JP5215425B2 - 超音波診断装置 - Google Patents
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Description
一般に、この種の超音波診断装置は、超音波プローブ(超音波探触子 以下、プローブとする)と、診断装置本体とを有しており、プローブから被検体に向けて超音波を送信し、被検体からの超音波エコーをプローブで受信して、その受信信号を診断装置本体で電気的に処理することにより超音波画像が生成される。
空間コンパウンドとは、図11に概念的に示すように、圧電素子ユニット100から、被検体に対して方向(走査角度)が互いに異なる複数種類(複数方向)の超音波の送受信を行い、この複数種類の送受信によって得られた超音波画像を合成することにより、1つの合成超音波画像を生成する技術である。
この通常の送受信で得られた超音波画像A(実線)、角度をθ傾けた送受信で得られた超音波画像B(破線)、および、角度を−θ傾けた送受信で得られた超音波画像C(一点鎖線)を合成することで、実線で示す超音波画像Aの領域の合成超音波画像を生成する。
また、近年では、プローブは、圧電素子ユニットが出力した受信信号の増幅、A/D変換や処理、圧電素子ユニットにおける超音波の送受信のタイミングの切り換え、さらには、診断装置本体との無線通信によるコードレス化やノイズ低減等を行なうための、集積回路基板等を搭載する場合も有る。
また、集積回路基板も、受信信号の処理等を行なうことによって発熱する。
そのため、高画質な超音波画像を安定して得るためには、超音波診断装置では、プローブ内部での温度上昇を、できるだけ抑制する必要がある。
また、温度の閾値として、温度T1と、この温度T1よりも高温の温度T2とが設定されており、さらに、前記音線数を減少する所定深度として、音線数を減少しない通常深度、深度が最も浅い短深度、および、前記通常深度と短深度との間の深度である中間深度が設定されているのが好ましい。
また、前記診断装置本体が合成超音波画像を生成する際には、前記超音波プローブは、前記温度測定手段による温度測定結果に応じて、この温度測定結果が前記温度T1未満である場合には、前記所定数の超音波画像の全てを前記通常深度とするのが好ましい。
もしくは、前記診断装置本体が合成超音波画像を生成する際には、前記超音波プローブは、前記温度測定手段による温度測定結果に応じて、温度測定結果が前記温度T1以上温度T2未満の場合には、前記所定数の超音波送画像のうちの2以上を、前記中間深度で音線数を減少し、温度測定結果が前記温度T2以上の場合には、前記所定数の超音波送画像の少なくとも1つで、前記中間深度で音線数を減少し、他の少なくとも1つで、前記短深度で音線数を減少するのが好ましい。
また、前記診断装置本体が合成超音波画像を生成する際には、前記超音波プローブは、前記複数種類の超音波送受信のうちの1回で、前記合成超音波画像として出力する全域を包含する超音波画像が得られる主画像の超音波の送受信を行ない、かつ、この主画像の超音波の送受信で得られる超音波画像は、前記通常深度とするのが好ましい。
そのため、本発明においては、空間コンパウンドを行なう際には、超音波プローブ内の温度に応じて、超音波プローブに搭載されて、受信信号を処理するAFEなどの集積回路の駆動時間を短縮できる。従って、超音波プローブ内で発熱が生じた際に、この温度上昇を迅速に抑制することができる。また、超音波プローブが発熱した際にも、発熱を抑制して、画質の劣化を最小限に抑えることができる。
従って、本発明の超音波診断装置によれば、空間コンパウンドによって、高画質な超音波画像を、安定して得ることができる。
図1に示す超音波診断装置10は、超音波プローブ(超音波探触子)12と、この超音波プローブ12と無線通信で接続される診断装置本体14とを有して構成される。
なお、本発明において、プローブ12の種類には、特に限定はなく、コンベックス型、リニア型、セクタ型等の各種の形式が利用可能である。また、体外式プローブでもよいし、ラジアルスキャン方式等の超音波内視鏡用プローブでもよい。さらに、プローブ12は、ハーモニックイメージングに対応する、送信した超音波の二次以上の高調波を受信するための超音波振動子を有するものであってもよい。
個別信号処理部20aは、圧電素子ユニット16のトランスデューサ18の個々に対応して接続される。また、個別信号処理部20aには、パラレル/シリアル変換部24を介して無線通信部26が接続されている。さらに、無線通信部26には、アンテナ28が接続される。
また、各トランスデューサ18には、送信駆動部30を介して送信制御部32が接続され、各個別信号処理部20aは受信制御部34が接続され、無線通信部26に通信制御部36が接続されている。そして、パラレル/シリアル変換部24、送信制御部32、受信制御部34および通信制御部36に、プローブ制御部38が接続されている。
さらに、本発明の超音波診断装置では、プローブ12に、信号処理部20の温度を測定する温度測定手段42が設けられる。温度測定手段42による温度測定結果は、受信制御部34に供給される。
超音波振動子の電極に、パルス状の電圧(または連続波の電圧)を印加すると、圧電体が伸縮して、それぞれの振動子からパルス状の超音波(または連続波の超音波)が発生して、それぞれの超音波の合成により、超音波ビームが形成される。
また、それぞれの振動子は、伝搬する超音波を受信することにより伸縮して電気信号を発生し、この電気信号が超音波の受信信号として出力される。
送信駆動部30は、デシタル/アナログコンバータ、ローパスフィルタ、アンプ、パルサ等を有して構成され、パルス状の駆動電圧(送信パルス)を各トランスデューサ18(超音波振動子の電極)に供給することにより、超音波振動子を振動させて、超音波を送信させる。
また、送信駆動部30は、送信制御部32によって選択された送信遅延パターンに基づいて、複数のトランスデューサ18から送信される超音波が超音波ビームを形成するように、それぞれの駆動信号の遅延量を調節して複数のトランスデューサ18に供給する。
個別信号処理部20aは、LNA(Low-Noise Amplifier)、VCA(Voltage-Controlled Attenuator)、PGA(Programmable Gain Amplifier)、ローパスフィルタ、アナログ/デシタルコンバータ等からなるAFE(Analog Front End)を有する。個別信号処理部20aは、受信制御部34の制御の下、対応するトランスデューサ18から出力される受信信号をAFEで処理して、デジタルの受信信号に変換する。さらに、個別信号処理部20aでは、AFEで生成したデジタルの受信信号に、直交検波処理または直交サンプリング処理を施すことにより複素ベースバンド信号を生成し、複素ベースバンド信号をサンプリングすることにより、組織のエリアの情報を含むサンプルデータを生成して、サンプルデータをパラレル/シリアル変換部24に供給する。
パラレル/シリアル変換部24は、複数チャンネルの個別信号処理部20aによって生成されたパラレルのサンプルデータを、シリアルのサンプルデータに変換する。
温度測定手段42には、特に限定はなく、公知の温度測定手段が利用可能である。
また、温度測定手段42による温度の測定対象は、信号処理部20に限定はされず、プローブ12の内部であればよい。しかしながら、プローブ12内において、最も発熱が大きいのは、トランスデューサ18が出力した受信信号を処理する信号処理部20(特にAFE)である。そのため、温度測定手段42が温度を測定するのは、信号処理部20とするのが好ましい。
また、受信制御部34は、空間コンパウンドを行なう際には、温度測定手段42が測定した信号処理部20の温度に応じて、信号処理部20で処理する受信信号の深度を調整して、空間コンパウンドで合成する超音波画像の所定深度よりも深い領域は、音線数を減少する。この点に関しては、後に詳述する。
変調方式としては、例えば、ASK(Amplitude Shift Keying)、PSK(Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation)等が用いられる。
無線通信部26は、診断装置本体14との間で無線通信を行うことにより、サンプルデータを診断装置本体14に送信すると共に、診断装置本体14から各種の制御信号を受信して、受信された制御信号を通信制御部36に出力する。通信制御部36は、プローブ制御部38によって設定された送信電波強度でサンプルデータの送信が行われるように無線通信部26を制御すると共に、無線通信部26が受信した各種の制御信号をプローブ制御部38に出力する。
通信制御部36は、プローブ制御部38によって設定された送信電波強度でサンプルデータの送信が行われるように無線通信部26を制御すると共に、無線通信部26が受信した各種の制御信号をプローブ制御部38に出力する。
周知のように、空間コンパウンドとは、被検体に対して、超音波の送受信の方向(走査角度/走査方向)が互いに異なる、複数種類(複数方向)の超音波の送受信(以下、「送受信とする」)を行い、この複数種類の送受信によって得られた超音波画像を合成することにより、1つの合成超音波画像を生成する技術である。このような空間コンパウンドを行なうことで、超音波画像において、超音波画像のスペックルを低減することができる。
すなわち、図示例においては、空間コンパウンドを行なう際には、この3種類の送受信を、1つの合成超音波画像を得るための1つのフレーム(単位)として、フレームレートを変更することなく、この1フレームの送受信を繰り返し行なう(図5参照)。
従って、図示例においては、空間コンパウンドで合成する超音波画像の数(所定数)は、3となる。
また、このような方向が異なる(超音波)送受信の方法は、図2に概念的に示すような、超音波送受信の遅延による方法に限定はされず、例えば前記特許文献1や特許文献2に記載される方法など、公知の方法が、各種、利用可能である。
さらに、図示例では、リニア型を例に説明をしているが、本発明は、コンベックス型やセクタ型等の各種の形式のプローブに利用可能であるのは、前述のとおりである。
また、プローブ12(受信制御部34)には、温度の閾値として、第1の温度であるT1[℃]と、このT1よりも高温の第2の温度であるT2[℃]とが設定されている。なお、本発明の超音波診断装置10においては、T1<T2の関係が保たれていれば、このT1およびT2は、固定でもよく、あるいは、可変としてもよい。
図示例においては、図3(A)に概念的に示すように、プローブ12(受信制御部34)には、この空間コンパウンドを行なう際に音線数を減少する深度(超音波送受信方向の深度)として、3種の深度が設定されている。1つ目は、音線数の減少を行なわない、すなわち、全ての音線を空間コンパウンドで生成する合成超音波画像と同じ深度とする深度L1(通常深度)である。2つ目は、最も浅い深度L3(短深度)である。3つ目は、深度L1と深度L3との間の深度である深度L2(中間深度)である。
ここで、音線を細い実線で示し、減少された音線を細い破線で示すと、深度L2で音線数を減少する際には、超音波画像を生成する音線は、図3(B)に概念的に示されるようになる(超音波画像Bで例示)。また、同様に、深度L3で音線数を減少する際には、超音波画像を生成する音線は、図3(C)に概念的に示されるようになる。
このプローブ12で減少された音線すなわち細い破線の部分は、後に診断装置本体10の画像生成部58によって、周囲の音線を用いる補間で生成される。
もしくは、2本あるいは3本以上連続して音線を減少することで、所定深度よりも深い領域の音線数を減少してもよい。
深度L1すなわち音線数の減少を行なわない場合には、全ての音線で、図4(A)に概念的に示すように、送信パルスのonと同時に個別信号処理部20aの駆動もonして、深度L1(合成超音波画像に対応する深度)に対応する時間で、個別信号処理部20aの駆動をoffする。
すなわち、1本おきに音線を減少する本例では、個別信号処理部20aでは、音線1本おきに、図4(A)の駆動と図4(B)の駆動とが交互に行なわれる。
すなわち、1本おきに音線を減少する本例では、個別信号処理部20aは、音線1本おきに、図4(A)の駆動と図4(C)の駆動とが交互に行なわれる。
次いで、送信制御部32および受信制御部34は、超音波画像Bを得るための、通常の送受信に対して、角度をθ傾けた方向の送受信を行なうように、送信駆動部30および各個別信号処理部20aの駆動を制御する。以下、便宜的に、この角度をθ傾けた送受信を「画像Bの送受信」とする。
さらに、送信制御部32および受信制御部34は、超音波画像Cを得るための、通常の送受信に対して、角度を−θ傾けた方向の送受信をを行なうように、送信駆動部30および各個別信号処理部20aの駆動を制御する。以下、便宜的に、この角度を−θ傾けた送受信を「画像Cの送受信」とする。
温度測定手段42による温度測定結果がT1未満の場合とは、すなわち、プローブ12(信号処理部20)の温度が定常状態である場合である。
すなわち、この処理では、圧電素子ユニット16から遠い領域(深度L2よりも深い領域)は、空間コンパウンドによる画像の画質が低下する。
すなわち、この処理では、圧電素子ユニット16の近傍よりも深い領域(深度L3よりも深い領域)は、空間コンパウンドによる画像の画質が低下する。
従って、本発明においては、空間コンパウンドを行なっている際に、プローブ12の温度が上昇しても、最も大きな発熱部である信号処理部20を休止させることで、プローブ12内の温度を速やかに低下することができる。また、プローブ12内の温度上昇を抑制し、かつ、速やかに低下させることにより、プローブ12の温度上昇が生じても、画質劣化を最小限に抑えることができる。
一例として、先と同様、温度測定手段42による温度測定結果がT1未満の場合には、図6(A)に示すように、全ての画像の送受信で音線数の減少を行なわず、同温度測定結果がT1以上T2未満の場合には、図6(B)に示すように、画像Aの送受信は音線数を減少せず、画像Bおよび画像Cの送受信は、深度L2で音線数を減少する。
これに対して、温度測定手段42による温度測定結果がT2以上の場合には、例えば、図6(C)に示すように、画像Aの送受信は同様に全てのフレームで音線数の減少は行なわず、奇数フレームでは、画像Bおよび画像Cの送受信において深度L3で音線数を減少し、偶数フレームでは、画像Bおよび画像Cの送受信において深度L2で音線数を減少するようにしてもよい。
この例によれば、1フレームおきに、音線数の減少深度を深くできるので、図5に示す例と比べて、空間コンパウンドで生成される画像を連続画像として観察した際に、深度L2〜L3の区間の画質劣化を、低減できる。
すなわち、1フレームの中で、深度L2での音線数の減少と、深度L3での音線数の減少とが混在してもよい。また、1フレームの中で、音線数の減少無しと、深度L2での音線数の減少と、深度L3での音線数の減少とが、混在してもよい。
この例では、温度測定手段42による温度測定結果がT1未満の場合には、先の例と同様、図7(A)に示すように、画像A、画像Bおよび画像Cの送受信の全てで、音線数の減少は行なわない。また、温度測定手段42による温度測定結果がT1以上T2未満の場合にも、先の例と同様、図7(B)に示すように、画像Aの送受信では音線数の減少は行なわず、画像Bおよび画像Cの送受信では深度L2で音線数を減少する。
これに対し、本例では、温度測定手段42による温度測定結果がT2以上である場合には、図7(C)に示すように、画像Aの送受信では音線数の減少は行なわず、画像Bの送受信では深度L2で音線数を減少し、画像Cの送受信では深度L3で音線数を減少する。あるいは、画像Aを深度L1、画像Bを深度L3、画像Cを深度L2としてもよい。
この例によれば、図5に示す例に比して、発熱防止効果は低減するが、合成超音波画像の画質的には有利である。
一例として、先と同様、温度測定手段42による温度測定結果がT1未満の場合には、図8(A)に示すように、全ての画像の送受信で音線数の減少を行なわず、同温度測定結果がT1以上T2未満の場合には、図8(B)に示すように、画像Aの送受信は音線数を減少せず、画像Bおよび画像Cの送受信は、深度L2で音線数を減少する。
これに対して、温度測定手段42による温度測定結果がT2以上の場合には、例えば、図8(C)に示すように、画像Aの送受信は、同様に全てのフレームで音線数の減少は行なわず、奇数フレームでは、画像Bの送受信では深度L2で音線数を減少して、画像Cの送受信では深度L3で音線数を減少し、偶数フレームでは、画像Bの送受信では深度L3で音線数を減少し画像Cの送受信では深度L2で音線数を減少するようにしてもよい。
この例では、空間コンパウンドで合成する超音波画像において、1フレームおきに、音線数が深度L3以降で減少する領域が置き換わるので、合成超音波画像中において連続的に画質が劣化する領域を無くすことができ、これにより空間コンパウンドで生成される画像を連続画像として観察した際の画質劣化を、低減できる。
しかしながら、診断装置本体14で生成する合成超音波画像は、超音波画像Aの領域の画像で、すなわち空間コンパウンドにおける主画像は超音波画像A(画像Aの送受信)である。従って、1つのフレームの中に深度L1までの受信信号処理が含まれる場合には、画像Aの送受信(すなわち合成超音波画像の全域を包含する送受信)では、音線数を減少しない方が、安定して適正な合成超音波画像を得ることができる。
としてもよい。
この例では、温度測定手段42による温度測定結果がT1未満の場合には、先の例と同様、図9(A)に示すように、画像A、画像Bおよび画像Cの送受信の全てで、音線の減少は行なわない。また、温度測定手段42による温度測定結果が、T1以上T2未満の場合にも、先の例と同様、図9(B)に示すように、画像Aの送受信では音線の減少は行なわず、画像Bおよび画像Cの送受信では深度L2で音線を減少する。。
これに対し、この例では、温度測定手段42による温度測定結果が、T2以上である場合には、図9(C)に示すように、画像Aの送受信では深度L2で音線を減少し、画像Bのおよび画像Cの送受信では、深度L3で音線を減少する。
この例によれば、得られる合成超音波画像の画質が全体的に劣化するが、発熱防止効果は大きくなる。
ただ、プローブ12内の温度上昇を抑制し、かつ、温度上昇に起因する画質劣化を最小限にするという目的を考慮すると、温度が閾値以上となった場合には、1フレーム中で2画像以上で音線数を所定深度以降で減少するのが好ましく、さらに、画像A(主画像)以外の全画像の音線数を、温度に応じて所定深度よりも深い領域で減少するのが好ましい。
また、温度に応じて音線数を減少する深度も、3つに限定はされない。例えば、通常深度(L1)と短深度(L3)との2つであってもよく、通常深度と短深度との間に、深度L2−1、深度L2−2…のように、複数点の中間深度を設定して、温度に応じて音線数を減少する深度を4以上としてもよい。
例えば、図10に一例を示すように、1フレーム目を「画像Aの送受信(以下、省略)→画像B→画像C」、2フレーム目を「画像C→画像B→画像A」、3フレーム目を「画像A→画像B→画像C」、4フレーム目を「画像C→画像B→画像A」………のようにしてもよい。
このような送受信の順序によれば、同方向の送受信が連続するので、送信駆動部30や個別信号処理部20aの制御を、簡略化することができる。
診断装置本体14は、アンテナ50が接続される無線通信部52を有し、この無線通信部52にシリアル/パラレル変換部54を介してデータ格納部56が接続され、データ格納部56に画像生成部58が接続されている。さらに、画像生成部58に表示制御部62を介して表示部64が接続されている。
また、無線通信部52に通信制御部68が接続され、シリアル/パラレル変換部54、画像生成部58、表示制御部62および通信制御部68に本体制御部70が接続されている。本体制御部70は、診断装置本体14内の各部の制御を行うものであり、空間コンパウンドの実施の有無等の各種の入力操作を行うための操作部72が接続されている。
また、診断装置本体14には、プローブ12に内蔵されるバッテリに充電を行なうための、充電手段を有してもよい。
通信制御部68は、本体制御部70によって設定された送信電波強度で各種の制御信号の送信が行われるように、無線通信部52を制御する。
シリアル/パラレル変換部54は、無線通信部52から出力されるシリアルのサンプルデータを、パラレルのサンプルデータに変換する。データ格納部56は、メモリまたはハードディスク等によって構成され、シリアル/パラレル変換部54によって変換された少なくとも1フレーム分のサンプルデータを格納する。
整相加算部76は、空間コンパウンドを行なう際に、所定深度よりも深い領域で音線数が減少された超音波画像に関しては、減少された音線を隣接する音線(周囲の音線)で補間して、減少された音線を生成し、超音波画像全体の音線(音線信号)を生成する。
なお、補間の方法には、特に限定はなく、各種の画像処理等で行なわれている公知の補間方法が、全て利用可能である。
画像処理部78は、STC(sensitivity time control)部と、DSC(digital scan converter:デジタル・スキャン・コンバータ)とを含んでいる。STC部は、音線信号に対して、超音波の反射位置の深度に応じて、距離による減衰の補正を施す。DSCは、STC部によって補正された音線信号を通常のテレビジョン信号の走査方式に従う画像信号に変換(ラスター変換)し、階調処理等の必要な画像処理を施すことにより、超音波画像信号を生成する。
前述のように、プローブ12では、空間コンパウンドを行なう際には、画像Aの送受信、画像Bの送受信、および画像Cの送受信の、3画像分(3種類)の超音波の送受信を行なう。
これに応じて、空間コンパウンドを行なう際には、画像合成部80は、画像Aの送受信による超音波画像A、画像Bの送受信による超音波画像B、および画像Cの送受信による超音波画像Cの合成を行い、合成超音波画像の画像信号を生成する。
表示部64は、例えば、LCD等のディスプレイ装置を含んでおり、表示制御部62の制御の下で、超音波画像を表示する。
超音波診断装置10において、診断時には、まず、プローブ12の送信駆動部30から供給される駆動電圧に従って、複数のトランスデューサ18から超音波が送信される。
この超音波は、被検体によって反射され、被検体からの超音波エコーを受信した各トランスデューサ18から出力された受信信号がそれぞれ対応する個別信号処理部20aに供給されてサンプルデータが生成される。
前述のように、超音波診断装置10では、空間コンパウンドを行なう際には、プローブ12は、温度測定手段42による受信処理部20の測定温度結果に応じて、超音波画像の音線数を所定深度以降で減少する。具体的には、プローブ12は、温度測定手段42による測定温度結果に応じて、温度が閾値を一段階上がる毎に、合成する超音波画像の何れかの音線数の減少深度が「深度L1→深度L2→深度L3」の順で浅くなるように、受信信号を処理する個別信号処理部20aの駆動を制御する。
一例として、受信制御部34は、この温度測定結果に応じて、温度測定手段42による測定温度が温度がT1未満の場合には、図5(A)に示すように、画像A、画像Bおよび画像Cの送受信の全てで音線の減少を行なわないように、信号処理部20(個別信号処理部20a)の動作を制御する。
また、受信制御部34は、温度測定手段42による測定温度がT1以上T2未満の場合には、図5(B)に示すように、画像Aの送受信では音線の減少を行なわず、画像Bおよび画像Cの送受信では、1本おきに深度L2で音線を減少するように、信号処理部20の動作を制御する。
さらに、受信制御部34は、温度測定手段42による測定温度がT2以上の場合には、図5(C)に示すように、画像Aの送受信では音線の減少を行なわず、画像Bおよび画像Cの送受信では、1本おきに深度L3で音線を減少するように、信号処理部20の動作を制御する。
さらに、データ格納部56から1画像毎のサンプルデータが読み出され、画像生成部58で超音波画像の画像信号が生成され、この画像信号に基づいて表示制御部62により超音波画像が表示部64に表示される。
ここで、前述のように、超音波診断装置10では、空間コンパウンドを行なう際には、プローブ12は、温度測定手段42による受信処理部20の測定温度結果に応じて、合成する超音波画像の音線数を所定深度以降で減少する。具体的には、プローブ12は、温度測定手段42による測定温度結果に応じて、合成する超音波画像の何れかの音線数を、深度L2および深度L3の何れか以降で減少させる。
例えば、前述の図5に示す例であれば、空間コンパウンドを行なう場合には、プローブ12では、温度測定手段42による測定温度に応じて、超音波の送受信において、温度がT1未満の場合には音線数の減少はせず、測定温度がT1以上T2未満の場合には、深度L2よりも深い領域で1本起きに音線を減少し、測定温度がT2以上の場合には、深度L3よりも深い領域で1本起きに音線を減少する。
これに応じて、整相加算部76は、空間コンパウンドを行なう場合には、深度L2もしくは深度L3よりも深い領域で音線数を減少された画像は、減少された音線(無い音線)を、隣接する音線で補間して、1つの超音波画像の全域に対応する音線を生成して、画像合成部80に送る。
12 (超音波)プローブ
14 診断装置本体
16 圧電素子ユニット
18 トランスデューサ
20 信号処理部
20a 個別信号処理部
24 パラレル/シリアル変換部
26,52 無線通信部
28,50 アンテナ
30 送信駆動部
32 送信制御部
34 受信制御部
36 通信制御部
38 プローブ制御部
42 温度測定手段
54 シリアル/パラレル変換部
56 データ格納部
58 画像生成部
62 表示制御部
64 表示部
68 通信制御部
70 本体制御部
72 操作部
76 整相加算部
78 画像処理部
80 画像合成部
Claims (9)
- 超音波を送信し、被検体によって反射された超音波エコーを受信して受信した超音波に応じた受信信号を出力する圧電素子ユニット、前記圧電素子ユニットによる超音波の送信を制御する送信制御手段、前記圧電素子ユニットが出力した受信信号の処理を行なう信号処理手段、および、所定位置の温度を測定する温度測定手段を有する超音波プローブと、
前記超音波プローブの信号処理手段が処理した受信信号に応じた超音波画像を生成する診断装置本体とを有し、
前記診断装置本体は、所定数の前記超音波画像を合成して1つの合成超音波画像を生成する機能を有し、また、前記超音波プローブは、前記診断装置本体が合成超音波画像の生成を行なうために、超音波の送受信方向が互いに異なる前記所定数と同数の複数種類の超音波の送受信を行なう機能を有し、
かつ、前記超音波プローブは、前記診断装置本体が合成超音波画像の生成を行なう際には、前記温度測定手段による温度測定結果に応じて、前記診断装置本体が合成する超音波画像の所定深度よりも深い領域の音線数を減少するように、前記信号処理手段による受信信号の処理を調整し、さらに、前記診断装置本体は、前記所定深度以降で減少された音線は、周囲の音線を用いて補間して前記超音波画像を生成することを特徴とする超音波診断装置。 - 前記温度測定手段は、前記信号処理手段の温度を測定する請求項1に記載の超音波診断装置。
- 温度の閾値として、温度T1と、この温度T1よりも高温の温度T2とが設定されており、
さらに、前記音線数を減少する所定深度として、音線数を減少しない通常深度、深度が最も浅い短深度、および、前記通常深度と短深度との間の深度である中間深度が設定されている請求項1または2に記載の超音波診断装置。 - 前記診断装置本体が合成超音波画像を生成する際には、前記超音波プローブは、前記温度測定手段による温度測定結果に応じて、この温度測定結果が前記温度T1未満である場合には、前記所定数の超音波画像の全てを前記通常深度とする請求項3に記載の超音波診断装置。
- 前記診断装置本体が合成超音波画像を生成する際には、前記超音波プローブは、前記温度測定手段による温度測定結果に応じて、
この温度測定結果が前記温度T1以上温度T2未満の場合には、前記所定数の超音波画像のうちの2以上を、前記中間深度で音線数を減少し、
この温度測定結果が前記温度T2以上の場合には、前記所定数の超音波送画像のうちの2以上を、前記短深度で音線数を減少する請求項3または4に記載の超音波診断装置。 - 前記診断装置本体が合成超音波画像を生成する際には、前記超音波プローブは、前記温度測定手段による温度測定結果に応じて、
温度測定結果が前記温度T1以上温度T2未満の場合には、前記所定数の超音波送画像のうちの2以上を、前記中間深度で音線数を減少し、
温度測定結果が前記温度T2以上の場合には、前記所定数の超音波送画像の少なくとも1つで、前記中間深度で音線数を減少し、他の少なくとも1つで、前記短深度で音線数を減少する請求項3または4に記載の超音波診断装置。 - 前記診断装置本体が合成超音波画像を生成する際には、前記超音波プローブは、前記複数種類の超音波送受信のうちの1回で、前記合成超音波画像として出力する全域を包含する超音波画像が得られる主画像の超音波の送受信を行ない、
かつ、この主画像の超音波の送受信で得られる超音波画像は、前記通常深度とする請求項3〜6のいずれかに記載の超音波診断装置。 - 前記診断装置本体が合成超音波画像を生成する際には、前記超音波プローブは、前記温度測定手段による温度測定結果に応じて、
この温度測定結果が前記温度T1以上温度T2未満の場合には、前記所定数の超音波画像のうちの2以上を、前記中間深度で音線数を減少し、
温度測定結果が前記温度T2以上の場合には、前記所定数の超音波画像のうちの2以上を、前記短深度で音線数を減少し、それ以外を全て前記中間深度で音線数を減少する請求項3または4に記載の超音波診断装置。 - 前記超音波プローブは、時間的に連続する前記合成超音波画像において、最も近接する超音波画像の超音波送受信方向を等しくする請求項1〜8のいずれかに記載の超音波診断装置。
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