まれた領域である第一設定範囲と、ジブを取り囲むように配してある複数の点を結ぶ線分を境界としたレーザ放射方向側の領域である第二設定範囲との論理積によって求められる領域を第二監視領域とする、
ことを特徴とする、侵入検知装置。 - 前記第二監視領域設定部が、ジブクレーンのジブ角の変化に応じて前記第二監視領域を再設定することを特徴とする、請求項1に記載の侵入検知装置。
- ジブクレーン周辺への物体の侵入を検知するための、情報処理装置を用いたレーザバリアの領域設定方法であって、
(a)ブーム周辺の侵入を検知するための第一監視領域を設定するステップと、
(b)前記ブームの先端に可動自在に取り付けたジブ周辺の侵入を検知するための第二監視領域を設定するステップと、
(c)前記第一監視領域及び第二監視領域の論理和を総合監視領域として設定するステップと、
を少なくとも有し、
前記(a)では、ジブクレーンに取り付けてあるレーザスキャンユニットの発信元とブームを包囲するように配された複数の点を結ぶ線分によって囲まれた領域を第一監視領域とし、
前記(b)では、レーザスキャンユニットの発信元とジブを包囲するように配された複数の点を結ぶ線分によって囲まれた領域である第一設定範囲と、ジブを取り囲むように配してある複数の点を結ぶ線分を境界としたレーザ放射方向側の領域である第二設定範囲との論理積によって求められる領域を第二監視領域とする、
ことを特徴とする、レーザバリアの領域設定方法。 - 前記ジブクレーンのジブ角の変化に応じて前記第二監視領域を再設定することを特徴とする、請求項3に記載のレーザバリアの領域設定方法。
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