(パチンコ機について)
実施例に係るパチンコ機は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に設置される外枠106の開口前面側に、遊技盤10を着脱可能に保持した中枠107が開閉および着脱可能に組付けられて、該遊技盤10の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置11が着脱し得るよう構成される。また、前記中枠107の前面側には、前記遊技盤10を透視保護するガラス板を備えた前枠108が開閉可能に組付けられると共に、該前枠108の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿109が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前記前枠108の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿110が一体的に組付けられており、前枠108の開閉に合わせて上球受け皿110も一体的に開閉するよう構成される。
(中枠について)
図1〜図3に示すように、前記中枠107は、上縁をなす上枠部材と、下縁をなし、スピーカや打球発射装置、操作ハンドル188等が設置された下枠部材と、左側縁をなす左枠部材と、右側縁をなす右枠部材とから構成されて、これら上下左右の枠部材を組付けた際に、全体が前記外枠106の開口に整合する矩形枠状に形成される。そして、前記上下左右の枠部材を組付けた際に前後に開口する開口部分が、前記遊技盤10を設置する遊技盤保持部として機能する。ここで、前記中枠107は、前記外枠106の左上端部および左下端部に設けられた支軸(図示せず)を介して枢支され、左側端部を中心として中枠107を回転させることで、該外枠106に対して中枠107を開閉し得るようになっている。なお、前記中枠107の遊技盤保持部には、左側に配設された回転保持具および右側に配設された固定具(何れも図示せず)を介して遊技盤10が着脱自在に保持される。
図2に示すように、前記中枠107の上枠部材の裏側には、設置枠台等に設けられた外部球供給設備から供給されるパチンコ球を貯留する球タンク111が、該上枠部材の左右幅の略全幅に亘って設けられている。この球タンク111は、前記遊技盤保持部に配設された遊技盤10の上部位置と前後に重なるよう構成されて、遊技盤10の上下寸法を最大限大きくし得るようになっている。
また、前記中枠107の下枠部材の裏側には、前記上下の球受け皿109,110に連通する球供給路および設置枠台に設けた球回収樋に連通する球排出路(何れも図示せず)が夫々形成されたセット部材112が配設されている(図2参照)。前記球タンク111とセット部材112とは、各部材111,112における左枠部材側の端部間に架設された球通路ユニット113を介して連通接続されており、該球通路ユニット113に配設された球払出し装置114の駆動により球タンク111に供給されたパチンコ球を前記上下の球受け皿109,110へ給出するよう構成されている。また、このセット部材112には、図2に示すように、パチンコ機の電源制御を行なう電源装置115、前記球通路ユニット113に配設した球払出し装置114を駆動制御する払出し制御装置116、前記打球発射装置を駆動制御する発射制御装置117、外部端末に接続されるインターフェース基板118等が配設されている。なお、これらの各装置115,116,117やインターフェース基板118は、前記遊技盤10の裏側に配設される主制御装置119(後述)に配線接続され、該主制御装置119からの制御信号に基づいて所定の制御を実行するようになっている。
(遊技盤について)
前記遊技盤10は、図3,図4または図6等に示すように、所定板厚の積層合板の表面にセルを貼付けてルーター加工した化粧板であって、該遊技盤10の前面には、略円形状に湾曲形成したレール120が配設されて、該レール120によりパチンコ球が流下可能な遊技領域10aが画成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域10a内に打ち出されるようになっている。また遊技盤10の遊技領域10aには、該遊技盤10に開設した装着口に装飾枠12が前側から挿入されてネジ止めされると共に、遊技盤10の裏側には、前記図柄表示装置11が裏側に組付けられる裏ユニット43が着脱自在に配設され、図柄表示装置11の表示部は、裏ユニット43の後述する開口部43eおよび前記装飾枠12の中央部に開設した窓口12aを介して前側から視認し得る状態で該窓口12aの後方に臨むよう構成される。
前記遊技領域10aにおける装飾枠12の下方位置には、図3および図4に示す如く、遊技領域10aを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置67や特別入賞装置121が配設されており、該始動入賞装置67にパチンコ球が入賞することで、前記図柄表示装置11において図柄変動ゲームが展開され、該図柄変動ゲームの結果、図柄表示装置11に所定の図柄組合わせで図柄が停止表示されると、前記特別入賞装置121の入賞口が開放して所謂大当りが発生し、多数の賞球を獲得し得るよう構成されている。前記遊技領域10aには、前記装飾枠12の外側位置に多数の遊技釘が植設されると共に、該装飾枠12より左方位置には、パチンコ球を検出する球検出センサ(図示せず)を備えた球通過ゲート122が設けられている。なお、前記球通過ゲート122をパチンコ球が通過することで、遊技盤10(具体的には装飾枠12)に設けられた普通図柄表示装置123の普通図柄が変動開始するよう設定されている。
前記遊技領域10aにおける装飾枠12の下方位置には、図3および図4に示す如く、前記始動入賞装置67や特別入賞装置121を挟む一方の側(左側)に、複数の普通入賞口124および電飾装置125が設けられた合成樹脂製の遊技部品82が配設されており、該普通入賞口124に入賞して盤裏側に通出したパチンコ球は、前記裏ユニット43に形成される後述する樋部126に通入するように構成される。また、始動入賞装置67や特別入賞装置121を挟む他方の側(右側)には、前記装飾枠12が延出し、該延出部12bにも普通入賞口124および電飾装置125が設けられており、該普通入賞口124に入賞して盤裏側に通出したパチンコ球は、前記裏ユニット43に形成される樋部126に通入するよう構成されている。
(装飾枠について)
前記装飾枠12は、前述したように前記図柄表示装置11において主に図柄変動ゲームが展開される領域を囲むものであって、該装飾枠12によって、前記遊技領域10aに打ち出されたパチンコ球が図柄変動ゲームが展開される領域を横切って流下しないよう構成される。
前記装飾枠12の下縁部には、図3〜図7等に示す如く、枠内に取込まれたパチンコ球を左右に転動可能な光透過性の合成樹材料で形成されたステージ65が配設されており、該ステージ65から遊技領域10aに排出されたパチンコ球が、前記始動入賞装置67や普通入賞口124等に入賞可能に構成されている。また、装飾枠12におけるステージ65の左側に位置する左側枠部(側枠部)88には、遊技領域10aを流下するパチンコ球が通入可能な球誘導部66が設けられ、該球誘導部66に通入したパチンコ球は、前記ステージ65の左端側に誘導されるようになっている。この球誘導部66は、光透過性の合成樹脂製であって、内部を流通するパチンコ球が前側から視認し得るよう構成してある。またステージ65の右端側には、後述する側部可動演出装置127における最下位の可動機構部128の設置領域との間の境界位置に、該ステージ65を転動するパチンコ球が可動機構部128側に移動するのを規制する球用保護壁129が設けられている。この球用保護壁129は、透明な合成樹脂製で、可動機構部128のカバー部材56の内側(窓口12a側)を覆う湾曲形状に形成してある。また装飾枠12におけるステージ65の右側に位置する右側枠部130には、側部可動演出装置127の各カバー部材56(後述)が個別に臨む露出窓130aが設けられると共に、窓口12a側に延出して側部可動演出装置127の後述する台座部材131を被覆する被覆部130bが設けられている。
前記装飾枠12の左側枠部88には、図5および図7に示す如く、前記球誘導部66の上部に、窓口12a側に臨む光透過性の壁部89が設けられている。この壁部89は、窓口12aに臨んで前後方向に延在する側面部89aと、該側面部89aの前端に連設されて機前面に臨む前面部89b(図3参照)とから構成される。壁部89は、透明な合成樹脂材料にアルミ等を半蒸着することで半透明の状態としたものであって、後述する縦発光装置90を点灯した際には、その光によって窓口12aを側方から照明し得るようになっている。
(図柄表示装置について)
前記裏ユニット43の裏側に配設される図柄表示装置11は、各種図柄を表示可能な液晶パネルが収容ケースに収容されたユニット部材であって、図2に示す如く、該収容ケースの後面に、液晶パネルの表示を制御する表示制御装置132や液晶パネルのバックライトを制御するインバータ装置(図示せず)が配設される。更に、前記表示制御装置132およびインバータ装置の背面側には、後述する各発光装置44,48,62,63,64,90,133および前記電飾装置125を発光制御すると共に、後述する可動演出装置127,134を作動制御するサブ統括制御装置(制御装置)135が前後に重なるよう配設されており、該サブ統括制御装置135の制御信号に基づいて表示制御装置132が制御を実行して液晶パネルの表示面(表示部)で図柄変動ゲームが行なわれると共に、各発光装置44,48,62,63,64,90,133や電飾装置125による発光演出および各可動演出装置127,134による動作演出が行なわれるようになっている。なお、前記サブ統括制御装置135も前記主制御装置119に配線接続され、該主制御装置119からの制御信号に基づいて制御を実行するよう設定される。
(裏ユニットについて)
前記裏ユニット43は、前記図柄表示装置11の表示部に対応する開口寸法の開口部43eが画成される枠状に形成された枠体であって、図5および図7に示す如く、前記開口部43eが、前記装飾枠12の窓口12aに臨む状態で、前記遊技盤10の裏側に着脱自在に配設される。なお、以下の説明では、前記裏ユニット43において、前記開口部43eより上側の部位を上枠部43aと指称し、該開口部43eより下側の部位を下枠部43bと指称する。また、裏ユニット43において、前記開口部43eより左側の部位を左側枠部43cと指称し、該開口部43eより右側の部位を右側枠部43dと指称する。実施例において左右の側枠部43c,43dは、裏ユニット43の4つの角部を構成するものとする。
前記裏ユニット43は、図8に示す如く、上枠45a、下枠45bおよび左右の側枠45c,45dから開口45eが形成された枠状の表カバー体(枠部材)45と、上枠46a、下枠46bおよび左右の側枠46c,46dから開口46eが形成された枠状の裏カバー体46とを前後の関係で組付けることで構成される。そして、両カバー体45,46の前後に整合する両開口45e,46eにより、裏ユニット43の開口部43eが形成されると共に、両カバー体45,46の間(各枠間)に、後述する上部モータ15や発光装置63,64、および各種配線PL1,PL2,DL1,DL2,LL1〜LL4等が収容される部品収容空間S(図11〜図13等参照)が画成されるようになっている。表カバー体45には、複数の可動演出装置127,134が配設されると共に、複数の発光装置44,48,62,63,64,90,133が配設され、裏ユニット43において表カバー体45は、可動演出装置および発光装置の取付部材として機能する。これに対して裏カバー体46の裏面には前記図柄表示装置11が配設され、裏ユニット43において裏カバー体46は、図柄表示装置11の取付部材として機能すると共に、前記主制御装置119の取付部材としても機能するようになっている。
(表カバー体について)
前記表カバー体45は、図14〜図22に示す如く、矩形枠状の前壁136の外縁および内縁に後方に延出する縁壁137が形成された後方へ開口する矩形の箱枠形状に形成され、前壁136の内縁に沿って形成される縁壁137の内側に開口45eが形成される。この表カバー体45には、上枠45aに上部可動演出装置(可動演出装置)134、上部発光装置(第2の発光装置)48,48および隅部発光装置133が配設され、下枠45bに下部発光装置63が配設され、左側枠45cに側部発光装置64および縦発光装置90が配設され、右側枠45dに側部可動演出装置(可動演出装置)127が配設される。また表カバー体45は、透明な合成樹脂製で、一部に光拡散処理が施されている。すなわち、前記下部発光装置63が配設される下枠45bの全部、左側枠45cにおける側部発光装置64が配設される部位、および右側枠45dにおける側部可動演出装置127が配設される部位(設置面部136a)の夫々に光拡散処理が施され、表カバー体45の裏面に配設される下部発光装置63および側部発光装置64から照射される光を好適に拡散させると共に、各発光装置63,64や可動演出装置127,134等から導出する各種配線を前面側から視認し難くしてある。
前記表カバー体45の内外の縁壁137の後端は、同一鉛直面に位置するのに対し、上枠45aおよび右側枠45dの上部を構成する前壁136は、図16に示す如く、他の部位の前壁136より前方に位置して、前記部品収容空間Sは、表カバー体45の上枠45aおよび右側枠45dの上部において前後寸法が大きく設定されて、前記上部可動演出装置134の後述する上部モータ15や上部原位置検出手段33等を余裕をもって収容し得るよう構成される。また表カバー体45には、各種の配線フック51,53,178,179,180が設けられているが、該配線フック51,53,178,179,180については、各種配線PL1,PL2,DL1,DL2,LL1〜LL4,RL1との関係で後述する。
(裏カバー体について)
前記裏カバー体46は、図23〜図26に示す如く、矩形状の後面板77aの外縁に前方に延出する縁壁77bが形成されて前方へ開口し、前記表カバー体45が収容可能な凹状の収容空間が画成された矩形箱状の上部収容部77と、該上部収容部77より下側に設けられて前記始動入賞装置67の遊技盤裏側に突出する後部を収容する下部収容部68とを有し、前記後面板77aに、前記表カバー体45の開口45eに対応する開口46eが形成される。裏カバー体46は、前記後面板77aに形成された開口45eを基準として、上側の部分を上枠46a、下側の部分を下枠46b、左側の部分を左側枠46cおよび右側の部分を右側枠46dとも称し、前記下部収容部68は、下枠46bにおける左右方向中央に形成されている。
前記上部収容部77の左側に位置する左側枠46cの下部側には、後面板77aより前方に位置する側部基板設置部140が設けられ、該側部基板設置部140の前面に後述する第2の中継基板50が配設される。また側部基板設置部140の上部には、前後に開口する口部141が形成され、該口部141は、裏ユニット43を遊技盤10の裏面に配設した際に、前記球通過ゲート122の配設位置に対応し、前記球検出センサから導出する配線が、該口部141を介して裏カバー体46の裏側に通出されるようになっている。更に、口部141より上部には、側部基板設置部140より更に前方に位置する面部142が設けられ、該面部142の前側には後述する第3の配線フック54が形成されている。なお、側部基板設置部140、口部141および面部142が形成される左側枠46cの裏側には、前記球通路ユニット113が臨んでおり、側部基板設置部140および面部142を前側に位置させることで、該球通路ユニット113の後方への突出量を抑えるようにしてある。
前記裏カバー体46における上部収容部77に、前記表カバー体45が前側から組付けられて収容されるよう構成される。このとき、表カバー体45の内外の縁壁137の後端が、裏カバー体46の後面板77aの前面に当接することで、裏ユニット43では、開口部43eの周囲に、表カバー体45の前壁136、縁壁137,137および裏カバー体46の後面板77aにより部品収容空間Sが画成される(図10〜図13参照)。また裏カバー体46の上枠46aには、前記表カバー体45に配設される上部モータ15の後方に臨む位置に複数の放熱口144が形成されて、部品収容空間Sに収容されている上部モータ15からの放熱を行ない得るようになっている。更に、上部収容部77において表カバー体45の収容空間を画成する下側の縁壁77bには、該表カバー体45に形成される後述する第1の引出口102に対応する位置に、該第1の引出口102から外方に通出される第1の中継用配線RL1(後述)を、裏カバー体46における下枠46bの裏側に通出するための裏引出口77cが形成されている(図25参照)。
前記裏カバー体46における後面板77aの裏面には、図24および図26に示す如く、前記開口46eを挟む左右両側に取着部143,143が設けられ、両取着部143,143を介して前記図柄表示装置11が、表示部を開口46eに臨ませる状態で着脱自在に取付けられるようになっている。なお、裏カバー体46の開口46eは、表カバー体45の開口45eより大きく設定され、前側から裏カバー体46の開口内縁が見えないように構成してある。また、裏カバー体46の下枠46bには、前記下部収容部68を挟む両側に、前記遊技盤10に設けた左右の普通入賞口124,124に対応して、該普通入賞口124,124に入賞したパチンコ球を受け入れて下側に案内する樋部126,126が形成されている。各樋部126には、パチンコ球を検出する球検出センサが配設される。なお、裏カバー体46の上側の縁壁77bには、前記表カバー体45に配設した上部可動演出装置134の上部可動体13に対応する位置に後方に凹設された上部切欠部77dが形成されて、該縁壁77bが上部可動体13に干渉しないよう構成してある(図7参照)。
(表カバー体と裏カバー体との固定構造について)
前記裏カバー体46の後面板77aには、図23に示す如く、前側に突出する複数の第1位置決めボス78が、開口46eの外周縁部に離間して設けられる。また裏カバー体46の上部収容部77の内側下縁の左右両側に、表カバー体45が収容される収容空間側に突出する位置決め段部79が夫々設けられる。これに対し、表カバー体45の前壁136に、図22に示す如く、裏カバー体46の各第1位置決めボス78に対応する位置に第1通孔81が形成されると共に、該表カバー体45の下端の左右両側には、裏カバー体46の位置決め段部79,79に対応する形状の位置決め用切欠部(切欠部)80,80が形成されている。裏カバー体46と表カバー体45とは、該表カバー体45の位置決め用切欠部80,80を裏カバー体46の対応する位置決め段部79,79に係合するようにして収容空間に収容することで、各第1通孔81に第1位置決めボス78が嵌合して位置決めされる(図9,図11参照)。そして、各第1通孔81に前側から挿通したネジを第1位置決めボス78に形成したネジ孔に螺挿することで、裏カバー体46と表カバー体45とが固定されるよう構成される。
なお、前記左右の位置決め段部79,79の形状は異なっており、裏カバー体46に対して表カバー体45を左右が逆向きでは取付けられないようになっている。
(上部可動演出装置について)
前記表カバー体45の上枠(裏ユニット43の上枠部43a)45aの略中央に、前記上部可動演出装置134が配設されている。この上部可動演出装置134は、表カバー体45の前面に配設された装飾部材14に上下移動自在に支持された上部可動体(可動体)13を備え、該上部可動体13は、裏ユニット43を遊技盤10の裏側に配設した状態で、装飾部材14と共に前記装飾枠12の窓口12aの内部上側に臨むようになっている(図1,図3,図4参照)。上部可動体13は、後述する上部モータ15によって上方の第1位置と下方の第2位置との間を上下方向に往復移動するよう構成され、第1位置では装飾部材14の後述する前板40の略正面に位置し、第2位置では装飾部材14の前板40の下方に一部が延出して、前記図柄表示装置11の表示部における前側の一部を覆うよう設定される。
(上部可動体について)
前記上部可動体13は、図27および図28に示す如く、前記装飾部材14に支持されて、前記表カバー体45における前壁136の裏面に配設された駆動手段としての上部モータ(上部駆動手段)15によって上下に作動されるベース体16を備える。ベース体16は、前方に開放する筒状部25と、該筒状部25の左右両側から側方に延出する左右一対の延出部145,145とを有し、筒状部25の後板25a前面に、上部可動体用発光装置(第1の発光装置)44が配設される。この上部可動体用発光装置44は、前側を向く実装面18aに複数のLED17が前方に光を照射するよう実装される上部可動体用LED基板(LED基板)18を備え、該LED基板18の実装面18aは、筒状部25に配設した状態で、遊技盤10の前面と平行な姿勢となるよう構成される。また前記各延出部145の前側に、複数の固定装飾部品31が配設されると共に、該固定装飾部品31と延出部145との間に、複数の可動装飾部品32が自由揺動自在に吊り下げられ、該可動装飾部品32は上部可動体13の上下移動等に際して揺動し得るようになっている。
前記ベース体16における筒状部25の前側には、前記LED17からの光を前方に透過可能な透過部23を有する取付手段19と、この取付手段19と上部可動体用LED基板18との間に位置し、該LED基板18の実装面18aに臨むレンズ面20aを有する第1のレンズカバー20が配設されている。この第1のレンズカバー20は、後方に開放する筒状に形成されると共に、後端縁が上側から下側に向かうにつれて前側に偏倚するよう傾斜し、該後端縁を前記上部可動体用LED基板18の実装面18aに当接することで、該実装面18aに対して前記レンズ面20aが斜め下向きに傾斜する姿勢で位置決めされるようになっている(図31参照)。
前記取付手段19は、前後に開放する筒状に形成されると共に前端縁に内側に延出するフランジ22aが設けられて前記ベース体16の筒状部25にネジ止めされる取付部材22と、該取付部材22の裏側に位置し、取付部材22をベース体16にネジ止めした際にフランジ22aと前記第1のレンズカバー20とで挟持される第2のレンズカバー23とから構成される。そして、前述したように斜め下向きに傾斜する第1のレンズカバー20のレンズ面20aと取付部材22のフランジ22aとで挟持される第2のレンズカバー23における上部可動体用LED基板18の前側に臨むレンズ面23aも、第1のレンズカバー20のレンズ面20aと同様に上部可動体用LED基板18の実装面18aに対して斜め下向きに傾斜する姿勢となるよう構成される(図31参照)。なお、筒状の取付部材22に組付けられた第2のレンズカバー23が、取付手段19の透過部として機能する。
前記第1のレンズカバー20の外周には、図28に示す如く、周方向に離間して複数の第1の凹部20bが設けられる。また前記第2のレンズカバー23の内周における前記第1の凹部20bと対応する位置に、該第1の凹部20bに嵌合可能な位置決め突部23bが夫々形成され、各第1の凹部20bに位置決め突部23bを夫々嵌合することで、両レンズカバー20,23の周方向の位置決めがなされる。
前記取付部材22の内周に、図28に示す如く、周方向に離間して複数のボス22bが設けられると共に、該取付部材22の内周には、周方向に隣り合うボス22b,22b間に、先端が後方に突出する位置決めピン22cが設けられている。前記第2のレンズカバー23の外周には、前記取付部材22の各ボス22bおよび位置決めピン22cと対応する位置の夫々に、該ボス22bおよび位置決めピン22cに嵌合可能な第2の凹部23cが形成され、各ボス22bおよび位置決めピン22cに第2の凹部23cを夫々嵌合することで、取付部材22と第2のレンズカバー23との周方向の位置決めがなされる。なお、取付部材22に形成されるボス22bおよび位置決めピン22cの夫々の周方向の離間距離は異なるように設定され、取付部材22に対して第2のレンズカバー23は、周方向の1つの位置でのみ組付け可能に構成される。また実施例では、第2のレンズカバー23の位置決め突部23bと第2の凹部23cは同じ位置に形成され、第1の凹部20bと位置決め突部23bとにより第2のレンズカバー23に対して位置決めされる第1のレンズカバー20は、取付部材22に対して周方向の1つの位置で位置決めされるようになっている。
前記ベース体16における筒状部25の内周には、図27に示す如く、前記取付部材22の各ボス22bに対応する位置に通孔25cが夫々形成されると共に、取付部材22の位置決めピン22cと対応する位置に位置決め孔25bが形成されている。すなわち、取付部材22の位置決めピン22cをベース体16の位置決め孔25bに嵌挿して位置決めした状態で、ベース体16の通孔25cに裏側から挿通したネジを取付部材22の対応するボス22bに設けたネジ孔に螺挿することで、該取付部材22がベース体16に取付けられるようになっている。また、取付部材22の後端が当接する前記筒状部25の前端縁は、上側から下側に向かうにつれて後側に偏倚するよう傾斜している。すなわち、取付部材22をベース体16に取付けるだけで、前記第1のレンズカバー20および第2のレンズカバー23は、何れも前記上部可動体用LED基板18の実装面18aに対して下方傾斜する姿勢となるよう構成される(図31参照)。
前記上部可動体用LED基板18の実装面18aには、図27に示す如く、5つのLED17が実装されており、これら5つのLED17は、中央部に1つで、上部および下部において左右に離間して2つずつ配置される。そして、前記第1のレンズカバー20のレンズ面20aが下方傾斜することで、該レンズ面20aに対して離間距離が遠い上部側の領域に配置される2つのLED17,17の左右方向の離間距離は、レンズ面20aに対して離間距離が近い下部側の領域に配置される2つのLED17,17の左右方向の離間距離より大きく設定される。
前記第1のレンズカバー20のレンズ面20aの表面側には、第1の光拡散シート(光拡散シート)21が貼着されている。この第1の光拡散シート21の外周縁は、第1のレンズカバー20の各第1の凹部20bに対応する位置が切欠かれ、第1の凹部20bと前記第2のレンズカバー23の位置決め突部23bとの嵌合を妨げないようにしてある。また、前記第1のレンズカバー20のレンズ面20aと第2のレンズカバー23のレンズ面23aとの間に、第2の光拡散シート24が挟持されている。この第2の光拡散シート24には、上下および左右の方向が決められている文字や絵等の図柄が描かれている。また第2の光拡散シート24の外周縁には、前記第2のレンズカバー23に設けられた各位置決め突部23bに嵌合可能な第3の凹部24aが形成され、該第3の凹部24aを位置決め突部23bに嵌合することで、第2のレンズカバー23に対する第2の光拡散シート24の周方向の位置決めがなされる。すなわち、第3の凹部24aを位置決め突部23bに嵌合した状態で両レンズカバー20,23に挟持される第2の光拡散シート24は、前記図柄が正しい姿勢で前側に臨むよう構成される。
(装飾部材について)
前記装飾部材14は、光透過性を有する合成樹脂製であって、横長の前板40と、該前板40の下端縁から後方に向けて下方傾斜するよう設けられる庇部41とからなり、前板40が、前記表カバー体45の上枠45aに配設した上部発光装置48,48の前側に臨むよう位置決めされる(図14参照)。前板40および庇部41には、上下方向に延在する複数のリブを並列に形成した光拡散処理が施されて、前記上部発光装置48,48から照射される光を広範囲に拡散し得るようにしてある。
前記前板40には、左右方向の中央部に上下方向に延在する長孔14aが形成され、該長孔14aに、前記上部可動体13のベース体16に設けた後述する固定部26が前側から挿通されることで、前板40の前側に上部可動体13が、長孔14aの形成範囲内で上下に移動可能に支持される。また、前記庇部41における長孔14aに対応する位置に、後述するラック28の上下移動を許容する通孔41aが形成されている(図28参照)。
(上部可動体の作動機構について)
前記装飾部材14の長孔14aに、前記上部可動体13を支持するための摺動部材27が摺動自在に挿入されている。この摺動部材27は、図27,図28または図32に示す如く、上下に離間する一対の円筒部30,30と、該円筒部30,30を連設する連設部146と、円筒部30,30および連設部146の軸方向の一端(前端)から外方に延在する規制板部147とから基本的に構成される。円筒部30の外径寸法は、装飾部材14の長孔14aに摺動自在に挿入可能な寸法に設定されると共に、連設部146は円筒部30の外径寸法より小さい幅寸法に設定され、当該摺動部材27は、上下の円筒部30,30のみが、装飾部材14の長孔14aを画成する内側面に摺接するようになっている。また規制板部147は、長孔14aより幅広に形成されて、円筒部30,30および連設部146を長孔14aに前側から挿入した際に、該規制板部147が装飾部材14の前面に当接して位置決めするよう構成される。なお、連設部146には、上下の円筒部30,30の挿通孔30a,30aに連通するスリット146aが形成されている。
前記上部可動体13のベース体16の裏面には、上下に離間する一対の円柱状のボス26a,26aを備える固定部26が、上部側に偏った位置において後方に向けて突設され、各ボス26aが、前記摺動部材27の対応する円筒部30の挿通孔30aに前側から挿通されて、上部可動体13は摺動部材27と共に装飾部材14に摺動自在に支持される。摺動部材27における挿通孔30aの内径寸法は、ボス26aの外径寸法より大きく設定されて(図32参照)、一対のボス26a,26aを円筒部30,30の挿通孔30a,30aに挿通した状態で、摺動部材27に対して上部可動体13は上下・左右の何れの方向へも移動可能に構成されている。すなわち、前記長孔14aに摺動自在に挿入される摺動部材27に対して固定部26は遊嵌されて、長孔14aに沿って摺動部材27が上下に移動する際に、上部可動体13が左右に移動するのが許容されている。なお、一対のボス26a,26aの間にリブ26bが連設され、このリブ26bが前記摺動部材27の連設部146におけるスリット146aに遊嵌してある。
前記固定部26における摺動部材27および長孔14aから後方に延出する端部に、図33に示す如く、上下方向(上部可動体13の移動方向)に延在するラック28がネジ止め固定されている。ラック28には、上端側に偏倚した位置において、固定部26のボス26a,26aと同じ距離離間して一対の凹部28b,28bが後方に開口して形成されて、各凹部28bに、対応するボス26aの端部が嵌挿される。そして、ラック28の各凹部28bに対応する位置に夫々形成した通孔に後側から挿通したネジを、ボス26aに形成したネジ孔に螺挿することで、ラック28が固定部26に固定される。なお、図33に示す如く、固定部26はラック28の上端側に偏倚した位置に固定され、この状態でラック28は、前記ベース体16における筒状部25の外縁より外方に延出しない長さ寸法に設定される。また前記凹部28bの深さ寸法は、前記ボス26aにおける摺動部材27から後方への突出長さより短かく設定され、前記装飾部材14における前板40の裏側でラック28を固定部26に固定したときに、摺動部材27がベース体16とラック28とで挟持されて自由移動が規制されることがないようにしてある。すなわち、ラック28を含めて上部可動体13は、摺動部材27に対して所定範囲で自由に移動可能に構成される。
前記ラック28の一側面、実施例では右側面に歯部28aが上下方向の全長に亘って形成されると共に、該ラック28の左側面(他側面)には、後述する上部原位置検出手段33が検出可能な被検出部34が、後方に向けて所定長さで突設されている。
前記表カバー体45の前壁136の裏面には、図17に示す如く、左右方向の略中央部に前記上部モータ15が配設され、前壁136に形成した通孔を介して前方に延出する上部モータ15の出力軸にピニオン29が配設されている。このピニオン29は、前記ラック28に形成された歯部28aに噛合しており、上部モータ15でピニオン29を正逆方向に回転駆動することで、該ピニオン29とラック28との噛合作用下に、上部可動体13が上下方向に移動するよう構成される。ピニオン29に対してラック28は、上部可動体13の移動方向と交差する方向へのラック28の移動を許容する状態で噛合すると共に、噛合状態でピニオン29に対してラック28は、その噛合部位を支点として揺動可能に構成される。すなわち、前記摺動部材27に対して自由移動可能な関係で取付けられるラック28および上部可動体13は、ラック28とピニオン29との噛合状態においても所定範囲で自由移動可能に構成されている。また表カバー体45に配設される上部モータ15は、前述したように前記裏ユニット43の部品収容空間Sに収容される。更に、前記固定部26に対するラック28の固定位置が上端側に偏倚した位置に設定されることにより、該ラック28の固定部26との固定位置から離間する位置にピニオン29が噛合した際には、該ピニオン29から加わる力によって上部可動体13がより揺動し易くなっている。
(上部原位置検出手段について)
前記表カバー体45の上枠45aにおける前壁136に、前方に開放すると共に上下方向に延在する長溝42が形成され、該長溝42内に、前記ラック28に設けた被検出部34が上下方向に移動可能に臨んでいる。また前記前壁136の裏面には、長溝42の上端部側に、前記被検出部34を検出可能な上部原位置検出手段(位置検出手段)33が、センサ固定部品148(図18参照)を介して取付けられている。この上部原位置検出手段33は、前記上部可動体13が原位置、実施例では第1位置に到来した際に該上部可動体13と一体的に移動する被検出部34を検出し、その検出信号に基づいて前記上部モータ15が前記サブ統括制御装置135により制御される。また表カバー体45に配設される上部原位置検出手段33は、前述したように前記裏ユニット43の部品収容空間Sに収容される。
(上部可動体用発光装置の配線絡み防止構造について)
前記上部可動体13の筒状部25における後板25aには、前記上部可動体用発光装置44における上部可動体用LED基板18の裏面に突設されたコネクタソケット(コネクタ接続部)37と対応する位置にソケット挿通口25dが形成されて、該ソケット挿通口25dを介してコネクタソケット37が裏側へ延出している。コネクタソケット37およびソケット挿通口25dは、筒状部25に突設される固定部26を挟んで、前記ラック28の歯部28aが形成される側とは反対側(左側)に臨んでいる。また前記装飾部材14の前板40には、図34に示す如く、前記上部可動体用発光装置44のコネクタソケット37と対応する位置に、上下方向(上部可動体13の移動方向)に所定長さで延在する第1の挿通孔14bが形成され、コネクタソケット37に接続する上部可動体発光用配線(第1の発光用配線)LL1が第1の挿通孔14bを介して裏側に通出されるよう構成される。
前記表カバー体45における上枠45aの前壁136には、前記第1の挿通孔14bと対応する位置に、上下方向に所定長さで延在する第2の挿通孔47が形成されており、第1の挿通孔14bに前側から挿通された前記上部可動体発光用配線LL1は、第2の挿通孔47を介して前壁136の裏側に通出される。すなわち、上部可動体発光用配線LL1は、前記裏ユニット43に形成された部品収容空間Sに挿入されるようになっている。なお、部品収容空間Sに挿入された上部可動体発光用配線LL1は、後述する左側に位置する上部発光装置48の上部LED基板(基板)98に設けられた中継用コネクタソケット98cに接続される。また、第1の挿通孔14bおよび第2の挿通孔47の幅寸法は、上部可動体発光用配線LL1の幅より大きく設定され、上部可動体13(上部可動体用発光装置44)の上下移動に伴って移動する上部可動体発光用配線LL1に、接触による負荷が加わるのを抑制し得るようにしてある。
前記装飾部材14における前板40の裏面には、図34に示す如く、前記長孔14aと第1の挿通孔14bとの間に、該挿通孔14bに沿って上下方向に延在する規制壁36が後方に向けて突設されている。この規制壁36は、前記表カバー体45の上枠45aに装飾部材14を配設した状態において、後端が、上枠45aの前壁136に形成した前記長溝42と第2の挿通孔47との間の前壁136前面に近接して、前記ラック28に設けた被検出部34と第1の挿通孔14bから裏側に通出された上部可動体発光用配線LL1との間に位置して、両者34,LL1の移動領域を左右に仕切るよう構成される。また、装飾部材14の前板40には、前記上部可動体13が第1位置に臨む状態で、前記上部可動体用発光装置44のコネクタソケット37が臨む部位に、前記第1の挿通孔14bから後方に離間して保護壁38が設けられる。そして、この保護壁38は、上部可動体13が第1位置に移動する際に上部可動体発光用配線LL1に下端縁が当接して該配線LL1を第1の挿通孔14b側に変位させるよう機能する。また、前記上部可動体13が第1位置に臨む状態において、前記被検出部34が保護壁38の側方に位置するよう構成される(図29参照)。
なお、前記装飾部材14における前板40の裏面には、第1の挿通孔14bを挟んで規制壁36と反対側に、該規制壁36と同様に前記表カバー体45の上枠45aに装飾部材14を配設した状態において、後端が上枠45aの前壁136前面に近接する補助規制壁150が突設されている。そして、この補助規制壁150は、第1の挿通孔14bから裏側に通出された上部可動体発光用配線LL1が正面左側に大きく屈曲して、前記上部発光装置48の前面側に延出するのを規制するべく機能する。
(側部可動演出装置について)
前記表カバー体45の右側枠45dにおける前壁136の前面には、後述する隅部発光装置133の配設位置より下側に設置面部136aが設けられ、該設置面部136aに、前記装飾枠12の窓口12aに臨む側部可動演出装置(可動演出装置)127が着脱自在に配設される。側部可動演出装置127は、図35〜図37に示す如く、前記表カバー体45の設置面部136aに取付けられる台座部材131と、該台座部材131に配設される複数(実施例では3つであるが2つあるいは4つ以上であってもよい)の可動機構部128とから基本的に構成される。
前記台座部材131は、後方に開口する箱状に形成されて、後端を前記設置面部136aに当接した状態で、前記前壁136の裏側から複数箇所でネジ止めされるベース151と、該ベース151の前面において上下に離間すると共に左右方向に変位した位置に設けられる複数(可動機構部128と同数)の円筒状設置部152とを備える。各円筒状設置部152は、基本的には、後方に開口する筒状に形成されると共に、設置面部136aから離間する端縁に設けられて前面をなす板面部152aが設置面部136aに対して所定角度で傾斜し、該円筒状設置部152の内部空間152bはベース151の内部空間に連通している。設置面部136aに対して3つの円筒状設置部152の各板面部152aは、何れも内側(装飾枠12の窓口12a中央側)に向けて傾斜し、該板面部152aに配設される可動機構部128の後述するカバー部材56を、遊技を行なっている遊技者に向けて指向するよう構成してある。なお、各円筒状設置部152における板面部152aの設置面部136aからの離間距離および傾斜角度は同一ではなく、各円筒状設置部152に配設される可動機構部128のカバー部材56の指向方向も異なるようになっている。
前記円筒状設置部152は、上側の2つについては、図14および図15に示す如く、表カバー体45の開口45eから離間する外側に位置して後端が設置面部136a内に収まるように配置されるのに対し、最下位の円筒状設置部152は、図17および図18に示す如く、上2つの円筒状設置部152,152より内側に大きく変位して、後端が設置面部136aより内側に延出して一部が表カバー体45の開口45e内に開口するよう構成される。また、上側の2つの円筒状設置部152,152における外側部には、設置面部136aの外端縁と整合する位置で外側方に開口する楕円開口152cが形成される。すなわち、3つの円筒状設置部152の夫々は、後端開口または楕円開口152cを介して内部空間152bが外部に連通し、該内部空間152b内の放熱を行ない得るようになっている。前記各円筒状設置部152の板面部152aには、前記可動機構部128の側部モータ57が内部空間152b内に挿通される挿通孔152dが形成されている。
前記各円筒状設置部152に配設される各可動機構部128の構成は同一である。可動機構部128は、図35に示す如く、円盤状に形成されるベース部材154と、ベース部材154の表側に固定される側部可動体用発光装置(第3の発光装置)62と、ベース部材154の裏側に配設された側部駆動手段としての側部モータ(モータ)57と、前記ベース部材154の前側を覆うと共に前記側部モータ57により回転駆動される側部可動体としてのカバー部材56とを基本的に備える。前記側部可動体用発光装置62は、ベース部材154の表側に固定される円盤状の側部可動体用LED基板105と、該LED基板105の表面側に実装されて、該表面(基板面)に対して直交する方向に光を照射する複数のLED155a,155bとを有する。図38に示す如く、前記ベース部材154の中心位置に、前後に貫通するように第1貫通孔154aが形成されると共に、前記側部可動体用LED基板105の中心位置に前後に貫通するように第2貫通孔105aが形成され、両貫通孔154a,105aに挿通された側部モータ57の出力軸に、前記カバー部材56がネジ(締結具)を介して着脱自在が配設されるよう構成される。すわなち、側部可動体用LED基板105に対し、該LED基板105の前側を覆うカバー部材56のみが回転(動作)して動作演出を行なうようになっている。
(ベース部材および側部可動体用LED基板について)
前記側部モータ57の前端部には、図38に示す如く、外側方に突出する一対のフランジ片57a,57aが周方向に離間して形成されると共に、各フランジ片57aには前後に貫通する通孔57bが形成されている。前記ベース部材154の裏面には、前記側部モータ57の各フランジ片57aの突出端部側を囲繞して側部モータ57を位置規制する囲繞片156が対応して形成されている。またベース部材154には、表面側に突出する第2ボス157が形成されると共に、該ベース部材154の裏面側から該第2ボス157の内部に延在するネジ孔が形成されて、前記各フランジ片57aを対応する囲繞片156で位置規制した状態で、各フランジ片57aの通孔57bに挿通したネジを、対応する第2ボス157のネジ孔に螺挿することで、側部モータ57がベース部材154に固定される。
前記側部可動体用LED基板105には、前記ベース部材154の各第2ボス157に対応する位置に、前後に開口する位置決め孔105bが夫々形成されており、各位置決め孔105bに対応する第2ボス157を挿通することで、ベース部材154に対して側部可動体用LED基板105が位置決めされる。そして、該LED基板105は、ベース部材154にネジ止めされる。また側部可動体用LED基板105の裏面には、図38に示す如く、第2貫通孔105aの側方にコネクタソケット105cが突設される。更に、ベース部材154には、前記側部可動体用LED基板105のコネクタソケット105cと対応する位置にソケット用の開口部154bが形成されて、コネクタソケット105cはソケット用の開口部154bに挿通されて接続口がベース部材154裏側に臨んでいる。そして、側部可動体用LED基板105のコネクタソケット105cに接続する側部可動体発光用配線(配線)LL2は、前記板面部152aの挿通孔152dを介して円筒状設置部152の内部空間152bに引込まれるようになっている。
前記ベース部材154の裏面には、後方へ向けて突出する一対の固定部158,158が、前記第1貫通孔154aを挟んで対向する位置に設けられ、該固定部158,158の後端を円筒状設置部152の板面部152aに当接した状態で、該板面部152aに穿設した通孔に裏側から挿通したネジを、各固定部158に形成したネジ孔に螺挿することで、円筒状設置部152に対してベース部材154が固定される。この状態で、ベース部材154の裏側に配設した側部モータ57が、板面部152aの挿通孔152dを介して内部空間152bに臨むようになっている(図40参照)。なお、ベース部材154の裏面には、各固定部158に近接して位置決めピン159が後方へ向けて突設され、該位置決めピン159を円筒状設置部152の板面部152aに穿設した通孔に挿通することで、円筒状設置部152に対するベース部材154の位置決めがなされるよう構成してある。
前記側部可動体用LED基板105に実装される複数のLEDについては、基板中心近傍に配設される第1LED155aに対し、外周端縁近傍に配設される第2LED155bは発光色または発光強度が異なるよう設定される。また複数の第1LED155aは、同一円周上において周方向に一定間隔で離間して配置され、複数の第2LED155bは、前記第2貫通孔105aの周縁に沿って周方向に所定間隔で離間して配置される(図35参照)。なお、第2LED155bに対して第1LED155aは大型(発光強度が大)であり、また第2LED155bの数は第1LED155aの数より多く設定されている。
(カバー部材について)
前記カバー部材56は、図39に示す如く、前記側部モータ57の出力軸を挿通して連結される透明樹脂からなる固定部材160と、この固定部材160の前側に前記側部可動体用LED基板105に対向するよう配設された透明レンズ部材161と、前記固定部材160に配設されて透明レンズ部材161の前側に臨み、該固定部材160との間で透明レンズ部材161を挟持する装飾フレーム体162とを備える。前記透明レンズ部材161は、前記側部可動体用LED基板105に対向し、光拡散処理がなされた円形の装飾面部163と、該装飾面部163の周端から後方へ延出する周壁部164とから構成される。また透明レンズ部材161の装飾面部163に施される光拡散処理については、前記第1LED155aが対向する領域と前記第2LED155bが対向する領域とで異なる光拡散加工とされ、各LED155a,155bの発光色または発光強度の違いおよび光拡散加工の違いの相乗効果によって、興趣の高い発光演出を行ない得るようになっている。
前記装飾フレーム体162は、前記透明レンズ部材161の装飾面部163の一部分を覆うフレーム部165と、透明レンズ部材161の前記周壁部164の外面を覆う筒状部166とを有し、周壁部164に対して筒状部166を外嵌することで装飾フレーム体162と透明レンズ部材161とが組付けられる。装飾フレーム体162のフレーム部165は、前記透明レンズ部材161の装飾面部163において前記第1LED155aが対向する領域および前記第2LED155bが対向する領域の境界に沿って延在する内側の環状部165aおよび第1LED155aが対向する領域より外側に位置する外側の環状部165bと、両環状部165a,165bを前記筒状部166に連結するよう径方向に延在すると共に周方向に離間する複数の連結片部165cとからなり、環状部165a,165bおよび連結片部165c以外の部分が前後に開口している。装飾フレーム体162は、全体が光を透過しない処理が施されており、前記フレーム部165に形成された開口部分からのみ前記LED155a,155bからの光が前方に照射されるようになっている。
前記フレーム部165における連結片部165cの裏側に、後方へ突出する複数(実施例では3つ)のボス165dが設けられ、該ボス165dには後端側に開口するネジ孔が形成されている。これに対して前記透明レンズ部材161には、装飾フレーム体162の前記各ボス165dに対応する位置に、後方に突出する突部161aが夫々設けられると共に、各突部161aにはボス165dが挿通可能な第2の通孔161bが形成されている。そして、各第2の通孔161bに対応するボス165dを挿通することで、装飾フレーム体162に対する透明レンズ部材161の周方向の位置決めがなされる。
前記固定部材160は、前記側部モータ57の出力軸が挿通される連結部167と、前記側部可動体用LED基板105と平行に延在するよう該連結部167から放射状に延出する複数の支持片168と、該支持片168の延出端に連結された環状体169とを備える。また環状体169の外周には、前記装飾フレーム体162に設けた各ボス165dと対応する位置の夫々に、延出部170が設けられ、各延出部170には、前方に開口してボス165dが嵌合可能な凹部170a(図35参照)と、該凹部170a内に前後に貫通する第1の通孔170bとが形成されている。そして、前記装飾フレーム体162の各ボス165dを透明レンズ部材161の第2の通孔161bに挿通すると共に固定部材160の凹部170aに嵌合した状態で、該固定部材160の第1の通孔170bを介してボス165dのネジ孔にネジを螺挿することで、3つの部材160,161,162が位置決め固定される。
前記透明レンズ部材161における前記装飾面部163の裏側に、前記第1LED155aが対向する領域を覆う環状の光拡散シート171が設けられている。この光拡散シート171には、前記装飾フレーム体162の各ボス165dと対応する位置の夫々に通孔が形成され、透明レンズ部材161の突部161aから後方に突出したボス165dを通孔に挿通した状態で固定部材160がボス165dにネジ止めされることで、該固定部材160と透明レンズ部材161の突部161aとで挟持されるようになっている。すなわち、光拡散シート171は、透明レンズ部材161の装飾面部163に対して突部161aの突出分だけ離間し、該光拡散シート171が装飾面部163に密着しないよう構成してある。なお、光拡散シート171は、第1LED155aが対向する領域でなく、前記第2LED155bが対向する領域のみを覆うものでも、または第1および第2LED155a,155bが対向する全ての領域を覆うものであってもよいが、装飾面部163に現われる第1LED155aと第2LED155bとの光り方に変化を設ける点では、何れか一方の領域のみを覆う構成が好適である。
(側部モータとカバー部材との固定構造について)
前記固定部材160の連結部167には、前記出力軸が挿通される固定孔167aが軸方向に延在するよう形成されると共に、該連結部167には、径方向に延在して固定孔167aに連通するネジ孔167bが形成されており、出力軸を固定孔167aに挿通した状態で、ネジ孔167bに螺挿したネジ(締結具)の先端を出力軸に押付けることで、固定部材160は出力軸と一体で回転するように固定される。また前記透明レンズ部材161の周壁部164および前記装飾フレーム体162の筒状部166には、透明レンズ部材161および装飾フレーム体162を組付けた際に径方向に整列する開口部164a,166aが形成され、前記連結部167に螺着されたネジの頭部が、該開口部164a,166aを指向するようになっている。更に、前記側部可動体用LED基板105には、前記第2貫通孔105aから基板周端まで延在する切欠き溝105dが形成されている。そして、前記ベース部材154(側部可動体用LED基板105)に対してカバー部材56を回転させて透明レンズ部材161および装飾フレーム体162の開口部164a,166aを側部可動体用LED基板105の切欠き溝105dに臨ませることで、前記連結部167に螺着されたネジにアクセス可能な外方に開口する操作路が形成され、該操作路を介してドライバー等の工具(操作具)をカバー部材56の内部に挿入してネジを着脱操作し得るよう構成される。
(側部原位置検出手段について)
前記カバー部材56の固定部材160には、前記ベース部材154より後方まで延出する固定片172aおよび該固定片172aの後端部に連設されて内側へ屈曲する検出片172bからなる位置検出片172が設けられている。なお、図40に示す如く、カバー部材56において前記ベース部材154の周端を覆う透明レンズ部材161の周壁部164と、該ベース部材154の周端との間には前後に開口する環状の隙間173が形成されており、前記位置検出片172の固定片172aは、該環状の隙間173を介してベース部材154より後方まで延出している。また前記位置検出片172の固定片172aは、前記周壁部164の内面に当接支持されて、カバー部材56の回転時に位置検出片172が径方向外方に変位して、後述する側部原位置検出手段59での検出不良となるのを防止するよう構成される。
前記ベース部材154の裏側には、前記位置検出片172の検出片172bを検出可能な側部原位置検出手段(位置検出手段)59が配設されている。この側部原位置検出手段59は、図38に示す如く、発光素子を備えた第1片59aと、該第1片59aから前後方向に離間する位置に設けられて発光部からの光を受光する受光素子を備えた第2片59bとを備えたコ字状の光学式の検出センサであって、第1および第2片59a,59b間の間隙がベース部材154の周端側に開口して、回転する検出片172bが通過し得るよう構成される(図40参照)。
前記ベース部材154には、前記側部可動体用LED基板105に近接する位置にある第1片59aまたは第2片59bが嵌合可能なセンサ嵌合溝154cが周端側に形成されると共に、該センサ嵌合溝154cを挟む両側にネジ孔が形成された固定ボス154d,154dが後方に向けて突設されている。また側部原位置検出手段59には、図38に示す如く、ベース部材154から離間する位置にある第1片59aまたは第2片59bを挟む両側に外側方に延出する一対のフランジ59c,59cが形成されると共に、各フランジ59cには前後に貫通する通孔59dが形成されている。そして、側部原位置検出手段59は、第1片59aまたは第2片59bをセンサ嵌合溝154cに嵌合したもとで、各フランジ59cの通孔59dに挿通したネジを、対応する固定ボス154dのネジ孔に螺挿することでベース部材154にネジ止め固定される。なお、ベース部材154を前記円筒状設置部152に固定するための前記固定部158、位置決めピン159および前記固定ボス154dは、何れも前記位置検出片172の検出片172bの周回領域より内側(中心側)に位置して、該検出片172bの回転を阻害することがないようになっている。
前記円筒状設置部152には、前記可動機構部128を配設した状態で側部原位置検出手段59と対応する位置に、前記ベース部材154から離間する位置にある第1片59aまたは第2片59bを収容する切欠き凹部152eが形成されている。この切欠き凹部152eは、前記板面部152aの挿通孔152dに連通しており、側部原位置検出手段59から導出する側部検出用配線DL2は、該挿通孔152dを介して円筒状設置部152の内部空間152bに挿入されるよう構成される。なお、切欠き凹部152eは、側部原位置検出手段59を円筒状設置部152の内部空間152b側に引出し可能に構成されると共に、側部原位置検出手段59を前記固定ボス154dに固定するネジは内部空間152bに臨むようになっており、該ネジを外すことで、円筒状設置部152に固定されているベース部材154から側部原位置検出手段59を取外し得るよう構成されている。
前記ベース部材154には、図38に示す如く、前記センサ嵌合溝154cの形成位置から周方向に離間した位置において、周端側および前後に開口する第1の切欠部154eが形成される。また前記側部可動体用LED基板105には、ベース部材154の第1の切欠部154eと前後に整列する第2の切欠部105eが形成されている。第1および第2の切欠部154e,105eは、前記位置検出片172の検出片172bが挿通可能な寸法に設定されており、前記カバー部材56を前記側部モータ57に連結するベく出力軸を連結部167の固定孔167aに挿通する際に、前記検出片172bが第1の切欠部154eおよび第2の切欠部105eを通ってベース部材154の裏側に位置するのを許容するよう構成される。
前記側部可動体用LED基板105の第2の切欠部105eは、図38に示す如く、前記切欠き溝105dの周端側に一致して形成されて、側部可動体用LED基板105の形状が複雑化しないようにしてある。また、前記カバー部材56を回転させて前記透明レンズ部材161および前記装飾フレーム体162の開口部164a,166aを前記側部可動体用LED基板105の切欠き溝105dに臨ませて前記操作路を画成した際に、前記位置検出片172の検出片172bは、前記側部原位置検出手段59で非検出となる位置、すなわち第1片59aと第2片59bとの間に臨まないように設定されている。すなわち、操作路を介して出力軸を固定しているネジを取外した後、その位置で誤ってカバー部材56をベース部材154から離間させた際に、検出片172bが側部原位置検出手段59の第1片59aまたは第2片59bに接触して両者が損傷するのを防止し得るようにしてある。
前記側部原位置検出手段59で検出片172bを検出した原位置において、前記カバー部材56の装飾フレーム体162における所定位置の連結片部165cは、前記側部可動体用LED基板105に実装されている対応する第2LED155bの前側に臨むよう設定されている。すなわち、カバー部材56の原位置においては、複数の第2LED155bの内の所定個数は連結片部165cによって前側が覆われて、該原位置でカバー部材56が停止している状態での第2LED155bの全体の発光量は、カバー部材56が回転して全ての第2LED155bが連結片部165cで覆われなくなる時より低くなるよう構成してある。
(側部可動演出装置の配線処理構造について)
前記表カバー体45の設置面部136aが設けられる右側枠45dの外端縁部には、前記裏ユニット43における表カバー体45と裏カバー体46との間に画成される部品収容空間Sに連通する側部挿通部(挿通部)58が、図19および図20に示す如く、前記円筒状設置部152と同じ数だけ上下に離間して設けられており、対応する円筒状設置部152に配設された可動機構部128の側部モータ57から導出する側部駆動用配線PL2、側部可動体用LED基板105から導出する側部可動体発光用配線LL2および側部原位置検出手段59から導出する側部検出用配線DL2が、側部挿通部58を介して部品収容空間Sに通入されるようになっている。なお、各側部挿通部58は、右側枠45dの外端から内側に所定長さで切欠かれており、該側部挿通部58に各配線PL2,LL2,DL2を挿通した状態で、該各配線PL2,LL2,DL2は右側枠45dの外端から外方に突出しないよう構成される。
前記上側2つの側部挿通部58は、対応する円筒状設置部152の楕円開口152cに対応して連通する位置に設けられている。これに対し、楕円開口152cが形成されていない最下位の円筒状設置部152に対応する側部挿通部58は、前記ベース151の外側部に形成されて外側方および下方に開口するベース切欠部(切欠部)151aに対応して連通する位置に設けられている(図20参照)。前記楕円開口152cおよびベース切欠部151aは、側部可動演出装置127を表カバー体45に配設する際に、各可動機構部128から導出する側部駆動用配線PL2、側部可動体発光用配線LL2および側部検出用配線DL2を、前記ベース151の後端から前方に離間させて、該配線PL2,LL2,DL2が設置面部136aとの間で挟まれるのを防止するべく機能する。
(上部発光装置について)
前記表カバー体45の上枠45aにおける前壁136の前面には、前記上部モータ15および上部原位置検出手段33を挟む両側に、上部発光装置(第2の発光装置)48が夫々配設されている。各上部発光装置48は、図15および図16に示す如く、前壁136の前面に配設された上部LED基板(LED基板)98と、該LED基板98の前面に実装されて前方に光を照射する複数のLED98bとからなり、左右の上部LED基板98,98の全体は、前記装飾部材14の前板40で前側から覆われるようになっている(図11,図14参照)。すなわち、各上部発光装置48のLED98bからの光は、光透過性を有する装飾部材14に照射される。装飾部材14は、前述したように光拡散処理が施されており、該装飾部材14に照射された光は拡散されて前方を照明するよう構成され、この装飾部材14が、前記上部可動体13の支持手段として機能するだけでなく、上部発光装置48,48のランプカバーとしても機能している。
前記左側の上部発光装置48の上部LED基板98の裏面には、前記装飾部材14の保護壁38の後方に臨む位置に前記中継用コネクタソケット98c(図29参照)が、接続口を下方に指向した状態で設けられ、該中継用コネクタソケット98cに前記上部可動体発光用配線LL1が下側からコネクタ接続される。なお、中継用コネクタソケット98cは、前記表カバー体45における上枠45aの前壁136に形成した前記第2の挿通孔47を介して前壁136裏側に臨んでいる。
前記各上部発光装置48の上部LED基板98の裏面には、図17に示す如く、下端側にコネクタソケット98aが突設される。また表カバー体45の上枠45aの前壁136には、各上部発光装置48のコネクタソケット98aと対応する位置に第1のソケット用開口部104aが形成されて、各コネクタソケット98aは対応する第1のソケット用開口部104aを介して前壁136裏側に臨んでいる。すなわち、各コネクタソケット98aは、前記裏ユニット43の部品収容空間Sに臨み、該コネクタソケット98aに接続される上部発光用配線LL3は部品収容空間Sに収容されるようになっている。
(隅部発光装置について)
前記表カバー体45の前面右隅部に、図14〜図16に示す如く、隅部発光装置133が配設され、該隅部発光装置133は、前記装飾枠12の窓口12aに臨むようになっている。この隅部発光装置133は、透明な合成樹脂製のランプカバー(別のランプカバー)100と、該ランプカバー100の裏側に配設された隅部LED基板(別のLED基板)99と、該LED基板99の前面に実装されて前方に向けて光を照射する複数のLED99bとから構成され、ランプカバー100が表カバー体45の前壁136前面に着脱自在に取付けられる。
前記隅部発光装置133における隅部LED基板99の裏面には、図17に示す如くコネクタソケット99aが突設される。また表カバー体45の前壁136には、隅部発光装置133のコネクタソケット99aと対応する位置に第2のソケット用開口部104bが形成されて、コネクタソケット99aは第2のソケット用開口部104bを介して前壁136裏側に臨んでいる。すなわち、コネクタソケット99aは、前記裏ユニット43の部品収容空間Sに臨み、該コネクタソケット99aに接続される隅部発光用配線LL4は部品収容空間Sに収容されるようになっている。
前記ランプカバー100には、図14に示す如く、各LED99bと対応する位置において前後方向に貫通する通孔100aが形成され、各LED99bからの光はランプカバー100で遮られることなく直接前方に照射されるよう構成される。前記装飾枠12におけるランプカバー100の前方に対応する位置に、前記窓口12a内に延出する光透過性の装飾体101が設けられ、該装飾体101によってランプカバー100が前側から覆われている(図3参照)。この装飾体101は、透明な合成樹脂製で、前記通孔100aを介して直接照射されるLED99bの光が略拡散されることなく強く輝くようになっている。
(下部発光装置について)
前記表カバー体45の下枠45bに、下部発光装置63が配設される。この下部発光装置63は、図12〜図14に示す如く、下枠45bにおける前壁136の裏面に配設される下部LED基板(LED基板,電気部品)63aと、該LED基板63aの前壁136に対向する前面に実装されて前方に向けて光を照射する複数のLED63cとから構成され、該下部発光装置63は前記部品収容空間Sに収容されている。前述したように下枠45bには光拡散処理が施されており、下部発光装置63のLED63cから前壁136に向けて照射された光は、該前壁136で拡散して広範囲を照明することができるようになっている。また裏ユニット43を遊技盤10の裏側に配設した状態で、下部発光装置63は、前記装飾枠12に配設されている光透過性の前記ステージ65の後方に位置に、該ステージ65を裏側から照明し得るよう構成される。
前記下部発光装置63における下部LED基板63aの前面には、図14に示す如く、前記側部可動演出装置127が配設される側とは反対側である右端部にコネクタソケット63bが突設される。また表カバー体45の前壁136には、下部発光装置63における下部LED基板63aのコネクタソケット63bと対応する位置に第3のソケット用開口部104cが形成されて、コネクタソケット63bは第3のソケット用開口部104cを介して前壁136前側に臨んでいる。そして、コネクタソケット63bに接続される下部発光用配線LL5は、後述する第2の中継基板50に接続される(図46参照)。
(側部発光装置について)
前記表カバー体45の左側枠(他方の側枠)45cに、側部発光装置64が配設される。この側部発光装置64は、図14に示す如く、左側枠45cにおける下部側の前壁136の裏面に配設される側部LED基板(第2のLED基板,電気部品)64aと、該LED基板64aの前壁136に対向する前面に実装されて前方に向けて光を照射する複数のLED64cとから構成され、該側部発光装置64は前記部品収容空間Sに収容されている。前述したように左側枠45cにおける側部発光装置64の配設領域には光拡散処理が施されており、側部発光装置64のLED64cから前壁136に向けて照射された光は、該前壁136で拡散して広範囲を照明することができるようになっている。また裏ユニット43を遊技盤10の裏側に配設した状態で、側部発光装置64は、前記装飾枠12に配設されている光透過性の前記球誘導部66の後方に位置に、該球誘導部66を裏側から照明し得るよう構成される。なお、側部LED基板64aに実装される複数のLED64cは、球誘導部66における球通路に沿って配置され、該球通路を流下するパチンコ球を好適に照明可能になっている。
前記側部発光装置64における側部LED基板64aの前面には、図14に示す如く、外側縁にコネクタソケット64bが突設される。また表カバー体45の前壁136には、側部発光装置64における側部LED基板64aのコネクタソケット64bと対応する位置に第4のソケット用開口部104dが形成されて、コネクタソケット64bは第4のソケット用開口部104dを介して前壁136前側に臨んでいる。そして、コネクタソケット64bに接続される側部発光用配線LL6は、後述する第2の中継基板50に接続される(図46参照)。
前記下部発光装置63および側部発光装置64が配設される表カバー体45は、全体が透明に形成されていることから、各発光装置63,64の配設位置の表カバー体45の前壁136自体が、LED63c,64cからの光を前方に照射可能な光透過部として機能する。但し、表カバー体45における下部発光装置63および側部発光装置64の配設部位に前後方向に貫通する光透過部としての開口部を設け、該開口部を介してLED63c,64cからの光を前方に照射させ得るようにし得ることは勿論である。
(縦発光装置について)
前記表カバー体45の左側枠45cには、前記側部発光装置64の配設位置より上方で、前記装飾枠12の左側枠部88に設けた前記光透過性の壁部89に対応する位置に、該壁部89を挟んで窓口12aと反対側に臨む縦発光装置(発光装置)90が配設されている(図41参照)。縦発光装置90は、図42および図43に示す如く、後方に開放する透明なケース体91と、該ケース体91に収容される縦LED基板(第1のLED基板)92とから基本的に構成され、該LED基板92は、ケース体91に収容した状態で、前記壁部89の側面部89a側に臨む表面に複数のLED92aが、該壁部89の側面部89aに向けて光を照射するように配設されている。
前記ケース体91は、後方に開放する略矩形箱状に形成されると共に、前記壁部89の側面部89aから離間する側の外側壁93に、上下に離間して外側方に突出する一対の固定突部93a,93aが設けられている。各固定突部93aには、後方に開放するネジ孔93bが形成されており、前記表カバー体45の前壁136に形成した通孔に裏側から挿通したネジをネジ孔93bに螺挿することで、該ケース体91は表カバー体45に位置決め固定される。
前記ケース体91の上壁94および下壁95には、前後方向の全長に亘って溝94a,95aが形成されている。そして、上下の溝94a,95aに縦LED基板92の上下の端縁部を挿入することで、ケース体91に収容した縦LED基板92の左右方向の位置規制がなされる。なお、上下の溝94a,95aは、前記外側壁93側に偏倚しており、縦LED基板92の表面に実装されているLED92aが、ケース体91における壁部89の側面部89a側に臨む内側壁174に接触しないよう構成される。またケース体91に収容された縦LED基板92は、該ケース体91の前壁96と表カバー体45の前壁136とで挟持されて前後方向の位置規制がなされるようになっている。
前記ケース体91の外側壁93には、前記上下に離間する固定突部93a,93aの間において後端から前側に向けて所定長さの開口部93cが形成されている。また縦LED基板92の裏面には、上下方向の略中央にコネクタソケット92cが外側方に接続口を開口する状態で突設されており、縦LED基板92をケース体91に収容した状態で、コネクタソケット92cが開口部93cに臨んで、該コネクタソケット92cに対する縦発光用配線LL7の接続を許容するよう構成される。縦LED基板92の裏面には、ケース体91の開口部93cに臨む領域に、LED用の抵抗92bが配設されており、該開口部93cは抵抗92bの放熱口としても機能するようになっている。
前記ケース体91は、全体が透明に形成されるが、前記光透過性の壁部89の前面部89bの裏側に臨む前壁96は不透明に形成されて、前面部89bを介して前側(遊技者)から縦LED基板92が視認し得ないようにしてある。なお、前壁96にシボ加工等の、内部が透視し難くなる加工を施し、LED92aの消灯時には壁部89の前面部89bを介して縦LED基板92を透かして見ることができないが、LED92aの点灯時にはLED92aの光がおぼろに見ることができるようにしてもよい。
(裏ユニットの各中継基板について)
前記表カバー体45の右側枠(左右方向の一方側)45dにおいて、前記設置面部136aに対して前壁136が前方に位置する上部裏側に、第1の中継基板(中継基板)49が配設されている(図17参照)。この第1の中継基板49には、前記上部モータ15から導出する上部駆動用配線(駆動用配線)PL1および上部原位置検出手段33から導出する上部検出用配線(検出用配線)DL1が、夫々上枠部43aに沿って部品収容空間Sを引回されて夫々接続される。また第1の中継基板49には、前記各側部モータ57から導出して前記側部挿通部58を介して裏ユニット43の右側枠部43d側の部品収容空間Sに通入された側部駆動用配線PL2および各側部原位置検出手段59から導出して同じく側部挿通部58を介して右側枠部43d側の部品収容空間Sに通入された側部検出用配線DL2が、夫々右側枠部43dに沿って部品収容空間Sを上方に引回されて夫々接続される(図46参照)。なお、第1の中継基板49は、前記側部可動演出装置127における最上部の側部モータ57の配設位置より上方に位置している。
前記裏カバー体46の前記左側枠46cに形成した前記側部基板設置部140に、前述したように第2の中継基板50が配設される(図23参照)。この第2の中継基板50には、上部可動体用発光装置44から導出する上部可動体発光用配線(第1の発光用配線)LL1、前記各上部発光装置48から導出する上部発光用配線(第2の発光用配線)LL3および前記各側部可動体用発光装置62から導出する側部可動体発光用配線(第3の発光用配線)LL2の夫々が接続される。上部可動体発光用配線LL1は、実施例では一方の上部発光装置48の上部LED基板98に接続された後に、裏ユニット43の上枠部43aに沿って部品収容空間Sを引回されて第2の中継基板50に接続される。また各上部発光用配線LL3は、裏ユニット43の上枠部43aに沿って部品収容空間Sを引回されて第2の中継基板50に接続される(図46参照)。更に、各側部可動体発光用配線LL2については、裏ユニット43における右側枠部43dおよび上枠部43aに沿って部品収容空間Sを引回されて第2の中継基板50に接続される。なお、実施例では上部可動体発光用配線LL1を一旦上部LED基板98で中継した後に第2の中継基板50に接続するようにしているが、上部LED基板98で中継することなく上部可動体発光用配線LL1を第2の中継基板50に直接接続するようにしてもよい。
前記第2の中継基板50には、前記隅部発光装置133、下部発光装置63、側部発光装置64および縦発光装置90から導出する隅部発光用配線LL4、下部発光用配線LL5、側部発光用配線LL6および縦発光用配線LL7が夫々接続される(図46参照)。なお、隅部発光用配線LL4は、裏ユニット43の上枠部43aに沿って部品収容空間Sを引回されて第2の中継基板50に接続されるのに対し、下部発光用配線LL5、側部発光用配線LL6および縦発光用配線LL7の夫々は、裏カバー体46の前側を引回されて第2の中継基板50に接続される。
前記裏カバー体46における下部収容部68の裏側に、前記サブ統括制御装置135に接続される集合用中継基板としての第3の中継基板52が配設されている。この第3の中継基板52には、図24に示す如く、駆動制御系のコネクタソケット52aが、前記右側枠(一方の側枠部43d)46d側に設けられると共に、発光制御系のコネクタソケット52bが、前記左側枠(他方の側枠部43c)46c側に設けられている。なお、発光制御系のコネクタソケット52bは、上下に離間して2箇所に設けられる。
前記裏ユニット43における前記表カバー体45の右側枠45d側の下部に、図17〜図19に示す如く、部品収容空間Sから配線を外部に引出すための第1の引出口102が形成されると共に、表カバー体45の左側枠45c側の上部に、部品収容空間Sから配線を外部に引出すための第2の引出口103が形成されている。また前記裏カバー体46における下枠46bには、前記下部収容部68より左側(第2の中継基板50の配設側)に偏った位置に、前後に貫通する第3の引出口175が形成されている(図23参照)。
前記第1の中継基板49には、当該第1の中継基板49に接続された各駆動用配線PL1,PL2および検出用配線DL1,DL2に接続する駆動系用コネクタソケット(コネクタソケット)60が、接続口を後方に指向して設けられている。この駆動系用コネクタソケット60にコネクタプラグ61(図18参照)を介して接続する駆動制御系の第1の中継用配線RL1は、前記裏ユニット43の右側枠部43dに沿って部品収容空間Sを下側に引回され、前記第1の引出口102および前記裏引出口77cを介して空間S外に引出された後に、前記第3の中継基板52の駆動制御系のコネクタソケット52aに接続される(図46参照)。
前記第2の中継基板50には、当該第2の中継基板50に接続された各発光用配線LL1〜LL7に接続する複数(実施例では2つ)の発光系用コネクタソケット176が、接続口を後方に指向して設けられている。各発光系用コネクタソケット176に接続する発光制御系の第2の中継用配線RL2は、前記裏ユニット43(裏カバー体46)の前側を左側枠部43cおよび下枠部43bに沿って引回され、前記第3の引出口175から裏側に引出された後に、前記第3の中継基板52の発光制御系のコネクタソケット52bに接続される(図46参照)。
(配線フックについて)
前記表カバー体45の上枠45aの裏面には、図17に示す如く、上縁側において各上部発光装置48における上部LED基板98の裏側に臨む位置に、第1の配線フック51が夫々形成されている。この第1の配線フック51には、前記上部モータ15および上部原位置検出手段33の上側を引回されて第1の中継基板49または第2の中継基板50に接続される各種配線PL1,DL1,LL2,LL3,LL4が係止される。また、表カバー体45の右側枠45dの裏面には、前記側部可動演出装置127の設置面部136aの裏側において、前記各側部挿通部58の上側に臨んで第2の配線フック53が夫々形成されている。この第2の配線フック53には、対応する側部挿通部58を介して部品収容空間Sに引込まれて前記第1の中継基板49に接続される側部駆動用配線PL2と側部検出用配線DL2および同じく側部挿通部58を介して部品収容空間Sに引込まれて第2の中継基板50に接続される側部可動体発光用配線LL2が係止される。また第1の中継基板49から導出して下側に引回される前記駆動制御系の第1の中継用配線RL1も、該第2配線フック53に係止されるようになっている。
前記裏カバー体46の左側枠46cにおける前記面部142の裏面には、図23に示す如く、上下方向に離間して複数の第3の配線フック54が形成されている。この第3の配線フック54には、前記第2の引出口103を介して前記部品収容空間Sから外部に引出されて第2の中継基板50に接続される各種発光用配線LL1,LL2,LL3,LL4が係止される。また裏カバー体46の左側枠46cには、前記第2の中継基板50が配設される側部基板設置部140より下方に第4の配線フック55が形成される。そして、この第4の配線フック55には、第2の中継基板50から導出して前記第3の中継基板52に接続される発光制御系の第2の中継用配線RL2が係止されるようになっている。なお、裏カバー体46の下枠46bの裏面には、前記第3の引出口175より左方に第5の配線フック177が形成され、該第5の配線フック177には、該第3の引出口175に挿通される直前の第2の中継用配線RL2が係止される。
図17〜図19に示す如く、前記表カバー体45には、前記第1の引出口102の直上に第6の配線フック178が形成され、第1の引出口102から外部に引出される直前の第1の中継用配線RL1が第6の配線フック178に係止されるようになっている。また表カバー体45の右側枠45dには、前記隅部発光装置133における隅部LED基板99の裏側に臨む位置に、第7の配線フック179が形成されており、この第7の配線フック179には、前記側部可動体発光用配線LL2が係止される。更に、表カバー体45の上枠45aには、前記第2の引出口103より右側に第8の配線フック180が形成され、第2の引出口103から外部に引出される直前の各種発光用配線LL1,LL2,LL3,LL4が第8の配線フック180に係止されるようになっている。
前記裏カバー体46の左側枠46cにおける前記側部基板設置部140の裏面に、図24に示す如く、上下に離間して複数の第9の配線フック181が形成されており、該第9の配線フック181には、前記球通過ゲート122の球検出スイッチから導出する配線が係止されるよう構成される。
(下部基板設置部について)
前記裏カバー体46の下枠46b裏側には、図5に示す如く、前記下部収容部68を挟む両側に、第1の下部基板設置部182と第2の下部基板設置部(基板設置部)70とが形成されている。左側に位置する第1の下部基板設置部182には、主制御装置119に接続するメイン中継基板183が着脱自在に配設される(図24,図26等参照)。このメイン中継基板183には、前記特別入賞装置121に入賞したパチンコ球を検出する球検出センサ、普通入賞口124に入賞したパチンコ球を検出する球検出センサ、球通過ゲート122を通過したパチンコ球を検出する球検出センサおよび前記普通図柄表示装置123から導出する各配線が接続される。また右側に位置する第2の下部基板設置部70には、前記電源装置115、主制御装置119およびサブ統括制御装置135に接続する電源用中継基板(中継基板)69が着脱自在に配設される(図24,図26等参照)。この電源用中継基板69には、図示しない残数表示装置が接続されている。
前記第2の下部基板設置部70は、図44および図45に示す如く、前記裏カバー体46の下枠46bにおける鉛直な前壁面184から後方に突出する上支持片71a、下支持片71bおよび左右の側支持片71c71dからなる矩形枠部71を有する。上支持片71aは、他の3つの支持片71b,71c,71dよりも後方に突出すると共に、該上支持片71aにおける左右方向の中央には、下側に向けて突出する規制片72が設けられている。また下支持片71b側には、前記前壁面184から後方に突出すると共に上下方向に弾性変形可能な一対の係止フック73,73が、左右方向に離間して設けられている。各係止フック73には、下支持片71bの後端より電源用中継基板69の厚み分だけ後方に離間する端部に、上側(前壁面側)に突出する係止爪73aが形成される。そして、電源用中継基板69の前面を下支持片71bおよび左側支持片(下部収容部68側の側支持片)71cの後端に当接した状態で、該電源用中継基板69の裏面に規制片72および各係止フック73の係止爪73aが係合することで、第2の下部基板設置部70に電源用中継基板69が装着される。前記左右の側支持片71c,71dの離間寸法は、電源用中継基板69の左右の幅寸法より大きく設定され、当該第2の下部基板設置部70には、右側支持片71dの後端に前面を当接しない状態で電源用中継基板69を装着し得るよう構成される。
前記矩形枠部71の内側に臨む前壁面184には、上支持片71a側に偏倚した位置に、左右の側支持片71c,71d間に亘り、該側支持片71c,71dの前壁面184からの突出寸法より小さい突出寸法で後方に突出する突条片185が設けられる。また突条片185の左右方向の略中央に、下支持片71bおよび左側支持片71cの後端と同一位置まで後方に向けて突出する突部74が設けられている。そして、この突部74は、前記電源用中継基板69の前面を下支持片71bおよび左側支持片71cの後端に当接したときに、該電源用中継基板69の前面に当接するようになっている。なお、第2の下部基板設置部70に電源用中継基板69を装着した状態で、電源用中継基板69の上端は上支持片71aの下側(前壁面側)に臨み、該上支持片71aと前記係止フック73,73とによって電源用中継基板69の上下方向の位置決めがなされるよう構成してある。
前記矩形枠部71における下部収容部68側の下側(係止フック73が設けられる支持片側)の隅部に位置決めピン76が突設されている。また前記電源用中継基板69には、位置決めピン76が挿脱自在に嵌挿される位置決め孔69aが形成される。そして、電源用中継基板69の位置決め孔69aに位置決めピン76を嵌挿して該電源用中継基板69を第2の下部基板設置部70に装着した状態で、該電源用中継基板69の右端は、矩形枠部71における右側支持片71dより左側に位置して該右側支持片71dの後端に当接しないように設定してある。
前記下部収容部68における第2の下部基板設置部70に臨む右側壁(側壁)68aには、該基板設置部70から離間する側に凹む凹部68bが、前後方向の全長に亘って設けられ、該凹部68bを介して第2の下部基板設置部70の側方に手指を差込み得るよう構成してある。
前記裏カバー体46の下枠46bには、左端部に、前記主制御装置119の左端部に設けた被係合部(図示せず)が係脱自在に係合する係合部186が形成されると共に、右端部に、主制御装置119の右端部に設けた被装着部119a(図2参照)および被取付部(図示せず)が着脱自在に係合される装着部187および取付部75が形成されている。そして、主制御装置119の被係合部、被装着部119aおよび被取付部を、夫々裏カバー体46の対応する係合部186、装着部187および取付部75に係合したもとで、被装着部を固定具によって装着部187に固定することで、裏カバー体46の裏側に主制御装置119が取付けられる。そして、主制御装置119を裏カバー体46に取付けるために用いられる取付部75に、前記一方の係止フック73が一体に形成されて、該係止フック73の強度を確保するよう構成してある。
(遊技盤と裏ユニットとの組付け構造について)
前記遊技盤10に配設されて前記複数の普通入賞口124が形成される遊技部品82に、図7に示す如く、盤後方に突出する第2位置決めボス82aが設けられている。また、前記装飾枠12には、盤後方に突出する複数の第3位置決めボス83および第4位置決めボス84が設けられている。第3位置決めボス83は、具体的には装飾枠12の左側枠部88に設けられる合成樹脂製の前記球誘導部66と、該装飾枠12における右側枠部130の上部との2箇所に設けられる。また第4位置決めボス84は、装飾枠12における前記特別入賞装置121の右側に臨む前記延出部12bで、前記普通入賞口124が設けられる部位に近接した位置に設けられている。
前記表カバー体45には、前記各第3位置決めボス83と対応する位置に、該第3位置決めボス83が嵌挿可能な第2通孔85が夫々形成されている(図14〜図16等参照)。第2通孔85は、具体的には表カバー体45の左側枠45cと、該表カバー体45の右上隅に配設される前記隅部発光装置133のランプカバー100とに形成されている。そして、各第2通孔85に対応する第3位置決めボス83を嵌挿することで、裏ユニット43における表カバー体45と装飾枠12とが位置決めされるようになっている。
また、前記裏カバー体46に、前記第2位置決めボス82aおよび第4位置決めボス84と対応する位置に、該第2位置決めボス82aおよび第4位置決めボス84が嵌挿可能な第3通孔86が夫々形成されている。第3通孔86は、図23,図25等に示す如く、具体的には裏カバー体46の下枠46bにおける前記樋部126,126の形成位置に近接する位置に形成されている。そして、各第3通孔86に対応する第2位置決めボス82aおよび第4位置決めボス84を嵌挿することで、裏ユニット43における裏カバー体46と装飾枠12および遊技盤10とが位置決めされるよう構成してある。
前記裏カバー体46の外周縁には、表カバー体45を組付けた状態で遊技盤10の裏面に当接可能な複数のフランジ87が形成されており、各フランジ87には前後に貫通する挿通孔87aが形成されている。すなわち、表カバー体45の第2通孔85に第3位置決めボス83を嵌挿すると共に、裏カバー体46の第3通孔86に第2位置決めボス82aおよび第4位置決めボス84を嵌挿したもとで、裏カバー体46のフランジ87を遊技盤10の裏面に当接し、各挿通孔87aに裏側から挿通したネジを遊技盤10に螺挿することで、裏ユニット43が遊技盤10に対して位置決め固定されるようになっている。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機の作用につき説明する。
(表カバー体に対する各種部品の組付けについて)
前記表カバー体45について、図15および図16等に示す如く、前記上枠45aの前面に2つの上部発光装置48,48を配設したもとで、前該上枠45aに装飾部材14および上部可動演出装置134を配設する。また、表カバー体45における右側枠45dの設置面部136aに側部可動演出装置127を配設する。更に、表カバー体45の右上隅の前面に隅部発光装置133を配設すると共に、下枠45bの裏側に下部発光装置63を配設し、更に左側枠45cには、裏側に側部発光装置64を配設すると共に前側に縦発光装置90を配設する。また、表カバー体45の右側枠45dにおける上部裏側に、前記第1の中継基板49を配設する。
前記上部可動演出装置134を構成する上部可動体13に配設された上部可動体用発光装置44の上部可動体用LED基板18に接続する上部可動体発光用配線LL1を、左側に位置する上部発光装置48の上部LED基板98の中継用コネクタソケット98cに接続する。また、表カバー体45の上枠45a裏側に配設された上部モータ15から導出する上部駆動用配線PL1は、前記第1の配線フック51に係止して上枠45aに沿って右側に引回して前記第1の中継基板49に接続する。更に、表カバー体45の上枠45a裏側に配設された上部原位置検出手段33から導出する上部検出用配線DL1についても、前記第1の配線フック51に係止して上枠45aに沿って右側に引回して前記第1の中継基板49に接続する。
前述したように上部可動演出装置134から延出する上部駆動用配線PL1および上部検出用配線DL1は、上枠45aの上端側に設けた第1の配線フック51で係止されるから、該配線PL1,DL1が前記開口45e側に垂れ下がるのを防止し、裏カバー体46との組付け時に配線噛みが発生するのを抑制し得ると共に、各配線PL1,DL1が裏カバー体46の組付けの邪魔となるのを防止し得る。また、第1の配線フック51は、上部発光装置48における上部LED基板98の裏側に位置しているから、該配線フック51が前側から視認されることはなく、見栄えが低下することはない。
前記側部可動演出装置127の各可動機構部128の側部モータ57から導出する側部駆動用配線PL2および側部原位置検出手段59から導出する側部検出用配線DL2を、前記表カバー体45の右側枠45dに形成した側部挿通部58を介して裏側に引込む。そして、側部可動演出装置127における最上位の可動機構部128から導出する2つの配線PL2,DL2は、対応する最上位の側部挿通部58から裏側に引込まれた後に、最上位の前記第2の配線フック53に係止されて右側枠45dに沿って上側に引回されて、前記第1の中継基板49に接続される。また中位の可動機構部128から導出する2つの配線PL2,DL2は、対応する中位の側部挿通部58から裏側に引込まれた後に、中位および最上位の2つの第2の配線フック53,53に係止されて右側枠45dに沿って上側に引回されて、前記第1の中継基板49に接続される。更に、最下位の可動機構部128から導出する2つの配線PL2,DL2は、対応する側部挿通部58から裏側に引込まれた後に、最下位、中位および最上位の3つの第2の配線フック53,53,53に係止されて右側枠45dに沿って上側に引回されて、前記第1の中継基板49に接続される。
すなわち、各側部挿通部58から表カバー体45の裏側に引込まれた各配線PL2,DL2は、該側部挿通部58に近接位置する第2の配線フック53で係止されるから、該配線PL2,DL2が容易に移動することはなく、裏カバー体46との組付けに際して配線噛みが発生するのを防止し得る。しかも、各側部挿通部58は、表カバー体45の右側枠45dの外端から内側に凹んでいるから(図17参照)、該側部挿通部58に挿通されている配線PL2,DL2が右側枠45dから外方に突出することはなく、裏カバー体46との組付けに際して該配線PL2,DL2が邪魔となることはない。
前記第1の中継基板49に設けられた駆動系用コネクタソケット60にコネクタプラグ61を介して接続された第1の中継用配線RL1を、前記右側枠45dに沿って第2のフック53に係止しつつ下側に引回し、前記第1の引出口102から外部に通出する。なお、第1の引出口102から通出する直前の第1の中継用配線RL1は、前記第6の配線フック178に係止する。
前記第1の中継基板49は、上部可動演出装置134の配設位置と、側部可動演出装置127の配設位置との間に配置されているから、各演出装置134,127から導出する各駆動用配線PL1,PL2および各検出用配線DL1,DL2を長い距離引回す必要はなく、配線の処理作業が容易となる。しかも、第1の中継基板49から導出する第1の中継用配線RL1は、複数の駆動用配線PL1,PL2および検出用配線DL1,DL2を纏めたものであるから、該第1の中継用配線RL1を引回す作業は容易であり、複数の配線を個々に引回す場合に比して配線処理が簡単となる。また前記第1の配線フック51は、上部駆動用配線PL1および上部検出用配線DL1を纏めて係止するよう構成され、また前記第2の配線フック53は、側部駆動用配線PL2、側部検出用配線DL2および第1の中継用配線RL1を纏めて係止するよう構成されているから、各配線毎に配線フックを設ける必要はなく、配線フックの形成数を少なく抑えて製造コストを低廉にし得る。
前記表カバー体45の右側枠45dにおける第1の中継基板49の配設部位は、図18および図19等に示す如く、前記設置面部136aより前側に位置するように段差が設けられている。従って、処理する配線数が多くなることで大型化する第1の中継用配線RL1のコネクタプラグ61を第1の中継基板49の駆動系用コネクタソケット60に接続した際の、該コネクタプラグ61や第1の中継用配線RL1の後方への突出量を抑えることができ、裏カバー体46に組付ける際に該裏カバー体46に干渉するのを防止し得る。
前記表カバー体45の右上隅に配設された隅部発光装置133の隅部LED基板99に設けられて前記第2のソケット用開口部104bを介して表カバー体45の裏側に臨むコネクタソケット99aに接続する隅部発光用配線LL4は、前記上部モータ15の右側に位置する前記第1の配線フック51に係止した後に、該上部モータ15の上側および上部原位置検出手段33を固定しているセンサ固定部品148の裏側を引回し、上部モータ15の左側に位置する前記第1の配線フック51に係止した後に、更に第8の配線フック180に係止して前記第2の引出口103を介して外部に通出する。また、右側に位置する前記上部発光装置48の上部LED基板98に設けられて前記第1のソケット用開口部104aを介して表カバー体45の裏側に臨むコネクタソケット98aに接続する上部発光用配線LL3は、前記上部モータ15の上側および上部原位置検出手段33を固定しているセンサ固定部品148の裏側上部を引回した後に、左側に位置する前記第1の配線フック51に係止し、更に第8の配線フック180に係止して前記第2の引出口103を介して外部に通出する。更に、左側に位置する前記上部発光装置48の上部LED基板98に設けられて前記第1のソケット用開口部104aを介して表カバー体45の裏側に臨むコネクタソケット98aに接続する上部発光用配線LL3については、前記第8の配線フック180に係止した後に前記第2の引出口103を介して外部に通出する。
前記側部可動演出装置127の各可動機構部128における側部可動体発光装置62の側部可動体用LED基板105から導出する側部可動体発光用配線LL2を、前記表カバー体45の右側枠45dに形成した側部挿通部58を介して裏側に引込む。そして、側部可動演出装置127における最上位の可動機構部128から導出する側部可動体発光用配線LL2は、対応する最上位の側部挿通部58から裏側に引込まれた後に、最上位の前記第2の配線フック53に係止されて右側枠45dに沿って上側に引回される。また、中位および最下位の各可動機構部128の側部可動体発光用配線LL2については、前記側部駆動用配線PL2と同様に、対応する側部挿通部58から表カバー体45の裏側に引込まれた後は、上側に位置する各第2の配線フック53に係止されつつ上側に引回される。そして、3つの側部可動体発光用配線LL2は、前記第7の配線フック179および右側の第1の配線フック51に係止された後、上部モータ15の上側および上部原位置検出手段33を固定しているセンサ固定部品148の裏側上部を引回され、左側の第1の配線フック51および第8の配線フック180に係止して第2の引出口103から外部に通出する。
前記第1の配線フック51および第2の配線フック53は、前述したように各種駆動用配線PL1,PL2や検出用配線DL1,DL2を係止するのみでなく、各種発光用配線LL1,LL2,LL3,LL4を係止するフックとしても機能するよう構成してあるから、発光用配線用の配線フックを別途形成する必要はなく、配線フックの形成数を少なく抑えて製造コストを更に低廉にし得る。また、前記表カバー体45の上枠45aに沿って引回される発光用配線LL1,LL2,LL3,LL4についても、上縁側に設けられる第1の配線フック51に係止されると共に上部モータ15の上側および上部原位置検出手段33を固定しているセンサ固定部品148の裏側上部を引回されるよう構成したから、該発光用配線LL1,LL2,LL3,LL4が前記開口45e側に垂れ下がるのを防止し、裏カバー体46との組付け時に配線噛みが発生するのを抑制し得ると共に、各発光用配線LL1,LL2,LL3,LL4が裏カバー体46の組付けの邪魔となるのを防止し得る。なお、表カバー体45の右上隅における側部可動体発光用配線LL2を係止する第7の配線フック179は、図17に示す如く、前記隅部発光装置133における隅部LED基板99の裏側に位置しているから、該配線フック179が前側から視認されることはなく、見栄えが低下することはない。
前述したように前記表カバー体45に配設される各可動演出装置134,127の駆動に関連する駆動用配線PL1,PL2および検出用配線DL1,DL2と、各発光装置44,62,48,133に接続する発光用配線LL1,LL2,LL3,LL4とを区分して引回し、駆動用配線PL1,PL2および検出用配線DL1,DL2については表カバー体45に配設されている第1の中継基板49に接続し、発光用配線LL1,LL2,LL3,LL4については裏カバー体46に配設した第2の中継基板50に接続するよう構成した。従って、複数の配線が集中して接続作業が煩雑となるのを抑制し得ると共に、各中継基板49,50を小型化して設置スペースを小さくすることができる。しかも、駆動系統と発光系統とを分けることにより、何れかの系統で不具合が発生した場合の処理が容易となる。
(表カバー体に対する側部可動演出装置の組付けについて)
前記表カバー体45の右側枠45dの設置面部136aに側部可動演出装置127を組付ける際には、前記最上位および中位の2つの各可動機構部128については、該可動機構部128から導出する3つの配線PL2,DL2,LL2を、前記円筒状設置部152の楕円開口152cを介して前記ベース151から離間する側に保持して、該配線PL2,DL2,LL2をベース151の後端から後方に延出しないようにする。また最下位の可動機構部128については、該可動機構部128から導出する3つの配線PL2,DL2,LL2を、前記ベース151に形成したベース切欠部151aを介してベース151の後端から離間する側に保持して、該配線PL2,DL2,LL2をベース151の後端から後方に延出しないようにする。この状態で、前記ベース151を設置面部136aに位置決めしてネジ止めすることにより、側部可動演出装置127が表カバー体45に組付けられる。
そして、前記側部可動演出装置127の組付け後に、各可動機構部128から導出する配線PL2,DL2,LL2を、対応する側部挿通部58を介して表カバー体45の裏側に通出した後に、前述したように各配線フック51,53,179,180に係止する。
前述したように側部可動演出装置127の台座部材131に、楕円開口152cおよびベース切欠部151aを形成してあるから、該側部可動演出装置127の組付けに際し、各配線PL2,DL2,LL2が表カバー体45との間に挟まれるのを抑制し得る。
(表カバー体と裏カバー体との組付けについて)
前述したように複数の可動演出装置134,127および複数の発光装置44,48,62,63,64,90,133を配設した表カバー体45を、裏カバー体46の上部収容部77に対し、下端の左右両側に形成された位置決め用切欠部80,80を裏カバー体46の対応する位置決め段部79,79に係合するようにして収容空間に収容する。このときに、裏カバー体46に設けた第1位置決めボス78が、表カバー体45に設けた対応する各第1通孔81に嵌合して両者45,46が位置決めされる。表カバー体45の裏側を引回される各配線PL1,PL2,DL1,DL2,RL1,LL1〜LL4は、各配線フック51,53,178,179,180により係止されて前記開口45e側あるいは外方に突出しないよう構成してあるから、表カバー体45と裏カバー体46との組付けに際し配線噛みが発生したり、該配線が組付けの邪魔となることはなく、組付け作業は簡単に行ない得る。また、表カバー体45の第2の引出口103から外方に引出されている各種発光用配線LL1〜LL4は、該表カバー体45の前側に延出しているから、裏カバー体46との間に噛み込まれることはない。なお、表カバー体45の第1の引出口102から外方に引出されている第1の中継用配線RL1については、該表カバー体45を裏カバー体46に組付けるのに先立って、該裏カバー体46の前記裏引出口77cを介して下枠46bの裏側に通出される。
そして、前記各第1通孔81に前側から挿通したネジを第1位置決めボス78に形成したネジ孔に螺挿することで、裏カバー体46と表カバー体45とが固定されて、両中央に開口部43eが画成された裏ユニット43が構成される(図7および図9参照)。この状態で、両カバー体45,46の間には、開口部43eの外周囲に部品収容空間Sが画成され、該空間Sに、表カバー体45に配設されている前記上部モータ15、上部原位置検出手段33、下部発光装置63、側部発光装置64および第1の中継基板49が収容される。また、表カバー体45の裏面に引回されている各種配線PL1,PL2,DL1,DL2,LL1〜LL4も部品収容空間Sに収容される。すなわち、裏ユニット43を単体で取扱う際に、前記上部モータ15、上部原位置検出手段33および各種配線PL1,PL2,DL1,DL2,LL1〜LL4を保護し得る。
(裏カバー体での配線処理について)
前記裏カバー体46に表カバー体45を組付けた状態で、前記裏引出口77cから下枠46bの裏側に引出されている前記第1の中継用配線RL1は、裏カバー体46の下部収容部68の裏面に装着されている第3の中継基板52の駆動制御系のコネクタソケット52aに接続される。また前記第2の引出口103から外部に引出されている前記各種発光用配線LL1〜LL4は、前記裏カバー体46における左側枠46cの前記面部142に形成されている第3の配線フック54に係止されて前記第2の中継基板50に接続される。更に、表カバー体45に配設されている前記下部発光装置63、側部発光装置64および縦発光装置90に接続する各発光用配線LL5〜LL7は、前記第2の中継基板50に接続される。そして、第2の中継基板50に接続される第2の中継用配線RL2は、裏カバー体46に形成されている第4および第5の配線フック55,177に係止された後に、前記第3の引出口175を介して裏側に通出されて、前記第3の中継基板52の発光制御系のコネクタソケット52bに接続される。すなわち、前記表カバー体45に配設された可動演出装置134,127や各種発光装置44,48,62,63,64,90,133から導出する配線PL1,PL2,DL1,DL2,LL1〜LL7は、最終的には裏カバー体46に配設した第3の中継基板52に中継用配線RL1,RL2を介して接続してあるから、可動演出装置134,127、発光装置44,48,62,63,64,90,133および配線PL1,PL2,DL1,DL2,LL1〜LL7,RL1,RL2を含めて裏ユニット単位で扱うことができる。また各配線PL1,PL2,DL1,DL2,LL1〜LL7,RL1,RL2に関しては、前記部品収容空間Sに収容されると共に、各種配線フック51,53,54,55,177,179,180で係止して裏ユニット43の外方に延出しないよう構成してあるから、後述する遊技盤10との組付けに際して配線PL1,PL2,DL1,DL2,LL1〜LL7,RL1,RL2が邪魔となったり遊技盤10との間に挟み込むのは防止される。
前記第2の中継基板50には、発光用のコネクタソケット176を2つ設け、該第2の中継基板50に接続される発光用配線LL1〜LL7を2つに分割して第3の中継基板52に接続している。これにより、各コネクタソケット176を小型化して第2の中継基板50からの突出量を抑えることができる。すなわち、パチンコ機では、前述したように第2の中継基板50が配設される側部基板設置部140の後方に、前記球通路ユニット113が臨む構成であるから、コネクタソケット176の突出量を抑えることで、側部基板設置部140をより前側に位置するよう設計することができる。従って、球通路ユニット113についてもより前側に配置することが可能となり、遊技盤10の裏側に配設される部品の後方への突出寸法を抑えて、島設備との干渉を抑制し得る。
前記第3の中継基板52に設けられる駆動制御系のコネクタソケット52aおよび発光制御系のコネクタソケット52bは、図24に示す如く、対応する中継用配線RL1,RL2が引回される側枠部側に設けてあるから、中継用配線RL1,RL2の誤接続を抑制することができる。また、裏カバー体46(表カバー体45)の左側を引回されてくる配線と右側を引回されてくる配線とを交差して第3の中継基板52に接続するものではないから、該第3の中継基板52上で配線がゴチャツクことがなく、配線同士が絡まるのも防止し得る。なお、前記下部発光装置63、側部発光装置64および縦発光装置90の各LED基板63a,64a,92に設けられているコネクタソケット63b,64b,92cは、表カバー体45を裏カバー体46に組付けたときに、前記第2の中継基板50に近接する左側に位置しているから、該コネクタソケット63b,64b,92cと第2の中継基板50とを接続する各発光用配線LL5〜LL7の長さは短かく、当該発光用配線LL5〜LL7が裏ユニット43外にはみ出すのは防止できる。
(遊技盤と裏ユニットとの組付けについて)
前記裏ユニット43を遊技盤10の裏面に組付ける際には、前記表カバー体45に配設した隅部発光装置133のランプカバー100および左側枠45cに形成した第2通孔85,85に、遊技盤10に配設した球誘導部66および装飾枠12に設けた第3位置決めボス83,83を嵌挿すると共に、裏カバー体46の下枠46bに形成された第3通孔86,86に、遊技盤10に配設した遊技部品82および装飾枠12の延出部12bに設けた第2位置決めボス82aおよび第4位置決めボス84を嵌挿することで、裏ユニット43は、遊技盤10に対して位置決めされる。そして、裏カバー体46の遊技盤10裏面に当接するフランジ87の各挿通孔87aに裏側から挿通したネジを遊技盤10に螺挿することで、裏ユニット43が遊技盤10に対して固定される。
前記裏ユニット43は、遊技盤10に配設されている合成樹脂製の遊技部品82や装飾枠12に対し、位置決めボス82a,83,84と通孔85,86を介して位置決めするものであるから、表カバー体45に配設されている各可動演出装置134,127および各発光装置44,48,62,63,64,90,133を、装飾枠12や遊技部品82に対して正しい位置に位置決めすることができる。すなわち、上部可動演出装置134の上部可動体13および側部可動演出装置127の各可動機構部128におけるカバー部材56を、装飾枠12の窓口12aにおける対応する位置に正確に臨ませることができる。また、前記隅部発光装置133、下部発光装置63、側部発光装置64および縦発光装置90の夫々を、対応する装飾体101、ステージ65、球誘導部66および壁部89に対して正しい位置に臨ませ、当該部材101,65,66,89を好適に照明し得る。
前記遊技盤10側の第2位置決めボス82aおよび第4位置決めボス84は、遊技盤10に配設される前記始動入賞装置67を挟む両側において前記普通入賞口124に近接して設けられ、かつ裏ユニット43側の第3通孔86が下枠46bの樋部126に近接して設けられるから、裏ユニット43の下部収容部68を始動入賞装置67に対して正確に位置決めし得ると共に、各樋部126を対応する普通入賞口124に対して正確に位置決めすることができる。
実施例では、前記裏ユニット43の表カバー体45に、複数の可動演出装置134,127および発光装置44,48,62,63,64,90,133を配設してあるから、装飾枠12の窓口12aを小さくすることなく複数の可動演出装置134,127や複数の発光装置44,48,62,63,64,90,133を遊技盤10に配設することができ、インパクトのある演出を行なうことが可能となり、演出効果を向上し得る。すなわち、大型の図柄表示装置11を採用したもとで、複数の可動演出装置134,127および発光装置44,48,62,63,64,90,133により異なる態様で演出が可能であり、遊技の興趣を高めることができる。また発光装置として、広範囲を照明可能な大型のものを採用することも可能となり、発光による演出効果の更なる向上を図り得る。
更に、前記裏ユニット43には、窓口12aの上部側に上部可動演出装置134および上部発光装置48,48が配設され、窓口12aの下部側に下部発光装置63が配設され、窓口12aの左部側に側部発光装置64と縦発光装置90が配設され、窓口12aの右部側に側部可動演出装置127(側部可動体用発光装置62)が配設され、更に窓口12aの右上隅側に隅部発光装置133が配設される。このように、前記図柄表示装置11の表示部が臨む窓口12aの周囲において、分散して可動演出装置134,127および発光装置44,48,62,63,64,90,133を配設してあるから、表示部で行なわれる図柄変動ゲームと関連させて、興趣を向上する効果的な演出が可能となる。
ここで、前記裏ユニット43に配設される複数の可動演出装置134,127は、遊技盤10側に配設される部品を作動させるものではないから、裏ユニット43を遊技盤10の裏側に配設する際に、部品同士を連繋するように精密な位置決めを行なう必要はなく、組付け作業は簡単である。
(上部可動演出装置について)
前記裏ユニット43に配設される上部可動演出装置134は、前記装飾部材14の前側に配設されている上部可動体13が、上部モータ15の正逆回転により上下に往復移動する。前記装飾部材14の長孔14aに摺動自在に挿入されている摺動部材27に対し、上部可動体13の固定部26は遊嵌されているから(図31参照)、摺動部材27に対して上部可動体13は長孔14aに規制されることなく左右方向にも変移可能となっている。従って、上部モータ15の正逆回転により上部可動体13が上下に移動するときに、該上部可動体13は長孔14aの延在方向に単に真っ直ぐに移動するのみでなく、これと交差する方向にも移動可能であり、前記ラック28に噛合するピニオン29から加わる力の方向が変化するのに伴い上部可動体13が複雑な動作を行ない、演出効果を高めることができる。しかも、固定部26に対して摺動部材27を遊嵌しただけの簡単な構成で、別の機構や駆動手段等を用いるものではないから、製造コストを低廉に抑制し得る。また、上部可動体13には複数の可動装飾部品32が自由揺動自在に吊り下げられているから、該可動装飾部品32は、上部可動体13の動きによって自由に動き、遊技の興趣を増大させることができる。
前記摺動部材27の円筒部30,30は、装飾部材14の長孔14aに対して線接触するだけであるので、長孔14a内面と摺動部材27との接触抵抗は小さく、該摺動部材27は円滑に動くことができる。すなわち、上部モータ15に大きな負荷が加わることはなく、上部可動体13のスムーズな上下動は確保される。また、前記上部可動体13の固定部26をラック28の上端側に固定するのに対し、上部可動体13の第1位置においてラック28に対してピニオン29を固定部26より下方に離間した位置で噛合するよう構成してある。すなわち、上部可動体13の第1位置においてピニオン29の噛合位置より上方に長くラック28が延在しているから、該ピニオン29の回転により上部可動体13が下方(第2位置)に向けて移動し得る距離を長くすることができる。従って、前記装飾枠12の窓口12aにおいて、上部可動体13を下方に大きく延出させることができ、遊技の興趣を向上し得る。しかも、ラック28は上部可動体13における筒状部25の外周縁から外方に突出しないよう寸法設定されているから、該上部可動体13が大きく移動してもラック28が遊技者から視認されることはなく、見栄えが低下することはない。更には、前記上部可動体13の固定部26とラック28との固定位置に対してピニオン29がラック28に噛合する位置が離間している状態では、該ピニオン29からラック28に加わる力によって上部可動体13はより揺動し易いため、該上部可動体13は左右方向に大きく移動してより興趣の向上を図り得る。
また、前記裏ユニット43に配設される装飾部材14は、上部可動体13が配設される前板40の下端に、後方に向けて下方傾斜する庇部41が設けられているから、前記窓口12aの上側に位置する上部可動体13の裏側が遊技者から視認されるのを抑制して見栄えを確保し得る。しかも、庇部41を後方に向けて下方傾斜させてあるから、奥行き感を出すことができる(図31参照)。更に、前記庇部41には、前記ラック28と対応する位置に通孔41aが形成されて、該通孔41aをラック28が上下移動するよう構成してあるので、上部可動体13の裏側を隠すための庇部41によって上部可動体13の移動範囲が規制されることはなく、上部可動体13を大きく移動させて演出効果を高めることができる。
前記上部可動体13に配設されている上部可動体用発光装置44は、該上部可動体13の動作に応じて発光、消灯、点滅等の発光演出を行なう。この場合に、上部可動体用発光装置44の第1および第2のレンズカバー20,23のレンズ面20a,23aは、図31に示す如く、下向きに傾斜しているから、該発光装置44のLED17からの光は、レンズ面20a,23aによって斜め下方に向けて照射される。すなわち、前記窓口12aの上側に上部可動体13を配設したもとで、遊技を行なっている遊技者の目線近傍に向けて上部可動体用発光装置44から光を照射することができ、図柄表示装置11の表示部を注視している遊技者に、上部可動体13の上下動に伴って上下に移動する光を照射して、演出効果を向上し得る。また、前記上部可動体用発光装置44における上部可動体用LED基板18の実装面18aは、上部可動体13の移動方向と平行(盤面と平行)で、該LED基板18に配設されているLED17自体の光の照射方向は実装面18aと直交する正面であり、上部可動体用LED基板18自体を斜めに配置することなく、第1および第2のレンズカバー20,23のレンズ面20a,23aを傾斜させるだけの簡単な構成で光を斜め下方に向けて照射することができる。
前記上部可動体用LED基板18に配設されている複数のLED17に関して、図27に示す如く、レンズ面20a,23aに対する離間距離が遠い上側の領域に配置されている左右のLED17,17同士の離間距離を、レンズ面20a,23aに対する離間距離が近い下側の領域に配置されている左右のLED17,17同士の離間距離より大きく設定している。このように、レンズ面20a,23aに対する離間距離が異なる領域に配設されているLED17,17同士の離間距離を変えることで、レンズ面20a,23aの全体を略均等に発光させることができる。すなわち、LED17の光がレンズ面20a,23aに点光となって表われるのを抑制して、点光により演出効果が低下するのを防止し得る。また、第1のレンズカバー20のレンズ面20aに第1の光拡散シート21が貼着されると共に、第1および第2のレンズカバー20,23の両レンズ面20a,23aの間に第2の光拡散シート24が配設されているから、両光拡散シート21,24によりLED17からの光でレンズ面20a,23aの全体を更に均等に発光させることができる。
(上部可動体の組立てについて)
前記上部可動体13の取付部材22に対し、前記第2のレンズカバー23はボス22bおよび位置決めピン22cと第2の凹部23cとを嵌合することによって周方向の位置決めがなされ、この第2のレンズカバー23に対し、前記第2の光拡散シート24および第1のレンズカバー20は、位置決め突部23bに第3の凹部24aおよび第1の凹部20bを嵌合することによって周方向の位置決めがなされる。そして、前記取付部材22の位置決めピン22cを、前記ベース体16の位置決め孔25bに嵌挿して位置決めした状態で、前記ベース体16の通孔25cに裏側から挿通したネジを取付部材22の対応するボス22bに設けたネジ孔に螺挿することで、第1および第2のレンズカバー20,23が組付けられた取付部材22がベース体16に取付けられる。
前記取付部材22に形成されるボス22bおよび位置決めピン22cの夫々の周方向の離間距離は異なるように設定されて、取付部材22に対して第2のレンズカバー23は周方向の1つの位置でのみ組付けられ、かつ第2のレンズカバー23に対して第1のレンズカバー20も位置決め突部23bと第1の凹部20bとにより周方向の一つの位置でのみ組付けられるよう構成してあるから、両レンズカバー20,23のレンズ面20a,23aは同じ下向き姿勢となる。また、前記第1のレンズカバー20の後端縁は、上側から下側に向かうにつれて前側に偏倚するよう傾斜しており、該後端縁を前記上部可動体用LED基板18の実装面18aに当接することで、該実装面18aに対して前記レンズ面20aを斜め下向きに傾斜する姿勢に簡単に位置決めすることができる。更に、上部可動体13を構成するベース体16における筒状部25の前端縁は、上側から下側に向かうにつれて後側に偏倚するよう傾斜しているから、該前端縁に前記取付部材22の後端縁を当接するだけで、該取付部材22に組付けられている第2のレンズカバー23のレンズ面23aを、前記実装面18aに対して斜め下向きに傾斜する姿勢に簡単に位置決めすることができる。
(上部可動体用発光装置の配線絡み防止について)
前記上部可動体用発光装置44の上部可動体用LED基板18から導出する上部可動体発光用配線LL1は、前記装飾部材14に形成した第1の挿通孔14bおよび前記表カバー体45に形成した第2の挿通孔47を介して表カバー体45の裏側に通出された後、前記一方の上部発光装置48の上部LED基板98に設けられた中継用コネクタソケット98cに接続される。そして、前記上部可動体13が上下移動する際に、上部可動体発光用配線LL1は、前記第1および第2の挿通孔14b,47内を上下に移動する。前記第1の挿通孔14bおよび第2の挿通孔47の幅寸法は、上部可動体発光用配線LL1の幅より大きく設定されており、上部可動体13(上部可動体用発光装置44)の上下移動に伴って移動する上部可動体発光用配線LL1に、接触による負荷が加わるのは抑制される。
前記上部可動体13を作動する前記ラック28には、前記表カバー体45に配設した上部原位置検出手段33で検出可能な被検出部34が、後方に突出するように設けられている。この被検出部34が移動する領域と、前記第1の挿通孔14bとの間には、装飾部材14における前板40の裏面に設けた規制壁36が臨んでおり(図30参照)、被検出部34と第1の挿通孔14bから裏側に通出された上部可動体発光用配線LL1との移動領域を左右に仕切っている。すなわち、上部可動体13の移動に際して上部可動体発光用配線LL1が被検出部34側に屈曲するのを規制壁36で防止することができ、該配線LL1が被検出部34に絡まるのを防ぐことができる。従って、上部可動体13の動作が上部可動体発光用配線LL1によって阻害されたり、該配線LL1のコネクタ接続部が外れる問題が発生するのを防止し得る。
また、前記装飾部材14の前板40には、前記上部可動体13が第1位置に臨む状態で、前記上部可動体用発光装置44の上部可動体用LED基板18に設けたコネクタソケット37が臨む部位に、前記第1の挿通孔14bから後方に離間して保護壁38が設けられている(図34参照)。すなわち、上部可動体13が下方から第1位置に移動する際に、コネクタソケット37に接続されている上部可動体発光用配線LL1が、前記保護壁38の下端縁に当接し、該配線LL1は第1の挿通孔14b側に変位される。すなわち、保護壁38によって上部可動体発光用配線LL1は、側方(前記被検出部34の移動領域側)ではなく、前方(第1の挿通孔14b側)に変位されるから、該配線LL1が被検出部34に引掛かるのをより防止できる。しかも、前記上部可動体13が第1位置に臨む状態において、前記被検出部34が保護壁38の側方に位置しているから、上部可動体13が第1位置に到来する際には、既に保護壁38によって上部可動体発光用配線LL1は第1の挿通孔14b側に変位されているから、該配線LL1が被検出部34に絡むのは確実に防止される。
前記ラック28の歯部28aは、図29,図30および図34に示す如く、前記第1の挿通孔14bとは左右反対側に臨んでいるから、該歯部28aに噛合する前記ピニオン29と、第1の挿通孔14bに挿通されている上部可動体発光用配線LL1とは大きく離間しており、該配線LL1がピニオン29に絡むのは防止される。更に、前記装飾部材14における前板40の裏面には、第1の挿通孔14bを挟んで規制壁36と反対側に補助規制壁150を突設してあるから、第1の挿通孔14bから裏側に通出された上部可動体発光用配線LL1が、上部可動体13の移動時に規制壁36から離間する側(正面左側)に大きく屈曲するのも防止することができる。すなわち、前記表カバー体45の前面に配設されている上部発光装置48の前面側に上部可動体発光用配線LL1が延出するのを規制し、上部発光装置48による照明の邪魔となるのを防ぐことができる。
なお、前記上部可動体13の被検出部34が、表カバー体45の長溝42に臨んで移動するよう構成してあるから、上部可動体13の移動に伴って被検出部34が移動する際に、該被検出部34が他の部品等に接触して損傷するのを防止することができる。
(側部可動演出装置について)
前記裏ユニット43の右側枠部43dに配設される側部可動演出装置127は、各可動機構部128のカバー部材56が、前記装飾枠12の窓口12aにおける右側に画成した3つの露出窓130aの夫々に臨んでいる(図3参照)。各可動機構部128において、露出窓130aに臨むカバー部材56は、前記図柄表示装置11の表示部で実施される図柄変動ゲームに応じて前記側部モータ57によって正逆回転されて、所要の動作演出が行なわれる。また各可動機構部128のベース部材154に配設されている側部可動体用発光装置62の各LED155a,155bが、前記図柄変動ゲーム等に応じて発光、消灯または点滅するよう制御されて発光演出が行なわれる。すなわち、可動機構部128においては、カバー部材56の動作と、側部可動体用発光装置62の発光との両方の演出が行なわれるから、装飾・演出効果が高められる。
また、前記側部可動演出装置127を前記表カバー体45の設置面部136aに取付けるための台座部材131は、前記装飾枠12に設けられた被覆部130bで被覆されて取付部分が前側から視認し得ないように構成してあるから、側部可動演出装置127の周囲の見栄えが低下するのは防止される。側部可動演出装置127における最下位の可動機構部128は、図1または図3に示す如く、前記装飾枠12に設けられているステージ65の右側方に位置しており、前記球誘導部66を介してステージ65の左側に通出されたパチンコ球が該ステージ65上を右側に転動した際に、最下位の可動機構部128に接触するおそれがある。しかるに実施例においては、ステージ65の右端側に球用保護壁129が設けられているから、ステージ65上を右側に転動するパチンコ球が最下位の可動機構部128に接触するのは球用保護壁129で防止できる。従って、パチンコ球によって可動機構部128が傷付いたり、前記カバー部材56の回転が阻害されたり、あるいはカバー部材56の回転によってパチンコ球の動きに影響を与えるのを防ぐことができる。更には、球用保護壁129を設けることで、側部可動演出装置127を配設し得る範囲をステージ65の側方および下方にまで広げることができ、設計の自由度が増す。
前記可動機構部128では、側部可動体用発光装置62が配設されるベース部材154に対し、カバー部材56のみが回転するよう構成されているから、側部可動体用発光装置62に接続される側部可動体発光用配線LL2、前記側部モータ57に接続する側部駆動用配線PL2および側部原位置検出手段59に接続する側部検出用配線DL2は、カバー部材56の回転によって移動しないので、該配線LL2,PL2,DL2に対する断線防止対策等を施す必要はなく、装置を簡略化し得る。また装置構成が簡単になることで、装置を構成する各部品の組付けも簡単になる。
前記側部可動体用発光装置62に接続される側部可動体発光用配線LL2および側部原位置検出手段59に接続する側部検出用配線DL2は、前記円筒状設置部152の板面部152aに形成された挿通孔152dを介して該円筒状設置部152の内部空間152bに引込まれた後、前述したように表カバー体45の側部挿通部58を介して部品収容空間Sに通入される。すなわち、円筒状設置部152に配設されて板面部152aより前側に位置する部品105,59から導出する配線LL2,DL2を、前記台座部材131の周囲に引回す必要はなく、配線処理が容易となる。
前記側部可動体用LED基板105に配設されている基板中心側の第1LED155aと、外周端縁側の第2LED155bとで、発光色または発光強度が異なるよう設定されると共に、前記透明レンズ部材161の装飾面部163には、第1LED155aが対向する領域と第2LED155bが対向する領域とで異なる光拡散処理が施されているから、両方の相乗効果によって、興趣の高い発光演出を行ない得る。すなわち、カバー部材56の停止時および回転時の何れの場合も、中心側と外周縁側とで光の拡散状態が変化するから、装飾・演出効果が向上する。また、カバー部材56の原位置において、該カバー部材56の装飾フレーム体162における所定位置の連結片部165cが、対応する位置の第2LED155bの前側に臨んで覆っているから、原位置でカバー部材56が停止している状態での第2LED155bの全体の発光量は、カバー部材56が回転している時より低くなり、カバー部材56の停止時と回転時とで発光演出の差別化を図ることができる。
また、前記透明レンズ部材161における前記装飾面部163の裏側に光拡散シート171が設けられているから、当該光拡散シート171によってもカバー部材56における光の拡散作用をより向上し得る。しかも、光拡散シート171は、前記第2LED155bが対向する領域のみを覆うように設けてあるから、第1LED155aと第2LED155bとによる発光度合を異ならせて変化のある発光演出が可能となる。
前記側部可動演出装置127における各可動機構部128が配設される円筒状設置部152の板面部152aは、当該側部可動演出装置127が設置される前記表カバー体45の設置面部136aからの離間距離および傾斜角度が異なるよう設定されており、従って各可動機構部128のカバー部材56の指向方向も夫々異なっている。すなわち、遊技を行なっている遊技者に対して異なる方向から光を照射することができ、興趣のある発光演出ができる。また、側部可動演出装置127における3つのカバー部材56の指向方向は、角度は異なるものの基本的には前記装飾枠12の窓口12a中央側(遊技者の顔が臨む側)に向けられており、前記上部可動演出装置134の上部可動体用発光装置44からの光の照射方向と相俟って、遊技者に対して発光演出をアピールすることができる。
前記カバー部材56を構成する固定部材160、透明レンズ部材161および装飾フレーム体162は、装飾フレーム体162の各ボス165dを透明レンズ部材161の第2の通孔161bに挿通すると共に固定部材160の凹部170aに嵌合した状態で、該固定部材160の第1の通孔170bを介してボス165dのネジ孔にネジを螺挿するだけで簡単に位置決め固定できる。しかも、これらの部材160,161,162を位置決めするために装飾フレーム体162に設けられる各ボス165dは、前記フレーム部165における連結片部165cの裏側に位置しているから、該ボス165dが前側から視認されることはなく、見栄えが低下することはない。また、透明レンズ部材161は、固定部材160と装飾フレーム体162とで挟持して位置決め固定する構成であるから、透明レンズ部材161の専用の固定手段を省略して部品点数および組立て工数を低減し得る。
前記ベース部材154に配設される側部原位置検出手段59は、図40に示す如く、該ベース部材154から径方向外方に突出しないようになっているから、可動機構部128自体を小型化(径方向の小型化)することができる。また、側部原位置検出手段59は、一方の片59a(59b)が、ベース部材154のセンサ嵌合溝154cに嵌合すると共に、他方の片59b(59a)が、前記板面部152aの切欠凹部152eに臨むよう構成してあるから、板面部152aとベース部材154との離間距離を側部原位置検出手段59の前後寸法より短かくすることができ、可動機構部128自体を小型化(軸方向の小型化)が可能となる。
前記固定部材160に配設されて、前記側部原位置検出手段59で検出可能な位置検出片172における固定片172aは、図40に示す如く、前記透明レンズ部材161の周壁部164の内面に当接支持されているから、カバー部材56の回転時に位置検出片172が径方向外方に変位するのを防止し得る。すなわち、側部原位置検出手段59における第1片59aと第2片59bとの間に臨む検出片172bが径方向外方に変位して、該第1片59aと第2片59bとの間の適正な位置に臨まなくなるのを防ぎ、検出不良が発生するのを抑制し得る。
前記カバー部材56の連結部167を前記側部モータ57の出力軸に固定するためのネジの頭部は、前記透明レンズ部材161の周壁部164および前記装飾フレーム体162の筒状部166に形成されて径方向に整列する開口部164a,166aに指向している。また、前記側部可動体用LED基板105には、前記第2貫通孔105aから基板周端まで延在する切欠き溝105dが形成されており、前記ベース部材154(側部可動体用LED基板105)に対してカバー部材56を回転させて透明レンズ部材161および装飾フレーム体162の開口部164a,166aを側部可動体用LED基板105の切欠き溝105dに臨ませることで、前記連結部167に螺着されたネジにアクセス可能な外方に開口する操作路が形成される。従って、操作路を介してドライバー等の工具をカバー部材56の内部に挿入してネジを着脱操作することで、側部モータ57に対してカバー部材56を着脱し得る。しかも、開口部164a,166aが切欠き溝105dに臨んでいない状態では前記ネジはカバー部材56で覆われて外部から視認不能であるので、見栄えを低下させることはない。また、側部可動体用LED基板105に切欠き溝105dを形成してあるから、工具を挿入するために、該LED基板105とカバー部材56の前記固定部材160との間に大きな隙間を設ける必要はなく、両者105,160を近接して配置することができるから、可動機構部128全体の前後寸法をより小さくしてコンパクト化を図り得る。
更に、前記カバー部材56を回転させて透明レンズ部材161および装飾フレーム体162の開口部164a,166aを側部可動体用LED基板105の切欠き溝105dに臨ませて前記操作路を形成した位置では、前記位置検出片172の検出片172bは前記側部原位置検出手段59の第1片59aと第2片59bとの間に臨まないようになっている。従って、操作路を介して出力軸を固定しているネジを取外した後、その位置で誤ってカバー部材56をベース部材154から離間させた際に、検出片172bが側部原位置検出手段59の第1片59aまたは第2片59bに接触して両者が損傷するのを防止することができる。
(縦発光装置について)
前記装飾枠12の左側枠部88に設けられている前記光透過性の壁部89における前記窓口12aと反対側の左側には、前記裏ユニット43に配設された縦発光装置90が配置されている。この縦発光装置90のLED92aを発光させることで、壁部89の窓口12aを向く側面部89aに向けて光が照射されて照明される。すなわち、前記図柄表示装置11の表示部が臨む窓口12aに対し、側方から照明することができ、前記上部発光装置48のように正面側を照明する態様とは異なる発光演出が行なわれ、興趣の向上を図り得る。しかも、縦発光装置90は、遊技盤10の裏側に配設される裏ユニット43に配設されるものであるから、前記装飾枠12の窓口12aを小さくする必要はなく、大型の図柄表示装置11を採用することができる。
また、前記壁部89の下方に位置する前記球誘導部66の裏側には、前記裏ユニット43に配設した側部発光装置64が配設されており、該側部発光装置64のLED64cを発光させることで、注目度の高い球誘導部66を裏側から照明することができる。しかも、側部発光装置64は、遊技盤10の裏側に配設される裏ユニット43に配設されるものであるから、装飾枠12の窓口12aを小さくすることなく、注目度の高い球誘導部66を効果的に照明し得る。更に、前記遊技盤10において、遊技領域10aに打込まれたパチンコ球の動きを遊技者が注目している装飾枠12の左側で、上側の壁部89に対する縦発光装置90による照明方向と、下側の球誘導部66に対する側部発光装置64による照明方向とを異ならせているから、遊技者に対して興趣のある発光演出が可能となる。
前記壁部89は、その前面部89bも光透過性を有しており、該前面部89bの裏側に臨む前記縦発光装置90を前側から視認可能となっている。しかるに、縦発光装置90におけるケース体91の前壁96を不透明としてあるから、ケース体91に収容されている縦LED基板92は、壁部89を介して前側から視認し難くなっており、見栄えが低下するのは抑制される。また、前記側部発光装置64が裏面に配設される前記表カバー体45の前壁136には光拡散処理が施されているから、該側部発光装置64の側部LED基板64aが、透明な球誘導部66を介して前側から視認し難く、基板が見えることによる見栄えの低下は防止できる。
前記縦発光装置90では、前記ケース体91の上下の壁94,95に形成した溝94a,95aに、縦LED基板92の上下の端縁部を挿入して収容することで、ケース体91に収容した縦LED基板92に実装したLED92aを、前記壁部89の側面部89aに対向する位置に臨ませることができる。前記ケース体91の外側壁93には、図42または図43に示す如く、後端から前側に向けて所定長さの開口部93cが形成されて、この開口部93cに臨む縦LED基板92の裏面にLED用の抵抗92bが配置されているから、抵抗92bが発する熱は開口部93cから排出され、熱がケース体内にこもることによる不具合の発生を防止し得る。また、縦LED基板92の裏面に設けられるコネクタソケット92cは、前記開口部93cに臨んでいるから、該コネクタソケット92cに対する縦発光用配線LL7の接続作業を簡単に行ない得る。
(隅部発光装置について)
前記裏ユニット43の右上隅に配設されている前記隅部発光装置133のランプカバー100には、図14に示す如く、前記隅部LED基板99に実装されている各LED99bと対応する位置に通孔100aが形成されており、各LED99bからの光はランプカバー100で遮られることなく直接前方に照射される。また、前記装飾枠12の窓口12aにおける前記隅部発光装置133が臨む右上隅部には、該隅部発光装置133のランプカバー100を前側から覆う透明な装飾体101が設けられている(図3参照)。すなわち、装飾体101には、ランプカバー100の通孔100aを介してLED99bからの光が直接照射されるから、該装飾体101では各LED99bからの光が略拡散されることなく点光状態で強く輝く。
これに対し、前記裏ユニット43の上部に配設されている上部発光装置48は、該上部発光装置48の前側に臨む装飾部材14に光拡散加工が施されて、該上部発光装置48のLED98bから照射される光は、装飾部材14で拡散されて点光とはならないようにしてある。このように、隅部発光装置133の発光による演出と、上部発光装置48の発光による演出とでは、窓口12a側に現われるLED99b,98bの光り方が異なり、画一的でない異なる態様での発光による演出を行なうことができ、演出効果を向上し得る。また、隅部発光装置133の下側に位置する前記側部可動演出装置127に配設されている側部可動体用発光装置62においても、前記上部発光装置48での発光態様と同様にLED155a,155bの光を拡散するようにしているから、隅部発光装置133の発光演出は、該側部可動演出装置127での発光演出とも差別化が図られている。
(電源用中継基板の取外しについて)
前記裏カバー体46の下枠46bに形成されている第2の下部基板設置部70に装着されている電源用中継基板69は、前面が下支持片71b、左側支持片71cおよび突部74の後端に当接すると共に、上下の後面に規制片72および係止フック73の係止爪73aが係合(図45参照)している。また、電源用中継基板69の前記位置決め孔69aに第2の下部基板設置部70の位置決めピン76が嵌挿されて、該電源用中継基板69の右端は、矩形枠部71における右側支持片71dより左側に位置して該右側支持片71dの後端に当接しない状態となっている。
前記第2の下部基板設置部70から電源用中継基板69を取外す際には、前記係止フック73を下方(電源用中継基板69から離間する側)に弾性変形させたもとで、第2の下部基板設置部70の左側に位置する前記下部収容部68の右側壁68aに形成されている凹部68bを介して手指を電源用中継基板69の左端縁に引掛けて矩形枠部71から離間させる方向に力を加える。この場合に、電源用中継基板69における下部収容部68から離間する右端部の前面が、対応する右側支持片71dの後端に当接しておらず、かつ規制片72が裏面に係合している電源用中継基板69の上端部側の前面は、左右方向の略中央に突部74が当接するのみであるので、電源用中継基板69の左端縁に引掛けて矩形枠部71から離間させる方向に力を加えた際には、該中継基板69の右端部側が前壁面184に近接する側に容易に傾く。すなわち、電源用中継基板69を過度に変形させることなく、手指を引掛けた左端部側を前壁面184から離間させて係止フック73から簡単に離脱させることができる。従って、電源用中継基板69を取外しに際して損傷させることはない。
前記第2の下部基板設置部70に隣接して形成されている前記下部収容部68の右側壁68aに、手指を挿入可能な凹部68bを形成したことで、該下部収容部68が障害となって第2の下部基板設置部70に装着されている電源用中継基板69の端縁に手指を引掛けることが困難となることはなく、側方に下部収容部68があっても、第2の下部基板設置部70から電源用中継基板69を簡単に取外すことができる。また、第2の下部基板設置部70と下部収容部68とを近接して形成することが可能となり、前記裏カバー体46における下枠46bのスペースを有効利用することができる。更に、前記係止フック73は、前記主制御装置119を取付けるために裏カバー体46に設けられている前記取付部75に一体に形成されているから、該係止フック73の強度を向上することができ、電源用中継基板69の着脱に際して係止フック73が弾性変形を繰返すことで損傷するのを抑制し得る。
(変更例)
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.上部可動演出装置の上部可動体は、装飾枠に配設した装飾部材に上下動自在に配設する構成であってもよく、該上部可動体が装飾枠の窓口に臨むものであれば、上部可動体を支持する装飾部材が配設される対象は限定されず、遊技盤に直接配設するものであってもよい。
2.裏ユニットは、実施例では2つのカバー体を前後に組付けることで構成したが、1つの枠状の部材、例えば表カバー体または裏カバー体のみで構成されるものであってもよい。
3.実施例では、裏ユニット(表カバー体)の各枠部に各種の可動演出装置や発光装置を配設した場合で説明したが、少なくとも上枠部に上部可動演出装置が配設される構成であればよく、その他の枠部については可動演出装置や発光装置の配設位置や配設するか否かを選択し得る。
4.実施例では、下部発光装置および側部発光装置に接続する発光用配線を表カバーの前側を引回すよう構成したが、他の発光装置と同様に表カバーの裏側を部品収容空間に収容した状態で引回して第2の中継基板に接続するよう構成してもよい。
5.実施例では、第2の中継基板を裏カバー体に配設したが、該第2の中継基板も表カバー体に配設し、該第2の中継基板に接続される全ての発光用配線を部品収容空間に収容して引回した後に第2の中継基板に接続する構成を採用し得る。
6.実施例では、裏ユニットを構成する表カバー体に全ての可動演出装置や発光装置を配設した場合で説明したが、該裏ユニットを構成する裏カバー体に可動演出装置や発光装置を配設するようにしてもよい。例えば、下部発光装置や側部発光装置のように表カバー体の裏面に配設される発光装置を、裏カバー体の前面に配設することができる。
7.実施例では、裏ユニットに可動演出装置と発光演出装置とを配設したが、可動演出装置または発光装置の何れか一方のみを配設する構成を採用し得る。
8.側部可動演出装置は、実施例では裏ユニットに配設した場合で説明したが、装飾枠に配設する構成、あるいは遊技盤に直接配設する構成を採用し得る。
9.側部可動演出装置については、可動機構部は複数に限らず1つであってもよく、またその配設位置についても装飾枠の窓口における左側または上下の何れか、あるいは複数箇所に配設する構成であってもよい。
10.第2の下部基板設置部について、実施例では上支持片に規制片を設けると共に下支持片側に係止フックを設けた場合で説明したが、上下逆の構成であってもよい。また第2の下部基板設置部は、下部収容部の左側に設けられるものであってもよく、この場合は下部収容部の左側壁に凹部が形成されていればよい。
11.裏ユニットと遊技盤とを位置決めするための第2位置決めボスが設けられる遊技部品は、実施例のように普通入賞口および電飾装置が設けられるものに限定されるものではなく、普通入賞口または電飾装置のみが設けられるもの、その他各種の部品が配設されるものであってもよい。
12.実施例では、光拡散処理が施されたランプカバー(装飾部材)を備える発光装置を窓口の上部中央に配置すると共に、LEDに対応する位置に通孔を形成したランプカバーを備える別の発光装置を窓口の右上隅に配置する構成で説明したが、両発光装置の配設位置はこれに限定されるものではない。なお、光拡散処理が施されたランプカバーを備える発光装置との別の発光装置との発光態様の対比を明確にする上では、両発光装置を隣り合わせて配置するのが好適である。
13.側部可動体用発光装置に関して、側部モータで回転駆動されるカバー部材の構成は実施例のように3つの部品から構成されるものに限らず、2つあるいは1つの部品から構成されるものであってもよく、LEDからの光を透過可能な構成であればよい。またLEDの配置についても、実施例のように略同心円状に2組のLED群を配置する以外に、3組以上のLED群を略同心円状に配置したり、あるいは複数のLEDをランダムに配置する構成を採用することもできる。