JP5217113B2 - 金属板材の接合方法及び接合装置 - Google Patents

金属板材の接合方法及び接合装置 Download PDF

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本発明は複数の金属板材をその縁部において溶接する金属板材の接合方法及び接合装置に関するものである。
従来、自動車部品の製造においては、深絞り成形、張出し成形等成形性が要求される自動車部品あるいは高強度が要求される自動車部品毎に、その要求に応じた鋼板をプレス成形して自動車部品を製造していたが、自動車部品の中には、成形性が厳しく要求される部位とそれ程成形性が要求されない部位とを備えた自動車部品や、高強度が厳しく要求される部位とそれ程高強度が要求されない部位を備えた自動車部品等がある。このような自動車部品を製造する場合、従来は要求される性能に耐えられる一枚の鋼板を用いてプレス成形を行い、成形後の自動車部品を溶接して自動車を製造していた。
また、最近では自動車の高強度化と軽量化を実現する手段として、必要な部位に必要な板厚と強度を持たせ、板厚あるいは強度の異なる鋼板をレーザ等で接合して一枚の鋼板となし、その後一体でプレス成形、ハイドロフォーミング成形に供するという、いわゆるテーラードブランクと呼ばれる方法が使用されている。
しかしながら、プレス時に溶接部が割れることないようにテーラードブランクの溶接に求められる品質は高く、その品質は溶接前の断面形状や突き合わせ隙間に大きく影響を受ける。通常溶接面は、せん断力を利用したシャー切断やブランキング(型抜き)等の機械的切断によって行われ、切断面が荒いと溶接不良(実績不良率1〜5%)となり、特にハイテンや長尺材の機械的切断は直線度や切断面の形状管理が難しく不良率が高くなる。不良率を低くするためには、切断刃物の整備を頻繁にする必要があり、切断刃物の整備に手間が掛かる。また、製品切り替え時の突き合わせ精度の調整に時間がかかり、生産性が低下してしまう。
また、同じ板厚や同じ材質の金属板材を突き合わせて溶接する場合にも同様の問題がある。
そこで、金属板材の溶接品質を高くするため、特許文献1に示されるような溶接面を機械切断によらず、レーザにより切断することで、突き合わせ精度を確保し、溶接品質を向上させる技術がある。
しかしながら、この特許文献1に示される方法では、図6に示すように、切断トーチ51と溶接トーチ52がそれぞれ一つしか備えられていないため、往路で第一の金属板材53の縁部を切断トーチ51が発するレーザで切断してから、復路で第二の金属板材54の縁部を切断トーチ51が発するレーザで切断して、第一の金属板材53と第二の金属板材54の縁部を突き合わせ、溶接トーチ52が発するレーザで縁部を点付け溶接で仮付けしてから、溶接トーチ52が発するレーザで本溶接を行うため、切断トーチ51及び溶接トーチ52が取り付けられているアーム55が2往復するので、加工所用時間が長くなり生産性が低下してしまう。図7に従来のフロー図を示す。なお、図4に示される金属板材の溶接長さは1000mmである。
そこで、上記問題を解決するような、有利な接合方法の出現が待たれているところである。
特開2002−59280号公報
本発明は上記のような問題点を解決して、溶接品質及び生産性の極めて有利な金属板材の接合方法及び接合装置を提供する。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、厚さの異なる第一の金属板材と第二の金属板材のそれぞれの縁部をレーザで連続的に切断したうえ溶接する金属板材の接合方法において、
移動ビーム上に切断・溶接方向に沿って直列に配置され、溶接部に沿ってそれぞれ異なる速度で動く2つのアームと、
前記各アームにそれぞれ設けられた切断用レーザを発する切断用トーチと、
前記各アームの少なくとも一方に設けられた溶接用レーザを発する溶接用トーチと、
レーザを発する1つのレーザ発振器と、
前記各切断用トーチと接続し、前記レーザ発振器が発するレーザを前記各切断用トーチに分配する切断用レーザの分配器と、
前記レーザ発振器が発するレーザの光路を、前記切断用レーザの分配器と溶接用トーチのいずれかに切り替える切替器とを有する金属板材の接合装置を用い、
先ず前記切替器により、前記レーザ発振器が発するレーザの光路を、前記切断用レーザの分配器に切り替え、各アームの切断用トーチにレーザ出力を一定比率で分配しながら、
前記それぞれのアームを、一方が他方を追いかけるように異なる速度で動かせて、前記第一の金属板材の縁部と前記第二の金属板材の縁部を前記それぞれの切断用トーチで切断し、
次に前記切替器により、前記レーザ発振器が発するレーザの光路を、前記溶接用トーチに切り替え、
前記第一の金属板材と前記第二の金属板材の縁部を突き合わせて前記溶接用トーチで溶接することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
金属板材の縁部を切断する切断用レーザを設けた前記2つのアームが、同じ向きに走行することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
金属板材の縁部を溶接する溶接用レーザを設けた前記2つのアームの移動方向は、切断用レーザを用いる際のアームの移動方向と逆向きであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
第一の金属板材と第二の金属板材の縁部を前記2つのアームの少なくとも一方に設けられた溶接用レーザで本溶接する前に、溶接用レーザを間欠的に照射して仮溶接することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
仮溶接する溶接用レーザを設けた一方のアームの後を、本溶接する溶接用レーザを設けた他方のアームが走行してレーザ溶接することを特徴とする。
なお、前記方法を具現化するための装置である請求項6に記載の発明は、
厚さの異なる第一の金属板材と第二の金属板材のそれぞれの縁部をレーザで連続的に切断したうえ溶接する金属板材の接合装置において、
共通の移動ビーム上に切断・溶接方向に沿って直列に配置され、溶接部に沿ってそれぞれ異なる速度で動く2つのアームと、
前記各アームにそれぞれ設けられた切断用レーザを発する切断用トーチと、
前記各アームの少なくとも一方に設けられた溶接用レーザを発する溶接用トーチと、
レーザを発する1つのレーザ発振器と、
前記各切断用トーチと接続し、前記レーザ発振器が発するレーザを前記各切断用トーチに一定比率で分配する切断用レーザの分配器と、
前記レーザ発振器が発するレーザの光路を、前記切断用レーザの分配器と溶接用トーチのいずれかに切り替える切替器とを有し、
前記切替器により、前記レーザ発振器が発するレーザの光路を、前記切断用レーザの分配器に切り替え、
前記それぞれのアームを一方が他方を追いかけるように異なる速度で動かせて、前記第一の金属板材の縁部と前記第二の金属板材の縁部を前記それぞれの切断用トーチで切断し、
前記切替器により、前記レーザ発振器が発するレーザの光路を、前記溶接用トーチに切り替え、
前記第一の金属板材と前記第二の金属板材の縁部を突き合わせて前記溶接用トーチで溶接するように構成されていることを特徴とする。
第一の金属板材の縁部と第二の金属板材の縁部をレーザで連続的に溶接する金属板材の接合方法において、溶接前に2本の切断用レーザで第一の金属板材と第二の金属板材のそれぞれの縁部を切断した後に、第一の金属板材と第二の金属板材の縁部を突き合わせて溶接用レーザで溶接することとしたので、1本のレーザで第一の金属板材の縁部と第二の金属板材の縁部を切断するのに比べて、加工時間を短縮することができ、生産性を向上させることが可能となる。
第一の金属板材の縁部を切断する切断用レーザの切断速度と第二の金属板材の縁部を切断する切断用レーザの切断速度を、それぞれの最適切断速度として、それぞれ異なる切断速度とし、同じ向きに切断用レーザを走行させることとすると、切断面の品質を保ちながら、加工時間を短縮することが可能となる。
第一の金属板材と第二の金属板材の縁部を溶接用レーザで本溶接する前に、溶接用レーザを間欠的に照射して仮溶接することとすると、溶接熱による口開きを防止することが可能となり、口開き防止のための大掛かりなクランプ装置が不要となる。
金属板材の縁部を溶接する溶接用レーザは、切断する切断用レーザと逆向きに走行することとし、仮溶接する溶接用レーザの後を、本溶接する溶接用レーザが走行することとすると、加工時間を短縮させて、生産性を向上させることが可能となる。
溶接部に沿って動くアームを2つ設け、切断用レーザを発する切断用トーチと溶接用レーザを発する溶接用トーチを1つずつ前記アームに設けると、前記アームが1往復するだけで溶接が完了し、加工時間を短縮させて、生産性を向上させることが可能となる。
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。
図1に本発明の実施の形態を示す説明図を示し、図2に本発明のフロー図を示す。1は第一の金属板材であり、2は第二の金属板材である。第一の金属板材1と第二の金属板材2は厚さが異なるものである。図1の実施例のものでは、例えば第一の金属板材1に厚さは0.8mmであり、第二の金属板材2の厚さは1.6mmであり、第一の金属板材1及び第二の金属板材2の長さは1000mmであり、金属板材は例えば鋼帯である。
3は移動ビームであり、例えばリニアガイドであり、第一の金属板材1及び第二の金属板材2の溶接長さより長い。この移動ビーム3には、移動ビーム3上を走行する第一のアーム4と第二のアーム5が設けられている。第一のアーム4には、第一の切断トーチ6と第二の溶接トーチ7が設けられ、第二のアーム5には第二の切断トーチ8と第一の溶接トーチ9が設けられている。図1に示すように、第一のアーム4と第二のアーム5は移動ビーム3上に切断・溶接方向に沿って直列に配置されている。
第一の切断トーチ6、第二の切断トーチ8からは切断用レーザが発せられ、第一の溶接トーチ9、第二の溶接トーチ7からは溶接用レーザが発せられる。ここでレーザとは、放射の誘導放出により増幅された光であり、誘導放出とは、光が他の高いエネルギを持った原子や分子に衝突すると、同じ性質の光が放出されることをいう。レーザは高出力で指向性が高い性質を有するので、レンズにより集光させると、焦点付近でのエネルギ密度は非常に高くなり、加工物に照射するとエネルギが吸収され,加工物の表面温度が急激に上昇し沸点に到達し、切断や溶接することが可能となる。
レーザの種類はファイバーレーザであることが好ましい。ファイバーレーザとは、光通信に使われている光ファイバーのガラスにレーザ活性な元素を添加し、光ファイバー自体をレーザ装置としたものである。ファイバーレーザを使用するのは、発振器大きさに対して大出力化が容易であり、ファイバー径が非常に細く、高ビーム品質が得られ、(例えばφ0.1のファイバーで5Kwの出力が得られる)発振器の構造からメンテナンスフリーであり、ランニングコストが少なく、今後さらなるイニシャルコストの低減も期待できるからである。なお、本発明に用いられるレーザはファイバーレーザが好ましいが、YAG(イットリウム、アルミニウム、ガーネット)レーザ、CO(炭酸ガス)レーザ等のレーザであっても差し支えない。
このレーザはレーザ発振器10から発せられ、切断時と溶接時でピーク出力、パルス周波数、パルス幅等の発振条件を変えて使用する。このレーザ発振器10は切替器11に接続している。第一の切断トーチ6及び第二の切断トーチ8は切断用レーザの分配器12に接続し、第一の溶接トーチ9及び第二の溶接トーチ7は溶接用レーザの分配器13に接続している。切断時には、切替器11が、レーザ発振器10で発生させた切断用レーザの光路を、切断用レーザの分配器12側にして、切断用レーザの分配器12が切断用レーザを、第一の切断トーチ6及び第二の切断トーチ8に分配して送る。また溶接時には、切替器11が、レーザ発振器10で発生させた溶接用レーザの光路を、溶接用レーザの分配器13側に切り替えて、溶接用レーザの分配器13が溶接用レーザを第一の溶接トーチ9及び第二の溶接トーチ7に分配して送る。
なお、切替器11、切断レーザ用分配器12,溶接用レーザの分配器13はレーザ発振器10に内蔵されていてもよい。
次に、本発明の作用を説明する。第一の金属板材の縁部21を移動ビーム3と平行に、第一の切断トーチ6の直下に配置し、第二の金属板材の縁部22を移動ビーム3と平行に、第二の切断トーチ8の直下に配置する。第一のアーム4が移動ビーム3上を走行するときに第一の切断トーチ6が切断用レーザを発し、切断用レーザが第一の金属板材の縁部21を走行するので、第一の金属板材の縁部21が切断されて、切断面の性状が良好となる。また、第二のアーム5が移動ビーム3上を走行するときに第二の切断トーチ8が切断用レーザを発し、第二の金属板材の縁部22を切断する。なお、切断品質を向上させるために、クランプ装置14で第一の金属板材1と第二の金属板材2が動かないように押さえつけるか、バキューム装置(図示せず)で第一の金属板材1と第二の金属板材2を吸引して動かないようにすることが好ましい。
レーザ切断の切断速度(切断トーチ6,8の移動速度)には最適範囲が存在し、切断速度が遅すぎると過入熱となって、溶融過多となり、切断面が不整となる。また、レーザ切断の切断速度が速すぎると、入熱が不足し金属板材を切断することができない。
図3に本発明のレーザ切断の金属板材の板厚と切断速度の関係のグラフを示す。このグラフは、切断用のレーザビーム径がφ0.5mmでレーザ出力が1KWの時の金属板材の板厚と切断速度との関係を示すものである。レーザ切断の最適切断速度は板厚が薄い部分(0.7mm以下)を除いて、実験的・経験的に下記の式で近似される。
V=K(P/dt) (式1)
V:最適切断速度(m/分)
K:切断定数
P:レーザ出力(KW)
d:レーザビーム径(φmm)
t:金属板材の板厚(mm)
式1に
第一の金属板材1:t=0.8
第二の金属板材2:t=1.6
切断係数:K=1
レーザ出力:P=5Kw
レーザビーム径:d=0.1
を代入して第一の金属板材1と第二の金属板材2のレーザ切断の最適切断速度を求めると以下の値になる。
第一の金属板材1の最適切断速度:V=62.5(m/分)
第二の金属板材2の最適切断速度:V=31.25(m/分)
このようにテーラードブランクは、一般的に板厚に差がある金属板材を溶接することが多いので、それぞれ最適切断速度が異なる。レーザ出力やレーザビーム径を調整することにより、切断速度を、薄板、厚板とも同じにして、薄板、厚板切断用のトーチを同じアームに搭載することは理論的には可能であるが、工業的にはレーザ発振器を2つ持たない限り、レーザ出力を調節することが難しい。また、レーザビーム径を変えることも、工学レンズの組み合わせを変更するなど困難なことが多い。一方で、1つのレーザ発振器10から分配器12により、レーザを分岐させて複数のレーザを発生させることは可能である。しかし、分配器12の分配比率の調整をすることは困難である。そこで、レーザによる金属板材の切断速度を変更させて、それぞれの金属板材の最適切断速度とするために、第一の切断トーチ6と第二の切断トーチ8をそれぞれ独立の第一のアーム4、第二のアーム5に設けて、2本の一定比率に分配された出力の切断用レーザを発する構造とし、装置的に切断速度を変更可能な構造とすることとした。このように、装置的に切断速度を変更可能な構造としたので、高価なレーザ発振器を複数必要とせず、レーザ出力、レーザビーム径、分配器12の分配比率の調整も不要となるに至った。
実施例では、第一の金属板材1の最適切断速度が第二の金属板材2の最適切断速度より早いことから、第一の切断トーチ6が先に走行して、第一の金属板材の縁部21をレーザ切断し、第一の切断トーチ6を追いかけるように、第二の切断トーチ8が第一の切断トーチ6と同じ向きに走行して、第二の金属板材の縁部22をレーザ切断することとした。
次に、図4に示されるように、第一の金属板材1及び第二の金属板材2の縁部をレーザで切断した後に、第一の金属板材1及び第二の金属板材2の縁部を突き合わせ装置15で突き合わせる。突き合わせ装置15は例えば、第二の金属板材2を押すプッシャーである。切替器11で、レーザ発振器10で発生するレーザの光路を溶接用レーザの分配器13側に切り替える。第二のアーム5を切断時と逆向きに走行させ、第一の金属板材1及び第二の金属板材2の縁部に第一の溶接トーチ9から溶接用レーザを間欠的に照射して、第一の金属板材1と第二の金属板材2の仮溶接を行う。ここで、図5に示されるように、本実施例のものでは、例えば仮溶接の幅aは1.0mmであり、ピッチbは100〜200mmである。
第二のアーム5を追いかけるように、第一のアーム4を走行させて、第一の金属板材1と第二の金属板材2の縁部に第二の溶接トーチ7から溶接用レーザを連続的に照射して溶接し、接合が完了する。
以上説明したように、アームを2つ設けて、切断トーチと溶接トーチをそれぞれのアームに設けることとして、往動作で2つの切断トーチをそれぞれ、金属板材をレーザ切断する最適速度で走行させ、復動作で仮溶接する溶接トーチの後を本溶接する溶接トーチが走行して溶接することとしたので、アームが2往復することなく、1往復するだけで異なる種類の金属板材を溶接して接合することが可能となった。
なお、実施例のものでは溶接部が直線であり、第一の切断トーチ6、第二の切断トーチ8、第一の溶接トーチ9、第二の溶接トーチ7は溶接部に対し平行に走行する金属板材の接合構造及び接合装置について説明したが、溶接部が曲線である場合には、これら第一の切断トーチ6、第二の切断トーチ8、第一の溶接トーチ9、第二の溶接トーチ7は溶接部に沿って動く。
また、実施例のものでは、厚さが異なる金属板材を溶接する方法を示したが、材質が異なることにより、レーザ切断により最適切断速度が異なる金属板材にも本発明を適用することができ、厚さや材質が同じ金属板材の溶接にも本発明が適用することができることは言うまでもない。また、本発明によって接合される金属板材は、鋼帯に限定されず、アルミニウム等のその他の金属板材に適用することができることは言うまでもない。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う金属板材の接合方法及び接合装置もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本発明の実施の形態を示す説明図である。 本発明のフロー図である。 金属板材の板厚と切断速度の関係のグラフである。 本発明の実施の形態を示す説明図である。 仮溶接の説明図である。 従来の実施の形態を示す説明図である。 従来のフロー図である。
1 第一の金属板材
2 第二の金属板材
3 移動ビーム
4 第一のアーム
5 第二のアーム
6 第一の切断トーチ
7 第二の溶接トーチ
8 第二の切断トーチ
9 第一の溶接トーチ
10 レーザ発振器
11 切替器
12 切断用レーザの分配器
13 溶接用レーザの分配器
14 クランプ装置
15 突き合わせ装置
21 第一の金属板材の縁部
22 第二の金属板材の縁部
51 切断トーチ
52 溶接トーチ
53 第一の金属板材
54 第二の金属板材
55 アーム
a 仮溶接の幅
b 仮溶接のピッチ

Claims (6)

  1. 厚さの異なる第一の金属板材と第二の金属板材のそれぞれの縁部をレーザで連続的に切断したうえ溶接する金属板材の接合方法において、
    移動ビーム上に切断・溶接方向に沿って直列に配置され、溶接部に沿ってそれぞれ異なる速度で動く2つのアームと、
    前記各アームにそれぞれ設けられた切断用レーザを発する切断用トーチと、
    前記各アームの少なくとも一方に設けられた溶接用レーザを発する溶接用トーチと、
    レーザを発する1つのレーザ発振器と、
    前記各切断用トーチと接続し、前記レーザ発振器が発するレーザを前記各切断用トーチに分配する切断用レーザの分配器と、
    前記レーザ発振器が発するレーザの光路を、前記切断用レーザの分配器と溶接用トーチのいずれかに切り替える切替器とを有する金属板材の接合装置を用い、
    先ず前記切替器により、前記レーザ発振器が発するレーザの光路を、前記切断用レーザの分配器に切り替え、各アームの切断用トーチにレーザ出力を一定比率で分配しながら、
    前記それぞれのアームを、一方が他方を追いかけるように異なる速度で動かせて、前記第一の金属板材の縁部と前記第二の金属板材の縁部を前記それぞれの切断用トーチで切断し、
    次に前記切替器により、前記レーザ発振器が発するレーザの光路を、前記溶接用トーチに切り替え、
    前記第一の金属板材と前記第二の金属板材の縁部を突き合わせて前記溶接用トーチで溶接することを特徴とする金属板材の接合方法。
  2. 金属板材の縁部を切断する切断用レーザを設けた前記2つのアームが、同じ向きに走行することを特徴とする請求項1に記載の金属板材の接合方法。
  3. 金属板材の縁部を溶接する溶接用レーザを設けた前記2つのアームの移動方向は、切断用レーザを用いる際のアームの移動方向と逆向きであることを特徴とする請求項2に記載の金属板材の接合方法。
  4. 第一の金属板材と第二の金属板材の縁部を前記2つのアームの少なくとも一方に設けられた溶接用レーザで本溶接する前に、溶接用レーザを間欠的に照射して仮溶接することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の金属板材の接合方法。
  5. 仮溶接する溶接用レーザを設けた一方のアームの後を、本溶接する溶接用レーザを設けた他方のアームが走行してレーザ溶接することを特徴とする請求項4に記載の金属板材の接合方法。
  6. 厚さの異なる第一の金属板材と第二の金属板材のそれぞれの縁部をレーザで連続的に切断したうえ溶接する金属板材の接合装置において、
    共通の移動ビーム上に切断・溶接方向に沿って直列に配置され、溶接部に沿ってそれぞれ異なる速度で動く2つのアームと、
    前記各アームにそれぞれ設けられた切断用レーザを発する切断用トーチと、
    前記各アームの少なくとも一方に設けられた溶接用レーザを発する溶接用トーチと、
    レーザを発する1つのレーザ発振器と、
    前記各切断用トーチと接続し、前記レーザ発振器が発するレーザを前記各切断用トーチに一定比率で分配する切断用レーザの分配器と、
    前記レーザ発振器が発するレーザの光路を、前記切断用レーザの分配器と溶接用トーチのいずれかに切り替える切替器とを有し、
    前記切替器により、前記レーザ発振器が発するレーザの光路を、前記切断用レーザの分配器に切り替え、
    前記それぞれのアームを一方が他方を追いかけるように異なる速度で動かせて、前記第一の金属板材の縁部と前記第二の金属板材の縁部を前記それぞれの切断用トーチで切断し、
    前記切替器により、前記レーザ発振器が発するレーザの光路を、前記溶接用トーチに切り替え、
    前記第一の金属板材と前記第二の金属板材の縁部を突き合わせて前記溶接用トーチで溶接するように構成されていることを特徴とする金属板材の接合装置。
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